JP5979884B2 - カメラシステムおよびレンズ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、絞り装置を備えたカメラシステムに関する。
従来から、カメラに着脱可能なレンズ装置(交換レンズ)には絞り装置が搭載されている。また、絞り装置の絞り羽根を駆動するために用いられるステップモータは、測光結果に基づく絞り駆動量の演算結果を用いて駆動される。ステップモータの駆動方法としては、1−2相励磁駆動等に加えて、複数のコイルに流れる電流を段階的に制御することによりステップモータの1ステップをより細かく制御するマイクロステップ駆動がある。マイクロステップ駆動は、絞り装置を高精度で滑らかに、かつ静かに駆動することが可能であり、動画撮影時の絞り駆動に適して用いられる。また、動画撮影中に静止画撮影に切り替えられた場合、高速で絞り羽根を一旦開放側に駆動させるため、ロータを安定相に移動した後、1−2相励磁駆動等に切り替えて駆動制御を行う方法がある。
特許文献1に開示された駆動装置は、動画撮影中の絞りをマイクロステップ駆動で制御することにより、動画撮影中に変化する被写界輝度に対して、撮影光量を所定の光量に保持するように構成されている。また特許文献2に開示された撮像装置は、静止画撮影時と動画撮影時でステップモータの励磁方法を変更することで、それぞれの撮影に適した制御を行うように構成されている。
特開2001−69793号公報 特開2007−6305号公報
しかしながら、動画撮影中に静止画撮影への切り替え時にロータが安定相でない非安定相に位置していると、非安定相から安定相まで所定速度で移動した後に、ステップモータの駆動方式をマイクロステップ駆動から1−2相励磁駆動に切り替える必要がある。このため、特許文献1、2に開示されているような構成では、絞り装置を短時間で駆動することができない。
そこで本発明は、動画撮影中に静止画撮影への切り替えの際に、絞り装置の駆動時間を短くしたカメラシステムおよびレンズ装置を提供する。
本発明の一側面としてのカメラシステムは、開口量が可変の絞り装置を備えた光学系と、コイルを励磁させることで前記絞り装置を駆動するモータと、前記コイルに対する印加電流を制御する制御手段を有し動画撮影静止画撮影を行うことが可能なカメラシステムであって、前記制御手段は動画撮影を行う場合にはマイクロステップ駆動により前記モータの駆動制御を行い、動画撮影中に静止画撮影への切り替えを行うことにより前記絞り装置の駆動目標位置が変更されたときに、前記印加電流を遮断した際に前記モータに含まれるロータと前記モータに含まれるステータの位置関係が保持されない位相であった場合、前記位置関係が保持される位相となるまで、前記制御手段は、前記駆動目標位置の変更前の駆動速度よりも高速で前記絞り装置が駆動されるように、前記印加電流を制御する。
本発明の他の側面としてのレンズ装置は、画撮影静止画撮影を行うことが可能な撮像装置に対して取り外し可能であり、前記撮像装置と通信可能なレンズ装置であり、開口量が可変の絞り装置を備えた光学系と、コイルを励磁させることで前記絞り装置を駆動するモータと、前記コイルに対する印加電流を制御する制御手段を有するレンズ装置であって、前記制御手段は、前記撮像装置動画撮影を行う場合にはマイクロステップ駆動により前記モータの駆動制御を行い、動画撮影中に静止画撮影への切り替えを行うことにより前記絞り装置の駆動目標位置が変更されたことを示す情報を前記撮像装置から受信したときに、前記印加電流を遮断した際に前記モータに含まれるロータと前記モータに含まれるステータの位置関係が保持されない位相であった場合、前記位置関係が保持される位相となるまで、前記制御手段は、前記駆動目標位置の変更前の駆動速度よりも高速で前記絞り装置が駆動されるように、前記印加電流を制御する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、動画撮影中に静止画撮影への切り替えの際に、絞り装置の駆動時間を短くしたカメラシステムおよびレンズ装置を提供することができる。
実施例1におけるカメラシステムの構成図である。 実施例1における絞り装置の斜視図である。 実施例1におけるステップモータの構成図である。 実施例1におけるステップモータの駆動電流波形図である。 実施例1におけるカメラシステムの測光・測距処理を示すフローチャートである。 実施例1における撮像レンズの通信処理を示すフローチャートである。 実施例1における絞り駆動処理を示すフローチャートである。 実施例1における絞り駆動処理を示すフローチャートである。 実施例1におけるステップモータの制御パターン図である。 実施例2におけるステップモータ(ロータ位置)の停止直前の状態を示す説明図である。 実施例2における絞り駆動処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
まず、本発明の実施例1におけるカメラシステム(撮像装置)について説明する。図1は、本実施例におけるカメラシステムの構成図である。図1において、100はカメラ(撮像装置本体)、120は記録媒体、200はカメラ100に着脱可能な撮像レンズ(レンズ装置)、400はカメラ100に着脱可能なストロボである。撮像レンズ200は、後述のように、開口量が可変の絞り装置を備えた光学系である。
カメラ100において、1は主ミラーである。主ミラー1は、ファインダ観察状態では撮影光路内に斜設され、撮影状態では撮影光路外に退避するように構成されている。また、主ミラー1はハーフミラーであり、撮影光路内に斜設されている場合には、後述の焦点検出ユニットへ被写体からの光線の略半分を透過させる。2はピント板であり、撮像レンズ200で結像された被写体像が投影される。3はサブミラーである。サブミラー3は、主ミラー1とともに、ファインダ観察状態では撮影光路内に斜設され、撮影状態では撮影光路外に退避するように構成されている。サブミラー3は、斜設された主ミラー1を透過した光線を下方に折り曲げて、後述の焦点検出ユニットの方に導く。4は、ファインダ光路変更用のペンタプリズムである。5はアイピースである。撮影者は、アイピース5の窓からピント板2を観察することで、撮影画面を観察することができる。この状態を光学ファインダモード(OVFモード)と呼ぶ。
