JP2015102071A - 燃料調整器、燃焼器、ガスタービン、ガスタービンシステム、燃料調整器制御方法、及びプログラム - Google Patents

燃料調整器、燃焼器、ガスタービン、ガスタービンシステム、燃料調整器制御方法、及びプログラム Download PDF

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圭介 山本
園田 隆
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Tatsuji Takenaka
竜児 竹中
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Abstract

【課題】所望の燃料流量が得られ、負荷変動に対応できる燃料調整器を提供する。
【解決手段】燃料調整器は、燃料流量指令値に基づいて特定した燃料流量値と、燃料温度の実測値を燃料温度に基づく弁開度補正係数算出式に入力して算出した第一弁開度補正値と、燃料流量調整弁の出口圧力の実測値と前記燃料流量調整弁の入口圧力の入口圧力値とに基づいて算出した第二弁開度補正値とを乗じることにより、燃焼器へ出力する燃料の流量を調整する前記燃料流量調整弁の弁開度指令値を算出することを特徴とする制御装置を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料調整器、燃焼器、ガスタービン、ガスタービンシステム、燃料調整器制御方法、及びプログラムに関する。
ガスタービンシステムの多くは、負荷の状態に応じて燃料流量調整弁の弁開度を調整することで燃焼器への燃料流量を調整している。
特許文献1には、関連する技術としてガスタービンシステムにおける燃料流量を設定する技術が記載されている。
特開2004−116384号公報
ところで、従来のガスタービンシステムにおける燃料流量調整弁の弁開度の算出は、燃料流量調整弁の入口圧力と出口圧力との差圧を固定値とみなして行っていた。そのため、ガスタービンシステムにおいて急速な負荷変動が生じた場合であっても、弁開度の算出に過渡的な差圧の変化による影響が含まれず、ガスタービンシステムにおいて所望の燃料流量が得られない、すなわちガスタービンシステムにおける急激な負荷変動に対応できないという問題があった。
そこでこの発明は、上記の課題を解決することのできる燃料調整器、燃焼器、ガスタービン、ガスタービンシステム、燃料調整器制御方法、及びプログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様によれば、燃料調整器は、燃料流量指令値に基づいて特定した燃料流量値と、燃料温度の実測値を燃料温度に基づく弁開度補正係数算出式に入力して算出した第一弁開度補正値と、燃料流量調整弁の出口圧力の実測値と前記燃料流量調整弁の入口圧力の入口圧力値とに基づいて算出した第二弁開度補正値とを乗じることにより、燃焼器へ出力する燃料の流量を調整する前記燃料流量調整弁の弁開度指令値を算出することを特徴とする制御装置を備える。
また本発明の別の態様によれば、前記燃料調整器は、弁開度指令値の算出において、前記燃料流量調整弁の入口圧力値が実測により得られる圧力の実測値である制御装置を備える。
また本発明の別の態様によれば、前記燃料調整器は、弁開度指令値の算出において、前記燃料流量調整弁の入口圧力値が前記燃料流量調整弁の出口圧力の実測値と、前記出口圧力と前記入口圧力との圧力差の実測値と、を加えた計算値である制御装置を備える。
また本発明の別の態様によれば、前記燃料調整器は、前記燃料流量調整弁の出口圧力の実測値の変動を取り除く第一のローパスフィルタと、前記燃料流量調整弁の入口圧力値の変動を取り除く第二のローパスフィルタとを備える制御装置を備える。
また本発明の別の態様によれば、前記燃料調整器は、前記燃料流量調整弁の出口圧力の実測値の変動を取り除く第一のローパスフィルタと、前記燃料流量調整弁の前記出口圧力と前記入口圧力との圧力差の実測値の変動を取り除く第三のローパスフィルタとを備える制御装置を備える。
また本発明の別の態様によれば、前記燃料調整器は、弁開度指令値の算出において、負荷変化率が小さい場合に、前記第二弁開度補正値が差圧一定の補正テーブルに置き替えられる制御装置を備える。
また本発明の別の態様によれば、前記燃料調整器は、前記算出した弁開度指令値に基づいて、前記燃料流量調整弁が燃焼器へ出力する燃料の流量を調整する制御装置を備える。
また本発明の別の態様によれば、前記燃料調整器は、前記燃料の組成を特定する燃料組成特定部を備え、前記燃料組成特定部が特定した組成に基づいた燃料密度を用いて前記弁開度指令値を算出する制御装置を備える。
また本発明の別の態様によれば、燃焼器は、前記何れかの制御装置を備える。
また本発明の別の態様によれば、ガスタービンは、前記何れかの制御装置を備える。
また本発明の別の態様によれば、ガスタービンシステムは、前記何れかの制御装置を備える。
また本発明の別の態様によれば、燃料調整器制御方法は、燃料流量指令値に基づいて特定した燃料流量値と、燃料温度の実測値を燃料温度に基づく弁開度補正係数算出式に入力して算出した第一弁開度補正値と、燃料流量調整弁の出口圧力の実測値と前記燃料流量調整弁の入口圧力の入口圧力値とに基づいて算出した第二弁開度補正値とを乗じることにより、燃焼器へ出力する燃料の流量を調整する前記燃料流量調整弁の弁開度指令値を算出する。
また本発明の別の態様によれば、プログラムは、燃料調整器のコンピュータを、燃料流量指令値に基づいて特定した燃料流量値と、燃料温度の実測値を燃料温度に基づく弁開度補正係数算出式に入力して算出した第一弁開度補正値と、燃料流量調整弁の出口圧力の実測値と前記燃料流量調整弁の入口圧力の入口圧力値とに基づいて算出した第二弁開度補正値とを乗じることにより、燃焼器へ出力する燃料の流量を調整する前記燃料流量調整弁の弁開度指令値を算出する算出手段として機能させる。
