JP5983127B2 - 樹脂製保持器 - Google Patents

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Description

本発明は、転がり軸受用の樹脂製保持器に関する。
転がり軸受の転動体である玉を保持する保持器として、いわゆる冠型保持器が知られている。冠型保持器は、樹脂製であり、玉を保持するためのポケットが周方向に等間隔で複数形成されており、各ポケットは玉を取り付けるために軸方向一方側に開口した形状となっている。
冠型保持器はこのような構成であることから、この冠型保持器を備えた転がり軸受が高速で回転すると、遠心力によって、冠型保持器の軸方向一方側、つまりポケットの開口側が偏って変形してしまうおそれがある。このため、高速回転で用いられる保持器は、樹脂製の冠型保持器ではなく、金属製の保持器とされることが多い。
しかし、回転時の低トルク化の観点から、保持器は樹脂製であるのが好ましく、そこで、高速回転の条件でも使用可能となる樹脂製保持器が開発されている(例えば、特許文献1参照)。この樹脂製保持器は、図9に示すように、軸方向に二分割された円環状の分割体81,91から成り、これら分割体81,91を連結することにより保持器を完成体としている。
一方の分割体81には、半割ポケット面82が形成されているポケット部83と、他方の分割体91と連結させるための連結部85とが周方向に沿って交互に形成されている。また、同様に、分割体91には、半割ポケット面92が形成されているポケット部93と、相手側の分割体81と連結させるための連結部95とが周方向に沿って交互に形成されている。
図10(A)に示すように、第一分割体81の連結部85には、段部86付きの孔87が形成されており、第二分割体91の連結部95には、爪部96を有する突起97が設けられている。そして、図10(B)に示すように、孔87に挿入した突起97の爪部96が段部86に掛かることで、これら連結部85,95同士は連結され、第一分割体81と第二分割体91とを軸方向に分離不能とすることができる。なお、図10では、第一分割体81の連結部85にも爪部88を有する突起89が設けられており、第二分割体91の連結部95にも段部98付きの孔99が形成されており、これら爪部88と段部98とが掛かる構成である。
特開2003−343571号公報
突起97を孔87に挿入させ、爪部96を段部86に掛けるためには、孔87の断面は、爪部96を挿入可能とさせる大きさに形成されている必要がある。つまり、孔87の周方向の幅寸法Aが、爪部96の周方向の幅寸法Bよりも大きく形成されている必要がある(A>B)。
しかし、この場合、図10(B)に示すように、爪部96が段部86に掛かった状態では、突起97と孔87との間に周方向の隙間δが生じてしまう。
このような隙間δが生じたまま保持器が高速で回転し、ポケットに収容した転動体(玉)の進み遅れによって保持器に負荷が作用すると、隙間δによって第一分割体81と第二分割体91との間の一部で周方向の位置ずれが生じ、突起97が孔87内を摺動したり、突起97が孔87内で変形したりし、相互間に摩耗が発生する。
そして、このような摩耗が進行すると隙間δが更に大きくなり、この場合、第一分割体81と第二分割体91との間のガタツキが大きくなり、この大きなガタツキによって保持器が転がり軸受の内輪や外輪やシール部材等に干渉することがあり、この結果、転がり軸受の回転抵抗が急増し、保持器が破損するおそれがある。
そこで、本発明は、軸方向に二分割されている分割体を連結するために設けられている突起と孔との間に隙間が生じている場合であっても、その隙間によるガタツキを防止することが可能となる樹脂製保持器を提供することを目的とする。
