JPH0932510A - 複合発電プラント制御装置 - Google Patents

複合発電プラント制御装置

Info

Publication number
JPH0932510A
JPH0932510A JP20674295A JP20674295A JPH0932510A JP H0932510 A JPH0932510 A JP H0932510A JP 20674295 A JP20674295 A JP 20674295A JP 20674295 A JP20674295 A JP 20674295A JP H0932510 A JPH0932510 A JP H0932510A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
output
power generation
rate
change
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20674295A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Yamada
利広 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP20674295A priority Critical patent/JPH0932510A/ja
Publication of JPH0932510A publication Critical patent/JPH0932510A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]

Landscapes

  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複合発電プラントの負荷上昇中にガスタービ
ンが排ガス温度制限にかかるために生じる複合発電系出
力の上昇率の低下を防ぎ、出力目標値への到達時間を短
かくすることができるようにすることである。 【解決手段】 バイアス設定関数発生器15は、排ガス
温度制限制御までの負荷上昇時に予め定めたバイアス参
照信号に基づいて出力指令値Prの変化率を大きくする
バイアス信号Δαを算出する。そして、バイアス設定関
数発生器15で得られたバイアス信号Δαを加算器13
cにて変化率制限器12の変化率基準値αに加算する。
これにより、排ガス温度制限制御までの負荷上昇時にお
いて、出力指令値の変化率(レート)を大きくし、出力
目標値PRへの到達時間を短かくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン発電
設備と蒸気タービン発電設備とを有する複合発電設備の
出力を制御する複合発電プラント制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複合発電プラントは、ガスター
ビン発電設備からの排ガスで蒸気を発生させ、蒸気ター
ビン発電設備を運転するようにしたものであり、エネル
ギーの有効活用を図る上で注目を集めている。図6は、
そのような複合発電プラントの概略系統図である。複合
発電プラントは、ガスタービン発電設備1と、ガスター
ビン設備1からの排ガスを利用して蒸気を発生する排熱
回収ボイラ2と、蒸気タービン発電設備3とから構成さ
れている。すなわち、燃料Aは燃料調節弁4を通して燃
焼器5に送られ、圧縮機6で圧縮された空気Bで燃焼さ
せる。燃焼器5での燃焼ガスはガスタービン7で仕事を
し、発電機8aを回転させ仕事をすることになる。この
場合、ガスタービン7は発電機8aだけでなく圧縮機6
も駆動するので、ガスタービン7で発生した動力は、圧
縮機6の駆動動力を差し引いたものが発電機8aの出力
となる。
【0003】ガスタービンの排ガスCは、排熱回収ボイ
ラ2へ送られ、熱回収した後に煙突へ抜ける。排熱回収
ボイラ2で発生した蒸気Dは、加減弁9を通して蒸気タ
ービン10へ送られる。そして、蒸気タービン10で発
電機8bを駆動し、ここで仕事を終えた蒸気は復水器1
1で冷却されて水となり、復水器ホットウエルに貯めら
れ、給水ポンプで排熱回収ボイラ2へ送られる。
【0004】図7は、このような複合発電プラントの出
力(負荷)を制御する複合発電プラント制御装置の一例
を示す概略ブロック図である。複合発電プラントの負荷
上昇時にあたっては、出力目標値PRが設定される。こ
の出力目標値PRは複合発電プラント全体としての出力
目標値であり、ステップ状に設定される。ステップ状に
設定された出力目標値PRを入力した変化率制限器12
は、予め定められた変化率基準値αで定まる変化率に
