JP5967131B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は半導体装置に係り、特に貫通電極を形成した半導体装置、及びこの半導体装置を搭載した回路基板、並びに電子機器に関する。
携帯電話に代表されるように、電子情報機器では、小型化・軽量化と共に機能の高度化、高速化が進んでいる。その心臓部となるICにも小型化・軽量化、及び高機能化が求められると共に、短TAT(Turn Around Time)、低コスト化を含めた高付加価値化が必要となっている。
一般的にシステムLSIと呼ばれているものは、製品化に時間や費用を要する。また、デバイス素子、例えばSAW(Surface Acoustic Wave)素子などとICとの融合の実装領域においても、小型化・軽量化が進んでおり、システム化における対応が難しくなってきている。
これまでのシステムパッケージング技術は、ワイヤボンディング技術を用いて三次元的にチップを積層させ実装面積の低減、パッケージの軽薄短小化を図り、合わせて高機能を実現してきたが、ワイヤボンディング技術に依存したままでは、さらなる軽薄短小化、高機能化を図る事は困難とされてきた。
このような実状の下近年では、TSV(Through Si Via)と呼ばれる技術により、ICを構成するシリコン基板に貫通孔を形成し、この貫通孔を利用して貫通電極を形成することにより、積層チップ間の電気的導通を図る上での配線距離を最短化し、システムパッケージの軽薄短小化を実現している。
TSVに関しては、特許文献1−4に示されるように、種々の技術が開示されている。例えば特許文献1に開示されている技術では、ドライエッチングでSi基板表面に窪みを形成し、レーザビームにより貫通孔を形成し、ウエットエッチングにより貫通孔の中間部を広げるという技術が開示されている。
また、特許文献2には、Si基板の表面からレーザビームやドライエッチングにより貫通孔を形成する際、貫通孔の側壁を一方の面の開口部から他方の面の開口部にかけて開口面積が小さくなるようなテーパ状に形成し、絶縁膜の形成を容易化する事が記載されている。
また、特許文献3には、ボッシュプロセスを利用してSi基板に貫通孔を形成することで、貫通孔の側壁を垂直に形成する事が記載されている。
さらに特許文献4には、ドライエッチングによりSi基板に貫通孔を形成する際、オーバーエッチングを行う事で、貫通孔の底部の幅を貫通孔の中間部よりも広くすることで、貫通孔の形成により生じる撓みに伴う電極パッドの変形による接続不良を防止する事が記載されている。
特許第3879816号公報 特許第3970211号公報 特開2007−311584号公報 特開2006−128172号公報 US6187685B1号公報
上記特許文献のうち、特許文献1に開示されている技術は、貫通孔内面への絶縁膜の形成が困難となる可能性があり、また、中間部が拡大されている事により微細化による配置形態の狭ピッチ化には不向きである。これに対して特許文献2に開示されている技術は、貫通孔内面への絶縁膜の形成は容易となるが、開口部が大きいためにやはり、微細化による配置形態の狭ピッチ化には不向きである。
また、特許文献3に開示されている技術では、量産化に際してはエッチングレートのばらつき等により、貫通孔形成時のオーバーエッチングが必須となることが考えられる。この場合、特許文献4に開示されているように、貫通孔底部と絶縁膜との間に外側に向けたノッチが形成されることとなる。この絶縁膜界面部分のノッチは開口部からは影となるため、貫通孔内壁面への絶縁膜形成が困難となる。また、Si基板の厚さばらつきやエッチングレートのばらつきによりオーバーエッチング量は変動するため、ノッチ形状を制御することが難しいという問題がある。なお、特許文献5には、ドライエッチング施工時におけるノッチの原因となる絶縁膜界面部分でのチャージをリリースする方法が提案されているが、積層チップのような張り合わせ基板では、パルス印加面と被エッチング体が同一ではないため、その効果が期待できない。
そこで本発明では、貫通電極開口部の形状を工夫することにより、電極パッドとの接続部分の面積を増やす事無く接続信頼性の向上を図り、かつ貫通孔内壁面への絶縁膜の形成を確実に行うことのできる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
