JPH06146930A - ガスタ−ビン設備の燃料圧力制御装置 - Google Patents

ガスタ−ビン設備の燃料圧力制御装置

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JPH06146930A
JPH06146930A JP31430892A JP31430892A JPH06146930A JP H06146930 A JPH06146930 A JP H06146930A JP 31430892 A JP31430892 A JP 31430892A JP 31430892 A JP31430892 A JP 31430892A JP H06146930 A JPH06146930 A JP H06146930A
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signal
fuel
control
gas turbine
valve
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JP31430892A
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English (en)
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Yasuo Goshima
安生 五嶋
Toshihiro Yamada
利広 山田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】偏差演算手段10は、燃料弁の入口圧力信号1
02と燃料弁入口圧力設定信号101との偏差を演算
し、偏差信号103を出力する。フィードバック制御手
段11は、偏差信号103を制御演算して制御演算信号
105を出力する。フィードフォワード制御手段13
は、燃料弁制御信号106を入力しフィードフォワード
制御信号107を出力する。加算手段14は、制御演算
信号105とフィードフォワード信号107とを加算し
て、この加算信号を燃料圧力制御弁を開閉制御する制御
信号104とする。 【効果】安定、かつ、速応性の良い制御ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に、燃料圧力制御に
好適なガスタービン設備の燃料圧力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エネルギー需要の増加は、化石燃
料に頼る傾向が強く、化石燃料によるエネルギー供給量
が増大し、それに伴いCO2 の排出量も増大している。
このため地球温暖化の危機が叫ばれ、CO2 の排出量を
地球規模で規制しようとしている。このような背景か
ら、ガスタービンサイクルと蒸気タービンサイクルを組
み合わせた高効率な複合発電プラントが、CO2 の削減
にもつながるとして期待されている。特に、ガスタービ
ンは入口温度を上げることによる効率向上が可能である
ため注目されている。
【0003】ここで、図12に示すガスタービンの概略
系統図に従って説明する。
【0004】図において、空気圧縮機1で、大気より空
気を取り込み所定の圧力まで圧縮して、燃焼器2へ燃焼
用空気を供給する。空気圧縮機1は、後述するガスター
ビン3とタービン軸4で直結されており、ガスタービン
3により回転力を得る。
【0005】燃料ガスは、燃料圧縮機5で圧縮され燃料
圧力制御弁6と燃料弁7を経由して供給される。燃焼器
2への燃料流量は、燃料弁7の開度を制御することによ
り調節される。燃焼器2では、燃料を空気と混合燃焼さ
せて、高温、高圧の燃焼ガスを生成する。この高温、高
圧の燃焼ガスは、ガスタービン3に供給され、ガスター
ビン3は回転力を得る。
【0006】ところで、燃料弁7の開度が小さいとき
は、僅かな開度変化で燃料流量が大きく変化し、また、
燃料弁7の開度が大きいときは、開度を大きく変化させ
ても燃料流量の変化量が少ない。このため、燃料弁7の
開度が小さすぎたり、大きすぎると燃焼器2に供給され
る燃料流量の制御性が悪くなる。燃料圧力制御弁6は燃
料弁7の開度が小さすぎたり、大きすぎたりするのを防
止するためのもので、燃料弁7の入口に設けられた圧力
検出器8から圧力信号を燃料圧力制御器9で制御処理を
施して燃料圧力制御弁6の開度を制御し、燃料弁7が燃
料流量の大きさに係わらず、制御性の良い開度範囲に留
まるように燃料弁7の入口圧力を調節する。
