JP5964878B2 - 警報器 - Google Patents

警報器 Download PDF

Info

Publication number
JP5964878B2
JP5964878B2 JP2014064907A JP2014064907A JP5964878B2 JP 5964878 B2 JP5964878 B2 JP 5964878B2 JP 2014064907 A JP2014064907 A JP 2014064907A JP 2014064907 A JP2014064907 A JP 2014064907A JP 5964878 B2 JP5964878 B2 JP 5964878B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alarm
unit
volume
notification
failure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014064907A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014139828A (ja
Inventor
拡 西崎
拡 西崎
浅野 功
功 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hochiki Corp filed Critical Hochiki Corp
Priority to JP2014064907A priority Critical patent/JP5964878B2/ja
Publication of JP2014139828A publication Critical patent/JP2014139828A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5964878B2 publication Critical patent/JP5964878B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、一般住宅等に設置され火災を監視して警報する、電池駆動式の警報器に関する。
従来、住宅における火災やガス漏れなどの異常(異状)を検知して警報する警報器が普及している。このうち、住宅用災警報器を住警器と言う。
このような住警器にあっては、センサ部と警報部を一体に備え、センサ部の信号から火災を検知すると警報部で火災警報を出すようにしており、住警器単体で火災監視(火災検知)と警報出力ができることから、設置が簡単でコスト的にも安価であり、一般住宅での設置義務化に伴い広く普及している。
従来の住警器で火災を検知した場合には、例えば「ウーウー 火事です 火事です」といった警報音を出力するようにしている。ここで前半の「ウーウー」はスイープ音と呼ばれ、2〜3KHzといった聞き取りやすい範囲で周波数を時間に対し直線的に変化させている。
このようなスイープ音と音声メッセージから構成された警報音の出力は、1チップCPUとして知られたプロセッサのROMに音声データを記憶して準備し、この音声データをROMから読み出してPWMパルス(パルス幅変調パルス)に変換し、PWMパルスを外部回路として設けたローパスフィルタを通して音声信号波形に変換し、同じく外部回路として設けた音声アンプで増幅した後にスピーカから出力させている。
このように音声データをPWMパルスに変換して警報音を出力するPWM変換方法は、音声データをアナログ変換する高価なAD変換器を必要とせず、低コストで音声出力を行うことができる。
また、近年、住警器の低消費電力化が推し進められた結果、電池寿命が例えば10年以上といった長寿命が保証されており、その間、電池交換は不要である。長期間使用して電池寿命に近づき、電池電圧(残り容量)の低下が検出されると、電池切れ予告警報を出力報知して電池交換を促すようにしている。電池切れ予告警報は、例えば「ピッピッピッ 電池切れです」といった警報メッセージや表示ランプの一時的な点灯といった同じ警報を所定時間毎に繰り返すようにしている。
更に、住警器には点検機能が設けられ、通常の監視状態で警報停止スイッチを操作すると、センサや検出回路等の故障の有無を判別する自己点検が実行され、異常がなければ、例えば「正常です」といった内容を含む音声メッセージを出力し、もし故障を検出していれば「ピッ 故障です」といった音声メッセージを出力し、これを所定時間毎に繰り返すようにしている。
特開2005−44317号公報 特開2004−54356号公報 特開2010−49604号公報 特開平9−128670号公報 特開昭61−185005号公報
