JP5982061B2 - 外装部材取付装置及び外装部材取付方法 - Google Patents

外装部材取付装置及び外装部材取付方法 Download PDF

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Description

本発明は、外装部材取付装置及び外装部材取付方法に関し、詳しくは、ワイヤハーネスの電線部分を覆う外装部材を取り付けるための外装部材取付装置及び外装部材取付方法に関する。
従来、自動車等に配索されるワイヤハーネスにおいて、その電線部分を覆って保護するための外装部材が各種提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1記載の外装部材(保護材)は、塩化ビニール製のシートから構成されており、このシートを電線群の外周に巻き付けてから、シートの巻き付け方向両端部を重ね、重ねた部分を熱溶着機の熱圧着部に配して加圧かつ加熱することで溶着し、これによりワイヤハーネスに取り付けられるようになっている。特許文献2記載の外装部材(保護シート)は、ゴムシートと、その一方面に形成された粘着層とを備えて構成されており、このシートを電線群の外周に巻き付けて粘着層を電線群に粘着させるとともに、巻き付け方向開始側のシートに終端側の粘着層を重ねて粘着させることで、ワイヤハーネスに取り付けられるようになっている。
ところで、ワイヤハーネスは、自動車等に配索する際の配線形態にほぼ添うように二次元的に配設され、この配設された状態において外装部材が取り付けられることが一般的である。即ち、ワイヤハーネスは、端末部にコネクタが接続された複数のプリハーネスを布線板等に設置し、このプリハーネスの電線部分を係止ピン等で係止して所定の配索形態に保持してから、所定区間ごとの電線部分に外装部品を取り付け、外装部品の端部を電線部分にテープで固定するなどして製作される。従って、このようなワイヤハーネスの製造手順に対応して、所定の電線部分に外装部材を適切に取り付ける必要がある。
特開平11−7856号公報 特開2009−302023号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような従来の取付方法では、外装部材の取付位置ごとに熱溶着機を準備しておくか、熱溶着機を移動させる必要があるため、製造設備が大掛かりになったり、取付作業の手間が多大になったりなど、様々な問題が生じる。一方、特許文献2に記載されたような従来の取付方法では、作業者の手作業によって1枚ずつのシートを巻き付けて接着するために、外装部材の取付作業の作業性が高められないとともに、シートを巻き付ける際に粘着層が意図しない部位に粘着してシートが無駄になるなどの問題もある。このため、所定の配索形態に保持したワイヤハーネスに対して効率よく外装部材を取り付けることができる取付装置の開発が望まれていた。
本発明は、上記した点に鑑み、装置の大型化や複雑化を招くことなく外装部材の取付作業の効率を向上させることができる外装部材取付装置及び外装部材取付方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載された本発明の外装部材取付装置は、ワイヤハーネスの電線部分を覆う外装部材を取り付けるための外装部材取付装置であって、前記外装部材は、接着面と外装面とを有したシート状に形成されるとともに、前記接着面を内側にして前記電線部分を挟み、該接着面同士の接着により該電線部分を覆うシート部材であって、前記電線部分を挟んで二つ折りにした状態の前記シート部材を一方の前記外装面側から支持する支持手段と、前記シート部材の他方の前記外装面に沿って転動し該シート部材を押圧する押圧手段と、を備え、前記支持手段は、前記シート部材の長手方向に沿って長尺に形成されるとともに該シート部材を載置する支持面を有した板状の第一支持部材と、該第一支持部材の長手方向に沿って前記押圧手段を案内する案内部材と、を備え、前記押圧手段は、前記案内部材に案内されて移動するスライド部材と、該スライド部材に回転自在に支持されて前記第一支持部材の支持面との間に前記シート部材を挟んで転動可能な第一転動部材と、を備えて構成されていることを特徴とする。
請求項に記載された外装部材取付装置は、請求項に記載の外装部材取付装置において、前記スライド部材は、前記案内部材に対してその案内方向に沿った軸回りに回動自在に支持され、前記支持手段は、前記第一転動部材が前記シート部材を押圧する押圧位置にて前記スライド部材の回動を規制する規制部材を有し、該規制部材には、前記第一支持部材の長手方向に沿った所定位置にて前記スライド部材の回動規制を解除する規制解除部が設けられていることを特徴とする。
請求項に記載された外装部材取付装置は、請求項又はに記載の外装部材取付装置において、前記シート部材は、前記外装面から突出した突起を有し、該突起を係合させることによって固定体に取り付け可能に構成されたものであって、前記第一支持部材には、前記支持面から凹んで形成されて前記突起と係合可能な係合凹部が設けられていることを特徴とする。
請求項に記載された本発明の外装部材取付装置は、ワイヤハーネスの電線部分を覆う外装部材を取り付けるための外装部材取付装置であって、前記外装部材は、接着面と外装面とを有したシート状に形成されるとともに、前記接着面を内側にして前記電線部分を挟み、該接着面同士の接着により該電線部分を覆うシート部材であって、前記電線部分を挟んで二つ折りにした状態の前記シート部材を一方の前記外装面側から支持する支持手段と、前記シート部材の他方の前記外装面に沿って転動し該シート部材を押圧する押圧手段と、を備え、前記支持手段は、前記シート部材の長手方向に沿って長尺に形成されるとともに該シート部材を載置する支持面を有した板状の第二支持部材を備え、前記押圧手段は、押圧本体部と、該押圧本体部に回転自在に支持されて前記第二支持部材の支持面との間に前記シート部材を挟んで転動可能な第二転動部材と、前記押圧本体部に設けられて前記第二支持部材の端面に当接可能な一対の第一当接部材と、前記押圧本体部に設けられて前記第二支持部材の裏面に当接可能な一対の第二当接部材と、を備えて構成されていることを特徴とする。
