JP2018191382A - 振動型アクチュエータおよび電子機器 - Google Patents

振動型アクチュエータおよび電子機器 Download PDF

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亮 島田
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亮 島田
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Abstract

【課題】部品および組立がコストアップすることなく、駆動効率が高くしかも回転むらの少ない振動型アクチュエータを提供する。【解決手段】振動型アクチュエータは、一対の弾性部材によって少なくとも圧電素子3が挟持され当該圧電素子に印加される交流電圧に応じて発生した複数の曲げ振動を合成する振動子19を有し、ロータ7および12が振動子に接触して振動子の振動に応じて回転する。振動子には圧電素子と弾性部材の一方とによって挟持され振動子をモータ筐体に支持する支持部材4が備えられ、支持部材は弾性部材と圧電素子とに接触する部分において出力軸に対して非軸対称な形状に成形されている。【選択図】図3

Description

本発明は、振動型アクチュエータおよび当該振動型アクチュエータを用いた電子機器に関し、特に、2つの弾性体に挟持された圧電体を備える振動子によってロータを摩擦駆動する振動型アクチュエータに関する。
一般に、振動型アクチュエータは、カメラレンズの駆動などに用いられ、その形状が円環型のものと棒状型のものとがある。ここで、棒状型の振動型アクチュエータについて説明する(特許文献1参照)。
当該振動型アクチュエータは、2つの金属などの弾性部材(弾性体)の間に電気−機械エネルギー変換素子の1つである積層圧電素子を有している。そして、当該圧電素子(圧電体)に交流電圧を印加するためのフレキシブルプリント基板および支持部材を2つの弾性体で挟み込む。これら弾性体同士を抵抗溶接によって固定して振動子を構成する。
積層圧電素子は、圧電層と電極層とが交互に複数積層されており、電極層の各々において電極が2つの電極群にグループ化(A相、B相)されている。そして、各電極群に位相の異なる交流電圧を印加すると、振動子には互いに直交する曲げ振動が励振される。
この交流電圧の位相を調整することによって、曲げ振動間に90度の時間的な位相差を与えることができる。これによって、振動子における曲げ振動は軸回りに回転する。
振動を励振するため、積層圧電素子の圧電層の片面に形成される電極層には、円盤部を略4等分する形状で電極が形成されている。積層圧電素子では、電極毎に圧電層が厚さ方向に分極されており、中心軸に対向する位置にある電極は互いに逆方向に分極されている。
積層圧電素子に交流電圧を印加して、互いに直交する曲げ振動を振動子に励起させることによって弾性部材に楕円運動を発生させて、弾性部材にロータを圧接して得られた摩擦力により駆動力を得ている。
ところが、振動子に用いる部品は軸対称となるように設計されているものの、各部品には加工公差が存在するので、A相とB相における共振周波数は完全には一致せず、ある程度の差(=Δf)が生じる。
さらに、正圧電効果によって発生した電圧と入力電圧との位相によって、現在の駆動周波数と共振周波数との差を検知するためにセンサ相を設けることがある。ところが、センサ相をA相側に設けるとA相におけるアドミタンスおよびQ値(Qm)が低下する。また、フレキシブルプリント基板に引き出し部を設けると、同様にアドミタンスおよびQ値が低下する。
図9は、従来の振動型アクチュエータにおける共振周波数の差に起因するモータ損失を説明するための図である。そして、図9(A)は周波数と振動振幅との関係を示す図であり、図9(B)はA相振動振幅とB相振動振幅との関係を示す図である。
図9(A)に示すように、Δfが負となった場合、A相およびB相の振動振幅差が大きくなって、楕円比が大きくなってしまう(図9(B)参照)。その結果、モータ損失が大きくなる。
さらに、振動子の回転位相によって振動振幅が異なるので、ロータの回転むらが大きくなる。また、A相にセンサ相を設けている場合に、A相よりもB相の共振周波数が高いと、駆動周波数がB相の共振周波数よりも低い状態、つまり、モータ効率が悪い状態となっても駆動周波数と共振周波数との差を検知することができない。
