JP5970261B2 - 経路計画装置及び格納庫 - Google Patents

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Description

本発明は機械式格納庫や産業用搬送装置における物品の入出庫の際のパレットの経路を計画する経路計画装置及び格納庫に関する。
従来から、多くの物品を小さい空間に収納するとともに、出し入れを容易にするため、機械式格納庫が広く利用されている。このような機械式倉庫の代表例として、平面空間を格子状に分割し、分割した各棚に収納する車両を載置可能なパレットを配置するパズル式駐車場がある(例えば、特許文献1及び2参照)。
また、工場や倉庫等で必要な物品を効率的に搬送する装置としても、同様に平面空間を格子状に分割し、分割した各棚に物品を載置可能なパレットを配置した産業用搬送装置が利用されている。
たとえば、特許文献1に記載されているような従来のパズル式駐車場では、平面空間のレイアウトに応じた候補経路を予め生成し、これら複数の候補経路を記憶装置で記憶し、記憶装置で記憶した候補経路を利用してパレットを移動している。すなわち、パズル式駐車場では、入出庫要求があると、記憶された候補経路から現在のレイアウトに応じた候補経路を検索し、検索された候補経路を利用してパレットを移動させて入出庫を行っている。
一方で、同じレイアウトであっても、複数の候補経路があり、各候補経路によってパレットの移動に要する時間や消費電力は異なる。しかしながら、これら複数の候補経路を記憶するとレイアウトの数が多くなって記憶容量が多くなったり、検索のための処理が複雑になるため、各レイアウトに対して一の候補経路を記憶しておき、予め定められた候補経路が選択されて利用されるのが通常である。また、複数の候補経路を記憶している場合であっても、状況に応じて最適な候補経路を利用していないのが現状である。
特許第4025701号公報 特開平2011−1760号公報
上述したように、従来は、時間又は低消費電力のいずれが優先されるかの状況に応じて最適な経路でパレットが移動されるのではなく、どのような状況であっても定められた候補経路で入出庫の制御がされていた。
上記課題に鑑み、本発明は、時間又は低消費電力のいずれが優先されるかに応じた経路を計画する経路計画装置及び格納庫を提供する。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、格納物を載置可能なパレットが配置される棚とパレットが配置されない空棚とで構成される格納空間を有する格納庫と接続され、前記格納空間内でパレットの空棚へのスライド移動を制御するとともに、指定されたパレットである呼出パレットを入庫口又は出庫口であるバースまで移動させるパレットの移動経路を計画する経路計画装置であって、入庫又は出庫のリクエストとともに、いずれかの棚に配置されるパレットが呼出パレットとして選択されると、前記格納庫のレイアウトに関するレイアウトデータを記憶部から読み出し、前記呼出パレットが現在存在する棚から、リクエストされた動作に利用される棚まで移動させる最短経路を探索する第1探索部と、前記呼出パレットを探索された最短経路で移動させるため、時間優先モードに設定されているとき、前記格納空間の複数のパレットを同時に異なる方向に移動させて前記最短経路上を空棚とする処理と前記呼出パレットを空棚にされた最短経路を移動させる処理を繰り返して前記パレットの移動経路を探索し、消費電力優先モードに設定されているとき、前記格納空間の複数のパレットを同一方向に同時に移動させて前記最短経路上を空棚とする処理と前記呼出パレットを空棚にされた最短経路を移動させる処理を繰り返してパレットの移動経路を探索する第2探索部と、前記第2探索部で探索された経路をパレットの移動を制御する制御装置に送信する送信部とを備える。
また、請求項2の発明は、複数のパレットの呼出要求が待ち状態にあるとき、時間優先モードに設定し、1のパレットの呼出要求のみ実行されている状態のとき、消費電力優先モードに設定する。
本発明によれば、時間又は低消費電力のいずれが優先されるかに応じた経路を計画することができる。