しかしながら、このような従来の住警器にあっては、火災を検知した時に出力するピーク警報音量として規格上定められたレベルを確保するように音声アンプの増幅利得を設定しているが、電池電圧の低下やセンサ故障など所定の障害を示す報知音量についても火災を検知した場合と同じレベルとしており、報知内容を確実に知らせることができるメリットもあるが、一方で、必要以上の音量となっており、障害を示す報知に要する電池消耗のため、電池寿命を伸長することが難しくなるという問題がある。
また電池電圧低下を示す警報音は、略同じ音量で所定時間毎に繰り返すようにしており、障害を判定した直後は利用者に確実に知らせるために充分な音量で良いが、障害判定からの経過時間が長くなってくると、利用者が既に障害状態であることを知っている場合が多くなることから、同じ音量で繰り返していると煩わしく感じられるという問題がある。
また火災を検知した時に出力する警報音量はそのピークが規格を満たす所定の大音量による報知を行うこととなり、突然に大音量の報知を始めると、利用者を驚かせ、落ち着いた避難行動ができなくなる恐れもある。
本発明は、火災等の異常や障害を示す出力音響の音量を状況に応じて適切に制御可能な警報器を提供することを目的とする。
本発明は、
電池によって動作し、
監視エリアの物理的現象を検出して検出信号を出力するセンサ部と、
報知音を出力する報知部と、
検出信号に基づいて監視エリアの異常を検知した場合に報知部から異常を示す報知音を出力させ、自己の障害を検知した場合に報知部から障害を示す報知音を出力させる警報処理部と、
を備えた警報器に於いて、
音響信号を増幅して報知部に出力する増幅部と、
増幅部の利得を制御する利得制御部と、
利得制御部に利得制御を指示する音量制御部と、
を設け、
警報処理部は、障害を示す報知音として音声メッセージが複数回連続する障害警報を所定時間毎に報知部から出力させ、
音量制御部は、障害警報のうち、初回の音声メッセージは所定値以上の音量、2回目以降の音声メッセージは当該所定値未満の音量となるように、利得制御部に利得制御を指示することを特徴とする。
ここで音量制御部は、所定時間毎に出力する障害警報が最初の出力時より小さい音量となるように、利得制御部に利得制御を指示する。

本発明によれば、火災をはじめとする異常を示す報知音量に対する音量を大きくし、所定の障害を示す報知音量を火災の報知音響の音量よりも小さくすることにより、報知内容の緊急度や重要度に応じた適切な音量による報知ができる。
また、本発明は、センサ部からの検出信号に基づき警報処理部で異常を検知した場合に、その報知に係る報知音響中の初期部分の音量を、それ以降の音量に比べて小さくするので、小さい音から報知を始め、その後に規格を満たす所定の大音量による報知を行うこととなり、利用者を驚かせることがなく、落ち着いて、且つ確実に異常に気づいて避難してもらうことができる。
更に、本発明は、増幅部及び利得制御部はプロセッサに内蔵されたアナログ回路で構成することにより次の効果が得られる。
従来の警報器で音量を変化させて警報音を出力しようとする場合、異なる音量となる複数の音声データをROMに記憶するか、またROMに記憶した単一の音声データに基づきPWMパルスのオンデューティ幅の異なるデータをプロセッサ内で作成する必要があり、音声データのデータ量が多くなるため、記憶容量の大きなROMを使用しなければならず、そのため例えばコストアップになり、また音量調整のためのPWMパルスの生成についてのプロセッサの処理負担が増加するといった問題がある。
この問題を解決するためには外部回路として設けている音声アンプを利得制御回路付きとしてプロセッサから利得制御を指示すれば良いが、利得制御付きの音声アンプは回路構成が複雑で部品点数も増えるためコストアップとなり、また回路配置スペースも増加し、部品特性のばらつきや部品実装に伴う品質管理項目が増え、更に、プロセッサに、利得制御信号を外部出力するためのポートレジスタ及びDA変換ポートなどの外部インタフェースが必要となり、充分な解決とはならない問題がある。
これに対し本発明にあっては、増幅部及び利得制御部を構成するアナログ回路をプロセッサに内蔵したため、利得制御機能付きの音声増幅回路をプロセッサの外部回路として設ける必要がなく、コスト及び回路配置スペースの低減を図ることができ、部品特性のばらつきや部品実装に伴う品質管理項目の増加も抑制することができる。また増幅部及び利得制御部がプロセッサに内蔵されているため、外部インタフェースを使用したコマンド実行によらず、CPUによる命令実行で直接的な利得制御が簡単且つ容易にでき、その結果、CPUの処理負担を増加させることなく、前述したような様々できめ細かな音量制御が実現でき、警報器のトータル的な性能向上に大きく寄与できる。
