JP2007071144A - 燃料流量制御装置及び発電システム並びに燃料流量制御方法 - Google Patents

燃料流量制御装置及び発電システム並びに燃料流量制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ガスタービン出力(ガスタービン入り口温度)のオーバーシュートを防止するとともに、発電効率を向上させることのできる燃料流量制御装置及び発電システム並びに燃料流量制御方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 ガスタービンの運転状態並びに温度状態に関する状態量を入力信号として取得し、これらの入力信号に基づいて燃焼器2に供給する燃料流量を制御するための燃料流量指令を演算する演算部19と、演算部19により求められた燃料流量指令を燃料流量上限値以下とする第2の選択回路15とを備え、燃料流量上限値がガスタービン3の入口温度を予め設定されている上限温度以下とする燃料流量値に設定されている燃料流量制御装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、本発明はガスタービンの燃料流量の制御を行う燃料流量制御装置及び発電システム並びに燃料流量制御方法に関する。
従来、ガスタービン発電設備等におけるガスタービンの燃料流量制御として、特許文献1に開示される手法が知られている。
特許文献1には、タービンの回転速度を所望の回転速度に維持するための第1の燃料量、ガスタービンの排ガス温度を所望の排ガス温度に維持するための第2の燃料量、及びタービンの入口温度が所定の最大温度に達しないように加速を制限するための第3の燃料量をそれぞれ算出し、更に、第3の燃料量においては、熱交換器の出口空気温度により修正を施す。そして、燃焼器に供給する燃料流量を、これら第1の燃料量、第2の燃料量、及び修正後の第3の燃料量のうち最も少ない燃料量に制御する技術が開示されている。
特開平6−193471号公報(第2図)
しかしながら、従来のガスタービンにおいて、起動時を含む低負荷領域からの負荷上昇時、並びに、高負荷領域における自動周波数制御下げ指令のリセット動作による負荷上昇時においては、以下のような理由からガスタービンの入口温度のオーバーシュートが発生するという問題があった。
即ち、従来のシステムにおいては、最初は上記タービンの回転速度もしくは発電機出力指令に基づく燃料量による制御が行われ、その後、ガスタービン出力がベース負荷(定格出力点)付近まで上昇すると、排ガス温度等の温度に基づく制御に移行して、定格出力点で整定する。しかしながら、温度制御においては、応答性の遅れから過渡的にガスタービン出力が定格出力点からオーバーシュートしてしまうことがあり、これに伴い、ガスタービン入口温度のオーバーシュートが発生していた。
このガスタービンの入口温度のオーバーシュートを抑制するために、従来、負荷変化のレートを下げるといった燃料流量制御方法や、タービンの回転速度に基づく制御から温度に基づく温調制御へ早期に切り替えるという燃料流量制御方法がとられている。しかしこのような制御方法は、いずれも起動時間短縮の観点から望ましくなく、起動時間短縮を図り、発電効率を向上させることのできる制御方法が求められている。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、ガスタービン出力(ガスタービン入り口温度)のオーバーシュートを防止するとともに、発電効率を向上させることのできる燃料流量制御装置及び発電システム並びに燃料流量制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、空気を圧縮して出力する圧縮機と、前記圧縮機からの圧縮空気と燃料配管を経て供給される燃料とを混合燃焼し、燃焼ガスを出力する燃焼器と、前記燃焼器からの燃焼ガスにより駆動されるタービンと、前記タービンにより駆動される発電機とを備えるガスタービンにおいて、前記燃焼器に供給する燃料流量を制御する燃料流量制御装置であって、前記ガスタービンの運転状態並びに温度状態に関する状態量を入力信号として取得し、これらの入力信号に基づいて前記燃焼器に供給する燃料流量を制御するための燃料流量指令を演算する演算手段と、前記演算手段により求められた前記燃料流量指令を燃料流量上限値以下とする調整手段とを備え、前記燃料流量上限値が前記タービンの入口温度を予め設定されている上限温度以下とする燃料流量値に設定されている燃料流量制御装置を提供する。
上記構成によれば、ガスタービンの運転状態並びに温度状態に関する状態量に基づいて設定された燃料流量指令を燃料流量上限値以下とする調整手段を備えているので、燃焼器に供給される燃料流量を常に燃料流量上限値以下に設定することが可能となる。ここで、燃料流量上限値は、タービンの入口温度を予め設定されている上限温度(例えば、1500℃)以下とする燃料流量値に設定されているので、常に、タービンの入口温度を上限温度以下に保持することができる。これにより、タービンの入口温度のオーバーシュートを防止することができる。更に、上記構成によれば、従来のように、細やかな燃料流量制御を必要としないため、処理の簡便化、装置の簡素化を図ることができる他、燃料流量指令を短時間で燃料流量上限値まで上昇させることができる。これにより、ガスタービンの起動時間短縮を図ることが可能となり、発電効率を高めることができる。
上記タービン入口温度とは、燃焼器の出口とタービン入口との間であって、タービン流入前の温度をいう。
上記記載の燃料流量制御装置において、圧縮機に供給する空気供給量に基づいて前記燃料流量上限値を補正する補正手段を備えることが好ましい。
このように、圧縮機に供給する空気流量に応じて燃料流量上限値を補正する補正手段を備えるので、燃料流量制御においてガスタービンの運転状態等を更に反映させることが可能となる。これにより、燃料流量制御を精度良く行うことができ、発電効率等を更に向上させることが可能となる。上記補正手段は、例えば、圧縮機に供給される空気流量が減少するほど、燃焼器に供給する燃料流量が減少するように燃料流量上限値を補正する。これは、圧縮機に供給される空気流量が減少すると、タービンの入口温度が上昇するため、この温度上昇を下げる必要があるからである。
上記記載の燃料流量制御装置において、大気温度に基づいて前記燃料流量上限値を補正する補正手段を備えることが好ましい。
このように燃料流量上限値を大気温度に応じて補正する補正手段を備えるので、燃料流量制御を精度良く行うことができ、発電効率等を更に向上させることが可能となる。上記補正手段は、例えば、大気温度が上昇するほど、燃焼器に供給する燃料流量が減少させるように燃料流量上限値を補正する。これは、大気温度が上昇すると、空気密度が下がり圧縮機を通過する空気流量が減少し、タービンの入口温度が上昇する。このため、温度上昇を下げる必要があるからである。
上記記載の燃料流量制御装置において、前記燃料配管を経て前記燃焼器に供給する燃料ガスの温度に応じて前記燃料流量上限値を補正する補正手段を備えることが好ましい。
