JP5974442B2 - レンズ鏡筒、カメラシステム及びカメラボディ - Google Patents
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Description
振れを検出する検出部と、
補正レンズを移動させることにより被写体像の振れを補正する補正部と、
前記カメラボディが第1撮影シーンの撮影に適した第1モードに設定されているとき、撮影前に前記補正レンズの可動範囲の中央側に前記補正レンズを移動させることを禁止する情報を受信し、前記カメラボディが第2撮影シーンの撮影に適した第2モードに設定されているとき、撮影前に前記補正レンズの可動範囲の中央側に前記補正レンズを移動させることを禁止しない情報を受信する受信部と、
前記検出部の検出結果、及び、前記受信部が受信した前記情報を用いて前記補正部を制御する制御部とを有する。
前記第2モードは、夜景を撮影するのに適したモード、風景を撮影するのに適したモード、及び、ポートレートモードの少なくとも1つであってもよい。
振れを検出する検出部と、
補正レンズを移動させることにより被写体像の振れを補正する補正部と、
前記カメラボディが第1露出モードに設定されているとき、撮影前に前記補正レンズの可動範囲の中央側に前記補正レンズを移動させることを禁止する情報を受信し、前記カメラボディが第2露出モードに設定されているとき、撮影前に前記補正レンズの可動範囲の中央側に前記補正レンズを移動させることを禁止しない情報を受信する受信部と、
前記検出部の検出結果、及び、前記受信部が受信した前記情報を用いて前記補正部を制御する制御部とを有する。
光学系による像を撮像する撮像部と、
第1撮影シーンの撮影に適した第1モードと、第2撮影シーンの撮影に適した第2モードに設定可能な設定部と、
前記設定部が前記第1モードに設定されているとき、撮影前に被写体像の振れを補正する補正レンズが前記補正レンズの可動範囲の中央側に移動することを禁止する情報を前記交換レンズに送信し、前記設定部が前記第2モードに設定されているとき、撮影前に前記補正レンズが前記可動範囲の中央側に移動することを禁止しない情報を前記交換レンズに送信する送信部とを有する。
前記第2モードは、夜景を撮影するのに適したモード、風景を撮影するのに適したモード、及び、ポートレートモードの少なくとも1つであってもよい。
光学系による像を撮像する撮像部と、
第1撮影シーンの撮影に適した第1モードと、第2撮影シーンの撮影に適した第2モードに設定可能な設定部と、
前記設定部が第1露出モードに設定されているとき、撮影前に被写体像の振れを補正する補正レンズの可動範囲の中央側に前記補正レンズを移動させることを禁止する情報を前記交換レンズに送信し、前記設定部が第2露出モードに設定されているとき、前記可動範囲の中央側に前記補正レンズを移動させることを禁止する情報を前記交換レンズに送信する送信部とを有する。
本発明を、着脱可能な交換レンズとカメラボディから成るレンズ交換式ディジタルスチルカメラに応用した場合の例を、図1を用いて説明する。
ボディ制御部510は、ワンチップマイクロコンピュータ等で構成され、本ボディ部501の全制御を受け持つ。ボディ制御部510は、後述するレンズ部701のレンズ制御部710と通信を行い、相互の情報を授受することができる。
ボディ制御部510は、シャッタ駆動部517を用いてシャッタ508を制御し、必要なタイミングでシャッタ508の開閉を行う。撮像素子509は、被写体像を撮像し撮像信号(撮影結果)を出力する。ボディ制御部510は、撮像素子509から得られた撮像信号に画像処理を実行し、撮影画像を得る。ボディ制御部510は撮影画像等を外部液晶モニタ519に表示すると共に、必要に応じて撮影画像を記憶媒体531に記憶、或いは、記憶媒体531から記憶された撮影画像の読み出しを行う。
ボディ制御部510には、操作部518が接続されている。ユーザは、操作部518を操作することにより、撮影モード等の情報を入力(設定)可能である。ボディ制御部510は、ユーザにより設定された撮影モード等の情報を、外部液晶モニタ519に表示可能である。
ボディ制御部510は、集音部530から得られたカメラの周囲音を集音し、必要に応じて記憶媒体531に記憶、或いは、記憶媒体531から集音されたデータの読み出しを行う。
ボディ制御部510は、ファインダ用液晶モニタ507aとファインダ用光学系507bとから成るファインダ507に、外部液晶モニタ519と同様に、撮像素子509から得られた撮影結果を含む種々の情報を表示させることができる。
レンズ制御部710は、ワンチップマイクロコンピュータ等で構成され、レンズ部701の全制御を受け持つ。レンズ制御部710は、振れ検出の信号等アナログ信号をディジタル値に変換するA/D変換器、各種時間を測定するタイマ等を内蔵する。以下では、レンズ制御部710がレンズ主制御部710aと振れ制御部710bとに機能上分かれている1つの制御手段であるものとして説明を行う。但し、本発明はこのような実施形態に限られるものではない。例えば、レンズ主制御部710aをさらにいくつかの制御ブロックとしたり、複数のワンチップマイクロコンピュータ等で構成することも可能であるし、振れ制御部710bを独立したワンチップマイクロコンピュータ等とし、それぞれの制御ブロックをシリアル通信等で通信可能な構成とすることにより、同様な動作を行うことも可能である。