本発明による住警器の外観を示した説明図 本発明による住警器の実施形態を示したブロック図 図2の住警器における電池電圧の低下に対する利得制御による音量変化を説明するタイムチャート 電池電圧の低下に対し音声増幅の利得が一定の場合の音量変化を示したタイムチャート 図2の実施形態における監視処理を示したフローチャート
図1は本発明による警報器としての住警器を例にとってその外観を示した説明図であり、図1(A)に正面図を、図1(B)に側面図を示している。
図1において、本実施形態の住警器10の筐体はカバー12と本体14で構成されている。カバー12は中央に突出部を設け、その周囲に複数の煙流入口を開口し、更にその内部には検煙部16が配置され、火災による煙が所定濃度に達したときに火災を検知するようにしている。
カバー12に設けた検煙部16の左下側には音響孔18が設けられ、この背後にブザーやスピーカを内蔵し、音声メッセージ等による報知音響を出力できるようにしている。検煙部16の下側には警報停止スイッチ20が設けられている。
警報停止スイッチ20は、半透明部材で形成されたスイッチカバーと、スイッチカバーの内部に配置されたタクトスイッチ(図示せず)とで構成されている。スイッチカバー内部のタクトスイッチ近傍には、点線で示すように警報表示を行うLED22が配置されており、LED22が点灯、点滅、明滅作動すると、警報停止スイッチ20のスイッチカバーの部分を透過してLED22の作動状態が外部から分かるようにしている。
警報停止スイッチ20は、操作時における住警器10の動作状態に応じて警報停止スイッチ及び点検スイッチとして機能する。
例えば住警器10の火災報知を行っている時に警報停止スイッチ20を操作すると当該警報を停止する警報停止スイッチとして機能する。また、住警器10の通常監視状態で警報停止スイッチ20を操作すると、所定の点検動作を実行して点検結果を音声メッセージにより出力する。即ちこのとき警報停止スイッチ20は点検スイッチとして機能する。
また本体14の裏側上部には略中央部に挿通孔を有する取付フック15が設けられており、設置する部屋の壁面等にビスなどをねじ込み、この取付フック15の挿通孔をビスに通して引っ掛けることで、壁面等に住警器10を所謂壁掛け状に固定設置することができる。
なお図1の住警器10にあっては、検煙部16を備え、火災による煙を検出する住警器を例に取っているが、これ以外に火災による熱を検出するサーミスタ等の温度検出素子を備えた住警器や火災に伴うその他の物理現象を検出して火災を検知する住警器、火災以外にガス漏れを検知する警報器、侵入者や地震その他の異常を検知する各種の警報器、これらを組み合わせて成る警報器についても、本発明の対象に含まれる。
図2は図1に示した住警器の実施形態を示したブロック図である。図2において、住警器10はワンチップCPUとして知られたプロセッサ24を備え、プロセッサ24に対してはセンサ部26、操作部28、電池電圧検出部30、報知部32及び電池34を設けている。
センサ部26には、監視エリアの煙を検出して信号を出力する検煙部16を設けている。上述の通り、センサ部26には検煙部16に代えて、火災による温度を検出するサーミスタ等の温度検出素子や、火災に伴うその他の物理現象変化を検出する各種素子を設けてもよい。
操作部28には警報停止スイッチ20が設けられている。警報停止スイッチ20は前述のように、その時の住警器10の動作状態に応じて、警報停止(を指示する)スイッチ又は点検(を指示する)スイッチとして機能する。
電池電圧検出部30は電池34の出力電圧即ち電源供給電圧を検出する。電池電圧30の検出は例えばスピーカ32に火災検知時と同等の報知音量出力となる音声信号に相当するパルス信号(直流間欠信号)を供給して電池34に負荷をかけた状態での電池電圧を検出する。なお、スピーカ32ではなくダミー抵抗を疑似負荷として接続した状態での電池電圧を検出しても良い。
報知部32には報知音を出力するスピーカ36と警報表示を行うLED22が設けられている。スピーカ36は、プロセッサ24のスピース出力端子60a,60bに接続されており、音響信号の増幅は後の説明で明らかにするプロセッサ内蔵回路により行われる。LED22は点滅や明滅、点灯などにより、火災などの異常その他を表示報知する。なお、スピーカ36に代えて、ブザー等を用いても良い。またLED22に代え、2色LEDや液晶表示器等を設けても良い。もちろん、LEDと液晶表示器等を併設しても良い。
電池34は、例えば所定セル数のリチウム電池やアルカリ乾電池を使用しており、電池容量としては住警器10における回路部全体の低消費電力化により、例えば10年の電池寿命を保証するものとしている。
なお、プロセッサ24に対しては図示しない移報回路部も設けられており、移報回路部は例えば火災検知時に、他の機器に火災検知を示す移報信号を出力して連動動作を行わせるもので、移報信号は例えば無電圧接点開閉信号等である。
