JP5973193B2 - 水素発生材 - Google Patents

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本発明は、水と反応して水素を発生する水素発生材に関する。
水素が溶解した水素水は、抗酸化能を有することが知られている。そのため水素水は、皮膚老化防止、酸化ストレスの減少、成人病予防、アンチエイジングによる健康維持などの幅広い分野での応用が期待されている。
水素を発生させる技術として、水素化マグネシウムを水と反応させる方法が知られている。水素化マグネシウムは、マグネシウムの金属原子間の隙間に水素を保持している化合物であり、下記式(1)の反応式にしたがって水と反応して水素を放出しながら分解する。
MgH2+2H2O→Mg(OH)2+2H2・・・(1)
水素化マグネシウムを水と反応させると、その水には気体水素が溶存し、酸化還元電位(ORP)が還元側にシフトして、抗酸化能が付与された機能水(水素水)となる。
このような機能性を有する水素水をスキンケア用品として利用する技術が特許文献1および2に記載されている。
特許文献1には、肌に直接接触するスキンケア用品あるいは生活用水に、ORPがORP=0.80-0.047pH以下で、皮膚のORPと同等、またはそれ以下の還元性を付与するスキンケア用品あるいは生活用水に皮膚のエイジング(老化)抑制または予防効果を付与する方法が開示されている。
特許文献2には、水素化アルカリ金属、水素化アルカリ土類金属および水素化ホウ素金属塩からなる群から選択される少なくとも1種の水素化合物が固体状の水溶性化合物またはそれらの混合物中に包埋されてなる水素発生剤が開示されており、これを化粧水および入浴剤に用いることが記載されている。
特開2000-119161号公報 特許第4384227号公報
水素水において長期間にわたって水素を発生させることができれば、機能性を有する水素水による効果をより長期間にわたって持続させることが可能になると期待される。
本発明の目的は、水と接触して長期間にわたって水素を発生することができる水素発生材を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行い、水素化マグネシウムを混ぜ込んで作製したゲルシートを水と接触させたところ、長期間にわたって水素を発生し続けるという驚くべき知見を見出した。水素化マグネシウムのような、水と反応して水素を発生する化合物を混ぜ込んだシートが、水と接触して長期間にわたって水素を発生することは、これまで知られていなかった。そこで、この知見に基づいて本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、水と反応して水素を発生する化合物および非水系基剤を含む水素発生材を提供する。
また、上記水素発生材において、さらに、薬効成分を含む水素発生材を提供する。
また、上記水素発生材において、シート状の形態である水素発生材を提供する。
また、上記水素発生材において、上記水と反応して水素を発生する化合物および前記非水系基剤を含み、かつ粘着性を有する粘着シートと、上記粘着シートの一方の面に貼り合わせられている、水透過性を有さない保護膜と、をさらに備えている水素発生材を提供する。
また、上記水素発生材において、上記水と反応して水素を発生する化合物が水素化金属粒子である水素発生材を提供する。
また、上記水素発生材において、上記非水系基剤がポリスチレン系樹脂である水素発生材を提供する。
本発明に係る水素発生材は、水と反応して長時間にわたって水素を発生することができる。
本発明に係る水素発生材の一実施形態を示す断面図。 本発明に係る水素発生材の使用例を示す図。
本発明に係る水素発生材は、水と反応して水素を発生する化合物(以下、「水素発生化合物」ともいう。)および非水系基剤を含む。
本明細書において「非水系」とは、実質的に水分を含まないことを意味し、水分を全く含まない場合だけでなく、無視できる程度に微量の水分を含む場合をも包含する。ここで無視できる程度とは、非水系基剤に含まれる水分が、水素発生材に含まれる水素発生化合物とほとんど反応しない程度の量であることをいう。
非水系基剤を用いることにより、水素発生材を保管した場合に、水素発生化合物が水素発生材内の水分と反応して分解することを防ぐことができる。
