JP5983657B2 - 容量可変型斜板式圧縮機 - Google Patents

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本発明は容量可変型斜板式圧縮機に関する。
特許文献1に従来の容量可変型斜板式圧縮機(以下、圧縮機という。)が開示されている。この圧縮機では、フロントハウジングとシリンダブロックとリヤハウジングとによってハウジングが形成されている。フロントハウジングとリヤハウジングとには、吸入室と吐出室とがそれぞれ形成されている。シリンダブロックには、斜板室及び複数個のシリンダボアが形成されている。ハウジングには、駆動軸が回転可能に支持されている。斜板室内には、駆動軸の回転によって回転可能な斜板が設けられている。駆動軸と斜板との間には、リンク機構が設けられている。リンク機構は、斜板の傾斜角度の変更を許容する。ここで、傾斜角度とは、駆動軸の駆動軸心に直交する方向に対する斜板の角度である。各シリンダボアには、ピストンが往復動可能に収納されている。ピストン毎に対をなすシューは、変換機構として、斜板の回転により、傾斜角度に応じたストロークで各ピストンをシリンダボア内で往復動させる。アクチュエータは、移動体と制御圧室とを有している。このアクチュエータは、制御圧室の容積を変更することにより、傾斜角度を変更可能である。制御機構はアクチュエータを制御する。
斜板には、フロントハウジング側に向かって延びる一対の第1アームと、リヤハウジング側に向かって延びる一対の第2アームとが形成されている。また、駆動軸には、ラグアームが固定されている。そして、各第1アームとラグアームとは、第1ピンによって連結されている。また、各第2アームと移動体とは、第2ピンによって連結されている。これら第1、2アーム、ラグアーム、移動体及び第1、2ピンによってリンク機構が形成されている。
この圧縮機では、制御機構が吐出室内の冷媒の圧力によって制御圧室内の圧力を上昇させ、リンク機構を通じて斜板の傾斜角度を増大させる。この際、移動体は、各第2アームを通じて斜板を押圧する。また、移動体によって押圧された斜板は、各第1アームを通じてラグアームを押圧する。これらにより、リンク機構における駆動軸心方向の軸長が短くなることにより、斜板の傾斜角度が増大する。こうして、この圧縮機では、駆動軸の1回転当たりの吐出容量を増大させる。
特開平5−172052号公報
ところで、上記のようにアクチュエータによって吐出容量を変更する圧縮機では、より高い制御性が要求され得る。
そこで、上記従来の圧縮機において、制御圧室の圧力上昇によって吐出容量を確実に増大させるために、移動体を径方向に大型化することが考えられる。しかし、この場合には、移動体と傾斜角度が増大した斜板とが干渉してしまうことを回避するために、斜板室が大型化し、ひいては圧縮機が大型化する。
また、この圧縮機では、移動体が斜板を押圧することによって傾斜角度を増大させるため、移動体は、増加傾向にある圧縮反力や吸入反力に抗するように、大きな押圧力によって斜板を押圧する必要がある。このため、この圧縮機では、傾斜角度を増大させる際に各第2アームには大きな押圧力が作用する。そこで、このような押圧力の負荷に耐え得るように各第2アームに高い剛性を確保しようとすれば、各第2アームが大型化してしまう。各第1アームについても同様である。ここで、上記のように移動体を径方向に大型化した場合には、各第1、2アームに作用する押圧力がより大きくなるため、各第1、2アームに対して、より高い剛性が必要となる。このような第1、2アームの大型化によっても斜板室が大型化することとなる。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、アクチュエータによって吐出容量を変更する圧縮機において、高い制御性を発揮しつつ小型化も実現可能な圧縮機を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の容量可変型斜板式圧縮機は、吸入室、吐出室、斜板室及びシリンダボアが形成されたハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、前記駆動軸の回転によって前記斜板室内で回転可能な斜板と、前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記駆動軸の駆動軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、前記シリンダボアに往復動可能に収納されたピストンと、前記斜板の回転により、前記傾斜角度に応じたストロークで前記ピストンを前記シリンダボア内で往復動させる変換機構と、前記斜板室内に配置され、前記傾斜角度を変更可能なアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御機構とを備え、
前記吸入室と前記斜板室とは連通し、
前記アクチュエータは、前記駆動軸に設けられる区画体と、連結機構を介して前記斜板と連結されると共に、前記駆動軸心方向に移動して前記区画体に対して移動可能な移動体と、前記区画体と前記移動体とにより区画され、前記吐出室からの冷媒を導入することによって前記移動体を移動させる制御圧室とを有し、
前記移動体は、前記制御圧室内の圧力が高くなることにより、前記斜板を牽引して前記傾斜角度を増大するように配置され、
前記リンク機構は前記斜板に連結される連結部を有し、
前記連結機構は、前記駆動軸に対して前記連結部と反対側に配置されると共に、前記駆動軸心を跨いで前記移動体に設けられる第1アーム及び第2アームを有していることを特徴とする。
本発明の圧縮機では、斜板の傾斜角度を増大する際、移動体が斜板を牽引する。つまり、この圧縮機では、斜板が傾斜角度を増大する方向へと変位する際、移動体は斜板から遠隔する。このため、この圧縮機では、制御圧室の圧力上昇によって吐出容量を確実に増大させるために移動体本体を大型化した場合であっても、移動体本体と斜板との干渉が生じない。これにより、この圧縮機では、斜板室の大型化を抑制することが可能となる。
そして、この圧縮機では、移動体が連結機構を介して斜板と連結している。このため、斜板の傾斜角度を増大するに当たって、移動体は、連結機構を通じて斜板に牽引力を付与する。ここで、斜板を牽引することによって傾斜角度を増大させる場合には、斜板を押圧することによって傾斜角度を増大させる場合と比較して、圧縮反力や吸入反力の影響を受け難い。このため、この圧縮機では、斜板の傾斜角度を増大させるに当たって、大きな牽引力を必要としない。