て、現在の出力値から出力目標値PRに向けてランプ状
の出力指令値Prを出力する。
【0005】一方、複合発電プラント全体としての出力
値である複合発電系出力Pは、ガスタービン発電設備1
の出力Pgと蒸気タービン発電設備3の出力Ptとを加
算器13aで加算して求められ、この複合発電系出力P
は出力指令値Prと加算器13bで比較され、出力偏差
ΔPが算出される。制御器14は、この出力偏差ΔPを
無くすような燃料流量指令値を算出し、燃料調節弁4の
開度指令aを出力する。出力偏差ΔPが正であるときは
燃料調節弁4を開く方向の開度指令aを出力することに
なる。一方、図6の蒸気タービン発電設備2の加減弁9
は固定開度で運転されるのが一般的である。
【0006】このように、複合発電プラント制御装置で
は、複合発電プラント全体としての出力目標値PRが与
えられると、変化率制限値12で所定の変化率に制限し
ながら出力指令値Prを増加させ、最終的にその複合発
電系出力Pが出力目標値PRになるように制御器14で
燃料流量指令値を算出し燃料調節弁4の開度を制御する
ものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ガスタービ
ン7が排ガス温度制限にかかると、制御器14からの燃
料流量指令値に制限が加えられ、ガスタービン発電設備
の出力はそれ以上上昇することは出来なくなる。このよ
うな場合には、複合発電系出力Pが出力目標値PRに達
する時間が長くなる。
【0008】図8は複合発電プラントの負荷上昇時の応
答特性である。負荷上昇の初期段階、すなわち、ガスタ
ービン7が排ガス温度制限制御にかかるまで、複合発電
系出力Pはほとんど遅れなく出力指令値Prに追従する
ことができる。これは、蒸気タービン発電設備3の出力
Ptの上昇の遅れを補うために、ガスタービン発電設備
1の出力Pgが出力指令値Prの変化率よりも大きい変
化率で上昇するためである。ところが、ガスタービン7
が排ガス温度制限にかかると、図示は省略しているが低
値優先器によって、図7の燃料調節弁4の開度指令aが
除外され、ガスタービン7への燃料流量が固定又は減少
する。このため、ガスタービン発電設備1の出力Pgは
それ以上上昇することは出来なくなる。この場合には、
複合発電系出力Pの上昇量は、応答の遅い蒸気タービン
発電設備3の出力Ptの上昇量と一致するため、図8の
ように出力目標値PRに達する時間が長くなる。
【0009】このように、複合発電プラントの負荷上昇
中は、応答の速いガスタービン7が先に上限に達するこ
と、つまり排ガス温度制限にかかることになり、このと
き、蒸気タービン発電設備3の出力Ptは、依然ゆっく
りと上昇するため、結果的に複合発電系出力Pの上昇率
は低下し、出力目標値PRへの到達時間が伸びることと
なる。
【0010】本発明の目的は、複合発電プラントの負荷
上昇中にガスタービンが排ガス温度制限にかかるために
生じる複合発電系出力の上昇率の低下を防ぎ、出力目標
値への到達時間を短かくすることができる複合発電プラ
ント制御装置を得ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1及び請求項6の
発明は、複合発電系出力の負荷上昇時に変化率制限器の
変化率基準値を大きくする変化率基準値変更手段を備え
るものであり、この変化率変更手段として、排ガス温度
制限制御までの負荷上昇時に予め定めたバイアス参照信
号に基づいて出力指令値の変化率を大きくするバイアス
信号を算出するバイアス設定関数発生器と、バイアス設
定関数発生器で得られたバイアス信号を変化率制限器の
変化率基準値に加算する加算器とを備えている。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、バイアス参照信号は、出力目標値から複合発電系出
力値を減算して得られる目標値偏差としたものである。
あるいは、請求項1の発明において、バイアス参照信号
は、定格主蒸気流量の値から現在の主蒸気流量の検出値
を減算して得られる蒸気流量偏差としたものである。
【0013】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、バイアス参照信号は、蒸気タービン発電設備の発電
機出力値の変化率としたものである。あるいは、請求項
1の発明において、バイアス参照信号は、蒸気タービン
発電設備の主蒸気流量の変化率としたものである。
【0014】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、バイアス設定関数発生器は、目標値偏差又は蒸気流
