JP5972152B2 - 遊技機 - Google Patents
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遊技演出に応じて動作する可動演出装置(40)を備えた遊技機において、
前記可動演出装置(40)は、
ベース(42)に往復移動可能に配設され、駆動手段(M)によって第1位置および第2位置の間で往復移動するスライド部材(84)と、
前記ベース(42)に設けられた支持部(88)との接続部位(86a)を支点として揺動可能に配設され、前記スライド部材(84)の第1位置から第2位置へ向かう移動につれて揺動端部(86b)が該ベース(42)から離間するよう変位すると共に、該スライド部材(84)の第2位置から第1位置への移動につれて揺動端部(86b)が該ベース(42)に近づくよう変位するリンク部材(86)と、
前記リンク部材(86)の揺動端部(86b)に支持されると共に、前記スライド部材(84)に、前記ベース(42)に対して近接・離間する方向に延在するよう形成されたガイド部(92)に係合して、該スライド部材(84)の第1位置において退避姿勢で保持される可動演出体(76)とを備え、
前記可動演出体(76)は、該可動演出体(76)における前記スライド部材(84)の第1位置側が前記リンク部材(86)の揺動端部(86b)に回動自在に支持されると共に、該可動演出体(76)における前記スライド部材(84)の第2位置側が前記スライド部材(84)のガイド部(92)に回動自在に支持され、
前記スライド部材(84)の第1位置において、前記可動演出体(76)における前記リンク部材(86)の揺動端部(86b)による支持位置および該可動演出体(76)における前記スライド部材(84)のガイド部(92)による支持位置は、前記ベース(42)から略同じ距離だけ離間して位置すると共に、前記スライド部材(84)の第2位置において、前記可動演出体(76)における前記リンク部材(86)の揺動端部(86)による支持位置が、該可動演出体(76)における前記スライド部材(84)のガイド部(92)による支持位置より前記ベース(42)から離間して位置するよう構成され、
前記可動演出体(76)は、前記スライド部材(84)の第1位置から第2位置への移動につれて該第2位置側に移動しつつ、前記リンク部材(86)の変位に伴って前記ガイド部(92)に沿って前記ベース(42)から離れるように姿勢変位して、該スライド部材(84)の第2位置において前記退避姿勢よりも突き出ると共に第2位置側より第1位置側がベース(42)から離れて傾いた突出姿勢で保持されると共に、
前記可動演出体(76)は、前記スライド部材(84)の第2位置から第1位置への移動につれて第1位置側に移動しつつ、前記リンク部材(86)の変位に伴って前記ガイド部(92)に沿って前記ベース(42)に近づくように姿勢変位する構成とされたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、可動演出体を、スライド部材の第1位置および第2位置の間での往復移動につれて、スライド部材の移動方向に変位させると共にベースに対して近接または離間する方向に変位させることができる。このように、可動演出体に三次元的な動作を与え得るから、可動演出体の動作によるインパクトを高めて、遊技の興趣の増大を図り得る。また、可動演出体を、単一の駆動手段によって三次元的に変位させ得るから、コストを低減し得ると伴に、省スペース化を図り得る利点がある。
遊技演出に応じて動作する可動演出装置(40)を備えた遊技機において、
前記可動演出装置(40)は、
ベース(42)に往復移動可能に配設され、駆動手段(M)によって第1位置および第2位置の間で往復移動するスライド部材(84)と、
前記ベース(42)に設けられた支持部(88)との接続部位(86a)を支点として揺動可能に配設され、前記スライド部材(84)の第1位置から第2位置へ向かう移動につれて揺動端部(86b)が該ベース(42)から離間するよう変位すると共に、該スライド部材(84)の第2位置から第1位置への移動につれて揺動端部(86b)が該ベース(42)に近づくよう変位するリンク部材(86)と、
前記リンク部材(86)の揺動端部(86b)に支持されると共に、前記スライド部材(84)に、前記ベース(42)に対して近接・離間する方向に延在するよう形成されたガイド部(92)に係合して、該スライド部材(84)の第1位置において退避姿勢で保持される可動演出体(76)とを備え、
前記可動演出体(76)は、前記スライド部材(84)の第1位置から第2位置への移動につれて該第2位置側に移動しつつ、前記リンク部材(86)の変位に伴って前記ガイド部(92)に沿って前記ベース(42)から離れるように姿勢変位して、該スライド部材(84)の第2位置において前記退避姿勢よりも突き出た突出姿勢で保持されると共に、
前記可動演出体(76)は、前記スライド部材(84)の第2位置から第1位置への移動につれて第1位置側に移動しつつ、前記リンク部材(86)の変位に伴って前記ガイド部(92)に沿って前記ベース(42)に近づくように姿勢変位するよう構成され、
前記スライド部材(84)に連動して動作し、該スライド部材(84)の第1位置において前記可動演出体(76)の退避姿勢から突出姿勢への姿勢変位方向前側を覆う被覆姿勢になると共に、該スライド部材(84)の第2位置において前記可動演出体(76)の姿勢変位方向前側から退避して該可動演出体(76)を露出する展開姿勢となるよう構成された可動装飾体(78,80,82)を有し、
前記可動装飾体(78,82)は、前記可動演出体(76)を覆う被覆姿勢では表面が機前側に臨むと共に前記可動演出体(76)を露出する展開姿勢では裏面が機前側に臨むように、被覆姿勢と展開姿勢とで該可動装飾体(78,82)の機前側から視認可能な面が切り替わるよう構成されたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、可動演出体を、スライド部材の第1位置および第2位置の間での往復移動につれて、スライド部材の移動方向に変位させると共にベースに対して近接または離間する方向に変位させることができる。このように、可動演出体に三次元的な動作を与え得るから、可動演出体の動作によるインパクトを高めて、遊技の興趣の増大を図り得る。また、可動演出体を、単一の駆動手段によって三次元的に変位させ得るから、コストを低減し得ると伴に、省スペース化を図り得る利点がある。
