JP5977515B2 - 冷却ユニット、及びそれを備えるクーラ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高温の粒状搬送物、例えば粒状のセメントクリンカを搬送しながら冷却するクーラ装置の冷却ユニットに関する。
セメントプラントには、予熱、仮焼及び焼成を経て生成された高温のセメントクリンカを冷却しながら搬送するクーラが備わっており、例えば、特許文献1のようなクーラがある。このクーラは、複数の冷却格子を有しており、この冷却格子を縦方向に並べて組立てられている。冷却格子は、複数のV字プロフィルを有しており、このV字プロフィルを鏡面対称に離れて且つ互いにオフセットするように配置して構成されている。また、隣接するV字プロフィルの脚部同士は、その間に隙間をあけて配置されており、その隙間によって冷却空気を流すためのラビリンスが形成される。このように構成される冷却格子の上に高温のセメントクリンカが載せられ、ラビリンスを介して冷却空気を送ることでセメントクリンカを冷却しながら搬送することができる。
特開2007−515365号公報
特許文献1に記載のクーラでは、冷却格子にラビリンスを構成し、このラビリンスを介して冷却空気を送ることでセメントクリンカの落下を防いでいる。しかし、冷却格子にラビリンスを構成しているために全てのセメントクリンカの落下を防ぐことができるわけではなく、細かな粒状のものは、このラビリンスを介して落下することがある。細かな粒状のセメントクリンカの落下も防ぐようにするためにはラビリンスの流路面積を狭くすることが考えられるが、ラビリンスの流路面積を狭くすると冷却空気の通過圧損が増加する。冷却格子の通過圧損は、層圧損の30%前後が好ましく、これ以上になると電力消費量が無駄に増加することになる。
そこで本発明は、搬送する粒状物を均一に冷却し、且つ大きな粒状物だけでなく細かな粒状物の落下をも防ぐことができる冷却ユニット及びそれを備えるクーラ装置を提供することを目的としている。
本発明の冷却ユニットは、高温の粒状搬送物を搬送しながら冷却するクーラ装置に備わり、底板を有し、前記底板の上に前記粒状搬送物より低温の粒状埋設物を堆積させてデッド層を形成させ、前記デッド層を介して前記粒状搬送物を支持する支持部材と、前記デッド層の中に埋設される位置に、前記デッド層に冷却空気を放出するための散気管とを備えるものである。
本発明に従えば、冷却空気を送る散気管が底板とは別に設けられているので、底板に冷却空気を送るラビリンスを構成する必要がなくなる。これにより、底板から粒状物が落下することを防ぐことができる。
また、本発明では、デッド層の中に散気管を埋設させることができるので、散気管から放出される冷却空気をデッド層を介して粒状搬送物に送ることができる。これにより、冷却空気に適度な通過圧損を与えることができ、適正な熱交換を行うことができる。これにより、粒状搬送物を均一に冷却することができる。
更に、本発明では、底板上に設けられている低温の粒状埋設物によるデッド層内に散気管を埋設することができるので、散気管が高温の粒状搬送物に直接接触することがない。それ故、散気管が熱によって損傷したり、粒状搬送物の搬送によって磨耗したりすることを防ぐことができる。
上記発明において、前記散気管は、前記粒状搬送物を搬送する搬送方向と平行に配置され、前記冷却空気を放出するための複数の散気口を有し、前記複数の散気口は、前記散気管において前記搬送方向に間隔をあけて配置されていることが好ましい。
上記構成に従えば、散気管が搬送方向に延在し、散気口が搬送方向に間隔をあけて配置されているので、粒状搬送物の移動と停止を繰り返しながら搬送するクーラ装置において粒状搬送物を均一に冷却することができる。
また、本発明では、複数の散気口から冷却空気を供給するようになっているので、散気口の開口面積、個数、及び配置を適切に行なうことで、冷却空気と高温のセメントクリンカとの間で最適な熱交換を行うことができる。
上記発明において、前記散気口は、下方を向いて開口していることが好ましい。
上記構成に従えば、散気口から散気管内へと粒状埋設物が入り込むことを防ぐことができる。
上記発明において、前記デッド層に埋設される位置には、複数の前記散気管と、前記複数の散気管を連結させて前記各散気管に冷却空気を供給するヘッダとが設けられ、前記ヘッダは、前記搬送方向と直交する方向に配置されていることが好ましい。
上記構成に従えば、ヘッダにより複数の散気管に一斉に冷却空気を送ることができる。