請求項に記載された本発明の外装部材取付装置は、請求項に記載の外装部材取付装置において、前記押圧本体部は、前記支持面と直交方向に進退移動自在に支持された進退部材と、該進退部材を前記支持面に向かって付勢する付勢手段と、を有し、前記各一対の第一当接部材及び前記第二当接部材のうちの各一方と前記第二転動部材とが前記進退部材に設けられていることを特徴とする。
請求項に記載された本発明の外装部材取付装置は、ワイヤハーネスの電線部分を覆う外装部材を取り付けるための外装部材取付装置であって、前記外装部材は、接着面と外装面とを有したシート状に形成されるとともに、前記接着面を内側にして前記電線部分を挟み、該接着面同士の接着により該電線部分を覆うシート部材であって、前記電線部分を挟んで二つ折りにした状態の前記シート部材を一方の前記外装面側から支持する支持手段と、前記シート部材の他方の前記外装面に沿って転動し該シート部材を押圧する押圧手段と、を備え、前記支持手段は、前記シート部材の前記一方の外装面に当接して転動可能な第三支持部材を備え、前記押圧手段は、前記第三支持部材との間に前記シート部材を挟んで転動する第三転動部材と、該第三転動部材と前記第三支持部材とを離接させるとともに前記シート部材を押圧する位置でロックするロック機構と、を備えて構成されていることを特徴とする。
請求項に記載された本発明の外装部材取付装置は、ワイヤハーネスの電線部分を覆う外装部材を取り付けるための外装部材取付装置であって、前記外装部材は、接着面と外装面とを有したシート状に形成されるとともに、前記接着面を内側にして前記電線部分を挟み、該接着面同士の接着により該電線部分を覆うシート部材であって、前記電線部分を挟んで二つ折りにした状態の前記シート部材を一方の前記外装面側から支持する支持手段と、前記シート部材の他方の前記外装面に沿って転動し該シート部材を押圧する押圧手段と、を備え、前記支持手段は、前記シート部材の前記一方の外装面に当接して転動可能な第四支持部材を備え、前記押圧手段は、前記第四支持部材との間に前記シート部材を挟んで転動する第四転動部材と、該第四転動部材と前記第四支持部材とを離接させるとともに前記シート部材を押圧する位置に向かって前記第四転動部材を付勢する付勢手段と、を備えて構成されていることを特徴とする。
請求項に記載された本発明の外装部材取付装置は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の外装部材取付装置において、前記押圧手段に設けられて前記シート部材を二つ折り形状に付勢するとともに、該シート部材の内方に前記電線部分を位置付ける位置決め部をさらに備えて構成されていることを特徴とする。
請求項9に記載された本発明の外装部材取付方法は、ワイヤハーネスの電線部分を覆う外装部材を取り付ける外装部材取付方法であって、接着面と外装面とを有したシート状に形成されるとともに、前記接着面を内側にして前記電線部分を挟み、該接着面同士の接着により該電線部分を覆うシート部材である前記外装部材を用い、前記シート部材を二つ折りにして前記電線部分を挟むとともに、前記シート部材の長手方向に沿って長尺に形成されるとともに該シート部材を載置する支持面を有した板状の第一支持部材と、該第一支持部材の長手方向に沿ってスライド部材を案内する案内部材とを備えた支持手段によって、該シート部材を一方の前記外装面側から支持し、前記シート部材の他方の前記外装面に沿って、前記案内部材により前記スライド部材を移動し、該スライド部材に回転自在に支持されて前記第一支持部材の支持面との間に前記シート部材を挟んで転動可能な第一転動部材を転動させて該シート部材を押圧することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、電線部分を挟んで二つ折りにしたシート部材を支持手段で支持し、このシート部材の他方の外装面に沿って押圧手段を転動させてシート部材を押圧することで、電線部分を挟んだシート部材の接着面同士を簡単かつ確実に接着することができ、ワイヤハーネスに対する外装部材の取付作業の作業性を向上させることができる。
また、支持面を有した板状の第一支持部材と、押圧手段を案内する案内部材と、を備えて支持手段が構成され、案内部材に案内されるスライド部材と、支持面との間にシート部材を挟んで転動可能な第一転動部材と、を備えて押圧手段が構成されているので、シート部材を支持面によって確実に支持しつつ、その長手方向に沿って第一転動部材を転動させてシート部材を押圧することができる。
請求項記載の発明によれば、案内部材に対してスライド部材が回動自在に支持され、押圧位置にてスライド部材の回動を規制する規制部材を支持手段が有するとともに、規制部材に規制解除部が設けられているので、規制解除部でスライド部材の回動規制を解除して回動させることによって、押圧位置から第一転動部材を退避させることができる。従って、第一支持部材にシート部材及びワイヤハーネスをセットする際や、シート部材の取り付けが完了したワイヤハーネスを取り出す際には、スライド部材を回動させて第一転動部材を退避させることで、セット作業及び取り出し作業を容易に実施することができる。
請求項記載の発明によれば、シート部材に設けられた突起を第一支持部材の係合凹部に係合させることで、第一支持部材の支持面にシート部材を位置決めすることができ、シート部材の二つ折り作業や接着作業の際に位置ずれを防止することができ、作業効率をさらに向上させるとことができる。
請求項記載の発明によれば、支持面を有した板状の第二支持部材を備えて支持手段が構成され、押圧本体部と、第二転動部材と、一対の第一当接部材と、一対の第二当接部材と、を備えて押圧手段が構成されているので、各一対の第一当接部材及び第二当接部材によって第二支持部材と位置決めした状態で、第二転動部材を転動させてシート部材を押圧することができる。従って、支持手段の構成を簡単化して小型化することができるので、布線板等に複雑な配索形態で設置されたワイヤハーネスに対して支持手段を設置しやすくでき、この支持手段の第二支持部材に対して押圧手段の位置ずれを防止しつつシート部材の接着作業を円滑に実施することができる。