このように燃料流量上限値を燃料ガス温度に応じて補正する補正手段を備えるので、燃料流量制御を精度良く行うことができ、発電効率等を更に向上させることが可能となる。上記補正手段は、例えば、燃料ガス温度が低下するほど、燃焼器に供給する燃料流量が減少するように、燃料流量上限値を設定する。これは、燃料ガス温度が低いと、燃焼器に燃料ガスが供給されやすくなり、燃焼器内の温度が上昇するため、タービンの入口温度が上昇する。このため、この温度上昇を下げる必要があるからである。
上記記載の燃料流量制御装置において、前記燃料配管を経て前記燃焼器に供給する燃料ガスの発熱量に応じて前記燃料流量上限値を補正する補正手段を備えることが好ましい。
このように燃料流量上限値を燃料ガスの発熱量に応じて補正する補正手段を備えるので、燃料流量制御を精度良く行うことができ、発電効率等を更に向上させることが可能となる。上記補正手段は、例えば、燃料ガスの発熱量が低下するほど、燃焼器に供給する燃料流量が減少するように、燃料流量上限値を設定する。これは、燃料ガスの発熱量が高いと燃焼器内の温度が上昇するため、タービンの入口温度が上昇する。このため、この温度上昇を下げる必要があるからである。
上記記載の燃料流量制御装置において、前記演算手段により求められる前記燃料流量指令の挙動に応じて、前記燃料流量上限値を設定する設定手段を備えることが好ましい。
このような構成によれば、演算手段により算出される燃料流量指令の挙動に基づいて、燃料流量上限値を設定する設定手段を備えるので、発電システムの状態に応じて最適な燃料流量上限値を設定することが可能となる。これにより、タービンの入口温度のオーバーシュートの発生を防止しつつ、発電効率を更に向上させることが可能となる。
上記記載の燃料流量制御装置において、前記演算手段は、前記発電機の出力を目標値に一致させるように燃料流量を制御する負荷制御信号を算出する負荷制御手段と、前記タービンの排ガス温度が排ガス温度上限値を超えないように燃料流量を制御する排ガス温度制御信号を算出する排ガス温度制御手段と、前記タービンのブレードパス温度がブレードパス温度上限値を超えないように燃料流量を制御するブレードパス温度制御信号を算出するブレードパス温度制御手段と、前記負荷制御信号、排ガス温度制御信号、及びブレードパス温度制御信号のうち、最も低い値の制御信号を前記燃料流量指令として選択する選択手段とを備えていても良い。
上記構成によれば、タービンの入口温度に非常に関連性の高い排ガス温度制御信号やブレードパス温度制御信号等に基づいて燃料流量指令を選定するので、タービンの入口温度を高い精度で制御することが可能となる。
上記排ガス温度は、例えば、排ガスボイラ(HRSG)の入口付近の温度である。
上記記載の燃料流量制御装置において、前記設定手段は、前記選択手段により前記排ガス温度制御信号が前記燃料流量指令として選択されている状態が所定時間継続した場合に、前記燃料流量上限値を前記排ガス温度制御信号と一致させるように更新し、前記選択手段により前記燃料流量指令として選択される信号が前記排ガス温度制御信号から他の制御信号に切り替わった場合に、その切替の際に設定されている燃料流量上限値を維持することが好ましい。
上述の設定手段を備えるので、燃料流量上限値を好適な値に設定することが可能となり、タービンの入口温度のオーバーシュートの発生を防止するとともに、発電効率を更に高めることが可能となる。特に、設計通りに発電システムの運転が安定してくると、燃料流量指令は、排ガス温度に基づく制御に依存する。これにより、排ガス温度に応じて燃料流量上限値を設定することにより、より効率の良い安定した発電が可能となる。また、排ガス温度制御信号が選択されている状態が所定時間継続した場合に、燃料流量上限値を更新するので、燃料流量上限値の値が頻繁に切り替わること(換言すると、チャタリングの発生)を防止できる。
上記記載の燃料流量制御装置において、前記設定手段は、前記選択手段により前記排ガス温度制御信号が前記燃料流量指令として選択されている状態が所定の時間継続した場合に、前記燃料流量上限値を前記排ガス温度制御信号と一致させるように更新し、前記選択手段により前記燃料流量指令として選択される信号が前記排ガス温度制御信号から他の制御信号に切り替わった場合に、その切替の際に設定されている燃料流量上限値を維持し、この維持状態が所定の時間継続した場合に、前記燃料流量上限値を現在の前記燃料流量指令に更新することが好ましい。
上述の設定手段を備えるので、燃料流量上限値の設定に発電システムの状態を反映させることが可能となり、燃料流量設定値を更に好適な値に設定することが可能となる。
これにより、発電効率等を更に向上させることができる。
本発明の燃料流量制御装置は、発電システム、特にガスタービン及びスチームタービンを備える複合発電システムに好適なものであり、この燃料流量制御装置を採用することにより、発電装置の出力の安定化を図り、タービン入口温度のオーバーシュートの発生を防止することができるとともに、発電効率を更に高めることが可能となる。
本発明は、空気を圧縮して出力する圧縮機と、前記圧縮機からの圧縮空気と燃料配管を経て供給される燃料とを混合燃焼し、燃焼ガスを出力する燃焼器と、前記燃焼器からの燃焼ガスにより駆動されるタービンと、前記タービンにより駆動される発電機とを備えるガスタービンにおいて、前記燃焼器に供給する燃料流量を制御する燃料流量制御方法であって、前記ガスタービンの運転状態並びに温度状態に関する状態量を入力信号として取得し、これらの入力信号に基づいて前記燃焼器に供給する燃料流量を制御するための燃料流量指令を演算する演算過程と、前記燃料流量指令を、前記タービンの入口温度を予め設定されている上限温度以下とする燃料流量値に設定されている燃料流量上限値以下とする調整過程とを具備する燃料流量制御方法を提供する。
このような方法によれば、ガスタービンの運転状態並びに温度状態に関する状態量に基づいて設定された燃料流量指令を燃料流量上限値以下に抑制するので、燃焼器に供給される燃料流量を常に燃料流量上限値以下に設定することが可能となる。ここで、燃料流量上限値は、タービンの入口温度を予め設定されている上限温度以下とする燃料流量値に設定されているので、常に、タービンの入口温度を上限温度以下に保持することができる。これにより、タービンの入口温度のオーバーシュートを防止することができる。更に、この方法によれば、燃料流量指令を短時間で燃料流量上限値まで上昇させることができる。これにより、ガスタービンの起動時間短縮を図ることが可能となり、発電効率を高めることができる。
本発明によれば、ガスタービン出力、換言すると、ガスタービン入口温度のオーバーシュートを防止するとともに、発電効率を向上させることができるという効果を奏する。
