JP5979440B2 - 端子接続部品 - Google Patents
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Description
前記治具通し孔に通された治具を抜き取ることにより、前記シャッターが前記治具通し孔を閉じるようになっていてもよい。
端子接続作業を終えて治具を抜き取った後、治具通し孔が開放されていると、治具通し孔を通してハウジング内の端子に接触してしまうことがある。しかしながら上記のような構成とすると、治具を抜き取ることでシャッターが閉じられるため、治具通し孔を通してハウジング内の端子に接触するという事態の発生を防止できる。
このような構成とすると、端子の接続作業を行うとともにシャッターが閉鎖可能となるので、接続作業の終了を容易に検知できる。
このような構成とすると第1ハウジングに第2ハウジングを嵌合させることで、第2端子が第1端子に対して位置決めされるので、端子が容易に位置決めでき、作業性に優れる。
このような構成とすると、第1ハウジングと第2ハウジングとを嵌合させた後の第1端子と第2端子との位置ずれを防ぐことができる。
このような構成とすると、単電池を複数接続して電池モジュールを構成するときや複数の電池モジュールを接続する際に本発明が適用され、単電池の接続作業の作業効率が向上する。
本発明に係る実施形態1の端子接続部品10を図1ないし図13によって説明する。以下の説明において図1における上方を上とし下方を下とする。本実施形態の端子接続部品10は、例えば隣り合う電池モジュール同士や隣り合う単電池11同士を電気的に接続するものである(図10参照)。
単電池11は、図示しない発電要素と、発電要素を収容する電池ケース14と、発電要素に接続されるとともに電池ケース14の上面から突出する平板状の正負の電極端子12と、を有する。
樹脂製の第1ハウジング20は直方体状をなしている。第1ハウジング20は、図3および図4に示すように、下方が開口し、下端部には、セパレータ15のハウジング固定孔16に係止される係止爪21が複数突出形成されている。
規制部材26は、図3、図4、図7および図8に示すように、端子接続部品10の正面側(図3の右側)に配されており、規制部材26の背面側には電極端子12の溝部13に嵌めこまれる取付突部27が設けられている。規制部材26は、図7に示すように、正面視同心円状をなしている。規制部材26のうち、正面側の直径の小さい小径部28は、その厚み寸法が規則的に変化するように形成されている(図8を参照)。背面側の直径の大きい大径部29は回転部材30の押圧部32(後述する)とともに電極端子12および第2端子50を押圧する。規制部材26の中央部分には回転部材30の軸部31を挿通可能に貫通孔26Aが設けられている。
回転部材30は、規制部材26、電極端子12、第2端子50および皿バネ35を貫通する軸部31と、軸部31の正面側の端部に設けられ軸部31を回転させる回転ピン33と、軸部31の背面側の端部に設けられた押圧部32と、を備える。
第1ハウジング20の外側に嵌合される樹脂製の第2ハウジング40は、全体として略直方体状をなしている。第2ハウジング40は、角筒状の本体部41と、本体部41の上部開口を閉じる蓋部47と、を備える。
さて、本実施形態では、第2ハウジング40の治具通し孔46及び第1ハウジング20の治具通し孔24を閉じる樹脂製のシャッター60は図4に示すように、長方形状をなしている。シャッター60の略中央にはU字状のスリット61が形成されている。このスリット61の内側には正面側に突出し、第2ハウジング40の係止凹部45に係止されるハウジング係止突部62が形成されている。
第2端子50は銅や銅合金などの導電性金属板材から構成され、下端部の略中央には溝部51が形成されている。第2端子50の溝部51には規制部材26の取付突部27と回転部材30の軸部31が配されるようになっている。
以下、本実施形態の端子接続部品10の接続方法について説明する。
所望の数の単電池11を隣合う単電池11の電極端子12が逆極性となるように並べて、各単電池11の電極端子12が形成された面(本実施形態では上面)にセパレータ15を取り付ける。単電池11にセパレータ15を取り付ける際にはセパレータ15の端子挿通孔17に電極端子12を挿通させる。
