JP5974689B2 - 媒体処理装置及び媒体処理プログラム - Google Patents

媒体処理装置及び媒体処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5974689B2
JP5974689B2 JP2012152588A JP2012152588A JP5974689B2 JP 5974689 B2 JP5974689 B2 JP 5974689B2 JP 2012152588 A JP2012152588 A JP 2012152588A JP 2012152588 A JP2012152588 A JP 2012152588A JP 5974689 B2 JP5974689 B2 JP 5974689B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medium
unit
media
banknote
discrimination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012152588A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014016717A (ja
Inventor
弘行 土屋
弘行 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2012152588A priority Critical patent/JP5974689B2/ja
Publication of JP2014016717A publication Critical patent/JP2014016717A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5974689B2 publication Critical patent/JP5974689B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は媒体処理装置及び媒体処理プログラムに関し、例えば紙幣等の媒体を投入して所望の取引を行う現金自動預払機(ATM)に適用して好適なものである。
従来、金融機関等で使用される現金自動預払機等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば顧客に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また顧客へ現金を出金するようになされている。
現金自動預払機としては、例えば顧客との間で紙幣の授受を行う紙幣入出金部と、投入された紙幣の金種及び真偽を鑑別する鑑別部と、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、紙幣を搬送する搬送部と、金種ごとに紙幣を格納する紙幣カセットとを有するものがある。
このような紙幣入出金部には、投入され収容された複数の紙幣を1枚ずつ分離して繰り出す分離繰出機構と、搬送された紙幣を収容された紙幣に重ねて集積する集積機構とが設けられたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この現金自動預払機は、鑑別部により紙幣を所定回数だけ鑑別し、正常な紙幣を一時保留部に保留する一方、異常な紙幣を紙幣入出金部へ集積するようになされている。
またこの現金自動預払機は、紙幣に印刷された固有の番号である記番号を鑑別部により読み取り、同じ紙幣を所定回数だけ繰り返し鑑別しても(すなわち以前読み取った記番号が印刷された紙幣をその後再び鑑別しても)未だ異常であると鑑別した場合、紙幣を紙幣入出金部へ搬送し、顧客へ返却する。
特開2007−241762公報
しかしながら現金自動預払機は、紙幣が破れたり汚損等していたりした場合、鑑別部において記番号が読み取れない可能性がある。
そのような場合、現金自動預払機は、同一の記番号が印刷された紙幣を再度鑑別していることを認識できずに、際限なく鑑別し続けてしまうおそれがあったため、信頼性が低下してしまうおそれがあった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、信頼性を向上し得る媒体処理装置及び媒体処理プログラムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体処理装置においては、投入され収容された複数の紙葉状の媒体を1枚ずつ分離して繰り出す分離繰出機構と、搬送された媒体を集積する集積機構とが設けられ、繰り出される媒体と集積される媒体とを分別せず収容する媒体収容部と、少なくとも分離繰出機構と集積機構との間で媒体を1枚ずつ搬送する搬送路と、搬送路上に設けられ、媒体収容部に投入された媒体の総数である投入媒体枚数を計数する計数部と、搬送路上に設けられ、媒体を一時的に保持する媒体保持部と、搬送路上に設けられ、媒体が正常であるか異常であるかを鑑別する鑑別部と、媒体収容部に投入された媒体が全て当該媒体収容部から繰り出されるまで、計数部により計数された媒体を媒体保持部へ搬送させて保持させ、媒体が全て当該媒体収容部から繰り出されると、媒体保持部から媒体を媒体収容部へ集積させ、その後、計数部により計数され媒体収容部に集積された媒体を鑑別部に搬送させ、当該鑑別部により正常と鑑別された媒体を媒体保持部に保持させる一方、異常と鑑別された媒体を媒体収容部へ集積させ、正常と鑑別された媒体の枚数である正常媒体枚数と、異常と鑑別された媒体の枚数である異常媒体枚数とを計数し、正常媒体枚数と異常媒体枚数との和が投入媒体枚数に達した際、媒体収容部に集積された媒体を一通り鑑別したと判定する制御部とを設けるようにした。
これにより本発明の媒体処理装置は、正常媒体の枚数と異常媒体の枚数との和を投入媒体枚数と比較することで、媒体収容部に収容された媒体を一通り鑑別したことを認識し、再鑑別回数を正確に把握できる。
