JP6071779B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、動作により演出を行う可動演出装置を備えた遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に枠状の装飾部材(所謂センター役物)が配設されており、この装飾部材の開口部を介して複数の図柄を変動表示する液晶式やドラム式等の図柄表示装置を後方から臨ませると共に、該遊技盤における装飾部材の下方位置に、パチンコ球(遊技球)の入賞により図柄表示装置での図柄変動を開始させる始動入賞装置や大当り時等に開放する特別入賞装置を配設するよう構成されたものが多数提案されている。このようなパチンコ機では、前記遊技領域に打ち出されたパチンコ球が遊技領域内に植設された遊技釘等との接触により跳ね返りながら次第に自重により流下し、該遊技領域を流下する過程で前記始動入賞装置に入賞することにより、前記図柄表示装置で図柄変動に伴うリーチ演出等の各種の遊技演出がなされ、該図柄表示装置に図柄が所定の組み合わせで停止することにより所謂大当りが発生し、遊技盤に設けられた特別入賞装置が開放して多数の賞球を獲得し得るよう構成される。また、パチンコ機では、所要の動作を行う可動体を備えた可動演出装置を枠状装飾部材に配設し、該可動体を図柄表示装置で行われる遊技演出に合わせて動作させることにより、視覚的な演出効果を向上させて遊技の興趣を高めている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−137461号公報
ところで、近年では前記遊技盤に配設される図柄表示装置を大型化したり、該遊技盤に発光演出装置等の各種演出装置を配設することで、遊技演出を多様化して演出効果を向上することが一般的になっており、可動演出装置を配置可能なスペースが狭くなる傾向にある。すなわち、特許文献1のように、複数の可動体の夫々に対応して駆動モータを設けるスペースを確保することは難しい。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、単一の駆動手段により複数の可動部材を動作させ得る可動演出装置を備えた遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の遊技機は、
遊技球が流下可能な遊技領域(20a)が前面に設けられた遊技盤(20)と、動作による演出を行う可動演出装置(40)とを備えた遊技機において、
前記可動演出装置(40)は、
凹凸が形成された当接面(52a,53a)を有し、ベース体(46)に往復移動可能に配設されて駆動手段(M)により作動される作動部材(50)と、
前記ベース体(46)に支持されて前記作動部材(50)の作動方向と交差する方向に進退移動可能に配設されると共に前記当接面(52a,53a)に向けて付勢され、該作動部材(50)の作動に伴う当接面(52a,53a)の移動経路に並んだ複数の可動部材(60)と、
前記可動部材(60)の夫々に設けられ、前記当接面(52a,53a)との当接により該当接面(52a,53a)の凹凸に追従して該可動部材(60)を進退移動させる当接部(62)とを備え
前記複数の可動部材(60)は、前記ベース体(46)の前側と後側とに振り分けて配設され、
前記ベース体(46)の前側に配設された可動部材(60)の当接部(62)が、前記作動部材(50)におけるベース体(46)の前側に臨む前部当接面(52a)に当接可能で、該ベース体(46)の後側に配設された可動部材(60)の当接部(62)が、作動部材(50)におけるベース体(46)の後側に臨む後部当接面(53a)に当接可能に構成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、駆動手段で作動部材を作動することで、作動部材における当接面の凹凸に追従する当接部により、可動部材を作動部材の作動方向と交差する方向に進退移動させることができる。すなわち、複数の可動部材を、駆動手段で作動する作動部材の当接面と当接部との当接による簡単な構成で進退移動させることができる。
また、ベース体を前後に挟んで可動部材を振り分けて配設しているので、可動部材を前後にずらすことができ、可動部材を前後に重なるように大きく形成することができる。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記ベース体(46)には、該ベース体(46)の後側に配設された可動部材(60)の当接部(62)に対して前記作動部材(50)の作動方向に隣り合って、該ベース体(46)の前側に配設された可動部材(60)の当接部(62)が配置されることを要旨とする。
上記構成によれば、ベース体の後側にある可動部材における作動部材の作動方向隣りには、ベース体の前側にある可動部材が配設されているから、隣り合う可動部材同士の干渉を防止することができる。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記当接面(52a,53a)には、前記可動部材(60)が第1可動状態になるように前記当接部(62)を支持する支持部(54)と、この支持部(54)より作動部材(50)の作動方向と交差する方向に凹んで該可動部材(60)が第2可動状態になるように該当接部(62)を収容可能な収容部(55)とが、前記複数の可動部材(60)の夫々に対応して設けられ、
前記作動部材(50)を第1位置にした際に、前記当接面(52a,53a)の支持部(54)に当接部(62)が支持される可動部材(60)と、該当接面(52a,53a)の収容部(55)に当接部(62)が位置する可動部材(60)とを有し、
前記作動部材(50)を第2位置にした際に、該作動部材(50)の第1位置で当接部(62)が支持部(54)に位置していた可動部材(60)が収容部(55)に位置すると共に、該作動部材(50)の第1位置で当接部(62)が収容部(55)に位置していた可動部材(60)が支持部(54)に位置するように切り替わる構成としたことを要旨とする。
上記構成によれば、複数の可動部材をばらばらに動かすことができる。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記当接面(52a,53a)には、前記可動部材(60)が第1可動状態になるように前記当接部(62)を支持する支持部(54)と、この支持部(54)より作動部材(50)の作動方向と交差する方向に凹んで該可動部材(60)が第2可動状態になるように該当接部(62)を収容可能な収容部(55)とが、前記複数の可動部材(60)の夫々に対応して設けられ、
前記当接部(62)が前記支持部(54)により前記作動部材(50)の作動方向と交差する方向に互いに異なる位置で支持された可動部材(60)を有することを要旨とする。
上記構成によれば、可動部材の動きを異ならせることができる。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記可動部材(60)は、該可動部材(60)に設けられた支持軸部(65)が前記ベース体(46)に設けられたガイド部(46c)に案内されて前記当接面(52a,53a)の凹凸に追従する当接部(62)により該作動部材(50)の作動方向と交差する方向に移動するよう構成され、
前記支持軸部(65)は、前記ガイド部(46c)に前記作動部材(50)の作動方向に隙間をあけて遊嵌されたことを要旨とする。
上記構成によれば、当接面の凹凸に追従する当接部に伴う可動部材の進退移動につれて、可動部材を進退移動方向と交差する方向へ変位させることができる。
本発明に係る遊技機によれば、単一の駆動手段により複数の可動部材を動作させることができる。
