JP5971182B2 - Maldi質量分析装置 - Google Patents

Maldi質量分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5971182B2
JP5971182B2 JP2013088529A JP2013088529A JP5971182B2 JP 5971182 B2 JP5971182 B2 JP 5971182B2 JP 2013088529 A JP2013088529 A JP 2013088529A JP 2013088529 A JP2013088529 A JP 2013088529A JP 5971182 B2 JP5971182 B2 JP 5971182B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
value
luminance
unit
luminance value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013088529A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014212068A (ja
Inventor
高橋 秀典
秀典 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2013088529A priority Critical patent/JP5971182B2/ja
Publication of JP2014212068A publication Critical patent/JP2014212068A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5971182B2 publication Critical patent/JP5971182B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Electron Tubes For Measurement (AREA)
  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Toxicology (AREA)

Description

本発明は、マトリクス支援レーザ脱離イオン化(MALDI=Matrix Assisted Laser Desorption/Ionization)法によるイオン源を用いたMALDI質量分析装置に関する。
質量分析装置のイオン化法の一つとしてMALDI法がよく知られている。MALDI法は、レーザ光を吸収しにくい試料やタンパク質などレーザ光で損傷を受けやすい試料を分析するために、レーザ光を吸収し易く且つイオン化し易い物質をマトリクスとして試料に予め混合しておき、これにレーザ光を照射することで試料に含まれる化合物をイオン化する手法である。MALDIイオン源を用いた質量分析装置は、特に、分子量の大きな高分子化合物をあまり開裂させることなく分析することが可能であり、しかも検出感度が高いために微量分析にも好適であることから、近年、生命科学などの分野で広範に利用されている。
MALDI質量分析では、例えば、サンプルプレート(又はターゲットプレート)と呼ばれる金属製のプレート上に多数形成されているウェルと呼ばれる浅い椀状の凹部に、目的試料とマトリクスとが混合されたサンプル溶液が滴下され、それが乾化されることでサンプルが調製される(例えば特許文献1など参照)。或いは、凹部が全く無い上面平坦状のサンプルプレート上の規定位置にサンプル溶液が滴下され、それが乾化されることでサンプルが調製される場合もある。なお、本明細書では、凹部が全く無いサンプルプレート上でサンプル溶液が滴下される規定領域も、便宜上、ウェルと呼ぶこととする。即ち、ウェルとは、凹みの有る無しに拘わらず、サンプルプレート上でサンプルが調製される領域のことをいう。
上面が平坦であるサンプルプレートが使用される場合はもちろんのこと、凹形状のウェルが形成されているサンプルプレートが使用される場合であっても、図5(a)に示すようにサンプルSは上面視円形状のウェル100の中心付近に形成されるとは限らず、図5(b)に示すようにウェル100内で中心からずれた位置に形成されることもよくある。また、サンプルS中の目的試料の分布は必ずしも均一ではないため、図5(a)に示すようにウェル100の中心付近に同心円状にサンプルSが形成されている場合であっても、そのサンプルSが占める領域の中で測定に最も適した部位(以下「スイートスポット」という)が該サンプル領域の中心からずれている場合もある。
MALDI質量分析において高感度で且つ高精度の分析を行うには、各サンプルのスイートスポットに対してレーザ光を照射し、それにより生成されたイオンを質量分析に供することが好ましい。しかしながら、上記理由により、サンプル毎にスイートスポットの位置のばらつきは大きく、また顕微鏡を通した目視観察によってスイートスポットがどこにあるのかを判別することも難しい。そこで、従来のMALDI質量分析装置には、ラスタ(Raster)測定等と呼ばれる機能が搭載されている。