量偏差が正の予め定めた値以上となったとき、その値に
応じて正のバイアス信号を出力するようにしたものであ
る。
【0015】請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、バイアス設定関数発生器は、蒸気タービン発電設備
の発電機出力値の変化率又は蒸気タービン発電設備の主
蒸気流量の変化率が正の予め定めた値以下であるとき、
その大きさに反比例した正のバイアス信号を出力するよ
うにしたものである。
【0016】請求項1の発明においては、バイアス設定
関数発生器は、排ガス温度制限制御までの負荷上昇時に
予め定めたバイアス参照信号に基づいて出力指令値の変
化率を大きくするバイアス信号を算出する。そして、バ
イアス設定関数発生器で得られたバイアス信号を加算器
にて変化率制限器の変化率基準値に加算する。これによ
り、排ガス温度制限制御までの負荷上昇時において、出
力指令値の変化率(レート)を大きくし、出力目標値へ
の到達時間を短かくする。
【0017】請求項2の発明においては、請求項1の発
明の作用に加え、バイアス参照信号として、出力目標値
から複合発電系出力値を減算して得られる目標値偏差を
用いる。これにより、目標値偏差に応じた変化率(レー
ト)で出力を増加させる。あるいは、請求項1の発明の
作用に加え、バイアス参照信号として、定格主蒸気流量
の値から現在の主蒸気流量の検出値を減算して得られる
蒸気流量偏差を用いる。これにより、蒸気流量偏差に応
じた変化率(レート)で出力を増加させる。
【0018】請求項3の発明においては、請求項1の発
明の作用に加え、バイアス参照信号として、蒸気タービ
ン発電設備の発電機出力値の変化率を用いる。これによ
り、蒸気タービン発電設備の発電機出力値の変化率に応
じた変化率(レート)で出力を増加させる。あるいは、
請求項1の発明の作用に加え、バイアス参照信号とし
て、蒸気タービン発電設備の主蒸気流量の変化率を用い
る。これにより、蒸気タービン発電設備の主蒸気流量の
変化率に応じた変化率(レート)で出力を増加させる。
【0019】請求項4の発明においては、請求項2の発
明の作用に加え、目標値偏差又は蒸気流量偏差が正の予
め定めた値以上となったとき、その値に応じて正のバイ
アス信号を出力する。これにより、目標値偏差又は蒸気
流量偏差が大きくなったときは、大きな変化率(レー
ト)で出力を増加させる。
【0020】請求項5の発明においては、請求項3の発
明の作用に加え、蒸気タービン発電設備の発電機出力値
の変化率又は蒸気タービン発電設備の主蒸気流量の変化
率が正の予め定めた値以下であるとき、その大きさに反
比例した正のバイアス信号を出力する。これにより、蒸
気タービン発電設備の発電機出力値の変化率又は蒸気タ
ービン発電設備の主蒸気流量の変化率が小さいときは、
大きな変化率(レート)で出力を増加させる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を説明す
る。図1は、本発明の第1の実施例のブロック構成図で
ある。複合発電プラントの負荷上昇時にあたっては、ス
テップ状の出力目標値PRが設定される。この出力目標
値PRは複合発電プラント全体としての出力目標値であ
り、ステップ状に設定された出力目標値PRを入力した
変化率制限器12は、予め定められた変化率基準値αに
バイアス信号Δαを加算器13cで加算して求められた
変化率設定値α1で定まる変化率にて、現在の出力値か
ら出力目標値PRに向けてランプ状の出力指令値Prを
出力する。
【0022】変化率制限器12の変化率基準値αに加算
されるバイアス信号Δαは、バイアス設定関数発生器1
5で算出される。すなわち、バイアス設定関数発生器1
5は、排ガス温度制限制御までの負荷上昇時に、予め定
めたバイアス参照信号に基づいて出力指令値の変化率を
大きくするバイアス信号Δαを算出する。この第1の実
施例では、バイアス参照信号としては出力目標値PRと
複合発電系出力Pとの目標値偏差ΔPRを用いたものを
示している。この目標値偏差ΔPRは、加算器13dに
て出力目標値PRから複合発電系出力Pを減算して求め
られる。
【0023】一方、複合発電プラント全体としての出力
値である複合発電系出力Pは、出力指令値Prと加算器
13bで比較され、出力偏差ΔPが算出される。制御器
14は、この出力偏差ΔPを無くすような燃料流量指令
値を算出し、燃料調節弁4の開度指令aを出力する。
【0024】このように、本発明の第1の実施例による
複合発電プラント制御装置では、複合発電プラント全体
としての出力目標値PRが与えられると、変化率制限値
12の変化率基準値αにバイアス信号Δαを加算した変
