JPH07136954A - ロボットおよびそのアームの駆動制御方法 - Google Patents

ロボットおよびそのアームの駆動制御方法

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JPH07136954A
JPH07136954A JP29337693A JP29337693A JPH07136954A JP H07136954 A JPH07136954 A JP H07136954A JP 29337693 A JP29337693 A JP 29337693A JP 29337693 A JP29337693 A JP 29337693A JP H07136954 A JPH07136954 A JP H07136954A
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arm
robot
hand
joint
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JP29337693A
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Hisao Kato
久夫 加藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、アームの伸縮状態に応じて速度
を変えて間接部を駆動し、ワークのL/UL時間の短縮
を図り、作業能率を向上させることができるロボットお
よびそのアームの駆動制御方法を得ることを目的とす
る。 【構成】 第1および第2のアーム4、13が、ロボッ
ト本体1の昇降軸2とハンド8との間に第1乃至第3の
関節3、5、7を介在させて装着されている。そして、
第2のアーム13を伸縮動作させるサーボモータ16が
第2の関節5に配設されている。さらに、第2のアーム
13の伸縮状態を検出するエンコーダ20が第2の関節
5に配設されている。そこで、ロボットを動作させる際
には、エンコーダ20により第2のアーム13の伸縮状
態を検出し、その伸縮状態に応じた動作速度で第1乃至
第3の関節3、5、7を駆動するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば複数台の工作
機械に対してワークをローディング/アンローディング
(L/UL)するロボットおよびそのアームの関節部の
駆動制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のロボットの一例を示す立面
図であり、図において1はロボット本体、2はロボット
本体1に上下移動(図中Z方向)可能に取り付けられた
昇降軸、3は昇降軸2の上端に回動可能に取り付けられ
た第1の関節、4は第1の関節から延びた第1のアー
ム、5は第1のアーム4の先端に回動可能に取り付けら
れた第2の関節、6は第2の関節5から延びた第2のア
ーム、7は第2のアーム6の先端に回動可能に取り付け
られた第3の関節、8は第3の関節7に取り付けられワ
ーク9を把持するハンドである。なお、第1乃至第3の
関節3、5、7が関節部を構成している。
【0003】つぎに、上記従来のロボットの動作を図5
を参照しつつ説明する。まず、ロボットは、3台の工作
機械10a〜10cに取り囲まれるように据え付けられ
ている。ここで、ロボットの昇降軸2を上下移動させ、
第1乃至第3の関節3、5、7をそれぞれ回動駆動させ
て、ハンド8を工作機械10aのワークL/ULポイン
ト11aに移動させる。そこで、ハンド8を作動させて
ワーク9を把持する。そして、ロボットの昇降軸2を上
下移動させ、第1乃至第3の関節3、5、7をそれぞれ
回動駆動させて、ハンド8を工作機械10bのワークL
/ULポイント11bに移動させる。そこで、ハンド8
を作動させてワークL/ULポイント11bにワーク9
を置く。このようにして、3台の工作機械10a〜10
cに対して1台のロボットによりワーク9を移動供給し
ている。この時、ロボットのサービスエリア12は、第
1のアーム4と第2のアーム6とを一直線に延ばし、ハ
ンド8の到達できる領域である。
【0004】ここで、第1乃至第3の関節3、5、7
は、アームの長さに拘わらずそれぞれ一定の動作速度で
駆動されている。そして、各関節のそれぞれの動作速度
は、アームが直線的に延びた最大アーム長さの状態、す
なわち各関節に対する最大負荷の状態に対応する動作速
度となっている。
【0005】しかし、ロボットの中心から個々の工作機
械のワークL/ULポイントまでの距離が異なり、例え