この構成により、水素発生材は、水と接触した場合に長期間にわたって水素を発生する。たとえば本発明の水素発生材を皮膚に接触させた場合には、皮膚中の水分と反応して、長期間にわたって皮膚に対して水素を供給し続けることが期待される。そのため、水素水による皮膚老化防止などの効果をさらに向上させることが可能となる。
非水系基剤としては、たとえば、非水系の樹脂または樹脂組成物であることができる。非水系の樹脂としては、たとえばポリスチレン系樹脂などが挙げられる。また、水素発生材がシート状である場合には、非水系基剤は、シート状に成形できる基剤であることが好ましい。
水素発生化合物は、水と化学反応することにより分解して水素を放出する化合物であってもよい。このような化合物は、たとえば水素化金属粒子、水素発生性のセラミック(陶器)、ガラス、マグネシウム、アルミニウム、カーボンなどの単体およびその誘導体、シリカ誘導体、シリコーン誘導体、ゲルマニウム、ケイ酸・ケイ酸アルミニウム等、また焼成カルシウム、ゼオライト、無水ケイ酸、カーボンチューブなどに圧力などをかけて水素を埋蔵させたものなどが挙げられる。これらのなかでも、安価で製造が容易であり、効率よく本発明を完成させることができるという点から、水素化金属粒子を使用することが特に好ましい。
水素化金属粒子としては特に限定されず、水素化マグネシウム、水素化カルシウム、水素化バリウム、水素化ベリリウム、水素化ストロンチウム、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチウムナトリウム、水素化ケイ素等の公知のものを使用することができる。上記水素化金属粒子は、その粒子径および凝集状態を調整することによって、水との反応性を制御することができる。よって、目的に応じて粒子径等を調整して使用することもできる。また、反応性を抑制する目的で顆粒化してもよい。
また、水素発生材における水素発生化合物の配合量は、特に限定されない。たとえば、水素発生化合物の配合量は、水素発生材全量に対して、好ましくは0.001〜10重量%とすることができ、より好ましくは、0.5〜5重量%とすることができる。0.001重量%以上であれば、水と反応して発生する水素の量が十分となり、高い効果が期待できる。また10重量%以下であれば、経済的な観点から好ましい。
また、水素発生材は、上述した水素発生化合物を2種以上含むものであってもよい。
水素発生化合物が水素化マグネシウムである場合には、水素化マグネシウムは、下記式(1)の反応式にしたがって水と反応して水素を放出しながら分解する。
MgH2+2H2O→Mg(OH)2+2H2・・・(1)
水素化マグネシウムは無害であり、また水素生成後のMg(OH)2は医薬品にも利用されているように安全である。これらの点から、水素発生化合物が水素化マグネシウムであれば、より安全に水素発生材の製造、輸送、使用等を行うことができる。
水素発生化合物は、どのような方法で入手してもよく、たとえば公知の方法によって製造してもよい。たとえば水素化マグネシウムは、特許第4083786号公報または特許第4425990号公報に開示されている方法によって製造することが可能である。
特許第4083786号公報に開示されている方法によって水素化マグネシウムを製造する場合には、具体的には、まず、マグネシウムを主成分とする原料粉体を、封入容器内に封入した水素ガス雰囲気中に保持しておく。次いで、その封入容器内の水素ガス雰囲気の圧力を所定圧力に維持しつつ、その封入容器内の水素ガス雰囲気の温度を、単体のマグネシウムおよび水素分子が化合して水素化マグネシウムが生成する反応と逆反応との平衡曲線上の前記所定圧力に対応する温度よりも高温で、かつその温度からの温度差が所定値(たとえば100℃)以内である温度に、所定の第1期間維持する。これによって、原料粉体表面の被膜を除去する。次に、封入容器内の水素ガス雰囲気の温度を、室温へ戻さずに、平衡曲線上の前記所定圧力に対応する温度よりも低温で、かつその温度からの温度差が所定値(たとえば100℃)以内である温度に、所定の第2期間維持する。これによって、原料粉体から水素化マグネシウムを製造する。この方法によれば、水素化率の高い水素化マグネシウムを効率的に製造することができる。