ラスタ測定とは、図6に示すように、1個のウェル100中のサンプルS領域内で互いに異なる位置に予め設定した多数の測定点101のそれぞれにおいて規定回数のレーザ光照射を行って測定データを取得し、それら全ての測定データを積算することによって最終測定データを導出する測定手法である。1個のサンプル領域に対して複数の測定点101でそれぞれ測定を実行する際に、各測定点101に順次レーザ光を照射するべく、サンプルプレートを移動させる位置走査を行う。こうした位置走査の方式としてはTVラスタ(TV raster)方式や蛇行ラスタ(Serpentine raster)方式などが知られている。
いずれにしてもラスタ測定を行うためには、1個のウェルに対して予めレーザ光照射の位置走査を行う対象のラスタ領域を設定する必要がある。当然のことながら、ウェル中でサンプルが存在しない部分にレーザ光を照射しても時間の無駄であることから、ラスタ領域を適切に設定することは効率的な測定を行う上で重要である。
従来の装置では、サンプルが形成されたウェルの撮影画像をモニタ画面上に表示し、分析者がサンプルの存在する範囲を目視で判断し手動でラスタ領域を設定することができるようになっている。しかしながら、ウェルの一つ一つについて分析者がこうした作業を行うことは非常に面倒であり、作業効率も悪い。そこで、サンプルが形成されたウェルの撮影画像においてサンプルの占める領域を画像認識により自動的に抽出し、この抽出結果に基づいてラスタ領域を設定するような機能が搭載されている装置もある。例えば米国サーモ・サイエンティフィック(Thermo Scientific)社が販売している装置にはこうした画像認識機能が搭載されている(非特許文献1参照)。また、特許文献2にもこうした機能が開示されている。
しかしながら、MALDI質量分析装置における従来の画像認識によるラスタ領域の設定には次のような問題がある。
即ち、画像認識によってサンプルが存在する領域を的確に抽出するには、サンプル結晶であるとみなせる画素の輝度やコントラストの閾値などを予め適切に設定しておく必要がある。ところが、そうした閾値の最適値はサンプルプレートの種類やマトリクスの種類などによって異なるため、それらに応じて上記閾値を個別に設定する必要があり、分析者にとっては煩雑で効率が悪かった。また、サンプルプレートの種類だけでなく、その表面の色や表面の凹凸(粗さ)などが異なるとプレート表面を撮影したときの輝度が異なるため、的確にサンプル領域を認識できるような閾値を設定すること自体がかなり困難であった。
さらにまた、サンプルの種類によっては、サンプル領域の端部又は中心に信号強度の高い部位が集中する場合があるが、画像認識だけではそうした情報は得られない。そのため、信号強度の低い部位から得られた質量分析データも積算されて最終測定データとされるため、これが最終測定データのS/Nの低下をもたらす上に、無駄な測定時間を発生させることにもなる。
特開2012−230801号公報 米国特許第7291835号明細書
「MALDI Source Getting Started Guide」、Thermo Scientific社 カタログ、2009年(インターネット<URL: http://sjsupport.thermofinnigan.com/public/docs/detail_doc.asp?offset=150&manualID=1355>)
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その主たる目的は、サンプル領域を画像認識により抽出する際にその画像認識に必要な閾値などを分析者が設定する必要がなく、またマトリクスやサンプルプレートの種類が変更になった場合でも的確にサンプル領域を識別して測定を実行することができるMALDI質量分析装置を提供することにある。
上記課題を解決するために成された本発明は、サンプルプレート上に形成されたサンプルにレーザ光を照射して該サンプル中の成分をイオン化するマトリクス支援脱離レーザイオン化(MALDI)法によるイオン源と、該イオン源により生成されたイオンを質量分析する質量分析部と、を具備するMALDI質量分析装置において、
a)サンプルプレート上に形成された所定のサンプルを含む所定範囲を撮影して画像を取得する撮影部と、
b)該撮影部により得られた画像を構成する複数の画素の輝度値の情報を利用して、又は該輝度値の情報とその輝度値毎の出現度数の情報とを利用して、輝度値毎に満遍なくプリスキャン測定を実施する測定点を抽出するプリスキャン測定点抽出部と、
c)該プリスキャン測定点抽出部により抽出された複数の測定点について、それぞれレーザ光を照射し前記質量分析部により質量分析データを収集するプリスキャン測定実行制御部と、
d)前記輝度値毎に抽出された測定点に対して得られた質量分析データを用いて、その輝度値毎に、サンプルが存在する又は該サンプル中の試料成分が存在する可能性を示す期待値を算出する期待値算出部と、
e)該期待値算出部により求まる輝度値と期待値との関係から、サンプルが存在する又はサンプル中の試料成分が存在するとみなせる領域を識別するための輝度閾値を決定する閾値決定部と、