プロセッサ24には住警器10の各種処理をプログラム制御により実行するためのデジタル回路部と音声増幅を行うためのアナログ回路部が設けられている。
デジタル回路部としてはCPU38が設けられ、CPU38からのバス40に、制御ロジック42、ROM44、RAM46、AD変換ポート48,52、入力ポート50、PWM出力ポート54、出力ポート56を接続している。ROM44にはCPU38の動作に必要なプログラムや各種のデータ等が格納されており、適宜読み出されて実行、利用される。なお、制御ロジック42はCPU38の制御処理に伴うバス制御などの各種のハードウェア機能を実現する。
AD変換ポート48にはセンサ部26が接続され、AD変換ポート52には電池電圧低下検出部30が接続され、入力ポート50には操作部28が接続され、PWM出力ポート54には外部回路としてローパスフィルタ66が接続され、出力ポート56にはLED22が接続されている。
アナログ回路部としては、増幅部62と利得制御部64が設けられる。増幅部62はCPU38の命令による利得制御部64の制御により、音響信号増幅度(利得G)を多段階に切り替えて報知部22のスピーカ36を駆動する。増幅部62と利得制御部64はプロセッサ24内で上記の機能を実行可能なものであれば、公知の各種回路を適用することができる。
増幅部62の入力は入力抵抗Riを介して入力端子58に接続されている。スピーカ56から出力される報知音の音声データはROM44に記憶されている。RAM44に記憶した音声データは所定の音声メッセージの音声信号の振幅を一定周期でサンプリングしてAD変換した振幅データであり、CPU38は音声データをROM44から読み出した後に振幅値に応じてオンデューティが変化するPWMパルスに変換し、PWM出力ポート54から外部回路として設けてローパスフィルタ66に出力し、連続的なアナログ音声信号に変換し、増幅部62で増幅した後、スピーカ36を駆動する。
CPU38にはプログラムの実行により実現される機能として、警報処理部68と音量制御部70の機能が設けられている。
警報処理部68は、センサ部26からの煙検出信号から火災を検知した場合にスピーカ36から火災を示す報知音を出力させると共に、LED22を駆動させて火災の報知表示を行う。
具体的に説明すると、警報処理部68は、センサ部26に設けた検煙部16の煙検出信号を所定の閾値と比較し、閾値を超えた場合に火災を検知し、報知部32のスピーカ36から報知音響として例えば「ウーウー 火事です 火事です」の音声メッセージを繰り返し出力させると共に、LED22を点灯して表示によっても報知を行う。
検煙部16の煙検出信号に基づく火災検知(判断)までを、センサ部26で行うようにしても良く、この場合警報処理部68はセンサ部26からの火災検出信号を受けて、自己では火災検出(判断)処理を行うことなく報知部22からの報知出力等を指示制御するようにする。
警報処理部68は、火災の報知出力中に、入力ポート50への信号入力を受けて警報停止スイッチ20の操作を検出した場合、スピーカ36からの音声メッセージとLED22の表示による火災の報知出力を停止させる。この場合LED22による表示については、スピーカ36からの音声メッセージ出力停止後所定時間経過してから停止しても良い。
また、警報処理部68は、住警器10の通常監視状態(火災報知を行っていない状態)で、入力ポート50への信号入力を受けて操作部28に設けた警報停止スイッチ20の操作を検出した場合に所定の内部点検を実行して報知部32から点検結果を出力させる。
例えば点検結果が正常であればスピーカ36から「正常です」といった音声メッセージを含む音響を出力させ、もし故障を検知していれば「ピッ 故障です」といった音声メッセージを含む報知音響を出力させる。故障を検知した場合には、その後所定時間毎に音声メッセージを含む報知音響を繰り返し出力させる。
点検処理で点検する内容としては、検煙部16(センサ)故障の有無、回路故障の有無、感度異常の有無、その他障害の有無等がある。もちろん、点検結果の報知には、LED22による表示も適宜使用することができる。
電池電圧低下については、次に説明するように通常監視状態でも内部で定期的に点検しているが、点検操作による点検時にも行うようにすることができる。電池電圧の点検は例えば電池電圧検出部による電池負荷試験として行う。
警報処理部68は、電池負荷試験を行う所定の時間間隔T3、例えばT3=4時間間隔で電池34の電源電圧を、電池電圧検出部30を介してA/D変換ポート52から読み込んで所定の閾値電圧と比較し、この閾値電圧以下の場合に電池電圧低下障害と判定し、更に電池電圧低下障害との判定が連続して所定回数続いたときに電池電圧低下障害を断定し、スピーカ36から例えば「ピッ 電池切れです」の音声メッセージを3回出力させると共に、この報知音に同期してLED22を点滅させる。