レンズ主制御部710aは、ズーミングレンズ位置検出部713によりズーミングレンズ703の位置を検出し、又、ズーミングレンズ駆動部712によりズーミングレンズ703を撮影光軸702方向に駆動することで、撮影焦点距離を可変する。
レンズ主制御部710aは、フォーカシングレンズ位置検出部716によりフォーカシングレンズ705の位置を検出し、又、フォーカシングレンズ駆動部715によりフォーカシングレンズ705を撮影光軸702方向に駆動することで、ボディ部501の撮像素子509の撮像面に結像された被写体像のピントを調整する。
振れ制御部710bは、振れ補正回路部714を制御し、補正レンズ704をX軸、Y軸方向にシフトさせる。これにより、ボディ部501の撮像素子509の結像面に結像された被写体像の振れ(像振れ)が補正される。詳細は後述する。
ボディ部501に関し、特に操作部518と、カメラの各種モードの設定に関して記す。
図2は、ボディ部501を裏(非被写体)側から見たもので、本発明に関わる操作部518の各部材、及び、各種モードの設定に必要な外部液晶モニタ519の配置の例を示した図である。また、図3は、操作部518とボディ制御部510との接続を表した回路図である。
メイン釦91が押されると、ボディ制御部510は後述する通り本カメラのボディ部501の作動を開始、或いは、終了させる。メニュー釦93が押されると、ボディ制御部510は後述するように外部液晶モニタ519に設定メニューを表示させる。ユーザはこの設定メニューに対し、マルチセレクタ94により各種モード等の設定を行うことができる。
AFロック釦96が押されると、ボディ制御部510は、前記AF作動を止め、フォーカシングレンズ705の駆動を停止させる。
ボディ制御部510は、必要なタイミングで、撮像素子509から得られた撮像結果を基に自動測光(AE)動作を行っている。具体的には、被写体を測光し、撮像素子509の感度を変更したり、レンズ部701のレンズ制御部710に指示して絞り723の絞り値を調整したりして、撮像素子509面の輝度を最適に制御する。AEロック釦97が押されると、ボディ制御部510はこのAE作動を停止し、その時点のAE状態にロックする。
ユーザは撮影モードを始めとする本発明に関する各種モード、各種撮影条件、及びその他の設定を、メニュー釦93、マルチセレクタ94、及び、外部液晶モニタ519を用いて行う。
次にユーザは、マルチセレクタ94の上下釦(マルチセレクタ(上)釦94c、マルチセレクタ(下)釦94e)を操作し、外部液晶モニタ519に表示されるカーソル41(現在選択されている部分を示す図形であって、図4の例では網掛けされた長方形である)を移動させ、変更したい項目を選ぶ。次にユーザは、マルチセレクタ94の左右釦(マルチセレクタ(右)釦94b、マルチセレクタ(左)釦94d)を操作し、選ばれている項目(図4の例では、"振れ補正作動")の設定を変更する。図4の例では、"振れ補正作動"は現在、四角形42で囲まれた"AUTO"が設定されている。ユーザは、マルチセレクタ(右)釦94b、マルチセレクタ(左)釦94dを押し込むことで、当該設定を"AUTO","ON","OFF"のうち任意のものに変えることができる。
次に、振れ制御部710b、及び、振れ補正回路部714の作動を説明する。
本実施形態では、振動ジャイロ200aと振動ジャイロ処理部201aとを指して振れ検出部20aと称する。同様に、振動ジャイロ200bと振動ジャイロ処理部201bとを指して振れ検出部20bと称する。振動ジャイロ200a及び200bは、それぞれ前述の補正レンズ704の位置検出方向のX軸方向、Y軸方向の角速度を検出する。すなわち、振動ジャイロ200aがX軸方向用、振動ジャイロ200bがY軸方向用である。振動ジャイロ200a及び200bの出力は、それぞれ振動ジャイロ処理部201a(X軸方向用)、201b(Y軸方向用)により処理される。処理結果は検出された角速度に応じた信号として振れ制御部710bに出力される。つまり、振れ検出部20a及び20bは、本実施形態に係る撮像装置の振れを検出しこの振れに対応する信号を出力する。振れ制御部710bは、これらの信号を量子化し、振れ角速度ωを得る。
図7を用いて、図6のLPF2、オフセット電圧調整部3の部分をさらに詳細に説明する。
次に、振れ角速度基準値算出部5の作動を記す。
図9に示されるLPF5aは、作動開始時の初期値をV0、カットオフ周波数をfcとするLPFである。初期値V0は、振れ検出部20aの作動開始時の振れ量子化値ω1とする。図9で示されるLPF5aの作動は、例えば、1msの所定間隔毎に繰り返し演算が行われ、入力Vinの高周波をカットするLPFとして作動する。1/Zとは、本LPF5aの前回の演算時のV4の値である。図9に示す例では1ms前のV4値を保持し、その保持値を使用する。
