JPH09265593A - 警報音響装置 - Google Patents

警報音響装置

Info

Publication number
JPH09265593A
JPH09265593A JP7361796A JP7361796A JPH09265593A JP H09265593 A JPH09265593 A JP H09265593A JP 7361796 A JP7361796 A JP 7361796A JP 7361796 A JP7361796 A JP 7361796A JP H09265593 A JPH09265593 A JP H09265593A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
voltage
drive
piezoelectric vibrator
transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7361796A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kitajima
朗 北島
Yuki Furukawa
友樹 古川
Kaoru Tanabe
薫 田辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hochiki Corp filed Critical Hochiki Corp
Priority to JP7361796A priority Critical patent/JPH09265593A/ja
Publication of JPH09265593A publication Critical patent/JPH09265593A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Alarm Systems (AREA)
  • Fire Alarms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電振動子に供給する駆動パルス電圧を除々
に増加してブザー音を除々に高くする。 【解決手段】発振回路4からのパルス信号に応じた駆動
パルス電圧を圧電振動子6に供給して警報音を鳴動させ
る圧電振動子駆動回路5を備え、この圧電振動子駆動回
路5に、制御線3を介して外部から制御電圧が印加され
た際に、圧電振動子6に供給する駆動パルス電圧を、時
間の経過に伴って増加させる駆動電圧可変回路7を設
け、ブザー音を鳴動開始時の小さい音量から除々に大き
な音量に変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火災報知設備で使
用される地区音響装置などの警報音響装置に関し、特に
ブザー用の圧電素子に駆動パルス電圧を供給してブザー
音を鳴動させる駆動回路を有する警報音響装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、火災報知設備の地区音響装置に
は、ベルが使用されている。火災時にこのベルが鳴動さ
れると、その警戒地区にいる一般の人は心理的動揺を受
け、パニック状態に陥ってしまうことがある。このよう
なベル鳴動時の心理的動揺を抑制する火災報知装置とし
ては、例えば図11に示すように本出願人の出願に係る
特開昭64−35693号公報に記載された地区ベルを
断続鳴動させるものがある。
【0003】図11において、101は受信機であり、
受信機101には感知器回線102a,102bを介し
て複数の火災感知器103が接続されている。また、受
信機101にはベル回線108a〜108nを介して地
区音響装置としての複数の地区ベル109が接続されて
いる。また、受信機101内には火災感知器103から
の火災検出信号を受信する火災受信部104、火災受信
部104からの出力の受信に基づいて制御を行う受信制
御部105、地区ベル109を駆動する地区ベル駆動回
路107および受信制御部105の制御により地区ベル
109への出力を断続的に制御する地区ベル制御部10
6が設けられている。したがって、地区ベル制御部10
6の制御により地区ベル駆動回路107が地区ベル10
9への出力を断続的に行うと、地区ベル109の断続鳴
動を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の地区ベルを使った地区音響装置にあっては、
断続鳴動であっても鳴動を開始するときは、いきなり大
音量を出力するため、火災時に警戒地区にいる一般の人
に対する心理的動揺を充分抑制することができないとい
う問題があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、圧電ブザーを採用し、鳴動開始