その後は、定期鳴動として例えば1時間毎に「ピッ 電池切れです」といった報知音を3回出力する。また通常監視状態で警報停止スイッチ20により点検指示操作が行われた場合にも「ピッ 電池切れです」の音声メッセージを1回出力すると共にLED22を点滅させる。
なお、AD変換ポート52を入力ポート52と同様の入力ポートに代えて、電池電圧検出部で電池電圧低下の判断まで行い、判断結果に応じた例えばオンオフ信号をポート52を介してプロセッサ24に入力するようにしても良い。
電池電圧低下障害処理とは別に、音量制御部70は、警報処理部68が電池電圧検出部30からAD変換ポート52を介して取得した電池電圧を、予め多段階に設定した(例えばRAM46に格納してある設定テーブルに基づいた)閾値電圧と比較した結果電池の電圧低下を検出(判断/断定)した場合に、電池電圧の低下に伴ってスピーカ36からの報知音量が低下することを防止するため、利得制御部64に利得制御を指示し、その後出力される報知音量を所定以上に保つように制御する。
図3は図2の音量制御部70による電池電圧の低下に対する増幅部の利得制御と警報音量の変化を説明するタイムチャートである。
図3(A)は時間tに対する電池電圧の変化であり、使用期間の経過に伴う動作電流消費の累積と共に電池電圧は緩やかに低下し、閾値電圧Vdを下回ると電池電圧低下障害が断定されて報知される。
これは電池切れ(動作停止)の予告報知であり、この予告報知期間は電池交換までの猶予期間である。即ち電池電圧低下障害報知が開始されてからも引き続き所定期間は住警器10としての動作を継続できるが、電池交換が行われないまま時間が経過し、電池電圧がVdよりも低い所定の閾値(リセット電圧:図示せず)に至った場合には住警器10は動作を停止することになる。
なお、電池電圧低下はこのような経時によるだけでなく、周囲環境温度低下によっても、さらに低下する。温度低下による電圧低下は、その温度低下が解消すれば回復することもあるため、図3の曲線は単純な下降曲線とならない場合もあるが、ここでは説明を簡単にするため、単純に下降する場合を例示している。
このように変化する電池電圧に対しては各時点における各種の報知音量制御のため、閾値Vth1〜Vth5が段階的に設定されている。このような閾値は図示の例に限らず、Vdよりも低い値(但し、リセット電圧よりも高い値)を設定しても良いが、電池電圧低下障害状態でその期間中単に一律に報知音量を増加させることは好ましくない。
図3(B)は利得制御部64の設定利得であり、初期利得はG1である。利得G1は、このときの電池電圧下で住警器として規格上定められた70dB/m以上の所定音量VLoがスピーカ36から出力される設定状態である。なお、規格は一連の火災報知音のうちのピーク音量を規定するものであり、ピーク以外の部分や、障害等に係る火災以外の報知音について規定するものではない。ここで説明する音量制御も、少なくとも一連の火災報知音のうちのピーク音量について行われているものとする。
電池電圧が閾値Vth1〜Vth5を下回ると、これが検出されて利得G1はG2〜G6に示すように段階的に増加され、火災報知について常に70dB/m以上の所定音量で報知できるようにしている。
具体的には、電池電圧の低下に伴う図3(B)のような利得の増加制御により、スピーカ36からの音量は図3(C)に示すように、常に所定音量VLo以上に維持される。
図4は比較例として電池電圧の低下に対し利得を制御せずに一定利得Gとした場合を示している。この場合には、電池電圧の低下に伴って利得は一定であることから音量が規定音量VLoを下回ることになる。このため従来は、t=0での初期音量を充分に大きくして対応していたが、これでは曲線の下降勾配が急になり、結局閾値Vdに達する時間が早くなる(図示せず)。
再び図2を参照するに、音量制御部70は、警報処理部68で電池電圧の低下、センサ部の故障をはじめとする障害を検知した場合に、障害発生を示す報知音のうち、所定の初期部分の音量を所定以上の音量とし、それ以降の警報音量に比べて大きくするように利得制御部64に利得制御を指示する。このため報知部22では、例えば最初に故障を検知した場合は「ピッ 故障です」という障害警報を所定以上の音量で出力し、2回目以降は利得を下げて初回より小さい音量で報知する。これら3回の障害報知出力を連続して行い、一連の報知音出力とする。
また、電池電圧低下障害を断定した場合(電池負荷試験で電池電圧が所定回数連続して閾値Vdを下回った場合)、音量制御部70は報知部22から最初は例えば「ピッ 電池切れです」を所定音量で連続3回出力するが、その後は定期鳴動として例えば1時間毎に「ピッ 電池切れです」といった警報音を最初の3回連続出力時より小さい音量で連続3回出力されるように制御し、電池切れが近づいた電池36の消耗を抑制して、可能な限り住警器10の監視機能を長く維持する(電池交換猶予期間を確保する)。