実施形態に係る制御装置の構成を説明するブロック図である。 図1の制御装置が制御する格納空間を説明するレイアウト図である。 図1の制御装置を有するパズル式駐車システムにおける処理を説明するフローチャートである。 格納空間におけるパレットの直線移動を説明するレイアウト図である。 図1の制御装置で設定される時間優先モードを説明するレイアウト図である。 図1の制御装置で設定される低消費電力モードを説明するレイアウト図である。 呼出パレットの移動経路の探索を説明するフローチャートである。 パレットの移動経路の探索を説明するフローチャートである。
図面を参照して、本発明の実施形態に係る経路計画装置について説明する。本発明に係る経路計画装置は、機械式格納庫や産業用搬送装置における経路を計画するものであるが、以下における説明では、機械式格納庫が自動車を格納するパズル式駐車場であるものとして説明する。例えば、図1に示すように、実施形態に係る経路計画装置10は、パズル式駐車場である格納庫20を有するパズル式駐車システム1で利用される。
〈パズル式駐車システム〉
パズル式駐車システム1は、経路計画装置10及び格納庫20の他、格納庫20への車両の入庫及び格納庫20からの車両の出庫の操作を入力する入力装置30及び経路計画装置で計画された経路で格納庫20を制御する制御装置40を備えている。
格納庫20は、図2に示すような平面が複数の棚101に区分される格納空間100を有している。各棚101では、車両を載置可能なパレット102を1枚づつ配置することができる。格納空間100では、格納対象の車両をパレット102に載置して格納する。格納庫20では、あるパレット102が存在する棚101に隣接する棚(隣接棚)に他のパレットが存在せず、隣接棚との間に壁104が存在しないとき、駆動手段(図示せず)による駆動により、このパレット102を隣接棚にスライド移動することができる。
格納庫20では、格納する車両の入庫口(図示せず)及び格納していた車両の出庫口(図示せず)を格納空間100と異なる階層に設けることが可能である。また、格納庫20が格納空間100を複数層有することで、より多くの車両を格納することができる。格納空間100とは異なる階層に入庫口や出庫口を有する場合や、格納空間100を複数層有する場合には、格納空間100内にリフト103を設け、このリフト103でパレット102を上方向(又は下方向)に移動させることで、パレット102を他の階層にある入庫口又は出庫口や他の階層の格納空間100に移動させることができる。
駆動手段を利用したパレット102のスライド移動やリフト103を利用したパレット102の上下方向の移動は、制御装置40から入力する制御信号に従って実行される。例えば、図2に示す格納空間100を複数層有し、入庫口が他の階層に存在する格納庫20では、入庫の際、制御装置40から入力する制御信号に従って、ある格納空間100でリフト103上まで車両が載置されていない空のパレット102を移動させたうえで、リフト103を使用して入庫口まで上方向(又は下方向)にパレット102を移動させる。入庫口で対象の車両がパレット102上に配置されると、リフト103は、再び元の格納空間100に戻り、車両の入庫が完了する。
また、この格納庫20では、出庫の際、制御装置40から入力する制御信号に従って、対象の車両が載置されるパレット102が選択されると、このパレット102をリフト103上まで移動させたうえで、リフト103を使用して出庫口まで上方向(又は下方向)にパレット102を移動させる。出庫口でパレット102に載置される対象の車両がパレット102から降ろされると、リフト103は、再び元の格納空間100に戻り、出庫が完了する。なお、入庫口と出庫口は同一であっても良いし、複数あっても良い。また、格納空間100におけるリフト103の数も限定されない。さらに、格納庫20では、入庫口及び出庫口を複数設けてもよい。
図2は、平面が3×5に区分され、15の棚を有する格納空間100の一例である。また、図2に示す例において、各棚101中に付される符号は、棚内に配置されるパレット102の識別番号を示している。したがって、図2では、1−aの棚に1番のパレット、1−bの棚に2番のパレット、1−cの棚に3番のパレット、1−dの棚に4番のパレット、1−eの棚に5番のパレット、2−cの棚に6番のパレット、2−dの棚に7番のパレット、2−eの棚に8番のパレット、3−aの棚に9番のパレット、3−bの棚に10番のパレット、3−cの棚に11番のパレット、3−dの棚に12番のパレットが配置されている例を示している。また、図2に示す例において、2−aの棚及び2−bの棚にはパレットが配置されておらず、2−aの棚と、2−bの棚は空棚となっている。また、3−eは棚の棚にはパレット102を上下方向に移動させるリフト103が配置されている。