このように問題に対処するため、弾性体の一部を面取りして意図的にA相の共振周波数を上げるようにしたものがある(特許文献2参照)。
特開2003−47265号公報 特開平5−115183号公報
ところが、弾性体の一部を面取りする場合には、旋盤加工のみで加工が完結しないので、面取りのための加工が必要となる。さらには、振動型アクチュエータを組み立てる際には、積層圧電素子の電極位置と弾性体の回転方向との位置決めも必要となることを考慮すると、組立冶具が複雑となるばかりでなく組立が容易とはいえない。
従って、本発明の目的は、従来よりも部品の加工及び組立が容易な構成で、共振周波数の差を低減することができる振動型アクチュエータおよび振動型アクチュエータを用いた電子機器を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の一側面としての振動型アクチュエータは、一対の弾性部材によって少なくとも電気−機械エネルギー変換素子が挟持され、前記電気−機械エネルギー変換素子に印加される交流電圧に応じて発生した複数の曲げ振動を合成する振動子と、前記振動子に接触して前記振動子の振動に応じて回転する回転部材と、前記振動子および前記回転部材を貫通し前記回転部材の回転に応じて回転する出力軸と、を有する振動型アクチュエータであって、前記振動子には、前記電気−機械エネルギー変換素子と前記弾性部材の一方とによって挟持され当該振動子をモータ筐体に支持する支持部材が備えられており、前記支持部材は、前記弾性部材と前記電気−機械エネルギー変換素子とに接触する部分において前記出力軸に対して非軸対称な形状であることを特徴する。
本発明の一側面としての振動型アクチュエータによれば、従来よりも部品の加工及び組立が容易な構成で、共振周波数の差を低減することができる。
本発明の第1の実施形態による振動型アクチュエータの一例を説明するための図である。 図1(A)に示す振動子における曲げ振動モードの一例を説明するための図である。 図1(B)に示す支持部材の一例を説明するための図である。 図1に示す振動型アクチュエータにおける共振周波数の差に起因するモータ損失を説明するための図である。 図1に示す振動型アクチュエータおよび従来の振動型アクチュエータにおける共振周波数差のばらつきの一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態による振動型アクチュエータで用いられるフレキシブルプリント基板の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態による振動型アクチュエータで用いられるフレキシブルプリント基板の他の例を示す図である。 本発明の実施の形態による振動型アクチュエータが用いられたデジタルカメラの位一例を示す斜視図である。 従来の振動型アクチュエータにおける共振周波数の差に起因するモータ損失を説明するための図である。
以下に、本発明の実施の形態による振動型アクチュエータの一例について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態による振動型アクチュエータの一例を説明するための図である。そして、図1(A)は外観を示す斜視図であり、図1(B)は断面図である。
図示の振動型アクチュエータ20は、振動子19を備えている。振動子19は一対の弾性体(弾性部材)1および2、圧電素子(電気−機械エネルギー変換素子)3、支持部材4、およびフレキシブルプリント基板(フレキシブル基板)5を有している。
圧電素子(圧電体)3、支持部材4、およびフレキシブルプリント基板5は、弾性体1および2の抵抗溶接によって所定の挟持力で締め付けられている。また、弾性体1および2は弾性体軸受16によって出力軸10に配設されている。つまり、出力軸10は振動子19を貫通している。
圧電素子3には、2つの電極からなる電極群(A相およびB相)が備えられている。そして、電源(図示せず)からフレキシブルプリント基板5を介してこれら電極群に位相の異なる交流電圧が印加されると、振動子19には互いに直交する2つの曲げ振動が励振される。そして、振動子19は2つの曲げ振動を合成する。
