JP5979584B2 - 把持装置および把持方法 - Google Patents
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変形自在な袋体と、
粉体、粒体、または、粉体と粒体の混合物である粉粒体を、袋体の内部に導入する粉粒体導入装置と、
袋体の内部から気体を排出する吸引装置と、
袋体が取り付けられ、袋体を対象物に押しつけるように動作可能なロボットアームと、を備える、ことを特徴とする把持装置が提供される。
制御装置は、袋体を対象物に押し付けるようにロボットアームの動作を制御し、袋体が対象物に押し付けられた状態で、袋体の内部に粉粒体を導入して袋体を膨張させるように粉粒体導入装置を制御し、次いで、袋体の内部から気体を排出することにより袋体の内部の粉粒体同士の摩擦力が増えて袋体の形状が保たれるように吸引装置を制御する。
ピストンは、前進することにより、シリンダ室側の粉粒体を袋体の内部へ押し出し、後退することにより、袋体の内部の粉粒体をシリンダ室側へ排出させる。
制御装置は、袋体の内部の気体を吸引装置に吸引させる時、および、前記ピストンを後退させる時に、前記開放弁を閉じる。
(A)変形自在な袋体を、対象物に押しつけ、
(B)この状態で、袋体の内部に粉粒体を導入することにより、袋体を膨張させて、袋体と対象物との隙間を減らし、
(C)袋体の内部における粉粒体と気体のうち、気体のみを、吸引して袋体の外部へ排出することにより、袋体の内部の粉粒体同士の摩擦力を増やし袋体の形状が保たれるようにする、ことを特徴とする把持方法が提供される。
条件:後述のステップS3において、対象物1を把持できる程度に、袋体3と対象物1との隙間C(後述の図4(A)を参照)を減らすことができる。
条件:次のステップS4で、袋体3を支持面4から上昇させても、対象物1を把持した袋体3の形状が保たれる。
ステップS1の開始時に、開放弁13と開閉弁21を閉じ、この状態でステップS1を行ってもよい。
ステップS3において、上述のように袋体3の形状を一定に保つようにしたら、開閉弁21を閉じる代わりに、ステップS4とステップS5において開閉弁21を開けたままにして、ステップS4において、吸引装置7により袋体3の内部を吸引し続ける。次いで、ステップS5において、袋体3が目的位置に到達したら、吸引装置7による袋体3内部の吸引を停止する。この停止により、袋体3内部の圧力が上昇して、一定に保たれていた袋体3の形状が、対象物1を袋体3から解放するように変わる。この場合には、ステップS5において、開放弁13を開けなくてもよい。
管18は、大気連通管25の途中箇所から吸引装置7まで延びていてもよい。吸引装置7は、上述のフィルタ23を介して、袋体3の内部における気体を吸引する。また、管18は、管18よりも断面積が大きい吸引室22を介して大気連通管25の途中箇所に接続されていてもよい。この場合、フィルタ23は、吸引室22と大気連通管25との境界、または吸引室22に設けられてよい。
ステップS1では、制御装置11により、開放弁13と開閉弁21の両方または一方を開けておいてもよいし、開放弁13と開閉弁21の両方を閉じておいてもよい。
ステップS2では、袋体3の内部に多数の粉粒体2を導入する時に、制御装置11により、開放弁13を開けておく。
ステップS3では、吸引装置7が、袋体3の内部における気体を吸引する時に、制御装置11により、開放弁13を閉じ開閉弁21を開けておく。吸引装置7による吸引により、袋体3の形状を一定に保つようにしたら、制御装置11により、開放弁13と開閉弁21を閉じる。
ステップS4では、制御装置11により、開放弁13と開閉弁21を閉じた状態にする。
ステップS5、S6は、上述と同様である。
大気連通管25の断面積が、粉粒体2の大きさより小さい場合には、フィルタ27を省略してよい。管18の断面積が、粉粒体2の大きさより小さい場合には、フィルタ23を省略してよい。
Claims (8)
- 対象物を把持する把持装置であって、
変形自在な袋体と、
粉体、粒体、または、粉体と粒体の混合物である粉粒体を、袋体の内部に導入する粉粒体導入装置と、
袋体の内部から気体を排出する吸引装置と、
袋体が取り付けられ、袋体を対象物に押しつけるように動作可能なロボットアームと、を備える、把持装置。 - 粉粒体導入装置と吸引装置とロボットアームを制御する制御装置を備え、
制御装置は、袋体を対象物に押し付けるようにロボットアームの動作を制御し、袋体が対象物に押し付けられた状態で、袋体の内部に粉粒体を導入して袋体を膨張させるように粉粒体導入装置を制御し、次いで、袋体の内部から気体を排出することにより袋体の内部の粉粒体同士の摩擦力が増えて袋体の形状が保たれるように吸引装置を制御する、請求項1に記載の把持装置。 - 粉粒体導入装置は、袋体の内部に連通し粉粒体が充填されたシリンダ室を有するシリンダと、シリンダ内を往復動可能なピストンとを有し、
ピストンは、前進することにより、シリンダ室側の粉粒体を袋体の内部へ押し出し、後退することにより、袋体の内部の粉粒体をシリンダ室側へ排出させる、請求項1または2に記載の把持装置。 - 開いた状態で、袋体の内部を大気と連通させ、閉じた状態で、袋体の内部を大気から密閉する開放弁を備え、
制御装置は、袋体の内部の気体を吸引装置に吸引させる時、および、前記ピストンを後退させる時に、前記開放弁を閉じる、請求項3に記載の把持装置。 - 開いた状態で袋体の内部を大気と連通させ、閉じた状態で袋体の内部を大気から密閉する開放弁と、
開放弁を開いた状態にして、袋体の内部に粉粒体を導入するように粉粒体導入装置を制御する制御装置と、を備える、請求項1に記載の把持装置。 - 対象物を把持する把持方法であって、
(A)変形自在な袋体を、対象物に押しつけ、
(B)この状態で、袋体の内部に粉粒体を導入することにより、袋体を膨張させて、袋体と対象物との隙間を減らし、
(C)袋体の内部における粉粒体と気体のうち、気体のみを、吸引して袋体の外部へ排出することにより、袋体の内部の粉粒体同士の摩擦力を増やし袋体の形状が保たれるようにする、把持方法。 - 開いた状態で袋体の内部を大気と連通させ、閉じた状態で袋体の内部を大気から密閉する開放弁が設けられており、
前記開放弁を開いた状態で、前記(B)を行う、請求項6に記載の把持方法。 - 対象物を袋体で把持する把持方法であって、
袋体の内部に連通し粉粒体が充填されたシリンダ室を有するシリンダと、シリンダ内を往復動可能なピストンとを有する粉粒体導入装置を設け、ピストンは、前進することにより、シリンダ室側の粉粒体を袋体の内部へ押し出し、後退することにより、袋体の内部の粉粒体をシリンダ室側へ排出させるものであり、
開いた状態で袋体の内部を大気と連通させ、閉じた状態で袋体の内部を大気から密閉する開放弁を設け、
(A)変形自在な袋体を、対象物に押しつけ、
(B)この状態で、袋体の内部に粉粒体を導入することにより、袋体を膨張させて、袋体と対象物との隙間を減らし、
(C)前記開放弁を閉じた状態で、袋体の内部における粉粒体と気体のうち、気体のみを、吸引して袋体の外部へ排出することにより、袋体の内部の粉粒体同士の摩擦力を増やし袋体の形状が保たれるようにして、袋体で対象物を把持し、
(D)前記対象物を袋体から解放した後、前記開放弁を閉じた状態で、前記ピストンを後退させる、把持方法。
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