また、可動演出体が可動装飾体に覆われた状態から現れるように動作するので、可動演出体の動作によるインパクトをより高めて、遊技の興趣の増大を図り得る。
前記退避姿勢にある可動演出体(76)は、該可動演出体(76)を基準に集合した複数の前記可動装飾体(78,80,82)によって画成されるスペースに収容され、
前記複数の可動装飾体(78,80,82)は、前記可動演出体(76)の退避姿勢から突出姿勢へ向けた姿勢変位につれて、該可動演出体(76)を基準に互いに離間するように動作することを要旨とする。
これによれば、可動演出体が複数の可動装飾体で画成されるスペースに収容された状態から現れるので、可動演出体の動作によるインパクトをより高めて、遊技の興趣の増大を図り得る。
更に、本願には、次のような技術的思想が含まれている。
前記可動演出装置(40)は、前記スライド部材(84)の往復移動につれて回動する回動部材(102)に回動可能に接続されて、該回動部材(102)の回動につれて前記ベース(42)に開設された軸開口(50f)に係合する軸部(79)を支点として揺動する前記可動装飾体(78)を備え、
前記可動装飾体(78)は、前記スライド部材(84)の第1位置に対応した前記回動部材(102)の第1回動状態で前記可動演出体(76)の退避姿勢から突出姿勢への姿勢変位方向前側に位置すると共に、該スライド部材(84)の第2位置に対応した該回動部材(102)の第2回動状態で該可動演出体(76)の退避姿勢から突出姿勢への姿勢変位方向前側から退避するよう構成されたことを要旨とする。
これによれば、可動装飾体は、可動演出体を動かすスライド部材の移動に連動して動作するので、異なる態様で動作する可動演出体および可動装飾体が複合した興趣のある演出を、複数の駆動手段を用いることなく少ない部品で実施でき、コストを低廉にし得る。
前記可動演出装置(40)は、前記回動部材(102)の回動につれて回動する回動体(104)に設けられた第2の可動装飾体(80)を備え、
前記第2の可動装飾体(80)は、前記回動部材(102)の第1回動状態に対応した回動状態で、前記可動装飾体(78)に隣接して前記可動演出体(76)の退避姿勢から突出姿勢への姿勢変位方向前側に位置すると共に、該回動部材(102)の第2回動状態に対応した回動状態で該可動演出体(76)の退避姿勢から突出姿勢への姿勢変位方向前側から退避するように構成されたことを要旨とする。
これによれば、第2の可動装飾体は、可動演出体を動かすスライド部材の移動に連動して回動する回動部材に連係して動作するので、異なる態様で動作する可動演出体、可動装飾体および第2の可動装飾体が複合した興趣のある演出を、複数の駆動手段を用いることなく少ない部品で実施でき、コストを低廉にし得る。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、所定条件の成立(後述する始動入賞口30,32へのパチンコ球の入賞)を契機として図柄を変動表示させて図柄変動演出を行う図柄表示装置17が着脱可能に配設されている。また、中枠12の前面側には、遊技盤20を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板(図示せず)で前後に開口する窓口13aを覆うよう構成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
図2に示すように、前記遊技盤20は、ベニヤ材や合成樹脂材により形成された略矩形状の板部材であって、遊技盤20の裏面側に、図柄表示装置17が取り付けられた設置部材22(図3参照)が着脱可能に組み付けられている。遊技盤20の前面には、略円形状に湾曲形成した案内レール24が配設されており、該案内レール24により画成される略円形の遊技領域20aに、中枠12に配設された図示しない打球発射装置から発射されたパチンコ球が打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が適宜位置に開設されており、各装着口に対して各種の遊技盤設置部品(具体的には枠状装飾体26、特別入賞装置34、普通入賞装置36等)が前側から取り付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口25が開設されている。なお、前記装着口の形成数は、遊技盤20に取り付けられる各種遊技盤設置部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜変更される。
前記遊技盤20に配設される枠状装飾体26は、図2に示すように、図柄表示装置17の画像表示部17aを前側に臨ませる表示窓口26aを画成する上枠部26bの下側に、各種の遊技部品を前側に臨ませる演出用窓口26cを画成する下枠部26dが連設されている。なお、下枠部26dは、上枠部26bに対して左右方向の寸法が小さく設定されて、該下枠部26dの左右両側の遊技領域20aに、特別入賞装置34や普通入賞装置36を設置するスペースを確保するよう構成される。
図3に示すように、前記設置部材22は、略矩形状の背面板23aと、該背面板23aの外周縁部から前方に突出する画壁部23bとから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部23bの開口前端部を遊技盤20の裏面に当接させた状態で、当該遊技盤20と設置部材22とがネジにより固定される。そして、設置部材22において遊技盤20との間に画成される空間に、可動演出装置40などの各種装置が設置されて、設置部材22を基材とする1つのユニットとして扱い得るようになっている。また、設置部材22の背面板23aには、枠状装飾体26の表示窓口26aと前後に整列する位置に、略矩形状の開口部22aが前後に開口するよう開設されると共に、該背面板23aの裏側に図柄表示装置17が着脱自在に取付けられて、該開口部22aを介して図柄表示装置17の画像表示部17aが遊技盤20の前側に臨むようになっている。