を備え、前記閾値決定部により決定された輝度閾値を利用して、サンプルを含む所定範囲の撮影画像から該サンプルが存在する又は該サンプル中の試料成分が存在する領域を識別することを特徴としている。
上記質量分析部はイオンを質量電荷比に応じて分離する質量分離器を含むが、その質量分離器としては、飛行時間型質量分離器、イオントラップ、四重極マスフィルタなど、任意のものを用いることができる。
またここで、サンプルプレート上のサンプルの形成方法は特に問わないが、広く用いられているのは目的試料とマトリクスとが混合されたサンプル溶液をプレート上にスポッティングして乾化させる方法である。
本発明に係るMALDI質量分析装置において、例えばCCDカメラ等である撮影部はサンプルプレート上に形成された所定のサンプルを含む所定の範囲を撮影して画像を取得する。この「所定の範囲」は、サンプルの一部が欠けることのないように定められていればよい。得られた画像は微小な画素の集まりであるから、プリスキャン測定点抽出部は、その画像を構成する複数の画素の信号からそれぞれ輝度値を求め、採り得る輝度値の範囲を把握して輝度値毎に満遍なく、つまり輝度値の漏れがないようにプリスキャン測定を実施する測定点を抽出する。
この測定点の抽出方法の一つとして、輝度値毎に抽出する測定点の数nを予め定めておき、一つの輝度値を示す多数の画素の中からn個の画素を任意に抽出するという作業を各輝度値について行うようにするとよい。ただし、或る輝度値を示す画素の数がnに満たない場合もあるから、各輝度値の出現度数がn以下であるか否かをまず判断し、n以下である場合にはその輝度値を示す画素全てをプリスキャン測定の測定点として抽出すればよい。
また測定点抽出の別の方法としては、輝度値と画素の出現数度数との関係を示す輝度値ヒストグラムを作成し、その出現度数に応じて各輝度値に対する測定点の数を決めるようにしてもよい。この場合には、或る輝度値を示す画素の数が極端に多いときにその輝度値に対する測定点の数を制限するように上限値を設定したり、逆に、或る輝度値を示す画素の数が極端に少ないときにはその輝度値を示す画素全てを測定点として抽出したりして、測定点の選択数のバランスが極端に悪くならないように適宜数を調整するとよい。
次にプリスキャン測定実行制御部は、上述のように抽出された複数の測定点にそれぞれレーザ光を照射して質量分析部により質量分析データを収集する。例えばサンプルが存在しない部分に設定された測定点に対して質量分析を実行しても、発生するイオンは殆どない。これに対し、サンプルが存在する部分に設定された測定点に対して質量分析を実行すると、少なくともマトリクス由来のイオンが多く発生する。したがって、測定点がサンプル上にある場合とサンプル上でない場合とでは、質量分析結果が明確に異なる。そこでこのことを利用して、期待値算出部は、輝度値毎に抽出された測定点に対して得られた質量分析データを用い、その輝度値毎に、サンプルが存在する又は該サンプル中の試料成分が存在する可能性を示す期待値を算出する。
具体的には、測定点がサンプル上にある場合とサンプル上でない場合とでは、検出されるイオンの量が明瞭に異なる。そこで期待値算出部は例えば、輝度値毎に抽出された測定点に対してそれぞれ得られた各マススペクトルデータの総イオン量をスコアとし、輝度値毎に複数の測定点におけるスコアの平均値を求めて、これをサンプルが存在する又は該サンプル中の試料成分が存在する可能性を示す期待値とすればよい。
上記のような期待値が大きいほど、サンプルが存在する又はサンプル中の試料成分が存在する可能性は高いといえる。そこで閾値決定部は、期待値算出部により求まる輝度値と期待値との関係から、例えば所定の許容値を超える期待値を示す輝度値やその範囲を求め、これを、サンプルが存在する又はサンプル中の試料成分が存在するとみなせる領域を識別するための輝度閾値として決定する。こうして本発明に係るMALDI質量分析装置では、従来は分析者自身が設定する必要のあった輝度閾値が自動的に求まるから、この輝度閾値を利用して、サンプルを含む所定範囲の撮影画像から該サンプルが存在する又は該サンプル中の試料成分が存在する領域を識別することができる。
なお、輝度値と期待値との関係は、サンプルプレートの種類が同一でマトリクスの種類も同一である場合に類似した傾向を示す。したがって、たとえ測定対象である試料が相違しても、サンプルプレートの種類が同一でマトリクスの種類も同一であれば、同じ輝度閾値を用いて充分に正確なサンプル領域の識別を行うことができる。
そこで、本発明に係るMALDI質量分析装置の一実施態様として、
サンプルプレートの種類とマトリクスの種類の組み合わせに対応して前記閾値決定部により決定された輝度閾値をそれぞれ記憶しておく記憶部をさらに備え、
任意のサンプルの測定を行う際に、そのときに使用されるサンプルプレートの種類及びマトリクスの種類に対応した輝度閾値を前記記憶部から取得してサンプルが存在する又は該サンプル中の試料成分が存在する領域を識別するために用いる構成とすることができる。
