JP5975511B2 - 消音器及び消音器付超音波流量計 - Google Patents

消音器及び消音器付超音波流量計 Download PDF

Info

Publication number
JP5975511B2
JP5975511B2 JP2012070132A JP2012070132A JP5975511B2 JP 5975511 B2 JP5975511 B2 JP 5975511B2 JP 2012070132 A JP2012070132 A JP 2012070132A JP 2012070132 A JP2012070132 A JP 2012070132A JP 5975511 B2 JP5975511 B2 JP 5975511B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
plate
central
silencer
boundary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012070132A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013127443A5 (ja
JP2013127443A (ja
Inventor
智夫 五明
智夫 五明
伊藤 健太郎
健太郎 伊藤
山口 武志
武志 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Tokei Denki Co Ltd
Original Assignee
Aichi Tokei Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Tokei Denki Co Ltd filed Critical Aichi Tokei Denki Co Ltd
Priority to JP2012070132A priority Critical patent/JP5975511B2/ja
Priority to CN201210458290.5A priority patent/CN103123786B/zh
Publication of JP2013127443A publication Critical patent/JP2013127443A/ja
Publication of JP2013127443A5 publication Critical patent/JP2013127443A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5975511B2 publication Critical patent/JP5975511B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、パイプ内を流れる流体を伝搬して超音波流量計へと向かう超音波ノイズを減衰させるための消音器及び消音器付超音波流量計に関する。
従来の消音器として、メインパイプの長手方向の2位置の間をサブパイプで連絡し、第1の連絡位置でメインパイプとサブパイプとに分かれた超音波が、それらメインパイプ内とサブパイプ内とを伝搬してから第2の連絡位置に到達したときに、ノイズの波が半波長分、互いにずれた状態で重ねられるようにして、ノイズの減衰を図ったものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−177535号公報(段落[0041]、図1〜図5)
しかしながら、ノイズが超音波ノイズである場合、通常の音域のノイズに比べて直進性が高いので、上述した従来の消音器では、超音波ノイズが、メインパイプから分岐したサブパイプ内に進入し難く、十分な消音効果を奏することができないという問題があった。また、上記した従来の消音器では、サブパイプが側方に張り出して嵩張るため、広い設置スペースが必要になるという問題もあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、従来よりコンパクトでかつ超音波ノイズの消音効果が高い消音器及び消音器付超音波流量計の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る消音器は、流体が流れるパイプの途中に超音波流量計と直列に並べて接続される消音筒を備えて、消音筒内に流体を通過させてその流体を伝搬する騒音を軽減させる消音器において、消音筒のうち超音波流量計と反対側の端部に配置されて消音筒の軸方向と直交する境界壁と、境界壁に貫通形成されて消音筒の内部断面積よりも開口面積が小さな境界開口と、境界壁の外面のうち境界開口の開口縁に形成されて消音筒をパイプに接続するためのパイプ接続部とを備え、消音筒の内側に設けられて、境界壁と平行な板状をなして境界開口と対向し、その境界開口全体を投影可能な大きさをなすと共に、消音筒の内側面との間に1対の側部開口を形成する中央障害板と、境界壁と平行な板状をなして、側部開口に対して境界壁と反対側から対向しかつその側部開口全体を投影可能な大きさをなし、中央障害板と対向した中央開口を有する外側障害板とを備え、消音筒の内側断面形状は、四角形であり、中央障害板は、消音筒の内側面に架け渡されて、消音筒の断面形状である四角形の縦横の一方の辺と同じ幅で、他方の辺より小さい四角形をなすと共に、消音筒の内側面との間に四角形の側部開口を1対形成し、外側障害板は、1対の側部開口それぞれに対向配置された1対の側部障害板で構成され、消音筒のうち中央障害板が架け渡された1対の内側面の対向方向から見た境界壁と中央障害板との間隔をH1、中央障害板と側部障害板との間隔をH2、一方の側部開口の開口幅をH3、他方の側部開口の開口幅をH4、中央開口の開口幅をH5とすると共に、中央障害板が架け渡された1対の内側面の間隔をLとし、境界開口の開口面積をS1とした場合に、S1=2・L・H1=2・L・H2=L・(H3+H4)=L・H5になっているところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項に記載の消音器において、境界開口は、円形であるところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項に記載の消音器において、境界開口は、消音筒の内側の断面形状である四角形の縦横の一方の辺と同じ幅で、他方の辺より小さい四角形をなし、パイプ接続部は、境界壁の外面から突出した筒状をなしかつその基端部の内側の断面形状が境界開口と同じ四角形をなすと共に、先端部の内側の断面形状が円形をなし、先端部から基端部に向かって内部断面積を一定に維持しながら内側の断面形状が円形から四角形に徐変しているところに特徴を有する
請求項の発明は、請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の消音器において、消音筒のうち中央障害板が架け渡された1対の内側面の対向方向から見て、境界開口から一方の側部開口を通過して中央開口に至るまでの第1流路の幅方向の中心における超音波の伝搬距離と、境界開口から他方の側部開口を通過して中央開口に至るまでの第2流路の幅方向の中心における超音波の伝搬距離とを、超音波の半波長の奇数倍だけ異ならせたところに特徴を有する。
請求項5に係る消音器は、流体が流れるパイプの途中に超音波流量計と直列に並べて接続される消音筒を備え、消音筒内に流体を通過させてその流体を伝搬する騒音を軽減させる消音器において、消音筒のうち超音波流量計と反対側の端部に配置されて消音筒の軸方向と直交する境界壁と、境界壁に貫通形成されて消音筒の内部断面積よりも開口面積が小さな境界開口と、境界壁の外面のうち境界開口の縁部に形成されて消音筒をパイプに接続するためのパイプ接続部と、消音筒の内側に設けられて、境界壁と平行な板状をなして境界開口と対向し、その境界開口全体を投影可能な大きさをなすと共に、消音筒の内側面との間に1対の側部開口又は環状の側部開口を形成する中央障害板と、境界壁と平行な板状をなして、側部開口に対して境界壁と反対側から対向しかつその側部開口全体を投影可能な大きさをなし、中央障害板と対向した中央開口を有する外側障害板とを備え、中央障害板には、消音筒の軸方向に延び、且つ、内側に第1貫通孔を有する第1支軸が一体に形成されると共に、外側障害板には、消音筒の軸方向に延び、且つ、内側に第2貫通孔を有する第2支軸が一体に形成され、第1支軸は、境界壁に突き当てられると共に、第2支軸は、第1支軸に突き当てられ、且つ、第1貫通孔と第2貫通孔とは互いに連通し、第1貫通孔と第2貫通孔とに挿通されて、境界壁のうち第1支軸の延長線上に設けられた雌螺子孔と螺合するボルトをさらに備えているところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項に記載の消音器において、中央障害板と同一形状をなし、外側障害板に対して中央障害板と反対側に対向配置された追加中央障害板と、外側障害板と同一形状をなし、追加中央障害板に対して外側障害板と反対側に対向配置された追加外側障害板とを備えて、追加中央障害板の第1支軸は、外側障害板の第2支軸に突き当てられると共に、追加外側障害板の第2支軸は、追加中央障害板の第1支軸に突き当てられ、ボルトは、中央障害板と追加中央障害板のそれぞれに形成された第1支軸の第1貫通孔と、外側障害板と追加外側障害板のそれぞれに形成された第2支軸の第2貫通孔とに挿通されているところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項6に記載の消音器において、中央障害板と追加中央障害板の第1支軸は、消音筒の軸方向の一方側の端部に、段付き状に縮径されてなる第1係合突部を備えると共に、他方側の端部に、第1貫通孔が拡径されてなる第1受容凹部を備え、外側障害板と追加外側障害板の第2支軸は、消音筒の軸方向の一方側の端部に、段付き状に縮径されてなる第2係合突部を備えると共に、他方側の端部に、第2貫通孔が拡径されてなる第2受容凹部を備え、第1支軸の第1係合突部は、その第1支軸に対して消音筒の軸方向の一方側から隣接する第2支軸の第2受容凹部と凹凸係合し、第2支軸の第2係合突部は、その第2支軸に対して消音筒の軸方向の一方側から隣接する第1支軸の第1受容凹部と凹凸係合しているところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項5乃至7の何れか1の請求項に記載の消音器において、境界壁には、第1支軸と係合して中央障害板を位置決めする板材取付部が形成されているところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れか1の請求項に記載の消音器において、中央障害板における各側部開口側の開口縁と、外側障害板における中央開口側の開口縁とに沿って突出形成された縁部突条か、それら開口縁を膨出させた縁部膨出部かの何れかを備えたところに特徴を有する。
