JP5978861B2 - 通信装置及び通信方法 - Google Patents

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Description

本件は、通信装置及び通信方法に関する。
時分割多重(TDM:Time Division Multiplex)方式のネットワークにおいて、複数の伝送装置は、連続して伝送されるデータ信号からクロックを再生することにより、互いに時刻同期や周波数同期を行う。時分割多重方式による同期伝送方式の標準規格としては、例えばSDH(Synchronous Digital Hierarchy)、及びSONET(Synchronous Optical NETwork)が挙げられる。
インターネットの普及に伴い、時分割多重方式に代えて、IP(Internet Protocol)に対応するネットワークが普及している。IPにおいて、データ信号は、時分割多重方式とは異なり、パケット単位で非同期に伝送されるため、異なる方式によって時刻同期や周波数同期が行われる。
IPに基づく時刻同期及び周波数同期の方式の標準規格としては、NTP(Network Time Protocol)やIEEE1588−2008(IEEE:The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)などが挙げられる。IEEE1588−2008に規定された技術は、マイクロ秒単位の精度による時刻同期が可能とされ、無線ネットワーク内の基地局間における同期処理などへの適用が期待される。
IPの場合、同期処理は、サーバ装置と複数のクライアント装置との間において、タイムスタンプ(時刻情報)を含む同期メッセージを交換することによって両者間の伝送遅延時間を測定し、周波数及び時刻のオフセット量を推定ことにより行われる。同期メッセージは、ネットワーク内に設けられた1以上の中継装置、つまり、L2スイッチやルータなどを介して交換される。
各中継装置は、同期メッセージだけではなく、他のトラヒックのパケットも同様に中継する。このため、中継装置の転送処理において、同期メッセージは、同一ポートから送信される他のパケットと競合を生ずることがある。競合が発生した場合、同期メッセージは、優先的な送信対象として選択されても、競合する他のパケットの送信処理(キューからの読み出し)が既に開始されていれば、該送信処理の完了するまで待機させられる。
したがって、同期メッセージのネットワーク内の伝送遅延時間は、他のトラヒックからの影響によって変動する。この遅延変動は、PDV(Packet Delay Variation)などと称され、時刻同期及び周波数同期の精度を劣化させる要因となり得る。
PDVに関し、例えば特許文献1には、パケットスケジューリング装置において、低優先パケットの送信がプレミアムパケットの送信に影響する場合、低優先パケットを分割することにより、プレミアムパケットの送信間隔を維持する技術が開示されている。また、特許文献2には、クロック同期のため、同期メッセージ送信装置から複数のCPUボードに同期メッセージを送信するマルチプロセッサシステムが開示されている。このシステムにおいて、同期メッセージ送信装置と各CPUボードは、同期メッセージのスキューが低減されるように、同数のスイッチを介して接続されている。
特開2002−16637号公報 特開2003−216595号公報
特許文献1に開示された技術によると、送信装置がパケットの分割機能(フラグメンテーションなど)を備える必要があるだけでなく、受信装置も、分割したパケットを単一のパケットに合成する合成機能を備える必要がある。このため、装置に高い処理能力が必要され、構成も複雑化するため、コストが増加するという問題がある。また、分割により得られた各パケットには、宛先などを含むヘッダ情報をそれぞれ付与する必要があるため、ヘッダ情報分のデータ量が増加することにより、通信帯域が圧迫されるという問題もある。
また、特許文献2に開示された技術によると、ネットワークに設置可能なスイッチ数が制限されるため、柔軟なネットワーク設計が行えないという問題がある。なお、このような問題は、時刻同期及び周波数同期のための通信に限られず、例えば動画配信サービスなどのように、低い遅延変動が要求される他の通信に関しても、同様に存在する。
そこで本件は上記の課題に鑑みてなされたものであり、伝送するパケットの遅延変動を効果的に低減する通信装置及び通信方法を提供することを目的とする。
本明細書に記載の通信装置は、複数の他装置の間で時刻同期または周波数同期を行うための同期メッセージを中継する通信装置において、受信したパケットをそれぞれ格納する第1及び第2キューと、前記受信したパケットのうち、前記同期メッセージを含む第1パケットを前記第1キューに書き込み、前記同期メッセージを含まない第2パケットを前記第2キューに書き込む書込部と、送信対象として前記第1パケットを前記第2パケットより優先的に選択し、選択した送信対象パケットを前記第1キュー、または前記第2キューから読み出す読出部と、前記読出部が前記第2キューから前記第2パケットを読み出している途中に前記第1キューに格納された前記第1パケットを検出する検出部と、前記第2キューに格納された前記第2パケット、または、前記読出部が読み出し中の前記第2パケットの読み出し済みの部分を複製して得られた複製データを保持する保持部とを有し、前記読出部は、前記検出部が前記第1パケットを検出したとき、読み出し中の前記第2パケットを、自装置の内部または外部において廃棄させ、前記第1キューに格納された前記第1パケットを読み出し、該読み出しの完了後、前記保持部から前記複製データを読み出す。
本明細書に記載の通信方法は、複数の他装置の間で時刻同期または周波数同期を行うための同期メッセージを中継する通信方法において、受信したパケットを第1及び第2キューにそれぞれ格納し、前記受信したパケットのうち、前記同期メッセージを含む第1パケットを前記第1キューに書き込み、前記受信したパケットのうち、前記同期メッセージを含まない第2パケットを前記第2キューに書き込み、送信対象として前記第1パケットを前記第2パケットより優先的に選択し、選択した送信対象パケットを前記第1キュー、または前記第2キューから読み出し、前記第2キューに格納された前記第2パケット、または、読み出し中の前記第2パケットの読み出し済みの部分を複製して、複製データとして保持し、前記第2キューから前記第2パケットを読み出している途中に前記第1パケットが前記第1キューに格納されたとき、読み出し中の前記第2パケットを、自装置の内部または外部において廃棄させ、前記第1キューに格納された前記第1パケットを読み出し、該読み出しの完了後、保持された前記複製データを読み出す。
本明細書に記載の通信装置及び通信方法は、伝送するパケットの遅延変動を効果的に低減するという効果を奏する。
同期メッセージを中継する複数の通信装置を含むネットワークの一例を示す構成図である。 サーバ装置及びクライアント装置の間における同期メッセージの送受信シーケンスの一例を示すラダーチャートである。 図2に示されたシーケンスにおいて用いられる同期メッセージの構成例を示す構成図である。 同期メッセージのメッセージ種別の一例を示す一覧表である。 通信装置において生ずる遅延時間を示すラダーチャートである。 競合する他のパケットのトラヒック量が少ない場合における伝送遅延時間の分布の例を示すグラフである。 競合する他のパケットのトラヒック量が多い場合における伝送遅延時間の分布の例を示すグラフである。 比較例に係る通信装置の機能構成の一例を示す構成図である。 比較例に係る通信装置のTx側処理部の機能構成を示す構成図である。 同期メッセージを含むレイヤ3のパケットの構成の一例を示す構成図である。 同期メッセージを含むレイヤ2のフレームの構成の一例を示す構成図である。 比較例に係る通信装置におけるパケットの送信タイミングの例を示すタイムチャートである。 実施例に係る通信装置におけるパケットの送信タイミングの例を示すタイムチャートである。 第1実施例の通信装置の構成を示す構成図である。 検出部の動作を示すフローチャートである。 第1実施例における廃棄判定部の動作を示すフローチャートである。 第2実施例の通信装置の構成を示す構成図である。 第2実施例における廃棄判定部の動作を示すフローチャートである。 第3実施例における廃棄判定部の動作を示すフローチャートである。 第4実施例の通信装置の構成を示す構成図である。 第5実施例におけるクライアント装置の構成を示す構成図である。 クライアント装置の変更要求部の動作例を示すフローチャートである。 第5実施例の通信装置の構成を示す構成図である。