本発明の実施形態による燃料調整器によれば、所望の燃料流量が得られ、負荷変動に対応できる。
本発明の第一の実施形態による燃料調整器10を備えるガスタービンシステム1の構成の一例を示す図である。 記憶部110が記憶する燃料流量指令値CSOと燃料流量値Gとの関係を示すデータテーブルAの一例を示す図である。 記憶部110が記憶する燃料温度Tと温度補正係数との関係を示すデータテーブルBの一例を示す図である。 記憶部110が記憶する燃料流量調整弁Cv値と弁開度指令値との関係を示すデータテーブルCの一例を示す図である。 本発明の第一の実施形態による燃料調整器10が行う処理の一例を示す図である。 本発明の第一の実施形態による燃料調整器10の処理フローの一例を示す図である。 本発明の第一の実施形態による燃料調整器10の処理フローの一例を示す図である。 本発明の実施形態による燃料調整器10の処理により得られる効果の一例を示す図である。 本発明の第二の実施形態による燃料調整器10を備えるガスタービンシステム1の構成の一例を示す図である。 本発明の第二の実施形態による燃料調整器10が行う処理の一例を示す図である。 本発明の第二の実施形態による燃料調整器10の処理フローの一例を示す図である。 本発明の第二の実施形態による燃料調整器10の処理フローの一例を示す図である。 本発明の第三の実施形態による燃料調整器10を備えるガスタービンシステム1の構成の一例を示す図である。 本発明の第三の実施形態による燃料調整器10が行う処理の一例を示す図である。 本発明の第三の実施形態による燃料調整器10の処理フローの一例を示す図である。 本発明の第三の実施形態による燃料調整器10の処理フローの一例を示す図である。 本発明の第四の実施形態による燃料調整器10を備えるガスタービンシステム1の構成の一例を示す図である。 本発明の第四の実施形態による燃料調整器10が行う処理の一例を示す図である。 本発明の第四の実施形態による燃料調整器10の処理フローの一例を示す図である。 本発明の第四の実施形態による燃料調整器10の処理フローの一例を示す図である。 本発明の第五の実施形態による燃料調整器10を備えるガスタービンシステム1の構成の一例を示す図である。 本発明の第五の実施形態による燃料調整器10が行う処理の一例を示す図である。 本発明の第五の実施形態による燃料調整器10の処理フローの一例を示す図である。 本発明の第五の実施形態による燃料調整器10の処理フローの一例を示す図である。
<第一の実施形態>
図1は、本発明の第一の実施形態による燃料調整器10を備えるガスタービンシステム1の構成の一例を示す図である。
図1で示すように、第一の実施形態によるガスタービンシステム1は、燃料調整器10と、空気圧縮機20と、燃焼器30と、タービン40と、発電機50と、IGV(Inlet Guide Vane)コントローラ60と、冷却装置70と、燃料系統80と、記憶部110と、軸120と、CSO(Control Signal Output)演算部130とを備える。
第一の実施形態による燃料調整器10は、算出部101と、指令部102とを備える。
算出部101は、燃料流量指令値に基づいて算出した燃料流量値と、燃料温度の実測値を燃料温度に基づく弁開度補正係数算出式に入力して算出した第一弁開度補正値と、燃料流量調整弁802の出口圧力の実測値と燃料流量調整弁802の入口圧力の入口圧力値とに基づいて算出した第二弁開度補正値とを乗じる。算出部101は、燃焼器30へ出力する燃料の流量を調整する燃料流量調整弁802の弁開度指令値を算出する。算出部101は、算出した燃料流量調整弁802の弁開度指令値を指令部102に出力する。
指令部102は、算出部101が算出した弁開度指令値に基づいて、燃料系統80の燃料系統における燃料流量調整弁802を制御する弁開度指令値を出力する。
空気圧縮機20は、IGVコントローラ60の制御に基づき空気を取り入れる。空気圧縮機20は、取り入れた空気を圧縮して圧縮空気を生成する。空気圧縮機20は、生成した圧縮空気を燃焼器30に送り込む。
燃焼器30は、空気圧縮機20から送り込まれた圧縮空気中で燃料系統のノズル805から噴射された燃料ガスを燃焼させ高温の燃焼ガスを生成する。燃焼器30は、生成した高温の燃焼ガスをタービン40に排気する。
タービン40では、燃焼器30から取り入れた高温の燃焼ガスが膨張することによる熱エネルギを軸120の回転エネルギに変換する。タービン40は、軸120を介して空気圧縮機20と発電機50とを駆動する。
発電機50は、タービン40が回転させた軸120に結合しており、軸120の回転エネルギを電力に変換する。
CSO演算部130は、発電機の出力を設定する発電機出力指令と発電機50の出力に基づいて、燃料系統80の燃料流量指令値CSOを演算する。また、CSO演算部130は、演算した燃料流量指令値CSOを算出部101に出力する。
IGVコントローラ60は、空気圧縮機20の吸気口に備えられるIGVを制御し、空気圧縮機20への空気の流入を調整する。
冷却装置70は、GT(Gas Turbine)冷却空気弁701を備える。冷却装置70は、GT冷却空気弁701が開状態になることで、空気圧縮機20における低温の空気をタービン40に送り込み、タービン40を構成する翼を冷却する。
燃料系統80は、圧力調整弁801と、燃料流量調整弁802と、圧力計803と、差圧計804と、ノズル805とを備える。
記憶部110は、算出部101が演算に使用するデータテーブルなど燃料調整器10において必要となる種々の情報を記憶する記憶部である。例えば、燃料流量指令値と燃料流量値との関係を示すデータテーブルAを記憶している。また、例えば、記憶部110は、燃料系統に対して、燃料温度と温度補正係数との関係を示すデータテーブルBを記憶している。また、例えば、記憶部110は、燃料系統に対して、燃料流量調整弁Cv値と弁開度指令値との関係を示すデータテーブルCを記憶している。
