JP5982779B2 - 濃縮乳様水中油型乳化油脂組成物 - Google Patents
濃縮乳様水中油型乳化油脂組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5982779B2 JP5982779B2 JP2011235522A JP2011235522A JP5982779B2 JP 5982779 B2 JP5982779 B2 JP 5982779B2 JP 2011235522 A JP2011235522 A JP 2011235522A JP 2011235522 A JP2011235522 A JP 2011235522A JP 5982779 B2 JP5982779 B2 JP 5982779B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- weight
- fat
- reaction
- liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Dairy Products (AREA)
- Edible Oils And Fats (AREA)
Description
S:飽和脂肪酸、U:不飽和脂肪酸
SSS:トリ飽和脂肪酸グリセライド
SU2:モノ飽和脂肪酸ジ不飽和脂肪酸グリセライド
S2U:ジ飽和脂肪酸モノ不飽和脂肪酸グリセライド
UUU:トリ不飽和脂肪酸グリセライド
<油脂中の各トリグリセライド含量の測定>
油脂中の各トリグリセライド含量は、HPLCを用いて、AOCS Official Method Ce 5c−93に準拠して測定し、各ピークのリテンションタイムおよびエリア比から算出した。以下に、分析の条件を記す。
溶離液 :アセトニトリル:アセトン(70:30、体積比)
流速 :0.9ml/分
カラム :ODS
カラム温度:36℃
検出器 :示差屈折計
<油脂中の脂肪酸組成の測定>
油脂中の脂肪酸組成の測定は、FID恒温ガスクロマトグラフ法により行うことができる。FID恒温ガスクロマトグラフ法とは、社団法人日本油化学協会編「基準油脂分析試験法」(発行年:1996年)の「2.4.2.1 脂肪酸組成」に記載された方法である。
油脂中の脂肪酸組成は、既述の方法により測定した。
油脂中の各トリグリセライド含量は、既述の方法により測定した。
分析対象の油脂7.5gとエタノール22.5gを混合しノボザイム435(ノボザイムズジャパン社製)を1.2g加えて30℃で4時間反応させ、反応液を濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(型番:シリカゲル60(0.063−0.200mm)カラムクロマトグラフィー用、メルク社製)によりトリグリセライド、ジグリセライド、モノグリセライドの各成分に分離し、若干未反応で残るトリグリセライド及びジグリセライド成分を除去し、モノグリセライド成分を回収した。そのモノグリセライド0.05gをイソオクタン5mlに溶解し、0.2mol/Lナトリウムメチラート/メタノール溶液1mlを加えて70℃で15分間反応させることによりメチルエステル化し、酢酸により反応液を中和した後に適量の水を加え、有機相をガスクロマトグラフ(型番:6890N、Agilent社製)によるリテンションタイム及びピークエリア面積により2位にパルミチン酸を有するグリセライド含有量を決定した。
基準油脂分析試験法「2.2.7−1996 曇り点」に準じて行なった。
基準油脂分析試験法「2.5.1.2−1996 CDM試験」に準じてCDM値を測定した。
基準油脂分析試験法「3.3.3−1996 ヨウ素価(ウィイス−シクロヘキサン法)」に準じて測定を行なった。
パームオレイン(ヨウ素価64)5000重量部をセパラブルフラスコに入れて100rpmで攪拌しながら、90℃で真空脱水を行なった後、ナトリウムメチラートを5重量部加え、90℃で20分間保持した後、降温し、30℃でダイレクトエステル交換反応を約8時間行い、SSS含量及びS2U含量が反応中の油脂全体中それぞれ18重量%、13.5重量%になったのを確認した後、反応停止剤として水を50重量部添加して反応を停止した。その後、加熱して全ての結晶を溶解し、70℃の温水を加え、静置して油層と水層を分離し、水を抜いて分離する温水洗浄を行った。分離した水層のpHが8以下になるまで温水洗浄を繰り返した後、油層の油脂を90℃に加熱し、真空脱水を行ない、白土を2重量部加え、20分間攪拌後、ろ過することで白土を除き、脱色を行なった。脱色後の温度を40℃までは1℃/分(設定値)、40℃から0.2℃/分(設定値)で下げ、10℃に到達したらその温度を保持し、降温開始時から計24時間になるまで晶析した。晶析後、フィルタープレス(3MPaまで加圧)を用いてろ別することで、トリグリセライド組成中のSU2/UUU(重量比)が1.1の液状油脂を3200重量部(収率:64%)得た。