以下に、本発明の実施形態に係る発電システムついて、図面を参照して説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る発電システムの全体概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、発電システム10は、ガスタービン3を備えている。発電システム10は、空気を圧縮して出力する圧縮機1、圧縮機1からの圧縮空気と燃料配管を経て供給される燃料とを混合燃焼し、燃焼ガスを出力する燃焼器2、燃焼器2からの燃焼ガスにより駆動されるガスタービン3、及びガスタービン3により駆動される発電機4を備えている。この発電システム10において、圧縮機1、ガスタービン3、発電機4は互いに連結されている。
ガスタービン3を通った排気ガスは、排気ダクトを経て蒸気タービン(図示略)等へ送られ、排気ガスのエネルギーが活用される。
上記燃焼器2の燃料配管には、燃料流量を調整するための燃料流量調整弁5が設けられている。この燃料流量調整弁5の開度は、後述の燃料流量制御装置20により制御される。
圧縮機1へ空気を供給する空気配管には、空気流量を調整するための空気流量調節弁(以下「IGV調整弁」という。)6が設けられている。
ガスタービン3の最終段付近には、ガスタービン3の最終段直後の排気ガス温度(以下、「ブレードパス温度」という。)を計測するためのBPTセンサ7が設けられている。また、ガスタービン3の最終段の更に後流側には、ガスタービン3の最終段よりも後流の排気ダクトでの排気ガス温度(以下、「排ガス温度」という。)を計測するためのEXTセンサ8が設けられている。上述したセンサには、例えば、熱電対等が用いられる。BPTセンサ7、EXTセンサ8により計測された温度は、燃料流量制御装置20に与えられる。
本実施形態に係る燃料流量制御装置20は、演算部19と第2の選択回路(調整手段)15とを備えて構成されている。
演算部19は、ガスタービンの運転状態並びに温度状態に関する状態量を入力信号として取得し、これらの入力信号に基づいて燃焼器2に供給する燃料流量を制御するための燃料流量指令を演算するものである。上記運転状態に関する状態量としては、例えば、発電機4の出力、ガスタービン3の回転速度又は回転数等が一例として挙げられる。また、温度状態に関する状態量としては、例えば、排ガス温度、ブレードパス温度等が一例として挙げられる。
本実施形態に係る演算部19は、例えば、負荷制御器11、ガバナ制御器12、温度制御器13及び第1の選択回路14を備えて構成されている。
負荷制御器11は、発電機出力、買電制御値等を入力信号として取得し、発電機出力を目標値に一致させるように燃料流量を制御する負荷制御信号を算出する。以下、この負荷制御信号をLDCSOと記す。例えば、負荷制御器11は、発電機出力と目標出力とを比較し、比例積分(PI)演算を行い、この結果をLDCSOとして出力する。
ガバナ制御器12は、ガスタービン3の回転速度又は回転数を入力信号として取得し、ガスタービン3の回転速度又は回転数を目標値に一致させるように燃料流量を制御するガバナ制御信号を算出する。以下、このガバナ制御信号をGVCSOと記す。例えば、ガバナ制御器12は、ガスタービン3の回転速度、言い換えれば発電機4の回転速度を予め設定されているGV設定値と比較し、比例(P)制御信号をGVCSOとして出力する。
温度制御器13は、ブレードパス温度制御器(図示略)と排ガス温度制御器(図示略)とを備えている。ブレードパス温度制御器は、ガスタービン3のブレードパス温度BPTを入力信号として取得し、このブレードパス温度BPTがブレードパス温度上限値を超えないように燃料流量を制御するブレードパス温度制御信号を算出する。以下、このブレードパス温度制御信号をBPCSOと記す。例えば、ブレードパス温度制御器は、ブレードパス温度とブレードパス温度設定値とを比較し、比例積分(PI)演算を行い、この結果をBPCSOとして出力する。
排ガス温度制御器は、排ガス温度EXTを入力信号として取得し、この排ガス温度EXTが排ガス温度上限値を超えないように燃料流量を制御する排ガス温度制御信号を算出する。以下、この排ガス制御信号をEXCSOと記す。例えば、排ガス温度制御器は、排ガス温度と排ガス温度設定値とを比較し、比例積分(PI)演算を行い、この結果をEXCSOとして出力する。
上記負荷制御器11により算出されたLDCSO、ガバナ制御器12により算出されたGVCSO、温度制御器13により算出されたBPCSO、及びEXCSOは、図1及び図2に示すように、第1の選択回路14に与えられる。第1の選択回路14は、これらの各種制御信号のうち、最も低値の制御信号を選択し、これを燃料流量指令CSOとして第2の選択回路15に出力する。
第2の選択回路15は、図2に示すように、燃料流量上限値αを保持しており、燃料流量指令SCOが燃料流量上限値αを超えないように抑制する。具体的には、第1の選択回路14から与えられた燃料流量指令CSOが燃料流量上限値α以下であった場合には、燃料流量指令CSOを最終的な指令値として出力し、一方、第1の選択回路14から与えられた燃料流量指令CSOが燃料流量上限値αを超えていた場合には、燃料流量上限値αを最終的な指令として出力する。ここで、上記燃料流量上限値αは、例えば、ガスタービン3の入口温度を予め設定されている上限温度以下とする燃料流量値に設定されている。
このようにして燃料流量制御装置20により求められた燃料流量指令は、図1に示した燃料流量調整弁5へ与えられ、上記燃料流量指令に基づいて燃料流量調整弁5の開閉が調整されることにより、最適な流量の燃料が燃焼器2へ供給されることとなる。
以上説明したように、本実施形態に係る発電システムによれば、ガスタービンの運転状態並びに温度状態に関する状態量に基づいて設定された燃料流量指令を燃料流量上限値以下に抑制する第2の選択回路15を備えているので、燃焼器2に供給される燃料流量を常に燃料流量上限値以下に設定することが可能となる。ここで、燃料流量上限値は、ガスタービン3の入口温度を予め設定されている上限温度以下とする燃料流量値に設定されているので、常に、ガスタービン3の入口温度を上限温度以下に保持することができる。これにより、ガスタービン3の入口温度のオーバーシュートの発生を防止することができる。
ここで、図3乃至図6に、従来の発電システムにおいて、発電機出力を約100%から約50%まで低下させ、再び100%に向かって上昇させた場合の燃料流量指令の変化、ガスタービン出力の変化、燃料流量指令の変化、及びガスタービン入口温度の変化をそれぞれ示す。
一方、図7乃至図10に、本実施形態に係る発電システムにおいて、発電機出力を約100%から約50%まで低下させ、再び100%に向かって上昇させた場合の燃料流量指令の変化、ガスタービン出力の変化、燃料流量指令の変化、及びガスタービン入口温度の変化をそれぞれ示す。
更に、図11は、発電機出力を約100%から約50%まで低下させ、再び100%に向かって上昇させた場合の従来の発電システムと本実施形態に係る発電システムの燃料流量指令の変化を比較可能に示した図である。図12は、発電機出力を約100%から約50%まで低下させ、再び100%に向かって上昇させた場合の従来の発電システムと本実施形態に係る発電システムのタービン入口温度の変化を比較可能に示した図である。