【0007】燃料圧力制御器9は、図13に示す如く、
偏差演算手段10と制御演算手段11とで構成される。
まず、燃料圧力制御器9では、ガスタービン3の運転状
態で定まる燃料弁入口圧力設定信号101と圧力検出器
8からの燃料弁入口圧力検出信号102とが偏差演算手
段10に入力され、偏差演算信号103が制御演算手段
11に出力され、制御演算手段11により制御演算され
制御信号104が出力される。
【0008】制御信号104は、アクチュエータ12を
介して燃料圧力制御弁6を開閉して燃料弁入口圧力設定
信号101と燃料弁入口圧力検出信号102とが等しく
なるようにする。これにより、燃料弁7の入口圧力が所
定値に維持され、燃焼器2へ供給する燃料流量の制御性
が高められる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の燃料圧力制御弁6の制御では、速応性を高める
と、燃料弁7の入口圧力がハンチングするという問題が
ある。
【0010】まず、第一には、燃料圧力制御弁6と燃料
弁7と、これを連通する配管により形成される内部空間
の体積は小さいことから、燃料弁7の開閉に対して内部
圧力の変動が大きく、この内部圧力変動に対応してゲイ
ンを上げて速応性を持たせると、ハンチングに至るとい
う問題がある。すなわち、今、燃料弁7が閉じ、上記内
部空間の体積Vの圧力Pは、PV=ある値として、体積
Vが小さいと考えると、燃料弁7の開動作によるガス量
の流出による圧力Pの変動量が大きいため、ゲインを上
げて追従させる必要があるが、ゲインが高いため振動的
になりハンチング現象を起こしやすい。
【0011】第二には、燃料圧力制御弁6のアクチュエ
ータ12は、電気信号から機械的位置に変換する機構か
らなっているから、不感帯やヒステリシスを有し、これ
らが燃料圧力制御弁6の制御系で振動の起因となってい
るという問題がある。
【0012】第三には、燃料を供給する配管内部には、
密度の高い所と低い所とが波のようになって圧力波を形
成し、この圧力波が進行するため圧力検出器8の燃料弁
入口圧力検出信号102が振動し、これによって制御系
が振動するという問題がある。
【0013】さらに、上記第一乃至第三の要因で、内部
空間の体積Vの圧力Pがハンチングすると、燃料流量が
振動し、これがガスタービン3の回転数や発電出力に影
響を与え、結果的にガスタービン3の各状態量が振動す
るという問題がある。
【0014】そこで、本発明はガスタービン各状態量の
振動を抑制して燃料弁の入口圧力を高速、かつ、安定に
制御するガスタービン設備の燃料圧力制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、空気
を圧縮し、圧縮された空気を供給する空気圧縮機と、燃
料に圧力を加えて供給する燃料圧縮機と、前記空気圧縮
機から供給される空気と燃料圧縮機から燃料圧力制御弁
と燃料弁を介して供給される燃料を混合燃焼させて燃焼
ガスを生成する燃焼器と、この燃焼器により生成される
燃焼ガスにより駆動するガスタービンとからなるガスタ
ービン設備の前記燃料圧力制御弁を制御して燃料弁入口
圧力を一定に制御するガスタービン設備の燃料圧力制御
装置において、燃料弁の入口圧力信号と燃料弁入口圧力
設定信号との偏差を演算し、偏差信号を出力する偏差演
算手段と、偏差信号を制御演算して制御演算信号を出力
するフィードバック制御手段と、ガスタービンの状態量
に応じた信号を入力しフィードフォワード制御信号を出
力するフィードフォワード制御手段と、制御演算信号と
前記フィードフォワード信号とを加算して、この加算信
号を燃料圧力制御弁を開閉制御する制御信号とする加算
手段とを設けるようにしたものである。
【0016】請求項3の発明は、空気を圧縮し、圧縮さ
れた空気を供給する空気圧縮機と、燃料に圧力を加えて
供給する燃料圧縮機と、空気圧縮機から供給される空気
と燃料圧縮機から燃料圧力制御弁と燃料弁を介して供給
される燃料を混合燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器
と、この燃焼器により生成される燃焼ガスにより駆動す
るガスタービンとからなるガスタービン設備の前記燃料
圧力制御弁を制御して燃料弁入口圧力を一定に制御する
ガスタービン設備の燃料圧力制御装置において、燃料弁
の入口圧力信号と燃料弁入口圧力設定信号との偏差を演
算し、偏差信号を出力する偏差演算手段と、偏差信号を
入力し、微少な変動に対して零の信号を出力する不感帯
領域を有する処理手段と、この処理手段による出力信号
