JP5981266B2 - マグネットを使用した自動ロック式装身具用連結部品 - Google Patents

マグネットを使用した自動ロック式装身具用連結部品 Download PDF

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Description

本発明は、ネックレスをはじめとする装身具が有する、一対の凹部及び凸部から成りマグネットにより装着及び脱着を自在とした連結部品に関するものである。より詳細には、当該連結部品の凹部及び凸部を接近させるだけで位置合わせ不要に容易に自動装着可能とし、また、長軸を中心に捻るだけで容易に脱着可能とする連結部品に関するものである。
従来技術の装身具連結部品として、図2A及び2Bに参照されるようなリング状の連結部品がある。当該連結部品は、突起111を有するリング部材11を、内側上面に溝121を有する中空式リング部材12に挿入することにより係合できる。これらを係合させる際は、突起111を溝121に手動で位置合わせして挿入し(120A)、更に手動で水平方向に捻ることにより溝の終端部で係止させる(120B)。
また、〔特許文献1〕に開示されるように、突起部を1つの係合部品の外側に設け、また、これに対応する他方の係合部品に切り欠き部を設ける装身具用の留金具もある。そして、更に、それぞれに永久磁石を設けるものもある。当該〔特許文献1〕では、切り欠き部の溝を傾斜させ、更に、永久磁石の磁力を利用することで、係合部品を誘導吸着して突起部を係止させるものであるが、2つの部品を係合させる際には、やはり手動で位置合わせを行わなければならない。
登録実用新案第3108632号
しかしながら、上記のような従来技術の装身具連結部品は、以下のような課題を有している。即ち、
(1)ピン111がリング部材11の外部に露出して設けられているために、装着時の指操作によっては、ピンを人の指や衣服に引っ掛けてしまい、これらを痛めてしまうこと、
また、(2)図2Bのように中空式リング部材内部にエッジを精密に設けなければならず、デザイン上・製造上の制約を伴い、また、連結部品の小型化・軽量化の妨げとなっていること、
更に、(3)〔特許文献1〕のような切り欠き部を設ける場合に、連結時の係合状態が外部に露出されてしまい外見上好ましくないこと、及び、
更に、(4)ピン111をエッジ121に挿入させるためには、挿入操作時に、人の指でエッジ121に対するピン111の位置を手探りで手動調整、即ち位置合わせしなければならないこと、という課題である。
本発明の装身具用連結部品は、上記課題を解決するために、リング状の一対の凹部31及び凸部32からなり、磁力により長軸方向に相互に引き合うよう各々にマグネット34、35を設けている。そして、当該装身具用連結部品は、凹部31の内側にピン311を設け、凸部32の上部外面に当該ピン311と係合させるためのエッジ321を設け、凹部31と凸部32とを連結させる際、磁力により凹部31と凸部32とが引き合い、ピン311が当該エッジ321の任意の位置に接触すると、磁力によりピン311がエッジ321に沿って移動してエッジ321の終端に位置する安定位置323に誘導されてエッジ321と係合され、更に、ピン311が当該安定位置323から長軸方向へ移動する場合に、ピン311の移動を阻止する固定部322を当該安定位置323の長軸方向に設けたことを特徴とする。
また、本発明の装身具用連結部品では、上記凹部31が有するピン311が、曲面部350aと平面部350bとを含む略半円筒形状を有しており、上記凸部32では、当該曲面部350aの一部がエッジ321と接触してピン311を安定的に安定位置323に誘導でき、更に、当該安定位置323からピン311が固定部322に長軸方向に押し上げられるように移動すると、平面部350bが固定部322の一部と当接することで、ピン311の長軸方向への移動が阻止されることを特徴とする。
更に、本発明の装身具用連結部品では、上記ピン311を長軸方向に対して斜めに取りつけて、ピン311の安定位置323への誘導をより滑らかにし、また、ピン311と固定部322との当接状態をより強化する。
更に、本発明の装身具用連結部品では、上記エッジ321が漏斗形状をし、更にはその一部が丸みを有することを特徴とし、これによりピン311の安定位置323への誘導が更に滑らかなものとなる。また、脱着時のピンの動作も滑らかなものとなる。