また、特許第4425990号公報に開示されている方法で水素化マグネシウムを製造する場合には、具体的には、マグネシウムを主成分とする薄片を複数集積して圧縮した圧縮物を作成し、これを水素ガス雰囲気中で水素ガスと反応させることにより、水素化マグネシウムを製造する。この方法によれば、マグネシウムを主成分とする薄片から製造するので、粉塵爆発を起こす可能性が低く、より安全に、水素化率の高い水素化マグネシウムを効率的に製造することができる。
なお、水素化率とは、MgH2分子量26とMgの分子量24にしたがって理想的に吸蔵され得る水素量に対する百分率であり、水素化マグネシウムの製造時に水素吸蔵前後の質量を測定して、下記式(2)のようにして求められる。
上記の方法などにより得られる水素化マグネシウムは、通常その水素化率は70〜100%程度、より好ましくは90〜100%程度である。また、他の水素吸蔵合金と比べても高く、化学的劣化に対しても安定である。したがって、輸送、供給、貯蔵等の作業性の面において扱いやすく、非常に優れた水素吸蔵体である。
水素発生材は、さらに薬効成分を含んでいてもよい。薬効成分とは、人体に適用されることが効果的な成分をいう。また、薬効成分は、水素発生材が使用される部位に対して効果を有する成分であることが好ましい。水素は、その分子量が小さいことなどにより、人体への吸収が優れている。したがって、本発明の水素発生材に薬効成分を含めることにより、発生する水素とともに薬効成分をも効率よく人体に吸収させることができる。
薬効成分としては、たとえば医薬品、医薬部外品、ビタミン類、アミノ酸および生薬類などが挙げられる。生薬類には、種々の植物エキスまたは粉末等も含まれる。薬効成分は、たとえばチンピ(ミカンの皮)、トウガラシ、高麗ニンジン、生姜、当帰、ヨモギ、レモンの皮、海藻、スピルリナ、クロロフィル、ドナリエラ、ヒノキ、ヒバ、米ヌカ、ショウブ、ショウキョウ、カンゾウ、トウヒ、ハッカ、ケイヒ、ウバイ、ドクダミ、モモノハ、カミツレ、アロエ、ジャスミン、ローズヒップ、ラベンダー、グァバ、オウゴン、クコ、レイシ、ニワトコ、アシタバ、ウコギ、ゴボウ、カンゾウ、コウカ、ゲンノショウコ、トウガラシ等の粉砕物およびこれらの油溶性または水溶性抽出液であってもよい。
水素発生材は、水素発生化合物、非水系基剤および薬効成分以外の成分をさらに含んでいてもよいが、このような成分は、非水系の成分であることが好ましい。たとえば、水素発生材は、ラベンダー油、ジャスミン油、ローズ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、タイム油、ショウブ油、ウイキョウ油、スギ油、ヒバ油、ヒノキ油、バラ油、ユーカリ油、カンファー、ペパーミント油、スペアミント油、ゲラニオール、ミカン油、 トウヒ、シトロネロール等の天然および合成香料を含んでいてもよい。
さらに、水素発生材は、たとえば可塑剤、抗菌剤、薬用成分などを含んでいてもよく、上述したものを含め、化粧品、医薬品、食品、雑貨などに使用できる成分であればどのようなものでも含むことができる。たとえば、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ビタミンCおよびその誘導体、加水分解シルク、コラーゲン、コンドロイチンおよびその蛋白複合体、グリチルリチンおよびその誘導体などの保湿剤を少量から微量含んでいてもよく、水素を効率よく発生させる観点および安定性の観点から、これらの成分は非水系の成分であることが好ましい。
水素発生材が水系の成分を含む場合には、水素発生材における水系の成分の配合量は、水素発生効率を低下させないよう、適切に設定されることが好ましい。また、水素発生材は、非水系の成分のみを含むことがより好ましい。これにより、水素発生材内での水素発生化合物の分解を防ぐことができるため、水素を効率よく発生させることができる。
水素発生材は、シート状の形態であってもよい。この場合の水素発生材の厚さは特に限定されず、原料および用途に基づいて適宜設定することができるが、1mm以上5mm以下であることが好ましい。1mm以上であれば、シートが自然に丸まってしまう可能性が低いため取り扱いを容易にすることができる。また、5mm以下であれば、物体(皮膚等)との密着性を良好にすることができる。