図1には、同期メッセージを中継する複数の中継装置を含むネットワークの一例が示されている。このネットワークは、スマートフォンや携帯電話機などの無線通信端末の通信に用いられる無線ネットワークである。
中継ネットワークNWは、複数の通信装置1を含み、無線ネットワーク制御装置(RNC:Radio Network Controller)2、及び複数の無線基地局装置(BTS:Base Transceiver Station)4間の通信を中継する。無線ネットワーク制御装置2は、複数の無線基地局装置4を制御することによって、発着信接続制御、終話制御、及びハンドオーバ制御などを行う。
通信装置1は、ある装置から受信したパケットを、その宛先に従って他装置に中継する中継装置であり、例えば、ルータ(レイヤ3スイッチ)やレイヤ2スイッチなどである。なお、本明細書において、パケットとは、伝送されるデータ(情報)の伝送単位を表すものとする。したがって、パケットには、IPパケットに限られず、例えばイーサネット(登録商標、以下同様)フレームやATM(ATM:Asynchronous Transfer Mode)セルなどの他のPDU(Protocol Data Unit)も含まれる。
また、中継ネットワークNWは、サーバ装置3、及び複数のクライアント装置5間の通信も中継する。したがって、サーバ装置3及びクライアント装置5間の通信(符号P1参照)と、無線ネットワーク制御装置2及び無線基地局装置4間の通信(符号P2参照)とは、共通の中継ネットワークNWを介して行われる。
サーバ装置3は、ネットワーク内の装置の動作タイミングの基準となるマスタークロックを有する。各クライアント装置5は、サーバ装置3と同期メッセージを交換することによって、周波数同期及び時刻同期の少なくとも一方を行う。そして、各クライアント装置5は、マスタークロックに同期するクロックまたは時刻を、無線基地局装置4に供給する。これにより、複数のクライアント装置5は、互いに同期し、上記のハンドオーバ制御などを高精度に行うことができる。
図2には、サーバ装置3及びクライアント装置5の間における同期メッセージの送受信シーケンスの一例が示されている。図2は、IEEE1588−2008に規定された高精度時間プロトコル(PTP:Precision Time Protocol)に基づくシーケンスを例示するが、これに限定されず、他のシーケンスを採用してもよい。
また、図3には、図2に示されたシーケンスにおいて用いられる同期メッセージの構成例が示されている。同期メッセージは、PTPヘッダ及びメッセージフィールドを含む。PTPヘッダには、メッセージ種別を示す「messageType」情報が格納されている。「messageType」情報の内容は、図4に例示された一覧表に従う。例えば、「messageType」情報が「0」の値を示す場合、当該同期メッセージは「Sync」である。
本例のシーケンスでは、「Sync」、「Follow_Up」、「Delay_Req」、及び「Delay_Resp」の4種類の同期メッセージが用いられる。クライアント装置5は、各同期メッセージをサーバ装置3と交換することにより、タイムスタンプなどと称される時刻情報t1〜t4を取得する。時刻情報t1〜t4は、図3に示されたメッセージフィールド内に格納される(「OriginTimeStamp」情報を参照)。なお、図2の紙面右側には、クライアント装置5が取得する時刻情報t1〜t4が段階的に示されている。
まず、サーバ装置3は、送信時刻の予測値を示す時刻情報t1を含む「Sync」をクライアント装置5に送信する。そして、クライアント装置5は、「Sync」を受信し、該受信時刻を示す時刻情報t2を取得する。さらに、サーバ装置3は、予測値の誤差を修正した時刻情報t1を含む「Follow_Up」をクライアント装置5に送信する。これにより、クライアント装置5は、「Sync」の送信時刻t1及び受信時刻t2を取得する。
次に、クライアント装置5は、送信時刻を示す時刻情報t3を含む「Delay_Req」をサーバ装置3に送信する。そして、サーバ装置3は、「Delay_Req」を受信し、該受信時刻を示す時刻情報t4を含む「Delay_Resp」をクライアント装置5に送信する。これにより、クライアント装置5は、「Delay_Req」の送信時刻t3及び受信時刻t4を取得する。
したがって、クライアント装置5は、t2−t1を算出することによって、サーバ装置3からクライアント装置5に向かう伝送方向における伝送遅延時間t−msを得ることができる。また、クライアント装置5は、t4−t3を算出することによって、クライアント装置5からサーバ装置3に向かう伝送方向における伝送遅延時間t−smを得ることができる。ここで、各伝送方向の伝送遅延時間が等しいと仮定すると、サーバ装置3及びクライアント装置5間の時刻のオフセット値は、{(t−ms)+(t−sm)}/2を算出することにより取得される。
上記の伝送遅延時間t−ms,t−smは、通信装置1において生ずる遅延時間が含まれる。図5には、上記の「Sync」を送信した場合を例として、通信装置1において生ずる遅延時間が示されている。なお、図5は、「Sync」が1台の通信装置1のみを介して送信される場合を示しているが、以降の説明は、複数の通信装置1を介した場合も同様である。
通信装置1における遅延時間T_delayは、所定の内部処理により定常的に生ずる一定の固定遅延時間T_fixと、「Sync」の転送処理が他のパケットと競合することにより生ずる競合遅延時間T_cmpとを含む。後者に関し、通信装置1は、上述したように、サーバ装置3及びクライアント装置5間において送受信されるパケット(同期メッセージ)だけでなく、無線ネットワーク制御装置2及び無線基地局装置4間において送受信される他のパケットも中継する。このため、同期メッセージを含むパケットは、転送時、同一ポートから送信される他のパケットと競合し、送信待ち状態とされる場合があり、この場合に競合遅延時間T_cmpが生ずる。
競合遅延時間T_cmpは、ネットワーク内を伝送される他のパケットのトラヒック状況に応じて変化する。例えば、符号E2で示される例の競合遅延時間T_cmpは、符号E1で示される例の競合遅延時間T_cmpより大きく、これに伴い、伝送遅延時間t−msも、符号E2で示される例の方が符号E1で示される例より大きくなる。
図6及び図7には、競合する他のパケットのトラヒック量が少ない場合、及び多い場合における伝送遅延時間t−msの分布の例(シミュレーション結果)を示すグラフが示されている。図6及び図7において、横軸は経過時間を示し、縦軸は伝送遅延時間t−msを示す。また、符号T0及びT1で示される点線により挟まれる数値範囲は、上記の競合遅延時間T_cmpが生じていないとみなせる伝送遅延時間の範囲を示す。なお、以降の説明において、この数値範囲を、「最小伝送遅延時間」と表記する。
図6及び図7のグラフを比較すると理解されるように、競合する他のパケットのトラヒック量が多いほど、伝送遅延時間t−msのばらつきの程度(離散度合)が大きい。これは、競合する他のパケットのトラヒック量が多いほど、競合の発生率が高くなり、競合遅延時間T_cmpが大きくなる傾向が強まるためである。
伝送遅延時間t−msのばらつきは、パケットの遅延変動として、クライアント装置5の同期精度に影響を与える。したがって、同期精度を高めるためには、より多くのパケットの伝送遅延時間t−msが、最小伝送遅延時間になることが好ましい。例えば、所定の単位時間内において、パケット総数の1%程度の伝送遅延時間t−msが、上記の最小伝送遅延時間になるとよい。なお、これまで、一方の伝送方向における伝送遅延時間t−msを例に挙げて説明したが、他方の伝送方向における伝送遅延時間t−smについても同様に、ばらつきが生ずる。
次に、競合が発生するメカニズムに関して説明する。図8には、比較例に係る通信装置1の機能構成の一例が示されている。通信装置1は、制御部10と、スイッチ部11と、複数のポート(1)〜(n)12と、複数の伝送処理部13とを含む。複数の伝送処理部13は、それぞれ、ポート(1)〜(n)12ごとに対応して設けられ、Rx側処理部131と、Tx側処理部132とを含む。
ポート(1)〜(n)12は、それぞれ、LAN(Local Area Network)ケーブルなどを介して外部装置と接続され、該装置との間でパケットが送受信される。Rx側処理部131は、ポート(1)〜(n)12を介して受信したパケットを処理する。Rx側処理部131は、例えば、パケットに含まれる宛先情報に基づいて転送先のポート(1)〜(n)12を判別し、該転送先ポート番号とともに、パケットをスイッチ部11に出力する。