また本発明の媒体処理プログラムにおいては、投入され収容された複数の紙葉状の媒体を1枚ずつ分離して繰り出す分離繰出機構と、搬送された媒体を集積する集積機構とが設けられ、繰り出される媒体と集積される媒体とを分別せず収容する媒体収容部に投入された媒体が全て当該媒体収容部から繰り出されるまで、少なくとも分離繰出機構と集積機構との間で媒体を1枚ずつ搬送する搬送路上に設けられた計数部により、媒体収容部に投入された媒体の総数である投入媒体枚数を計数し、計数された媒体を、搬送路上に設けられ、媒体を一時的に保持する媒体保持部へ搬送させて保持させ、媒体が全て当該媒体収容部から繰り出されると、媒体保持部から媒体を媒体収容部へ集積させ、その後、計数部により計数され媒体収容部に集積された媒体を、搬送路上に設けられ、媒体が正常であるか異常であるかを鑑別する鑑別部に搬送させ、当該鑑別部により正常と鑑別された媒体を媒体保持部に保持させる一方、異常と鑑別された媒体を媒体収容部へ集積させ、正常と鑑別された媒体の枚数である正常媒体枚数と、異常と鑑別された媒体の枚数である異常媒体枚数とを計数し、正常媒体枚数と異常媒体枚数との和が投入媒体枚数に達した際、媒体収容部に集積された媒体を一通り鑑別したと判定する制御ステップ設けるようにした。
これにより本発明の媒体処理プログラムでは、正常媒体の枚数と異常媒体の枚数との和を投入媒体枚数と比較することで、媒体収容部に収容された媒体を一通り鑑別したことを認識し、再鑑別回数を正確に把握できる。
本発明によれば、正常媒体の枚数と異常媒体の枚数との和を投入媒体枚数と比較することで、媒体収容部に収容された媒体を一通り鑑別したことを認識し、再鑑別回数を正確に把握できる。かくして本発明は、信頼性を向上し得る媒体処理装置及び媒体処理プログラムを実現できる。
現金自動預払機の外観構成を示す略線的斜視図である。 紙幣入出金機の構成を示す略線図である。 紙幣入出金部の構成を示す略線図である。 現金自動預払機の回路構成を示す略線的ブロック図である。 入金処理手順(1)を示すフローチャートである。 入金処理手順(2)を示すフローチャートである。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.実施の形態]
[1−1.現金自動預払機の構成]
図1に外観を示すように、現金自動預払機1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行うようになされている。
筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所、すなわち前面の上部から上面に渡る部分が斜めに切り落とされたような形状となっており、この部分に接客部3が設けられている。
接客部3は、カード・レシート取扱部4、紙幣入出金部5、顧客操作部6、硬貨入出金部7及び通帳取扱部8が設けられており、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行うようになされている。
硬貨入出金部7及び紙幣入出金部5は、顧客が入金する硬貨及び紙幣がそれぞれ投入されると共に、顧客へ出金する硬貨及び紙幣がそれぞれ排出される部分である。また硬貨入出金部7及び紙幣入出金部5は、それぞれに設けられたシャッタを駆動することにより開放又は閉塞するようになされている。
通帳取扱部8は、取引で使用される通帳が挿入されると取引内容等を通帳に記録し、取引が終了すると通帳を排出するようになされている。
カード・レシート取扱部4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入されると、各種カードに磁気記録された口座番号等を読み取り、取引が終了すると各種カードを排出すると共に、取引内容を印刷したレシートを排出するようになされている。
顧客操作部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額などを入力するタッチパネルとが一体化されている。
筐体2は、前面側やその反対側(すなわち背面側)等の一部の側面が開閉可能な扉により構成されている。すなわち筐体2は、顧客との間で現金に関する取引を行う取引動作時には、図1に示したように各扉を閉塞することにより、内部に収納している紙幣を保護する。一方筐体2は、保守作業が行われる場合等に各扉を開放することにより、内部へのアクセスや保守作業等を容易化するようになされている。
以下では、現金自動預払機1のうち顧客が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、当該前側に対峙した顧客から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
[1−2.紙幣入出金機の内部構成]
筐体2内には、現金自動預払機1全体を統括制御する主制御部9や、紙幣制御部16により制御され紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。
紙幣入出金機10の内部には、上側に接客部3(図1)の紙幣入出金部5、紙幣の金種や真偽を判定する鑑別部11、入金紙幣等を一時的に保留する一時保留部12及び取引時に顧客が紙幣入出金部5から取り忘れた紙幣を回収して格納する取忘れ回収庫13等が設けられている。
搬送部14は、図示しないローラやベルト等により、図中太線で示す搬送路に沿って紙幣を短辺方向に搬送するようになされている。搬送部14は、鑑別部11を前後方向に挿通させるように紙幣を搬送し、当該鑑別部11の後側と一時保留部12、取忘れ回収庫13及び紙幣入出金部5とをそれぞれ接続している。また搬送部14は、鑑別部11の前側と紙幣入出金部5及び後述する紙幣収納部15とを接続している。
図3に示すように、紙幣入出金部5は主に、紙幣収容部22、集積機構23及び分離繰出機構24により構成されている。
