JP2017018440A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
また、スピーカ自体の形態が大きく変化することによって、遊技機の前面側の形態が遊技者の意表を付いて変化するような演出を図る遊技機も提供されていなかった。
このように構成され、音声の出力位置を変化させることができるため、遊技に関連する斬新な演出を提供でき、遊技の興趣を向上させることができる。
また、スピーカユニット406の突出度合いなどの違いによっては音声の聞こえ方も異なってくるため、音声による斬新な演出効果が期待できる。
また、遊技機の上方からスピーカユニット406が突出するといった意表をつく形態変化により遊技者は興趣が向上する。
さらに、第1位置404から第2位置405へとスピーカユニット406が変位することで、遊技機全体の外観形態も大きく異なってくるため外観的にも斬新な演出を提供できる。
従って、例えば、第1位置404と第2位置405とによって音声による演出や発光演出が異なるため、遊技状態によって変位する音声と発光装飾による今までにない遊技に関連する斬新な演出を提供でき、遊技の興趣を向上させることができる。
本実施形態では、遊技媒体としての遊技球が転動流下することによって種々の遊技を行なうことが可能なパチンコ遊技機に本発明を適用した実施の一形態を用いて説明する。
図1乃至図7は第一実施形態、図8乃至図14は第二実施形態、図15乃至図21は第三実施形態、図22乃至図29は第四実施形態、図30乃至図41は第五実施形態、図42乃至図97は第六実施形態、図98乃至図138は第七実施形態をそれぞれ示す。
「第一実施形態」
図1乃至図7は本発明の第一実施形態を示す。
本実施形態に係るパチンコ遊技機は、遊技機本体Aと、遊技機本体Aに備えられる出力部49を有するスピーカ48を備えたスピーカユニット406とで構成されている。
遊技機本体Aは、例えば本実施形態によると、遊技球が転動流下可能な遊技領域を有する図示しない遊技盤が着脱可能に設けられた本体枠2と、遊技盤を視認可能な開口部3h(以下、表枠開口部という)が設けられ、本体枠2の前方(遊技者と対峙する側)において当該本体枠2により回動可能に支持された表枠3と、本体枠2の後方(反遊技者対峙側)において当該本体枠2により回動可能に支持された図示しない後枠とを備え、前記本体枠2に備えられる本体枠構成部材と、前記表枠3に備えられる表枠構成部材と、前記後枠に備えられている図示しない表示装置とを含んで構成されている。
なお、透明板ユニット7、皿ユニット8、操作ユニット9、各種装飾部材(上部装飾ユニット400、右側装飾部材15、左側装飾部材16)は図示形態に限らず変更可能であって、また、表枠構成部材はこれらに限定されるものではなく、表枠3を構成する部材は全て含まれるものである。
透明板ユニット7は、例えば、表枠3に設けた表枠開口部3h(窓部)に対して、表枠3の裏面側(背面側)から着脱自在に取り付けられており、当該表枠3を本体枠2に対して閉じた状態において、遊技盤1の表面(前面)側に対向し、かつその表面(前面)側を覆うように構成されている。
スピーカカバー401は、特に図示形態に限定して解釈されるものではなく音声を透過可能な形態であればよく特に限定解釈されるものではなく本発明の範囲内で適宜設計変更可能である。
これにより、光による表示態様に変化を与えることができるため、遊技に対する興趣を向上させることができる。
本実施形態の上部装飾ユニット400は、所定形状のユニット本体にスピーカカバー401,401と装飾部材(レンズ部材など)402が一体に備えられてユニット化されているため、着脱作業も容易で破損の時やデザインを変更したい時などに即座に行なえ操作性・作業性に優れている。
本体枠2において、上記表枠開口部3hに対向した所定位置に、当該表枠開口部3hとほぼ同形状を成した開口部(以下、本体枠開口部という)が設けられているとともに、本体枠開口部の右下側には、遊技球を発射するための発射装置26が設けられている。発射装置は図示形態に限らず変更可能であって、また本体枠構成部材はこれらに限定されるものではなく、本体枠2を構成する部材は全て含まれるものである。
スピーカユニット406は、遊技機本体Aの上端、すなわち、本実施形態では、表枠3の前面に設けた上部装飾ユニット400の後方で、かつ表枠3の上端に設けた上端開口3aと連通して内方に設けられている収容領域(収容空間)にて、前記遊技機本体Aに対して上下昇降可能、かつ交換可能に備えられ、前記上部装飾ユニット400によって前面側が視認困難な第1位置(遊技機本体A内への収容状態)404と、前面側が視認容易な第2位置(遊技機本体Aの上端に突出した状態)405とに変位可能に構成されている(図2、図3及び図6)。
本実施形態では、ケーシング407の前面の全領域、すなわち、ケーシング407の前面に臨んでいる左右の出力部(スピーカ)49の出力面49aの周囲にも図示しないLED基板とともに、所定の装飾部材(レンズ部材など)410を配設することにより、ケーシング407の前面の全領域を発光演出させるようにしている。
そして、所定の遊技時間(演出時間)が終了すると、ギア部417を反対回転作動させ、ギア部417がレール部414に噛合しながら下方に回転作動することでスピーカユニット406は背面方向(図にて矢印L15で示す方向)に向けて収容領域内に収容されていき、第1位置404に配設される。
従って、スピーカユニット406が遊技機本体Aの前方斜め上方(図にて矢印L14で示す方向)に向けて移動して第2位置405へと変位すると、スピーカ48の出力部49は、スピーカユニット406が第1位置404に位置しているときと比して、第2位置405に位置しているときの方が、スピーカカバー401と対向している領域が少なくなる。
なお、図面では、スピーカ48の配線や発光演出機構408の配線などは図示省略しているが、スピーカユニット406が、遊技機本体Aの前方斜め上方(図にて矢印L14で示す方向)に向けて上昇移動(変位)したときに緊張して破断しないように余裕を持った長さで構成されている。
位置検出センサ418は、例えば検出対象部418bを検出する種々の近接センサなどが採用可能であるが、本発明の範囲内で適宜最適な位置検出センサが選択使用可能である。
本実施形態では、図6に示すように、表枠3の収容領域の内側面所定位置(本実施形態では上部と下部)にセンサ部418aを備え、センサ部418aによってケーシング407の側面所定位置(本実施形態では上部と下部)に備えられた検出対象部418bをセンシングするように構成している。本実施形態では、第1位置404にあるスピーカユニット406と、第2位置405にあるスピーカユニット406をそれぞれ検出可能にセンサ部418a・検出対象部418bをそれぞれ配している(図6)。すなわち、両方のセンサ部418aによって両方の検出対象部418bが検出されていれば、スピーカユニット406は第1位置404に位置していると判定する。上部のセンサ部418aによって下部の検出対象部418bのみが検出されていると、スピーカユニット406は第2位置に位置していると判定する。
図7は、本発明の他の実施形態で、発光演出機構408が特定の発光表示をなすように形成されている特有の遊技機専用のスピーカユニット406であって、当該スピーカユニット406が第2位置405にある状態を示している。
本実施形態は、左右のスピーカ48の間に備えられている発光演出機構408が図示に示すとおり特有の構成を有しているだけであって、その他の構成は図3乃至図6に示す実施形態と同様であるためその説明を援用し詳細な説明は省略する。
また、上述した駆動源415やレール部414の配設位置も任意で適宜設計変更可能である。さらにスピーカユニット406は、出力部49(スピーカ48)と発光演出機構408のみでユニット化されており、ケーシング407を備えていない形態であってもよく、上下昇降可能に構成し得る形態であれば本発明の範囲内で任意に設計変更可能である。
可動演出役物は、発光演出機構408に代えて配設するものとしても良いが、発光演出機構408と併設することも可能で本発明の範囲内で設計変更可能である。スピーカユニット406が遊技機本体Aの上方に突出して第2位置405に変位したとき、発光演出機構408が所定の発光演出を図るとともに、可動演出役物が所定の可動演出を図り、かつ左右の出力部49(スピーカ48)から遊技に係る音声による演出を図るため、劇的な変化と圧倒的な演出効果により遊技者の興趣はとても向上する。
本実施形態におけるスピーカユニット406による演出形態を説明する。
このとき、スピーカユニット406に備えられている出力部49の出力面49aは、上部装飾ユニット400のスピーカカバー401と対向している。
従って、スピーカユニット406が第1位置404にあるときは、上部装飾ユニット400のスピーカカバー401を介して対向する出力部49の出力面49aから音声を出力している。
また、遊技機の上方からスピーカユニット406が突出するといった意表をつく形態変化により遊技者は興趣が向上する。
本実施形態によれば、第1位置404で上部装飾ユニット400の後方に隠れていたスピーカユニット406が、突如として上部装飾ユニット400の後方から遊技機本体Aの前方斜め上方(図にて矢印L14で示す方向)、すなわち、遊技者の頭上方向に向けて出現して第2位置405へと変位するため、遊技者の頭上方向にスピーカユニット406が迫り出してくることとなり、意表をついた変位動作により遊技の興趣がさらに向上する。
なお、本実施形態では、スピーカユニット406が遊技機本体Aの上方に突出した第2位置405に所定時間位置した後、第1位置404に戻って遊技機本体A内に収容される形態を一例として説明したが、スピーカユニット406の変位作動はこれに限定されず、本発明の範囲内で任意に設定可能である。例えば、スピーカユニット406が、第1位置404と第2位置405を交互に繰り返し変位して遊技機本体Aからリズミカルに出没を繰り返す変位作動を採用することも可能であって遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、スピーカユニット406が、第1位置404から第2位置405に向けて移動を開始した後、途中で可動を停止し、第1位置404に戻る動作をするように設定することも可能で、想定外の可動演出に遊技者の興趣が向上する。
また、スピーカユニット406は複数個設けても良く本発明の範囲内で設計変更可能である。スピーカユニット406の設置される位置も限定されず任意である。
スピーカユニット406は、前方斜め上方へと移動するように設置されているが、左右方向あるいは前後方向へと移動して突出するように構成されるとともに設置させるようにしてもよく本発明の範囲内である。スピーカユニット406が複数個設置される形態の場合、いずれか1個のみ、あるいは2個以上を可動させ、その他のものは可動させないように設定することも可能で本発明の範囲内である。
「第二実施形態」
図8乃至図14は本発明の第二実施形態を示す。
本実施形態に係るパチンコ遊技機は、遊技機本体Aと、遊技機本体Aの前面側に備えられる出力部49を有するスピーカ48とで構成されている。
遊技機本体Aは、例えば本実施形態によると、遊技球が転動流下可能な遊技領域を有する図示しない遊技盤が着脱可能に設けられた本体枠2と、遊技盤を視認可能な開口部3h(以下、表枠開口部という)が設けられ、本体枠2の前方(遊技者と対峙(対向)する側)において当該本体枠2により回動可能に支持された表枠3と、本体枠2の後方(反遊技者対峙(対向)側)において当該本体枠2により回動可能に支持された図示しない後枠とを備え、前記本体枠2に備えられる本体枠構成部材と、前記表枠3に備えられる表枠構成部材と、前記後枠に備えられている図示しない表示装置とを含んで構成されている。
なお、透明板ユニット7、皿ユニット8、操作ユニット9、各種装飾部材(トップ飾り14、右側装飾部材15、左側装飾部材16)は図示形態に限らず変更可能であって、また、表枠構成部材はこれらに限定されるものではなく、表枠3を構成する部材は全て含まれるものである。
透明板ユニット7は、例えば、表枠3に設けた表枠開口部3h(窓部)に対して、表枠3の裏面側(背面側)から着脱自在に取り付けられており、当該表枠3を本体枠2に対して閉じた状態において、遊技盤1の表面(前面)側に対向し、かつその表面(前面)側を覆うように構成されている。
本体枠2において、上記表枠開口部3hに対向した所定位置に、当該表枠開口部3hとほぼ同形状を成した開口部(以下、本体枠開口部という)が設けられているとともに、本体枠開口部の右下側には、遊技球を発射するための発射装置26が設けられている。発射装置は図示形態に限らず変更可能であって、また本体枠構成部材はこれらに限定されるものではなく、本体枠2を構成する部材は全て含まれるものである。
スピーカ48は、少なくとも、遊技に関する音声などの所定の音声を出力する出力部49を備え、遊技機本体Aの表枠3の前面側の左右上端の領域にそれぞれ設けられた凹状の配設領域50に1基ずつ取り付けられている可動体(第一部材55、第二部材72、第三部材81で構成されている。)とともに可動部材を構成している。
本実施形態では、第二部材72と第三部材81とが連結された状態で第一部材55と同一の長さとなるように構成されている。
なお、図中符合83は、配設領域50の背面部50aの貫通孔に一体に設けられている軸受部である。
本実施形態では、図11・図13・図14に示すように、第一部材55の後面55aにセンサ部61aを備え、センサ部61aによって配設領域50の背面部50aの所定位置に備えられた検出対象部61bをセンシングするように構成している。
なお、図中符合70は、左右支持部63の貫通孔68にそれぞれ一体に設けられている軸受部である。
第二部材72は、本実施形態において、第一部材55の略半分程度の長さに形成され、第三部材81と略同程度の長さとしている(正確には第三部材81の方が第二部材72よりも僅かに長尺に形成されている。)
従って、第1状態52に変位した際には、第一軸部62を介して単に上方(第一特定方向)に回転作動しただけであるため、出力部49の出力面49aは遊技者と対峙(対向)する方向L1とは反対方向(矢印L2方向)の遊技機の背面側の方向(第一方向)に向いている。そして、第三の駆動源75から回転軸76を介して回転作動(第二特定方向への回動作動)が伝達されると、第二軸部73を介して第三部材81が第二部材72の上端にて左右何れかの方向に回転作動して出力部49の出力面49aを遊技者と対峙(対向)する方向L1(第二方向)に向かせることができる(第3状態に変位する。)。
例えば本実施形態の場合、通常状態51で発光演出可能なように、遊技者と対峙(対向)する方向L1に向いている第二部材72の面部72aと第三部材81の面部81aにそれぞれ発光演出手段が備えられ、そして、第一部材55、第二部材72及び第三部材81が略同一軸上に並んで位置するとともに、出力部49の出力面49aが遊技者と対峙(対向)する方向L1に向いている第2状態53、若しくは第3状態54で発光演出可能なように、遊技者と対峙(対向)している第一部材55の面部55c、第二部材72の面部72a及び第三部材81の面部81aにそれぞれ発光演出手段が備えられている。
発光演出手段は、本発明の範囲内で適宜設計変更可能であって、特に上述した構成に限定解釈されず、本発明の範囲内で他の構成を採用可能である。
なお、第1状態52においても第一部材55、第二部材72及び第三部材81が発光演出するように発光演出手段を備えるようにすることもでき本発明の範囲内である。
図9A及び図9Bは本実施形態におけるスピーカ48による演出形態の概略を示している。
なお、所定の演出が終了した後は、この通常状態51(初期状態)に戻るものとする(図8、図9A(a)、図10及び図11)。
このとき、第三部材81に備えられている出力部49の出力面49aは、遊技者と対峙(対向)する所定方向L1とは反対方向である第一方向(図中符号L2で示す方向)、すなわち、遊技機の背面方向に向いている(図9A(b)及び図13参照。)。
遊技者に対して有利な遊技状態に移行したことを報知するこのような光による演出表示を施すことにより、あたかも有利な遊技状態に移行したことを祝するような「VICTORY」の「V」の文字を遊技機に大きく発光表示して遊技者の興趣を向上させることができる。
さらに、例えば、第一部材55を省略し、表枠3の前面側に、上下方向に回転作動可能に第二部材72の下端側を直接軸支する構成を採用することも可能である。