さらに、この圧縮機では、連結機構が第1アームと第2アームとを有している。そして、これらの第1アームと第2アームとは、駆動軸心を跨いで移動体に設けられている。これにより、これらの第1アームと第2アームとにおいて牽引力を付与することができる。このため、この圧縮機では、例えば連結機構が単一のアームのみを有している場合と比較して、第1アームと第2アームとが斜板に対して個々に付与する牽引力を小さくすることができる。なお、この圧縮機では、斜板の傾斜角度を減少する際、移動体は第1、2アームを通じて斜板を押圧することにはなるが、その際の押圧力はさほどの大きさではない。斜板及び移動体を含む回転体には、傾斜角度を小さくする方向に遠心力が作用するからである。
これらのため、この圧縮機では、上記のように、移動体本体を大型化した場合であっても、それによって要求される第1アーム及び第2アームの剛性を小さくすることができる。このため、この圧縮機では、連結機構の大型化を抑制することが可能となる。
したがって、本発明の圧縮機によれば、アクチュエータによって吐出容量を変更する圧縮機において、高い制御性を発揮しつつ小型化も実現可能である。
本発明の圧縮機において、シリンダボアは、少なくとも第1シリンダボア、第2シリンダボア及び第3シリンダボアであり得る。第1シリンダボア、第2シリンダボア及び第3シリンダボアは、駆動軸心を中心とする同心円状に等角度間隔で前記ハウジングに配置され得る。斜板室には、駆動軸心から第1シリンダボアにおける第2シリンダボア側に引かれた第1接線と、駆動軸心から第2シリンダボアにおける第1シリンダボア側に引かれた第2接線とによって区画される第1仮想領域が設定されるとともに、駆動軸心から第2シリンダボアにおける第3シリンダボア側に引かれた第3接線と、駆動軸心から第3シリンダボアにおける第2シリンダボア側に引かれた第4接線とによって区画される第2仮想領域が設定され得る。そして、第1アームは第1仮想領域内に位置し、第2アームは第2仮想領域内に位置していることが好ましい。
この場合には、第1アーム及び第2アームが第1〜3シリンダボア内を往復動するピストンの邪魔とならない。このため、圧縮機を確実に小型化することが可能となる。
また、斜板には、第1アームと第2アームとの間に突出する被牽引部が設けられ得る。そして、第1アーム及び第2アームと被牽引部との間で駆動力が伝達されることが好ましい。この場合には、移動体が駆動軸と共に安定して回転するとともに、斜板についても移動体、ひいては駆動軸と共に安定して回転する。
本発明の圧縮機において、例えば、第1アーム及び被牽引部と、第2アーム及び被牽引部とをそれぞれ別々ピン等によって連結することが可能である。
特に、第1アーム、被牽引部及び第2アームには、駆動軸心と直交する方向に延びるピンが挿通されていることが好ましい。この場合には、第1アーム、被牽引部及び第2アームを容易に連結することが可能となる。また、この場合には、上記のように、第1アーム及び被牽引部と、第2アーム及び被牽引部とをそれぞれ別々のピン等によって連結する場合と比較して、部品点数を削減することができ、製造を容易化することができる。さらに、この場合には、第1、2アームや被牽引部からピンが抜け難くなり、信頼性を高くすることができる。
本発明の圧縮機によれば、アクチュエータによって吐出容量を変更する圧縮機において、高い制御性を発揮しつつ小型化も実現可能である。
実施例の圧縮機における最大容量時の断面図である。 実施例の圧縮機に係り、制御機構を示す模式図である。 実施例の圧縮機に係り、図1におけるIII−III方向からの矢視断面図である。 実施例の圧縮機に係り、斜板を示す正面図及び断面図である。図(A)は斜板の正面図を示している。図(B)は斜板の断面図を示している。 実施例の圧縮機における最小容量時の断面図である。である。 実施例の圧縮機に係り、移動体を示す後方からの斜視図である。 実施例の圧縮機に係り、移動体を示す模式上面図である。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。実施例の圧縮機は容量可変型両頭斜板式圧縮機である。この圧縮機は、車両に搭載されており、車両用空調装置の冷凍回路を構成している。
図1に示すように、実施例1の圧縮機は、ハウジング1と、駆動軸3と、斜板5と、リンク機構7と、複数のピストン9と、一対のシュー11a、11bと、アクチュエータ13と、図2に示す制御機構15とを備えている。
図1に示すように、ハウジング1は、圧縮機の後方に位置するリヤハウジング17と、圧縮機の前方に位置するフロントハウジング19と、フロントハウジング17とリヤハウジング19との間に位置する第1、2シリンダブロック21、23と、第1、2弁形成プレート39、41とを有している。
リヤハウジング17には、上記の制御機構15が設けられている。また、リヤハウジング17には、第1吸入室27a、第1吐出室29a及び圧力調整室31が形成されている。圧力調整室31はリヤハウジング17の中心部分に位置している。第1吸入室27aは環状に形成されており、リヤハウジング17において、圧力調整室31の外周側に位置している。第1吐出室29aも環状に形成されており、リヤハウジング17において、第1吸入室27aの外周側に位置している。
さらに、リヤハウジング17には、第1リヤ側連通路18aが形成されている。この第1リヤ側連通路18aは、後端側が第1吐出室29aに連通しており、前端側がリヤハウジング17の前端に開いている。
フロントハウジング19には、前方に向かって突出するボス19aが形成されている。このボス19a内には軸封装置25が設けられている。また、フロントハウジング19内には、第2吸入室27b及び第2吐出室29bが形成されている。第2吸入室27bはフロントハウジング19の内周側に位置している。第2吐出室29bは環状に形成されており、フロントハウジング19において、第2吸入室27bの外周側に位置している。
さらに、フロントハウジング19には、第1フロント側連通路20aが形成されている。この第1フロント側連通路20aは、前端側が第2吐出室29bに連通しており、後端側がフロントハウジング19の後端に開いている。
第1シリンダブロック21と第2シリンダブロック23との間には、斜板室33が形成されている。この斜板室33は、ハウジング1における前後方向の略中央に位置している。