ば図5で示すように、工作機械10cのワークL/UL
ポイント11cがロボットのサービスエリア12からは
み出している場合には、上記従来のロボットでは、ワー
ク9のL/UL動作ができないという不具合があった。
また、ワークL/ULポイントまでの距離の最も長い工
作機械に対してL/UL動作ができるようにロボットを
大形化することも考えられる。この場合、システム全体
が大形化し、高価なものとなり、アームとワーク等との
干渉が生じやすく、ロボットの動作が繁雑となり、さら
にアームの長さに関係なく一定でかつ遅い動作速度で関
節部を駆動しているため、ワークのL/UL時間が長く
かかり、作業能率の低下を招いてしまうという不具合が
あった。
【0006】そこで、本出願人はその改善策としてアー
ムの一部を伸縮自在とするロボットを先に提案している
(特開平3−19781号公報)。
【0007】図6は例えば特開平3−19781号公報
に記載された従来のロボットを示す立面図、図7はその
要部の平断面図であり、図において13は第2のアー
ム、14はこの第2のアーム13の長手方向に延びて固
定されたラック、15は第2の関節5に取り付けられ第
2のアーム13を案内するLMガイド、16は第2の関
節5に配設されたサーボモータであり、このサーボモー
タ16にはラック14と歯合するピニオン(図示せず)
が減速機17を介して装着されている。なお、他の構成
は、図5に示した従来のロボットと同様の構成である。
【0008】この改善策としてのロボットは、サーボモ
ータ16を駆動してピニオンを回転させることにより、
このピニオンの回転力がラック14に伝達されて直線運
動に変換される。そして、第2のアーム13がLMガイ
ド15に案内されて図6のR方向に伸縮することにな
る。そこで、第2のアーム13を伸長させることにより
ロボットのサービスエリアが大きくなり、図5に示す工
作機械10cのワークL/ULポイント11cに対して
もL/UL動作することができる。なお、他の動作は、
図5に示した従来のロボットと同様に動作する。
【0009】この改善策としてのロボットにおいても、
第1乃至第3の関節3、5、7は、アームの長さに拘わ
らずそれぞれ一定の動作速度で駆動されている。つま
り、第1の関節3の動作速度は、第1のアーム4と伸長
状態の第2のアーム6とハンド8とを直線的に延ばした
最大アーム長さの状態、すなわち第1の関節3に対する
最大負荷の状態に対応する動作速度である。また、第2
の関節5の動作速度は、伸長状態の第2のアーム6とハ
ンド8とを直線的に延ばした最大アーム長さの状態、す
なわち第2の関節5に対する最大負荷の状態に対応する
動作速度である。また、第3の関節7の動作速度は、ハ
ンド8を装着した状態、すなわち第3の関節7に対する
最大負荷の状態に対応する動作速度である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のロボットは以上
のように構成されているので、図4の如き構成のロボッ
トでは、ロボットのサービスエリア12を拡張すること
ができず、サービスエリア12からはみ出したワークL
/ULポイントにはワーク9をL/ULできないという
課題があった。また、サービスエリア12を拡張するた
めにロボットを大形化した場合には、システム全体が大
形化し、高価となり、アームとワーク等との干渉が生じ
やすくなりロボットの動作が繁雑となってしまうという
課題があった。さらには、図6の如き構成のロボットで
は、アームの長さに関係なく一定でかつ遅い速度、すな
わち各関節に対する最大負荷の状態に対応する動作速度
で各関節を駆動しているため、ワークのL/UL動作時
間が長くかかり、作業能率の低下を招いてしまうという
課題もあった。
【0011】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、アームの伸縮状態に応じて速度
を変えて関節を駆動して、ワークのL/UL時間の短縮
を図り、作業能率を向上できるロボットおよびそのアー
ムの駆動制御方法を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係るロボットでは、アームの一部およびハンドの少なく
とも一方を伸縮駆動する伸縮駆動手段と、アームの一部
およびハンドの少なくとも一方の伸縮状態を検出する検
出手段と、検出手段の検出信号からアームの一部および
ハンドの少なくとも一方の伸縮状態を判定し、該伸縮状
態に応じて動作速度を切り換えて前記関節部を駆動する
制御装置とを備えたものである。
【0013】また、この発明の第2の発明に係るロボッ