化率設定値α1で所定の変化率に制限しながら出力指令
値Prを増加させる。そして、最終的にその複合発電系
出力Pが出力目標値PRになるように制御器14で燃料
流量指令値を算出し燃料調節弁4の開度を制御する。
【0025】すなわち、本発明の第1の実施例は、出力
目標値PRと複合発電系出力Pとの目標値偏差ΔPRを
バイアス参照信号としてバイアス設定関数発生器15に
入力し、その出力であるバイアス信号Δαを変化率基準
値αに加えることで得られる変化率設定値α1を、変化
率制限器12の変化率とする構成である。
【0026】ここで、バイアス設定関数発生器15は、
例えば図1に示すように、目標値偏差ΔPRが正の予め
定めた値以上となったとき、その値に応じて正のバイア
ス信号Δαを出力する特性とし、出力目標値PRと複合
発電系出力Pとの目標値偏差ΔPR(バイアス参照信
号)が正の大きな値の場合に、正のバイアス信号Δαを
出力するように設定する。
【0027】つまり、バイアス設定関数発生器15は、
排ガス温度制限制御までの負荷上昇時に、予め定めたバ
イアス参照信号である目標値偏差ΔPRに基づいて出力
指令値Prの変化率を大きくするバイアス信号Δαを算
出する。そして、バイアス設定関数発生器15で得られ
たバイアス信号Δαを加算器13cにて変化率制限器1
2の変化率基準値αに加算する。これにより、排ガス温
度制限制御までの負荷上昇時において、出力指令値Pr
の変化率(レート)を大きくし、出力目標値PRへの到
達時間を短かくする。
【0028】図2は、第1の実施例による負荷上昇の応
答特性を示す特性図である。負荷上昇時において、出力
目標値PRと複合発電系出力Pとの目標値偏差ΔPRが
所定値より大きい場合は、図2に示す負荷上昇の初期段
階において、出力指令値Prの変化率は大きくなる。す
なわち、バイアス設定関数発生器15により出力される
バイアス信号Δαが通常の変化率である変化率基準値α
に加算されるので、出力指令値Prの変化率は通常より
大きくなる。
【0029】そうすると、制御器14により、ガスター
ビン7の燃料調節弁4の開度指令信号aである燃料調節
指令も通常よりも大きく増加する。これにより、図2に
示すようにガスタービン発電設備1の出力Pgも通常よ
りも早めに上昇することとなるが、これは結果的に蒸気
タービン発電設備3の出力Ptの上昇も早めることにな
る。したがって、もし、高負荷近辺でガスタービン7が
排ガス温度制限にかかり、複合発電系出力Pの上昇率が
下がってきても、出力目標値PRに到達するまでの時間
を短縮するように作用する。
【0030】以上述べたように、この第1の実施例によ
れば、複合発電プラントの負荷上昇時において、ガスタ
ービン発電設備1側と蒸気タービン発電設備2側との動
特性の相違のために、ガスタービン7の排ガス温度制限
による複合発電系出力Pの上昇率の低下が生じる場合で
も、目標負荷すなわち出力目標値PRまでの到達時間を
十分短くすることができる。
【0031】次に、図3に本発明の第2の実施例を示
す。この第2の実施例は、図1に示した第1の実施例に
対し、負荷上昇の初期段階を識別する同様の趣旨で、バ
イアス参照信号として、目標値偏差ΔPRに代えて、定
格主蒸気流量QRと主蒸気流量Qとの蒸気流量偏差ΔQ
を用いたものである。
【0032】図3において、複合発電プラントの負荷上
昇時にあたっては、ステップ状の出力目標値PRが設定
される。この出力目標値PRは複合発電プラント全体と
しての出力目標値であり、ステップ状に設定された出力
目標値PRを入力した変化率制限器12は、予め定めら
れた変化率基準値αにバイアス信号Δαを加算器13c
で加算して求められた変化率設定値α1で定まる変化率
にて、現在の出力値から出力目標値PRに向けてランプ
状の出力指令値Prを出力する。
【0033】変化率制限器12の変化率基準値αに加算
されるバイアス信号Δαは、バイアス設定関数発生器1
5で算出される。すなわち、バイアス設定関数発生器1
5は、排ガス温度制限制御までの負荷上昇時に、予め定
めたバイアス参照信号に基づいて出力指令値の変化率を
大きくするバイアス信号Δαを算出する。この第2の実
施例では、バイアス参照信号としては、蒸気タービン発
電設備における定格主蒸気流量QRと主蒸気流量Qとの
蒸気流量偏差ΔQを用いたものを示している。この蒸気
流量偏差ΔQは、加算器13dにて定格主蒸気流量QR
から現在の主蒸気流量Qを減算して求められる。
【0034】一方、複合発電プラント全体としての出力
値である複合発電系出力Pは、出力指令値Prと加算器
13bで比較され、出力偏差ΔPが算出される。制御器