6、7は、それぞれ、ファインダ観察画面内の被写体輝度を測定するための結像レンズおよび測光センサである。測光センサ7は、その内部に公知の対数圧縮回路を備えているため、測光センサ7の出力は対数圧縮されたものとなる。8は公知の位相差方式の焦点検出ユニット、9はシャッタ(フォーカルプレンシャッタ)である。14は、CCDやCMOS等の撮像素子(撮像手段)である。撮像素子14は、撮像レンズ200(光学系)を介して被写体を撮像する。16は撮像素子14から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器である。18は、撮像素子14、A/D変換器16、および、後述のD/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生回路である。タイミング発生回路18は、後述のメモリ制御回路22およびシステムコントローラ50により制御される。
20は画像処理回路である。画像処理回路20は、A/D変換器16からのデータまたはメモリ制御回路22からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を施す。画像処理回路20は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、また、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理を行う。22はメモリ制御回路である。メモリ制御回路22は、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、および、後述の画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、および、圧縮・伸長回路32を制御する。またメモリ制御回路22は、A/D変換器16のデータを直接または画像処理回路20を介して、画像表示メモリ24またはメモリ30に書き込む。
24は画像表示メモリ、26はD/A変換器、28はTFT−LCD等から成る画像表示部である。画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データは、D/A変換器26を介して画像表示部28に表示される。前述の主ミラー1およびサブミラー3がアップし、シャッタ9が開いた状態で、画像表示部28を用いて撮像した画像データを逐次表示することにより、電子ファインダ機能を実現することが可能となる。この状態を電子ファインダモードと呼ぶ。
30は、撮影した静止画像や動画像を格納するメモリである。メモリ30は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。また、メモリ30はシステムコントローラ50の作業領域としても使用可能に構成されている。32は、適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮伸長する圧縮・伸長回路である。圧縮・伸長回路32は、メモリ30に格納された画像を読み込み圧縮処理または伸長処理を行う。処理を終えたデータは、メモリ30に書き込まれる。40は、シャッタ9を制御するシャッタ制御回路である。41は、主ミラー1をアップ/ダウンさせるモータおよび駆動回路を備えたミラー制御回路である。
50は、カメラ100の全体を制御するシステムコントローラである。52は、システムコントローラ50の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶するメモリである。54は、システムコントローラ50におけるプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等を表示する液晶表示装置やスピーカー等の表示部である。表示部54は、カメラ100の操作部近辺の視認し易い位置に単数または複数個所設置され、例えばLCDやLED、発音素子等の組み合わせにより構成されている。また表示部54は、その一部の機能がピント板2の下部に表示されている。
表示部54の表示内容のうちLCD等に表示する内容として、シングルショット/連写撮影表示、セルフタイマ表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示、フラッシュ表示がある。また、赤目緩和表示、マクロ撮影表示、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示、記録媒体120の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付・時刻表示等もLED等に表示される。また、表示部54の表示内容のうちピント板2の下部に表示するものとして、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示等がある。
56は、電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、例えばEEPROM等が用いられて構成される。60、62、64、66、68、70は、システムコントローラ50の各種の動作指示を入力するための操作部材であり、スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数または複数の組み合わせで構成される。以下、これらの操作部材の具体的な説明を行う。