本発明は、軸方向に二分割されている円環状の第一分割体及び第二分割体を備え、これら分割体それぞれに、転動体を保持するための半割ポケット面が形成されているポケット部と、相手側の分割体と接する連結面が形成され当該分割体と連結するための連結部とが周方向に沿って交互に形成されている樹脂製保持器であって、連結される一対の前記連結部のうちの一方側に前記連結面から軸方向に突出して設けられ先側に爪部を有する突起と、前記連結部のうちの他方側に形成されている段部付きの孔とを有し、前記孔に挿入した前記突起の前記爪部が前記段部に掛かることでこれら連結部同士を連結して前記第一分割体と前記第二分割体とを軸方向に分離不能とする掛合部と、連結される一対の前記連結部の前記連結面に設けられ、前記爪部が前記段部に掛かった状態で、相互が密着して嵌合する凹凸部とを備え、前記凹凸部は、前記突起及び前記孔よりも径方向外側の位置であって前記第一分割体及び前記第二分割体の外周面に沿って形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、連結される一対の連結部のうちの一方の連結部に形成されている段部付き孔に、他方の連結部の突起を挿入させ、この突起の爪部が孔の段部に掛かることで、連結部同士が連結され、第一分割体と第二分割体とが軸方向に分離不能となる。そして、連結される一対の連結部間において、突起の爪部が孔の段部に掛かった状態で、これら連結部の連結面に設けられている凹凸部が相互に密着して嵌合することで、突起は孔内で移動不能となる。このため、突起と孔との間に隙間が生じている場合であっても、その隙間によって第一分割体と第二分割体との間で生じるガタツキが防止される。
また、前記連結面から前記爪部までの高さは、前記凹凸部のうちの凸部の高さよりも高く構成されているのが好ましい。
この場合、爪部が孔の段部に掛かる前に、凹凸部のうちの凸部が相手側の分割体の連結部の連結面に接触し、爪部が段部に対して掛かり不良となるのを防止することができる。
また、一方の前記連結面に設けられている前記凹凸部のうちの凸部が、他方の前記連結面に形成されている前記凹凸部の凹部に密着嵌合する位置で、前記爪部が前記段部に掛かるように、これら凹凸部が配置されているのが好ましい。
この場合、一方の連結面に設けられている凹凸部のうちの凸部が、他方の連結面に形成されている凹凸部の凹部に密着嵌合すると、爪部が段部に掛かるようになり、組み立てが容易となる。
本発明の樹脂製保持器によれば、連結される一対の連結部間において、突起の爪部が孔の段部に掛かった状態で、これら連結部の連結面に設けられている凹凸部が相互に密着して嵌合することで、突起は孔内で移動不能となる。このため、突起と孔との間に隙間が生じている場合であっても、その隙間によって第一分割体と第二分割体との間で生じるガタツキが防止される。
本発明の樹脂製保持器の実施の一形態を示す斜視図である。 本発明の樹脂製保持器が用いられている転がり軸受の断面図である。 第一分割体と第二分割体とを分離させた状態の斜視図である。 図3の一部を断面で示す断面図である。 第一分割体と第二分割体とを連結させた状態の断面図である。 第一分割体の連結部及びその周囲の拡大斜視図である。 第一及び第二分割体の一部を外周側から見た図であり、(A)は、第一分割体と第二分割体とを分離させた状態を示し、(B)は、第一分割体と第二分割体とを連結させた状態を示している。 凹凸部の変形例を説明する拡大図である。 従来の分割型の保持器の説明図である。 従来の保持器の断面図であり、(A)は、二つの分割体を分離させた状態を示し、(B)は、二つの分割体を連結させた状態を示している。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の樹脂製保持器1の実施の一形態を示す斜視図である。図2は、この樹脂製保持器1(以下、単に保持器1ともいう)が用いられている転がり軸受の断面図である。図2において、この転がり軸受は、内周面に軌道面3が形成されている外輪2と、外周面に軌道面5が形成されている内輪4と、これら軌道面3,5間に設けられている複数の玉(転動体)6と、これら玉6を転動自在に保持する保持器1とを備えている。
保持器1は、軸方向に二分割されており、円環状である第一分割体10及び第二分割体20を備えている。これら第一分割体10と第二分割体20とを軸方向に組み合わせることで一つの保持器1が構成される。