第1の形態に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板の一方の面から他方の面に向けて貫通する貫通孔内に貫通電極を形成した半導体装置の製造方法であって、前記一方の面側に開口を設けたレジストマスクを形成するレジスト工程と、前記一方の面側から他方の面に向けて第1エッチングガスを用いた等方性エッチングによる溝の形成と、前記溝の側壁を保護する保護膜の形成と、を複数回繰り返す第一エッチング工程と、前記第一エッチング工程の後に、前記一方の面側から他方の面側に向けて前記第1エッチングガスよりもエッチングガスの充填量を上げることで構成される第2エッチングガスを用いた異方性エッチングをする第二エッチング工程と、を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
[適用例1]Si基板の一方の面から他方の面に向けて貫通する貫通孔内に貫通電極を形成した半導体装置であって、前記他方の面には絶縁膜を介して矩形状の電極パッドが設けられ、前記貫通孔の、前記一方の面側の開口部は円形であり、前記貫通孔の前記他方の面側の開口部は矩形であり、前記一方の面側の開口部の面積よりも前記他方の面側の開口部の面積を小さくしたことを特徴とする半導体装置。
このような特徴を有する半導体装置によれば、電極パッドと貫通孔側に位置する開口部(他方の面側の開口部)とが同じ矩形となる。このため、電極パッドに対する接合部の占有面積を広くとることが可能となり、接合部、すなわち他方の面側における開口部の面積を増やすことなく、貫通電極の接続信頼性を向上させることができる。また、一方の面側の開口部に対して他方の面側の開口部を狭く形成することにより、CVDなどにより貫通孔内壁面への絶縁膜を形成する場合に、一方の面側開口部から他方の面側開口部に向けて影となる箇所がなくなるため、絶縁膜の形成を確実に行うことが可能となる。
[適用例2]適用例1に記載の半導体装置であって、前記貫通電極は、前記絶縁膜を貫通し、前記電極パッドと接続されていることを特徴とする半導体装置。
[適用例3]適用例1または適用例2に記載の半導体装置であって、前記他方の面側の開口部の面積は、前記電極パッドの面積より小さいことを特徴とする半導体装置。
前記他方の面側の開口部の面積を前記電極パッドの面積より小さくしたことにより、他方の面側の開口部の位置がずれた場合であっても、貫通電極が電極パッドからずれるといった虞が無い。
[適用例4]適用例1乃至適用例3のいずれか1例に記載の半導体装置であって、前記貫通孔は、前記他方の面側の開口部に当該開口部の中心方向に向けた角錐台状の傾斜面を有することを特徴とする半導体装置。
このような傾斜面を持つことにより、貫通孔底面近傍においても絶縁膜の形成を確実なものとすることができる。
[適用例5]適用例4に記載の半導体装置であって、前記Si基板における前記一方の面を(100)面とし、前記傾斜面を(111)面としたことを特徴とする半導体装置。
このような特徴を有することにより、一方の面の開口部の形状をいかなる形状とした場合であっても、他方の面の形状を矩形とすることが可能となる。
[適用例6]適用例5に記載の半導体装置であって、前記Si基板の縁辺と、前記他方の面に形成される矩形開口部の辺とが平行となるように前記Si基板の結晶面を定めることを特徴とする半導体装置。
このような構成とすることにより、一方の面の開口部の形状をいかなる形状とした場合であっても、他方の面の形状を矩形とし、かつ電極パッドの辺と開口部の辺を平行に合わせることが可能となる。
[適用例7]適用例1乃至適用例6のいずれか1に記載の半導体装置を実装したことを特徴とする回路基板。
[適用例8]適用例1乃至適用例6のいずれか1に記載の半導体装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
実施形態に係る半導体装置の特徴的構成を示す部分拡大図である。 Si基板と貫通孔および電極パッドの配置関係や形状的特徴を示す斜視図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、再配置配線層の形成を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、ガラスサポートの接合とSi基板の薄型化を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、Si基板に対するレジストマスクの形成を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、Si基板に対する第1のエッチング工程を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、Si基板に対する第2のエッチング工程を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、貫通孔と電極パッドを連通させる工程を