この構成によれば、予め使用が想定される様々なサンプルプレートとマトリクスとの組み合わせについて輝度閾値を求めておきさえすれば、分析者がどのようなサンプルプレート、どのようなマトリクスを使用しても、サンプル領域を自動的に的確に認識して無駄な測定が行われないようにラスタ測定のための領域を定めることができる。
本発明に係るMALDI質量分析装置によれば、サンプルが形成されているウェルやサンプルプレート自体を撮影した画像に対する画像認識によってサンプル領域を定める際に、従来は必要であった分析者自身による認識基準、つまりは輝度閾値の設定が不要になる。したがって、分析者の作業負担が軽減され、測定作業を効率化することができる。また、サンプルプレートの種類やマトリクスの種類が変更された場合でも、的確にサンプル領域を認識することができ、サンプルが存在しない部位を測定してしまうような無駄な測定をなくすことができる。
本発明の一実施例によるMALDI−TOFMSの要部の構成図。 本実施例のMALDI−TOFMSにおけるサンプル領域認識のための輝度閾値自動算出の手順及び処理のフローチャート。 二種類のサンプルプレート上のサンプルに対して実測された輝度値ヒストグラム及び輝度値とスコアとの関係を示す図。 二種類のサンプルプレートを用いた場合のサンプルの撮影画像と本実施例の手法により求まった輝度閾値を利用したサンプル領域認識結果を示す図。 ウェル中に形成されたサンプルの状態を示す概略図。 サンプルに対するラスタ測定のための測定点の設定例を示す概略図。
本発明に係るMALDI質量分析装置の一実施例であるMALDI−TOFMSについて、添付図面を参照して説明する。図1は本実施例によるMALDI−TOFMSの概略構成図である。
イオンを生成するためのMALDIイオン源は、その上面にサンプルプレート1が載置される試料ステージ2と、レーザ光を発するレーザ照射部6と、該レーザ光を反射しつつサンプルプレート1上に形成されたサンプルSに集光する反射鏡7と、を含む。このサンプルSの観察像は反射鏡8を介してCCDカメラ等の撮像部9に取り込まれ、撮像部9において再現されるサンプル観察像に対応した画像データが制御・処理部20に入力される。
試料ステージ2はモータ等を含むステージ駆動部3により、図1中のX軸、Y軸の二軸方向(サンプルプレート1のプレート面延展方向)にそれぞれ移動可能である。試料ステージ2と後述する質量分析部10との間には、拡散するイオンを遮蔽するアパーチャ4と、イオンを質量分析部10まで輸送するためのイオン輸送光学系としてのアインツェルレンズ5が配設されている。もちろん、アインツェルレンズ5以外の各種の構成のイオン輸送光学系を用いてもよい。
質量分析部10は、電場の影響を受けずにイオンが自由に飛行する自由飛行空間11と、直流電場の作用によってイオンを折返し飛行させる反射器12と、を含むリフレクトロン型のTOFMSであり、その飛行の終端にはイオン検出器13が配設されている。このイオン検出器13による検出信号は、図示しないアナログデジタル変換器でデジタルデータに変換されて制御・処理部20へと入力される。制御・処理部20は本実施例のMALDI−TOFMSに特徴的な動作を実施するために、輝度閾値自動算出部21、輝度閾値記憶部22、サンプル領域認識部23などの機能ブロックを有する。また、制御・処理部20にはユーザインターフェイスである入力部24や表示部25が接続されており、予め決められた制御プログラムに従って、ステージ駆動部3、レーザ照射部6などの各部の動作を制御する機能も有する。
上述したように、サンプルプレート1の上面には多数のウェルが二次元的に配置されており、このウェルの1個1個にサンプル溶液(目的試料とマトリクスとの混合溶液)が滴下され、それが乾化されることで固形状のサンプルSが各ウェル中に形成される。ただし、図5に示したように、サンプルSはウェルの中心付近に形成されている場合もあれば、ウェルの中心からずれた位置に形成されている場合もある。サンプル領域認識部23は、各ウェルにおいてサンプルSが占める領域つまりサンプル領域を、撮像部9により取得された画像に基づいて自動的に認識するものである。従来、そうした画像認識によりサンプル領域を識別するためには、画像を構成する各画素の輝度を判定するための輝度閾値を分析者自身が設定する必要があった。それに対し、本実施例のMALDI−TOFMSでは、輝度閾値自動算出部21がサンプル領域認識のための輝度閾値を自動的に求める。
以下、本実施例のMALDI−TOFMSにおいてサンプル領域認識のための輝度閾値を算出する際の動作及びデータ処理について、図2に示すフローチャートに従って詳述する。
輝度閾値を求める際には実際にサンプルを測定する必要があり、このときのサンプルとしては目的試料が含まれる目的サンプルを用いることも可能であるが、目的試料が浪費されることを避けるには、適宜のキャリブラント(較正用試料)を目的サンプルと同じマトリクスを用いて調製した較正用サンプルを使用するとよい。以下の説明では、この較正用サンプルを用いて輝度閾値を求める場合を例に挙げる。