図1において、この保持器1には、周方向等間隔でポケット7が複数形成されている。ポケット7は、玉6(図2参照)の直径よりも僅かに大きな直径を有する球の表面に沿った凹状の部分球形状を有している。そして、このポケット7に玉6が保持され、玉6は回転自在となる。
これら分割体10,20は、樹脂製(合成樹脂製)であり、特に繊維充填剤を含む樹脂製である。分割体10,20は、溶融した状態の樹脂を材料とし金型により成型することで製造可能であるが、本実施形態の分割体10,20は金型から無理抜きとなる部分が存在していない。このため、繊維充填材が50重量%以下となる樹脂材料を採用することが可能となり、強度、寸法安定性及び耐クリープ性を向上させることが可能となる。なお、冠型保持器の場合も、溶融した状態の樹脂を材料として金型により成型することで製造可能であるが、ポケット部分が金型から無理抜きとなるため、繊維充填材が40重量%以下となる樹脂材料を採用する必要があり、この場合、強度、寸法安定性及び耐クリープ性が、本実施形態の保持器1と比べると劣る。
なお、樹脂材料としては、ポリアミド樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂等とすることができ、繊維充填材としては、ガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維等とすることができる。
図3は、第一分割体10と第二分割体20とを分離させた状態の斜視図である。
第一分割体10は、ポケット部11と連結部12とを周方向に沿って交互に備えている。ポケット部11は、ポケット7(図1参照)を構成するための半割ポケット面13が形成されている部分である。連結部12は、相手側の第二分割体20(連結面24)と接する連結面14が形成されており、この第二分割体20(連結部22)と連結させるための部分である。連結面14は、軸方向に向く面である。そして、これらポケット部11と連結部12とが周方向に沿って交互に形成されている。
第二分割体20は、ポケット部21と連結部22とを周方向に沿って交互に備えている。ポケット部21は、ポケット7(図1参照)を構成するための半割ポケット面23が形成されている部分である。連結部22は、相手側の第一分割体10(連結面14)と接する連結面24が形成されており、この第一分割体10(連結部12)と連結させるための部分である。連結面24は、軸方向に向く面である。そして、これらポケット部21と連結部22とが周方向に沿って交互に形成されている。
本実施形態では、第一分割体10と第二分割体20とは同じ形状とされている。そして、これら第一分割体10と第二分割体20とを連結部12,22によって連結することで、半割ポケット面13と半割ポケット面23とにより、一つのポケット7(ポケット面)が形成される。
図4は、図3の一部を断面で示す断面図である。第一分割体10において、各連結部12には連結面14から軸方向に突出している突起15が設けられており、この突起15は、その先側に周方向の寸法が拡大している爪部16を有している。爪部16は突起15の先端から周方向一方側に向かって突出している。
これに対して、第二分割体20において、各連結部22には孔25が形成されており、この孔25には、断面が拡大している段部26が形成されている。
孔25(段部26を除く本体部)は、爪部16を挿入可能とさせる断面を有して形成されている。すなわち、孔25(段部26を除く本体部)の周方向の幅寸法Aは、爪部16を含む突起15の周方向の幅寸法(最大寸法)B以上に形成されており(A≧B)、また孔25の段部26における周方向の幅寸法Cは、孔25の本体部における周方向の寸法Aよりも大きく設定されている。なお、孔25の径方向(図4の紙面方向)の寸法は、爪部16を含む突起15の径方向(図4の紙面方向)の寸法と同じ又は僅かに大きく設定されている。
このような第一分割体10の連結部12及び第二分割体20の連結部22によれば、分割体10,20の連結面14,24同士を軸方向に接近させ、突起15を孔25に挿入させると共に、突起27を孔17に挿入させると、爪部16が段部26に掛合すると共に、爪部28が段部18に掛合する(図5参照)。
