JP2002138857A - ガスタービンエンジンの加減速制御装置 - Google Patents

ガスタービンエンジンの加減速制御装置

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JP2002138857A
JP2002138857A JP2000334617A JP2000334617A JP2002138857A JP 2002138857 A JP2002138857 A JP 2002138857A JP 2000334617 A JP2000334617 A JP 2000334617A JP 2000334617 A JP2000334617 A JP 2000334617A JP 2002138857 A JP2002138857 A JP 2002138857A
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temperature
flow rate
acceleration
fuel flow
engine
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JP2000334617A
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Sadachika Tsuzuki
貞親 都築
Masaki Tanaka
雅樹 田中
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスタービンエンジンの加減速制御装置を、
負荷の増大に伴う加速度制御時に、エンジン温度を許容
限度の近傍まで上昇させて制御の応答性を向上させ得る
ように構成する。 【解決手段】 制御部12で、タービン3の入口部分1
6の温度の目標値T comが、目標温度設定ブロック24
にて所定の上限値を越えない範囲内で設定されると共
に、定常温度計算ブロック26及び過渡温度計算ブロッ
ク27にて過渡状態にある現在のタービン入口温度T
traが推定され、この推定値Ttraと目標値Tcomとの差
ΔTに基づいて、エンジン温度の目標値Tcomに対応し
て燃料計算ブロック25にて求めた燃料流量Qfaを補
正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンエン
ジンの制御装置に関し、特に負荷の変動に伴って所要の
回転数に移行させるために燃料流量を制御するガスター
ビンエンジンの加減速制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発電機などに用いられるガスタービンエ
ンジンにおいては、効率の良い運転を行うために負荷の
変動に伴って回転数を変化させる必要があるが、この回
転数の調整は燃料流量を増減して行うことになり、この
種の加減速制御において負荷変動に対する応答性を高め
るために種々の制御装置が提案されている(特開平5−
18272号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなガスタービ
ンエンジンの加減速制御装置では、特に回転数を上げる
加速時にエンジンを保護する観点から燃料増大に伴うエ
ンジン温度の上昇を制限する必要があり、具体的にはタ
ービン入口温度を所定の上限値以下に抑える必要があ
る。しかしながらタービン入口温度は非常に高温であ
り、また温度分布などの問題から直接測定することが困
難なため、燃料流量や燃焼器入口温度に基づいて推定
し、この推定値が上限値を越えないように負荷量に応じ
て燃料流量を定めるとタービン入口温度の上昇を適切に
制限することができる。
【0004】ところが、前記の加減速制御手法では、タ
ービン入口温度が実際には上限値を大きく下回った状態
で加速し、結果的に燃料流量を必要以上に低く抑えた制
御が行われることがある。これは、燃料の一部が燃焼器
等のヒートマスの昇温に費やされるために生じるもので
あり、加速時間を長くして負荷の変動に対する応答性を
低下させる要因となり、場合によっては加速ができずに
逆に減速してしまい、運転不能に陥ることにもなる。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、
負荷の増大に伴う加速度制御時に、エンジン温度を許容
限度の近傍まで上昇させて制御の応答性を向上させ得る
ように構成されたガスタービンエンジンの加減速制御装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本発明においては、エンジン負荷量の変動に伴
って所要の回転数に移行させるために燃料流量を制御す
る燃料流量制御手段(12)を有するガスタービンエン
ジンの加減速制御装置において、燃料流量制御手段は、
所定の上限値を越えないようにエンジン温度(例えばタ
ービン入口温度)の目標値を設定すると共に、この目標
値に向けて変化する過渡状態にある現在のエンジン温度
を推定し、このエンジン温度の推定値と目標値との差に
基づいて、エンジン温度の目標値に対応して求められた
燃料流量を補正するものとした。
【0007】これによると、加速時に燃焼器などのヒー
トマスの昇温に費やされる燃料に相当する分が上乗せさ
れるため、エンジン温度は上限値を越えることなくその
近傍まで上昇し、これにより回転加速度を増大して加速
度制御の応答性を向上させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明の構成を詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明が適用されたガスタービン
エンジンの制御装置を示している。ここでは、ガスター
ビンエンジン1のコンプレッサ2及びタービン3と発電
機4とを連結する回転軸5の回転数Nが回転数検出部6
で検出され、燃焼器7へ供給される空気の入口温度Tb
inが燃焼器入口温度検出部8で検出され、エンジンの負
荷量Lがインバータユニット9の負荷量検出部10で検
出され、これら回転数N、燃焼器入口温度Tbin、及び
負荷量Lをもとにして制御部(燃料流量制御手段)12
にて適切な燃料流量が求められ、この燃料流量に基づい
て燃料流量調整弁13が操作されるようになっている。
なお、燃焼用空気はフィルタ14を経てコンプレッサ2
に導入された後、熱交換器15にて排気との熱交換によ
り昇温された上で燃焼器7に導かれる。
【0010】制御部(燃料流量制御手段)12では、負
