以下、本発明を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、入力装置1の構成について説明する。以下の説明では、シート61,62,63(図2〜図4参照)について説明するが、シート61,62,63を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、「シート6」という。また、シートデータテーブル91,92,93(図5〜図7参照)について説明するが、シートデータテーブル91,92,93を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合「シートデータテーブル9」という。
入力装置1は、キャラクタ(文字、数字、及び記号等)を印字する印字装置の機能を備える。入力装置1の内部には、巻回されたテープ状の印字媒体45が巻回されたテープロール(図示外)が設置される。入力装置1が印字を実行する際には、該テープロールから印字媒体45が引き出されて、印字媒体45に対して印字が行われる。そして、印字された印字媒体45が切断され、外部に排出される。例えば、キャラクタ「Apple Pie」が印字されると、図1に示す印刷済みの印字媒体451が作成される。
入力装置1は、上面にタッチパッド207を備える。なお、タッチパッド207の下にはディスプレイは設けられていない。タッチパッド207の上側には、シート6(図2〜図4参照)が交換可能に配置される。シート6はタッチパッド207の平面視の形状と同じ形状に形成されている。また、タッチパッド207の周囲には、タッチパッド207より上方に突出する壁部219が設けられている。シート6がタッチパッド207の上側に配置される場合には、壁部219の内側に配置される。タッチパッド207の後方には、ディスプレイ216が設けられている。すなわち、ディスプレイ216は、タッチパッド207の操作領域76(図2参照、後述)に隣接して設けられている。
図2〜図4を参照し、タッチパッド207の第二操作キー7及びシート6について説明する。図2〜図4の下側、上側、右側、左側を、シート6及びタッチパッド207の前側、後側、右側、左側と定義して説明する。図2〜図4のシート61〜63は、タッチパッド207の表面にシート6が配置された状態を示している。シート6には、種々の第一操作キー5が印刷によって描かれている。タッチパッド207には、図2〜図4の下側に示すように、所定の範囲で複数の第二操作キー7が設定されている。第一操作キー5は、タッチパッド207の第二操作キー7に対応して印刷によってシート6に描かれている。より詳細には、第一操作キー5は、タッチパッド207の第二操作キー7の機能に対応する模様が描かれたものである。ユーザは、シート6に描かれた第一操作キー5を押下することで、タッチパッド207に設定された第二操作キー7を操作することができる。
なお、入力装置1のフラッシュメモリ203には、シート6の種類毎にタッチパッド207に配置する第二操作キー7の位置(以下、操作位置という。)が登録されたシートデータテーブル9(図5〜図7参照)及び後述する管理者用の設定情報等が記憶されている。詳細は後述するが、ユーザは、シート6の共通部59(後述)に含まれる第一操作キー5を操作することで、対応する第二操作キー7を操作し、操作位置が登録されたシートデータテーブル9を選択する。入力装置1のCPU201は、選択されたシートデータテーブル9を使用して、タッチパッド207に第二操作キー7の操作位置を設定する(図10のS36、後述)。
図2〜図4に示すように、第一操作キー5は、カーソルキー51、OKキー54、ESCキー53、機能設定キー52、及び個別キー55を含む。カーソルキー51、OKキー54、ESCキー53、及び機能設定キー52は、共通部59に描かれている。共通部59は、シート6の上部に設けられている。このため、共通部59は、タッチパッド207の後側に設けられたディスプレイ216に隣接している。共通部59に描かれているカーソルキー51、OKキー54、ESCキー53、及び機能設定キー52は、複数のシート61〜63の間で同じ位置に設定されている。
カーソルキー51は、カーソル98(図11(A)参照)を移動させるキーである。カーソルキー51は、共通部59の左右方向の中央部に設けられている。カーソルキー51は、上キー511、下キー512、右キー513、左キー514を含む。機能設定キー52は、共通部59の左後部に設けられている。機能設定キー52は、種々の機能を設定するためのキーである。ESCキー53は、機能設定キー52の下側に設けられている。ESCキー53は、処理(例えば、図10に示すシート交換処理)を途中で中止する場合に操作されるキーである。OKキー54は、共通部59の右前部に設けられている。OKキー54は、印字の実行や、選択された機能の選択の決定操作等を行う場合に操作されるキーである。