本発明の好適な実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例の遊技盤を示す正面図である。 図2のA−A線で破断した要部断面図である。なお、図柄表示装置は取り外してある。 実施例の設置部材を示す正面図である。 実施例の可動演出装置を示す正面図である。 実施例の可動演出装置を後側から示す斜視図である。 実施例の可動演出装置を示す平面図である。 図5のB−B線断面図である。 実施例の可動演出装置を示す分解斜視図であって、前側から見ている。 実施例の可動演出装置を示す分解斜視図であって、後側から見ている。 実施例の可動演出装置を後ベース体を取り外した状態で示す斜視図あって、(a)は前側から見ており、(b)は後側から見ている。 実施例の可動演出装置を後ベース体および支持板を取り外して、支持軸部と支持開口との関係を示す説明図であって、(a)は正面視であり、(b)は背面視である。 可動部材、動作部材および作動部材の関係を前側から見た状態で示す説明図あり、(a)は作動部材が第1位置にある状態であり、(b)は作動部材が第2位置にある状態である。 可動部材、動作部材および作動部材の関係を後側から見た状態で示す説明図あり、(a)は作動部材が第1位置にある状態であり、(b)は作動部材が第2位置にある状態である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、所定条件の成立(始動入賞口へのパチンコ球の入賞)を契機として図柄を変動表示させて図柄変動演出を行う図柄表示装置17が着脱可能に配設されている。また、中枠12の前面側には、遊技盤20を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板(図示せず)で前後に開口する窓口13aを覆うよう構成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
前記中枠12の右下方位置には、該中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられている。操作ハンドル16は、左回転方向に付勢されており、該操作ハンドル16を右回転するよう遊技者が回動操作することで打球発射装置が作動されて、上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が遊技盤20の遊技領域20aに向けて1球ずつ発射されるようになっている。ここで、操作ハンドル16の回動量に応じて打球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作ハンドル16の回動量を調節することで、遊技領域20aへのパチンコ球の発射位置を任意に変更し得るようになっている。なお、実施例では、図柄表示装置17としては、飾図の他に各種絵柄やキャラクタ等を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されているが、これに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置やドットマトリックス式の図柄表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。また、上球受け皿14は、前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよい。
(遊技盤20)
図2に示すように、前記遊技盤20は、ベニヤ材や合成樹脂材により形成された略矩形状の板部材であって、遊技盤20の裏面側に、図柄表示装置17が取り付けられた設置部材22(図3および図4参照)が着脱可能に組み付けられている。遊技盤20の前面には、略円形状に湾曲形成した案内レール24が配設されており、該案内レール24により画成される略円形の遊技領域20aに、中枠12に配設された図示しない打球発射装置から発射されたパチンコ球が打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が適宜位置に開設されており、各装着口に対して各種の遊技盤設置部品(具体的には枠状装飾体26、始動入賞装置30,35、特別入賞装置32、普通入賞装置36等)が前側から取り付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口25が開設されている。なお、前記装着口の形成数は、遊技盤20に取り付けられる各種遊技盤設置部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜変更される。
前記遊技盤20には、図2に示すように、案内レール24で囲まれた遊技領域20aの略中央で開口する装着口に、前後に開口する表示窓口26aが形成されたセンター役とも称される枠状装飾体26が取り付けられ、該枠状装飾体26の表示窓口26aを介して図柄表示装置17の画像表示部17aが遊技盤20の前面側に臨むよう構成されている。なお、遊技盤20には、遊技領域20a内に多数の遊技釘が設けられており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が遊技釘に接触することで、流下方向が不規則に変化するよう構成されている。
(枠状装飾体)
前記枠状装飾体26は、下縁部を除く全周に亘って遊技盤20の前面から前方へ突出するよう形成されて、遊技領域20aと表示窓口26aとを区画するよう構成されており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が枠状装飾体26の表示窓口26aの内側に進入しないようになっている。すなわち、実施例の遊技領域20aは、枠状装飾体26の左側に画成される第1球流下経路と、当該枠状装飾体26の右側に画成される第2球流下経路とに区画されて、遊技盤20の遊技領域20aに打ち出されるパチンコ球の位置や発射強度に応じて、該第1球流下経路または第2球流下経路をパチンコ球が流下するようになっている。枠状装飾体26の下部(開口下縁部)には、図2に示すように、パチンコ球が左右に転動可能なステージ27が設けられている。また、枠状装飾体26におけるステージ27の後端部には、表示窓口26aの内側へ延出する透明な規制壁28が設けられており、該ステージ27上を転動するパチンコ球が後方(遊技盤20の裏側)へ移動するのを防止している。なお、図2は、透明な規制壁28を介して後側の可動演出装置40が現れた状態にある。
図2に示すように、遊技盤20には、枠状装飾体26の下方位置に第1始動入賞装置30が配設され、遊技領域20aの左右方向中央部に開口する第1始動入賞口30aに遊技領域20aを流下するパチンコ球が入賞することで、図柄表示装置17での図柄変動を開始したり、所定数の賞球の払い出しなどが行われる。また、遊技盤20には、始動入賞装置30の右上位置に特別入賞装置32が配設され、該特別入賞装置32には遊技領域20aに臨むように特別入賞口32aが設けられている。特別入賞装置32は、大当り時などの所定の遊技状態において、特別入賞口32aを塞ぐ開閉扉33を開放変位して、特別入賞口32aを開放するようになっている。そして、遊技領域20aを流下するパチンコ球が特別入賞口32aに入賞することで、所定数の賞球の払い出しなどが行われる。また、遊技盤20には、特別入賞口32aの上側位置に、パチンコ球が通過可能なゲート34が配設され、遊技領域20aを流下するパチンコ球がゲート34を通過することを契機として、第1始動入賞装置の右側位置に配置された第2始動入賞装置35の始動入賞口(図示せず)に配設された開閉部材(図示せず)を開放するなどが行われる。更に、遊技盤20には、遊技領域20aの左側下部に普通入賞装置36が配設され、遊技領域20aに開口する普通入賞口に該遊技領域20を流下するパチンコ球が入賞することで、所定数の賞球の払い出しなどが行われるようになっている。
(設置部材)
図3に示すように、前記設置部材22は、略矩形状の背面板23aと、該背面板23aの外周縁部から前方に突出する画壁部23bとから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部23bの開口前端部を遊技盤20の裏面に当接させた状態で、当該遊技盤20と設置部材22とがネジにより固定される。そして、設置部材22において遊技盤20との間に画成される空間に、可動演出装置40などの各種装置が設置されて、設置部材22を基材とする1つのユニットとして扱い得るようになっている。また、設置部材22の背面板23aには、枠状装飾体26の表示窓口26aと前後に整列する位置に、略矩形状の開口部22aが前後に開口するよう開設されると共に、該背面板23aの裏側に図柄表示装置17が着脱自在に取付けられて、該開口部22aを介して図柄表示装置17の画像表示部17aが遊技盤20の前側に臨むようになっている。