紙幣プール壁25は、側断面が略U字(コ字)形状の部材で形成されており、紙幣入出金部5に入金又は出金する紙幣BLを一時的に蓄積する空間である紙幣収容部22の三側面を形成すると共に紙幣BLの入出を可能にする開口部26を形成している。
この紙幣プール壁25は、図示しない軸、駆動部及び駆動伝達部により、当該軸を支点として図中時計方向及び反時計方向に回動自在に構成されている。
顧客との間で紙幣BLの授受を行う場合、紙幣プール壁25は図3(A)に示すように、紙幣BLの授受を行うよう上下方向に穿設された紙幣入出金口27と紙幣収容部22の開口部26とが対向する位置(この位置を紙幣入出金位置とも呼ぶ)へ回動する。
また、紙幣収容部22へ投入された紙幣BLを1枚ずつ分離して搬送部14へ繰り出す場合、又は異常な紙幣BL若しくは出金する紙幣BLを搬送部14を介して紙幣収容部22に集積する場合、紙幣プール壁25は図3(B)に示すように、紙幣収容部22の開口部26が集積機構23及び分離繰出機構24に対向する位置(この位置を分離集積位置とも呼ぶ)に回動する。
集積機構23は、分離集積位置における紙幣収容部22後方上側に設けられている。集積機構23において紙幣収容部22の上部分と対向する位置に設けられた集積ローラ28(28a及び28b)は、図示しない駆動部により図中反時計方向及び時計方向にそれぞれ回転することにより、搬送部14で搬送された紙幣BLを挟持し紙幣収容部22へ送り出す。
集積ローラ28bの回転軸には、ゴム等の弾性部材で形成された舌片31が設けられている。この舌片31は、集積ローラ28bと共に時計方向に回転することにより、紙幣収容部22へ送り出された紙幣BLの後端部分を、下方向へ向けて叩き落とす。
一方分離繰出機構24は分離集積位置における紙幣収容部22の後方下側に設けられている。紙幣収容部22に集積された紙幣BLの下面の先端部に当接する位置に設けられた分離繰出機構24の分離繰出ローラ29は、図示しない駆動部により図中反時計方向及び時計方向にそれぞれ回転することにより、紙幣BLを1枚ずつ分離して繰り出す。
フィードローラ30(30a及び30b)は、図示しない駆動部により図中時計方向及び反時計方向にそれぞれ回転することにより、分離繰出ローラ29により繰り出された紙幣BLを1枚ずつ搬送部14へ送り出す。
また紙幣入出金部5には、光学式センサ等で構成された紙幣検出センサ(図示せず)が設けられ、紙幣収容部22の紙幣BLの存否を確認することにより、紙幣収容部22の全ての紙幣BLが分離して繰り出されたか否かを判定し、その判定結果を紙幣制御部16(図1)へ通知する。
このように紙幣入出金部5は、分離繰り出しする紙幣BLと集積する紙幣BLとを、同一の紙幣収容部22に収容しつつ、互いに物理的に分離する仕切板を設けないことにより、部材を簡略化するようになされている。
鑑別部11(図2)は、その内部で紙幣を搬送しながら、光学素子や磁気検出素子等を用いて当該紙幣の金種及び真偽、並びに損傷の程度等(正損)を鑑別し、その鑑別結果を紙幣制御部16(図1)へ通知する。これに応じて紙幣制御部16は、取得した鑑別結果に基づいて当該紙幣の搬送先を決定する。
また鑑別部11は、内部を搬送させた紙幣の枚数を計数し、計数結果を紙幣制御部16へ通知する。
一時保留部12は、入金時に顧客が紙幣入出金部5へ投入した紙幣の全てを一時的に保留すると共に、その後鑑別部11で入金可能と鑑別された紙幣を、入金が確定するまで一時的に保留する。
また紙幣入出金機10の内部には、下側に金種別の紙幣カセット等を有する紙幣収納部15と、鑑別部11において破損した紙幣(いわゆる損券)と鑑別された紙幣及び5千券や2千券等の還流されない金種の紙幣を格納する損券庫18とが設けられている。
紙幣収納部15は、図示しない収納排出機構により、搬送部14から搬送されてきた紙幣を取り込んで紙幣カセット17A、17B、17C及び17D(以下まとめて紙幣カセット17と呼ぶ)に収納させ、また紙幣カセット17に収納されている紙幣を排出して搬送部14へ供給するようになされている。
[1−3.現金自動預払機の回路構成]
現金自動預払機1の内部には、図4に示すように、現金自動預払機1全体を統括制御する主制御部9と、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣制御部16等が設けられている。
主制御部9は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やワークエリアとして用いられるRAM(Random Access Memory)等を有しており、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、ROM(Read Only Memory)等でなる記憶部20から基本プログラムや各種アプリケーションプログラムを読み出して実行することにより、入金取引や出金取引等の種々の処理を行うようになされている。
また主制御部9は、顧客との間で行われる各種取引に関して統括的な制御を行うようになされており、顧客との取引内容に応じて、硬貨入出金部7、紙幣入出金部5、通帳取扱部8、カード・レシート取扱部4及び顧客操作部6をそれぞれ制御するようになされている。
係員操作部19は、例えば筐体2の背面に設けられると共に所定の操作キーを有しており、現金自動預払機1を管理する金融機関の職員等(以下これを係員と呼ぶ)による当該操作キーを介した操作を受け付け、その操作指示を主制御部9へ供給する。
紙幣制御部16は、主制御部9と同様、図示しないCPUやRAM等を有しており、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、ROM等でなる記憶部21から基本プログラムや、入金処理プログラム等の各種アプリケーションプログラムを読み出して実行することにより、紙幣の搬送先を決定する処理等、種々の処理を行うようになされている。