又、カットオフ周波数を変更可能なLPFであれば、図9に示される構成以外のLPFでも構わない。
詳細は、後述するが、以上の様な構成の振れ角速度基準値算出部5(LPFで構成)、又は、振れ量子化値ω1に施すHPFのカットオフ周波数fcは、種々な条件で可変される。
次に、振れ状態判定部6は、本カメラ(ボディ部501とレンズ部701で構成される)の振れの状態、具体的には、本カメラが、三脚に固定された状態なのか、構図が安定した状態であるか、構図を変更している状態(流し撮り等も含む)であるか等を検出する。振れ状態判定部6の作動を具体的な振れ波形に対して話しを進めてゆく。
図10は、構図が安定した状態から前と異なる被写体に構図を変更した場合の振れ量子化値ω1と、振れ角速度基準値ω0の様子を示した図である。
図10では、時刻t1の直前でカメラの構図を変更している。この例では、時刻t1に於いて、振れ量子化値ω1と振れ角速度基準値ω0の差が所定値ωth1(これを構図変更開始角速度閾値ωth1と呼ぶ)を超えたため、振れ状態判定部6は、振れ状態を構図変更中と判定している。その後、少なくとも構図変更が終了され、構図が決まったタイミングである時刻t4に於いて、振れ量子化値ω1と振れ角速度基準値ω0の差が所定値ωth2(これを構図変更終了角速度閾値ωth2と呼ぶ)内となったため、振れ状態判定部6は、振れ状態を構図安定状態(非構図変更中)と判定している。
このような場合に対応するため、振れ状態判定部6の構図変更判定条件に時間の要素を取り入れてもよい。例えば、振れ量子化値ω1と振れ角速度基準値ω0の差が、所定時間以上の間構図変更開始角速度閾値ωth1を超えていた場合に構図変更が開始されたと判定するようにしてもよい。同様に、振れ量子化値ω1と振れ角速度基準値ω0の差が、所定時間以上の間構図変更終了角速度閾値ωth2以下であった場合に構図変更終了と判定するようにしてもよい。
尚、後述する方法で、これら構図変更の各種閾値を変更するが、構図変更の開始、終了、或いは、構図変更しているか否かの判定に用いる閾値としては、上記の具体例に限定されるものではない。例えば、特開2002−99013号公報を始めとする従来技術に於いて、構図変更の検出に用いられている閾値を、後述する閾値の変更の対象としてもよい。
一方、カメラが三脚に固定されている状態か、手持ちの状態なのかについては、以下のような方法によりそれを検出する。
次に、振れ制御部710bで行われる、振れ角速度ωから補正レンズ704の制御すべき目標となる補正レンズ目標位置LCの算出方法に関して述べる。
ωbias(X)=Kbias×LC(X)3 … (1)
ω’=ω(X)−ωbias(X) … (2)
以上のような方法で、振れ角速度ω(X)が、補正レンズ目標位置LC(X)に変換される。この際、速度バイアス部600e及び減算部600aによる速度バイアスにより、補正レンズ目標位置LC(X)の算出過程において、リミット部600dが値を制限する状態が発生することを、効果的に抑制することができる。
図15は、補正レンズ704を撮影光軸702に垂直な平面の、お互いに該直交する方向にシフトさせる機構を示す模式図である。補正レンズ704を含む可動部81と、レンズ部701の部材に固定された固定部80の間に、摺動ボール82をサンドイッチし、付勢バネ83により可動部81と固定部80を撮影光軸702方向に付勢する。この摺動ボール82と付勢バネ83は、それぞれ3対設けられ、それぞれの摺動ボール82が、固定部80、可動部81の面を転がる、或いは、摺動することで、補正レンズ704が撮影光軸702と該垂直な平面内を滑らかに移動可能となる。
尚、可動部81には、摺動ボール82を取り囲むように可動部突起81a、81bを設け、摺動ボール82が思惑の位置範囲内に止まるようにしている。また、可動部突起81a、81bに対する固定部80に設けられた固定部突起80a、80bが、可動部81の可動範囲を制限している。
次に、補正レンズ704の位置検出は、ホール素子(X軸用)89a、及び、ホール素子(Y軸用)89bを、それぞれ、ホール素子処理部202a、202bにより処理し、振れ制御部710bに出力することにより行われる(図5参照)。振れ制御部710bは、ホール素子処理部202a、202bのアナログ信号をディジタル値に変換するA/D変換器をその内部に備えていて、ホール素子処理部202a、202bからの出力をディジタル値に変換し、X軸方向、及び、Y軸方向の補正レンズ704の位置(以下、補正レンズ位置LR(X)、及び、補正レンズ位置LR(Y)と記す)を検出する。以下、ホール素子処理部202a、202bを具体的な回路図を用いてさらに説明する。
ih≒vh_i/r331a … (3)
vhout(X)≒vhref−G0×(vhout−)−G1×vh_offset … (4)
次に、図5に戻り、補正レンズ704の駆動量D(X)(X軸駆動量)、駆動量D(Y)(Y軸駆動量)の算出方法に関して記す。補正レンズ704の駆動量D(X)、D(Y)は、前述(2)補正レンズ目標位置演算で算出された補正レンズ目標位置LCから算出される。