14は、この出力偏差ΔPを無くすような燃料流量指令
値を算出し、燃料調節弁4の開度指令aを出力する。
【0035】このように、この第2の実施例において
は、バイアス参照信号として、定格負荷における主蒸気
流量の値である定格主蒸気流量QRと現在の主蒸気流量
Qとの蒸気流量偏差ΔQを用いる構成としている。これ
により、複合発電プラントの負荷上昇において、目標負
荷までの到達時間を十分短くすることができる。
【0036】すなわち、負荷上昇過程において、出力指
令値Prの変化率を一時的に上昇させるために、定格負
荷における主蒸気流量QRと現在の主蒸気流量Qとの蒸
気流量偏差ΔQに基づいたバイアス信号Δαを通常の出
力変化率である変化率基準値αに加える。これにより、
出力指令値Prの変化率が一時的に増加し、ガスタービ
ン7の燃料流量Aも通常の変化率よりも大きく変化する
ことになり、ガスタービン7は早めに排ガス温度制限に
かかることとなるが、これは結果的に蒸気タービン発電
設備3の出力Ptの上昇も早めることになるので、目標
負荷(出力目標値PR)に到達までの時間を短縮するこ
とができる。
【0037】次に、本発明の第3の実施例を図4に示
す。この第3の実施例は、図1に示した第1の実施例に
対し、バイアス参照信号として、目標値偏差ΔPRに代
えて、蒸気タービン発電設備3の発電機出力値Ptの変
化率dPt/dtを用いたものである。この場合、バイ
アス設定関数発生器15は、蒸気タービン発電設備3の
発電機出力値Ptの変化率dPt/dtが正の予め定め
た値以下であるときは、その大きさに反比例した正のバ
イアス信号Δαを出力するようにしている。
【0038】複合発電プラントの負荷上昇時にあたって
は、ステップ状の出力目標値PRが設定される。この出
力目標値PRは複合発電プラント全体としての出力目標
値であり、ステップ状に設定された出力目標値PRを入
力した変化率制限器12は、予め定められた変化率基準
値αにバイアス信号Δαを加算器13cで加算して求め
られた変化率設定値α1で定まる変化率にて、現在の出
力値から出力目標値PRに向けてランプ状の出力指令値
Prを出力する。
【0039】変化率制限器12の変化率基準値αに加算
されるバイアス信号Δαは、バイアス設定関数発生器1
5で算出される。すなわち、バイアス設定関数発生器1
5は、排ガス温度制限制御までの負荷上昇時に、予め定
めたバイアス参照信号に基づいて出力指令値の変化率を
大きくするバイアス信号Δαを算出する。この第3の実
施例では、バイアス参照信号としては蒸気タービン発電
設備3の発電機出力値Ptの変化率dPt/dtを用い
たものを示している。この発電機出力値Ptの変化率d
Pt/dtは、変化率検出器16で発電機出力値Ptを
微分演算して求められる。
【0040】一方、複合発電プラント全体としての出力
値である複合発電系出力Pは、出力指令値Prと加算器
13bで比較され、出力偏差ΔPが算出される。制御器
14は、この出力偏差ΔPを無くすような燃料流量指令
値を算出し、燃料調節弁4の開度指令aを出力する。
【0041】このように、第3の実施例では、バイアス
参照信号として、蒸気タービン発電設備3の出力Ptを
変化率検出器16に入力して得られる出力変化率dPt
/dtとした構成としている。また、バイアス設定関数
発生器15の特性を、図4に示すように、発電機出力値
Ptの変化率dPt/dtが正の予め定めた値以下であ
るときは、その大きさに反比例した正のバイアス信号Δ
αを出力する特性としている。したがって、バイアス参
照信号が正の小さい値、すなわち蒸気タービン発電設備
3の出力Ptの変化率dPt/dtが小さいときには、
正のバイアス信号を出力することになる。これにより、
複合発電プラントの負荷上昇において、目標負荷までの
到達時間を十分短くする。
【0042】以上述べたように第3の実施例によれば、
負荷上昇過程において、出力指令値Prの変化率を一時
的に上昇させるために、蒸気タービン発電設備3の出力
変化率dPt/dtに基づいたバイアス信号Δαを、通
常の出力変化率である変化率基準値αに加えるので、出
力指令値Prの変化率が一時的に増加し、ガスタービン
7の燃料流量Aも通常の変化率よりも大きく変化するこ
とになる。したがって、ガスタービン7は早めに排ガス
温度制限にかかることとなるが、これは結果的に蒸気タ
ービン発電設備3の出力Ptの上昇も早めることにな
り、目標負荷(出力目標値PR)に到達までの時間を短
縮することができる。
【0043】図5に、本発明の第4の実施例のブロック
構成図を示す。この第4の実施例は、図1に示した第1
の実施例に対し、バイアス参照信号として、目標値偏差
ΔPRに代えて、蒸気タービン発電設備3の主蒸気流量