請求項記載の発明によれば、進退部材を有して押圧本体部が構成され、進退部材に第一当接部材及び第二当接部材と第二転動部材とが設けられているので、進退部材を第二支持部材の支持面に向かって移動させることで、第二転動部材でシート部材を押圧することができる。さらに、進退部材を支持面から離れる方向に移動させることで、シート部材のセット作業及び取り出し作業を容易に実施することができる。
請求項記載の発明によれば、シート部材の一方の外装面に当接して転動可能な第三支持部材を備えて支持手段が構成され、第三支持部材との間にシート部材を挟んで転動する第三転動部材を備えて押圧手段が構成され、ロック機構によって第三転動部材と第三支持部材とを接近させてシート部材を押圧する位置でロックすることで、シート部材を押圧して接着することができる。このような構成において、第三支持部材と第三転動部材及びロック機構とが一体に搬送可能に構成されていれば、複雑な配索形態で設置されたワイヤハーネスに対して、適宜な位置に外装部材取付装置を搬送してシート部材の接着作業を実施することができる。
請求項記載の発明によれば、シート部材の一方の外装面に当接して転動可能な第四支持部材を備えて支持手段が構成され、第四支持部材との間にシート部材を挟んで転動する第四転動部材を備えて押圧手段が構成され、付勢手段によって第四転動部材と第四支持部材とを接近させてシート部材を押圧することで、シート部材を押圧して接着することができる。このような構成において、第四支持部材と第四転動部材及び付勢手段とが一体に搬送可能に構成されていれば、複雑な配索形態で設置されたワイヤハーネスに対して、適宜な位置に外装部材取付装置を搬送してシート部材の接着作業を実施することができる。
請求項記載の発明によれば、押圧手段に設けた位置決め部によってシート部材を二つ折り形状に付勢し、その内方に電線部分を位置付けることで、シート部材を接着する際に電線部分がはみ出したり押圧手段で押圧する部分に噛み込んだりすることが防止でき、接着作業の作業効率をより一層向上させることができる。
請求項記載の発明によれば、前述のように電線部分を挟んだシート部材の接着面同士を簡単かつ確実に接着することができ、ワイヤハーネスに対する外装部材の取付作業の作業性を向上させることができる。
本発明の第一実施形態に係る外装部材取付装置を示す平面図である。 前記外装部材取付装置の一部を拡大して示す平面図である。 前記外装部材取付装置の一部を拡大して示す側面図である。 前記外装部材取付装置の一部を拡大して示す斜視図である。 前記外装部材取付装置の動作を示す側面図である。 前記外装部材取付装置の変形例を示す斜視図である。 前記外装部材取付装置を示す側面図である。 前記外装部材取付装置の動作を示す側面図及び断面図である。 本発明の第二実施形態に係る外装部材取付装置を示す斜視図である。 前記外装部材取付装置の動作を示す側面図である。 前記外装部材取付装置の一部を拡大して示す側面図である。 前記外装部材取付装置の一部を拡大して示す斜視図である。 本発明の第三実施形態に係る外装部材取付装置を示す斜視図である。 前記外装部材取付装置の動作を示す正面図である。 前記外装部材取付装置の動作を示す側面図である。 本発明の第四実施形態に係る外装部材取付装置を示す正面図である。 前記外装部材取付装置の動作を示す側面図である。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態にかかる外装部材取付装置を、図1〜図8を参照して説明する。本実施形態の外装部材取付装置1は、ワイヤハーネスWの製造過程において、該ワイヤハーネスWの電線部分W1に、これを覆う外装部材であるシート部材Sを取り付けるための装置である。この外装部材取付装置1は、図1に示すように、ワイヤハーネスWを所定の配線形態で配置するための布線板に設けられ、ワイヤハーネスWにおける所定区間ごとの電線部分W1にシート部材Sを取り付けることができるようになっている。
シート部材Sは、保護層と接着層とを有してシート状に形成され、図3に示すように、接着面S1を内側にして外装面S2を外側にして二つ折りにされるとともに接着面S1同士が接着され、これによりシート部材Sの間に挟んだ電線部分W1を保護するものである。また、シート部材Sには、外装面S2から突出した突起としてのクランプ(不図示)が取り付けられており、このクランプを固定体である車両ボディ等に係合させることによって、ワイヤハーネスWが車両に取り付け可能に構成されている。
外装部材取付装置1は、図1〜5に示すように、電線部分W1を挟んで二つ折りにした状態のシート部材Sを一方の外装面S2側から支持する支持手段2と、シート部材Sの他方の外装面S2側からシート部材Sを押圧する押圧手段3と、を備えて構成されている。なお、本実施形態において、支持手段2及び押圧手段3は、ワイヤハーネスWにおける比較的長く形成された電線部分W1に対応して設けられ、複雑に分岐した短い電線部分W1に対しては、後述する第二、三、四実施形態の外装部材取付装置1A,1B,1Cを利用して電線部分W1にシート部材Sが取り付けられるようになっている。
支持手段2は、電線部分W1及びシート部材Sの長手方向に沿って長尺に形成された板状の第一支持部材としてのベースプレート21と、このベースプレート21の長手方向に沿った端縁から立設された規制部材としての立設板22と、この立設板22に支持されてベースプレート21の長手方向に沿って延びる案内部材としてのスライド軸23と、を備えている。また、支持手段2のベースプレート21には、当該ベースプレート21で支持する電線部分W1から分岐した他の電線部分W1を保持する複数の電線保持部24が設けられている。