トのアームの駆動制御方法は、アームおよびハンドの少
なくとも一方の伸縮状態を検出するとともに、関節部の
回転角度を検出し、伸縮状態と回転角度とからアームの
姿勢を判定し、関節部の動作速度をアームの姿勢に応じ
た動作速度に制御して関節部を駆動するようにしたもの
である。
【0014】
【作用】この発明の第1の発明においては、ワークL/
ULポイントに応じて伸縮駆動手段を駆動してアームお
よびハンドの少なくとも一方を伸縮させてサービスエリ
アを拡張/縮小させ、ワークをL/ULする。この時、
検出手段によりアームおよびハンドの少なくとも一方の
伸縮状態が検出される。そして、制御装置が、検出手段
の検出信号からアームおよびハンドの少なくとも一方の
伸縮状態を判定し、アームおよびハンドの少なくとも一
方の伸長状態では、小さい加速度、減速度および速度で
関節部を駆動し、アームおよびハンドの少なくとも一方
の縮小状態では、大きい加速度、減速度および速度で関
節部を駆動する。そこで、アームおよびハンドの少なく
とも一方の伸縮状態、すなわち関節部に対する負荷状態
に応じた最適な動作速度で関節部が駆動され、ワークの
L/UL動作時間が短縮される。
【0015】また、この発明の第2の発明においては、
ワークL/ULポイントに応じて伸縮駆動手段を駆動し
てアームもしくはハンドを伸縮させてサービスエリアを
拡張/縮小させ、ワークをL/ULする。この時、検出
手段によりアームもしくはハンドの伸縮状態が検出さ
れ、角度検出手段により関節部の回転角度が検出され
る。そして、制御装置が、検出手段および角度検出手段
からの検出信号からアームの姿勢を判定し、このアーム
の姿勢から関節部にかかる適性な負荷が演算される。そ
こで、アームの姿勢に見合った最適な動作速度で関節部
が駆動され、ワークのL/UL動作時間が短縮される。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1はこの発明の実施例1に係るロボットを
示す立面図であり、図において図4乃至図7に示した従
来のロボットと同一または相当部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。図において、20は第2の関
節5に配設された伸縮駆動手段としてのサーボモータ1
6に取り付けられた検出手段としてのエンコーダであ
る。ここで、第2のアーム13は、図7に示した従来の
ロボットと同様に伸縮自在に構成されている。そして、
サーボモータ16を駆動してピニオンを回転させること
により、このピニオンの回転力が第2のアーム13のラ
ック14に伝達されて直線運動に変換され、第2のアー
ム13をLMガイド15を案内としてR方向に伸縮さ
せ、さらにそのエンコーダ20により第2のアーム13
の伸縮状態を検出できるように構成されている。
【0017】つぎに、この実施例1によるロボットの動
作を図2を参照しつつ説明する。ロボットが走行台21
上に移動可能に設置され、ロボットの側方に5台の工作
機械10a〜10eが配置されている。そして、サーボ
モータ16を駆動して第2のアーム13を縮小状態とし
ている。この第2のアーム13の縮小状態はエンコーダ
20で検出され、ロボットの制御装置(図示せず)に出
力され、制御装置は第2のアーム13の縮小状態を認識
する。ここで、この時のロボットのサービスエリア22
を図2中一点鎖線で示された領域とする。
【0018】まず、走行台21上を移動させてロボット
を所定の位置に移動させる。そして、ロボットの昇降軸
2を上下移動させ、第1乃至第3の関節3、5、7をそ
れぞれ回動駆動させて、ハンド8を工作機械10aのワ
ークL/ULポイント11aに移動させる。そこで、ハ
ンド8を作動させてワーク9を把持する。その後、走行
台21上を移動させてロボットを次の位置に移動させ
る。ついで、ロボットの昇降軸2を上下移動させ、第1
乃至第3の関節3、5、7をそれぞれ回動駆動させて、
ハンド8を工作機械10bのワークL/ULポイント1
1bに移動させる。そこで、ハンド8を作動させてワー
クL/ULポイント11bにワーク9を置く。このよう
にして、5台の工作機械10a〜10eに対して1台の
ロボットによりワーク9を移動供給している。
【0019】この時、制御装置は第2のアーム13が縮
小状態であることを認識している。そこで、制御装置
は、第1のアーム4と縮小された第2のアーム13とハ
ンド8とを直線的に延ばしたアームの最大長さ状態に対
応する動作速度で第1の関節3を駆動し、さらに、縮小
された第2のアーム13とハンド8とを直線的に延ばし