水素発生材は、物体(皮膚等)に貼り付けて使用する場合には、粘着性を有することが好ましい。たとえば、水素発生材は、水素発生化合物、非水系基剤および必要に応じて薬効成分などを含む粘着シートとして提供されてもよい。粘着シートは、たとえば上記のポリスチレン系樹脂などを非水系基剤として使用したゲルシートなどであることができる。
また、水素発生材は、保護膜をさらに備えていてもよい。たとえば、水素発生材が上述した粘着シートである場合に、粘着シートの一方の面に保護膜を貼り合わせることにより、粘着シートの一方の面のみに粘着性を持たせることができる。また、保護膜は、少なくとも粘着シートの一方の面と貼り合わせられる面とは反対側の面が粘着性を有さないことが好ましい。これにより、粘着シートの一方の面が粘着性を有さない保護膜で保護されるため、水素発生材の取り扱いが容易になる。この場合、粘着シートの他方の面は、水を含む物体に接触する接触面である。
水を含む物体とは、水素発生材の表面または内部の水素発生化合物と反応し得る程度の量の水分を少なくとも含む物体であればよい。このような物体は、たとえば水自体および水溶液を含む。また、水を含む物体は、水分を生成する物体であってもよく、人体、たとえば皮膚などであってもよい。水素発生材が水を含む物体に接触することにより、水素発生化合物と物体が含む水とが反応して水素を発生する。
保護膜は、水透過性を有さない保護膜であってもよい。本明細書において「水透過性を有さない」とは、実質的に水分が透過しないことを意味し、水分が全く透過しない場合だけでなく、無視できる程度に微量の水分が透過する場合をも包含する。ここで無視できる程度とは、保護膜を透過する水分が、水素発生材に含まれる水素発生化合物とほとんど反応しない程度の量であることをいう。
また、水透過性を有さない保護膜は、非水系の膜であることができる。水透過性を有さない保護膜、たとえば少なくとも表面側に粘着力を有しない膜を備えることにより、粘着シートの一方の面が外界から遮断されているため、一方の面において、水素発生化合物と空気中の水とが反応することを防止することができる。保護膜としては、水と反応しないフィルム、シート等であってもよく、たとえばポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリオレフィン、コットン、レーヨン、炭素繊維、ガラス繊維、ポリエチレン、アルミニウムおよびパルプなどを材質とするフィルム、シートなどが挙げられる。
保護膜を粘着シートの一方の面と貼り合わせる方法は、特に限定されず、当業者に周知の方法を好適に用いることができる。
保護膜を備えることにより、粘着シートの他方の面を皮膚等に貼り付けた場合に、一方の面において水素発生化合物が空気中に存在する水分と反応して分解してしまうことを防ぐことができる。したがって、水素発生化合物の劣化が抑制されるため、より長期間にわたって水素発生の効果を持続させることができる。
本発明に係る水素発生材の一実施形態について図1を参照して説明する。図1は、本発明に係る水素発生材の一実施形態を示す断面図である。
図1に示す水素発生材1は、シート状の形態であり、粘着シート2と保護膜3とを備えている。粘着シート2は、少なくとも水素発生化合物および非水系基剤を含んでいる。粘着シート2の一方の面2aと保護膜3とが貼り合わせられており、一方の面2aは保護膜3によって保護されている。粘着シート2の他方の面2bは、皮膚に接触させる面である。他方の面2bが皮膚に接触することにより、粘着シート2が含む水素発生化合物と皮膚中の水とが反応して水素が発生し、皮膚に水素を供給することができる。
水素発生材は、水素発生化合物、非水系基剤、必要な場合に薬効成分およびその他の成分を混ぜ合わせて、当業者に周知の成形方法を用いて所望の形状に成形することにより製造することができる。
水素発生材は、たとえば特開2006-333890号公報および特開2010-207406号公報に開示されている方法によって製造されるゲル状のシート(ゲルシート)であってもよい。具体的には、水素発生材の製造には、非水系基剤として付加重合系熱可塑性ブロック弾性体を使用する。これらの材料とパラフィン系オイルとを主成分としたものに水素発生化合物およびその他の成分を混ぜ合わせる。次いで、押出成形、コンプレーション成形、インジェクション成形、カレンダー成形、真空注型成形またはトランスファ成形等の成形方法を用いて板状に成形することによって製造することができる。