以上より、この保持器1は、連結される一対(一組)の連結部12,22のうちの一方側である連結部12に設けられている爪部16を有する突起15と、この連結部12,22のうちの他方側である連結部22に形成されている段部26付きの孔25とによって、掛合部8が構成されている。そして、この掛合部8によれば、図5に示すように、孔25に挿入した突起15の爪部16が段部26に掛かることで、これら連結部12,22同士が連結され、第一分割体10と第二分割体20とを軸方向に分離不能とすることができる。
なお、本実施形態では、第二分割体20においても、前記のとおり、各連結部22に連結面24から軸方向に突出している突起27が設けられており、この突起27は、その先側に爪部28を有している。そして、第一分割体10においても、各連結部12には孔17が形成されており、この孔17には段部18が形成されている。これら突起27及び孔17も前記掛合部8に含まれ、連結部12,22の連結をより強固としている。
なお、爪部28を含む突起27及び段部18を含む孔17の組み合わせと、爪部16を含む突起15及び段部26を含む孔25の組み合わせとは、構成が同じである。
前記のとおり、突起15(27)を孔25(17)に挿入させ、爪部16(28)を段部26(18)に掛けるためには、孔25(17)の断面は、爪部16(28)を挿入可能とさせる大きさに形成されている必要がある。つまり、孔25(17)の周方向の幅寸法Aは、爪部16(28)を含む突起15(27)の周方向の幅寸法(最大寸法)B以上に形成されている必要がある(A≧B)。
このため、図5に示すように、爪部16(28)が段部26(18)に掛かった状態では、突起15(27)と孔25(17)との間に周方向の隙間δが生じる。このように隙間δが生じていると、図10(従来例)により説明したように、隙間δによって突起97が孔87内を変位等し、ガタツキが生じると共に摩耗が発生する。
そこで、本実施形態の保持器1では、隙間δによって突起15(27)が孔25(17)内で変位等するのを防止するために、この保持器1は、爪部16(28)が段部26(18)に掛かった状態で、相互が密着して嵌合する凹凸部30を備えている(図6参照)。図6は、第一分割体10の連結部12及びその周囲の拡大斜視図である。そして、図7は、分割体10,20の一部を外周側から見た図であり、(A)は、第一分割体10と第二分割体20とを分離させた状態を示し、(B)は、第一分割体10と第二分割体20とを連結させた状態を示している。
本実施形態では、図6及び図7(A)に示すように、第一分割体10の連結部12の連結面14に、凹凸部30が設けられており、さらに、図7(A)に示すように、第二分割体20の連結部22の連結面24にも、凹凸部40が設けられている。
第一分割体10側の凹凸部30は、図6に示すように、連結面14に形成されており、連結面14から軸方向に凹んでいる凹部31と、連結面14から軸方向に突出している凸部32とからなる。凹部31と凸部32とは、周方向に連続して形成されている。また、これら凹部31及び凸部32は、第一分割体10の外周面に沿って形成されており、突起15及び孔17よりも径方向外側に位置しており、突起15及び孔17と独立して形成されている。
第二分割体20側の凹凸部40は、図7(A)に示すように、連結面24に形成されており、連結面24から軸方向に凹んでいる凹部41と、連結面24から軸方向に突出している凸部42とからなる。凹部41と凸部42とは、周方向に連続して形成されている。また、これら凹部41及び凸部42は、第二分割体20の外周面に沿って形成されており、突起27及び孔25よりも径方向外側に位置しており、突起27及び孔25とは独立して形成されている。
そして、図7(A)において、凹部31の輪郭形状と凸部42の輪郭形状とは同一であり、凸部32の輪郭形状と凹部41の輪郭形状とは同一であり、図7(B)に示すように、凹部31と凸部42とは径方向及び軸方向について密着嵌合可能であり、凸部32と凹部41とは径方向及び軸方向について密着嵌合可能である。