なお、図1で示すように、実施形態におけるガスタービン2は、空気圧縮機20、燃焼器30、タービン40、発電機50、IGVコントローラ60、冷却装置70、軸120を備える。
図2は、記憶部110が記憶する燃料流量指令値CSOと燃料流量値Gとの関係を示すデータテーブルAの一例を示す図である。
このデータテーブルAは、負荷駆動の定格まで対応した値燃料流量指令値100まで示している。算出部101は、現在の発電機50に接続されている電力消費装置の負荷を100[パーセント]とし、燃料流量指令値CSOと対応する燃料流量値Gとをこのデータテーブルを用いて特定する。
例えば、所定のタイミングの発電機50に接続されている電力消費装置の負荷に対する燃料系統80の燃料流量指令値CSOが燃料流量指令値70であるものとする。
この場合、燃料系統80の燃料流量指令値CSOと対応する燃料流量値Gとして、データテーブルAにおける燃料流量指令値70とそれに対応する燃料流量値70が用いられる。
図3は、記憶部110が記憶する燃料温度Tと温度補正係数との関係を示すデータテーブルBの一例を示す図である。
第一の実施形態による燃料調整器10の算出部101が算出に用いる一般式は式(1)のように表すことができる。
Figure 2015102071
式(1)において、Cvは燃料流量調整弁Cv値、Gは燃料流量値[kg/s]、γはガス密度[kg/Nm]、Tは燃料温度[℃]、P1は燃料流量調整弁802の入口圧力[ata]、P2は燃料流量調整弁802の出口圧力である。なお、ガス密度γはガスの組成によって決定される定数である。
この式(1)の右辺における第二項と第三項とを乗算した値が図3で示すデータテーブルBにおける温度補正係数である。
本実施形態では、燃料系統において、ガスの組成に応じたガス密度γが予めデータテーブルに記録されているものとし、そのデータテーブルを用いて温度補正係数が特定されるものとする。なお、温度補正係数は逐一算出されてもよい。
なお、燃料系統におけるガスの組成が事前にわかっており組成が変化しない場合、ガスの組成に応じた定数を使用して算出した温度補正係数を図3で示すデータテーブルBにおける温度補正係数として用いる。
また、燃料系統におけるガスの組成が逐次変化する場合、例えばガスクロマトグラフィのような装置を用いて所定の時間間隔でガスを分析し、その分析結果から得られたガスの組成に応じたガス密度γを用いて温度補正係数が算出される。
図4は、記憶部110が記憶する燃料流量調整弁Cv値と弁開度指令値との関係を示すデータテーブルCの一例を示す図である。
このデータテーブルCは、算出部101が式(1)に基づいて算出した燃料流量調整弁Cv値に対する燃料流量調整弁の弁開度指令値を設定するデータテーブルである。各燃料系統に対して異なるデータテーブルCが用意されている。
図5は、本発明の第一の実施形態による燃料調整器10が行う処理の一例を示す図である。
また、図6と図7は、本発明の第一の実施形態による燃料調整器10の処理フローの一例を示す図である。
次に、図5から図7を用いて第一の実施形態による燃料調整器10の処理フローについて説明する。
第一の実施形態による燃料調整器10が行う処理は、燃料調整器10の算出部101が燃料流量調整弁Cv値を算出し、燃料調整器10の指令部102が燃料流量調整弁802を制御する弁開度指令値を出力する処理である。
算出部101が行う燃料系統80における燃料流量調整弁Cv値の算出と、指令部102が行う燃料系統80における燃料流量調整弁802を制御する弁開度指令値の出力を例に説明する。
なお、算出部101が行う処理ではガスの組成がわかっており、ガス密度γは予め記憶部110に記録されているものとする。
算出部101は、記憶部110が記憶している燃料流量指令値CSOと燃料流量値Gとの関係を示すデータテーブルAを読み出す(ステップS1)。
算出部101は、燃料流量指令値CSOを演算部130から入力する(ステップS2)。
そして、算出部101は、入力した負荷の大きさと燃料流量指令値CSOとに基づいて、燃料系統に対して、データテーブルAにおける燃料流量指令値CSOと対応する燃料流量値Gとを特定する(ステップS4)。
例えば、発電機50に接続されている電力消費装置の負荷の大きさがデータテーブルAにおける燃料流量指令値CSOの燃料流量指令値70に相当する場合、算出部101は、燃料系統80に対して、燃料系統80の燃料流量指令値CSOがデータテーブルAの燃料流量指令値70であることを特定する。そして、算出部101は、燃料系統80に対する燃料流量値Gが燃料流量指令値70に対応する燃料流量値70であると特定する。なお、発電機50に接続されている電力消費装置の負荷の大きさがデータテーブルAには無い中間値であった場合、データテーブルAにおける値から線形補間や高次の多項式による近似などを行い求めてもよい。
なお、このステップS4で算出部101が特定した燃料流量値は、算出部101が式(1)に基づいて燃料流量調整弁Cv値を算出する際に使用する燃料流量値Gとなる。
次に、算出部101は、記憶部110が記憶している燃料温度と温度補正係数との関係を示すデータテーブルBを読み出す(ステップS5)。
算出部101は、燃料温度Tを取得する(ステップS6)。例えば、燃料系統に温度センサを備え、算出部101は、その温度センサから温度を取得する。そして、算出部101は、取得した温度を燃料温度Tとする。
算出部101は、取得した燃料温度Tに相当するデータテーブルBにおける燃料温度を特定する。そして、算出部101は、データテーブルBにおいて特定した燃料温度Tに対応する温度補正係数を特定する(ステップS7)。例えば、算出部101は、取得した燃料温度に相当する温度をデータテーブルBの燃料温度4と特定したとする。この場合、算出部101は、燃料温度4に対応する温度補正係数4を温度補正係数として特定する。なお、温度センサから取得した温度がデータテーブルBには無い中間値であった場合、データテーブルBにおける値から線形補間や高次の多項式による近似などを行い求めてもよい。