(可動演出装置)
図4に示すように、設置部材22における開口部22aの下側には、可動演出装置40が背面板23aの前面に取り付けられている。可動演出装置40は、枠状装飾体26の表示窓口26aの内側に臨み、該表示窓口26aに臨む図柄表示装置17の画像表示部17aの下側に配置される(図3参照)。可動演出装置40は、枠状装飾体26の下縁部に形成されたステージ27の後側に立設された規制壁28の後側に重なる部分とこの規制壁28の上縁から上方へ延出する部分とを有し、規制壁28の後側に重なる部分も透明な規制壁28を介して前側から視認可能になっている。可動演出装置40は、前側から視認可能な部分に、可動部材60および動作部材70を備えており、遊技演出に応じて、可動部材60および動作部材70により所定の動作演出を行うようになっている。ここで、パチンコ機10で実行される遊技演出とは、図柄表示装置17の画像表示部17aにおいての各種図柄が変動する図柄変動演出、リーチ演出、リーチ予告演出、大当り演出等の表示による演出、スピーカからの音声出力による演出、光を照射し得る装置による光による演出などを指す。なお、パチンコ機10で実行される遊技演出は、パチンコ機10の外側に現れない内部的であっても、パチンコ機10の外側に現れる外部的であっても何れであってもよい。
図5および図6に示すように、前記可動演出装置40は、設置部材22の背面板23aの前側に配設されるベース部材42と、このベース部材42に配設された作動機構M,48,50と、この作動機構M,48,50により所定の動作を行う可動部材60および動作部材70とを備えている。可動演出装置40のベース部材42と背面板23aとの間は、該ベース部材42の後面から後方へ突出するように設置される作動機構の後述する作動モータ(駆動手段)Mや別の可動演出装置37,38が配設されるスペースとなっている(図3参照)。可動演出装置40は、所定の移動方向(実施例では上下方向)に動作する可動部材60に対し、動作部材70が該可動部材60の移動方向と交差する方向(実施例では左右方向)に動作するようになっている。可動演出装置40には、遊技盤20の盤面に沿う盤面方向(実施例では左右方向)に並ぶ可動部材60および動作部材70の列が前後方向に複数配設され、後列の可動部材60および動作部材70の少なくとも一部分が、前列の可動部材60および動作部材70の横側や上側などに出て、前側から視認可能になっている。そして、可動演出装置40は、可動部材60および動作部材70を動作することで、前後の列の可動部材60および動作部材70の重なり状態が変化するよう構成される。なお、可動演出装置40は、作動機構M,48,50、可動部材60および動作部材70をベース部材42で支持して、1つのユニットとして取り付けおよび取り外しなどの取り扱い可能になっている。
(ベース部材)
図9および図10に示すように、前記ベース部材42は、板状に形成された後ベース体44と、この後ベース体44の前側に取り付けられた前ベース体(ベース体)46とから構成され、左右方向に幅広に形成されている。なお、後ベース体44および前ベース体46は、何れも透明な樹脂成形品である。前ベース体46は、後ベース体44より上下寸法が小さく形成されて、下縁部および側縁部に後方へ突出するベース壁片46aを有している。前ベース体46は、後ベース体44の下側領域の前側を覆うように、ベース壁片46aの後端を後ベース体44の前面に突き合わせた状態で互いの下縁部を揃えて取り付けられ、前ベース体46と後ベース体46との間に可動部材60の後述する支え部61や後述する作動部材50の後作動体53などを収容可能な収容スペースが画成される(図8参照)。なお、可動部材60および動作部材70は、前ベース体46の上縁より上側に全部または一部分が突出し、前ベース体46の上縁より上側に延出する後ベース体44の上側領域の前側に重なっている。
(作動機構)
図9および図10に示すように、前記作動機構は、駆動手段としての作動モータMと、この作動モータMの出力軸に固定された作動歯車48と、作動歯車48に噛み合うラック部51を有する作動部材50とから基本的に構成され、所謂ラックアンドピニオンにより、作動モータMの駆動に伴う作動歯車48の回転が作動部材50の直線的な往復移動に変換される。作動モータMは、後ベース体44の後側に取り付けられるモータ設置台49に設置され(図6参照)、後ベース体44とモータ設置台49との間の前後スペースに延出する出力軸に作動歯車48が固定されている。ここで、作動モータMは、後ベース体44の下部左側に設置されている。
(作動部材)
前記作動部材50は、作動モータMの駆動により、初期位置である第1位置(図13(a),図14(a))と、この第1位置から所定の作動方向に移動した第2位置(図13(b),図14(b))との間で作動するよう構成される。図5に示すように、実施例の作動部材50は、前ベース体46の下部に、その作動方向が左右方向になるように往復移動可能に配設され、第1位置から右側に移動することで第2位置になる。作動部材50は、作動方向に沿う一縁辺に、該作動方向と交差する方向(実施例では上下方向)に突出したり凹むように凹凸が形成された当接面52a,53aを有している。そして、実施例の可動演出装置40では、作動部材50の上面を構成する当接面52a,53aの上側に、可動部材60および動作部材70が配設される(図11参照)。当接面52a,53bは、可動部材60を上昇状態(第1可動状態)となるように該可動部材60の当接部62を支持する支持部54と、この支持部54に対して作動方向に連ねて形成されて該支持部54より凹んで可動部材60を下降状態になるように該当接部62を収容可能な収容部55からなる作動組を、作動部材50の作動に伴う当接面52a,53aの移動経路に並ぶ複数の可動部材60の夫々に対応して備えている(図13および図14参照)。作動部材50の第1位置および第2位置の何れか一方において、作動組における収容部55に対応の可動部材60の当接部62を収容した状態になると共に、作動部材50の第1位置および第2位置の何れか他方において、作動組における支持部54が対応の可動部材60の当接部62に当接するようになっている。すなわち、作動組は、支持部54と、この支持部54より下方へ凹んだ収容部55との組み合わせであり、当接面52a,53aは、上下方向に進退移動可能に配設された可動部材60の移動方向に凸凹する形状になっている。支持部54の高さおよび深さは、可動部材60に対応して適宜に設定され、実施例では可動部材60の当接部62に同じ高さで支持部54が当接する作動組と、当該作動組の支持部54と異なる高さで可動部材60の当接部62に支持部54が当接する作動組を有している。また、実施例では、可動部材60の当接部62を同じ高さになるように収容部55に受け入れる作動組と、当該作動組の収容部55と異なる高さで可動部材60の当接部62を収容部55に受け入れる作動組とを有している。
図9および図10に示すように、前記作動部材50は、左右方向に長手が延在する棒状に形成され、前ベース体46の前側に配置される前作動体52と、前ベース体46の後側に配置される後作動体53とから構成される。後作動体53は、凹凸が形成された前記当接面としての後部当接面53aと、前面に左右方向に離間して、前方へ突出形成された複数の取付ボス53bと、左側部に後方へ張り出すように形成されたラック部51とを有している。また、前作動体52は、凹凸が形成された前記当接面としての前部当接面52aを有し、前作動体52および後作動体53は、当接面52a,53aにおける凹凸の位置や高さなどが異なるが、全体の長さや当接面52a,53aと反対側の面(下面)の形状などの形状が同じに形成されている。作動部材50は、後作動体53における複数の取付ボス53bを、前ベース体46の下部に、左右方向に長手が延在する長孔状に貫通形成された取付開口46bに夫々挿入し、前作動体52側から取付ボス53bにネジ止めすることで、前作動体52および後作動体53が前ベース体46を挟んだ状態で組み付けられる。実施例では、後作動体53の左右両端部および中央部の3箇所に取付ボス53bが設けられると共に、前ベース体46の左右端部および中央部の3箇所に取付開口46bが設けられている。作動部材50は、後作動体53の右端部を除く大部分が、ベース部材42における後ベース体44と前ベース体46との間の収容スペースに収容されている。