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、貫通孔と一方の面に絶縁膜を形成する工程を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、貫通孔内面に形成した絶縁膜のボトムエッチングの様子を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、貫通電極と電極パッドの形成を説明するための図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、第1の樹脂層の形成を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、配線パターンを形成する様子を示す図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための図であって、第2の樹脂層の形成を示す図である。 ボッシュプロセスの様子を説明する図である。 実施形態に係る半導体装置を実装した回路基板を示す図である。 実施形態に係る半導体装置を搭載する電子機器の一例としてのパーソナルコンピュータを示す図である。 実施形態に係る半導体装置を搭載する電子機器の一例としての携帯電話を示す図である。
以下、本発明の半導体装置の製造方法に係る実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1を参照して本発明の半導体装置に係る第1の実施形態について説明する。なお図1は、第1の実施形態に係る半導体装置の要部を示す部分拡大断面図である。
本実施形態に係る半導体装置10は、Si基板12と、このSi基板12に設けられた貫通電極(以下、TSVと称す)13、および集積回路(不図示)の能動面に形成された再配置配線層26を基本として構成されている。
Si基板12は、(100)面を主面として構成された基板であり、一方の面14と他方の面16を有する。一方の面14と他方の面16にはそれぞれ絶縁膜18,20が形成されている。絶縁膜18,20の種類は例えば酸化シリコン(SiO)であれば良く、場合によっては他の絶縁材料であっても良い。
他方の面16には、絶縁膜20を介して電極パッド24が形成されている。電極パッド24の構成材料は、再配置配線層26を構成する配線パターンに使用される金属であれば良く、例えばアルミニウム(Al)やアルミニウム合金(Al合金)、または銅(Cu)などを挙げることができる。
TSV13は、一方の面14から電極パッド24の裏面にかけて形成されている。TSV13は、貫通孔21と絶縁膜22、および導電性金属27により構成されている。貫通孔21はSi基板12に対し、一方の面14に形成された絶縁膜18の開口部から他方の面16に形成された絶縁膜18の開口部にかけて形成されている。他方の面16側における貫通孔21の開口部には、Si基板12の結晶面である(111)面(開口面に対するθ=54.7°)に沿った傾斜面23が設けられている。このため貫通孔21は、他方の面16に形成された絶縁膜20との境界面に、内側に凸の傾斜部15を有する形態となる。
貫通孔21は上述した電極パッド24と垂直方向に重なる位置に形成され、一方の面14に形成された絶縁膜18から他方の面16に形成された絶縁膜20にかけて、貫通孔21の内壁面に沿って絶縁膜22が形成されている。絶縁膜22の材料は、上述した一方の面14と他方の面16に形成された絶縁膜18,20と同様に、SiOとすることができる。貫通孔21の内壁面における絶縁膜22の形成は、化学蒸着(CVD:Chemical Vapor Deposition)等の蒸着法とすることが望ましい。CVDは貫通孔21における一方の面14側から行うため、他方の面16側の開口部にSi基板12の結晶面に沿った傾斜面23を形成したことにより、微小狭隘な貫通孔21における他方の面16側の開口部近傍においても、確実に絶縁膜22を形成することが可能となる。
貫通孔21の内部に形成された絶縁膜22の内側には、導電性金属27が配置されている。導電性金属27は、一方の面14側の開口部では、絶縁膜18を介して電極パッド28を形成し、実装側電極を構成するためのパターンの基点を構成する。一方、他方の面16側の開口部では、電極パッド24に接続されており、その役割として一方の面に形成した電極パッド28と、他方の面に形成された電極パッド24との電気的導通を図ることとなる。
上記のような構成のTSV13を有する電極パッド24は複数形成されることが一般的であり、この場合図2に示すようにSi基板12の縁辺近傍に当該縁辺に沿って配置されることが多い。Si基板12の縁辺近傍に形成された電極パッド24よりも内面側に集積回路(不図示)を形成することにより、TSV13の形成に伴う集積回路の破壊を抑制することが可能となるからである。
