JP5966257B2 - 貼付装置 - Google Patents
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Description
また、本発明の貼付装置は、所定情報をラベルに印字する発行手段と、前記発行手段で発行されたラベルを受け取り物品へ貼付する貼付手段と、前記発行手段および前記貼付手段を制御する制御手段と、を備え、前記貼付手段がラベルを商品表面に貼付した位置から前記ラベル発行手段が発行する次の商品へ貼付するラベルを受け取る位置までの移動時間と前記ラベル発行手段がラベルを発行するのに要する時間とに基づいて、前記制御手段は、前記発印字されるラベルの情報量に応じて、前記発行手段によるラベル発行の開始時間を遅らせることを特徴とする。
また、本発明の貼付装置は、前記制御手段は、前記発行手段がラベル発行に要する発行時間と、前記貼付手段がラベルの受け取りから貼付に要する移動時間と、に基づいて前記ラベル発行の開始時間を算出することを特徴とする。
また、本発明の貼付装置は、前記移動時間の開始時間から前記ラベル発行の開始時間までの時間は、前記移動時間から発行時間を減算し算出された時間であり、前記貼付手段が前記物品にラベルを貼付してからラベル発行を開始するまでの時間であることを特徴とする。
また、ラベル発行手段がラベルを発行するのに要する時間を求める算定手段としては、例えば、ラベル発行手段(ラベル発行装置)のラベル排出路にラベルを検出するセンサを設け、排出路を通過するラベルの先端部から後端部に亘るラベル長がこのセンサを過ぎる時間を計時して算出する方式、あるいは、前記ラベルプラテンローラにエンコーダを設け、前記エンコーダとセンサとを用いて、前記センサがラベルを検出した間のパルスカウントにより時間を算出する方式、あるいは、前記印字するラベルのラベル長と印字スピードとからラベル発行に要する時間を算出する方式、あるいは、前記ラベル発行手段の発行にともなうエンコーダのカウント値やラベルサイズに応じたテーブルより発行に要する時間を取得するなど、何れでも良い。
前記制御手段は、前記算定した貼付手段の移動時間から、前記ラベル発行手段の発行所要時間を減算して算出、或いは、前記貼付手段の移動時間を算出する算定手段の算出値に、ラベル発行所要時間毎に定めた定数(テーブル値)を乗算して算出する、あるいは、ラベル貼付手段の移動時間とラベル発行に要する時間とからなるテーブルよりラベル貼付手段とラベル発行手段とを同期させるタイミング(時間)を取得する等、何れでもよい。
また、本発明に係る貼付装置は、ラベル発行手段が発行したラベルを保持するラベル保持部を備えても、或いは備えなくてもよい。
また、ラベル発行完了のタイミングを、貼付手段がラベルを受け取る位置に到着するタイミングと同期させたので、発行されたラベルが貼付手段の到着を待つ待機時間を考慮する必要はなくなる。従って、従来必要とされていたラベル保持部は無くてもよく、たとえ設けられている場合であっても、ラベル保持部の幅をラベルサイズに合わせてオペレータが調整し直す手間や操作の必要がなく、調整し忘れによる影響を受けることもない。
そして、ラベル発行手段から発行されるラベルは、発行口より下流側に配置されたラベル保持部に待機保持され、そのラベル保持部に待機するラベルは貼付手段によって吸着保持され、貼付手段が包装物の略直上位置まで移動して該ラベルを包装物に貼付する。
前記最初に発行されるラベルを吸着保持する貼付手段は、原点位置(初期位置)からラベル保持部の直上位置に水平移動し、その位置から垂直下方に移動してラベルを吸着し、吸着後、演算処理された包装物(包装済み商品)Wへラベルを貼付する貼付位置(包装物の直上位置)へ水平移動し、その位置より垂直下方に降下してラベルを包装物の表面に貼付する。
前記貼付手段が次のラベルを受け取る位置まで移動するのに要する時間Tは、図1に示すように、包装物にラベルを貼付した時点から所定の高さ位置までの距離(D1)を上昇するのに要する時間T1と、その高さ位置からラベル保持部の真上位置までの距離(D2)を水平移動するのに要する時間T2と、ラベル保持部の真上位置からラベル保持部までの距離(D3)を下降するのに要する時間T3、の合計時間[T1+T2+T3]となる。所謂、前記貼付手段がラベル保持部で保持するラベルを受け取った位置より包装物にラベルを貼付した位置まで移動した往路を逆に辿る復路の時間となる。