分析者は、目的サンプルや較正用サンプルがそれぞれウェル中に形成されたサンプルプレート1を試料ステージ2上の所定位置にセットし、入力部24において所定の操作を行う。この操作を受けて制御・処理部20は、較正用サンプルが形成されているウェルが撮像部9による撮影可能位置に来るように、ステージ駆動部3を通して試料ステージ2を移動させる。目的のウェルが撮影可能位置に来ると、撮像部9は該ウェル全体の画像を取得し、その画像データを制御・処理部20へと送る(ステップS1)。
制御・処理部20において輝度閾値自動算出部21は、取得された画像を構成する画素毎に輝度値を求める。そして、求められた全ての画素の輝度値を用い、輝度値と画素の出現度数との関係を示す輝度値ヒストグラムを作成する(ステップS2)。この輝度値ヒストグラムは画像中に任意の輝度値を示す画素が何個存在するのかを表す。なお、当然のことながら、輝度値ヒストグラムを作成する際には、輝度値については或る中心値に対し所定の幅を持たせた輝度値範囲を設定し、該輝度値範囲に実測の輝度値が含まれる画素の数を計数して出現度数を求めるようにする。
二種類のサンプルプレート上のサンプルに対して実測された輝度値ヒストグラムを図3に示す。ここで、「C2 Plate」はサンプルプレートの表面を鏡面加工した高反射率プレートであり、一方、「No8 Plate」は一般的なステンレスプレートである。この図から、「C2 Plate」では輝度値:20から輝度値が増加するに従い度数はほぼ単調に減少しているのに対し、「No8 Plate」では輝度値:40付近に度数のピークが存在していることが分かる。このように、サンプルプレートの種類によって輝度値ヒストグラムには明らかな相違が生じる。但し、この輝度値ヒストグラムのみを見ても、サンプル領域とそうでない領域とを識別可能な輝度値の情報は得られない。
続いて、輝度閾値自動算出部21は、ステップS2で作成された輝度値ヒストグラムに基づいて、プリスキャン測定を実施する対象の測定点を、ウェル中で空間的にランダムに、且つ各輝度値について満遍なく抽出する(ステップS3)。プリスキャン測定は、輝度閾値を求めることのみを目的として、主として較正用サンプルが形成されているウェル中に定められた複数の測定点に対する測定を順次実施するものであって、そのときの測定点は目的サンプルに対する実際の測定を行う場合に比べて遙かに疎らである。
具体的には、例えば次のようなアルゴリズムで以てプリスキャン測定の測定点を抽出することができる。
予め輝度値毎に抽出する測定点の数nを定めておく。例えばn=10とする。このnの値が大きいほど、最終的に求まる輝度閾値の信頼性は高まるものの、それだけ測定に時間が掛かるため、測定効率を低下させることになる。そこで、輝度閾値の信頼性と測定時間との兼ね合いで、予め適当な値を定めておくのが好ましい。そして、輝度値ヒストグラムが作成されたならば、輝度値の範囲が判明するから、その輝度値ヒストグラム中の輝度値毎にn個ずつ測定点を抽出する。例えば、或る輝度値の出現度数が100であるとすると、その中からn個だけ画素を選択して該画素の位置(アドレス)を測定点とする。このとき、サンプル上又はウェル中で或る部分に集中的に一つの輝度値に対する測定点が選択されてしまうと正確性を欠くので、できるだけ空間的に分散するように同一輝度値に対するn個の画素を選択するのが好ましい。
なお、画素の出現度数がnに満たない輝度値がある場合には、その輝度値に対応している全ての画素を測定点として採用すればよい。即ち、輝度値ヒストグラム中の各輝度値について、その出現度数がn以下であるか否かをまず判定し、出現度数がn以下である輝度値については該輝度値に対応している全ての画素を測定点として採用する。一方、出現度数がnを超えている輝度値については、該輝度値に対応している画素の中でn個の画素をランダムに選択して測定点として採用すればよい。
また、上記アルゴリズムとは異なり、輝度値毎に測定点を抽出する個数nを予め定めず、輝度値毎の画素の出現度数に応じて、例えば出現度数に比例した個数の測定点を抽出するようにしてもよい。一例としては、各輝度値の出現度数のm%、例えば1%を測定点とすることが考えられる。ただし、この場合、出現度数が極端に多い輝度値では測定点の数が多くなりすぎるので、抽出する測定点の数に上限を設定しておくとよい。また、逆に出現度数が少ない輝度値では測定点の数が少なくなりすぎる(例えば1以下となる)ので、出現度数が或る一定数以下である場合にはその輝度値に対応した全ての画素を測定点として採用する等の調整を加えるとよい。
以上のようにしてプリスキャン測定の対象である測定点が決まったならば、制御・処理部20は、較正用サンプルが形成されている上記ウェル中の測定点のうちの一つが測定可能位置に来るようにステージ駆動部3を通して試料ステージ2を移動させ(ステップS4)、プリスキャン測定を開始する(ステップS5)。即ち、レーザ照射部6を駆動してレーザ光をサンプル(又はウェル中のサンプルが存在しない部分)に照射し、質量分析部10によりそのときに発生したイオンに対する質量分析を実行する。その質量分析により、マススペクトルデータが制御・処理部20に入力されるので、輝度閾値自動算出部21はその内部のメモリにマススペクトルデータを保存する(ステップS6)。