従来の発電システムでは、図3及び図5に示すように燃料流量指令が設定されることにより、図4に示すように発電機出力のベース負荷(定格出力点)付近においてオーバーシュート(図中円で囲った箇所)が発生し、また、図6に示すようにガスタービン入口温度のオーバーシュートが発生している。
一方、本実施形態に係る発電システムでは、図7及び図9に示すように、燃料流量指令を燃料流量上限値以下に抑制することから、図8に示すようにガスタービン出力においてもオーバーシュートは発生せず、また、図10に示すようにタービン入口温度のオーバーシュートも発生していない。
また、図11に破線で示すように、従来の発電システムでは、燃料流量指令を所定の増加率で緩やかに上昇させているために、図12に破線で示すように、タービン入口温度の立ち上がりが緩やかとなる。このため、タービン入口温度が温度上限値付近に達するまでに長時間要し、その間、発電効率が低下することとなる。
一方、本実施形態に係る発電システムでは、図11に実線で示すように、燃料流量指令を短時間で燃料流量上限値まで上昇させることができるので、図12に実線で示すようにタービン入口温度を短時間で温度上限値付近まで上昇させることが可能となる。これにより、起動時間短縮を図ることが可能となり、発電効率を向上させることができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態に係る発電システムについて説明する。本実施形態に係る発電システムが上記第1の実施形態と異なる点は、図13に示すように、燃料流量制御装置が燃料流量上限値αをIGV調整弁6の開度に応じて補正する補正回路16aを更に備え、この補正回路16aにより補正された後の燃料流量上限値α1を用いて第2の選択回路15による低値制御が行われる点である。
以下、本実施形態の燃料流量制御装置について、第1の実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図13に示すように、補正回路16aは、減算器21、関数発生器22a、乗算器23を備えて構成されている。この補正回路16aにおいて、減算器21には、IGV調整弁6の開度、換言すると、圧縮機1に供給される空気流量に関する情報が入力される。減算器21は、この開度と予め設定されているIGV開度設定値との差分を求め、関数発生器22aに出力する。関数発生器22aは、減算器21からの出力信号に基づいて所定の補正量(定数)を発生させ、後段の乗算器23に出力する。乗算器23は、予め設定されている燃料流量上限値αに関数発生器22aからの補正量を乗算し、補正後の燃料流量上限値α1を第2の選択回路15へ出力する。
この結果、第2の選択回路15では、第1の選択回路14により選択されたCSOを補正後の燃料流量上限値α1以下とする低値制御が行われ、低値制御後のCSOが燃料流量指令として出力される。
なお、上記関数発生器22aは、例えば、圧縮機1に供給される空気流量が減少するほど、燃焼器2に供給する燃料流量が減少するように設定された関数を有している。これは、圧縮機1に供給される空気流量が減少すると、ガスタービン3の入口温度が上昇するため、この温度上昇を下げる必要があるからである。
以上、説明してきたように本実施形態に係る燃料流量制御装置によれば、燃料流量上限値を圧縮機1に供給する空気流量に応じて補正するので、圧縮機1の運転状態を燃料流量制御に反映させることが可能となる。これにより、燃料流量制御を精度良く行うことができ、発電効率等を更に向上させることが可能となる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態に係る発電システムについて説明する。本実施形態に係る発電システムが上述の第2の実施形態と異なる点は、図14に示すように、補正回路16aに代わって、大気温度に応じて燃料流量上限値αを補正する補正回路16bを備える点である。
以下、本実施形態の燃料流量制御装置について、上記第2の実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図14に示すように、本実施形態に係る補正回路16bは、減算器21、関数発生器22b、乗算器23を備えて構成されている。
補正回路16bにおいて、減算器21には、大気温度に関する情報、例えば、圧縮機1の入口温度が入力される。減算器21は、この大気温度と予め設定されている大気温度設定値との差分を求め、関数発生器22bに出力する。関数発生器22bは、減算器21からの出力信号に基づいて所定の補正量(定数)を発生させ、後段の乗算器23に出力する。乗算器23は、予め設定されている燃料流量上限値αに関数発生器22bからの補正量を乗算し、補正後の上限値α2を第2の選択回路15へ出力する。
この結果、第2の選択回路15では、第1の選択回路14により選択されたCSOを補正後の燃料流量上限値α2以下とする低値制御が行われ、低値制御後のCSOが燃料流量指令として出力される。
なお、上記関数発生器22bは、例えば、大気温度が上昇するほど、燃焼器2に供給する燃料流量が減少するように設定された関数を有している。これは、大気温度が上昇すると、空気密度が下がり圧縮機を通過する空気流量が減少し、ガスタービン3の入口温度が上昇する。このため、温度上昇を下げる必要があるからである。
以上、説明してきたように本実施形態に係る燃料流量制御装置によれば、燃料流量上限値を大気温度に応じて補正するので、燃料流量制御を精度良く行うことができ、発電効率等を更に向上させることが可能となる。
〔第4の実施形態〕
次に、本発明の第4の実施形態に係る発電システムについて説明する。本実施形態に係る発電システムが上述の第2の実施形態と異なる点は、図15に示すように、補正回路16aに代わって、燃焼器2(図1参照)に供給される燃料ガス温度に応じて燃料流量上限値αを補正する補正回路16cを備える点である。
以下、本実施形態の燃料流量制御装置について、上記第2の実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図15に示すように、本実施形態に係る補正回路16cは、減算器21、関数発生器22c、乗算器23を備えて構成されている。
補正回路16cにおいて、減算器21には、燃料ガス温度が入力される。減算器21は、この燃料ガス温度と予め設定されている燃料ガス温度設定値との差分を求め、関数発生器22cに出力する。関数発生器22cは、減算器21からの出力信号に基づいて所定の補正量(定数)を発生させ、後段の乗算器23に出力する。乗算器23は、予め設定されている燃料流量上限値αに関数発生器22cからの補正量を乗算し、補正後の上限値α3を第2の選択回路15へ出力する。
この結果、第2の選択回路15では、第1の選択回路14により選択されたCSOを補正後の燃料流量上限値α3以下とする低値制御が行われ、低値制御後のCSOが燃料流量指令として出力される。