前記ラック部51は、後ベース体44の下部左側に、左右方向に長手が延在する長孔状に貫通形成された作動開口44a(図9および図10参照)に挿入され、後ベース体44の後側に突出するようになっている。ラック部51の下面は、作動歯車48に合わせて歯切りされており、作動開口44aを介してラック部51が、後ベース体44の後側に配置された作動歯車48の上部に噛み合うようになっている。このように、作動部材50には、作動モータMの駆動力が作動歯車48およびラック部51を介して伝達され、取付開口46bの上下の開口縁に各取付ボス53bの上下の移動が規制されたもとで、取付開口46bに案内されて左右方向に移動するよう構成される。
(可動部材)
図11に示すように、前記可動演出装置40では、作動部材50の作動に伴う当接面52a,53aの移動経路に並ぶように、複数の可動部材60が配置されている。各可動部材60は、作動部材50の作動方向に交差する方向に進退移動可能に配設されると共に、当接面52a,53aに向けて付勢されている。ここで、可動部材60は、前ベース体46に、上下方向に往復移動可能に支持されて、自重による付勢力が下方に延在する作動部材50の当接面52a,53aに向けてかかるようになっている。また、可動部材60には、該可動部材60の下方に延出する当接部62が設けられ(図13および図14参照)、当接面52a,53aとの当接により該当接面52a,53aの凹凸に追従して昇降する当接部62に伴って、可動部材60が昇降するよう構成される。可動部材60は、当接面52a,53aの支持部54に当接部62が支持された際に上昇状態(第1可動状態)になり、当接面52a,53aの支持部54に当接部62が収容された際に上昇状態より下方変位した下降状態(第2可動状態)になる。可動演出装置40は、前ベース体46の前側と後側とに可動部材60が振り分けて配設されている(図7および図8参照)。ここで、前ベース体46の前側に配設された可動部材60の当接部62は、作動部材50において前ベース体46の前側に臨む前作動体52の前部当接面52aに当接可能に構成されて(図11(a)参照)、前部当接面52aの凹凸に追従して昇降する当接部62により当該可動部材60が昇降するようになっている。同様に、前ベース体46の後側に配設された可動部材60の当接部62は、作動部材50において前ベース体46の後側に臨む後作動体53の後部当接面53aに当接可能に構成されて(図11(b)参照)、後部当接面53aの凹凸に追従して昇降する当接部62により当該可動部材60が昇降するようになっている。
(可動部材の意匠形状)
前記可動部材60は、板状に形成されている(図7および図8参照)。また、可動部材60は、板面を遊技盤20の盤面に沿わした姿勢で配設され、同じ列で並ぶ可動部材60の前後位置が揃っている。可動部材60は、上部にパチンコ機のモチーフなどに合わせて所定の意匠形状で形成された本体部分と、この本体部分よりも狭い幅で該本体部分より下方へ延出するよう形成された支え部61とを有し、この支え部61より更に下方に延出するように前記当接部62が設けられている。複数の可動部材60は、互いに共通するコンセプトに基づいた共通する意匠形状で本体部分が形成されており、実施例では何れの本体部分も、同じ書体の文字を象ったデザインとされている。また、可動部材60は、透明な板材に文字の縁取りなどの装飾を施して形成されており、装飾部分を除いて光を透過可能に構成されている。
(可動部材の取り付け構造)
図9および図10に示すように、前記可動部材60の支え部61は、後方(前ベース体46の前側の可動部材60の場合)または前方(前ベース体46の後側の可動部材60の場合)へ突出形成され、該可動部材60の変位方向に離間して配置された複数(実施例では2つ)の支持ボス63を備えている。円柱状に形成された支持ボス63の外周には、一方の端縁に鍔を有する円筒状の支持スリーブ64が回転可能に嵌められ、支持ボス63および支持スリーブ64により支持軸部65が構成される。前ベース体46には、上下方向に長手が延在する長孔形状の支持開口(ガイド部)46cが、可動部材60の夫々に対応して貫通形成されている。すなわち、前ベース体46には、7つの可動部材60に対応して、7つの支持開口46cが左右方向に並んでいる。支持開口46cの一方(前側の可動部材60であれば前側で、後側の可動部材60であれば後側)から支持軸部65を挿入し、支持開口46cの他方(前側の可動部材60であれば後側で、後側の可動部材60であれば前側)から上下の支持ボス63に対して支持板66を挟んでネジ止めすることで、可動部材60が前ベース体46に対して昇降可能に支持される。支持板66は、支持開口46cの短手(左右)幅より幅広に形成されて、可動部材60は、前ベース体46を前後に挟む支え部61および支持板66により、前後方向の移動が規制される。ここで、最前列に位置する前可動部材60A,60B,60Cが取り付けられる支持開口46cの開口縁には、前ベース体46の前面から前方へ向けて突出する支持壁46dが形成されており(図11(a)参照)、これらの前可動部材60A,60B,60Cの支え部61が支持壁46dで後方への移動規制されて、前可動部材60A,60B,60Cが前ベース体46の前側に離間した状態が保たれる。そして、可動部材60は、支持軸部65が支持開口46cの長手辺に案内されて、自重により下降した下降状態と当接面52a,53aの支持部54により当接部62が押し上げられて上昇した上昇状態との間での移動が許容される。
図12に示すように、支持スリーブ64の直径(支持軸部65の外形寸法)は、支持開口46cの短手(左右)幅よりも小さく設定されている。そして、可動部材60は、支え部61に設けられた支持軸部65を前ベース体46に開設された支持開口46cに作動部材50の作動方向に隙間をあけて遊嵌している。すなわち、可動部材60は、前ベース体46に対して昇降する主となる動作を妨げない範囲で左右方向にも変位可能に構成されている。
(当接部)
図9および図10に示すように、前記当接部62は、支え部61から下方へ延出しており、作動部材50の当接面52a,53aに接触する下端部が円弧状に形成されている。また、当接部62は、可動部材60が上昇状態にあっても、支持開口46cの下端縁よりも下方へ延出する長さで形成されている。ここで、前部当接面52aより前側にずれて配置される前可動部材60A,60B,60Cの当接部62の下端部には、後方へ向けて延出する補助当接片62aが設けられ(図10参照)、この補助当接片62aが前部当接面52aに当接するようになっている。これに対して、前部当接面52aの上側に配置される中可動部材60D,60Eの当接部62および後部当接面53aの上側に配置される後可動部材60F,60Gの当接部62は、板状の支え部61から延長した形状になっている。なお、当接部62は、支え部61より狭い幅で形成されている。
図7および図8に示すように、前記可動演出装置40は、左右方向に並ぶ可動部材60の列が、前ベース体46の前側に位置して前後2列配設されると共に、前ベース体46の後側に位置して1列配設されている。図5に示すように、実施例の可動演出装置40には、前ベース体46の前側において前列に並ぶ可動部材60として、右から左に向けて、右前可動部材60A、内前可動部材60Bおよび左前可動部材60Cの3つが並んでいる。また、可動演出装置40には、前ベース体46の前側において後列に並ぶ可動部材60として、右から左に向けて、右中可動部材60Dおよび左中可動部材60Eの2つが並んでいる。右中可動部材60Dは、右前可動部材60Aと内前可動部材60Bとの間に配置されており、右中可動部材60Dの一部が右前可動部材60Aおよび内前可動部材60Bの後側に重なっている。また、左中可動部材60Eは、左前可動部材60Cの左側に配置されており、左中可動部材60Eの一部が左前可動部材60Cの後側に重なっている。可動演出装置40には、前ベース体46の後側に並ぶ可動部材60として、右前可動部材60Aと右中可動部材60Dとの間に、右後可動部材60Fが配置されており、右後可動部材60Fの一部が、右前可動部材60A、内前可動部材60Bおよび右中可動部材60Dの後側に重なっている。更に前ベース体46の後側に並ぶ可動部材60として、左前可動部材60Cと左中可動部材60Eとの間に、左後可動部材60Gが配置されており、左後可動部材60Gの一部が、左前可動部材60Cおよび左中可動部材60Eの後側に重なっている。ここで、前ベース体46を前後に挟んだ関係で左右に隣り合う右中可動部材60Dと右後可動部材60Fとは、支え部61から右方へ大きく延出するように形成された右中可動部材60Dに対し、支え部61から左方へ大きく延出するように右後可動部材60Fが形成されて、互いに広範囲で重なっている。同様に、前ベース体46を前後に挟んだ関係で左右に隣り合う左前可動部材60Cと左後可動部材60Gとは、支え部61から左方へ大きく延出するように形成された左前可動部材60Cに対し、支え部61から右方へ延出するように左後可動部材60Gが形成されている。更に、前ベース体46には、該前ベース体46の後側に配設された可動部材60の当接部62に対して左右方向に隣り合って、該前ベース体46の前側に配設された可動部材60の当接部62が配置されている。