また紙幣制御部16は、主制御部9と連携しながら鑑別部11、一時保留部12及び搬送部14等といった各部の動作を制御することにより、各部の間で紙幣を搬送し、また各部に紙幣を収納し、或いは各部から紙幣を排出するようになされている。
例えば顧客が紙幣を入金する入金取引を行う場合、主制御部9は、顧客操作部6を介して所定の操作入力を受け付けた後、紙幣入出金部5(図2)のシャッタを開いて紙幣を投入させる。
続いて主制御部9は、紙幣制御部16と連携し、投入された紙幣の全てを搬送部14を介して1枚ずつ鑑別部11へ搬送して計数させ、一時保留部12へ搬送して一時的に保留させる。
これにより紙幣制御部16は、入金取引において紙幣入出金部5に投入された全ての紙幣(以下では、全投入紙幣とも呼ぶ)の枚数である投入紙幣枚数を得る。
続いて紙幣制御部16は、一時保留部12に保持させた全投入紙幣を紙幣入出金部5へ搬送し、集積させる。
さらに紙幣制御部16は、紙幣入出金部5から紙幣を1枚ずつ鑑別部11へ搬送して鑑別させ、正常紙幣と鑑別された紙幣を一時保留部12へ搬送して一時的に保留させる一方、取引すべきでないと鑑別された異常紙幣を紙幣入出金部5へ搬送して集積させる。
このとき紙幣制御部16は、紙幣入出金部5における分離繰出機構24(図3)の動作を停止させると共に集積機構23の動作を開始させることにより、紙幣入出金部5に紙幣が存在する場合は、当該紙幣の上に異常紙幣を集積させる。
全ての紙幣の鑑別を一通り終えると、正常紙幣は一時保留部12に保持され、異常紙幣は紙幣入出金部5に集積された状態となる。
続いて紙幣制御部16は、紙幣入出金部5に集積された全ての異常紙幣を1枚ずつ鑑別部11へ再び搬送することにより、再鑑別動作(リトライ動作)を行わせ、正常紙幣と鑑別された紙幣を一時保留部12へ搬送して一時的に保留させる一方、異常紙幣を紙幣入出金部5へ再び搬送して集積させる。
このように現金自動預払機1は、主制御部9及び紙幣制御部16の制御に基づき、全投入紙幣を一時保留部12へ搬送しつつ鑑別部11により投入紙幣枚数を確定した後に当該全投入紙幣の鑑別を行い、異常紙幣を紙幣入出金部5へ集積させて繰り返し鑑別する入金処理を実行するようになされている。
鑑別の結果、投入された紙幣が全て正常紙幣であると判定された場合、その後主制御部9は、顧客操作部6を介して顧客に入金金額を確定させると共に、紙幣制御部16と連携して一時保留部12に保留している紙幣を再び鑑別部11へ搬送して金種を再鑑別させて、鑑別された金種に応じて紙幣収納部15の各紙幣カセット17へ搬送し収納させるようになされている。
また、例えば顧客へ紙幣を出金する出金取引を行う場合、主制御部9は、カード・レシート取扱部4を介して顧客にキャッシュカードを挿入させて口座番号等を読み取り、また顧客操作部6を介して出金すべき金額等を入力させる。
続いて主制御部9は、紙幣制御部16と連携し、紙幣収納部15の各紙幣カセット17A〜17Dから出金すべき金額に応じた紙幣を排出させ、搬送部14により鑑別部11へ順次搬送して鑑別させ、正常紙幣と鑑別された紙幣を紙幣入出金部5へ搬送する一方、破損又は汚損していると鑑別された損券を損券庫18へ搬送して収納させる。
その後主制御部9は、紙幣入出金部5のシャッタを開いて顧客に紙幣を取り出させると共に、カード・レシート取扱部4を介して顧客にキャッシュカードを返却し、さらに取引内容を印刷したレシートを排出させる。
[1−4.入金処理手順]
次に、現金自動預払機1による入金処理の具体的な処理手順について、図5及び図6のフローチャートを用いて詳細に説明する。
現金自動預払機1の紙幣制御部16は、電源が投入され基本プログラムが実行された後、記憶部21から入金処理プログラムを読み出して実行することにより入金処理手順RT1を開始し、ステップSP1へ移る。
ステップSP1において紙幣制御部16は、正常紙幣カウンタOK_CNT、異常紙幣カウンタNG_CNT及びリトライカウンタRTY_CNTを”0”で初期化し、次のステップSP2へ移る。
ここで、正常紙幣カウンタOK_CNTは、全投入紙幣のうち鑑別部11で正常紙幣と鑑別された紙幣の枚数を示しており、異常紙幣カウンタNG_CNTは、全投入紙幣のうち鑑別部11で異常紙幣と鑑別された紙幣の枚数を示している。またリトライカウンタRTY_CNTは、異常紙幣と鑑別された紙幣を紙幣入出金部5から再度鑑別部11へ搬送し、再鑑別した回数、すなわち鑑別をリトライした回数を示している。
ステップSP2において紙幣制御部16は、紙幣入出金部5に投入された紙幣の全てを、鑑別部11を経由して一時保留部12へ搬送する。このとき紙幣制御部16は、鑑別部11において紙幣の真偽の鑑別は行わずに紙幣の枚数の計数を行い、投入枚数カウンタT_CNTを設定し、次のステップSP3へ移る。
ここで投入枚数カウンタT_CNTは、鑑別部11において計数した、顧客が投入した投入紙幣の総数、すなわち投入紙幣枚数を示している。
ステップSP3において紙幣制御部16は、一時保留部12に保持した全ての紙幣を紙幣入出金部5へ搬送し、次のステップSP4へ移る。
このように紙幣制御部16は、鑑別部11において鑑別動作を行う前に、全投入紙幣の総数を計数し、投入紙幣枚数を得るようになされている。
ステップSP4において紙幣制御部16は、紙幣入出金部5から1枚ずつ紙幣を鑑別部11へ搬送して鑑別処理を行うことにより正常紙幣か異常紙幣かを判定し、次のステップSP5へ移る。
ステップSP5において正常紙幣であると判定された場合、紙幣制御部16は、ステップSP6へ移り、紙幣を鑑別部11から一時保留部12へ搬送して保持させ、次のステップSP7へ移る。
ステップSP7において紙幣制御部16は、正常紙幣カウンタOK_CNTを1だけ加算し、次のステップSP10へ移る。
一方ステップSP5において異常紙幣であると判定された場合、紙幣制御部16は、ステップSP8へ移り、紙幣を鑑別部11から紙幣入出金部5へ搬送して集積させ、次のステップSP9へ移る。
ステップSP9において紙幣制御部16は、異常紙幣カウンタNG_CNTを1だけ加算し、次のステップSP10へ移る。