なお、上記関数発生器22cは、例えば、燃料ガス温度が低下するほど、燃焼器2に供給する燃料流量が減少するように設定された関数を備えている。これは、燃料ガス温度が低いと、燃焼器2に燃料ガスが供給されやすくなり、燃焼器2内の温度が上昇するため、ガスタービン3の入口温度が上昇する。このため、この温度上昇を下げる必要があるからである。
以上、説明してきたように本実施形態に係る燃料流量制御装置によれば、燃料流量上限値を燃料ガス温度に応じて補正するので、燃料流量制御を精度良く行うことができ、発電効率等を更に向上させることが可能となる。
また、上記燃料ガス温度に代わって、図16に示すように燃料ガスの発熱量(カロリ)に基づいて補正量を求め、この補正量に基づいて補正された燃料流量上限値α4を用いて第2の選択回路15による低値制御が行われる構成としても良い。この場合の関数発生器22dは、上記関数発生器22cと相違し、燃料ガスカロリが高くなるほど、燃焼器2に供給する燃料流量が減少するように設定された関数を備えている。
〔第5の実施形態〕
次に、本発明の第5の実施形態に係る発電システムについて説明する。本実施形態に係る発電システムが上述の第2の実施形態と異なる点は、図17に示すように、補正回路16aに代わって、設定回路17aを備える点である。
以下、本実施形態の燃料流量制御装置について、上記第2の実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図17に示すように、本実施形態に係る設定回路17aは、3つの入力端子P1、P2、P3と1つの出力端子P4とを備えている。
出力端子P4からは、設定回路17aにより設定された燃料流量上限値LMTが出力される。この燃料流量上限値LMTは、第2の選択回路15へ供給されるとともに、入力端子P3にフィードバックされる。
入力端子P1には、第1の選択回路14により選択されたCSOが入力され、入力端子P2には、EXCSOが入力される。
設定回路17aは、図18に示すように、減算器31、偏差モニタ32、オンディレイタイマ33、切替回路34を備えている。
減算器31には、第1の選択回路14にて選択されたCSO及びEXCSOが入力される。減算器31は、「CSO−EXCSO」を算出し、その算出結果を偏差モニタ32に出力する。偏差モニタ32は、該算出結果が「0」以上であった場合、つまり、CSOがEXCSO以上であった場合にオン信号をオンディレイタイマ33に出力する。一方、入力信号が「0」未満であった場合、つまり、CSOがEXCSO未満であった場合にオフ信号をオンディレイタイマ33に出力する。オンディレイタイマ33は、入力信号がオン信号であった場合には、その入力信号が入力されてから所定時間βが経過した後に、切替回路34にオン信号を出力する。なお、オンディレイタイマ33は、入力信号がオフ信号であった場合には、時間遅れなくオフ信号を切替回路34に出力する。
切替回路34は、3つの入力端子P11乃至P13と1つの出力端子P14を備えている。入力端子P11には、設定回路17aの入力端子P3を介して入力された燃料流量上限値LMTが入力される。入力端子P12には、EXCSOが入力される。入力端子P13には、オンディレイタイマ33からの信号が入力される。
切替回路34は、入力端子P13に入力されるオンディレイタイマ33からの信号がオン信号の場合に、入力端子P12に入力されるEXCSOを出力端子P14から出力する。一方、入力端子P13に入力される信号がオフ信号の場合には、入力端子P11に入力される信号を出力端子P14から出力する。
切替回路34の出力端子P14から出力された信号は、燃料流量上限値LMTとして設定回路17aの出力端子P4を介して第2の選択回路15へ与えられるとともに、設定回路17aの入力端子P3にフィードバックされる。
第2の選択回路15は、第1の選択回路14により選択されたCSOを燃料流量上限値LMT以下とする低値制御を行い、低値制御後のCSOを燃料流量指令として出力する。
このような設定回路17aによれば、CSOがEXCSO以上の状態、換言すると、第1の選択回路14によりCSOとしてEXCSOが選択されている状態が、所定時間βにおいて継続した場合に、燃料流量上限値LMTがEXCSOに一致するように更新される。一方、第1の選択回路14によりEXCSO以外の制御信号がCSOとして選択されると、そのCSOの制御信号の選択切替の際に設定されていた燃料流量制限値LMTが保持される。そして、更に、第1の選択回路14によりCSOとしてEXCSOが再び選択され、この状態が所定時間βにおいて継続された場合に、燃料流量制限値LMTは、今まで保持されていた値から、現在のEXCSOの値に更新され、以降、上述したCSOの選択切替が発生するまで、燃料流量制限値LMTがEXCSOの値に一致するように更新される。
以上説明してきたように、本実施形態に係る燃料流量制御装置によれば、演算部19により算出されるLDCSO、GVCSO、BPCSO、EXCSOの挙動に基づいて、燃料流量上限値LMTを設定する設定回路17aを備えるので、発電システムの状態に応じて最適な燃料流量上限値LMTを設定することが可能となる。これにより、ガスタービン3の入口温度のオーバーシュートの発生を防止しつつ、発電効率を更に向上させることが可能となる。
〔第6の実施形態〕
次に、本発明の第6の実施形態に係る発電システムについて説明する。本実施形態に係る発電システムが、上述の第5の実施形態と異なる点は、上記設定回路17aに代わって、設定回路17bを備える点である。
以下、本実施形態の燃料流量制御装置について、上記第5の実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図19に示すように、本実施形態に係る設定回路17bは、上述の第5の実施形態に係る設定回路17aと同様、3つの入力端子P1、P2、P3と1つの出力端子P4とを備えている。
出力端子P4からは、設定回路17bにより設定された燃料流量上限値LMTが出力される。この燃料流量上限値LMTは、第2の選択回路15(図17参照)へ供給されるとともに、入力端子P3にフィードバックされる。
入力端子P1には、第1の選択回路14(図17参照)により選択されたCSOが入力され、入力端子P2には、EXCSOが入力される。
設定回路17bは、第1の上限値設定回路40と第2の上限値設定回路41とを備えている。
第1の上限値設定回路40は、減算器31、偏差モニタ32、オンディレイタイマ33、及び切替回路34を備えている。なお、この第1の上限値設定回路40の動作は、上述した第5の実施形態に係る設定回路17aと略同じである。
また、第2の上限値設定回路41は、減算器35、偏差モニタ36、オンディレイタイマ37、及び切替回路38を備えている。
第1の上限値設定回路40において、減算器31には、第1の選択回路14にて選択されたCSO及びEXCSOが入力される。減算器31は「CSO−EXCSO」を算出し、その算出結果を偏差モニタ32に出力する。偏差モニタ32は、入力信号が「0」以上であった場合、つまり、CSOがEXCSO以上であった場合にオン信号をオンディレイタイマ33に出力する。一方、入力信号が「0」未満であった場合、つまり、SCOがEXCSO未満であった場合に、オフ信号をオンディレイタイマ33に出力する。
