JP2001235538A - 超音波送受信回路及び視覚障害者用物体検知装置 - Google Patents

超音波送受信回路及び視覚障害者用物体検知装置

Info

Publication number
JP2001235538A
JP2001235538A JP2000044935A JP2000044935A JP2001235538A JP 2001235538 A JP2001235538 A JP 2001235538A JP 2000044935 A JP2000044935 A JP 2000044935A JP 2000044935 A JP2000044935 A JP 2000044935A JP 2001235538 A JP2001235538 A JP 2001235538A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
ultrasonic
reception
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000044935A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuo Takai
拓夫 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Microelectronics Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Microelectronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Microelectronics Co Ltd filed Critical Ricoh Microelectronics Co Ltd
Priority to JP2000044935A priority Critical patent/JP2001235538A/ja
Publication of JP2001235538A publication Critical patent/JP2001235538A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度増幅部を利用して受信部を構成するこ
とにより、簡単な回路構成を有する超音波送受信回路を
提供し、該超音波送受信回路を用いて装置の小型化を実
現し、視覚障害者にとって利便性の高い物体検知装置を
提供する。 【解決手段】 受信部12は受信信号と他のノイズ信号
とを高精度で区別することができる受信アンプを備えて
いる。このため、超音波振動子20へ送る送信部11か
らの駆動パルスは小さくて済むので該送信部に増幅部を
設ける必要がなくなり、ダイオードクリップ回路等を省
略できる。また、上記受信アンプは送波時には電源がオ
フになっているので、受信部側のダイオードクリップ回
路等も省略できる。したがって、回路構成を簡略化でき
る。また、この超音波送受信回路10では、更に駆動パ
ルスを小さくするため、上記送信部を上記超音波振動子
に並列接続された終端抵抗R1を利用して直列接続して
いるので、回路構成を更に簡略化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波送受信回路
及び該回路を有する視覚障害者用物体検知装置に係り、
詳しくは、ソナー、医療用超音波装置、金属探傷機など
に使用される超音波振動子に接続される電子回路である
超音波送受信回路及び該回路を有する視覚障害者用物体
検知装置に関するものである。尚、ここで使用する「超
音波振動子」の語は、超音波探触子等を含む意味であ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の超音波送受信回路は、超音波振
動子を駆動させて超音波を送波し、その反射波を受波し
て、その受波信号に対して所定の処理を行うことによ
り、視覚障害者用又は自動車用の物体検知装置、超音波
医用診断装置、魚群探知機、非破壊検査装置など、広い
技術分野で適用されている。
【0003】図7は、超音波送受信回路110の概略構
成の一例を示す回路図である。この超音波送受信回路1
10は、超音波振動子120に送信信号である駆動パル
スを送信する送信部111と、該超音波振動子で受波し
た超音波に基づく受信信号を受信する受信部112とか
ら構成されている。この超音波送受信回路110を、視
