JP5983018B2 - 圧電モーター、圧電モーター装置、駆動回路及び駆動方法 - Google Patents

圧電モーター、圧電モーター装置、駆動回路及び駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、圧電モーター、駆動回路及び駆動方法に関する。
圧電モーターは、圧電素子を具備する圧電アクチュエーターによって回転体を回転駆動させるものである。圧電モーターに用いられる圧電アクチュエーターは、振動部材と、振動部材を振動させる圧電素子を備えている。このような圧電アクチュエーターでは、圧電素子の電極に電圧を印加し、振動部材を縦振動及び屈曲振動させることによって、振動部材の端に設けられた突起部を楕円運動させている。楕円運動する突起部が回転体の側面に接触することによって、回転体が回転する(特許文献1参照)。
特開2010−233339号公報
振動部材を縦振動及び屈曲振動させるため、圧電素子に正弦波電圧を印加して、振動部材を共振させている。一方、圧電モーターは、突起部を回転体の側面に接触させて回転体を駆動するため、接触時の反力によって圧電素子に逆起電力が生じる。この結果、圧電素子に流れる電流が歪んでしまうという、圧電モーター特有の現象を本願発明者は発見した。
本発明は、圧電モーターに特有の高調波成分の電流の影響を除去して、安定して圧電モーターを駆動させることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、回転体と、前記回転体と接触する突起部を有し、圧電素子を駆動したときの前記突起部の運動によって前記回転体を回転させる圧電アクチュエーターと、前記圧電素子を駆動する駆動回路とを備え、前記駆動回路は、所定周波数の駆動信号を出力する駆動信号生成部と、前記圧電素子に流れる電流を検出する電流検出部と、前記電流の高調波成分を抽出する抽出部と、前記高調波成分に基づいて前記駆動信号を補正し、補正された駆動信号を前記圧電素子に印加する補正部とを有することを特徴とする圧電モーターである。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
図1は、圧電モーターの分解図である。 図2は、圧電モーターの平面図である。 図3は、圧電モーターの断面図である。 図4Aは、縦振動の説明図である。図4B及び図4Cは、屈曲振動の説明図である。 図5は、突起部の楕円運動の説明図である。 図6は、比較例の圧電モーターの駆動回路の説明図である。 図7A及び図7Bは、比較例の駆動時の波形の説明図である。 図8Aは、図7Aの電流波形のFFTの結果を示すグラフである。図8Bは、FFTの結果に基づいて1次と4次の周波数成分を重ね合わせたシミュレーション結果を示すグラフである。 図9は、比較例の場合の回転速度に応じた等価特性の表である。 図10は、本実施形態の圧電モーター1の駆動回路60のブロック図である。 図11は、本実施形態の圧電モーター1の駆動回路60の一例の構成図である。 図12A〜図12Cは、駆動回路60の各部の電圧の概略説明図である。 図13は、位相シフト部65の説明図である。 図14は、第1変形例の駆動回路60のブロック図である。 図15は、第1変形例の駆動回路60の一例の構成図である。 図16は、調整量出力部73の回路図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
回転体と、前記回転体と接触する突起部を有し、圧電素子を駆動したときの前記突起部の運動によって前記回転体を回転させる圧電アクチュエーターと、前記圧電素子を駆動する駆動回路とを備え、前記駆動回路は、所定周波数の駆動信号を出力する駆動信号生成部と、前記圧電素子に流れる電流を検出する電流検出部と、前記電流の高調波成分を抽出する抽出部と、前記高調波成分に基づいて前記駆動信号を補正し、補正された駆動信号を前記圧電素子に印加する補正部とを有することを特徴とする圧電モーターが明らかとなる。
このような圧電モーターによれば、圧電モーターに特有の高調波成分の電流の影響を除去して、安定して圧電モーターを駆動させることができる。
前記抽出部は、前記電流検出部からの出力が入力され、前記所定周波数よりも高い周波数を遮断するローパスフィルターと、前記電流検出部からの出力と、前記ローパスフィルターからの出力との差に基づいて、前記高調波成分を出力する差動増幅部とを有することが望ましい。これにより、圧電モーターに特有の高調波成分を抽出できる。
前記ローパスフィルターのカットオフ周波数は、前記所定周波数の4倍以下であることが望ましい。これにより、圧電モーターに特有の高調波電流を除去できる。