Qの変化率dQ/dtを用いたものである。この場合、
バイアス設定関数発生器15は、蒸気タービン発電設備
3の主蒸気流量Qの変化率dQ/dtが正の予め定めた
値以下であるときは、その大きさに反比例した正のバイ
アス信号Δαを出力するようにしている。
【0044】図5において、複合発電プラントの負荷上
昇時にあたっては、ステップ状の出力目標値PRが設定
される。この出力目標値PRは複合発電プラント全体と
しての出力目標値であり、ステップ状に設定された出力
目標値PRを入力した変化率制限器12は、予め定めら
れた変化率基準値αにバイアス信号Δαを加算器13c
で加算して求められた変化率設定値α1で定まる変化率
にて、現在の出力値から出力目標値PRに向けてランプ
状の出力指令値Prを出力する。
【0045】変化率制限器12の変化率基準値αに加算
されるバイアス信号Δαは、バイアス設定関数発生器1
5で算出される。すなわち、バイアス設定関数発生器1
5は、排ガス温度制限制御までの負荷上昇時に、予め定
めたバイアス参照信号に基づいて出力指令値の変化率を
大きくするバイアス信号Δαを算出する。この第4の実
施例では、バイアス参照信号としては蒸気タービン発電
設備3の主蒸気流量Qの変化率dQ/dtを用いたもの
を示している。この主蒸気流量Qの変化率dQ/dt
は、変化率検出器16で主蒸気流量Qを微分演算して求
められる。
【0046】一方、複合発電プラント全体としての出力
値である複合発電系出力Pは、出力指令値Prと加算器
13bで比較され、出力偏差ΔPが算出される。制御器
14は、この出力偏差ΔPを無くすような燃料流量指令
値を算出し、燃料調節弁4の開度指令aを出力する。
【0047】この第4の実施例では、バイアス参照信号
として、主蒸気流量Qを変化率検出器16に入力して得
られる変化率dQ/dtとした構成としている。また、
バイアス設定関数発生器15の特性を、主蒸気流量Qの
変化率dQ/dtが正の予め定めた値以下であるとき
は、その大きさに反比例した正のバイアス信号Δαを出
力する特性としている。したがって、バイアス参照信号
が正の小さい値、すなわち主蒸気流量Qの変化率dQ/
dtが小さいときに、正のバイアス信号Δαを出力する
ことになる。これにより、複合発電プラントの負荷上昇
において、目標負荷までの到達時間を短かくする。
【0048】以上述べたように第4の実施例によれば、
負荷上昇過程において、出力指令値Prの変化率を一時
的に上昇させるために、蒸気タービン発電設備3の主蒸
気流量Qの変化率dQ/dtに基づいたバイアス信号Δ
αを、通常の出力変化率である変化率基準値αに加える
ので、出力指令値Prの変化率が一時的に増加し、ガス
タービン7の燃料流量Aも通常の変化率よりも大きく変
化することになる。したがって、ガスタービン7は早め
に排ガス温度制限にかかることとなるが、これは結果的
に蒸気タービン発電設備3の出力Ptの上昇も早めるこ
とになり、目標負荷(出力目標値PR)に到達までの時
間を短縮することができる。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、複
合発電プラントの負荷上昇時において、ガスタービン発
電設備側と蒸気タービン発電設備側との動特性の相違の
ためにガスタービンの排ガス温度制限による複合発電系
出力の上昇率の低下が生じる場合でも、目標負荷までの
到達時間を短くにすることができる。
【0050】すなわち、負荷上昇過程において、出力指
令値の変化率を一時的に上昇させるために、予め定めた
バイパス参照信号に基づいて算出されたバイアス信号
を、通常の出力変化率である基準値に加える。これによ
り、出力指令値の変化率が一時的に増加し、ガスタービ
ンの燃料流量も通常の変化率よりも大きく変化すること
になり、ガスタービンは早めに排ガス温度制限にかかる
こととなるが、これは結果的に蒸気発電設備の出力上昇
も早めることになるので、目標負荷に到達までの時間を
短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック構成図。
【図2】本発明の第1の実施例による負荷上昇の応答特
性を示す特性図。
【図3】本発明の第2の実施例を示すブロック構成図。
【図4】本発明の第3の実施例を示すブロック構成図。
【図5】本発明の第4の実施例を示すブロック構成図。
【図6】複合発電プラントの構成図。
【図7】従来例のブロック構成図。
【図8】従来例における負荷上昇の応答特性を示す特性
図。
【符号の説明】