詳細は後述するが、タッチパッド207上に配置されるシート6が交換される場合、共通部59に設けられているカーソルキー51、OKキー54、ESCキー53、及び機能設定キー52が操作され、タッチパッド207上の第二操作キー7の配置が変更される。以下の説明では、シート6の交換時に操作されるカーソルキー51、OKキー54、ESCキー53、及び機能設定キー52を交換キー50という場合がある。交換キー50は、シートを交換するシート交換処理(図10参照)の開始から終了までに操作される第一操作キー5である。共通部59は、交換キー50の全てが複数のシート61,62,63間でそれぞれ同じ位置に描かれた部位である。
共通部59の右後部には、種類記載部40が設けられている。種類記載部40は、ディスプレイ216に隣接して配置されている。種類記載部40は、シート6の種類の違いが識別可能に描かれた部位である。種類記載部40は、第一操作キー5には含まれない。このため、タッチパッド207には、種類記載部40に対応する第二操作キー7は設けられていない(図2〜図4参照)。シート61(図2参照)の名称を「B sheet」という。シート61の種類記載部40には、名称に対応するアルファベット「B」が描かれている。シート62(図3参照)の名称を「C sheet」という。シート62の種類記載部40には、名称に対応するアルファベット「C」が描かれている。シート64(図4参照)の名称を「D sheet」という。シート63の種類記載部40には、名称に対応するアルファベット「D」が描かれている。
個別キー55は、共通部59の前側に設けられている。図2に示すように、シート61の場合、個別キー55は、数字キー551、コンマキー561、ピリオドキー562、スペースキー563、管理キー564、及び虫眼鏡キー565を含む。数字キー551は、数字「0」〜「9」の10個設けられている。数字キー551には、数字「0」〜「9」が描かれている。以下の説明では、例えば、数字「1」の数字キー551を特定する場合、数字キー551「1」と記載する。
図3に示すように、シート62の場合、個別キー55は、番号キー552を含む。番号キー552は、番号「1」〜「28」に対応する28個設けられている。番号キー552には、番号「1」〜「28」が描かれている。以下の説明では、例えば、番号「1」の番号キー552を特定する場合、番号キー552「1」と記載する。
図4に示すように、シート63の場合、個別キー55は、シート61の個別キー55と同様の数字キー551、コンマキー561、ピリオドキー562、スペースキー563、及び虫眼鏡キー565を含む。但し、管理キー564(図2参照)は設けられていない。シート61は、管理者用のシートであり、シート63は、管理者以外のユーザが使用するシートである。詳細は後述するが、管理者用のシート61の管理キー564が操作されて、所定の操作がなされると、シート63の個別キー55の機能の変更、及び入力装置1を操作するためのパスワードの変更等を行うことができる。しかし、管理者用でないシート63では、管理キー564が使用できないので、個別キー55の機能の変更、及びパスワードの変更等を行うことができない。
タッチパッド207の操作領域76に設定される第二操作キー7について説明する。操作領域76は、タッチパッド207の表面全体に設定されている。以下の説明では、シート61の第一操作キー5の配置位置に対応する操作領域76上の位置(操作位置)に第二操作キー7が設定された状態を第一状態701という(図2参照)。また、シート62の第一操作キー5の配置位置に対応する操作位置に第二操作キー7が設定された状態を第二状態702という(図3参照)。また、シート63の第一操作キー5の配置位置に対応する操作位置に第二操作キー7が設定された状態を第三状態703という(図4参照)。第一、第二、第三状態701,702,703は、それぞれ、後述するシートデータテーブル91,92,93(図5〜図7参照)に登録されている操作位置に第二操作キー7が配置された状態である。
図2〜図4に示すように、第一、第二、第三状態701,702,703では、シート61,62,63の共通部59のカーソルキー51、OKキー54、ESCキー53、及び機能設定キー52に対応する第二操作キー7であるカーソルキー71、OKキー74、ESCキー73、及び機能設定キー72が配置されている。カーソルキー71は、シート61,62,63の上キー511、下キー512、右キー513、左キー514に対応する第二操作キー7である上キー711、下キー712、右キー713、左キー714を含む。以下の説明では、シート6の交換時に操作されるカーソルキー71、OKキー74、ESCキー73、及び機能設定キー72を交換キー70という。
図2に示すように、第一状態701では、シート61の個別キー55に対応する個別キー75が配置されている。第一状態701の個別キー75は、シート61の数字キー551、コンマキー561、ピリオドキー562、スペースキー563、管理キー564、及び虫眼鏡キー565に対応する数字キー751、コンマキー761、ピリオドキー762、スペースキー763、管理キー764、及び虫眼鏡キー765を含む。以下の説明では、例えば、数字「1」の数字キー751を特定する場合、数字キー751「1」と記載する。