更に、本発明の装身具用連結部品を位置合わせ不要に連結する方法において、リング状の一対の凹部31及び凸部32を備え、磁力により長軸方向に相互に引き合うよう各々にマグネット34、35が設けられており、凹部31に対して凸部32が接近されると、凹部31に対して凸部32が各マグネット34、35の磁力に従って長軸方向に挿入されるステップと、凹部31の内側に設けられたピン311が凸部32の上部外面に設けられた1つ以上の漏斗形状のエッジ321の任意の位置に接触すると、当該ピン311が、当該1つ以上のエッジ321の内いずれか1つに振り分けられるステップと、当該ピン311が、更に、各マグネット34、35の磁力に従って、振り分けられたエッジ321に沿って移動され、当該エッジの終端に位置する安定位置323に誘導されて、エッジ321に係合されるステップとを含んでいる。これにより、凹部31に対して凸部32が回転しながら挿入されて、自動的に連結される。
更に、本発明の装身具用連結部品において、凸部52(32)が、エッジを有した長軸方向に中空貫通式の上側部材55と中空式の下側部材56とを備え、上側部材55と下側部材56を長軸方向に接合することで形成される。より具体的には、本発明の装身具用連結部品において、上記上側部材55の下部に有する開口部553の周縁に上記下側部材56と接合するための接合部552を設け、当該接合部552を下側部材の上部に有する開口561内部に押し込むことで上側部材55及び下側部材56を接合させることを特徴とする。
本発明により、(1)凹部31の内側にピン311を設けることで、指や衣服にピン311が引っ掛かることを防止し、また、指触りの良いものにすることができる。
また、(2)凸部32の上部外面にピン311と係合するためのエッジ321を設けるようなシンプルな構造とすることで、連結部品の製造が容易になるばかりでなく、連結部品の小型化・軽量化を可能にし、これにより生産性の問題を解消することができる。
更に、(3)これらの凹部31と凸部32を連結させることにより、連結状態では、ピン311やエッジ321が完全に内部に隠れ、外部からは係合の態様を視認できなくなることから、デザイン性を向上させることができる。
更に、(4)凹部31と凸部32とを長軸方向に接近させ、ピン311がエッジ321の任意の位置に接触すると磁力により当該ピン311がエッジ321に沿って移動して安定位置323に誘導されるため、人の操作による凹部31と凸部32の位置合わせを不要にできる。即ち、凹部31と凸部32とを長軸方向に接近させるだけでピン311を自動的に安定位置323に誘導できる。
更に、(5)安定位置323の長軸方向に固定部322を設けることで、ピン311の長軸方向への移動を阻止できるようなロック機構が提供され、即ち、何かのはずみで凹部31又は凸部32が長軸方向へ引っ張られたとしても簡単に外れるようなことは生じない。
更に、(6)安定位置323に位置している連結状態の凹部31と凸部32との内いずれか一方を軽く長軸を中心に捻るだけで、容易に脱着できる。
更に、(7)凹部31及び凸部32の接触縁部を、同じ勾配のテーパー形状とすることで、凹部31と凸部32を連結する際に、毛髪等が接触縁部に存在していても、当該テーパー形状により外側に押し出すようになるため、毛髪等を挟みにくくすることができる。
更に、(8)凸部52(32)を、エッジを有した中空貫通式の上側部材55、及び中空式の下側部56の2パーツからなる部品構成とすることにより、凸部52を軽量化することができ、また、凸部52が故障した際の部品の交換を容易にすることができる。