前記圧電素子に流れる電流の振幅が小さくなるほど、前記駆動信号生成部からの前記駆動信号の振幅を大きく調整し、前記圧電素子に流れる電流の振幅が大きくなるほど、前記駆動信号生成部からの前記駆動信号の振幅を小さく調整する振幅調整部を備え、前記補正部は、前記振幅調整部によって振幅の調整された前記駆動信号を前記高調波成分に基づいて補正し、補正された補正された駆動信号を前記圧電素子に印加することが望ましい。これにより、圧電モーターの回転体の回転速度が変動しても、回転体の回転速度を元に戻すように負帰還がかかる。
前記突起部の空回りを検出し、前記空回りを検出したとき、前記駆動信号の電圧の振幅を小さくすることが望ましい。これにより、空回りを解消できる。
回転体と、前記回転体と接触する突起部を有し、圧電素子を駆動したときの前記突起部の運動によって前記回転体を回転させる圧電アクチュエーターと、前記圧電素子を駆動する駆動回路とを備えた圧電モーターの駆動回路であって、所定周波数の駆動信号を出力する駆動信号生成部と、前記圧電素子に流れる電流を検出する電流検出部と、前記電流の高調波成分を抽出する抽出部と、前記高調波成分に基づいて前記駆動信号を補正し、補正された駆動信号を前記圧電素子に印加する補正部とを有することを特徴とする駆動回路が明らかとなる。
このような駆動回路によれば、圧電モーターに特有の高調波成分の電流の影響を除去して、安定して圧電モーターを駆動させることができる。
(A)回転体と、前記回転体と接触する突起部を有し、圧電素子を駆動したときの前記突起部の運動によって前記回転体を回転させる圧電アクチュエーターと、前記圧電素子を駆動する駆動回路とを備える圧電モーターを準備し、(B)所定周波数の駆動信号を出力し、(C)前記圧電素子に流れる電流を検出し、(D)前記電流の高調波成分を抽出し、(E)前記高調波成分に基づいて前記駆動信号を補正し、補正された駆動信号を前記圧電素子に印加することを特徴とする圧電モーターの駆動方法が明らかとなる。
このような駆動方法によれば、圧電モーターに特有の高調波成分の電流の影響を除去して、安定して圧電モーターを駆動させることができる。
===圧電モーター1の基本構成===
図1は、圧電モーター1の分解図である。図2は、圧電モーター1の平面図である。図3は、圧電モーター1の断面図である。
圧電モーター1は、回転体10と、圧電アクチュエーター20とを備えている。回転体10は、本体40に対して回転軸11を中心に回転可能な部材である。圧電アクチュエーター20は、圧電素子30を利用して回転体10を回転させるアクチュエーターである。圧電アクチュエーター20は、圧電素子30に電圧を印加して突起部22を楕円運動させ、楕円運動する突起部22が回転体10の側面に接触することによって、回転体10を回転させる。
圧電アクチュエーター20は、振動部材21と、圧電素子30とを備えている。
振動部材21は、圧電素子30とほぼ同じ表面形状を有すると共に、圧電素子30よりも突出した突起部22を有する。突起部22は回転体10に向かって突出しており、この突起部22が楕円運動しつつ回転体10の側面に接触することによって、回転体10を回転させることになる。
圧電素子30は、振動部材21を縦方向及び屈曲方向に振動させるための駆動素子であり、振動部材21の両面に設けられている。圧電素子30は、圧電体層31と、第1電極32と、第2電極33とを有する。第1電極32は、圧電体層31の振動部材21側に設けられた電極である。第2電極33は、第1電極32とは反対側で圧電体層31に設けられた電極である。第1電極32は、圧電体層31の振動部材21側の面にわたって連続して設けられた共通電極である。第2電極33は、溝部34によって互いに電気的に隔離され、面内方向で複数に分割されている。
第2電極33を分割する溝部34は、圧電素子30の幅をほぼ3等分するように形成された第1溝部34Aと、第1溝部34Aによって分割された3つの電極のうち外側の電極を長手方向でほぼ2分割するように形成された第2溝部34Bとから構成されている。第1溝部34Aによって分割された3つの電極のうちの中央の電極は、縦振動用電極部331となる。縦振動用電極部331を挟んで対角に配置されて対をなす電極は、屈曲振動用電極部332となる。縦振動用電極を挟んで対角に配置される電極は2対あるが、本実施形態では、一対を屈曲振動用電極部332として使用し、他方の対の電極は、屈曲振動の検出用電極部333として用いている。但し、検出用電極部333を屈曲振動用電極部としても良い。また、回転体10を逆回転させるときには、屈曲振動用電極部332を検出用電極部として用い、検出用電極部333を屈曲振動用電極部として用いても良い。
図4Aは、縦振動の説明図である。縦振動用電極部331に所定周波数の電圧を印加することによって、図に示すような縦振動が励起される。
