JP5976359B2 - 回転機械 - Google Patents
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Description
一方で、構成を簡素化した場合には、潤滑油が侵入を確実に防止できないおそれがあり、潤滑油が侵入してしまうと、装置を分解等してメンテナンスを行なう必要があるため、やはりコストアップにつながってしまう。
また、軸封装置へガスを供給することで、潤滑油の侵入を防止する手法も考えられるが、ガスには不活性ガスが用いられるため高価であり、この場合にもコストアップを避けられない。
即ち、本発明に係る回転機械は、軸線回りに回転するロータと、潤滑油が供給されることで前記ロータの外周面を回転可能に支持する軸受部と、該軸受部の前記軸線方向の一方側に設けられ、前記ロータの外周面との間で前記軸線方向の一方側に第一開口部を有する第一間隙を形成する第一隔壁と、該第一隔壁との間で空間を形成するように、該第一隔壁の前記軸線方向の一方側に間隔をあけて設けられ、前記軸線の径方向内側に設けられる前記ロータとの間で、前記第一間隙よりも径方向の外側に位置し、前記軸線方向の他方側に第二開口部を有する第二間隙を形成する第二隔壁と、前記第二間隙から前記空間に噴出するようにガスを供給するガス供給部とを備える回転機械において、前記ロータの前記第二開口部を形成する前記軸線の径方向外側の端部から前記軸線方向の一方側に凹むように凹部が周方向にわたって形成されていることを特徴とする。
また、第二隔壁が第一隔壁よりも径方向外側に位置しているため、ロータは、第二隔壁が設けられた位置で、第一隔壁が設けられた位置よりも外径が大きくなっており、即ち、ロータに、軸線方向の他方側を向く面が形成されている。従って、飛散された潤滑油がこの面に付着し、遠心力によってこの面を伝うようにして径方向外側に向かって流通することとなる。ここで、凹部を形成したことで、潤滑油が径方向内側から第二開口部に到達した際には、潤滑油は凹部に侵入した後に段差によって跳ね返され、第二開口部が閉塞されてしまうことを防止でき、第二開口部を通じて第二間隙内への潤滑油の侵入防止が可能となる。
また、回転によって飛散された潤滑油が第二隔壁の面上に付着すると、重力によってこの面を伝うようにして径方向内側に向かって流通する。ここで、外側凹部を形成したことで、潤滑油が径方向外側から第二開口部に到達した際には、潤滑油は外側凹部に侵入した後に段差によって跳ね返されるので、第二開口部が閉塞されてしまうことを防止でき、第二開口部を通じて第二間隙内への潤滑油の侵入を防止可能となる。
回転機械1は、例えば、インペラ2を回転させて主流体Fを軸線Pの径方向内側から外側へ流通させ、遠心力によって主流体Fの昇圧を行なう遠心圧縮機等である。
回転機械1は、軸線P回りに回転するロータ3と、ロータ3を支持する軸受部4と、軸受部4を軸線Pの径方向外側から保持する軸受部ケーシング5と、軸受部4の軸線P方向の一方側P1(図1の紙面左側)にロータ3に設けられたガスシール部8と、ガスシール部8へガスGを供給するガス供給部9と、ガスシール部8の軸線P方向の一方側P1にロータ3に設けられたインペラ2とを備えている。
また、ディスク2aから軸線P方向の一方側P1に突出して、周方向に間隔をあけて設けられた複数のブレード2bと、これらブレード2bを軸線P方向の一方側P1から覆うがカバー2cとを有している。
即ち、インペラ2は、主流体Fを、周方向に隣接するブレード2b同士の間に形成された流路を、径方向内側から外側に向かって流通させる遠心インペラである。
ガスシール部8は、軸受部ケーシング5における軸受部ケーシング端面5bとの間で空間Sを形成するようにして、軸受部ケーシング5よりも軸線P方向の一方側P1で、ロータ3の外周面3aに設けられている。
また、このガスシール部8は、軸線P方向に間隔をあけてロータ3に設けられてロータ3とともに回転する第一回転環36及び第二回転環37と、これらロータ3、第一回転環36、第二回転環37を径方向外側から覆うケーシング30と、ケーシング30の軸線P方向の一方側P1の端部に設けられた機内側シール部42と、他方側P2の端部に設けられたバリアシール部41とを有している。
また、同様に、第二凹所34内においても、コイルバネ35によって、第二凹所34内で軸線P方向に移動可能に、軸線Pを中心に環状をなす第二静止環39が設けられている。
そして、このバリアシール部41の軸線P方向の他方側P2を向くケーシング端面(第二隔壁)30bは、ロータ端面3bと、軸線P方向に同じ位置に形成されている。
また、同様に、外側凹部62内に潤滑油Oが侵入したとしても、側底面62aによって潤滑油Oを跳ね返すことができる。
なお、第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
本実施形態では、ロータ73及びバリアシール部71の形状が第一実施形態と異なっている。
ロータ73は、その一部がロータ端面73bの径方向外側の端部から軸線P方向の他方側P2に、ロータ73の外周面73aに連続するように、ガス流路開口部51aを軸線P方向の他方側P2に延長するように突出して形成された凸部74を有している。
例えば、図3に示すように、凸部84は、軸線P方向の他方側P2の面が、径方向外側から内側に向かうに従って、軸線P方向の一方側P1から他方側P2に傾斜する傾斜面84aとなっていてもよい。
例えば、図7に示すように、凸部124における凹部121は、二つの側底面121a、121b及び二つの底面121c、121dを有し、また、外側凸部125における外側凹部122は、二つの側底面122a、122b及び二つの底面122c、122dを有し、段差が二段となるようにされていてもよい。また、さらに多くの段差が形成されていてもよい。この場合、シール効果のさらなる向上が可能となる。そして、このような凹部121、外側凹部122は、第一実施形態にも適用可能である。
例えば、凹部61、121及び外側凹部62、122の底面61b、62b、121c、121d、122c、122dは、軸線P方向に平行に形成されている必要は無く、軸線Pに対して傾斜していてもよい。
また、外側凸部75、105、125を設けずに、凹部61、111、121が形成された凸部74、84、94、114、124のみを設けてもよい。
さらに、凸部74、84、94、114、124を設けずに、外側凹部62、122が形成された外側凸部75、105、125のみを設けてもよい。
Claims (5)
- 軸線回りに回転するロータと、
潤滑油が供給されることで前記ロータの外周面を回転可能に支持する軸受部と、
該軸受部の前記軸線方向の一方側に設けられ、前記ロータの外周面との間で前記軸線方向の一方側に第一開口部を有する第一間隙を形成する第一隔壁と、
該第一隔壁との間で空間を形成するように、該第一隔壁の前記軸線方向の一方側に間隔をあけて設けられ、前記軸線の径方向内側に設けられる前記ロータとの間で、前記第一間隙よりも径方向の外側に位置し、前記軸線方向の他方側に第二開口部を有する第二間隙を形成する第二隔壁と、
前記第二間隙から前記空間に噴出するようにガスを供給するガス供給部とを備える回転機械において、
前記ロータの前記第二開口部を形成する前記軸線の径方向外側の端部から前記軸線方向の一方側に凹むように凹部が周方向にわたって形成されていることを特徴とする回転機械。 - 前記第二隔壁に、前記第二開口部を拡径させるように、前記凹部に対向して凹む外側凹部が、少なくとも上方半分に前記軸線の周方向にわたって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転機械。
- 前記ロータに、前記軸線方向の他方側で、一部が前記ロータの外周面に連続するように、前記第一開口部と前記凹部の前記軸線方向の一方側の端部とを結ぶ線分を遮る位置まで、前記第二開口部を前記軸線方向の他方側に延長するように突出する凸部が形成され、
前記凹部が、前記凸部に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転機械。 - 前記第二隔壁に、前記軸線方向の他方側で、一部が前記第二開口部を前記軸線方向の他方側に延長するように突出する外側凸部が、少なくとも上方半分に前記周方向にわたって形成され、
前記第二開口部を拡径させるように、前記凹部に対向して凹み、少なくとも上方半分に前記軸線の周方向にわたって形成された外側凹部が、前記外側凸部に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の回転機械。 - 前記外側凸部に、前記径方向の外側を向く面から凹む油受凹部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の回転機械。
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