上記の付加重合系熱可塑性ブロック弾性体は、ポリスチレンブロックと水添もしくは非水添のポリイソプレンブロックとからなるブロック共重合体、ポリスチレンブロックと水添もしくは非水添のポリブタジエンブロックとからなるブロック共重合体の何れかを用いることが可能である。また、付加重合系熱可塑性ブロック弾性体は、たとえば全体の数平均分子量が5,000〜500,000の範囲にあり、ポリスチレンブロック単位の含有量が10〜50重量%であり、かつポリイソプレンブロック単位またはポリブタジエンブロック単位の二重結合の70%以上が水添されたものがより好ましく用いられる。また、ポリスチレンブロック単位の重量平均分子量としては5,000〜130,000、ポリイソプレンブロック単位またはポリブタジエンブロック単位の重量平均分子量としては10,000〜300,000のものを例示することができる。
さらに具体的には、ポリスチレンブロックと水添または非水添のポリイソプレンブロックとからなる付加重合系熱可塑性ブロック弾性体として、飽和型のジブロックおよびトリブロックタイプのスチレンエチレンプロピレン(SEP)またはスチレンエチレンプロピレンスチレン(SEPS)を用いることが好ましい。また、ポリスチレンブロックと水添または非水添のポリブタジエンブロックとからなる付加重合系熱可塑性ブロック弾性体としては、スチレンエチレンブタジエン(SEB)またはスチレンエチレンブタジエンスチレン(SEBS)を用いることが好ましい。
たとえば、非水系基剤として、コスモスーパーゲルを使用してもよく、可塑剤としてPHAZOL 35(ホワイト・ミネラル・オイル)を使用してもよい。なお、コスモスーパーゲルは、流動パラフィン、炭化水素樹脂およびスチレン系ポリマーを含有するオレフィン系熱可塑性樹脂である。PHAZOL 35は、潤滑油留分に属する高度精製液状飽和炭化水素からなる石油系炭化水素である。
水素発生材の粘着力は、0.1N/10mm幅〜4.0N/10mm幅の範囲内であることができる。この粘着力は、JIS Z 0237に準拠して測定したものである。
この方法によれば、粘着性を有するゲルシートを効率的に製造することができ、対象物に良好に貼り付けることができる。また、この方法で製造した水素発生材は、対象物の湾曲部の形状の変化が大きい場合であっても、湾曲部の形状に沿って変形し、湾曲部の表面に密着可能である。また、対象物の凹凸部の形状の変化が大きい場合でも、厚さ方向に圧縮変形することにより凹凸部の表面に密着することが可能である。さらに、水素発生材を対象物から剥離した際に、水素発生材が対象物の湾曲形状や凹凸形状を維持することなく元の形状に戻ることが可能であり、別の対象物に再利用することも可能である。さらにまた、水素発生材自体が粘着力を有するものであるため、水素発生材に粘着層をさらに形成する作業コストの削減を図ることができる。
また、上述した方法で製造した水素発生材は、表面および内部に水素発生化合物が混ぜ込まれている。したがって、この水素発生材を皮膚等の水を含む物体に接触させることにより、水素発生化合物と物体中の水とが反応して水素が発生し、皮膚等に水素を供給することができる。
また、驚くべきことに、実施例にて示すようにポリスチレン系樹脂を基剤とするゲルシートを備えた水素発生材は、水と反応して長期間にわたって水素を発生し続ける。本発明の水素発生材は、非水系であるにもかかわらず、水が基剤表面に存在する水素発生化合物だけでなく、非水系の基剤中の水素発生化合物とも反応して水素を発生していると考えられる。したがって、本発明の水素発生材は、長期間にわたって持続的に皮膚等に水素を供給することができ、水素水による効果をさらに高めることができる。
水素発生材は、1つの面(シート状である場合には片面(他方の面))のみを、皮膚等の水を含む物体に接触させるように使用してもよい。たとえば、水素発生材は、1つの面が皮膚に接触するように貼り付けて使用してもよい。この場合には、1つの面のみにおいて、水素発生化合物と物体(皮膚)中の水とが反応して水素を発生する。これにより、物体(皮膚)に対し水素を持続的に供給するため、水素水による皮膚老化防止などの効果を長期間にわたって提供することができる。