図3に示すように、第二状態702の個別キー75は、シート62の番号キー552に対応する番号キー752を含む。以下の説明では、例えば、番号「1」の番号キー752を特定する場合、番号キー752「1」と記載する。図4に示すように、第三状態703の個別キー75は、第一状態701と同様の個別キー75が配置されている。ただし、管理キー764は配置されていない。
操作領域76の座標(X,Y)について説明する。操作領域76では、右方向がX軸の+方向(X方向)であるとし、下方向がY軸の+方向(Y方向)であるとする。図2〜図4に示すように、操作領域76の左上の座標は原点(0,0)である。操作領域76の右下の座標は、(70,100)である。すなわち、操作領域76は、(0,0)〜(70,100)の範囲である。
図5〜図7を参照し、シートデータテーブル9について説明する。シートデータテーブル9は、シート6の種類に応じた第一操作キー5の配置位置に対応する操作領域76上の操作位置と、操作位置が操作される場合に実行される機能とが、シートの種類ごとに設定されたデータテーブルである。シートデータテーブル9は、フラッシュメモリ203に記憶されている。図5〜図7に示すように、シートデータテーブル9には、第二操作キー7の名称、操作位置、及び機能が対応付けられて記憶されている。第二操作キー7の名称は、前述の第二操作キー7と同じである。操作位置は、第一操作キー5に対応する第二操作キー7の座標に設定されている。シート6の交換時に操作される交換キー70の操作位置は、複数のシートデータテーブル91〜93間で同じ位置に設定されている。
機能は、各第二操作キー7が操作された場合に実行される機能である。例えば、シート61の数字キー551「1」に対応する数字キー751「1」が操作されると、数字「1」がディスプレイ216に表示される。また、例えば、シート62の番号キー552「2」に対応する番号キー752「2」が操作されると、キャラクタ「Apple Pie」が印字された印字媒体451(図1参照)が作成される。
ディスプレイ216の表示について説明する。ディスプレイ216には種々の情報が表示される。例えば、図11(A)に示すように、文字及びカーソル98等が表示される。また、ディスプレイ216には、種類表示部97が設けられている。種類表示部97は、第二操作キー7の操作位置が設定される場合に使用されたシートデータテーブル9の違いが識別可能に表示されるディスプレイ216上の位置である。種類表示部97とシート6の種類記載部40とは互いに隣接している。操作領域76がシート61「B sheet」に対応するシートデータテーブル91(図5参照)が使用されて第一状態701に設定されている場合、種類表示部97にはアルファベット「B」が表示される(図2参照)。操作領域76がシート62「C sheet」に対応するシートデータテーブル92(図6参照)が使用されて第二状態702に設定されている場合、種類表示部97にはアルファベット「C」が表示される(図3参照)。操作領域76がシート63「D sheet」に対応するシートデータテーブル93(図7参照)が使用されて第三状態703に設定されている場合、種類表示部97にはアルファベット「D」が表示される(図4参照)。このため、対応するシート6が操作領域76上に配置された場合、図2〜図4に示すように、互いに隣接する種類表示部97と種類記載部40とに同じアルファベットが表示された状態となる。
図8を参照して、入力装置1の電気的構成を説明する。入力装置1は、入力装置1の制御を行うCPU201を備えている。CPU201は、ROM202、フラッシュメモリ203、RAM204、CGROM205、出力回路213、及び駆動回路209〜212に接続されている。
ROM202には、入力装置1のCPU201が実行する各種プログラム(例えば、図9のメイン処理のプログラム等)が記憶されている。フラッシュメモリ203には、種々のデータ(例えば、シートデータテーブル9(図5〜図7参照)等)が記憶される。RAM204には、種々の一時データが記憶される。CGROM205には、種々のキャラクタ(文字、数字、及び図形等)を印字媒体45に印字するための印字用のドットパターンデータが記憶されている。
駆動回路212は、タッチパッド207を駆動するための電子回路である。ユーザが、タッチパッド207上に配置されるシート6に描かれた第一操作キー5を操作(押下)すると、CPU201はタッチパッド207を介して操作された位置(座標)を検出する。これによって、CPU201は操作された第二操作キー7を特定する。駆動回路209は、サーマルヘッド217を駆動するための電子回路である。CPU201は、駆動回路209を介して、サーマルヘッド217を制御し、印字媒体45に印字を行うことができる。駆動回路210は、入力装置1の内部で巻回された印字媒体45を外部に搬送するためのテープ送りモータ214を駆動するための電子回路である。駆動回路211は、印字済みの印字媒体45を切断する移動刃(図示外)を動作させるカッターモータ215を駆動するための電子回路である。