パームオレイン(ヨウ素価57)5000重量部をセパラブルフラスコに入れて100rpmで攪拌しながら、90℃で真空脱水を行なった後、ナトリウムメチラートを5重量部加え、90℃で20分間保持した後、降温し、30℃でダイレクトエステル交換反応を約8時間行い、SSS含量及びS2U含量が反応中の油脂全体中それぞれ27重量%、11.6重量%になったのを確認した後、反応停止剤として水を50重量部添加して反応を停止した。その後は製造例1と同様にして、トリグリセライド組成中のSU2/UUU(重量比)が1.1の液状油脂を2700重量部(収率:54%)得た。
パームオレイン(ヨウ素価64)5000重量部をセパラブルフラスコに入れて100rpmで攪拌しながら、90℃で真空脱水を行なった後、ナトリウムメチラートを5重量部加え、90℃で20分間保持した後、降温し、ダイレクトエステル交換反応を30℃で約8時間行った後、更に25℃で約24時間該反応を行い、SSS含量及びS2U含量が反応中の油脂全体中それぞれ22重量%、9.5重量%になったのを確認した後、反応停止剤として水を50重量部添加して反応を停止した。その後は製造例1と同様にして、トリグリセライド組成中のSU2/UUU(重量比)が0.9の液状油脂を3100重量部(収率:62%)得た。
パームオレイン(ヨウ素価57)5000重量部をセパラブルフラスコに入れて100rpmで攪拌しながら、90℃で真空脱水を行なった後、ナトリウムメチラートを5重量部加え、90℃で20分間保持した後、降温し、ダイレクトエステル交換反応を30℃で約8時間行った後、更に25℃で約24時間該反応を行い、SSS含量及びS2U含量が反応中の油脂全体中それぞれ30重量%、9.4重量%になったのを確認後、反応停止剤として水を50重量部添加して反応を停止した。その後は製造例1と同様にして、トリグリセライド組成中のSU2/UUU(重量比)が0.9の液状油脂を2640重量部(収率:53%)得た。
パームオレイン(ヨウ素価64)5000重量部をセパラブルフラスコに入れて100rpmで攪拌しながら、90℃で真空脱水を行なった後、ナトリウムメチラートを5重量部加え、90℃で20分間保持した後、降温し、ダイレクトエステル交換反応を30℃で約8時間、27.5℃で約2時間、25℃で約12時間、22.5℃で約24時間行い、SSS含量及びS2U含量が反応中の油脂全体中それぞれ23重量%、10.6重量%になったのを確認した後、反応停止剤として水を50重量部添加して反応を停止した。その後は製造例1と同様にして、トリグリセライド組成中のSU2/UUU(重量比)が0.7の液状油脂を3000重量部(収率:60%)得た。
パームオレイン(ヨウ素価57)5000重量部をセパラブルフラスコに入れて100rpmで攪拌しながら、90℃で真空脱水を行なった後、ナトリウムメチラートを5重量部加え、90℃で20分間保持した後、降温し、ダイレクトエステル交換反応を30℃で約8時間、27.5℃で約2時間、25℃で約12時間、22.5℃で約24時間行い、SSS含量及びS2U含量が反応中の油脂全体中それぞれ30重量%、8.0重量%になったのを確認した後、反応停止剤として水を50重量部添加して反応を停止した。その後は製造例1と同様にして、トリグリセライド組成中のSU2/UUU(重量比)が0.7の液状油脂を2600重量部(収率:52%)得た。
パームオレイン(ヨウ素価64)5000重量部をセパラブルフラスコに入れて100rpmで攪拌しながら、90℃で真空脱水を行なった後、ナトリウムメチラートを10重量部加え、90℃で20分間保持した後、降温し、ダイレクトエステル交換反応を30℃で約8時間、27.5℃で約2時間、25℃で約2時間、22.5℃で約5時間、18℃で約15時間行い、SSS含量及びS2U含量が反応中の油脂全体中それぞれ29重量%、3.8重量%になったのを確認後、反応停止剤として水を50重量部添加して反応を停止した。その後は製造例1と同様にして、トリグリセライド組成中のSU2/UUU(重量比)が0.5の液状油脂を2700重量部(収率:54%)得た。
パームオレイン(ヨウ素価64)5000重量部をセパラブルフラスコに入れて100rpmで攪拌しながら、90℃で真空脱水を行なった後、ナトリウムメチラートを5重量部加え、90℃で20分間保持した後、降温し、ダイレクトエステル交換反応を36℃で約8時間行い、SSS含量及びS2U含量が反応中の油脂全体中それぞれ13重量%、16.5重量%になったのを確認後、反応停止剤として水を50重量部添加して反応を停止した。その後は製造例1と同様にして、トリグリセライド組成中のSU2/UUU(重量比)が1.3の液状油脂を3200重量部(収率:64%)得た。