まず減算部610aは、補正レンズ目標位置LC(X)(前項(2)補正レンズ目標位置演算で算出された)と補正レンズ位置LR(X)(前項(3)補正レンズ位置検出で算出された)との差ΔL(X)を算出する。すなわち、ΔL(X)は次式(5)で与えられる。
ΔL(X)=LR(X)−LC(X) … (5)
次にこの制御誤差ΔL(X)から、乗算部610eが比例項駆動量Dprop(X)を、乗算部610dが積分項駆動量Dinte(X)を、乗算部610fが微分項駆動量Ddiff(X)をそれぞれ算出する。その後、加算部610gがそれらの加算値として補正レンズ704の駆動量D(X)を算出する。これらの各値は、次式(6)〜(9)により与えられる。
Dprop(X)=Kprop×ΔL(X) … (6)
Dinte(X)=Kinte×Σ(ΔL(X)) … (7)
Ddiff(X)=Kdiff×(今回のΔL(X)−前回のΔL(X))…(8)
D(X)=Dprop(X)+Dinte(X)+Ddiff(X) …(9)
減算部611aは、補正レンズ目標位置LC(前項(2)補正レンズ目標位置演算で算出された)と補正レンズ位置LR(X)(前項(3)補正レンズ位置検出で算出された)との差ΔL(X)を算出する。算出された制御誤差ΔL(X)は、ディジタルフィルタ部611bに送られる。ディジタルフィルタ部611bは、入力されたディジタル値に例えば図21で示される特性を有するディジタルフィルタを施す。乗算部611cはディジタルフィルタ部611bの出力に適正な制御ゲインGdを乗算し、補正レンズ704の駆動量D(X)として出力する。
次に、ボディ部501とレンズ部701との間で行われる通信(正確には、レンズ側電気接点711及びボディ側電気接点512を介して、ボディ部501内のボディ制御部510と、レンズ部701内のレンズ制御部710との間で行われる通信であるが、分かり易いように以下、上記のように言うこととする)について記す。なお、本実施形態においては、コマンド及びパラメタの送受信を行う受信部及び送信部は、レンズ制御部710及びボディ制御部510にそれぞれ含まれるが、受信部及び送信部はこれに限定されず、レンズ制御部710及びボディ制御部510から独立していても良い。
図22は、ボディ部−レンズ部間で行われる通信波形の一例を示したタイミングチャートである。図22の例では、ボディ部501からレンズ部701の信号:CS(チップセレクト)信号、CLK(クロック)信号、SO(シリアルアウト)信号と、レンズ部701からボディ部501の信号:SI(シリアルイン)信号によるクロック同期式シリアル通信が行われるものとし、ボディ部501(正確にはボディ制御部510)、及び、レンズ部701(正確にはレンズ主制御部710a)には、こうしたシリアル通信のハードウエアを内蔵するものとしている。又、通信の主導権、つまり、ボディ部−レンズ部との通信を開始するのは、常にボディ部501とする。
0:ボディ情報送信は、その後に続くパラメタによりレンズ部701で必要なボディ部501側の情報(ボディ情報)をボディ部501からレンズ部701に送信するコマンドである。ボディ情報の詳細は、後述する。1:レンズ情報は、その後に続くパラメタによりボディ部501で必要なレンズ部701側の情報(レンズ情報)をレンズ部701からボディ部501に送信するコマンドである。レンズ情報の詳細は、後述する。2:防振センタリングは、レンズ部701に、補正レンズ704をその可動中心にセンタリングさせるコマンドである。詳細は、後述する。3:動画防振開始は、レンズ部701に、動画撮影に最適な振れ補正を開始させるコマンドである。詳細は、後述する。
ボディ部501のボディ制御部510は、撮像素子509から、時刻t18〜時刻t27の間で画像aを、時刻t12〜時刻t29の間で画像bを得る。この2画像のズレから2画像:画像a、bの露光間隔間の撮像面に生じた撮像面振れ量を、図24の例では、時刻t30に於いて算出し、時刻t31のタイミングでボディ情報としてレンズ部701に送信する。
マイクロ時平行振れ補正機能有無は、レンズ部701にマイクロ時平行振れ補正機能を有するか否かを示す。本実施の形態(図1)には不図示であるが、近年、近接撮影を主とするマイクロレンズで、レンズ部701に3軸加速度センサを内蔵し、カメラに生じた平行振れを検出して補正する機能を有する一眼レフ用交換レンズが発売されている。図5に示されるような角速度センサ(振動ジャイロ200a、200b)のみを用いた場合には、カメラ(或いは、レンズ部701)に生じた角度振れは検出できるものの、カメラが光軸と直行する方向に移動した場合、角速度センサ(振動ジャイロ200a、200b)には出力が発生しないため、この振れの平行成分は検出できない。レンズ部701に加速度センサを内蔵し、カメラ(或いは、レンズ部701)に生じた平行振れ成分を検出し、それを補正するシステムをマイクロ時平行振れ補正と呼び、マイクロ時平行振れ補正機能有無は、そうした機能がレンズ部701に在るか否かを示す。