請求項10に係る消音器は、流体が流れるパイプの途中に超音波流量計と直列に並べて接続される消音筒を備え、消音筒内に流体を通過させてその流体を伝搬する騒音を軽減させる消音器において、消音筒のうち超音波流量計と反対側の端部に配置されて消音筒の軸方向と直交する境界壁と、境界壁に貫通形成されて消音筒の内部断面積よりも開口面積が小さな境界開口と、境界壁の外面のうち境界開口の縁部に形成されて消音筒をパイプに接続するためのパイプ接続部と、消音筒の内側に設けられて、境界壁と平行な板状をなして境界開口と対向し、その境界開口全体を投影可能な大きさをなすと共に、消音筒の内側面との間に1対の側部開口又は環状の側部開口を形成する中央障害板と、境界壁と平行な板状をなして、側部開口に対して境界壁と反対側から対向しかつその側部開口全体を投影可能な大きさをなし、中央障害板と対向した中央開口を有する外側障害板とを備え、中央障害板における側部開口側の開口縁と、外側障害板における中央開口側の開口縁とに沿って突出形成された縁部突条か、それら開口縁を膨出させた縁部膨出部かの何れかを備えたところに特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項9又は10に記載の消音器において、中央障害板に備えた縁部突条又は縁部膨出部を幅方向に横切って側部開口に連通した側部連通溝と、外側障害板に備えた縁部突条又は縁部膨出部を幅方向に横切って中央開口に連通した中央連通溝とを備えたところに特徴を有する。
請求項12の発明は、請求項9乃至11の何れか1の請求項に記載の消音器において、中央障害板及び外側障害板には、縁部突条又は縁部膨出部と交差したリブが突出形成されたところに特徴を有する。
請求項13の発明は、請求項9乃至12のうち何れか1の請求項に記載の消音器において、縁部突条は、断面多角形又は断面半円形であるところに特徴を有する。
請求項14の発明は、請求項9乃至12のうち何れか1の請求項に記載の消音器において、縁部膨出部は、断面多角形又は断面円形であるところに特徴を有する。
請求項15の発明は、請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載の消音器において、各側部開口の内部で、中央障害板と平行になって消音筒の内側面に架け渡され、中央障害板が架け渡された1対の内側面の対向方向から見た断面形状が、中央障害板の縁部を中心として湾曲した円弧状をなした1対の円弧形側部ガイドと、中央開口の内部で、1対の側部障害板と平行になって消音筒の内側面に架け渡され、側部障害板が架け渡された1対の内側面の対向方向から見た断面形状が、各側部障害板の縁部を中心として湾曲した円弧状をなした1対の円弧形中央ガイドとを備えたところに特徴を有する。
請求項16の発明に係る消音器付超音波流量計は、請求項1乃至15の何れか1の請求項に記載の消音器を備えたところに特徴を有する。
求項1,16の発明では、消音筒がパイプの途中に超音波流量計と直列に並べて接続され、超音波ノイズは、消音筒のうち超音波流量計と反対側の端部の境界壁に形成された境界開口から消音筒内に進入する。ここで、消音筒のうち境界開口との対向位置には、中央障害板が備えられ、その中央障害板は、境界開口全体を投影可能な大きさをなしているので、超音波ノイズが消音筒を素通りすることが防がれると共に、超音波ノイズが中央障害板に衝突して減衰される。そして、超音波ノイズは、外側障害板が有する中央開口に到達するまでの間に複数回に亘って進行方向を変えられるので、その進行方向が変わる度に壁に衝突して減衰していく。このように、本発明の消音器における消音筒内には超音波ノイズが直進して通過する経路はなく、直進性の高い超音波ノイズを効率よく減衰させることができる。また、従来のようにサブパイプが側方に張り出すこともないので嵩張らない。即ち、本発明の消音器では、従来よりコンパクトになりかつ超音波ノイズに対する消音効果が高くなる。
また、本発明によれば、流体がパイプから消音器に流入してから中央開口を通過するまでの通過断面積が略均一であるので、流体の圧力損失を抑えることができる。
また、請求項の構成では、境界開口が円形になっているので、断面円形のパイプを境界開口の開口縁に備えたパイプ接続部と容易に接続することができる。
さらに、請求項の構成では、境界開口が四角形になっていて、その境界開口の開口縁に備えたパイプ接続部の基端部の内側の断面形状が四角形をなす一方、先端部の内側の断面形状が円形をなし、先端部から基端部に向かって内部断面積を一定に維持しながら内側の断面形状が円形から四角形に除変した構成になっているので、パイプと消音筒との間においても、流体の圧力損失をおさえることができる。
求項の消音器では、第1流路を伝搬する超音波ノイズと、第2流路を伝搬する超音波ノイズとが中央開口に到達したときに、半波長分ずれて重なることになり、超音波ノイズ同士を相殺させることができる。
求項の発明によれば、追加中央障害板と追加外側障害板とによって、超音波ノイズに対する消音効果を高めることが可能になる。しかも、追加中央障害板と追加外側障害板は、それぞれ、中央障害板と外側障害板と同一形状になっているので、部材の共通化が図られる。
求項9及び10の消音器によれば、中央障害板の開口縁と外側障害板における中央開口側の開口縁に縁部突条又は縁部膨出部を備えたことにより、流体の流れの偏流を防いで、圧力損失を抑えることができる。
また、請求項11の発明のように、中央障害板に備えた縁部突条又は縁部膨出部を幅方向に横切って側部開口に連通した側部連通溝と、外側障害板に備えた縁部突条又は縁部膨出部を幅方向に横切って中央開口に連通した中央連通溝とを備えた構成とすれば、中央障害板のうち縁部突状同士又は縁部膨出部同士に挟まれた部分や、外側障害板のうち縁部突条又は縁部膨出部と消音筒の内側面に挟まれた部分に流体中の汚物等が溜まることが防がれる。
さらに、請求項12の発明のように、中央障害板及び外側障害板に、縁部突条又は縁部膨出部と交差したリブを突出形成すれば、中央障害板及び外側障害板の補強が図られる。
ここで、縁部突条は、断面多角形又は断面半円形の何れであっても良く、縁部膨出部は、断面多角形又は断面円形の何れであっても良い(請求項13,14の発明)。
[請求項15の発明]
請求項15の消音器によれば、各側部開口の内部に1対の円弧形側部ガイドを設けると共に、中央開口の内部に1対の円弧形中央ガイドを設けることにより、流体の流れの偏流を防いで、圧力損失を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る消音器の接続状態を示す概要図 消音器の側断面図 (A)図2におけるA−A切断面における消音筒の断面図、(B)図2におけるB−B切断面における消音筒の断面図、(C)図2におけるC−C切断面における消音筒の断面図 第2実施形態における消音器の側断面図 第3実施形態における消音器の側断面図 第4実施形態における消音器の側断面図 第5実施形態における消音器の側断面図 第6実施形態における消音器の側断面図 第7実施形態における消音器の側断面図 (A)中央障害板の平面図、(B)そのD−D切断面における断面図 (A)外側障害板の平面図、(B)そのE−E切断面における断面図 板材積層体の斜視図 板材積層体の支柱及び境界壁の側断面図 (A)第1実施形態の消音筒における圧力分布図、(B)第3実施形態における圧力分布図 (C)第4実施形態の消音筒における圧力分布図、(D)第5実施形態における圧力分布図 (A)第1実施形態の消音筒における流速分布図、(B)第3実施形態における流速分布図 (C)第4実施形態の消音筒における流速分布図、(D)第5実施形態における流速分布図 (A)第1実施形態の消音筒における流線図、(B)第3実施形態における流線図 (C)第4実施形態の消音筒における流線図、(D)第5実施形態における流線図 消音器付超音波流量計の側断面図
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を、図1〜図3に基づいて説明する。図1には、ガス配管網を構成するパイプ90の途中に接続された減圧弁91,92と、それら減圧弁91,92の間に備えられた超音波流量計80とが示されている。減圧弁91,92は、公知な構造の所謂ガバナであって、減圧弁91で一度、減圧されたガスは超音波流量計80に向かって流れ、その後再び減圧弁92によって減圧されて下流側に流される。また、超音波流量計80は、直線状に延びた計測管81の軸方向と斜めに交差する方向に1対の超音波センサ82,82を対向配置して備えた公知な構造をなし、この超音波流量計80によって減圧弁91の下流側の流量が計測される。
上記した減圧弁91,92では、ガスが減圧される際に超音波ノイズが発生し得る。そして、その超音波ノイズは、パイプ90内のガスを伝搬して超音波流量計80に向かい得る。また、ガス配管網には、減圧弁91,92以外にノイズ発生源となり得るガス器具(例えば、流量調整弁、クイックカプラ、レデューサ等)が接続されていて、それらガス器具からの超音波ノイズも、パイプ90内のガスを伝搬して超音波流量計80に向かい得る。即ち、超音波流量計80に向かって上流側及び下流側の両方から超音波ノイズが伝達し得る。これに対し、以下詳説する本発明に係る消音器10が、対をなして超音波流量計80の流入側端部と流出側端部の両方に接続されている。
消音器10は、図2に示すように、消音筒11とノイズ導入筒17とを同軸上に配置して備えている。図3(A)に示すように、消音筒11は、断面四角形の角筒構造をなす一方、ノイズ導入筒17は、消音筒11の断面である四角形より小さい円形断面の円筒構造をなしている。また、図2に示すように、消音筒11の一端部には、消音筒11の軸方向と直交した板状の境界壁11Kが備えられ、その境界壁11Kの中央部にノイズ導入筒17の一端部が接続されている。そして、消音筒11の内部とノイズ導入筒17の内部とが連通し、境界壁11Kの内面のうちノイズ導入筒17の内側面が交差してなる開口が、本発明に係る境界開口12になっている。また、消音筒11の他端部には、境界壁11Kと同様に、消音筒11の軸方向と直交した終端壁11Lが備えられ、その終端壁11Lの中央には、ノイズ導入筒17の内径と同じ大きさ径の円形の境界孔13が貫通形成されている。