1 ガスタービン発電設備 2 排熱回収ボイラ 3 上記タービン発電設備 4 燃料調節弁 5 燃焼器 6 圧縮機 7 ガスタービン 8 発電機 9 加減弁 10 蒸気タービン 11 復水器 12 変化率制限器 13 加算器 14 制御器 15 バイアス設定関数発生器 16 変化率検出器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービン発電設備と蒸気タービン発
    電設備とを有する複合発電設備の出力目標値を入力し予
    め定められた変化率基準値にしたがって出力指令値を出
    力する変化率制限器と、前記出力指令値から前記ガスタ
    ービン発電設備の発電機出力値と前記蒸気タービン発電
    設備の発電機出力値とを加算した複合発電系出力値を減
    算して得られる偏差に基づいて前記ガスタービン発電設
    備の燃料流量指令値を出力する制御器とを有し、前記ガ
    スタービンの排ガス温度が所定値以上となったときは前
    記制御器の燃料流量指令値に制限を加え排ガス温度制限
    制御を行うようにした複合発電プラント制御装置におい
    て、前記排ガス温度制限制御までの負荷上昇時に予め定
    めたバイアス参照信号に基づいて前記出力指令値の変化
    率を大きくするバイアス信号を算出するバイアス設定関
    数発生器と、前記バイアス設定関数発生器で得られたバ
    イアス信号を前記変化率制限器の前記変化率基準値に加
    算する加算器とを備えたことを特徴とする複合発電プラ
    ント制御装置。
  2. 【請求項2】 前記バイアス参照信号は、前記出力目標
    値から前記複合発電系出力値を減算して得られる目標値
    偏差あるいは定格主蒸気流量の値から現在の主蒸気流量
    の検出値を減算して得られる蒸気流量偏差であることを
    特徴とする請求項1に記載の複合発電プラント制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記バイアス参照信号は、前記蒸気ター
    ビン発電設備の発電機出力値の変化率あるいは前記蒸気
    タービン発電設備の主蒸気流量の変化率であることを特
    徴とする請求項1に記載の複合発電プラント制御装置。
  4. 【請求項4】 前記バイアス設定関数発生器は、前記目
    標値偏差又は前記蒸気流量偏差が正の予め定めた値以上
    となったとき、その値に応じて正のバイアス信号を出力
    するものであることを特徴とする請求項2に記載の複合
    発電プラント制御装置。
  5. 【請求項5】 前記バイアス設定関数発生器は、前記蒸
    気タービン発電設備の発電機出力値の変化率又は前記蒸
    気タービン発電設備の主蒸気流量の変化率が正の予め定
    めた値以下であるとき、その大きさに反比例した正のバ
    イアス信号を出力するものであることを特徴とする請求
    項3に記載の複合発電プラント制御装置。
  6. 【請求項6】 ガスタービン発電設備と蒸気タービン発
    電設備とを有する複合発電設備の複合発電系出力値を出
    力目標値に追従制御させる複合発電プラント制御装置に
    おいて、前記出力目標値を入力し予め定められた変化率
    基準値にしたがった出力指令値を出力する変化率制限器
    と、前記出力指令値と前記複合発電系出力値との偏差に
    基づいて制御指令値を出力し複合発電系出力値に追従制
    御させる制御器と、前記出力目標値が設定された複合発
    電系統出力値の負荷上昇時に前記変化率制限器の変化率
    基準値を常時の変化率より大きくする変化率基準値変更
    手段とを備えたことを特徴とする複合発電プラント制御
    装置。
JP20674295A 1995-07-21 1995-07-21 複合発電プラント制御装置 Pending JPH0932510A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20674295A JPH0932510A (ja) 1995-07-21 1995-07-21 複合発電プラント制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20674295A JPH0932510A (ja) 1995-07-21 1995-07-21 複合発電プラント制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0932510A true JPH0932510A (ja) 1997-02-04

Family