時にはブザー音が低い音量から除々に高い音量になるよ
うにすることで、火災時に警戒地区にいる一般の人に対
する心理的動揺を最少限に抑制することができる警報音
響装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は次のように構成する。なお、実施形態の図面中
の符号を併せて示す。まず、本発明は、発振回路4から
のパルス信号に応じた駆動パルス電圧を圧電振動子6に
供給して警報音を鳴動させる圧電振動子駆動回路5を備
えた警報音響装置に於いて、駆動回路5に、制御線3を
介して外部から制御電圧が印加された際に、圧電振動子
6に供給する駆動パルス電圧を、時間の経過に伴って増
加させる駆動電圧可変回路7を設けたことを特徴とす
る。
【0007】例えば駆動回路5は、発振回路2からのパ
ルス信号の入力により圧電振動子6に印加する駆動電圧
をオン、オフするスイッチング素子Qを有し、この場合
の駆動電圧可変回路7aとしては、スイッチング素子Q
の出力段に逆流阻止用ダイオードDを介してコンデンサ
Cを接続した充電回路である。また別の形態の駆動回路
5として、入力パルス信号によりオン、オフされる入力
トランジスタQ1と、ベースを入力トランジスタQ1の
コレクタに接続し、コレクタを電源ラインに接続し、さ
らにエミッタを駆動負荷となる圧電振動子6に接続し、
入力トランジスタQ1のオンによりオフし且つ入力トラ
ンジスタQ1のオフによりオンして圧電振動子6を駆動
する出力トランジスタQ2と、電源ラインと出力トラン
ジスタQ2のエミッタ間にダイオードD1とコンデンサ
C1を直列接続した直列回路と、この直列回路のダイオ
ードD1とコンデンサC1の接続点と入力トランジスタ
Q1のコレクタ間に接続された抵抗Rとを備える。
【0008】この駆動回路5は、圧電振動子6に対し入
力した電源電圧と同じ大きさの駆動電圧を供給すること
ができる利点をもつ。この場合の駆動電圧可変回路7b
としては、駆動回路5の入力トランジスタQ1のコレク
タと出力トランジスタQ2のベースの接続点と接地との
間に逆流阻止用のダイオードD4を介してコンデンサC
3を接続した充電回路である。
【0009】更に、別の形態の駆動電圧可変回路7cと
しては、駆動回路5に供給する電源電圧Vccを、時間の
経過に伴って除々に増加させる電源電圧制御回路であ
る。この電源電圧制御回路は、抵抗R3とコンデンサC
4を直列接続した充電回路と、充電回路の充電電圧の増
加に応じて駆動回路5に供給する電源電圧を増加させる
制御素子Q3とを備える。
【0010】このような本発明の警報音響装置によれ
ば、音響警報装置の動作時に、圧電振動子6に供給する
駆動パルス電圧を除々に増加させるようにしたので、ブ
ザー音は鳴動開始時の小さい音量から除々に大きな音量
になる。このため、火災時に警戒地区にいる一般の人に
対する心理的動揺を最少限に抑制することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の警報音響装置を
地区音響装置として用いた場合のブロック図である。地
区音響装置1は、端子3a,3bにより、受信機から引
き出された制御線3に接続されている。端子3a,3b
からのラインは、電源回路2に接続される。電源回路2
としては、端子3a,3bに対する接続極性を無極性化
するためのダイオードブリッジと、電源保持用のコンデ
ンサ、さらには各回路部に対する供給電圧を調整するた
めの電圧変換回路などを含んでいる。
【0012】電源回路2からの電源供給は、駆動回路と
しての圧電振動子駆動回路5及び、圧電振動子駆動回路
5に音響出力のためのパルス信号を供給する発振回路4
に供給される。圧電振動子駆動回路5には、制御線3を
介して受信機から地区音響鳴動のために制御電圧が印加
された際に、圧電振動子6に供給する駆動パルス電圧
を、時間の経過に伴って増加させる駆動電圧可変回路7
が設けられている。
【0013】この実施形態にあっては、受信機で火災を
判断した際などに制御線3により制御電圧としてDC2
4Vが供給され、このとき電源回路2は圧電振動子駆動
回路5に対しDC24Vを電源電圧Vccとして印加す
る。また発振回路4は、例えば5V電源で動作すること
から、電源回路2は24Vからツェナダイオードなどを
用いて5Vに降圧した電源電圧を供給する。
【0014】発振回路4は、例えば一定のスイープ周期
ごとに発振周波数が直線的に変化するスイープ信号を圧
電振動子駆動回路5に出力する。なお、この実施形態に
あっては発振回路としてスイープ発振回路を例にとって
いるが、一定周波数の発振パルスを出力する発振回路で
あってもよい。地区音響装置1は、定常監視状態にあっ
ては、受信機より制御線3に対する制御電圧DC24V
の供給がないことから各回路は停止状態にある。受信機