オンディレイタイマ33は、入力信号がオン信号であった場合に、その入力信号が入力されてから所定時間βの経過後に、オン信号を切替回路34に出力する。なお、入力信号がオフ信号であった場合には、時間遅れなくオフ信号を切替回路34に出力する。
切替回路34は、3つの入力端子P11乃至P13と1つの出力端子P14を備えている。入力端子P11には、設定回路17bの入力端子P3を介して現在の燃料流量上限値LMTが入力される。入力端子P12には、EXCSOが入力される。入力端子P13には、オンディレイタイマ33からの信号が入力される。
切替回路34は、入力端子P13の入力信号がオン信号の場合には、入力端子P12に入力されるEXCSOを信号C1として出力端子P14から出力する。一方、入力端子P13に入力される信号がオフ信号の場合には、入力端子P11に入力される信号、つまり、現在の燃料流量上限値LMTを信号C1として出力端子P14から出力する。
切替回路34の出力端子P14から出力された信号C1は、第2の上限値設定回路41の減算器35及び切替回路38の入力端子P21に入力される。第2の上限値設定回路41において、減算器35は、CSO−C1を算出し、その算出結果を偏差モニタ32に出力する。偏差モニタ32は、入力信号が「0」より大きかった場合に、つまり、COSがC1よりも大きい値であった場合に、オン信号をオンディレイタイマ37に出力する。一方、入力信号が「0」以下であった場合、つまり、COSがC1以下であった場合に、オフ信号をオンディレイタイマ37に出力する。オンディレイタイマ37は、入力信号がオン信号であった場合に、その入力信号が入力されてから所定時間γの経過後に、オン信号を切替回路38に出力する。なお、入力信号がオフ信号であった場合には、時間遅れなくオフ信号を切替回路38に出力する。
切替回路38は、3つの入力端子P21乃至P23と1つの出力端子P24を備えている。入力端子P21には、第1の上限値設定回路40が備える切替回路34から出力された信号C1が入力される。入力端子P22には、CSOが入力される。入力端子P23には、オンディレイタイマ37からの信号が入力される。
切替回路38は、入力端子P23にオン信号が入力された場合には、入力端子P22に入力されるCSOを出力端子P24から出力する。一方、入力端子P23にオフ信号が入力された場合には、入力端子P21に入力される信号、つまり、第1の上限値設定回路40の切替回路34から出力される信号C1を出力端子P24から出力する。
出力端子P24から出力された信号は、燃料流量上限値LMTとして設定回路17bの出力端子P4を介して第2の選択回路15へ出力されるとともに、設定回路17bの入力端子P3にフィードバックされる。
第2の選択回路15は、第1の選択回路14により選択されたCSOを燃料流量上限値LMT以下とする低値制御を行い、低値制御後のCSOを燃料流量指令として出力する。
次に、図19に示した本実施形態に係る設定回路17bの作用について図20を参照して説明する。ここでは、大気温度が25℃付近から5℃付近まで正弦波を描くように変化した場合に、燃料流量上限値LMTがどのように設定されるかについて説明する。
まず、大気温度が15℃以上と比較的高いために第1の選択回路14によりEXCSOがCSOとして選択されている期間(時刻T0乃至T1)においては、設定回路17bは、燃料流量上限値LMTをEXCSOと一致するように更新する。
続いて、大気温度が除々に低下してきた関係で、時刻T1においてEXCSOが急激に上昇し、第1の選択回路14によりSCOとしてEXCSOが選択されなくなると、CSOとしてLDCSOが選択される。図20から、LDCSOは、EXCSOよりも小さいため、図19に示した設定回路17b内の減算器31の出力は「0」以下となり、差分モニタ32の出力は、オン信号からオフ信号に切り替わる。これによりオンディレイタイマ33からオフ信号が時間遅延なく切替回路34の入力端子P13に入力される。
切替回路34は、入力端子P11に入力されている現在の燃料流量上限値LMTを信号C1として出力端子P14から出力する。なお、この信号C1は、減算器35に入力されるとともに、切替回路38の入力端子P21に入力される。なお、ここでの信号C1は、図20の時刻T1直前におけるEXCSOの値である。
減算器35は、「CSO−C1」の算出結果を差分モニタ36に出力する。ここで、時刻T1におけるCSOはLDCSOであり、時刻T1直前における燃料流量上限値LMT以上であるから、算出結果は「0」以上となり、偏差モニタ36からオンディレイタイマ37にオン信号が出力される。これにより、時刻T1(図20参照)から所定時間γ経過後に、オンディレイタイマ37からオン信号が切替回路38に出力されることとなる。
ここで、所定期間γが経過するまでは、つまり、図20の時刻T1乃至T2の間においては、オンディレイタイマ37からは、引き続きオフ信号が出力されることとなるため、切替回路38では、入力端子P21に入力されている信号C1が選択されて、出力端子P24から出力される。この信号C1は、現在の燃料流量上限値LMT、つまり、時刻T1直前におけるEXCSOであるから、時刻T1乃至T2においては、時刻T1直前における燃料流量上限値LMTであるEXCSOが維持されることとなる。
続いて、時刻T1から所定期間γが経過することにより時刻T2において、図19のオンディレイタイマ37からオン信号が切替回路38の入力端子P23に入力されると、切替回路38は入力端子P22に入力されているCSOを選択して、出力端子P24から出力する。ここで、時刻T2におけるCSOは、図20からLDCSOであるため、時刻T2において、燃料流量上限値LMTはLDCSOに更新されることとなる。
そして、時刻T2以降、減算器31の出力信号が「0」以上となり、差分モニタ32の出力がオン信号に切り替わらない限り、切替回路34においては、入力端子P11に入力される現在の燃料流量上限値LMTであるLDCSOが信号C1として出力され、更に、切替回路38においてもこの信号C1が選択されて出力されることとなる。従って、時刻T2以降においては、図20に示すように時刻T2におけるLDCSOが燃料流量上限値LMTとして維持されることとなる。
続いて、時刻T3において、大気温度が上昇してきた影響を受けて、EXCSOの値が減少し、第1の選択回路14によりEXCSOがCSOとして選択されると、減算器31の出力は「0」以上となり、差分モニタ32からオンディレイタイマ33にオン信号が出力される。これにより、時刻T3から所定時間β経過後に、オンディレイタイマ33からオン信号が切替回路34に出力されることとなる。