なお、圧電素子3は複数の圧電層と電極層を交互に積層して焼成した積層圧電素子(積層体)であってもよく、単板の圧電素子を複数積層して弾性体で挟み込むものであってもよい。
また、圧電素子が圧電体と電極とを交互に積層した積層体である場合に、積層体の1層が正圧電効果によって電圧を出力するセンサ相として用いられる。
圧電素子3のA相の一部には振動子19の曲げ振動によって歪みを生じ、正圧電効果に応じた電荷を発生し当該電荷を検出して振動子19の振動状態のモニターするためのセンサ相が設けられている。ここで、A相に対する印加電圧とセンサ相の出力信号との位相差は、共振周波数(固有振動数ともいう)において90度となり、共振周波数より高い周波数では位相差は90度から徐々にずれる。
よって、この位相差を検出すれば振動周波数と振動体1および2の共振周波数との関係が得られ、振動体1および2を安定して駆動することができる。
図2は、図1(A)に示す振動子における曲げ振動モードの一例を説明するための図である。そして、図2(A)はA相に交流電圧を印加した際に生じる曲げ振動を示す図であり、図2(B)はB相に交流電圧を印加した際に生じる曲げ振動を示す図である。なお、図2に示す例では、説明の便宜上、支持部材4およびフレキシブルプリント基板5は省略されている。
A相およびB相に印加する交流電圧の位相を調整することによって、図示の曲げ振動に90度の位相差を与えることができる。これによって、振動子19における曲げ振動が出力軸8の軸周りに回転して、摺動部材6および11と振動子19との接触面には楕円運動が形成される。
支持部材4は振動子19における振動を阻害しないように、軸方向に適度なバネ性を有している。また、支持部材4は回転方向に関して剛性が高い状態でモータケース(モータ筐体)17に固定されている。
摺動部材6はその端面が弾性体1に接触している。そして、摺動部材6における接触面積は小さく、摺動部材6は適度なバネ性を有している。ロータ(回転部材)7は摺動部材6と接着又は圧入、かしめなどによって固定されている。
これによって、ロータ7は摺動部材6と一体的に回転する。ロータ7と連結板8、そして、連結板8と圧入部材9とは、接着又はレーザー溶接などによって固定されている。さらに、圧入部材9は出力軸10に圧入されており、これによって、ロータ7の回転が出力軸10に伝達される。
図1(B)において、下側に位置するロータ12にはバネケース13が接着などによって固定される。そして、バネケース13と圧入部材15との間は加圧バネ14が配置され、加圧バネ14によって摺動部材11は所定の力で弾性体2に加圧接触する。圧入部材15は出力軸10に圧入されている。
これによって、出力軸10は図1(B)において下方向に加圧力を受け、摺動部材6は弾性体1に加圧接触する状態となる。
なお、バネケース13および圧入部材15には回転止めが設けられている。これによって、バネケース13および圧入部材15は軸方向に自在に移動しつつ、回転力を伝達する。また、上述の組立体は、モータケース17に収納され、モータケース17の開口部は取付部18によって塞がれる。
上述の振動型アクチュエータ20では、弾性体1および2の面に生じた楕円運動が摩擦力によって、摺動部材6および11に伝達される。そして、摺動部材6および11、ロータ7および12、連結板8、圧入部材9および15、出力軸10、連結板8、バネケース13、および加圧バネ14が一体となって軸回りに回転する。
図3は、図1(B)に示す支持部材の一例を説明するための図である。そして、図3(A)は外観を示す斜視図であり、図3(B)は軸方向からみた図である。
図示の支持部材4はステンレス、銅合金、又はアルミ合金などの強度が高く、プレス加工が容易な材料で成形されている。支持部材4はリング形状を有しており、リング状の板体(リング体)4aから径方向外側に90度の間隔をおいて4本の足(係止部)4bが突出している。そして、足4bの各々の先端は、図3(A)に示すように、折り曲げられている。