また、水素発生材は、全ての面が水と接触するように使用してもよい。たとえば、水素発生材は、水中に浸漬して用いてもよい。この場合には、全ての面において、水素発生化合物と水とが反応して水素を発生する。これにより、水中に水素を持続的に発生させることができ、効率よく水素水を作製することが可能になる。
本発明の水素発生材は、不活性ガス封入等によって湿気を遮断するように包装された状態で使用者に提供されるように調製されることが好ましい。包装は、たとえばアルミ包装、ビニル包装および紙包装などであってもよい。
図1に示す水素発生材1は、たとえば包装された状態で使用者に提供される。使用時に水素発生材1を包装から取り出して、図2に示すように水素発生材1を人の皮膚に貼り付けて使用する。本発明の水素発生材を図2のようにゲルシートとして提供した場合、皮膚を介して人体に水素および薬効成分を供給するだけでなく、長時間にわたり水素を供給することができる。
本発明の水素発生材は、水素水または水素の供給が必要とされる分野であれば特に限定されず、化粧品、食品および医薬品などに好適に利用することができる。特に、本発明は、皮膚老化防止、酸化ストレスの減少、成人病予防およびアンチエイジングによる健康維持などの効果を有する水素水を長期間にわたって提供することができるため、このような効果が必要とされる分野において好適に利用することができる。
以下に実施例を示し、本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
以下の実施例では、水素発生化合物として水素化マグネシウムを使用した。非水系基剤として、流動パラフィン、炭化水素系樹脂、ポリスチレン共重合体、ポリスチレン系ポリマーからなるオレフィン系熱可塑性樹脂を使用し、可塑剤として流動パラフィンを使用した。
〔製造例1〕
2種類の粒径の水素化マグネシウムAおよびBを調製した。
特許第4425990号公報に開示されている方法にてインゴット形状の水素化マグネシウム(水素化率90〜95%)を調製し、ミル機で粗く砕いて0.1mm程度に粉砕し、さらにジェットミルで微粉砕化し、水素化マグネシウムAを得た。得られた水素化マグネシウムAの粒径は、粉体X線回折装置を用いた解析によると平均60μmであった。
水素化マグネシウムAをさらに微粒化切断し、水素化マグネシウムBを得た。得られた水素化マグネシウムBの平均粒径は、平均5μmであった。
〔実施例1〕
水素化マグネシウムB 5重量%、スチレンエチレンブタジエンスチレン45重量%、流動パラフィン50重量%からなる組成物を、押出成形によって板状に形成した後、さらにシート状に成形して、冷却し、5mmのシート(水素発生材)を得た。このシートの硬度は、アスカーC型硬度計(高分子計器株式会社製)で測定したところ8度であり、粘着力は、JIS Z 0237に準拠して測定したところ0.8N/10mm幅であり、反発弾性率はJIS K 6255に準拠して測定したところ35%であった。
〔実施例2〕
水素化マグネシウムA 2重量%、スチレンエチレンブタジエンスチレン48重量%、流動パラフィン50重量%を混合し、約200℃まで加熱し、押出成型装置によりシート状に成形して、冷却し、5mmのシート(水素発生材)を得た。
〔実施例3〕
水素化マグネシウムB 2重量%、スチレンエチレンブタジエンスチレン48重量%、流動パラフィン50重量%を混合し、約200℃まで加熱し、押出成型装置によりシート状に成形して、冷却し、5mmのシート(水素発生材)を得た。
〔実施例4〕
水素化マグネシウムB 5重量%、スチレンエチレンブタジエン45重量%、流動パラフィン50重量%を混合し、約200℃まで加熱し、押出成型装置によりシート状に成形して、冷却し、5mmのシート(水素発生材)を得た。
〔試験例1〕
実施例1〜4で得たシート4gを100gの水に浸漬させ、1.5時間および3日経過後に溶存水素計(共栄電子研究所)を用いて溶存水素濃度を測定した。溶存水素濃度は、溶存水素計をそれぞれの水に浸漬させてから30秒後の値である。その結果を表1に示す。
表1に示すように、実施例1〜4のシートを水に浸漬して3日後の溶存水素濃度は、1.5時間後よりも顕著に高かった。したがって、これらのシートは、長期間にわたって水と反応して水素を発生させることができた。