なお、このステップS7で算出部101が算出した温度補正係数は、燃料流量調整弁Cv値を算出部101が式(1)に基づいて算出する際に使用する温度補正係数となる。
算出部101は、ステップS4で特定した燃料流量値GとステップS7で特定した温度補正係数とを乗算する(ステップS8)。
そして、算出部101は、燃料流量値Gと温度補正係数とを乗算した乗算結果を記憶部110に記録する(ステップS9)。
次に、算出部101は、燃料系統が備える差圧計804から燃料流量調整弁802の入口圧力と出口圧力との圧力差の実測値を取得する(ステップS10)。
算出部101は、燃料系統が備える圧力計803から燃料流量調整弁802の出口圧力の実測値を取得する(ステップS11)。
算出部101は、燃料流量調整弁802の入口圧力と出口圧力との圧力差の実測値と、燃料流量調整弁802の出口圧力の実測値とを加算する(ステップS12)。
算出部101は、燃料流量調整弁802の出口圧力の実測値の二乗を算出する(ステップS13)。
算出部101は、ステップS12で算出した燃料流量調整弁802の入口圧力と出口圧力との圧力差の実測値と、燃料流量調整弁802の出口圧力の実測値とを加算した算出結果の二乗を算出する(ステップS14)。
算出部101は、ステップS14で算出した燃料流量調整弁802の入口圧力と出口圧力との圧力差の実測値と、燃料流量調整弁802の出口圧力の実測値とを加算した値の二乗の算出結果から、ステップS13で算出した燃料流量調整弁802の出口圧力の実測値の二乗の算出結果を減算する(ステップS15)。
算出部101は、ステップS15で算出した燃料流量調整弁802の入口圧力と出口圧力との圧力差の実測値と、燃料流量調整弁802の出口圧力の実測値とを加算した値の二乗から、燃料流量調整弁802の出口圧力の実測値の二乗を減算した算出結果の平方根を算出する(ステップS16)。
算出部101は、ステップS16で算出した燃料流量調整弁802の入口圧力と出口圧力との圧力差の実測値と、燃料流量調整弁802の出口圧力の実測値とを加算した値の二乗から、燃料流量調整弁802の出口圧力の実測値の二乗を減算した値の平方根の算出結果の逆数を算出する(ステップS17)。
算出部101は、ステップS17で算出した燃料流量調整弁802の入口圧力と出口圧力との圧力差の実測値と燃料流量調整弁802の出口圧力の実測値とを加算した値の二乗から、燃料流量調整弁802の出口圧力の実測値の二乗を減算した値の平方根の逆数の算出結果と、ステップS8で乗算した燃料流量値Gと温度補正係数との算出結果とを乗算する(ステップS18)。
なお、このステップS18で算出部101は、式(1)に基づく燃料系統における燃料流量調整弁Cv値の算出処理を完了する。
次に、算出部101は、記憶部110が記憶している燃料流量調整弁Cv値と弁開度指令値との関係を示すデータテーブルCを読み出す(ステップS19)。
算出部101は、ステップS18で算出した燃料流量調整弁Cv値に基づいて、データテーブルCにおける燃料流量調整弁Cv値と対応する弁開度指令値とを特定する(ステップS20)。
算出部101は、データテーブルCにおいて特定した弁開度指令値を指令部102に出力する。
指令部102は、算出部101から弁開度指令値を入力すると、入力した弁開度指令値に基づいて、燃料系統に弁開度指令値を出力し、燃料流量調整弁802を制御する(ステップS21)。
なお、上述の処理フローにおける燃料流量調整弁802の弁開度指令値の算出は、ある瞬間の状態に対する計算とみなせる程度短時間で行われるものである。
図8は、本発明の実施形態による燃料調整器10の処理により得られる効果の一例を示す図である。
次に、本発明の実施形態による燃料調整器10の処理により得られる効果について説明する。
この図における「適用前」は、燃料流量調整弁802の入口圧力と出口圧力との差圧を固定値として弁開度指令値を算出する燃料調整器により制御した発電機出力を示している。また、この図における「適用後」は、本発明の実施形態による燃料調整器10により制御した発電機出力を示している。
「適用前」では、
(1)発電機出力の目標値に応じた弁開度指令値により、燃料流量調整弁802が立ち上がる。
(2)燃料流量が急激に増加するため、燃料流量調整弁802の入口圧力と出口圧力との差圧が過渡的に低下する。
(3)燃料流量調整弁802の入口圧力と出口圧力との差圧を固定値として弁開度指令値を算出しているため、燃料流量調整弁802の入口圧力と出口圧力との差圧が低下してもその差圧は弁開度指令値に反映されない。その結果、燃料流量の増加は、下に凸になる。
(4)所望の燃料流量が得られないため、発電機出力が目標値に追従できない。
「適用後」では、
(1)発電機出力の目標値に応じた弁開度指令により、燃料流量調整弁802が立ち上がる。
(2)燃料流量が急激に増加し、燃料流量調整弁802の入口圧力と出口圧力との差圧が過渡的に低下する。
(3)燃料流量調整弁802の入口圧力と出口圧力との差圧の低下に伴い、燃料流量調整弁802を制御する圧力補正項が大きくなり弁開度指令が上に凸となって立ち上がる。その結果、燃料流量は、ほぼ線形で増加する。
(4)所望の燃料流量が得られるため、発電機出力が目標に追従できる。
このように、本発明の実施形態による燃料調整器10により制御した発電機出力は負荷変動に応じた制御を行う。
以上、第一の実施形態による燃料調整器10の処理について説明した。上述の燃料調整器10の処理によれば、燃料系統80の燃料系統において、燃料流量指令値CSOに基づいて算出した燃料流量値Gと、燃料温度の実測値を燃料温度に基づく式(1)で示した弁開度補正係数算出式に入力して算出した温度補正係数(第一弁開度補正値)と、燃料流量調整弁802の出口圧力の実測値と燃料流量調整弁802の入口圧力値とに基づいて算出した圧力補正係数(第二弁開度補正値)とを乗じることにより、燃焼器30へ出力する燃料の流量を調整する燃料流量調整弁802の弁開度指令値を算出する。