これらの4本の足4bの先端をモータケース17に固定(係止)して、支持部材4によって振動子19を支持する。図3(B)に示すように、B相の振動方向に対応するリング状の板体4aの外周面には面取りが施され、弾性体と圧電素子3とに接触する部分において出力軸に対して非軸対称な形状に成形されている。つまり、支持部材4は、弾性体と圧電素子3とに接触する部分において互いに直交するA相振動方向の長さとB相振動方向の長さとを異ならせて非軸対称な形状とされる。
弾性体1には、支持部材4に接する面が凹状に形成されている。つまり、弾性体1は外径に比べて、内径が凹んだ形状に加工され、これによって、外径側が強固となる。
図3(B)に示すように、面取りを形成すると、その部分における挟持力が弱くなって、B相に係る共振周波数が低下する。A相はフレキシブルプリント基板の引き出し方向であり、かつ、A相にはセンサ相が形成されているので、アドミタンスおよび振動振幅が低い。
図4は、図1に示す振動型アクチュエータにおける共振周波数の差に起因するモータ損失を説明するための図である。そして、図4(A)は周波数と振動振幅との関係を示す図であり、図4(B)はA相振動振幅とB相振動振幅との関係を示す図である。
A相の振動振幅のピーク値はB相に比べて低いものの、共振周波数は高い。このため、両相の振動振幅は近似する。また、摩擦面におけるA相およびB相の振動振幅のシサージュは、図4(B)に示すように真円に近くなるので、余分な振動エネルギーが使われることなく振動型アクチュエータの駆動効率が高くなる。
さらに、B相に比べて、A相の共振周波数は同等か又は高い。この結果、前述のセンサ相における検出の際に、高周波数側からスイープして駆動している際に位相差が略90度になった場合においても、A相の共振周波数はB相の共振周波数を下回ることがない。なお、A相およびB相の共振周波数差をΔfとすると、その適正値は−20〜+80Hz程度(−20以上で+80Hz以下)が好ましい。
図5は、図1に示す振動型アクチュエータおよび従来の振動型アクチュエータにおける共振周波数差のばらつきの一例を示す図である。
ここでは、フレキシブルプリント基板5の引き出し方向がA相側にあるので、従来の振動型アクチュエータにおけるΔfの中央値は−側にあり、Δfはその適正値から外れる度数が多い。一方、図1に示す振動型アクチュエータにおいては、Δfはそのほとんどが適正値の範囲となる。
同様の効果は弾性体1および2に面取りを形成することによっても得られるものの、旋盤加工のみではなく追加の加工が生じて加工コストが増大する恐れがある。さらには、弾性体1および2と圧電素子3の回転方向との位置決めが必要となって、組立工数が増加するばかりでなく、冶具が煩雑となる恐れがある。
一方、図1に示す振動型アクチュエータでは、板部材をプレス加工で打ち抜いて支持部材4を形成すればよく、面取りを設けることによる工数の増加はない。さらに、支持部材4は元々圧電素子3との位置決めを必要とする部品であるので、従来技術と比較して組立工数を小さくすることができる。
このように、本発明の第1の実施形態では、従来よりも部品の加工及び組立が容易で、共振周波数の差を低減することができるため、駆動効率の良い振動型アクチュエータを得ることができる。
[第2の実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態による振動型アクチュエータの一例について説明する。
なお、第2の実施形態による振動型アクチュエータの構成は図1に示す振動型アクチュエータと同様であるが、第2の実施形態においては、支持部材4には面取りが施されておらず、フレキシブルプリント基板5の構成が第1の実施形態と異なる。
図6は、本発明の第2の実施形態による振動型アクチュエータで用いられるフレキシブルプリント基板の一例を示す図である。
図示のフレキシブルプリント基板5はベース51を有しており、ベース51上には配線パターン52が形成されている。そして、圧電素子3と接触しない部分およびコネクタ部以外の部分にはカバー53が積層されている。
なお、ベース51およびカバー53にはポリイミドなどの樹脂が用いられ、配線パターン52は銅にニッケル又は金メッキが施されている。
図6に示すように、フレキシブルプリント基板5はB相方向における外周部分が面取りされている。つまり、フレキシブルプリント基板5は、弾性体と圧電素子3とに接触する部分において配線パターンが出力軸に対して非軸対称な形状とされる。ここでは、外周部分においてベース51には配線パターン52が存在せず、この部分に面取りを施せば、第1の実施形態と同様にしてB相における共振周波数をA相における共振周波数よりも低くすることができる。