覚障害者が歩行する際に進行方向に存在する障害物等の
物体を検知して該視覚障害者に該物体の有無を報知する
視覚障害者用物体検知装置に適用する場合、該装置は、
視覚障害者が手で把持したり、衣服等に取り付けられた
りした状態で前方に向けて超音波を送波し、その反射波
から物体の有無を検知する。
【0004】上記送信部111は、端子EにLレベルの
信号が加えられると、トランジスタTr1がオフ状態と
なり、信号生成部として機能する3段のインバータIn
v1,Inv2,Inv3によるCR発振回路111a
で上記超音波振動子120の駆動パルスが生成される。
そして、この駆動パルスは、直流カット用のコンデンサ
20を通過し、増幅部としてのパルストランス111b
によって昇圧された後、2つのダイオードD1,D2を逆
並列接続してなる送受信切替部としてのダイオードスイ
ッチ回路111cを通過して超音波振動子20に入力さ
れる。
【0005】上記CR発振回路111aは、コンデンサ
2及び抵抗R2を適切に設定することで、所定の送信周
波数をもつ駆動パルスを生成している。また、物体検知
に必要な送波レベルで超音波振動子120に超音波を送
波させるために、上記送信部111では、パルストラン
ス111bを用いて上記CR発振回路111aで生成さ
れた駆動パルスを、例えば5V程度に昇圧するとともに
直流分をカットしている。
【0006】上記ダイオードスイッチ回路111cは、
順方向の立上がり電圧が約0.6VのダイオードD1
2で構成されているため、送信時においては上記パル
ストランス111bからの駆動パルスを通過させること
ができる。一方、受信時においては、上記超音波振動子
120で受信する受信信号レベルが数mV程度と小さい
ため、上記ダイオードスイッチ回路111cはハイイン
ピーダンス状態となる。したがって、受信時には、上記
送信部111を上記超音波振動子120に対して電気的
に開放状態であるとみなすことができ、該送信部が受信
信号に影響を与えることはない。
【0007】一方、上記受信部112では、上記送信部
111からの駆動パルスが超音波振動子120に入力さ
れて該超音波振動子が所定周波数の超音波の送波を開始
すると、その反射波を該超音波振動子で受波してその受
信信号を受信する。この受信信号は、信号増幅部として
の受信アンプ112aのバイアスを保持するためのコン
デンサC1を通過し、該受信アンプ112aで増幅され
てから信号処理部150に送られる。この超音波受信時
において、上記超音波振動子120では、上記反射波以
外の信号レベルの低いノイズも受波することになる。こ
のノイズがそのまま上記アンプ7に入力されると、受信
信号と一緒に増幅され、信号処理の精度が落ちる結果と
なる。そこで、図7の例では、比較的インピーダンスの
低い終端抵抗R1を上記超音波振動子120に並列に接
続し、上記ノイズの低減を図っている。尚、終端抵抗を
超音波振動子に並列接続する回路構成は従来からよく知
れられており、ノイズの低減を図るための手段として一
般的に用いられている。
【0008】また、送信信号のように大きいレベルの信
号が上記受信部112に直接流れ込むと、該受信部にお
いて無駄な電力を消費することになり、また、上記信号
処理部150等には過大な逆バイアスが加えられて故障
の原因ともなり得る。これを防止するために、上記受信
部112には、2つのダイオードD3,D4を逆並列接続
してなる大信号入力防止部としてのダイオードクリップ
回路112b及び抵抗R20が設けられている。尚、この
ような大信号入力防止部を受信部の入力側に設ける回路
構成は従来からよく知れられており一般的に用いられて
いる。
【0009】上記信号処理部150では、超音波を送波
してからその反射波を受波するまでの時間間隔から視覚
障害者と物体との距離を算出し、例えば、物体までの距
離が近くなるにつれてブザー音の間隔を短くするように
して、物体の有無及び物体までの距離の情報を視覚障害
者に報知する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記超音波送受信回路
110では、受信部112に設けられた受信アンプ11
2aにおいて、受信信号とノイズとを区別して増幅する
性能に制限があったため、上記送信部111ではある程
度大きいレベルの送信信号を送らざるを得なかった。そ
のため、上記送信部111には、パルストランス111
b等の増幅部やダイオードスイッチ回路111cを設
け、また、上記受信部112にもダイオードクリップ回
