JP5980158B2 - 光ディスク装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献2には、ディスクの外側に外れた対物レンズを覆うための専用の覆板を設けた構造が提案されている。
また、特許文献2に代表される従来の技術においても防塵専用の覆板を新たに追加するため、上記と同様に部品点数が増加する上、覆板を配置したスペースには他の部品を配置できなくなり、設計上の自由度や装置の小型化が制限される可能性がある。
図1は、この発明の実施の形態1に係る光ディスク装置の外観を示す図である。図2は、図1における天板およびディスクを非表示とした場合を示す図である。また、図3は、この発明で扱う光ピックアップ部の拡大図である。図1に示す光ディスク装置では、外部フレーム2,4を組み付けて構成される内部空間にディスク3が搬送されてディスク情報の読み出しまたは書き込みが行われる。
すなわち、天板1は、クランパ1aが設けられた辺に対向する辺側で内部フレーム18に軸支されており、ディスク3の搬送力(ローラ12の回転力)が伝達されると、クランパ1aを設けた辺が下降するよう回動する。ディスク3がターンテーブル5まで搬送されると、天板1は、これに伴って回動してディスク3の上面にクランパ1aを当接させて、ディスク3をクランプする。
光ピックアップ部7は、デッキ(台座部分)となる内部フレーム18に保持され、光ピックアップ駆動用モータ9の駆動力を受けてシャフト8に沿ってディスク半径方向に移動する。また、光ピックアップ部7に内蔵された光源からのレーザ光を、外側レンズ10または内側レンズ11を用いてディスク3に照射することにより、ディスク情報の読み出しまたは書き込みが行われる。
また、外側レンズ10と内側レンズ11は、図3に示すように、ターンテーブル5に装着されたディスク3に対向する位置で、かつ、このディスク3の半径方向に沿って並んで配置されることになる。
ディスク3の搬入動作と排出動作はローラ12の回転によって行われ、ローラ12は、ギアボックス駆動用モータ14からの駆動力がギアボックス13を介して伝達されて回転する。
図4および図5に示すように、上述したギアボックス13は、ラック15と連結されており、ディスク3の排出動作において、ラック15は、天板1に取り付けられたレバー部材16と当接する。
ディスク3の排出動作に伴って移動したラック15は、レバー部材16の先端部16dに当接して図5の矢印Aの方向に付勢する。これにより、レバー部材16は天板1の支点aを中心に回動し、当接部16aがディスク3の外周に当接して図5の矢印Bの方向にディスク3を押し出す。このようにしてディスク3の排出が付勢される。
ここで、この発明で扱う光ディスク装置のように、光ピックアップ部7が有する複数のレンズをディスク種別ごとに使い分けて信号処理を行う場合、単一のレンズで信号処理を行う装置に比べて処理量が多く、これを処理する演算回路の規模も拡大して基板が大型化する傾向にある。
装置全体を小型、薄型化するためには、図7に示す基板17の裏面側にある、光ピックアップ部7、ギアボックス13、ラック15およびレバー部材16を、当該基板17の裏面と同一面上に配置する構成が有効である。この構成において、レバー部材16は、光ピックアップ部7が移動する軌道の近傍に配置される。
図10に示すように、ディスク3が回転するとディスク3の外周直下に風の流れが集中し、この箇所における矢印も長く、風量および風速が大きいことが分かる。これにより、塵埃が風に乗って侵入しやすくなる。
すなわち、この停止位置では、レバー部材16に形成した板状部16bが、光ピックアップ部7の移動に伴う外側レンズ10および内側レンズ11の移動軌跡上にあり、かつ内側レンズ11を用いてディスク3の外周部のディスク情報の読み書きを行っている際に、板状部16bが外側レンズ10を覆う位置(外側レンズ10の上方位置)となる。
このように構成することで、部品点数を追加することなく、ディスク3の回転時に侵入した塵埃が外側レンズ10に付着することを防止できる。
特に、従来のように専用の新たな部品を追加する必要がないため、光ディスク装置内部のスペースを有効に活用することができる。
なお、板状部16bにおける、外側レンズ10と対向する板面と外側レンズ10との距離は、光ピックアップ部7のサーボ動作でディスク3に向かう方向に移動する際の移動範囲を考慮して、外側レンズ10を覆う位置になった際に、外側レンズ10と接触することがなく、かつ、外側レンズ10に最も近くなるように設定する。
図12(b)に示すように、板状部16b1には、外側レンズ10を覆う側とは反対側の面に凹凸形状16fが形成されている。
凹凸形状16fの凹凸は、図10において2次元的に示した風向きに略直交する方向に形成することで、風で運ばれた塵埃が凸部の壁面に衝突して凹部に捕捉されやすくなり、塵埃を避ける効果を高めることができる。
凹凸形状16fの凹部に捕捉された塵埃は、光ディスク装置に振動が加わっても側方にこぼれるだけで外側レンズ10に向かって落下することはない。
なお、レバー部材16は、付勢バネ部材16eによって、ディスク3の搬送方向とは逆方向に回動するよう付勢されている。これは、図4、図5などを用いて説明したレバー部材16においても同様である。
ディスク3の回転により発生した風で運ばれた塵埃は、凹部16gの風向きに対向する壁面に衝突して凹部16gの底面側に捕捉される。
なお、凹部16gでは、塵埃が捕捉される底面の周囲に壁部が立設された構造となっているため、塵埃のこぼれを防ぐことができる。このように構成することでも、塵埃を避ける効果を高めることができる。
ディスク3が回転中(ディスク情報の読み書きが行われている間)は、図14(a)に示すように、クランパ部材として機能する天板1は、ディスク3との距離を一定に保ってターンテーブル5に装着されたディスク3を覆う位置にある。