また、スピーカ48は1基でも良いし、3基以上でも良く本発明の範囲内で設計変更可能である。スピーカ48の設置される位置も限定されず任意である。
本実施形態では、第二部材72と第三部材81が第一特定方向である上方へ回動できるように設置されているが、左右方向に回動可能なように構成されるとともに設置させるようにしてもよい。さらに、上下方向・左右方向以外の方向に回動可能に構成するものであっても本発明の範囲内である。スピーカ48が複数基設置される形態の場合、いずれか1基のみ、あるいは2基以上を可動させ、その他のものは可動させないように設定することも可能で本発明の範囲内である。
「第三実施形態」
図15乃至図21は本発明の第三実施形態を示す。
本実施形態に係るパチンコ遊技機は、遊技機本体Aと、遊技機本体Aの前面側に備えられる出力部49を有するスピーカ48とで構成されている。
遊技機本体Aは、例えば本実施形態によると、遊技球が転動流下可能な遊技領域を有する図示しない遊技盤が着脱可能に設けられた本体枠2と、遊技盤を視認可能な開口部3h(以下、表枠開口部という)が設けられ、本体枠2の前方(遊技者と対峙(対向)する側)において当該本体枠2により回動可能に支持された表枠3と、本体枠2の後方(反遊技者対峙(対向)側)において当該本体枠2により回動可能に支持された図示しない後枠とを備え、前記本体枠2に備えられる本体枠構成部材と、前記表枠3に備えられる表枠構成部材と、前記後枠に備えられている図示しない表示装置とを含んで構成されている。
なお、透明板ユニット7、皿ユニット8、操作ユニット9、各種装飾部材(トップ飾り14、右側装飾部材15、左側装飾部材16)は図示形態に限らず変更可能であって、また、表枠構成部材はこれらに限定されるものではなく、表枠3を構成する部材は全て含まれるものである。
透明板ユニット7は、例えば、表枠3に設けた表枠開口部3h(窓部)に対して、表枠3の裏面側(背面側)から着脱自在に取り付けられており、当該表枠3を本体枠2に対して閉じた状態において、遊技盤1の表面(前面)側に対向し、かつその表面(前面)側を覆うように構成されている。
本体枠2において、上記表枠開口部3hに対向した所定位置に、当該表枠開口部3hとほぼ同形状を成した開口部(以下、本体枠開口部という)が設けられているとともに、本体枠開口部の右下側には、遊技球を発射するための発射装置26が設けられている。発射装置は図示形態に限らず変更可能であって、また本体枠構成部材はこれらに限定されるものではなく、本体枠2を構成する部材は全て含まれるものである。
スピーカ48は、少なくとも、遊技に関する音声などを出力する出力部49を備えており、遊技機本体Aの前面側に取り付けられている。本実施形態では、例えば表枠3の前面側の左右の領域にそれぞれ1基ずつ取り付けられている可動体(第二可動部材105)に備えられている。
そして、それぞれの内部空間には、第三の駆動源(モータ)94が所定位置に備えられており、第三の駆動源94の第三回転軸95の先端には第三歯車部材(ギア部)96が一体に備えられている。
本実施形態では、第三可動部材92の上端面92aが、右側装飾部材15(左側装飾部材16)の上端面15a(16a)と同じ傾斜面をもって構成されている。
すなわち、下端面92bは、前記右側装飾部材15(左側装飾部材16)の上端面15a(16a)と接する接合面として機能し、上端面92aは、第一可動部材102の下端面102bと接する接合面として機能している。
従って、前後進作動可能な第三レール部材97を介して上位の部材である第三可動部材92が、下位の部材である右側装飾部材15(左側装飾部材16)の上端面15a(16a)上を摺動するよう構成している。
本実施形態では、第一可動部材102の上端面102a及び下端面102bは、第三可動部材92の上端面92a及び下端面92b、そして右側装飾部材15(左側装飾部材16)の上端面15a(16a)と同じ傾斜面をもって構成されている。
すなわち、下端面102bは、下位の部材である第三可動部材92の上端面92aと接する接合面として機能し、上端面102aは、上位の部材である第二可動部材105の下端面105bと接する接合面として機能している。
従って、前後進作動可能な第二レール部材104を介して上位の部材である第一可動部材102が、下位の部材である第三可動部材92の上端面92a上を摺動するよう構成している。
本実施形態では、第二可動部材105の下端面105bは、第一可動部材102の上端面102a及び下端面102b、第三可動部材92の上端面92a及び下端面92b、そして右側装飾部材15(左側装飾部材16)の上端面15a(16a)と同じ傾斜面をもって構成されている。
すなわち、下端面105bは、下位の部材である第一可動部材102の上端面102aと接する接合面として機能している。
前記第一レール部材116は、第一可動部材102の上端面102aに設けられているガイド溝103を介して第一可動部材102の内部空間内に収容され、そして第一レール部材116は、第一可動部材102の内部空間内の所定位置に移動可能に保持されるとともに、前記内部空間内に備えられている第一の駆動源110の第一回転軸112に備えた第一歯車部材(ギア部)114が第一レール部材116の第一噛合部116bに噛合されており、第一の駆動源110からの回転作動が第一歯車部材(ギア部)114を介して第一レール部材116に伝達されることにより、第一レール部材116が前後進作動する。
従って、前後進作動可能な第一レール部材116を介して第二可動部材105が第一可動部材102の上端面102a上を摺動するよう構成している。
レール部材97(104,116)の移動に制限を掛けてレール部材97(104,116)などの破損を防止するようにしている。位置検出センサ106は、例えばセンサ部106aが検出対象部106bを検出する種々の近接センサなどが採用可能であるが、本発明の範囲内で適宜最適な位置検出センサが選択使用可能である。
例えば、第三可動部材92、第一可動部材102、第二可動部材105が、通常状態90のとき(このときの、第三可動部材92を第5状態128、第一可動部材102を第1状態120、第二可動部材105を第3状態124にあるという。)、レール部材97(104,116)の末端に備えたセンサ部106aが、下方に配されている一方の検出対象部106bをセンシングして通常状態90にある(レール部材97(104,116)が移動していない)ことを検出し(図21(a))、第三可動部材92、第一可動部材102、第二可動部材105が変位して特定状態91となったとき(このときの、第三可動部材92を第6状態130、第一可動部材102を第2状態122、第二可動部材105を第4状態126にあるという。)、レール部材97(104,116)の末端にあるセンサ部106aが、上方に配されているもう一方の検出対象部106bをセンシングすることにより、特定状態91に変位した(レール部材97(104,116)が上方に移動した)ことを検出する(図21(b))ように構成している。
例えば本実施形態の場合、第三可動部材92、第一可動部材102、及び第二可動部材105のそれぞれの外面92e,102e,105eに、前記装飾パネル107を備えた発光演出手段が備えられている。
発光演出手段は、スピーカ48が特定状態91に変位したときに発光演出されるように制御してもよいが、通常状態90のときに遊技状況に応じて発光演出可能に構成してもよく、本発明の範囲内で適宜設計変更可能であって、特に上述した構成に限定解釈されず、本発明の範囲内で他の構成を採用可能である。
図15、図17(a)、図18(a)、図19(a)、図20(a)及び図21(a)は通常状態90を示し、図16、図17(b)、図18(b)、図19(b)、図20(b)及び図21(b)は特定状態91を示している。
このとき、それぞれの接合面(それぞれ接する上端面15a(16a),92a,102aと下端面92b,102b,105b)は、前側(前側端部)15b,92c,102c,105cから後側(後側端部)15c,92c,102c,105cに向けて昇り傾斜状に構成されているため、第三可動部材92、第一可動部材102、第二可動部材105は、遊技者の頭上方向L7に傾くようにして上昇移動し、スピーカ48が遊技者の頭上方向L7に向けて湾曲するように飛び出す演出が施される。また、このとき、第二可動部材105に備えられているスピーカ48は、遊技者の頭上方向L7から音声が出力されるように変化させることができるため、遊技に関連する斬新な演出を提供でき、遊技の興趣を向上させることができる。
すなわち、例えば出力部49(スピーカ48)を備えている最上段の第二可動部材105は、下位の部材である第一可動部材102の上端面102a上で左右方向に回転作動可能に構成されるものであってもよく本発明の範囲内である。すなわち、下位の部材である第一可動部材102内に収容され、回転軸を上端面102aから突出させた駆動源(回転モータ)を備え、回転軸の先端のギア部を第一可動部材105の下端面105bに直接噛合させ、駆動源からの回転作動をギア部を介して第一可動部材105に直接伝達して第二可動部材105を左右方向に回転作動させる。このように構成することにより、頭上方向L7に傾動するとともに、頭上方向で回転作動するため、遊技者は意表をつく作動により興趣が向上する。
スピーカ48は、上方向へ突出できる(飛び出す)ように構成されているが、左右方向に突出可能なように(飛び出すように)構成されるとともに設置させるようにしてもよい。さらに、上方向・左右方向以外の方向に突出可能に構成するものであっても本発明の範囲内である。スピーカ48が複数基設置される形態の場合、いずれか1基のみ、あるいは2基以上を可動させ、その他のものは可動させないように設定することも可能で本発明の範囲内である。
また、第三可動部材92、第一可動部材102、第二可動部材105は、可動限度位置まで可動することなく、通常状態90のときの位置(初期位置)に戻るように設定しても良い。
「第四実施形態」
図22乃至図29は本発明の第四実施形態を示す。
本実施形態に係るパチンコ遊技機は、遊技機本体Aと、遊技機本体Aの前面側に備えられる出力部を有するスピーカ48とで構成されている。
遊技機本体Aは、例えば本実施形態によると、遊技球が転動流下可能な遊技領域を有する図示しない遊技盤が着脱可能に設けられた本体枠2と、遊技盤を視認可能な開口部3h(以下、表枠開口部という)が設けられ、本体枠2の前方(遊技者と対峙(対向)する側)において当該本体枠2により回動可能に支持された表枠3と、本体枠2の後方(反遊技者対峙(対向)側)において当該本体枠2により回動可能に支持された図示しない後枠とを備え、前記本体枠2に備えられる本体枠構成部材と、前記表枠3に備えられる表枠構成部材と、前記後枠に備えられている図示しない表示装置とを含んで構成されている。
なお、透明板ユニット7、皿ユニット8、操作ユニット9、各種装飾部材(トップ飾り14、右側装飾部材15、左側装飾部材16)は図示形態に限らず変更可能であって、また、表枠構成部材はこれらに限定されるものではなく、表枠3を構成する部材は全て含まれるものである。
透明板ユニット7は、例えば、表枠3に設けた表枠開口部3h(窓部)に対して、表枠3の裏面側(背面側)から着脱自在に取り付けられており、当該表枠3を本体枠2に対して閉じた状態において、遊技盤1の表面(前面)側に対向し、かつその表面(前面)側を覆うように構成されている。
本体枠2において、上記表枠開口部3hに対向した所定位置に、当該表枠開口部3hとほぼ同形状を成した開口部(以下、本体枠開口部という)が設けられているとともに、本体枠開口部の右下側には、遊技球を発射するための発射装置26が設けられている。発射装置は図示形態に限らず変更可能であって、また本体枠構成部材はこれらに限定されるものではなく、本体枠2を構成する部材は全て含まれるものである。
本実施形態において、スピーカ48は、第2方向(図中、矢印L10にて示す筒軸方向)に前後進退移動可能に構成され、少なくとも、遊技に関する音声を出力する出力部49を備え、第一駆動源(回転モータ)248を備えた軸支部235を介して遊技機本体Aの前面側にて第1方向(図中、矢印L9にて示す上下方向)に回動可能に連結された可動体(筒体)215とともに、可動部材203を一体的に構成しており、スピーカ48は、可動体(筒体)215の可動に関連して可動し、スピーカ49の可動に関連して音声が出力されるように構成されている。すなわち、本実施形態のようにスピーカ48が可動体(筒体)215とともに可動部材203を一体的に構成することで、可動部材203が所定の可動演出役物の一つとして機能し、遊技機の興趣を向上させることが可能となる。
本発明において、「可動体(筒体)215の可動に関連して可動する」とは、可動体(筒体)215の可動前後又は可動中に、スピーカ48が可動することを意味し、スピーカ48の可動により音声が出力されたように印象を受けるものは全て含まれる。
また、本発明において、「関連して音声を出力する」とは、スピーカ48の可動前後又は可動中に音声が出力されることを意味し、スピーカ48の可動により音声が出力されたように印象を受けるものは全て含まれる。
本実施形態では、例えば表枠3の前面側の左右上端の領域にそれぞれ設けられた凹状の配設領域50に1基ずつ取り付けられている。
前記底面部50aは、本実施形態では、右側装飾部材15の矩形状上面15a、左側装飾部材16の矩形状上面16aがそれぞれ機能している。
なお、本実施形態では、細長筒形状の銃身を模した筒体状の可動体215と、可動体215内を移動可能に配するスピーカ48とを一体的に構成してなる可動部材203を採用し、可動部材203を銃の外観を模した可動演出役物の一つとして機能させるようにしたため、第1状態207から第4状態213の変位によって、あたかも銃を撃っているかのような演出(銃演出)を行なうことが可能である。例えば、遊技者に有利な遊技状態(大当たり遊技状態等)に移行することとなる場合などに、前記第1状態207から第4状態213の変位作動をすることで、銃を撃ったときの銃声・火花や反動(振動)などを遊技者に体感として与えることにより、遊技中に液晶ディスプレイなどで提供される画像による演出とともに演出効果を向上させる。
各筒構成体(第一の筒構成体221と、第二の筒構成体227と、第三の筒構成体229と、第四の筒構成体231)は、基端側から略中途部に掛けて断面視で略山型状に形成された所定長さの第一部223と、第一部223と連続して第一部223よりも小さい断面視で略山型状に形成された所定長さの第二部225で構成されている。
なお、図22乃至図24にて符合239で示す部材は、突片部237を覆うカバー部材である。
また、第一駆動源248は、所定の遊技状態に応じて、上下方向の回転動作を連続して繰り返し行い得るように設定可能で、これにより軸支片241を連続して上下方向に回転動作させ、可動体215を上下方向に揺動させることも可能である(第4状態213)。
基板部242の略中心位置には第一駆動源248のギア部250が係合される噛合孔243が形成されており、支持板部244には、各筒構成体221−231を筒軸216に対して直交する方向に移動させる第二駆動機構253と、スピーカ48を第2方向(筒軸方向L10)に移動させる第三駆動機構260を備えている。
本実施形態で内壁部材251,252の筒軸方向L10の長さは、第一の筒構成体221乃至第四の筒構成体231の第一部223と略同じ長さに形成しているが、第一の筒構成体221乃至第四の筒構成体231の各第一部223を突き合せて構成した際に、第一の筒構成体221乃至第四の筒構成体231の内面に干渉せず、かつ第二駆動機構253と第三駆動機構260を外部から視認不可能に隠すことができるものであればその全体形状(筒軸長さ、鉛直方向幅)は特に限定されず本発明の範囲内で設計変更可能である。
また、図中、符号259は第二駆動源254をカバーする筒部材である。なお、筒部材259の先端面で軸部255が挿通される孔には軸部255を回転可能に支持する図示しない軸受部が備えられている。
このように構成することにより、ギア部256の所定方向の回転作動により、一対のレール部257,258がそれぞれ離れる方向に移動して第一の筒構成体221と第二の筒構成体227がそれぞれ離間する方向に変位し、ギア部256が反対方向に回転作動することにより、一対のレール部257,258が近づく方向に移動して第一の筒構成体221と第二の筒構成体227がそれぞれ近づく方向に変位することが可能である(第3状態211)。