たアームの最大長さ状態に対応する動作速度で第2の関
節5を駆動している。
【0020】また、工作機械10dのワークL/ULポ
イント11dでL/UL動作する必要が生じると、サー
ボモータ16を駆動して第2のアーム13を伸長状態と
してロボットのサービスエリア22を拡張する。この第
2のアーム13の伸長状態はエンコーダ20により検出
されて、制御装置に出力され、制御装置は第2のアーム
13の伸長状態を認識する。そして、走行台21上を移
動してロボットを所定の位置に移動し、昇降軸2を上下
移動させ、第1乃至第3の関節3、5、7をそれぞれ回
動駆動させ、さらにハンド8を作動させて、ワーク9を
ワークL/ULポイント11dにL/UL動作する。
【0021】この時、制御装置は第2のアーム13が伸
長状態であることを認識している。そこで、制御装置
は、第1のアーム4と伸長された第2のアーム13とハ
ンド8とを直線的に延ばしたアームの最大長さ状態に対
応する動作速度で第1の関節3を駆動し、さらに、伸長
された第2のアーム13とハンド8とを直線的に延ばし
たアームの最大長さ状態に対応する動作速度で第2の関
節5を駆動している。
【0022】ここで、第2のアーム13が縮小状態の場
合での、第1および第2の関節3、5に対するアームの
最大長さ状態は、第2のアーム13が伸長状態の場合の
それに比べて短くなり、第1および第2の関節3、5に
対する負荷が小さくなる。そこで制御装置は、第2のア
ーム13が縮小状態の場合には、大きな加速度、減速度
および速度で第1および第2の関節3、5を駆動し、第
2のアーム13が伸長状態の場合には、小さい加速度、
減速度および速度で第1および第2の関節3、5を駆動
するように制御している。また、第3の関節7は、第2
のアーム13の伸縮状態に拘わらず負荷状態が一定であ
るので、第2のアーム13の伸縮状態に拘わらずその負
荷状態に対応する動作速度で駆動されている。
【0023】このように、この実施例1によれば、エン
コーダ20により第2のアーム13の伸縮状態を検出
し、制御装置により第2のアーム13の伸縮状態に応じ
て動作速度を変えて第1乃至第3の関節3、5を駆動し
ているので、ワークのL/UL時間を短縮でき、作業能
率を向上させることができる。また、第2のアーム13
の伸縮/伸長状態に応じた加速度、減速度および速度で
第1および第2の関節3、5を駆動しているので、動作
時にロボットのアームに過大な慣性力が加わることがな
く、アームの損傷やハンド8の位置ずれの発生を抑える
ことができる。また、サーボモータ16により第2のア
ーム13を伸縮自在に構成しているので、ワークL/U
Lポイントの寸法に応じてサービスエリア22を拡張/
縮小することができ、さらにアームとワーク9等との干
渉を簡易に回避することができ、作業性を向上させるこ
とができるとともに、ロボットのみならずシステム全体
の小形化、低価格化を図ることができる。
【0024】ここで、上記実施例1では、第2のアーム
13の伸長状態と縮小状態との2状態に対して第1およ
び第2の関節3、5の動作速度を切り換えるものとして
説明しているが、第2のアーム13を段階的あるいは連
続的に伸縮させ、その伸縮状態に応じて第1および第2
の関節3、5の動作速度を段階的あるいは連続的に切り
換えるようにしてもよい。この場合、アームの伸縮状態
に見合った最適な動作速度で関節部を駆動することがで
き、ワークのL/UL時間の短縮化を一層促進させるこ
とができる。
【0025】実施例2.図3はこの発明の実施例2に係
るロボットを示す立面図である。この実施例2では、ハ
ンド装置23が第3の関節7に取り付けられ、このハン
ド装置23にはLMガイド(図示せず)が設けられ、さ
らに伸縮駆動手段としてのサーボモータ16および検出
手段としてのエンコーダ20が取り付けられている。そ
して、ハンド8の駆動片8aがLMガイドに案内されて
直線移動可能にハンド装置23に取り付けられ、駆動片
8に固定されたラック(図示せず)がサーボモータ16
により回転駆動されるピニオン(図示せず)と歯合する
ようになっている。
【0026】この実施例2では、工作機械のワークL/
ULポイントとロボットとの距離に応じてサーボモータ
16によりハンド8が伸縮される点で、第2のアーム1
3が伸縮される上記実施例1と異なる。そして、エンコ
ーダ20によりハンド8の伸縮状態が検出され、ロボッ
トの制御装置がハンド8の伸縮状態を認識する。そこ
で、制御装置により、上記実施例1と同様にハンド8の
伸縮状態に応じた動作速度で第1乃至第3の関節3、
5、7が駆動される。つまり、ハンド8が縮小状態で