図3に示すように、第1シリンダブロック21には、第1〜5リヤ側シリンダボア21a〜21eが周方向に等角度間隔でそれぞれ平行に形成されている。また、図1に示すように、第1シリンダブロック21には、駆動軸3を挿通させる第1軸孔211が形成されている。第1軸孔211は後端側で圧力調整室31と連通している。この第1軸孔211内には、第1滑り軸受22aが設けられている。なお、第1滑り軸受22aに換えて、転がり軸受を設けても良い。
さらに、第1シリンダブロック21には、第1軸孔211と連通して第1軸孔211と同軸をなす第1凹部212が形成されている。第1凹部212は斜板室33と連通しており、斜板室33の一部となっている。第1凹部212は、後端に向かって段状に縮径する形状とされている。第1凹部212の後端には、第1スラスト軸受35aが設けられている。さらに、図3に示すように、第1シリンダブロック21には、斜板室33と第1吸入室27aとを連通する五つの連絡路37aが形成されている。各連通路37aは、各々が第1〜5リヤ側シリンダボア21a〜21eの間に配置されるように周方向に等角度間隔で形成されている。また、図1に示すように、第1シリンダブロック21には、後述する各第1吸入リード弁391aの最大開度を規制する第1リテーナ溝213が凹設されている。
第1シリンダブロック21には、吐出ポート160と、合流吐出室161と、第3フロント側連通路20cと、第2リヤ側連通路18bと、吸入ポート330とが形成されている。第2リヤ側連通路18bは、前端側が合流吐出室161に連通しており、後端側が第1シリンダブロック21の後端に開いている。吐出ポート160と合流吐出室161とは、互いに連通している。この合流吐出室161は、吐出ポート160を介して管路を構成する図示しない凝縮器と接続している。また、第3フロント側連通路20cは、前端側が第1シリンダブロック21の前端に開いており、後端側が合流吐出室161に連通している。吸入ポート330は斜板室33と連通している。この吸入ポート330は、管路を構成する図示しない蒸発器と接続している。
第2シリンダブロック23は、第1リヤ側シリンダボア21aに対応する第1フロント側シリンダボア23aが形成されている。これにより、第1リヤ側シリンダボア21aと第1フロント側シリンダボア23aとは前後で対になっている。第1リヤ側シリンダボア21aと第1フロント側シリンダボア23aとは同径である。また、同様に、第2シリンダブロック23には、第2〜5リヤ側シリンダボア21b〜21eにそれぞれ対応する第2〜5フロント側シリンダボアが形成されている(図示略)。
また、第2シリンダブロック23には、駆動軸3を挿通させる第2軸孔23bが形成されている。また、この第2軸孔23内には、第2滑り軸受22bが設けられている。なお、第2滑り軸受22bに換えて、転がり軸受を設けても良い。
また、第2シリンダブロック23には、第2軸孔23bと連通して第2軸孔23bと同軸をなす第2凹部23cが形成されている。第2凹部23cも斜板室33と連通しており、斜板室33の一部となっている。これにより、第2軸孔23bは後端側で斜板室33と連通している。第2凹部23cは、前端に向かって段状に縮径する形状とされている。第2凹部23cの前端には、第2スラスト軸受35bが設けられている。さらに、第2シリンダブロック23には、斜板室33と第2吸入室27bとを連通する複数の連絡路37bが形成されている。また、第2シリンダブロック23には、後述する各第2吸入リード弁411aの最大開度を規制する第2リテーナ溝23eが凹設されている。
さらに、第2シリンダブロック23には、第2フロント側連通路20bが形成されている。この第2フロント側連通路20bは、前端が第2シリンダブロック23の前端側に開いており、後端が第2シリンダブロック23の後端側に開いている。第2フロント側連通路20bは、第1シリンダブロック21と第2シリンダブロック23とが接合することで、第3フロント側連通路20bの前端側と連通する。
第1弁形成プレート39は、リヤハウジング17と第1シリンダブロック21との間に設けられている。また、第2弁形成プレート41は、フロントハウジング19と第2シリンダブロック23との間に設けられている。
第1弁形成プレート39は、第1バルブプレート390と、第1吸入弁プレート391と、第1吐出弁プレート392と、第1リテーナプレート393とを有している。第1バルブプレート390、第1吐出弁プレート392及び第1リテーナプレート393には、第1〜5リヤ側シリンダボア21a〜21eと各々対応する複数の第1吸入孔390aが形成されている。また、第1バルブプレート390及び第1吸入弁プレート391には、第1〜5リヤ側シリンダボア21a〜21eと各々対応する複数の第1吐出孔390bが形成されている。さらに、第1バルブプレート390、第1吸入弁プレート391、第1吐出弁プレート392及び第1リテーナプレート393には、第1吸入連通孔390cが形成されている。また、第1バルブプレート390及び第1吸入弁プレート391には、第1吐出連通孔390dが形成されている。
第1〜5リヤ側シリンダボア21a〜21eは、各第1吸入孔390aを通じて第1吸入室27aとそれぞれ連通する。また、第1〜5リヤ側シリンダボア21a〜21eは、各第1吐出孔390bを通じて第1吐出室29aと連通する。第1吸入連通孔390cを通じて、第1吸入室27aと各連絡路37aとが連通している。第1吐出連通孔390dを通じて、第1リヤ側連通路18aと第2リヤ側連通路18bとが連通している。
第1吸入弁プレート391は、第1バルブプレート390の前面に設けられている。この第1吸入弁プレート391には、弾性変形により各第1吸入孔390aを開閉可能な第1吸入リード弁391aが第1吸入孔390aと同数形成されている。また、第1吐出弁プレート392は、第1バルブプレート390の後面に設けられている。この第1吐出弁プレート392には、弾性変形により各第1吐出孔390bを開閉可能な第1吐出リード弁392aが第1吐出孔390bと同数形成されている。第1リテーナプレート393は、第1吐出弁プレート392の後面に設けられている。この第1リテーナプレート393は、各第1吐出リード弁392aの最大開度を規制する。