図4B及び図4Cは、屈曲振動の説明図である。屈曲振動用電極部332に所定周波数の電圧を印加することによって、図に示すような屈曲振動が励起される。
図5は、突起部22の楕円運動の説明図である。縦振動と屈曲振動とを組み合わせて励起すると、図に示すように突起部22を楕円運動させることが可能である。本実施形態では、縦振動用電極部331及び屈曲振動用電極部332に共通の電圧を印加して、突起部22を楕円運動させている。但し、縦振動用電極部331と屈曲振動用電極部332に印加する電圧をそれぞれ変えて、突起部22を楕円運動させても良い。
また、図5に示すように、同じ周波数であっても印加電圧の振幅が異なれば、突起部22の楕円運動の軌跡の大きさが変化する。印加電圧が大きいほど楕円運動の軌跡が大きくなり(図中の点線参照)、印加電圧が小さいほど楕円運動の軌跡が小さくなる。つまり、印加電圧が大きいほど回転体10が回転しやすくなり、印加電圧が小さいほど回転体10が回転しにくくなる。
なお、圧電モーター1は、付勢機構50を備えている。付勢機構50は、圧電アクチュエーター20を保持しつつ、圧電アクチュエーター20を回転体10に向かって付勢するための機構である。圧電アクチュエーター20が付勢機構50によって回転体10に押し付けられることによって、振動部材21の突起部22と回転体10との接触が維持される。
付勢機構50は、保持部51と、バネ55とを有する。保持部51は、圧電アクチュエーター20を固定するための固定部52と、スライド部53とを備えている。固定部52は、振動部材21の短手方向から突出した腕部23をネジ固定するためのネジ穴52Aを備えている。スライド部53は長孔53Aを備えており、本体40から突出したピン41によって案内されている。バネ55は、保持部51を回転体10に向かって付勢するための弾性部材である。
圧電モーター1は、圧電素子30を駆動するための駆動回路60を備えている。駆動回路60の構成について、次に説明する。
===駆動回路60===
<比較例>
図6は、比較例の圧電モーター1の駆動回路60’の説明図である。比較例では、交流電源で生成した正弦波電圧を圧電素子30にそのまま印加している。
ここでは、圧電モーター1がコンデンサーCと抵抗Rを並列接続した回路と等価であるとみなしている。駆動回路60’の電気エネルギーは、コンデンサーCと抵抗Rの並列回路において、回転体10の運動エネルギーに変換される。回転体10の回転が遅い状態は、コンデンサーCと抵抗Rの並列回路の動インピーダンスが大きい状態と等価である。逆に、回転体10の回転が速い状態は、コンデンサーCと抵抗Rの並列回路の動インピーダンスが小さい状態と等価である。
図7A及び図7Bは、比較例の駆動時の波形の説明図である。図7A及び図7Bの横軸はいずれも時間を示しており、図7Bの時間軸は、図7Aよりも、長期の時間軸である。図7A及び図7Bの縦軸は、電圧若しくは電流を示している。図7A及び図7Bの「駆動信号波形」は、圧電素子30に印加される電圧の波形を示している(どちらも同じグラフであるが、時間軸が異なっている)。図7A及び図7Bの「電流波形」は、圧電素子30に流れる電流の波形を示している(どちらも同じグラフであるが、時間軸が異なっている)。図7Bの「検出電圧」は、圧電素子30の検出用電極部333に生じる逆起電圧のグラフである。言い換えると、図7Bの「検出電圧」は、圧電素子30の駆動状況を示している。図7Bの「エンコーダー出力」は、回転体10の回転軸11に設けたエンコーダーの出力を示している。言い換えると、図7Bの「エンコーダー出力」は、回転体10の回転状況を示している。
圧電素子30には、250kHzの正弦波電圧が印加されている(図7Aの「駆動信号波形」参照)。但し、図7Aの「電流波形」を見て理解できるように、圧電素子30に流れる電流は歪んでいる。
圧電素子30の電流波形が歪む理由は、圧電モーター1が回転体10を回転させるときに突起部22を楕円運動させて回転体10の側面に接触させるため、接触時の反力によって圧電素子30に逆起電力が生じているためと考えられる。このように電流波形が歪むのは、圧電モーター1に特有の現象である。
図8Aは、図7Aの電流波形のFFTの結果を示すグラフである。図8Bは、FFTの結果に基づいて1次と4次の周波数成分を重ね合わせたシミュレーション結果を示すグラフである。
これらのグラフに示されるように、圧電素子30に流れる電流には、250kHzの基本周波数の電流に、4倍の周波数成分の電流が重畳している。図8Aの4倍の周波数成分は、基本周波数に対して−12dBであり、2倍の周波数成分の−38dBと比べて大きな値を示している。つまり、圧電モーター1に特有の電流波形の歪みは、4次の高調波が主な原因であると考えられる。