スイッチ部11は、転送先ポート番号に従って、パケットを、他のポート(1)〜(n)12に対応するTx側処理部132に出力する。Tx側処理部132は、ポート(1)〜(n)12を介して送信するパケットを処理する。Tx側処理部132は、送信対象となるパケットを順次にポート(1)〜(n)12に出力する。
制御部10は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの演算処理手段であり、装置全体を制御する。制御部10は、例えば、コンピュータなどの外部の端末装置からの操作に応じて、伝送処理部13及びスイッチ部11に対する設定処理をし、また、伝送処理部13及びスイッチ部11から情報を読み出す。
図9は、比較例に係る通信装置1のTx側処理部132の機能構成を示す構成図である。Tx側処理部132は、MUX部61と、書込部62と、書込制御部63と、優先キュー641と、非優先キュー642と、読出部65と、読出制御部66とを含む。
MUX部61は、各ポート(1)〜(n)12からスイッチ部11を介して入力されたパケットを、順次に書込部62に出力する。書込部62は、書込制御部63からの通知に従って、パケットを優先キュー641、または非優先キュー642に分けて書き込む。書込制御部63は、MUX部61から書込部62に出力されるパケットを監視し、パケットごとに、優先キュー641及び非優先キュー642の何れに書き込むかを判定する。書込制御部63は、書き込み対象として判定したキュー641,642を、書込部62及び読出制御部66に通知する。
優先キュー641及び非優先キュー642は、ポート12を介して受信した優先パケット71及び非優先パケット72をそれぞれ格納するバッファである。優先キュー641及び非優先キュー642は、メモリなどの記憶手段により構成される。優先パケット71は、非優先パケット72より優先的に送信対象となるパケットであり、例えば、上記の同期メッセージを含むパケットである。一方、非優先パケット72は、例えば、上記の無線ネットワーク制御装置2及び無線基地局装置4間において送受信されるパケットである。なお、優先パケット71は、同期メッセージを含むパケット以外のパケットを含んでもよい。
図10には、同期メッセージを含むレイヤ3のパケットの構成の一例が示されている。パケット71は、IP(Internet Protocol)ヘッダと、UDP(User Datagram Protocol)ヘッダと、同期メッセージとを含む。なお、同期メッセージの構成例については、図3を参照して述べたとおりである。
IPヘッダは、バージョン、ヘッダ長、サービス種別、全長、生存時間(TTL:Time To Live)、識別子、フラグ、断片位置、プロトコル、チェックサム、送信元アドレス、及び宛先アドレスの各情報を含む。UDPヘッダは、送信元ポート番号、宛先ポート番号、長さ、及びチェックサムの各情報を含む。書込部62は、例えば、IPヘッダ内のサービス種別情報を参照することにより、パケットの優先度を判断してもよい。なお、IPヘッダ内の識別子、フラグ、及び断片位置は、パケットが複数に分割された場合におけるフラグメント処理に用いられる。
また、同期メッセージは、レイヤ3のパケットに限定されず、レイヤ2のフレームとして転送されてもよい。図11には、同期メッセージを含むレイヤ2のフレームの構成の一例が示されている。
フレーム(パケット71)は、MAC(Media Access Control)ヘッダと、同期メッセージと、FCS(Frame Check Sequence)とを含む。MACヘッダは、宛先アドレスであるDA(Distination Address)、送信元アドレスであるSA(Source Address)、及び、プロトコルを示すTypeを含む。FCSは、フレーム内のデータの正常性を検査するための検査符号である。
書込部62は、例えば、MACヘッダ内の「Type」情報を参照することにより、パケットの優先度を判断してもよい。また、フレームにVLAN(Virtual Local Area Network)タグが付与されている場合、優先度は、VLANタグ内のプライオリティ情報に基づいて判断されてもよい。なお、イーサネットフレームには、分割時のフラグメント処理に対応するフィールドが設けられていない。このため、上記の特許文献1に開示された技術は、イーサネットフレームに適用できない。
再び図9を参照すると、読出部65は、送信対象として優先パケット71を非優先パケット72より優先的に選択し、選択した送信対象パケット71,72を優先キュー641、または非優先キュー642から読み出す。読み出されたパケット71,72は、スイッチ部11及びTx側処理部132を介し、ポート(1)〜(n)12から外部装置に送信される。
読出制御部66は、書込制御部63からの通知に基づいて、各キュー641,642のパケット71,72の格納状態を管理する。そして、読出制御部66は、該格納状態に基づいて、送信対象パケット71,72(つまりキュー641,642)を読出部65に指示する。
図12は、比較例に係る通信装置1におけるパケット71,72の送信タイミングの例を示すタイムチャートである。図12において、「優先キュー」は、優先キュー641に優先パケット71が格納されるタイミングを示し、他方、「非優先キュー」は、非優先キュー642に非優先パケット72が格納されるタイミングを示す。また、「読出部」は、読出部65がパケット71,72を読み出すタイミングを示す。なお、時間軸方向におけるパケット71,72の幅は、各パケット71,72の長さ、つまりデータ量を示す。ここで、非優先パケット72は、例えばイーサネットフレームのような可変長パケットであるものとする。
符号E3で示される例は、優先パケット71及び非優先パケット72が優先キュー641及び非優先キュー642に、それぞれ、同時刻taに格納された場合を示す。この場合、読出部65は、優先キュー641から優先パケット71を優先的に読み出し、その後、非優先キュー642から非優先パケット72を読み出すから、上記の競合遅延時間T_cmpは生じない。
符号E4で示される例は、時刻taに、非優先パケット72が非優先キュー642に格納され、その後の時刻ta+Δt0に、優先パケット71が優先キュー641に格納された場合を示す。すなわち、本例は、読出部65が非優先キュー642から非優先パケット72を読み出している途中に、優先パケット71が優先キュー641に格納された場合を示す。この場合、読出部65は、まず、先着の非優先パケット72を非優先キュー642から読み出して、その後、後着の優先パケット71を優先キュー641から読み出すから、優先パケット71の待機時間Δt1に相当する競合遅延時間T_cmpが生ずる。
また、符号E5で示される例は、非優先パケット72のパケット長が、符号E4で示される例より長い場合を示す。この場合、優先パケット71の待機時間Δt2は、先の例の待機時間Δt1より大きくなるため、競合遅延時間T_cmpも大きくなる。このように、競合遅延時間T_cmpは、同期メッセージを含むパケット71と競合する他のトラヒックの量だけでなく、パケット長や格納のタイミングによっても変動する。
これに対し、実施例に係る通信装置1は、非優先キュー642から非優先パケット72を読み出している途中に優先パケット71が優先キュー641に格納されたとき、読み出し中の非優先パケット72を廃棄して、優先パケット71を読み出す。図13には、実施例に係る通信装置1におけるパケットの送信タイミングの例が示されている。
符号E6〜E8で示される例は、図12における符号E3〜E5で示される例にそれぞれ対応する。まず、符号E6で示される例において、読出部65は、比較例と同様に、優先キュー641から優先パケット71を優先的に読み出し、その後、非優先キュー642から非優先パケット72を読み出す。
また、符号E7,E8で示される例において、読出部65は、比較例とは異なり、読み出し中の非優先パケット72を廃棄して、優先パケット71を読み出す。すなわち、読出部65は、非優先パケット72の読み出し済みのデータ72aを廃棄して、優先パケット71を読み出す。これにより、優先パケット71は、非優先パケット72より後に優先キュー641に格納されたのにも関わらず、待機することなく読み出されるから、競合遅延時間T_cmpは生じない。したがって、通信装置1において生ずる遅延T_delayは、固定遅延T_fix(図5参照)のみであるから、一定となる。