パーム油(ヨウ素価52)5000重量部をセパラブルフラスコに入れて100rpmで攪拌しながら、90℃で真空脱水を行なった後、ナトリウムメチラートを5重量部加え、90℃で20分間保持した後、降温し、ダイレクトエステル交換反応を30℃で約8時間行った後、更に25℃で約24時間該反応を行い、SSS含量及びS2U含量が反応中の油脂全体中それぞれ33重量%、8.6重量%になったのを確認後、反応停止剤として水を50重量部添加して反応を停止した。その後は製造例1と同様にして、トリグリセライド組成中のSU2/UUU(重量比)が0.9の液状油脂を1800重量部(収率:36%)得た。
パームオレイン(ヨウ素価57)5000重量部をセパラブルフラスコに入れて100rpmで攪拌しながら、90℃で真空脱水を行なった後、ナトリウムメチラートを10重量部加え、90℃で20分間保持した後、降温し、ダイレクトエステル交換反応を30℃で約8時間、27.5℃で約2時間、25℃で約2時間、22.5℃で約5時間、18℃で約15時間行い、SSS含量及びS2U含量が反応中の油脂全体中それぞれ37重量%、3.7重量%になったのを確認後、反応停止剤として水を50重量部添加して反応を停止した。その後は製造例1と同様にして、トリグリセライド組成中のSU2/UUU(重量比)が0.5の液状油脂を850重量部(収率:17%)得た。
パームオレイン(ヨウ素価:64)5000重量部をセパラブルフラスコに入れて100rpmで攪拌しながら、90℃で真空脱水を行なった後、ナトリウムメチラートを5重量部加え、90℃で20分間保持した後、降温し、34℃でダイレクトエステル交換反応を24時間行なった。その時点で反応中の油脂全体中のSSS含量及びS2U含量がそれぞれ20重量%、10.5重量%になったのを確認した後、反応停止剤として25%クエン酸水を15重量部添加して反応を停止した。その後、0.2℃/分で降温し、10℃で16時間晶析した後、フィルタープレス(3MPaまで加圧)を用いてろ別することで、液状油脂を3200重量部(収率:64%)得た。
パームオレイン(ヨウ素価:64)5000重量部をセパラブルフラスコに入れて100rpmで攪拌しながら、90℃で真空脱水を行なった後、ナトリウムメチラートを10重量部加え、90℃で20分間保持した後、降温し、30℃到達後、トリパルミチン粉末(ナカライテスク社製)を25重量部加え、ダイレクトエステル交換反応を4時間行なった。その時点で反応中の油脂全体中のSSS含量及びS2U含量がそれぞれ20重量%、11.5重量%になったのを確認した後、反応停止剤として25%クエン酸水を30重量部添加して反応を停止した。その後、0.2℃/分で降温し、10℃で16時間晶析した後、フィルタープレス(3MPaまで加圧)を用いてろ別することで、液状油脂を3200重量部(収率:64%)得た。
パームオレイン(ヨウ素価:64)5000重量部をセパラブルフラスコに入れて300rpmで攪拌しながら、90℃で真空脱水を行なった後、ナトリウムメチラートを5重量部加え、90℃で20分間保持した後、降温し、34℃でダイレクトエステル交換反応を24時間行なった。その時点で反応中の油脂全体中のSSS含量及びS2U含量がそれぞれ20重量%、10.5重量%になったのを確認した後、反応停止剤として25%クエン酸水を15重量部添加して反応を停止した。その後、0.2℃/分で降温し、10℃で16時間晶析した後、フィルタープレス(3MPaまで加圧)を用いてろ別することで、液状油脂を3200重量部(収率:64%)得た。
パームオレイン(ヨウ素価:64)5000重量部をセパラブルフラスコに入れて600rpmで攪拌しながら、90℃で真空脱水を行なった後、ナトリウムメチラートを5重量部加え、90℃で20分間保持した後、降温し、34℃でダイレクトエステル交換反応を24時間行なった。その時点で反応中の油脂全体中のSSS含量及びS2U含量がそれぞれ20重量%、10.5重量%になったのを確認した後、反応停止剤として25%クエン酸水を15重量部添加して反応を停止した。その後、0.2℃/分で降温し、10℃で16時間晶析した後、フィルタープレス(3MPaまで加圧)を用いてろ別することで、液状油脂を3150重量部(収率:63%)得た。
パームオレイン(ヨウ素価:64)5000重量部をセパラブルフラスコに入れて100rpmで攪拌しながら、90℃で真空脱水を行なった後、ナトリウムメチラートを5重量部加え、90℃で20分間保持した後、降温し、38℃でダイレクトエステル交換反応を18時間行なった。その時点で反応中の油脂全体中のSSS含量及びS2U含量がそれぞれ16重量%、13.0重量%になったのを確認した後、反応停止剤として25%クエン酸水を15重量部添加して反応を停止した。その後、フィルタープレス(3MPaまで加圧)を用いてろ別することで、液状油脂を3850重量部(収率:77%)得た。