圧電素子30に流れる電流が歪んでしまうと、圧電素子30が異常振動を起こし、図5に示すような突起部22の楕円運動の軌跡も歪んでしまうと考えられる。この結果、回転体10のスムーズな回転が損なわれるおそれがある。
加えて、比較例の駆動回路60’では、回転体10のスムーズな回転が一旦損なわれると、回転体10が止まりやすくなるという現象が生じる。以下、この現象について説明する。
回転体10の回転速度が低下する状態は、図6のコンデンサーCと抵抗Rの並列回路の動インピーダンスが大きい状態(抵抗値が大きい状態)となる。動インピーダンスが大きくなると、圧電素子30に流れる電流の振幅が小さくなり、突起部22の楕円運動の軌跡が小さくなり、更に回転体10が回転しにくくなる。例えば図7Bにおいても、比較例の駆動回路60’では、回転体10の回転速度が低下したときに(図中の「エンコーダー出力」のパルス幅が広いときに)、電流波形の振幅が小さくなり、検出電圧の振幅が極端に小さくなっている(圧電素子30の屈曲変形が小さくなっている)。この結果、比較例の駆動回路60’では、回転体10のスムーズな回転が一旦損なわれると、回転体10が止まりやすくなる。
図9は、比較例の場合の回転速度に応じた等価特性の表である。ここでは、回転体10に負荷を加えることによって、回転体10の回転速度の速い状態と遅い状態を再現し、そのときの動インピーダンスを実測し、比較例の駆動回路60’の抵抗Rで消費されるエネルギーを評価している。ここでは、交流電源の電圧は振幅16V(±8V)である。回転速度が遅い場合の消費電力は、速い場合よりも、小さい値を示している。この評価結果も、回転体10の回転速度が遅くなると、更に回転体10が回転しにくくなることを示している。このように、比較例の駆動回路60’では、回転体10のスムーズな回転が一旦損なわれると、回転体10が止まりやすくなる。
<本実施形態>
図10は、本実施形態の圧電モーター1の駆動回路60のブロック図である。本実施形態の駆動回路60は、駆動信号生成部61と、補正部62と、電流検出部63と、高調波抽出部64とを備えている。また、必要に応じて、駆動回路60は、位相シフト部65を備える。
駆動信号生成部61は、駆動信号となる正弦波電圧を出力する。補正部62は、駆動信号を補正し、補正された信号を圧電モーター1の圧電素子30に印加する。電流検出部63は、圧電モーター1に流れる電流を検出する。高調波抽出部64は、電流検出部63の検出結果に基づいて、高調波信号を抽出する。補正部62は、高調波抽出部64の抽出した高調波信号に基づいて駆動信号を補正し、補正された信号を圧電モーター1の圧電素子30に印加する。
図11は、本実施形態の圧電モーター1の駆動回路60の一例の構成図である。図11は、駆動信号生成部61と位相シフト部65を省略して描かれている。図12A〜図12Cは、駆動回路60の各部の電圧の概略説明図である。
図11に示すように、駆動回路60は、駆動信号生成部61と、補正部62と、電流検出部63と、高調波抽出部64を備えている。補正部62は、抵抗R0と抵抗R6から構成された分圧回路である。圧電モーター1の圧電素子30の一端(第1電極32又は第2電極33)は、抵抗R0を介して駆動信号生成部61(図11では不図示)に接続されているとともに、抵抗R6を介して差動増幅部64Bの出力端子に接続されている。圧電モーター1の圧電素子30の他端は、電流検出部63の入力側に接続されている。
電流検出部63は、圧電素子30に流れる電流を電圧に変換する電流電圧変換回路である。電流検出部63の入力端子は、圧電素子30に接続されている。電流検出部63の出力端子は、ローパスフィルター64Aの入力端子と、差動増幅部64Bの入力端子に接続されている。電流検出部63の入力端子に電流i(t)が流れると、出力端子の電圧V(t)は、V(t)=−i(t)×R1となる。図12Aは、電圧V(t)を示している。
高調波抽出部64は、ローパスフィルター64Aと、差動増幅部64Bとから構成されている。
ローパスフィルター64Aは、駆動信号の周波数よりも高い周波数を遮断する(減衰させる)フィルターである。ここでは、ローパスフィルター64Aとして、正帰還型のアクティブフィルターが採用されている。ローパスフィルター64Aの入力端子は、電流検出部63の出力端子と接続されている。ローパスフィルター64Aの出力端子は、差動増幅部64Bの入力端子に接続されている。