優先パケット71の読み出しの完了後、読出部65は、非優先パケット72の複製パケット73を読み出す。複製パケット73は、非優先パケット72の全体の複製データであってもよいし、非優先パケット72の読み出し済みのデータ72aの複製データに、非優先キュー642内に残された未読み出しのデータを付加したものであってもよい。したがって、非優先パケット72の損失が生ずることなく、優先パケット71の遅延変動が低減される。
次に、実施例に係る通信装置1の詳細を説明する。
(第1実施例)
図14には、第1実施例の通信装置1の構成が示されている。より具体的には、図14は、図8に示されたTx側処理部132の構成を示しており、通信装置1の全体構成は、図8に示されるとおりである。なお、図14において、比較例に係る通信装置1と共通する部分に関しては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
通信装置1は、MUX部61と、書込部62と、書込制御部63と、優先キュー(第1キュー)641と、非優先キュー(第2キュー)642と、予備キュー643と、読出部65と、読出制御部66とを有する。通信装置1は、さらに、パケット識別部67と、競合検出部(検出部)68と、廃棄判定部69と、廃棄処理部89とを有する。なお、図14には、書込部62から書き込み可能なキューとして、2つのキュー641,642が示されているが、3つ以上のキューが設けられてもよい。
予備キュー643は、読出部65が読み出し中の非優先パケット72の読み出し済みの部分72aを複製して得られた複製データ74を保持する保持部として機能し、メモリなどの記憶手段により構成される。予備キュー643の入力端は、非優先キュー642及び読出部65間の出力ラインから分岐したラインと接続されている。これにより、読出部65が非優先キュー642から非優先パケット72を読み出すとき、読み出したデータの複製データ74が予備キュー643に格納される。予備キュー643に格納された複製データ74は、他のパケット71,72と同様に、読出制御部6の制御に応じて、読出部65により読み出される。
また、パケット識別部67は、書込部62から優先キュー641に書き込まれる優先パケット71を検査して、優先パケット71に含まれる同期メッセージを識別する。識別は、例えば、図3に示された「messageType」情報を参照して行ってもよい。そして、パケット識別部67は、同期メッセージを識別した場合、識別信号を競合検出部68に出力する。また、読出制御部66は、読出部65が非優先キュー642から非優先パケット72を読み出し中であることを通知する通知信号を、競合検出部68に出力する。
競合検出部68は、読出部65が非優先キュー642から非優先パケット72を読み出している途中に優先キュー641に格納された優先パケット71を検出する。より具体的には、競合検出部68は、同期メッセージを含む優先パケット71と、他の非優先パケット72との競合が発生したことを検出する。
図15は、競合検出部68の動作を示すフローチャートである。競合検出部68は、パケット識別部67から入力された識別信号に基づいて、優先キュー641に、同期メッセージを含む優先パケット71が格納されたか否かを判定する(ステップSt1)。優先パケット71が格納されたと判定した場合(ステップSt1のYES)、競合検出部68は、読出制御部66から入力された通知信号に基づいて、読出部65が非優先キュー672から非優先パケット72を読み出し中であるか否かを判定する(ステップSt2)。他方、優先パケット71が格納されていないと判定した場合(ステップSt1のNO)、競合検出部68は、再びステップSt1の処理を行う。
競合検出部68は、非優先キュー672から非優先パケット72を読み出し中であると判定した場合(ステップSt2のYES)、検出信号を出力することにより、競合の発生を廃棄判定部69に通知する(ステップSt3)。他方、非優先キュー672から非優先パケット72を読み出し中ではないと判定した場合(ステップSt2のNO)、競合検出部68は、再びステップSt1の処理を行う。競合検出部68は、処理を継続する場合(ステップSt4のNO)も、再びステップSt1の処理を行う。このようにして、競合検出部68は、競合の発生の検出処理を行う。
廃棄判定部69は、競合検出部68からの検出信号に基づいて、非優先パケット72の読み出し済みのデータ72aの廃棄可否、つまり、非優先パケット72の読み出しを中止するか否かを判定する。図16は、第1実施例における廃棄判定部69の動作を示すフローチャートである。
廃棄判定部69は、競合検出部68から競合の発生の通知を受けると(ステップSt11のYES)、読出制御部66に対して、非優先パケット72の読み出しの中止を指示する指示信号を出力する(ステップSt12)。他方、通知がない場合(ステップSt11のNO)、廃棄判定部69は、再びステップSt11の処理を行う。廃棄判定部69は、処理を継続する場合(ステップSt13のNO)も、再びステップSt11の処理を行う。このようにして、廃棄判定部69は、読み出し中止に関する判定処理を行う。
読出制御部66は、廃棄判定部69から指示信号が入力されると、読出部65に対して、該読み出しの停止制御を行い、非優先キュー642に残された非優先パケット72のデータを消去する。読出部65は、読出制御部66からの停止制御に従って、非優先パケット72の読み出しを中止した場合、非優先パケット72の読み出し済みのデータ72aを廃棄処理部89に出力する。廃棄処理部89は、読出部65から入力されたデータ72aを廃棄する。すなわち、読出部65は、競合検出部68が、非優先パケット72の読み出し中に優先キュー641に格納された優先パケット71を検出したとき、読み出し中の非優先パケット72を、自装置の内部において廃棄させる。
そして、読出部65は、優先キュー641から優先パケット71を読み出し、該読み出しの完了後、予備キュー643に保持された複製データ74を読み出す。読出部65は、複製データ74の読み出しに続けて、非優先キュー642内に残された非優先パケット72の未読み出しの部分を読み出す。これにより、複製データ74、及び該未読み出しの部分は、合成されて、上記の複製パケット73として読み出される。
なお、複製データ74は、非優先キュー642に格納された非優先パケット72を複製して得てもよい。この場合、予備キュー643の入力端は、例えば、書込部62及び非優先キュー642間の出力ラインから分岐したラインと接続される。これにより、書込部62が非優先キュー642に非優先パケット72を書き込むたびに、その複製データ74が予備キュー643に格納される。したがって、読出部65は、複製データ74を、上述したような合成処理を施すことなく、そのまま複製パケット73として読み出すことができる。このように、非優先パケット72の複製パケット73の取得方法は、限定されない。
また、読出制御部66は、競合が発生していない場合、つまり廃棄判定部69から指示信号が入力されない場合、予備キュー643に不要な複製データ74が蓄積しないように、読出部65が非優先パケット72を読み出すたびに、複製データ74を消去する。
この構成によると、読出部65は、非優先パケット72の読み出し中であっても、非優先パケット72を廃棄することによって、該読み出し中に優先キュー641に格納された優先パケット71を、待機させることなく、読み出すことができる。また、読出部65は、読み出し中の非優先パケット72の少なくとも一部を複製して得られた複製データ74を予備キュー73に保持するから、優先パケット71の読み出しの完了後、廃棄した非優先パケット72の代わりに、複製データ74を読み出すことができる。
したがって、本実施例に係る通信装置1は、非優先パケット72を損失することなく、優先パケット71の遅延変動を低減する。また、通信装置1は、上記の特許文献1とは異なり、パケットの分割を行わないから、複雑な構成を必要とせず、分割したパケットによって帯域を圧迫することもない。さらに、通信装置1は、上記の特許文献2とは異なり、ネットワーク構成に制約を課すこともない。
また、実施例に係る通信方法によると、受信した優先パケット71及び非優先パケット72を優先キュー641及び非優先キュー642にそれぞれ格納し、送信対象として優先パケット71を非優先パケット72より優先的に選択する。そして、選択した送信対象パケットを優先キュー641、または非優先キュー642から読み出し、非優先キュー642に格納された非優先パケット72ト、または、読み出し中の前記第2パケットの読み出し済みの部分を複製して、複製データ74として保持する。
ここで、非優先キュー642から非優先パケット72を読み出している途中に優先パケット71が優先キュー641に格納されたとき、読み出し中の非優先パケット72を、自装置の内部、つまり廃棄処理部89において廃棄させる。そして、優先キュー641に格納された優先パケット71を読み出し、該読み出しの完了後、保持された複製データ74を読み出す。