パームオレイン(ヨウ素価:64)5000重量部をセパラブルフラスコに入れて100rpmで攪拌しながら、90℃で真空脱水を行なった後、ナトリウムメチラートを5重量部加え、90℃で20分間保持した後、降温し、32℃でダイレクトエステル交換反応を16時間行なった後、更に降温し、10℃でダイレクトエステル交換反応を18時間行なった。その時点で反応中の油脂全体中のSSS含量及びS2U含量がそれぞれ22重量%、9.5重量%になったのを確認した後、反応停止剤として25%クエン酸水を15重量部添加して反応を停止した。その後、フィルタープレス(3MPaまで加圧)を用いてろ別することで、液状油脂を3100重量部(収率:62%)得た。
パームオレイン(ヨウ素価:64)5000重量部をセパラブルフラスコに入れて100rpmで攪拌しながら、90℃で真空脱水を行なった後、ナトリウムメチラートを5重量部加え、90℃で20分間保持した後、降温し、32℃でダイレクトエステル交換反応を16時間行なった後、更に降温し、10℃でダイレクトエステル交換反応を18時間行なった。その時点で反応中の油脂全体中のSSS含量及びS2U含量がそれぞれ22重量%、9.5重量%になったのを確認した後、反応停止剤として25%クエン酸水を15重量部添加して反応を停止した。その後、30℃まで昇温し、フィルタープレス(3MPaまで加圧)を用いてろ別することで、液状油脂を3350重量部(収率:67%)得た。
パームオレイン(ヨウ素価:57)5000重量部をセパラブルフラスコに入れて100rpmで攪拌しながら、90℃で真空脱水を行なった後、ナトリウムメチラートを5重量部加え、90℃で20分間保持した後、降温し、32℃でダイレクトエステル交換反応を12時間行なった後、更に降温し、25℃でダイレクトエステル交換反応を20時間行なった。その時点で反応中の油脂全体中のSSS含量及びS2U含量がそれぞれ30重量%、8.0重量%になったのを確認した後、反応停止剤として25%クエン酸水を15重量部添加して反応を停止した。その後、0.17℃/分で降温し、10℃で16時間晶析した後、フィルタープレス(3MPaまで加圧)を用いてろ別することで、液状油脂を2700重量部(収率:54%)得た。
パームオレイン(ヨウ素価:64)5000重量部をセパラブルフラスコに入れて100rpmで攪拌しながら、90℃で真空脱水を行なった後、50℃に降温してリパーゼ(ノボザイムズ社製「Lipozyme TL IM」)を500重量部加え、50℃で4時間保持した後、降温し、36℃でダイレクトエステル交換反応を38時間行なった後、更に降温し、10℃で18時間ダイレクトエステル交換反応を行なった。その時点で反応中の油脂全体中のSSS含量及びS2U含量がそれぞれ22重量%、9.5重量%になったのを確認した後、酵素を含んだまま10℃でフィルタープレス(3MPaまで加圧)を用いてろ別することで、液状油脂を2850重量部(収率:57%)得た。
パームオレイン(ヨウ素価:64)5000重量部をセパラブルフラスコに入れて100rpmで攪拌しながら、90℃で真空脱水を行なった後、ナトリウムメチラートを5重量部加え、90℃で20分間保持した後、降温し、34℃でダイレクトエステル交換反応を24時間行なった。その時点で反応中の油脂全体中のSSS含量及びS2U含量がそれぞれ20重量%、10.5重量%になったのを確認した後、反応停止剤として25%クエン酸水を15重量部添加して反応を停止した。その後、加熱して全ての結晶を溶解し、70℃の温水を加えてから静置して油層と水層を分離し、水を抜いて分離する温水洗浄を行った。分離した水層のpHが8以下になるまで該温水洗浄を繰り返した後、油層の油脂を90℃に加熱し、真空脱水を行ない、白土を2重量部加えて20分間攪拌した後、ろ過することで白土を除いて脱色を行なった。脱色後の油脂温度を、40℃になるまでは1℃/分(設定値)で、40℃からは0.2℃/分(設定値)で降温し、10℃に到達したらその温度を保持し、降温開始時から計24時間になるまで晶析した。晶析後、フィルタープレス(3MPaまで加圧)を用いてろ別することで、液状油脂を3200重量部(収率:64%)得た。
実施例及び比較例で得られた水中油型乳化油脂組成物について、パネラー8名により以下の基準で官能評価を行い、その平均点を評価点とした。
5点:全く油っぽさがなく、良好。
4点:わずかに油っぽさが感じられるが、良好。
3点:やや油っぽさが感じられ、あまり好ましくない。
2点:油っぽさが感じられ、好ましくない。
1点:非常に油っぽく、好ましくない。
(1)平均粒子径測定
実施例及び比較例で得られた水中油型乳化油脂組成物を、3日間、および30日間、5℃で静置した後、粒度分布計(製品名:HORIBA LA−90、株式会社堀場製作所製)にて測定した。得られた値は、水中油型乳化油脂組成物中に浮遊する脂肪球の粒子径であり、メジアン径で示される。メジアン径とは、粒子径を横軸にとったヒストグラムにおける累積分布の50%に相当する値の粒子径である。
(2)粘度測定
実施例及び比較例で得られた水中油型乳化油脂組成物を、3日間、および30日間、5℃で静置した後、B型粘度計(型番:BM型、東京計器株式会社製)にて測定した。
(3)凝集物の評価