ベースプレート21は、その上面にシート部材Sを載置して支持する支持面21Aを有し、支持面21Aには、二つ折りにしたシート部材Sを幅方向から位置決めする一対の位置決め片25と、ベースプレート21の長手方向に沿った所定位置に取り付けられたクランプ受け26と、が設けられている。クランプ受け26は、支持面21Aから凹んで形成された係合凹部26Aを有し、この係合凹部26Aにシート部材Sのクランプを係合させることで、シート部材Sが支持面21Aに保持されるようになっている。
立設板22は、その基部がベースプレート21に固定されるとともに、該立設板22の上端縁22Aによって後述する押圧手段3のガイドローラ34を案内するように構成されている。また、ベースプレート21及び立設板22には、それらの長手方向両端部近傍において該ベースプレート21及び立設板22を切り欠いた切欠き部21B,22Bが形成されている。
スライド軸23は、立設板22の側面に固定された固定軸23Aと、ベースプレート21の長手方向両端部に設けられた固定板23Bと、によって支持された長尺状の円柱部材で構成されている。このスライド軸23は、後述するように、押圧手段3のスライド部材31を長手方向にスライド案内するとともに、スライド部材31を軸回りに回動自在に支持するものである。
また、立設板22の切欠き部22Bによって規制解除部が構成されている。即ち、後述するように、立設板22の上端縁22Aによって押圧手段3のガイドローラ34を案内することで、押圧手段3がシート部材Sを押圧する押圧位置からの回動が規制され、切欠き部22Bによってガイドローラ34の案内が解除されることで、押圧手段3の回動規制が解除されるようになっている。
押圧手段3は、スライド軸23にスライド案内されて長手方向に移動可能なスライド部材31と、このスライド部材31から延びる2本の支持軸32と、各支持軸32の先端側に回転自在に支持される第一転動部材としての押圧ローラ33と、スライド部材31の支持軸32と反対側面に回転自在に設けられて立設板22の上端縁22Bに案内される2個のガイドローラ34と、スライド部材31の上面から延びて設けられる操作ハンドル35と、を備えて構成されている。この押圧手段3は、操作ハンドル35を左右に操作することで、ベースプレート21の長手方向にスライド操作されるようになっている。
スライド部材31は、スライド軸23を挿通させる挿通孔31Aと、この挿通孔31Aに連通して固定軸23Aを通過させる切欠き31Bと、を有して形成され、スライド軸23に案内されることで、ベースプレート21の長手方向に沿ってスライド移動自在に支持されている。また、スライド部材31は、スライド軸23に回動自在に支持されており、立設板22の切欠き部22Bに位置するとともに、立設板22の上端縁22Bによるガイドローラ34の案内が外れ、即ち、回動規制が解除された状態において、スライド軸23を中心として立設板22の側に回動可能に構成されている。
押圧ローラ33は、ベースプレート21の支持面21Aとの間にシート部材Sを挟んで転動することで、シート部材Sの接着面S1同士を押圧して接着するように構成されている。即ち、図3に示すように、ガイドローラ34が立設板22の上端縁22Bに案内された状態(押圧手段3が押圧位置にある状態)において、押圧ローラ33と支持面21Aとの間には、二つ折りにしたシート部材Sの重なり厚さよりも小さな隙間が形成されるようになっており、これによりシート部材Sを押圧できるようになっている。
次に、外装部材取付装置1を用いたシート部材Sの電線部分W1への取付手順について、図4も参照して説明する。先ず、押圧手段3を支持手段2の一方側(例えば、図1の左側)の端部に移動させるとともに、立設板22の切欠き部22Bに位置させ、図5(A)に示すように、スライド軸23を中心としてスライド部材31を回動させることで、押圧ローラ33をベースプレート21の支持面21Aから離れる上方に退避させる。このように押圧ローラ33を退避させた状態において、ベースプレート21の支持面21Aにシート部材Sを載置するとともに、そのクランプをクランプ受け26の係合凹部26Aに係合させて、シート部材Sを支持面21Aに保持させ、このシート部材Sを二つ折りにした内側に電線部分W1をセットする。
次に、スライド部材31を回動させて押圧ローラ33とベースプレート21の支持面21Aとの間にシート部材Sを挟み、スライド軸23に沿ってスライド部材31を他方側(例えば、図1の右側)に移動させ、図5(B)に示すように、立設板22の上端縁22Aにガイドローラ34を当接させることで、スライド部材31の回動を規制する。このように押圧手段3を押圧位置に位置させたら、操作ハンドル35を操作して押圧手段3をベースプレート21の長手方向にスライド移動させ、押圧ローラ33によって重ねたシート部材Sを押圧し、その接着面S1同士を接着してシート部材Sで電線部分W1を覆う。
次に、押圧手段3をベースプレート21の他方側(例えば、図1の右側)の端部まで移動させて、シート部材Sの全長を接着して電線部分W1を覆ったら、他方側における立設板22の切欠き部22Bに押圧手段3を位置させ、図5(C)に示すように、スライド部材31を回動させて押圧ローラ33を退避させる。このように押圧ローラ33を退避させた状態において、クランプ受け26の係合凹部26Aからシート部材Sのクランプを外し、ベースプレート21からシート部材S及び電線部分W1を離脱させることで、シート部材Sの取付作業が完了する。その後、ベースプレート21の一方側に押圧手段3を戻してから上述の作業を繰り返してもよいし、ベースプレート21の他方側から一方側に向かって上述と逆の作業を行ってもよい。
なお、本実施形態の外装部材取付装置1は、前述したものに限らず、図6〜図8に示す形態を有して構成されていてもよい。この外装部材取付装置1において、支持手段2は、押圧手段3をベースプレート21の長手方向にスライド案内する案内部材としてのレール27を有して構成されている。一方、押圧手段3は、レール27に案内されるスライド部材36と、このスライド部材36に回動自在に支持されて端部に押圧ローラ33を有する回動部材37と、スライド部材36と回動部材37とに亘って設けられて押圧ローラ33をベースプレート21の支持面21Aに向かって付勢するコイルばね38と、を有して構成されている。