図3に示すように、設置部材22における開口部22aの上側には、可動演出装置40が背面板23aの前面に取り付けられ、可動演出装置40が枠状装飾体26の表示窓口26aの内側に臨んでいる。可動演出装置40は、表示窓口26aを介して前側から視認可能になっており、該表示窓口26aに臨む図柄表示装置17の画像表示部17aの上側に配置される(図1参照)。可動演出装置40は、ベース本体42と、このベース本体42に支持された複数の可動演出手段K1,K2と、ベース本体42に配設され、複数の可動演出手段K1,K2を動作させる駆動機構DMとを備えている。可動演出装置40は、遊技演出に応じて、駆動機構DMによって複数の可動演出手段K1,K2を駆動することで、各可動演出手段K1,K2が所定の動作演出を行うようになっている。ここで、パチンコ機10で実行される遊技演出とは、図柄表示装置17の画像表示部17aにおいての各種図柄が変動する図柄変動演出、リーチ演出、リーチ予告演出、大当り演出等の表示による演出、スピーカからの音声出力による演出、光を照射し得る装置による光による演出などを指す。なお、パチンコ機10で実行される遊技演出は、パチンコ機10の外側に現れない内部的であっても、パチンコ機10の外側に現れる外部的であっても何れであってもよい。
前記ベース本体42は、内部に各種部材の設置スペースが画成された箱状体であり、複数のベース44,46,48,50を組み合わせて構成される(図16および図17参照)。ベース本体42は、第1後ベース44と、この第1後ベース44の後側に取り付けられ、第1後ベース44との間に設置スペースに画成する第2後ベース46とからなる後ベース組を有し、この後ベース組44,46に第1可動演出手段K1および駆動機構DMが主に配設される。また、ベース本体42は、第1前ベース48と、この第1前ベース48の前側に取り付けられ、第1前ベース48との間に設置スペースを画成する第2前ベース50とからなる前ベース組を有し、この前ベース組48,50に第2可動演出手段K2が主に配設される。第2前ベース50の前面には、装飾カバー52が取り付けられ、この装飾カバー52が機前側から視認可能なベース本体42の意匠面を構成している。なお、装飾カバー52には、第2前ベース50に部材の挿通のために設けられる開口50b,50c,50e,50f,50gに対応して開口が形成される。
図8(a)、図12(a)および図15に示すように、前記第1可動演出手段K1は、第1後ベース(ベース)44にスライド可能に配設された支持部材56と、この支持部材56にスライド可能に配設された連係部材58と、この連係部材58に動作可能に配設された可動部材60とを備えている。第1可動演出手段K1は、駆動機構DMの駆動モータMによって作動される作動部材62によって連係部材58が移動されるのに伴って、可動部材60が所定の動作を行うように構成される。ここで、可動部材60は、連係部材58の移動方向に動く態様と、支持部材56に設けられた規制部64との当接関係の変動に伴う重心の変化によって、該連係部材58の移動方向と同じ方向に動きつつ姿勢変位する態様(図18参照)との2つのパターンで動作するようになっている。
前方に開口する略箱状に形成された前記第1後ベース44の後壁前面に、一対の支持部材56,56が左右に離間して配設される(図7参照)。各支持部材56は、例えば透明な合成樹脂からなる板状の部材であり、上下方向に長く形成される(図8(a),図12(a)および図15参照)。なお、両支持部材56,56は、左右対称な形状である。支持部材56は、第1後ベース44の後壁より前方に立ち上がる内側壁44aから内側方へ延出する固定支持片44bと該後壁との間に、該支持部材56の外側縁が板厚方向に挟まれると共に、該内側壁44aから内側に離間して設置された設置支持片45と該後壁との間に、該支持部材56の内側縁が板厚方向に挟まれて支持される。これにより、支持部材56は、前後左右方向の移動が規制される一方、上下方向のスライド移動が許容され、高位置(図6および図8(a)参照)およびこの高位置よりも下降した低位置(図10および図12参照)の間で上下変位可能になっている。ここで、支持部材56は、自重による下降が許容されるように、第1後ベース44に支持されており、該支持部材56に接続される連係部材58の動きに応じて上下変位するよう構成される。
前記連係部材58は、例えば透明な合成樹脂からなる板状の部材であり、左右方向に長く形成されている(図8(a),図12(a)および図15参照)。連係部材58は、右側部が右側の支持部材56によって支持されると共に、左側部が左側の支持部材56によって支持され、両支持部材56がベース本体42に対して上下変位可能な範囲を上下変位するだけでなく、支持部材56自体に対しても上下変位が可能に構成される。具体的には、支持部材56におけるスライド孔56bの前側に重ねた連係部材58の側部に、スライド孔56bの後側から挿通した連係部材ボス(図示せず)を介して連係部材取付片57をネジ止め固定し、連係部材58と連係部材取付片57との間に支持部材56を挟んでいる。これにより、連係部材58は、連係部材取付片57との支持部材56の挟持により前後方向の移動が規制されると共にスライド孔56bの左右側縁により左右方向の移動が規制され、スライド孔56bの長手辺に沿った上下方向の移動が許容されるようになっている。連係部材58は、支持部材56に対しては、該支持部材56の上部に位置する上部位置(図8(a)および図12(a)参照)および該支持部材56の下部に位置する下部位置(図15参照)の間において、上下変位が可能になっている。ここで、連係部材58は、上部位置で連係部材ボスがスライド孔56bの上縁に引っ掛かることで、支持部材56に対する上部位置を越えた上方変位が規制され、下部位置で連係部材ボスがスライド孔56bの下縁に引っ掛かることで、支持部材56に対する下部位置を越えた下方変位が規制される。また、連係部材58は、下部位置において、支持部材56の前側にも延出する規制部64によって下縁が引っ掛かり、該規制部64によっても下方変位が規制される。