実施例及び比較例で得られた水中油型乳化油脂組成物を、3日間、および30日間、5℃で静置した後、1kgを60メッシュの篩でろ過した際に、篩上に残る凝集物の有無を目視で判断した。
表3に示す配合に従って、以下のようにして水中油型乳化油脂組成物1を作製した。まず、60℃に加温した水にホエイパウダー(雪印メグミルク株式会社製)、脱脂粉乳(雪印メグミルク株式会社製)、重曹(扶桑化学工業株式会社製)を添加し、溶解して水相を得た。また、製造例3で作製した液状油脂中に、レシチン(日清オイリオ株式会社製)を60℃前後で溶解して油相を得た。この油相を前記水相に添加し、予備乳化した。次に、ホモジナイザー(三和機械株式会社製)にて4.0MPaで均質化処理を行い、次に直接加熱方式滅菌機(岩井機械工業株式会社製)を用いて140℃で4秒間の滅菌を行った後、過剰の水分を減圧フラッシュさせた後、再度ホモジナイザー(三和機械株式会社製)にて10.0MPaで均質化を行い、プレート式冷却機で5℃まで冷却を行うことにより、水中油型乳化油脂組成物1を得た。
製造例3の液状油脂の代わりにパームオレイン(ヨウ素価60)を使用した以外は実施例1と同様にして水中油型乳化油脂組成物2を得た。
製造例3の液状油脂の代わりにナタネ油を使用した以外は実施例1と同様にして水中油型乳化油脂組成物3を得た。
Claims (3)
- 水中油型乳化油脂組成物全体中、油脂を5〜65重量%、無脂乳固形分を0.5〜35重量%含有する濃縮乳様水中油型乳化油脂組成物であって、前記油脂全体中に液状油脂を90〜100重量%含有し、前記液状油脂全体中に、パーム系油脂を主原料とし、SU2/UUU重量比が1.9以下且つSSS含量が0.3重量%以下で、2位にパルミチン酸が結合したグリセライドを10〜30重量%含有するパーム油由来液状油脂を50〜100重量%含有し、前記パーム油由来液状油脂の曇点が1.2〜−12℃である濃縮乳様水中油型乳化油脂組成物。
- 前記パーム油由来液状油脂の曇点が0〜−12℃である請求項1に記載の濃縮乳様水中油型乳化油脂組成物。
- 前記パーム油由来液状油脂のCDM値が5時間以上である請求項1又は2に記載の濃縮乳様水中油型乳化油脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011235522A JP5982779B2 (ja) | 2011-10-26 | 2011-10-26 | 濃縮乳様水中油型乳化油脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011235522A JP5982779B2 (ja) | 2011-10-26 | 2011-10-26 | 濃縮乳様水中油型乳化油脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013090602A JP2013090602A (ja) | 2013-05-16 |
JP5982779B2 true JP5982779B2 (ja) | 2016-08-31 |
Family
ID=48614275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011235522A Expired - Fee Related JP5982779B2 (ja) | 2011-10-26 | 2011-10-26 | 濃縮乳様水中油型乳化油脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5982779B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI675620B (zh) | 2014-03-27 | 2019-11-01 | 日商味之素股份有限公司 | 植物油脂-乳清蛋白質複合體、含其之組成物、添加其之食品、植物油脂-乳清蛋白質複合體之製造方法、對食品賦予風味或口感的方法 |
JP7149704B2 (ja) * | 2017-12-19 | 2022-10-07 | 太陽油脂株式会社 | プリン用油脂組成物 |
CN114680180B (zh) * | 2020-12-29 | 2024-07-05 | 丰益(上海)生物技术研发中心有限公司 | 一种含低浓度植物磷脂的高脂质消化率的浓缩乳液 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2427386A1 (fr) * | 1978-05-31 | 1979-12-28 | Lesieur Cotelle | Procede pour la production de plusieurs fractions comestibles a partir de corps gras naturels et fractions ainsi obtenues |