スライド部材36には、レール27を挿通させる挿通溝36Aを有した本体部36Bと、この本体部36Bから下方に延びるとともにレール27側に折れ曲がりシート部材Sの内方に電線部分W1を位置付ける位置決め部36Cと、が形成されている。位置決め部36Cと本体部36Bの下面との間には隙間が形成され、この隙間にシート部材Sを受け入れることで、シート部材Sを二つ折り形状に付勢するとともに、このシート部材Sの内方に向かって位置決め部36Cの先端で電線部分W1を押し込んで位置付けるように構成されている。この位置決め部36Cでシート部材Sと電線部分W1とを案内しつつ、スライド部材36がベースプレート21に沿って移動し、このスライド部材36の後方に位置する押圧ローラ33がシート部材Sを押圧して接着面S1同士を接着するように構成されている。
以上の外装部材取付装置1によれば、電線部分W1を挟んで二つ折りにしたシート部材Sを支持手段2のベースプレート21で支持し、このシート部材Sの外装面S2に沿って押圧手段3の押圧ローラ33を転動させてシート部材Sを押圧することで、電線部分W1を挟んだシート部材Sの接着面S1同士を簡単かつ確実に接着することができ、ワイヤハーネスWに対するシート部材Sの取付作業の作業性を向上させることができる。
さらに、立設板22の切欠き部22Bの位置において、スライド軸23を中心としてスライド部材31を回動させることによって、押圧位置から押圧ローラ33を退避させることができるので、ベースプレート21にシート部材S及び電線部分W1をセットする際や、シート部材S及び電線部分W1を取り出す際には、押圧ローラ33を退避させることで、セット作業及び取り出し作業を容易に実施することができる。
また、シート部材Sに設けられたクランプをベースプレート21に設けたクランプ受け26の係合凹部26Aに係合させることで、ベースプレート21の支持面21Aにシート部材Sを位置決めすることができ、シート部材Sの二つ折り作業や接着作業の際に位置ずれを防止することができ、作業効率をさらに向上させるとことができる。また、位置決め部36Cによってシート部材Sを二つ折り形状に付勢し、その内方に電線部分W1を位置付けることで、シート部材Sを接着する際に電線部分W1がはみ出したり押圧ローラ33で押圧する部分に噛み込んだりすることが防止でき、接着作業の作業効率をより一層向上させることができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態にかかる外装部材取付装置を、図9〜12を参照して説明する。本実施形態の外装部材取付装置1Aは、支持手段2A及び押圧手段4を備えて構成されている。支持手段2Aは、前記第一実施形態の支持手段2から立設板22やスライド軸23等が省略され、支持手段2と略同様の第二支持部材としてのベースプレート21を有して構成されている。一方、押圧手段4は、前記押圧手段3と相違し、支持手段2Aに対して脱着自在かつ持ち運び自在に構成されており、複数の電線部分W1に対して押圧手段4を容易に持ち運んでシート部材Sの取付作業が実施できるように構成されている。
押圧手段4は、押圧本体部41と、この押圧本体部41に回転自在に支持されてベースプレート21の支持面21Aとの間にシート部材Sを挟んで転動可能な第二転動部材としての押圧ローラ42と、押圧本体部41に設けられてベースプレート21の左右の端面21Cにそれぞれ当接可能な一対の第一当接部材としての位置決めローラ43,44と、押圧本体部41に設けられてベースプレート21の裏面21Dに当接可能な一対の第二当接部材としての挟持ローラ45,46と、を備えて構成されている。
押圧本体部41は、上下に長尺に形成された板状の基板47と、この基板47に沿って上下方向に進退移動自在に支持された進退部材48と、この進退部材48を基板47に対して上方に付勢するコイルばね49と、を備えて構成されている。そして、押圧ローラ42と、一対の位置決めローラ43,44のうちの位置決めローラ43と、一対の挟持ローラ45,46のうちの挟持ローラ45と、が進退部材48に設けられ、位置決めローラ44及び挟持ローラ46が基板47に設けられている。
基板47において、その上端部には第一操作ハンドル47Aが設けられ、その側面には進退部材48をガイドする一対のガイド板47Bが設けられ、その側端面には、進退部材48の上昇を規制して押圧位置に位置決めする係止部材47Cと、進退部材48の下降を規制するストッパー47Dと、が設けられている。また、基板47の内面には、図12にも示すように、押圧位置にある押圧ローラ42の前方に位置してシート部材Sを二つ折り形状に付勢するシート案内片47Eが取り付けられている。このような基板47の下端部内面側に挟持ローラ46が回転自在に支持され、基板47の側端縁に2個の位置決めローラ44が回転自在に支持されている。さらに、基板47の背面部に固定されたピン47Fにコイルばね49の上端部が取り付けられている。
進退部材48は、基板47のガイド板47Bに支持されるスライド板48Aと、このスライド板48Aに固定されて基板47から離れる側に延びる延出片48Bと、この延出片48Bの先端から下方に延びる垂下片48Cと、スライド板48Aの上端部に固定された第二操作ハンドル48Dと、を有して構成されている。延出片48Bの下面には、ストッパー47Dに当接可能な当接ピン48Eが固定されている。また、スライド板48Aの下端部内面側に押圧ローラ42が回転自在に支持され、垂下片48Cの下端部内面側に挟持ローラ45が回転自在に支持され、垂下片48Cの側端縁に2個の位置決めローラ43が回転自在に支持されている。また、スライド板48Aの表面側には、図11にも示すように、係止部材47Cに係止される複数の歯を有した被係止部材48Fが固定されている。さらに、スライド板48Aの背面部に固定されたピン47Gにコイルばね49の下端部が取り付けられている。