図2に示す例において、空棚である2−aの棚及び2−bの棚には、駆動手段によって隣接する棚からパレット102を移動させることができる。例えば、1番のパレットや9番のパレットを2−aの棚に移動させることができる。また例えば、2番のパレット、6番のパレット、10番のパレットを2−bの棚に移動させることができる。さらに、一度に複数のパレット102を移動することも可能であって、6番のパレットと7番のパレットを同時に左方向にスライド移動させることで、6番のパレットを2−aの棚に移動するとともに7番のパレットを2−bの棚に移動することができる。
パズル式駐車システム1では、入力装置30を介して入庫又は出庫の操作が入力されると、制御装置40が、経路計画装置10に入力した操作で要求する動作を実行するパレットの移動経路を要求するリクエスト信号を出力する。経路計画装置10は、リクエスト信号に応じて、格納庫20のレイアウトを利用して、入庫又は出庫の対象のパレット102である呼出パレットを入庫口又は出庫口に対応するリフト103に移動するためのパレットの移動経路を計画する。また、制御装置40は、経路計画装置10で計画された移動経路に応じて、格納庫20のパレット102を制御する。
〈経路計画装置〉
経路計画装置10は、図1に示すように、制御装置40から経路の計画を要求するリクエスト信号を入力する入力部11と、リクエスト信号を入力するとレイアウトデータを取得する取得部12と、レイアウトデータを記憶するレイアウトデータ記憶部13と、レイアウトデータを利用して呼び出されたパレット(呼出パレット)の移動経路を探索する第1探索部14と、呼出パレットを探索された移動経路で移動するためのパレット102の移動経路を探索する第2探索部15と、探索されたパレット102の移動経路に関する移動経路データを送信する送信部16とを備えている。
入力部11は、制御装置40からあるパレット102が呼出パレットと指定されて経路の計画を要求するリクエスト信号を受信すると、取得部12及び第1探索部14にリクエスト信号の入力を通知する。
取得部12は、入力部11が経路計画のリクエスト信号を入力すると、制御装置40に格納空間100のレイアウトに関するレイアウトデータの送信を要求するリクエスト信号を送信して制御装置40からレイアウトデータを取得する。また、取得部12は、取得したレイアウトデータをレイアウトデータ記憶部13に記憶させる。
レイアウトデータ記憶部13で記憶されるレイアウトデータは、図2に示すような格納空間100が有する棚101及びリフト103の位置関係に加え、各棚101に配置されるパレット102の番号に関するデータである。また、第2探索部15がパレット102の移動経路を探索すると、レイアウトデータ記憶部13が記憶するレイアウトデータは、第2探索部15によって、取得部12が取得したレイアウトデータから、探索した移動経路を利用してパレット102を移動した場合のシミュレーション結果であるレイアウトデータに更新される。
第1探索部14は、入力部11が経路計画のリクエスト信号を入力すると、レイアウトデータ記憶部13で記憶されるレイアウトデータを利用して、リクエスト信号で指定される呼出パレットをリフト103に移動するための最短経路を探索する。
第2探索部15は、第1探索部14が呼出パレットの最短経路を決定すると、レイアウトデータ記憶部13で記憶されるレイアウトデータを利用して、第1探索部14で決定された最短経路で呼出パレットを移動するためのパレット102の移動経路を探索する。ここで、実施形態に係る経路計画装置10では、パレット102を移動する際に短時間で処理することを優先する「時間優先モード」、または、低消費電力で処理することを優先する「低消費電力モード」のいずれかに設定されている。したがって、第2探索部15は、設定されているモードに応じてパレットの移動経路を探索する。例えば、複数のパレットの呼出要求が待ち状態にあるとき、時間優先モードに設定し、1のパレットの呼出要求のみ実行されている状態のときに消費電力優先モードに設定することができる。