第一の筒構成体221と第二の筒構成体227が、それぞれが離れる方向に移動すると、第一の筒構成体221と第二の筒構成体227のそれぞれの第一部223の間には所定の空隙234が発生するが、内側壁面251によって内部構造、すなわち、第二駆動機構253と第三駆動機構260は外部から視認困難に構成されている。
そして、同じく第二駆動源254のギア部256に噛合させてそれぞれ異方向に移動可能に配設された一対のレール部257,258を備えている。そして、一方のレール部257の一端部257aが第三の筒構成体229の内面所定箇所に連結固定され、他方のレール部258の一端部(一方のレール部257の端部257aと反対の他端部)258aが第二の筒構成体227の内面所定箇所に連結固定されている。
従って、第一の筒構成体221及び第二の筒構成体227と同様に、第三の筒構成体229と第四の筒構成体231も同様に変位動作することとなる。左右の第二駆動機構253の各ギア部は、それぞれ同一方向に回転動作するように回転調整されている。
前記同様、第三の筒構成体229と第四の筒構成体231が、それぞれが離れる方向に移動すると、第三の筒構成体229と第四の筒構成体231のそれぞれの第一部223の間には所定の空隙234が発生するが、内側壁面252によって内部構造、すなわち、第二駆動機構253と第三駆動機構260は外部から視認困難に構成されている。
ギア部263は、支持板部244の側面の孔を通って中空内部246に突出した軸部262に一体に備えられることによって、中空内部246に配設され、前記中空内部246にてレール部264に噛合している。
このように構成することにより、ギア部263の所定方向の回転作動により、レール部264が筒軸方向L10に前後進移動してスピーカ48を筒軸方向L10に前後進作動させる(第2状態209)。
なお、支持板部244の中空内部246に収容されているレール部264の基端部265は、筒体215の先端方向にスピーカ48が最も移動した際に、レール部264が中空内部246から抜け落ちないように、前記中空内部246との間で所定の係止構造を設けるようにするとよい。
なお、スピーカ48の構成は本実施形態に限定されず、周知一般の形態を有するスピーカが適宜選択使用可能である。その場合、本実施形態のような細長筒部200と同様の棒状部材を取り付け、棒状部材を前後進退移動させることで本実施形態と同様の演出を実現するようにしてもよい。
このように構成することによって、スピーカ48周りの光による演出効果を高めることができる。また、特に限定解釈されるものではないが、第一の筒構成体221乃至第四の筒構成体231のそれぞれの内面を凹凸形状に形成した光拡散部を設け、レンズ部材201からの光を乱反射させて光を拡散させるようにしてもよい。特に、銃演出効果を高めるため、銃を撃ったときに銃の周囲に火花が散ったような演出を図るように、スピーカ48及び可動体215が勢いよく発光するように構成するとよい。
また、最も先端に位置するレンズ部材構成体202は、少なくとも一部がスピーカ48の細長筒部200の外周面に固定されており、最も内方に位置するレンズ部材構成体202は、少なくとも一部が支持板部244の先端に固定されているものとする。
そして、最も先端側のレンズ部材構成体202と最も内方のレンズ部材構成体202以外の各レンズ部材構成体202は、それぞれの摺動筒部202aが細長筒部200の外周面に摺動可能に外嵌めされるとともに、連結環部202dを隣り合うレンズ部材構成体202の被連結環部202eに係止させて筒軸方向L10に連結する。従って、上述のとおり構成されているため、スピーカ48が筒軸方向L10へ前後進退移動すると、その移動に連動してレンズ部材201の各レンズ部材構成体202も筒軸方向L10に伸縮作動する。
例えば、第一センサ部267aは、第1状態207に変位したことをセンシングし、第二センサ部267bと第三センサ部267cは、第4状態213で上下方向に揺動して変位していることをセンシングしている。
さらに、図中280も位置検出センサで、スピーカ48の前後進退移動に制限を掛けてスピーカ48や第三駆動機構260などの破損を防止するようにしている。位置検出センサ280は、例えば検出対象部280bを検出する種々の近接センサなどが採用可能であるが、本発明の範囲内で適宜最適な位置検出センサが選択使用可能である。本実施形態では、図25乃至図29に示すように、軸支片241の支持板部244の側面にセンサ部280aを備え、センサ部280aによって、レール部264(検出対象部280b)をセンシングすることにより、スピーカ48の変位位置を検出するように構成している。
図23乃至図29は、本実施形態におけるスピーカ48による演出形態の概略を示している。
このようにスピーカ48が筒軸方向L10に前後進退移動しながら音声を出力することとなると、音声が前後方向L8に移動しながら聞こえることとなり、音声の奥行き感(音声の広がり感)が付与されるため、遊技者はこのような音声の出力に驚かされて興趣が向上する。
すなわち、スピーカ48が前後進退移動するとともに、一対の第二駆動機構253のそれぞれの第二駆動源254に対して送られた動作信号により、各第二駆動源254からの回転動作がそれぞれのギア部255に伝達され、それぞれのギア部255に対して噛合保持されている一対のレール部257,258をそれぞれ離間する方向に移動させることにより、第一の筒構成体221、第二の筒構成体227、第三の筒構成体229、第四の筒構成体231がそれぞれ外方に向けて拡開動作し、第一の筒構成体221と第二の筒構成体227との間、第三の筒構成体229と第四の筒構成体231との間に、それぞれ広い空隙234が形成されることとなる。
このように、第2状態209と第3状態211の変位動作が同時になされることにより、遊技者はそのような形態変化に驚くだけではなく、スピーカ48の出力部49からの音声は、それら広がった空隙233から可動部材203の側方にも出力され、音声の広がりがさらに大きくなる。
第2状態209と第3状態211との変位動作が同時に実行されることにより、銃を撃った反動で外方の部材が可動しているように見せることができるため、あたかも本物の銃を用いたかのような演出を実現可能である。また、第2状態209と第3状態211の変動動作が同時ではなくタイミングをずらして実行されても良い。
すなわち、第3状態211に変位した後、第一駆動源248に対して送られた動作信号により、第一駆動源248からの左右方向への回転動作がギア部250を介して軸支片241に伝達され、軸支片241が上下揺動作動する(第4状態213)。
また、可動部材203が変位することによって、出力部(スピーカ)49から発せられる音声も異なる方向から聞こえてくるようになり、音声の聞こえ方に違いが出てくるため遊技者の興趣は大変向上することとなる。
なお、本実施形態では、第3状態211に変位した後に第4状態213に変位する形態を採用しているが、スピーカ48の出力部49が視認容易な位置を維持した状態、すなわち、第1状態207、第2状態209に変位した後に第4状態に変位する形態を採用することも可能で本発明の範囲内である。
例えば、可動部材203が第1状態207もしくは第2状態209に変位した後、トリガー部282を左右何れかの方向に倒す動作をすると、その動作に連動して、可動体215の各筒構成体(第一の筒構成体221と、第二の筒構成体227と、第三の筒構成体229と、第四の筒構成体231)が拡開作動して第3の状態211に変位する。
また、その第3の状態に変位した後、トリガー部282を上下方向に揺動させると、その動作に連動して可動部材203が上下方向に揺動して第4の状態213に変位する。このような状態で遊技者がトリガー部282に備えたプッシュボタンを押動操作すれば、可動体215が拡開しつつ銃を撃つことができ、さらに銃を上下方向に揺動させながら撃つことができるため、遊技者は遊技状況に応じてあたかも銃を乱射しているかの如く感覚を覚えることとなる。
また、可動部材203を左右方向(水平方向)に揺動可能に構成した場合を想定すると、トリガー部282の左右方向への揺動作動に連動して可動部材203を左右方向に揺動させるように構成することも可能である。
なお、可動部材203の第1状態207への変位作動は、例えばサブ制御基板などからの信号に基づいて行なわれるが、通常遊技状態のときなどであっても、トリガー部282を前方(遊技者方向)に揺動(引き寄せ作動)させると、可動部材203が通常状態205から起立して第1状態207に変位し、プッシュボタンを押すことにより、スピーカ48の出力部49から銃声などが出力し得るように設定することも可能である。
トリガー部282の構成及び設置位置などは特に限定解釈されるものではなく本発明の範囲内で適宜設計変更可能である。
従って、遊技者は、トリガー部282を操作することにより、自己の意思によって銃身を模した可動部材203を、第1状態207から第2状態209、第3状態211、あるいは第4状態213へと変位動作させることも可能であり、遊技に直接参加したかのような感覚を遊技者に付与することができ、大変興趣の向上が図れる。
すなわち、第2状態209、第3状態211、あるいは第4状態213に変位したとき、あるいは変位している最中に、その可動部材203の作動に連動して作動するバイブレーション機能によりトリガー部282を振動させるように構成すれば、あたかも銃を撃ったときのような臨場感や、遊技との一体感を遊技者に演出として付与することも可能で本発明の範囲内である。
また、トリガー部282は、初期位置から所定方向へ操作したときに、その操作を検出できるセンサを備えることで、所定方向への操作を検出できるものとし、当該操作を検出したことに基づいて、各種部材の変位動作を行なうようにするとよい。
また、第1状態207から第3状態211に変位した後に、出力部(スピーカ)49が前後進退動作しつつ音声を出力する形態を採用することも可能であって本発明の範囲内である。
また、第3状態211から第4状態213に変位する実施の一例をもって説明したが、第1状態207から第4状態213に変位することも可能で、さらに、この状態で出力部(スピーカ)49が前後進退動作するものであってもよい。
また、可動部材203は1基でも良いし、3基以上でも良く本発明の範囲内で設計変更可能である。可動部材203の設置される位置も限定されず任意である。
可動部材203は、左右方向に突出可能なように構成されるとともに設置させるようにしてもよい。さらに、上方向・左右方向以外の方向に移動可能に構成するものであっても本発明の範囲内である。可動部材203が複数基設置される形態の場合、いずれか1基のみ、あるいは2基以上を可動させ、その他のものは可動させないように設定することも可能で本発明の範囲内である。
また、第1状態207、第2状態209、第3状態211、第4状態213のそれぞれの可動限度位置まで可動することなく、通常状態205のときの位置(初期位置)に戻るように設定しても良い。
「第五実施形態」
図30乃至図41は本発明の第五実施形態を示す。
本実施形態に係るパチンコ遊技機は、遊技機本体Aと、遊技機本体Aの前面側に備えられるスピーカ48とで構成されている。
遊技機本体Aは、例えば本実施形態によると、遊技球が転動流下可能な遊技領域を有する図示しない遊技盤が着脱可能に設けられた本体枠2と、遊技盤を視認可能な開口部3h(以下、表枠開口部という)が設けられ、本体枠2の前方(遊技者と対峙する側)において当該本体枠2により回動可能に支持された表枠3と、本体枠2の後方(反遊技者対峙側)において当該本体枠2により回動可能に支持された図示しない後枠とを備え、前記本体枠2に備えられる本体枠構成部材と、前記表枠3に備えられる表枠構成部材と、前記後枠に備えられている図示しない表示装置とを含んで構成されている。
なお、透明板ユニット7、皿ユニット8、操作ユニット9、各種装飾部材(トップ飾り14、右側装飾部材15、左側装飾部材16)は図示形態に限らず変更可能であって、また、表枠構成部材はこれらに限定されるものではなく、表枠3を構成する部材は全て含まれるものである。
透明板ユニット7は、例えば、表枠3に設けた表枠開口部3h(窓部)に対して、表枠3の裏面側(背面側)から着脱自在に取り付けられており、当該表枠3を本体枠2に対して閉じた状態において、遊技盤1の表面(前面)側に対向し、かつその表面(前面)側を覆うように構成されている。
本体枠2において、上記表枠開口部3hに対向した所定位置に、当該表枠開口部3hとほぼ同形状を成した開口部(以下、本体枠開口部という)が設けられているとともに、本体枠開口部の右下側には、遊技球を発射するための発射装置26が設けられている。発射装置は図示形態に限らず変更可能であって、また本体枠構成部材はこれらに限定されるものではなく、本体枠2を構成する部材は全て含まれるものである。
スピーカ48は、少なくとも、遊技に関する音声を出力する出力部49を備えて構成されており、本実施形態では、遊技機本体Aの前面側にて、一端を軸支して上下方向に開閉可能に備えたカバー部材302と、前記カバー部材302によって覆われた第一部材(出力部収容部材)310内に備えられ、所定方向に回転し、音声出力面49a側を変位可能に構成されている。
本実施形態では、例えば表枠3の前面側に配設されている右側装飾部材15と左側装飾部材16のそれぞれの上端の領域を後方に向けて傾斜状に設けた各面部15a,16aに1基ずつ取り付けられている。
出力部49は、一つの出力面49aを有し、その出力面49aを通常状態300では正面、すなわち第一駆動源313のOFF状態では遊技者と対峙する方向(前面の開口方向)に向くように設定し(図38でスピーカ48を仮想線で示す)、カバー部材302を開放し、第一駆動源313をON状態として出力部49(スピーカ48)を90度上方に回転させたときには、出力面49aが上面310bの窓部(透過孔部)312に対向するように設定する(図38でスピーカ48を実線で示す)。
位置検出センサは、例えば検出対象部を検出する種々の近接センサなどが採用可能であるが、本発明の範囲内で適宜最適な位置検出センサが選択使用可能である。
例えば、出力部収容部材310の内面所定位置にセンサ部を備え、センサ部によってスピーカ48の側面所定位置に備えられた検出対象部をセンシングするように構成し、通常状態300のときに位置(第三位置336)するスピーカ48と、第1状態301のときに位置(第四位置338)するスピーカ48をそれぞれ検出可能にセンサ部・検出対象部をそれぞれ配するのが好ましい。
前記連結突部305及び左右の支持部309は、それぞれ中空状に形成されている。なお、本実施形態では、連結突部305は支持部309に対して長尺状に形成されているがこれに限定されず、同一長さであってもよく、また支持部309に対して短尺に形成されているものであってもよい。
また、前記一方の領域303aにおける上面(噛合孔304が設けられている面と反対側の面)に連結突部305が一体に突設されている。
そして、その噛合孔304が形成されている領域と分けた他方の領域303bには貫通する平面視で略半円状の大開口部306が設けられている(図38、図39、図40)。この大開口部306は、出力部収容部材310の上面310bに設けられている窓部(透過孔部)312から透過可能な出力部(スピーカ)49からの音声を遮らないように設けられている開口であって、カバー部材の左右方向L12の変位作動時においても窓部(透過孔部)312を塞がないように大きく開口されている。大開口部306の形状は特に限定されず任意である。
スリット部(音声透過部)317は図示形態に特に限定解釈されるものではなく、単なる一つの孔部であってもよく、また、メッシュ状に構成されているものであってもよく、また、孔部をメッシュ状部材で覆っている形態など任意で本発明の範囲内で設計変更可能である。
他方の支持部309は連結突部305の対向面部に図示しない軸支構造によって軸支されている。
例えば、連結突部305と支持部309との対向する所定の位置に備えている。通常状態300のときに位置するカバー部材302と、第1状態301のときに位置するカバー部材302をそれぞれ検出可能にセンサ部・検出対象部をそれぞれ所定位置に配するのが好ましい。
例えば本実施形態においてギア部323は、カバー部材302のベース部303の底面(出力部収容部材310の上面310bと対向する面部)に設けられている噛合孔304に係合され、第三駆動源321からの回転作動をギア部323・噛合孔304を介してベース部303に伝達し、ベース部303を回転作動させることでカバー部材302を左右方向L12に回転可能に連結している(図36、図39、図40、図41)。
