JP5978588B2 - 双腕ロボット - Google Patents
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本発明の双腕ロボットによれば、基体に対して胴体を180°回転させる前と後とにおいて、基体の一方側に位置する作業台での一対の多関節アームによる作業が可能となる。
この双腕ロボットによれば、基体に対して胴体が180°回転すると、胴体に対する一対の多関節アームの連結部分が基体の周りを回転することになる。そして、基体に対して胴体を180°回転させる前と後とでは、基体の周囲における一つの作業点に対し、該作
業点と一対の多関節アームとの間の距離が互いに異なることになる。
この双腕ロボットによれば、多関節アームが折り畳まれた状態で基体に対して胴体が180°回転することから、多関節アームが折り畳まれない状態で基体に対して胴体が180°回転する場合に比べて、胴体の回転時に必要とされる双腕ロボット周辺の容積を小さくすることが可能である。
ここで、基体に対して胴体を回転させることによって、双腕ロボットの重心が移動する。そのため、胴体の回転前後において同じ動作速度及び加速度で多関節アームを動作させるとなれば、その動作にともなう慣性力等によって、双腕ロボットの姿勢が不安定になる虞がある。この点、上述した態様によれば、胴体の回転前後において動作速度及び加速度の最大値が異なることから、双腕ロボットの重心に適した態様で多関節アームを動作させることができる。
この双腕ロボットによれば、胴体の回転が回転規制機構によって規制されるため、回転規制機構による規制が解除されない限りは、第2回転軸線の配置状態が固定されることになる。そのため、胴体及び一対の多関節アームの回転にともなう基体の周囲の安全性を高めることが可能になる。
り、前記ハンド部が、前記上腕部に対する前記前腕部の屈伸によって、前記基体の一方側と他方側との間を移動する。
図1及び図2に示されるように、双腕ロボット10(以下、単にロボット10という)は、図示しない架台に固設された多段円筒状のベース部11を有しており、該ベース部11の正面側が作業台WBに向かうように設置される。ロボット10の動作は、ベース部11内に配設されて該ロボット10を統括制御する制御装置5(制御部)によって制御される。制御装置5には、図示されない入出力装置を介してユーザーによってロボット10の作業条件が入力される。ロボット10は、作業台WBの上方に図示されない固定部材等に固設されたカメラCAの撮像データに基づいて、作業台WB上に載置された作業対象物Wの位置等の情報を取得する。そして、ロボット10は、上記カメラCAの撮像画像に基づく作業対象物Wの位置等の情報と、入出力装置を介してユーザーによって入力された作業条件とに基づいて、該作業条件に応じた作業を作業対象物Wに対して行なう。
ロボット10は、ベース部11に近い位置で作業対象物Wに対する作業が行なわれる際、ベース部11の正面側における作業領域を該ベース部11に対して相対的に遠い作業領域41から相対的に近い作業領域42へ切り替える切り替え動作を実行する。
(1)ロボット10は、ベース部11に対する多関節アーム20の作業領域を該ベース部11に対して相対的に遠い作業領域41と相対的に近い作業領域42とに切り替えることができる。その結果、ベース部11に近い位置にハンド部材28、すなわちエンドエフェクターを配置する際に多関節アーム20が取り得る軌道、並びに多関節アーム20が取り得る姿勢の自由度を高めることができる。
・多関節アームは、第1肩部材21、第2肩部材22、上腕部材23、第1前腕部材24、第2前腕部材25、手首部材26、ハンド部材28を有する7軸構成とした。これに限らず、多関節アームは、6軸以下の軸構成からなる多関節アームであってもよいし、8軸以上の軸構成からなる多関節アームであってもよい。また、各部材を連結する関節機構もロボットに対する要望に応じて屈伸動作するものと捻り動作するものとを適宜配置してよい。
Claims (8)
- 基体に対して回転可能に連結される胴体と、
前記胴体に対して回転可能に連結される一対の多関節アームと、を有し、
前記胴体の回転軸に対して前記胴体に連結された前記一対の多関節アームの回転軸がオフセットされており、
作業台において前記一対の多関節アームによる作業が可能な双腕ロボットであって、
前記作業台における第1の領域で第1の作業をし、前記基体に対して前記胴体を180°回転させ、前記一対の多関節アームの先端部を移動させることにより、前記作業台における第2の領域で第2の作業をすることが可能である
ことを特徴とする双腕ロボット。 - 前記胴体は、
前記基体に対して回転可能に連結される基端部と前記一対の多関節アームが連結される先端部とを有するオフセット部を備える
請求項1に記載の双腕ロボット。 - 前記一対の多関節アームの動作と前記胴体の回転とを制御する制御部を有し、
前記制御部が、
前記基体に対して前記胴体を180°回転させる際に前記多関節アームを折り畳む
請求項1または2に記載の双腕ロボット。 - 前記制御部が、
前記基体に対して前記胴体を180°回転させる前と後で、前記多関節アームの動作速度の最大値及び加速度の最大値を互いに異なるものとする
請求項3に記載の双腕ロボット。 - 前記基体に対する前記胴体の回転を解除可能に規制する回転規制機構をさらに有する
請求項1〜4のいずれか一項に記載の双腕ロボット。 - 前記多関節アームは、
前記胴体側から順に肩部、上腕部、前腕部、手首部、及びエンドエフェクターが取り付
けられるハンド部が連結され、前記前腕部が前記上腕部に対して屈伸するとともに該多関節アームの内部に配線が配置されており、
前記ハンド部が、
前記上腕部に対する前記前腕部の屈伸によって、前記基体の一方側と他方側との間を移動する
請求項1〜5のいずれか一項に記載の双腕ロボット。 - 前記前腕部は、
前記上腕部に対して屈伸する第1前腕部材と、
前記第1前腕部材に対して捻られる第2前腕部材とを有し、
前記手首部は、
前記第2前腕部材に対して屈伸する手首部材を有し、
前記ハンド部は、
前記手首部材に対して捻られるハンド部材を有し、
前記手首部材に対する前記ハンド部材の回転軸線は、前記第1前腕部材に対する前記第2前腕部材の回転軸線と平行であるとき、当該回転軸線に対してオフセットされた位置に配置されている
請求項6に記載の双腕ロボット。 - 前記多関節アームにおいて、
前記肩部は、
前記胴体に対して捻られる第1肩部材と、
前記第1肩部材に対して屈伸する第2肩部材とを有し、
前記上腕部は、
前記第2肩部材に対して捻られる上腕部材を有する
請求項7に記載の双腕ロボット。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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Family
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Family Applications (1)
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