前記連係部材58には、一対の可動部材60,60が該連係部材に対して揺動可能に配設される(図8(a),図12(a)および図15参照)。可動部材60は、連係部材58の変位方向と交差する軸周りに揺動可能に配設され、実施例では前後の軸周りに揺動するようになっている(図18参照)。両可動部材60,60は、下降位置でベース本体42から露出する連係部材58の下部に、左右方向に離間して配設され、互いに近接・離間する方向に揺動するよう構成される。なお、可動部材60は、板状の部材である。可動部材60は、連係部材58に重ねた上部が板厚方向に貫通する支軸61によって支持され、連係部材58から吊り下がって該連係部材58の下縁から延出するようになっている。可動部材60は、連係部材58の上昇位置において大部分がベース本体42(第1後ベース44と第1前ベース48との間の設置スペース)に収容され(図4(a)参照)、連係部材58の上下変位に伴ってベース本体42の下端から出没して、少なくとも連係部材58の下降位置において機前側から視認可能になっている(図13(a)参照)。可動部材60は、その重心が支軸61を通る鉛直ラインを越えて対応する側(右側の可動部材60であれば右側の支持部材56、左側の可動部材60であれば左側の支持部材56を指す)の支持部材56より離間するようにずれた第1姿勢(図8(a)および図12(a)参照)と、重心が該第1姿勢よりも対応する側の支持部材56に近づいた第2姿勢(図13および図15)との間で姿勢変位可能に構成される。可動部材60は、自重により第1姿勢から第2姿勢へ向けて付勢される。そして、両可動部材60,60は、第1姿勢から第2姿勢および第2姿勢から第1姿勢へ向けて同期して動作するように構成され、片方の可動部材60が第1姿勢であれば他方の可動部材60も第1姿勢にあり、片方の可動部材60が第2姿勢にあれば他方の可動部材60も第2姿勢になっている。
前記規制部64は、上部位置から下部位置へ向けた連係部材58の変位の所定範囲に亘って可動部材60の第1姿勢から第2姿勢へ向けた揺動軌跡に重なるように設けられる。また、規制部64は、連係部材58の上部位置で可動部材60を第1姿勢で保持するように当接すると共に、連係部材58の下部位置で可動部材60の第2姿勢を許容するよう構成される。規制部64は、少なくとも連係部材58の上部位置で可動部材60に当接すると共に、上部位置から下部位置へ向けた連係部材58の変位の前記所定範囲に亘って可動部材60に当接する。ここで、規制部64は、連係部材58の上部位置および下部位置の間の全範囲に亘って可動部材60に当接してもよいが、実施例では、連係部材58が上部位置から下部位置に至る手前で、可動部材60の第1姿勢から第2姿勢へ向けた揺動軌跡から規制部64が外れるようになっている。すなわち、実施例では、連係部材58の上部位置と下部位置との変位距離よりも前記所定範囲が狭く設定される。そして、第1可動演出手段K1は、連係部材58の前記第1作動範囲において、前述の如く連係部材58と支持部材56との相対的な位置関係が変化しないから、可動部材60と規制部64との相対的な位置関係が保たれて、連係部材58の上下変位につれて可動部材60が上下変位するものの、該可動部材60が第1姿勢で保持される。
前記駆動機構DMは、ステッピングモータなどの正逆駆動可能な駆動モータMと、この駆動モータMの出力軸に固定された出力歯車66に噛み合った作動歯車(回転体)68と、作動歯車68および連係部材58の間に設けられ、連係部材58を上昇位置および下降位置の間で移動させる前記作動部材62とから構成される(図16および図17参照)。駆動モータMは、第1後ベース44の右側部に該第1後ベース44の後壁から間をあけて設置されたモータ設置板70の前面に、出力軸を後方を向けた姿勢で取り付けられ、該後壁とモータ設置板70との間に臨む出力軸の先端に出力歯車66が固定されている。作動歯車68は、モータ設置板70の後面に、前記出力歯車に隣り合うように回転可能に軸支され、第1後ベース44の後壁に該作動歯車68に合わせて開設された作動歯車開口44cを介して該第1後ベース44の後側に臨んでいる(図5(b)参照)。また、作動歯車68における作動歯車開口44cを介して第1後ベース44の後側に臨む後面には、回転中心より半径方向外側にずれた偏心位置に、円柱状の作動軸69が後方へ突出するように形成されている。そして、作動歯車68は、駆動モータにより正逆回転される。
前記可動演出装置40は、連係部材58の上部に配設された検知片72と、第1後ベース44に配設され、検知片72の有無を検知するセンサ74とからなる原位置検知手段を備えている(図8(a),図12(a)および図15参照)。原位置検知手段は、センサ74としてフォトセンサが用いられ、連係部材58の上昇位置で検知片72がセンサ74における発光部と受光部との間に位置して該センサ74に検知され、連係部材58が上昇位置から外れると、検知片72がセンサ74から外れて非検知となる。可動演出装置40は、原位置検知手段の検知状態を基準として駆動モータMが停止等の駆動制御され、作動軸69が初期位置で停止されて、初期位置の作動軸69に支持されて略水平姿勢になった作動部材62によって、連係部材58が上昇位置に保持される。ここで、第1可動演出手段K1は、可動部材60がベース本体42に収容される連係部材58の上昇位置で、動作演出を行わないときに待機するように構成される。また、第1可動演出手段K1は、遊技演出に応じて図示しない制御手段によって駆動モータMが駆動制御されて、作動部材62により連係部材58が上昇位置および下降位置の間で上下変位されるのに伴って両可動部材60,60が動作される。