(可動部材と作動部材の当接面との関係)
図13に示すように、前記可動演出装置40は、作動部材50を第1位置にした際に、当接面52a,53aの支持部54に当接部62が支持される可動部材60と、該当接面52の収容部55に当接部62が位置する可動部材60とを有している。図14に示すように、可動演出装置40は、作動部材50を第2位置にした際に、該作動部材50の第1位置で当接部62が支持部54に位置していた可動部材60が収容部55に位置すると共に、該作動部材50の第1位置で当接部62が収容部55に位置していた可動部材60が支持部54に位置するように切り替える構成になっている。作動部材50の第1位置において、右前可動部材60A、左前可動部材60C、右中可動部材60D、左中可動部材60Eおよび左後可動部材60Gは、当接部62が収容部55に収容されて下降状態にあり、内前可動部材60Bおよび右後可動部材60Fは、当接部62が支持部54に支持されて上昇状態にある。また、作動部材50の第2位置において、右前可動部材60A、左前可動部材60C、右中可動部材60D、左中可動部材60Eおよび左後可動部材60Gは、当接部62が支持部54に支持されて上昇状態にあり、内前可動部材60Bおよび右後可動部材60Fは、当接部62が収容部56に収容されて下降状態にある。このように、可動演出装置40の左側領域に配置された左前可動部材60C、左中可動部材60Eおよび左後可動部材60Gが、同じ向きに昇降するのに対して、可動演出装置40の右側領域に右から左に向けて順に並ぶ右前可動部材60A、右後可動部材60B、右中可動部材60Dおよび内前可動部材60Bは、左右方向に隣り合うもの同士が互いに反対向きに昇降するようになっている。
(右前作動組)
図13に示すように、前記右前可動部材60Aに対応した右前作動組は、前部当接面52aの右側に設けられた右前支持部54Aと、この右前支持部54Aの右側に設けられた右前収容部55Aとからなり、作動部材50の第1位置において右前収容部55Aが右前可動部材60Aの当接部62の下側に位置し、作動部材50の第2位置において右前支持部54Aが右前可動部材60Aの当接部62に下側から当接するようになっている。右前支持部54Aの右側に設けられた右前収容部55Aのガイド面には、その途中に右前支持部54Aよりも低い段部56が設けられ、右前支持部54Aと段部56との間が該段部56よりも低くなると共に段部56から右側へ向かうにつれて下方傾斜するよう形成されている。すなわち、作動部材50を第1位置から第2位置に移動すると、右前収容部55Aに位置する当接部62をガイド面の傾斜で案内して徐々に上昇し、段部56を乗り越えると一旦下降した後に上昇して右前支持部54Aに至り、これにより右前可動部材60Aが上昇途中に一旦下降して上昇するように変位される。また、作動部材50を第2位置から第1位置に移動すると、右前支持部54Aで支持していた当接部62をガイド面の傾斜で案内して徐々に下降し、段部56で一旦上昇した後に再び下降し、これにより右前可動部材60Aが下降途中に一旦上昇した後に下降するように変位される。右前可動部材60Aの当接部62は、作動部材50の第1位置において右前収容部54Aに位置する際に、支持軸部65が支持開口46cの下端縁に支持されて、前記ガイド面の上方に離間した状態になっている。すなわち、右前作動組は、作動部材50の作動に伴って当接部62が前記ガイド面に当接した際に該ガイド面の傾斜により右前可動部材60Aを昇降変位させるが、ガイド面に当接部62が当接していない離間期間において右前可動部材60Aは下降状態で保たれる。
(内前作動組)
図13に示すように、前記内前可動部材60Bに対応した内前作動組は、前部当接面52aの中間部に設けられた内前支持部54Bと、この内前支持部54Bの左側に設けられた内前収容部55Bとからなり、作動部材50の第1位置において内前支持部54Bが内前可動部材60Bの当接部62に下側から当接し、内前収容部55Bが内前可動部材60Bの当接部62の下側に位置するようになっている。内前支持部54Bの左側に設けられた内前収容部55Bのガイド面は、右から左に向かうにつれて下方傾斜するよう形成されている。すなわち、作動部材50を第1位置から第2位置に移動すると、内前支持部54Bで支持していた当接部62をガイド面の傾斜で案内して徐々に下降させ、これにより内前可動部材60Bが下降変位される。また、作動部材50を第2位置から第1位置に移動すると、内前収容部55Bに位置する当接部62をガイド面の傾斜で案内して徐々に上昇させ、これにより内前可動部材60Bが上昇変位される。内前可動部材60Bの当接部62は、作動部材50の第2位置において内前収容部55Bに位置する際に、支持軸部65が支持開口46cの下端縁に支持されて、内前収容部55Bにおける平らに形成された底部から離間した状態になっている。また、内前可動部材60Bの当接部62は、作動部材50の第2位置において内前収容部55Bに位置する際に、前記ガイド面から左側に離間しており、作動部材50を作動しても当接部62が前部当接面52aに当接しない離間期間がある。すなわち、内前作動組は、作動部材50の作動に伴って当接部62が前記ガイド面に当接した際に該ガイド面の傾斜により内前可動部材60Bを昇降変位させるが、ガイド面に当接部62が当接していない離間期間において内前可動部材60Bは下降状態で保たれる。
(左前作動組)
図13に示すように、前記左前可動部材60Cに対応した左前作動組は、前部当接面52aにおいて前記内前支持部54Bの左側に設けられた左前支持部54Cと、この左前支持部54Cの右側に前記内前支持部54Bとの間に設けられた左前収容部55Cとからなり、作動部材50の第1位置において左前収容部55Cが左前可動部材60Cの当接部62の下側に位置し、作動部材50の第2位置において左前支持部54Cが左前可動部材60Cの当接部62に下側から当接するようになっている。左前支持部54Cの右側に設けられた左前収容部55Cのガイド面は、左から右に向かうにつれて下方傾斜するよう形成されている。すなわち、作動部材50を第1位置から第2位置に移動すると、左前収容部55Cに位置する当接部62をガイド面の傾斜で案内して徐々に上昇させ、これにより左前可動部材60Cが上昇変位される。また、作動部材50を第2位置から第1位置に移動すると、左前支持部54Cで支持していた当接部62をガイド面の傾斜で案内して徐々に下降させ、これにより左前可動部材60Cが下降変位される。左前可動部材60Cの当接部62は、作動部材50の第1位置において左前収容部55Cに位置する際に、左前収容部55Cの平らに形成された底部で支持されている。また、左前可動部材60Cの当接部は、作動部材50の第1位置において左前収容部55Cに位置する際に、前記ガイド面から右側に離間しており、作動部材50の作動に伴って当接部62が左前収容部55Cの平らな面に摺接する摺接期間がある。すなわち、左前作動組は、作動部材50の作動に伴って当接部62が前記ガイド面に当接した際に該ガイド面の傾斜により左前可動部材60Cを昇降変位させるが、ガイド面に当接部62が当接していない摺接期間において左前可動部材60Cは下降状態で保たれる。
(右中作動組)