60は、モードダイアルスイッチである。モードダイアルスイッチ60は、電源オフ、撮影モード(静止画撮影モード、動画撮影モード)、再生モード、消去モード、PC接続モード等の各機能モードを切り替え設定することが可能である。62は、シャッタスイッチ(SW1)である。シャッタスイッチ62は、不図示のシャッタボタンの操作途中でONとなり、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理等の動作開始を指示する。64は、シャッタスイッチ(SW2)である。シャッタスイッチ64は、不図示のシャッタボタンの操作完了でONとなり、撮像素子14から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御回路22を介してメモリ30に画像データを書き込む露光処理を行う。またシャッタスイッチ64は、画像処理回路20やメモリ制御回路22での演算を用いた現像処理、メモリ30から画像データを読み出し、圧縮・伸長回路32で圧縮を行い、記録媒体120に画像データを書き込む記録処理という一連の処理の動作開始を指示する。
66は、ファインダモード設定スイッチである。ファインダモード設定スイッチ66は、撮影時に前述の光学ファインダ(OVF)モードと電子ビューファインダ(EVF)モードを選択する。EVFモードが選択された場合、前述の主ミラー1およびサブミラー3が撮影画面から退避し、シャッタ9が開かれ、撮像素子14で撮像された画像は常時、画像表示部28で表示される。68は、クイックレビューのON/OFFを切り替えるクイックレビューON/OFFスイッチである。70は、各種ボタンやタッチパネル等からなる操作部である。操作部70には、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、単写/連写/セルフタイマ切り換えボタンが含まれる。また操作部70には、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン等も含まれる。
80は電源制御回路であり、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されている。電源制御回路80は、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、検出結果およびシステムコントローラ50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ供給する。また電源制御回路80は、通信線390、391を介して、撮像レンズ200の各部へ電源を供給する。82、84は、コネクタである。86は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる電源である。
90は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体とのインタフェースである。92は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体と接続を行うコネクタである。98は、コネクタ92に記録媒体120が装着されているか否かを検知する記録媒体着脱検知部である。インタフェース90およびコネクタ92としては、PCMCIAカードやCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カード等の規格に準拠したものが用いられる。72は通信部であり、RS232CやUSB、IEEE1394、無線通信、等の各種通信機能を有する。73は、通信部72によりカメラ100を他の機器と接続するコネクタ、または無線通信の場合にはアンテナである。399は、後述の撮像レンズ200とカメラ100側のシステムコントローラ50との通信を行う通信線である。499は、後述の外付けストロボ400とカメラ100側のシステムコントローラ50との通信を行う通信線である。以上がカメラ100の構成要素である。
次に、記録媒体120について説明する。記録媒体120は、メモリカードやハードディスク等からなる。また記録媒体120は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部122、カメラ100とのインタフェース124、および、カメラ100と接続を行うコネクタ126を備えて構成される。
次に、交換レンズとしての撮像レンズ200(レンズ装置)について説明する。201は、被写体像を撮像素子14に結像し、フォーカス調整を行うフォーカシングレンズである。202は、フォーカシングレンズ201を光軸方向に駆動して、ピントを合わせるフォーカス駆動アクチュエータである。211は、レンズ制御マイコン206(制御手段)からの指令に基づいてフォーカス駆動アクチュエータ202を制御するフォーカス制御回路である。203は、撮像レンズ200の位置から被写体距離を検出するエンコーダを備えた被写体距離検出回路である。204は、撮影時の光量を調整する絞り(絞り装置)である。250は、絞り駆動アクチュエータである。205は、レンズ制御マイコン206(制御手段)からの指令に基づいて絞り駆動アクチュエータ250を制御する絞り制御回路であり、公知のHブリッジ回路により構成されている。
207は、変倍のための焦点距離調整を行うズーミングレンズである。208は、ズーミングレンズ207を光軸方向に駆動して電気的に焦点距離調節を行うズーム駆動アクチュエータである。212は、ズーム駆動アクチュエータ208を制御するズーム制御回路である。206は、カメラ100側のシステムコントローラ50と通信を行い、前述のフォーカス駆動や絞り駆動などの制御を行うレンズ制御マイコンである。209はレンズマウントであり、撮像レンズ200をカメラ100に着脱可能にするように設けられている。210は、シリアル通信線と電源からなるコネクタであり、カメラ100と電気的な接続を行う。