〔実施例5〕
水素化マグネシウムA 2重量%、スチレンエチレンプロピレン30重量%、スチレンエチレンプロピレンスチレン28重量%、流動パラフィン40重量%を混合し、約200℃まで加熱し、押出成型装置によりシート状に成形して、冷却し、5mmのシート(水素発生材)を得た。
〔実施例6〕
水素化マグネシウムB 2重量%、スチレンエチレンブタジエンスチレン83重量%、流動パラフィン15重量%を混合し、約200℃まで加熱し、押出成型装置によりシート状に成形して、冷却し、5mmのシート(水素発生材)を得た。
〔実施例7〕
水素化マグネシウムB 5重量%、スチレンエチレンプロピレンスチレン55重量%、流動パラフィン40重量%を混合し、約200℃まで加熱し、押出成型装置によりシート状に成形して、冷却し、5mmのシート(水素発生材)を得た。
〔実施例8〕
水素化マグネシウムB 5重量%、ポリスチレン共重合体80重量%、流動パラフィン15重量%を混合し、約200℃まで加熱し、押出成型装置によりシート状に成形して、冷却し、5mmのシート(水素発生材)を得た。
〔比較例1〕
比較例1として、水溶性高分子であるカッパーカラギーナンにより構成されているシートを作製した。
特開2004-307358号公報に開示されている方法にて、水素化マグネシウムB 5重量%、カッパーカラギーナン0.6重量%、ローカストビーンガム0.2重量%、ポリアクリル酸ナトリウム0.05重量%、架橋剤0.02重量%、シリカ粉体(サイロピュア35)3重量%、海藻エキス0.1重量%、ソルビトール5重量%、ブチレングリコール10重量%、パラベン0.2重量%を50重量%の70℃の熱水に溶解し、残部を水で調整し、100重量%としてシート状に成形して、5mmのシートを得た。
〔試験例2〕
実施例5〜8および比較例1で得たシート2gをそれぞれ50gの水に浸漬させ、1週間経過後に溶存水素計(共栄電子研究所)を用いて溶存水素濃度を測定した。溶存水素濃度は、溶存水素計をそれぞれの水に浸漬させてから30秒後の値であるその結果を表2に示す。
表2に示すように、実施例5〜8のシートを水に浸漬させて1週間後には、比較例1のシートと比較して、溶存水素濃度が非常に高くなっていた。したがって、実施例5〜8のシートは、水と反応して効率よく水素を発生させることができた。また、実施例5〜8のシートでは、1週間経過した時点でもシートの表面に泡が発生しており、新たな水素が発生していると考えられる。したがって、驚くべきことに、本発明のポリスチレン系樹脂を基剤とする水素発生材は、非水系であるにもかかわらず、水が基剤表面に存在する水素発生化合物だけでなく、非水系の基剤中の水素発生化合物とも反応して水素を発生していると考えられる。したがって、本発明の水素発生材は、長期間にわたって持続的に皮膚等に水素を供給することができ、水素水による効果をさらに高めることができる。
また、実施例1〜8のシートは、十分な粘着性を有しており、皮膚に対して良好に貼り付けることができた。したがって、本発明の水素発生材は、水素を供給したい部位に対し貼り付けて使用することができるため、この部位に対し水素を効率的に供給することができる。
本発明は、化粧品、食品および医薬品などの幅広い分野において好適に利用することができる。
1 水素発生材
2 粘着シート
3 保護膜
2a 水接触面
2b 保護面

Claims (4)

  1. 水素化金属粒子および非水系基剤を含むとともに非水系の成分のみを含み、かつシート状の形態である、皮膚に接触させて使用するための水素発生材。
  2. さらに、薬効成分を含む、請求項1に記載の水素発生材。
  3. 前記水素化金属粒子および前記非水系基剤を含むとともに非水系の成分のみを含み、かつ粘着性を有する粘着シートと、
    前記粘着シートの一方の面に貼り合わせられている、水透過性を有さない保護膜と、
    をさらに備えている、請求項1または2に記載の水素発生材。
  4. 前記非水系基剤がポリスチレン系樹脂である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の水素発生材。
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