例えば、ガイド溝315を摺動するガイド突部307と、出力部収容部材310の上面310aの内面の所定位置とに備えている。第1状態301のときに位置するガイド突部307と、左右方向に所定角度変位したときガイド突部307のそれぞれを検出可能にセンサ部・検出対象部をそれぞれ所定位置に配するのが好ましい。
本実施形態におけるスピーカ48による演出形態を説明する。
そして、出力部(スピーカ48)49からの音声は、出力部収容部材310の前面310aに設けられている窓部(透過孔部)311からカバー部材302の音声透過部(スリット部)317を介して遊技者方向L1に向けて出力される。
このとき、出力部49からの音声は、出力部収容部材310の上面310bに設けられている窓部(透過孔部)312からカバー部材302の内面に向けて出力されるため、カバー部材302の内面に当たった音声は、該内面によって遊技者の頭上方向(遊技者方向L1)へと反射して出力される。
なお、スピーカ48とは連動させず、カバー部材302のみを第1状態301と通常状態300に交互に変位するように構成することも可能である。すなわち、カバー部材302が開閉作動を繰り返し行なう意表をついた可動演出を提供することもでき本発明の範囲内である。
また、スピーカ48は1基でも良いし、3基以上でも良く本発明の範囲内で設計変更可能である。スピーカ48の設置される位置も限定されず任意である。
スピーカ48は、左右方向へカバー部材302が開放できるように構成されていても良い。なお、このような形態でカバー部材302が開放されると、カバー部材302は第三駆動源321から上下方向に回転することになる。
さらに、上下方向・左右方向以外の方向にカバー部材302を開閉可能に構成するものであっても本発明の範囲内である。例えば、カバー部材302を出力部収容部材310の上面310bにて360度回転可能なように構成し、遊技者と対峙する(対向する)方向とは反対方向に音声を反射させるようにしてもよく本発明の範囲内である。
スピーカ48が複数基設置される形態の場合、いずれか1基のみ、あるいは2基以上を可動させ、その他のものは可動させないように設定することも可能で本発明の範囲内である。
「第六実施形態」
<遊技機全体の概略構成>
本実施形態の遊技機は、ガイドレール(外レール36、内レール37)によって囲まれ、遊技球が転動流下可能な転動領域(例えば遊技領域1p)を有する遊技盤1を後枠に備え、前記遊技盤1の背面側に着脱可能に取り付けられ、所定の画像を発光表示する導光板1031と、導光板1031の背面側に備えられ、種々の役物(可動演出役物、発光演出役物など)を配設した裏箱1055を取り付けている(図47参照。)。
なお、本実施形態で「役物」とは、可動することや発光することで演出を行なう演出装置のことをいうものとする。
この場合、サブ制御基板は、主制御基板から供給される各種のコマンドに応じて、液晶表示装置4における表示制御、上記したスピーカ48から発生させる音声に関する制御、各種役物の演出制御、各種役物や装飾部材などに用いられている各種LEDの制御などを行う。また、払出・発射制御基板には、上記した発射装置26や、遊技球の払出を行う払出装置などが接続されている。また、例えば、サブ制御基板に対する信号の受け渡しを行うサブ中継基板、遊技の演出に関するプログラムが記憶されたサブROM中継基板、電力を供給する電源基板なども備えられている。
遊技盤1は、透明なアクリルパネルなどからなる遊技盤本体(パネル本体)1aの前面に、遊技釘、遊技領域を転動流下する遊技球が通過可能な複数の通過領域(一般入賞口1013、始動入賞口1009、大入賞口1011)、ステージ1001、などが配設されている(図43参照)。
遊技盤本体(パネル本体)1aの前面に配設される各種遊技部材は、特に本実施形態に限定されて解釈されるものではなく種々の遊技部材が適宜設計変更可能である。
従って、遊技球がステージ1001からはみ出し落下して、遊技盤1の背面側に配設されている各種の可動演出役物や発光演出手段あるいは液晶ディスプレイなどに衝突する虞もまったくない。
一般入賞口1013は、通路部材(通路ユニット)1015に複数個(本実施形態では3個)が一体に形成されている。なお、始動入賞口1009と大入賞口1011にあっては、本実施形態では特に特徴を有するものではなく、図示形態に限定されず本発明の範囲内で設計変更可能である。
すなわち、前面に一般入賞口(通過領域)1013を所定間隔おきに突設し、それぞれの一般入賞口(通過領域)1013は、それぞれ裏面側で、背面側を開放した長尺状の一つの通路構成部1021に連通している。
そして、パネル本体1aの背面側から、該パネル本体1aの各切り欠き領域を介して前記各一般入賞口(通過領域)1013のみをパネル本体1aの前面側に突設して配設している。
そして、前記遊技盤1の背面側に配設されている第一通路部材1017の背面側の開放部位と第二通路部材1023の前面側の開放部位を重ね合わせて一体に形成することにより、通路構成部1017,1023からなる一つの中空状の球通路1029が形成される。そして、前記排出領域1025は、導光板1031の排出領域1035を介して導光板1031の背面側に連通している。そして、排出領域1035は、導光板1031の背面側に配設される所定の排出流路(図示省略)に連結される。
なお、本実施形態において通路部材1015は、有色透明若しくは無色透明の樹脂部材によって形成されるとともに、所定箇所に所定の装飾(カット)を施して光による発光演出や装飾演出が可能なように構成されている。
なお、本実施形態では、第一通路部材1017と第二通路部材1023の二つの部材から構成されるようにしたが、三つ以上の部材から構成されるようにしてもよい。例えば、一つの一般入賞口毎に一般入賞口用通路部材を設け、一般入賞口用通路部材のそれぞれを転動する遊技球を集合させる集合通路部材を設け、一般入賞口に入球した遊技球の全てを集合通路部材によりまとめ、当該まとめられた遊技球を導光板1031の排出領域1035から排出するようにしてもよい。
導光板1031は、本実施形態では、前記裏箱1055の前面に、後述するベース1041及び第二ホルダ1042をビス止めして着脱可能に取付固定されている。導光板1031は、透光性を有するアクリルパネル部材の所定領域若しくは全領域に、所定の演出形状(例えば所定のキャラクタ形状など)が表示可能なように加工(例えば反射ドット加工)されており、所定位置に配設した発光手段1037からの光の導入(照射)によってそれぞれの所定の演出形状が発光表示可能である(図48及び図51乃至図66参照)。
なお、図48、図51、図55、図57、図59及び図61にて、導光板1031から符合1032,1034及び1036で示すボスが突出しているが、これらは後述する第三の可動演出役物1321の第一の組合せ可動演出役物1323を、導光板1031の前面側に取り付け固定するためのボスである。また、符合1030で示すボスは、後述する第三の可動演出役物1321の第二の組合せ可動演出役物1335の一部を、導光板1031の前面側に取り付け固定するためのボスである。詳細は後述する。なお、導光板1031は、裏箱1055の前面側にスペーサを介在して取り付けるものであっても良い。また、導光板1031は、遊技盤1の背面側に直接取り付けるか、あるいはスペーサなどを介在して取り付けるものとしてもよく本発明の範囲内である。
このように構成することによって、後述する発光手段1037との関係において、複数の発光表示形態(例えば、後述する第三画像など)を遊技者に対して提供することが可能である。
例えば、ある領域の反射ドット群(反射部)では、上方からの光の照射により反射して所定の演出形状が表示可能となるように構成し、また、別の領域の反射ドット群(反射部)では、側方からの光の照射により反射して所定の演出形状が表示可能となるように構成するものとしている。
導光板の構成、全体形状や、発光表示される画像形態、発光表示領域などは、特に限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で適宜他の周知の構成に設計変更可能である。なお、反射部は、導光板の背面側に設けるものであってもよく本発明の範囲内である。
反射部は、特に限定解釈されるものではなく、導光板1031の端面に設けた後述するLED1037(1037a,1037b,1037c,1037d,1037e,1037fなど)から入射した光を前面側(遊技者側)に反射する所定形状の反射ドットを所定の配列をもって形成することにより所定の画像等を発光演出する。
例えば、導光板1031の上端面に備えた各LED1037a,1037b,1037cから照射される光によって、導光板1031の前面側に所定の画像等を発光演出する場合、特に図示は省略するが、導光板1031の前面の所定領域に、上端側から入光する光を受け得るように、反射面を上方(各LED1037a,1037b,1037cからの光の照射方向)に向けるとともに前面側(遊技者側)に向けて傾斜するように凹設してなる反射ドットを所定の配列でもって複数形成する。
なお、導光板1031の側方に備えた各LED1037d,1037e,1037fなどから照射される光によって導光板1031の前面側に所定の画像等を発光演出する場合、特に図示は省略するが、導光板1031の前面の所定領域に、側方から入光する光を受け得るように、反射面を側方(各LED1037d,1037e,1037fからの光の照射方向)に向けるとともに前面側(遊技者側)に向けて傾斜するように凹設してなる複数の反射ドットを所定の配列でもって形成する。すなわち、それぞれのLEDからの光を反射し得る反射面を有している反射ドット群の配列によってそれぞれの方向からの光によって所定の画像等が発光演出可能となる。なお、各反射ドットの構成は従来周知の構造を採用するものであって、その反射ドットの配列によって種々の画像等が表現されるものである。
また、導光板1031の背面側に反射ドットを凹設する物であってもよく本発明の範囲内で設計変更可能である。
さらに、反射ドットの反射面(傾斜面)は、可能な限り平滑な面に形成するほうが乱反射を防ぐことができ、発光画像演出を明瞭に提供することが可能となる。
発光手段1037は、本発明の範囲内において適宜設計変更可能であって、所定領域に入射する所定の光の色・発光時間・発光パターンなどによって導光板1031に施されている反射部の所定の演出形状が発光表示可能である。
これら上側左基板1037a、上側中基板1037b、上側右基板1037cは、それぞれ複数のLED1038を設けており、導光板1031の上側から下側に向けて所定の光を照射可能なように構成している(図51乃至図53参照)。なお、図中、符合1039は、それぞれの基板1037a,1037bを導光板1031に取り付けるためのカバーである。カバー1039は、各基板1037a,1037bに備えられているLED1038からの光が漏れないように光漏れ防止としても機能している。また、図中、符合1041は、導光板1031を裏箱1055に取り付けるためのベースである。ベース1041は、後述する入光部(入光レンズ部)1047を保持する機能を併せ持っている。
前記カバー1039とベース1041はそれぞれ基板1037a,1037bを挟持するように連結されている。
上側右基板1037cは、第一ホルダ1040によって導光板1031に取り付けられている。第一ホルダ1040は、後述する入光部(入光レンズ部)1047を保持する機能と、LED1038からの光が漏れないように光漏れ防止としても機能している。
これら左側上基板1037d、左側中基板1037e、左側下基板1037fは、それぞれ複数のLED1038を設けており、導光板1031の左側から右側に向けてそれぞれのLED1038から所定の光を照射可能なように構成している(図51乃至図53参照)。また、左側上基板1037d、左側中基板1037eにあっても、上述したカバー1039とベース1041によって同様に挟持されて連結されている。
左側下基板1037fは、第一ホルダ1040によって導光板1031に取り付けられている。第一ホルダ1040は、後述する入光部(入光レンズ部)1047を保持する機能と、LED1038からの光が漏れないように光漏れ防止としても機能している。
なお、図52及び図53にて符合1042で示す部材は第二ホルダで、図55、図57、図59、図61、図64にて符合1046にて示す基板隠しを導光板1031に取り付けるとともに、裏箱に連結するためのホルダである。
本実施形態にあっては、導光板1031の斜線で示した左側領域には、第一の可動演出役物1143と同一形状の画像(特定画像)1143aが、第一の可動演出役物1143の配設位置と同一の位置に表示可能なように反射部(本実施形態ではこの領域の反射部を第一の反射部と称する)が形成されている。
本実施形態の上側左基板1037aには、鉛直方向で配設位置を変えたL1領域のLED1038と、L2領域のLED1038がそれぞれ備えられている。すなわち、図53に示すようにL1で示す領域に備えられるLED1038よりも鉛直方向で高い位置(本実施形態では、上側中基板1037bのLED1038と鉛直方向で同一の高さ位置)にL2で示す領域のLED1038が備えられている。なお、本実施形態では、図53にてL1で示す範囲にあるLED1038のみ発光させている。
これにより、第一の可動演出役物1143が配設されている位置(図面の左側の領域)に対応する導光板1031の左側領域に設けた反射部によって、第一の可動演出役物1143と同一形状の刃物画像(特定画像)1143aが、前記導光板1031の左側領域にて、第一の可動演出役物1143の上に重なり合うようにして発光(点滅・点灯)演出表示される(図56参照)。
このように、第一の可動演出役物1143と同一形状の画像1143aが同一の位置にて発光演出表示された後に、第一の可動演出役物1143が出現することで、第一の可動演出役物1143が所定の位置まで可動する可能性を示唆する(出現するかしないかといった、いわゆるあおり感)期待感が高まり興趣の向上となる。特に、高速で点滅させるように設定することにより、さらに期待感を高めることができる。
本実施形態にあっては、導光板1031の斜線で示した中央領域には、本件遊技機のキャラクタの顔画像(前記特定画像1143aとは異なる画像)が大きく表示可能なように反射部(本実施形態ではこの領域の反射部を第二の反射部と称する)が形成されている。
そして、例えば、遊技において所定条件が整い、遊技者に有利な遊技状態に移行するようなこととなったときに、その移行前に、上側中基板1037bのLED1038と、上述した上側左基板1037aのL2領域のLED1038を発光(点滅・点灯)させる。
これにより、導光板1031の中央領域に設けた反射部によって、所定のキャラクタの顔画像が、前記導光板1031の中央領域に発光(点滅・点灯)演出表示される(図58参照)。
このように、導光板1031の中央領域に所定のキャラクタの顔画像が大きく発光演出表示された後に、所定の遊技状態に移行するものとしたことで、遊技状態の移行に関する遊技者の期待感が高まり興趣の向上となる。またこの場合にあっても、特に、高速で点滅させるように設定することにより、さらに期待感を高めることができる。なお、本実施形態では、導光板1031によって上述のとおり演出表示をしているが、表示装置4によってキャラクタの顔画像を表示し、導光板1031では、そのキャラクタの鉢巻画像を重ね合わせるようにして発光表示するものとしてもよく本発明の範囲内である。
本実施形態にあっては、導光板1031の斜線で示した右側領域には、後述する第一の発光演出手段1057と第二の発光演出手段1105上に、所定の装飾画像が表示可能なように反射部(本実施形態ではこの領域の反射部を第三の反射部と称する)が形成されている。例えば、本実施形態では、「WARNING」の文字を発光表示させているが、この場合の装飾画像は文字であっても所定のキャラクタ画像であってもよい。また、第一の発光演出手段1057と第二の発光演出手段1105の領域全域を覆うように所定の色で発光するように構成していても良い。
本実施形態にあっては、導光板1031の斜線で示した全領域には、遊技盤の下方領域から上方領域に向かって稲光のような画像が表示可能なように反射部(本実施形態ではこの領域の反射部を第四の反射部と称する)が形成されている。