前記方法は、減算で算出された時間だけラベル発行手段の発行タイミングを遅らせ、それによって貼付手段の到達と、ラベルの発行が同じタイミングとなるようにしたが、逆に貼付手段の移動時間Tを、速度を上げてラベル発行手段の発行所要時間TPと同じにすることで、貼付手段の到達と、ラベルの発行を同じタイミングにすることができる。
例えば、貼付手段がラベル貼付後、次のラベルを受け取る位置まで移動するのに要する時間T[T1+T2+T3]×定数によって算出することができる。
前記定数は、ラベル発行手段のラベル発行に要する所要時間毎に定められたテーブル値で、ラベルサイズに合わせて設定されている。
図1は、ラベル発行装置(ラベル発行手段)及びラベル貼付手段(アプリケータ)をストレッチ包装機に組み込んだ状態を示す正面図で、図中、Aはストレッチ包装機で、商品Wが搬入されると、その商品Wをストレッチフィルムで自動的に包装を行い、排出路に包装済みの商品、即ち包装物Wを排出する。そして、そのストレッチ包装機Aで包装を完了した包装物Wが排出される排出路の近傍にラベル発行装置B1とラベル貼付手段(アプリケータ)B2が配置され、包装物Wにラベルを貼付し得るようになっている。
そして、上記構成部材はケース6に収容され、そのケース6における剥離部材4の前方下流側には該剥離部材4で剥離されたラベル1b’を送出するラベル発行口7が開設され、そのラベル発行口7の前方には送出されたラベル1b’をラベル貼付手段(アプリケータ)B2のラベル吸着部が吸着保持するまで待機保持するラベル保持体8が配置され、該ラベル保持体8の下方には前記ラベル1b’をラベル保持体8の下面に当接させる保持手段9が設けられている。
前記取付枠10は、図3及び図4に示すように、金属板を側面視略L字形に屈曲形成して構成され、その取付枠10の垂直片10aがラベル発行装置B1のケース6に開設したラベル発行口7より上方位置に止ネジ11で固定され、前記垂直片10aの下端に連設された水平片10bにラベル保持体8がラベル1b’の繰り出し方向に向けて略水平状に突出支持されている。
一対の平行枠12aと12bとの間隔は、該平行枠12a,12bの下面に当接保持され、その平行枠12aと12bとの間に露出するラベルの貼付面とは反対側の面(印字面)に少なくともラベル貼付手段(アプリケータ)B2のラベル吸着部17が密着し得る間隔とする。
尚、空気吹き出し装置16は、送風ファンを底板6’上に載置して構成する形態に限らず、吐出空気の発生源を該当箇所以外の場所に配置し、その発生源にホース等を接続して構成してもよい。
前記移動距離は、図2に示すD1+D2+D3であるが、距離D3は不変で一定である。距離D1はラベルを貼付する包装物(包装済み商品)Wの高さによって変化し、距離D2は包装物(包装済み商品)Wへのラベル貼付位置であって、包装物(包装済み商品)Wのサイズ(横幅寸法:X’)とラベルサイズ(ラベル幅:LH)及び包装物(包装済み商品)Wの左右各側端からラベル貼付位置までの距離(トレイ余白:Δα)により変化する。前記距離D2は、前記ラベル貼付手段(アプリケータ)B2の水平移動量(S)として、S={X’/2−(Δα+LH/2)}−Z の計算式により演算処理される。前記計算式で用いられる符号各部は寸法であり、Zはラベル保持部に位置する貼付手段のラベル吸着面中心から包装物(包装済み商品)Wの搬送部中心までの距離、LHはラベルの横寸法で、包装対象の商品の品番が設定記憶された商品ファイルにラベルフォーマット番号が関連付けて記憶されている場合は、そのフォーマット番号によってラベルフォーマットが読出されてラベルサイズ(縦の長さ:LV、横の長さ:LH)を得ることができる。Δαは包装物(包装済み商品)Wの左右各側端からラベル貼付位置までの距離(一定値)、X’は、前記包装物(包装済み商品)Wの品番が設定記憶された商品ファイルにトレイ番号が記憶されている場合、そのトレイ番号に対応するトレイファイルを読出し、そのトレイファイルに設定されているトレイのサイズデータ(X’:横寸法,Y’:縦寸法,H’:高さ寸法)等を得ることができ、読出したX’:横寸法を用いて演算処理がなされる。また、包装物(包装済み商品)Wの高さ寸法は、商品Wがストレッチ包装機Aに搬入される時点で該商品の横幅寸法、奥行き寸法、及び重量等と一緒に計測されるため、前記距離D1は、商品搬送面から貼付手段が取り付けられた所定高さまでの寸法(一定)−商品高さ寸法(計測寸法)により算出される。前記距離D2は、前記算出された水平移動量(S)である。従って、商品Wが変わるごとに距離D1、D2が変化し、貼付するラベルの大きさが変わると距離D2が変化するので、それにより前記時間Tも変化する。