JP3170902U - スライドファスナー用開離嵌挿具及びスライドファスナー - Google Patents
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Abstract
【課題】開離嵌挿具を開く際、垂直方向以外に水平方向にも着脱が可能となり、スライダーを引き下げるときの惰力により差込部材を外すことができる離嵌挿具を提供する。【解決手段】開離嵌挿具は、第1ファスナーストリンガー2の下端に配された支持部材7と、第2ファスナーストリンガー2’の下端に配された差込部材8とから構成される。支持部材7は、支持部と膨出部とを有し、膨出部の表面には差込部材8の挿入方向に向けて傾斜する第1ファスナーストリンガー2の長手方向と交差する溝部が形成されている。その底部平面には磁性体又は磁石が固着されている。差込部材8は、差込板10と突出部20とを有しており、突出部20には前記磁性体又は磁石と吸着可能な磁性体17’が固着されている。【選択図】図2
Description
本考案は、スライドファスナーの開離嵌挿具とその開離嵌挿具を備えたスライドファスナーに関し、より詳細には、いわゆるサイドオープンタイプのスライドファスナーの開離嵌挿具及び同開離嵌挿具を有するスライドファスナーに関するものである。
従来、ファスナーチェーンのサイドから開離嵌挿操作ができるサイドオープンタイプの開離嵌挿具の例が、例えば米国特許第4139927号明細書(特許文献1)に開示されている。この特許文献1に開示された開離嵌挿具は、図9に示すように、左右のファスナーストリンガー102,102’のそれぞれの下端に、ピン107aを突設した保持部材107と、前記ピン107aと係合するソケット108aを設けた差込部材108とを有しており、ピン107aとソケット108aとを係合させることによって、前記ピン107aを中心として差込部材108を回動させて、保持部材107に保持されたスライダー104の側方からフランジ間に嵌入し、ファスナーチェーン下端の開離嵌挿具を閉鎖させる。ファスナーチェーンを開離させるときは、差込部材108をピン107aを中心として逆方向に回動させて、スライダー104の側方から外したのち、前記差込部材108のソケット108aをピン107aの軸線方向に操作して保持部材107のピン107aから抜く。
また同じくサイドオープンタイプの開離嵌挿具の他の例が、特開2000−232908号公報(特許文献2)に開示されている。この開離嵌挿具は、図10に示すように、一方のファスナーストリンガー202の下端に、側面に差込凹溝224を形成した結合片(保持部材)207を設け、同結合片207の先端に形成された円板状の基部の中央にスナップタイプの突起221を突設した雄係合部220を設け、他方のファスナーストリンガー202’の下端に、前記結合片207の側面に形成された差込凹溝224に差し込むことのできる差込部210を有する係止片(差込部材)208を設けている。係止片208の先端に形成された円板状の基部の中央にスナップタイプの凹孔231をもつ雌係合部234を設け、雄係合部220と雌係合部234とをスナップ係合させた後、係止片208を回動させてその差込部210をスライダーのフランジ間及び結合片207の差込凹溝224に差し込み、スライダーを引き上げてファスナーチェーンを閉鎖させる。
更に他のサイドオープンタイプの開離嵌挿具の一例が、例えば特開2004−248809号公報(特許文献3)に開示されている。この開離嵌挿具は、図11に示すように、水平に係脱可能な保持部材310と差込部材311とを合成樹脂から成形し、両部材310,311の下端を互いに重合し、かつ摺接回動できる摺接板312,313を一体に設け、摺接板312,313の重合面に互いに吸引できる磁性体317を配設することによって、保持部材310と差込部材311とを磁力を用いて自動的に吸引し、両部材310,311のセンター合わせ操作及び閉鎖操作をきわめて簡易に行うことができるようにしている。
しかして、上記特許文献1に開示されたスライドファスナーの開離嵌挿具は、左右のファスナーストリンガーの下止具の各下端に、ファスナー面に直角に突出するピンと同ピンに係合するソケットとを設け、ピン及びソケットのセンター合わせを行った後に、ピンとソケットとを係合させなければならない。上記特許文献2に開示された開離嵌挿具も同様に左右の下止具にそれぞれ形成された突起と凹構とを心合わせしたのち係合させねばならない。このように特許文献1及び2に開示された開離嵌挿具にあっては、その開閉操作が極めて面倒であり、特に子供、老人にとっては難儀な操作であるなどの問題がある。