から制御線3に制御電圧DC24Vが供給されると、こ
れを電源回路2で受けて圧電振動子駆動回路5及び発振
回路4を動作状態とし、圧電振動子駆動回路5は、発振
回路4からのパルス信号の入力を受けて圧電振動子6に
駆動パルス電圧を印加して振動させ鳴動を行なわせる。
【0015】この際、圧電振動子駆動回路5の駆動電圧
可変回路7は、時間の経過に伴って圧電振動子6に供給
する駆動パルス電圧を除々に増加させ、鳴動開始時ブザ
ー音が低い音量から除々に高い音量に制御される。図2
は図1の圧電振動子駆動回路5の第1実施形態を示した
回路図である。図2において、圧電振動子駆動回路5
は、スイッチング素子としてのトランジタスQを有し、
トランジスタQのベースには抵抗R1を介して発振回路
4の出力が接続され、コレクタは抵抗R2を介して電源
回路2に接続され、エミッタは接地接続される。更に、
トランジスタQのコレクタには圧電振動子6が接続され
る。更に、トランジスタQの出力時には、コレクタと接
地間に、逆流阻止用のダイオードDと充電用のコンデン
サCを直列接続した充電回路としての駆動電圧可変回路
7aが設けられる。
【0016】ここで圧電振動子6は、電極間に誘電体を
挟み込んだ構造を持ち、電極間に駆動パルス電圧を印加
したときの誘電体の機械的な歪み発生の効果を利用して
音を出す。圧電振動子は、一般に、スピーカに比べると
インピーダンスが高く、電圧駆動型の素子である。次に
図1,図2の動作を図3のタイムチャートを用いて説明
する。まず図3(A)のように、受信機からの制御電圧
が地区音響鳴動のため時刻t0 で印加されると、図1の
地区音響装置1の各回路部に電源回路2から規定の電源
電圧が供給され動作状態となる。図2の圧電振動子駆動
回路5は、発振回路2から図3(B)のパルス信号Vin
をトランジスタQのベースに抵抗R1を介して受け、ト
ランジスタQがオン、オフする。トランジスタQがオフ
のときは、電源回路2からのコレクタ電流Icはトラン
ジスタQに流れず、駆動電圧可変回路7aのダイオード
Dを介してコンデンサCを充電し、同時に圧電振動子6
に駆動電圧を印加して鳴動させる。
【0017】即ち、図3(C)のように、駆動パルス電
圧Vo は、入力パルス電圧がローレベルとなるトランジ
スタQのオフのタイミングで除々に充電されて増加す
る。このため圧電振動子6に供給される駆動電圧も徐々
に増加し、音量が増加する。時刻t1に達するとコンデ
ンサCの充電が完了し、その後は、電源電圧Vccに近い
パルス電圧となって圧電振動子6が最大音量で駆動され
る。
【0018】したがって、圧電振動子6によるブザー音
は、鳴動開始時の小さい音量から除々に大きい音量に変
化し、その結果、火災時に警戒地区にいる一般の人に対
する心理的動揺を最少限に抑制することができる。図4
は、図1の圧電振動子駆動回路5の第2の実施形態の回
路図である。まず発振回路4からの入力パルス電圧Vin
は、入力トランジスタQ1のベースに与えられている。
入力トランジスタQ1のコレクタは出力トランジスタQ
2のベースに接続され、エミッタは接地接続されてい
る。出力トランジスタQ2は、コレクタを電源回路2か
らの電源ラインに接続している。なお、電源ラインには
ダイオードD3と電源電圧保持用コンデンサC2が設け
られている。
【0019】出力トランジスタQ2のエミッタは、圧電
振動子6の一方の端子に接続される。電源回路2からの
電源ライン、即ち出力トランジスタQ2のコレクタ側と
圧電振動子6を接続したエミッタの間には、ダイオード
D1とコンデンサC1の直列回路が接続される。この直
列回路におけるダイオードD1とコンデンサC1の接続
点は、抵抗Rを介して出力トランジスタQ2のベース、
即ち入力トランジスタQ1のコレクタに接続されてい
る。また、出力トランジスタQ2のベースと接地間には
ツェナダイオードZDが接続される。また出力トランジ
スタQ2のエミッタから入力トランジスタQ1のコレク
タに向けてダイオードD2を接続している。
【0020】ここで、ツェナダイオードZDは、電源電
圧Vccが変化した場合、ツェナ電圧を超える部分につい
ては、それ以上の出力電圧の増加を抑え、ツェナダイオ
ードZDのツェナ電圧で決まる一定電圧に圧電振動子6
に加わる電圧の振幅を抑えるために設けられている。ま
た、ダイオードD2は、出力電圧の波形整形のために設
けられている。なお、ダイオードD2の代りにトランジ
スタを設けるようにしても良い。
【0021】このような圧電振動子駆動回路5に対し、
更に、駆動電圧可変回路7bが設けられる。駆動電圧可
変回路7bは、入力トランジスタQ1のコレクタと出力
トランジスタQ2のベースとの接続点と接地との間に、
逆流阻止用のダイオードD4を介して充電用のコンデン