図1は、本発明の一実施形態の装身具用連結部品における凹部に設けられたピンが凸部に設けられたエッジ上で安定位置に誘導されて係合され、更に固定部において固定される一連の様子を示した模式図である。 図2Aは、従来技術における装身具用連結部品の断面図である。 図2Bは、従来技術における装身具用連結部品が備える中空式リング部材を示す斜視図である。 図3Aは、本発明の第1実施形態の装身具用連結部品における凹部及び凸部を示す斜視図である。 図3Bは、本発明の第1実施形態の装身具用連結部品における凹部及び凸部それぞれの側面図及び底面図である。 図3Cは、本発明の第1実施形態の装身具用連結部品における凹部及び凸部が連結している状態を示す模試図である。 図4は、本発明の第1実施形態の装身具用連結部品を用いたネックレスの模式図である。 図5Aは、本発明の第1実施形態の装身具用連結部品における凹部に設けられたピンの一実施例を示す模試図である。 図5Bは、発明の第1実施形態の装身具用連結部品における凹部に設けられたピンの各種変形例を示す断面図である。 図6Aは、本発明の第1実施形態の装身具用連結部品における凸部に設けられたエッジについての展開図の一実施例である。 図6Bは、本発明の第1実施形態の装身具用連結部品における凸部に設けられたエッジについての展開図の別の実施例である。 図7Aは、従来技術の第1実施形態の装身具用連結部品における凹部及び凸部が連結する際の接触縁部の模式図である。 図7Bは、本発明の第1実施形態の装身具用連結部品における凹部及び凸部が連結する際の接触縁部の模式図である。 図8Aは、本発明の第2実施形態の凹部及び凸部の側面図及び底面図である。 図8Bは、本発明の第2実施形態の凹部で用いられるピンの拡大図である。 図9は、本発明の第2実施形態の凸部が上側部材と中空式の下側部材とに分離された状態を示した正面図である。 図10は、本発明の第2実施形態における、接合部に長軸方向の溝を備えた上側部材の斜視図である。 図11は、本発明の第2実施形態において凸部を上側部材と下側部材を長軸方向に接合することで形成する様子を示した概略図である。 図12は、本発明の第2実施形態における凹部、並びに上側部材及び下側部材を備えた凸部がそれぞれ分離した状態を示した斜視図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る装身具用連結部品を図面を参照しながら説明する。尚、以下の実施形態は例示に過ぎず、特許請求の範囲に記載の発明がこれに限定されるものではない。
図3Aは、本発明の第1実施形態における装身具用連結部品を示している。当該連結部品は、中空リング部材である凹部31及びリング部材である凸部32の対からなる。図示のとおり、凹部31には内部に1つ以上のピン311が設けられ、また、凸部32には上部外面に1つ以上のエッジ321が設けられている。後述のとおり、これら凹部31及び凸部32を連結させるために、ピン311が当該エッジ321の任意の位置に接触すると、ピン311がエッジ321に沿って移動し、エッジ321の終端に位置する安定位置323に誘導されて係合される。また、当該安定位置323の長軸方向には、ピン311が安定位置323から長軸方向へ移動する場合に当該ピン311の移動を阻止するための固定部322が設けられており、当該固定部322が、凹部31と凸部32の連結状態におけるロック機構を提供する。
尚、ピン311及びエッジ321は、それぞれ1つ以上設けているが、連結の機能及び軽量化の観点では、好ましくは、エッジ321を3つ設け、またピン311の数を3つとするのがよい。しかしながら、これに限定されることはなく、例えば軽量化のためそれぞれ2つとしてもいいし、それ以外にもそれぞれ4つ以上設けてもいいことは言うまでもない。
図3Bは、これら一対の凹部31及び凸部32の側面図及び底面図を示している。一対の凹部31及び凸部32には、磁力により長軸方向に相互に引き合うよう各々の接触面にマグネット34,35が設けられており、凹部31と凸部32とが長軸方向に沿って接近するだけで、これらマグネット34,35による磁力に従って、凸部32と凹部31とが引き合い、更に、凹部31が内側に有するピン311が、凸部32が上部外面に有するエッジ321の任意の位置に接触すると、ピン311は、これらマグネット34,35による磁力に従ってエッジ321に沿って移動して、エッジ321の終端に位置する安定位置323に安定的に誘導される。ここで、エッジ321の終端に位置する安定位置323とは、磁力によりピン311がエッジ321に対して安定して係合される位置のことである。凹部31と凸部32とが連結されており、長軸方向に力が加わっていない定常状態において、ピン311は当該安定位置323に位置することとなる。
このように、本実施形態は、ピンの位置合わせを必要とすることなく、凹部31に対して、凸部32が接近されると、磁力に従って凸部32が回転しながら自動的に凹部31に挿入されて、最終的には、安定位置323において自動的に凹部31に凸部32を連結させることができるという特徴を有している。