図6,図9(a),図10および図19(b)に示すように、前記第2可動演出手段K2は、ベース本体42に沿って移動しつつベース本体42に対して近接・離間するように動作する可動演出体76を少なくとも備えている。実施例では、可動演出体76に加えて該可動演出体76に連動して動作する複数の可動装飾体78,80,82を備えている。実施例の可動演出体76は、前記可動部材60のベース本体42に対する出没方向と同じ上下方向に該ベース本体42の前面に沿って移動しつつ、ベース本体42の前面に対して近接・離間する方向である前後方向に進退するようになっている。ここで、第2可動演出手段K2は、第1作動範囲での可動部材60の下降に連動して、可動演出体76が下降しつつ前進すると共に、第1作動範囲での可動部材60の上昇に連動して、可動演出体76が上昇しつつ後退するように構成される。第2可動演出手段K2は、前記可動演出体76を支持して該可動演出体76に所定の動作を行わせる連係機構として、前べース組48,50に往復移動可能に配設されたスライド部材84と、このスライド部材84に揺動されるリンク部材86とを備えている(図6,図10,図16および図17参照)。
図8(b)および図12(b)に示すように、前記スライド部材84は、上下方向に長手が延在する細長い板状に形成されている。スライド部材84は、第2前ベース50の左右方向中央部に上下に延在するよう形成されたスライド溝50aに係合して左右方向の移動が規制されると共に、第1前ベース48と第2前ベース50との間に挟まれて前後方向の移動が規制された状態で保持される(図7および図11参照)。スライド部材84は、スライド溝50aの長手辺に沿って上下方向にスライド移動可能に構成され、スライド溝50aの上部側に位置する第1位置(図8(b)参照)と、スライド溝50aの下部側に位置して前記第1位置よりも下がった第2位置(図12(b)参照)との間で往復移動するようになっている。スライド部材84は、第1位置において、前ベース組48,50の設置スペースに下端部を除く大部分が収容される(図6参照)。また、スライド部材84は、第2位置において、前ベース組48,50の下縁から下方へ突出するようになっている(図10参照)。ここで、スライド部材84における前ベース組48,50から突出した部分は、該スライド部材84の前側に配設された可動演出体76によって機前側から視認できないように隠される。
前記リンク部材86は、第2前ベース50の前面左右方向略中央の上部に前方へ突出するように形成された支持部としての固定装飾体88との接続部位86aを支点として揺動可能に配設され、ベース本体42の前側に設置されている(図6(a)および図10参照)。実施例のリンク部材86は、略「L」字状に折れ曲がった棒状の部材であり、一方の片部が他方の片部よりも長く形成されると共に、長手の一方の片部が先端に向かうにつれて他方の片部の先端側に湾曲している。リンク部材86は、一端(実施例では一方の片部の先端)が、固定装飾体88における前側(突出側)に偏倚した部位の下面側に、左右方向の軸周りに揺動可能に接続され、この接続部位86aを支点として他端側(実施例では他方の片部の先端)となる揺動端部86bが、ベース本体42の前面に対して近接・離間する方向へ変位するよう構成される。リンク部材86における前記接続部位86aと揺動端部86bとの間には、スライド部材84の上端部前面に前方に突出するように形成されたリンク突片90が揺動軸86cを介して接続され、スライド部材84の上下変位に連動してリンク部材86が揺動される。ここで、第2前ベース50の左右方向略中央部には、上下方向に延在するリンク開口50bが形成され、このリンク開口50bを介してリンク突片90がベース本体42の前側に臨んでいる。なお、スライド部材84の上下変位に伴うリンク突片90の上下変位は、リンク開口50bにより許容される。また、リンク突片90には、前後方向に長手が延在する長孔からなるリンク溝90aが設けられ、このリンク溝90aに前記揺動軸86cを係合させて、リンク部材86における前記一方の片部がリンク突片90に接続される。
前記可動演出体76は、リンク部材86の揺動端部86bに支持されると共に、スライド部材84に支持されて、ベース本体42の前側に配設される(図6参照)。具体的には、可動演出体76は、その上部(スライド部材84の第1位置側)がリンク部材86の揺動端部86bに左右方向の軸周りに回動可能に接続される。また、可動演出体76は、その下部(スライド部材84の第2位置側)を、スライド部材84の下端部に前方に突出するよう設けられた接続突片91に形成されたガイド溝(ガイド部)92に接続軸93を介して係合し、該ガイド溝92に沿った移動および左右方向の軸周りの回動が可能に接続される。なお、第2前ベース50の左右方向略中央部には、前記リンク開口50bの下側に位置して上下方向に延在する接続開口50cが形成され、この接続開口50cを介して接続突片91がベース本体42の前側に臨み、スライド部材84の上下変位に伴う接続突片91の上下変位が接続開口50cにより許容される。可動演出体76は、スライド部材84の往復移動方向(上下方向)に離間したリンク部材86の揺動端部86bとガイド溝92によって姿勢変位可能に支持される。そして、可動演出体76は、スライド部材84の変位に伴うリンク部材86の揺動端部86bの揺動に連動して動作すると共に、接続軸93がガイド溝92に沿って案内されて、その姿勢が規定される。
図6,図10および図14に示すように、前記ガイド溝92は、ベース本体42に対して近接・離間する方向に延在する第1案内部位92aを有し、実施例の第1案内部位92aは、ベース本体42の前面から前方に離間するにつれてスライド部材84の第1位置側(上側)に傾斜するように延在している。また、ガイド溝92には、スライド部材84の往復移動方向に沿った方向に延在する第2案内部位92bが、前記第1案内部位92aにおけるベース本体42に近接する側の端部に連続して形成される。ここで、第2案内部位92bは、第1案内部位92aのベース本体42に近接する側の端部から下方(スライド部材84が第1位置から第2位置へ向かう向き)に延在している。