具体的には、「時間優先モード」に設定されており、第1探索部14で探索された最短経路に呼出パレットを直線移動する箇所があるとき、第2探索部15は、格納空間100の複数のパレット102を同時に異なる方向に移動して最短経路上を空棚とし、呼出パレットを空棚にされた最短経路を移動する処理を繰り返してパレット102の移動経路を探索する。一方、「消費電力優先モード」に設定されており、第1探索部14で探索された最短経路に呼出パレットを直線移動する箇所があるとき、第2探索部15は、格納空間100の複数のパレット102を同一方向に同時に移動して最短経路上を空棚とし、呼出パレットを空棚にされた最短経路を移動する処理を繰り返してパレット102の移動経路を探索する。なお、第1探索部14で探索された最短経路に呼出パレットを直線移動する箇所がないとき、第2探索部15は、通常の方法でパレットの移動経路を探索する。
送信部16は、第2探索部15が探索したパレット102の移動経路に関する移動経路データを制御装置40に送信する。送信部16が送信した移動経路データを受信した制御装置40は、移動経路データに含まれる移動経路に従って格納庫20のパレット102を移動する。
〈経路計画処理〉
続いて、図3のフローチャートを用いて、経路計画装置10におけるパレットの経路計画処理について説明する。経路計画装置10では、入力部11がリクエスト信号を入力し、取得部12がレイアウトデータを取得すると、経路計画処理が開始する。
経路計画処理が開始すると、まず、第1探索部14がレイアウトデータ記憶部13に記憶されているレイアウトデータを利用して、呼出パレットの移動経路を探索する(S01)。例えば、図4に示す例において、2−cの棚に配置される6番のパレットが呼出パレット105として指定されたリクエスト信号を入力したとき、第1探索部14は、2−dの棚、2−eの棚、3−eの棚の順に移動する経路を呼出パレット105の経路(最短経路)として探索する。なお、最短経路の探索方法の一例については、図7を用いて後述する。
第1探索部14が最短経路を探索すると、第2探索部15は、呼出パレット105が、直線移動するか否かを判定する(S02)。直線移動とは、直線上にある複数の棚を連続して移動することである。図4に示す例の場合、2−cの棚から2−eの棚までの移動は直線移動となる。
呼出パレット105が直線移動する場合(S02でYES)、第2探索部15は、時間優先モード又は低消費電力モードのいずれが設定されているかを判定する(S03)。時間優先モードに設定されている場合(S03でYES)、第2探索部15は、時間を優先してパレット102の移動経路を探索する(S04)。一方、消費電力優先モードに設定されている場合(S03でNO)、第2探索部15は、低消費電力を優先してパレット102の移動経路を探索する(S05)。
時間優先モードに設定されている場合のパレット102の移動経路の探索では、複数のパレット102が異なる方向に移動して最短経路上を空棚とする経路を探索する。具体的には、図4に示す例で、2−dの棚、2−eの棚、3−eの棚の順に移動する経路が呼出パレット105の最短経路が決定された場合、呼出パレット105が最短経路上を移動するためには、図5(a)に示すように、2−dの棚と2−eの棚を空棚とする必要がある。そのため、図5(b)に示すように、格納空間100では、まず、1番のパレットを空棚であった2−aの棚に移動し、10番のパレットを空棚であった2−bの棚に移動する。このとき、1番のパレットの移動と10番のパレットの移動は、同時に行なうことができる。ここで、パレット102の1棚分の移動に要する時間を「1」とカウントし、1枚のパレット102の1回の1方向への移動を加減速「1」とカウントすると、図5(a)から図5(b)の状態への移動に要する時間は「1」であり、加減速回数は「2」である。この加減速回数は、消費電力の算出に利用する値である。したがって、加減速回数が小さいほど消費電力は低くなり、加減速回数が多いほど消費電力は高くなる。
続いて、図5(c)に示すように、格納空間100では、2番、3番、4番及び5番のパレットを全て左方向に移動して1−eの棚を空棚とし、11番及び12番のパレットを左方向に移動して3−dの棚を空棚とする。ここで、2番、3番、4番及び5番のパレットを同時に移動することができるとともに、11番及び12番のパレットも同時に移動することができる。したがって、図5(b)から図5(c)の状態への移動は全てのパレットは同時に移動することが可能であり、移動に要する時間は「1」であり、加減速回数は「6」である。