図1に示すように、消音筒11のうちノイズ導入筒17から離れた端部外面からは固定フランジ11Fが側方に張り出されている。そして、超音波流量計80における計測管81の両端部から側方に張り出した固定フランジ80F,80Fに、1対の消音器10,10の固定フランジ11F,11Fがそれぞれ重ね合わされ、それら各固定フランジ11F,80Fの図示しない複数のボルト挿通孔に通したボルトの締め付けにより1対の消音器10,10が超音波流量計80の両端部に対称的に固定されている。また、各消音器10におけるノイズ導入筒17のうち消音筒11から離れた端部外面からは固定フランジ17Fが側方に張り出されている。そして、パイプ90の末端から側方に張り出した固定フランジ90Fと各消音器10の固定フランジ17Fとが重ね合わされ、それら固定フランジ17F,90Fの図示しない複数のボルト挿通孔に通したボルトの締め付けにより各消音器10がパイプ90に固定されている。
なお、本実施形態では、固定フランジ17Fを含むノイズ導入筒17が、本発明に係る「パイプ接続部」に相当する。
超音波は、通常の音波に比べて直進性が高いことに鑑み、消音筒11の内部には、境界壁11Kから終端壁11Lに向かって順番に、第1中央障害板61(本発明の「中央障害板」に相当する)と、1対の第1側部障害板71,71と、第2中央障害板62と、1対の第2側部障害板72,72と、第3中央障害板63とが設けられ(以下、これらを総称して「障害壁60」という)、これら障害壁60によりガスが消音筒11内を蛇行して流れるようになっている。具体的には、第1中央障害板61は、境界壁11Kと平行で四角形の平板状をなし、消音筒11のうち図3(B)における左右方向で対向する1対の第1筒内側面11A,11Aの間に架け渡されている。また、第1中央障害板61は、消音筒11のうち図3(B)の上下方向で対向する1対の第2筒内側面11B,11Bとの間の中央に位置して境界開口12と対向しかつ、境界開口12全体を投影可能な大きさをなしている。さらに、第1中央障害板61と1対の第2筒内側面11B,11Bとの間には、1対の四角形の側部開口61A,61Aが開口していて、それら側部開口61A,61Aは互いに同じ大きさになっている。
1対の第1側部障害板71,71は、境界壁11Kと平行な共通の基準面(図示せず)内に配置された1対の四角形の平板状をなしている。これら1対の第1側部障害板71,71は、同じ大きさをなし、消音筒11のうち図3(C)における上下方向で対向する1対の第2筒内側面11B,11Bのうち一方の第2筒内側面11Bと1対の第1筒内側面11A,11Aとに一方の第1側部障害板71の3辺が接続される一方、他方の第2筒内側面11Bと1対の第1筒内側面11A,11Aとに他方の第1側部障害板71の3辺が接続されている。そして、1対の第1側部障害板71,71の間が四角形の中央開口71Aになって、第1中央障害板61と次述する第2中央障害板62とに対向している。また、各第1側部障害板71は、各側部開口61Aと対向しかつ各側部開口61A全体を投影可能な大きさをなしている。なお、1対の第1側部障害板71,71が本発明の「外側障害板」に相当する。
第2中央障害板62は、第1中央障害板61と同じ大きさ・形状の平板状をなし、1対の第1側部障害板71,71に対して第1中央障害板61と対称となる位置に配置されている。また、第2中央障害板62と1対の第2筒内側面11B,11Bとの間には、1対の側部開口61A,61Aと同じ大きさの1対の側部開口62A,62Aが開口している。
1対の第2側部障害板72,72は、1対の第1側部障害板71,71と同じ大きさ・形状の平板状をなし、第2中央障害板62に対して1対の第1側部障害板71,71と対称となる位置に配置されている。また、1対の第2側部障害板72,72の間には、中央開口71Aと同じ大きさの中央開口72Aが開口している。
第3中央障害板63は、第1及び第2の中央障害板61,62と同じ大きさ・形状の平板状をなし、1対の第2側部障害板72,72に対して第2中央障害板62と対称となる位置に配置されている。また、第3中央障害板63と1対の第2筒内側面11B,11Bとの間には、1対の側部開口61A,61Aと同じ大きさの1対の側部開口63A,63Aが開口している。
ところで、ガスの通過断面積が増減する部位では、ガスの圧力損失が生じる。本実施形態では、ガスの圧力損失を抑えるために、超音波流量計80として、その前後のパイプ90,90の内径と同じ内径の計測管81を有するものが使用され、消音器10として、その接続相手であるパイプ90の内径と同じ内径のノイズ導入筒17を有するものが使用されている。そして、消音筒11では、第1側部障害板71,71の間の中央開口71Aの開口面積が、パイプ90の内側断面積、即ち、境界開口12の開口面積と同じ大きさをなすと共に、第1中央障害板61の側方の1対の側部開口61A,61Aを合わせた開口面積が境界開口12の開口面積と同じ大きさをなしている。第2側部障害板72,72の間の中央開口72A、第2中央障害板62の側方の1対の側部開口62A,62A、第3中央障害板63の側方の1対の側部開口63A,63Aに関しても同様である。より詳細には、境界開口12の開口面積をS1、1対の第1筒内側面11A,11Aの間隔をLとすると、以下説明する消音筒11の各部位の間隔が、以下の式(1)で求められる間隔Hに設定されている。
H=(S1/L)/2 ・・・・・(1)
即ち、消音筒11の軸方向において、境界壁11Kと第1中央障害板61との対向面間の間隔H1と、第1中央障害板61と各第1側部障害板71との対向面間、各第1側部障害板71と第2中央障害板62との対向面間、第2中央障害板62と各第2側部障害板72との対向面間、第2側部障害板72と第3中央障害板63との対向面間及び第3中央障害板63と終端壁11Lとの対向面間の間隔H2とが、全て同じ間隔H(即ち、H=H1=H2)になっている。また、第1〜第3の各中央障害板61,62,63と消音筒11の各第2筒内側面11Bとの対向面間の間隔H3,H4も、全て同じ間隔H(即ち、H=H3=H4)になっている。さらには、1対の第1側部障害板71,71同士の対向面間及び1対の第2側部障害板72,72同士の対向面間の間隔H5は、全て間隔Hの2倍(即ち、2×H)になっている。つまり、境界開口12から第1中央障害板61の側面に沿って一方の側部開口61Aを通過して1対の第1側部障害板71,71の間の中央開口71Aまで到達するまでの間の一方の分流経路の流体通過断面積が、その分流経路全体で略均一で境界開口12の開口面積S1の半分の大きさをなすと共に、他方の側部開口61Aを通過する他方の分流経路の流体通過断面積も、その分流経路全体で略均一で境界開口12の開口面積S1の半分の大きさをなしている。また、1対の第1側部障害板71,71の間の中央開口71Aから終端壁11Lの境界孔13までの間に関しても同様になっている。
なお、本実施形態では、上記した間隔Hは、消音対象である超音波ノイズの波長の3倍に設定されている。
本実施形態の消音器10の構成に関する説明は、以上である。次に、本実施形態の消音筒10の作用効果について説明する。減圧弁91を通過したガスは、一方の消音器10、超音波流量計80、他方の消音器10を通過して流れる。そして、超音波流量計80の上流側の一方の消音器10では、ガスが境界開口12から消音筒11内に進入して第1中央障害板61に衝突し、第1中央障害板61の側方の1対の側部開口61A,61Aへと分流してから1対の第1側部障害板71,71の間の中央開口71Aで合流する。ここで、前記したように1対の第1側部障害板71,71の間の中央開口71Aの開口面積は境界開口12の開口面積S1と同じ大きさをなすと共に、第1中央障害板61の側面に沿って一方の側部開口61Aを通過して中央開口71Aまで到達する一方の分流経路の流体通過断面積と、他方の側部開口61Aを通過して中央開口71Aまで到達する他方の分流経路の流体通過断面積とが、共に各分流経路全体で略均一で共に境界開口12の開口面積S1の半分の大きさをなしているので、境界開口12から1対の第1側部障害板71,71の間の中央開口71Aまでの間でガスの圧力損失が小さく抑えられる。また、1対の第1側部障害板71,71の間の中央開口71Aから終端壁11Lの境界孔13までの間も、境界開口12から中央開口71Aまでの間と同様に、分流と合流を繰り返すが、その合流部分である1対の第2側部障害板72,72の間の中央開口72A及び境界孔13の開口面積が境界開口12の開口面積S1と同じで、各分流経路の流体通過断面積が、各分流経路全体で略均一で境界開口12の開口面積S1の半分の大きさをなしているので、同様にガスの圧力損失が小さく抑えられる。
そして、上流側の消音器10を通過したガスが、超音波流量計80の計測管81を通過して下流側の消音器10における終端壁11Lの境界孔13から消音筒11内に進入する。そして、上流側の消音器10とは逆の順序で、第3中央障害板63の側方の1対の側部開口63A,63A、1対の第2側部障害板72,72の間の中央開口72A等を通過して境界開口12から下流側のパイプ90へと流出する。この場合も、上流側の消音器10と同様に、ガスの圧力損失は小さく抑えられる。
ガスは、超音波流量計80の計測管81内では一方の超音波センサ82が出力した超音波が計測管81内のガスを伝搬して他方の超音波センサ82に受波され、それら超音波センサ82,82の間の超音波の到達時間に基づいて計測管81内を流れるガスの流量が計測される。このとき、計測管81の上流側又は下流側から超音波ノイズが計測管81内まで伝搬されると、流量測定の妨げになる。
しかしながら、本実施形態の消音器10では、超音波ノイズの直進性が高いことを利用して以下のようにして超音波ノイズを減衰させて、超音波流量計80による流量計測が超音波ノイズによって妨げられることを防いでいる。即ち、超音波ノイズは、各消音器10における消音筒11のうち超音波流量計80と反対側の端部の境界壁11Kの境界開口12から消音筒11内に進入する。ここで、境界開口12との対向位置には、第1中央障害板61が備えられ、その第1中央障害板61は、境界開口12全体を投影可能な大きさをなしているので、超音波ノイズが消音筒11を素通りすることが防がれると共に、超音波ノイズが第1中央障害板61に衝突して減衰される。そして、超音波ノイズは、1対の第1側部障害板71,71の間の中央開口71Aに到達するまでの間に複数回に亘って進行方向を変えられるので、その進行方向が変わる度に壁に衝突して減衰していく。そして、超音波ノイズは、1対の第1側部障害板71,71の間の中央開口71Aから終端壁11Lの境界孔13の間でも同様に複数回に亘って進行方向を変えられて減衰する。このようにして、計測管81の計測に悪影響を与えない程度の大きさになるまで超音波ノイズが減衰される。このように本実施形態の消音器10における消音筒11内には、超音波ノイズが直進して通過する経路はなく、直進性の高い超音波ノイズを効率よく減衰させることができる。また、従来のようにサブパイプが側方に張り出すこともないので嵩張らない。即ち、本実施形態の消音器10では、従来よりコンパクトになりかつ超音波ノイズに対する消音効果が高くなる。