更に、上記特許文献3に開示されたスライドファスナーの開離嵌挿具は、左右のファスナーストリンガーの端部に設けた保持部材と差込部材とを磁性体を用いて自動的に吸引するため、両部材のセンター合わせ操作及び閉鎖操作を簡易に行うことができる。しかしながら、その具体例によれば、一方の磁性体の中央に凸部を突出させ、他方の磁性体の中央に凹部を設ける場合と、前記磁性体同士の重合面を平坦に形成するとともに、一方の磁性体の外周に半円弧を越える円弧長さをもつ周壁で囲んでいる場合が例示されている。この場合、いずれにしても磁性体同士を水平方向に摺動させることができず、開離嵌挿具の開閉操作を行うにあたっては、一対の下止具をファスナー面に対して垂直方向(ボタン着脱方向)へと相対的に移動させる以外は下止具同士を脱着することができない。
本考案は、こうした問題点を踏まえて開発されたものであり、開離嵌挿具における支持部材と差込部材との開閉操作を、ファスナー面に対する垂直方向の相対的な移動以外にも水平方向の移動により着脱が可能となり、更にはスライダーを下ろす力の惰力によって簡単に支持部材と差込部材との開離嵌挿操作ができるスライドファスナー用開離嵌挿具を提供することが主たる目的である。
また、本考案は上述した主たる目的に加え、スライドファスナーにおけるサイドオープンタイプの開離嵌挿具において、差込部材が支持部材に乗り上げることなく位置決めでき、かつ磁性体を配置するスペースを十分確保した上で軽量かつコンパクトなスライドファスナーの開離嵌挿具を提供することを目的としている。
更に、本考案は上述した主たる目的に加え、スライドファスナーにおけるサイドオープンタイプの開離嵌挿具において、差込部材をより安定して保持できるスライドファスナーの開離嵌挿具を提供することを目的としている。
更にまた、本考案は上述した主たる目的に加え、スライドファスナーにおけるサイドオープンタイプの開離嵌挿具において、突出部を溝部に挿入する際に、差込部材が支持部材の正しいセット位置へと効率よく誘導できるスライドファスナーの開離嵌挿具を提供することを目的としている。
更にまた、本考案は上述した主たる目的に加え、左右のファスナーストリンガーを離間する方向に力(いわゆる横引き力)がかかった際に、お互いに接触することで、支持部材と差込部材の係合の解除を防止したスライドファスナー用開離嵌挿具を提供することを目的としている。
更に、本考案は上述した主たる目的に加え、スライドファスナーにおけるサイドオープンタイプの開離嵌挿具において、ファスナーストリンガーの先端から突出部と膨出部が飛び出ることで操作時の視認性を向上させたスライドファスナーの開離嵌挿具を提供することを目的としている。
また更に本考案は、上述した主たる目的に加え、膨出部の下端部に、ファスナーストリ
ンガーの長手方向に向けて下り傾斜となるテーパー部を設けること、又は突出部を頭部と、頭部と差込板を連結する頭部より幅の細い連結部とすることで、差込部材の溝部への挿入をより容易にしたスライドファスナー用開離嵌挿具を提供することを目的としている。
ンガーの長手方向に向けて下り傾斜となるテーパー部を設けること、又は突出部を頭部と、頭部と差込板を連結する頭部より幅の細い連結部とすることで、差込部材の溝部への挿入をより容易にしたスライドファスナー用開離嵌挿具を提供することを目的としている。
上記目的は、本考案の基本構成である、一方のファスナーストリンガーの一端部に配置された支持部材と、他方のファスナーストリンガーの前記支持部材に対向する端部に配置された差込部材とを有するスライドファスナーの開離嵌挿具であって、前記支持部材の自由端部に前記差込部材の自由端部を差し込むための溝部を有しており、前記支持部材と前記差込部材との少なくとも一方に磁石が配され、少なくとも他方に磁性体が配されており、前記支持部材の前記溝部は、ファスナーストリンガーの長手方向と交差するように、差込部材の差し込み方向に斜めに形成されている、こと特徴とするスライドファスナー用開離嵌挿具により効果的に達成される。
本考案の好適な態様によれば、前記支持部材の前記溝部は、端部側側壁と、務歯側側壁と、前記端部側側壁及び務歯側側壁とによって挟まれた底部平面とを有し、溝断面は概ね、一辺が開放された四角形の形状に形成され、その底部平面のファスナー長手方向下端部には前記磁石又は磁性体が前記底部平面と略面一となるよう固着されている。前記溝部は、その前後端部が連通していることが好ましいが、上記突出部を挿入する側の端部が開放し、その奥側を閉鎖させてもよい。また、好ましくは前記支持部材の前記溝部は差込部材の差し込み方向に斜めに形成されており、前記差込部材の前記自由端部は前記溝部に向けて所定の差込み角度θで屈曲している。
支持部材の前記溝部の底部平面に固着される前記磁石又は磁性体の中心位置は、務歯噛合時の噛合中心線の延長線上に配されており、前記支持部材の前記差込部材との対向側面に前記差込部材の差込部が差し込まれる差込凹溝が形成されている。この差込凹溝の溝底は前記噛合中心線の延長線上に配される。