したがって、実施例に係る通信方法によると、上記の通信装置1と同様の構成を備えるため、既に述べた作用効果が得られる。
(第2実施例)
図6及び図7を参照して述べたように、同期精度の確保のためには、伝送遅延時間t−ms,t−smが最小伝送遅延時間となるパケット71(つまり、通信装置1において待機時間なく転送される同期メッセージ)が、単位時間内に一定数だけ確保されればよい。したがって、同期メッセージを含む全てのパケット71に対して、上述した読み出しの優先制御を行わなくともよい。この観点に基づき、第2実施例の通信装置1は、優先パケット71の競合発生率に応じて、上述した読み出しの優先制御の可否を判定する。
図17には、第2実施例の通信装置1の構成が示されている。図17において、第1実施例の通信装置1と共通する部分に関しては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
通信装置1は、MUX部61と、書込部62と、書込制御部63と、優先キュー(第1キュー)641と、非優先キュー(第2キュー)642と、予備キュー643と、読出部65と、読出制御部66とを有する。通信装置1は、さらに、パケット識別部67と、競合検出部68と、廃棄判定部69と、廃棄処理部89と、競合発生率算出部(第1算出部)60とを有する。
競合検出部68は、同期メッセージを含む優先パケット71、及び非優先パケットの競合の発生を検出すると、検出信号を、競合発生率算出部60及び廃棄判定部69に出力する。パケット識別部67は、同期メッセージを識別した場合、識別信号を、競合検出部68及び競合発生率算出部60に出力する。
競合発生率算出部60は、競合検出部68からの検出信号、及び読出部65からの通知信号に基づいて、競合発生率を算出する。競合発生率は、読出部65により読み出された優先パケット71の数に対する、競合検出部68により検出された優先パケット71の数の比を算出することにより得られる。つまり、競合発生率は、競合した優先パケット71の数を、送信(中継)した優先パケット71の総数により除算することにより得られる。
競合した優先パケット71の数は、競合検出部68からの検出信号に基づいて計数され、送信した優先パケット71の総数は、読出部65からの通知信号により計数される。なお、送信した優先パケット71の総数は、パケット識別部67らの識別信号により計数されてもよい。競合発生率算出部60は、廃棄判定部69の要求に応じて、算出した競合発生率を廃棄判定部69に出力する。
廃棄判定部69は、競合検出部68からの検出信号、及び、競合発生率算出部60から入力された競合発生率に基づいて、非優先パケット72の読み出しを中止するか否かを判定する。図18は、第2実施例における廃棄判定部69の動作を示すフローチャートである。
廃棄判定部69は、競合検出部68から競合の発生の通知を受けると(ステップSt21のYES)、競合発生率が閾値α以上であるか否かを判定する(ステップSt22)。競合発生率が閾値α以上である場合(ステップSt22のYES)、廃棄判定部69は、読出制御部66に対して、非優先パケット72の読み出しの中止を指示する指示信号を出力する(ステップSt23)。
次に、廃棄判定部69は、競合発生率算出部60に対して、競合発生率の更新を指示する(ステップSt24)。競合発生率算出部60は、更新の指示を受けると、競合した優先パケット71の数を1つ減らし、競合発生率を再計算する。つまり、非優先パケット72の読み出しを中止した後に送信された優先パケット71は、競合発生率の算出において、競合がないものとして取り扱われる。これにより、非優先パケット72の読み出しの中止が過剰に行われることが防止される。
他方、競合発生率が閾値αより小さい場合(ステップSt22のNO)、廃棄判定部69は、再びステップSt21の処理を行う。廃棄判定部69は、処理を継続する場合(ステップSt25のNO)も、再びステップSt21の処理を行う。このようにして、廃棄判定部69は、読み出し中止に関する判定処理を行う。
このように、読出部65は、競合発生率が閾値α以上である場合、競合検出部68が競合の発生を検出したとき、読み出し中の非優先パケット72を、廃棄処理部89に廃棄させ、優先キュー641に格納された優先パケット71を読み出す。そして、読出部65は、該優先パケット71の読み出しの完了後、保持部643から複製データ74を読み出す。
本実施例の通信装置1によれば、競合発生率が閾値αより小さい場合、競合が発生しても、非優先パケット72の読み出しを中止せずに、読み出しを完了させる。したがって、上記の閾値αを適当に定める(例えば50(%))ことによって、非優先パケット72の通信帯域の使用効率の低下が回避される。
また、図6及び図7を参照して述べたように、競合発生率は、競合する他のトラヒック量(非優先パケット72の数)により影響される。このため、本例のように、競合発生率が閾値α以上となった場合に上記の読み出し制御を行うことにより、競合するトラヒック量が大きくなっても、遅延時間が最小遅延時間となる優先パケット71を一定数確保することができる。したがって、競合するトラヒック量の変化により生ずるパケット71の遅延変動の影響が排除され、周波数同期や時刻同期の同期精度が維持される。
(第3実施例)
第2実施例では、競合発生率に基づいて、非優先パケット72の読み出しの中止可否を決定したが、競合発生率に加え、非優先パケット72の読み出し済みのデータ量に基づいて決定してもよい。第3実施例の通信装置1において、読出部65は、競合検出部68が競合の発生を検出した場合、読み出し中の非優先パケット72のデータ全体のうち、読み出し済みのデータ量が一定値以下であるとき、読み出し中の非優先パケット72を、廃棄処理部89に廃棄させる。そして、読出部65は、優先キュー641に格納された優先パケット71を読み出し、該優先パケット71の読み出しの完了後、保持部643から複製データ74を読み出す。
第3実施例の通信装置1は、図17と同一の構成を有する。図17の構成において、読出制御部66は、廃棄判定部69からの要求に応じて、非優先パケット72の読み出し済みのデータ量を廃棄判定部69に通知する。廃棄判定部69は、該データ量、及び、上記の競合発生率に基づいて、非優先パケット72の読み出しの中止可否を判定する。
図19には、第3実施例における廃棄判定部69の動作が示されている。廃棄判定部69は、競合検出部68から競合の発生の通知を受けると(ステップSt31のYES)、競合発生率が第1閾値α1(例えば40(%))以上であるか否かを判定する(ステップSt32)。他方、競合の発生の通知がない場合(ステップSt31のNO)、廃棄判定部69は、再びステップSt31の処理を行う。
競合発生率が第1閾値α1以上である場合(ステップSt32のYES)、廃棄判定部69は、非優先パケット72の読み出し済みのデータ量が閾値β(例えば1000(Byte))以下であるか否かを判定する(ステップSt33)。他方、競合発生率が第1閾値α1より小さい場合(ステップSt32のNO)、廃棄判定部69は、再びステップSt31の処理を行う。
非優先パケット72の読み出し済みのデータ量が閾値β以下である場合(ステップSt33のYES)、廃棄判定部69は、読出制御部66に対して、非優先パケット72の読み出しの中止を指示する指示信号を出力する(ステップSt35)。次に、廃棄判定部69は、第2実施例と同様に、競合発生率算出部60に対して、競合発生率の更新を指示する(ステップSt36)。そして、廃棄判定部69は、処理を継続する場合(ステップSt37のNO)、再びステップSt31の処理を行う。
また、非優先パケット72の読み出し済みのデータ量が閾値βより大きい場合(ステップSt33のNO)、廃棄判定部69は、競合発生率が第2閾値α2(50(%))以上であるか否かを判定する(ステップSt34)。ここで、第2閾値α2は、第1閾値α1より大きい。競合発生率が第2閾値α2以上である場合(ステップSt34のYES)、廃棄判定部69は、ステップSt35の処理を行う。他方、競合発生率が第2閾値α2より小さい場合(ステップSt34のNO)、廃棄判定部69は、再びステップSt31の処理を行う。このようにして、廃棄判定部69は、読み出し中止に関する判定処理を行う。