言い替えると、弾性体と圧電素子に挟持されている部分においてフレキシブルプリント基板の引き出し方向と直交する方向におけるベースの外周面および配線パターンはそれぞれベースの他の外周面および他の配線パターンよりも径方向の距離を短くされる。これによって、第1の実施形態と同様にしてB相における共振周波数をA相における共振周波数よりも低くすることができる。
図7は、本発明の第2の実施形態による振動型アクチュエータで用いられるフレキシブルプリント基板の他の例を示す図である。
図示の例では、配線パターン52のみがカットされており、この結果、B相方向における外周部分においてベース51が露出し段差が形成される。ここでは、配線パターン52における段差分だけ隙間が存在するので、当該隙間によって同様にB相における共振周波数をA相における共振周波数よりも低くすることができる。
言い替えると、弾性体と圧電素子に挟持されている部分においてフレキシブルプリント基板の引き出し方向と直交する方向における配線パターンは他の配線パターンよりも径方向の距離を短くされる。これによって、第1の実施形態と同様にしてB相における共振周波数をA相における共振周波数よりも低くすることができる。
フレキシブルプリント基板5は圧電素子3に対する位置決めを必要するので、上述のような面取りを施したとしても組立性の低下が発生しにくい。さらに、フレキシブルプリント基板5はエッチング又は打ち抜き工程によって製造されるので、上述のような面取り又はカット部分を形成したとしても部品コストが増大することはない。
ところで、上述の振動型アクチュエータ20はデジタルカメラなどの撮像装置(電子機器)で用いられ、レンズユニット(駆動部材)に備えられた光学レンズを光軸に沿って駆動する際に用いられる。
図8は、本発明の実施の形態による振動型アクチュエータが用いられたデジタルカメラの位一例を示す斜視図である。
電子機器の1つであるデジタルカメラ101はその前面側にレンズ鏡筒102が取り付けられている。そして、レンズ鏡筒102には、光軸沿って移動可能なレンズ群(図示せず)が配置されている。振動型モータ20は、第1の実施形態で説明した駆動手法によって駆動され、その駆動力はギア列(図示せず)を介してレンズ鏡筒102に配置されたレンズ群を駆動する。例えば、振動型アクチュエータ20は、ズームレンズの駆動、フォーカスレンズの駆動などに用いられる。
このように、本発明の実施の形態にでは、A相およびB相の振動振幅差を小さくできるので、摩擦面における振動軌跡が真円に近くなる。この結果、駆動効率が向上するばかりでなく、回転むらが低減する。そして、部品コストおよび組立コストが増大することもない。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
1,2 弾性体
3 圧電素子
4 支持部材
5 フレキシブルプリント基板
6,11 摺動部材
7,12 ロータ
14 加圧バネ
19 振動子
20 振動型アクチュエータ
102 レンズ鏡筒

Claims (14)

  1. 一対の弾性部材によって少なくとも電気−機械エネルギー変換素子が挟持され、前記電気−機械エネルギー変換素子に印加される交流電圧に応じて発生した複数の曲げ振動を合成する振動子と、前記振動子に接触して前記振動子の振動に応じて回転する回転部材と、前記振動子および前記回転部材を貫通し前記回転部材の回転に応じて回転する出力軸と、を有する振動型アクチュエータであって、
    前記振動子には、前記電気−機械エネルギー変換素子と前記弾性部材の一方とによって挟持され当該振動子をモータ筐体に支持する支持部材が備えられており、
    前記支持部材は、前記弾性部材と前記電気−機械エネルギー変換素子とに接触する部分において前記出力軸に対して非軸対称な形状であることを特徴する振動型アクチュエータ。
  2. 前記複数の曲げ振動は、第1の曲げ振動と当該第1の曲げ振動に直交する方向の第2の曲げ振動とを含み、