ステップSP10において紙幣制御部16は、正常紙幣カウンタOK_CNTの値と異常紙幣カウンタNG_CNTの値とを加算した和の値が、投入枚数カウンタT_CNTと等しいか否かを判定する。
ステップSP10において否定結果が得られると、このことは正常紙幣カウンタOK_CNTの値と異常紙幣カウンタNG_CNTの値との和が、投入枚数カウンタT_CNTに達しておらず、紙幣入出金部5に集積された紙幣の全てが1回ずつ鑑別されたわけではなく、未だ鑑別していない紙幣が存在することを表し、このとき紙幣制御部16はステップSP4へ移り、鑑別部11により次の紙幣の鑑別を行う。
一方ステップSP10において肯定結果が得られると、このことは紙幣入出金部5に集積された紙幣の全てが一通り鑑別されたことを表し、このとき紙幣制御部16はステップSP11へ移る。
このように紙幣制御部16は、正常紙幣を一時保留部12へ搬送すると共に、異常紙幣を紙幣入出金部5へ搬送し集積する。また紙幣制御部16はその後の処理において、紙幣入出金部5へ集積した異常紙幣のみを繰り返し再鑑別する。
ステップSP11において紙幣制御部16は、リトライカウンタRTY_CNTを1だけ加算し、次のステップSP12へ移る。
ステップSP12において紙幣制御部16は、リトライカウンタRTY_CNTがリトライ限度回数R_MAX_CNTより小さいか否かを判定する。
リトライ限度回数R_MAX_CNTとは、予め設定された、紙幣入出金部5に集積された異常紙幣を一通り再鑑別する回数(リトライ回数)の最大値を示している。
ステップSP12において肯定結果が得られると、このことはリトライカウンタRTY_CNTがリトライ限度回数R_MAX_CNTに達していないため、この後も引き続き再鑑別動作を行うことを表し、このとき紙幣制御部16はステップSP13へ移る。
ステップSP13において紙幣制御部16は、異常紙幣カウンタNG_CNTが”0”であるか否かを判定する。
ステップSP13において否定結果が得られると、このことは未だ異常紙幣が存在するために再鑑別動作を行う必要があることを表し、このとき紙幣制御部16はステップSP14へ移る。
ステップSP14において紙幣制御部16は、異常紙幣カウンタNG_CNTを”0”で初期化してステップSP4へ戻り、紙幣入出金部5に集積された異常紙幣の再鑑別を行う。
一方ステップSP12において否定結果が得られると、このことはリトライカウンタRTY_CNTがリトライ限度回数R_MAX_CNTに達したため、これ以上は再鑑別動作を行わないことを表し、このとき紙幣制御部16はステップSP15へ移る。
ステップSP15において紙幣制御部16は、紙幣入出金部5に集積している異常紙幣の上に、一時保留部12に保持している正常紙幣を集積し、顧客に投入紙幣を返却して、ステップSP16へ移り、入金処理手順RT1を終了する。
一方ステップSP13において肯定結果が得られると、このことは投入紙幣が全て正常紙幣であったため一時保留部12へ搬送されたことを表し、このとき紙幣制御部16はステップSP16へ移り、入金処理手順RT1を終了する。
[1−5.動作及び効果]
以上の構成において、紙幣入出金機10は、本来鑑別機能を有する鑑別部11において、まず鑑別を行わずに投入紙幣枚数を計数するようにした。
その後紙幣入出金機10は、鑑別部11により鑑別を行い、正常紙幣を一時保留部12へ搬送して枚数を計数すると共に、異常紙幣を紙幣入出金部5へ搬送して枚数を計数するようにした。
さらに紙幣入出金機10は、紙幣入出金部5に集積させた異常紙幣の鑑別を一通り行う再鑑別動作を繰り返し行い、正常紙幣は一時保留部12に保留させることでその後の鑑別は行わない一方、異常紙幣は紙幣入出金部5に再び集積させることで、次の再鑑別動作の対象とするようにした。
このため紙幣入出金機10は、正常紙幣の枚数と異常紙幣の枚数との和が投入紙幣枚数に達したか否かを判定するだけで、再鑑別動作を行う際、紙幣入出金部5に集積された紙幣を一通り鑑別したことを認識できる。
すなわち紙幣入出金機10は、全投入紙幣の枚数の総数をまず計数して投入紙幣枚数を確定するというシンプルな処理を行うだけで、その後の異常紙幣の再鑑別回数を正確に把握できる。
ここで、紙幣入出金部において、分離繰り出しする紙幣と集積する紙幣とを物理的に分離する仕切板が設けられた紙幣入出金機の場合、投入紙幣枚数を計数することなく、投入紙幣を鑑別部により鑑別し、正常紙幣を一時保留部に保持させる一方、異常紙幣を紙幣入出金部へ集積する。
紙幣入出金部において異常紙幣は、繰り出される紙幣とは仕切板で物理的に分離されているため、一体になることはない。このため紙幣入出金機は、紙幣入出金部において繰り出されるべき未鑑別の紙幣が存在しなくなったとき、紙幣を一通り鑑別したと認識することができる。
これに対し本実施の形態による紙幣入出金部5は、分離繰り出しする紙幣と集積する紙幣とを物理的に分離する仕切板を設けないことにより、部材を簡略化しコストダウンができる。しかしながらその反面、繰り出す紙幣の上に異常紙幣が接触して集積されるため、紙幣入出金機10は、紙幣入出金部5から繰り出す紙幣と、当該紙幣入出金部5に集積する紙幣とを物理的に分離して管理することができない。
このため従来の現金自動預払機においては、同一の記番号を読み取った場合、一通り紙幣を鑑別したと判定していた。
しかしながら従来の現金自動預払機は、記番号が読み取れない場合、紙幣を一通り鑑別したことを認識できずに、際限なく紙幣を鑑別し続けてしまう。
これに対し本実施の形態による紙幣入出金機10は、記番号を読み取ることなく、まず投入紙幣枚数を確定するため、正常紙幣の枚数と異常紙幣の枚数との和を投入紙幣枚数と比較することで、紙幣入出金部5に収容された紙幣を一通り鑑別したことを認識できる。
また従来の現金自動預払機においては、記番号が読み取れずに際限なく鑑別してしまう場合に備えて、紙幣が連続して異常紙幣と鑑別された枚数を計数して限度枚数に達した場合や、投入された紙幣が異常紙幣と鑑別された枚数を累積して限度枚数に達した場合に、入金処理を終了させることも考えられる。