前記支持部材の自由端部に形成される前記溝部は、前記差込部材の前記自由端部の先端部に固着された磁石又は磁性体と、前記溝部の底部平面に固着された磁性体又は磁石とが溝内で吸引接合しているとき、前記差込部材が前記差込位置と上記務歯噛合時の噛合中心線との間を、磁性体又は磁石を中心として揺動可能な溝幅を有していることが望ましい。なお、前記磁性体及び/又は前記磁石は、同一直径の円盤からなることが好ましい。
また、前記支持部材と前記差込部材との自由端部は、その重合時における重合面を挟んで、それぞれが第1及び第2ファスナーストリンガーよりも肉厚な膨出部及び突出部に形成されてなることが好ましい。
また、前記左右のファスナーストリンガーの噛合状態において、左右のファスナーストリンガーが互いに離れる方向に力がかかったときに、前記溝部に挿入されている前記突出部と、前記溝部の前記端部側側壁とが接触し、端部側側壁が前記突出部のファスナーストリンガーの左右方向への移動を妨げるようにされるとよい。一方、前記膨出部の下端部表面には、ファスナーストリンガーの長手方向に向けて下り傾斜となるテーパー面が形成されているとよい。前記突出部は、頭部と、当該頭部及び差込部とを連結する連結部とを有していることが望ましい。前記スライドファスナー用開離嵌挿具を有するスライドファスナーにあって、第1及び第2ファスナーストリンガーの務歯同士が磁力により吸引可能に構成されていてもよい。
この考案は、サイドオープンタイプの開離嵌挿具にあって、支持部材と差込部材との各
自由端部を磁力をもって吸着できる磁性体を配しており、更には前記支持部材の自由端部に、差込部材の自由端部をファスナーストリンガーの長手方向と所定差込角度をもって挿入可能な溝部が斜めに形成されていることを最も特徴としている。かかる特徴ある構成のため、第1及び第2ファスナーストリンガーの端部に設けた支持部材と差込部材とを互いに重合するよう磁力により吸引して、両部材のセンター合わせが自動的になされ、また差込部材を支持部材の前記溝部に差込み方向に斜めに挿入したのち、吸着した前記磁性体を中心として差込部材を溝部の内部で幅方向に回動させて、差込部材の差込部を予めセットされたスライダーの上下フランジ間の間隙を通して定位置まで差し込み、開離嵌挿具を閉じ、スライダーを引き上げてスライドファスナーを閉鎖する。
自由端部を磁力をもって吸着できる磁性体を配しており、更には前記支持部材の自由端部に、差込部材の自由端部をファスナーストリンガーの長手方向と所定差込角度をもって挿入可能な溝部が斜めに形成されていることを最も特徴としている。かかる特徴ある構成のため、第1及び第2ファスナーストリンガーの端部に設けた支持部材と差込部材とを互いに重合するよう磁力により吸引して、両部材のセンター合わせが自動的になされ、また差込部材を支持部材の前記溝部に差込み方向に斜めに挿入したのち、吸着した前記磁性体を中心として差込部材を溝部の内部で幅方向に回動させて、差込部材の差込部を予めセットされたスライダーの上下フランジ間の間隙を通して定位置まで差し込み、開離嵌挿具を閉じ、スライダーを引き上げてスライドファスナーを閉鎖する。
また、開離嵌挿具を開離するときは、前述の操作と逆の順序で差込部材を操作することにより、簡単に差込部材をスライダー及び支持部材から外すことができる。本考案の開離操作は前述の操作に加えて、スライダーを開離嵌挿具を挿通状態となるまで引き下げたとき、その惰力によっても差込部材をスライダー及び支持部材から簡単に外すことが可能である。更に本考案の開離嵌挿具によれば、このように支持部材の重合面に沿った差込部材の移動操作によって支持部材を差込部材から分離することが簡単にできるだけでなく、重合面に垂直な方向への垂直操作によっても差込部材と支持部材とを簡単に分離させることが可能となる。
更に、本考案にあっては、支持部材の前記溝部の底部平面に固着される前記磁石又は磁性体の中心位置を、務歯噛合時の噛合中心線の延長線上に配し、前記支持部材の前記差込部材との対向側面に前記差込部材の差込部が差し込まれる差込凹溝を形成しており、この差込凹溝の溝底は前記噛合中心線の延長線上に配されている。そのため、スライドファスナーの閉鎖時には、務歯の噛合中心線上に支持部材の差込凹溝の底面と差込部材の差込板の支持部材との対向端縁とが一直線となって配されることになり、務歯の噛合時における形態の安定性が確保できる。
なお、本考案では、溝部が、端部側側壁と、務歯側側壁と、端部側側壁及び務歯側側壁とによって挟まれた底部平面とによって、溝断面が概ね、一辺が開放された四角形の形状に形成されており、その溝部を支持部材の表面を差込部材の差込み方向に斜めに連通させて形成していることから、差込部材を前記溝部に挿入するとき、磁石や磁性体の吸着面と溝部の底部平面とが面一にされているため、差込部材は抵抗なく溝部内に挿入され、しかも差込部材の自由端部の先端部に固着された磁石又は磁性体と前記溝部の先端部に固着された磁石又は磁性体とが中心部で吸着するため、自動的にセンター合わせができ、構造が簡単な上に格別のセンター合わせ操作や差込部材と支持部材との嵌脱操作が極めて簡単にできるようになる。特に、支持部材の磁性体と差込部材の磁性体とが同一直径の円盤からなる磁石であるときは、吸引力が向上し、突出部を溝部に挿入した際に、正しいセット位置へと効率よく誘導することができる。