ローパスフィルター64Aのカットオフ周波数は、駆動信号の周波数の2倍以下(かつ、駆動信号の周波数よりも高い周波数)に設定されている。このため、4次の高調波成分だけでなく、2次及び3次の高調波成分も除去できる(圧電アクチュエーター20を共振させて圧電モーター1を駆動する関係上、2次及び3次の高調波成分も発生しており、これらの高調波の発生も圧電モーター1に特有の現象である)。但し、最も影響の大きい4次の高調波成分を除去するためには、ローパスフィルター64Aのカットオフ周波数は、駆動周波数(250kHz)の4倍以下であれば良い。ローパスフィルター64Aは、入力信号(図12A参照)の1次成分に相当する信号を出力する。図12Bは、ローパスフィルター64Aの出力電圧V1を示している。
差動増幅部64Bは、2つの入力電圧の電位差を増幅する回路である。2つの入力電圧の一方は電流検出部63の出力電圧であり、他方はローパスフィルター64Aの出力電圧である。ローパスフィルター64Aの出力電圧をV1、電流検出部63の出力電圧をV2(=V(t))としたとき、差動増幅部64Bの出力電圧は、(R5/R4)・(V2−V1)となる。電流検出部63の出力電圧は高調波が重畳した波形(図12A参照)であり、ローパスフィルター64Aの出力電圧は1次成分の波形(図12B参照)であるため、差動増幅部64Bは、高調波信号を出力する。図12Cは、差動増幅部64Bの出力電圧を示している。
補正部62は、抵抗R0と抵抗R6の分圧回路から構成されている。抵抗R0は駆動信号生成部61に接続されており、抵抗R6は差動増幅部64Bに接続されている。つまり、補正部62には、駆動信号生成部61からの駆動信号と、差動増幅部64Bからの高調波信号とが入力する。圧電素子30の一端(第1電極32又は第2電極33)は抵抗R0及び抵抗R6に接続されているので、圧電素子30の一端には、抵抗R0と抵抗R6で分圧された信号が入力される。高調波電流が圧電素子30に流れようとするとき、差動増幅部64Bの出力が高調波成分をキャンセルさせる電位になり、抵抗R0に電流が流れ、この結果、高調波成分が除去された電流が圧電素子30に流れることになる。
図13は、位相シフト部65の説明図である。差動増幅部64Bの出力する高調波と圧電素子30に流れようとする高調波との位相がずれるような場合には、差動増幅部64Bの後に位相シフト部を挿入すると良い(差動増幅部64Bの出力を位相シフト部に入力すると良い)。これにより、高調波電流が圧電素子30に流れようとするとき、位相シフト部の出力端子が高調波成分をキャンセルさせる電位になり、抵抗R0に電流が流れ、この結果、高調波成分が除去された電流が圧電素子30に流れることになる。
なお、駆動回路60の各部のアナログ回路は一例であり、他のアナログ回路が採用されても良い。また、アナログ回路の一部をデジタル回路で構成することも可能である。
本実施形態では、高調波成分の除去された正弦波の電流が圧電素子30に流れるため、突起部22が回転体10に接触して反力を受けても、突起部22はきれいな楕円を描いて運動すると考えられる。これにより、回転体10の回転がスムーズになる。
また、本実施形態によれば、ローパスフィルター64Aのカットオフ周波数が駆動周波数(250kHz)の4倍以下に設定されている。これにより、圧電素子30に流れる主な高調波電流(4次の高調波電流)を除去することができる。
なお、ローパスフィルター64Aのカットオフ周波数は、駆動信号の周波数の2倍以下であっても良い。この場合にも、圧電素子30に流れる主な高調波電流(4次の高調波電流)を除去することができるとともに、2次及び3次の高調波成分も除去できる。
<第1変形例>
図14は、第1変形例の駆動回路60のブロック図である。図14の駆動回路には、前述の図10や図11の駆動回路の構成に、振幅調整部71と、AC/DC変換部72と、調整量出力部73とが追加されている。
AC/DC変換部72は、ローパスフィルター64Aの出力信号(図12B参照)を、実効電圧を示すDC信号に変換する。DC信号は、圧電モーター1に流れる電流の振幅(詳しくは、基本周波数成分の振幅)の大きさに対応しており、圧電モーター1に流れる電流が大きければ大きくなり、圧電モーター1に流れる電流が小さければ小さくなる。調整量出力部73はDC信号に応じた調整量(調整電圧)を出力し、振幅調整部71は調整電圧に基づいて駆動信号の振幅を調整する(ゲインを調整する)。AC/DC変換部のDC信号が大きいほど、駆動信号の振幅が小さくなるように調整され、AC/DC変換部のDC信号が小さいほど、駆動信号の振幅が大きくなるように調整される。すなわち、振幅調整部71は、圧電モーター1に流れる電流が大きいほど駆動信号の振幅を小さく調整し、圧電モーター1に流れる電流が小さいほど駆動信号の振幅を大きく調整する。