そして、例えば、遊技において所定条件が整い、後述する第二の可動演出役物1213が出現位置(第二位置,他の位置ともいう)に移動して、第二の可動演出役物収納部1313にあたかも突き刺さったような可動演出がなされた際に、左側下基板1037fの下のLED1038から上のLED1038へと発光(点滅・点灯)させ(図63(a))、続いて左側中基板1037eの下のLED1038から上のLED1038へと発光(点滅・点灯)させ(図63(b))、続いて、左側上基板1037dの下のLED1038から上のLED1038へと発光(点滅・点灯)させる(図63(c))。
これにより、導光板1031の全領域に設けた反射部によって、下方領域から上方領域にわたって稲光のような画像が発光(点滅・点灯)演出表示される(図62及び図63参照)。図63(a)乃至(c)は、下方領域から上方領域にわたって稲光のような発光画像が順に広がっていく状態を示す。これは、左側下基板1037f、左側中基板1037e、上側左基板1037aの順にそれぞれの各LED1038が点灯することにより表現される。
また、左側下基板1037f、左側中基板1037e、上側左基板1037aの各LED1038が発光した状態(図63(c))となった後、左側下基板1037fの下のLED1038から上のLED1038へと順に消灯させ、続いて左側中基板1037eの下のLED1038から上のLED1038へと順に消灯させ、続いて、上側左基板1037aの下のLED1038から上のLED1038へと順に消灯させることにより、発光表示された画像が順に視認困難となるような演出を行なうようにしてもよい。
なお、左側下基板1037f、左側中基板1037e、左側上基板1037dの各LED1038を同時に発光(点滅・点灯)させることも可能である。このように、第二の可動演出役物1213の出現(可動演出)と、導光板1031の全領域による発光演出表示が併せて提供されることによって、遊技者に対してサプライズ的な演出を行なうことができ、興趣の向上が図れる。すなわち、第二の可動演出役物1213の一定の方向への大きな出現アクションによる演出と、その出現方向とは反対の方向からの発光表示演出によって、何か遊技にとって有利な展開への発展があるかとの期待感を遊技者に抱かせることが可能である。
なお、本実施形態では詳細な説明は省略しているが、始動入賞口1009に遊技球が入球して図示しないセンサにより遊技球が検出された場合、乱数値を抽出するようになっている。そして、抽出した乱数値に基づいて、図示しない図柄表示装置において図柄を所定時間変動表示させてから所定の態様で停止表示させる。
図柄表示装置において停止表示される図柄の態様としては、抽出した乱数値が予め定められた特定の乱数値である場合に停止表示される大当たり態様と、特定の乱数値でない場合に停止表示されるハズレ態様がある。大当たり態様で停止表示されると、大入賞口1011が開放状態となり、遊技球が入球し易くなる所謂大当たり遊技状態に移行するようになっている。そして、上述したような演出を図柄表示装置において図柄の変動表示中に実行することが可能である。例えば、ハズレ態様で図柄が停止表示されるときには、図63(a)の状態まで発光表示される演出が8/10の選択率、図63(b)の状態まで発光表示される演出が2/10の選択率、図63(c)の状態まで発光表示される演出が0/10の選択率とし、大当たり態様で図柄が停止表示されるときには、図63(a)の状態まで発光表示される演出が1/10の選択率、図63(b)の状態まで発光表示される演出が4/10の選択率、図63(c)の状態まで発光表示される演出が5/10の選択率として、大当たり態様で停止表示される期待度が実行される演出毎に異なるようにしても良い。
本実施形態にあっては、導光板1031の斜線で示した上側領域には、所定の装飾画像(所定のキャラクタ画像等)が表示可能なように反射部(本実施形態ではこの領域の反射部を第五の反射部と称する)が形成されている。この場合の装飾画像は文字であっても他のキャラクタ画像であってもよい。
また、図66に示すセルシート1049上の画像(キャラクタの第一画像1051)と重なり合って一つの画像(キャラクタが鉢巻を巻いている画像、図66(c)参照)を構成する画像(例えば鉢巻の第一画像1051)を発光表示するべく導光板1031の所定位置に所定の反射部を設けておき、この一つのキャラクタ画像を同時に発光演出表示するようにしても良い。
このように、上側領域のみが発光演出表示されることにより、特殊な演出であると遊技者に思わせることが可能で興趣の向上も図れる。
また、全てのLEDを発光させて2層の発光表示や、左側上基板1037aのLEDを発光表示することで、松明画像を発光表示し、鉢巻をしたセルのキャラクタが松明を有しているような演出表示を行うようにしてもよい。
入光部(入光レンズ部)1047の形状・配設箇所などは、発光手段1037の各LED1038からの光を広がらせることなく導光板1031の各端面1031aから確実に入射可能な構成を有しているものであればよく、本発明の範囲内で設計変更可能であり、本実施形態では、導光板1031のそれぞれの端面1031aに配設されており、その上方側や側方側に発光手段1037を並設させている。
これにより、導光板1031に形成される排出領域(排出口)配設のための領域は一箇所で済む。また、導光板1031において排出領域を確保するスペースが少なくてよいため、導光板1031における発光表示領域を広く確保することができ大変有効利用が高い。
セルシート1049は、導光板1031の背面側に設けられ、所定の画像が表示されている(図66参照)。
例えば本実施形態では、前記導光板1031の発光時に発光表示される画像(導光板に設けられている第二画像1053)上に、少なくとも一部が重なる位置において、前記第二画像1053に対応する画像(第一画像1051)をセルシート1049に表示するものとしている。
これにより、前記導光板1031に備えた発光手段1037のLED1038の非発光時には、鉢巻(第二画像1053)のないキャラクタの顔(第一画像1051)だけが表示され、発光手段1037の各LED1038の発光時には、鉢巻(第二画像1053)をしたキャラクタの顔(第一画像1051)が発光表示されることとなり、発光時と非発光時とにおいて、異なる画像による演出表示を行うものとしている。
このように発光時と非発光時によって異なる画像が遊技者に対して発光表示されるため、遊技者の興趣は向上する。
裏箱1055は、遊技盤1と略同一の表面形状を有し、遊技盤1よりも奥行き方向で幅広に形成された前後面をそれぞれ開口して開口部1055hを設けており、その箱内面側には、開口部1055hを囲むようにして各種の役物が配設されている(図44乃至図47参照)。例えば、本実施形態では、各種の発光演出手段と各種の可動演出役物を配設している。また、本実施形態では、上述したとおり、裏箱1055の前面に、ベース1041をビス止めして導光板1031を着脱可能に取付固定している。
また、開口部1055hは、演出表示領域を広くとるため可能な限り最大限に広く確保することが望ましいが遊技機の形態に応じて対処するようにする。
第一の発光演出手段1057は、光による演出表示を行う発光演出手段の一つであって、本実施形態では裏箱1055の前面から見て、鉛直方向で略中央右端に配設されている(図44、図67乃至図70参照)。
なお、第一の発光演出手段1057は図示した本実施形態の形態・構成に限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
切り欠き部は、例えば外装部材1059の前面1061を、レンズ部材1071の前面レンズ部1079が見える程度に大きく切り欠いた略円形状の正面切り欠き部(貫通孔)1067と、外装部材1059の周面1065領域に、レンズ部材1071の側面レンズ部の一部が見える程度に細長状に貫通して切り欠いた周面切り欠き部(スリット)1069を複数個備えている(図67、図69及び図70参照)。
従って、それぞれの切り欠き部1067,1069から所定の発光演出(色・発光パターンなど)が遊技者に対して提供される。
また、本実施形態では、周面1083の所定領域に細長状に形成された切り欠き部(スリット)1085を複数個備えている。
この切り欠き部(スリット)1085は、発光手段から照射された光を反射・拡散させて効率よく切り欠き部(スリット)1085から外方に向けて発光させるために、切り欠き部(スリット)1085の内面に所定の凹凸加工(ギザ加工)1087を施している。
また、インナーレンズ部材1077は、その前面レンズ部1079の内面側にも所定の凹凸加工(ギザ加工)1089を施している。前面レンズ部1079の内面側の凹凸加工1089は、発光手段から照射された光を反射・拡散させて効率よく前面レンズ部1079に出射可能としている。
また、前面のLED1099から照射される光が環状に構成されているリフレクタ(反射部材)1093の所定位置に反射して拡散することも考えられるため、前面レンズ部1079に向けて光が乱反射して拡散された状態でインナーレンズ部材1077の前面レンズ部1079に入光して広がりを持って発光演出される。
従って、側方から出射された光はインナーレンズ部材1077の内周面に向けて照射されて導光性を有するインナーレンズ部材1077に導光されるが、反射する光もあり、反射した光が切り欠き部(スリット)1085からレンズ部材1071の突出部(周面)1075に向けて出射され、前記突出部1075に導光され、外装部材1059の周面切り欠き部(スリット)1069を介して外方に導光する(図中矢印は照射方向を示す。図65参照)。このとき、インナーレンズ部材1077の切り欠き部1085の内面に施された所定の凹凸加工(ギザ加工)1087によって照射された光は拡散される。
本実施形態のように構成されることによって、たとえ上記のように駆動手段などによってスペースの制限を受けているような場合であっても、前面からの発光演出と周面からの発光演出により十分な発光演出効果が期待できる。
図71は、第二の発光演出手段1105で、発光演出を行うとともに、回転作動による可動演出をも行うことが可能である。
本実施形態の第二の発光演出手段1105では、裏箱1055の前面(遊技者側)から見て、鉛直方向で前記第一の発光演出手段1057の下方に配設されている(図42、図44乃至図46参照)。なお、第二の発光演出手段1105は図示した本実施形態の形態・構成に限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
従って、それぞれの切り欠き部1109から所定の発光演出(色・発光パターンなど)が遊技者に対して提供される。
また、背面(前面部内面)の所定箇所にはビス止め用のボス(前面側には非貫通)1106が複数個所形成されている。
また、前面の所定箇所にはビス止め用の孔部(貫通孔)1111aが複数個所形成されている。
また、前面の略中心位置には、前記伝達ギア1112の回転軸1112aが挿通して固定可能な挿通孔(貫通孔)1113aが形成され、所定箇所にはビス止め用の孔部1113bが複数個所形成されている。
従って、駆動手段(モータ)1108からの回転動作を受けた中継ギア1110がその回転動作を伝達ギア1112に伝え、伝達ギア1112の回転動作によって、前記外装部材1107とレンズ部材1111とインナーレンズ部材1113が一体に回転する。
このとき、遊技態様に応じて、LED基板1115のLED1117からの所定の発光による発光演出表示がなされる。この回転動作と発光演出表示は、本発明の範囲内において任意に設計変更可能である。
図72乃至図75は第三の発光演出手段1119を示す。
図中1119は、裏箱1055の前方下端に配設される第三の発光演出手段で、インナーレンズ部材1123に発光手段としてのLED1125(第一の発光手段),1125a(第二の発光手段),1125b(第三の発光手段)からの光を照射することによって光による演出表示を行う。
本実施形態の第三の発光演出手段1119は、前方側(遊技者側)から見て、装飾部材(装飾レンズ部材)1121と、装飾部材1121の内面側に備えられるインナーレンズ部材(レンズ部材)1123と、インナーレンズ部材(レンズ部材)1123の内面側に備えられるLED1125,LED1125a,LED1125bと、発光手段のLED1125,LED1125a,LED1125bの背面側に配されるベース部1127で構成されている。なお、図中1129は、本実施形態の第三の発光演出手段1119を構成する他の装飾部材で、前記LED1125b(第三の発光手段)によって発光演出表示される。
第三の発光演出手段1119は、前記レンズ部材(インナーレンズ部材)1123とLED1125(1125a,1125b)による発光演出に特徴を有するためその点について説明をする。
そして、前記第二の発光表示領域1135は、前記第一のレンズカット1133を施した領域以外のレンズ部材1123の全部の領域に、光を360度に照射することが可能な第二のレンズカット1137が多数施されている(図73及び図74参照)。
なお、第二の発光表示領域1135は、前記第一のレンズカット1137を施した領域以外のレンズ部材1123の少なくとも一部の領域に第二のレンズカット1135が施されているものであってもよい。
すなわち、図74(a)乃至(e)及び図75(a)乃至(e)に示すように、第一の発光表示領域1131のLED1125が順番に点灯することにより、段々と横方向に伸びていく第一の態様を発光表示(ロープ状の発光表示)することとができる。図74(a)乃至(e)及び図75(a)乃至(e)にて、符合1132は、発光表示されている部分を示す。なお、図75では、第一の発光表示領域1131が装飾部材1121の前面側に表示されているが、これは光が横方向に流れることを説明するために現しているに過ぎず、実際には、装飾部材1121の前面から第一の発光表示領域1131は現れていない。
また、LED1125を左右いずれかの方向から順番に点灯・消灯を繰り返して行うことにより、前記第一の態様に沿った発光表示領域1131に沿って光が流れるような発光表示が提供される。
さらに、全てのLED1125を同時に点灯・同時に消灯を交互に繰り返してロープ状の全体を点滅させて発光表示することも可能である。
前記LED1125aを点灯することにより、前記第二の態様に沿った発光表示領域1135が発光表示される(図74参照)。すなわち、前記第二のレンズカット1137に対応するLED1125aを発光させることにより、第一のレンズカット1133を施した領域以外のレンズ部材1123が、例えば略円形状に発光表示するとした前記第二の態様が発光表示され、装飾部材1121の全体が発光表示される。特に本実施形態によれば、第一の態様に沿った発光表示領域1131の周囲にて、第一の発光表示領域1131の発光演出とは異なる第二の態様に沿った発光表示領域1135の発光演出が提供されるため、発光演出効果の向上となる。また、第三の発光手段のLED1125bの発光によって他の装飾部材1129も、第一の発光表示領域1131と第二の発光表示領域1135とともに、所定の発光演出を行い、発光演出効果を高めている。
なお、前記第一の発光表示領域1131に対応させた第一の発光手段のLED1125が発光表示しているときに、第二の発光表示領域1135の第二の発光手段のLED1125を点灯させもよい。
なお、装飾部材1121は設けずに、インナーレンズ部材1123自体を視認容易に設ける構成であってもよく、本発明の範囲内である。
図76乃至図82に第一の可動演出役物(第一演出手段ともいう)1143の一例を示す。
第一の可動演出役物1143は、回動及び伸縮移動(前進動作及び後退動作)可能な役物であって、次の構成からなる。
裏装飾部材1151は、裏箱1055の所定位置に取り付け固定されるが、表装飾部材1149は、裏装飾部材1151に対して回動可能に取り付けられている第一の部材1149aと、裏装飾部材1151に対して固定されて取り付けられている第二の部材1149bの二部材で構成されている。
スライドシャフト部材1167は、軸受部分1169を、表装飾部材1149の背面側に取り付け固定するとともに、スライドシャフト1171の前後端1173,1175をそれぞれ外装部材1153の裏部材1157の背面側に取付固定することによって、前記軸受部分1169に摺動可能に保持されたスライドシャフト1171が上下動することにより、表装飾部材1149に対して外装部材1153がスライド移動(伸縮移動)自在に備えられる(図78乃至図80参照)。