図13に示すように、前記右中可動部材60Dに対応した右中作動組は、前部当接面52aにおいて前記右前支持部54Aと前記内前支持部54Bとの間に設けられた右中支持部54Dと、この右中支持部54Dの右側に前記右前支持部54Aとの間に設けられた右中収容部55Dとからなり、作動部材50の第1位置において右中収容部55Dが右中可動部材60Dの当接部62の下側に位置し、作動部材50の第2位置において右中支持部54Dが右中可動部材60Dの当接部62に下側から当接するようになっている。右中支持部54Dの右側に設けられた右中収容部55Dのガイド面は、左から右に向かうにつれて下方傾斜するよう形成されている。すなわち、作動部材50を第1位置から第2位置に移動すると、右中収容部55Dに位置する当接部62をガイド面の傾斜で案内して徐々に上昇させ、これにより右中可動部材60Dが上昇変位される。また、作動部材50を第2位置から第1位置に移動すると、右中支持部54Dで支持していた当接部62をガイド面の傾斜で案内して徐々に下降させ、これにより右中可動部材60Dが下降変位される。右中可動部材60Dの当接部62は、作動部材50の第1位置において右中収容部55Dに位置する際に、右中収容部55Dの平らに形成された底部で支持されている。また、右中可動部材60Dの当接部62は、作動部材50の第1位置において右中収容部55Dに位置する際に、前記ガイド面から右側に離間しており、作動部材50の作動に伴って当接部62が右中収容部55Dの平らな面に摺接する摺接期間がある。すなわち、右中作動組は、作動部材50の作動に伴って当接部62が前記ガイド面に当接した際に該ガイド面の傾斜により右中可動部材60Dを昇降変位させるが、ガイド面に当接部62が当接していない摺接期間において左前可動部材60Cは下降状態で保たれる。
(左中作動組)
図13に示すように、前記左中可動部材60Eに対応した左中作動組は、前部当接面52aにおいて前記左前支持部54Cの左側に設けられて該前部当接面52aの左端部にある左中支持部54Eと、この左中支持部54Eの右側に設けられた左中収容部55Eとからなり、作動部材50の第1位置において左中収容部55Eが左中可動部材60Eの当接部62の下側に位置し、作動部材50の第2位置において左中支持部54Eが左中可動部材60Eの当接部62に下側から当接するようになっている。左中支持部54Eの右側に設けられた左中収容部55Eのガイド面は、左から右に向かうにつれて下方傾斜するよう形成されている。すなわち、作動部材50を第1位置から第2位置に移動すると、左中収容部55Eに位置する当接部62をガイド面の傾斜で案内して徐々に上昇させ、これにより左中可動部材60Eが上昇変位される。また、作動部材50を第2位置から第1位置に移動すると、左中支持部54Eで支持していた当接部62をガイド面の傾斜で案内して徐々に下降させ、これにより左中可動部材60Eが下降変位される。左中可動部材60Eの当接部62は、作動部材50の第1位置において左中収容部55Eに位置する際に、支持軸部65が支持開口46cの下端縁に支持されて、左中収容部55Eの平らに形成された底部から離間した状態になっている。また、左中可動部材60Eの当接部62は、作動部材50の第1位置において左中収容部55Eに位置する際に、前記ガイド面から右側に離間しており、作動部材50を作動しても当接部62が前部当接面52aに当接しない離間期間がある。すなわち、左中作動組は、作動部材50の作動に伴って当接部62が前記ガイド面に当接した際に該ガイド面の傾斜により左中可動部材60Eを昇降変位させるが、ガイド面に当接部62が当接していない離間期間において左中可動部材60Eは下降状態で保たれる。
(右後作動組)
図14に示すように、前記右後可動部材60Fに対応した右後作動組は、後部当接面53aにおいて右側に設けられた右後支持部54Fと、この右後支持部54Fの左側に設けられた右後収容部55Fとからなり、作動部材50の第1位置において右後支持部54Fが右後可動部材60Fの当接部62に下側から当接し、作動部材50の第2位置において右後収容部55Fが右後可動部材60Fの当接部62の下側に位置するようになっている。右後支持部54Fの左側に設けられた右後収容部55Fのガイド面は、右から左に向かうにつれて下方傾斜するよう形成されている。すなわち、作動部材50を第1位置から第2位置に移動すると、右後支持部54Fで支持していた当接部62をガイド面の傾斜で案内して徐々に下降させ、これにより右後可動部材60Fが下降変位される。また、作動部材50を第2位置から第1位置に移動すると、右後収容部55Fに位置する当接部62をガイド面の傾斜で案内して徐々に上昇させ、これにより右後可動部材60Fが上昇変位される。右後可動部材60Fの当接部62は、作動部材50の第2位置において右後収容部55Fに位置する際に、支持軸部65が支持開口46cの下端縁に支持されて、右後収容部55Fの平らに形成された底部から離間した状態になっている。また、右後可動部材60Fの当接部62は、作動部材50の第2位置において右後収容部55Fに位置する際に、前記ガイド面から左側に離間しており、作動部材50を作動しても当接部62が後部当接面53aに当接しない離間期間がある。すなわち、右後作動組は、作動部材50の作動に伴って当接部62が前記ガイド面に当接した際に該ガイド面の傾斜により右後可動部材60Fを昇降変位させるが、ガイド面に当接部62が当接していない離間期間において右後可動部材60Fは下降状態で保たれる。
(左後作動組)
図14に示すように、前記左後可動部材60Gに対応した左後作動組は、後部当接面53aにおいて左側に設けられた左後支持部54Gと、この左後支持部54Gの右側に設けられた左後収容部55Gとからなり、作動部材50の第1位置において左後収容部55Gが左後可動部材60Gの当接部62の下側に位置し、作動部材50の第2位置において左後支持部54Gが左後可動部材60Gの当接部62に下側から当接するようになっている。左後支持部54Gの右側に設けられた左後収容部55Gのガイド面は、左から右に向かうにつれて下方傾斜するよう形成されている。すなわち、作動部材50を第1位置から第2位置に移動すると、左後収容部55Gに位置する当接部62をガイド面の傾斜で案内して徐々に上昇させ、これにより左後可動部材60Gが上昇変位される。また、作動部材50を第2位置から第1位置に移動すると、左後支持部54Gで支持していた当接部62をガイド面の傾斜で案内して徐々に下降させ、これにより左後可動部材60Gが下降変位される。左後可動部材60Gの当接部62は、作動部材50の第1位置において左後収容部55Gに位置する際に、左後収容部55Gにおける平らに形成された底部に支持されている。また、左後可動部材60Gの当接部62は、作動部材50の第1位置において左後収容部55Gに位置する際に、前記ガイド面から右側に離間しており、作動部材50の作動に伴って当接部62が左後収容部55Gの平らな面に摺接する摺接期間がある。すなわち、左後作動組は、作動部材50の作動に伴って当接部62が前記ガイド面に当接した際に該ガイド面の傾斜により左後可動部材60Gを昇降変位させるが、ガイド面に当接部62が当接していない摺接期間において左後可動部材60Gは下降状態で保たれる。
前記複数の可動部材60は、当接部62が支持部54により上下方向に異なる支持位置で支持されたものと、当接部62が支持部54により上下方向の同じ支持位置で支持されるものとがある。実施例では、内前支持部54Bおよび左中支持部54Eが、左前支持部54C、右中支持部54D、右後支持部54Fおよび左後支持部54Gと比べて可動部材60側へ突出するよう形成され、右前支持部54Aが、内前支持部54Bおよび左中支持部54Eと比べて可動部材60側へ突出するように形成されている。そして、右前支持部54Aによる右前可動部材60Aの当接部62の支持位置が最も高く、左中支持部54Eによる左前可動部材60Eの当接部62の支持位置および内前支持部54Bによる内前可動部材60Bの支持位置が2番目に高く、その他の支持部54C,54D,54F,54Gによる当接部62の支持位置が最も低くなるよう、3段階の高さになっている。また、右中収容部55D、内前収容部55B、左前収容部55C、右後収容部55Fおよび左後収容部55Gの底部は、同じ高さに延在しており、左中収容部55Eの底部が右中収容部55D等の底部より上側に延在すると共に、右前収容部55Aの底部が左中収容部55Eの底より上側に延在している。なお、収容部55の底部は、作動部材50の作動方向に平らに形成されている。
(動作部材)