また、音量制御部70は、警報処理部68で火災を検知した場合に、例えば「ウーウー 火事です 火事です」の音声メッセージを出力するが、最初の「ウー」はそれ以降の部分に比べて小さい音量となるように利得制御することで、さらに報知音出力開始初期に大音量を出力して利用者を驚かせることを防止し、残りの「ウー 火事です 火事です」は規格を満たすピークを含む所定以上の所定音量範囲に大きくし、落ち着いて、且つ確実に火災発生に気づいて避難できることを可能にする。
図5は図2の住警器10における処理動作を例示したフローチャートである。図5において、住警器10の電池34による電源供給が開始されると、ステップS1で初期化および自己診断を実行し、異常がなければステップS2に進み、センサ部26に設けた検煙部16からの検出信号に基づく火災検知の有無を判別し、火災検知を判別するとステップS3に進み、スピーカ36からの音声メッセージとLED22の点灯表示とによる火災報知出力を行う。
続いてステップS4で検煙部16からの煙検出信号が低下して火災状態が解消する(警報処理部68が火災を検知しなくなる)火災復旧の有無を判別しており、火災復旧を判別するとステップS6に進んでスピーカ36からの報知音出力を停止し、LED22の点灯表示を消灯することにより、火災報知を停止する。
ステップS4で火災復旧が判別されない場合はステップS5で警報停止スイッチ20の操作有無を判別し、スイッチ操作が判別されるとステップS6でスピーカ36からの報知音を停止し、LED22の点灯表示を消灯することにより、火災報知出力を停止する。即ちこのとき、警報停止スイッチ20は警報停止スイッチとして機能する。なお、LED22は報知音の出力停止から所定時間経過後に消灯しても良い。
続いてステップS7で電池切れ検出、即ち電池電圧が閾値Vdを連続して下回ることによる電池電圧低下障害(断定)検知の有無が判別されており、電圧低下障害が判別されるとステップS8に進み、スピーカ36からの音声メッセージ出力とLED22の点滅表示により電池切れ予告報知(電池電圧低下障害報知)を行った後、ステップS9に進んでRAM46に電池電圧低下(障害)フラグをセットする。なお、電池電圧低下フラグのセット状態では、定期鳴動として例えば1時間毎に「ピッ 電池切れです」といった警報音を3回繰り返して出力する。なお、電池電圧低下障害状態(電池電圧低下フラグセット状態)においても、住警器10は通常火災監視をはじめとする各機能を実行することができる。
続いてステップS10に進み、通常監視状態での警報停止スイッチ20の操作有無を判別しており、スイッチ操作を判別するとステップS11に進み、検煙部16の故障有無、回路故障の有無、検煙部16の感度異常有無、その他障害の有無等について点検処理を実行する。即ちこのとき、警報停止スイッチ20は点検スイッチとして機能する。なお、通常監視状態で警報停止スイッチ20が操作されると、「ピッ」といった操作受付音を出力する。
続いてステップS12でRAM46の電池電圧低下フラグのセット有無を判別し、リセットを判別した場合はステップS13に進んで点検結果、即ち正常状態か障害状態かをスピーカ36の音声メッセージにより報知する。
ステップS12で電池電圧低下フラグのセットを判別した場合はステップS14に進み、ステップS8と同様に、スピーカ36からの音声メッセージとLED22の点滅により電池切れ予告報知出力を行う。
なおステップS9で電池電圧低下フラグがセットされた後に警報停止スイッチ20が操作された場合には、点検処理を行わず直ちにステップS14に移行しても良い。また、ステップS9でセットされた電池電圧低下フラグは、ステップS14からステップS2へ戻る際にリセットするか、次回以降ステップS7で電池電圧低下障害検知が無かった場合にリセットすれば良い。また、初回起動時および電池交換後は、ステップS1の初期化処理で電池電圧低下フラグをリセットする。
一方、ステップS10でスイッチ操作判別がない場合はステップS15に進み、その時、検出されている電池電圧を図3(A)のように多段階に設定した閾値Vth1〜Vth5と比較し、いずれかの閾値を下回る電池電圧低下検出(段階の遷移検出)を判別するとステップS16に進み、図3のように、電池電圧の各段階に対応して利得制御部64に利得制御を指示し、増幅部62の利得を、現在の電池電圧段階に対応するよう増加させる。
ここでステップS3の音声による火災報知の際、音声メッセージの開始部分はそれ以降より小さい音量の所定範囲とするように利得制御する。また、ステップS8,S13、S14の障害警報音の出力については、初回は所定以上の所定音量範囲となるように利得制御し、2回目以降は初回より小さい音量範囲となるように利得制御する。