前記支持部材と前記差込部材との自由端部は、その重合時における重合面を挟んで、それぞれが第1及び第2ファスナーストリンガーよりも肉厚な膨出部と突出部とされているため、ファスナーストリンガーの先端から突出部と膨出部とが突出し、開離嵌挿操作時の視認性を向上させることができる。また、第1及び第2ファスナーストリンガーが噛合状態にあるとき、第1及び第2ファスナーストリンガーに互いが離れる方向に力がかかったときは、前記溝部に挿入されている突出部が溝部の端部側側壁と接触し、端部側側壁が突出部の第1及び第2ファスナーストリンガーが幅方向に移動することを阻止するため、支持部材と差込部材の係合が解除されることが防止される。また、前記膨出部の下端部表面を、ファスナーストリンガーの長手方向に向けて下り傾斜となるテーパー面を形成し、又は突出部を頭部と、頭部と差込部とを連結する幅の狭い連結部とを形成すると、差込部材の溝部への挿入をより容易にする。
以下、本考案の代表的な実施形態を実施例に基づき図面を参照しながら具体的に説明する。
(実施例1)
この考案のスライドファスナー用の開離嵌挿具5は、図1に示すようにファスナーチェーン1の下端の自由端部7a,8aに取り付けられる。開離嵌挿具5は、図2に示すように、一方の第1ファスナーストリンガー2の下端に配置された支持部材7と、他方の第2ファスナーストリンガー2’の下端に配置された差込部材8とを有している。この実施形態における支持部材7は、務歯取付け側に配される差込板10と、連結部16を介して配される突出部20とを有しており、差込部材8は、務歯取付け側に配される厚板状の保持部9と、その保持部9に連続して配される膨出部21とを有している。突出部20及び膨出部21の重合面の一方には少なくとも磁石18’,18が固着されており、他方の重合面には磁性体17,17’又は磁石18,18’が固着され、突出部20及び膨出部21の磁気作用によって吸引して重合できるようにされ、且つその吸引中心を中心として支持部材7と差込部材8とが所定の角度を相対的に回動できるように構成されている。
(実施例1)
この考案のスライドファスナー用の開離嵌挿具5は、図1に示すようにファスナーチェーン1の下端の自由端部7a,8aに取り付けられる。開離嵌挿具5は、図2に示すように、一方の第1ファスナーストリンガー2の下端に配置された支持部材7と、他方の第2ファスナーストリンガー2’の下端に配置された差込部材8とを有している。この実施形態における支持部材7は、務歯取付け側に配される差込板10と、連結部16を介して配される突出部20とを有しており、差込部材8は、務歯取付け側に配される厚板状の保持部9と、その保持部9に連続して配される膨出部21とを有している。突出部20及び膨出部21の重合面の一方には少なくとも磁石18’,18が固着されており、他方の重合面には磁性体17,17’又は磁石18,18’が固着され、突出部20及び膨出部21の磁気作用によって吸引して重合できるようにされ、且つその吸引中心を中心として支持部材7と差込部材8とが所定の角度を相対的に回動できるように構成されている。
ファスナーチェーン1は、ファスナーテープ3,3’の対向側縁に沿って各種タイプの務歯6,6’が多数取り付けられており、第1及び第2ファスナーストリンガー2,2’の下端部には熱可塑性樹脂フィルムからなる補強テープ26,26’を貼着され、開離嵌挿具5の取付強度を高めている。この補強テープ26,26’を含むファスナーテープ端部における一部の対向側縁には、図2及び図3に示すように開離嵌挿具の構成部材である上記支持部材7の上記保持部9及び膨出部21の一部と、後述する支持部材7の側面に形成された差込凹溝24へ嵌入できる差込部材8の差込板10及び連結部16とを成形一体化しており、差込部材8の上記突出部20と、支持部材7の膨出部21の残部とが、左右のファスナーテープ3,3’の長手方向端縁を越えて延出している。
この支持部材7及び差込部材8の主要部の材料には、ポリアミド、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂、又はユリア樹脂、メラミン樹脂などの熱硬化性樹脂が用いられ、射出成形によって各ファスナーテープ3,3’に一体に成形される。
支持部材7の下端部分は、図2に示すように膨出部21とされており、膨出部21の表
面には、差込部材8の突出部20を差し込むための、端部側側壁12と、務歯側側壁13と、端部側側壁12及び務歯側側壁13とによって挟まれた底部平面14とをもつ溝部15が形成されている。この溝部15は、図2に示すように、溝断面が概ね、一辺が開放された四角形の形状に形成されており、その溝方向は、図3に示すとおり、差込部材8の突出部20の差込み方向に沿って第2ファスナーストリンガー2’の長手方向と差込角度θで交差するように斜めに形成されている。