第一のギア1177は、裏装飾部材1151の前面側に突設されている軸部材1152に回動可能に軸支されて配設されている。
例えば、本実施形態によると、後述する第三のギア(欠歯ギア)1185の周面一側に突出する環状の嵌合筒部1185bが、第二のギア1183の内面に摺動可能に嵌合して備えられ、第三のギア1185とともに前記表装飾部材1149の背面側に配設されている(図78、図79、図81及び図82参照)。
前記第二のギア1183と同様に前記表装飾部材1149の背面側に突設されている軸部材1150に回動可能に軸支されて配設されている。
また、ラック部材1201は、前記外装部材1153の裏部材1157の背面に取付固定されている。なお、前記ピニオンギア1197は、図面では説明上最上端のギア1195gと並設して開示されているが、外装部材1153の裏部材1157に固定されているラック部材1201と噛み合う必要があることから、実際には前記第一の部材1149aのスライド溝1149cを介して前面側に位置している。
第一の可動演出役物1143は、前記第二のギア1183のギア歯を有する領域1181と第三のギア1185のギア歯を有する領域1187が、第一のギア1177のギア歯を有する領域1181にそれぞれ噛み合って配設され、図42、図44乃至図46で示すように遊技機の正面側から見て遊技盤1の左裏側にて、鉛直方向に外装部材1153の刃物形状が位置するように配設されている。この状態が第一の可動演出役物1143における初期位置1145である。
図77では、第一の可動演出役物1143の可動状態を実線で示すとともに、伸びた状態(斜め上方に向けて前進した状態)を仮想線で示す。なお、第一の可動演出役物1143が回動して遊技領域方向に突出した状態(実線で示す状態)も、さらに伸びた状態(仮想線で示す状態)も、遊技者から見て視認容易な状態であるため、いずれも出現位置1147である。
そして、一定時間出現位置に停止した後、駆動手段1159を逆回転させてモータギア1161、第二のギア1183、第三のギア1185、そして変換機構1193を構成するギア群1195a…、ピニオンギア1197及びラック部材1201に逆回転の動作を伝達して第一の可動演出役物1143を縮める方向に動作させるとともに、初期位置1145へと戻すように回動動作させる。
なお、第一の可動演出役物1143は、駆動手段1159と伝達機構1163とによって初期位置1145と出現位置1147との間を回動作動させるものであって、バネ部材1207は、あくまでも出現位置1147から初期位置1145へと戻す回動動作を補助するために機能する程度のバネ力を有するものとしている。
本実施形態における第一の可動演出役物1143は、第一の可動演出役物1143が可動を開始する以前に、前記導光板1031の所定位置に配設した一部のLED1038を発光させて所定の発光表示(特定画像を発光表示)をすることにより、第一の可動演出役物1143が所定の位置まで可動する可能性があることを報知することとしている。これにより、可動(出現)するかもしれないといった期待感を遊技者に対して与えることができる。
例えば、前記段落0240にて説明したとおり、遊技において所定条件が整い、第一の可動演出役物1143を可動させることとなったときに、第一の可動演出役物1143の可動が開始する以前に、上側左基板1037aの一部のLED1038を発光(点滅・点灯)させる。これにより、第一の可動演出役物1143が配設されている位置(図55の左側の斜線で示す領域)に対応する導光板1031の左側領域に設けた反射部によって、第一の可動演出役物1143と同一形状の刃物画像1143aが、前記導光板1031の左側領域に発光(点滅・点灯)演出表示される(図56参照)ため、第一の可動演出役物1143が所定の位置まで可動する可能性があることを報知することとしている。これにより、可動(出現)するかもしれないといった期待感を遊技者に対して与えることができる。
なお、上側左基板1037aの一部のLED1038の発光(点滅・点灯)時に第一の可動演出役物1143を小刻みに左右方向に役物移動させる態様を採用することも可能である。
本実施形態では、導光板1031の発光表示後において、第一の可動演出役物1143が所定の位置まで移動したり、所定の位置まで移動しなかったりするが、必ず所定の位置まで移動するようにしたり必ず移動しないようにしたりすることも可能である。
第一の可動演出役物1143が可動を開始する前に報知する発光表示画像や、可動したことに基づいて表示される発光表示画像は特に限定されず本発明の範囲内で設計変更可能である。
図83乃至図89に第二の可動演出役物1213の一例を示す。
第二の可動演出役物1213は、一方向(視認困難な初期位置、以下、この位置を第一位置とも言う)1217から他方向(視認容易な出現位置、以下、この位置を第二位置とも言う)1219に向けて移動可能に構成されており(図45、図46、図88及び図89参照)、次の構成からなる。
また、本実施形態では、この第二の可動演出役物1213は、後述する第三の可動演出役物(他の可動演出役物)1321の背面側に備えられており、第三の可動演出役物1321が可動した後に、前記第二の可動演出役物1213が一方向から他方向に向けて可動することが可能に構成されている(図45及び図88参照)。
本実施形態では、第三の可動演出役物1321が可動した後に、前記第二の可動演出役物1213が一方向から他方向に向けて可動する構成を持って説明するが、本発明は、第三の可動演出役物1321の可動に関連させて、前記第二の可動演出役物1213が可動する構成を有するものであればよく、第二の可動演出役物1213の可動のタイミングは、第三の可動演出役物1321の可動に関連して可動するものであれば全て本発明の範囲内であり、適宜設計変更可能である。
また、第二の可動演出役物1213は、本実施形態では、導光板1031の背面側に配設されているが、導光板1031の前面側に配設されるものであってもよい。
本実施形態によればこのように構成されているため、例えば、前記LED基板1233からの所定の発光により、レンズ部材1213を介して外装部材1227に所定の発光演出がなされる。
なお、本実施形態では、前記裏部材1235を、裏下方部材1235aと、裏上方部材1235bの二部材で構成されているものとしている。
第二のモータギア1277は、第二の駆動手段(第二のモータ)1215の正逆回転動作に応じて正逆回転可能に構成されている。
なお、図中符合1280で示す部材は、外装部材1227がスライド移動する際の押さえ(ガイド)となる部材であって、上面がギアベース1273の下面と摺接する位置に裏部材1235の裏下方部材1235aに一体に配設されている(図84及び図85参照。)。
ギア群は、前記表装飾部材1223の背面側に、それぞれのギア1295a,1295b,1295c,1295d,1295e,1295f,1295gが回動可能に備えられている。
また、ラック部1299は、上述したとおり、前記外装部材1227の裏部材1235に直接形成されている。
まず、第二の可動演出役物1213は、初期位置1217において裏箱1055内面の上方に配されている(図45及び図46参照)。
このとき、第二のギア1253の他端側1259が、前記スリット1263の最下端1265に位置しており、この状態で外装部材1227(第一の可動演出役物1143)の初期位置1217となっている(図83、図84、図86及び図87参照)。
これによって、第二の可動演出役物1213は、初期位置1217から出現位置1219へと回動動作して、遊技者から視認容易に突出する。
そして、モータギア1277の回動動作が第三のギア1281、第四のギア1283を介して第五ギア1285に伝達され、第五のギア1285を介して前記第二の駆動手段1215の正転方向の回動動作を前記第二の変換機構1287(ギア1295a,1295b,1295c,1295d,1295e,1295f,1295gで構成されている)へと伝達し、それぞれのギア1295a乃至1295gが所定の方向に交互に回転動作することによって、外装部材1227側に固定されているラック部1299に噛み合っているピニオンギア1297に、所定方向(本実施形態では、図86及び図87を正面側から見て時計回り方向)の回転動作を与え、ラック部1299と一体に構成されている外装部材1227を伸ばす方向(図86及び図87を正面側から見て左下方、図85にて矢印H1で示す方向)に向けて落下動作させる(図85、図88及び図89参照)。
例えば、図面に向かって裏箱1055の内面の左下の領域に配設されており、第二の可動演出役物収納部1313は、所定の外観形状に形成された前方側壁部材1315と後方側壁部材1317の間に収納空間1319を形成して構成されている(図89参照)。
本実施形態では、第二の可動演出役物1213が前記第一位置(一方向 初期位置)1217から前記第二位置(他方向 出現位置)1219まで可動することに関連させて(連動させて)、前記導光板1031の所定位置に配設した発光手段(LED)を発光させて、前記他方向に対応する導光板1031位置から前記一方向に対応する導光板1031位置に向けて第二の反射部を介して所定の画像(第四画像、他の画像)を発光表示するものとしている。すなわち、第二の可動演出役物1213が、第一位置(一方向 初期位置)1217から第二位置(他方向 出現位置)1219に向けて可動したときに、その第二位置(他方向 出現位置)1219に対応する導光板1031位置から第一位置(一方向)1217に対応する導光板1031位置に向けて、所定の画像が点灯表示あるいは点滅表示されるように構成する。
そして、第二の可動演出役物1213が第二位置(他方向 出現位置)1219に移動する際に、第二の可動演出役物1213に備えられているLED基板1233のLEDが発光するように構成する。LED基板1233のLEDが発光すると、その前方に配されているレンズ部材1231に光が入射され、外装部材1277の周縁を発光表示演出させる。
第二の可動演出役物1213が可動を開始する前に報知する発光表示画像や、可動したことに基づいて表示される発光表示画像は特に限定されず本発明の範囲内で設計変更可能である。
第三の可動演出役物1321は、分離及び結合可能な複数個の可動演出役物(第一の組合せ可動演出役物1323と第二の組合せ可動演出役物1335)と、前記複数個の可動演出役物のうちの一つの可動演出役物(第二の組合せ可動演出役物1335)を可動させるための駆動手段1390と、前記複数個の可動演出役物のうちの何れかの可動演出役物(第一の組合せ可動演出役物1323)に設けられた第一係止部材1391と、前記第一係止部材1391を設けた可動演出役物以外の他の可動演出役物(第二の組合せ可動演出役物1335)に設けられ、前記第一係止部材1391と係止可能な第二係止部材1393と、を含み、前記駆動手段1390によって前記第二係止部材1393を設けた可動演出役物(第二の組合せ可動演出役物1335)を初期位置1324から出現位置1326まで可動することにより、前記第一係止部材1391と前記第二係止部材1393との係止状態が解除されて第一係止部材を備えた可動演出役物(第一の組合せ可動演出役物1323)が前記初期位置1324から前記出現位置1326まで可動することを特徴としている。
本実施形態における第三の可動演出役物(他の可動演出役物)1321は、分離及び結合可能な第一の組合せ可動演出役物1323と、第二の組合せ可動演出役物1335で構成されており、前記第二の可動演出役物1213の前方に設けられている。そして、本実施形態では、第三の可動演出役物(他の可動演出役物)1321を構成する第一の組合せ可動演出役物1323と、第二の組合せ可動演出役物1335が分離し、初期位置1324から出現位置1326まで可動した後に、前記第二の可動演出役物1213が初期位置1324から出現位置1326へと可動するものとしている。
そして、第一のベース部材1370の前面の左上端寄りで前方に向けて突設した軸部材1362を、第一の裏側支持板1333の左上端に設けられた孔部1333aに回動可能に軸着する。
また、前記第二の支持部材1349の一部は、導光板1031の前面側に突設したボス1030を介して取り付け固定されている。例えば本実施形態では、駆動機構部1353の側面側に備えた孔部1353aに前記ボス1030をビス止め固定することで導光板1031の前面に取り付けられている(図51及び図90参照)。
すなわち、第一の組合せ可動演出役物1323は、第一のベース部材1370の前面の左上端寄りで前方に向けて突設した軸部材1362を、第一の裏側支持板1333の左上端に設けられた孔部1333aに回動可能に軸着しているため、その軸部材1362を軸として回動可能に構成されるとともに、前記ボス1370bが長溝1333bに沿ってガイドされる(図90、図96及び図97参照)。
本実施形態では、第一の外装部材1327と第二の外装部材1339におけるそれぞれの表面の縁部近傍領域1328と1340のみが透過性を有するように構成することで、それぞれの縁部近傍領域1328と1340のみが光るように構成されている(図90乃至図92参照)。なお、本実施形態では、第一の外装部材1327と第二の外装部材1339全体は透過性部材で形成し、表面の所定領域、すなわち、縁部近傍領域1328と1340のみを残して非透過性となるように表面処理(例えば非透過性の着色剤で表面を装飾処理)をしている。よって、第一の外装部材1327と第二の外装部材1339の背面側は、第一の外装部材1327と第二の外装部材1339を除いてレンズ効果を発揮し、さらに、拡散・反射効果を高めるために所定のレンズカット処理(レンズカット処理部1327a,1339a)を施している(図92参照)。
なお、第二の組合せ可動演出役物1335にあっても同じ構成を有しているため説明は省略する。
リンクアーム1365の貫通スライド溝1375には、第二の可動部材1337の背面側に突出した突出軸1377が、第二の前側機構ベース1351のスライド溝1352を通過して背面側に突出し、係止部材1379を介して貫通スライド溝1375内をスライド可能に配設されている。そして、前記係止部材1379には、上述したとおり、引張りスプリング1383の他端1387側が係止されている。前記リンクギア1361の突起1363は、リンクアーム1365の非貫通スライド溝1381に嵌ってスライド移動する。
図中符合1376は、突出軸1377を備えている部分の構成の前面側のカバーである。
前記第一の組合せ可動演出役物1323を構成している第一の可動部材1325の背面側には、第二の可動部材1337に向けて突出し、第二係止部材(第二突出部)1393と係止可能な第一係止部材(第一突出部)1391が設けられている(図93乃至図97参照)。
また、本実施形態では、前記第二係止部材(第二突出部)1393の凹部1395の前後方向の幅が、前記第一係止部材(第一突出部)1391の突出方向(矢印B1で示す方向)に向かうにつれて狭くなっている構成を採用している。すなわち、凹部1395の前後方向の幅は、前記第一係止部材1391と対向する側の凹部端部から第一係止部材1391と反対向する側の凹部端部に向かうにつれて狭くなっている(言い換えると、第二係止部材1393の先端側から奥側に行くにしたがって、前後方向の幅が狭くなるように構成されているともいう)。図94にて、符合W1で示す部分が前記第一係止部材1391と対向する側の凹部端部に存する凹部1395の前後方向幅で、W2で示す部分が第一係止部材1391と反対向する側の凹部端部であり、W1>W2の関係を有している。
また、本実施形態のように、凹部1395の幅が広い部分から狭い部分へと徐々に狭くなる構成を採用することにより、次のような作用効果を発揮することもある。
例えば、前記第一係止部材(第一突出部)1391と記第二係止部材(第二突出部)1393が分離されている状態で、何らかの衝撃を受けて前記第一係止部材(第一突出部)1391と記第二係止部材(第二突出部)1393の位置が多少前後方向でずれてしまったとしても、前記凹部1395の幅の広い部分で第一係止部材(第一突出部)1391を拾い上げることができるため、係止動作開始時の前後方向の許容範囲があり、第一係止部材(第一突出部)1391を容易かつ確実に保持することができる。
そして、リンクギア1361が所定の方向に回動動作すると、その前面に設けた突起1363がリンクアーム1365の非貫通スライド溝1381内を所定の方向にスライド移動する。