しかしながらそのような場合、例えば限度枚数が10枚と設定されていて、10枚以上投入された投入紙幣に10枚異常紙幣が含まれていた場合、10枚異常紙幣を検出した時点で入金処理を終了させてしまうため、その後の紙幣は鑑別されないことになってしまう。
これに対し本実施の形態による紙幣入出金機10は、記番号を読み取ることなく、まず投入紙幣枚数を確定するため、異常紙幣と鑑別された枚数が限度枚数に達したか否かの判定をする必要がない。このため紙幣入出金機10は、投入紙幣を全て鑑別することができる。
また紙幣入出金機10は、正常紙幣カウンタOK_CNTと異常紙幣カウンタNG_CNTとを用いることにより、入金処理中において、正常紙幣の枚数と異常紙幣の枚数とを常に管理することができる。
以上の構成によれば、紙幣入出金機10は、繰り出される紙幣と集積される紙幣とを分別せず収容する紙幣入出金部5において、投入され収容された複数の紙幣を1枚ずつ分離して繰り出す分離繰出機構24と、搬送された紙幣を、収容されている紙幣に重ねて集積する集積機構23とを設けるようにした。また紙幣入出金機10は、搬送部14により少なくとも分離繰出機構24と集積機構23との間で紙幣を1枚ずつ搬送し、鑑別を行う前に、搬送部14上に設けられた鑑別部11により、紙幣入出金部5に投入された紙幣の総数である投入紙幣枚数を計数するようにした。
これにより紙幣入出金機10は、正常紙幣の枚数と異常紙幣の枚数との和を投入紙幣枚数と比較することで、紙幣入出金部5に収容された紙幣を一通り鑑別したことを認識し、再鑑別回数を正確に把握できる。
[2.他の実施の形態]
なお上述した実施の形態においては、搬送部14により搬送される紙幣を計数部としての鑑別部11により計数する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えば一時保留部12における紙幣の出入口の近傍等、鑑別部11とは別に、搬送時に紙幣が通過する箇所に当該紙幣を検出するセンサを設け、当該センサの検出結果を基に紙幣の枚数を計数しても良い。但し、鑑別部11において紙幣の計数を行った方が、構成を簡略化できる。
また上述した実施の形態においては、一時保留部12に投入紙幣を一旦保持させる場合について述べた。
本発明はこれに限らず、特に投入紙幣の総数が少ない場合、一時保留部12に投入紙幣を一旦保持させることなく、搬送部14上に紙幣を搬送させつつ保持させて鑑別部11により投入紙幣枚数の計数を行った後、紙幣入出金部5に集積しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、紙幣入出金部5に設けられた紙幣検出センサによって紙幣収容部22の紙幣の存否を確認することにより、紙幣収容部22の全ての紙幣が繰り出されたか否かを判定する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えば紙幣の記番号を鑑別部11で読み取り、同一の記番号が印刷された紙幣を検知すると全ての紙幣が繰り出されたと判定しても良く、紙幣の破れや汚損等の特徴を鑑別部11で読み取り、同一の特徴を有する紙幣を検知すると全ての紙幣が繰り出されたと判定しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、入金処理手順RT1において紙幣の記番号は確認しない場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば鑑別部11において紙幣の記番号を読み取り、同一の記番号が印刷された紙幣を検知した場合、紙幣を一通り鑑別したと判定する処理を組み合わせても良い。
さらに本発明においては、上述した紙幣入出金部5の構成に限らず、要は、分離する紙幣と集積する紙幣とが分別されていない紙幣入出金部であれば良い。
さらに本発明においては、入金処理手順RT1のステップSP12において否定結果が得られた場合、投入紙幣に異常紙幣が混入していることを顧客操作部6に表示することにより顧客に伝えると共に、何枚目の紙幣が異常であったかを伝え、投入する紙幣の交換を促しても良い。
さらに本発明においては、入金処理手順RT1のステップSP12において否定結果が得られた場合、リトライカウンタRTY_CNTの値を用いて、例えば「10回確認しましたがお預かりできません」と顧客操作部6に表示することにより顧客に伝えても良い。
さらに本発明においては、入金処理手順RT1のステップSP12において否定結果が得られた場合、異常紙幣を顧客に返却することなく、損券庫18に搬送して格納させても良い。
さらに上述した実施の形態においては、紙幣制御部16により入金処理手順RT1(図5及び図6)を実行する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えば主制御部9により、或いは主制御部9と紙幣制御部16との協働により入金処理手順RT1を実行しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、記憶部21に予め記憶させておいた入金処理プログラムを読み出して実行する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースやIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.3ab等のネットワーク、或いはCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)等の外部記憶媒体を介して、外部から入金処理プログラムを取得して実行しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、現金を取引する現金自動預払機1において、媒体としての紙幣を内部で搬送し、鑑別部11により鑑別し、一時保留部12又は紙幣入出金部5に搬送する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えば商品券や金券、入場券等のような薄い紙状の媒体を搬送し、その当該媒体を鑑別部により鑑別し、一時保留部又は紙幣入出金部に搬送する種々の装置に適用しても良い。