面には、差込部材8の突出部20を差し込むための、端部側側壁12と、務歯側側壁13と、端部側側壁12及び務歯側側壁13とによって挟まれた底部平面14とをもつ溝部15が形成されている。この溝部15は、図2に示すように、溝断面が概ね、一辺が開放された四角形の形状に形成されており、その溝方向は、図3に示すとおり、差込部材8の突出部20の差込み方向に沿って第2ファスナーストリンガー2’の長手方向と差込角度θで交差するように斜めに形成されている。
また、この溝部15は、その溝長さ方向の前後端部が開放されて先狭に連通している。この溝部15の底部平面14の先端部には、磁石18が吸着面が底部平面14とほぼ面一又は僅かに表面に露出するように、吸着面を露呈させて固着されている。溝部15の前記差込角度θは、操作性の点から概ね45°程度が望ましいが、スライドファスナーの用途やサイズに応じて、10°から80°の範囲で適宜設定される。また、底部平面14は、溝部15の傾斜方向にある程度の勾配を有するテーパー面となっていてもよい。
なお、底部平面14に配設された磁性体17又は磁石18は、支持部材7の成形時に一体に埋め込むか、支持部材7の成形時に磁性体17又は磁石18の嵌入凹部を成形し、成形後に磁性体17又は磁石18を前記嵌入凹部に嵌入させ、接着剤により接着又は超音波溶着し、或いは磁性体17又は磁石18を圧入し、支持部材7の弾性復帰による締め付け等などで、嵌入凹部内に保持する。また、支持部材7には、図3、図4に示すように、スライダー4を挿入して保持できる分厚い保持部9が務歯列側に形成されている。この保持部9の差込部材8との対向側面には差込部材8の差込板10が嵌入できる差込凹溝24が形成されている。
一方、前記保持部9の差込部材8とは反対側の側面には、図3及び図4に示すように、スライダー4のフランジを内側から案内するガイド面11が形成される。このガイド面11の形状は、スライダー4の内部側面と同じ形状であることが好ましい。更にはガイド面11の支持部材下端部にスライダー4を停止させるための、保持部9よりも分厚い肉厚の停止部23が形成される。更に支持部材7の、ファスナーチェーン1の開離嵌挿具5が配される側の端部には、その表面にファスナーチェーンの務歯列側に向けてなだらかに上傾斜面をもつテーパー部22が形成されている。テーパー部22を有することによって、差込部材8の上記突出部20を支持部材7の上記溝部15に挿入する際、支持部材7の下端部に突出部20の一部が乗り上げてしまった場合でも、突出部20はテーパー部22によって溝部15へとガイドされ、正しい位置にセットされる。
差込部材8は、図2及び図5に示すように、差込板10の下端から第2ファスナーストリンガー2’の長手方向に延出する突出部20を有している。この突出部20の内部には、磁石18’又は磁性体17’が固着されている。突出部20は、図2及び図5に示すように、円筒状の頭部19と、差込板10と頭部19とを連結する連結部16とから構成され、磁石18’又は磁性体17’は、頭部19の中央に埋設又は一部を露出した状態で固着されている。差込部材8の上端には第1ファスナーストリンガー2の最下端の務歯6と噛合する噛合歯8bが差込板10に成形一体化されている。
なお、差込部材8に配設される磁石18’又は磁性体17’は、差込部材8の成形時に埋め込んでおくか、差込部材8の成形時に磁石18’又は磁性体17’を嵌入する凹部を形成し、差込部材8の成形後に磁石18’又は磁性体17’を凹部に嵌入させ、接着剤で接着し又は超音波溶着し、或いは凹部に磁石18’又は磁性体17’を圧入して差込部材8の弾性変形により締め付けるなどして、凹部内に固着する。
また、差込部材8には、図5に示し既述したとおり、支持部材7の差込凹溝24に嵌入でき、且つスライダー4の上下フランジ間の間隙を挿通できる厚さを有する差込板10が
設けられ、この差込板10の支持部材7とは反対側のテープ側側縁部にスライダー4の上下フランジ間の間隙よりも厚い肉厚をもつ外郭部25を設けている。この外郭部25の下端にスライダー4を停止させる停止部23’を設け、該停止部23’と段差をもって連結部16を接続している。
設けられ、この差込板10の支持部材7とは反対側のテープ側側縁部にスライダー4の上下フランジ間の間隙よりも厚い肉厚をもつ外郭部25を設けている。この外郭部25の下端にスライダー4を停止させる停止部23’を設け、該停止部23’と段差をもって連結部16を接続している。