ここで、所定時間βが経過するまでは、つまり、図20の時刻T3乃至T4の間においては、オンディレイタイマ33からは、引き続きオフ信号が出力されることとなるため、切替回路34では、入力端子P11に入力されている現在の燃料流量上限値LMTが信号C1として切替回路38に入力され、切替回路38においても入力端子P21に入力されている燃料流量上限値LMTが選択されて出力端子P24から出力されることとなる。これにより、現在のLMT、つまり、時刻T2におけるLDCSOが燃料流量上限値LMTとして維持されることとなる。
続いて、時刻T3から所定時間βが経過することにより時刻T4において、図19のオンディレイタイマ33からオン信号が切替回路34の入力端子P13に入力されると、切替回路34は入力端子P12に入力されているCSOを選択して、出力端子P14から信号C1として出力する。ここで、時刻T4におけるCSOは、図20からEXCSOである。この信号C1は、減算器35及び切替回路38の入力端子P21に入力される。
減算器35は、「CSO−C1」を算出し、算出結果を差分モニタ36に出力する。ここで、時刻T4におけるCSOはEXCSOであり、C1もEXCSOであるため、算出結果は「0」となり、差分モニタ36からはオフ信号がオンディレイタイマ37に入力される。この結果、オンディレイタイマ37からオフ信号が切替回路38の入力端子P23に入力され、この結果、入力端子P21に入力されている信号C1が選択されて、出力端子P24から出力される。ここで、時刻T4における信号C1は、EXCSOであるため、
時刻T4において、燃料流量上限値LMTは、EXCSOに更新される。
時刻T4以降は、第1の選択回路14によりCSOとしてEXCSO以外の制御信号が選択されるまで、燃料流量上限値LMTがEXCSOに一致するように更新される。
以上説明してきたように、本実施形態によれば、第1の選択回路14によりEXCSOがCSOとして選択されている状態が所定の時間βにおいて継続した場合に(図20の時刻T3乃至T4の期間)、燃料流量上限値LMTをEXCSOと一致させるように更新し(図20の時刻T0乃至T1の期間、及び時刻T4以降)、また、第1の選択回路14によりCSOとして選択される信号がEXCSOから他の制御信号に切り替わった場合に(図20の時刻T1)、その切替の際に設定されている燃料流量上限値LMTを維持し、この維持状態が所定時間γにおいて継続した場合に(図20の時刻T1乃至時刻T2の期間)、燃料流量上限値LMTを現在のCSOに更新する。
このように、設定回路17bが燃料流量上限値LMTを設定することにより、燃料流量の制御に発電システムの状態を反映させることが可能となり、燃料流量設定値LMTを更に好適な値に設定することが可能となる。これにより、発電効率等を更に向上させることができる。
また、図21乃至図23に、本実施形態に係る発電システムにおいて、図20に示すように大気温度が変化した場合のガスタービン出力、燃料流量指令、タービン入口温度の変化を示す。図22に示すように、燃料流量指令が大気温度に応じて選定されることにより、ガスタービン出力、タービン入口温度のオーバーシュートを防止しながら、燃料流量指令を上限値に近い領域で維持することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、上述した実施形態では、燃料流量制御装置としてハードウェアによる処理を前提としていたが、このような構成に限定される必要はない。例えば、各入力信号に基づいて別途ソフトウェアにて処理する構成も可能である。この場合、燃料流量制御装置は、CPU、RAM等の主記憶装置、上記処理の全て或いは一部を実現させるためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、CPUが上記記憶媒体に記録されているプログラムを読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、上述の燃料流量制御装置と同様の処理を実現させる。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
本発明の第1の実施形態に係る発電システムの全体構成を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る燃料流量制御装置の構成の一部を示す図である。 従来の発電システムにおいて、発電機出力を約100%から約50%まで低下させ、再び100%に向かって上昇させた場合の燃料流量指令の変化を示す図である。 従来の発電システムにおいて、発電機出力を約100%から約50%まで低下させ、再び100%に向かって上昇させた場合のガスタービン出力の変化を示す図である。 従来の発電システムにおいて、発電機出力を約100%から約50%まで低下させ、再び100%に向かって上昇させた場合の燃料流量指令の変化を示す図である。 従来の発電システムにおいて、発電機出力を約100%から約50%まで低下させ、再び100%に向かって上昇させた場合のタービン入口温度の変化を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る発電システムにおいて、発電機出力を約100%から約50%まで低下させ、再び100%に向かって上昇させた場合の燃料流量指令の変化を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る発電システムにおいて、発電機出力を約100%から約50%まで低下させ、再び100%に向かって上昇させた場合のガスタービン出力の変化を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る発電システムにおいて、発電機出力を約100%から約50%まで低下させ、再び100%に向かって上昇させた場合の燃料流量指令の変化を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る発電システムにおいて、発電機出力を約100%から約50%まで低下させ、再び100%に向かって上昇させた場合のタービン入口温度の変化を示す図である。 発電機出力を約100%から約50%まで低下させ、再び100%に向かって上昇させた場合の従来の発電システムと本実施形態に係る発電システムの燃料流量指令の変化を比較可能に示した図である。 発電機出力を約100%から約50%まで低下させ、再び100%に向かって上昇させた場合の従来の発電システムと本実施形態に係る発電システムのタービン入口温度の変化を比較可能に示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料流量制御装置の構成の一部を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料流量制御装置の構成の一部を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る燃料流量制御装置の構成の一部を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る燃料流量制御装置の変形例を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る燃料流量制御装置の構成の一部を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る設定回路の内部構成を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係る設定回路の内部構成を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係る設定回路の動作を説明するための説明図である。 