このようにすれば、ガスタービンシステムにおいて所望の燃料流量が得られ、急激な負荷変動に対応できる。
なお、上述の第一の実施形態による燃料調整器10の処理についての説明は、燃料系統80である場合に対するものであるが、それに限定するものではない。例えば、ガスタービンシステム1は、メイン燃料系統、パイロット燃料系統、トップハット燃料系統を備える。そして、燃料調整器10は、メイン燃料系統、パイロット燃料系統、トップハット燃料系統に対して燃料系統80と同様の制御を行い、燃料を分割してもよい。
<第二の実施形態>
図9は、本発明の第二の実施形態による燃料調整器10を備えるガスタービンシステム1の構成の一例を示す図である。
図9で示すように、第二の実施形態によるガスタービンシステム1は、第一の実施形態によるガスタービンシステム1と同様に、燃料調整器10と、空気圧縮機20と、燃焼器30と、タービン40と、発電機50と、IGVコントローラ60と、冷却装置70と、燃料系統80と、記憶部110と、軸120と、CSO演算部130とを備える。
ただし、第二の実施形態による算出部101は、第一の実施形態による算出部101の構成に、更にローパスフィルタ105(105a、105b)を備える。
ローパスフィルタ105は、入力された信号の高周波成分を除去する。
図10は、本発明の第二の実施形態による燃料調整器10が行う処理の一例を示す図である。
また、図11と図12は、本発明の第二の実施形態による燃料調整器10の処理フローの一例を示す図である。
次に、図10から図12を用いて第二の実施形態による燃料調整器10の処理フローについて説明する。
この第二の実施形態による燃料調整器10が行う処理は、第一の実施形態による燃料調整器10が行う処理において、更にローパスフィルタ105による処理が追加されたものである。
そのため、ここでは、ローパスフィルタ105についてのみ説明する。
燃料系統80の燃料系統における燃料流量調整弁802の入力圧力と出力圧力の差圧や出力圧力の燃料流量調整弁802は、電気的な信号により制御される場合がある。そして、入力圧力と出力圧力の差圧信号や、出力圧力の出力圧力信号に対してフィードバック制御が行われる場合がある。フィードバック制御においてフィードバックゲインが高くなると、制御系における利得余裕や位相余裕が低減し、燃料流量調整弁802の差圧信号や出力圧力信号がハンチングを起こしやすくなり、高周波成分が増加する可能性がある。
ローパスフィルタ105a(第三のローパスフィルタ)は、燃料流量調整弁802の差圧信号における高周波成分を除去するためのフィルタである。また、ローパスフィルタ105b(第一のローパスフィルタ)は、燃料流量調整弁802の出力圧力信号における高周波成分を除去するためのフィルタである。
燃料流量調整弁802の差圧信号や出力圧力信号における高周波成分が除去されれば、制御系における変動を抑制することができ、制御系を安定させることができる。
第二の実施形態による燃料調整器10の処理フローは、第一の実施形態による燃料調整器10の処理フローにおいて、ステップS12をステップS22、ステップS13をステップS23に置き替えることで説明される。
算出部101は、燃料系統に対して、燃料流量調整弁802の入口圧力と出口圧力との圧力差のローパスフィルタ105a通過後の実測値と燃料流量調整弁802の出口圧力のローパスフィルタ105b通過後の実測値とを加算する(ステップS22)。
算出部101は、燃料系統に対して、燃料流量調整弁802の出口圧力のローパスフィルタ105b通過後の実測値の二乗を算出する(ステップS23)。
以上、第二の実施形態による燃料調整器10の処理について説明した。上述の燃料調整器10の処理によれば、燃料系統80の燃料系統において、燃料流量指令値CSOに基づいて算出した燃料流量値Gと、燃料温度の実測値を燃料温度に基づく式(1)で示した弁開度補正係数算出式に入力して算出した温度補正係数(第一弁開度補正値)と、燃料流量調整弁802の出口圧力の実測値と燃料流量調整弁802の入口圧力値とに基づいて算出した圧力補正係数(第二弁開度補正値)とを乗じることにより、燃焼器30へ出力する燃料の流量を調整する燃料流量調整弁802の弁開度指令値を算出する。
このようにすれば、ガスタービンシステムにおいて所望の燃料流量が得られ、急激な負荷変動に対応できる。
また、ローパスフィルタ105により、燃料流量調整弁の差圧信号や出力圧力信号における高周波成分を除去することができ、制御系を安定させることができる。
<第三の実施形態>
図13は、本発明の第三の実施形態による燃料調整器10を備えるガスタービンシステム1の構成の一例を示す図である。
図13で示すように、第三の実施形態によるガスタービンシステム1は、第一の実施形態によるガスタービンシステム1と同様に、燃料調整器10と、空気圧縮機20と、燃焼器30と、タービン40と、発電機50と、IGVコントローラ60と、冷却装置70と、燃料系統80と、記憶部110と、軸120と、CSO演算部130とを備える。
ただし、第三の実施形態による燃料調整器10は、第一の実施形態による燃料調整器10の構成に、更に、負荷検出部103と、負荷変化率判定部104を備える。
負荷検出部103は、発電機50に接続されている電力消費装置の負荷を周波数などにより間接的に検出する。
負荷変化率判定部104は、所定のしきい値と所定のタイミングにおける負荷変動とを比較し、負荷変動率が大きいか否かを判定する。
また、第二の実施形態による算出部101は、第一の実施形態による算出部101の構成に、更にレート付スイッチ106を備える。