圧電モーター1の回転体10が回転しにくい状態(回転体10の回転速度が低下する状態)は、圧電モーター1の動インピーダンスが大きい状態と等価である。このため、圧電モーター1の回転体10が回転しにくい状態になると、圧電モーター1に流れる電流が低下する。但し、第1変形例の駆動回路60によれば、圧電モーター1に流れる電流が低下すると、駆動信号の振幅が大きくなるように調整されるため、圧電モーター1の回転体10の回転速度が元に戻る。つまり、第1変形例の駆動回路60では、圧電モーター1の回転体10の回転速度が変動しても、回転体10の回転速度を元に戻すように負帰還がかかる。
図15は、第1変形例の駆動回路60の一例の構成図である。
AC/DC変換部72は、AC信号をDC信号に変換する変換回路である。AC/DC変換部72の入力端子は、ローパスフィルター64Aの出力端子に接続されている。AC/DC変換部72の出力端子は、調整量出力部73の入力端子に接続されている。AC/DC変換部72は、圧電モーター1に流れる電流の基本周波数成分の振幅に対応するDC信号を調整量出力部73に出力する。
ここでは、AC/DC変換部として、全波整流検出回路が採用されている。図中の全波整流検出回路の平滑コンデンサーC10は、平滑回路を構成しており、1000pFである。なお、図中の抵抗は、R11=R12、R13=R15、R14=R13/2であり、R11=R12=R13=R15=100kΩ、R14=50kΩである。
調整量出力部73は、DC信号に応じた調整量(調整電圧)を出力する回路である。調整量出力部73の入力端子は、AC/DC変換部72の出力端子に接続されている。調整量出力部73の出力端子は、振幅調整部71の入力端子に接続されている。
図16は、調整量出力部73の回路図である。調整量出力部73は、第1の反転増幅回路73Aと、電圧フォロワ回路73Bと、加算回路73Cと、第2の反転増幅回路73Dとから構成されている。
第1の反転増幅回路73Aの入力端子は、AC/DC変換部72の出力端子に接続されている。AC/DC変換部72からのDC信号はプラス側の電圧であるため、第1の反転増幅回路73Aは、マイナスの電圧を出力する。第1の反転増幅回路73Aの帰還抵抗は可変であり、増幅率を調整することができる。電圧フォロワ回路73Bは、所定電圧を出力する回路であり、入力側のボリュームによって出力電圧を調整できる。加算回路73Cは、第1の反転増幅回路73Aの出力と、電圧フォロワ回路の出力を合成する回路である。加算回路73Cによって合成された信号は、第2の反転増幅回路73Dに出力される。
第2の反転増幅回路73Dは、加算回路73Cからの合成信号の極性を反転させた信号を出力する。圧電モーター1に流れる電流が目標電流値であるときに、第2の反転増幅回路73Dの出力電圧が所定電圧(例えば5V)になるように、電圧フォロワ回路73Bのボリュームが予め調整されている。これにより、圧電モーター1に流れる電流が目標電流値以上のときには、第2の反転増幅回路73Dの出力電圧は5V以下になる。逆に、圧電モーター1に流れる電流が目標電流値以下のときには、第2の反転増幅回路73Dの出力電圧は5V以上になる。なお、圧電モーター1に流れる電流の変動に対する第2の反転増幅回路73Dの出力電圧の変動は、第1の反転増幅回路の帰還抵抗で予め調整されている。
このようにして、調整量出力部73(若しくは第2の反転増幅回路73Dの出力端子)は、AC/DC変換部72からのDC信号に応じた調整量(調整電圧)を出力する。調整量出力部73は、AC/DC変換部72からのDC信号が大きいほど、小さい電圧(調整電圧)を出力する。また、調整量出力部73は、AC/DC変換部72からのDC信号が小さいほど、大きい電圧(調整電圧)を出力する。
図15の振幅調整部71は、アナログ乗算器により構成されている。振幅調整部71には、駆動信号生成部61からの駆動信号と、調整量出力部73からの調整電圧とが入力する。駆動信号生成部61からの駆動信号(正弦波)をAsinωt(V)とし、調整量出力部73からの調整電圧B(V)としたとき、振幅調整部71は、ABsinωt/10(V)の電圧を出力する。このようにして、振幅調整部71は、調整量(調整電圧B)に基づいて、駆動信号の振幅を調整する(ゲインを調整する)。
第1変形例によれば、圧電モーター1の回転体10が回転しにくい状態になり、圧電モーター1に流れる電流が低下すると、振幅調整部71から出力される駆動信号の振幅が大きくなる。振幅調整部71から出力される駆動信号の振幅が大きくなると、突起部22の楕円運動の軌跡が大きくなり、突起部22と回転体10との接触圧が増加する。突起部22と回転体10との接触圧が増加すると、回転体10に伝達される力が大きくなり、回転体10の回転速度が元に戻る。つまり、これにより、第1変形例の駆動回路60では、圧電モーター1の回転体10の回転速度が変動しても、回転体10の回転速度を元に戻すように負帰還がかかる。