は、第1のアーム4と第2のアーム6と縮小されたハン
ド8とを直線的に延ばしたアームの最大長さ状態に対応
する動作速度で第1の関節3が駆動され、また、第2の
アーム13と縮小されたハンド8とを直線的に延ばした
アームの最大長さ状態に対応する動作速度で第2の関節
5が駆動され、さらに縮小されたハンド8の長さに対応
する動作速度で第3の関節7が駆動される。一方、ハン
ド8が伸長状態では、第1のアーム4と第2のアーム6
と伸長されたハンド8とを直線的に延ばしたアームの最
大長さ状態に対応する動作速度で第1の関節3が駆動さ
れ、また、第2のアーム13と伸長されたハンド8とを
直線的に延ばしたアームの最大長さ状態に対応する動作
速度で第2の関節5が駆動され、さらに伸長されたハン
ド8の長さに対応する動作速度で第3の関節7が駆動さ
れている。
【0027】ここで、ハンド8が縮小状態の場合での、
第1乃至第3の関節3、5、7に対するアームの最大長
さ状態は、ハンド8が伸長状態の場合のそれに比べて短
くなり、第1乃至第3の関節3、5、7に対する負荷が
小さくなる。そこで制御装置は、ハンド8が縮小状態の
場合には、大きな加速度、減速度および速度で第1乃至
第3の関節3、5、7を駆動し、ハンド8が伸長状態の
場合には、小さい加速度、減速度および速度で第1乃至
第3の関節3、5、7を駆動するように制御している。
【0028】このように、この実施例2によれば、サー
ボモータ16によりハンド8を伸縮駆動し、エンコーダ
20によりハンド8の伸縮状態を検出し、制御装置によ
りハンド8の伸縮状態に応じた動作速度で第1乃至第3
の関節3、5、7を駆動させているので、上記実施例1
と同様の効果を奏する。
【0029】ここで、上記実施例2では、ハンド8の伸
長状態と縮小状態との2状態に対して第1乃至第3の関
節3、5、7の動作速度を切り換えるものとして説明し
ているが、ハンド8を段階的あるいは連続的に伸縮さ
せ、その伸縮状態に応じて第1乃至第3の関節3、5、
7の動作速度を段階的あるいは連続的に切り換えるよう
にしてもよい。この場合、アームの伸縮状態に見合った
最適な動作速度で関節部を駆動することができ、ワーク
のL/UL動作時間の短縮化を一層促進させることがで
きる。
【0030】実施例3.上記実施例1、2では、第2の
アーム13あるいはハンド8の伸縮状態を検出するエン
コーダ20を設け、伸縮状態を検出して各関節に対する
アームの最大長さの状態、すなわち最大負荷の状態に対
応した動作速度で各関節を駆動するものとしているが、
この実施例3では、第2のアーム13あるいはハンド8
の伸縮状態を検出するエンコーダ20に加え、各関節の
回転角度を検出する角度検出手段を設けるものとしてい
る。この場合、制御装置では、第2のアーム13あるい
はハンド8の伸縮状態と各関節の回転角度とのデータか
らアームの姿勢を決定でき、各関節に対する正確な負荷
を演算できる。したがって、各関節に対する正確な負荷
に見合った動作速度で各関節を駆動でき、ワークのL/
UL動作時間を一層短縮することができる。
【0031】なお、上記各実施例では、昇降軸2、すな
わちロボット本体1とハンド8とを接続するアームを第
1および第2のアーム4、6、13で構成するロボット
に適用するものとして説明しているが、第1のアーム4
のみで構成されたアーム、あるいは第3のアームを追加
して構成され、その一部が伸縮可能なアームを有するロ
ボットに適用したとしても、同様の効果を奏する。
【0032】また、上記各実施例では、第2のアーム1
3あるいはハンド8の伸縮機構をピニオン、ラックおよ
び案内部材としてのLMガイドで構成するものとして説
明しているが、伸縮機構はこれに限らず第2のアーム1
3あるいはハンド8を伸縮できるものであればよい。
【0033】また、上記各実施例では、第2のアーム1
3およびハンド8の伸縮状態の検出手段としてエンコー
ダ20を用いるものとしているが、検出手段はこれに限
らず伸縮状態を検出できるものであればよく、例えば固
定側にマグネトメータを配置し、可動側に極性が交互に
変わるように永久磁石を配置してもよい。また、伸縮駆
動手段としてサーボモータ16を用いるものとしている
が、伸縮駆動手段はこれに限らずアームおよびハンドを
伸縮できるものであればよく、例えばエアシリンダでも
よい。
【0034】また、上記実施例1では、第2のアーム1
3を伸縮自在に構成するものとして説明しているが、ア
ームの一部が伸縮自在であればよく、例えば第1のアー
ム4を伸縮自在に構成するものとしてもよい。さらに、
アームの一部およびハンド8をともに伸縮自在に構成し