図3Aでは凹部31及び凸部32が分離しているのに対し、図3Cは、これらが連結している状態を示している。図示のとおり、連結状態では、ピンやエッジは完全に内部に隠れていており、係合の様子を外部から視認することはできない。
これら凹部31及び凸部32は、更に、ネックレス等と接合するための接合部33,33’をそれぞれ備えており、図4は、当該接合部33,33’に接合した本実施形態の装身具用連結部品を用いたネックレスを示している。
図5Aは、ピン311の形状の一実施例を示している。ピン311は、図6A及び6Bで後述するエッジ321の形状との関係で、曲面部350a及び平面部350b、及び底面部350cを含む略半円筒形状を有するのが望ましいが、これに限定されない。即ち、図5Aに示したピン311の断面図は、図5Bに示す通り、円周の一部とその弦とからなる形状351とするものであるが、これに限定されることなく任意の形状とすることができ、その変形例として同じく図5Bに示すとおり、八角形状352をはじめとした多角形状、三日月形状353をはじめとした複数の曲線からなる形状、扇形状354をはじめとした任意の数の直線と曲線からなる形状、円形状や楕円形状355といった曲線形状とすることができる。
尚、ピン311は、底面部350cにおいて凹部31の内側表面と接着されている。
また、図5Aに示され、また図5Bに示される円周の一部とその弦とからなる形状351を有するピン311は、図6A及び6Bで後述する固定部322、322’において最適に当接させるために、長軸方向に対して角度θほど傾斜して斜めに取り付けられる。
図6A及び6Bは、本発明の実施形態におけるエッジ321の展開図を示している。図6A及び6B共に4つのエッジを有するものとして示している。図示のとおり、各エッジ321は、漏斗形状60を有している。更に、当該漏斗形状のエッジの一部が更に丸み61を有している。このような構成により、上記ピン311がエッジ321の任意の位置に接触すると、ピン311をその後エッジ321に沿って安定的に移動させることができる。そして、エッジ321の終端には、それぞれ安定位置323、323’が配置され、エッジ321に沿って移動させたピン311は、当該安定位置323、323’に安定的に誘導される。当該安定位置323、323’に対し、更に、長軸方向に固定部322,322’が設けられており、人が凸部32を引っ張る等、ピン311に対して長軸方向に力が加えられることで、安定位置323、323’に位置しているピン311を当該固定部322,322’に長軸方向に押し上げるように移動させて、その間ピン311を固定する構造を有しており、このような固定部322、322’はロック機構として機能し、ピン311の長軸方向への移動を阻止するようにピン311をロックすることができる。
図6A及び6Bのとおり、当該固定部322,322’は、長軸方向へのガイド線450及び角度θの傾斜を設けた傾斜線460,460’を有する溝で構成される。
ここで、ピン311の断面図を、図5Bに示す円周の一部とその弦とからなる形状351を有する形状とした場合、即ち、ピン311が有する形状を、図5Aのような曲面部350aと平面部350bとを含む略半円筒形状とした場合、図6Aに示すとおり、固定部322の形状は、安定位置323においてピン311が長軸方向に移動する場合に、平面部と固定部とが密着し、その当接面積が最も大きくなるように当接する形状とすることができ、これによりピン311の長軸方向の移動を効果的に阻止できる。この実施については、図1の説明において後述する。
また、ピン311の断面を、図5Bに示す円(もしくは楕円355)、即ち、球体の形状とした場合には、当該球体のピン311との当接面積を最大化するよう、固定部322’の一部に更に丸みを持たせ、ガイド線450に対して角度θの傾斜を設けた傾斜線460’を曲線としている。
尚、当接状態にあるピン311は、固定部322,322’の溝のこのような構造により、長軸を中心とした捻る方向に力を加えるだけで容易にロック機構が解除され、凹部31と凸部32との脱着を容易にすることができる。