図6に於けるレンズ部701の振れ制御部710bは、前述の通り、振動ジャイロ(200a、200b)により得られた信号から振れ角速度ωを出力する。振れ制御部710bは、この振れ角速度ωを積分(若しくは、所定間隔で振れ角速度ωを積算することで同様に求めても構わない)して撮像面振れ角θvを求める。すなわち、撮像面振れ角θvは次式(10)により与えられる。
撮像面振れ角θv=∫ωdt≒Σω … (10)
撮像面全振れ量Limage0=fmm×tanθv … (11)
撮像面残留振れ量Limage1=fmm×tan(θv−θc) … (12)
又、上式(11),及び、上式(12)は、一般的な式であり、撮影光学系や、特に、近距離撮影時には、誤差を生じる場合がある。そういった場合には、その撮影光学系に合わせて上式(11),及び、上式(12)を立てれば良い。
次に、ボディ部501のシーケンスに応じて行われるボディ部−レンズ部間通信とレンズ部701の作動について記す。
ボディ部501は、時々刻々と変化するレンズ情報を、必要なレスポンス性を確保して取得する必要がある。又、レンズ部701は、ボディ部501のこれも時々刻々と変化するボディ情報を、必要なレスポンス性を確保して取得する必要がある。
ここでは、必要なレスポンスを確保する為、所定間隔で、それも、ボディ部501の撮像素子509の作動タイミングに同期して取得する方法を記す。
又、ボディ部501は、これとは別に、レンズ部701の作動を伴うコマンド(2:防振センタリング、3:動画防振開始、4:静止画防振開始等(図1参照))は、撮像素子509の作動に必ずしも同期させる必要はなく(同期させても構わない)、ボディ部501のシーケンス、詳細は後述するが、例えば、レリーズ釦90の半押しや全押し等に応じて、必要なタイミングでレンズ部701に指示を行う。
図27は、補正レンズ704をその可動中心にセンタリングし、撮影可能な状態とするためのボディ部501のレンズ部701への指示、及び、レンズ部701の作動を示すタイミングチャートである。ボディ部501は、必要なタイミング(図27の時刻t38)で、レンズ部701に"防振センタリング"を指示する。必要なタイミングとは、例えば、ボディ部501のメイン釦91がオンした等である。
レンズ部701は、これに従い、補正レンズ704をその可動範囲中央にセンタリングし、その後、センタ位置に保持制御する。
次に、ボディ部501のメイン釦91がオフした等で、少なくとも振れ補正関連の回路を含むカメラ全般の電源を遮断する必要が生じた場合のシーケンス例を図28を用いて説明する。
これを受け、レンズ部701は、補正レンズ704をゆっくりと重力方向に落下させる。重力方向は、ボディ部501から得たボディ姿勢情報により重力方向を認識し、その方向にゆっくりとした所定の速度で補正レンズ704を制御し、落下させる。
次に、動画防振の開始、終了のシーケンス例を記す。
レンズ部701は、これに従い、補正レンズ目標位置LCを補正レンズ可動範囲中央のセンタ位置に変化させ、図17〜図19、及び、その説明で示される方法で補正レンズ704の位置:LRを検出し、これらから、図20〜図21、及び、その説明で示される方法で補正レンズ704を駆動し、補正レンズ704をその可動中心位置にセンタリングする。
これに従うレンズ部701の作動は、前述時刻t44での作動と同様であるが、ボディから指示されるパラメタが異なる為、詳細は異なり、後述する。
次に、ボディ部501は、時刻t50にてレリーズ釦90の半押しオフを検出すると、時刻t51にて撮像画像の記憶媒体531への記憶を終了し、時刻t52に於いて、ボディ部501は、レンズ部701に防振終了の指示を行う。
これに従うレンズ部701の作動は、前述時刻t46での作動と同一である。
動画記録を行わない場合、ボディ部501は、表5に基づき図29に於ける時刻t44にて動画防振開始コマンドと共にそのパラメタ「動画防振種別」で0:動画記録を伴わない動画防振であることをレンズ部701に指示し、逆に、動画記録を行う場合、ボディ部501は、表5に基づき図29に於ける時刻t48にて動画防振開始コマンドと共にそのパラメタ「動画防振種別」で1:動画記録を伴う動画防振であることをレンズ部701に指示する。これにより、レンズ部701は、これから行われる動画防振が、動画記録するか否かを認識し、それぞれに最適な作動を行う。
本発明では、動画記録する場合には、静音を優先させ、しない場合には、補正レンズ制御性を上げ、振れ補正の性能を優先させる。
具体的には、以下のような方法を取る。
尚、表6には、静止画防振時の設定も記載されているが、これは後述する。
次に、図20で示される駆動量演算部610、又は、図21で示される駆動量演算部611の制御帯域を変更する。
一般的に、補正レンズ704の制御は、その制御帯域を(高帯域側に)広く設定することで、制御性、追従性が向上し、制御誤差が減少する。無論、振れ補正の性能を向上させる為には、極力制御帯域を大きく設定して制御性、追従性を向上させることが良いが、一方で、制御帯域が増した高周波側で、補正レンズ704を細かく制御することとなり、耳障りな高周波側の制御音が増加することとなる。