前記可動演出体76の下部には、ベース本体42の前面から前方に離間するにつれて上方へ向けて僅かに湾曲するように延在する板状の補助装飾体94が配設されている(図6および図16参照)。補助装飾体94は、機前側から視認可能な外面が、可動装飾体78,80,82と共通する意匠形状で形成されている。そして、補助装飾体94は、可動演出体76の退避姿勢において、隣り合う可動装飾体78,78と合わさって一体的な集合装飾体を構成するようになっている(図4および図19(a)参照)。ここで、補助装飾体94は、前記集合装飾体の下部を構成している。また、補助装飾体94は、突出姿勢において前傾する可動演出体76に伴って前記退避姿勢での姿勢よりも傾いている。
図6に示すように、前記可動演出体76は、LED等の発光体96aが実装された基板96bからなる演出体発光手段96と、この演出発光手段96の前側を覆うように設けられて、光を透過可能な演出体カバー98とを備え、演出体発光手段96から照射した光によって演出体カバー98を発光演出し得るよう構成される。演出体カバー98は、可動演出体76の機前側から視認可能な意匠面を構成し、実施例では半球状の本体部分の外周および中央に所定の装飾が施されている。また、演出体カバー98は、ダイヤモンドカットの如く多数の面を組み合わせた光拡散加工が施されており、演出体発光手段96から照射した光による該演出体カバー98全体の発光が図られている。演出発光手段96の基板96bに繋がる配線としては、フラットケーブル100が用いられている(図6および図10参照)。このフラットケーブル100は、可動演出体76の後側から第2前ベース50のリンク開口50b、スライド部材84における連係突片85の上側に形成された配線開口84aおよび第1前ベース48の連係開口48aを介して第1前ベース48の後側に取り回され、第1前ベース48の後面に配設された中継基板101に接続される。
前記第2可動演出手段K2は、スライド部材84に連動して動作し、該スライド部材84の第1位置において可動演出体76の退避姿勢から突出姿勢への姿勢変位方向前側を覆う複数の可動装飾体78,80,82を備えている(図4、図9および図19参照)。また、第2可動演出手段K2は、退避姿勢にある可動演出体76が、該可動演出体76を基準に集合した複数の可動装飾体78,80,82と、固定装飾体88および補助装飾体94とによって画成されるスペースに収容される(図6参照)。すなわち、第2可動演出手段K2は、可動演出体76が退避姿勢にあるときに、複数の可動装飾体78,80,82、固定装飾体88および補助装飾体94が集合して、可動演出体76を覆う1つの集合装飾体を構成するようになっている(図4および図19参照)。実施例では、退避姿勢にある可動演出体76が、ベース本体42の前面から前側へ膨らんだ半球状の集合装飾体に隠されて機前側から見えなくなっている。複数の可動装飾体78,80,82は、可動演出体76の退避姿勢から突出姿勢へ向けた姿勢変位につれて、該可動演出体76を基準に互いに離間するように動作し、可動演出体76は、退避姿勢から突出姿勢へ向かうにつれて該可動演出体76の姿勢変位方向前側から退避する可動装飾体78,80,82の裏側より現れるよう構成される(図9(a)および図19(b)参照)。また、複数の可動装飾体78,80,82は、可動演出体76の突出姿勢から退避姿勢へ向けた姿勢変位につれて、該可動演出体76を基準に互いに集合するように動作し、可動演出体76は、突出姿勢から退避姿勢へ向かうにつれて該可動演出体76の前側に被さる可動装飾体78,80,82の裏側に隠される(図4および図19(a)参照)。ここで、可動演出装置40では、初期状態において集合装飾体が構成され、初期状態と中間状態との間で可動装飾体78,80,82が集合・離散するように動作し、中間状態と最大動作状態との間において可動装飾体78,80,82が互いに離間した展開姿勢で保たれる。
前記スライド部材84の両側縁上部には、スライド歯部84bが設けられている(図8(b)参照)。スライド部材84の横側には、第2前ベース50の後面に突出形成された回動軸50dに、前後の軸周りに回動可能に軸支されて回動アーム(回動部材)102が配設され、軸支部位より内側に向けて延在する回動アーム102の揺動端に形成された回動歯部102aが、前記スライド歯部84bに噛み合っている。すなわち、回動アーム102は、スライド部材84の上下変位に連動して回動し、スライド部材84の第1位置において該回動アーム102が第1回動状態になり(図8(b)参照)、スライド部材84の第2位置において前記第1回動状態よりも揺動端側が下方傾斜した第2回動状態となる(図12(b)参照)。なお、回動アーム102は、前ベース組48,50の設置スペースに収容されて前後方向に位置決めされている。回動アーム102における軸支部分側に偏倚した部位に、前方に突出する回動突部102bが設けられ、第2前ベース50に形成された回動開口50eを介して回動突部102bがベース本体42の前側に突出している(図7(a)および図11参照)。回動開口50eは、回動アーム102の第1回動状態および第2回動状態の間の回動変位に伴う回動突部102bの変位を許容する大きさで形成される。回動突部102bは、回動アーム102が第1回動状態から第2回動状態に向かうにつれて外側方に向けて斜め下側に回動変位して可動演出体76側から離れる一方、回動アーム102が第2回動状態から第1回動状態に向かうにつれて内側方に向けて斜め上側に回動変位して可動演出体76側に近づくようになっている。第1可動装飾体78は、可動演出体76側が凹になるように湾曲形成された板状部材であり、その後縁部側部が、ベース本体42の前側に突出する回動突部102bの前端部に対してベース本体42の前面に沿った軸周りに回動可能に軸支される。また、第1可動装飾体78には、後縁からベース本体側(後方)に突出する軸部79が設けられ、この軸部79が第2前ベース50に形成された軸開口50fに挿入されている(図7(b)および図11参照)。すなわち、第1可動装飾体78は、回動アーム102の回動につれて、軸開口50fに係合する軸部79を支点として回動突部102bとの接続部位を中心に揺動するよう構成される。そして、第1可動装飾体78は、スライド部材84の第1位置に対応した回動アーム102の第1回動状態で可動演出体76の退避姿勢から突出姿勢への姿勢変位方向前側に位置すると共に、該スライド部材84の第2位置に対応した回動アーム102の第2回動状態で可動演出体76の退避姿勢から突出姿勢への姿勢変位方向前側から退避するよう構成される。