第2弁形成プレート41は、第2バルブプレート410と、第2吸入弁プレート411と、第2吐出弁プレート412と、第2リテーナプレート413とを有している。第2バルブプレート410、第2吐出弁プレート412及び第2リテーナプレート413には、第1〜5フロント側シリンダボア23aと同数の第2吸入孔410aが形成されている。また、第2バルブプレート410及び第2吸入弁プレート411には、第1〜5フロント側シリンダボア23aと同数の第2吐出孔410bが形成されている。さらに、第2バルブプレート410、第2吸入弁プレート411、第2吐出弁プレート412及び第2リテーナプレート413には、第2吸入連通孔410cが形成されている。また、第2バルブプレート410及び第2吸入弁プレート411には、第2吐出連通孔410dが形成されている。
第1〜5フロント側シリンダボア23aは、各第2吸入孔410aを通じて第2吸入室27bとそれぞれ連通する。また、第1〜5フロント側シリンダボア23aは、各第2吐出孔410bを通じて第2吐出室29bとそれぞれ連通する。第2吸入連通孔410cを通じて、第2吸入室27bと各連絡路37bとが連通している。第2吐出連通孔410dを通じて、第1フロント側連通路20aと第2フロント側連通路20bとが連通している。
第2吸入弁プレート411は、第2バルブプレート410の後面に設けられている。この第2吸入弁プレート411には、弾性変形により各第2吸入孔410aを開閉可能な第2吸入リード弁411aが第2吸入孔410aと同数形成されている。また、第2吐出弁プレート412は、第2バルブプレート410の前面に設けられている。この第2吐出弁プレート412には、弾性変形により各第2吐出孔410bを開閉可能な第2吐出リード弁412aが第2吐出孔410bと同数形成されている。第2リテーナプレート413は、第2吐出弁プレート412の前面に設けられている。この第2リテーナプレート413は、各第2吐出リード弁412aの最大開度を規制する。
この圧縮機では、第1リヤ側連通路18a、第1吐出連通孔390d、第2リヤ側連通路18bによって、第1吐出連通路18が形成されている。また、第1フロント側連通路20a、第2吐出連通孔410d、第2フロント側連通路20b及び第3フロント側連通路20cによって、第2吐出連通路20が形成されている。
また、この圧縮機では、各連絡路37a、37b及び第1、2吸入連通孔390c、410cにより、第1、2吸入室27a、27bと斜板室33とが互いに連通している。このため、第1、2吸入室27a、27b内と斜板室33内とは、圧力がほぼ等しくなっている。そして、斜板室33には、吸入ポート330を通じて蒸発器を経た低圧の冷媒ガスが流入することから、斜板室33内及び第1、2吸入室27a、27b内の各圧力は、第1、2吐出室29a、29b内よりも低圧である。
駆動軸3は、駆動軸本体30と第1支持部材43aと第2支持部材43bとで構成されている。駆動軸本体30の後端側には第1小径部30aが形成されており、駆動軸本体30の前端側には第2小径部30bが形成されている。この駆動軸本体30は、ハウジング1の前方側から後方側に向かって延びており、ボス19aから後方に向かって挿通されて、第1、2滑り軸受22a、22b内に挿通されている。これにより、駆動軸本体30、ひいては、駆動軸3は、駆動軸心O周りで回転可能にハウジング1に軸支されている。駆動軸本体30の前端はボス19a内に位置しており、後端は圧力調整室31内に突出している。
また、この駆動軸本体30には、斜板5とリンク機構7とアクチュエータ13とが設けられている。これらの斜板5とリンク機構7とアクチュエータ13とは、それぞれ斜板室33内に配置されている。
第1支持部材43aは、駆動軸本体30の第1小径部30aの後端側に圧入されており、第1軸孔211内に位置している。第1支持部材43aの前端には、フランジ430が形成されている。このフランジ430は、第2凹部23c内に突出しており、第1スラスト軸受35aと当接している。また、第1支持部材43aの後端は、圧力調整室31内に突出している。さらに、第1支持部材43aにおいて、フランジ430よりも後端側となる位置には、樹脂製の第1摺動部材431及び第2摺動部材432が設けられている。これらの第1、2摺動部材431、432は、第1軸孔211の内周面と摺接可能となっている。
第2支持部材43bは、駆動軸本体30の第2小径部30bに圧入されており、第2軸孔23b内において第2滑り軸受22bとの間に位置している。また、この第2支持部材43bには、第2スラスト軸受35bと当接するフランジ433が形成されているとともに、後述する第2ピン47bが挿通される取付部(図示略)が形成されている。さらに、第2支持部材43bは、第1復帰ばね44aの前端が固定されている。この第1復帰ばね44aは、駆動軸心O方向で、第2支持部材43b側から斜板室33側に向かって延びている。
斜板5は環状の平板形状をなしており、前面5aと後面5bとを有している。前面5aは、斜板室33内において圧縮機の前方に面している。また、後面5bは、斜板室33内において圧縮機の後方に面している。
斜板5はリングプレート45を有している。図4に示すように、このリングプレート45は環状の平板形状に形成されており、中心部に挿通孔45aが形成されている。斜板5は、斜板室33内において挿通孔45aに駆動軸本体30が挿通されることにより、駆動軸3に取り付けられている(図1参照)。
また、図4(A)に示すように、リングプレート45の一端側には溝部45bが形成されており、リングプレート45の他端側には被牽引部45cが形成されている。同図の(B)に示すように、溝部45bは斜板5の前面5aから後面5bまで貫通している。一方、被牽引部45cは、後述する第1、2アーム132、133の間に位置するように、後面5bから斜板5の後方に向かって突出している。この被牽引部45cには、ピン孔450が形成されている。
図1に示すように、リンク機構7はラグアーム49を有している。ラグアーム49は、斜板室33内において、斜板5よりも前方に配置されており、斜板5と第2支持部材43bとの間に位置している。ラグアーム49は、前端側から後端側に向かって略L字形状となるように形成されている。また、ラグアーム49の後端側には、ウェイト部49aが形成されている。ウェイト部49aは、アクチュエータ13の周方向におよそ半周にわたって延びている。なお、ウェイト部49aの形状は適宜設計することが可能である。