尚、表7、図30には、静止画防振時の設定も記載されているが、これは後述する。
三脚固定検出は、前述の図13、及び、その説明で示される通り、三脚固定された状態と手持ち状態とを検出する。動画記録するか否かによる差異は、ユーザのカメラの使用方法に明確な差がある。
動画記録する場合、素速く構図を変更する様な操作は希で(動画を後で再生してみると分かるが、急速な構図変更は、画像を乱れさせ、又、不快感を与える)、ゆっくりと画角を変更する(比較的低周波な振れとなる)場合が多い。一方、動画記録しない場合は、静止画撮影を前提とした撮影準備であり、狙った被写体に素速く構図を変更(比較的高周波な振れで振幅も大きくなる傾向にある)して静止画撮影するといった一連の操作が主体である。
尚、三脚固定を検出する同様な前述の技術に於いても、同様であり、動画記録するか否かによりこの検出閾値をそれぞれ最適化して設定すればよい。
尚、表8には、静止画防振時の設定も記載されているが、これは後述する。
次に、動画記録するか否かにより、動画防振開始のパラメタ:動画防振補正角の表5に基づく可変について記す。
補正レンズ目標位置リミット範囲LCsrangeは、撮影焦点距離fmmにより可変すると共に、ボディ部501の動画防振開始のパラメタ:動画防振補正角の値に応じて変化させる。
次に、動画記録するか否かに伴う、動画防振開始のパラメタ:動画防振効き具合1の表5に基づく可変について記す。
図32は、ボディ部501の動画防振開始のパラメタ:動画防振効き具合1の値に対して、レンズ部701が、図14に於ける目標位置算出部600の速度バイアス部600eの速度バイアス量ωbiasをどう変化させるかを示す図である。
具体的には、動画記録する場合には、動画記録を比較的長時間継続して行われることを想定し、大きな振れが生じても、振れ補正効果が極端に劣化、最大補正範囲にリミットされて振れ補正効果がゼロとなるようなことを避けるため、大きな振れに対しても有効で、長時間の振れ補正像の安定が得られるよう速度バイアス量を大きめに設定する。
一方、動画記録しない場合には、静止画撮影を行う場合が大多数で、ファインダ用液晶モニタ507a、又は、外部液晶モニタ519による撮像結果の像の安定を確認してレリーズすることを前提とする為、速度バイアス量を小さめにして防振効果を高める。
速度バイアスと同様な効果を得る別の方法を記す。図8に於けるHPF9のカットオフ周波数を変更する。
具体的には、図8に於ける振れ角速度基準値ω0を算出するためのLPF5aのカットオフ周波数(さらに具体的には、図9の乗算部5a1の係数を変えることにより)を、動画防振開始のパラメタ:動画防振効き具合1に基づいて可変する。
図8に示される通り、結果的に振れ量子化値ω1にHPF9が施され、振れ角速度ωが得られる。得られた振れ角速度ωは、上記設定されたカットオフ周波数以下のDC成分を含む低周波成分がカットされ、振れが安定していれば一定の値近辺に収束し、その後、図14に示される目標位置算出部600により得られる補正レンズ目標位置LCは、補正レンズ704の可動中心近辺に収束する。この収束の急峻さは、上記カットオフ周波数に依存して決まり、カットオフ周波数を高くすれば、大きな振れが入力した時の収束が早くなり、大きな振れに対して安定し、長時間安定して振れ補正効果が得られるが、手振れ成分(通常の手振れ周波数帯域は0.1〜10数Hz程度であることが知られている)までカットされる為、振れ補正効果は低下する。逆に、カットオフ周波数を低くすれば、手振れ成分を犠牲にすることがなく、振れ補正効果は向上するが、大きな振れが入力した時の収束が遅くなり、長時間の振れ安定性が低下する。つまり、前述の速度バイアスを変更した場合とほぼ同様な効果を与えることができる。
又、図8に於けるHPF9を、アナログハードウエアで置き換えることも可能で、これを図34に示す。
HPF3eは、アナログスイッチSW301がオフしている時、コンデンサC301と抵抗R301aの値によりカットオフ周波数が決まり、アナログスイッチSW301がオンしている時、コンデンサC301と、抵抗R301a、R301bの合成される抵抗値によりカットオフ周波数が決まる。アナログスイッチSW301がオンしている時の抵抗R301a、R301bの合成抵抗値は、抵抗R301aの抵抗値より小さくなり、アナログスイッチSW301がオフしている時に比べ、カットオフ周波数を上げることができる。
さらに、カットオフ周波数を無段階、或いは、それに近い複数段数で変更することも可能である。
尚、図34に於けるカットオフ周波数変更信号も、図35に於けるカットオフ周波数変更信号も、何れも振れ制御部710bから送信されるものであり、振れ制御部710bは、これらのカットオフ周波数を制御する。
次に、動画記録するか否かに伴う、動画防振開始のパラメタ:動画防振効き具合2の表5に基づく可変について記す。