ID=16528356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20674295A Pending JPH0932510A (ja) 1995-07-21 1995-07-21 複合発電プラント制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0932510A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000080928A (ja) * 1998-09-03 2000-03-21 Toyota Motor Corp ガスタービン出力制御装置
JP2014155419A (ja) * 2013-02-13 2014-08-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 自家発電用火力プラントシステム
US9739199B2 (en) * 2015-10-30 2017-08-22 General Electric Company Intercooled gas turbine optimization

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000080928A (ja) * 1998-09-03 2000-03-21 Toyota Motor Corp ガスタービン出力制御装置
JP2014155419A (ja) * 2013-02-13 2014-08-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 自家発電用火力プラントシステム
US9739199B2 (en) * 2015-10-30 2017-08-22 General Electric Company Intercooled gas turbine optimization

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5203160A (en) Combined generating plant and its start-up control device and start-up control method
US4550565A (en) Gas turbine control systems
JP2012057585A (ja) コンバインドサイクル発電プラントの起動制御装置とその起動制御方法
EP0933505B1 (en) Steam cooled system in combined cycle power plant
US6539722B2 (en) Gas turbine plant and method of controlling gas turbine plant
JPH0932510A (ja) 複合発電プラント制御装置
US20060179841A1 (en) Rankine cycle system
US20180156073A1 (en) System and method for fast startup of a combined cycle power plant
JPH08200016A (ja) 複合サイクル発電プラント負荷制御システム
JP2002138857A (ja) ガスタービンエンジンの加減速制御装置
JPS63162907A (ja) コンバインド発電プラントの制御方法
JP4284698B2 (ja) ガスタービンへの噴射蒸気流量制御方法
JPS6140432A (ja) ガスタ−ビン燃料制御装置
JPH03290006A (ja) 複合サイクルプラントのガスタービン制御装置
JPH0932508A (ja) コンバインドサイクルプラント
JPH0586810A (ja) 複合発電プラントの負荷制御方法及びその装置
JPH07332021A (ja) コンバインドサイクル発電設備の周波数制御装置
JPH05272361A (ja) 複合サイクル発電プラントの負荷制御装置
JPH05340205A (ja) 複合発電プラントの制御装置
JPH08260911A (ja) 一軸型コンバインドサイクル発電プラントの再起動方法および制御装置
JPH10103020A (ja) コンバインドプラントにおけるタービンバイパス弁の制御装置、および制御方法
JPS59115406A (ja) 複合サイクル発電プラントの負荷制御装置
JP2664050B2 (ja) 水中航走体の速度制御方法
JPS59180014A (ja) コンバインドサイクル発電プラントの負荷制御方法
JP2002129985A (ja) コジェネレーションプラントおよびその制御方法