次に、支持部材7及び差込部材8の使用態様の1例について説明すると、分離されている第1及び第2のファスナーストリンガー2,2’のうち、第1ファスナーストリンガー2の下端に固設された支持部材7の保持部9にスライダー4を保持した状態で、支持部材7に設けられた溝部15に差込部材8に設けられた突出部20を挿入させるように近づけると、支持部材7と差込部材8との双方に配した磁石18,18’、又は磁石18と磁性体17’とによって、突出部20が、磁力の吸引で溝部15に自動的に挿入されるとともに、図6に示すように、磁石18,18’同士又は磁石18と磁性体17’とが吸着してセンター合わせが自動的になされ、正しい位置にセットされる。セットされた後、図7に示すように、差込部材8を磁石18,18’同士又は磁石18と磁性体17’との吸着中心を中心として回動させて、その差込板10を支持部材7に保持されているスライダー4のフランジ間の間隙に挿通させる。
更に保持部9の差込凹溝24へと嵌入させるように、差込部材8を同方向に更に回動させて、スライダー4内に差込部材8を挿入した状態とする。この状態で、スライダー4を上止具27,27’に向けて引き上げると、一方のフランジ4aが(図6参照)、差込部材8の上端に形成された噛合歯8bと上記外郭部25との間の隙間8cを通り抜け、噛合歯8bが相手方の第1ファスナーストリンガー2の最下端に配された務歯6と噛合したのち、他の務歯6,6’同士を順次噛合させて、図1に示すように左右の務歯6,6’列は閉鎖される。
また、噛合状態にある第1及び第2ファスナーストリンガー2,2’を分離させるには、一方の第1ファスナーストリンガー2の支持部材7における保持部9の停止部23までスライダー4を引き下げ、左右の務歯6,6’と噛合歯8b及び最下端の務歯6との噛合状態を解除したのち、更に停止部23までスライダー4を引き下げると、その間に差込部材8の上端に形成されている噛合歯8bがスライダー4の肩口から抜け出す。ここで、差込部材8を前記磁石18,18’同士又は磁石18と磁性体17’との吸着中心を中心として閉鎖時とは反対側に回動させると、差込部材8の差込板10がスライダー4の一方のフランジ4a間の間隙を通り抜ける。このとき第2ファスナーストリンガー2’を支持部材7の溝部15に沿った斜め上方に引き上げれば、支持部材7の溝部15に挿入されていた差込部材8の突出部20が、溝部15の傾斜方向に沿って溝部15から引き抜かれ、第1及び第2のファスナーストリンガー2,2’は完全に分離される。
なお、第1及び第2ファスナーストリンガー2,2’の分離操作は、上記操作の他に、スライダー4を引き下げ、左右のファスナーストリンガー2,2’の務歯6,6’の噛合状態を解除したのち、そのままスライダー4に同方向の力を加えると、溝部15に挿入されている差込部材8の突出部20を溝部15の傾斜方向に沿って引き抜くことができる。すなわち、この場合はスライダー4を引き下ろすときの惰力を使っての簡単な操作で左右のファスナーストリンガー2,2’の分離が行える。
また、図1に示すように第1及び第2のファスナーストリンガー2,2’が噛合状態にあるとき、両ファスナーストリンガー2,2’の長手方向に対して斜めに形成された溝部15に挿入されている突出部20の頭部19は同じく斜めの左右側壁12,13により近接して挟まれているため、第1及び第2のファスナーストリンガー2,2’にお互いが離れる横方向の力(いわゆる横引き力)がかかったとしても、突出部20の頭部19が左右側壁12,13のいずれかに接触して、端部側側壁12が突出部20を備えた差込部材8
の左右方向(幅方向)への移動を妨げる働きをするため、容易には突出部20が溝部15から外れることはない。
の左右方向(幅方向)への移動を妨げる働きをするため、容易には突出部20が溝部15から外れることはない。
なお、磁石18,18’及び磁性体17,17’の吸引力によって、突出部20が溝部15の上述した正しい位置にセットされるためには、磁石18,18’及び磁性体17,17’の形状は、同一径を有する円柱状や球形の一部であることが好ましい。
この考案における磁性体17,17’と磁石18,18’とは、同一の磁性体や磁石の組み合わせのみではなく、磁石と磁石シート、磁石と磁性シート、又は磁性シートと磁性塗料、或いは磁石片と鉄板などを組み合わせて使用することができるが、磁性体17,17’が磁力を有する磁石である方が、磁性体17,17’の適正位置での強力な吸着効果を確実に得られ、より好ましい。
(実施例2)
図8は、本考案の他の実施例に係る開離嵌挿具の正面図である。この例は、スライダーを有さないタイプのスライドファスナーの開離嵌挿具に関するものであり、支持部材70がスライダーを保持する保持部やスライダー停止部を有さない点で、上記実施例1と大きく異なる。スライダーを有さないタイプのスライドファスナーとしては、国際公開第2010/100744号パンフレットにより既に提案されている。その構成は、左右一対のファスナーテープ3,3’の対向するテープ側縁部に、テープ長さ方向に沿って磁力を有する複数の磁性エレメント61,62がテープ表裏面に跨って列設されている。