を制御演算して制御演算信号を燃料圧力制御弁を開閉制
御する制御信号として出力する制御演算手段とを設ける
ようにしたものである。
【0017】請求項4の発明は、空気を圧縮し、圧縮さ
れた空気を供給する空気圧縮機と、燃料に圧力を加えて
供給する燃料圧縮機と、空気圧縮機から供給される空気
と燃料圧縮機から燃料圧力制御弁と燃料弁を介して供給
される燃料を混合燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器
と、この燃焼器により生成される燃焼ガスにより駆動す
るガスタービンとからなるガスタービン設備の前記燃料
圧力制御弁を制御して燃料弁入口圧力を一定に制御する
ガスタービン設備の燃料圧力制御装置において、燃料弁
の入口圧力信号と燃料弁入口圧力設定信号との偏差を演
算し、偏差信号を出力する偏差演算手段と、偏差信号を
制御演算して制御演算信号を出力する制御演算手段と、
制御演算信号の入力に対してヒステリシスの出力するヒ
ステリシス要素を有する手段とを設けるようにしたもの
である。
【0018】
【作用】請求項1の発明では、燃料弁の入口圧力信号と
燃料弁入口圧力設定信号との偏差が演算偏差演算手段に
より演算され、偏差信号が出力され、この偏差信号がフ
ィードバック制御手段により制御演算され、制御演算信
号が出力される。一方、フィードフォワード制御手段で
は、ガスタービンの状態量に応じた信号が入力され、フ
ィードフォワード制御信号が出力される。制御演算信号
とフィードフォワード信号とは、加算手段により加算さ
れ、この加算信号が制御信号として燃料圧力制御弁へ出
力される。これにより、ガスタービンの状態量の変化が
大きいときフィードフォワード制御手段からのフィード
フォワード制御信号が対応して増減して高速に追従する
と共に、ガスタービンの状態が安定しているとき、フィ
ードバック制御手段からの制御演算信号により安定した
制御がされる。従って、常に制御系が振動することがな
く、良好な制御がされる。
【0019】請求項3の発明では、偏差演算手段からの
微少な変動を持った偏差信号が不感帯領域を有する処理
手段により微少な変動が除去された偏差信号として出力
される。これにより、微少な変動に対して応答せず、振
動のない制御信号が出力される。従って、常に安定した
制御がされる。
【0020】請求項4の発明では、制御演算手段からの
微少な振動する制御演算信号がヒステリシス要素を有す
る手段により微少な振動分が除去された制御演算信号が
制御信号として出力される。これにより、たとえ微少な
振動する燃料弁入口圧力検出信号が入力しても、振動の
ない制御信号が出力される。従って、常に安定した制御
がされる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0022】図1は、本発明の第1実施例を示す燃料圧
力制御器の構成図である。図13に示す従来例と同一符
号は、同一部分または相当部分を示す。図13と異なる
点は、フィードフォワード制御手段13と加算手段14
とを追設した点である。
【0023】ここで、フィードフォワード制御手段13
は、燃料弁7を制御するための燃料弁制御信号106を
入力してフィードフォワード制御処理をしてフィードフ
ォワード制御信号107を出力する。加算手段14は、
制御演算手段11のフィードバック制御信号105とフ
ィードフォワード制御手段13のフィードフォワード制
御信号107とを加算して加算信号を制御信号104と
して出力する。
【0024】上記構成で、ガスタービン3の運転状態か
ら定まる燃料弁入口圧力設定信号101と圧力検出器8
からの燃料弁入口圧力検出信号102は、偏差演算手段
10で偏差演算がされ、偏差演算信号103となる。こ
の偏差演算信号103は、制御演算手段11に入力さ
れ、制御演算手段11で比例、積分演算処理がされ、フ
ィードバック制御信号105となる。この場合に、制御
演算手段11では、定常状態で安定に制御するように予
め試運転等のときに比例、積分の制御ゲインを求めて比
較的低く設定している。
【0025】一方、ガスタービン3の運転状態から定ま
る燃料弁制御信号106はフィードフォワード制御手段
13でフィードフォワード制御処理が施され、フィード
フォワード制御信号107となる。
【0026】例えば、フィードフォワード制御手段13
は、図2に示す如く、燃料弁制御信号106に対して所
定のゲインKを乗算した演算出力をフィードフォワード
制御信号107として出力する。上記フィードフォワー