ラグアーム49の後端側は、第1ピン47aによってリングプレート45の一端側と接続されている。この第1ピン47aが本発明における連結部に相当する。これにより、ラグアーム49の前端側は、第1ピン47aの軸心を第1揺動軸心M1として、リングプレート45の一端側、すなわち斜板5に対し、第1揺動軸心M1周りで揺動可能に支持されている。この第1揺動軸心M1は、駆動軸3の駆動軸心Oと直交する方向に延びている。
ラグアーム49の前端側は、第2ピン47bによって第2支持部材43bと接続されている。これにより、ラグアーム49の前端側は、第2ピン47bの軸心を第2揺動軸心M2として、第2支持部材43b、すなわち駆動軸3に対し、第2揺動軸心M2周りで揺動可能に支持されている。この第2揺動軸心M2は第1揺動軸心M1と平行に延びている。これらのラグアーム49、第1、2ピン47a、47bに加えて、後述する第1、2アーム132、133及び第3ピン47cによって、本発明におけるリンク機構7が構成されている。
ウェイト部49aは、ラグアーム49の後端側、つまり、第1揺動軸心M1を基準として第2揺動軸心M2とは反対側に延在して設けられている。このため、ラグアーム49が第1ピン47aによってリングプレート45に支持されることで、ウェイト部49aはリングプレート45の溝部45bを通って、リングプレート45の後面、つまり斜板5の後面5b側に位置する。そして、斜板5が駆動軸心O周りに回転することにより発生する遠心力が斜板5の後面5b側でウェイト部49aにも作用することとなる。
この圧縮機では、斜板5と駆動軸3とがリンク機構7によって接続されることにより、斜板5は駆動軸3と共に回転することが可能となっている。また、ラグアーム49の両端がそれぞれ第1揺動軸心M1及び第2揺動軸心M2周りで揺動することにより、斜板5は傾斜角度を変更することが可能となっている。
各ピストン9は、それぞれ後端側に第1頭部9aを有しており、前端側に第2頭部9bを有している。各第1頭部9aは、それぞれ各第1〜5リヤ側シリンダボア21a〜21e内を往復動可能に収納されている。これらの各第1頭部9aと第1弁形成プレート39とにより、第1〜5リヤ側シリンダボア21a〜21e内にそれぞれ第1圧縮室210が区画されている。各第2頭部9bは、それぞれ第1〜5フロント側シリンダボア23a内を往復動可能に収納されている。これらの各第2頭部9bと第2弁形成プレート41とにより、第1〜5フロント側シリンダボア23a内にそれぞれ第2圧縮室230が区画されている。
また、各ピストン9の中央には係合部9cが形成されている。各係合部9c内には、半球状のシュー11a、11bがそれぞれ設けられている。これらのシュー11a、11bによって斜板5の回転がピストン9の往復動に変換されるようになっている。シュー11a、11bが本発明における変換機構に相当している。こうして、斜板5の傾斜角度に応じたストロークで、各第1頭部9aがそれぞれ第1〜5リヤ側シリンダボア21a〜21f内を往復動することが可能となっているとともに、各第2頭部9bがそれぞれ第1〜5フロント側シリンダボア23a内を往復動することが可能となっている。
ここで、この圧縮機では、斜板5の傾斜角度の変更に伴いピストン9のストロークが変化することで、第1頭部9aと第2頭部9bの各上死点位置が移動する。具体的には、図5に示すように、斜板5の傾斜角度が小さくなるに伴って、第2頭部9bの上死点位置よりも第1頭部9aの上死点位置が大きく移動する。
アクチュエータ13は、斜板室33内に配置されている。アクチュエータ13は、斜板室33内において、斜板5よりも後方側に位置しており、第1凹部212内に進入することが可能となっている。このアクチュエータ13は、移動体13aと区画体13bと制御圧室13cとを有している。制御圧室13cは、移動体13aと区画体13bとの間に形成されている。
図6に示すように、移動体13aは、後壁130と、周壁131と、第1アーム132と、連結機構14を有している。後壁130は、移動体13aの後方に位置しており、駆動軸心Oから離れる方向で径方向に延びている。また、後壁130には、駆動軸本体30の第2小径部30bを挿通する挿通孔130aが貫設されている。周壁131は、後壁130の外周縁と連続し、移動体13aの前方に向かって延びている。そして、これらの後壁130、周壁131及び連結機構14により、移動体13aは有底の円筒状を呈している。
連結機構14は、第1アーム132及び第2アーム133を有している。第1アーム132及び第2アーム133は、共に周壁131の前端に形成されており、移動体13aの前方に向かって突出している。具体的には、第1アーム132は周壁131の前端左側に形成されており、第2アーム133は周壁131の前端右側に形成されている。このように、第1アーム132及び第2アーム133が移動体13aの前方に向かって突出していることから、第1、2アーム132、133と周壁131の前端面とにより、第1アーム132と第2アーム133との間に凹部134が形成されている。この第1アーム132には第1牽引点132aが設定されており、第2アーム133には第2牽引点133aが設定されている。これらの第1、2牽引点132a、133aは、第3ピン47を挿通するピン孔としても機能する。
図7に示すように、第1アーム132と第2アーム133とは、対称の形状であり、駆動軸心Oを跨いで配置されている。より具体的には、第1アーム132と第2アーム133とは、駆動軸心Oと、斜板5の上死点位置と、斜板5の下死点位置とで決定される仮想面Xを挟んで配置されており、互いに対向している。これにより、移動体13aにおいて、第1牽引点132aと第2牽引点133aとについても、仮想面Xを跨いでそれぞれ配置されている。なお、図7では説明を容易にするため、第1、2アーム132、133等の形状を簡略化して図示している。
図1に示すように、区画体13bは、移動体13aの内径とほぼ同径の円板状に形成されている。この区画体13bとリングプレート45との間には、第2復帰ばね44bが設けられている。具体的には、この第2復帰ばね44bの後端は、区画体13bに固定されており、第2復帰ばね44bの前端は、リングプレート45の他端側に固定されている。
移動体13a及び区画体13bには、駆動軸本体30の第1小径部30aが挿通されている。これにより、移動体13aは、第1収納室21cに収納可能な状態で駆動軸本体30に組み付けられ、斜板5を挟んでリンク機構7と対向した状態で配置されている。一方、区画体13bは、斜板5よりも後方で移動体13a内に配置されており、その周囲が周壁131によって取り囲まれた状態となっている。これにより、移動体13aと区画体13bとの間に制御圧室13cが形成されている。この制御圧室13cは、移動体13aの後壁130と周壁131と区画体13bとによって斜板室33から区画されている。