或る一つの測定点に対する質量分析が終わると、抽出された全測定点の測定が終了したか否かが判定され(ステップS7)、未測定の測定点があれば、所定の順序に従って次の測定点が測定可能位置に来るようにステージ駆動部3を通して試料ステージ2を移動させ(ステップS8)、ステップS6へと戻る。したがって、ステップS6→S7→S8→S6→…という処理の繰り返しによって、ステップS3で抽出された全ての測定点に対する質量分析が実施され、各測定点に対するマススペクトルデータが収集される(ステップS7でYes)。
次に輝度閾値自動算出部21は、測定点毎にその点にサンプルが存在するか否かを評価するためのスコアとして、得られたマススペクトルデータ毎に総イオン量(イオン強度の加算値)を求める(ステップS9)。そして、輝度値毎に、対応する測定点について得られたスコアの平均値を求める。但し、単に平均値を計算すると、ノイズ等により異常値が含まれていたときにその影響が大きくなるため、例えばスコアの最大値と最小値とを除いて残りのスコアの平均値を計算する等の方法を採用するとよい。レーザ光がサンプルに照射されて質量分析が行われたときには、少なくともマトリクス結晶に由来するイオンが検出されるため、スコアは或る程度大きな値となる。これに対し、サンプルが存在しない部分にレーザ光が照射されたときには、つまりサンプルプレート1の表面に直接レーザ光が照射されたときには、殆どイオンが発生しないためスコアは極端に小さくなる。このため、スコアの値はその測定点にサンプルが存在しているか否かをかなり的確に反映してから、ここでは、輝度値毎に求まるスコアの平均値をその輝度値におけるサンプル存在確率(期待値)として利用する(ステップS10)。
そして、ステップS10で求めた期待値を予め設定した許容値と比較し、期待値が許容値を超えている輝度値の範囲やその輝度値の境界値を輝度閾値として決定して、これを輝度閾値記憶部22に保存する(ステップS11)。ここで、許容値はユーザが設定可能としてもよいが、通常、装置メーカ側で予め決めておくことができる。
図3には、上記輝度値ヒストグラムと共に、各輝度値に対応した測定点で実測されたマススペクトルデータに基づく総イオン量(つまりはスコア)も示している。この結果から、「C2 Plate」では輝度値:30において総イオン量が最大となり、輝度値が20〜80の範囲でしかイオンが検出されていないことが分かる。一方、「No8 Plate」では輝度値:100において総イオン量が最大となり、輝度値が40〜110の範囲でイオンが検出されていることが分かる。このように、サンプルプレートの種類によって高いスコアを示す輝度値が相違しており、イオンが検出される輝度値範囲も明らかに異なっている。このことから、スコア平均値である期待値に基づいて、サンプルが存在する領域としない領域とを識別するための輝度値の範囲、つまり輝度閾値を設定可能であることが分かる。図3の例では、例えば「C2 Plate」における輝度閾値を20〜80、「No8 Plate」における輝度閾値を40〜110と定めることができる。
同一種類のサンプルプレート上で、同一種類のマトリクスが用いられたウェルでは、その輝度値ヒストグラム及び輝度値とスコアとの関係は同じ傾向を示す。そのため、或る一つのウェル及びその中に形成されたサンプルについて輝度閾値を求めておけば、その輝度閾値を、同一種類のサンプルプレート、同一種類のマトリクスが用いられる他のウェル及びサンプルについてサンプル領域を認識する際に利用することができる。そこで、例えば、上述したような手順による輝度閾値の算出に引き続いて、同じサンプルプレート上に形成された目的サンプルを測定するに際し、サンプル領域認識部23では、その目的サンプルを撮像部9により撮影した画像を構成する各画素の輝度値を上記輝度閾値に照らして画素を選択し、その選択結果に応じて撮影画像を二値化することで、サンプル領域を示す画像を得ることができる。
また、較正用サンプルと同じサンプルプレート上でなくても、同種のサンプルプレート、同種のマトリクスが用いられた別のサンプルを測定する際にも、サンプル領域認識部23は、上記のようにして輝度閾値記憶部22に保存されている輝度閾値を利用して、サンプル領域を認識することができる。
また、予め各種のサンプルプレートと各種のマトリクスの組み合わせについてそれぞれ、上述した手法で輝度閾値を算出してデータベース化しておくことにより、実際にサンプルの測定を行う際には、そのときに使用されるサンプルプレートとマトリクスとに対応した輝度閾値をデータベースから引き出してサンプル領域の認識に用いることができる。
図4は、図3で説明した二種類のサンプルプレートを用いた場合のサンプルの撮影画像(左)と本実施例の手法により求まった輝度閾値を利用したサンプル領域認識結果(右)を示す写真である。ここでは、各サンプルプレートの最大スコアの20%に相当する値を許容値として輝度閾値を決めており、「C2 Plate」における輝度閾値は20〜80、「No8 Plate」における輝度閾値は70〜110である。図4中のサンプル領域認識結果では、これら輝度閾値の範囲内の輝度に対応する測定点を青点で着色して示しており、各サンプルプレートにおいてサンプル領域はほぼ正しく抽出されている。