次に、図5(d)に示すように、格納空間100では、8番のパレットを1−eの棚に移動して2−eの棚を空棚とし、7番のパレットを3−dの棚に移動して2−dの棚を空棚とする。ここでも、7番のパレットと8番のパレットは同時に移動することができる。したがって、図5(c)から図5(d)の状態への移動に要する時間は「1」であり、加減速回数は「2」である。
その後、図5(e)に示すように、格納空間100では、呼出パレットである6番のパレットを2−eの棚に移動する。図5(d)から図5(e)の状態への移動は2棚分の移動であり、この移動に要する時間は「2」であり、加減速回数は「1」である。したがって、呼出パレットを、図5(a)に示す初期位置の2−cの棚から図5(e)に示す状態の2−eの棚に移動するまでに要する時間は、「5(1+1+1+2)」であり、加減速回数は「11(2+6+2+1)」となる。
これに対し、消費電力優先モードに設定されている場合のパレット102の移動経路の探索では、複数のパレット102が同一方向に移動して最短経路上を空棚とする経路を探索する。具体的には、格納空間100では、図6(a)に示す状態から図6(b)に示す状態に、1番のパレット及び2番のパレットを同時に下方向(それぞれ、2−a、2−bの棚)に移動し、1−a及び1−bの棚を空棚とする。この場合も1番のパレットと2番のパレットは同時に移動することができる。したがって、図6(a)から図6(b)の状態への移動に要する時間は「1」であり、加減速回数は「2」である。
続いて、図6(c)に示すように、格納空間100では、3番、4番及び5番のパレットを全て左方向に移動して1−d及び1−eの棚を空棚とする。ここで、全てのパレットを同時に移動することができるとともに、各パレットはそれぞれ2棚分スライド移動する。したがって、図6(b)から図6(c)の状態への移動に要する時間は「2」であり、加減速回数は「3」である。
次に、図6(d)に示すように、格納空間100では、7番及び8番のパレットを同時に上方向(それぞれ、1−d、1−eの棚)に移動し、2−d及び2−eの棚を空棚とする。したがって、図6(c)から図6(d)の状態への移動に要する時間は「1」であり、加減速回数は「2」である。
その後、図6(e)に示すように、格納空間100では、呼出パレットである6番のパレットを2−eの棚に移動する。図6(d)から図6(e)の状態への移動は2棚分の移動であり、この移動に要する時間は「2」であり、加減速回数は「1」である。したがって、呼出パレットを、図6(a)に示す初期位置の2−cの棚から図6(e)に示す状態の2−eの棚に移動するまでに要する時間は「6(1+2+1+2)」であり、加減速回数は「8(2+3+2+1)」となる。
このように、図5に示すようなパレット102を異なる方向に移動する場合、図6に示すようなパレット102を同一方向に移動する場合と比較して、同時に複数のパレット102を移動することができるため、移動に要する時間を短縮することができる一方で、パレット102の加減速回数が増え、消費電力も多くなる。したがって、設定されているモードに応じた方法でパレット102の移動経路を探索することで、目的に合ったパレット102の移動経路を探索することができる。
一方、呼出パレット105が直線移動しない場合(S02でNO)、第2探索部15は、通常の方法で、パレット102の移動経路を探索する(S06)。なお、通常のパレット102の移動経路の探索方法の一例については、図8を用いて後述する。
第2探索部15がステップS04、S05又はS06でパレット102の移動経路を探索すると、送信部16は、第2探索部15で探索されたパレットの移動経路に関する移動経路データを制御装置40に出力する(S07)。
〈呼出パレットの経路探索〉
図7に示すフローチャートを利用して、図3のフローチャートのステップS01において第1探索部14が最短経路を探索する処理の一例について説明する。まず、第1探索部14は、呼出パレット105が移動可能な隣接棚を選択する(S11)。
移動可能な隣接棚を選択すると、第1探索部14は、選択した各隣接棚について、隣接棚からリフト103が設置される棚までの経路のコストを算出する(S12)。具体的には、第1探索部14は、コストt(m)に、隣接棚から目的地までの距離(例えば、マンハッタン距離)を用いることができる。または、第1探索部14は、距離の他、隣接棚からリフト位置106までの移動に要する時間をコストt(m)としてもよい。なお、mは、探索中の一つの状態(レイアウト)を示す状態変数である。したがって、探索中の状態(レイアウト)の数が3である場合、t(1)、t(2)、t(3)の3通りのコストを算出する。