図8は、本考案の他の実施例に係る開離嵌挿具の正面図である。この例は、スライダーを有さないタイプのスライドファスナーの開離嵌挿具に関するものであり、支持部材70がスライダーを保持する保持部やスライダー停止部を有さない点で、上記実施例1と大きく異なる。スライダーを有さないタイプのスライドファスナーとしては、国際公開第2010/100744号パンフレットにより既に提案されている。その構成は、左右一対のファスナーテープ3,3’の対向するテープ側縁部に、テープ長さ方向に沿って磁力を有する複数の磁性エレメント61,62がテープ表裏面に跨って列設されている。
磁性エレメント61,62は、テープ側縁部に固着する脚部61a,62aと、同脚部61a,62aからテープ幅方向に沿ってテープ外方に延在し、テープ長さ方向の前後に括れた首部61b,62bと、首部61b,62bの先端からテープ幅方向にテープ外方へ向けて延在し、テープ長さ方向の前後へ膨大する噛合頭部61c,62cとを備えている。この磁性エレメント61,62は、噛合頭部61c,62cが、噛合相手側の互いに隣接する前記磁性エレメント61,61,・・・;62,62,・・・の前記首部61b,62b間に、テープ表裏方向から前記磁力により嵌脱可能である。
前記各磁性エレメント61,62が噛合・分離する際に、一方の前記磁性エレメント61又は62が、他方の前記磁性エレメント62又は61と干渉することを回避し、テープ幅方向に沿った軸を中心に回転することを許容する回転許容部を有している。この回転許容部は、各磁性エレメント61,62のテープ第1面側の前後側面と、テープ第2面側の前後側面のうちの少なくとも1つの側面に配されている。
以上のとおり磁性エレメント61,62を採用することから、左右一対のファスナーストリンガー2,2’のそれぞれの下端に取り付けられた開離嵌挿具50の支持部材70及び差込部材80は、膨出部71及び突出部81に関しては、上記実施例1と構造的に差異はないものの、支持部材70の保持部の差込部材80と対向する側面に差込部材80の差込板部82を差し込むための差込凹溝73が形成されている。保持部は膨出部71と同じ肉厚の平板からなり、上記実施例1のようにスライダー4のための停止部23を有していない(図3参照)点で上記実施例1と異なっている。一方、支持部材70の差込凹溝73に差し込まれる差込部材80の差込板部82は、上記実施例1のように全体的に差込凹溝73に差し込むに十分な厚さをもつ薄板からなるものではなく、必要部分だけを薄板上に形成し、残部は突出部81と同じ肉厚に形成されており、スライダー4の停止部も有していない点で上記実施例1と異なっている。
この実施例2によれば、左右の磁性エレメント同士を磁力を利用して簡易に噛合・分離することができるだけでなく、開離嵌挿具50の開離嵌挿操作も上記実施例1と同様に極
めて簡単に行うことができ、例えば簡易外衣などに適用するとよい。
めて簡単に行うことができ、例えば簡易外衣などに適用するとよい。
以上の説明からも明らかなように、上記実施例1及び2では、溝部15を務歯噛合側とテープ側との各端部を開放して連通させているが、この溝部15は差込部材8,80の突出部20,81を挿入することができる大きさを備えていればよく、必ずしも連通した溝とする必要はなく、差込口だけ開放して突出部20,81の外周を位置決めするように壁部分で囲んでもよい。また、溝部15は、必ずしも断面を一辺が開放する概略四角形の形状に形成されている必要はなく、差込部材8,80が挿入できる空間を形成できる形状であれば、曲面形状のような断面形状のものであってもよい。
上記構成の開離嵌挿具を設けることで、開離嵌挿具におけるセンター合わせ操作及び係脱操作が極めて容易な開離嵌挿具付きスライドファスナーとすることができ、特に子供、老人用の衣料品の前立て等に適用できる。
1 ファスナーチェーン
2,2',102,102',202,202' 第1及び第2ファスナーストリンガー
3,3',30,30' ファスナーテープ
4,104 スライダー
5,50 開離嵌挿具
6,6’ 務歯
61,62 磁性エレメント
61a,62a 脚部
61b,62b 首部
61c,62c 噛合頭部
7,70 支持部材
8,80 差込部材
7a,8a 自由端部
8b 噛合歯
8c 隙間
9 保持部
10 差込板
82 差込板部
11 ガイド面
12 端部側側壁
13 務歯側側壁
14 底部平面
15 溝部
16 連結部
17,17’ 磁性体
18,18’ 磁石
19 頭部
20,81 突出部
21,71 膨出部
22 テーパー部
23,23’ 停止部
24,73 差込凹溝
25 外郭部
26,26’ 補強テープ
27,27’ 上止具
2,2',102,102',202,202' 第1及び第2ファスナーストリンガー
3,3',30,30' ファスナーテープ
4,104 スライダー
5,50 開離嵌挿具
6,6’ 務歯
61,62 磁性エレメント