したがって、第1変形例の駆動回路によれば、仮に回転体10のスムーズな回転が一旦損なわれても、回転体10の回転が安定する。なお、第1変形例においても、前述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
第1変形例においても、駆動回路60の各部のアナログ回路は一例であり、他のアナログ回路が採用されても良い。また、アナログ回路の一部をデジタル回路で構成することも可能である。
<第2変形例>
上記の第1変形例では、圧電モーター1の回転体10が回転しにくい状態になり、圧電モーター1に流れる電流が低下すると、振幅調整部71から出力される駆動信号の振幅が大きく調整され、突起部22の楕円運動の軌跡が大きくなり、突起部22と回転体10との接触圧が増加し、回転体10の回転が安定する(負帰還がかかる)。
一方、突起部22が空回りしている場合(突起部22が回転体10に対して滑っている場合)においても、回転体10が回転しにくいため、動インピーダンスが大きい状態になり、圧電モーター1に流れる電流が低下する。但し、突起部22が空回りしているときに、突起部22の楕円運動の軌跡が大きくなると、更に突起部22が滑ってしまうおそれがある。
そこで、第2変形例の圧電モーター1は、突起部22の空回りを検出し、前記突起部22の空回りを検出したときには、駆動信号生成部61から出力する正弦波の電圧の振幅を一旦小さくする。これにより、突起部22の楕円運動の軌跡が小さくなり、回転体10に対する突起部22の滑りが解消される。そして、空回りの解消後に、圧電モーター1は、駆動信号生成部61から出力する正弦波の電圧の振幅を徐々に元に戻す。
突起部22の空回りを検出する第1の方法として、回転体10の回転軸11にエンコーダーを設け、エンコーダーの出力に基づいて回転体10の回転を検出することが考えられる。この場合、圧電モーター1を駆動時に回転体10が回転していないことをエンコーダーで検出すれば、突起部22の空回りを検出することができる。
突起部22の空回りを検出する第2の方法として、圧電素子30に流れる電流を検出することが考えられる。この場合、圧電素子30の電流の振幅を検出し、圧電素子30の電流振幅が所定値以下であれば空回りではないと判断し、圧電素子30の電流振幅が所定値以上であれば空回りであると判断することができる。若しくは、圧電素子30の電流の位相を検出し、圧電素子30の電流の位相が、駆動信号の位相に対して90度ずれているときに、空回りしていると判断することができる。(なお、空回りのときには、図6のコンデンサーCと抵抗Rの並列回路の抵抗値はほぼゼロなので、電流と電圧の位相差が90度になる。)
突起部22の空回りを検出する第3の方法として、圧電素子30の検出用電極部333を用いて、圧電素子30の逆起電力を検出することが考えられる。この第3の方法においても、第2の方法と同様に、検出用電極部333の逆起電圧の振幅又は位相に基づいて空回りを検出することができる。
第2変形例によれば、空回りを検出したときに駆動信号の電圧振幅を小さくするため、空回りを解消させることができる。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
1 圧電モーター、
10 回転体、11 回転軸、
20 圧電アクチュエーター、
21 振動部材、22 突起部、23 腕部、
30 圧電素子、
31 圧電体層、32 第1電極、33 第2電極、
331 縦振動用電極部、332 屈曲振動用電極部、333 検出用電極部、
34 溝部、34A 第1溝部、34B 第2溝部、
40 本体、41 ピン、
50 付勢機構、
51 保持部、52固定部、52A ネジ穴、
53 スライド部、53A 長孔、
55 バネ、
60 駆動回路、60’ 比較例の駆動回路、
61 駆動信号生成部、62 補正部、63 電流検出部、
64 高調波抽出部、64A ローパスフィルター、64B 差動増幅部、
65 位相シフト部、
71 振幅調整部、72 AC/DC変換部、
73 調整量出力部、73A 第1の反転増幅回路、73B 電圧フォロワ回路、
73C 加算回路、73D 第2の反転増幅回路、
C コンデンサー、
R 抵抗

Claims (7)

  1. 回転体と、
    前記回転体と接触する突起部を有し、圧電素子を駆動したときの前記突起部の運動によって前記回転体を回転させる圧電アクチュエーターと、
    前記圧電素子を駆動する駆動回路と
    を備え、
    前記駆動回路は、
    所定周波数の駆動信号を出力する駆動信号生成部と、