また、例えば紙幣を入出する紙幣入出金機や紙幣を所定枚数ごとに施封する施封小束支払機等、紙幣や硬貨の取引に関する種々の処理を行う複数種類の装置の組み合わせにより構成された現金処理装置に本発明を適用してもよい。
さらに上述した実施の形態においては、入金取引及び出金取引を行う現金自動預払機に本発明を適用する場合について述べたが、入金取引のみを行う装置に本発明を適用しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、媒体収容部としての紙幣入出金部5と、搬送路としての搬送部14と、計数部としての鑑別部11とによって媒体処理装置としての紙幣入出金機10を構成する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる媒体収容部と、搬送路と、計数部とによって媒体処理装置を構成しても良い。
本発明は、正常な媒体と異常な媒体とを鑑別する種々の装置でも利用できる。
1……現金自動預払機、2……筐体、3……接客部、4……カード・レシート取扱部、5……紙幣入出金部、6……顧客操作部、7……硬貨入出金部、8……通帳取扱部、9……主制御部、10……紙幣入出金機、11……鑑別部、12……一時保留部、13……取忘れ回収庫、14……搬送部、15……紙幣収納部、16……紙幣制御部、17A、17B、17C、17D……紙幣カセット、18……損券庫、19……係員操作部、20……記憶部、21……記憶部、22……紙幣収容部、23……集積機構、24……分離繰出機構、25……紙幣プール壁、26……開口部、27……紙幣入出金口、28……集積ローラ、29……分離繰出ローラ、30……フィードローラ、31……舌片、OK_CNT……正常紙幣カウンタ、NG_CNT……異常紙幣カウンタ、RTY_CNT……リトライカウンタ、T_CNT……投入枚数カウンタ、R_MAX_CNT……リトライ限度回数、BL……紙幣。

Claims (7)

  1. 投入され収容された複数の紙葉状の媒体を1枚ずつ分離して繰り出す分離繰出機構と、搬送された媒体を集積する集積機構とが設けられ、繰り出される上記媒体と集積される上記媒体とを分別せず収容する媒体収容部と、
    少なくとも上記分離繰出機構と上記集積機構との間で上記媒体を1枚ずつ搬送する搬送路と、
    上記搬送路上に設けられ、上記媒体収容部に投入された上記媒体の総数である投入媒体枚数を計数する計数部と
    上記搬送路上に設けられ、上記媒体を一時的に保持する媒体保持部と、
    上記搬送路上に設けられ、上記媒体が正常であるか異常であるかを鑑別する鑑別部と、
    上記媒体収容部に投入された上記媒体が全て当該媒体収容部から繰り出されるまで、上記計数部により計数された上記媒体を上記媒体保持部へ搬送させて保持させ、上記媒体が全て当該媒体収容部から繰り出されると、上記媒体保持部から上記媒体を上記媒体収容部へ集積させ、その後、上記計数部により計数され上記媒体収容部に集積された上記媒体を上記鑑別部に搬送させ、当該鑑別部により正常と鑑別された媒体を上記媒体保持部に保持させる一方、異常と鑑別された媒体を上記媒体収容部へ集積させ、正常と鑑別された媒体の枚数である正常媒体枚数と、異常と鑑別された媒体の枚数である異常媒体枚数とを計数し、上記正常媒体枚数と上記異常媒体枚数との和が上記投入媒体枚数に達した際、上記媒体収容部に集積された媒体を一通り鑑別したと判定する制御部と
    を有する媒体処理装置。
  2. 上記制御部は、異常と鑑別され上記媒体収容部に集積された媒体を上記鑑別部により再び鑑別させ、当該鑑別部により正常と鑑別された媒体を上記媒体保持部に保持させる一方、異常と鑑別された媒体を再び上記媒体収容部へ集積させる鑑別動作を繰り返し行う
    請求項に記載の媒体処理装置。
  3. 上記制御部は、上記鑑別動作を、予め設定された鑑別限度回数に達するまで繰り返し行う
    請求項に記載の媒体処理装置。
  4. 上記制御部は、上記異常媒体枚数が0となった場合、上記媒体収容部に投入された媒体は全て正常であったと判定する
    請求項に記載の媒体処理装置。
  5. 上記計数部は、上記鑑別部に設けられている
    請求項に記載の媒体処理装置。
  6. 投入され収容された複数の紙葉状の媒体を1枚ずつ分離して繰り出す分離繰出機構と、搬送された媒体を集積する集積機構とが設けられ、繰り出される上記媒体と集積される上記媒体とを分別せず収容する媒体収容部と、
    少なくとも上記分離繰出機構と上記集積機構との間で上記媒体を1枚ずつ搬送する搬送路と、
    上記搬送路上に設けられ、上記媒体が正常であるか異常であるかを鑑別する鑑別部と、
    上記鑑別部により鑑別を行わせる前に、上記媒体収容部に投入された上記媒体の総数である投入媒体枚数を上記鑑別部により計数させる制御部と
    を有する媒体処理装置。
  7. 情報処理装置に対し、
    投入され収容された複数の紙葉状の媒体を1枚ずつ分離して繰り出す分離繰出機構と、搬送された媒体を集積する集積機構とが設けられ、繰り出される上記媒体と集積される上記媒体とを分別せず収容する媒体収容部に投入された上記媒体が全て当該媒体収容部から繰り出されるまで、少なくとも上記分離繰出機構と上記集積機構との間で上記媒体を1枚ずつ搬送する搬送路上に設けられた計数部により、上記媒体収容部に投入された上記媒体の総数である投入媒体枚数を計数し、計数された上記媒体を、上記搬送路上に設けられ、上記媒体を一時的に保持する媒体保持部へ搬送させて保持させ、上記媒体が全て当該媒体収容部から繰り出されると、上記媒体保持部から上記媒体を上記媒体収容部へ集積させ、その後、上記計数部により計数され上記媒体収容部に集積された上記媒体を、上記搬送路上に設けられ、上記媒体が正常であるか異常であるかを鑑別する鑑別部に搬送させ、当該鑑別部により正常と鑑別された媒体を上記媒体保持部に保持させる一方、異常と鑑別された媒体を上記媒体収容部へ集積させ、正常と鑑別された媒体の枚数である正常媒体枚数と、異常と鑑別された媒体の枚数である異常媒体枚数とを計数し、上記正常媒体枚数と上記異常媒体枚数との和が上記投入媒体枚数に達した際、上記媒体収容部に集積された媒体を一通り鑑別したと判定する制御ステップ