また、前記包装物(包装済み商品)Wの形状によって貼付するラベルを所定角度回転させる(例えば、正対視30度あるは45度等にラベルを回転させたまま貼付する)場合には、回転させたラベルの隅部がトレイ端部よりはみ出し貼付されてしまうので前記トレイ余白寸法(Δα)を余分に多く設ける調整余白(Δβ)が必要であるため、ラベルを回転させて貼付する場合には、前記水平移動量(S)の計算式に更に調整余白(Δβ)を加算し、S={X’/2−(Δα+Δβ+LH/2)}−Z となるため前記時間Tも変化することになる。前記ラベル貼付手段(アプリケータ)B2が吸着保持したラベルを包装物(包装済み商品)Wに貼付した時点から次の包装物(包装済み商品)Wに貼付するラベルを受け取るために、前記ラベル保持体8の位置まで移動するのに要する時間は、時間T={(距離D1+距離D2+距離D3)/ラベル吸着部17の移動速度(速さ)}の計算式により算出する。尚、前記距離D1、距離D2、距離D3各々の移動に要する時間(T1、T2、T3)をそれぞれ算出し加算する方法であってもよい。また、前記貼付手段を上下左右へ動作させる駆動部にエンコーダを組付け、このエンコーダが前記貼付手段のラベル受け取りから貼付するまでに検出したパルスカウントにより時間Tを算出する方式など、何れでも良い。
前記RAM20は、CPU18がROM19の制御プログラムを実行する場合に用いる各種レジスタ、フラグ等のエリアと、商品毎に予め各種データが記憶されたプリセットデータエリアとを備えている。
前記プリセットデータエリアには、包装物(品番)Wに対応して、値段計算及びラベル印字用のデータである「品番」、「品名」、「単価」、「バーコード」、「ラベルフォーマット番号」、「トレイ番号」等の各種商品情報が記憶された商品ファイル、ラベル印字のフォーマットが定義されたラベルフォーマットファイル、商品を収納するトレイのサイズデータ(横寸法,縦寸法,高さ寸法等)が定義されたトレイファイル等が記憶されている。
更新用のインターフェース回路(INF)22は、ストレッチ包装機Aの包装機構制御部(図示省略)と各種データ、指令の更新を行うための回路である。
印字部23は、CPU18の指令に基づいてラベル用紙に品名、値段、単価、バーコード等の印字を行い、台紙から剥離してラベルを発行する。
ラベル吸着部17を移動させる駆動回路24は、該ラベル吸着部17を水平方向(包装物の搬送方向と直行する方向:区間D2の移動)に移動させる水平モータ(ステッピングモータ)、及び該ラベル吸着部17を上下方向(区間D1、D3の移動)に移動させる上下モータ(ステッピングモータ)を駆動する回路である。
ラベル貼付センサ25は、ラベルが包装物(包装済み商品)Wに貼付されたことを検知するもので、ラベル吸着部の吸着面が包装物(包装済み商品)Wに当接されたことを検出するセンサで、ラベル吸着部に上側方向の力が一定以上加わったことにより検出している。
商品検出センサ26は、ラベル貼付位置における包装物(包装済み商品)Wの有無を検出してラベル貼付のための信号を発生するもので、包装物(包装済み商品)Wがラベル貼付場所へ位置した場合、その旨をCPU18に出力する。
前記ラベル発行のタイミング(時)は、前記時間Tから前記時間PTを減算することで算出される。即ち、T−PT=ラベル発行のタイミングとなる。例えば、T=2秒、PT=1秒である場合、T−PT=2−1=1秒(同期時間)となる。従って、ラベル発行装置B1は次のラベル発行を、ラベル貼付手段(アプリケータ)B2のラベル吸着部17が包装物(包装済み商品)Wにラベルを貼付した時点(ラベル貼付センサの信号出力)から1秒経過後に開始することで、ラベル保持体8にラベルが繰り出されるタイミングでラベル貼付手段のラベル吸着部17がラベル保持体上に到達する。それにより、発行されたラベルはラベル保持体上でラベル吸着部の到着を待つ待機時間は無く、よって、待機中にラベルの姿勢、向き等が変化するといったことはなくなり、ラベル吸着部によるラベル受け取りミスの発生を解消できる。前記同期時間の処理は、ラベル貼付手段(アプリケータ)B2のラベル吸着部17が包装物(包装済み商品)Wにラベルを貼付した時点(ラベル貼付センサの信号出力)から前記同期時間の加算計時を開始し、前記同期時間に達したタイミング、或いは、ラベル貼付手段(アプリケータ)B2のラベル吸着部17が包装物(包装済み商品)Wにラベルを貼付した時点(ラベル貼付センサの信号出力)から前記同期時間の減算計時を開始し、前記同期時間が零になったタイミングの何れでもよい。