サC3を接続した充電回路で構成される。図5は図4の
圧電振動子駆動回路5の基本回路の部分を取り出して示
したもので、電源ラインのダイオードD3と電源保持用
コンデンサC2、入力トランジスタQ1と出力トランジ
スタQ2の間に設けられているツェナダイオードZD及
びダイオードD2を除いた回路が圧電振動子駆動回路5
の基本回路5aを構成している。更に説明を簡単にする
ため、駆動電圧可変回路7aを構成する破線の接続とな
るダイオードD4とコンデンサC3は省略している。
【0022】図5の基本回路5aにおいて、ダイオード
D1とコンデンサC1の直列回路の接続点の電圧をV
a、出力トランジスタQ2のベース部分の電圧をVb、
入力トランジスタQ1に対する入力パルス電圧をVin、
圧電振動子6に対する出力トランジスタQ2の駆動出力
電圧をVo とすると、各電圧は図6(A)〜(D)のよ
うになる。なお、図6(E)は、受信機から制御線3を
介して供給される電源電圧Vccである。
【0023】図6(E)のように、電源電圧Vccが受信
機から制御線3による制御電圧の供給を受けてVcc=2
4Vに立ち上がると、図1に示した電源回路2、発振回
路4及び圧電振動子駆動回路5がそれぞれ動作状態とな
り、図5の基本回路5aにおける入力トランジスタQ1
に図6(A)のパルス電圧Vinが入力する。入力トラン
ジスタQ1は入力パルス電圧VinがHレベルのときオン
し、Lレベルのときオフとなる。入力パルス電圧Vinが
Hレベルとなることで入力トランジスタQ1がオンする
と、出力トランジスタQ2のベースが0ボルトに引き込
まれ、出力トランジスタQ2はカットオフ状態に置かれ
る。
【0024】この出力トランジスタQ2のオフ状態で
は、コンデンサC1がダイオードD1を介して電源+V
ccにより速やかに充電され、図6(B)のようにコンデ
ンサC1側の電圧Vaは電源電圧Vccに立ち上がる。こ
のコンデンサC1の充電に伴い、圧電振動子6に加わる
出力電圧Vo は図6(C)のようにコンデンサC1の充
電に応じて減少する変化となる。
【0025】次に、入力パルス電圧VinがLレベルにな
ると、入力トランジスタQ1がオフし、出力トランジス
タQ2がオンになる。このとき出力トランジスタQ2に
は、入力トランジスタQ1をオンした際に充電したコン
デンサC1の充電電圧Vccを電源として抵抗Rを介して
ベース電流Ibが流れ、これによりトランジスタQ2の
オン状態が維持される。
【0026】同時に電源ラインより電源電圧+Vccが、
オン状態にあるトランジスタQ2を介して圧電振動子6
に出力電圧Vo として印加される。このためコンデンサ
C1の端子電圧Vaは、図6(B)のようにコンデンサ
C1の充電電圧と電源電圧を合わせた2Vccに上昇す
る。このときトランジスタQ2のベースに加わる電圧V
bは、図6(D)のように、電源電圧Vccを僅かに上回
った電圧になり、また、この電圧Vbより出力トランジ
スタQ2のベース、エミッタ間の電圧降下分約0.6V
だけ低い電圧が圧電振動子6に加わる電源電圧Vccに
ほぼ一致した出力電圧Vo(図6(C))となる。
【0027】図7は、図6において入力パルス電圧Vin
がHレベルとなってトランジスタQ1がオン、トランジ
スタQ2がオフしたときの、図5についての等価回路で
あり、トランジスタQ2はオフであることから、図5の
回路から除いた状態で動作する回路部のみを示してい
る。即ち、入力パルス電圧VinがHレベルとなって入力
トランジスタQ1がオンすることで、出力トランジスタ
Q2はカットオフ状態に置かれ、電気的には存在しない
ことになることから、トランジスタQ2側に設けている
ダイオードD1を介してコンデンサC1が急速充電さ
れ、図6から明らかなように、2パルス目以降はこのタ
イミングで圧電振動子6に加わる出力電圧Vo はゼロボ
ルトとなる。また、入力トランジスタQ1がオンするこ
とで、ダイオードD1、抵抗R、入力トランジスタQ1
を介して電流が流れる。この電流値は、抵抗Rの値によ
って決定される。
【0028】図8は、図6で入力パルス電圧VinがLレ
ベルとなり、図5のトランジスタQ1がオフ、トランジ
スタQ2がオンしたときの等価回路を、オフ状態にある
トランジスタQ1を除いた電気的に有効な回路部のみと
して示している。このようにトランジスタQ2がオンの
ときにはダイオードD1の両端電圧は同じになることか
ら、見掛け上、ダイオードD1が存在しないこととな
り、コンデンサC1の充電電圧が電源となって抵抗Rを
介してトランジスタQ2にベース電流Ibを流す。
【0029】そして、トランジスタQ2のオンにより電
源ラインの電源電圧+Vccがエミッタに加わることか
ら、電圧Vaは2Vccに上昇する。この図8の出力トラ
ンジスタQ2のオン状態で圧電振動子6に電源電圧Vcc
とほぼ同じ出力電圧Vo を印加するための抵抗Rは、次