ド制御手段13は、燃料弁制御信号106が大きく変化
したときに対応して制御信号104が出力されるよう
に、予め試運転等のときに所定のゲインKを求めて設定
している。
【0027】フィードバック制御信号105とフィード
フォワード制御信号107とは、加算手段14により加
算され、この加算信号が制御信号104としてアクチュ
エータ12に出力され、燃料圧力制御弁6へ開閉制御す
る。
【0028】これにより、燃料弁制御信号106が大き
く変化するときには、フィードフォワード制御手段13
が所定のゲインKでフィードフォワード制御信号107
を増減させ燃料弁入口圧力設定信号101に追従するよ
うに動作する。このとき、制御演算手段11では、その
制御ゲインが低く設定されているから、ハンチングの少
ないフィードバック制御信号105が出力される。従っ
て、全体として燃料圧力制御弁6がハンチングすること
なく、燃料弁制御信号106の大きな変化に追従する。
【0029】また、ガスタービン3が安定状態のとき、
燃料弁制御信号106も対応して安定し、フィードフォ
ワード制御手段13のフィードフォワード制御信号10
7が変化の少ない定常的な出力となり、制御演算手段1
1では、低い制御ゲインで偏差演算信号103に応じて
制御演算がされ、フィードバック制御信号105が出力
される。従って、ハンチングの少ないフィードバック制
御信号105が加算手段14で加算され、変動の少ない
制御信号104となるから燃料圧力制御弁6がハンチン
グすることなく、安定に制御される。
【0030】なお、フィードフォワード制御手段13
は、図3に示すように、予め試運転等のとき大きな変化
の燃料弁制御信号106のとき追従してフィードフォワ
ード制御信号107が出力されるように関数を設定し、
運転時に燃料弁制御信号106に対して関数設定された
フィードフォワード制御信号107が出力されるように
してもよい。
【0031】図4は、上記した作用の一例を示すタイム
チャートである。
【0032】図において、時刻t0を起点として説明す
ると、ガスタービンの負荷指令に応じて燃料弁7の燃料
弁制御信号106が急上昇し、燃料流量信号112も対
応して上昇する。このとき、フィードフォワード制御手
段13の制御ゲインによりフィードフォワード制御信号
107が急激に増加して制御信号104が燃料圧力制御
弁6に出力される。
【0033】そして、時刻t1から時刻t2までは、ガ
スタービン負荷が安定しているから、制御演算手段11
によって燃料弁入口圧力検出信号102と燃料弁入口圧
力設定信号101とがほぼ等しくなるように制御がさ
れ、変動の少ない制御信号104が出力される。
【0034】ここで、例えば、時刻t2にガスタービン
の負荷が急降下して燃料弁制御信号106が降下したと
すると、これに追従して燃料流量信号112も降下す
る。フィードフォワード制御手段13では、急変した燃
料弁制御信号106に対応して降下したフィードフォワ
ード制御信号107を出力するから燃料圧力制御弁6の
制御信号104を追従する。これによって、時刻t3に
は燃料流量信号112も安定する。従って、ガスタービ
ンの負荷変化に対して燃料圧力制御器9aの制御信号1
04がハンチングすることなく追従し、ガスタービン3
の回転数信号108、燃料弁入口圧力検出信号102も
ハンチングすることなく安定している。
【0035】次に、本発明の第2実施例乃至第6実施例
を図5乃至図9を参照して説明する。
【0036】図5は本発明の第2実施例を示し、図1の
燃料弁制御信号106の代わりに、ガスタービン3の回
転数信号108をフィードフォワード制御手段13の入
力信号とするものである。ガスタービン3の回転数は、
ガスタービン3の負荷変化に対応して変動するから、予
めガスタービン3の試運転等のときにフィードフォワー
ド制御手段13の制御ゲインを最適な値に設定しておけ
ば、ガスタービン3の負荷変化に追従した出力がされ、
第1実施例と同様の効果が得られる。
【0037】図6は、本発明の第3実施例を示し、図1
の燃料弁制御信号106の代わりにガスタービン3の回
転数指令信号109をフィードフォワード制御手段13
の入力信号とするものである。ガスタービン3の回転数
指令信号109は、ガスタービン3の負荷変化に対応し
て変化するから第1実施例と同様に実施でき、同様の効
果が得られる。
【0038】図7は本発明の第4実施例を示し、図1の
燃料弁制御信号106の代わりにガスタービン3の発電
出力信号110をフィードフォワード制御手段13の入