以上の押圧手段4の動作としては、先ず、係止部材47Cによる被係止部材48Fの係止を解除し、コイルばね49の付勢力によって進退部材48を上方に移動させた状態から、図10(A)に示すように、基板47の位置決めローラ44をベースプレート21の端面21Cに当接させるとともに、挟持ローラ46をベースプレート21の裏面21Dに当接させる。この状態において、進退部材48の挟持ローラ45をベースプレート21の切欠き部21B上方に位置させてから、第二操作ハンドル48Dを押し下げ、コイルばね49の付勢力に抗して基板47に対して進退部材48を下降させ、切欠き部21Bに挟持ローラ45を挿通させて裏面21D側に位置させるとともに、位置決めローラ43をベースプレート21の端面21Cに当接させる。
次に、第一操作ハンドル47Aと第二操作ハンドル48Dとを握って進退部材48をさらに下降させ、被係止部材48Fの歯に係止部材47Cを係止させて位置決めしつつ、押圧ローラ42でシート部材Sを押圧する。適度な押圧力となる歯の位置まで進退部材48を下降させたら、被係止部材48Fに係止させた係止部材47Cを基板47に固定し、押圧ローラ42による押圧状態を維持させる。そして、押圧手段4全体をベースプレート21の長手方向に移動させ、シート部材Sに沿って押圧ローラ42を転動させて接着面S1同士を接着する。この押圧手段4の移動の際、図12に示すように、押圧ローラ42の前方に位置するシート案内片47Eがシート部材Sを二つ折り形状に付勢し、このように二つ折りにしたシート部材Sを押圧ローラ42が押圧して接着できるようになっている。
シート部材Sの反対側の端部まで接着したら、第一操作ハンドル47Aと第二操作ハンドル48Dとを握って、係止部材47Cによる被係止部材48Fの係止を解除するとともに、挟持ローラ45をベースプレート21の切欠き部21Bに位置させてから、第二操作ハンドル48Dの押し下げ力を緩める。これにより、コイルばね49の付勢力によって進退部材48を上方に移動させ、挟持ローラ45を切欠き部21Bに挿通させることで、押圧ローラ42をシート部材Sから離隔させて退避させる。その後、押圧手段4を支持手段2Aから取り外し、ベースプレート21からシート部材S及び電線部分W1を離脱させることで、シート部材Sの取付作業が完了する。
以上の外装部材取付装置1によれば、押圧手段4に押圧ローラ42、位置決めローラ43,44及び挟持ローラ45,46が設けられ、これらの各ローラによってベースプレート21と位置決めした状態で、押圧手段4を移動して押圧ローラ42を転動させることでシート部材Sを押圧することができる。従って、支持手段2Aに押圧手段4を案内する案内部材等を設ける必要がなく、支持手段2Aの構成を簡単化して小型化することができるので、布線板等に複雑な配索形態で設置されたワイヤハーネスWに対して支持手段2Aを設置しやすくでき、この支持手段2Aのベースプレート21に対して押圧手段4の位置ずれを防止しつつシート部材Sの接着作業を円滑に実施することができる。
さらに、押圧本体部41が進退部材48と係止部材47C及び被係止部材48Fとを有して構成され、進退部材48をベースプレート21の支持面21Aに向かって移動させるとともに、係止部材47Cで被係止部材48Fを係止して位置決めすることで、押圧ローラ42を適宜な押圧位置に維持した状態でシート部材Sに沿って転動させることができる。さらに、係止部材47Cによる被係止部材48Fの係止を解除してから、コイルばね49の付勢力によって進退部材48を支持面21Aから離れる方向に移動させ、押圧ローラ42を退避させることができる。従って、ベースプレート21に対するシート部材Sのセット作業及び取り出し作業を容易に実施することができるとともに、押圧手段4を容易に持ち運んで他の電線部分W1に対するシート部材Sの取付作業が実施できる。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態にかかる外装部材取付装置を、図13〜15を参照して説明する。本実施形態の外装部材取付装置1Bは、支持手段5及び押圧手段6を備え、これらの支持手段5及び押圧手段6が一体的に設けられて持ち運び可能に構成されている。この外装部材取付装置1Bは、ワイヤハーネスWにおける分岐した複数の電線部分W1のうち、込み合った部分に位置する電線部分W1に対してシート部材Sの取付作業が実施できるように、小型かつ持ち運び容易に構成されたハンディタイプのものである。
支持手段5は、支持ベース51と、この支持ベース51に回転軸52を介して回転自在に支持された第三支持部材としての2個の支持ローラ53と、を備え、2個の支持ローラ53がシート部材Sの一方の外装面S2に当接可能かつ転動可能に構成されている。一方、押圧手段6は、押圧ベース61と、この押圧ベース61に回転軸62を介して回転自在に支持された第三転動部材としての2個の押圧ローラ63と、支持ベース51に対して押圧ベース61を進退移動自在に支持する3本のガイドロッド64と、シート部材Sを押圧する位置で支持ベース51に対して押圧ベース61をロックするロック機構65と、を備えて構成されている。
ロック機構65は、押圧ベース61の側面に2本の固定ボルト65Aで固定されたロック部材65Bと、このロック部材65Bに形成された長孔65Cに挿通されるとともに支持ベース51に螺合される締付けねじ65Dと、を有して構成されている。このロック機構65は、締付けねじ65Dを支持ベース51に対して締め付けることで、支持ベース51に対してロック部材65B及び押圧ベース61を移動不能にロックするものである。
外装部材取付装置1Bの動作としては、先ず、締付けねじ65Dを緩めてから、図14(A)に示すように、支持ベース51から離れる方向に押圧ベース61を移動させ、支持ローラ53と押圧ローラ63との間にシート部材Sを位置させ、二つ折りしたシート部材S間に電線部分W1をセットする。次に、図15に示すように、支持ベース51に向かって押圧ベース61を移動させ、支持ローラ53と押圧ローラ63との間にシート部材Sを挟んで押圧し、この押圧状態で締付けねじ65Dを締め付けることで、押圧ローラ63が押圧位置に位置決めされる。この状態で外装部材取付装置1Bをシート部材S及び電線部分W1の長手方向に沿って移動させ、支持ローラ53及び押圧ローラ63を転動させることで、シート部材Sを押圧して接着できるようになっている。