のように決められる。いま圧電振動子6の抵抗分をr、
トランジスタQ2の直流電流増幅率をhfeとすると、電
源電圧Vccによって流れるコレクタ電流Icとの間には
次の関係がある。
【0030】 Ic=Vcc/r=Ib×hfe=(Vcc/R)×hfe (1) ここで圧電振動子6の抵抗分rとトランジスタQ2のベ
ース側の抵抗Rの関係を取り出すと、次式のようにな
る。 Vcc/r=(Vcc/R)×hfe (2) したがって、圧電振動子6の抵抗分rと抵抗Rの間には r×hfe=R (3) の関係が成立する。したがって、トランジスタQ2をオ
ンした際に圧電振動子6に印加する出力電圧Vo を電源
電圧Vccとするためには r×hfe>R (4) とする条件を満足するように抵抗Rの値を決めればよ
い。
【0031】このような(4)式の関係を基に圧電振動
子6の抵抗分rに対する抵抗Rの値を決めることで、図
6に示したように、入力パルス電圧Vinによる入力トラ
ンジスタQ1のオン、オフに対応した出力トランジスタ
Q2の逆のオフ、オンで、出力トランジスタQ2のオン
にタイミングについて圧電振動子6に対し電源電圧+V
ccとほぼ同じ出力電圧Vo を印加して鳴動することがで
きる。
【0032】このため本発明の圧電振動子駆動回路にあ
っては、受信機から制御線3で供給した制御電圧例えば
DC24Vがそのまま圧電振動子6の駆動電圧として損
失なく印加することができ、電源電圧Vccをほぼ100
%利用した圧電振動子6の駆動が実現できる。また、抵
抗Rの値を、(4)式の条件を満足する範囲内で大きな
値を設定できるため、入力トランジスタQ1のオン時の
消費電流を低減することができる。例えば、抵抗Rの値
としては数十kΩ以上のものを設定できる。
【0033】このように動作する図4の圧電振動子駆動
回路5に対し、本発明にあっては、駆動電圧可変回路7
bを設けたことで、圧電振動子6に供給される駆動電圧
VoをコンデンサC3の充電により徐々に増加させ、音
量を小さい音から大きな音に変化させることができる。
即ち、図6(A)の入力パルス電圧Vinに応じた入力ト
ランジスタQ1がオフで出力トランジスタQ2がオンと
なる図8の状態となる各タイミングにおいて、コンデン
サC1から抵抗Rを介して流れるベース電流Ibによ
り、駆動電圧可変回路7bはダイオードD4を介してコ
ンデンサC3を充電する。
【0034】このため、トランジスタQ2のベースに加
わる電圧Vbは、図6(D)の電圧を二点鎖線のよう
に、コンデンサC3の充電に応じて徐々に増加する。ま
た出力トランジスタQ2のエミッタから圧電振動子6に
供給される駆動電圧Voも、図6(C)の二点鎖線のよ
うに、コンデンサC4の充電に応じて徐々に増加し、音
量を小さい音から大きな音に増加させることができる。
【0035】図9は本発明の第3の実施形態を示す回路
図であり、この実施形態においては、圧電振動子駆動回
路5の電源入力段に駆動電圧可変回路7cを設け、駆動
回路に供給する電源電圧Vccを除々に増加させることを
特徴とする。図9においては、駆動電圧可変回路7cは
電源電圧制御回路であり、制御素子としてのトランジス
タQ3と、抵抗R3とコンデンサC4を直列接続した充
電回路で構成される。トランジスタQ3のコレクタは図
1の電源回路2に接続され、エミッタはダイオードD
3、コンデンサC2を介して出力トランジスタQ2のコ
レクタに接続され、ベースは抵抗R3とコンデンサC4
との間に接続され、コンデンサ充電電圧の印加を受け
る。それ以外の圧電振動子駆動回路5は、振動電圧可変
回路7bを抜いた以外は図4の第2の実施形態と同じで
ある。
【0036】図9の動作を説明する。図10(A)に示
すように、受信機からの制御電圧を受けて電源回路2か
ら電源電圧Vccが印加されると、駆動電圧可変回路7c
の抵抗R3を介してコンデンサC4の充電が開始され、
図10(B)のように、コンデンサC4の充電電圧の上
昇に伴ってトランジスタQ3のベースに加わる電圧Vb
1が上昇する。
【0037】このため、トランジスタQ3のインピーダ
ンスがベース電圧Vb1の上昇に伴って低下し、トランジ
スタQ2側に供給される電源電圧V01は除々に増加す
る。このとき圧電振動子駆動回路5は、発振回路4から
パルス電圧を受けて圧電振動子6にそのときの電源電圧
V01で決まる駆動パルス電圧を印加しており、このた
め駆動パルス電圧は、駆動電圧可変回路7cによる電源
電圧V01に応じて徐々に増加する。
【0038】このため、圧電振動子6によるブザー音は
鳴動開始時の小さい音量から除々に大きい音量となり、
火災時に警戒地区にいる一般の人に対する心理的動揺を
最少限に抑制することができる。なお、前記の実施形態
は地区音響装置を例にとるものであったが、本発明はこ