このように、本実施例の通信装置1は、読み出し中の非優先パケット72のデータ全体のうち、読み出し済みのデータ量が閾値βより大きい場合、競合の発生が検出されても、当該読み出しを中止しない。例えば、閾値βが1000(Byte)である場合、1500(Byte)のパケット長を有する非優先パケット72が、1100(Byte)のデータを読み出された時点において競合が発生しても、読み出しは中止されない。このため、データ量として見た場合の非優先パケット72の損失が低減されるから、非優先パケット72の通信帯域の使用効率の低下が回避される。
また、図19に示されるように、競合発生率が第2閾値α2以上である場合、読み出し済みのデータ量とは関係なく、非優先パケット72の読み出しが中止される。これにより、非優先パケット72のデータ量に依存して、優先パケット71の伝送遅延時間が増加することが回避される。例えば、比較的に長いパケット長(例えば1500(Byte))を有する複数の非優先パケット72が、連続して非優先キュー642に格納された場合、連続する読み出しの中止を回避することにより、優先パケット71の伝送遅延が増加することが回避される。なお、廃棄判定部69は、競合発生率、及び、読み出し済みのデータ量の両方ではなく、読み出し済みのデータ量のみに基づいて判定を行ってもよい。
(第4実施例)
競合発生率の閾値α,α1,α2は、一定値であってもよいが、動的に変化する値としてもよい。第4実施例の通信装置1は、同期メッセージを含む優先パケット71のトラヒック量に応じて、競合発生率の閾値α,α1,α2を決定する。
図20には、第4実施例の通信装置1の構成が示されている。図20において、第1〜第3実施例の通信装置1と共通する部分に関しては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
通信装置1は、MUX部61と、書込部62と、書込制御部63と、優先キュー(第1キュー)641と、非優先キュー(第2キュー)642と、予備キュー643と、読出部65と、読出制御部66とを有する。通信装置1は、さらに、パケット識別部67と、競合検出部68と、廃棄判定部69と、廃棄処理部89と、競合発生率算出部60と、測定部81と、閾値算出部(第2算出部)82とを有する。
パケット識別部67は、同期メッセージを識別し、識別信号を競合検出部68及び測定部81に出力する。測定部81は、識別信号に基づいて、同期メッセージを含む優先パケット71の単位時間当たりの受信数(すなわち、通信レート)を測定する。閾値算出部82は、測定部81から、同期メッセージを含む優先パケット71の単位時間当たりの受信数を取得し、受信数に応じて閾値α,α1,α2を算出する。
閾値算出部82は、算出した閾値α,α1,α2を、廃棄判定部69に通知する。廃棄判定部69は、通知された閾値α,α1,α2を用いて、上述した判定処理を行う(図18及び図19参照)。
閾値算出部82は、優先パケット71の通信レートが低いほど、閾値α,α1,α2を低下させ、逆に、優先パケット71の通信レートが高いほど、閾値α,α1,α2を増加させる。閾値算出部82は、例えば、優先パケット71の通信レートが16(pps)である場合、閾値α,α1,α2を40(%)とし、優先パケット71の通信レートが128(pps)である場合、閾値α,α1,α2を50(%)と算出する。
このように、優先パケット71の通信レートに応じて閾値α,α1,α2を決定することによって、競合遅延時間T_compが生ずることなく転送される優先パケット71(同期メッセージ)を、その通信レートによらずに、一定数確保することができる。すなわち、伝送遅延時間t−msが最小伝送遅延時間となる優先パケット71の数を、その通信レートによらずに、同期精度が確保されるように維持することができる。
同期メッセージを含む優先パケット71の通信レートは、例えば、ネットワーク管理装置などからサーバ装置3に対して設定される。したがって、閾値算出部82は、測定部81により測定された実測値に代え、該ネットワーク管理装置などから制御部10を介して取得した通信レートの設定値を用いてもよい。この場合、閾値算出部82は、通信レートが設定されるたびに、閾値α,α1,α2を算出してもよい。なお、算出処理は、所定の数式に基づいて計算する手法に限られず、通信レートごとに対応する複数の閾値α,α1,α2が予め記録されたテーブルから、該当する値を読み出す手法を用いて行われてもよい。
(第5実施例)
競合発生率の閾値α,α1,α2は、外部装置であるクライアント装置5からの要求に応じて決定されてもよい。この場合、クライアント装置5は、通信装置1から送信された優先パケット71(同期メッセージ)を受信し、測定した優先パケット71の伝送遅延時間に基づいて、上記の要求を行う。
図21には、本実施例におけるクライアント装置5の構成が示されている。クライアント装置5は、Rx側時刻付与部51と、メッセージ終端部52と、Tx側時刻付与部53と、メッセージ生成部54と、変更要求部55と、計時部56と、調整値算出部57とを有する。クライアント装置5は、例えば、図2に示されたシーケンスに基づいて、サーバ装置3との間で周波数同期及び時刻同期の少なくとも一方を行う。
計時部56は、Rx側時刻付与部51、及びTx側時刻付与部53からの要求に応じて、該要求時の時刻を示す時刻情報を出力する。Rx側時刻付与部51は、サーバ装置3から通信装置1を介して、同期メッセージ「Sync」、「Follow_Up」、「Delay_Resp」を含む優先パケット71を受信し、同期メッセージ「Sync」の場合、該同期メッセージに時刻情報t2を付与する。このとき、時刻情報t2は、計時部56から取得される。Rx側時刻付与部51は、時刻情報t1,t2,t4を含む同期メッセージ「Sync」、「Follow_Up」、「Delay_Resp」を、メッセージ終端部52に出力する。
メッセージ終端部52は、Rx側時刻付与部51から入力された同期メッセージ「Sync」、「Follow_Up」、「Delay_Resp」の終端処理を行う。メッセージ終端部52は、該同期メッセージから時刻情報t1,t2,t4を抽出して、変更要求部55及び調整値算出部57に出力する。
また、メッセージ生成部54は、同期メッセージ「Delay_Req」を生成して、Tx側時刻付与部53に出力する。Tx側時刻付与部53は、該同期メッセージに時刻情報t3を付与する。時刻情報t3は、計時部56から取得される。メッセージ生成部54は、時刻情報t3が付与された同期メッセージ「Delay_Req」を、通信装置1を介してサーバ装置3に送信する。
さらに、Tx側時刻付与部53は、時刻情報t3を、変更要求部55及び調整値算出部57に出力する。調整値算出部57は、時刻情報t1〜t4に基づいて、サーバ装置3及びクライアント装置5間の時刻のオフセット値を算出し、該オフセット値に基づいて算出した周波数調整値、または時刻調整値を計時部56に出力する。計時部56は、調整値算出部57から入力された周波数調整値、または時刻調整値に従って、周波数、または時刻を調整する。これにより、サーバ装置3及びクライアント装置5間において周波数同期、または時刻同期が確立する。
また、変更要求部55は、時刻情報t1〜t4に基づいて、伝送遅延時間t−ms(=t2−t1),t−sm(=t4−t3)を算出し、伝送遅延時間t−ms,t−smに応じて、通信装置1において用いられる閾値α,α1,α2の値を決定する。閾値α,α1,α2の値は、各伝送方向について個別に決定される。すなわち、サーバ装置3からクライアント装置5に向かう伝送方向については、伝送遅延時間t−msに応じて閾値α,α1,α2の値が決定され、他方、クライアント装置5からサーバ装置3に向かう伝送方向については、伝送遅延時間t−smに応じて閾値α,α1,α2の値が決定される。
図22には、クライアント装置5の変更要求部55の動作例が示されている。なお、図22に示された動作は、上記の各伝送方向について個別に行われる。
変更要求部55は、一定時間、Rx側時刻付与部51及びメッセージ終端部52から時刻情報t1〜t4を取得し、時刻情報t1〜t4に基づいて、伝送遅延時間t−ms,t−smを算出することを繰り返す(ステップSt41)。これにより、変更要求部55は、同期メッセージごとに伝送遅延時間t−ms,t−smを取得する。なお、伝送遅延時間t−ms,t−smの算出を繰り返す時間は、例えば、パケット72の通信レートなどに基づいて決定されるとよい。
次に、変更要求部55は、算出した伝送遅延時間t−ms,t−smから最小伝送遅延率を求める(ステップSt43)。最小伝送遅延率は、最小伝送遅延時間のパケット71の数を、受信したパケット71の総数により除算することにより得られる。ここで、最小伝送遅延時間のパケット71の数は、ステップSt41の処理において算出した伝送遅延時間t−ms,t−sm(例えば図6及び図7参照)から抽出することにより得られる。