(1)実施の形態では、ラベル発行装置(ラベル発行手段)におけるラベル発行のタイミングの算出を、ラベル貼付手段の移動所要時間Tから、ラベル発行装置におけるラベル発行の所要時間PTを減算して算出する方式を説明したが、これに限らず、例えば、乗算による算出方式等であってもよい。
その乗算による算出方法は、ラベル貼付手段の移動所要時間Tに、ラベル発行所要時間毎に定められたテーブル値(ラベルサイズに合わせて設定した定数)を掛けて算出する。
(2)実施の形態では、ラベル保持体を2本の平行な枠で構成した例を示したが、これに限定されない。
(3)実施の形態では、ラベル貼付手段の移動時間とラベル発行手段のラベル発行に要する時間により同期時間を算出しているがこれに限らず、例えば、各部の位置をセンサとエンコーダで検出するようにした場合は、エンコーダが検出したパルスカウントのカウント値を用いて同期時間を算出して、ラベル発行完了と発行されたラベルの受け取りとを同期させるようにしても良い。尚、パルスカウントのみを用いて同期時間を算出する場合には、検出されたパルスカウントを何れか一方に合わせる(例えば、ラベル発行手段の検出したパルスカウントにラベル貼付手段側のパルスレンジを合わせる)などして同じ検波(波形)とする必要がある。
(4)実施の形態では、ラベル貼付手段の移動時間Tを距離÷速さで算出しているがこれに限らず、例えば、前記貼付手段がラベル保持部で保持するラベルを受け取った位置より包装物Wへのラベル貼付位置まで移動する間を貼付動作と共に計時し、この計時した時間を前記貼付手段が包装済み商品(包装物)Wへラベル貼付した位置より次の商品に貼付するラベルを受け取る位置まで移動するのに要する時間(時間T)として同期時間を算出するようにしてもよい。
(5)実施の形態では、ラベル貼付手段の移動時間やラベル発行手段がラベル発行に要する時間及びタイミングを算出して求めているがこれに限らず、例えば、ラベル貼付手段の移動時間は、ラベル貼付手段の移動にともなうエンコーダのカウント値や移動距離に応じたテーブルより移動時間を取得する方式、前記ラベルを発行するのに要する時間は、ラベル発行手段の発行にともなうエンコーダのカウント値やラベルサイズに応じたテーブルより発行に要する時間を取得する方式、ラベル貼付手段の移動時間とラベル発行に要する時間とからなるテーブルよりラベル貼付手段とラベル発行手段とを同期させるタイミング(時間)を取得する等、テーブルより取得する方式であってもよい。
C…制御部 W…包装物
T…ラベル貼付手段の移動所要時間 PT…ラベル発行の所要時間
8…ラベル保持体 17…ラベル吸着部
Claims (4)
- ラベルを発行する発行手段と、
前記発行手段で発行されたラベルを受け取り物品へ貼付する貼付手段と、
前記発行手段および前記貼付手段を制御する制御手段と、を備え、
前記貼付手段がラベルを商品表面に貼付した位置から前記ラベル発行手段が発行する次の商品へ貼付するラベルを受け取る位置までの移動時間と前記ラベル発行手段がラベルを発行するのに要する時間とに基づいて、
前記制御手段は、前記発行されるラベルサイズに応じて、前記発行手段によるラベル発行の開始時間を遅らせる
ことを特徴とする貼付装置。 - 所定情報をラベルに印字する発行手段と、
前記発行手段で発行されたラベルを受け取り物品へ貼付する貼付手段と、
前記発行手段および前記貼付手段を制御する制御手段と、を備え、
前記貼付手段がラベルを商品表面に貼付した位置から前記ラベル発行手段が発行する次の商品へ貼付するラベルを受け取る位置までの移動時間と前記ラベル発行手段がラベルを発行するのに要する時間とに基づいて、
前記制御手段は、前記発行されるラベルの情報量に応じて、前記発行手段によるラベル発行の開始時間を遅らせる
ことを特徴とする貼付装置。 - 前記制御手段は、前記発行手段がラベル発行に要する発行時間と、前記貼付手段がラベルの受け取りから貼付に要する移動時間と、に基づいて前記ラベル発行の開始時間を算出する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の貼付装置。 - 前記移動時間の開始時間から前記ラベル発行の開始時間までの時間は、前記移動時間から発行時間を減算し算出された時間であり、
前記貼付手段が前記物品にラベルを貼付してからラベル発行を開始するまでの時間である
ことを特徴とする請求項3に記載の貼付装置。
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