なお、上記の実施形態は、プロセッサにアナログ回路として増幅部と利得制御部を内蔵した場合を例にとっているが、増幅部と利得制御部のいずれか一方をプロセッサに内蔵し、他方を外部回路として設けた場合にも適用できる。
また、上記の実施形態は、RAMに記憶した音声データをPWMパルスに変換した後にローパスフィルタで音声信号に変換する場合を例にとっているが、音声データはROMに記憶しても良い。また、本発明は音声出力に際してPWMパルスを使用するもの以外にも適用できる。
また、上記の実施形態は火災を検知して警報する住警器を例にとるものであったが、ガス漏れ警報器、CO警報器、各種の防犯用警報器についても適用できる。また、複数の住警器や警報器を配置して警報を連動させる警報システムの住警器や警報器についても同様に適用できる。
複数の警報器で警報を連動させる場合は、各住警器、警報器に無線通信部を備え、他の住警器、警報器との間で連動信号を送受信するようにする。
また、上記の実施形態で警報停止スイッチ20として示した操作手段は、必ずしもスイッチである必要は無く、リモコン装置等を使用して外部からの通信によって警報履歴出力を指示するもの等、どのような手段や方法を適用しても良い。
また上記の実施形態におけるフローチャートは処理の概略例を説明したもので、処理の順番等はこれに限定されない。また各処理や処理と処理の間に必要に応じて遅延時間を設けたり、他の判定を挿入する等が出来る。
また、表示部は警報器と別体に設けられていても良い。
また、上記の実施形態は住宅用に限らずビルやオフィス用など各種用途の警報器にも適用できる。
また、上記の実施形態は警報器にセンサ部を一体に設けた場合を例にとるが、他の実施形態として、センサ部を別体とした警報器であっても良い。
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:住警器
12:カバー
14:本体
15:取付フック
16:検煙部
18:音響孔
20:警報停止スイッチ
22:LED
24:プロセッサ
26:センサ部
28:操作部
30:電池電圧検出部
32:報知部
34:電池
36:スピーカ
38:CPU
40:制御ロジック
44:ROM
46:RAM
48,52:AD変換ポート
50:入力ポート
54,56:出力ポート
58:入力端子
60a,60b:スピーカ出力端子
62:増幅部
64:利得制御部
66:ローパスフィルタ
68:警報処理部
70:音量制御部

Claims (2)

  1. 電池によって動作し、
    監視エリアの物理的現象を検出して検出信号を出力するセンサ部と、
    報知音を出力する報知部と、
    前記検出信号に基づいて前記監視エリアの異常を検知した場合に前記報知部から異常を示す報知音を出力させ、自己の障害を検知した場合に前記報知部から障害を示す報知音を出力させる警報処理部と、
    を備えた警報器に於いて、
    音響信号を増幅して前記報知部に出力する増幅部と、
    前記増幅部の利得を制御する利得制御部と、
    前記利得制御部に利得制御を指示する音量制御部と、
    を設け、
    前記警報処理部は、前記障害を示す報知音として音声メッセージが複数回連続する障害警報を所定時間毎に前記報知部から出力させ、
    前記音量制御部は、前記障害警報のうち、初回の音声メッセージは所定値以上の音量、2回目以降の音声メッセージは当該所定値未満の音量となるように、前記利得制御部に利得制御を指示することを特徴とする警報器。
  2. 請求項1記載の警報器に於いて前記音量制御部は、前記所定時間毎に出力する障害警報が最初の出力時より小さい音量となるように、前記利得制御部に利得制御を指示することを特徴とする警報器。
JP2014064907A 2014-03-27 2014-03-27 警報器 Expired - Fee Related JP5964878B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014064907A JP5964878B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 警報器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014064907A JP5964878B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 警報器

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010116306A Division JP5508135B2 (ja) 2010-05-20 2010-05-20 警報器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014139828A JP2014139828A (ja) 2014-07-31