れに限定されず、受信機に設けている主音響装置やその
他の適宜の警報音響装置にそのまま使用することができ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、圧電振動子に供給する駆動パルス電圧を除々に増加
するようにしたため、ブザー音は鳴動開始時の小さい音
量からら時間の経過に伴って除々に大きな音量になるた
め、火災時に警戒地区にいる一般の人に対する心理的動
揺を最少限に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地区音響装置のブロック図
【図2】本発明の圧電振動子駆動回路の第1実施形態の
回路図
【図3】図2の入出力波形のタイムチャート
【図4】本発明の圧電振動子駆動回路の第2実施形態の
回路図
【図5】図4の等価回路図
【図6】図5の信号波形のタイムチャート
【図7】図4で入力トランジスタQ1をオン、出力トラ
ンジスタQ2をオフにした際の等価回路図
【図8】図4で入力トランジスタQ1をオフ、出力トラ
ンジスタQ2をオンにした際の等価回路図
【図9】本発明の圧電振動子駆動回路の第3実施形態の
回路図
【図10】図9のトランジスタの各部の信号波形のタイ
ムチャート
【図11】従来例を示す説明図
【符号の説明】
1:地区音響装置 2:電源回路 3:制御線 4:発振回路 5:圧電振動子駆動回路 6:圧電振動子 7,7a〜7c:駆動電圧可変回路 Q,Q3:トランジスタ Q1:入力トランジスタ Q2:出力トランジスタ D,D1,D2,D3,D4:ダイオード R,R1,R2,R3:抵抗 ZD:ツェナダイオード C,C1,C2,C3:コンデンサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発振回路からのパルス信号に応じた駆動パ
    ルス電圧を圧電振動子に供給して警報音を鳴動させる駆
    動回路を備えた警報音響装置に於いて、 前記駆動回路に、制御線を介して外部から制御電圧が印
    加された際に、前記圧電振動子に供給する駆動パルス電
    圧を、時間の経過に伴って増加させる駆動電圧可変回路
    を設けたことを特徴とする警報音響装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の音響警報装置に於いて、 前記駆動回路は、前記発振回路からのパルス信号の入力
    により前記圧電振動子に印加する駆動電圧をオン、オフ
    するスイッチング素子を有し、 前記駆動電圧可変回路は、前記スイッチング素子の出力
    段に逆流阻止用ダイオードを介してコンデンサを接続し
    た充電回路であることを特徴とする警報音響装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の音響警報装置に於いて、 前記駆動回路は、 前記入力パルス信号によりオン、オフされる入力トラン
    ジスタと、 ベースを前記入力トランジスタのコレクタに接続し、コ
    レクタを電源ラインに接続し、さらにエミッタを駆動負
    荷となる圧電振動子に接続し、入力トランジスタのオン
    によりオフし且つ入力トランジスタのオフによりオンし
    て前記圧電振動子を駆動する出力トランジスタと、 電源ラインと前記出力トランジスタのエミッタ間にダイ
    オードとコンデンサを直列接続した直列回路と、 該直列回路のダイオードとコンデンサの接続点と前記入
    力トランジスタのコレクタ間に接続された抵抗と、を備
    え、 前記駆動電圧可変回路は、前記入力トランジスタのコレ
    クタと前記出力トランジスタのベースの接続点と接地と
    の間に逆流阻止用のダイオードを介してコンデンサを接
    続した充電回路であることを特徴とする警報音響装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の音響警報装置に於いて、 前記駆動電圧可変回路は、前記駆動回路に供給する電源
    電圧を、時間の経過に伴って除々に増加させる電源電圧
    制御回路であることを特徴とする警報音響装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の警報音響装置に於いて、 前記電源電圧制御回路は、抵抗とコンデンサを直列接続
    した充電回路と、該充電回路の充電電圧の増加に応じて
    前記駆動回路に供給する電源電圧を増加させる制御素子
    とを備えたことを特徴とする警報音響装置。