図1は、本実施形態の装身具用連結部品における凹部31に設けられたピン311が凸部32に設けられたエッジ321上で安定位置323に誘導されて係合され、その後、安定位置323において、ピン311に対して長軸方向に力が加えられると長軸方向の固定部322に押し上げられて当接され、固定部322の一部と当接される様子を示した模式図である。
即ち、(0)凹部31に対して凸部32が、当該凹部31及び凸部32の接触面にそれぞれ設けられたマグネット34、35の磁力に従って長軸方向に接近されて、凹部31に対して凸部32が挿入され(図示せず)、そして(1)ピン311がエッジ321の任意の位置に接触すると、当該ピン311はいずれか1つのエッジ321に振り分けられ、次いで、(2)マグネット34,35の磁力に従って、更にピン311がエッジ321に沿って移動し、エッジ321の終端に位置する安定位置3231に誘導されて係合される。ここまでの一連の動作は、凹部31及び凸部32が長軸方向に接近しさえすれば、ピン311がエッジ321のいずれかの部分に接触するため、特段手動による位置合わせを行う必要がなく、凹部31に対して、凸部32が回転しながら挿入されて自動的に連結される。そして、(3)安定位置323において、ピン311に対して長軸方向に力が加えられることで、ピン311が長軸方向の固定部322に押し上げられるように移動させて固定部43に当接させ、力が加えられている間、固定部322において、ピン311が最適にロックされ、ピン311の長軸方向の移動が阻止される。
尚、エッジ321の終端に位置する安定位置323とは、磁力によりピン311がエッジ321に対して安定して係合される位置のことである。凹部31と凸部32とが連結され定常状態にある場合には、ピン311は当該安定位置323に位置することになる。即ち、上記(3)の後に、ピン311に対する長軸方向の力が加えられなくなった場合には、磁力により、ピン311は安定位置323に押し下げられ、再び、当該安定位置323においてエッジ321と係合される状態となる。
図7Bは、本実施形態の装身具用連結部品の凹部31と凸部32とが連結される際の接触縁部を示している。従来技術においては、図7Aに示すとおり、接触面は長軸方向に対して垂直方向に設けられていた。しかしながら、このような従来技術の構造とした場合、凹部31と凸部32とを連結しようとした場合に、毛髪等が挟まってしまうという課題があった。尚、図中の黒丸は毛髪等を示している。
そこで、装身具用連結部品の変形例では、図7Bに記載のとおり、凹部31及び凸部32の接触縁部が、同じ勾配のテーパー形状となるような構造を有している。このような構造により、凹部31と凸部32とを連結する際に、仮に毛髪等が接触縁部に存在していても、テーパー形状により外側に押し出すようになるため、毛髪等を挟みにくくすることを可能にする。
(第2実施形態)
第2実施形態では、凸部のうちエッジを有する部分(即ち、上部外面部分)に、軽量化のために更に溝を設けている。また、第2実施形態の凸部は、エッジを有した上部外面を備えた中空貫通式の上側部材と、それ以外の中空式の下側部材との2つの部材を備えており、当該凸部が上側部材と下側部材を長軸方向に接合することで形成される。尚、本実施形態においては、凹部及び凸部の連結形態及び凹部及び凸部の接触縁部の形状については第1実施形態と変わるところがないため、説明を省略する。
以下、図8〜13Cを用いて第2実施形態に係る装身具用連結部品を詳細に説明する。
図8Aは、本実施形態における凹部51及び凸部52の側面図及び底面図をそれぞれ示しており、第1実施形態における図3Bに対応している。
凹部51では、開口部内側にピン511を設けている。図示のとおり、ここではピン511を3つ設けており、また、これに対応して凸部52のエッジも3つ設けている。また、取り外し可能なマグネット54がマグネット用爪(図示せず)によって固定されている。ピン511は、図8Bの拡大図に示すとおり、図3Bのピン311に比べて連結時に凹部51の内側の壁に接触する面積が大きくなるように断面が台形状の土台512を設けている。