次に、外付けストロボ400について説明する。外付けストロボ400において、401はキセノン(Xe)管であり、402は反射笠である。403は、キセノン管401の発光を制御するIGBTなどで構成された発光制御回路である。404は、キセノン管401に給電するために300V程度の電圧を発生する充電回路である。405は、充電回路404に給電する電池などの電源である。406は、ストロボの発光、充電などを制御するとともに、カメラ100側のシステムコントローラ50と通信を行うストロボ制御マイコンである。外付けストロボ400は、ホットシュー410を介して、着脱可能にカメラ100に装着される。また、シリアル通信線とX端子(発光端子)から成るコネクタ411でカメラ100に電気的に接続される。カメラ100および撮像レンズ200にはその他に種々の機能を有するが、本発明との関係性は小さいため、それらの説明を省略する。
次に、図2乃至図4を参照して、本実施例における絞り機構の構成について詳細に説明する。図2は、絞り機構の斜視図である。絞り機構は、絞り204(絞り装置)および絞り駆動アクチュエータ250を備えて構成される。絞り駆動アクチュエータ250はステップモータ(モータ)であり、マグネットロータ251、ステータ252、および、コイル253を備えて構成されている。このような構成により、絞り駆動アクチュエータ250は、複数のコイル253を励磁させて絞り204を駆動する。
絞り204は、カム板254、押え板255、絞り開放検出スイッチ256、遮光板257と一体成形された不図示の回動環および絞り羽根を備えて構成されている。回動環は、絞り駆動アクチュエータ250により回転力が伝達され、カム板254に形成された不図示のカムに応じて絞り羽根を開閉させる。このような構成により、絞り204の開口量は可変である。絞り開放検出スイッチ256としては、例えば、フォトインタラプタが用いられる。遮光板257が絞り開放検出スイッチ256の間を通過することによりオン/オフがなされ、絞りが開放か、または、絞り込まれているかを検出する。また絞り204は、押え板255のタップ穴258によりレンズ鏡筒に取り付けられ、カム板254が押え板255及び不図示の回動環に対して回動することにより、不図示の絞り羽根が開閉し、絞り口径補正機構として機能する。通常、絞り口径補正機構は、カム板254のタップ穴259にコロが取り付けられ、不図示のレンズ鏡筒側のカムにより、ズーム操作に連動して行われる。
次に、図3を参照して、ステップモータの原理について説明する。図3は、ステップモータ(絞り駆動アクチュエータ250)の構成図である。252aはA相ステータであり、253aはA相ステータに巻かれたA相コイルである。252bはB相ステータであり、253bはB相ステータに巻かれたB相コイルである。251はマグネットロータ(ロータ)であり、図3に示されるように、N極とS極に着磁されている。A相コイル253aおよびB相コイル253bへの通電方向によりA相ステータ252aおよびB相ステータ252bのそれぞれの極が切り替えられる。
次に、図4を参照して、ステップモータの駆動方式について説明する。図4は、ステップモータのA相コイルとB相コイルの駆動電流波形図であり、図4(a)は1−2相励磁駆動、図4(b)はマイクロステップ駆動の場合の波形をそれぞれ示している。図4(a)に示されるような1−2相励磁駆動によりステップモータ(図3に示されるマグネットロータ251)を駆動すると、マグネットロータ251をA相ステータ252aとB相ステータ252bの中間位置に停止させることができる。一方、図4(b)に示されるようにマイクロステップ駆動を用いると、A相コイル253aとB相コイル253bに流れる電流を段階的に制御することで、1−2相励磁駆動の場合よりも細かくマグネットロータ251の回転位置を制御することが可能となる。このため、絞り装置を高精度、滑らか、かつ静かに駆動することができ、マイクロステップ駆動は動画撮影における絞り装置の制御に適して用いられる。
また、ステップモータ(絞り駆動アクチュエータ250)は、絞り開放位置において前述の1−2相励磁駆動の所定パターンと一致するように構成され、1−2相励磁駆動における1ステップによる絞り値操作量を1/8段に設定している。また、1−2相励磁パターンの変更時間を調整することにより、絞り204の駆動速度を制御することができる。
開放絞り値は、機械的に固定された円板の内径寸法(開放径)で決定される。また絞り値は、ステップモータの回転動作で絞り羽根と呼ばれる複数の板を出し入れすることにより決定される。ステップモータの絞り開放位置は、絞り羽根が円板の内径以上にはみ出さない位置に設定される。ステップモータの初期位置における絞り羽根の位置と、絞り羽根の位置が円板の内径となる位置の差は助走区間と定義され、その量は1−2相励磁のステップ数で4ステップ分に設定されている。なお、本実施例では1−2相励磁駆動を用いているが、これに代えて、1相励磁駆動や2相励磁駆動など他の駆動方式を採用してもよい。
次に、本実施例におけるカメラシステムの動作について説明する。前述の不図示のシャッタボタン操作によりシャッタスイッチ62(SW1)がONとなった場合、測光・測距処理を行ってフォーカシングレンズ201の焦点を被写体に合わせ、測光処理を行って絞り値およびシャッタ時間を決定する。まず図5を参照して、本実施例における測光・測距処理について詳述する。図5は、カメラシステムの測光・測距処理を示すフローチャートである。
まずステップS100において、システムコントローラ50は、EVFモードに設定されているか否かを判定する。EVFモードに設定されている場合にはステップS101へ進む。一方、EVFモードに設定されていない場合、すなわち光学ファインダモード(OVFモード)の場合にはステップS108に進む。