なお、本実施形態の消音器10では、消音器10の入口側で、ガスの流速分布の中心がパイプ90の中心からずれていても、消音器10の出口側では、ガスの流速分布の中心を超音波流量計80の計測管81の中心寄りに近づけることができるという整流効果があることも確認された。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を図4に基づいて説明する。本実施形態の消音器10Vは、1対の第1側部障害板71C,71Dの大きさが異なっていて、第1側部障害板71C,71Dの対向方向における中央開口71Bの中心が、同方向における境界開口12の中心に対して、ズレ量X分、詳細には、超音波ノイズの波長の1/4だけ図4の下側の側部開口61A側にずれた配置になっている。その他の構成は、上記第1実施形態と同一であるので、重複する説明は省略する。
本実施形態の消音器10Vによれば、上記第1実施形態と同等の作用効果に加え、第1中央障害板61の一方の側部開口61Aを通過する一方の分流経路(本発明の「第1流路」に相当する)を伝搬する超音波ノイズと、他方の側部開口61Aを通過する他方の分流経路(本発明の「第2流路」に相当する)を伝搬する超音波ノイズとが中央開口71Bの中心に到達したときに、半波長分ずれて重なることになり、超音波ノイズ同士が相殺される。また、仮に、超音波ノイズの一部が中央開口71Bで相殺しきれなくても、中央開口71Bから第2中央障害板62の両側方に分かれて進んだ超音波ノイズが、各側部開口62Aを通過して1対の第2側部障害板72,72の間の中央開口72Aの中心に到達したときに、また、半波長分ずれて重なることになり、ここでも超音波ノイズ同士が相殺される。これにより、超音波ノイズに対する消音効果がより一層高くなる。
[第3実施形態]
以下、本願発明の第3実施形態を図5に基づいて説明する。本実施形態の消音器10Wは、前記第1実施形態の消音器10に円弧形側部ガイド65と円弧形中央ガイド66と追加した構成になっている。円弧形側部ガイド65及び円弧形中央ガイド66は、共に第1筒内側面11A,11A(図3(A)参照)の間に差し渡されかつ断面半円形の溝形構造をなしている。そして、円弧形側部ガイド65は、第1中央障害板61の両側方の側部開口61A,61A内にそれぞれ設けられて、それら円弧形側部ガイド65の溝開口が第1中央障害板61側に向けられて、各円弧形側部ガイド65が丁度第1中央障害板61の縁部を中心として湾曲するように配置されている。また、円弧形側部ガイド65は、第2中央障害板62の両側方の側部開口62A,62A内及び、第3中央障害板63の両側方の側部開口63A,63A内にも同様に設けられている。
一方、円弧形中央ガイド66は、1対の第1側部障害板71,71の間の中央開口71A内に対をなして設けられ、それら各円弧形中央ガイド66の溝開口が各第1側部障害板71側に向けられて、各円弧形中央ガイド66が丁度第1側部障害板71の縁部を中心として湾曲するように配置されている。また、円弧形中央ガイド66は、1対の第2側部障害板72,72の間の中央開口72A内にも同様に対をなして設けられている。
なお、円弧形側部ガイド65及び円弧形中央ガイド66の板厚は、第1中央障害板61、第1側部障害板71等の板厚に比べて薄くなっている。その他の構成は、上記第1実施形態と同一であるので、重複する説明は省略する。
本実施形態の消音器10Wによれば、上記第1実施形態と同等の作用効果に加え、消音器10W内におけるガスの流れの偏流を防いで、圧力損失を抑えることができる。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態を図6に基づいて説明する。本実施形態の消音器10Xは、側部縁部突条67及び中央縁部突条68が設けられている点が前記第1実施形態の消音器10と異なる。側部縁部突条67は、第1中央障害板61のうち境界開口12側の側面における各側部開口61A側の開口縁に沿って突出形成され、断面半円形状をなしている。また、側部縁部突条67は、第2中央障害板62のうち境界開口12側の側面における各側部開口62A側の開口縁及び、第3中央障害板63のうち境界開口12側の側面における各側部開口63A側の開口縁にも同様に設けられている。
一方、中央縁部突条68は、1対の各第1側部障害板71,71のうち境界開口12側の側面における中央開口71A側の開口縁に沿って突出形成され、断面半円形状をなしている。また、中央縁部突条68は、1対の各第2側部障害板72,72における境界開口12側の側面における中央開口71A側の開口縁にも同様に設けられている。
なお、これら側部縁部突条67及び中央縁部突条68の半径は、共に、間隔Hの1/4に設定されている。また、側部縁部突条67及び中央縁部突条68は、断面半円形状に限るものではなく、断面三角形や四角形などの断面多角形であってもよい。さらに、側部縁部突条67及び中央縁部突条68は、開口縁に沿って連続したものに限るものではなく、部分的に設けられたものであってもよい。その他の構成は、上記第1実施形態と同一であるので、重複する説明は省略する。
本実施形態の消音器10Xによれば、上記第1実施形態と同等の作用効果に加え、消音器10X内におけるガスの流れの偏流を防いで、圧力損失を抑えることができる。
[第5実施形態]
以下、本発明の第5実施形態を図7に基づいて説明する。本実施形態の消音器10Yには、側部縁部膨出部73と中央縁部膨出部74とが設けられている点が前記第1実施形態の消音器10と異なる。側部縁部膨出部73は、第1中央障害板61の各側部開口61A側の開口縁を断面円形状に膨出させてなる。また、側部縁部膨出部73は、第2中央障害板62の各側部開口62A側の開口縁及び、第3中央障害板63の各側部開口63A側の開口縁にも同様に設けられている。
一方、中央縁部膨出部74は、1対の各第1側部障害板71,71の中央開口71A側の開口縁を断面円形状に膨出されてなる。また、中央縁部膨出部74は、1対の各第2側部障害板72,72の中央開口71A側の開口縁にも同様に設けられている。
なお、これら側部縁部膨出部73及び中央縁部膨出部74の半径は、共に、間隔Hの1/4に設定されている。また、側部縁部膨出部73及び中央縁部膨出部74は、断面円形状に限るものではなく、断面三角形や四角形などの断面多角形であってもよい。さらに、側部縁部膨出部73及び中央縁部膨出部74は、開口縁に沿って連続したものに限るものではなく、部分的に設けられたものであってもよい。その他の構成は、上記第1実施形態と同一であるので、重複する説明は省略する。
本実施形態の消音器10Yによれば、上記第1実施形態と同等の作用効果に加え、消音器10Y内におけるガスの流れの偏流を防いで、圧力損失を抑えることができる。
[第6実施形態]
以下、本発明の第6実施形態を図8に基づいて説明する。本実施形態の消音器10Zは、上記第2実施形態と上記第5実施形態を組み合わせたものである。具体的には、図8に示すように、消音器10Zは、1対の第1側部障害板71C,71Dの大きさが異なっていて、第1側部障害板71C,71Dの対向方向における中央開口71Bの中心が、同方向における境界開口12の中心に対して、ズレ量X分、詳細には、超音波ノイズの波長の1/4だけ図8の下側の側部開口61A側にずれた配置になっている。
また、消音器10Zは、上記第5実施形態と同様に、側部縁部膨出部73と中央縁部膨出部74を備えている。なお、詳細には、中央縁部膨出部74は、第1側部障害板71C,71D及び1対の第2側部障害板72,72の中央開口71A,71B側の開口縁を断面円形状に膨出されてなる。その他の構成は、上記第2実施形態と同一であるので、重複する説明は省略する。
本実施形態の消音器10Zによれば、上記第2実施形態と同等の作用効果に加え、消音器10Z内におけるガスの流れの偏流を防いで、圧力損失を抑えることができる。
[第7実施形態]
本実施形態は、図9〜図13に示されており、第1実施形態の消音器10を変形させたものである。本実施形態の消音器110は、図9に示すように、全体の幅が軸方向で略均一の筒状をなし、消音筒111とノイズ導入筒117とを同軸上に並べて備えている。具体的には、消音器110は、軸方向の中間位置で内側面が段付き状になった段差部110Dを有し、パイプ90側(図9における左側)の内部断面積が、超音波流量計80側(図9における右側)の内部断面積に比べて小さくなっている。そして、その内部断面積の小さなパイプ90側の部分がノイズ導入筒117を形成し、内部断面積の大きな超音波流量計80側の部分が消音筒111を形成している。消音筒111及びノイズ導入管117は共に、内部断面形状が円形になっている。
また、段差部110Dは、消音筒111の内側に臨んだ面が消音器110の軸方向(消音筒111の軸方向)と直交した構成になっていて、この段差部110Dによって本発明の境界壁111Kが形成されている。そして、段差部110Dの内側に形成された開口が、本発明の境界開口112になっている。なお、ノイズ導入筒117は、本発明の「パイプ接続部」に相当する。
消音筒111のうちノイズ導入筒117と反対側の端部は、境界開口112より開口面積が大きな開口を有した大径開口部111Dになっていて、その大径開口部111Dに超音波流量計80の計測管81が嵌合することで、消音器111が超音波流量計80に接続可能になっている。なお、大径開口部111Dの外面には、計測管81の端面と当接可能な段差が設けられている。
ノイズ導入管117のうち消音筒111から離れた端部内面には、雌螺子部117Nが形成され、その雌螺子部117Nをパイプ90の端部外面に形成された雄螺子部(図示せず)に螺合結合することで、消音器110がパイプ90に接続され、パイプ90を流れる流体が消音筒111内を通過するようになっている。
図9に示すように、消音筒111の内部には、複数の障害壁160が境界壁111Kと平行に配置されている。具体的には、複数の障害壁160は、境界壁111Kから大径開口部111Dに向かって順番に、中央板161と外側板171とを交互に配置した構成になっている。なお、最も境界壁111K側に位置する中央板161が本発明の「中央障害板」に相当し、最も境界壁111K側に位置する外側板171が本発明の「外側障害板」に相当する。また、境界壁111Kから数えて2番目以降の中央板161が本発明の「追加中央障害板」に相当し、境界壁111Kから数えて2番目の外側板171が本発明の「追加外側障害板」に相当する。
図9及び図10(A)に示すように、中央板161は、円形の平板状をなし、その中心軸が消音筒111の中心軸と一致するように配置されている。中央板161は、境界開口112全体を投影可能な大きさをなし、複数の中央板161のうち最も境界壁111K側の中央板161は、境界開口112に対向配置されている。また、中央板161と消音筒111の内側面との間には、円環状の側部開口161Aが開口している。
中央板161の外縁部(即ち、側部開口161A側の開口縁)には、中央板161の表側(図9における左側)と裏側(図9における右側)の両方に突出した外側縁部膨出部173が、突出形成されている。なお、図9には、外側縁部膨出部173の断面形状が円形の例が示されているが、断面三角形や四角形などの断面多角形であってもよい。
図10(A)に示すように、外側縁部膨出部173は、中央板161の周方向に沿った環状をなし、その径方向で外側縁部膨出部173を横切って(即ち、外側縁部膨出部173を幅方向に横切って)側部開口161Aに連通した側部連通溝173Mを複数備えている。側部連通溝173Mは、外側縁部膨出部173の表側(図9における左側)と裏側(図9における右側)の両方に同じ数ずつ設けられ、表側の側部連通溝173Mと裏側の側部連通溝173Mとが、中央板161の板厚方向で重ならないように配置されている。
図9及び図11(A)に示すように、外側板171は、平面形状が円環状をなした平板状になっていて、その中心軸が消音筒111の中心軸と一致するように配置され、消音筒111の内側面に嵌合されている。外側板171は、側部開口161Aと対向し、側部開口161Aを投影可能な大きさになっている。また、外側板171の中心部には、中央板161と対向した中央開口171Aが形成されている。なお、中央開口171Aの開口面積は、境界開口112の開口面積と同じになっている。
外側板171の中心側の端部(即ち、中央開口171A側の開口縁)には、外側板171の表側(図9における左側)と裏側(図9における右側)の両方に突出した中央縁部膨出部174が突出形成されている。なお、図9には、中央縁部膨出部174の断面形状が円形の例が示されているが、断面三角形や四角形などの断面多角形であってもよい。
図11(A)に示すように、中央縁部膨出部174は、外側板171の周方向に沿った環状をなし、その径方向で中央縁部膨出部174を横切って(即ち、中央縁部膨出部174を幅方向に横切って)中央開口171Aに連通した中央連通溝174Mを複数備えている。中央連通溝174Mは、上述した側部連通溝173Mと同様に、表側と裏側の両方に同じ数ずつ設けられ、表側の中央連通溝174Mと裏側の中央連通溝174Mとが、外側板171の板厚方向で重ならないように配置されている。
ところで、複数の中央板161と複数の外側板171は、板厚方向に重ねられた状態で第1支柱121A及び第2支柱121Bにて連結されている(図12参照)。第1支柱121A及び第2支柱121Bは、中央板161と一体に形成された第1支軸122(図10(B)参照)と、外側板171と一体に形成された第2支軸123(図11(B)参照)とを結合することで構成されている。なお、第1支柱121A及び第2支柱121Bが本発明の「支柱」に相当する。
具体的には、第1支軸122は、中央板161の中心軸方向に延びた円筒状をなし、中央板161の外周部を周方向に複数等分(例えば、2等分)する位置に配置されている(図10(A)参照)。図10(B)に示すように、第1支軸122は、中央板161の表側(図10(B)における上側)と裏側(図10(B)における下側)の両方に突出し、表側の突出量の方が大きくなっていて、第1支軸122の裏側の端面が外側縁部膨出部173の裏側の頂点位置と同じ位置に配置されている。また、第1支軸122は、表側の端部に、段付き状に縮径されてなる第1係合突部122Bを備えると共に、裏側の端部に、第1支軸122の内側に形成された第1貫通孔122Aが拡径されてなる第1受容凹部122Cを備えている。
また、第2支軸123は、外側板171のうち第1支軸122と対向する位置に配置され(図11(A)参照)、第1支軸122と同様に、内側に第2貫通孔123Aを有した円筒状をなして外側板171の表側と裏側の両方に突出し、表側の端部に形成された第2係合突部123Bと、裏側の端部に形成された第2受容凹部123Cとを備えている(図11(B)参照)。この第2係合突部123Bは、第1支軸122の第1受容凹部122Cと凹凸係合可能になっている。また、第2受容凹部123Cは、第1支軸122の第1係合突部122Bと凹凸係合可能になっている。
そして、図13に示すように、中央板161と外側板171とを板厚方向に交互に重ねて、第2支軸123の第2係合突部123Bと第1支軸122の第1受容凹部122Cとを凹凸係合させることにより第1支柱121Aが形成され、第1支軸122の第1係合突部122Bと第2支軸123の第2受容凹部123Cとを凹凸係合させることにより第2支柱121Bが形成され、これらにより、中央板161と外側板171を板厚方向に積み重ねた板材積層体120が形成されている。また、第1支軸122の第1貫通孔122Aと第2支軸123の第2貫通孔123Aとが連通することで、第1支柱121A及び第2支柱121Bを共に貫通したボルト挿通孔121Cが形成されている。
なお、ここで、第1支軸122の第1係合突部122Bと、第2支軸123の第2受容凹部123Cとの凹凸係合によって、中央板161が外側板171のうち境界壁111Kと反対側にも連結可能となっているので、中央板161と外側板171とを交互に任意の数だけ並べた板材積層体120を形成することができる。
さて、図13に示すように、板材積層体120は、消音筒111の境界壁111Kに取り付けられている。具体的には、境界壁111Kのうち境界開口112の開口縁には、消音筒111の内部に向かって消音筒111の軸方向に突出した取付突部125Tを有した板材取付部125が形成され、取付突部125Tの先端部に、第1支軸122の第1係合突部122Bと凹凸係合可能な係合凹部126が形成されている。この係合凹部126の奥面には、消音筒111の軸方向と平行な雌螺子孔126Aが開口している。そして、板材積層体120のうち最も境界壁111K側に位置した中央板161の第1支軸122を板材取付部125に突き合わせて第1係合突部122Bと係合凹部126とを凹凸係合させた状態で、境界壁111K反対側からボルトBをボルト挿通孔121Cに挿通させて雌螺子孔126Aと螺合させることで板材積層体120が境界壁111Kに固定されている。
このように、本実施形態では、消音筒111内に板材積層体120を境界壁111Kに固定するだけで中央板161及び外側板171を纏めて消音筒111内に設置することができる。しかも、板材積層体120は、ボルトBと雌螺子孔126Aの螺合結合により固定されているので、消音筒111内への中央板161及び外側板171の着脱が容易に行える。
なお、中央板161の表側と裏側の両面には、中央板161を補強するための複数の中央リブ175が突出形成されている。図10(A)に示すように、中央板161の表側の面に形成された複数の中央リブ175は、中央板161の中心から外側に向かって放射状に延び、そのうちのいくつかの中央リブ175(図10(A)において横方向に延びるリブ175)が、第1支軸122に連絡し、残りの中央リブ175が外側縁部膨出部173と交差している。また、裏側の中央リブ175は、表側の中央リブ175と同数になっていて、表側と裏側の中央リブ175は、中央板161の板厚方向で重ならないようにずらして配置されている。詳細には、外側縁部膨出部173が中央リブ175と連絡する部分と側部連通溝173Mが形成された部分が板厚方向で重なるようになっている。
また、外側板171についても同様に、複数の外側リブ176が外側板171の表側と裏側の両面に突出形成されている。図11(A)に示すように、外側板171の表側の面に形成された外側リブ176は、外側板171の中心から外側に向かって放射状に延びた直線上に配置され、そのうちのいくつかの外側リブ176(図11(A)において横方向に延びる外側リブ176)が、第2支軸123に連絡し、残りの外側リブ176が中央縁部膨出部174と交差している。裏側の外側リブ176は、表側の外側リブ176と同数になっていて、表側と裏側の外側リブ176は、板厚方向で重ならないように配置され、中央縁部膨出部174が外側リブ176と連絡する部分と中央連通溝174Mが形成された部分が板厚方向で重なるようになっている。
消音器110の構成に関する説明は以上である。次に、消音器110の作用効果について説明する。本実施形態に係る消音器110では、超音波ノイズは、消音筒111のうち超音波流量計80と反対側の端部の境界壁111Kの境界開口112から消音筒111内に進入する。ここで、境界開口112との対向位置には、中央板161が備えられ、その中央板161は、境界開口112全体を投影可能な大きさをなしているので、超音波ノイズが消音筒111を素通りすることが防がれると共に、超音波ノイズが中央板161に衝突して減衰される。そして、超音波ノイズは、外側板171が有する中央開口171Aに到達するまでの間に複数回に亘って進行方向を変えられるので、その進行方向が変わる度に壁に衝突して減衰していく。そして、超音波ノイズは、中央開口171Aから大径開口部111Dの開口の間でも同様に複数回に亘って進行方向を変えられて減衰する。このようにして、計測管81の計測に悪影響を与えない程度の大きさになるまで超音波ノイズが減衰される。このように本実施形態の消音器110における消音筒111内には、超音波ノイズが直進して通過する経路はなく、直進性の高い超音波ノイズを効率よく減衰させることができる。また、従来のようにサブパイプが側方に張り出すこともないので嵩張らない。即ち、本実施形態の消音器110では、従来よりコンパクトになりかつ超音波ノイズに対する消音効果が高くなる。
また、中央板161の側部開口161A側の開口縁には、外側縁部膨出部173が形成され、外側板171の中央開口171A側の開口縁には、中央縁部膨出部174が形成されているので、消音器110内におけるガスの流れの偏流を防いで、圧力損失を抑えることができる。しかも、本実施形態では、補強用の中央リブ175及び外側リブ176によってもガスの流れを乱すことが図られ、圧力損失のさらなる低減が図られる。また、各縁部膨出部173,174には、側部連通溝173M、中央連通溝174Mが形成されているので、中央板161のうち外側縁部膨出部173に囲まれた部分及び外側板171のうち外側縁部膨出部174と消音筒111の内側面に囲まれた部分にガス中の汚物等が溜まることが防がれる。
なお、本実施形態の消音器110によっても、第1実施形態の消音器10と同様の整流効果があることが確認された。即ち、消音器110では、消音器110の入口側で、ガスの流速分布の中心がパイプ90の中心からずれていても、消音器110の出口側では、ガスの流速分布の中心を計測管81の中心寄りに近づけることができる。
[シミュレーションによる確認実験]
本発明に係る消音器10,10W,10X,10Yの効果を、シミュレーションソフトを使用して確認した。具体的には、各消音器10,10W,10X,10Yを超音波流量計80の上流側と下流側の両方に接続して、上流側から下流側に向かって一定流速を与え、下流側の消音器10,10W,10X,10Yから流出するガスの圧力が大気圧となるように設定した場合の上流側の消音器10,10W,10X,10Yにおける消音筒11内の圧力分布、流速分布をシミュレーションした。なお、シミュレーションによる実験条件及び実験結果を下記に示す。
[実験条件]
温度20[℃]、ガスの種類を空気、パイプ90の内径16[mm]、間隔H=4[mm]、1対の第1筒内側面11A,11Aの間隔L=26[mm]、入口のガス(空気)の流速を13.8[m/sec]、下流側の消音器10,10W,10X,10Yから流出するガスの圧力を101300[Pa]とする。なお、第1〜第3の中央障害板61,62,63及び1対の第1及び第2の側部障害板71,72の板厚を1[mm]、円弧形側部ガイド65及び円弧形中央ガイド66における半径を2[mm]、板厚を0.1[mm]、側部縁部突条67及び中央縁部突条68の半径を1[mm]、側部縁部膨出部73及び中央縁部膨出部74の半径を1[mm]とした。
[実験結果]
図14及び図15に各消音器10,10W,10X,10Yの圧力分布を等高線によって示す。なお、図14及び図15に記載の数値は、計測地点の圧力から下流側の消音器10,10W,10X,10Yから流出するガスの圧力(101300[Pa])を引いたゲージ圧、即ち、差圧が示されている。これにより、消音器10に流入する際のガスの圧力は、ゲージ圧で4650[Pa]であるのに対して、消音器10W,10X,10Yでは、消音器10に比べて消音器10W,10X,10Yに流入する際のゲージ圧を小さくすることができ、ガスの圧力損失を抑えることができたことが確認できた。特に、消音器10Wでは、消音筒11に流入する際のガスの圧力をゲージ圧で2350[Pa]とすることができ、圧力損失を最も抑えることができることが確認できた。図16及び図17に各消音器10,10W,10X,10Yの流速分布を色の濃淡によって示す。また、図18及び図19に各消音器10,10W,10X,10Yの流線を示す。これらにより、消音器10W,10X,10Yにおいて、流路の屈曲によって発生した偏流を流路の幅方向の中心へ移動させることができることが確認できた。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記第1〜第7実施形態では、超音波流量計80の上流側及び下流側の両方に減圧弁91,92が設けられて、超音波流量計80の上流側及び下流側の両方に消音器10,10V,10W,10X,10Y,10Z,110(消音筒11,111)が直接接続されていたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、超音波ノイズを発生し得る減圧弁やガス器具が超音波流量計80の上流側及び下流側の何れか一方にだけ設けられている場合には、それら減圧弁やガス器具が設けられた上流側又は下流側にだけ消音器10,10V,10W,10X,10Y,10Z,110を設けた構成であってもよい。また、超音波流量計80(計測管81)と消音器10,10V,10W,10X,10Y,10Z,110(消音筒11,110)とが直接接続されていたが、超音波流量計80と消音器10,10V,10W,10X,10Y,10Z,110とがパイプ90を間に挟んで間接的に接続されていてもよい。
(2)さらに、消音器10,10V,10W,10X,10Y,10Z,110(消音筒11,111)と超音波流量計80(計測管81)とが一体になった構成であってもよい。具体的には、例えば、消音筒11,111が計測管81に兼用されていて消音筒11,111内に1対の超音波センサ82,82を内蔵した構成、或いは、計測管81が消音筒11,111に兼用されていて計測管81内に複数の障害壁60,160を備えた構成であってもよい。
ここで、上記第1〜第7実施形態で説明した消音器10,10V,10W,10X,10Y,10Z,110を備えている本発明の「消音器付超音波流量計100」において、超音波流量計80として機能する部分の構成は特に限定するものではない。例えば、上記第1実施形態のように、1対の超音波センサ82,82をガスの流れに対して斜めに交差する方向で対向配置してもよいし、計測管81の内面で超音波を反射させて送受波するように配置してもよいし、図20に示すように、ガスの流れと平行な方向で対向配置してもよい。なお、図20に図示された消音器付超音波流量計100において、超音波流量計80は、消音器10の消音筒11に接続され、メーターケース83内に収容されて内側にガスが流れる計測管81と、その計測管81の両端部の開口に対して離して配置されて計測管81の内側領域を挟んで互いに対向した1対の超音波センサ82,82とを備え(例えば、特開2006−337059号公報を参照)、さらに、各超音波センサ82,82における送受波面の裏側に、ガスの流れを整えるための円錐形又は角錐形の整流部84,84を備えた構成となっている。また、図15に示した消音器付超音波流量計100では、超音波流量計80の上流側にだけ消音器10を備えているが、超音波流量計80の下流側だけ又は、上流側と下流側の両方に消音器10を備えていてもよい
(3)上記第1〜第6実施形態では、境界開口12が円形をなし、その境界開口12の開口縁に円筒形状をなしたノイズ導入部17が設けられていたが、本願発明はこれに限るものではない。具体的には、例えば、境界開口12が消音筒11の内側の断面形状である四角形の縦横の一方の辺と同じ幅で、他方が一方の辺より小さい四角形をなし、ノイズ導入部17が、その先端部から基端部に向かって内部断面積を一定に維持しながら、内部の断面形状が円形から四角形に除変された筒形状であってもよい。
(4)上記第6実施形態では、上記第2実施形態と上記第5実施形態とを組み合わせた構成を示したが、上記第2実施形態と上記第3,4実施形態の何れかとを組み合わせた構成であってもよい。
(5)上記第1〜第7実施形態において、消音筒11,111の内面や障害壁60,160を、不織布、グラスウール、発泡樹脂等の吸音材で覆った構成としてもよい。
(6)上記第1〜第7実施形態において、障害壁60,160の数は、特に限定するものではなく、第1中央障害板61又は中央板161と、1対の側部障害板71,71又は外側板171とを少なくとも1つずつ備えていればよい。この場合において、障害壁60,160の数は、例えば超音波ノイズの強さに応じてそれぞれ任意に設定すればよい。
(7)上記第7実施形態では、第1支軸122が、中央板161の外周部を周方向に2等分する位置に設けられていたが、3つ以上に等分する位置に設けられてもよい。
(8)上記第7実施形態では、第1支軸122及び第2支軸123の軸方向の一端部に突部、他端部に凹部を設けた構成であったが、第1支軸122の両端部に突部を設けて第2支軸123の両端部に凹部を設けた構成であってもよいし、第1支軸の両端部に凹部を設けて第1支軸の両端部に突部を設けた構成であってもよい。
(9)上記第7実施形態の側部連通溝173M及び中央連通溝174Mを、第4実施形態の側部縁部突条67及び中央縁部突条68に適用してもよいし、第5実施形態の側部縁部膨出部73及び中央縁部膨出部74に適用してもよい。即ち、第4実施形態において、側部縁部突条67を横切って側部開口61A〜63Aに連通する側部連通溝を設けると共に、中央縁部突条68を横切って中央開口71A,72Aに連通する中央連通溝を設けた構成としてもよいし、第5実施形態において、側部縁部膨出部73を横切って側部開口61A〜63Aに連通する側部連通溝を設けると共に、中央縁部膨出部74を横切って中央開口71A,72Aと連通する中央連通溝を設けた構成としてもよい。
(10)上記第7実施形態において、外側縁部膨出部173及び中央縁部膨出部174の代わりに、中央板161の側部開口161A側の開口縁及び外側板171の中央開口171A側の開口縁に沿って縁部突条を突出形成した構成としてもよい。
(11)上記第7実施形態において、連通溝とリブを設けない構成としてもよい。なお、この構成からさらに支柱121(第1支軸122及び第2支軸123)を取り除いたものについて、上述したシミュレーションによる実験と同様のシミュレーション実験を行ったところ、消音器10に比べて、ガスの圧力損失を抑えることができ、流路の屈曲によって発生した偏流を流路の幅方向の中心へ移動させることができることが確認できた。
(12)上記第7実施形態では、複数の障害壁160(中央板161と外側板171)が消音筒111の軸方向に沿って等間隔に配置されていたが、障害壁160同士の間隔は異なっていてもよい。
(13)上記第7実施形態では、隣接する障害壁160(中央板161と外側板171)同士の間隔が、境界壁111Kに最も近い中央板161と境界壁111Kとの間隔と同じになっていたが、異なっていてもよい。
(14)上記第7実施形態では、板材積層体120を境界壁111Kに螺合していたが、境界壁111K或いは消音筒111の内側面に接着剤で固定してもよい。
10,10V,10W,10X,10Y,10Z,110 消音器
11,111 消音筒
11K,111K 境界壁
12,112 境界開口
17,117 ノイズ導入筒(パイプ接続部)
61 第1中央障害板(中央障害板)
61A 側部開口
71,71C,71D 第1側部障害板(外側障害板)
71A 中央開口
65 円弧形側部ガイド
66 円弧形中央ガイド
67 側部縁部突条(縁部突条)
68 中央縁部突条(縁部突条)
73 側部縁部膨出部(縁部膨出部)
74,174 中央縁部膨出部(縁部膨出部)
80 超音波流量計
90 パイプ
100 消音器付超音波流量計
121A 第1支柱(支柱)
121B 第2支柱(支柱)
126A 螺旋孔
161 中央板(中央障害板、追加中央障害板)
171 外側板(外側障害板、追加外側障害板)
173 外側縁部膨出部(縁部膨出部)
173M 側部連通溝
174M 中央連通溝
175 中央リブ
176 外側リブ
B ボルト

Claims (16)

  1. 流体が流れるパイプの途中に超音波流量計と直列に並べて接続される消音筒を備え、前記消音筒内に前記流体を通過させてその流体を伝搬する騒音を軽減させる消音器において、
    前記消音筒のうち前記超音波流量計と反対側の端部に配置されて前記消音筒の軸方向と直交する境界壁と、
    前記境界壁に貫通形成されて前記消音筒の内部断面積よりも開口面積が小さな境界開口と、
    前記境界壁の外面のうち前記境界開口の縁部に形成されて前記消音筒を前記パイプに接続するためのパイプ接続部と、
    前記消音筒の内側に設けられて、前記境界壁と平行な板状をなして前記境界開口と対向し、その境界開口全体を投影可能な大きさをなすと共に、前記消音筒の内側面との間に1対の側部開口を形成する中央障害板と、
    前記境界壁と平行な板状をなして、前記側部開口に対して前記境界壁と反対側から対向しかつその側部開口全体を投影可能な大きさをなし、前記中央障害板と対向した中央開口を有する外側障害板とを備え
    前記消音筒の内側断面形状は、四角形であり、
    前記中央障害板は、前記消音筒の内側面に架け渡されて、前記消音筒の断面形状である四角形の縦横の一方の辺と同じ幅で、他方の辺より小さい四角形をなすと共に、四角形の前記側部開口を1対形成し、
    前記外側障害板は、四角形をなして1対の前記側部開口それぞれに対向配置された1対の側部障害板で構成され、
    前記消音筒のうち前記中央障害板が架け渡された1対の内側面の対向方向から見た前記境界壁と前記中央障害板との間隔をH1、前記中央障害板と前記側部障害板との間隔をH2、一方の前記側部開口の開口幅をH3、他方の前記側部開口の開口幅をH4、前記中央開口の開口幅をH5とすると共に、前記中央障害板が架け渡された1対の内側面の間隔をLとし、前記境界開口の開口面積をS1とした場合に、
    S1=2・L・H1=2・L・H2=L・(H3+H4)=L・H5
    になっていることを特徴とする消音器。
  2. 前記境界開口は、円形であることを特徴とする請求項1に記載の消音器。
  3. 前記境界開口は、前記消音筒の内側の断面形状である四角形の縦横の一方の辺と同じ幅で、他方の辺より小さい四角形をなし、
    前記パイプ接続部は、前記境界壁の外面から突出した筒状をなしかつその基端部の内側の断面形状が前記境界開口と同じ四角形をなすと共に、先端部の内側の断面形状が円形をなし、先端部から基端部に向かって内部断面積を一定に維持しながら内側の断面形状が円形から四角形に徐変していることを特徴とする請求項1に記載の消音器。
  4. 前記消音筒のうち前記中央障害板が架け渡された1対の内側面の対向方向から見て、前記境界開口から一方の前記側部開口を通過して前記中央開口に至るまでの第1流路の幅方向の中心における超音波の伝搬距離と、前記境界開口から他方の前記側部開口を通過して前記中央開口に至るまでの第2流路の幅方向の中心における超音波の伝搬距離とを、超音波の半波長の奇数倍だけ異ならせたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の消音器。
  5. 流体が流れるパイプの途中に超音波流量計と直列に並べて接続される消音筒を備え、前記消音筒内に前記流体を通過させてその流体を伝搬する騒音を軽減させる消音器において、
    前記消音筒のうち前記超音波流量計と反対側の端部に配置されて前記消音筒の軸方向と直交する境界壁と、
    前記境界壁に貫通形成されて前記消音筒の内部断面積よりも開口面積が小さな境界開口と、
    前記境界壁の外面のうち前記境界開口の縁部に形成されて前記消音筒を前記パイプに接続するためのパイプ接続部と、
    前記消音筒の内側に設けられて、前記境界壁と平行な板状をなして前記境界開口と対向し、その境界開口全体を投影可能な大きさをなすと共に、前記消音筒の内側面との間に1対の側部開口又は環状の側部開口を形成する中央障害板と、
    前記境界壁と平行な板状をなして、前記側部開口に対して前記境界壁と反対側から対向しかつその側部開口全体を投影可能な大きさをなし、前記中央障害板と対向した中央開口を有する外側障害板とを備え、
    前記中央障害板には、前記消音筒の軸方向に延び、且つ、内側に第1貫通孔を有する第1支軸が一体に形成されると共に、
    前記外側障害板には、前記消音筒の軸方向に延び、且つ、内側に第2貫通孔を有する第2支軸が一体に形成され、
    前記第1支軸は、前記境界壁に突き当てられると共に、前記第2支軸は、前記第1支軸に突き当てられ、且つ、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とは互いに連通し、
    前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とに挿通されて、前記境界壁のうち前記第1支軸の延長線上に設けられた雌螺子孔と螺合するボルトをさらに備えていることを特徴とする消音器。
  6. 前記中央障害板と同一形状をなし、前記外側障害板に対して前記中央障害板と反対側に対向配置された追加中央障害板と、
    前記外側障害板と同一形状をなし、前記追加中央障害板に対して前記外側障害板と反対側に対向配置された追加外側障害板と、を備えて、
    前記追加中央障害板の前記第1支軸は、前記外側障害板の前記第2支軸に突き当てられると共に、前記追加外側障害板の前記第2支軸は、前記追加中央障害板の前記第1支軸に突き当てられ、
    前記ボルトは、前記中央障害板と前記追加中央障害板のそれぞれに形成された前記第1支軸の前記第1貫通孔と、前記外側障害板と前記追加外側障害板のそれぞれに形成された前記第2支軸の前記第2貫通孔とに挿通されていることを特徴とする請求項5に記載の消音器。
  7. 前記中央障害板と前記追加中央障害板の前記第1支軸は、前記消音筒の軸方向の一方側の端部に、段付き状に縮径されてなる第1係合突部を備えると共に、他方側の端部に、前記第1貫通孔が拡径されてなる第1受容凹部を備え、
    前記外側障害板と前記追加外側障害板の前記第2支軸は、前記消音筒の軸方向の一方側の端部に、段付き状に縮径されてなる第2係合突部を備えると共に、他方側の端部に、前記第2貫通孔が拡径されてなる第2受容凹部を備え、
    前記第1支軸の前記第1係合突部は、その第1支軸に対して前記消音筒の軸方向の一方側から隣接する前記第2支軸の前記第2受容凹部と凹凸係合し、前記第2支軸の前記第2係合突部は、その第2支軸に対して前記消音筒の軸方向の一方側から隣接する前記第1支軸の前記第1受容凹部と凹凸係合していることを特徴とする請求項6に記載の消音器。
  8. 前記境界壁には、前記第1支軸と係合して前記中央障害板を位置決めする板材取付部が形成されていることを特徴とする請求項5乃至7の何れか1の請求項に記載の消音器。
  9. 前記中央障害板における前記側部開口側の開口縁と、前記外側障害板における前記中央開口側の開口縁とに沿って突出形成された縁部突条か、それら開口縁を膨出させた縁部膨出部かの何れかを備えたことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1の請求項に記載の消音器。
  10. 流体が流れるパイプの途中に超音波流量計と直列に並べて接続される消音筒を備え、前記消音筒内に前記流体を通過させてその流体を伝搬する騒音を軽減させる消音器において、
    前記消音筒のうち前記超音波流量計と反対側の端部に配置されて前記消音筒の軸方向と直交する境界壁と、
    前記境界壁に貫通形成されて前記消音筒の内部断面積よりも開口面積が小さな境界開口と、
    前記境界壁の外面のうち前記境界開口の縁部に形成されて前記消音筒を前記パイプに接続するためのパイプ接続部と、
    前記消音筒の内側に設けられて、前記境界壁と平行な板状をなして前記境界開口と対向し、その境界開口全体を投影可能な大きさをなすと共に、前記消音筒の内側面との間に1対の側部開口又は環状の側部開口を形成する中央障害板と、
    前記境界壁と平行な板状をなして、前記側部開口に対して前記境界壁と反対側から対向しかつその側部開口全体を投影可能な大きさをなし、前記中央障害板と対向した中央開口を有する外側障害板とを備え、
    前記中央障害板における前記側部開口側の開口縁と、前記外側障害板における前記中央開口側の開口縁とに沿って突出形成された縁部突条か、それら開口縁を膨出させた縁部膨出部かの何れかを備えたことを特徴とする消音器。
  11. 前記中央障害板に形成された前記縁部突条又は前記縁部膨出部を幅方向に横切って前記側部開口に連通した側部連通溝と、
    前記外側障害板に形成された前記縁部突条又は前記縁部膨出部を幅方向に横切って前記中央開口に連通した中央連通溝とを備えたことを特徴とする請求項9又は10に記載の消音器。
  12. 前記中央障害板及び前記外側障害板には、前記縁部突条又は前記縁部膨出部と交差したリブが突出形成されたことを特徴とする請求項9乃至11のうち何れか1の請求項に記載の消音器。
  13. 前記縁部突条は、断面多角形又は断面半円形であることを特徴とする請求項9乃至12のうち何れか1の請求項に記載の消音器。
  14. 前記縁部膨出部は、断面多角形又は断面円形であることを特徴とする請求項9乃至12のうち何れか1の請求項に記載の消音器。
  15. 各前記側部開口の内部で、前記中央障害板と平行になって前記消音筒の内側面に架け渡され、前記中央障害板が架け渡された1対の内側面の対向方向から見た断面形状が、前記中央障害板の縁部を中心として湾曲した円弧状をなした1対の円弧形側部ガイドと、
    前記中央開口の内部で、前記1対の側部障害板と平行になって前記消音筒の内側面に架け渡され、前記側部障害板が架け渡された1対の内側面の対向方向から見た断面形状が、各前記側部障害板の縁部を中心として湾曲した円弧状をなした1対の円弧形中央ガイドとを備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載の消音器。
  16. 請求項1乃至15の何れか1の請求項に記載の消音器を備えたことを特徴とする消音器付超音波流量計。
JP2012070132A 2011-11-17 2012-03-26 消音器及び消音器付超音波流量計 Active JP5975511B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012070132A JP5975511B2 (ja) 2011-11-17 2012-03-26 消音器及び消音器付超音波流量計
CN201210458290.5A CN103123786B (zh) 2011-11-17 2012-11-14 消音器及带有消音器的超声波流量计

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011251368 2011-11-17
JP2011251368 2011-11-17
JP2012070132A JP5975511B2 (ja) 2011-11-17 2012-03-26 消音器及び消音器付超音波流量計

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013127443A JP2013127443A (ja) 2013-06-27
JP2013127443A5 JP2013127443A5 (ja) 2015-04-09
JP5975511B2 true JP5975511B2 (ja) 2016-08-23

Family

ID=48778052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012070132A Active JP5975511B2 (ja) 2011-11-17 2012-03-26 消音器及び消音器付超音波流量計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5975511B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015040715A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 愛知時計電機株式会社 圧損低減構造及び流量計及びサイレンサ及び整流器

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102011103859A1 (de) * 2011-05-27 2012-11-29 Krohne Ag Hilfseinrichtung für Durchflussmessgeräte
KR101469716B1 (ko) * 2013-12-27 2014-12-08 한국표준과학연구원 초음파 유량계 사용을 위한 기능성 정류기
JP6474659B2 (ja) * 2015-03-24 2019-02-27 愛知時計電機株式会社 消音器付き超音波流量計
KR102077355B1 (ko) * 2015-11-06 2020-02-13 현대중공업 주식회사 선박용 사일렌서
KR101887740B1 (ko) * 2016-03-31 2018-08-10 홍익대학교 산학협력단 공간 스케일링을 이용한 소리 차단 방법 및 장치
CN106057188A (zh) * 2016-07-28 2016-10-26 上海坦泽环保科技有限公司 一种微u型消声器
CN111615726A (zh) * 2018-01-23 2020-09-01 株式会社铃木乐器制作所 弱音装置
DE102019110073A1 (de) 2019-04-16 2020-10-22 Burkert S.A.S. Strömungswiderstandseinsatz und Durchflussmess- oder Durchflussregeleinrichtung
CN110967079B (zh) * 2019-10-25 2021-05-11 上海中核维思仪器仪表有限公司 一种气流均布的插入式气体超声波流量计

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5343937A (en) * 1976-10-01 1978-04-20 Naka Tech Lab Noiseemuffled ventilating hole
JPS58103100U (ja) * 1982-01-06 1983-07-13 横河電機株式会社 空気パ−ジ用消音器
JPS5946817A (ja) * 1982-09-10 1984-03-16 Oval Eng Co Ltd 雑音減衰器
JPS6048122U (ja) * 1983-09-12 1985-04-04 オ−バル機器工業株式会社 雑音減衰器
WO1999022207A1 (en) * 1997-10-24 1999-05-06 Daniel Industries, Inc. Ultrasonic gas meter silencer and method
JP2003120253A (ja) * 2001-10-05 2003-04-23 Yoshino:Kk 削岩機用消音器及びその取付構造
JP2008111566A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Mk Seiko Co Ltd 換気装置
JP5773414B2 (ja) * 2011-04-13 2015-09-02 愛知時計電機株式会社 超音波流量計用消音器及び消音器付超音波流量計

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015040715A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 愛知時計電機株式会社 圧損低減構造及び流量計及びサイレンサ及び整流器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013127443A (ja) 2013-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5975511B2 (ja) 消音器及び消音器付超音波流量計
US11846217B2 (en) Air-transparent selective sound silencer using ultra-open metamaterial
CN101016853B (zh) 消音器
JP5773414B2 (ja) 超音波流量計用消音器及び消音器付超音波流量計
JP5559239B2 (ja) コリオリ流量計
US8307947B2 (en) Duct sound damper for a flow machine
KR101598681B1 (ko) 차량용 공명기
JPS59158308A (ja) 消音装置
CN103123786A (zh) 消音器及带有消音器的超声波流量计
JP2013127443A5 (ja)
JP2016041917A (ja) 消音器
JP6137542B2 (ja) 圧損低減構造及び流量計及びサイレンサ及び整流器
JP2008050989A (ja) 消音器
US20120273298A1 (en) Silencers for air conditioning systems
CN202902574U (zh) 空调器排气消音装置
CN103492715B (zh) 消声器装置和包括这种消声器装置的机动车辆
JP2016098857A (ja) 整流器
CN104633372A (zh) 一种扩宽声带隙的管路系统流噪声抑制装置和方法
CN214500335U (zh) 具有消声结构的管路
SK5162Y1 (en) Resonator for reducing noise and particular tones in pipelines
CN101655057B (zh) 汽车双节扩张室消声器
Kim Transmission loss of silencers with flow from a flow-impedance tube using burst signals
JP6381417B2 (ja) 消音器
CN105930650A (zh) 管道内行波和驻波区域分离的控制方法
JP6474659B2 (ja) 消音器付き超音波流量計

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150218

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160714

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5975511

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250