図9を参照して、本発明のメイン処理について説明する。入力装置1の電源がオンされると、CPU201は、ROM202に記憶されているメイン処理のプログラムを読み出し、メイン処理を実行する。本実施形態では、シート61がタッチパッド207の操作位置上に配置されている場合にメイン処理が開始されたとする。なお、操作領域76には、シート61用の操作位置が設定されているとする。
図9に示すように、まず、機能設定キー72が操作されたか否かが判断される(S11)。機能設定キー72が操作されていない場合(S11:NO)、管理キー764が操作されたか否かが判断される(S12)。管理キー764が操作されていない場合(S12:NO)、機能設定キー72及び管理キー764以外の第二操作キー7(以下、「他の第二操作キー7」という。)が操作されたか否かが判断される(S13)。他の第二操作キー7が操作されていない場合(S13:NO)、処理はS11に戻る。
機能設定キー72が操作された場合(S11:NO)、例えば「シート6の交換」、「印刷濃度」、「印刷の向き」等の設定可能な機能の一覧がディスプレイ216に表示される(S14)。次いで、S14で表示された機能の一覧から、ユーザが設定しようとする機能が選択されたか否かが判断される(S15)。機能が選択されていない場合(S15:NO)、S15の処理が繰り返される。ユーザが機能を選択する場合、カーソルキー71が操作され、設定しようとする機能の上にカーソル98(図11(A)のカーソル98と同様のカーソル)が移動される。そして、OKキー74を操作して、機能を選択(決定)する。
機能が選択された場合(S15:YES)、S15で選択された機能が「シート6の交換」であるか否かが判断される(S16)。「シート6の交換」が選択された場合(S16:YES)、シート交換処理が行われる(S17)。シート交換処理を行う指示が入力される場合、S15で交換キー70(カーソルキー71及びOKキー74等)が操作され、シート6を交換する指示が入力されている。
図10を参照して、シート交換処理について説明する。シート交換処理は、シート6を交換するために、操作領域76に設定される第二操作キー7の操作位置を変更する処理である。以下の説明では、第一具体例と第二具体例とに分けて説明する。第一具体例は、シート61をタッチパッド207に配置した状態で、操作領域76を第一状態701(図2参照)から第二状態702(図3参照)に変更する操作を行い、最後にシート61をシート62に交換する例である(図11参照)。また、第二具体例は、最初にシート61をシート62に交換した後に、操作領域76を第一状態(図2参照)から第二状態(図3参照)に変更する例である(図12参照)。まず、第一具体例の場合について説明する。
図10に示すように、シート交換処理では、まず、設定可能なシート6の種類の一覧がディスプレイ216に表示される(S31)。本実施形態では、シートデータテーブル91,92,93(図5〜図7参照)の3つのシートデータテーブル9がフラッシュメモリ203に記憶されているとする。この場合、シート61「B sheet」、シート62「C sheet」、及びシート63「D sheet」の3つが設定可能である。よって、ディスプレイ216の表示が、図2の状態から、図11(A)に示す、「B sheet」、「C sheet」、及び「D sheet」がディスプレイ216に表示された状態に変化する。このとき、カーソル98は、現在の操作領域76に設定されている第一状態701に対応する「B sheet」に合わされている。
次いで、上キー711又は下キー712が操作されたか否かが判断される(S32)。操作されていない場合(S32:NO)、OKキー74が操作されたか否が判断される(S33)。OKキー74が操作されていない場合(S33:NO)、ESCキー73が操作されたか否かが判断される(S34)。ESCキー73が操作されていない場合(S34:NO)、処理はS32に戻る。
上キー711又は下キー712が操作された場合(S32:YES)、カーソル98が移動される(S35)。例えば、図11(A)に示す状態で下キー712が操作された場合(S32:YES)、図11(B)に示すようにカーソル98が下方向に移動され、カーソル98が「C sheet」に合わされた状態になる(S35)。次いで、処理はS32に戻る。
ユーザは、シート62「C sheet」に交換する場合、「C sheet」にカーソル98を合わせた状態(図11(B)参照)でOKキー74を操作する。すなわち、シート61からシート62に交換する指示を入力する。OKキー74が操作された場合(S33:YES)、第二操作キー7についての操作位置が操作領域76に設定される(S36)。S36では、フラッシュメモリ203に記憶されたシートデータテーブル91,92,93のうち、S32、S35、及びS33で選択されたシート62「C sheet」に対応するシートデータテーブル92(図7参照)が読み出される。そして、読み出されたシートデータテーブル92に登録されている第二操作キー7の操作位置が、操作領域76に設定される。これによって、図11(C)に示すように、操作領域76が第二状態702に設定される。