上記発明において、前記支持部材は、前記底板の外周縁部に立設される壁を有して箱状に構成されていることが好ましい。
上記構成に従えば、底側だけでなく前後左右からの粒状埋設物の落下を防ぐことができる。
本発明のクーラ装置は、前述のいずれかの前記冷却ユニットを前記搬送方向に一列に並べて構成されている複数の冷却ユニット列を備え、前記複数の冷却ユニット列は、前記搬送方向に直交する方向に並設されているものである。
上記構成に従えば、前述するような機能を有するクーラ装置を実現することができる。
本発明によれば、搬送する粒状物を均一に冷却し、且つ大きな粒状物だけでなく細かな粒状物の落下をも防ぐことができる。
本発明に係るクーラ装置を備えるセメントプラントの構成を示す概略図である。 図1のクーラ装置の構成の概略を示す斜視図である。 図2のクーラ装置が備える冷却ユニットの構成を示す正面図である。 図3に示す切断線A−Aで切断して見た冷却ユニットの構成を示す断面図である。 図4に示す散気管周りを拡大して示す拡大断面図である。
以下では、前述する図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る冷却ユニット1及びそれを備えるクーラ装置2について説明する。なお、実施形態における上下左右前後等の方向の概念は、説明の便宜上使用するものであって、冷却ユニット1及びクーラ装置2に関して、それらの構成の配置及び向き等をその方向に限定することを示唆するものではない。また、以下に説明する冷却ユニット1及びクーラ装置2は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明は実施の形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。
[セメントプラント]
セメントは、石灰石、粘土、けい石、及び鉄等を含むセメント原料を粉砕する原料粉砕工程と、粉砕されたセメント原料を焼成する焼成工程と、最終工程である仕上げ工程を経て生成され、これらの3つの工程がセメントプラントにて行われる。これら3つの工程のうちの1つである焼成工程では、粉砕されたセメント原料を焼成して冷却し、粒状のセメントクリンカを生成している。図1に示す構成は、セメントプラントの焼成設備3を示すものであり、セメント製造における焼成工程を行っている部分である。焼成設備3は、原料粉砕工程にて粉砕されたセメント原料を予熱、仮焼、及び焼成し、焼成されて高温となった粒状のセメントクリンカを冷却するようになっている。
焼成工程を行う部分について更に詳細に説明すると、焼成設備3は、予熱器4を備えており、予熱器4は、複数のサイクロン5によって構成されている。サイクロン5は、上下方向に並べて段状に設けられており、その中の排気を上段のサイクロン5に吹き上げ(図1の破線の矢印参照)、投入されたセメント原料を旋回流により分離し、下段のサイクロン5へと投入するようになっている(図1の実線の矢印参照)。最下段の一段上に位置するサイクロン5は、セメント原料を仮焼炉6に投入するようになっている。仮焼炉6は、バーナを有しており、このバーナによる熱と後述する排気の熱とによって投入されたセメント原料中の炭酸ガスを分離する反応(即ち、仮焼反応)が行われる。仮焼炉6で仮焼反応が促進されたセメント原料は、後述のように最下段のサイクロン5に導かれ、更にこのサイクロン5内のセメント原料がロータリキルン7へと供給されるようになっている。
このロータリキルン7は、いわゆる回転窯であり、数十メートル以上の横長円筒状に形成されている。ロータリキルン7は、サイクロン5側である入口から先端側にある出口に向かって僅かに下向きに傾いて配置されている。それ故、軸線を中心にロータリキルン7を回転させることによって、入口側にあるセメント原料が出口側へと搬送されるようになっている。また、ロータリキルン7の出口には、燃焼装置8が設けられている。燃焼装置8は、高温の火炎を形成し、セメント原料を焼成するようになっている。
また、燃焼装置8は、高温の燃焼ガスを入口側に向かって噴射し、燃焼装置8から噴射された燃焼ガスは、セメント原料を焼成しながらロータリキルン7内を入口の方へと流れる。燃焼ガスは、高温の排気として仮焼炉6の下端から噴流となって仮焼炉6内を上方に吹き上がり(図1の破線の矢印参照)、仮焼炉6内に投入されたセメント原料を上方に吹き上げるようになっている。セメント原料は、この排気及びバーナによって約900℃まで加熱される、即ち仮焼される。また、吹き上げられたセメント原料は、排気と共に最下段のサイクロン5に流入し、ここで流入する排気とセメント原料とが分離される。分離されたセメント原料は、ロータリキルン7に供給され、排気は、一段上のサイクロン5へと吹き上げられる。吹き上げられた排気は、各サイクロン5でそこに投入されたセメント原料と熱交換を行ってセメント原料を加熱し、再びセメント原料と分離される。分離された排気は、更にその上のサイクロン5へと上昇して熱交換を繰り返す。そして、最上段のサイクロン5から大気に排出される。
このように構成される焼成設備3では、セメント原料が最上段のサイクロン5付近から投入され、排気と熱交換しながら十分に予熱されて最下段より一段上のサイクロン5まで降り、そして仮焼炉6に投入される。仮焼炉6では、セメント原料がバーナ及び高温のガスにより仮焼され、その後、セメント原料は、最下段のサイクロン5へと導かれそこで排気から分離されてロータリキルン7に供給される。供給されたセメント原料は、ロータリキルン7内で焼成されながら出口側へと搬送される。このように予熱、仮焼、及び焼成されることによって、セメントクリンカが成形される。ロータリキルン7の出口には、クーラ装置2が設けられており、ロータリキルン7の出口からクーラ装置2に成形されたセメントクリンカが排出される。
<クーラ装置>
クーラ装置2は、ロータリキルン7から排出されるセメントクリンカ(高温の粒状搬送物)を予め定められる搬送方向に搬送しながら冷却するようになっている。クーラ装置2は、図2に示すように、ロータリキルン7の出口直下に固定傾斜グレート11を有している。固定傾斜グレート11は、ロータリキルン7の出口側から搬送方向に向かって下方に傾斜している。ロータリキルン7の出口から排出された粒状のセメントクリンカは、固定傾斜グレード11上を転がるように搬送方向に落ちていくようになっている。また、固定傾斜グレート11の搬送方向先端部には、複数の冷却ユニット列13が設けられており、セメントクリンカが複数の冷却ユニット列13上に堆積してクリンカ層14を形成するようになっている。
冷却ユニット列13は、搬送方向に延在する構造体であり、隙間を空けずに隣接するように搬送方向に直交する横方向(以下、「直交方向」ともいう)に並設されている。また、冷却ユニット列13の間は、セメントクリンカが下方に落ちないようにシールされている。このように隙間を空けず、且つシールされて並設された複数の冷却ユニット列13の全てを覆い隠すようにその上にクリンカ層14(図2の2点鎖線参照)が載っている。
また、複数の冷却ユニット列13は、このクリンカ層14を冷却しながら搬送方向に搬送するようになっている。冷却ユニット列13では、クリンカ層14の移動と停止が繰り返されながら粒状のセメントクリンカが搬送される。その具体的な搬送方法としては、例えば全ての冷却ユニット列13を前進させた後に隣接しない冷却ユニット列13を複数回に分けて後退させる方法や、直交方向に延在するクロスバーを冷却ユニット列13の上部に設けて、そのクロスバーを搬送方向に動かすことでクリンカ層14を搬送方向に送る方法がある。なお、クリンカ層14を搬送方向に送る構成及び方法については、上述する構成及び方法に限定されず、クリンカ層14を搬送方向に送ることができる構成及び方法であればよい。このように構成される冷却ユニット列13は、複数の冷却ユニット1を有しており、この冷却ユニット1を搬送方向に一列に並べて構成されている。
冷却ユニット1は、図3及び図4に示すように大略長方体の箱状に形成されたケーシング21を有している。ケーシング21は、下側に平坦な底板21aを有しており、上側が開口している。また、ケーシング21は、底板21aに立設されている4つの壁21b〜21eを有している。このように構成されるケーシング21の底板21aには、直交方向に延在するヘッダ22が設けられている。
ヘッダ22は、その下側に開口を有する断面U字状になっており、底板21aのヘッダ22の開口に対応する位置には、直交方向に延在する開口溝21fが形成されている。また、ヘッダ22は、一方の側壁21dから他方の側壁21eまで延在しており、その左右両端部が2つの側壁21d及び21eによって塞がれている。これにより、ヘッダ22内には、底板21aの下方空間23に繋がる供給通路22aが形成されている。底板21aの下方空間23には、冷却空気を供給するための冷却空気供給ユニット24(図2参照)が繋がっており、底板21aの下方空間を介して供給通路22aに冷却空気が供給されるようになっている。このように構成されるヘッダ22は、搬送方向に間隔をあけてケーシング21内に複数(本実施形態では2つ)配置されており、これらのヘッダ22には、複数の散気管25が設けられている。
散気管25は、搬送方向に延在する円筒部材である。散気管25は、直交方向に間隔をあけて位置しており、隣り合う2つのヘッダ22間、及びヘッダ22と前後壁21b,21cとの間に夫々架設されている。散気管25は、その中に冷却通路25aを有しており、この冷却通路25aがヘッダ22内の供給通路22aに繋がっている。他方、前後壁21b,21cに夫々設けられている散気管25の端部は、前後壁21b,21cによって塞がれている。このようにして設けられる散気管25は、ヘッダ22から冷却空気が供給され、この冷却空気が冷却通路25aを流れるようになっている。そして、散気管25には、複数の散気口26が設けられている。
散気口26は、図5に示すように、散気管25の軸線に直交する平面において散気管25の下半面において直交方向両側に離して配置され、半径方向に且つ斜め下方に向かってに開口している。このように開口する散気口26は、搬送方向に略等間隔で位置するように散気管25に形成されている。散気管25は、これら散気口26が底板21aによって覆われないように底板21aから高さhだけ上方に離して設けられ、且つ底板21aに平行に設けられている。これにより散気管25内を流れる冷却空気は、この散気口26から外方へと放出されるようになっている。
このような散気管25が設けられるケーシング21内には、キルン7から排出される通常のセメントクリンカより低温(例えば、20℃〜60℃の常温)のセメントクリンカが入れられており、ケーシング21内がセメントクリンカによって満たされている。これにより、セメントクリンカが底板21aの上に堆積してデッド層27(図3乃至5の二点鎖線参照)を形成している。このデッド層27上には、搬送すべき粒状のセメントクリンカ(クリンカ層14、図3及び4の二点鎖線参照)が載せられており、底板21aがこのデッド層27を介して粒状のセメントクリンカ(クリンカ層14)を支持している。
また、ケーシング21内をセメントクリンカで満たすことで、デッド層27に散気管25が埋まっている。即ち、散気管25がデッド層27の中に埋設されている。このように、デッド層27に散気管25を埋めることで、散気管25から排出される冷却空気をこのデッド層27のセメントクリンカの間を通してその上のクリンカ層14に送ることができる。これにより、デッド層27により冷却空気に適正な通過圧損を与えることができる。
デッド層27の通過圧損は、その層高と散気口26の配置とサイズに対応した値となっており、ケーシング21内を満たすことで形成されるデッド層27の層高は、ケーシング21の側壁21d,21cに応じて決まる。それ故、デッド層27の通過圧損は、ケーシング21の形状と散気口26の配置とに応じた値に定まっており、散気管25の配置高さh、並びに散気口26の口径及び個数を適切に設定することで、冷却ユニット1全体の通過圧損を所望の値にすることができる。
このように通過圧損を所望の値にすることで、クリンカ層14の層高差やセメントクリンカの粒径分布の偏りによるクリンカ層14内における冷却空気の偏流を抑えることができる。即ち、略均一な分布の流量の冷却空気をクリンカ層14に送ることができ、クリンカ層14を均一に冷却することができる。具体的に説明すると、冷却ユニット1全体の通過圧損を適正な値にすることによって、冷却ユニット1及びクリンカ層14の通過圧損に対するクリンカ層14の層高差やセメントクリンカの粒径分布の偏りによる圧損差の割合を小さくすることができる。これにより、クリンカ層14内において冷却空気が略真上に流れるようになり、冷却空気の偏流を抑えることができる。それ故、クリンカ層14を均一に冷却することができる。
また、散気管25をデッド層27内に埋設する構造であるので、散気管25が高熱且つ移動するクリンカ層14に直接接触することがない。それ故、散気管25が熱によって損傷したり、クリンカ層14の移動によって磨耗したりすることを防ぐことができる。
更に、散気管25を用いることで従来技術のように底板21aに冷却空気を供給する溝または孔を形成する必要がないので、底板21aから下方にセメントクリンカ及び粒状のセメントクリンカがこぼれ落ちることがない。また、搬送方向及び直交方向に壁21b〜21eが立設されているので、ケーシング21内からセメントクリンカが搬送方向及び直交方向(即ち、前後左右)にこぼれ落ちることも防ぐことができる。更に、散気管25の散気口26が斜め下方に向かって開口しているので、セメントクリンカが散気口26を介して散気管25内に入ることを防ぐことができる。つまり、散気口26は、セメントクリンカやセメントクリンカが散気口26を通じて散気管25内に進入しないような角度θをもって形成されている。これにより、散気口26及び散気管25がセメントクリンカによって詰まる事を防ぐことができ、所望の流量の冷却空気をデッド層27を介してクリンカ層14に送ることができる。