更に、記憶部110は、燃料系統80の燃料系統に対して、燃料流量調整弁802の入口圧力と出口圧力との差圧を固定値として算出した、出口圧力値と圧力補正係数との関係を示すデータテーブルDを記憶している。
図14は、本発明の第三の実施形態による燃料調整器10が行う処理の一例を示す図である。
また、図15と図16は、本発明の第三の実施形態による燃料調整器10の処理フローの一例を示す図である。
次に、図14から図16を用いて第三の実施形態による燃料調整器10の処理フローについて説明する。
ここで第三の実施形態による燃料調整器10が行う処理は、第一の実施形態による燃料調整器10が行う処理と同様に、算出部101が燃料流量調整弁Cv値を算出し、燃料調整器10の指令部102が燃料流量調整弁802を制御する弁開度指令値を出力する処理である。
ただし、ここでは、第一の実施形態による燃料調整器10と処理が異なるステップS24からステップS27の処理について説明する。
ステップS6の処理により、算出部101は、燃料温度Tを取得する。
すると、負荷検出部103は、検出した発電機50に接続されている電力消費装置の負荷の大きさを負荷変化率判定部104に出力する。
負荷変化率判定部104は、負荷検出部103が検出した発電機50に接続されている電力消費装置の負荷の大きさを入力する。負荷変化率判定部104は、所定の時間間隔における負荷の変化を算出する(ステップS24)。負荷変化率判定部104は、燃料流量調整弁802の入口圧力と出口圧力の差圧が固定値であるとみなせる負荷の変化のしきい値と、算出した負荷の変化とを比較する。そして、負荷変化率判定部104は、算出した負荷の変化がしきい値よりも大きいか否かを判定する(ステップS25)。
算出した負荷の変化がしきい値よりも大きいと負荷変化率判定部104が判定した場合(ステップS25、YES)、レート付スイッチ106はロ側が有効になり、ステップS7の処理により、データテーブルBにおける温度補正係数を特定する。そして、ステップS8の燃料流量値Gと温度補正係数とを乗算する処理へと続く。
また、算出した負荷の変化がしきい値よりも小さいまたは同一であると負荷変化率判定部104が判定した場合(ステップS25、NO)、レート付スイッチ106はイ側が有効になり、算出部101は、記憶部110が記憶している燃料温度と温度補正係数との関係を示すデータテーブルDを読み出す(ステップS26)。算出部101は、取得した燃料温度Tに最も近いデータテーブルDにおける燃料温度を特定する。そして、算出部101は、データテーブルDにおいて特定した燃料温度Tに対応する温度補正係数を特定する(ステップS27)。そして、ステップS8の燃料流量値Gと温度補正係数とを乗算する処理へと続く。
燃料流量調整弁802の入口圧力と出口圧力との差圧を固定値とした方が、算出部101が行う燃料流量調整弁802の弁開度指令値を算出時間は短くなり、遅延時間が少ないフィードバック制御を実現できる。そのため、装置の信頼性が向上し、かつ燃料流量調整弁802の入口圧力と出口圧力の差圧が大きい場合には差圧を算出することで負荷変動に対する追従性を向上することができる。
以上、第三の実施形態による燃料調整器10の処理について説明した。上述の燃料調整器10の処理によれば、燃料系統80の燃料系統において、燃料流量指令値CSOに基づいて算出した燃料流量値Gと、燃料温度の実測値を燃料温度に基づく式(1)で示した弁開度補正係数算出式に入力して算出した温度補正係数(第一弁開度補正値)と、燃料流量調整弁802の出口圧力の実測値と燃料流量調整弁802の入口圧力値とに基づいて算出した圧力補正係数(第二弁開度補正値)とを乗じることにより、燃焼器30へ出力する燃料の流量を調整する燃料流量調整弁802の弁開度指令値を算出する。
このようにすれば、ガスタービンシステムにおいて所望の燃料流量が得られ、急激な負荷変動に対応できる。
また、負荷変化率判定部104とレート付スイッチ106により、負荷の変化に応じて燃料流量調整弁802の入口圧力と出口圧力の差圧を固定値とするか変動値とするかを判定し、固定値や変動値を用いて燃料流量調整弁802の弁開度指令値を算出する。
このようにすれば、装置の信頼性が向上し、かつ負荷変動に対する追従性を向上することができる。
<第四の実施形態>
図17は、本発明の第四の実施形態による燃料調整器10を備えるガスタービンシステム1の構成の一例を示す図である。
図17で示すように、第四の実施形態によるガスタービンシステム1は、第一の実施形態によるガスタービンシステム1と同様に、燃料調整器10と、空気圧縮機20と、燃焼器30と、タービン40と、発電機50と、IGV(Inlet Guide Vane)コントローラ60と、冷却装置70と、燃料系統80と、記憶部110と、軸120と、CSO演算部130とを備える。
ただし、第四の実施形態による算出部101は、第二の実施形態による算出部101の構成と同様に、ローパスフィルタ105を備える。
また、第四の実施形態による燃料調整器10は、第三の実施形態による燃料調整器10の構成と同様に、負荷検出部103と、負荷変化率判定部104を備える。
また、第四の実施形態による算出部101は、第三の実施形態による算出部101の構成と同様に、レート付スイッチ106を備える。
更に、記憶部110は、第三の実施形態による記憶部110と同様に、燃料流量調整弁802の入口圧力と出口圧力との差圧を固定値として算出した、出口圧力値と圧力補正係数との関係を示すデータテーブルDを記憶している。
図18は、本発明の第四の実施形態による燃料調整器10が行う処理の一例を示す図である。
また、図19と図20は、本発明の第四の実施形態による燃料調整器10の処理フローの一例を示す図である。
なお、第四の実施形態による燃料調整器10が行う処理の一例は、第二の実施形態による燃料調整器10が行う処理と第三の実施形態による燃料調整器10が行う処理との組み合わせである。そのため、図18についての説明は省略する。