次いで、S36で操作位置が設定されたときに使用されたシートデータテーブル9の違いが識別可能にディスプレイ216の種類表示部97に表示される(S37)。第一具体例では、S36でシートデータテーブル92が使用され、第二操作キー7の操作位置が操作領域76に設定されている。そして、シートデータテーブル92は、シート62「B sheet」に対応するデータテーブルである。このため、図11(C)に示すように、ディスプレイ216の種類表示部97には、「C」と表示される。このため、ユーザは、操作領域76がシートデータテーブル92に対応する第二状態702に設定されたことを確認できる。次いで、シート交換処理が終了され、処理はメイン処理(図9参照)のS11に戻る。
ユーザがシート61をシート62に交換すると、図11(D)に示すように、シート62の第一操作キー5と第二状態702の操作領域76の第二操作キー7とが対応した状態となる。このとき、隣接する種類表示部97と種類記載部40とには、共に「C」が表示された状態となる。
なお、S34(図10参照)において、ESCキー73が操作された場合(S34:YES)、S31で表示されたシート61の種類の表示が消去される(S38)。次いで、処理はメイン処理(図9参照)に戻る。
次に、第二具体例について説明する。前述したように、第二具体例は、最初にシート61をシート62に交換した後に、操作領域76を第一状態(図2参照)から第二状態(図3参照)に変更する例である(図12参照)。第二具体例では、図2に示すように、シート61が操作領域76に配置され、操作領域76がシートデータテーブル91に対応した第一状態701に設定されているとする。まず、ユーザがシート61をシート62に交換すると、図12(A)に示すように、第一状態701の操作領域76上にシート62が配置された状態となる。この場合、シート62の個別キー55と、操作領域76の個別キー75とが対応していない状態である。しかし、共通部59に対応する第一操作キー5(交換キー50)は、シート61とシート62とで同じである。このため、第一状態701と第二状態702との間で、操作領域76に設定された交換キー70の位置が同じである。よって、ユーザはシート61,62の共通部59に対応する交換キー70を操作することができる。
機能設定キー72が操作された場合(S11:YES)、設定可能な機能の一覧がディスプレイ216に表示される(S14)。カーソルキー71及びOKキー74が操作され、「シート6の交換」が選択されると(S15:YES、及びS16:YES)、シート交換処理が実行される(S17)。図12(B)に示すように、「B sheet」、「C sheet」、及び「D sheet」がディスプレイ216に表示される(S31)。このとき、カーソル98は、操作領域76に設定されている第一状態701に対応する「B sheet」に合わされている。
次いで、例えば、図12(B)に示す状態で下キー712が操作された場合(S32:YES)、図12(C)に示すようにカーソル98が下方向に移動され、カーソル98が「C sheet」に合わされた状態になる(S35)。次いで、処理はS32に戻る。
ユーザは、「C sheet」にカーソル98を合わせた状態(図12(C)参照)でOKキー74を操作する。すなわち、シート6を交換する指示を入力する。OKキー74が操作された場合(S33:YES)、第二操作キー7の操作位置が操作領域76に設定される(S36)。これによって、図12(D)に示すように、シートデータテーブル92が使用され、操作領域76が第二状態702に設定される。
次いで、S36で操作位置が設定されたときに使用されたシートデータテーブル9の違いが識別可能にディスプレイ216の種類表示部97に表示される(S37)。これによって、図12(D)に示すように、ディスプレイ216の種類表示部97が、シート62「C sheet」のシートデータテーブル92に対応する「C」に変更される。次いで、シート交換処理が終了され、処理はメイン処理(図9参照)のS11に戻る。
上記の第一具体例及び第二具体例のようにして、シート6が交換される。本実施形態では、交換キー50の全てが複数のシート61,62,63間でそれぞれ同じ位置に描かれている。また、交換キー50に対応する操作領域76の交換キー50の操作位置が、複数のシートデータテーブル91,92,93間で同じ位置に設定されている。第一具体例及び第二具体例のように、ユーザは、シート61をシート62に交換する前後の両方で、入力装置1のCPU201に、交換後のシート62に対応するシートデータテーブル92に基づく第二操作キー7の操作位置を操作領域76に設定させることができる(S36)。このように、シートを交換する前後の両方で、シート交換処理(図10参照)を実行することができる。よって、ユーザの利便性が向上する。
また、複数のシート61,62,63の共通部59には、交換キー50が同じ位置で描かれているので、ユーザは、種類の異なるシート6を使用した場合でも、交換キー50を使用して同じ操作を行って、CPU201に第二操作キー7の操作位置を設定させることができる。このため、ユーザは、異なる種類のシート6使用した場合でも、交換キー50(交換キー70)を使用して同じ操作を行って、CPU201に操作位置を設定させることができる(図10参照)。よって、シート6の種類が異なる場合でも、ユーザはスムーズにシート6を交換する操作を行うことができる。