ステップS101では、撮像素子14から電荷信号を読み出し、A/D変換器16を介して画像処理回路20に撮影画像データを逐次読み込む。この逐次読み込まれた画像データを用いて、画像処理回路20はTTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAE(自動露出)処理、AF(オートフォーカス)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理に用いられる所定の演算を行う。AE処理においては、撮影した全画素数を縦n個、横m個の領域に分割して、それぞれの領域の平均輝度を算出し、必要に応じてn×m個のそれぞれ領域の平均輝度値に重み付け係数を掛け合わせる。これにより、中央重点モード、平均モード、評価モードの異なるモード毎に最適な演算を行うことが可能となる。一方、AWB(オートホワイトバランス)処理には、同様にn×m個のそれぞれの領域のR,G,B輝度の平均値を求めて、最も白に近い領域を基準としてホワイトバランスを設定する。またAF処理においては、測距領域の画像データの高周波成分を検出することによるいわゆるコントラストAF処理を行う。
ステップS102において、システムコントローラ50は、画像処理回路20による演算結果を用いて露出(AE)が適正であるか否かを判定する。露出が適正でない場合、ステップS103に進み、絞り制御回路205および撮像素子14の電子シャッタの組み合わせでAE制御を行う。なお、撮像レンズ200への絞り駆動指令は、カメラ100と撮像レンズ200との間の通信線399を介して、公知のシリアル通信にて行われる。この際、レンズ制御マイコン206は、カメラ100から指令された絞り駆動量または絞り駆動速度に従い、絞り制御回路205を制御し、絞り204を駆動する。この撮像レンズ200における絞り駆動動作の詳細については後述する。一方、システムコントローラ50は、AE制御で得られた露出(AE)が適正であると判定した場合、測定データおよび設定パラメータをシステムコントローラ50の内部メモリまたはメモリ52に記憶する。
続いてステップS104において、システムコントローラ50は、画像処理回路20での演算結果およびAE制御で得られた測定データを用いてホワイトバランス(AWB)が適正であるか否かを判定する。ホワイトバランスが適正でない場合、ステップS105に進み、画像処理回路20を用いて色処理のパラメータを調節してAWB制御を行う。一方、ホワイトバランス(AWB)が適正と判定すると、測定データおよび設定パラメータをシステムコントローラ50の内部メモリまたはメモリ52に記憶する。
ステップS106において、システムコントローラ50は、AE制御およびAWB制御で得られた測定データを用いて測距(AF)すなわち合焦判定を行う。合焦していない場合、ステップS107に進み、通信線399を介して撮像レンズ200にフォーカス駆動を指令し、AF制御を行う。この際、レンズ制御マイコン206は、カメラ100から指令されたフォーカス駆動量またはフォーカス駆動速度に従い、フォーカス制御回路211を制御し、フォーカシングレンズ201を光軸方向に駆動する。合焦判定は、このフォーカシングレンズ201を光軸方向に駆動することで、画像のAF領域の高周波成分が最も高くなった位置を合焦位置と判定するいわゆるコントラストAFを用いて行われる。一方、合焦と判定された場合、測定データおよび設定パラメータをシステムコントローラ50の内部メモリまたはメモリ52に記憶し、図5に示される測光・測距処理ルーチンを終了する。
ステップS100にてEVFモードに設定されていない場合にはステップS108に進み、システムコントローラ50は、測光センサ7の測光し、その結果と予め設定されているISO感度に応じて露出値を演算する。測光・測距処理の後、シャッタスイッチ64(SW2)が押されると、モードダイアルスイッチ60で設定された撮影モードの状態を判定し、主ミラー1およびサブミラー3をアップさせて光軸上から退避させる。また、カメラ100と撮像レンズ200との間の通信線399を介して、撮像レンズ200(レンズ制御マイコン206)に所定の絞り値に絞り込むように指令する。このとき、レンズ制御マイコン206は、カメラ100から指令された絞り駆動量または絞り駆動速度に従い、絞り制御回路205を制御し、絞り204を駆動する。この撮像レンズ200における絞り駆動動作については追って詳述する。
続いてステップS110において、システムコントローラ50は、公知のTTL位相差方式の焦点検出回路8で検出された、ピントずれ量が合焦範囲内か否かを判定する。合焦範囲内である場合、図5に示される測光・測距処理を終了する。一方、合焦範囲外である場合、ステップS111へ進み、ステップS107と同様にフォーカシングレンズ201を駆動してAF制御を行い、合焦判定を行うためにステップS110に戻る。上記の処理が終了すると、この測光、測距処理を終了する。
次に、図6を参照して、撮像レンズ200の通信処理について説明する。図6は、撮像レンズ200の通信処理を示すフローチャートである。まずステップS201において、レンズ制御マイコン206は、カメラ100から通信線399(シリアル通信線)を介してコマンドを受信し、ステップS202に進む。ステップS202では、レンズ制御マイコン206は、ステップS201にて受信したコマンドの内容に応じた処理を行う。例えばコマンドは1Byteデータとし、このデータに基づき分岐する。
コマンドデータが「00H」(Hは16進を意味する)の場合、ステップS203に進み、ステータス送信処理を行う。コマンドデータが「01H」の場合、ステップS204に進み、フォーカスレンズ駆動処理を行う。コマンドデータが「02H」の場合、ステップS205に進み、絞り駆動処理を行う。他のコマンドデータの場合、ステップS206に進み、各種データ送受信処理を行う。なお、カメラ100からのコマンドはこれらに限定されるものではない。
コマンド「00H」は、撮像レンズ200の状態(ステータス情報)をカメラ100に返すコマンドである。このステータス情報は、レンズ制御マイコン206の内部メモリに記憶されている。本実施例では、絞りの位置検出センサの状態や絞りの動作状態、AFの動作状態などの各種情報が、ビット単位で判定可能であるように内部メモリに設定されている。レンズ制御マイコン206はこのコマンドデータを受信すると、ステップS203において、必要なデータをステータス情報としてカメラ100に送信する。
