JP5972343B2 - インクジェット記録シート - Google Patents
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Description
〈基材〉
基材として、厚さ80μmのポリプロピレン系合成紙を用いた。
〈塗工液〉
バインダーとしてウレタン樹脂(固形分35%、ガラス転移点−50℃、アニオン性)を35.14部、バインダーとしてアクリル系樹脂(固形分46%、ガラス転移点26℃、アクリル樹脂、ノニオン性)を35.14部、フィラーとしてアクリル系のプラスチックピグメント(固形分34%、アニオン性)を28.11部用いて、インク受理層用塗工液を作成した。
〈塗工〉
インク受理層用塗工液を、アプリケーターを用いて、基材の一方の表面に、塗工量が固形分で33g/m2になるように塗工して、100℃で5分乾燥させてインク受理層を形成し、インクジェット記録シートを得た。
実施例1において、インク受理層用塗工液の、バインダーとしてのアクリル系樹脂を、アクリル系樹脂(固形分50%、ガラス転移点25℃、アクリルスチレン樹脂、アニオン性)32.33部に替えた。それ以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録シートを得た。
実施例1において、インク受理層用塗工液の、バインダーとしてのウレタン樹脂を、ウレタン樹脂(固形分35%、ガラス転移点−15℃、アニオン性)に替えた。それ以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録シートを得た。
実施例2において、インク受理層用塗工液の、バインダーとしてのウレタン樹脂を、ウレタン樹脂(固形分35%、ガラス転移点−15℃、アニオン性)に替えた。それ以外は実施例2と同様にしてインクジェット記録シートを得た。
実施例1において、インク受理層用塗工液の、バインダーとしてのウレタン樹脂を、ウレタン樹脂(固形分43%、ガラス転移点25℃、アニオン性)28.6部に替えた。それ以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録シートを得た。
実施例1において、インク受理層用塗工液の塗工量を固形分で23g/m2に替えた。それ以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録シートを得た。
実施例1において、インク受理層用塗工液の塗工量を固形分で15g/m2に替えた。それ以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録シートを得た。
実施例1において、バインダーとしてウレタン樹脂を48.79部、バインダーとしてアクリル系樹脂を24.75部に替えた。それ以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録シートを得た。
実施例1において、インク受理層用塗工液の、バインダーとしてのアクリル系樹脂を、アクリル系樹脂(固形分46%、ガラス転移点41℃、アクリル樹脂、ノニオン性)に替えた。それ以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録シートを得た。
参考例1において、インク受理層用塗工液の、バインダーとしてのアクリル系樹脂を、
アクリル系樹脂(固形分47%、ガラス転移点35℃、アクリルスチレン樹脂、アニオン
性)に替えた。それ以外は実施例3と同様にしてインクジェット記録シートを得た。
実施例1において、インク受理層用塗工液の、バインダーとしてのアクリル系樹脂を、ポリエステル樹脂(固形分25%、ガラス転移点20℃、アニオン性)に替えた。それ以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録シートを得た。
実施例1において、インク受理層用塗工液の、バインダーとしてのウレタン樹脂を、ウレタン樹脂(固形分35%、ガラス転移点50℃、アニオン性)に替え、インク受理層用塗工液の塗工量を固形分で23g/m2に替えた。それ以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録シートを得た。
実施例1において、インク受理層用塗工液の塗工量を固形分で13g/m2に替えた。それ以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録シートを得た。
(印画濃度)
ローランド ディー.ジー.株式会社製のインクジェットプリンター(商品名「VersaCAMM SP−540V」)で、ソルベントインク(商品名「ECO−SOL MAX」)を用いて、4色(C、M、Y、K)のそれぞれの100%のベタ画像を印画し、マクベス濃度計にて印画濃度を測定した。4色の平均値を算出し、下記の基準で評価した。
○ 1.65以上
△ 1.55以上1.65未満
× 1.55未満
尚、実用上、1.55以上であると良好であり、1.65以上であると非常に良好である。
(にじみ)
前記のプリンターとインクを用いて、K100%を背景とするMS明朝体6ポイントの白抜き文字を印画し、目視にて判定した。背景と文字の境界のにじみが僅かで鮮明に見えるものを良好とした。
○ 非常に良好。
△ 良好。
× 良好ではない。
(ムラ)
前記のプリンターとインクを用いて、R200%とB200%のそれぞれのベタ画像を印画し、目視にて判定した。いずれの画像もムラが僅かであるものを良好とした。
総合評価:
○ 非常に良好。
△ 良好。
× 良好ではない。
(インク乾燥性)
前記のプリンターとインクを用いて、B200%のベタ画像を印画し、印画の10分後及び20分後に印画面をPPC用紙に押し当て、2kgの加圧ローラーを3往復させ、PPC用紙にインクが転写するか確認した。この結果により、下記の基準で判定した。
○ 10分後に転写しなくなった。
△ 20分後に転写しなくなった。
× 20分後にも転写した。
尚、実用上、上記の基準で△であると良好であり、○であると非常に良好である。
以上の結果を、表1及び表2にまとめた。
比較例1、2はアクリル系樹脂のガラス転移点が30℃を上回るものであり、また比較例3はアクリル系樹脂の代わりにポリエステル樹脂を用いたものであるが、これらはいずれも印画濃度が良好ではなかった。
比較例4は、ウレタン樹脂のガラス転移点が40℃を上回るものであり、インク乾燥性が良好ではなかった。比較例4は、実施例6と比較すると、アクリル系樹脂のガラス転移点及び塗工量は同一であり、本発明においてウレタン樹脂のガラス転移点がインクの乾燥性に貢献していることが示された。
また、比較例5によって、ウレタン樹脂のガラス転移点が40℃を下回り、かつアクリル系樹脂のガラス転移点が30℃を下回っていても、インク受理層の固形分塗工量が15g/m2を下回ると、ムラの抑制とインク乾燥性が良好ではなくなる事が示された。
また、実施例8は、実施例1において、インク受理層のバインダーとしてのウレタン樹脂(A)及びバインダーとしてのアクリル系樹脂(B)の合計に対する該アクリル系樹脂(B)の固形分質量比を、40%にしたものであり、印画濃度の評価は△である。一方、実施例1は、前記のアクリル系樹脂(B)の固形分質量比が56.79%であって、印画濃度の評価は○である。このことから、前記のアクリル系樹脂(B)の固形分質量比が高い方が好ましい事が示された。
Claims (6)
- 基材の少なくとも片面にインク受理層を有する溶剤インク用のインクジェット記録シートであって、
前記インク受理層は、
(A)ガラス転移点が−70℃〜−50℃のウレタン樹脂と、
(B)ガラス転移点が25℃〜30℃のアクリル系樹脂と、
をバインダーとして含有し、
前記(A)ウレタン樹脂の質量と前記(B)アクリル系樹脂の質量の合計に対する前記(B)アクリル系樹脂の固形分質量比は25%〜70%であり、
前記インク受理層の質量は、
15g/m2 〜40g/m 2 である溶剤インク用のインクジェット記録シート。 - 前記インク受理層は、
フィラーを含む請求項1に記載のインクジェット記録シート。 - 前記フィラーは、
前記インク受理層の質量に対する質量の割合が15%〜70%である請求項2に記載のインクジェット記録シート。 - 前記フィラーは、
有機フィラーを含む請求項2又は請求項3に記載のインクジェット記録シート。 - 前記フィラーは、
アクリル系のフィラーを含む請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載のインクジェット記録シート。 - 前記基材は、
プラスチックフィルムである請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のインクジェット記録シート。
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