    前記支持部材は、前記弾性部材と前記電気−機械エネルギー変換素子とに接触する部分において前記第1の曲げ振動の振動方向における長さと前記第2の曲げ振動の振動方向の長さとを異ならせて前記非軸対称な形状とされることを特徴とする請求項1に記載の振動型アクチュエータ。
  3. 前記支持部材は、面取りによって前記非軸対称な形状に成形されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の振動型アクチュエータ。
  4. 前記支持部材はリング体と当該リング体の外周面から径方向外側に突出し前記モータ筐体に係止される複数の係止部とを有し、前記外周面の一部が面取りされていることを特徴とする請求項3に記載の振動型アクチュエータ。
  5. 前記振動子には、前記弾性部材によって挟持され前記電気−機械エネルギー変換素子に前記交流電圧を印加するフレキシブル基板が備えられ、
    前記フレキシブル基板の引き出し方向における第1の曲げ振動の固有振動数と当該第1の曲げ振動に直交する第2の曲げ振動の固有振動数とは所定の関係を満たすことを特徴とする請求項4に記載の振動型アクチュエータ。
  6. 一対の弾性部材によって少なくとも電気−機械エネルギー変換素子と前記電気−機械エネルギー変換素子に交流電圧を印加するフレキシブル基板とが挟持され、前記電気−機械エネルギー変換素子に印加される交流電圧に応じて発生した複数の曲げ振動を合成する振動子と、前記振動子に接触して前記振動子の振動に応じて回転する回転部材と、前記回転部材の回転に応じて回転する出力軸と、を有する振動型アクチュエータであって、
    前記フレキシブル基板は少なくともベースと当該ベースに形成された配線パターンとを有し、
    前記配線パターンは、前記弾性部材と前記電気−機械エネルギー変換素子とに接触する部分において前記出力軸に対して非軸対称な形状であることを特徴する振動型アクチュエータ。
  7. 前記弾性部材と前記電気−機械エネルギー変換素子とに挟持されている部分において前記フレキシブル基板の引き出し方向と直交する方向における配線パターンについて他の配線パターンよりも径方向の距離を短くしたことを特徴とする請求項6に記載の振動型アクチュエータ。
  8. 前記弾性部材と前記電気−機械エネルギー変換素子とに挟持されている部分において前記フレキシブル基板の引き出し方向と直交する方向における前記ベースの外周面および配線パターンについてそれぞれ前記ベースの他の外周面および他の配線パターンよりも径方向の距離を短くしたことを特徴とする請求項6に記載の振動型アクチュエータ。
  9. 前記フレキシブル基板の引き出し方向における第1の曲げ振動の固有振動数と当該第1の曲げ振動に直交す第2の曲げ振動の固有振動数とは所定の関係を満たすことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータ。
  10. 前記所定の関係は、前記第1の曲げ振動の固有振動数と前記第2の曲げ振動の固有振動数との差が−20以上で80Hz以下であることを特徴とする請求項5又は9に記載の振動型アクチュエータ。
  11. 前記電気−機械エネルギー変換素子には前記振動子の歪に応じて生じた電荷を検出して前記振動子の振動状態のモニターするためのセンサ相が設けられていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータ。
  12. 前記電気−機械エネルギー変換素子は圧電体と電極とを交互に積層した積層体であり、前記積層体の1層を正圧電効果によって電圧を出力し、当該電圧に応じて前記振動子の振動状態をモニターするためのセンサ相として用いることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータ。
  13. 請求項1乃至12のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータと、
    前記振動型アクチュエータの駆動によって駆動される駆動部材と、
    を有することを特徴とする電子機器。
  14. 前記駆動部材には光学レンズが備えられていることを特徴とする請求項13に記載の電子機器。
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