そこで、新たな部品を設けることなく、この天板1の一部に風除け板1bを形成してもよい。この場合、天板1を構成する板金の一部を折り曲げて風除け板1bを形成する。
また、風除け板1bは、外側レンズ10へ向かう風の流れを的確に規制するために、図14(b)に示すように、風向きに板面が直交するように形成される。
このように構成することで、塵埃を多く含んだ風が光ピックアップ部7周辺(外側レンズ10など)に流れることを規制でき、塵埃を避ける効果を高めることができる。
このように構成することにより、部品点数を追加することなく、ディスク3の回転時に侵入した塵埃が、光ピックアップ部7の外側レンズ10に付着することを防止できる。
特に、従来のように専用の新たな部品を追加する必要がないため、光ディスク装置内部のスペースを有効に活用することができる。
実施の形態2は、塵埃が外側レンズ10に向かうことを避けるための板状部を、レバー部材16ではなく、天板1に形成した構成について述べる。
図15は、この発明の実施の形態2に係る光ディスク装置を示す図であり、図15(a)は、実施の形態2に係る板状部を含む光ディスク装置の内部構成を示す図、図15(b)は、実施の形態2に係る板状部を含む構成の拡大図である。
光ディスク装置が、レバー部材16が光ピックアップ部7の移動軌跡上に配置されない構造である場合には、図15(a)に示すように天板1の一部に板状部1cを形成してもよい。この場合、板状部1cは、図15(b)に示すように天板1を構成する板金の一部を折り曲げて形成される。このように構成することでも、ディスク3の回転時に侵入した塵埃が、光ピックアップ部7の外側レンズ10に付着することを防止できる。
特に、従来のように専用の新たな部品を追加する必要がないため、光ディスク装置内部のスペースを有効に活用することができる。
実施の形態3は、塵埃が外側レンズ10に向かうことを避けるための板状部を、レバー部材16や天板1ではなく、光ディスク装置内のデッキ(台座部分)となる内部フレーム18に形成した構成について述べる。
図16は、この発明の実施の形態3に係る光ディスク装置を示す図であり、図16(a)は、実施の形態3に係る板状部を含む光ディスク装置の内部構成を示す図、図16(b)は、図16(a)のD−D線で切った断面の拡大矢示図である。
実施の形態2と同様に、光ディスク装置が、レバー部材16が光ピックアップ部7の移動軌跡上に配置されない構造である場合には、図16(a)に示すように、内部フレーム18の一部に板状部18aを形成してもよい。この場合、板状部18aは、図16(b)に示すように内部フレーム18の一部を延長して形成される。
このように構成することでも、ディスク3の回転時に侵入した塵埃が光ピックアップ部7の外側レンズ10に付着することを防止できる。
そこで、内部フレーム18から延長された板状部18aでは、内側レンズ11がディスク3と対向した位置にある際に外側レンズ10と衝突しないようにするため、図16(b)に示すように板状部18aの底面がディスク3の底面より高く(距離b)なるよう形成される。
特に、従来のように専用の新たな部品を追加する必要がないため、光ディスク装置内部のスペースを有効に活用することができる。
さらに、実施の形態1で示した風除け板1bを、実施の形態2,3の構成に適用してもよい。このようにしても、塵埃を多く含んだ風が外側レンズ10側に流れることを規制でき、塵埃を避ける効果を高めることができる。
Claims (5)
- ディスクの半径方向に沿って複数の対物レンズが並んで配置された光ピックアップ部と、前記ディスクの外周に当接することで当該ディスクの搬入動作および排出動作に応じて回動するレバー部材とを備えた光ディスク装置において、
前記レバー部材の一部に形成されて、前記ディスクの内周側に対応する前記対物レンズを用いて当該ディスクの外周部のディスク情報の読み出しまたは書き込みを行っている際に、前記ディスクからはみ出した当該ディスクの外周側に対応する前記対物レンズを覆う板状部を備えたことを特徴とする光ディスク装置。 - ディスクの半径方向に沿って複数の対物レンズが並んで配置された光ピックアップ部を備えた光ディスク装置において、
ターンテーブルに装着された前記ディスクを覆う天板の一部に形成されて、前記ディスクの内周側に対応する前記対物レンズを用いて当該ディスクの外周部のディスク情報の読み出しまたは書き込みを行っている際に、前記ディスクからはみ出した当該ディスクの外周側に対応する前記対物レンズを覆う板状部を備えたことを特徴とする光ディスク装置。 - ディスクの半径方向に沿って複数の対物レンズが並んで配置された光ピックアップ部を備えた光ディスク装置において、
前記光ディスク装置内のデッキとなる内部フレームの一部に形成されて、前記ディスクの内周側に対応する前記対物レンズを用いて当該ディスクの外周部のディスク情報の読み出しまたは書き込みを行っている際に、前記ディスクからはみ出した当該ディスクの外周側に対応する前記対物レンズを覆う板状部を備えたことを特徴とする光ディスク装置。 - 前記板状部は、塵埃を捕捉する凹凸形状または凹部を有することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の光ディスク装置。
- ターンテーブルに装着された前記ディスクを覆う天板の一部に形成され、前記対物レンズに向かう風の流れを規制する風除け板を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の光ディスク装置。
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