JPS62275646A (ja) * | 1986-02-04 | 1987-11-30 | Asahi Denka Kogyo Kk | 高粘性水中油型乳化物の製造法 |
JP2006094801A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Fuji Oil Co Ltd | 無脂乳固形分含有水中油型乳化物 |
JP5114925B2 (ja) * | 2006-11-06 | 2013-01-09 | 不二製油株式会社 | パン練り込み用油脂組成物 |
WO2011132734A1 (ja) * | 2010-04-22 | 2011-10-27 | 株式会社カネカ | 液状油脂とその製造法 |
-
2011
- 2011-10-26 JP JP2011235522A patent/JP5982779B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013090602A (ja) | 2013-05-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN104582495A (zh) | 新型脂肪共混物组合物 | |
JP6854679B2 (ja) | 冷凍菓子用ミックスおよびそれを使用した冷凍菓子 | |
JP6571933B2 (ja) | バタークリーム用油脂組成物とそれを用いたバタークリーム | |
JP2019187436A (ja) | スプレッド用油脂組成物とそれを用いたスプレッド | |
JP3112551B2 (ja) | ホイップクリーム用水中油型乳化物、粉末及びホイップクリーム | |
JP2003204753A (ja) | トリグリセリド組成物 | |
JP2010075071A (ja) | 起泡性水中油型乳化油脂組成物 | |
EP3245876B2 (en) | Spreadable food composition | |
WO2013062113A1 (ja) | 可塑性油脂組成物 | |
JP5982779B2 (ja) | 濃縮乳様水中油型乳化油脂組成物 | |
JP5640609B2 (ja) | ホイップクリーム用油脂組成物 | |
JP5510621B1 (ja) | 起泡性水中油型乳化油脂組成物 | |
JP6387628B2 (ja) | 起泡性水中油型乳化油脂組成物 | |
JP4381362B2 (ja) | 油中水型乳化組成物 | |
JP6762197B2 (ja) | 起泡性水中油型乳化物とそれを用いたホイップドクリーム | |
JP2019195294A (ja) | 起泡性水中油型乳化物とそれを用いたホイップドクリーム | |
JP4667518B2 (ja) | トリグリセリド組成物 | |
JP2008035743A (ja) | 起泡性水中油型乳化油脂組成物 | |
JP2015006130A (ja) | 酸性水中油型乳化油脂組成物 | |
JP6278649B2 (ja) | 中鎖脂肪酸含有トリグリセリドを含む乳化組成物及びその製造方法 | |
WO2013062110A1 (ja) | ホイップドクリーム用起泡性水中油型乳化油脂組成物 | |
JP2013090601A (ja) | コーヒークリーム | |
WO2013062112A1 (ja) | フラワーペースト | |
Bockstaele et al. | Margarine and fat spreads | |
JP7325215B2 (ja) | 起泡性水中油型乳化物およびホイップドクリーム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140820 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150630 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150714 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150914 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151201 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20160201 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160705 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160718 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5982779 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |