JP5977142B2 - 燃料電池装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池装置に関する。
近年、次世代エネルギーとして、燃料ガス(水素含有ガス)と酸素含有ガス(空気)とを用いて電力を得ることができる燃料電池セルを収納容器内に収納してなる燃料電池モジュールや、燃料電池モジュールを外装ケース内に収納してなる燃料電池装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、固体酸化物形の燃料電池を備える燃料電池装置では、発電温度が特に高いことから、燃料電池装置の起動に長時間かかってしまう問題があり、起動時間を早めることが求められている。
そこで、特許文献2には、燃料電池セルの側方から加熱する加熱体を、燃料電池セルの側面と所定間隔をおいて設けた燃料電池が提案されている。
特開2007−59377号公報 特開2008−235286号公報
しかしながら、特許文献2に記載の燃料電池では、燃料電池セルに供給する燃料ガスを生成するための改質器を別途設ける必要があるという問題があった。
そこで、本発明では、コンパクトでかつ起動を早めることが可能な燃料電池装置を提供することを目的とする。
本発明の燃料電池装置は、燃料ガスと酸素含有ガスとで発電を行なう燃料電池セルを複数個配列してなるセルスタックと、該セルスタックの側方であって、前記燃料電池セルの配列方向に沿って配置された加熱体と、前記セルスタックと前記加熱体との間に配置され、前記燃料電池セルに供給する燃料ガスを生成するための改質器とを備え、前記セルスタックの上方に、前記改質器に供給する水を気化するための気化部と、該気化部に供給する水を貯水するための水タンクとが順に配置されており、前記セルスタックと前記気化部との間が、前記燃料電池セルより排出される燃料ガスが燃焼する燃焼領域とされていることを特徴とする。
本発明の燃料電池装置は、セルスタックの側方にであって、燃料電池セルの配列方向に沿って加熱体を配置するとともに、セルスタックと加熱体との間に、燃料電池セルに供給する燃料ガスを生成するための改質器が配置されていることから、加熱体によりセルスタックおよび改質器を加熱することができ、それにより起動時間を早めることができる。
本実施形態の燃料電池装置の一例を示す斜視図である。 本実施形態の燃料電池装置の一例の一部を省略して示したものであり、(a)は側面図、(b)(a)の一部を抜粋して示す拡大平面図である。 本実施形態の燃料電池装置の他の一例を示す斜視図である。 本実施形態の燃料電池装置の構成の一例を示す構成図である。 本実施形態の燃料電池装置の構成の他の一例を示す構成図である。
図1は、本実施形態の燃料電池装置の一例を示す斜視図である。なお、同一の部材については同一の番号を付するものとし、以下同様とする。
図1に示す燃料電池装置1は、固体酸化物形の燃料電池セル2の複数個を配列してなるセルスタック7が、燃料電池セルに燃料ガスを供給するためのマニホールド5上に配置されている。なお、燃料電池セル2には、複数個のガス流路6が設けられており、ガス流路6とマニホールド5とが連通している。なお、図1においてはセルスタック7として燃料電池セル2を4つ配置した例を示しているが、燃料電池セル2の数は限定されるものではない。なお、セルスタックや燃料電池セル2の構成については図2を用いて後述する。
また、図1に示す燃料電池装置は、セルスタック7の側方には、面状の加熱体3が燃料電池セル2の配列方向に沿って配置されている。またこの加熱体3とセルスタック7との間には、燃料電池セル2に供給する燃料ガスを生成するための改質器4が配置されている。なお、改質器4には天然ガス等の原燃料を改質して水素ガスを生成するための改質触媒が充填されている。なお、図1に示す燃料電池装置においては、天然ガス等の原燃料が加熱体3および改質器4に供給されるが、これらの構成については省略して示している。
このような燃料電池装置1においては、燃料電池装置1の起動時に加熱体3を作動させることで、セルスタック7の温度を急速に上昇させることができる。さらには、セルスタック7と加熱体3との間に配置された改質器4の温度も急速上昇させることができる。それにより、改質器4で改質可能となるまでの時間を短くすることができる。それゆえ、セルスタック7および改質器4のいずれも温度を急速に上昇させることができることから、燃料電池装置1の起動時間を早めることができる。さらに、このように改質器4がセルスタックと加熱体3との間に配置されていることから、コンパクトな燃料電池装置1とすることもできる。なお面状の加熱体3としては、面燃焼型バーナー(シュバンクバーナー)等を用いることができ、燃料電池セル2の高さ方向と同じかそれ以上の大きさで、セルスタック7の長さ(燃料電池セル2の配列長さ)と同じかそれ以上の大きさで配置することが好ましい。
図2は本実施形態の燃料電池装置のうち、加熱体3を省略して示したものであり、(a)は側面図、(b)は(a)の一部を抜粋して示す拡大平面図である。
図2に示す燃料電池装置1は、内部にガス流路6を有して、一対の対向する平坦面をもつ断面が扁平状の導電性支持体15の一方の平坦面上に内側電極層としての燃料極層11と、固体電解質層12と、外側電極層としての空気極層13を順次積層してなるとともに、他方の平坦面のうち空気極層13が形成されていない部位にインターコネクタ14を積層してなる柱状の固体酸化物形の燃料電池セル2の複数個を、隣接する燃料電池セル2間に集電部材8を介して配置することで、燃料電池セル2同士を電気的に直列に接続してなるセルスタック7が形成される。なお、インターコネクタ14の外面にはP型半導体層16を設けることもできる。集電部材8を、P型半導体層16を介してインターコネクタ14に接続させることより、両者の接触がオーム接触となって電位降下を少なくし、集電性能の低下を有効に抑制することができる。このP型半導体層16は、空気極層13の外面に設けることもできる。
そして、セルスタック7を構成する各燃料電池セル2の下端が、ガス流路6を介して燃料電池セル2に反応ガスを供給するためのマニホールド5にガラスシール材等の接合材に
より固定されて、ガス流路6とマニホールド5とが連通している。また、図2に示す燃料電池装置1においては、マニホールド5の端部側に、天然ガス等の原燃料を改質してマニホールド5内に供給するための改質器4が接続されている。
また、燃料電池セル2の配列方向の両端から集電部材8を介してセルスタック7を挟持するように、マニホールド5に下端が固定された弾性変形可能な導電部材9を具備している。ここで、図2に示す導電部材9においては、燃料電池セル2の配列方向に沿って外側に向けて延びた形状で、セルスタック7(燃料電池セル2)の発電により生じる電流を引出すための電流引出し部10が設けられている。
ちなみに、上記燃料電池装置1においては、ガス流路6より排出される燃料ガス(余剰の燃料ガス)を燃料電池セル2の上端部側で燃焼させるように構成することにより燃料電池セル2の温度を上昇させることができる。それにより、燃料電池装置1の起動を早めることができる。
以下に、図2において示す燃料電池セル2を構成する各部材について説明する。
燃料極層11は、一般的に公知のものを使用することができ、多孔質の導電性セラミックス、例えば希土類元素が固溶しているZrO(安定化ジルコニアと称する)とNiおよび/またはNiOとから形成することができる。
固体電解質層12は、電極間の電子の橋渡しをする電解質としての機能を有していると同時に、燃料ガスと酸素含有ガスとのリークを防止するためにガス遮断性を有することが必要とされ、3〜15モル%の希土類元素が固溶したZrOから形成される。なお、上記特性を有する限りにおいては、他の材料等を用いて形成してもよい。
空気極層13は、一般的に用いられるものであれば特に制限はなく、例えば、いわゆるABO型のペロブスカイト型酸化物からなる導電性セラミックスから形成することができる。空気極層13はガス透過性を有していることが必要であり、開気孔率が20%以上、特に30〜50%の範囲にあることが好ましい。
インターコネクタ14は、導電性セラミックスから形成することができるが、燃料ガス(水素含有ガス)および酸素含有ガス(空気等)と接触するため、耐還元性及び耐酸化性を有することが必要であり、それゆえランタンクロマイト系のペロブスカイト型酸化物(LaCrO系酸化物)が好適に使用される。インターコネクタ14は導電性支持体15に形成された複数のガス流路6を流通する燃料ガス、および導電性支持体15の外側を流通する酸素含有ガスのリークを防止するために緻密質でなければならず、93%以上、特に95%以上の相対密度を有していることが好ましい。
導電性支持体15としては、燃料ガスを燃料極層11まで透過するためにガス透過性であること、さらには、インターコネクタ14を介して集電するために導電性であることが要求される。したがって、導電性支持体15としては、かかる要求を満足するものを材質として採用する必要があり、例えば導電性セラミックスやサーメット等を用いることができる。
ちなみに、燃料電池セル2を作製するにあたり、燃料極層11または固体電解質層12との同時焼成により導電性支持体15を作製する場合においては、鉄属金属成分と特定希土類酸化物(Y、Yb等)とから導電性支持体15を形成することが好ましい。また、導電性支持体15は、所要ガス透過性を備えるために開気孔率が30%以上、特に35〜50%の範囲にあるのが好適であり、そしてまたその導電率は300S/cm
以上、特に440S/cm以上であるのが好ましい。
さらに、P型半導体層16としては、遷移金属ペロブスカイト型酸化物からなる層を例示することができる。具体的には、インターコネクタ14を構成するランタンクロマイト系のペロブスカイト型酸化物(LaCrO系酸化物)よりも電子伝導性が大きいもの、例えば、BサイトにMn、Fe、Coなどが存在するLaMnO系酸化物、LaFeO系酸化物、LaCoO系酸化物などの少なくとも一種からなるP型半導体セラミックスを使用することができる。このようなP型半導体層16の厚みは、一般に、30〜100μmの範囲にあることが好ましい。
なお、図示はしていないが、固体電解質層12と空気極層13との間に、固体電解質層12と空気極層13との接合を強固とするとともに、固体電解質層12の成分と空気極層13の成分とが反応して電気抵抗の高い反応層が形成されることを抑制する目的で中間層を備えることもできる。
ここで、中間層としては、Ce(セリウム)と他の希土類元素とを含有する組成にて形成することができ、例えば、
(1):(CeO1−x(REO1.5
式中、REはSm、Y、Yb、Gdの少なくとも1種であり、xは0<x≦0.3を満足する数。
で表される組成を有していることが好ましい。さらには、電気抵抗を低減するという点から、REとしてSmやGdを用いることが好ましく、例えば10〜20モル%のSmO1.5またはGdO1.5が固溶したCeOからなることが好ましい。
また、固体電解質層12と空気極層13とを強固に接合するとともに、固体電解質層12の成分と空気極層13の成分とが反応して電気抵抗の高い反応層が形成されることをさらに抑制することを目的として、中間層を2層から形成することもできる。
また、図示はしていないが、インターコネクタ14と導電性支持体15との間に、インターコネクタ14と導電性支持体15との間の熱膨張係数差を軽減する等のために密着層を設けることもできる。
密着層としては、燃料極層11と類似した組成とすることができ、例えば、YSZなどの希土類元素が固溶しているZrO(安定化ジルコニアと称する)とNiおよび/またはNiOとから形成することができる。なお、希土類元素が固溶したZrOと、Niおよび/またはNiOとは、体積比で40:60〜60:40の範囲とすることが好ましい。
そして、図2に示すセルスタック7の側方に、燃料電池セル2の配列方向に沿って面状の加熱体3を配置し、燃料電池装置1の起動時において加熱体3を作動させることで、セルスタック7および改質器4のいずれも温度を急速に上昇させることができることから、燃料電池装置1の起動時間を早めることができる。
図3は、本実施形態の燃料電池装置の他の一例を示す斜視図である。
図3に示す燃料電池装置17は、改質器4が水蒸気改質を行なう構成の場合を示しており、図1に示す燃料電池装置1におけるセルスタック7の上方に、改質器4に供給する水を気化するとともに、原燃料と混合するための気化部18と、気化部18に供給する水を貯水するための水タンク20とが設けられており、気化部18と水タンク20とは、水供給管19で接続され、水タンク20には外部より水(水道水等)を供給するための水タン
ク水供給管21が設けられている。
改質器4において効率のよい改質反応である水蒸気改質を行なうにあたり、改質器4に天然ガス等の原燃料のほか、水蒸気を供給する必要がある。ここで、図3に示す燃料電池装置17においては、セルスタック7の上方に気化部18が設けられていることから、改質器4に容易に水蒸気を供給することができる。
また、セルスタック7では、燃料電池セル2の上端部側にて、ガス流路6より排出される燃料ガス(余剰の燃料ガス)を燃焼させることで、この燃焼熱により気化部18を加熱することができ、水タンク20より水供給管19を介して供給された水を水蒸気に気化させることができる。また、図3に示す燃料電池装置17では、改質器4へ供給する天然ガス等の原燃料を供給するための改質用燃料供給管28が気化部18に接続されている。それにより、気化部18に原燃料を供給することで、水(水蒸気)と原燃料とを混合することもでき、この場合、気化部18が混合部の役割も果たすことになる。なお、図3に示す燃料電池装置においては、天然ガス等の原燃料が加熱体3に供給されるが、図3においては、加熱体3に原燃料を供給する構成については省略しており、後述するものとする。
さらに図3に示す燃料電池装置17では、改質器4は一端が気化部18と接続され、他端がマニホールド5に接続されている。それにより、気化部18とマニホールド5とを容易に、かつ強固に固定することができる。なお、気化部18とマニホールド5とをより強固に固定するにあたり、例えば気化部18が立方体や直方体の場合には、改質器4を4つ以上設ける構成とし、それぞれを各角部に接続することで、より強固に固定することができる。
このような燃料電池装置1、17では、起動時間を早めることができることから、通常使用される家庭用や業務用の燃料電池装置のほか、非常用電源として用いることができる。特に、非常用電源として用いる場合に、本実施形態の燃料電池装置1、17が有用となる。
以下に、上述の燃料電池装置17の構成の一例を、図4に示す構成図を用いて説明する。
図4に示す燃料電装置においては、セルスタック7の両側方に改質器4および加熱体3を配置している構成を示している。ここで、図4に示す燃料電池装置では、原燃料を加熱体3および加熱体4に向けて供給する原燃料ポンプ26を有する原燃料供給部を備えており、原燃料ポンプ26と加熱体3とが加熱体用燃料供給管27により接続されている。また、原燃料ポンプ26と気化部18とが、改質用燃料供給管28により接続されている。なお、原燃料ポンプ26と、加熱体用燃料供給管27および改質用燃料供給管28との間には、加熱体用燃料供給管27および改質用燃料供給管28を流れる原燃料の量を調整するための原燃料調整弁23が設けられている。
また、セルスタック7の上方には、改質器4に供給する水を気化するとともに、原燃料と混合するための気化部18と、該気化部18に供給する水を貯水するための水タンク20とが設けられており、気化部18と水タンク20とは、水供給管19で接続され、水タンク20には外部より水(水道水等)を供給するための水タンク水供給管21が設けられている。ここで、水供給管19には、気化部18に供給する水の量を調整するための水調整弁24が設けられている。
また、セルスタック7に酸素含有ガスを供給するための酸素含有ガスポンプ25を有する酸素含有ガス供給部を有している。ここで、酸素含有ガスはセルスタック7の下方から
上方に沿って流れるように、セルスタック7の下方に供給することが好ましい。なお、この場合において、あわせて加熱体3の付近にも酸素含有ガスが流れる構成とすることが好ましい。なお、図4に示す燃料電池装置においては、便宜上セルスタック7の中央部に酸素含有ガスを供給する例を記載している。
また、図4に示す燃料電池装置においては、これらの原燃料調整弁23、水調整弁24、酸素含有ガスポンプ25、原燃料ポンプ26等の動作を制御する制御装置22が設けられている。それにより、制御装置22が各種弁やポンプの動作を制御することにより、起動に係る時間を早めることができるほか、効率のよい運転を行なうことができる。なお、図4に示す燃料電池装置においては、図示してはいないが、セルスタック7で発電した電流を変換するためのパワーコンディショナや、燃料ガス流路6より排出される燃料ガスを着火するための着火装置を備えている。
ここで、図4に示す構成においては、制御装置22は、燃料電池装置の起動時において、最も起動時間を短くするにあたっては、起動時に、酸素含有ガスポンプ25を作動させるとともに、原燃料ポンプ26を作動させ、さらには原燃料が加熱体用燃料供給管27および改質用燃料供給管28の両方の供給管に流れるように原燃料調整弁23を制御し、あわせて同時に水タンク20の水が、気化部18に流れるように水調整弁24を制御することが好ましい。
それにより、起動初期から加熱体3の燃焼と、燃料電池セル2のガス流路6より排出される燃料ガス(余剰の燃料ガス)の燃焼が生じることで、セルスタック7の温度を急速に上昇させることができ、燃料電池装置の起動を早めることができる。なお、原燃料調整弁23の制御にあたっては、気化部18の大きさ等を考慮して、適宜、加熱体用燃料供給管27および改質用燃料供給管28に流れる原燃料の量を調整することが好ましい。
なお、燃料電池装置における改質器4が水蒸気改質を行なわない構成、すなわち水タンク20を備えない構成の場合には、酸素含有ガスポンプ25より改質器4に酸素含有ガスを供給することで、部分酸化改質を行なうこともできる。部分酸化改質はいわゆる発熱反応であることから、さらに燃料電池装置の起動を早めることも可能となる。なお、この場合において、上述の気化部18を混合部とし、酸素含有ガスと原燃料とをそれぞれ気化部18に供給して、混合されたガスが改質器4に供給される構成とすることもできる。さらには、改質器4にて部分酸化改質と水蒸気改質の両方を行なう構成とすることもできる。この場合は、改質器4にて水蒸気改質可能となる温度までは部分酸化改質を行ない、水蒸気改質可能な温度に達したのちは、水蒸気改質を行なうように、適宜酸素含有ガスポンプ25や水調整弁24の動作を制御すればよい。
図5は、本実施形態の燃料電池装置の他の一例を示す構成図である。図4に示す構成図と比較して、燃料電池セル2の温度を測定するための温度測定部29を備えている点で異なっている。
燃料電池装置の起動初期は、改質器4の温度が低いほか、気化部18の温度も低いことから、改質器4で水蒸気改質を行なうことができない場合がある。それゆえ、最初は原燃料ポンプ26より供給される原燃料の全量が加熱体3に供給されるように、原燃料調整弁23を制御することもできる。それにより、原燃料ポンプ26より供給される原燃料の全量が全て加熱部3に供給されることで、セルスタック7の温度をさらに急速に上昇させることができる。
しかしながら、この場合において、加熱体3の燃焼熱で燃料電池セル2の温度が上昇した場合に、ガス流路6内に存在する酸素含有ガスにより、燃料電池セル2が酸化すること
で、燃料電池セル2が劣化するおそれがある。
それゆえ、燃料電池セル2の温度が所定の温度以上となった場合には、原燃料を、改質器4を介して燃料電池セル2に供給して、燃料電池セル2(ガス流路6)内の酸素含有ガスを排出することが好ましい。
このような燃料電池装置においては、燃料電池装置の起動時において、まず、制御装置22は、原燃料ポンプ26および酸素含有ガスポンプ25を作動させる。あわせて温度測定部29を作動させ、温度測定部29にて測定された燃料電池セル2の温度情報が制御装置22に伝送される。制御装置22は、温度測定部29で測定された燃料電池セル2の温度が所定の温度以下の場合には、原燃料ポンプ26より供給される原燃料の全量が、加熱体用燃料供給管27を介して加熱体3に供給されるように原燃料調整弁23を制御する。
一方、温度測定部29で測定された燃料電池セル2の温度が所定の温度よりも高い温度となった場合には、原燃料が加熱体3および改質器4(気化部18)のそれぞれに供給されるように原燃料調整弁23を制御する。なお、燃料電池セル2の所定の温度とは、例えば250〜350℃の間で適宜設定することができる。あわせて、水タンク20の水が、気化部18に流れるように水調整弁24を制御する。なお、温度測定部29としては、例えば熱電対等の温度センサを用いることができる。
それにより、燃料電池装置の起動時において、燃料電池セル2が劣化することを抑制することができるほか、起動初期においては原燃料ポンプ26より供給される原燃料の全量を加熱体3に供給することで、セルスタック7の温度を急速上昇させることができ、燃料電池装置の起動を早めることができる。また燃料電池セル2の温度が所定温度以上となった場合においては、改質器4の温度も上昇しており、この場合に水タンク20の水が、気化部18に流れるように水調整弁24を制御することから、効率よく燃料電池装置を起動させることもできる。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
例えば、上述の例において、燃料電池セル2がいわゆる中空平板型の例を用いて説明したが、例えば平板型や円筒型の燃料電池セル2とすることもできる。この場合であっても、上述の説明と同様の効果を得ることができる。
また、図示はしていないが、水タンク20に貯水する水を生成するための水処理装置を備えることができるほか、本実施形態の燃料電池装置を家庭用として利用する場合には、燃料電池装置より排出される排ガスと水とで熱交換するための熱交換器や、熱交換後の水(お湯)を貯水するための貯湯タンクを備えた構成とすることもできる。さらには、熱交換にて生じた水を凝縮水として、水タンク20に貯水する構成とすることもできる。
1、17:燃料電池装置
2:燃料電池セル
3:加熱体
4:改質器
5:マニホールド
6:ガス流路
7:セルスタック
18:気化部
19:水供給管
20:水タンク
22:制御装置
23:原燃料調整弁
24:水調整弁
25:酸素含有ガス供給部
26:原燃料調整弁
27:加熱体用燃料供給管
28:改質用燃料供給管
29:温度測定部

Claims (5)

  1. 燃料ガスと酸素含有ガスとで発電を行なう燃料電池セルを複数個配列してなるセルスタックと、
    該セルスタックの側方であって、前記燃料電池セルの配列方向に沿って配置された加熱体と、
    前記セルスタックと前記加熱体との間に配置され、前記燃料電池セルに供給する燃料ガスを生成するための改質器とを備え
    前記セルスタックの上方に、前記改質器に供給する水を気化するための気化部と、該気化部に供給する水を貯水するための水タンクとが順に配置されており、前記セルスタックと前記気化部との間が、前記燃料電池セルより排出される燃料ガスが燃焼する燃焼領域とされていることを特徴とする燃料電池装置。
  2. 前記セルスタックが、前記改質器にて改質された燃料ガスを貯留するマニホールド上に固定されており、前記改質器は一端が前記気化部と接続され、他端が前記マニホールドと接続されていることを特徴とする請求項に記載の燃料電池装置。
  3. 前記加熱体および前記改質器に向けて原燃料を供給する原燃料供給部と、該原燃料供給部と前記加熱体とを接続する加熱体用燃料供給管と、前記原燃料供給部と前記気化部とを接続する改質用燃料供給管と、前記水タンクと前記気化部とを接続する水供給管と、それぞれの供給管を流れる原燃料および水の供給量を調整するための制御装置を備えることを特徴とする請求項または請求項に記載の燃料電池装置。
  4. 前記加熱体用燃料供給管と前記改質用燃料供給管とを流れる原燃料の量を調整するための原燃料調整弁と、水供給管を流れる水の量を調整するための水調整弁とを備え、前記制御装置は、燃料電池装置の起動時において、前記それぞれの供給管に同時に原燃料および水を供給するよう前記原燃料調整弁および前記水調整弁を制御することを特徴とする請求項に記載の燃料電池装置。
  5. 前記加熱体用燃料供給管と前記改質用燃料供給管とを流れる原燃料の量を調整するための原燃料調整弁と、水供給管を流れる水の量を調整するための水調整弁と、前記燃料電池セルの温度を測定するための温度測定部とを備え、前記制御装置は、燃料電池装置の起動時において、原燃料が前記加熱体用燃料供給管を流れるように前記原燃料調整弁を制御し、前記温度測定部により測定された温度が所定の温度を超えたのちは、原燃料が前記加熱体用燃料供給管および前記改質用燃料供給管を流れるように前記原燃料調整弁を制御するこ
    とを特徴とする請求項に記載の燃料電池装置。
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