61a,62a 脚部
61b,62b 首部
61c,62c 噛合頭部
7,70 支持部材
8,80 差込部材
7a,8a 自由端部
8b 噛合歯
8c 隙間
9 保持部
10 差込板
82 差込板部
11 ガイド面
12 端部側側壁
13 務歯側側壁
14 底部平面
15 溝部
16 連結部
17,17’ 磁性体
18,18’ 磁石
19 頭部
20,81 突出部
21,71 膨出部
22 テーパー部
23,23’ 停止部
24,73 差込凹溝
25 外郭部
26,26’ 補強テープ
27,27’ 上止具
Claims (13)
- 第1ファスナーストリンガー2の一端部に配置された支持部材7と、第2ファスナーストリンガー2’の前記支持部材7に対向する端部に配置された差込部材8とを有するスライドファスナーの開離嵌挿具5であって、
前記支持部材7における自由端部7aの片面に前記差込部材8の自由端部8aを差し込むための溝部15を有しており、
前記支持部材7と前記差込部材8との少なくとも一方に磁石18,18’が配され、少なくとも他方に磁性体17,17’が配されており、
前記支持部材7の前記溝部15は、ファスナーストリンガー2の長手方向と交差するように、差込部材8の差し込み方向に斜めに形成されている、ことを特徴とするスライドファスナー用開離嵌挿具。 - 前記支持部材7の前記溝部15は、端部側側壁12と、務歯側側壁13と、前記端部側側壁12及び務歯側側壁13とによって挟まれた底部平面14とを有する上下端部が連通して形成され、溝断面は概ね、一辺が開放された四角形の形状であり、その底部平面14のファスナー長手方向下端部には前記磁石18,18’又は磁性体17,17’が前記底部平面14と略同一平面となるよう固着されてなることを特徴とする請求項1記載のスライドファスナー用開離嵌挿具。
- 前記差込部材8の前記自由端部8aは、前記溝部15に向けて所定の差込み角度θで屈曲してなることを特徴とする請求項1記載のスライドファスナー用開離嵌挿具。
- 支持部材7の前記溝部15の底部平面14に固着される前記磁石18,18’又は磁性体17,17’の中心位置は、務歯噛合時の噛合中心線の延長線上に配されてなる請求項1又は2に記載のスライドファスナー用開離嵌挿具。
- 前記溝部15は、前記差込部材8の前記自由端部8aの先端部に固着された磁石18,18’又は磁性体17,17’と、前記支持部材7の底部平面14に固着された磁性体17,17’又は磁石18,18’とが溝部内で吸着しているとき、前記差込部材8が前記差込位置と上記務歯噛合時の噛合中心線との間を、磁性体17,17’又は磁石18,18’を中心として回動する溝幅を有してなることを特徴とする請求項4記載のスライドファスナー用開離嵌挿具。
- 前記磁性体17,17’及び/又は前記磁石18,18’が、同一直径の円盤からなる請求項1〜3のいずれか1項に記載のスライドファスナー用開離嵌挿具。
- 前記支持部材7と前記差込部材8との自由端部7a,8aは、その吸着重合時における重合面を挟んで、それぞれが第1及び第2ファスナーストリンガー2,2’よりも肉厚でストリンガーの長さ方向に延出する膨出部21と突出部20とを有してなる請求項1〜5のいずれかに記載のスライドファスナー用開離嵌挿具。
- 前記左右のファスナーストリンガー2,2’が噛合状態にあって、左右のファスナーストリンガー2,2’がお互いに離間する方向に力がかかったときに、前記溝部15に挿入されている前記突出部20と、溝部15の前記端部側側壁12とが接触し、端部側側壁12が突出部20のファスナーストリンガー幅方向への移動を妨げるように構成されてなる請求項7記載のスライドファスナー用開離嵌挿具。
- 前記突出部20は、頭部19と、連結部16とからなる請求項8記載のスライドファスナー用開離嵌挿具。
- 前記膨出部21の下端部表面には、ファスナーストリンガー2の長手方向端部に向けて下り傾斜となるテーパー部22が形成されてなる請求項6又は7に記載のスライドファスナー用開離嵌挿具。
- 前記突出部20は、頭部19と連結部16とを有する請求項7〜10のいずれかに記載のスライドファスナー用開離嵌挿具。
- 請求項1〜10のいずれかに記載のスライドファスナー用開離嵌挿具を有するスライドファスナー。
- 請求項1〜11のいずれかに記載されたスライドファスナー用開離嵌挿具を有するスライドファスナーにあって、スライダー4を使用することなく磁力で開閉する務歯を備えてなるスライドファスナー。
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- 2011-07-25 JP JP2011004303U patent/JP3170902U/ja not_active Expired - Fee Related
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