また、第四の実施形態による燃料調整器10の処理フローの一例は、第二の実施形態による燃料調整器10の処理フローと第三の実施形態による燃料調整器10の処理フローとの組み合わせである。そのため、図19と図20についての説明は省略する。
以上、第四の実施形態による燃料調整器10の処理について説明した。上述の燃料調整器10の処理によれば、燃料系統80の燃料系統において、燃料流量指令値CSOに基づいて算出した燃料流量値Gと、燃料温度の実測値を燃料温度に基づく式(1)で示した弁開度補正係数算出式に入力して算出した温度補正係数(第一弁開度補正値)と、燃料流量調整弁802の出口圧力の実測値と燃料流量調整弁802の入口圧力値とに基づいて算出した圧力補正係数(第二弁開度補正値)とを乗じることにより、燃焼器30へ出力する燃料の流量を調整する燃料流量調整弁802の弁開度指令値を算出する。
このようにすれば、ガスタービンシステムにおいて所望の燃料流量が得られ、急激な負荷変動に対応できる。
また、ローパスフィルタ105により、燃料流量調整弁の差圧信号や出力圧力信号における高周波成分を除去することができ、制御系を安定させることができる。
また、負荷変化率判定部104とレート付スイッチ106により、負荷の変化に応じて燃料流量調整弁802の入口圧力と出口圧力の差圧を固定値とするか変動値とするかを判定し、固定値や変動値を用いて燃料流量調整弁802の弁開度指令値を算出する。
このようにすれば、装置の信頼性が向上し、かつ負荷変動に対する追従性を向上することができる。
<第五の実施形態>
図21は、本発明の第五の実施形態による燃料調整器10を備えるガスタービンシステム1の構成の一例を示す図である。
図21で示すように、第五の実施形態によるガスタービンシステム1は、第一の実施形態によるガスタービンシステム1と同様に、燃料調整器10と、空気圧縮機20と、燃焼器30と、タービン40と、発電機50と、IGVコントローラ60と、冷却装置70と、燃料系統80と、記憶部110と、軸120と、CSO演算部130とを備える。
ただし、第五の実施形態による算出部101は、第一の実施形態による算出部101の構成に、更に燃料組成特定部107を備える。
燃料組成特定部107は、燃料系統における燃料の組成を特定する。
また、記憶部110は、燃料の組成と燃料密度との関係を示すデータテーブルEを記憶している。
図22は、本発明の第五の実施形態による燃料調整器10が行う処理の一例を示す図である。
また、図23と図24は、本発明の第五の実施形態による燃料調整器10の処理フローの一例を示す図である。
次に、図22から図24を用いて第五の実施形態による燃料調整器10の処理フローについて説明する。
この第五の実施形態による燃料調整器10が行う処理は、第一の実施形態による燃料調整器10が行う処理において、更に燃料組成特定部107による処理が追加されたものである。
そのため、ここでは、燃料組成特定部107についてのみ説明する。
燃料組成特定部107は、燃料系統80の燃料系統における燃料を入力し、入力した燃料の組成を特定する。例えば、燃料組成特定部107は、ガスクロマトグラフィなどの成分分析装置である。
ステップS6の処理により、算出部101は、燃料温度Tを取得する。
すると、燃料組成特定部107は、燃料系統における燃料を取得する(ステップS28)。燃料組成特定部107は、燃料系統から燃料を取得すると、取得した燃料の組成を特定する(ステップS29)。例えば、燃料組成特定部107は、成分分析装置であり、燃料系統から取得した燃料を成分分析して燃料の組成を特定する。そして、燃料組成特定部107は、特定した燃料の組成を算出部101に出力する。
算出部101は、燃料組成特定部107が特定した燃料の組成を入力すると、記憶部110から燃料の組成と燃料密度との関係を示すデータテーブルEを読み出す(ステップS30)。
算出部101は、データテーブルEを記憶部110から読み出すと、読み出したデータテーブルEにおいて、燃料組成特定部107が特定した燃料の組成に相当する組成を特定する。算出部101は、データテーブルEにおいて特定した燃料の組成に対応する燃料密度を特定する(ステップS31)。そして、算出部101は、データテーブルEにおいて特定した燃料密度を用いてデータテーブルBにおける温度補正係数を特定する(ステップS32)。そして、ステップS8の燃料流量値Gと温度補正係数とを乗算する処理へと続く。
なお、燃料組成特定部107により、燃料系統において、燃料の組成に応じた燃料密度を特定し、算出部101が温度補正係数を算出するガスタービンシステムの構成は、第五の実施形態によるガスタービンシステム1に限定するものではない。例えば、第二から第四の実施形態によるガスタービンシステム1の燃料調整器10が燃料組成特定部107を備えていてもよい。また、燃料組成特定部107は、適切な処理が行われる範囲において燃料調整器10の外部に存在してもよい。
以上、第五の実施形態による燃料調整器10の処理について説明した。上述の燃料調整器10の処理によれば、燃料系統80において、燃料流量指令値CSOに基づいて算出した燃料流量値Gと、燃料温度の実測値を燃料温度に基づく式(1)で示した弁開度補正係数算出式に入力して算出した第一弁開度補正値である温度補正係数と、燃料流量調整弁802の出口圧力の実測値と燃料流量調整弁802の入口圧力値とに基づいて算出した第二弁開度補正値である圧力補正係数とを乗じることにより、燃焼器30へ出力する燃料の流量を調整する燃料流量調整弁802の弁開度指令値を算出する。
このようにすれば、ガスタービンシステムにおいて所望の燃料流量が得られ、急激な負荷変動に対応できる。
また、燃料組成特定部107により、燃料系統において、燃料の組成に応じた燃料密度を特定し、算出部101が温度補正係数を算出することで、より高精度に燃料流量を制御することができる。