コマンド「01H」は、カメラ100から撮像レンズ200にフォーカス駆動を指示するコマンドである。このコマンドに続く2バイトの駆動データを受信すると、ステップS204において、撮像レンズ200は指定された駆動量でフォーカシングレンズ201を駆動する。
コマンド「02H」は、カメラ100から撮像レンズ200に絞り駆動を指示するコマンドである。このコマンドに続く1バイトの駆動データを受信すると、ステップS205において、撮像レンズ200は指定された駆動量で絞り204を動作させる。撮像レンズ200における絞り駆動動作の詳細については後述する。
他のコマンドデータとしては、各種データをカメラ100に送受信する指示がある。ステップS206では、このような各種データの送受信を行う。各種データとは、フォーカシングレンズの駆動時の速度、絞りの駆動速度、光学に関する情報である。光学に関する情報は、焦点距離、敏感度、AF誤差情報、FNo情報等である。
図9は、ステップモータの制御パターン図であり、横軸は駆動ステップ数、縦軸は駆動速度をそれぞれ示している。図9には2つの制御パターンが示されている。ステップモータに2つの制御パターンを設ける理由は、ステップモータの駆動に伴う騒音に対応するためである。本実施例のカメラ100は、静止画撮影を行う第1の撮影モードおよび動画撮影を行う第2の撮影モードを選択可能に構成されている。動画撮影を行う第2の撮影モードにおいては同時に音声を記録するため、撮像レンズ200を静粛にする必要がある。従って、静止画撮影を行う第1の撮影モードの場合には高速性を重視して高速モード用の制御パターンを選択する。一方、動画撮影を行う第2の撮影モードの場合には静音性を重視して静音モード用の制御パターンを選択する。本実施例では、高速モード用の制御パターンを1−2相励磁駆動、静音モード用の制御パターンをマイクロステップ駆動として述べる。
次に、図7を参照して、本実施例における絞り204(絞り装置)の駆動処理について説明する。図7は、絞り駆動の指示および駆動データを受信した際の絞り駆動処理を示すフローチャートである。図6中のステップS205にて絞り駆動の指示および駆動データを受信すると、ステップS301において、撮像レンズ200のレンズ制御マイコン206は、指令された絞り駆動が開放駆動と小絞り駆動のいずれであるかを判定する。絞り駆動の指令が開放駆動(開放側への駆動)の場合には、ステップS302に進む。一方、絞り駆動の指令が小絞り駆動(小絞り側への駆動)の場合には、ステップS305に進む。
ステップS301にて開放側への駆動であった場合、ステップS302において、絞り開放検出スイッチ256の出力に基づいて絞り204が開放位置または絞り込み位置のいずれにあるかを検出する。絞り204が開放位置にある場合、開放側への駆動は必要ないため本フローの処理を終了する。絞り204が絞り込まれている場合、ステップS303に進む。続いてステップS303において、カメラ100の撮影モードが静止画撮影を行う第1の撮影モードの場合には高速モード用の制御パターン(1−2相励磁駆動)が選択される。一方、撮影モードが動画撮影を行う第2の撮影モードの場合には静音モード用の制御パターン(マイクロステップ駆動)が選択される。このようにいずれかの撮影モードが設定された後、ステップ304に進む。
ステップS304では、受信した駆動量を駆動量とし、撮影モードによって選択した絞り駆動速度により開放側への駆動を開始し処理を終了する。この後、不図示の絞り駆動処理にて、受信している駆動量と制御上の駆動量とが等しくなるまでステップモータを駆動し、処理を終了する。また開放側への駆動中、絞り開放検出スイッチ256の出力を検出し、開放位置状態であったと判断した場合、駆動量とは無関係にステップモータの初期位置まで駆動し駆動を終了する。
ステップS301にてレンズ制御マイコン206が小絞り側への駆動と判定した場合、ステップS305において、ステップS303と同様の処理を行う。すなわちカメラ100の撮影モードが静止画撮影を行う第1の撮影モードの場合には、高速モード用の制御パターン(1−2相励磁駆動)を選択する。一方、撮影モードが動画撮影を行う第2の撮影モードの場合には、静音モード用の制御パターン(マイクロステップ駆動)を選択する。このようにいずれかの撮影モードが設定された後、ステップ306に進む。
ステップS306では、予め受信した絞り駆動速度により小絞り側への駆動を開始し処理を終了する。この後、不図示の絞り駆動処理にて、受信している駆動量と制御上の駆動量とが等しくなるまでステップモータの駆動し駆動を終了する。また小絞り側への駆動中、駆動可能な最大小絞り位置となった場合には、駆動量とは無関係にステップモータの初期位置まで駆動して駆動を終了する。
次に、動画撮影中の静音モードで駆動している際にレリーズボタン(SW2)が押された場合、撮影モードは動画撮影中に静止画撮影に切り替えられる。静止画撮影を行う場合、駆動量とは無関係にステップモータの初期位置まで開放駆動し、予め受信した絞り駆動速度により小絞り側への駆動を行う。開放側への駆動は、レリーズタイムラグを短くするために高速で駆動するのが望ましい。
次に、図8を参照して、絞り204(絞り装置)の駆動時間を短縮するための絞り駆動処理について説明する。図8は、絞り駆動処理を示すフローチャートである。図8のフローは、ステップモータの非安定相から安定相まで到達する区間を目標位置変更前に設定された速度よりも高い速度で動作させる制御フローであり、図7のフローチャートと同一符号の部分についての説明は省略する。
ステップS303において、撮影モードが動画撮影を行う第2の撮影モードであり、静音モード用の制御パターン(マイクロステップ駆動)が選択された場合、ステップS307に進む。ステップS307では、受信した駆動量を駆動量とし、マイクロステップ駆動により所定の絞り駆動速度で開放側への駆動を開始する。