次に、変更要求部55は、最小伝送遅延率が閾値γ以下であるか否かを判定する(ステップSt43)。ここで、閾値γは、同期メッセージを含むパケット71の通信レート、及び、同期精度を確保するために十分な最小伝送遅延時間のパケット71の数などを考慮して設定される。
変更要求部55は、最小伝送遅延率が閾値γ以下である場合(ステップSt43のYES)、通信装置1に対して、競合発生率の閾値α,α1,α2の変更を要求する(ステップ44)。要求手段としては、例えば、メッセージ生成部54が生成する同期メッセージ「Delay_Req」を用いてもよい。
この場合、変更要求部55は、メッセージ生成部54に要求依頼情報を出力する。要求依頼情報は、例えば、閾値α,α1,α2の変更有無を示すフラグ、及び当該変更量を示す値(または閾値α,α1,α2自体の値)などが含まれる。なお、要求依頼情報は、各伝送方向について個別に生成される。
メッセージ生成部54は、入力された要求依頼情報を、例えば、生成する同期メッセージ「Delay_Req」に含め、通信装置1に送信する。この同期メッセージにおいて、要求依頼情報を格納するフィールドとしては、例えば、図3に示された「reserved」(機能拡張用の予約フィールド)を用いてもよい。なお、要求依頼情報は、このような形式に限定されず、他形式のメッセージとして送信されてもよい。
メッセージ生成部54は、要求依頼情報を含む同期メッセージの1回の送信によって最小伝送遅延率の改善がなされない場合に備えて、一定時間、送信を続けるとよい。メッセージ生成部54は、例えば、複数の同期メッセージを、時間間隔をおき、複数回に分けて送信し、これにより連続的に閾値の変更を行うとよい。
要求依頼情報を含む同期メッセージ「Delay_Req」(パケット71)は、通信装置1において受信される。図23には、第5実施例の通信装置1の構成が示されている。
通信装置1は、上述したように、制御部10と、スイッチ部11と、複数のポート(1)〜(n)12と、Rx側処理部131と、Tx側処理部132とを含む。ここで、ポート(1)及び(2)12は、クライアント装置5及びサーバ装置3にそれぞれ接続されている。したがって、同期メッセージ「Sync」、「Follow_Up」、「Delay_Resp」は、ポート(2)12からポート(1)12に転送され、同期メッセージ「Delay_Req」は、ポート(1)12からポート(2)12に転送される。
要求依頼情報を含む同期メッセージ「Delay_Req」は、ポート(1)12を介してTx側処理部132に入力される。このTx側処理部132は、出力ポート選択部1311と、メッセージ検出部1312とを含む。
出力ポート選択部1311は、パケット71,72の転送先のポート(1)〜(n)12を判別し、該転送先ポート番号とともに、パケット71,72をスイッチ部11に出力する。同期メッセージ「Delay_Req」を含むパケット72は、ポート(2)12に転送される。
一方、メッセージ検出部1312は、同期メッセージ「Delay_Req」を識別して、該同期メッセージから要求依頼情報を抽出して制御部10に出力する。制御部10は、要求依頼情報を、伝送方向ごとに分けて、各伝送方向、つまり、ポート(1)及び(2)に対応するTx側処理部132の廃棄判定部69に出力する。なお、図23において、Tx側処理部132は、廃棄判定部69以外の構成の表示が省略されているが、その構成は、図17に示されるとおりである。
廃棄判定部69は、要求依頼情報が入力されると、要求依頼情報に含まれる閾値α,α1,α2の変更量の値に従って、閾値α,α1,α2を変更する。なお、廃棄判定部69の判定処理は、図18及び図19を参照して述べたとおりである。
再び図22を参照すると、変更要求部55は、最小伝送遅延率が閾値γより大きい場合(ステップSt43のNO)、競合発生率の閾値α,α1,α2の変更を要求することなく、再びステップSt41の処理を行う(ステップ44)。変更要求部55は、処理を継続する場合(ステップSt45のNO)も、再びステップSt41の処理を行う。このようにして、変更要求部55は、競合発生率の閾値α,α1,α2の変更処理を行う。
本実施例の通信装置1において、競合発生率の閾値α,α1,α2は、読出部65により読み出されて送信された優先パケット71(同期メッセージ)を受信する、クライアント装置5からの要求に応じて決定される。そして、この要求は、クライアント装置5において測定された優先パケット71の伝送遅延時間に基づく。
したがって、本実施例の通信装置1によると、競合するトラヒックの量が増加することによって、最小伝送遅延時間の同期メッセージが減少しても、これを、受信先のクライアント装置5が検出して、閾値α,α1,α2を低下させることができる。これにより、クライアント装置5が受信する最小伝送遅延時間の同期メッセージの数を増加させることができる。なお、クライアント装置5は、逆に、閾値α,α1,α2を増加させることにより、あえて競合発生率を増加させ、非優先パケット72の通信帯域の利用効率を高めることも可能である。
これまで述べた実施例において、読出部65は、非優先パケット72の読み出し済みのデータ72aを、自装置の内部、つまり廃棄処理部89において廃棄させるが、これに限定されず、自装置の外部において廃棄させてもよい。例えば、読出部65は、パケット71,72がイーサネットフレーム(図10参照)である場合、データ72aに、誤った値のFCSフィールドを付与して、該イーサネットフレームを受信する外部装置を用いて廃棄させてもよい。このとき、FCSの生成が、ポート12に設けられたMAC(Media Access Control)機能により行われるとすると、読出部65は、ポート12に対して、誤ったFCSを付与させるための指示を与える。
この廃棄方法は、例えば、通信装置1が、カットスルー方式のパケット転送を採用している場合、有効である。なお、パケット71,72が他の形式である場合については、例えば、GFP(Generic Framing Procedure)のHEC(Headder Error Cotrol)が利用可能である。また、PPP(Point−to−Point Protocol)のFCSやCRC(Cyclic Redundancy Check)も利用可能である。
また、これまで述べた実施例の通信装置1は、優先パケット71に含まれる時刻情報を交換することにより互いに同期するサーバ装置3及びクライアント装置5間において、優先パケット71を中継するものであったが、これに限定されない。例えば、動画を配信するサーバ装置と、動画を受信するクライアント装置との通信においても、通信品質を確保するために、他のトラヒック量に影響されず、一定数のパケットの伝送遅延時間が最小伝送遅延時間となることが好ましい。したがって、通信装置1は、周波数同期及び時刻同期だけでなく、他の通信を行う外部装置間において、パケットを中継するものであってもよい。
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1) 受信した第1及び第2パケットをそれぞれ格納する第1及び第2キューと、
送信対象として前記第1パケットを前記第2パケットより優先的に選択し、選択した送信対象パケットを前記第1キュー、または前記第2キューから読み出す読出部と、
前記読出部が前記第2キューから前記第2パケットを読み出している途中に前記第1キューに格納された前記第1パケットを検出する検出部と、
前記第2キューに格納された前記第2パケット、または、前記読出部が読み出し中の前記第2パケットの読み出し済みの部分を複製して得られた複製データを保持する保持部とを有し、
前記読出部は、前記検出部が前記第1パケットを検出したとき、読み出し中の前記第2パケットを、自装置の内部または外部において廃棄させ、前記第1キューに格納された前記第1パケットを読み出し、該読み出しの完了後、前記保持部から前記複製データを読み出すことを特徴とする通信装置。
(付記2) 前記読出部により読み出された前記第1パケットの数に対する、前記検出部により検出された前記第1パケットの数の比を算出する第1算出部を、さらに有し、
前記読出部は、前記比が閾値以上である場合、前記検出部が前記第1パケットを検出したとき、読み出し中の前記第2パケットを、自装置の内部または外部において廃棄させ、前記第1キューに格納された前記第1パケットを読み出し、該読み出しの完了後、前記保持部から前記複製データを読み出すことを特徴とする付記1に記載の通信装置。
(付記3) 前記第1パケットの単位時間当たりの受信数を取得し、前記受信数に応じて前記閾値を算出する第2算出部を、さらに有することを特徴とする付記2に記載の通信装置。