    を実行させる媒体処理プログラム。
JP2012152588A 2012-07-06 2012-07-06 媒体処理装置及び媒体処理プログラム Active JP5974689B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012152588A JP5974689B2 (ja) 2012-07-06 2012-07-06 媒体処理装置及び媒体処理プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012152588A JP5974689B2 (ja) 2012-07-06 2012-07-06 媒体処理装置及び媒体処理プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014016717A JP2014016717A (ja) 2014-01-30
JP5974689B2 true JP5974689B2 (ja) 2016-08-23

Family

ID=50111369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012152588A Active JP5974689B2 (ja) 2012-07-06 2012-07-06 媒体処理装置及び媒体処理プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5974689B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110599668A (zh) * 2019-08-26 2019-12-20 深圳市合众金融设备服务有限公司 钞箱纸币数量的异常检测方法、系统、服务器和金融设备

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4012423B2 (ja) * 2002-03-26 2007-11-21 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 紙幣取扱装置
JP4839896B2 (ja) * 2006-03-09 2011-12-21 沖電気工業株式会社 紙幣入出金機およびその紙幣入出金機を搭載した自動取引装置
JP5614225B2 (ja) * 2010-10-14 2014-10-29 沖電気工業株式会社 紙幣入出金機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110599668A (zh) * 2019-08-26 2019-12-20 深圳市合众金融设备服务有限公司 钞箱纸币数量的异常检测方法、系统、服务器和金融设备
CN110599668B (zh) * 2019-08-26 2021-05-11 深圳市合众金融设备服务有限公司 钞箱纸币数量的异常检测方法、系统、服务器和金融设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014016717A (ja) 2014-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5971147B2 (ja) 媒体処理装置
JP5626732B2 (ja) 紙葉類取扱装置
WO2010049968A1 (ja) 貨幣処理装置
JP2010277365A (ja) 自動取引装置
JP2012048538A (ja) 紙葉類取扱装置
JP5336069B2 (ja) 紙幣入出金機
JP4839896B2 (ja) 紙幣入出金機およびその紙幣入出金機を搭載した自動取引装置
JP6225715B2 (ja) 紙幣処理装置及び紙幣取引装置
JP2021056554A (ja) 現金処理装置
JP4951251B2 (ja) 現金自動取引装置
JP6098455B2 (ja) 紙幣処理装置
JP5974689B2 (ja) 媒体処理装置及び媒体処理プログラム
CN106575458B (zh) 纸币交易装置
WO2015040901A1 (ja) 媒体繰出装置及び媒体取引装置
JP6681234B2 (ja) 貨幣処理装置
JP6589689B2 (ja) 小束処理装置
KR20070031764A (ko) 금융자동화기기의 출금 방법 및 장치
JP6213141B2 (ja) 媒体処理装置
JP6152780B2 (ja) 小束収納庫及び小束処理装置
JP3120397B2 (ja) 自動取引装置
WO2020059254A1 (ja) 紙幣処理装置及び紙幣処理システム
WO2019159433A1 (ja) 自動取引装置
JP2968322B2 (ja) 現金入出金装置
JP2902764B2 (ja) 現金入出金装置
JP6206170B2 (ja) 小束処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160704

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5974689

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150