図9に示すように、「シート6の交換」が選択されていない場合(S16:NO)、S15で選択された機能の設定操作に対応する処理が行われる(S18)。例えば、「印刷濃度」及び「印刷の向き」等が設定される。次いで、処理はS11に戻る。
以下の説明では、管理者が管理者用の設定情報の設定変更を行う場合について説明する。図2に示すように、管理キー564が描かれた管理者用のシート61が操作領域76上に配置されているとする。また、操作領域76は第一状態701であるとする。
図9に示すように、管理キー764が操作された場合(S12:YES)、設定切替処理が実行される(S19)。図13を参照して設定切替処理について説明する。設定切替処理では、変更可能な管理者用の設定情報の一覧がディスプレイ216に表示される(S41)。これによって、入力装置1は、管理者用の設定情報の設定変更を受け付ける状態になる。変更可能な管理者用の設定情報とは、例えば、「入力装置1を操作可能にするパスワード」、「個別キー75の機能」等である。
次いで、上キー711又は下キー712が操作されたか否かが判断される(S42)。上キー711と下キー712とが操作されていない場合(S42:NO)、OKキー74が操作されたか否かが判断される(S43)。OKキー74が操作されていない場合(S43:NO)、ESCキー73が操作されたか否かが判断される(S44)。ESCキー73が操作されていない場合(S44:NO)、処理はS42に戻る。
ユーザはS41で表示される変更可能な管理者用の設定情報の一覧を参照し、上キー711又は下キー712でカーソル98を移動させ、変更可能な管理者用の設定情報のうちの1つをOKキー74で選択する。上キー711又は下キー712が操作された場合(S42:YES)、カーソル98が移動される(S45)。次いで、処理はS42に戻る。OKキー74が操作された場合(S43:YES)、S43の操作によって個別キー75の機能変更が選択されたか否かが判断される(S46)。個別キー75の機能変更が選択された場合(S46:YES)、ユーザによって機能を変更する個別キー75が操作されることで、機能を変更する個別キー75が選択されたか否かが判断される(S47)。
機能を変更する個別キー75が選択されていない場合(S47:NO)、S47が繰り返される。機能を変更する個別キー75が選択された場合(S47:YES)、変更する機能の設定操作がされたか否かが判断される(S48)。変更する機能の設定操作がされない場合(S48:NO)、S48が繰り返される。
例えば、S47で、個別キー75のうち、数字キー751「1」が操作されたとする(S47:YES)。シートデータテーブル91(図5参照)には、数字キー751「1」に対応付けて、数字「1」を表示する機能が対応付けられている。例えば、この機能を「Apple Pie」を印字する機能に設定する設定操作が行われたとする。この設定操作は、例えば、予めフラッシュメモリ203に記憶されている「Apple Pie」を印字する機能を含む各機能がディスプレイ216に一覧で表示され、カーソルキー71とOKキー54とで、「Apple Pie」を印字する機能が選択されることで行われる。
変更する機能の設定操作が行われた場合(S48:YES)、S47で選択された個別キー75の機能が、S48で設定操作された機能に変更される(S49)。これによって、例えば、管理者用のシート61についてのシートデータテーブル91(図5参照)の数字キー751の機能が数字「1」を表示する機能から、「Apple Pie」を印字する機能に変更される。
次いで、管理者用のシート61についてのシートデータテーブル91とは異なるシートデータテーブル93(図7参照)の機能が、S48で設定操作された機能に変更される(S50)。これによって、例えば、シート63についてのシートデータテーブル93の数字キー751「1」の機能が、「数字「1」を表示する機能」(図7参照)から、「「Apple Pie」を印字する機能」に変更される(図14参照)。次いで、設定切替処理が終了され、処理はメイン処理(図9参照)のS11に戻る。
S46において、個別キー75の機能変更が選択されていない場合(S46:NO)、S43で選択された変更可能な管理者用の設定情報について、新たな設定情報が取得されたか否かが判断される(S51)。新たな設定情報が取得されていない場合(S51:NO)、S51が繰り返される。例えば、S43で選択された変更可能な管理者用の設定情報が「入力装置1を操作可能にするパスワード」である場合、ユーザは、数字キー751を操作して数字を組み合わせた新たなパスワード(新たな設定情報)を入力し、OKキー74を操作する。この場合、新たな設定情報が取得されたと判断され(S51:YES)、S43で選択された変更可能な管理者用の設定情報が、S51で取得された新たな設定情報に変更され、変更後の管理者用の設定情報がフラッシュメモリ203に記憶される(S52)。これによって、例えば、変更後の管理者の設定情報のうちの「パスワード」が、S51で取得された新たなパスワードに変更される。次いで、設定切替処理が終了され、処理はメイン処理(図9参照)のS11に戻る。