荷量が増大するのに伴い、負荷相当の出力と高い回転数
とが得られる運転状態に移行させるために、定常制御モ
ードから加速制御モードに切り替える制御が行われ、具
体的には、定常制御部17において求められた定常制御
モードでの燃料流量Qfc、並びに加速制御部18にお
いて求められた加速制御モードでの燃料流量Qfa’の
うちから制御モード切替ブロック19において適切な燃
料流量が選択され、この燃料流量に基づいて燃料流量制
御部20にて燃料流量調整弁13が操作される。
【0011】定常制御部17では、まず目標回転数計算
ブロック22において、負荷量検出部10により検出さ
れた負荷量Lに対して最も効率の良い目標回転数Ncom
が設定される。通常、負荷量Lが増大すれば目標回転数
comも増加する。さらに回転数制御部23において、
目標回転数計算ブロック22で求めた目標回転数Nco m
と、回転数検出部6で検出された回転数Nの値を一致さ
せるための燃料流量Qfcが算出され、制御モード切替
ブロック19に送られる。
【0012】加速制御部18では、まずタービン3の入
口部分16の温度(エンジン温度)の目標値Tcomが、
目標温度設定ブロック24にて所定の上限値を越えない
ように設定されると共に、定常温度計算ブロック26及
び過渡温度計算ブロック27にて過渡状態にある現在の
タービン入口温度Ttraが推定され、この推定値Ttra
目標値Tcomとの差ΔTに基づいて、エンジン温度の目
標値Tcomに対応して燃料計算ブロック25にて求めた
燃料流量Qfaを補正するようになっている。
【0013】燃料計算ブロック25では、目標温度設定
ブロック24で設定されたタービン入口温度の目標値T
comと、燃焼器入口温度検出部8で検出した燃焼器入口
温度Tbinと、回転数検出部6で検出した回転数Nから
求められる空気流量Gとをもとにして、次式により燃料
流量Qfaを算出する。 Qfa=(Tcom−Tbin)・G/K ここでは温度が燃料に換算されており、係数Kは比重、
燃焼効率、低位発熱量及びガス比熱により定まるもので
ある。
【0014】定常温度計算ブロック26では、燃料流量
調整弁13への指令値Qf、回転数検出部6で検出され
た回転数Nから求められる空気流量G、及び燃焼器入口
温度検出部8で検出された燃焼器入口温度Tbinをもと
に、この条件で定常状態に達したときのタービン入口温
度Tsteをリアルタイムで算出する。定常状態のタービ
ン入口温度Tsteは次式により得ることができる。 Tste=Tbin+K・Qf/G ここでは燃料の熱量が温度に換算されており、係数Kは
比重、燃焼効率、低位発熱量、ガス比熱により定まるも
のである。
【0015】過渡温度計算ブロック27では、図2に示
すように、タービン入口温度の目標値Tcomに向けて上
昇途中にある現時点のタービン入口温度Ttraをリアル
タイムで推定し、具体的には定常温度計算ブロック26
で得た定常状態のタービン入口温度Tsteと、直前に求
めたタービン入口温度の推定値Ttraをもとにして過渡
応答を一次遅れで近似することにより現時点のタービン
入口温度Ttraを求める。
【0016】加算点28では、目標温度設定ブロック2
4で設定されたタービン入口温度の目標値Tcomと、過
渡温度計算ブロック27で得た推定値Ttraとの差ΔT
が求められる。この温度差ΔTは燃焼器7などのヒート
マスの昇温に費やされる量に相当する。
【0017】燃料換算ブロック29では、加算点28で
求めた温度差ΔTから燃料流量の補正値ΔQfが求めら
れる。ここでは温度が燃料に換算されており、この燃料
換算は、実験やシミュレーションに基づき予め設定され
たΔTsとΔQfとの相関マップを用いて行えば良い。
【0018】加算点30では、燃料計算ブロック25で
得られた燃料流量Qfaに、燃料換算ブロックで得た補
正値ΔQfを加えて燃料流量Qfa’を算出し、この補
正された燃料流量Qfa’が制御モード切替ブロック1
9に送られる。
【0019】
【実施例】本発明による実施例を図3に示す。ここで
は、負荷の増大に伴って回転数の目標値が高く設定され
た加速時の回転数の経時変化を示している。比較例は、
燃料計算ブロック25にて得られた燃料流量Qfaを補
正することなく用いて制御を行ったものである。実施例
は、比較例に比べて大きな加速度で回転数が上昇してお
り、本発明が加速度制御の応答性を格段に向上させるこ
とが明らかである。
【0020】
【発明の効果】このように本発明によれば、負荷の増大
に伴って回転数を上げる加速度制御を行う場合に、燃焼
器などのヒートマスの昇温に費やされる燃料に相当する
分を上乗せしてエンジン温度を許容限度の近傍まで上昇
させた状態で加速させることができるため、エンジン温
度を許容範囲に制限しつつ制御の応答性を向上させる上
に多大な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたガスタービンエンジンの制
御装置を示すブロック図。
【図2】加速制御時のエンジン温度の変化状況を示すグ
ラフ。
【図3】加速制御時の回転数の経時変化を示すグラフ。
【符号の説明】
1 ガスタービンエンジン 3 タービン 4 発電機 5 回転軸 6 回転数検出部 7 燃焼器 8 燃焼器入口温度検出部 9 インバータユニット 10 負荷量検出部 12 制御部(燃料流量制御手段) 13 燃料流量調整弁 16 タービン入口部分

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン負荷量の変動に伴って所要の
    回転数に移行させるために燃料流量を制御する燃料流量
    制御手段を有するガスタービンエンジンの加減速制御装
    置であって、 前記燃料流量制御手段は、所定の上限値を越えないよう
    にエンジン温度の目標値を設定すると共に、該目標値に
    向けて変化する過渡状態にある現在のエンジン温度を推
    定し、該エンジン温度の推定値と前記目標値との差に基
    づいて、前記エンジン温度の目標値に対応して求められ
    た燃料流量を補正するものとしたことを特徴とするガス
    タービンエンジンの加減速制御装置。
JP2000334617A 2000-11-01 2000-11-01 ガスタービンエンジンの加減速制御装置 Withdrawn JP2002138857A (ja)

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