以上のように本実施例によるMALDI−TOFMSによれば、分析者による輝度閾値の設定という面倒な作業を省きながら、任意のサンプルについて自動的にサンプル領域を的確に認識し、該サンプルが存在する範囲のみをラスタ測定して効率的にデータを収集することができる。
また、通常、マススペクトルにはマトリクス由来のイオンも観測されるが、マトリクス由来イオンの質量電荷比はほぼ既知であるから、上記ステップS9において総イオン量を算出する際にマトリクス由来イオンを除外するようにしてもよい。これにより、マトリクス以外の成分、つまりは試料成分由来イオンの総イオン量をスコアとすることができるから、単にサンプルが存在する領域ではなくサンプルの中で試料成分が多く存在する領域、即ちスイートスポットの領域を認識するための画素閾値を求めることもできる。
なお、上記実施例は本発明の一例にすぎず、本発明の趣旨の範囲で適宜、変形、追加、修正を行っても本願特許請求の範囲に包含されることは当然である。
1…サンプルプレート
2…試料ステージ
3…ステージ駆動部
4…アパーチャ
5…アインツェルレンズ
6…レーザ照射部
7、8…反射鏡
9…撮像部
10…質量分析部
11…自由飛行空間
12…反射器
13…イオン検出器
20…制御・処理部
21…輝度閾値自動算出部
22…輝度閾値記憶部
23…サンプル領域認識部
24…入力部
25…表示部
100…ウェル
101…測定点
S…サンプル

Claims (3)

  1. サンプルプレート上に形成されたサンプルにレーザ光を照射して該サンプル中の成分をイオン化するマトリクス支援脱離レーザイオン化(MALDI)法によるイオン源と、該イオン源により生成されたイオンを質量分析する質量分析部と、を具備するMALDI質量分析装置において、
    a)サンプルプレート上に形成された所定のサンプルを含む所定範囲を撮影して画像を取得する撮影部と、
    b)該撮影部により得られた画像を構成する複数の画素の輝度値の情報を利用して、又は該輝度値の情報とその輝度値毎の出現度数の情報とを利用して、輝度値毎に満遍なくプリスキャン測定を実施する測定点を抽出するプリスキャン測定点抽出部と、
    c)該プリスキャン測定点抽出部により抽出された複数の測定点について、それぞれレーザ光を照射し前記質量分析部により質量分析データを収集するプリスキャン測定実行制御部と、
    d)前記輝度値毎に抽出された測定点に対して得られた質量分析データを用いて、その輝度値毎に、サンプルが存在する又は該サンプル中の試料成分が存在する可能性を示す期待値を算出する期待値算出部と、
    e)該期待値算出部により求まる輝度値と期待値との関係から、サンプルが存在する又はサンプル中の試料成分が存在するとみなせる領域を識別するための輝度閾値を決定する閾値決定部と、
    を備え、前記閾値決定部により決定された輝度閾値を利用して、サンプルを含む所定範囲の撮影画像から該サンプルが存在する又は該サンプル中の試料成分が存在する領域を識別することを特徴とするMALDI質量分析装置。
  2. 請求項1に記載のMALDI質量分析装置であって、
    前記期待値算出部は、前記輝度値毎に抽出された測定点に対してそれぞれ得られた各マススペクトルデータの総イオン量をスコアとし、輝度値毎に複数の測定点における前記スコアの平均値を求めて前記期待値とすることを特徴とするMALDI質量分析装置。
  3. 請求項1又は2に記載のMALDI質量分析装置であって、
    サンプルプレートの種類とマトリクスの種類の組み合わせに対応して前記閾値決定部により決定された輝度閾値をそれぞれ記憶しておく記憶部をさらに備え、
    任意のサンプルの測定を行う際に、そのときに使用されるサンプルプレートの種類及びマトリクスの種類に対応した輝度閾値を前記記憶部から取得して、サンプルが存在する又は該サンプル中の試料成分が存在する領域を識別するために用いることを特徴とするMALDI質量分析装置。
JP2013088529A 2013-04-19 2013-04-19 Maldi質量分析装置 Active JP5971182B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013088529A JP5971182B2 (ja) 2013-04-19 2013-04-19 Maldi質量分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013088529A JP5971182B2 (ja) 2013-04-19 2013-04-19 Maldi質量分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014212068A JP2014212068A (ja) 2014-11-13
JP5971182B2 true JP5971182B2 (ja) 2016-08-17

Family