ESCキー73が操作された場合(S44:YES)、S41で表示された変更可能な管理者用の設定情報の一覧が消去される(S53)。次いで、処理はメイン処理(図9参照)に戻る。
図9に示すように、他の第二操作キー7が操作された場合(S13:YES)、操作された第二操作キー7に対応する処理が実行される(S20)。例えば、数字キー751「3」が操作された場合(S13:YES)、数字「3」がディスプレイに表示される(S20)。
以上のように、本実施形態における処理が実行される。本実施形態では、S36で第二操作キー7の操作位置が設定される場合に使用されたシートデータテーブル9の違いが識別可能に表示される種類表示部97と、シート6の種類の違いが識別可能に描かれた種類記載部40とが互いに隣接している。このため、ユーザは、S36で第二操作キー7の操作位置が設定される場合に使用されたシートデータテーブル9と、シート6の種類とを容易に比較することができる。また、ユーザは、種類表示部97と種類記載部40とを参照し、シートデータテーブル9に対応したシート6が操作領域76に配置されているか否かを容易に判断することができる。
例えば、図11(C)に示す例では、種類表示部97の「C」と、種類記載部40の「B」とが異なる。この場合、シートデータテーブル92に対応したシート62が操作領域76に配置されていないことを容易に判断できる。このため、ユーザは、複数のシート6の中から、種類表示部97に表示された「C」に対応する「C」が種類記載部40に描かれているシート63を探し、操作領域76に配置することができる。そして、図11(D)に示すように、種類表示部97の「C」と、種類記載部40の「C」とが同じ場合、シートデータテーブル93に対応したシート63が操作領域76に配置されていることを容易に確認できる。
また、種類記載部40は共通部59に設けられている。そして、共通部59はディスプレイ216に隣接して設けられている。この場合、共通部59がディスプレイ216に隣接しているので、ディスプレイ216を参照しながら共通部59の第一操作キー5の操作を容易に行うことができる。よって、ユーザは、互いに隣接している種類表示部97と種類記載部40とを確認してシートデータテーブル9に対応したシート6が操作領域76に配置されているか否かを確認しながら、共通部59の第一操作キー5の操作を容易に行うことができる。
また、操作領域76には、管理者用の管理キー564を含むシート61が配置可能である(図2参照)。そして、S48及びS51(図13参照)が実行されることで、管理用の設定情報の変更が受け付けられる。管理者用の設定情報の変更が受け付けられた場合(S48:YES、及び、S51:YES)、変更後の管理者用の設定情報がフラッシュメモリ203に記憶される(S49及びS52)。このように、本実施形態では、管理者用のシート61を使用して、管理者用の設定情報を変更することができる。
また、S48が実行されることで、シートデータテーブル9の機能の変更が受け付けられる。そして、機能の変更が受け付けられた場合に(S48:YES)、管理者用のシート61(図2参照)についてのシートデータテーブル91とは異なるシートデータテーブル93の機能が変更される(S50、図7及び図14参照)。このように、管理者用のシート61を使用して機能を変更する操作を行うことで、シートデータテーブル93の機能を変更することができる。なお、シートデータテーブル93は、シート63についてのシートデータテーブル9である。シートデータテーブル93の機能が変更された場合、ユーザは、シート63を継続して使用してもよいし、機能が変更された後のシートデータテーブル93の機能に合わせて新たなシート6を作成して使用してもよい。
上記実施形態において、第一操作キー5が本発明の「操作キー」に相当する。タッチパッド207が本発明の「操作部材」に相当する。シートデータテーブル9が本発明の「シート種類情報」に相当する。フラッシュメモリ203が本発明の「記憶手段」に相当する。S36の処理を行うCPU201が本発明の「操作位置設定手段」に相当する。ディスプレイ216が本発明の「表示手段」に相当する。S37の処理を行うCPU201が本発明の「種類表示制御手段」に相当する。シート61が本発明の「管理用シート」に相当する。S48及びS51の処理を行うCPU201が本発明の「第一変更受付手段」に相当する。S49及びS52の処理を行うCPU201が本発明の「第一変更手段」に相当する。管理キー564が本発明の「管理キー」及び「機能変更キー」に相当する。S48の処理を行うCPU201が本発明の「第二変更受付手段」に相当する。S50の処理を行うCPU201が本発明の「第二変更手段」に相当する。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、種類記載部40が共通部59に含まれていたが、これに限定されない。例えば、共通部59のシート6の下部に設けられ、種類記載部40がディスプレイ216に隣接するシート6の上部に設けられてもよい。また、種類記載部40と種類表示部97とが設けられなくてもよい。入力装置1は印字を行う構成を備えていたが、印字を行う構成を備えていなくてもよい。