この圧縮機では、第1小径部30aが挿通されることにより、移動体13aは、駆動軸3と共に回転可能となっているとともに、斜板室33内において、駆動軸3の駆動軸心O方向に移動することが可能となっている。一方、区画体13bは、第1小径部30aに挿通された状態で、第2小径部30aに固定されている。これにより、区画体13bは、駆動軸3と共に回転することのみ可能となっており、移動体13aのように移動することは不可能となっている。こうして、移動体13aは、駆動軸心O方向に移動するに当たり、区画体13bに対して相対移動する。なお、区画体13bについて、駆動軸心O方向に移動可能に駆動軸本体30に設けても良い。
ここで、図3に示すように、斜板室33には、駆動軸心Oから第1リヤ側シリンダボア21aにおける第2リヤ側シリンダボア21b側に引かれた第1接線L1と、駆動軸心Oから第2リヤ側シリンダボア21bにおける第1リヤ側シリンダボア21a側に引かれた第2接線L2とによって区画される第1仮想領域S1が設定されている。また、斜板室33には、駆動軸心Oから第2リヤ側シリンダボア21bにおける第3リヤ側シリンダボア21c側に引かれた第3接線L3と、駆動軸心Oから第3リヤ側シリンダボア21cにおける第2リヤ側シリンダボア21b側に引かれた第4接線L4とによって区画される第2仮想領域S2が設定されている。
そして、この圧縮機では、移動体13aが駆動軸本体30に組み付けられた際、第1アーム132が第1仮想領域S1内に位置するとともに、第2アーム133が第2仮想領域S2内に位置するように、第1、2アーム132、133がそれぞれ形成されている。なお、図3では説明を容易にするため、第1、2アーム132、133の形状を簡略化して図示している。
図1に示すように、第1、2アーム132、133と、斜板5とは、第3ピン47cによって接続されている。具体的には、移動体13aの凹部134に対して図4に示す被牽引部45cを嵌め合わせつつ、第1、2アーム132、133と被牽引部45cとを一つの第3ピン47cによって接続している。これにより、連結機構14は、駆動軸3、すなわち、駆動軸心Oに対して上記の第1ピン47aと反対側に配置される。
この第3ピン47cは、駆動軸心Oと直交する方向において、第1牽引点132a側から被牽引部45cのピン孔450を貫通して、第2牽引点133aまで延びている。これにより、図1に示すように、斜板5は、第3ピン47cの軸心を作用軸心M3として、作用軸心M3周りで移動体13aに揺動可能に支持されている。この作用軸心M3は、第1、2揺動軸心M1、M2と平行に延びている。こうして、移動体13aは斜板5と連結された状態となっている。
また、第2小径部30b内には、後端から前方に向かって駆動軸心O方向に延びる軸路3aと、軸路3aの前端から径方向に延びて駆動軸本体30の外周面に開く径路3bとが形成されている。軸路3aの後端は圧力調整室31に開いている。一方、径路3bは、制御圧室13cに開いている。これにより、制御圧室13cは、径路3b及び軸路3aを通じて、圧力調整室31と連通している。
駆動軸本体30の先端にはねじ部3dが形成されている。このねじ部3dを介して駆動軸3は、図示しないプーリ又は電磁クラッチと接続されている。
図2に示すように、制御機構15は、低圧通路15aと高圧通路15bと制御弁15cとオリフィス15dと、軸路3aと、径路3bとを有している。
低圧通路15aは、圧力調整室31と第1吸入室27aとに接続されている。この低圧通路15aと軸路3aと径路3bとによって、制御圧室13cと圧力調整室31と第1吸入室27aとが連通している。高圧通路15bは、圧力調整室31と第1吐出室29aとに接続されている。この高圧通路15bと軸路3aと径路3bとによって、制御圧室13cと圧力調整室31と第1吐出室29aとが連通している。また、高圧通路15bには、オリフィス15dが設けられている。
制御弁15cは低圧通路15aに設けられている。この制御弁15cは、第1吸入室27a内の圧力に基づき、低圧通路15aの開度を調整することが可能となっている。
この圧縮機では、図1に示す吸入ポート330に対して蒸発器に繋がる配管が接続されるとともに、吐出ポート160に対して凝縮器に繋がる配管が接続される。凝縮器は配管及び膨張弁を介して蒸発器と接続される。これらの圧縮機、蒸発器、膨張弁、凝縮器等によって車両用空調装置の冷凍回路が構成されている。なお、蒸発器、膨張弁、凝縮器及び各配管の図示は省略する。
以上のように構成された圧縮機では、駆動軸3が回転することにより、斜板5が回転し、各ピストン9が第1〜5リヤ側シリンダボア21a〜21eや第1〜5フロント側シリンダボア23a内を往復動する。このため、第1、2圧縮室210、230がピストンストロークに応じて容積変化を生じる。このため、この圧縮機では、第1、2圧縮室210、230へ冷媒ガスを吸入する吸入行程と、第1、2圧縮室210、230において冷媒ガスが圧縮される圧縮行程と、圧縮された冷媒ガスが第1、2吐出室29a、29bに吐出される吐出行程等とが繰り返し行われることとなる。
第1吐出室29aに吐出された冷媒ガスは、第1吐出連通路18を経て合流吐出室161に至る。同様に、第2吐出室29bに吐出された冷媒ガスは、第2吐出連通路20を経て合流吐出室161に至る。そして、合流吐出室161に至った冷媒ガスは、吐出ポート160から凝縮器に吐出される。
そして、これらの吸入行程等が行われる間、斜板5、リングプレート45、ラグアーム49及び第1ピン47aからなる回転体には斜板5の傾斜角度を小さくするピストン圧縮力が作用する。そして、斜板5の傾斜角度が変更されれば、ピストン9のストロークの増減による容量制御を行うことが可能である。
具体的には、制御機構15において、図2に示す制御弁15cが低圧通路15aの開度を大きくすれば、圧力調整室31内の圧力、ひいては制御圧室13c内の圧力が第1吸入室27a内の圧力とほぼ等しくなる。このため、斜板5に作用するピストン圧縮力によって、図4に示すように、アクチュエータ13では、移動体13aが斜板室33の前方側に向かって移動する。