(付記4) 前記閾値は、前記読出部により読み出されて送信された前記第1パケットを受信する、外部装置からの要求に応じて決定され、
前記要求は、前記外部装置において測定された前記第1パケットの伝送遅延時間に基づくことを特徴とする付記2に記載の通信装置。
(付記5) 前記読出部は、前記検出部が前記第1パケットを検出した場合、読み出し中の前記第2パケットのデータ全体のうち、読み出し済みのデータ量が一定値以下であるとき、読み出し中の前記第2パケットを、自装置の内部または外部において廃棄させ、前記第1キューに格納された前記第1パケットを読み出し、該読み出しの完了後、前記保持部から前記複製データを読み出すことを特徴とする付記1乃至4の何れかに記載の通信装置。
(付記6) 前記第1パケットに含まれる時刻情報を交換することにより互いに同期する複数の外部装置間において、前記第1パケットを中継することを特徴とする付記1乃至5の何れかに記載の通信装置。
(付記7) 受信した第1及び第2パケットを第1及び第2キューにそれぞれ格納し、
送信対象として前記第1パケットを前記第2パケットより優先的に選択し、
選択した送信対象パケットを前記第1キュー、または前記第2キューから読み出し、
前記第2キューに格納された前記第2パケット、または、読み出し中の前記第2パケットの読み出し済みの部分を複製して、複製データとして保持し、
前記第2キューから前記第2パケットを読み出している途中に前記第1パケットが前記第1キューに格納されたとき、読み出し中の前記第2パケットを、自装置の内部または外部において廃棄させ、前記第1キューに格納された前記第1パケットを読み出し、該読み出しの完了後、保持された前記複製データを読み出すことを特徴とする通信方法。
(付記8) 読み出された前記第1パケットの数に対する、前記第2キューから前記第2パケットを読み出している途中に前記第1パケットが前記第1キューに格納された前記第1パケットの数の比が閾値以上である場合、前記第2キューから前記第2パケットを読み出している途中に前記第1パケットが前記第1キューに格納されたとき、読み出し中の前記第2パケットを、自装置の内部または外部において廃棄させ、前記第1キューに格納された前記第1パケットを読み出し、該読み出しの完了後、保持された前記複製データを読み出すことを特徴とする付記7に記載の通信方法。
(付記9) 前記第1パケットの単位時間当たりの受信数を取得し、前記受信数に応じて前記閾値を算出することを特徴とする付記8に記載の通信方法。
(付記10) 前記閾値は、読み出されて送信された前記第1パケットを受信する、外部装置からの要求に応じて決定され、
前記要求は、前記外部装置において測定された前記第1パケットの伝送遅延時間に基づくことを特徴とする付記8に記載の通信方法。
(付記11) 前記第2キューから前記第2パケットを読み出している途中に前記第1パケットが前記第1キューに格納された場合、読み出し中の前記第2パケットのデータ全体のうち、読み出し済みのデータ量が一定値以下であるとき、読み出し中の前記第2パケットを、自装置の内部または外部において廃棄させ、前記第1キューに格納された前記第1パケットを読み出し、該読み出しの完了後、前記保持部から前記複製データを読み出すことを特徴とする付記7乃至10の何れかに記載の通信方法。
(付記12) 前記第1パケットは、前記第1パケットに含まれる時刻情報を交換することにより互いに同期する複数の外部装置間において中継されることを特徴とする付記7乃至11の何れかに記載の通信方法。
1 通信装置
3 サーバ装置(外部装置)
5 クライアント装置(外部装置)
60 競合発生率算出部(第1算出部)
641 優先キュー(第1キュー)
642 非優先キュー(第2キュー)
643 予備キュー(保持部)
65 読出部
68 競合検出部(検出部)
71 優先パケット(第1パケット)
72 非優先パケット(第2パケット)
73 複製パケット
74 複製データ
82 閾値算出部(第2算出部)
α、α1、α2 閾値

Claims (7)

  1. 複数の他装置の間で時刻同期または周波数同期を行うための同期メッセージを中継する通信装置において、
    受信したパケットをそれぞれ格納する第1及び第2キューと、
    前記受信したパケットのうち、前記同期メッセージを含む第1パケットを前記第1キューに書き込み、前記同期メッセージを含まない第2パケットを前記第2キューに書き込む書込部と、
    送信対象として前記第1パケットを前記第2パケットより優先的に選択し、選択した送信対象パケットを前記第1キュー、または前記第2キューから読み出す読出部と、
    前記読出部が前記第2キューから前記第2パケットを読み出している途中に前記第1キューに格納された前記第1パケットを検出する検出部と、
    前記第2キューに格納された前記第2パケット、または、前記読出部が読み出し中の前記第2パケットの読み出し済みの部分を複製して得られた複製データを保持する保持部とを有し、
    前記読出部は、前記検出部が前記第1パケットを検出したとき、読み出し中の前記第2パケットを、自装置の内部または外部において廃棄させ、前記第1キューに格納された前記第1パケットを読み出し、該読み出しの完了後、前記保持部から前記複製データを読み出すことを特徴とする通信装置。
  2. 前記読出部により読み出された前記第1パケットの数に対する、前記検出部により検出された前記第1パケットの数の比を算出する第1算出部を、さらに有し、
    前記読出部は、前記比が閾値以上である場合、前記検出部が前記第1パケットを検出したとき、読み出し中の前記第2パケットを、自装置の内部または外部において廃棄させ、前記第1キューに格納された前記第1パケットを読み出し、該読み出しの完了後、前記保持部から前記複製データを読み出すことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記第1パケットの単位時間当たりの受信数を取得し、前記受信数に応じて前記閾値を算出する第2算出部を、さらに有することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記閾値は、前記読出部により読み出されて送信された前記第1パケットを受信する、外部装置からの要求に応じて決定され、
    前記要求は、前記外部装置において測定された前記第1パケットの伝送遅延時間に基づくことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  5. 前記読出部は、前記検出部が前記第1パケットを検出した場合、読み出し中の前記第2パケットのデータ全体のうち、読み出し済みのデータ量が一定値以下であるとき、読み出し中の前記第2パケットを、自装置の内部または外部において廃棄させ、前記第1キューに格納された前記第1パケットを読み出し、該読み出しの完了後、前記保持部から前記複製データを読み出すことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の通信装置。
  6. 前記同期メッセージに含まれる時刻情報を交換することにより互いに同期する前記複数の他装置の間において、前記第1パケットを中継することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の通信装置。
  7. 複数の装置の間で時刻同期または周波数同期を行うための同期メッセージを中継する通信方法において、
    受信したパケットを第1及び第2キューにそれぞれ格納し、
    前記受信したパケットのうち、前記同期メッセージを含む第1パケットを前記第1キューに書き込み、
    前記受信したパケットのうち、前記同期メッセージを含まない第2パケットを前記第2キューに書き込み、
    送信対象として前記第1パケットを前記第2パケットより優先的に選択し、
    選択した送信対象パケットを前記第1キュー、または前記第2キューから読み出し、
    前記第2キューに格納された前記第2パケット、または、読み出し中の前記第2パケットの読み出し済みの部分を複製して、複製データとして保持し、
    前記第2キューから前記第2パケットを読み出している途中に前記第1パケットが前記第1キューに格納されたとき、読み出し中の前記第2パケットを、自装置の内部または外部において廃棄させ、前記第1キューに格納された前記第1パケットを読み出し、該読み出しの完了後、保持された前記複製データを読み出すことを特徴とする通信方法。
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