また、S50では、管理者用のシート61についてのシートデータテーブル91とは異なる1つのシートデータテーブル93の機能が変更されていたが、これに限定されない。例えば、互いに種類の異なる複数種類のシートデータテーブル9の機能が変更されてもよい。例えば、シートデータテーブル93(図7参照)の他に、シートデータテーブル93と比較して数字キー751「2」の機能が異なり、「「Hamburger」を印字する機能」に設定されているシートデータテーブル9(図示外、以下、他のシートデータテーブル9という。)がフラッシュメモリ203に記憶されているとする。そして、S47で数字キー751「1」が操作され(S47:YES)、数字「1」を表示する機能を、「Apple Pie」を印字する機能に設定する設定操作が行われたとする(S48:YES)。この場合、シートデータテーブル93と他のシートデータテーブル9との両方の数字キー751「1」の機能が数字「1」を表示する機能から、「Apple Pie」を印字する機能に変更される。また、複数種類のシートデータテーブル9のうち、ユーザによって選択されたシートデータテーブル9の機能が変更されてもよい。この場合、個別キー75の機能変更が選択された後に(S46:YES)、ユーザの操作によって複数種類のシートデータテーブル9の中から、機能を変更するシートデータテーブル9を選択する処理を追加してもよい。
また、S49において、管理者用のシート61についてのシートデータテーブル91の機能が変更されていたが、これに限定されない。管理者用のシート61についてのシートデータテーブル91は変更されず、S50において管理者用のシート61についてのシートデータテーブル91とは異なるシートデータテーブル9の機能が変更されてもよい。
種類表示部97は、S36で第二操作キー7の操作位置が設定される場合に使用されたシートデータテーブル9の違いが識別可能に表示されればよく、本実施形態のようにアルファベットを表示する場合に限定されない。また、種類記載部40は、シート6の種類の違いが識別可能に描かれればよく、本実施形態のようにアルファベットを表示する場合に限定されない。例えば、種類表示部97の位置を、S36で第二操作キー7の操作位置が設定される場合に使用されたシートデータテーブル9の違いに対応して変更することで、S36で第二操作キー7の操作位置が設定される場合に使用されたシートデータテーブル9の違いが識別可能に表示されてもよい。また、種類記載部40の位置を、シート6の種類の違いに対応して変更することで、シート6の種類の違いが識別可能に描かれていてもよい。
この変形例について図15を参照して説明する。図15に示すシート64,65,66は種類が異なる。そして、S36で第二操作キー7の操作位置が設定される場合に使用されたシートデータテーブル9が異なる。図15では、シート64,65,66の第一操作キー5の記載は省略している。シート64には左後部に種類記載部401が設けられ、上三角マーク411(▲)が描かれている。シート65には、後部中央部に種類記載部401が設けられ、上三角マーク412が描かれている。シート66には、右後部に種類記載部401が設けられ、上三角マーク413が描かれている。
S36でシート64に対応するシートデータテーブル9が使用されて第二操作キー7の操作位置が設定されると、下三角マーク961(▼)がディスプレイ216の左下部に設けられた種類表示部971に表示される(S37)。S36でシート65に対応するシートデータテーブル9が使用された第二操作キー7の操作位置が設定されると、下三角マーク962がディスプレイ216の下部中央に設けられた種類表示部971に表示される(S37)。S36でシート66に対応するシートデータテーブル9が使用された第二操作キー7の操作位置が設定されると、下三角マーク963がディスプレイ216の右下部に設けられた種類表示部971に表示される(S37)。
この例の場合、下三角マーク961,962,963が表示される種類表示部97は、上三角マーク411,412,413が描かれている種類記載部401と隣接している。このため、下三角マーク961,962,963のそれぞれが、上三角マーク411,412,413に隣接している場合、ユーザは、シートデータテーブル9に対応したシート6が操作領域76に配置されていることを容易に判断することができる。また、下三角マーク961,962,963のそれぞれが、上三角マーク411,412,413と隣接していない場合、ユーザは、シートデータテーブル9に対応したシート6が操作領域76に配置されていないことを容易に判断することができる。なお、例えば、上三角マーク411,412,413の代わりにアルファベット「B」、「C」、「D」が記載されていてもよい。また、例えば、下三角マーク961,962,963の代わりにアルファベット「B」、「C」、「D」が表示されてもよい。