力信号とするものである。
【0039】また、図8は本発明の第5実施例を示し、
図1の燃料弁制御信号106の代わりにガスタービン3
の負荷指令信号111をフィードフォワード制御手段1
3の入力信号としたものであり、さらに、図9は本発明
の第6実施例を示し、図1の燃料弁制御信号106の代
わりにガスタービン3の燃料流量信号112をフィード
フォワード制御手段13の入力信号としたものである。
【0040】上記の第2実施例乃至第6実施例の場合で
もガスタービンの状態変化に拘らず燃料弁の入口圧力を
高速、かつ、安定に制御することができる。
【0041】図10は、本発明の第7実施例を示す燃料
圧力制御器の構成図である。
【0042】図13と同一符号は、同一部分または相当
部分を示し、図13と異なる点は偏差演算手段10と制
御演算手段11との間に不感帯を有する処理手段15を
追設した点である。
【0043】上記構成で、偏差演算信号103の微少変
化は、不感帯を有する処理手段15により除去される。
このため燃料弁入口圧力検出信号102が微少変動して
も、制御演算手段11の入力信号103aは変動せず、
制御信号104は変動しない。
【0044】すなわち、燃料弁7の入口圧力が、ガスタ
ービンの状態変化や燃料弁・センサの特性等により微少
変化しても、燃料圧力制御器9bの出力は安定してお
り、燃料弁7の入口圧力が常に良好に制御される。一
方、ガスタービン3の状態変化に対しては、制御演算手
段11の制御パラメータを十分高感度に調整されてお
り、高速に追従される。
【0045】このように、ガスタービンの状態変化には
高速に追従し、燃料弁・センサの特性により、燃料弁の
入口が微少変動する場合にも安定に制御することができ
る。これによって、常に、良好な制御性能を保つ制御系
を構成することが可能となる。
【0046】図11は、本発明の第8実施例を示す燃料
圧力制御器の構成図である。
【0047】図13と同一符号は、同一部分または相当
部分を示し、図13と異なる点は、ヒステリシス要素を
有する手段16を制御演算手段11の出力側に追設した
点である。
【0048】第8実施例によっても、燃料弁入口圧力検
出信号102の微少変動に伴う制御演算手段11からの
変動する出力信号103aに対してヒステリシス要素を
有する手段16でその変動信号が遮断され、制御信号1
04として微少な振動のない信号が出力される。これに
よって、第7実施例と同様にハンチングのない安定し、
かつ、速応性の優れた制御ができる。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ガスタービン
の状態量の変化時にフィードフォワード制御信号が対応
して高速に追従すると共に、ガスタービンの状態が安定
時にフィードバック制御手段からの制御演算信号により
安定した制御がされる。従って、常に制御系が振動する
ことがなく、追従性が良好な制御ができる。
【0050】請求項3の発明によれば、微少な変動が除
去された制御信号により制御がされる。従って、常に安
定し、かつ、追従性が良い制御ができる。
【0051】請求項4の発明よれば、微少な振動分が除
去された制御演算信号が制御信号として出力される。こ
れにより、たとえ微少な振動をする燃料弁入口圧力検出
信号が入力しても、振動のない制御信号が出力される。
従って、常に安定し、かつ、追従性が良い制御ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す燃料圧力制御器の構
成図である。
【図2】図1のフィードフォワード制御手段の第1の例
を示す説明図である。
【図3】図2のフィードフォワード制御手段の第2の例
を示す説明図である。
【図4】図1の作用の一例を示すタイムチャートであ
る。
【図5】本発明の第2実施例を示す燃料圧力制御器の構
成図である。
【図6】本発明の第3実施例を示す燃料圧力制御器の構
成図である。
【図7】本発明の第4実施例を示す燃料圧力制御器の構
成図である。
【図8】本発明の第5実施例を示す燃料圧力制御器の構
成図である。
【図9】本発明の第6実施例を示す燃料圧力制御器の構
成図である。
【図10】本発明の第7実施例を示す燃料圧力制御器の
構成図である。
【図11】本発明の第8実施例を示す燃料圧力制御器の
構成図である。
【図12】ガスタービンの概略系統図である。
【図13】従来例を示す燃料圧力制御器の図1に対応す
る構成図である。
【符号の説明】