JP7361796A 1996-03-28 1996-03-28 警報音響装置 Pending JPH09265593A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7361796A JPH09265593A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 警報音響装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7361796A JPH09265593A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 警報音響装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09265593A true JPH09265593A (ja) 1997-10-07

Family

ID=13523482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7361796A Pending JPH09265593A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 警報音響装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09265593A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008526583A (ja) * 2005-01-03 2008-07-24 エアバス フランス 航空機の自動操縦が非作動の際の聞こえる警告方法と装置
JP2014139828A (ja) * 2014-03-27 2014-07-31 Hochiki Corp 警報器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008526583A (ja) * 2005-01-03 2008-07-24 エアバス フランス 航空機の自動操縦が非作動の際の聞こえる警告方法と装置
JP4934782B2 (ja) * 2005-01-03 2012-05-16 エルビュス オペラシオン (エス.アー.エス.) 航空機の自動操縦が非作動時での可聴警告方法と装置
JP2014139828A (ja) * 2014-03-27 2014-07-31 Hochiki Corp 警報器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1741685B (zh) 电容式麦克风中膜片破裂的检测及控制
US7505600B2 (en) Processor control of an audio transducer
US5990797A (en) Ultraloud smoke detector
JPH07239721A (ja) 電源電圧調整回路とそれを用いた電子装置
IE45864B1 (en) A sound generator
US8674817B1 (en) Electronic sound level control in audible signaling devices
JPS6120637Y2 (ja)
US4367376A (en) Electronic telephone ringer including anti-bell tap provisions
US5794125A (en) Transmitter battery like indication apparatus and method
US5990784A (en) Schmitt trigger loud alarm with feedback
JPS62161199A (ja) 震音発生装置
US6617967B2 (en) Piezoelectric siren driver circuit
JP3121250B2 (ja) 警報音響装置
JPH09265593A (ja) 警報音響装置
US6897766B2 (en) Vibrator controlling circuit
US6411050B1 (en) Device for driving vibration actuator
JPS62138896A (ja) 多信号警報装置
US4328485A (en) Binary alarm
JP3076233B2 (ja) 警報音響装置の駆動回路
EP0203394A2 (en) Electronic music/voice ringer circuit for telephone
JPH09265594A (ja) 警報音響装置
JP3739060B2 (ja) 警報音響装置
JP2001235538A (ja) 超音波送受信回路及び視覚障害者用物体検知装置
KR200179903Y1 (ko) 스위치 극성에 관계없이 작동하는 2음 디지탈 경음기
US3849606A (en) Tone ringer