図11に示すように、前記可動演出装置40は、動作部材70として、左前可動部材60Cと内前可動部材60Bとの間に配置された右前動作部材70Aと、左中可動部材60Eの左側に配置された左前部動作部材70Bと、右前可動部材60Fの右側に配置された後動作部材70Cとを備えている。右前動作部材70Aは、前ベース体46の前側において後列に位置する可動部材60D,60Eと前後位置が揃うように並べられて、左前可動部材60Cおよび内前可動部材60Bの後側でかつ左後可動部材60Gの前側に、一部重なるように配設されている。左前動作部材70Bは、前ベース体46の前側において最前列に位置する可動部材60A,60B,60Cと前後位置が揃うように並べられて、左中可動部材60Eの前側に一部重なるように配設されている。後動作部材70Cは、前ベース体46の後側において最後列に位置する可動部材60F,60Gと前後位置が揃うように並べられて、右前可動部材60Aの後側に一部重なるように配設されている。なお、動作部材70は、板状に形成されて、可動部材60と共通する意匠形状で形成されており、実施例では何れの動作部材70も、同じ書体の文字を象ったデザインとされている。また、動作部材70は、透明な板材に文字の縁取りなどの装飾を施して形成されており、装飾部分を除いて光を透過可能に構成されている。
前記右前動作部材70Aは、本体部分が前ベース体46の前側に回動可能に軸支されると共に、本体部分の下側に突出するリンクアーム71を備えている。リンクアーム71の下端部には、長孔状の接続口71aが開設されており、この接続口71aに、前ベース体46の左右方向中央部に回動可能に軸支された補助リンク72の上端部に前方へ突設された補助接続軸72aを挿入して、右前動作部材70Aと補助リンク72とが接続される。また、補助リンク72は、前ベース体46との軸支部分を挟んで補助接続軸72aと反対側になる下端部に、長孔状の補助接続口72bが開設されており、この補助接続口72bに前作動体52の左右方向中央部に前方へ突設された接続軸73を挿入して、補助リンク72と作動部材50とが接続される。そして、作動部材50の作動に伴って左右方向に変位する接続軸73に係合して補助リンク72が揺動されると共に補助リンク72の揺動に伴ってリンクアーム71が揺動され、これにより右前動作部材70Aが前ベース体46への軸支部分を中心に姿勢変位される。
前記左前動作部材70Bは、本体部分が前ベース体46の前側に回動可能に軸支されると共に、本体部分の下側に突出するリンクアーム71を備えている。リンクアーム71の下端部には、長孔状の接続口71aが開設されており、この接続口71aに前作動体52の左端部に前方へ突設された接続軸73を挿入して、左前動作部材70Bと作動部材50とが接続される。そして、作動部材50の作動に伴って左右方向に変位する接続軸73に係合してリンクアーム71が揺動され、これにより左前動作部材70Bが前ベース体46への軸支部分を中心に姿勢変位される。
前記後動作部材70Cは、本体部分が後ベース体44の前側に回動可能に軸支されると共に、本体部分の下側に突出するリンクアーム71を備えている。リンクアーム71の下端部には、長孔状の接続口71aが開設されており、この接続口71aに後作動体53の右端部に前方へ突設された接続軸73を挿入して、後動作部材70Cと作動部材50とが接続される。そして、作動部材50の作動に伴って左右方向に変位する接続軸73に係合してリンクアーム71が揺動され、これにより後動作部材70Cが後ベース体44への軸支部分を中心に姿勢変位される。
(発光手段)
図8に示すように、前記ベース部材42には、前ベース体46の上縁から上側に延出する後ベース体44の上側領域に、発光手段74が配設されている。実施例の発光手段74は、LED等の発光体75が前面に実装された発光基板76からなり、後ベース体44の上側領域後側に発光基板76が取り付けられ、発光体75から透明な後ベース体44を介して前方へ光を照射可能になっている。また、後ベース体44の上側領域後側には、光を透過可能な光透過部を有する飾り部材77が配設され、発光体75からの光の照射によって飾り部材77の光透過部が照明される。なお、飾り部材77は、可動部材60と共通する意匠形状で形成されており、実施例では同じ書体の文字が多数付されたデザインとされている。飾り部材77は、透明な厚肉シート材に文字の縁取りなどの装飾を施して形成されており、装飾部分に囲まれた光透過部に光拡散処理が施されている。更に、後ベース体44の上側領域の前側には、可動部材60および動作部材70が配置されており、発光体75からの光の照射により可動部材60および動作部材70を照明し得るようになっている。ここで、可動演出装置40では、後列の可動部材60および動作部材70の前側に、前列の可動部材60および動作部材70が重なるように配置されているが、後側にある可動部材60および動作部材70の光透過部分を介して前側に重なる可動部材60および動作部材70に設けられた光透過部分を発光手段74により照明するよう構成されている。すなわち、可動演出装置40は、1つの発光手段74によって前後に重なる可動部材60、動作部材70および飾り部材77を同時に照明することができる。
前記後ベース体44の左右中央下部には、作動部材50の後作動体53の左右方向中央部に上方に突設された検出片78を検出する原位置検出手段80が配設されている。実施例の原位置検出手段80は、前後に対向配置された発光部と受光部を有するフォトセンサであり、作動部材50の第1位置において検出片78が発光部と受光部との間に位置し、作動部材50が第1位置から作動することで、検出片78が発光部と受光部との間から外れる。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用について説明する。可動演出装置40は、作動部材の第1位置において、右前可動部材60A、左前可動部材60C、右中可動部材60D、左中可動部材60Eおよび左後可動部材60Gが下降状態にあり、内前可動部材60Bおよび右後可動部材60Fが上昇状態にある。可動演出装置40は、作動モータMを駆動して作動部材50を第1位置から第2位置へ向けて作動することで、右前可動部材60A、左前可動部材60C、右中可動部材60D、左中可動部材60Eおよび左後可動部材60Gの当接部62が夫々対応する支持部54に連なる収容部55のガイド面に案内されて下降状態から上昇し、内前可動部材60Bおよび右後可動部材60Fが夫々対応する支持部54に連なる収容部55のガイド面の傾斜に案内されて上昇状態から自重による下降が許容される。そして、可動演出装置40は、作動部材50が第2位置まで作動すると、右前可動部材60A、左前可動部材60C、右中可動部材60D、左中可動部材60Eおよび左後可動部材60Gが上昇状態になると共に、内前可動部材60Bおよび右後可動部材60Fが下降状態となる。このように、可動演出装置40は、作動モータMで作動部材50を作動することで、作動部材50における当接面52a,53aの凹凸に追従する当接部62により、可動部材60を上下方向に進退移動させることができる。すなわち、複数の可動部材60を、作動モータMで作動する作動部材50の当接面52a,53aと当接部62との当接による簡単な構成で進退移動させることができると共に、上昇する可動部材60と下降する可動部材60とを簡単に切り替えることができる。しかも、可動演出装置40は、作動部材50の作動により動作部材70も同時に揺動させることができ、単一の作動モータMにより複数の可動部材60の動きによる演出を行うことができると共に、可動部材60の動作演出に複合させて動作部材70の動きによる演出を行うことができる。
前記可動部材60は、前ベース体46の支持開口46cに挿入した支持軸部65の該支持開口46cの長手に沿う移動が許容されることで、当接面52a,53aの凹凸に追従する当接部62に伴って昇降可能になっている。ここで、支持軸部65は、支持開口46cの左右幅よりも左右幅が狭小に設定されて、支持開口46cに対して左右方向に遊嵌されているから、支持軸部65と支持開口46cとの左右の隙間の範囲内で、可動部材60の左右方向の変位や左右の傾きが許容され、当接面52a,53aの凹凸に追従する当接部62に伴う可動部材60の昇降につれて、可動部材60を左右方向へ変位させることができる。すなわち、可動部材60に対して、左右方向に揺れながら昇降したり、左右方向に傾くように姿勢変位したり、左右方向に振動したりするなど、昇降動作に加えて多彩な変化を与えることができる。