そして、その後、スライド溝1352の湾曲溝1352bに沿って突出軸1377が、図97に示す背面側からから見て時計回り方向に回転しつつ下降する。
これにより、前記第一係止部材1391と前記第二係止部材1393の係止状態が解除されるとともに、第二の可動部材1337は突出軸を支点に回動(図97に示す背面視で図に向かって時計回り方向に回動)し、初期位置1324から出現位置1326まで可動する(図43、図44及び図88参照)。
そして、リンクギア1361が所定の方向に回動動作(前記の回動方向とは逆の方向に回動動作)すると、その前面に設けた突起1363がリンクアーム1365の非貫通スライド溝1381内を所定の方向(前記の回動方向とは逆の方向)にスライド移動する。
さらに本実施形態では、前記前側機構ベース1351にフォトセンサ1354を備えており、前記駆動機構ベース1357を検出して第三の可動演出役物1321の初期位置1324と出現位置1326を認識可能に構成している。例えば、フォトセンサ1354によって駆動機構ベース1357を検出しているときは初期位置1324にあることを認識し、下降動作をしてフォトセンサ1354から駆動機構ベース1357が外れて検出されなくなったときには出現位置1324にあることを認識し、この出現位置1324にあることを認識してから所定時間経過後に駆動手段を逆回転させるべく信号をサブ制御基板に送るようにする。
まず、例えば、所定の条件が整い、第二の可動演出役物1213が、前記第一位置(一方向 初期位置)1217から前記第二位置(他方向 出現位置)1219まで可動することとなった場合、まず、第三の可動演出役物1321の可動が開始される。その際に、第三の可動演出役物1321の第一の組合せ可動演出役物1323と第二の組合せ可動演出役物1335のそれぞれの縁部近傍領域1328と1340のみが発光演出表示される。この場合の発光態様は点滅であっても点灯であってもよい。
そして、第三の可動演出役物1321の第一の組合せ可動演出役物1323と第二の組合せ可動演出役物1335が可動して、初期位置1324から出現位置1326まで可動するが、このときもまだ発光演出表示されている。
そうすると、前記段落0244で説明した通り、左側上基板1037d、左側中基板1037e、及び左側下基板1037fの各LED1038が発光し、導光板1031の全領域に、遊技盤の下方領域から上方領域に向かって稲光のような画像が発光表示されるようにする(図62及び図63参照)。
そして、第二の可動演出役物1213が第二位置(他方向 出現位置)1219に移動する際に、第二の可動演出役物1213に備えられているLED基板1233に備えられているLED1233aが発光するように構成する。LED1233aが発光すると、その前方に配されているレンズ部材1231に光が入射され、外装部材1277の周縁を発光表示演出させる。
なお、本実施形態では、第一の組合せ可動演出役物1323と第二の組合せ可動演出役物1335の二部材で構成する実施の一形態を示したが、本発明は三つ以上の分離及び結合可能な複数個の可動演出役物からなるものであってもよく、実施形態に応じて適宜設計変更可能である。
また、本実施形態では、棒状に突出した第一係止部材(第一突出部)1391を駆動手段と連結しない可動演出役物に備え、前記棒状に突出した第一係止部材(第一突出部)1391を収容する上向きの凹部1395を有した第二係止部材(第二突出部)1393を、駆動手段と連結した可動演出役物に備えているが、この逆であっても良い。すなわち、第一係止部材(第一突出部)1391を駆動手段と連結した可動演出役物に備え、第二係止部材(第二突出部材)1393を他の可動演出役物に備える形態とすることも可能で本発明の範囲内である。この場合、第二係止部材(第二突出部)は、下向きの凹部(図示省略)を備えるものとして、駆動手段の回転動作によって初期位置に戻ろうとする可動演出役物の第一係止部材が、出現位置にある可動演出役物の第二係止部材の下向きの凹部に下方から嵌りながら係止されるものとできる。
さらに、上述した本実施形態及び他の実施形態では、第一係止部材(第一突出部)1391と第二係止部材(第二突出部)1393の双方共に突出する部材をもって説明しているが、これに限定されるものではない。すなわち、いずれか一方は突出状に構成されるものであるが、他方はその突出状に構成される係止部材(第一係止部材1391と第二係止部材1393のいずれか一方の係止部材)を下方から受ける窪み状に形成される係止部材(第一係止部材1391と第二係止部材1393のいずれか他方の係止部材)を、第一の組合せ可動演出役物1323と第二の組合せ可動演出役物1335のいずれかの下面に備えてなるものであってもよく同様の作用効果を発揮することができる。
「第七実施形態」
第七実施形態に係るパチンコ遊技機は、第一実施形態乃至第六実施形態と略同様であるが、次の構成において第一実施形態乃至第六実施形態と相違する(図98乃至図138参照)。
以下、第一実施形態乃至第六実施形態と相違する構成のみを説明し、その他の構成については第一実施形態乃至第六実施形態を援用する。なお、本実施形態において、外レール及び遊技釘を図示省略しているが、第六実施形態と同様、所定位置に配設しているものであり、また、表示装置(液晶表示装置)4は図示省略しているが本発明の範囲内で適宜周知の表示装置が適用される。
図98及び図100乃至図110に第四の可動演出役物1500の一例を示す。
第四の可動演出役物(一の可動演出役物)1500は、裏箱1055の内面側に取り付け固定されるベース部1501(表ベース1501aと裏ベース1501b)と、ベース部1501内(表ベース1501aと裏ベース1501bの間)に一端側(基端側)が回動可能に支持されるアーム1509と、アーム1509の他端側(先端側)に備えられ、アーム1509の回動動作によって視認困難な第一の初期位置1505と視認容易な第一の出現位置1507との間を移動する可動部材1531と、前記アーム1509を介して前記可動部材1531を前記第一の初期位置1505から前記第一の出現位置1507まで移動させることが可能な駆動手段1529とを備えて構成されている(図98、図100乃至図110参照)。
可動部取付部1515は、短尺円筒状に形成するとともに、背面側をカバー部材1521で覆い、内部空間には可動部材(装飾部材を含む一部の部材)を駆動せしめる可動部材用駆動手段(モータ)1523を備えている(図102参照)。
そして、前記裏ベース1501bには、アーム可動操作用の駆動手段(モータ)1529を備えるとともに、そのモータ1529に備えたモータギア1530が噛み合うリンクギア1532を回動可能に備えている。また、基端部1511は、弾性部材(バネ材)1502によって、アーム1509の先端に備えた可動部材1531が常に第一の初期位置1505に戻るように付勢されている(図103及び図104参照)。
また、本実施形態では、基端部1511のスムーズな回動動作を図るため、基端部1511側に所定の摺動突起1511b,1511bを突設するとともに、ベース部1501を構成する表ベース1501aの背面側に、前記摺動突起1511b,1511bが摺動する摺動溝1503,1503を設けており、前記摺動突起1511b,1511bが摺動溝1503,1503に沿って案内されつつ基端部1511が回動動作することができる(図103及び図104参照)。
リンクアーム1534の上方への移動によって、一端1534aが軸着されているアーム1509の基端部1511上方に引き上げられ、ベース部1501に対する軸着部1536を軸として反時計回り方向に回転動作されるため、腕部1513及び回動部材1531が第一の出現位置1507から第一の初期位置1505へと移動する。また、このとき、基端部1511は、弾性部材1502によって第一の初期位置1505の方向(反時計回り方向)に回転するように付勢されているためモータの負荷も減少する。
可動部材1531は、回転動作をすることで所定の可動演出を行うものであって、前面側に配される装飾部材1533と、装飾部材1533を取り付ける回転ベース1535と、回転ベース1535の前方から嵌め込む環状飾り1537と、回転ベース1535の背面側に配される基板カバー1539と、基板カバー1539の背面側に配されるLED基板1543と、LED基板1543の背面側に配されるリフレクタ1545と、前記リフレクタ1545の背面側(背後)に設けられ、前記装飾部材1533の回転動作に伴い、視認困難な退避位置(初期位置)1546と、視認容易な出現位置1548とに変位可能な突出部材1547と、前記突出部材1547が回転可能で、かつ常時、退避位置(初期位置)1546へと回転動作するように弾性部材(スプリング)1549によって付勢されて軸支され、前記回転ベース1535と固定して一緒に回転動作する回転軸ベース1559と、前記突出部材1547を変位案内するガイド部(環状ガイド面)1563を備え、可動部材取付部1515の前面に一体に固定されて非回転状に構成されたガイドベース1561と、前記駆動手段1523からの回動動作を伝達する伝達機構(ギア)1575を含んで構成されている(図102、図104乃至図110参照)。なお、基板カバー1539と回転ベース1535は透過性を有するものであるが、非透過性であってもよく本発明の範囲内で設計変更可能である。
なお、図中1583は、背面側に突片1585を備え、回転部材取付部1515に備えたフォトセンサ1587によって初期位置を検出するためのギアであり(図105参照)、突片1585がフォトセンサによって検出されているときに、可動部材1531が初期位置に位置すると認識できるようになっている。
前記光導入部1553は、略四分の一球形状に形成するとともに、その凹状内面側をLED基板1543の裏面側のLED1542と対向するように配設される。
そして、このLED基板1542と光導入部1553との間には、LED基板1543と密着して備えられる環状のリフレクタ1545が介在されており、そのリフレクタ1545には、光導入部1553の凹状内面及びLED1542と同軸状で対向する位置に、前記凹状内面及びLED1542とそれぞれ開口を合わせて配設される窪み部1545aが形成されている(図110参照)。
前記突出部材1547の本体1551が出現位置1548に位置するときに、光導入部1553が前記発光手段のLED1542と対応するように設定されている。
例えば、本実施形態では、環状ガイド面1563をベース盤1561aの外周よりも小径に形成し、その環状ガイド面1563の周方向で所定間隔おきに第2位置1567を凹状に設け、その第2位置1567以外のガイド面を第1位置1565としている。
第2位置1567は、第1位置1565の一端から正面視で円形状に凹設されるとともに、緩やかな曲面1569を介して隣の第1位置1565へとなだらかにつながっている。
そして、ガイドベース1561の前面と回転ベース1535の背面との間には第一の円筒部1571の先端(第二の円筒部1573を除いた先端面)幅で環状の隙間1577が形成されている(図106参照)。この隙間1577は、突出部材1547が第2位置1567に位置したときに収容される視認困難な退避位置1546として機能する(図102及び図106参照)。
そして、スプリング1549の他端(遊端)を、突出部材1547の前面側の端面に突設したスプリング端部係止部1558に係止する。
このようにして回転軸ベース1559に突出部材1547を回動可能に取り付け、そして、前記環状ガイド面1563に嵌めた際に、前記ガイド面摺動部1557が環状ガイド面1563の周面を摺動可能に備えて配設する。
このとき、スプリング1549のバネ力は、回転軸ベース1559とガイドベース1561との間の隙間1577に本体1551を収容する方向に付勢するものとしている(図102乃至図104参照)。
そして、伝達ギア1575から伝達された回転動作は、伝達ギア1575を一端に固定してなる軸部材1535aを介して回転ベース1535に伝達される。これにより、回転ベース1535と一体に取り付けられている回転軸ベース1559が回転動作をするため、回転軸ベース1559に備えられている突出部材1547のガイド面摺動部1557が、環状ガイド面1563の外周上を所定方向に摺動することとなる。
前記突出部材1547は、前記回転動作により、前記ガイド面摺動部1557が、環状ガイド面1563の第1位置1565に位置するときには前記弾性部材(スプリング)1549の付勢に抗して視認容易な出現位置1548に本体1551が突出して位置する(図107参照)。
そして、回転方向(図107で符合R1で示す方向)に移動し、前記ガイド面摺動部1557が、環状ガイド面1563の第2位置1567に到達すると、弾性部材(スプリング)1549の力によって前記ガイド面摺動部1557が第2位置1567に落下する。この落下動作によってスプリング1549の力で突出部材1547は回転方向とは反対方向(図107で符合R2で示す退避方向)に回転し、視認困難な退避位置1546(前記隙間1577)に収容されて位置する。そして、その後、ガイド面摺動部1557が緩やかな曲面1569を摺動して隣の第1位置1565に位置する。このようにガイド面摺動部1557を介して突出部材1547が第1位置1565に到達すると、突出部材1547は視認容易な出現位置1548に突出して位置することとなる。回転動作によってこの作動を繰り返し、突出部材1547は第1位置1565、第2位置1567と交互に移動する。
なお、突出部材1547が退避位置1546(前記隙間1577)に収容されて位置しているときには、光導入部1553はLED1542と対応する位置にない。
また、LED基板1543の前面側には多数のLED1541を備え、それぞれが設定に応じて所定の発行演出を行ない、回転ベース1535を介して環状飾り1537と装飾部材1533を発光演出する。このとき、多数のLED1541による前面方向への発光演出とともに、環状飾り1537から一体に形成されて装飾部材1533の下方に並設される装飾表示部1538にも対応する位置にLED1541が備えられている。従って、この装飾表示部1538に所定のキャラクタ図柄やキャラクタ名などを表示しておけば、LED1541からの光が照射されたときに所定の発光演出がなされることとなる。
なお、特に限定解釈されるものではないが、さらに多くのLEDを設けて、突出部材1547がいずれの位置にあっても対応することができるものとしても良い。
図101及び図111乃至図116に第五の可動演出役物1589の一例を示す。
第五の可動演出役物(他の可動演出役物)1589は、前記第四の可動演出役物1500とは異なる複数の可動体から構成されている。本実施形態において、第五の可動演出役物1589は、遊技盤1の開口部1hから外れた位置、すなわち、遊技盤1の正面から見て開口部1hの水平方向で外側に、後述するそれぞれの可動体が位置している状態が第二の初期位置1506(図99)で、その第二の初期位置1506から、前記開口部1hの中央方向に向けて移動し、前記第四の可動演出役物1500が開口部1hの略中央に位置している第一の出現位置1505に位置した第四の可動演出役物1500の周りを囲むように配された状態のときが第二の出現位置1508(図101)である。
そして、前記第四の可動演出役物1500を構成する可動部材1531が第一の出現位置1507に位置しているとき、この環状役物を構成する左側可動体1591と右側可動体1593が第二の出現位置1508に向かって移動すると、前記可動部材1531と開口部1hとの間に形成される中央の空きスペースで前記可動部材1531が左側可動体1591と右側可動体1593によって囲まれるようにして位置するため、全体で一つの意匠を構成することができる。すなわち、遊技盤1の奥行き方向で、該遊技盤1の開口部1hを占める程度の大きさの意匠が出現し、かつ第四の可動演出役物1500のアーム1509の少なくとも一部を視認困難に遮蔽するため遊技の興趣を図れる(図101参照)。
また、図面では、駆動モータ1623を図示省略し、配設位置のみを引き出し線で示しているが、モータギア1625の背面側に備えられている。
また、本実施形態では、左側可動体1591の水平方向の移動時において横ブレが生じ難くなるように、ラック1629と水平方向に配設したガイド軸1631を左側可動体1591の下端に貫通して備えており、左側可動体1591の下端スライド部1591aがガイド軸1631にそって水平方向に摺動可能に構成されている。