本実施形態に係る発電システムにおいて、図20に示すように大気温度が変化した場合のガスタービン出力の変化を示す図である。 本実施形態に係る発電システムにおいて、図20に示すように大気温度が変化した場合の燃料流量指令の変化を示す図である。 本実施形態に係る発電システムにおいて、図20に示すように大気温度が変化した場合のタービン入口温度の変化を示す図である。
符号の説明
1 圧縮機
2 燃焼器
3 ガスタービン
4 発電機
10 発電システム
11 負荷制御器
12 ガバナ制御器
13 温度制御器
14 選択回路
15 リミッタ回路
16a乃至16d 補正回路
17a、17b 設定回路
19 演算部
20 燃料流量制御装置
21 減算器
22a乃至22d 関数発生器
23 乗算器
31、35 減算器
32、36 差分モニタ
33、37 オンディレイタイマ
34、38 切替回路
40 第1の上限値設定回路
41 第2の上限値設定回路

Claims (11)

  1. 空気を圧縮して出力する圧縮機と、前記圧縮機からの圧縮空気と燃料配管を経て供給される燃料とを混合燃焼し、燃焼ガスを出力する燃焼器と、前記燃焼器からの燃焼ガスにより駆動されるタービンと、前記タービンにより駆動される発電機とを備えるガスタービンにおいて、前記燃焼器に供給する燃料流量を制御する燃料流量制御装置であって、
    前記ガスタービンの運転状態並びに温度状態に関する状態量を入力信号として取得し、これらの入力信号に基づいて前記燃焼器に供給する燃料流量を制御するための燃料流量指令を演算する演算手段と、
    前記演算手段により求められた前記燃料流量指令を燃料流量上限値以下とする調整手段と
    を備え、
    前記燃料流量上限値が前記タービンの入口温度を予め設定されている上限温度以下とする燃料流量値に設定されている燃料流量制御装置。
  2. 圧縮機に供給する空気供給量に基づいて前記燃料流量上限値を補正する補正手段を備える請求項1に記載の燃料流量制御装置。
  3. 大気温度に基づいて前記燃料流量上限値を補正する補正手段を備える請求項1に記載の燃料流量制御装置。
  4. 前記燃料配管を経て前記燃焼器に供給する燃料ガスの温度に基づいて前記燃料流量上限値を補正する補正手段を備える請求項1に記載の燃料流量制御装置。
  5. 前記燃料配管を経て前記燃焼器に供給する燃料ガスの発熱量に基づいて前記燃料流量上限値を補正する補正手段を備える請求項1に記載の燃料流量制御装置。
  6. 前記演算手段により求められる前記燃料流量指令の挙動に基づいて、前記燃料流量上限値を設定する設定手段を備える請求項1に記載の燃料流量制御装置。
  7. 前記演算手段は、
    前記発電機の出力を目標値に一致させるように燃料流量を制御する負荷制御信号を算出する負荷制御手段と、
    前記タービンの排ガス温度が排ガス温度上限値を超えないように燃料流量を制御する排ガス温度制御信号を算出する排ガス温度制御手段と、
    前記タービンのブレードパス温度がブレードパス温度上限値を超えないように燃料流量を制御するブレードパス温度制御信号を算出するブレードパス温度制御手段と、
    前記負荷制御信号、排ガス温度制御信号、及びブレードパス温度制御信号のうち、最も低い値の制御信号を前記燃料流量指令として選択する選択手段と
    を備える請求項1から請求項6のいずれかの項に記載の燃料流量制御装置。
  8. 前記設定手段は、前記選択手段により前記排ガス温度制御信号が前記燃料流量指令として選択されている状態が所定時間継続した場合に、前記燃料流量上限値を前記排ガス温度制御信号と一致させるように更新し、前記選択手段により前記燃料流量指令として選択される信号が前記排ガス温度制御信号から他の制御信号に切り替わった場合に、その切替の際に設定されている燃料流量上限値を維持する請求項7に記載の燃料流量制御装置。
  9. 前記設定手段は、前記選択手段により前記排ガス温度制御信号が前記燃料流量指令として選択されている状態が所定の時間継続した場合に、前記燃料流量上限値を前記排ガス温度制御信号と一致させるように更新し、前記選択手段により前記燃料流量指令として選択される信号が前記排ガス温度制御信号から他の制御信号に切り替わった場合に、その切替の際に設定されている燃料流量上限値を維持し、この維持状態が所定の時間継続した場合に、前記燃料流量上限値を現在の前記燃料流量指令に更新する請求項7に記載の燃料流量制御装置。
  10. 空気を圧縮して出力する圧縮機と、前記圧縮機からの圧縮空気と燃料配管を経て供給される燃料とを混合燃焼し、燃焼ガスを出力する燃焼器と、前記燃焼器からの燃焼ガスにより駆動されるタービンと、前記タービンにより駆動される発電機とを備えるガスタービンと、
    前記燃焼器に供給する燃料流量を制御する燃料流量制御装置と
    を備える発電システムであって、
    前記燃料流量制御装置は、
    前記ガスタービンの運転状態並びに温度状態に関する状態量を入力信号として取得し、これらの入力信号に基づいて前記燃焼器に供給する燃料流量を制御するための燃料流量指令を演算する演算手段と、
    前記演算手段により求められた前記燃料流量指令を燃料流量上限値以下とする調整手段と
    を備え、
    前記燃料流量上限値が前記タービンの入口温度を予め設定されている上限温度以下とする燃料流量値に設定されている発電システム。
  11. 空気を圧縮して出力する圧縮機と、前記圧縮機からの圧縮空気と燃料配管を経て供給される燃料とを混合燃焼し、燃焼ガスを出力する燃焼器と、前記燃焼器からの燃焼ガスにより駆動されるタービンと、前記タービンにより駆動される発電機とを備えるガスタービンにおいて、前記燃焼器に供給する燃料流量を制御する燃料流量制御方法であって、
    前記ガスタービンの運転状態並びに温度状態に関する状態量を入力信号として取得し、これらの入力信号に基づいて前記燃焼器に供給する燃料流量を制御するための燃料流量指令を演算する演算過程と、
    前記燃料流量指令を、前記タービンの入口温度を予め設定されている上限温度以下とする燃料流量値に設定されている燃料流量上限値以下とする調整過程と
    を具備する燃料流量制御方法。
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