JP5964878B2 true JP5964878B2 (ja) 2016-08-03

Family

ID=51416465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014064907A Expired - Fee Related JP5964878B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 警報器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5964878B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7228758B2 (ja) * 2018-07-31 2023-02-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 防災機器、制御方法、及びプログラム
JP7368559B1 (ja) 2022-07-22 2023-10-24 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド 情報処理装置および制御方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0531389U (ja) * 1991-09-30 1993-04-23 カシオ計算機株式会社 小型電子機器用低電圧警報装置
JPH09265593A (ja) * 1996-03-28 1997-10-07 Hochiki Corp 警報音響装置
JP2001307249A (ja) * 2000-04-27 2001-11-02 Fujitsu Ten Ltd 警報音自動調整装置
JP3900804B2 (ja) * 2000-07-31 2007-04-04 ホーチキ株式会社 火災ガス漏れ警報器
JP2006079311A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 情報端末、及びプログラム
JP5048401B2 (ja) * 2007-06-22 2012-10-17 ホーチキ株式会社 住宅用火災警報器
CN102779388A (zh) * 2007-10-16 2012-11-14 报知机株式会社 警报器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014139828A (ja) 2014-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4051626B2 (ja) 火災警報器
JP5084020B2 (ja) 火災警報器
JP5676144B2 (ja) 警報器
JP5964878B2 (ja) 警報器
JP5416028B2 (ja) 多機能操作装置
JP2006221458A (ja) 電池式警報器
JP5475337B2 (ja) 警報器
JP5638839B2 (ja) 警報器
JP2013178649A (ja) 電池式警報器
JP2015092389A (ja) 警報器
JP5508135B2 (ja) 警報器
JP2011221593A (ja) 多機能操作装置及び警報器
JP6062627B2 (ja) 警報器
JP2009176317A (ja) 警報器
JP2011243103A (ja) 警報器
JP4211030B2 (ja) 火災警報器
JP5491086B2 (ja) 警報器
JP4360677B2 (ja) 火災警報器
JP4820069B2 (ja) 火災報知器
JP5567873B2 (ja) 多機能操作装置
JP2011203915A (ja) 多機能操作装置
JP4831007B2 (ja) 電池式火災警報器
JP2016071739A (ja) 火災警報器
JP5507907B2 (ja) 警報器
JP6700464B1 (ja) 警報器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151021

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160405

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20160413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5964878

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees