JP2008050989A - 消音器 - Google Patents

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雅志 渡邉
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直樹 加藤
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Abstract

【課題】消音器30aにおいて、幅方向寸法を変化させることなく、位相差を調整できる。
【解決手段】消音器30aにおいて、案内壁320は、外側配管部300の内表面および中央配管部310の外表面の間に配置されて、中央配管部310の軸線を中心として螺旋状に形成されている。中央配管部310および螺旋状冷媒流路321の経路長差に基づいて、位相差が生じる。このため、中央配管部310を通過した音波と螺旋状冷媒流路321を通過した音波とは、出口配管340互いに干渉して打つ消しあうので、音波の音量レベルが低下する。経路長差を調整するには、配管部300、310の配管長、或いは螺旋角度の調整等により螺旋状冷媒流路321の経路長を調整することが必要になる。
【選択図】図2

Description

本発明は、配管内を伝搬する音波を消音する消音器に関する。
従来、エンジン等の排気管に接続される消音器において、図13に示すように、主配管1とこの主配管1に対して径外方向(すなわち、軸線垂直方向)に設けられて主配管1の流路長と異なる流路長を有するバイパス管2とを備え、排気管から生じる騒音を低減するものがある(例えば、特許文献1参照)。
このものにおいて、排気管を通過した音波(すなわち、騒音)が主配管1とバイパス管2とのそれぞれに伝搬し、これら伝搬した音波は合流する。ここで、主配管1の流路長とバイパス管2の流路長とには差(経路差)があるため、主配管1を通過した音波とバイパス管2を通過した音波とは、位相がずれる。したがって、主配管1を通過した音波とバイパス管2を通過した音波とが合流すると、互いに干渉して打ち消し合うため、騒音レベルを低下することができる。
実開昭61−147317号公報
上述の消音器では、主配管1とバイパス管2との経路差によって、音波の位相差が生じるため、所望の位相差を得るために、主配管1に対してバイパス管2の流路長を長くする必要がある場合がある。
ここで、バイパス管2は、上述の如く、主配管1に対して径外方向に設けられているため、バイパス管2の流路長を長くするには、消音器のうち幅方向寸法W(すなわち、主配管1の径方向の寸法)が大きくする必要がある。したがって、車両搭載性が悪化する場合がある。
本発明は、上記点に鑑み、幅方向寸法の増加を抑えつつ、位相差を調整できるようにした消音器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、筒状に形成され、流体が流れる中央配管と、中央配管の軸線垂直方向に設けられ、中央配管の軸線を中心とする螺旋状に流体が流れる螺旋状流体通路と、配管側からの流体を中央配管および螺旋状流体通路に分流する分流部と、中央配管からの流体と螺旋状流体通路からの流体が合流する合流部と、を備え、中央配管および螺旋状流体通路の経路差に基づいて、中央配管を通過した音波と螺旋状流体通路を通過した音波との間に位相差を生じさせ、この位相差の生じた音波が合流部で互いに干渉するようになっていることを特徴とする。
ここで、中央配管および螺旋状流体通路の経路差を調整するには、通過した音波、或いは中央配管および螺旋状流体通路の長手方向寸法を調整するだけでよく、幅方向寸法に関係がない。したがって、幅方向寸法(すなわち、中央配管の軸線垂直方向の寸法)の増加を抑えつつ、位相差を調整できる。
ここで、「螺旋角度」とは、「中央配管の軸線方向」に対して、「螺旋状流体通路の流体流れ方向」がなす角度のことである。「中央配管の軸線垂直方向」とは、中央配管の軸線に対して垂直である方向のことである。
具体的には、本発明は、中央配管に対して軸線垂直方向の寸法が大きく、かつ互いの軸方向が一致するように形成される外側配管を備え、外側配管および中央配管の間に流体を螺旋状に流すように案内する案内壁が設けられることにより、外側配管および中央配管の間に螺旋状流体通路が形成されるように構成してもよい。
さらに、具体的には、本発明は、中央配管に対して軸線垂直方向に配置され、中央配管の軸線を中心とする螺旋状に形成されて螺旋状流体通路をなす螺旋状配管を備えるようにしてもよい。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1に本発明の消音器が適用された車両用冷凍サイクル装置100の第1実施形態の全体構成を示す。
本実施形態の車両用冷凍サイクル装置100は、空調装置に適用され、冷媒を吸入、圧縮、吐出するコンプレッサ10、コンプレッサ10からの吐出冷媒を凝縮、冷却するコンデンサ11、コンデンサ11からの冷媒を減圧する膨張弁12、膨張弁12からの冷媒を蒸発するエバポレータ(蒸発器)13と、を備えている。
冷凍サイクル装置100は、コンプレッサ10、コンデンサ11、膨張弁12、およびエバポレータ13が高圧冷媒配管20a、20b、低圧冷媒配管21a、21bにより接続されて、冷媒が循環するように構成されている。冷媒は、特許請求の範囲に記載の流体に相当する。
ここで、コンプレッサ10の上流側および下流側の高圧冷媒配管20a、低圧冷媒配管21bには、消音器30a、30bが接続されている。消音器30a、30bは、互いに寸法等が異なるだけで、実質的に同一形状を有しているので、以下、図2、図3、図4を参照して、代表例としての消音器30aについて説明する。
図2は消音器30a内部を示す図であり、図3は消音器30a内部を模式的に示す模式図であり、図4は図3中A−A断面図である。
消音器30aの上流側および下流側は、図2、図3に示すように、それぞれ高圧冷媒配管20aの接続されており、消音器30aは、外側配管部(外側配管)300、中央配管部(中央配管)310、案内壁320、入口配管(分流部)330、および出口配管(合流部)340を備えている。
中央配管部310は、冷媒通路(中央配管)をなすものであり、中央配管部310および外側配管部300およびアルミニウム等の金属からなり、軸線方向寸法(長手方向寸法)を有する配管部材である。
ここで、外側配管部300の径方向寸法は、中央配管部310の径方向寸法に比べて大きくなっている。外側配管部300および中央配管部310は、互いに軸線方向が一致するように配置されている。
案内壁320は、アルミニウム等の金属からなる板部材であって、外側配管部300の内表面および中央配管部310の外表面の間に配置されており、案内壁320は、中央配管部310の軸線を中心として螺旋状に形成されている。これにより、外側配管部300および中央配管部310の間において、螺旋状冷媒流路321(すなわち、螺旋状流体通路)を形成することになる。
ここで、中央配管部310の経路長(具体的には軸線方向寸法)と螺旋状冷媒流路321の経路長(具体的には案内壁320長手方向寸法)とには寸法差が生じている。
本実施形態では、案内壁320の螺旋角度は一定角度に維持されている。螺旋角度とは、「中央配管部310の軸線方向」に対して、「案内壁320によって案内される冷媒流れ方向」がなす角度である。
入口配管330は、アルミニウム等の金属からなる配管部材である。入口配管330は、上流側高圧冷媒配管20aおよび外側配管部300の間に接続され、上流側高圧冷媒配管20aから外側配管部300に亘って徐々に径方向寸法(すなわち、軸線に対して垂直方向の寸法)が大きくなるようにテーパー状に形成されている。
出口配管340は、アルミニウム等の金属からなる配管部材である。出口配管340は、外側配管部300および下流側高圧冷媒配管20aの間に接続され、外側配管部300から下流側高圧冷媒配管20aに亘って徐々に径方向寸法(すなわち、軸線に対して垂直方向の寸法)が小さくなるようにテーパー状に形成されている。
ここで、消音器30a、30bの具体的寸法の一例を示す。
まず、消音器30a(すなわち、高圧冷媒配管20aに適用される消音器)において、外側配管部300の外径(直径)がφ14.51mm、中央配管部310の外径(直径)がφ9.68mm、案内壁320の螺旋角度が45°、配管部300、310の全長が161mmである。
また、消音器30b(すなわち、低圧冷媒配管21bに適用される消音器)において、外側配管部300の外径(直径)がφ17.67mm、中央配管部310の外径(直径)がφ11.93mm、螺旋角度が45°、配管部300、310の全長が59.4mmである。
なお、消音器30a、30bの螺旋角度45°を設定したが、この角度により配管の圧力損失が増加し、冷房性能が低下することが予測されるため、螺旋角度としては、必要に応じて、冷媒の圧力損失が大きく増加しない範囲で設定することが好ましい。
次に、本実施形態の消音器30aの製造方法について説明する。
まず、外側配管部300、中央配管部310、案内壁320、入口配管330、および出口配管340をそれぞれ個別に用意する。その後、中央配管部310および案内壁320をろう付けにより固定し、その後、この固定された中央配管部310および案内壁320を外側配管部300内に挿入する。
次に、外側配管部300の軸線方向一端側(冷媒流れ上流側)の端部と案内壁320の軸線方向一端側端部とをろう付けにより固定し、外側配管部300の軸線方向他端側(冷媒流れ下流側)端部と案内壁320の軸線方向他端側端部とをろう付けにより固定する。これにより、外側配管部300、中央配管部310、および案内壁320が固定されることになる。
その後、外側配管部300に対して入口配管330、および出口配管340をろう付けにより固定する。これにより、消音器30aが完成する。
次に、本実施形態の消音器30aの作動について説明する。
まず、コンプレッサ10からの吐出冷媒が高圧冷媒配管20aを通り図3中矢印の如く入口配管330内に流入する。これに伴い、冷媒が入口配管330により中央配管部310および螺旋状冷媒流路321のそれぞれ分流される。その後、螺旋状冷媒流路321を通過した冷媒と中央配管部310を通過した冷媒とが出口配管340で合流して図3中矢印の如く下流側高圧冷媒配管20aに流れ込む。
ここで、コンプレッサ10に起因した音波(すなわち、騒音)が、高圧冷媒配管20aを通過して、その音波が、入口配管330により中央配管部310および螺旋状冷媒流路321にそれぞれ伝搬する。
このとき、中央配管部310を通過した音波と螺旋状冷媒流路321を通過した音波とには、中央配管部310および螺旋状冷媒流路321の経路長差に基づいて、位相差が生じる。このため、中央配管部310を通過した音波と螺旋状冷媒流路321を通過した音波とは、出口配管340互いに干渉して打つ消しあうので、音波の音量レベルが低下する。
以上説明した本実施形態によれば、中央配管部310および螺旋状冷媒流路321の経路長差に基づいて、中央配管部310を通過した音波と螺旋状冷媒流路321を通過した音波の間に位相差が生じる。このため、中央配管部310を通過した音波と螺旋状冷媒流路321を通過した音波とは、出口配管340互いに干渉して打つ消しあうので、音波の音量レベルが減衰する。
ここで、当該経路長差を調整するには、配管部300、310の配管長(全長)、或いは螺旋角度を調整することが必要になる。したがって、幅方向寸法(中央配管部310の径方向寸法)に関係なく、経路長を調整することができる。したがって、幅方向寸法(中央配管部310の径方向寸法)の増加を抑えつつ、音波の位相差を調整できる。
上述の第1実施形態において、案内壁320の螺旋角度を一定角度に維持した例について説明したが、これに限らず、案内壁320の螺旋角度を変化させてもよい。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、外側配管部300および中央配管部310の間に案内壁320を1つだけ設けた例について説明したが、これに限らず、本第2実施形態では、図5、図6に示すように、外側配管部300および中央配管部310の間に2つの案内壁320を設けるようにしてもよい。図5は消音器30a内部を示す模式図であり、図6は図5中B−B断面図である。本実施形態では、図6に示すように、2つの案内壁320が軸心を中心として180度オフセットして配置されている。
本実施形態では、2つの案内壁320を設けているので、上述の第1実施形態に比べて、外側配管部300を通過する音波の伝搬において、径方向(管断面方向)の自由度を小さくすることができる。したがって、音波の経路のバラツキを抑えることができる。また、2つの案内壁320を設けているので、消音器30a、30bとしての剛性(強度)を高くすることができる。
(第3実施形態)
本第3実施形態の消音器30aでは、図7に示すように、外側配管部300および中央配管部310の間に3つの案内壁320が設けられている。3つの案内壁320は、軸心を中心として120度ずつオフセットして配置されている。
(第4実施形態)
本第3実施形態の消音器30aでは、図8に示すように、外側配管部300および中央配管部310の間に4つの案内壁320を設けられている。4つの案内壁320は、軸心を中心として90度ずつオフセットして配置されている。
(第5実施形態)
本第5実施形態の消音器30aは、図9に示すように、上述の第1実施形態の中央配管部310に複数の貫通孔322を追加したものである。
ここで、外側配管部300および中央配管部310をそれぞれ音波が伝搬するに際して、貫通孔322には、穴奥行き寸法で決まる固有振動数での音波の共振が発生して、この固有振動数での音波が外側配管部300および中央配管部310のうち少なくとも一方を通過する音波を干渉する。このため、貫通孔322の共振に伴って、音波の音量レベルが低下することができる。
(第6実施形態)
上述の第1〜5実施形態では、中央配管部の径外方向に案内壁を設けて螺旋状冷媒流路を設けた例について説明したが、これに代えて、本第6実施形態では、図10、図11に示すように、外側配管部300および中央配管部310の間に、1つの螺旋状細管320a(すなわち、特許請求範囲に記載の螺旋状配管)を設けられている。
螺旋状細管320aは、中央配管310の軸線を中心とする螺旋状に形成される螺旋状冷媒流路(すなわち、螺旋状流体通路)をなす。本実施形態では、螺旋状細管320aの螺旋角度は一定角度に維持されている。螺旋角度とは、「中央配管部310の軸線方向」に対して、「螺旋状細管320aの冷媒流れ方向(軸線方向)」がなす角度である。
図10は本実施形態の消音器の内部を示す模式図であり、図11は図10中C−C断面図である。
本実施形態では、外側配管部300および中央配管部310の間の上流側端部には、螺旋状細管320aの入口が開口し、また螺旋状細管320aの入口を除く部分を覆うように上流側蓋部330aが設けられている。
外側配管部300および中央配管部310の間の下流側端部には、螺旋状細管320aの出口が開口し、また螺旋状細管320aの出口を除く部分を覆うように下流側蓋部340aが設けられている。なお、螺旋状細管320a、および蓋部330a、340aは、それぞれアルミニウム等からなるものである。
次に、本実施形態の消音器30aの製造方法について説明する。
まず、中央配管部310および螺旋状細管320aをろう付けにより固定し、その後、この固定された中央配管部310および螺旋状細管320aを外側配管部300内に挿入する。
次に、外側配管部300の軸線方向一端側(冷媒流れ上流側)と螺旋状細管320aとをろう付けにより固定し、外側配管部300の軸線方向他端側(冷媒流れ下流側)と螺旋状細管320aとをろう付けにより固定する。これにより、外側配管部300、中央配管部310、および螺旋状細管320aが一体化されることになる。
その後、外側配管部300、中央配管部310、および螺旋状細管320aに対して、上流側蓋部330aおよび下流側蓋部340aをろう付けにより固定する。さらに、入口配管330、および出口配管340をろう付けにより固定する。これにより、消音器30aが完成する。
次に、本実施形態の消音器30aの作動について説明する。
まず、コンプレッサ10からの吐出冷媒が高圧冷媒配管20aを通り図10中矢印の如く入口配管330内に流入する。これに伴い、冷媒が入口配管330により中央配管部310および螺旋状細管320aのそれぞれ分流される。その後、螺旋状細管320aを通過した冷媒と中央配管部310を通過した冷媒とが出口配管340で合流して、図10中矢印の如く下流側高圧冷媒配管20aに流れ込む。
ここで、コンプレッサ10から高圧冷媒配管20aを通過した音波は、入口配管330により中央配管部310および螺旋状細管320aのそれぞれに伝搬する。このとき、中央配管部310を通過した音波と螺旋状細管320aを通過した音波とには、中央配管部310および螺旋状細管320aの経路長差に基づいて、位相差が生じる。このため、中央配管部310を通過した音波と螺旋状細管320aを通過した音波とは、出口配管340互いに干渉して打つ消しあうので、音波の音量レベルが減衰する。
また、上述の第6実施形態では、螺旋状細管320aの螺旋角度を一定角度に維持するようにした例について説明したが、これに代えて、螺旋状細管320aの螺旋角度を変化させてもよい。
(第7実施形態)
上述の第6実施形態では、外側配管部300および中央配管部310の間に、1つの螺旋状細管320aを設けるようにした例について説明したが、これに限らず、図12に示すように、本第7実施形態では、4つの螺旋状細管320aが設けられている。4つの螺旋状細管320aは、90度ずつオフセットして配置されている。