図2は、Si基板12と貫通孔21、および電極パッド24との関係、並びに形態的特徴を示す斜視図である。図2に示すように貫通孔21は、一方の面14側の開口部を円形とし、他方の面16側の開口部を矩形としている。また、貫通孔21の形状の円形から矩形への変移は、他方の面16側開口部近傍におけるSi基板12の結晶面に沿った傾斜面の形成による。他方の面16側における開口部と電極パッド24との関係は、電極パッド24よりも開口部を小さくし、電極パッド24の内側領域に開口部が配置される形態とする。
このように、貫通孔21における一方の面14側の開口部を円形とすることにより、一方の面14における配線パターン形成時の配線方向の違いによる線幅の違いが生じず、パターン形成の自由度を高めることができる。また、他方の面16の開口部を電極パッド24の面積よりも小さい矩形としたことより、電極パッド24に対する開口部の占有面積を効率的に稼ぐことができる。このため、他方の面16の開口部の面積を広げる事無くTSV13と電極パッド24との接続信頼性を向上させることができる。
ここで、Si基板12はその縁辺と、貫通孔21形成時に形成される他方の面16における矩形開口部の辺とが平行となるように、基板の結晶方向を定めることが望ましい。このように結晶方向が定められたSi基板12によれば、一方の面14における開口部の形状をいかなる形状とした場合であっても、他方の面16側の開口部を矩形として電極パッド24の辺と開口部の辺を一致させることができる。これにより、小さな面積で効率的な電極パッド24と貫通孔21との詳細な位置合わせ、角度合わせを行う必要が無くなり、詳細を後述する第1のエッチング工程、第2のエッチング工程を行うことにより、電極パッド24の内側領域を有効に使用する開口部を形成することができる。
一方の面14側に形成された金属パッド28の周囲には、第1の樹脂層30が形成され、半導体装置10の仕様に応じた再配置配線を行うための配線パターン32が形成された後、実装用の外部パッドを除く全面に第2の樹脂層34が形成されて、配線パターン32の保護を図っている。ここで、第1の樹脂層30と第2の樹脂層34は共にパッシベーション膜としての役割を担い、その構成材料としては例えば、第1の樹脂層30としてポリイミド系の樹脂、第2の樹脂層34としてソルダーレジストを採用することを挙げることができる。
次に、上記のような特徴的構成を持つ半導体装置の製造方法について、図3−図14を参照して説明する。
まず、図3に示すように、Si基板12の他方の面に集積回路(不図示)を形成する。集積回路の外側領域であって、Si基板12の縁辺近傍に絶縁膜20を介して電極パッド24を形成し、再配置配線層26を形成する。絶縁膜20の形成は、CVDによれば良い。次に、図4に示すように、他方の面16に再配置配線層26を形成したSi基板12に対し、再配置配線層26の上面に樹脂層(不図示)を形成してガラスサポート50を接合する。ここで、ガラスサポート50はSi基板12を加工する際の機械的強度を補う役割を担い、樹脂層はSi基板12とガラスサポート50との接合に加え、再配置配線層26の凹凸を平坦化して接合時に負荷される応力を分散させる応力緩和層としての役割を担う。
ガラスサポート50接合後Si基板12を反転させ、研削または研磨により、Si基板12を薄型化する。これにより、Si基板12の厚みをボッシュプロセスを利用した垂直孔開け加工の許容厚み範囲内に加工することができる。
Si基板12の薄型化が終了した後、図5に示すようにSi基板12における一方の面に対してレジストマスク52を形成する。レジストマスク52の形成は、スピンコート法、ディッピング法、スプレーコート法等の方法によりフォトレジスト、電子線レジスト、Z線レジスト等のレジスト材料による膜をSi基板12上に形成しこれをパターン形成すれば良い。レジストマスク52のパターニングは、プリベークして溶剤を飛ばしたレジスト膜に対して所望するパターンに合ったマスクを利用してレジスト膜を露光、現像することにより成される。露光、現像に際しては、それぞれのレジスト材料に合ったエネルギーの照射、およびレジスト材料にあったエッチング液によるエッチングによれば良い。
次に図6に示すように、レジストマスク52の開口部に晒されたSi基板12を第1のエッチングガスによりドライエッチングし、Si基板12に貫通孔形成開口部21aを形成する。この時、Si基板12と同時にレジストマスク52の一部を微小にエッチングすることで、第1のエッチングガスとレジストマスク成分との生成物が形成される。ここで、第1のエッチングガスの成分は、例えばSF系ガスとすれば良く、具体的な例を挙げるとすれば六フッ化硫黄(SF)ガスとすれば良い。