ID=51931660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013088529A Active JP5971182B2 (ja) 2013-04-19 2013-04-19 Maldi質量分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5971182B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6816409B2 (ja) * 2016-08-30 2021-01-20 株式会社島津製作所 Maldi質量分析装置
WO2018097616A1 (ko) * 2016-11-24 2018-05-31 주식회사 아스타 Maldi tof ms 데이터 처리 장치 및 방법
JP6812944B2 (ja) * 2017-10-18 2021-01-13 株式会社島津製作所 質量分析装置用情報管理装置
US11139154B2 (en) 2019-02-04 2021-10-05 Shimadzu Corporation MALDI mass spectrometer and matrix observation device
CN110991458B (zh) * 2019-11-25 2023-05-23 创新奇智(北京)科技有限公司 基于图像特征的人工智能识别结果抽样系统及抽样方法
JP7338544B2 (ja) * 2020-04-21 2023-09-05 株式会社島津製作所 スイートスポットの予測方法及びスイートスポット予測装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4866098B2 (ja) * 2006-02-21 2012-02-01 大学共同利用機関法人自然科学研究機構 質量分析装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014212068A (ja) 2014-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5971182B2 (ja) Maldi質量分析装置
JP5050705B2 (ja) 質量分析装置
CA2598730C (en) Optimizing maldi mass spectrometer operation by sample plate image analysis
JP5708400B2 (ja) イメージング質量分析装置及び質量分析データ処理方法
KR20150015531A (ko) 복잡한 생물학적 시료, 예를 들면, 혈청의 심층-maldi tof 질량 분광, 및 그 용도
JP6207036B2 (ja) 質量分析データ処理方法及び装置
JP5039342B2 (ja) Maldiサンプルプレート撮像ワークステーション
WO2010001439A1 (ja) 質量分析装置
JP2011169740A (ja) 質量分析装置
WO2017195271A1 (ja) イメージング質量分析装置
CN109100477B (zh) 食用油分析方法、识别系统、产生库的方法及数据载体
JP2010261939A (ja) 質量画像の形成方法
KR101787579B1 (ko) 근적외선 형광을 이용한 질량 분석 장치 및 방법
WO2010100675A1 (ja) 質量分析装置
US20120082367A1 (en) Method of forming image of semiconductor device, and method of detecting a defect of the semiconductor device by using the image forming method
JP7021612B2 (ja) 質量分析装置及び質量分析方法
JP2012230801A (ja) Maldi質量分析装置
WO2013084905A1 (ja) X線分析装置
JP2018036100A (ja) Maldi質量分析装置およびマトリックス観察装置
JP2020021602A5 (ja)
US20220326181A1 (en) Imaging mass spectrometer
JP7338544B2 (ja) スイートスポットの予測方法及びスイートスポット予測装置
JP2018017743A (ja) データ処理装置
JP2013210396A (ja) 質量分析装置
US11651603B2 (en) Imaging data analyzer

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160614

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160627

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5971182

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151