このように凹凸部30,40は、連結される一対の連結部12,22の連結面14,24にそれぞれ設けられており、爪部16(28)が段部26(18)に掛かった状態で、相互が密着して嵌合するように構成されていることで、突起15(27)と孔25(17)との間には周方向の隙間δ(図5参照)が生じているが、突起15(27)は孔25(17)内で移動不能となり、この隙間δによって第一分割体10と第二分割体20との間でガタツキが生じるのを防止することが可能となる。
また、図7(A)に示すように、第一分割体10において、連結面14から爪部16の裾部16aまでの高さ(軸方向寸法)h1は、凹凸部30のうちの凸部32の高さh2よりも高く構成されている(h1>h2)。これは、爪部16が孔25の段部26に掛かる前に、凹凸部30のうちの凸部32が連結相手側である第二分割体20の連結部22の連結面24に接触し、爪部16が段部26に対して掛かり不良となるのを防止するためである。なお、第二分割体20側の連結面24から段部26までの深さ(軸方向寸法)h3は、第一分割体10側の連結面14から爪部16の裾部16aまでの高さh1と同じに設定されている(h3=h1)。
また、これと同様に、第二分割体20において、連結面24から爪部28の裾部28aまでの高さは、凹凸部40のうちの凸部42の高さよりも高く構成されている。なお、凸部32と凸部42とでは高さ(h2)が同じであり、この高さ(h2)の値と、凹部31及び凹部41の深さ(e3)とは同じである。
さらに、図7(B)に示すように、第一分割体10側の連結面14に設けられている凹凸部30のうちの凸部32が、第二分割体20側の連結面24に形成されている凹凸部40の凹部41に密着嵌合する位置で、爪部16(28)が段部26(18)に掛かるように、これら凹凸部30が配置されている。また、これと同様に、第二分割体20側の凹凸部40の凸部42が、第一分割体10側の凹凸部30の凹部41に密着嵌合する位置で、爪部16(28)が段部26(18)に掛かるように、これら凹凸部40が配置されている。
これにより、第一分割体10と第二分割体20とを相互軸方向に接近させ、突起15(28)を孔25(17)に挿入させ、第一分割体10側の凹凸部30と、第二分割体20側の凹凸部40とが密着嵌合すると、爪部16(28)が段部26(18)に自動的に掛かるようになり、組み立てが容易となる。
以上、本実施形態に係る保持器1によれば、冠型保持器とは異なって、ポケット7(ポケット面)は閉じた環状を成し、高速回転する転がり軸受にこの保持器1を適用しても、冠型保持器の場合のような偏った変形が発生しない。つまり、本実施形態に係る保持器1は、高速回転する転がり軸受に適用可能となる。そして、ポケット7は閉じた形状であるが、保持器1は軸方向に二分割されているために、転動体(玉)を間に挟んで第一分割体10と第二分割体20とを組み合わせることにより、転動体(玉)を保持器1に収容させることが容易である。
そして、連結される一対の連結部12,22において、第二分割体20側の段部26付き孔25に、第一分割体10側の突起15を挿入させ、この突起15の爪部16が孔25の段部26に掛かり、また、第一分割体10側の段部18付き孔17に、第二分割体20側の突起27を挿入させ、この突起27の爪部28が孔17の段部18に掛かることで、連結部12,22同士が連結され、第一分割体10と第二分割体20とが軸方向に分離不能となる。そして、連結されるこれら一対の連結部12,22間において、突起15(27)の爪部16(28)が孔25(17)の段部26(18)に掛かった状態で、これら連結部12,22に設けられている凹凸部30,40が相互に密着して嵌合することで、突起15(27)は孔25(17)内で移動不能となる。