これにより、この圧縮機では、作用軸心M3において、移動体13aは、第1、2アーム132、133の第1、2牽引点132a、133aを通じて斜板5の他端側を斜板室33の前方側へ押圧する状態となる。このため、この圧縮機では、第2復帰ばね44bの付勢力に抗しつつ、リングプレート45の他端側、すなわち、斜板5の他端側が作用軸心M3周りで時計回り方向に揺動する。また、ラグアーム49の後端が第1揺動軸心M1周りで時計回り方向に揺動するとともに、ラグアーム49の前端が第2揺動軸心M2周りで反時計回り方向に揺動する。このため、ラグアーム49が第2支持部材43bのフランジ431に接近する。これらにより、斜板5は、作用軸心M3を作用点とし、第1揺動軸心M1を支点として揺動する。このため、駆動軸3の駆動軸心Oに対する斜板5の傾斜角度が減少し、ピストン9のストロークが減少する。このため、この圧縮機では、駆動軸3の1回転当たりの吐出容量が小さくなる。なお、図5に示す斜板5の傾斜角度がこの圧縮機における最小値である。
ここで、この圧縮機では、ウェイト部49aに作用した遠心力も斜板5に付与される。このため、この圧縮機では、斜板5が傾斜角度を減少させる方向に変位し易くなっている。
また、斜板5の傾斜角度が減少することにより、リングプレート45が第1復帰ばね44aの後端と当接する。これにより、第1復帰ばね44aが弾性変形し、第1復帰ばね44aの後端が第2支持部材43bに近接する。
ここで、この圧縮機では、斜板5の傾斜角度が小さくなり、ピストン9のストロークが減少することにより、第1頭部9aの上死点位置が第1弁形成プレート39から遠隔する。このため、この圧縮機では、斜板5の傾斜角度がゼロ度に近づくことで、第2圧縮室230側では僅かに圧縮仕事が行われる一方、第1圧縮室210側では圧縮仕事が行われなくなる。
一方、図2に示す制御弁15cが低圧通路15aの開度を小さくすれば、第1吐出室29a内の冷媒ガスの圧力によって圧力調整室31内の圧力が上昇し、制御圧室13c内の圧力が上昇する。このため、斜板5に作用するピストン圧縮力に抗して、アクチュエータ13では、図1に示すように、移動体13aが斜板室33の後方側に向かって移動する。
これにより、この圧縮機では、作用軸心M3において、移動体13aは、第1、2アーム132、133の第1、2牽引点132a、133aを通じて斜板5の他端側を斜板室33の後方側へ牽引する。このため、この圧縮機では、斜板5の他端側が作用軸心M3周りで反時計回り方向に揺動する。また、ラグアーム49の後端が第1揺動軸心M1周りで反時計回り方向に揺動するとともに、ラグアーム49の前端が第2揺動軸心M2周りで時計回り方向に揺動する。このため、ラグアーム49が第2支持部材43bのフランジ431から離間する。これらにより、斜板5は、作用軸心M3及び第1揺動軸心M1をそれぞれ作用点及び支点とし、上述の傾斜角度が小さくなる場合と反対方向に揺動する。このため、駆動軸3の駆動軸心Oに対する斜板5の傾斜角度が増大し、ピストン9のストロークが増大する。このため、この圧縮機では、駆動軸3の1回転当たりの吐出容量が大きくなる。なお、図1に示す斜板5の傾斜角度がこの圧縮機における最大値である。また、このように斜板5の傾斜角度が最大値となった状態では、移動体13aの後壁130が第1フランジ430と当接する。
このように、この圧縮機では、斜板5の傾斜角度を増大する際、移動体13aは第1、2アーム132、133の第1、2牽引点132a、133aを通じて斜板5を牽引する。つまり、この圧縮機では、斜板5が傾斜角度を増大する方向へと変位する際、移動体13aは斜板5から遠隔する。このため、この圧縮機では、制御圧室13cの圧力上昇によって吐出容量を確実に増大させるために後壁130及び周壁131を大型化しても、周壁131と斜板5との干渉が生じない。これにより、この圧縮機では、移動体13aの後壁130及び周壁131を大型化しつつも、斜板室33の大型化を抑制することが可能となっている。
そして、この圧縮機では、連結機構14が第1、2アーム132、133を有している。第1アーム132には、斜板5に対して牽引力を付与する第1牽引点132aが設定されており、第2アーム133には、斜板5に対して牽引力を付与する第2牽引点133aが設定されている。ここで、斜板5を牽引することによって傾斜角度を増大させる場合には、斜板5を押圧することによって傾斜角度を増大させる場合と比較して、圧縮反力や吸入反力の影響を受け難い。このため、この圧縮機では、斜板5の傾斜角度を増大させるに当たって、大きな牽引力を必要としない。
さらに、この圧縮機では、第1アーム132及び第2アーム133は、駆動軸心Oと、斜板5の上死点位置と、斜板5の下死点位置とで決定される仮想面Xを跨いて設定されている。第1アーム132及び第2アーム133には、それぞれ第1牽引点132a及び第2牽引点133aが設定されている。そして、第1アーム132及び第2アーム133は、これらの第1牽引点132aと第2牽引点133aとの二箇所において牽引力を付与することができる。このため、この圧縮機では、例えば連結機構14が単一のアームのみを有している場合と比較して、第1アーム132と第2アーム133とが斜板5に対して個々に付与する牽引力を小さくすることができる。なお、この圧縮機では、斜板5の傾斜角度を減少する際、移動体13aは第1、2アーム132、133を通じて斜板5を押圧することにはなるが、その際の押圧力はさほどの大きさではない。斜板5及び移動体13aを含む回転体には、傾斜角度を小さくする方向に遠心力が作用するからである。
これらのため、この圧縮機では、上記のように、後壁130及び周壁131を大型化した場合であっても、それによって要求される第1、2アーム132、133の剛性を小さくすることができる。このため、この圧縮機では、第1、2アーム132、133の大型化、すなわち、連結機構14の大型化を抑制することが可能となっている。
また、この圧縮機では、斜板室33に対して第1仮想領域S1と第2仮想領域S2とが設定されている。そして、駆動軸本体30に移動体13aが組み付けられた際、第1アーム132は第1仮想領域S1内に位置し、第2アーム133は第2仮想領域S2内に位置している。このため、この圧縮機では、第1アーム132及び第2アーム133が第1〜5リヤ側シリンダボア21a〜21e内や第1〜5フロント側シリンダボア23a内を往復動する各ピストン9の邪魔とならない。これにより、第1アーム132及び第2アーム133と、第1〜5リヤ側シリンダボア21a〜21e及び第1〜5フロント側シリンダボア23a、すなわち、第1アーム132及び第2アーム133と、各ピストン9とを近接させて配置することが可能となっている。