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態にかかる外装部材取付装置を、図16、17を参照して説明する。本実施形態の外装部材取付装置1Cは、支持手段7及び押圧手段8を備え、これらの支持手段7及び押圧手段8が一体的に設けられて持ち運び可能に構成されている。この外装部材取付装置1Cは、前記第三実施形態の外装部材取付装置1Bと同様に、込み合った部分に位置する電線部分W1に対してシート部材Sの取付作業が実施できるように、小型かつ持ち運び容易に構成されたハンディタイプのものである。
支持手段7は、支持ベース71と、この支持ベース71の下端部に設けられた回転軸72を介して回転自在に支持された第四支持部材としての支持ローラ73と、支持ベース71の上端部に設けられた操作ハンドル74と、を備え、支持ローラ73がシート部材Sの一方の外装面S2に当接可能かつ転動可能に構成されている。支持ベース71には、一対のガイド板75が設けられ、これらのガイド板75によって押圧手段8が上下方向に進退移動自在に支持されている。
押圧手段8は、ガイド板75にスライド自在に支持されるスライド板81と、このスライド板81の下端部に回転軸82を介して回転自在に支持された第四転動部材としての押圧ローラ83と、支持ベース71に対してガイド板75を下方に付勢する付勢手段としてのコイルばね84と、ガイド板75に固定されて支持ベース71の側方に突出して設けられた操作軸85と、を備えて構成されている。コイルばね84の下端部は、支持ベース71に固定されたピン76に取り付けられ、上端部は、スライド板81に固定されたピン86に取り付けられている。
外装部材取付装置1Cの動作としては、先ず、図16(B)に示すように、操作ハンドル74を掴み、コイルばね84の付勢力に抗して操作軸85を引き上げることで、支持ベース71に対して押圧手段8を上昇させ、支持ローラ73と押圧ローラ83との間に隙間を形成し、この隙間にシート部材Sを位置させるとともに、二つ折りしたシート部材S間に電線部分W1をセットする。次に、図16(A)、図17に示すように、操作軸85を離してコイルばね84の付勢力によって押圧手段8を下降させ、支持ローラ73と押圧ローラ83との間にシート部材Sを挟んで押圧し、この押圧状態で外装部材取付装置1Cをシート部材S及び電線部分W1の長手方向に沿って移動させ、支持ローラ73及び押圧ローラ83を転動させることで、シート部材Sを押圧して接着できるようになっている。
以上のような第三、四実施形態によれば、布線板等に複雑な配索形態で設置されたワイヤハーネスWに対して、布線板等に支持手段を設置する必要がなく、適宜な位置に外装部材取付装置1B,1Cを搬送してシート部材Sの接着作業を実施することができる。さらに、支持手段5,7に対して押圧手段6,8が進退自在に設けられているので、押圧ローラ63,83を支持ローラ53,73から離れる方向に退避させることができ、シート部材Sのセット作業及び取り出し作業を容易に実施することができる。また、押圧ローラ63,83の押圧位置において、ロック機構65によって位置決めされるか、又は、コイルばね84の付勢力によって付勢されることで、一定の押圧力によってシート部材Sを押圧して接着作業を実施することができる。
なお、前記実施形態では、ワイヤハーネスWにおける複数個所の電線部分W1にシート部材Sを取り付ける場合を例示したが、1つのワイヤハーネスWに1つのシート部材Sを取り付ける場合にも本発明の外装部材取付装置を利用することができる。また、前記実施形態では、シート部材Sや電線部分W1のセットを作業者の手作業で行う場合を説明したが、これに限らず、シート部材Sや電線部分W1を自動的に配置する自動配置手段を設けてもよい。さらに、前記実施形態では、押圧手段3,4,6,8の移動を作業者の手作業で行う場合を例示したが、これに限らず、適宜な駆動手段や制御手段を用いて押圧手段を移動させるように構成してもよい。
1,1A,1B,1C 外装部材取付装置
2,2A,5,7 支持手段
3,4,6,8 押圧手段
21 ベースプレート(第一支持部材、第二支持部材)
21A 支持面
22 立設板(規制部材)
22B 切欠き部(規制解除部)
23 スライド軸(案内部材)
26A 係合凹部
31 スライド部材
33 押圧ローラ(第一転動部材)
36C 位置決め部
41 押圧本体部
42 押圧ローラ(第二転動部材)
43,44 位置決めローラ(第一当接部材)
45,46 挟持ローラ(第二当接部材)
48 進退部材
53 支持ローラ(第三支持部材)
63 押圧ローラ(第三転動部材)
65 ロック機構
73 支持ローラ(第四支持部材)
83 押圧ローラ(第四転動部材)
84 コイルばね(付勢手段)
S シート部材
S1 接着面
S2 外装面
W ワイヤハーネス
W1 電線部分

Claims (9)

  1. ワイヤハーネスの電線部分を覆う外装部材を取り付けるための外装部材取付装置であって、
    前記外装部材は、接着面と外装面とを有したシート状に形成されるとともに、前記接着面を内側にして前記電線部分を挟み、該接着面同士の接着により該電線部分を覆うシート部材であって、
    前記電線部分を挟んで二つ折りにした状態の前記シート部材を一方の前記外装面側から支持する支持手段と、
    前記シート部材の他方の前記外装面に沿って転動し該シート部材を押圧する押圧手段と、を備え、
    前記支持手段は、前記シート部材の長手方向に沿って長尺に形成されるとともに該シート部材を載置する支持面を有した板状の第一支持部材と、該第一支持部材の長手方向に沿って前記押圧手段を案内する案内部材と、を備え、