図8Aにおいて、凸部52のうちエッジを有する上部外面部分521に更に少なくとも1つの溝525(525’)を設けている。尚、溝525(525’)の形状は、任意のものでよく、直線、曲線及びこれらの組み合わせで形成することができる。また、図8Aでは、525と525’の2つの溝を設けたが、1つの溝を形成してもよいことは言うまでもない。凸部52のうちエッジを有する上部外面部分521には、更に、マグネット55を固定するための2つのマグネット用爪527を設けている。後述のとおり、上部外面部分521は長軸方向に中空貫通式の形状とすることができ、この場合に、この2つのマグネット用爪527でマグネット55を固定できる。尚、このマグネット用爪は、凸部52の開口部内側にも1又はそれ以上設けることができるが、ここでは図示していない。
本実施形態において、このように上部外面部分521に溝525を設けたのは、凸部52を軽量化し、凹部51と凸部52が係合する際の摩擦抵抗を軽減するのに加え、係合を繰り返した結果として生じる傷を目立たなくするためである。
図9は、本実施形態の凸部52が、エッジを有した上部外面を備えた中空式の上側部材55と、それ以外の中空式の下側部材56との2つの部材を備え、これらの部材が分離している状態を示す正面図である。凸部52は、製造工程において、上側部材55と前記下側部材56を長軸方向に接合することで形成される。
図示のとおり、上側部材551の下部に有する開口部553の周縁に、下側部材56と接合するための接合部552を設け、凸部52を製造する際に、接合部552を下側部材56の上部に有する開口561の内部に押し込んで上側部材55及び下側部材56を接合させる。上側部材55と下側部材56は共に中空式であり、特に、上側部材55は上部底面554及び下部底面553共に開口にした中空貫通形状、即ち円筒状にすることができる。このように凸部52を形成することにより、凸部52、更には装身具用連結部品全体を軽量化することを可能にする。
接合部552は、断面がリング状でありその側面は略山型形状である。また、図10で後述するとおり、接合部552には1又はそれ以上の長軸方向の溝553を設けている。下側部材56の対応する接合部(図示せず)は上側部材551の当該接合部552と嵌合する形状のリング状の溝を有することは言うまでもない。また、図11で後述するとおり、下側部材56の内部には、上記接合部552の1又はそれ以上の溝553に対応する1又はそれ以上のピンを設けている。
図10は、接合部552に長軸方向の溝553を設けた上側部材55の斜視図である。長軸方向の溝553は、等間隔に4つ設けることが最適であるが、これに限定されることはない。
図11は、製造工程において、このような凸部52が上側部材55と下側部材56を長軸方向に接合することで形成される概略図を示す。図示のとおり、下側部材56の内部には、上記接合部552の溝553に対応する1又はそれ以上のピンを設けており、凸部の製造時において、溝553にこのピンを位置合せしながら、接合部552を下側部材56の開口561の内部に押し込んで上側部材と下側部材を接合させることにより形成する。尚、1又はそれ以上のピンは等間隔に2つ設けることが最適であるが、溝553同様、やはりこの個数に限定されることはない。
このように、本実施形態の装身具用連結部品は、凹部51及び凸部52を備え、更に、凸部52が、上側部材55及び下側部材56を備えたものである。図12は、このような3つの部材を備えた装身具用連結部品について、それぞれが分離した状態を示している。
このように、本実施形態の装身具用連結部品は、装身具用連結部品を凹部51、並びに上側部材55及び下側部材56の3つの部材で構成することにより、装身具用連結部品全体の容積のかなりの部分を空洞とすることができ、軽量化の点で非常に有利なものとなる。
以上のとおり、本発明の装身具用連結部品は、図4に示すようなネックレスにおけるクラスプとして用いることが可能である。更に、上述した本発明の特徴により、連結部品の小型化・軽量化の問題が解消され、デザイン性を向上させることが可能となるから、このようなクラスプに限定されることはなく、ペンダント等の他の装身具や、装身具以外にも、例えばキーホルダーにも適用することができる。
11 リング部材
12 中空リング部材
111 突起
121 溝
31,51 凹部
32,52 凸部
311 ピン
321 エッジ
33,33’ 接合部分
34,35,54,55 マグネット
350a 曲面部
350b 平面部
323 安定位置
322,322’ 固定部
450 ガイド線
460,460’ 傾斜線
511 ピン