ステップS308にてレリーズボタン(SW2)が押されると、カメラ100の撮影モードは動画撮影中に静止画撮影に切り替わる。レンズ制御マイコン206(制御手段)は、システムコントローラ50からの信号(切り替え信号)を受け取ることで、絞り204(絞り装置)の目標位置を変更する。そして静止画撮影に切り替わった後、ステップS309に進む。一方、レリーズボタン(SW2)が押されない場合、動画撮影が継続し、不図示の絞り駆動処理にて、受信している駆動量と制御上の駆動量とが等しくなるまでステップモータを駆動して本処理を終了する。また開放側への駆動中、絞り開放検出スイッチ256の出力を検出し、開放位置状態であると判定した場合には、駆動量とは無関係にステップモータの初期位置まで駆動して駆動を終了する。
ステップS309において、レンズ制御マイコン206は、ステップモータが安定相または非安定相のいずれに位置しているかを判定する。安定相とは、複数のコイルへの電流を遮断した際にステップモータのロータ位置が保持される位相(第2の位相)である。非安定相とは、複数のコイルへの電流を遮断した際にステップモータのロータ位置が保持されない位相(第1の位相)である。ステップS309においてステップモータのロータ位置が安定相にある場合、高速モード用の制御パターン(1−2相励磁駆動)に切り替えられ、ステップS304に進む。一方、ステップモータのロータ位置が非安定相にある場合、ステップS310に進む。
ロータ位置が非安定相にある場合、1−2相励磁駆動によりステップモータを駆動することができない。レンズ制御マイコン206は、ステップモータのロータ位置が非安定相にある場合、マイクロステップ駆動により複数のコイルへ流れる電流を制御する。そしてステップS310において、マイクロステップ駆動によりロータ位置を安定相まで移動させてから1−2相励磁駆動に切り替えてモータを駆動する。マイクロステップ駆動(静音モード制御)の際、撮像レンズ200(レンズ制御マイコン206)は、予め受信した絞り駆動速度(目標位置の変更前に設定された速度)よりも速い速度で絞り204を駆動するように複数のコイルへ流れる電流を制御する。この制御は、ロータ位置が非安定相(第1の位相)から安定相(第2の位相)に到達するまで行われる。ロータ位置が安定相まで移動すると、高速モード用の制御パターン(1−2相励磁駆動)に切り替えられ、ステップS304に進む。ステップS304において、レンズ制御マイコン206は、ロータ位置が安定相(第2の位相)から目標位置に到達するまで、1−2相励磁駆動により複数のコイルへ流れる電流を制御する。
ステップS305において、カメラ100の撮影モードが動画撮影を行う第2の撮影モードの場合、静音モード用の制御パターン(マイクロステップ駆動)を選択し、ステップS311に進む。ステップS311では、受信した駆動量を駆動量とし、撮影モードに応じて設定された絞り駆動速度により小絞り側への駆動を開始する。
ステップS311にてレリーズボタン(SW2)が押されると、カメラ100の撮影モードは動画撮影中に静止画撮影に切り替わり、レンズ制御マイコン206は絞り204(絞り装置)の目標位置を変更する。そして静止画撮影に切り替わった後、ステップS313に進む。一方、レリーズボタン(SW2)が押されない場合、動画撮影が継続し、不図示の絞り駆動処理にて、受信している駆動量と制御上の駆動量とが等しくなるまでステップモータを駆動して本処理を終了する。また小絞り側への駆動中に駆動可能な最大小絞り位置となった場合、駆動量とは無関係にステップモータの初期位置まで駆動して駆動を終了する。
ステップS313において、レンズ制御マイコン206は、ステップモータが安定相または非安定相のいずれに位置しているかを判定する。ステップS313においてステップモータのロータ位置が安定相にある場合、高速モード用の制御パターン(1−2相励磁駆動)に切り替えられ、ステップS304に進む。一方、ステップモータのロータ位置が非安定相にある場合、ステップS314に進む。
ロータ位置が非安定相にある場合、1−2相励磁駆動によりステップモータを駆動することができない。このため、ステップS314において、ステップS310と同様に、静穏モード用の制御パターン(マイクロステップ駆動)によりロータ位置を安定相まで移動させてから1−2相励磁駆動に切り替えてモータを駆動する。マイクロステップ駆動の際、レンズ制御マイコン206は、目標位置の変更前に設定された速度よりも速い速度で絞り204を駆動するように複数のコイルへ流れる電流を制御する。ロータ位置が安定相に到達すると、高速モード用の制御パターン(1−2相励磁駆動)に切り替えられ、ステップS304に進む。ステップS304において、レンズ制御マイコン206は、ロータ位置が安定相(第2の位相)から目標位置に到達するまで、1−2相励磁駆動により複数のコイルへ流れる電流を制御する。
以上のとおり、本実施例によれば、動画撮影中に静止画撮影を行う際に、絞り装置の駆動時間を短くしたカメラシステムおよびレンズ装置を提供することができる。
次に、本発明の実施例2におけるカメラシステムおよびレンズ装置について説明する。本実施例におけるカメラシステムの構成は実施例1と同様であるため、その説明は省略する。本実施例におけるカメラシステムおよびレンズ装置は、複数の安定相のうちより適切な安定相を選択可能に構成されている点で、実施例1と異なる。
図10は、動画撮影中の静音モードによる駆動中にレリーズボタン(SW2)が押された場合において、ステップモータ(ロータ位置)の停止直前の状態を示す説明図である。図10において、横軸は絞り値を簡易的に示しており、左側が開放側、右側が小絞り側をそれぞれ示している。B点およびC点は、ステップモータ(ロータ)の非安定相(第1の位相)であり、現在位置である。A点およびD点は、ステップモータ(ロータ)の安定相(第2の位相)である。安定相A点およびD点の間の縦線は、マイクロステップ駆動の分解能を示している。