ここで、図2に示すレイアウトを用いて、マンハッタン距離について説明する。マンハッタン距離は、ある棚101から別の棚101までの距離である。具体的には、2つの棚間の行座標と列座標の差の合計値である。例えば、図2に示す例で、1−aの棚から3−eの棚までのマンハッタン距離を求める際には、行座標の差である2と列座標の差である4の合計値6がマンハッタン距離となる。
各隣接棚についてコストを算出すると、第1探索部14は、コストの最も小さい隣接棚を抽出する(S13)。ここで、算出されたコストが等しい隣接棚が複数ある場合、第1探索部14は、空棚に近い隣接棚を抽出する。
1つの隣接棚を抽出すると、呼出パレット105が抽出された隣接棚にあると仮定し、呼出パレット105が目的位置であるリフト103上にあるか否かを判定する(S14)。目的位置上にないとき(S14でNO)、第1探索部14は、呼出パレット105が目的位置であるリフト103上に到達するまで、順にステップS13で抽出された隣接棚に呼出パレット105が存在すると仮定してステップS11〜S14を繰り返す。
呼出パレット105が目的位置であるリフト103上にあるとき(S14でYES)、呼出パレット105が目的位置まで移動する経路が得られているため、第1探索部14は、これまでに得られた経路を呼出パレット105の最短経路として決定する(S15)。ここで、第1探索部14は、ステップS11〜S14の処理を繰り返す際にステップS13で抽出された隣接棚を蓄積してメモリ(図示せず)に記憶し、メモリに記憶された全ての隣接棚を呼出パレット105の移動経路である最短経路と決定する。また、第1探索部14は、移動経路を第2探索部15に出力した後、メモリから呼出パレット105の最短経路を消去する。
〈パレットの経路探索〉
続いて、図8に示すフローチャートを利用して、図3のフローチャートのステップS06において第2探索部15が通常の方法でパレット102の移動経路を探索する処理の一例について説明する。まず、第2探索部15は、ステップS01において第1探索部14が決定した最短経路と、呼出パレット105の現在位置とから、呼出パレット105が次に移動する位置(次移動位置)と、次移動位置に最も近い空棚を選択する(S21)。
続いて、第2探索部15は、選択した空棚の隣接棚のうち、この空棚にパレット102を移動可能な隣接棚を選択する(S22)。
空棚の隣接棚を選択すると、第2探索部15は、選択した各隣接棚について、隣接棚から次移動位置までのコストを算出する(S23)。具体的には、第2探索部15は、コストt(n)に、隣接棚から次移動位置までの距離(例えば、マンハッタン距離)を用いることができる。または、第2探索部15は、距離のほか、隣接棚から次移動位置までのパレット102の移動に要する時間をコストt(n)としてもよい。なお、nは、探索中の一つの状態(レイアウト)を示す状態変数である。したがって、探索中の状態(レイアウト)の数が3である場合、t(1)、t(2)、t(3)の3通りのコストを算出する。
各隣接棚についてコストを算出すると、第2探索部15は、コストの最も小さい隣接棚を抽出する(S24)。
コストの小さい隣接棚を抽出すると、第2探索部15は、抽出した隣接棚が次移動位置であるか否かを判定する(S25)。抽出した隣接棚が次移動位置であるとき(S25でYES)、パレット102の移動経路が得られているため、第2探索部15は、これまでに得られた経路をパレット102の移動経路と決定する(S26)。ここで、第2探索部15は、ステップS22〜S25の処理を繰り返す際にステップS24で抽出された隣接棚を蓄積してメモリ(図示せず)に記憶し、メモリで記憶される全ての隣接棚をパレットの移動経路と決定する。
一方、抽出された隣接棚が次移動位置でないとき(S25でNO)、第2探索部15は、ステップS22〜S25の処理を繰り返す。