ドライエッチングのプロセスは、反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)で行えば良く、さらに具体的には、深堀RIE(DeepRIE)を行うためのボッシュプロセス(Bosch Process)を用いることが望ましい。ボッシュプロセスは、エッチングとエッチングにより形成した開口部の側壁保護を繰り返しながら行うエッチングプロセスであり、アスペクト比の高いエッチングが可能となる。
ボッシュプロセスの具体的な工程について図15を参照して説明する。まず、Si基板のエッチングを行うチャンバ内にSFガスを充填し、電磁波などを与えてプラズマ化する(ステップ1)。プラズマ化したSFガス中のラジカル種が、レジストマスクの開口部に晒されたSi基板を等方性エッチングし、イオン種がSi基板の厚み方向へ向かう異方性エッチングを行うことでエッチング部を構成する(ステップ2)。次にチャンバ内にCなどのポリテトラルオロエチレン(PTFE)系ガス(CF系ガス)を充填してエッチング部に保護膜を形成する(ステップ3)。次いでSFガスによるドライエッチングでは、プラズマ化したSFガス中のイオン種がスパッタリングによりエッチング部底面に形成された保護膜を破壊し、等方性エッチングと異方性エッチングとによるエッチング部の形成が成される(ステップ4)。この後、ステップ3と同様に、Cガスによる保護膜の形成を行い(ステップ5)、さらにSFガスによるエッチング工程を繰り返すことで、アスペクト比の高い深堀が実現される(ステップ6)。
このような工程によれば、エッチングと側壁保護の繰り返し回数と1回のエッチングでのエッチングレートに基づきSi基板12のエッチング深さを算出することができる。なお、ボッシュプロセスによらないドライエッチングでSi基板12のエッチングを行う場合には、エッチングガスに依存したSi基板12のエッチングレートによりSi基板12のエッチング深さを算出することができる。
第1のエッチングガスによるSi基板12のエッチングが所定回数、あるいは所定時間終了し、第1のエッチングガスによるエッチングが所望の深さに到ったと推定された後、チャンバ内に第2のエッチングガスを充填する。なお、第1のエッチングガスによるエッチング深さは、貫通孔形成開口部21aの底面から他方の面16までの厚みが、貫通孔形成開口部21aの半径の1/2程度となる深さとすると良い。また、本実施形態に係る第2のエッチングガスとしては、CF系ガス、例えばCガスとすれば良く、第1のエッチングガスによるエッチング工程においてボッシュプロセスを採用した場合には、チャンバに対して充填するCガスの充填量を上げることで、第2のエッチングガスの充填とみなすこととなる。
第2のエッチングガスの充填により、貫通孔形成開口部21aの底面には、Si基板12の(111)面に沿った結晶面が現れる。これは、第1のエッチングガスとレジストマスクとの生成物と、第2のエッチングガスとが反応し、アルカリ基(OH基)を有するエッチャントが生成され、このエッチャントによりSi基板12の結晶面に沿った異方性エッチングが成されたものと考えられる。
この考えは、Si基板12における(100)面よりもエッチングレートが低い(111)面は、イオンによるスパッタリングが無いウエットエッチングを行った場合に加工面に現れる。これに対して第2のエッチングガス充填後の加工面の性状とウエットエッチングによる加工の特徴が酷似していることより、第2のエッチングガスの充填時に生ずる現象は、アルカリ基を用いたウエットライクなエッチングであるという考えに基づく。
エッチング開始面を(100)面とした場合(111)面は、開口面に対してθ=54.7°の角度を持つため、貫通孔形成開口部21aのエッチング面には断面形状V字型の加工面が現れる。このため、第2のエッチングガスによるエッチングを継続して貫通孔を形成した場合、他方の面側の開口部には図7に示すように、貫通孔21の内側に向けて凸となる傾斜部15が形成されることとなる。
このように、貫通孔21の内側に凸となる傾斜部15を形成することにより、Si基板12の厚みやエッチングレートのばらつきを考慮して貫通孔21形成後のオーバーエッチングを行った場合でも、絶縁膜20との境界面におけるチャージによる外側ノッチの形成を抑制することができる。
貫通孔21を形成した後、貫通孔21の底面として晒された他方の面16側の絶縁膜20をエッチングし、貫通孔21の底面に電極パッド24を晒させる(図8参照)。本実施形態のように、絶縁膜20をSiOとした場合、エッチングはCF系ガス(例えばCFガス)を用いたドライエッチングとすれば良い。