このため、突起15(27)と孔25(17)との間に周方向の隙間δが生じており、回転時において玉6(図2参照)の進み遅れによって保持器1に負荷が作用した場合であっても、この隙間δによって第一分割体10と第二分割体20との間で生じるガタツキが、凹凸部30,40によって防止される。この結果、保持器1が転がり軸受の内輪4や外輪2等に干渉したり、保持器1が破損したりするのを防ぐことができる。そして、保持器1は樹脂製であることから、転がり軸受の回転抵抗が低減することが可能となる。
また、本発明の保持器1は、図示する形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよく、前記実施形態では、連結される一対(一組)の連結部12,22の双方に突起及び孔を形成する場合について説明したが、連結される一対の連結部12,22のうちの一方側にのみ爪部を有する突起が形成され、これら連結部12,22のうちの他方側にのみ段部付きの孔が形成されていてもよい。つまり、本発明の保持器1は、連結される一対の連結部12,22のうちの少なくとも一方側に突起が形成され、これら連結部12,22のうちの少なくとも他方側に段部付きの孔が形成されていればよい。
また、凹凸部30,40の形状も変更可能であり、図8(A)(B)それぞれに示すように、台形型の凹凸形状であってもよく、または、円弧型の凹凸形状であってもよい。
また、連結される一対の連結部12,22において、一方の連結面14に凹部31と凸部32とからなる凹凸部30が形成され、他方の連結面24に凹部41と凸部42とからなる凹凸部40が形成される場合について説明したが、一方の連結面14に凹部31と凸部32とのうちの一方のみが形成され、他方の連結面24に、この一方と密着嵌合する凸部42又は凹部41が形成される構成であってもよい。
また、保持器1の全体形状は、図1に示すような、連結部12,22と、ポケット部11,21とによって、軸方向幅が周方向に沿って同じである形状(梯子型)以外に、図9の従来例に示すような、連結部とポケット部とで、軸方向幅が周方向に沿って異なる形状であってもよい。
1:樹脂製保持器 6:玉(転動体) 8:掛合部 10:第一分割体 11: ポケット部 12: 連結部 13:半割ポケット面 14:連結面 15:突起 16:爪部 17:孔 18:段部 20:第二分割体 21: ポケット部 22: 連結部 23:半割ポケット面 24:連結面 25:孔 26:段部 27:突起 28:爪部 30:凹凸部 31:凹部 32:凸部 40:凹凸部 41:凹部 42:凸部 h1:連結面から爪部までの高さ h2:凸部の高さ

Claims (3)

  1. 軸方向に二分割されている円環状の第一分割体及び第二分割体を備え、これら分割体それぞれに、転動体を保持するための半割ポケット面が形成されているポケット部と、相手側の分割体と接する連結面が形成され当該分割体と連結するための連結部と、が周方向に沿って交互に形成されている樹脂製保持器であって、
    連結される一対の前記連結部のうちの一方側に前記連結面から軸方向に突出して設けられ先側に爪部を有する突起と、前記連結部のうちの他方側に形成されている段部付きの孔とを有し、前記孔に挿入した前記突起の前記爪部が前記段部に掛かることでこれら連結部同士を連結して前記第一分割体と前記第二分割体とを軸方向に分離不能とする掛合部と、
    連結される一対の前記連結部の前記連結面に設けられ、前記爪部が前記段部に掛かった状態で、相互が密着して嵌合する凹凸部と、
    を備え
    前記凹凸部は、前記突起及び前記孔よりも径方向外側の位置であって前記連結部の外周面に沿って形成されていることを特徴とする樹脂製保持器。
  2. 前記連結面から前記爪部までの高さは、前記凹凸部のうちの凸部の高さよりも高く構成されている請求項1に記載の樹脂製保持器。
  3. 一方の前記連結面に設けられている前記凹凸部のうちの凸部が、他方の前記連結面に形成されている前記凹凸部の凹部に密着嵌合する位置で、前記爪部が前記段部に掛かるように、これら凹凸部が配置されている請求項1又は2に記載の樹脂製保持器。
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