1 空気圧縮機 2 燃焼器 3 ガスタービン 4 タービン軸 5 燃料圧縮機 6 燃料圧力制御弁 7 燃料弁 8 圧力検出器 9a 燃料圧力制御器 10 偏差演算手段 11 制御演算手段 12 アクチュエータ 13 フィードフォワード制御手段 14 加算手段 15 不感帯を有する処理手段 16 ヒステリシス要素を有する手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を圧縮し、圧縮された空気を供給す
    る空気圧縮機と、燃料に圧力を加えて供給する燃料圧縮
    機と、前記空気圧縮機から供給される空気と前記燃料圧
    縮機から燃料圧力制御弁と燃料弁を介して供給される燃
    料を混合燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、この
    燃焼器により生成される燃焼ガスにより駆動するガスタ
    ービンとからなるガスタービン設備の前記燃料圧力制御
    弁を制御して燃料弁入口圧力を一定に制御するガスター
    ビン設備の燃料圧力制御装置において、 前記燃料弁の入口圧力信号と燃料弁入口圧力設定信号と
    の偏差を演算し、偏差信号を出力する偏差演算手段と、 前記偏差信号を制御演算して制御演算信号を出力するフ
    ィードバック制御手段と、 前記ガスタービンの状態量に応じた信号を入力しフィー
    ドフォワード制御信号を出力するフィードフォワード制
    御手段と、 前記制御演算信号と前記フィードフォワード信号とを加
    算して、この加算信号を前記燃料圧力制御弁を開閉制御
    する制御信号とする加算手段とを備えたことを特徴とす
    るガスタービン設備の燃料圧力制御装置。
  2. 【請求項2】 ガスタービンの燃料弁制御信号、ガスタ
    ービンの回転数信号、ガスタービンの回転数指令信号、
    ガスタービンの発電出力信号、ガスタービンの負荷指令
    信号、ガスタービンの燃料流量信号の内、少なくともい
    ずれか一つを前記フィードフォワード制御手段の入力信
    号として用いることを特徴とする請求項1記載のガスタ
    ービン設備の燃料圧力制御装置。
  3. 【請求項3】 空気を圧縮し、圧縮された空気を供給す
    る空気圧縮機と、燃料に圧力を加えて供給する燃料圧縮
    機と、前記空気圧縮機から供給される空気と前記燃料圧
    縮機から燃料圧力制御弁と燃料弁を介して供給される燃
    料を混合燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、この
    燃焼器により生成される燃焼ガスにより駆動するガスタ
    ービンとからなるガスタービン設備の前記燃料圧力制御
    弁を制御して燃料弁入口圧力を一定に制御するガスター
    ビン設備の燃料圧力制御装置において、 前記燃料弁の入口圧力信号と燃料弁入口圧力設定信号と
    の偏差を演算し、偏差信号を出力する偏差演算手段と、 前記偏差信号を入力し、微少な変動に対して零の信号を
    出力する不感帯領域を有する処理手段と、 この処理手段による出力信号を制御演算して制御演算信
    号を前記燃料圧力制御弁を開閉制御する制御信号として
    出力する制御演算手段とを備えたことを特徴とするガス
    タービン設備の燃料圧力制御装置。
  4. 【請求項4】 空気を圧縮し、圧縮された空気を供給す
    る空気圧縮機と、燃料に圧力を加えて供給する燃料圧縮
    機と、前記空気圧縮機から供給される空気と前記燃料圧
    縮機から燃料圧力制御弁と燃料弁を介して供給される燃
    料を混合燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、この
    燃焼器により生成される燃焼ガスにより駆動するガスタ
    ービンとからなるガスタービン設備の前記燃料圧力制御
    弁を制御して燃料弁入口圧力を一定に制御するガスター
    ビン設備の燃料圧力制御装置において、 前記燃料弁の入口圧力信号と燃料弁入口圧力設定信号と
    の偏差を演算し、偏差信号を出力する偏差演算手段と、 前記偏差信号を制御演算して制御演算信号を出力する制
    御演算手段と、 前記制御演算信号の入力に対してヒステリシスを持つ出
    力をするヒステリシス要素を有する手段とを備えたこと
    を特徴とするガスタービン設備の燃料圧力制御装置。
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