以上の本発明の実施形態についての説明では、燃料流量調整弁の入口圧力の入口圧力値は、燃料流量調整弁の入口圧力と出口圧力との圧力差の実測値と、燃料流量調整弁の出口圧力の実測値とに基づいて計算した計算値である。しかしながら、燃料流量調整弁の入口圧力の入口圧力値は、それに限定するものではない。例えば、燃料流量調整弁の入口圧力の入口圧力値は、燃料流量調整弁の入口圧力を圧力計で実測した実測値であってもよい。また、この場合、燃料調整器10は、燃料流量調整弁の入口圧力の入口圧力値をローパスフィルタ(第二のローパスフィルタ)を介した実測値を用いて燃料流量調整弁802の弁開度指令値を算出してもよい。
また、以上の本発明の実施形態についての説明では、データテーブルを用いて求める種々の値は、データテーブルにおいて相当する値がない場合、データテーブルのおけるデータを補間や近似して相当する値を求めてもよい。例えば、データテーブルにおいて相当する値の前後のデータを用いてデータを線形補間や高次の多項式で近似して求めた値としてもよい。
また、燃料調整器10が備えられる箇所は、実施形態に示した箇所に限定するものではない。燃料調整器10は、適切な処理が行うことができる範囲において、どこに備えられていてもよい。例えば、ガスタービン2が燃料調整器10を備えていてもよい。また、燃焼器30が燃料調整器10を備えていてもよい。また、タービン40が燃料調整器10を備えていてもよい。
なお本発明の実施形態について説明したが、上述の燃料調整器10は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができるものである。
1・・・ガスタービンシステム
2・・・ガスタービン
10・・・燃料調整器
20・・・空気圧縮機
30・・・燃焼器
40・・・タービン
50・・・発電機
60・・・IGVコントローラ
70・・・冷却装置
80・・・燃料系統
101・・・算出部
102・・・指令部
103・・・負荷検出部
104・・・負荷変化率判定部
105、105a、105b・・・ローパスフィルタ
106・・・レート付スイッチ
107・・・燃料組成特定部
110・・・記憶部
120・・・軸
130・・・CSO演算部
701・・・GT冷却空気弁
801・・・圧力調整弁
802・・・燃料流量調整弁
803・・・圧力計
804・・・差圧計
805・・・ノズル

Claims (13)

  1. 燃料流量指令値に基づいて特定した燃料流量値と、
    燃料温度の実測値を燃料温度に基づく弁開度補正係数算出式に入力して算出した第一弁開度補正値と、
    燃料流量調整弁の出口圧力の実測値と前記燃料流量調整弁の入口圧力の入口圧力値とに基づいて算出した第二弁開度補正値と
    を乗じることにより、
    燃焼器へ出力する燃料の流量を調整する前記燃料流量調整弁の弁開度指令値を算出する事を特徴とする制御装置を備えた、燃料調整器。
  2. 前記燃料流量調整弁の入口圧力値は、実測により得られる圧力の実測値である
    請求項1の制御装置を備えた、燃料調整器。
  3. 前記燃料流量調整弁の入口圧力値は、前記燃料流量調整弁の出口圧力の実測値と、前記出口圧力と前記入口圧力との圧力差の実測値と、を加えた計算値である
    請求項1の制御装置を備えた、燃料調整器。
  4. 前記燃料流量調整弁の出口圧力の実測値の変動を取り除く第一のローパスフィルタと、
    前記燃料流量調整弁の入口圧力値の変動を取り除く第二のローパスフィルタと
    を備える請求項2の制御装置を備えた、燃料調整器。
  5. 前記燃料流量調整弁の出口圧力の実測値の変動を取り除く第一のローパスフィルタと、
    前記燃料流量調整弁の前記出口圧力と前記入口圧力との圧力差の実測値の変動を取り除く第三のローパスフィルタと
    を備える請求項3の制御装置を備えた、燃料調整器。
  6. 前記第二弁開度補正値は、負荷変化率が小さい場合、差圧一定の補正テーブルに置き替えられる
    請求項1から請求項5の何れか一項の制御装置を備えた、燃料調整器。
  7. 前記算出した弁開度指令値に基づいて、前記燃料流量調整弁が燃焼器へ出力する燃料の流量を調整する
    請求項1から請求項6の何れか一項の制御装置を備えた、燃料調整器。
  8. 前記燃料の組成を特定する燃料組成特定部を備え、
    前記燃料組成特定部が特定した組成に基づいた燃料密度を用いて前記弁開度指令値を算出する
    請求項1から請求項7の何れか一項の制御装置を備えた、燃料調整器。
  9. 請求項8の制御装置を備えた、燃焼器。
  10. 請求項9の制御装置を備えた、ガスタービン。
  11. 請求項10の制御装置を備えるガスタービンシステム。
  12. 燃料流量指令値に基づいて特定した燃料流量値と、
    燃料温度の実測値を燃料温度に基づく弁開度補正係数算出式に入力して算出した第一弁開度補正値と、
    燃料流量調整弁の出口圧力の実測値と前記燃料流量調整弁の入口圧力の入口圧力値とに基づいて算出した第二弁開度補正値と
    を乗じることにより、
    燃焼器へ出力する燃料の流量を調整する前記燃料流量調整弁の弁開度指令値を算出する燃料調整器制御方法。
  13. 燃料調整器のコンピュータを、
    燃料流量指令値に基づいて特定した燃料流量値と、
    燃料温度の実測値を燃料温度に基づく弁開度補正係数算出式に入力して算出した第一弁開度補正値と、
    燃料流量調整弁の出口圧力の実測値と前記燃料流量調整弁の入口圧力の入口圧力値とに基づいて算出した第二弁開度補正値と
    を乗じることにより、
    燃焼器へ出力する燃料の流量を調整する前記燃料流量調整弁の弁開度指令値を算出する算出手段として機能させるためのプログラム。
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