このように構成されているクーラ装置2では、ロータリキルン7から排出された粒状のセメントクリンカを固定傾斜グレート11上で受けて冷却ユニット列13の方へと転がす。そして、セメントクリンカを冷却ユニット列13の上に堆積させ、冷却ユニット列13の上にクリンカ層14を形成し、このクリンカ層14を前述するような方法によって搬送方向に搬送する。搬送中、冷却空気供給ユニット24(ファン)が可動しており、この冷却空気供給ユニット24から下方空間23を介してヘッダ22の供給通路22aに冷却空気が供給される。ヘッダ22内の冷却空気は、複数の散気管25の冷却通路25aに一斉に送られ、各散気口26を介して外方に放出される。散気口26から放出された冷却空気は、デッド層27のセメントクリンカの間を通って上昇し、クリンカ層14へと達する。冷却空気は、クリンカ層14の粒状のセメントクリンカと熱交換してそれを冷却しながらその間を通り、クリンカ層14上部から上方へと抜けていく。上方に抜けた空気は、粒状のセメントクリンカと熱交換することによって高温になっており、高温になった空気の一部は、クーラ装置2から排出されて直接キルン7、もしくは排出管31を介して仮焼炉6に導入されるようになっている。
クーラ装置2では、このように冷却ユニット1によってクリンカ層14の粒状のセメントクリンカを冷却しつつ搬送し、粒状のセメントクリンカが大気温度より数十度高い温度まで冷却し続ける。
<そのほかの実施形態について>
本実施形態では、デッド層27を形成する粒状物としてセメントクリンカを用いたが、セメントクリンカ以外の耐熱の粒状物、例えば、金属やセラミック等の粒状物を用いてもよい。また、搬送される粒状物及びデッド層27を形成する粒状物の粒径の大小は問わない。散気管25の外形及び配置位置も前述のような形状及び位置に限定されず、搬送方向に直交していてもよく、また散気管25を蛇腹状に形成して配置してもよい。また、本実施形態では、底板21aが平板であるが、下方又は上方に突出するV字状の板や直交方向又は搬送方向に傾斜する傾斜板であってもよい。
1 冷却ユニット
2 クーラ装置
13 冷却ユニット列
14 クリンカ層
21 ケーシング
21a 底板
22 ヘッダ
25 散気管
26 散気口
27 デッド層

Claims (5)

  1. 高温の粒状搬送物を搬送しながら冷却するクーラ装置の冷却ユニットであって、
    底板を有し、前記底板の上に前記粒状搬送物より低温の粒状埋設物を堆積させてデッド層を形成させ、前記デッド層を介して前記粒状搬送物を支持する支持部材と、
    前記デッド層の中に埋設される位置で延在し、前記デッド層を介して前記粒状搬送物に冷却空気を与えるための散気管とを備え、
    前記デッド層は、前記冷却空気に設定される通過圧損を与えるように形成され、
    前記散気管は、前記冷却空気を放出するべく、複数の散気口を有し、
    前記散気口は、下方を向いて開口し、且つ前記散気管において前記散気管が延在する方向に直交する直交方向両側に離して配置されている、冷却ユニット。
  2. 前記散気管は、前記粒状搬送物を搬送する搬送方向と平行に延在し
    前記散気口は、前記散気管において前記搬送方向に間隔をあけて複数配置されている、請求項1に記載の冷却ユニット。
  3. 前記デッド層に埋設される位置には、複数の前記散気管と、前記複数の散気管を連結させて前記各散気管に冷却空気を供給するヘッダとが設けられ、
    前記ヘッダは、前記搬送方向と直交する方向に延在するように配置されている、請求項に記載の冷却ユニット。
  4. 前記支持部材は、前記底板の外周縁部に立設される壁を有して箱状に構成されている、請求項1乃至の何れか1つに記載の冷却ユニット。
  5. 請求項1乃至の何れか1つに記載の前記冷却ユニットを前記搬送方向に一列に並べて構成されている複数の冷却ユニット列を備え、
    前記複数の冷却ユニット列は、前記搬送方向に直交する方向に並設されている、クーラ装置。
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