又、構図変更開始角速度閾値ωth1について述べたが、構図変更終了角速度閾値ωth2、構図変更開始時間閾値Tth1、構図変更終了時間閾値Tth2についても図36と同様に、動画防振効き具合2の設定値に対して変更し、動画記録しない場合、静止画撮影に最適なように、又、動画記録する場合、ゆっくりとした構図変更時に違和感を感じさせないよう最適値を設定する。
このことを、さらに積極的に応用し、使用するユーザがカスタマイズすることもできる。
一般的に、こうした交換レンズ式カメラの撮影時の振れ角速度のレベルとしては、上手な人で±2°/sec程度であり、下手な人になると10°/secを超える人もいる。又、カメラの構え方によっても両手でしっかりと構える場合、片手でファインダも覗かず構える場合等で変化する。又、撮影するシチュエーションが何なのかによっても、例えば、風景写真であるかスポーツ写真であるか等により大きく変化する。
このことにより、レンズ部701は、指示された動画防振効き具合1、動画防振効き具合2に応じて、前述の方法で、速度バイアスや振れ検出部のHPF9のカットオフ周波数、構図変更検出に関わる閾値を変更することで、ユーザの使用感にあった振れ補正を行うことが可能となる。
次に、静止画撮影のシーケンス例を記す。本発明は、種々な撮影シチュエーションに合わせて色々な撮影シーケンスに応用可能であり、それらの例を順を追って説明する。以下に示すシーケンスでは、ボディ部501における撮影の制御のうち、静止画が撮影中であるか否かにより、防振開始コマンドに付随してレンズ部701送られるパラメタを変化させる。
最も標準的な静止画撮影シーケンスであり、光学性能を優先して露光前に振れ補正レンズ704をセンタリングする。
時刻t55で、ボディ部501が、レンズ部701に指示する静止画防振開始コマンドのパラメタを表9の光学優先の欄に示す。
ここで、パラメタ:露光開始までの時間は、レンズ部701が、補正レンズ704をその可動中心に少なくともセンタリング可能な時間であり、種々なボディとレンズとの組み合わせに於いて、補正レンズ704をセンタリングできる時間であり、所定時間(例えば、50ms)以上の値に設定される。
レンズ部701の補正レンズ704のセンタリング方法については、図27、及び、その説明で記載したように行うが、例えば、以下の様な方法を用いる。
又、図40に於ける時刻t55から行われる補正レンズ704の可動中心へのセンタリングに要する時間のために、レリーズSW190bのオンから露光開始までの時間(これをレリーズタイムラグと呼ぶ)を、ある一定値以下にはできない、加えて、レリーズ前の構図と、実際に撮影された静止画の構図が変化するという不具合もある。そこで、本発明によるボディ部501とレンズ部701からなるカメラシステムに於いては、それを補うバリエーションとして以下説明するような撮影シーケンスを設ける。
レリーズ直前の構図を変更せず静止画撮影を行う。露光前に補正レンズ704のセンタリングを禁止し、本静止画防振開始指示から露光開始まで時間の制約もない。
逆に、シーケンスのデメリットは、静止画撮影時に補正レンズ704がその可動中心位置近辺にいる確立が減少し、補正レンズ704が大きくシフトしている場合には、光学性能が劣化し、特に周辺の解像、収差特性が劣化する。
高速連続静止画1シーケンスでは、静止画露光が連続的に行われる場合のケースである。
ボディ部501は、高速連続静止画撮影を開始する必要の生じた時刻t75にて、レンズ部701に、動画防振開始コマンドを指示し、その後、時刻t76にて連続静止画撮影を開始する。時刻t75で、ボディ部501が、レンズ部701に指示する動画防振開始コマンドのパラメタを表10に示す。
通常の静止画撮影時の指示パラメタである表10の光学優先、若しくは、構図優先に比べ、静止画防振効き具合の値を大きくし、防振効果は若干低下するが、ある程度長時間の振れ補正像の安定を得ることができる。
このように、ボディ部501は、高速連続静止画撮影を開始する必要の生じた時刻t75において、それまでの動画防振とは異なるパラメタを伴う動画防振コマンドを送信しても良いし、静止画防振開始コマンドを送信しても良い。
高速連続静止画2シーケンスでは、静止画露光が断続的に行われる場合のケースである。例えば、動画と同様の撮像作動を行い、得られた連続的な複数画像の何枚かに1枚の割合で、静止画画像として保存するような場合である。
時刻t77a、時刻t77b、時刻t77cでのボディ部501からの静止画防振開始コマンド、及び、そのパラメタ指示は、表9の高速連続静止画2に示される通りである。表9に示される通り、静止画防振種別は、1:静止画撮影直前センタリング禁止であるから、レンズ部701は、補正レンズのセンタリングを禁止する。また、パラメタ:露光開始までの時間がゼロであるから、レンズ部701は、ボディ部501からの静止画防振開始コマンドの指示をうけると即座に静止画防振を開始する。又、パラメタ:静止画防振効き具合が、0:最大の振れ補正効果を指示される為、これによって図41により決定される速度バイアス量ωbiasは、最小で、図41の例では、0となる為、時刻t77a〜時刻t78aで行われる静止画は、そのレンズの最大の振れ補正効果のある画像を得ることができる。