    前記押圧手段は、前記案内部材に案内されて移動するスライド部材と、該スライド部材に回転自在に支持されて前記第一支持部材の支持面との間に前記シート部材を挟んで転動可能な第一転動部材と、を備えて構成されていることを特徴とする外装部材取付装置。
  2. 前記スライド部材は、前記案内部材に対してその案内方向に沿った軸回りに回動自在に支持され、
    前記支持手段は、前記第一転動部材が前記シート部材を押圧する押圧位置にて前記スライド部材の回動を規制する規制部材を有し、該規制部材には、前記第一支持部材の長手方向に沿った所定位置にて前記スライド部材の回動規制を解除する規制解除部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の外装部材取付装置。
  3. 前記シート部材は、前記外装面から突出した突起を有し、該突起を係合させることによって固定体に取り付け可能に構成されたものであって、
    前記第一支持部材には、前記支持面から凹んで形成されて前記突起と係合可能な係合凹部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の外装部材取付装置。
  4. ワイヤハーネスの電線部分を覆う外装部材を取り付けるための外装部材取付装置であって、
    前記外装部材は、接着面と外装面とを有したシート状に形成されるとともに、前記接着面を内側にして前記電線部分を挟み、該接着面同士の接着により該電線部分を覆うシート部材であって、
    前記電線部分を挟んで二つ折りにした状態の前記シート部材を一方の前記外装面側から支持する支持手段と、
    前記シート部材の他方の前記外装面に沿って転動し該シート部材を押圧する押圧手段と、を備え、
    前記支持手段は、前記シート部材の長手方向に沿って長尺に形成されるとともに該シート部材を載置する支持面を有した板状の第二支持部材を備え、
    前記押圧手段は、押圧本体部と、該押圧本体部に回転自在に支持されて前記第二支持部材の支持面との間に前記シート部材を挟んで転動可能な第二転動部材と、前記押圧本体部に設けられて前記第二支持部材の端面に当接可能な一対の第一当接部材と、前記押圧本体部に設けられて前記第二支持部材の裏面に当接可能な一対の第二当接部材と、を備えて構成されていることを特徴とする外装部材取付装置。
  5. 前記押圧本体部は、前記支持面と直交方向に進退移動自在に支持された進退部材を有し、前記各一対の第一当接部材及び前記第二当接部材のうちの各一方と前記第二転動部材とが前記進退部材に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の外装部材取付装置。
  6. ワイヤハーネスの電線部分を覆う外装部材を取り付けるための外装部材取付装置であって、
    前記外装部材は、接着面と外装面とを有したシート状に形成されるとともに、前記接着面を内側にして前記電線部分を挟み、該接着面同士の接着により該電線部分を覆うシート部材であって、
    前記電線部分を挟んで二つ折りにした状態の前記シート部材を一方の前記外装面側から支持する支持手段と、
    前記シート部材の他方の前記外装面に沿って転動し該シート部材を押圧する押圧手段と、を備え、
    前記支持手段は、前記シート部材の前記一方の外装面に当接して転動可能な第三支持部材を備え、
    前記押圧手段は、前記第三支持部材との間に前記シート部材を挟んで転動する第三転動部材と、該第三転動部材と前記第三支持部材とを離接させるとともに前記シート部材を押圧する位置でロックするロック機構と、を備えて構成されていることを特徴とする外装部材取付装置。
  7. ワイヤハーネスの電線部分を覆う外装部材を取り付けるための外装部材取付装置であって、
    前記外装部材は、接着面と外装面とを有したシート状に形成されるとともに、前記接着面を内側にして前記電線部分を挟み、該接着面同士の接着により該電線部分を覆うシート部材であって、
    前記電線部分を挟んで二つ折りにした状態の前記シート部材を一方の前記外装面側から支持する支持手段と、
    前記シート部材の他方の前記外装面に沿って転動し該シート部材を押圧する押圧手段と、を備え、
    前記支持手段は、前記シート部材の前記一方の外装面に当接して転動可能な第四支持部材を備え、
    前記押圧手段は、前記第四支持部材との間に前記シート部材を挟んで転動する第四転動部材と、該第四転動部材と前記第四支持部材とを離接させるとともに前記シート部材を押圧する位置に向かって前記第四転動部材を付勢する付勢手段と、を備えて構成されていることを特徴とする外装部材取付装置。
  8. 前記押圧手段に設けられて前記シート部材を二つ折り形状に付勢するとともに、該シート部材の内方に前記電線部分を位置付ける位置決め部をさらに備えて構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の外装部材取付装置。
  9. ワイヤハーネスの電線部分を覆う外装部材を取り付ける外装部材取付方法であって、
    接着面と外装面とを有したシート状に形成されるとともに、前記接着面を内側にして前記電線部分を挟み、該接着面同士の接着により該電線部分を覆うシート部材である前記外装部材を用い、
    前記シート部材を二つ折りにして前記電線部分を挟むとともに、前記シート部材の長手方向に沿って長尺に形成されるとともに該シート部材を載置する支持面を有した板状の第一支持部材と、該第一支持部材の長手方向に沿ってスライド部材を案内する案内部材とを備えた支持手段によって、該シート部材を一方の前記外装面側から支持し、
    前記シート部材の他方の前記外装面に沿って、前記案内部材により前記スライド部材を移動し、該スライド部材に回転自在に支持されて前記第一支持部材の支持面との間に前記シート部材を挟んで転動可能な第一転動部材を転動させて該シート部材を押圧することを特徴とする外装部材取付方法。
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