前記第2可動装飾体80は、回動アーム102の回動につれて回動する回動体104の前側に設けられている。回動体104は、第2前ベース50に前後方向の軸周りに回動可能に支持されて、前ベース組48,50の設置スペースに収容される。回動体104は、回動アーム102の上側に配置され、回動アーム102の揺動基部に形成されたアーム歯部102cに噛み合う連動歯車106に、周縁に形成された連動歯部104aが噛み合って、回動アーム102の回動に連動して回動するよう構成される(図8(b)および図12(b)参照)。第2可動装飾体80は、第2前ベース50に形成された挿通開口50gを介してベース本体42の前側に臨む回動体104の前側に配設され、回動体104の回動につれて該回動体104を中心として回動変位するようになっている。第2可動装飾体80は、可動演出体76側が凹になるように湾曲形成された板状部材を本体とし、実施例では第1可動装飾体78より幅狭に設定される。第2可動装飾体80は、回動アーム102の第1回動状態に対応した回動体104の回動状態で、第1可動装飾体78の上側に隣接して可動演出体76の退避姿勢から突出姿勢への姿勢変位方向前側に位置する被覆姿勢(図4,図6,図7(a)および図(19(a))参照)になると共に、回動アーム102の第2回動状態に対応した回動体104の回動状態で可動演出体76の退避姿勢から突出姿勢への姿勢変位方向前側から退避する展開姿勢(図9〜図11参照)になるように構成される。ここで、実施例の第2可動装飾体80は、回動体104から内側に向けて延在する被覆姿勢から反時計回り(左側の第2可動装飾体80であれば時計回り)に回動することで、可動演出体76の横側に外れて回動体104から下方に延在する展開姿勢になり、展開姿勢から時計回り(左側の第2可動装飾体80であれば反時計回り)に回動することで、被覆姿勢に戻される。なお、第2可動装飾体80は、展開姿勢において先端部が可動演出体76と第1可動装飾体78の間に位置している。
前記第3可動装飾体82は、前記リンク部材86における一方の片部から左右両側に延出する保持片87の延出端に設けられる。第3可動装飾体82は、リンク部材86の揺動につれて揺動するように構成され、リンク部材86の近接姿勢において、固定装飾体88および被覆姿勢の第2可動装飾体80の間に位置して、可動演出体76の上側を覆う被覆姿勢となる(図4および図19(a)参照)。また、第3可動装飾体82は、リンク部材86が近接姿勢より前方に突き出ると共に下方にずれた離間姿勢において、前端部が上方に傾くように傾動して、第2位置側にずれる可動演出体76から相対的に離間した展開姿勢になる(図9参照)。第3可動装飾体82は、被覆姿勢において他の可動装飾体78,80と共通する意匠が施された意匠面(表面)が機前側に臨み、展開姿勢において可動演出体76から退避するように上側に開いて、前記被覆姿勢において可動演出体76に臨んでいた裏面が機前側から視認可能になる。すなわち、第3可動装飾体82は、被覆姿勢と展開姿勢との間で姿勢変位するだけでなく、被覆姿勢と展開姿勢とで機前側から見える面が切り替わるようになっている。
前記第1後ベース44には、左右に離間配置された両内側壁44a,44aの前端に支持された基板ベース55が、該第1後ベース44の後壁から前方に離間した状態で設置され、この基板ベース55の前面にベース発光手段54が配設される(図7(a)参照)。ベース本体42における第1後ベース44と第1前ベース48との設置スペースに収容されたベース発光手段54は、基板54bの前面に、LEDなどの発光体54aが複数実装され、発光体54aから前方へ光を照射し得るようになっている。なお、両支持部材56,56、連係部材58および両可動部材60,60は、基板ベース55と第1後ベース44の後壁との間に収容可能になっている。ベース発光手段54の前側に配置される前ベース組48,50、スライド部材84および回動アームは、光を透過可能に構成され、集合装飾体に覆われる中央領域に合わせて装飾カバー52に設けられたカバー発光部53が、ベース発光手段54から照射された光によって発光される。なお、実施例の装飾カバー52は、カバー発光部53が光を透過可能であるのに対し、集合装飾体の外側になる領域に、光を反射し得るメッキ加工が施される。可動演出装置40は、可動装飾体78,80,82が被覆姿勢から展開姿勢に姿勢変位することで露出する可動演出体76の後側にカバー発光部53が現れ(図9(a)参照)、カバー発光部53の発光によって、互いに離れるように離散した可動装飾体78,80,82の内側が発光演出される。
前記可動演出装置40は、初期状態において、被覆姿勢にある可動装飾体78,80,82、固定装飾体88および補助装飾体94によって構成された集合装飾体に可動演出体76が隠されると共に、両可動部材60,60がベース本体42に収容されて、画像表示部17aの上側で、全体としてコンパクトにまとまっている。この初期状態において、駆動モータMから作動部材62に駆動力を伝える作動歯車68の作動軸69と作動部材62の作動溝62cからなる簡単なロック構造によって、連係部材58を上昇位置とした作動部材62を適切に支持することができるので、下降位置から上昇位置に持ち上げた連係部材58を支持するために別途のストッパなどを必要とせず、部品点数を減らすことができる。そして、連係部材58に可動部材60が設けられると共に、連係部材58に支持された連係機構を介して第2可動演出手段K2の可動物76,78,80,82が設けられているので、前記ロック構造により可動部材60および可動物76,78,80,82、これらの連係する機構の荷重が支持され、可動部材60および可動物76,78,80,82の姿勢が適切に保持される。
なお、本発明に係る遊技機の構成としては、前述した実施例に示したものに限らず、種々の変更が可能で、例えば以下のものを採用可能である。
(1)実施例の可動部材は、前後方向の軸周りに揺動するよう構成したが、これに限られず、左右方向の軸周りに揺動する等、その他の向きに姿勢変位させてもよい。