ドライエッチングにより絶縁膜20に貫通孔を形成した後、一方の面に形成したレジストマスク52を剥離し、貫通孔21の内面、および一方の面14に対して絶縁膜22,18を形成する。絶縁膜22,18の形成は、CVDによれば良い。CVDにより形成される絶縁膜22,18は図9に示すように、Si基板12における一方の面14、貫通孔21の側壁、および貫通孔21の底面に形成されることとなる。なお、CVDで形成する絶縁膜22,18は、SiOであれば良い。図9に示すように、貫通孔21の側面に形成された絶縁膜22は、他方の面16における開口部付近では傾斜部15を形成する傾斜面23(図1、図7、図8参照)に沿って形成されることとなり、微小狭隘な貫通孔21の底部においても確実に成膜が成されることとなる。
上記のように形成した絶縁膜22,18に対し、貫通孔底面の絶縁膜をエッチングするボトムエッチングを施す。これにより図10に示すように、電極パッド24と貫通孔21を連通させつつSi基板12と電極パッド24との間の絶縁を図ることができる。なお、ボトムエッチングは上記と同様に、CF系ガスによるドライエッチングによれば良い。
次に図11に示すように、絶縁膜22を形成した貫通孔21の内部にメッキを施し、導電性金属27を形成し、TSV13を構成する。貫通孔21の内部に対するメッキは、物理蒸着(PVD:Physical Vapor Deposition)であるイオンプレーティングやスパッタリングによれば良い。このような技術を用いてSi基板12における一方の面側全面に金属膜を形成し、必要な電極パッド28形成部分のみを残すようにエッチングを施すことで導電性金属27および電極パッド28を有するTSV13を形成することができる。
金属パッド28を形成した一方の面14側の開口部周囲には、図12に示すように第1の樹脂層30を形成する。第1の樹脂層30の形成は、例えばスピンコート法による膜形成と、エッチングによるパターン形成によれば良い。その後図13に示すように、樹脂層上には半導体装置の仕様に応じた配線パターン32を形成する。配線パターンを形成した後、図14に示すように、第2の樹脂層34による保護層の形成が成される。
なお、本発明に係る半導体装置10としては、上記実施形態に示したような特徴を有する半導体装置10を複数積層してチップ化したものであっても良い。また、本発明に係る半導体装置10は、貫通孔21における一方の面側の開口部を矩形とするものや、多角形とするものであっても良い。また、電極パッド24に関しては、貫通孔21における他方の面側の開口部の形状と相似形状としても良い。
図16は、本発明に係る半導体装置10を実装した回路基板100を示す図である。回路基板100には、例えばガラスエポキシ基板等の有機系基板を用いることができる。回路基板100には、銅やアルミ、金などの導電性金属からなる配線パターン(不図示)が形成されており、これらの配線パターンと半導体装置10をバンプ110等を介して電気的、物理的に接続することにより構成される。
本発明に係る電子機器の一例として、図17に示すパーソナルコンピュータや、図18に示す携帯電話等を挙げることができる。いずれも上記実施形態に示した半導体装置10を内部機器として搭載していることを特徴とする。
10………半導体装置、12………Si基板、13………貫通電極(TSV)、14………一方の面、15………傾斜部、16………他方の面、18………絶縁膜、20………絶縁膜、21………貫通孔、22………絶縁膜、23………傾斜面、24………電極パッド、26………再配置配線層、27………導電性金属、28………電極パッド、30………第1の樹脂層、32………配線パターン、34………第2の樹脂層。

Claims (1)

  1. 半導体基板の一方の面から他方の面に向けて貫通する貫通孔内に貫通電極を形成した半導体装置の製造方法であって、
    前記一方の面側に開口を設けたレジストマスクを形成するレジスト工程と、
    前記一方の面側から他方の面に向けて第1エッチングガスを用いた等方性エッチングによる溝の形成と、前記溝の側壁を保護する保護膜の形成と、を複数回繰り返す第一エッチング工程と、
    前記第一エッチング工程の後に、前記一方の面側から他方の面側に向けて前記第1エッチングガスよりもエッチングガスの充填量を上げることで構成される第2エッチングガスを用いた異方性エッチングをする第二エッチング工程と、を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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