また、左側可動体1591の上端側は、裏箱1055に配設された上端ガイドレール1639に対して摺動可能に配設されている。
ちなみに、本実施形態において上端ガイドレール1639は、次に説明する位置に取り付けられている。例えば、左側の上端ガイドレール1639は、後述する第八の可動演出役物1950を構成する機構前ベース1952の前面側の上部領域に取り付けられる。
また、右側の上端ガイドレール1639は、上述した第四の可動演出役物1500を構成する表ベース1501aの前面側の上部領域に取り付けられる。なお、上端ガイドレール1639の取付位置は本実施形態の取付位置に限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
前記第四の可動演出役物1500を前記第一の出現位置1507に移動させた後に、前記第五の可動演出役物1589(左側可動体1591と右側可動体1593)を、第一の出現位置1507に位置している第四の可動演出役物1500の周りを囲むようにして第五の可動演出役物1589(左側可動体1591と右側可動体1593)を第二の出現位置1508までそれぞれ移動させることで、前記第四の可動演出役物1500の周囲を第五の可動演出役物1589(左側可動体1591と右側可動体1593)で取り囲むようにして配置されるため、アーム1509の少なくとも一部を第五の可動演出役物1589(左側可動体1591と右側可動体1593)が視認困難とすることができる。
伝達ギア1710は、前面に回転軸1711を固着しており、固着軸1711の先端には連結部材1711aが固着されている。すなわち、前記連結部材1711aを装飾部材1533の背面(内面)に連結固定することにより、駆動手段(モータ)1523のモータギア1714からの回動動作が装飾部材1533に伝達されて回動動作する。
なお、本形態では、伝達ギア1710の前面側に突片1713を備え、回転部材取付部1515内面に備えたフォトセンサ1715によって回転動作を検出している(図117参照)。
また、本実施形態によれば、第四の可動演出役物1500の可動部材1531の周りを、第五の可動演出役物1589を構成する左側可動体1591と右側可動体1593によって囲んだ演出をするため、可動部材1531を可動させる駆動手段(モータ1523)は、前方から(遊技者側から)視認困難とさせることができるため、遊技機全体の装飾効果において美観を損なう虞がない。
図122乃至図127は第六の可動演出役物1741の一例を示す。
第六の可動演出役物(演出役物)1741は、裏箱1055の下方中央領域に備えられており、図124及び図125にて矢印g1,g2の方向に上下移動して出没演出を行なう役物である。すなわち、本実施形態では、裏箱1055の下方中央領域に備えられ、通常は視認困難な初期位置1743(例えば、図98にて説明すると、ステージ1001の裏側に、一部視認可能に隠れている)にあって、遊技において所定の演出を行なう際には視認容易な出現位置1745(例えば、図98にて、ステージ1001よりも鉛直方向で上方に突出して遊技者から視認容易となっている仮想線で示す状態)に移動することで遊技の興趣を図ろうとするものである。
本実施形態では、第一装飾部材1749をエラストマ樹脂で形成するとともに、第二装飾部材1751と第三装飾部材1753はポリカーボネイトで形成するものとしている。なお、第一装飾部材1749は軟質材料からなるものであればよく、また第二装飾部材1751と第三装飾部材1753は特に限定されず、硬質材料であっても軟質材料であってもよく本発明の範囲内で設計変更可能である。
弾性変形可能な材質からなるものでなくてもよい。
また、本実施形態では、第一装飾部材1749を全体的に薄肉状に形成しているが、さらに鉛直方向で略中央の領域に全体の肉厚よりもさらに薄肉に形成されている領域1749a,1749aを水平方向に二箇所設けている(図122乃至図127参照)。
これにより、他端1765bが軸着されている上下スライダー部材1771を上下移動させることができる。
この押圧壁部1783の内面側には前記上下リンク部材1763が近接して配設されており、モータカム1757の回動動作によって旋回しつつ上下動作をする上下リンク部材1763が押圧壁部1783に接して押圧し、左右スライダー部材1777はこの押圧動作によって左右方向にスライド移動する。
また、伸縮スライダー部材1779の中間部領域には鉛直方向に長尺の左右の貫通領域1801が形成されており、この左右の貫通領域1801に、後述する前後リンク機構1793の第二リンク部1797の上端に備えられた一対の軸着片1797aにわたって架け渡された軸部1807が遊びをもって挿通されている。
また、伸縮スライダー部材1779には、鉛直方向の縦溝1779を貫通して設けられており、この縦溝1779bには、装飾部材可動リンク機構1785を構成する第二リンク1787の遊端1787aが摺動可能に連結されている。
左右スライダー部材1777が水平移動(矢印E1方向に水平移動)をすると、その水平移動にともなって、装飾部材可動リンク機構1785を構成している第一リンク1789と第二リンク1787が軸着部1788で所定の動作(第一リンク1789は矢印F1方向に移動、第二リンク1787は矢印F2方向に移動)をするため、第二リンク1787の遊端1787aによって伸縮スライダー部材1779の縦溝1779bの下端1779cが僅かに下方に押されるため、その押し下げ動作によって、第一装飾部材1749は多少下方に押し下げられるとともに、最も薄肉の二箇所の領域1749a,1749aで屈曲し、装飾部材が上下方向でつぶれた状態を表現することができる(図126参照)。
押し出し部材(装飾部材押圧部)1799は、例えば、平板状に形成されるとともに、その背面に水平方向で一対の軸受部(図示省略)を突設し、該一対の軸受部と、第一リンク部1795の下端の一対の軸着片1795a,1795aと、第二リンク部1797の上端の一対の軸着片1797a,1797aとにわたって、軸部1804を介して軸着することで揺動可能に構成されている。
すると、前記軸部1802に軸着されている前後リンク機構1793が下方へと引き下げられるとともに、第二リンク部1797の下端の一対の軸着片1797a,1797aが、上下スライダー部材1771の背面に突設した一対の軸受部(図示省略)に軸着されているため、第一リンク部1795と第二リンク部1797が軸部1804を中心にして前方へと揺動する。そして、この第一リンク部1795と第二リンク部1797の揺動動作によって押し出し部材1799が前方へと突き出されるようにして押し出され、その押し出された押し出し部材1799によって装飾部材(第一の装飾部材1749)の略中央領域が前方へと突出するように押圧される(図127参照)。単に可動演出役物が上下動作をするだけではなく、このような滑稽な動作を不意に遊技者に対して与えることができるため、遊技の興趣が向上する。
さらに第六の可動演出役物(演出役物)1741を前記第四の可動演出役物1500と第五の演出役物1589と合わせて配設する形態を採用することも可能である。
この場合、前記第四の可動演出役物(一の可動演出役物)1500を前記出現位置1745に移動させてから、前記第五の可動演出役物(他の可動演出役物)1589を前記出現位置1745まで移動させることにより、前記第四の可動演出役物(一の可動演出役物)を1500前記第五の可動演出役物(他の可動演出役物)1589で囲んだ状態とするとともに、前記第六の可動演出役物(演出役物)1741を前記第五の可動演出役物(他の可動演出役物)1589によりさらに遊技者側から視認困難とすることが可能である。
なお、本実施形態では、この演出役物の一例として第六の可動演出役物1741をもって説明したが、前記第四の可動演出役物(一の可動演出役物)1500を前記出現位置1745に移動させてから、前記第五の可動演出役物(他の可動演出役物)1589を前記出現位置1745まで移動させる役物を採用する場合において、前記演出役物が前方から視認困難状態に隠されることとなる形態を採用するにあたっては、この演出役物は可動せずに常時視認容易な位置に突出しているものであってもよい。
図128乃至図131は、本実施形態で採用する第七の可動演出役物1900であって、前記第六の可動演出役物1741と同じく裏箱1055の下方中央領域に配設されて、上下移動することで出没動作による演出を提供するものである(図99参照)。
例えば、本実施形態の第七の可動演出役物1900は、裏箱1055に取り付け固定される機構ベース1901と、機構ベース1901に対して上下移動可能に保持される上下スライド機構1903で構成されている(図129参照)。
また、第七の可動演出役物1900は、前記第六の可動演出役物1741に代えて配設される他の実施形態である。なお、第六の可動演出役物1741と第七の可動演出役物1900は、遊技機の可動演出役物の一つとしていずれか一つを選択的に採用するものであるが、遊技機形態によっては二つを併せて採用することも可能で本発明の範囲内で設計変更可能である。
導光レンズ部1909には、前記LED基板1911のLED1912と対向する位置に導光孔1910が設けられている。従って、各LED1912からの光は、導光レンズ部1909の各導光孔1910から装飾部材(レンズ部)1907に照射されて所定の発光演出を行う。
そして、上下スライド板1905の下端領域1905aには、機構ベース1901方向に向けて突出した突起部1925,1925,1925が複数個突設されており、機構ベース1901に複数個設けた鉛直方向のスライド溝部1901a,1901aにそれぞれスライド可能に係止している。
すなわち、本実施形態の第七の可動演出役物1900にあっては、裏箱1055の下方中央領域に配設されているため、可動していないときは、遊技者側からみて遊技盤のステージや種々の遊技部材などによって遊技者から視認困難な初期位置1927に位置している(図99,図130参照)が、可動を開始して上昇移動させると、所定形状を有する上下スライド板1905が、前記ステージなどの背面側から視認容易な出現位置1929に移動する(図128,図131参照)。
図132乃至図134は、本実施形態で採用する第八の可動演出役物1950であって、裏箱1055の内面で遊技機の正面から見て向かって左側に配設され、遊技機の中央方向に向けて回動動作することで出没演出を提供するものである(図98乃至図101参照)。
図132にて符合1962で示す部材は図示しないハーネスを保持するハーネスホルダーを示し、符号1964は図示しないLED基板と接続される中継基板を示し、符合1954は機構前ベース1952の前面に貼り付けられるベースシールを示す。
リンク部材1957の一端1957aとモータカム1955の軸着部分1957cは、機構裏ベース1951に設けられた溝1951b内を摺動可能に案内されている。
なお、前記機構裏ベース1951と機構前ベース1952は、透光性を有するものであるが、ベースシールが非透光性を有するものであるため、前方からでは機構裏ベース1951と機構前ベース1952の間に配された機構が視認困難になっている。
そしてその軸着部1957dよりも上端側には所定の錘1961が一体に備えられており、装飾部材1959を初期位置(視認困難な位置)1963に戻す際の補助として錘1961が機能している。
図135は、本実施形態の遊技機に備えられる大入賞口1011の拡大概略図である。
本実施形態の大入賞口1011は、ソレノイド1980によってプランジャ1981を作動させて開閉扉1983の開閉操作を行なう大入賞口1011において、プランジャ1981を真鍮製にした点に特徴を有している。図中1984は球通路、1985はセンサを示す。大入賞口1011は、開閉扉1983を開閉動作することにより、球通路198内への遊技球の進入を可能としており、進入した遊技球をセンサ1985により検知する。すなわち、本実施形態において、プランジャ1981を真鍮製にすることによってソレノイド1980からの磁力がプランジャ1981に滞留することがなく、開閉扉1983の誤作動を生じさせる虞がない。
本実施形態では第四の発光演出手段1990として、所定の発光装飾部材を備えている(図98、図100、図101、図128及び図136参照)。なお、図98、図100、図101、図128にて、第四の発光演出手段1990が遊技盤1の前面に備えられているように記載されているが、これは本発明を構成する遊技盤1が透明遊技盤を使用していることから、透明遊技盤を介して裏箱に備えた第四の発光演出手段1990が透けて見えている状態を表している。
このような構成を採用したことにより、LED基板1999の非発光時にはハーフミラー1993によって窓部1991aが鏡面状になっているだけであるが、発光時にはシート部材1995に模した画像がハーフミラー1993を介して窓部1991aから発光表示されるため遊技の興趣が向上する。
なお、外装部材全体を透過性材料で形成するものであってもよく、この場合は外装部材の背面全体にわたってハーフミラーを設けるものとしてもよい。
また、本実施形態では、遊技盤1の向かって右側の側面領域に第五の発光演出手段2000として所定の発光装飾部材を備えている(図98、図100、図101、図128及び図137参照)。
このような構成を採用したことにより、LED基板2009に備えられているLED2009aの非発光時には、ハーフミラー部2007が鏡面状になっているだけであるが、発光時にはリフレクタ2003の「山」の装飾文字がハーフミラー部2007を介して視認可能に発光表示されるため遊技の興趣が向上する。
なお、キャラクタ外装部材2001の全体を透過性材料で形成するものであってもよく、また、キャラクタ外装部材の背面全体にわたってハーフミラーを設けるものとしてもよい。
また、本実施形態では、遊技盤1の向かって右上方領域に第六の発光演出手段2011として所定のロゴを模した発光装飾部材を備えている(図98、図100、図101、図128及び図138参照)。
この第六の発光演出手段2011によれば、LED基板2027のLED2027aを所定の発光態様で発光(点灯・点滅)させることにより、レンズ部材2017を介して所定のロゴ形態を前方から発光表示可能であって、他の演出(可動演出役物や発光演出役物など)と組み合わせて適宜発光演出することも可能であり本発明の範囲内で設計変更可能である。
第四実施形態で採用されているトリガー部282の構成を第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態及び第五実施形態において採用することも可能で、それぞれのスピーカ48の作動とトリガー部282の作動を連動させることによって遊技の興趣を向上させることができる。
なお、第一実施形態乃至第五実施形態にて採用しているそれぞれのスピーカ48の構成を全て選択あるいは適宜一個乃至複数個選択して単一の遊技機本体Aに組み込む形態も可能で本発明の範囲内である。
上述した第一実施形態乃至第七実施形態の各構成にあっては、それぞれ他の実施形態において本発明の範囲内で適宜援用したり変更したりして、任意の構成での組合せが可能である。
49 出力部
400 上部装飾ユニット(装飾ユニット)
401 スピーカカバー
404 第1位置
405 第2位置
406 スピーカユニット
Claims (3)
- スピーカカバーを有する装飾ユニットと、
前記装飾ユニットの後方にて、前記装飾ユニットによって前面側が視認困難な第1位置と、前面側が視認容易な第2位置とに変位可能で、所定の音声を出力可能な出力部を有するスピーカを備えたスピーカユニットと、を備え、
前記出力部は、前記スピーカユニットが前記第1位置に位置しているときと比して、前記第2位置に位置しているときの方が、前記スピーカカバーと対向している領域が少ないことを特徴とする遊技機。 - 前記スピーカユニットは、光による演出を図る発光演出機構を備えてなり、
前記発光演出機構は、前記第1位置に位置しているときと比して、第2位置に位置しているときの方が視認容易であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記スピーカユニットは、前記第1位置から、前方斜め上方に向けて出現することで前記第2位置に変位することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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