本実施形態では、4つの螺旋状細管320aを設けているので、4つの螺旋状細管320aが螺旋状冷媒流路をなすことになる。したがって、螺旋状細管320aの径寸法を大きくすることなく、螺旋状冷媒流路に流れる冷媒流量を確保することができる。このため、螺旋状冷媒流路に流れる冷媒流量を確保しつつ、上述の第6実施形態に比べて、外側配管部300の外形寸法を小さくすることができる。
(他の実施形態)
上述の第6実施形態では、4つの螺旋状細管320aを設けるようにした例について説明したが、これに限らず、3つの螺旋状細管320aを設けるようにしてもよい。また、2つの螺旋状細管320a、或いは5つ以上の螺旋状細管320aを用いても良い。
上述の第1〜7実施形態では、本発明の消音器を車両用冷凍サイクル装置100に適用した例について説明したが、これに限らず、自動車、自動二輪車の各種産業機器等の排気管等に適用してもよい。
本発明の車両用冷凍サイクル装置の第1実施形態の構成を示す模式図である。 上述の第1実施形態の消音器の構成を示す模式図である。 上述の第1実施形態の消音器の構成を示す模式図である。 図3中A−A断面図である。 本発明の第2実施形態の消音器の構成を示す模式図である。 図5中B−B断面図である。 本発明の第3実施形態の消音器の断面構成を示す模式図である。 本発明の第4実施形態の消音器の断面構成を示す模式図である。 本発明の第5実施形態の消音器の断面構成を示す模式図である。 本発明の第6実施形態の消音器の断面構成を示す模式図である。 図10のC−C断面図である。 本発明の第7実施形態の消音器の断面構成を示す模式図である。 従来技術の消音器の断面構成を示す模式図である。
符号の説明
20a、20b…高圧冷媒配管、21a、21b…低圧冷媒配管、
30a、30b…消音器、300…外側配管部、
310…中央配管部、320…案内壁、321…螺旋状冷媒流路、
330…入口配管、340…出口配管。

Claims (7)

  1. 流体が流れる配管に接続され、前記配管内を通過した音波を消音する消音器であって、
    筒状に形成され、前記流体が流れる中央配管と、
    前記中央配管の軸線垂直方向に設けられ、前記中央配管の軸線を中心とする螺旋状に前記流体が流れる螺旋状流体通路と、
    前記配管側からの流体を前記中央配管および螺旋状流体通路に分流する分流部と、
    前記中央配管からの流体と前記螺旋状流体通路からの流体が合流する合流部と、を備え、
    前記中央配管および前記螺旋状流体通路の経路差に基づいて、前記中央配管を通過した音波と前記螺旋状流体通路を通過した音波との間に位相差を生じさせ、この位相差の生じた音波が前記合流部で互いに干渉するようになっていることを特徴とする消音器。
  2. 前記中央配管に対して軸線垂直方向の寸法が大きく、かつ互いの軸方向が一致するように形成される外側配管を備え、
    前記外側配管および前記中央配管の間に前記流体を螺旋状に流すように案内する案内壁が設けられることにより、前記外側配管および前記中央配管の間に前記螺旋状流体通路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の消音器。
  3. 前記外側配管および前記中央配管の間には、前記案内壁が複数設けられていることを特徴とする請求項2に記載の消音器。
  4. 前記中央配管には、内外を貫通する貫通孔が設けられており、
    前記貫通孔の寸法で決まる固有振動数の音波が前記外側配管および前記中央配管のうち少なくとも一方を通過する音波を干渉するようになっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の消音器。
  5. 前記中央配管に対して軸線垂直方向に配置され、前記中央配管の軸線を中心とする螺旋状に形成されて前記螺旋状流体通路をなす螺旋状配管を備えることを特徴とする請求項1に記載の消音器。
  6. 前記中央配管の軸線垂直方向には、前記螺旋状配管が複数本設けられていることを特徴とする請求項5に記載の消音器。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1つに記載の消音器を備え、
    前記流体としての冷媒を圧縮する圧縮機を有して、前記圧縮機からの冷媒を前記配管を通して循環するように構成される冷凍サイクル装置であって、
    前記消音器は、前記配管に接続され、前記配管内を通過した前記圧縮機からの音波を消音するようになっていることを特徴とする冷凍サイクル装置。
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