このことを、さらに積極的に応用し、使用するユーザがカスタマイズすることもできる。その幾つかを説明する。
次に、静止画防振パラメタ2では、防振の効き具合を設定する。
このことにより、レンズ部701は、指示された静止画防振効き具合に応じて、前述の方法で、速度バイアスを変更することで、ユーザの使用感にあった振れ補正を行うことが可能となる。
前述の通り、ボディ部501は、静止画防振開始コマンドに付随して、これから行われる静止画撮影のシャッタ秒時をレンズ部701に指示する。以下、このシャッタ秒時をレンズ部701で使用する使用例を記す。
その他、ボディ部501からのボディ情報としては、表2、3に示される通り、種々なものがあり、これらを用いてレンズ部701の作動を変更し、ボディ部501の各種状態に最適な振れ補正を行うことが出来る。
ボディ部501からのボディ情報:撮影シーンモードは、スポーツ、子供/ペット、ポートレート、風景、クローズアップ、夜景、花火がある。
こうしたボディ情報:撮影シーンモードと各設定値の関係の具体例を表14に示す。
又、中速秒時(1/15秒〜1/60秒)では、上記高速と低速の中間的な状況となり、各値は、中間的な値とする。
ボディ部501からのボディ情報:連写モードに応じた各設定例を表16に示す。連写モードには、レリーズ釦90の全押し毎に1毎の静止画を撮影する単写モードと、レリーズ釦90を全押ししている間、複数枚の静止画を撮影する連写モードとがある。
単写モード時には、オールラウンドな撮影状況で使用されることを考慮し、各値は、標準的な値とする。
701 レンズ部
Claims (5)
- カメラボディに取り付けられる交換レンズであって、
振れを検出する検出部と、
補正レンズを移動させることにより被写体像の振れを補正する補正部と、
前記カメラボディが第1撮影シーンの撮影に適した第1モードに設定されているとき、撮影前に前記補正レンズの可動範囲の中央側に前記補正レンズを移動させることを禁止する情報と前記第1モードでの撮影後に前記補正レンズの可動範囲の中央側に前記補正レンズを移動させることを許可する情報とを受信し、前記カメラボディが第2撮影シーンの撮影に適した第2モードに設定されているとき、撮影前に前記補正レンズの可動範囲の中央側に前記補正レンズを移動させることを禁止しない情報を受信する受信部と、
前記検出部の検出結果、及び、前記受信部が受信した前記情報を用いて前記補正部を制御する制御部とを有し、
前記第1モードは、前記第2モードよりも高速のシャッタ秒時となるモードである交換レンズ。 - 請求項1に記載された交換レンズであって、
前記第1モードは、スポーツ撮影に適したモード及び子供の撮影に適したモードの少なくとも1つであり、
前記第2モードは、夜景を撮影するのに適したモード、風景を撮影するのに適したモード、及び、ポートレートモードの少なくとも1つである交換レンズ。 - カメラボディに取り付けられる交換レンズであって、
振れを検出する検出部と、
補正レンズを移動させることにより被写体像の振れを補正する補正部と、
前記カメラボディが第1露出モードに設定されているとき、撮影前に前記補正レンズの可動範囲の中央側に前記補正レンズを移動させることを禁止する情報と前記第1モードでの撮影後に前記補正レンズの可動範囲の中央側に前記補正レンズを移動させることを許可する情報とを受信し、前記カメラボディが第2露出モードに設定されているとき、撮影前に前記補正レンズの可動範囲の中央側に前記補正レンズを移動させることを禁止しない情報を受信する受信部と、
前記検出部の検出結果、及び、前記受信部が受信した前記情報を用いて前記補正部を制御する制御部とを有し、
前記第1露出モードは、前記第2露出モードよりも高速のシャッタ秒時となるモードである交換レンズ。 - 交換レンズに取り付けられるカメラボディであって、
光学系による像を撮像する撮像部と、
第1撮影シーンの撮影に適した第1モードと、第2撮影シーンの撮影に適した第2モードに設定可能な設定部と、
前記設定部が前記第1モードに設定されているとき、撮影前に被写体像の振れを補正する補正レンズが前記補正レンズの可動範囲の中央側に移動することを禁止する情報と前記第1モードでの撮影後に前記補正レンズの可動範囲の中央側に前記補正レンズを移動させることを許可する情報とを前記交換レンズに送信し、前記設定部が前記第2モードに設定されているとき、撮影前に前記補正レンズが前記可動範囲の中央側に移動することを禁止しない情報を前記交換レンズに送信する送信部とを有し、
前記第1モードは、前記第2モードよりも高速のシャッタ秒時となるモードであるカメラボディ。 - 請求項4に記載されたカメラボディであって、
前記第1モードは、スポーツ撮影に適したモード及び子供の撮影に適したモードの少なくとも1つであり、
前記第2モードは、夜景を撮影するのに適したモード、風景を撮影するのに適したモード、及び、ポートレートモードの少なくとも1つであるカメラボディ。
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