    前記圧電素子に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記電流の高調波成分を抽出する抽出部と、
    前記高調波成分に基づいて前記駆動信号を補正し、補正された駆動信号を前記圧電素子に印加する補正部と
    を有し、
    前記抽出部は、
    前記電流検出部からの出力が入力され、前記所定周波数よりも高い周波数を遮断するローパスフィルターと、
    前記電流検出部からの出力と、前記ローパスフィルターからの出力との差に基づいて、前記高調波成分を出力する差動増幅部と
    を有する
    ことを特徴とする圧電モーター。
  2. 請求項1に記載の圧電モーターであって、
    前記ローパスフィルターのカットオフ周波数は、前記所定周波数の4倍以下である
    ことを特徴とする圧電モーター。
  3. 請求項1又は2に記載の圧電モーターであって、
    前記圧電素子に流れる電流の振幅が小さくなるほど、前記駆動信号生成部からの前記駆動信号の振幅を大きく調整し、前記圧電素子に流れる電流の振幅が大きくなるほど、前記駆動信号生成部からの前記駆動信号の振幅を小さく調整する振幅調整部を備え、
    前記補正部は、前記振幅調整部によって振幅の調整された前記駆動信号を前記高調波成分に基づいて補正し、補正された駆動信号を前記圧電素子に印加する
    ことを特徴とする圧電モーター。
  4. 請求項1〜3に記載の圧電モーターであって、
    前記突起部の空回りを検出し、
    前記空回りを検出したとき、前記駆動信号の電圧の振幅を小さくする
    ことを特徴とする圧電モーター。
  5. 本体と、
    前記本体に対して回転可能な回転体と、
    前記本体に対して保持され、前記回転体と接触する突起部を有し、圧電素子を駆動したときの前記突起部の運動によって前記回転体を回転させる圧電アクチュエーターと、
    前記圧電素子を駆動する駆動回路と
    を備え、
    前記駆動回路は、
    所定周波数の駆動信号を出力する駆動信号生成部と、
    前記圧電素子に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記電流の高調波成分を抽出する抽出部と、
    前記高調波成分に基づいて前記駆動信号を補正し、補正された駆動信号を前記圧電素子に印加する補正部と
    を有し、
    前記抽出部は、
    前記電流検出部からの出力が入力され、前記所定周波数よりも高い周波数を遮断するローパスフィルターと、
    前記電流検出部からの出力と、前記ローパスフィルターからの出力との差に基づいて、前記高調波成分を出力する差動増幅部と
    を有する
    ことを特徴とする圧電モーター装置。
  6. 圧電素子が駆動されたときの突起部の運動によって、前記突起部と接触する回転体を回転させる圧電アクチュエーターに備えられる前記圧電素子を駆動する駆動回路であって、
    所定周波数の駆動信号を出力する駆動信号生成部と、
    前記圧電素子に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記電流の高調波成分を抽出する抽出部と、
    前記高調波成分に基づいて前記駆動信号を補正し、補正された駆動信号を前記圧電素子に印加する補正部と
    を有し、
    前記抽出部は、
    前記電流検出部からの出力が入力され、前記所定周波数よりも高い周波数を遮断するローパスフィルターと、
    前記電流検出部からの出力と、前記ローパスフィルターからの出力との差に基づいて、前記高調波成分を出力する差動増幅部と
    を有する
    ことを特徴とする駆動回路。
  7. 圧電素子と突起部とを有し、前記圧電素子が駆動されたときの前記突起部の運動によって、前記突起部と接触する回転体を回転させる圧電アクチュエーター、を備える圧電モーターの駆動方法であって、
    所定周波数の駆動信号を出力し、
    前記圧電素子に流れる電流を検出し、
    前記電流の高調波成分を抽出し、
    前記高調波成分に基づいて前記駆動信号を補正し、補正された駆動信号を前記圧電素子に印加するとともに、
    前記電流の前記高調波成分を抽出する際に、
    前記圧電素子に流れる前記電流を検出する電流検出部からの出力を、前記所定周波数よりも高い周波数を遮断するローパスフィルターに入力し、
    前記電流検出部からの出力と、前記ローパスフィルターからの出力との差に基づいて、前記高調波成分を出力する
    ことを特徴とする圧電モーターの駆動方法。
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