上述したように、実施形態に係る経路計画装置10を使用して生成した移動経路を利用することで、パズル式駐車システム1では、時間優先モードと低消費電力モードとを設定可能とし、目的に応じて求められたパレットの移動経路を利用して格納庫20を制御することができる。したがって、経路計画装置10では、例えば、入力装置30から操作が複数入力されて待ちが複数ある場合、時間優先モードに設定して入庫や出庫に要する時間を短縮するような移動経路を計画し、待ちがない場合、消費電力優先モードに設定して入庫や出庫に要する消費電力を低減するような移動経路を計画することができる。なお、時間優先モード及び消費電力優先モードに設定するタイミングはこれに限られず、ユーザが設定するようにしてもよい。また、モードを設定するのではなく、パレットの移動経路の探索の際にいずれのモードが最適かを判断する評価基準を判断する最適化処理を行ない、得られた評価基準を利用して時間優先モード又は電力優先モードを選択して移動経路を探索するようにしてもよい。
以上、実施形態を用いて本発明を詳細に説明したが、本発明は本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載及び特許請求の範囲の記載と均等の範囲により決定されるものである。
1…パズル式駐車システム
10…経路計画装置
11…入力部
12…取得部
13…レイアウトデータ記憶部
14…第1探索部
15…第2探索部
16…送信部
20…格納庫
100…格納空間
101…棚
102…パレット
103…リフト
104…壁
105…呼出パレット
30…入力装置
40…制御装置

Claims (4)

  1. 格納物を載置可能なパレットが配置される棚とパレットが配置されない空棚とで構成される格納空間を有する格納庫と接続され、前記格納空間内でパレットの空棚へのスライド移動を制御するとともに、指定されたパレットである呼出パレットを入庫口又は出庫口であるバースまで移動させるパレットの移動経路を計画する経路計画装置であって、
    入庫又は出庫のリクエストとともに、いずれかの棚に配置されるパレットが呼出パレットとして選択されると、前記格納庫のレイアウトに関するレイアウトデータを記憶部から読み出し、前記呼出パレットが現在存在する棚から、リクエストされた動作に利用される棚まで移動させる最短経路を探索する第1探索部と、
    前記呼出パレットを探索された最短経路で移動させるため、時間優先モードに設定されているとき、前記格納空間の複数のパレットを同時に異なる方向に移動させて前記最短経路上を空棚とする処理と前記呼出パレットを空棚にされた最短経路を移動させる処理を繰り返して前記パレットの移動経路を探索し、消費電力優先モードに設定されているとき、前記格納空間の複数のパレットを同一方向に同時に移動させて前記最短経路上を空棚とする処理と前記呼出パレットを空棚にされた最短経路を移動させる処理を繰り返してパレットの移動経路を探索する第2探索部と、
    前記第2探索部で探索された経路をパレットの移動を制御する制御装置に送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする経路計画装置。
  2. 前記第2探索部は、複数のパレットの呼出要求が待ち状態にあるとき、時間優先モードに設定し、1のパレットの呼出要求のみ実行されている状態のとき、消費電力優先モードに設定することを特徴とする請求項1記載の経路計画装置。
  3. 格納物を載置可能なパレットが配置される棚とパレットが配置されない空棚とで構成される格納空間を有する格納庫と接続され、前記格納空間内でパレットの空棚へのスライド移動を制御するとともに、指定されたパレットである呼出パレットを入庫口又は出庫口であるバースまで移動させるパレットの移動経路を計画する経路計画装置であって、
    移動経路を計画する際にパレットの移動に要する消費電力の低減と比較してパレットの移動に要する移動時間の短縮を優先する時間優先モード、または、パレットの移動に要する移動時間と比較してパレットの移動に要する消費電力の低減を優先する消費電力優先モードのいずれかを設定するモード設定信号を入力する入力部を備え、
    入力したモードでパレットの移動経路を探索することを特徴とする経路計画装置。
  4. 格納物を載置可能なパレットが配置される棚とパレットが配置されない空棚とで構成される格納空間を有し、請求項1乃至3のいずれか1に記載の前記経路計画装置で計画された経路でパレットを移動することを特徴とした格納庫。

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