図6中のステップS205にて絞り駆動の指示および駆動データを受信して安定相D点まで静音モードによる絞り駆動速度で小絞り側へ駆動する際、ステップモータが非安定相B点に位置しているときにレリーズボタン(SW2)が押されたと仮定する。非安定相B点は安定相A点の近傍(最も近く)に位置しているため、安定相D点に移動するよりも早い時間で、実施例1で説明したような高速モード用の制御パターン(1−2相励磁駆動)に移行することができる。
一方、図6中のステップS205にて絞り駆動の指示および駆動データを受信して安定相D点まで静音モードによる絞り駆動速度で小絞り側への駆動する際、ステップモータが非安定相C点に位置しているときにレリーズボタン(SW2)が押されたと仮定する。非安定相C点は安定相D点の近傍(最も近く)に位置しているため、安定相A点に移動するよりも早い時間で実施例1にあるように高速モード用の制御に移行することができる。
次に、図11を参照して、絞り204(絞り装置)の駆動時間を短縮するための絞り駆動処理について説明する。図11は、本実施例における絞り駆動処理を示すフローチャートである。図11のフローチャートには、絞り駆動の指示および駆動データを受信した際にステップモータが非安定相に位置している場合、移動対象となる安定相を選択するステップが付加されている。なお、図7および図8と同一符号のステップについての説明は省略する。
図11中のステップS309において、ステップモータのロータ位置が非安定相にある場合、ステップS315に進む。ステップS315において、撮像レンズ200のレンズ制御マイコン206は、ステップモータが現在位置している非安定相(第1の位相)に最も近い安定相(第2の位相)を選択し、ステップS310に進む。ステップS310において、レンズ制御マイコン206は、ステップS315で選択された安定相に到達するまで、目標位置の変更前に設定された速度よりも速い速度で絞り204を駆動するように複数のコイルへ流れる電流を制御する(マイクロステップ駆動)。
ステップS316において、ステップモータのロータ位置が非安定相にある場合、ステップS316に進む。ステップS316において、レンズ制御マイコン206は、ステップモータが現在位置している非安定相(第1の位相)に最も近い安定相(第2の位相)を選択し、ステップS314に進む。ステップS314において、レンズ制御マイコン206は、ステップS316で選択された安定相に到達するまで、目標位置の変更前に設定された速度よりも速い速度で絞り204を駆動するように複数のコイルへ流れる電流を制御する(マイクロステップ駆動)。
このように、本実施例における第2の位相は、第1の位相から最も近い位相である。このため本実施例によれば、動画撮影中に静止画撮影を行う際に、絞り装置の駆動時間をさらに短くしたカメラシステムおよびレンズ装置を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100…カメラ
200…撮像レンズ
204…絞り
50…システムコントローラ
206…レンズ制御マイコン

Claims (6)

  1. 開口量が可変の絞り装置を備えた光学系と、
    コイルを励磁させることで前記絞り装置を駆動するモータと、
    前記コイルに対する印加電流を制御する制御手段を有し動画撮影静止画撮影を行うことが可能なカメラシステムであって、
    前記制御手段は動画撮影を行う場合にはマイクロステップ駆動により前記モータの駆動制御を行い、
    動画撮影中に静止画撮影への切り替えを行うことにより前記絞り装置の駆動目標位置が変更されたときに、前記印加電流を遮断した際に前記モータに含まれるロータと前記モータに含まれるステータの位置関係が保持されない位相であった場合、前記位置関係が保持される位相となるまで、前記制御手段は、前記駆動目標位置の変更前の駆動速度よりも高速で前記絞り装置が駆動されるように、前記印加電流を制御することを特徴とするカメラシステム。
  2. 前記位置関係が保持される位相の中で前記駆動目標位置が変更されたときの位相に最も近い位相となるまで、前記制御手段は、前記駆動目標位置の変更前の駆動速度よりも高速で前記絞り装置が駆動されるように、前記印加電流を制御することを特徴とする請求項1に記載のカメラシステム。
  3. 前記位置関係が保持される位相となってから前記絞り装置が前記駆動目標位置に到達するまで、前記制御手段は矩形波駆動による制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のカメラシステム。
  4. 画撮影静止画撮影を行うことが可能な撮像装置に対して取り外し可能であり、前記撮像装置と通信可能なレンズ装置であり、
    開口量が可変の絞り装置を備えた光学系と、
    コイルを励磁させることで前記絞り装置を駆動するモータと、
    前記コイルに対する印加電流を制御する制御手段を有するレンズ装置であって、
    前記制御手段は、前記撮像装置動画撮影を行う場合にはマイクロステップ駆動により前記モータの駆動制御を行い、
    動画撮影中に静止画撮影への切り替えを行うことにより前記絞り装置の駆動目標位置が変更されたことを示す情報を前記撮像装置から受信したときに、前記印加電流を遮断した際に前記モータに含まれるロータと前記モータに含まれるステータの位置関係が保持されない位相であった場合、前記位置関係が保持される位相となるまで、前記制御手段は、前記駆動目標位置の変更前の駆動速度よりも高速で前記絞り装置が駆動されるように、前記印加電流を制御することを特徴とするレンズ装置。
  5. 前記位置関係が保持される位相の中で前記駆動目標位置が変更されたときの位相に最も近い位相となるまで、前記制御手段は、前記駆動目標位置の変更前の駆動速度よりも高速で前記絞り装置が駆動されるように、前記印加電流を制御することを特徴とする請求項4に記載のレンズ装置。
  6. 前記位置関係が保持される位相となってから前記絞り装置が前記駆動目標位置に到達するまで、前記制御手段は矩形波駆動による制御を行うことを特徴とする請求項4または5に記載のレンズ装置。
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