521 上部外面部分
527 マグネット用爪
551 上側部材
552 下側部材

Claims (11)

  1. 一対の凹部及び凸部からなり、磁力により長軸方向に相互に引き合うよう各々にマグネットを設けた装身具用の連結部品であって、
    前記凹部の内側にピンを設け、前記凸部の上部外面に前記ピンと接触させるためのエッジを設け、
    前記ピンが前記エッジの任意の位置に接触すると、磁力により前記ピンが前記エッジに沿って移動して安定位置に誘導されることで係合され、更に、
    前記ピンが前記安定位置から長軸方向へ移動する場合に、前記ピンの移動を阻止する固定部を設け、
    前記エッジが、前記凸部の上部外面に設けた溝が有する壁の一部を形成し、
    前記凸部の上部端から前記安定位置に向けて、前記エッジに沿って前記溝の幅が細くなるように、前記溝の一部が形成されたことを特徴とする、装身具用連結部品。
  2. 請求項1に記載の装身具用連結部品であって、
    前記ピンが、曲面部と平面部とを含む略半円筒形状を有し、
    前記ピンが、前記曲面部の一部が前記エッジと接触しながら前記安定位置に誘導され、更に、前記安定位置から前記ピンが長軸方向に移動する際に、前記平面部が前記固定部の一部と当接することで、前記ピンの長軸方向への移動が阻止されることを特徴とする、装身具用連結部品。
  3. 前記ピンが、前記長軸方向に対して斜めに取り付けられている、請求項2に記載の装身具用連結部品。
  4. 記エッジの一部が更に丸みを有している、請求項1から3のいずれか一項に記載の装身具用連結部品。
  5. 前記エッジを前記凸部の上部外面に3つ設けた、請求項1からのいずれか1項に記載の装身具用連結部品。
  6. 前記凹部及び前記凸部の接触縁部が、同じ勾配のテーパー形状を有する、請求項1からのいずれか1項に記載の装身具用連結部品。
  7. 装身具用の連結部品を位置合わせ不要に連結する方法であって、前記連結部品がリング状の一対の凹部及び凸部を備え、磁力により長軸方向に相互に引き合うよう各々にマグネットが設けられており、前記凹部に対して前記凸部が接近されると、
    前記凹部に対して前記凸部が、前記各マグネットの磁力に従って長軸方向に挿入されるステップと、
    前記凹部の内側に設けられたピンが前記凸部の上部外面に設けられた1つ以上のエッジの任意の位置に接触すると、前記ピンが、前記1つ以上のエッジの内いずれか1つに振り分けられるステップと、
    前記ピンが、更に、前記各マグネットの磁力に従って、前記振り分けられたエッジに沿って移動され、該エッジの終端に位置する安定位置に誘導されて係合されるステップと、
    を含み、
    前記エッジが、前記凸部の上部外面に設けた溝が有する壁の一部を形成し、
    前記凸部の上部端から前記安定位置に向けて、前記エッジに沿って前記溝の幅が細くなるように、前記溝の一部が形成されることを特徴とする、方法。
  8. 請求項に記載の方法であって、前記凸部には、前記安定位置の長軸方向に固定部を設けられ、更に、
    前記長軸方向に力が加えられている間、前記ピンを前記安定位置から長軸方向へ移動させて前記固定部の一部と当接させ、前記ピンの移動を阻止するステップを含む、方法。
  9. 請求項1からのいずれか一項に記載の装身具用連結部品であって、前記凸部が、前記エッジを有した上側部材と中空式の下側部材とを備え、前記上側部材と前記下側部材を前記長軸方向に接合することで形成される、装身具用連結部品。
  10. 請求項に記載の装身具用連結部品であって、前記上側部材が前記長軸方向に中空貫通式の形状であり、前記上側部材の下部に有する開口部の周縁に前記下側部材と接合するための接合部を設け、前記上側部材の接合部を前記下側部材の上部に有する開口内部において前記下側部材接合させることを特徴とする、装身具用連結部品。
  11. 請求項10に記載の装身具用連結部品であって、更に、前記接合部に1又はそれ以上の溝を設けると共に前記下側部材の開口内部に1又はそれ以上の第2のピンを設け、前記溝に前記第2ピンを位置合せして前記上側部材及び前記下側部材を接合させることを特徴とする、装身具用連結部品。
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