したがって、実施例の圧縮機によれば、アクチュエータ13によって吐出容量を変更する圧縮機において、高い制御性を発揮しつつ小型化も実現可能である。
特に、この圧縮機では、斜板5には、第1アーム132と第2アーム133との間に突出する被牽引部45cが設けられている。そして、移動体13aの凹部134に対して被牽引部45cを嵌め合わせつつ、第1、2アーム132、133と、斜板5とを接続している。これにより、この圧縮機では、駆動軸3と共に移動体13aが回転する際、第1アーム132及び第2アーム133と被牽引部45cとの間で駆動力が伝達される。このため、この圧縮機では、移動体13aが駆動軸3と共に安定して回転するとともに、斜板5についても移動体13a、ひいては駆動軸3と共に安定して回転する。
また、第1アーム132、被牽引部45c及び第2アーム133には、駆動軸心Oと直交する方向に延びる第3ピン47cが挿通されている。このため、この圧縮機では、第1アーム132、被牽引部45c及び第2アーム133を容易に連結することが可能となっている。また、例えば、第1アーム132及び被牽引部45cと、第2アーム133及び被牽引部45cとをそれぞれ別々のピンによって連結する場合と比較して、部品点数を削減することができ、製造を容易化することができる。さらに、この圧縮機では、第1、2アーム132、133や被牽引部45cから第3ピン47cが抜け難くなっており、信頼性が高くなっている。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、第1シリンダブロック21又は第2シリンダブロック23のいずれか一方のみにシリンダボアを形成して、容量可変型片頭斜板式圧縮機として構成しても良い。
また、制御機構15について、高圧通路15bに対して制御弁15cを設けるとともに、低圧通路15aにオリフィス15dを設ける構成としても良い。この場合には、制御弁15cによって、高圧通路15b開度を調整することが可能となる。これにより、第1吐出室29a内の冷媒ガスの圧力によって制御圧室13bを迅速に高圧とすることができ、迅速に吐出容量を増大させることが可能となる。
本発明は空調装置等に利用可能である。
1…ハウジング
3…駆動軸
5…斜板
7…リンク機構
9…ピストン
11a、11b…シュー(変換機構)
13…アクチュエータ
13a…移動体
13b…区画体
13c…制御圧室
14…連結機構
15…制御機構
21a…第1リヤ側シリンダボア(第1シリンダボア)
21b…第2リヤ側シリンダボア(第2シリンダボア)
21c…第3リヤ側シリンダボア(第3シリンダボア)
27a…第1吸入室
27b…第2吸入室
29a…第1吐出室
29b…第2吐出室
33…斜板室
45c…被牽引部
47a…第1ピン(連結部)
47c…第3ピン(ピン)
132…第1アーム
133…第2アーム
210…第1圧縮室
230…第2圧縮室
L1…第1接線
L2…第2接線
L3…第3接線
L4…第4接線
O…駆動軸心
S1…第1仮想領域
S2…第2仮想領域

Claims (4)

  1. 吸入室、吐出室、斜板室及びシリンダボアが形成されたハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、前記駆動軸の回転によって前記斜板室内で回転可能な斜板と、前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記駆動軸の駆動軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、前記シリンダボアに往復動可能に収納されたピストンと、前記斜板の回転により、前記傾斜角度に応じたストロークで前記ピストンを前記シリンダボア内で往復動させる変換機構と、前記斜板室内に配置され、前記傾斜角度を変更可能なアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御機構とを備え、
    前記吸入室と前記斜板室とは連通し、
    前記アクチュエータは、前記駆動軸に設けられる区画体と、連結機構を介して前記斜板と連結されると共に、前記駆動軸心方向に移動して前記区画体に対して移動可能な移動体と、前記区画体と前記移動体とにより区画され、前記吐出室からの冷媒を導入することによって前記移動体を移動させる制御圧室とを有し、
    前記移動体は、前記制御圧室内の圧力が高くなることにより、前記斜板を牽引して前記傾斜角度を増大するように配置され、
    前記リンク機構は前記斜板に連結される連結部を有し、
    前記連結機構は、前記駆動軸に対して前記連結部と反対側に配置されると共に、前記駆動軸心を跨いで前記移動体に設けられる第1アーム及び第2アームを有していることを特徴とする容量可変型斜板式圧縮機。
  2. 前記シリンダボアは、少なくとも第1シリンダボア、第2シリンダボア及び第3シリンダボアであり、
    前記第1シリンダボア、前記第2シリンダボア及び前記第3シリンダボアは、前記駆動軸心を中心とする同心円状に等角度間隔で前記ハウジングに配置され、
    前記斜板室には、前記駆動軸心から前記第1シリンダボアにおける前記第2シリンダボア側に引かれた第1接線と、前記駆動軸心から前記第2シリンダボアにおける前記第1シリンダボア側に引かれた第2接線とによって区画される第1仮想領域が設定されるとともに、
    前記駆動軸心から前記第2シリンダボアにおける前記第3シリンダボア側に引かれた第3接線と、前記駆動軸心から前記第3シリンダボアにおける前記第2シリンダボア側に引かれた第4接線とによって区画される第2仮想領域が設定され、
    前記第1アームは前記第1仮想領域内に位置し、前記第2アームは前記第2仮想領域内に位置している請求項1記載の容量可変型斜板式圧縮機。
  3. 前記斜板には、前記第1アームと前記第2アームとの間に突出する被牽引部が設けられ、
    前記第1アーム及び前記第2アームと前記被牽引部との間で駆動力が伝達される請求項1又は2記載の容量可変型斜板式圧縮機。
  4. 前記第1アーム、前記被牽引部及び前記第2アームには、前記駆動軸心と直交する方向に延びるピンが挿通されている請求項3記載の容量可変型斜板式圧縮機。
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