てもよい。
【0035】また、上記各実施例では、ロボットを走行
台21上を移動できるように配置し、ロボットの側方に
複数台の工作機械を配置するものとして説明している
が、ロボットを床に固定し、ロボットの側方に複数台の
工作機械を配置した場合にも、同様の効果を奏する。
【0036】また、上記各実施例では、ワークL/UL
ポイントが工作機械として説明しているが、ワークL/
ULポイントが工作機械に限らずパレット等であって
も、同様の効果を奏する。
【0037】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0038】この発明の第1の発明によれば、アームの
一部およびハンドの少なくとも一方を伸縮駆動する伸縮
駆動手段と、アームの一部およびハンドの少なくとも一
方の伸縮状態を検出する検出手段と、検出手段の検出信
号からアームの一部およびハンドの少なくとも一方の伸
縮状態を判定し、該伸縮状態に応じて動作速度を切り換
えて前記関節部を駆動する制御装置とを備えているの
で、ワークL/ULポイントの寸法に応じてサービスエ
リアを拡張/縮小でき、小形化および低価格化を図るこ
とができるとともに、関節部に対する負荷状態に応じた
動作速度で関節部を駆動でき、ワークのL/UL動作時
間を短縮できるロボットが得られる。
【0039】また、この発明の第2の発明によれば、ア
ームおよびハンドの少なくとも一方の伸縮状態を検出す
るとともに、関節部の回転角度を検出し、伸縮状態と回
転角度とからアームの姿勢を判定し、関節部の動作速度
をアームの姿勢に応じた動作速度に制御して関節部を駆
動するようにしているので、アームの姿勢から関節部に
かかる適性な負荷が演算でき、関節部を最適な動作速度
で駆動でき、ワークのL/UL動作時間を一層短縮する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1に係るロボットを示す立面
図である。
【図2】この発明の実施例1に係るロボットの動作を説
明する配置図である。
【図3】この発明の実施例2に係るロボットを示す立面
図である。
【図4】従来のロボットの一例を示す立面図である。
【図5】図4に示す従来のロボットの動作を説明する配
置図である。
【図6】従来のロボットの他の例を示す立面図である。
【図7】図6の要部を示す平断面図である。
【符号の説明】
1 ロボット本体 3 第1の関節(関節部) 4 第1のアーム 5 第2の関節(関節部) 6 第2のアーム 7 第3の関節(関節部) 8 ハンド 13 第2のアーム 16 サーボモータ(伸縮駆動手段) 20 エンコーダ(検出手段) 23 ハンド装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側がロボット本体に取り付けられ、
    他端側にハンドが取り付けられたアームと、前記ロボッ
    ト本体と前記ハンドとの間に介在する関節部とを備え、
    前記アームの一部および前記ハンドの少なくとも一方を
    伸縮自在に構成してなるロボットにおいて、前記アーム
    の一部および前記ハンドの少なくとも一方を伸縮駆動す
    る伸縮駆動手段と、前記アームの一部および前記ハンド
    の少なくとも一方の伸縮状態を検出する検出手段と、前
    記検出手段の検出信号から前記アームの一部および前記
    ハンドの少なくとも一方の伸縮状態を判定し、該伸縮状
    態に応じて動作速度を切り換えて前記関節部を駆動する
    制御装置とを備えたことを特徴とするロボット。
  2. 【請求項2】 一端側がロボット本体に取り付けられ、
    他端側にハンドが取り付けられたアームと、前記ロボッ
    ト本体と前記ハンドとの間に介在する関節部とを備え、
    前記アームの一部および前記ハンドの少なくとも一方を
    伸縮自在に構成してなるロボットのアームの駆動制御方
    法において、前記アームおよび前記ハンドの少なくとも
    一方の伸縮状態を検出するとともに、前記関節部の回転
    角度を検出し、前記伸縮状態と前記回転角度とからアー
    ムの姿勢を判定し、前記関節部の動作速度を前記アーム
    の姿勢に応じた動作速度に制御して前記関節部を駆動す
    るようにしたことを特徴とするロボットのアームの駆動
    制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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