前記作動部材50の作動時に収容部55のガイド面に沿って当接部62が上昇するよう案内されている場合には、ガイド面から当接部62を左右方向に押す力も加わるので、可動部材60を左右方向に傾けるように力が作用する。また、作動部材50の作動時に当接部62が収容部55の底部に摺接する摺接期間がある左前可動部材60C、右中可動部材60Dおよび左後可動部材60Gの場合は、当接部62に収容部55の底部が摺接しつつ作動することで、当接部62に左右方向に押す力も加わるので、可動部材60を左右方向に傾けるように力が作用する。これに対して、当接部62が収容部55の底部から離間している内前可動部材60B、左中可動部材60Eおよび右後可動部材60Fの場合は、作動部材50の作動時に当接部62がガイド面に接するまでの離間期間において、当接部62に作動部材50から力が加わらないので、可動部材60の姿勢変位が起こり難い。このように、当接部62が当接面52a,53bに当接する期間を可動部材60に応じて変えているので、可動部材60の動作をより多彩にすることができる。更に右前可動部材60Aの場合は、ガイド面に段部56が設けてあるから、作動部材50の作動時に段部56を乗り越える際の当接部62に不規則な力が加わり、右前可動部材60Aを左右方向に揺らすような不規則な力が作用する。
前記可動演出装置40は、前ベース体46を前後に挟んで可動部材60および動作部材70を振り分けて配設しているので、可動部材60および動作部材70を前後にずらすことができ、1つ1つの可動部材60および動作部材70を、前側または後側に配置された他の可動部材60または動作部材70と前後に重なるように大きく形成することができる。また、可動演出装置40は、前ベース体46の前側にも可動部材60を2列で配置しているので、可動部材60および動作部材70が前後方向に多重に配置される。ここで、前ベース体46の後側にある右後可動部材60Fの左右方向(盤面方向)隣りには、前ベース体46の前側にある右前可動部材60Aおよび右中可動部材60Dが配置されているから、動作時に隣り合う可動部材60A,60D,60F同士の干渉を防止することができる。同様に、前ベース体46の後側にある左後可動部材60Gの左右方向(盤面方向)隣りには、前ベース体46の前側にある左前可動部材60Cおよび左中可動部材60Eが配置されているから、動作時に隣り合う可動部材60C,60E,60G同士の干渉を防止することができる。そして、可動演出装置40は、可動部材60および動作部材70が動作することで、前後に重なる可動部材60および動作部材70の重なり状態が変化して、前側の可動部材60または動作部材70で隠れていた後側の可動部材60または動作部材70が前側から視認可能になったり、前側の可動部材60または動作部材70で後側の可動部材60または動作部材70を隠したりすることができる。また、可動部材60および動作部材70を動作することで、飾り部材77における前側から視認可能な領域も変化させることができる。このように、可動演出装置40によれば、可動部材60または動作部材70の動作に伴い、可動部材60、動作部材70および飾り部材77の見え方を変えることができるから、変化に富んだ動作演出を行うことができる。
前記可動演出装置40は、作動部材50の第1位置で、支持部54に当接部62が支持されて上昇状態にある可動部材60と、収容部55に当接部62が位置して下降状態にある可動部材60とを有し、作動部材50を第2位置にすることで、作動部材50の第1位置で上昇状態にあった可動部材60の当接部62が収容部55に位置して該可動部材60が下降状態となると共に、作動部材50の第1位置で下降状態にあった可動部材60の当接部62が支持部54に支持されて該可動部材60が上昇状態になる。
同様に、作動部材50を第2位置から第1位置にすることで、作動部材50の第2位置で上昇状態にあった可動部材60の当接部62が収容部55に位置して該可動部材60が下降状態となると共に、作動部材50の第2位置で下降状態にあった可動部材60の当接部62が支持部54に支持されて該可動部材60が上昇状態になる。このように、可動演出装置40は、全ての可動部材60が上昇状態または下降状態に揃う構成ではなく、上昇状態にある可動部材60と下降状態にある可動部材60とが混ざっており、作動部材50の作動により可動部材60の上昇状態および下降状態が同期して切り替わる。このように、複数の可動部材60をばらばらに動かすことで、変化に富んだ動作演出を行うことができる。また、支持部54で支持される当接部62の高さ位置を変えることで、複数の可動部材60の動きを互いに異ならせることができる。
なお、前述した実施例は、以下の技術的思想が含まれる。
(付記1)
前後に重なるように配設された可動部材(60)を備えた請求項1〜6の何れか一項に記載の遊技機。
付記1の遊技機によれば、可動部材を前後に重なるように配設することで、夫々の可動部材を大型化することができる。
(付記2)
前記前後に重なるように配設された可動部材(60)と、該可動部材(60)の後側に配設された飾り部材(77)とは、共通する意匠形状で形成される付記1記載の遊技機。
付記2の遊技機によれば、前後の可動部材が停止しているときに、前後の可動部材と装飾部材とを一体化することができ、可動部材を動かしたときの意外性を向上することができる。
(付記3)
前記可動部材(60)は、前記当接面(52a,53a)の収容部(55)に位置する前記当接部(62)が該当接面(52a,53a)から離間するように配設された請求項1〜6、付記1、2の何れか一項に記載の遊技機。
付記3の遊技機によれば、当接部が収容部に位置している際に、作動部材の作動により可動部材が変位することを防止できる。
(変更例)
なお、本発明に係る遊技機の構成としては、前述した実施例に示したものに限らず、種々の変更が可能で、例えば以下のものを採用可能である。
(1)作動部材の作動方向は、左右方向に限られず、前後方向やその他の方向であってもよい。また作動部材は、直線的な往復移動に限られず、回転や揺動などの他の動作を行うものであってもよい。
(2)可動部材の付勢を、ばねやゴムなどの弾性部材で行ってもよい。弾性部材による可動部材の付勢方向は、下方に限られず、上方や左右や前後方向等の適宜に設定し得る。
(3)可動部材は、多列に配置する構成に限られず、1列であってもよい。
(4)動作部材は省略することができる。
(5)作動部材を作動する駆動手段としては、モータに限られず、ソレノイドやその他の手段を用いることができる。
(6)遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
20 遊技盤
20a 遊技領域
40 可動演出装置
46 前ベース体(ベース体)
0 作動部材
52a 前部当接面(当接面)
53a 後部当接
0 可動部材
62 当接
作動モータ(駆動手段)

Claims (1)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域が前面に設けられた遊技盤と、動作による演出を行う可動演出装置とを備えた遊技機において、
    前記可動演出装置は、
    凹凸が形成された当接面を有し、ベース体に往復移動可能に配設されて駆動手段により作動される作動部材と、
    前記ベース体に支持されて前記作動部材の作動方向と交差する方向に進退移動可能に配設されると共に前記当接面に向けて付勢され、該作動部材の作動に伴う当接面の移動経路に並んだ複数の可動部材と、
    前記可動部材の夫々に設けられ、前記当接面との当接により該当接面の凹凸に追従して該可動部材を進退移動させる当接部とを備え
    前記複数の可動部材は、前記ベース体の前側と後側とに振り分けて配設され、
    前記ベース体の前側に配設された可動部材の当接部が、前記作動部材におけるベース体の前側に臨む前部当接面に当接可能で、該ベース体の後側に配設された可動部材の当接部が、作動部材におけるベース体の後側に臨む後部当接面に当接可能に構成された
    ことを特徴とする遊技機。
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