本実施形態においては、電極端子12および第2端子50を収容するハウジング20,40に、電極端子12と第2端子50とを接続する治具64を通す治具通し孔22,46が形成されているので、治具通し孔22,46から挿入された治具64を操作して、端子12,50に触れずに端子12,50同士を接続することができる。その結果、本実施形態によれば、端子等12,50との接触を防止した端子接続部品10を提供することができる。
本発明に係る実施形態2の端子接続部品70を図14ないし図25によって説明する。以下の説明において図14における上方を上とし下方を下とする。図14においては電池ケース14の一部を示しているが、他の図では、単電池11に関してセパレータ15よりも上の部分のみを描いている。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、治具通し孔22,46に通された治具64を抜き取ることにより、シャッター60が治具通し孔22,46を閉じる構成のものを示したが、治具を抜き取った後、手動によりシャッターを閉じる構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、1つの作業により、2つの端子12,50とを接続するとともにシャッター60を閉鎖可能とする構造を示したが、2つの端子を接続する作業と、シャッターを閉じる作業とを独立した作業とする構造であってもよい。
(3)上記実施形態では、第1端子12を収容する第1ハウジング20と、第2端子50を収容する第2ハウジング40を備える例を示したが、第1端子および第2端子を収容する1つのハウジングを備えるものであってもよい。
(4)上記実施形態では、第1ハウジング20および前記第2ハウジング40のうち、第1ハウジング20にはハウジング係止孔25が設けられ、他方には係止突部43が設けられている例を示したが、第1ハウジングおよび第2ハウジングには係止構造が設けられていなくてもよい。
(5)上記実施形態では第1端子が単電池11の電極端子12の例を示したが、第1端子は単電池の電極端子以外の端子であってもよい。
11…単電池
12…電極端子(第1端子)
13…溝部
20…第1ハウジング
24…(第1ハウジングの)治具通し孔
25…ハウジング係止孔(係止部)
30,71…回転部材(接続部材)
31…軸部
32…押圧部
33,72…回転ピン
40…第2ハウジング
41…本体部(第2ハウジング)
43…係止突部(被係止部)
46…(第2ハウジングの)治具通し孔
47…蓋部(第2ハウジング)
50…第2端子
51…溝部
55…電線
60,73…シャッター
64…治具
Claims (6)
- 第1端子と、
前記第1端子に接続される第2端子と、
前記第1端子および前記第2端子を収容するとともに、前記第1端子と前記第2端子とを接続する接続部材を作動させる治具を通す治具通し孔が形成された絶縁樹脂製のハウジングと、
前記ハウジングに保持され、前記治具通し孔を閉じるシャッターと、を備え、
前記第1端子に対して回転規制される規制部材と、
前記第1端子に取り付けられる前記接続部材であって、前記第1端子及び前記第2端子を貫通する軸部を有し、前記軸部を前記治具で回転させることで前記第1端子及び前記第2端子を押圧する押圧部により、前記第1端子及び前記第2端子に荷重がかかる位置に回転可能に保持される前記接続部材と、
を備える端子接続部品。 - 前記治具通し孔に通された治具を抜き取ることにより、前記シャッターが前記治具通し孔を閉じるようになっている請求項1に記載の端子接続部品。
- 前記治具により前記接続部材を作動させることで、前記第1端子と前記第2端子とを接続するとともに、前記シャッターが前記治具通し孔を閉鎖可能な状態となる請求項1または請求項2に記載の端子接続部品。
- 前記ハウジングは、前記第1端子を収容する第1ハウジングと、前記第2端子を収容するとともに前記第1ハウジングと嵌合する第2ハウジングと、からなる請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の端子接続部品。
- 前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングのうち、一方には係止部が設けられ、他方には前記係止部に係止される被係止部が設けられている請求項4に記載の端子接続部品。
- 前記第1端子は単電池に設けられている電極端子である請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の端子接続部品。
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