(2)実施例の可動部材は、第1分岐片とこの第1分岐片より小さい第2分岐片を設けることで、第1分岐片側に重心が位置するよう設定したが、形状によって重心を設定するのではなく例えば重りを取り付けるなどによって重心位置を調節してもよい。
(3)可動部材の数は、2つに限られず、1つであっても、3つ以上であってもよい。また、複数の可動部材の配置も左右に並ぶ構成に限られず、前後または上下などの関係で配置してもよい。
(4)隣り合う可動部材が、互いに近接・離間するように姿勢変位する構成に限られず、同じ方向に姿勢変位するようにしてもよい。
(5)複数の可動部材は、同期して第1姿勢および第2姿勢の間で姿勢変位する構成に限られず、規制部との当接可能範囲をずらすことで、異なる期間でずれて姿勢変位するようにしてもよい。
(6)可動演出体の三次元的な動作態様は、実施例に限られず、例えばベースに沿って前後方向に移動しつつベースに対して近接・離間するように上下方向に移動する構成であってもよい。
(7)可動装飾体の全部または一部を省略してもよく、可動装飾体の動作態様も実施例に限定されない。
(8)駆動手段としては、モータに限られず、ソレノイドやその他の手段を用いることができる。
(9)遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
42 ベース本体(ベース)
76 可動演出体
78 第1可動装飾体(可動装飾体)
80 第2可動装飾体(第2の可動装飾体)
82 第3可動装飾体
84 スライド部材
86 リンク部材
86a 接続部位
86b 揺動端部
88 固定装飾体(支持部)
92 ガイド溝(ガイド部)
M 駆動モータ(駆動手段)
Claims (3)
- 遊技演出に応じて動作する可動演出装置を備えた遊技機において、
前記可動演出装置は、
ベースに往復移動可能に配設され、駆動手段によって第1位置および第2位置の間で往復移動するスライド部材と、
前記ベースに設けられた支持部との接続部位を支点として揺動可能に配設され、前記スライド部材の第1位置から第2位置へ向かう移動につれて揺動端部が該ベースから離間するよう変位すると共に、該スライド部材の第2位置から第1位置への移動につれて揺動端部が該ベースに近づくよう変位するリンク部材と、
前記リンク部材の揺動端部に支持されると共に、前記スライド部材に、前記ベースに対して近接・離間する方向に延在するよう形成されたガイド部に係合して、該スライド部材の第1位置において退避姿勢で保持される可動演出体とを備え、
前記可動演出体は、該可動演出体における前記スライド部材の第1位置側が前記リンク部材の揺動端部に回動自在に支持されると共に、該可動演出体における前記スライド部材の第2位置側が前記スライド部材のガイド部に回動自在に支持され、
前記スライド部材の第1位置において、前記可動演出体における前記リンク部材の揺動端部による支持位置および該可動演出体における前記スライド部材のガイド部による支持位置は、前記ベースから略同じ距離だけ離間して位置すると共に、前記スライド部材の第2位置において、前記可動演出体における前記リンク部材の揺動端部による支持位置が、該可動演出体における前記スライド部材のガイド部による支持位置より前記ベースから離間して位置するよう構成され、
前記可動演出体は、前記スライド部材の第1位置から第2位置への移動につれて該第2位置側に移動しつつ、前記リンク部材の変位に伴って前記ガイド部に沿って前記ベースから離れるように姿勢変位して、該スライド部材の第2位置において前記退避姿勢よりも突き出ると共に第2位置側より第1位置側がベースから離れて傾いた突出姿勢で保持されると共に、
前記可動演出体は、前記スライド部材の第2位置から第1位置への移動につれて第1位置側に移動しつつ、前記リンク部材の変位に伴って前記ガイド部に沿って前記ベースに近づくように姿勢変位する構成とされた
ことを特徴とする遊技機。 - 遊技演出に応じて動作する可動演出装置を備えた遊技機において、
前記可動演出装置は、
ベースに往復移動可能に配設され、駆動手段によって第1位置および第2位置の間で往復移動するスライド部材と、
前記ベースに設けられた支持部との接続部位を支点として揺動可能に配設され、前記スライド部材の第1位置から第2位置へ向かう移動につれて揺動端部が該ベースから離間するよう変位すると共に、該スライド部材の第2位置から第1位置への移動につれて揺動端部が該ベースに近づくよう変位するリンク部材と、
前記リンク部材の揺動端部に支持されると共に、前記スライド部材に、前記ベースに対して近接・離間する方向に延在するよう形成されたガイド部に係合して、該スライド部材の第1位置において退避姿勢で保持される可動演出体とを備え、
前記可動演出体は、前記スライド部材の第1位置から第2位置への移動につれて該第2位置側に移動しつつ、前記リンク部材の変位に伴って前記ガイド部に沿って前記ベースから離れるように姿勢変位して、該スライド部材の第2位置において前記退避姿勢よりも突き出た突出姿勢で保持されると共に、
前記可動演出体は、前記スライド部材の第2位置から第1位置への移動につれて第1位置側に移動しつつ、前記リンク部材の変位に伴って前記ガイド部に沿って前記ベースに近づくように姿勢変位するよう構成され、
前記スライド部材に連動して動作し、該スライド部材の第1位置において前記可動演出体の退避姿勢から突出姿勢への姿勢変位方向前側を覆う被覆姿勢になると共に、該スライド部材の第2位置において前記可動演出体の姿勢変位方向前側から退避して該可動演出体を露出する展開姿勢となるよう構成された可動装飾体を有し、
前記可動装飾体は、前記可動演出体を覆う被覆姿勢では表面が機前側に臨むと共に前記可動演出体を露出する展開姿勢では裏面が機前側に臨むように、被覆姿勢と展開姿勢とで該可動装飾体の機前側から視認可能な面が切り替わるよう構成された
ことを特徴とする遊技機。 - 前記可動装飾体は、表面と裏面との装飾態様を異なるよう構成されている請求項2記載の遊技機。
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