路112bを設ける必要があり、その部品点数が多くそ
の回路構成も複雑化し、消費電力が増大するという問題
があった。
【0011】また、これに伴って、上記超音波送受信回
路110を備えた装置が大型化するという問題もあっ
た。例えば、実用新案登録第3002667号公報で
は、上記超音波送受信回路110と同様の回路を有する
盲人用道案内装置が開示されているが、この装置は、視
覚障害者の首と腰にベンディングして胸の下側の腹部位
に着用して使用されるような大きな装置である。したが
って、この装置を身体に着用する際の取り扱いが不便で
あり、しかも美観も悪いので、装置の小型化が望まれて
いた。
【0012】ところで、本出願人は、受信信号レベルが
低くても該受信信号とノイズとの区別を高い精度で行う
ことができる信号増幅部(以下、「高感度増幅部」とい
う。)を受信部に備えた速度測定装置を市販している。
この速度測定装置に用いられている高感度増幅部は、そ
の回路構成中に受信信号と同じ周波数で共振する直列共
振回路が設けられている。この高感度増幅部によれば、
直列の共振回路を用いることで並列の共振回路に比べて
Qを高めることができるので、信号の選択性能が高く所
定周波数の信号のみを高い精度で増幅させることができ
る。このような高感度増幅部を利用すれば、上記送信部
111において送信信号をパルストランス111b等で
昇圧しなくても、信号処理が十分可能な受信信号を得る
ことが可能となる。
【0013】本発明は、以上の問題点に鑑みなされたも
のであり、第1の目的は、高感度増幅部を利用して受信
部を構成することにより、簡単な回路構成を有する超音
波送受信回路を提供することである。また、第2の目的
は、簡単な回路構成の超音波送受信回路を用いること
で、装置の小型化を実現し、視覚障害者の利便性の向上
を図ることができる視覚障害者用物体検知装置を提供す
ることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1の発明は、超音波を送受波する超音
波振動子に並列に接続された終端抵抗と、該超音波振動
子に送るための送信信号を生成する信号生成部を有する
送信部と、該超音波振動子からの受信信号を受信する受
信部とを備えた超音波送受信回路において、上記受信部
が、上記信号生成部で生成した送信信号の信号レベルを
減じてから上記超音波振動子に送ったときにその受信信
号をノイズと区別して受信可能であって、上記送信部
が、超音波受波時に、その出力端子から該送信部側を見
たときの交流的なインピーダンスが上記終端抵抗に対し
て無視でき、かつ、該出力端子の交流的な電位が該受信
部で受信可能なレベルの受信信号を得ることができる電
位となる構成であり、該送信部の出力端子を該終端抵抗
に直列接続したことを特徴とするものである。ここで、
上記超音波送受信回路の受信部としては、上述した高感
度増幅部を備えたものや、高性能の帯域通過フィルタを
備えたものなどを利用することができる。
【0015】この超音波送受信回路では、受信部におい
て受信信号とノイズとを高精度で区別することができる
ので、送信信号をパルストランス等の増幅部で昇圧しな
くても信号処理が十分可能な受信信号を得ることができ
る。したがって、送信部にこのような増幅部を設ける必
要がなくなり、回路構成を簡略化することができる。
【0016】また、上記受信部の受信能力及び上記送信
部の信号生成部の出力レベルによっては、上記パルスト
ランス等の増幅部を設けなくても、送信信号レベルが大
きすぎる場合がある。この場合、その受信信号レベルが
該受信部が予定している信号レベルよりも大きくなって
しまい、該受信部の構成部品等が故障等するおそれがあ
る。したがって、このように送信信号レベルが大きすぎ
るときには、その信号レベルを減じる手段を講じる必要
がある。そこで、本請求項の超音波送受信回路では、ま
ず受信部として、上記信号生成部で生成した送信信号の
信号レベルを減じてから上記超音波振動子に送ったとき
にその受信信号をノイズと区別して受信可能なものを利
用し、送信信号レベルを減じる手段として、従来から該
超音波振動子に並列接続されて用いられている終端抵抗
を利用している。そのため、送信信号レベルを減じるの
に必要な回路素子を新たに設ける必要がなく、更に回路
構成を簡略化することができる。
【0017】尚、超音波受波時において、上記送信部の
出力側から該送信部側を見たときの交流的なインピーダ
ンスは上記終端抵抗に対して無視でき、しかも該送信部
の出力端子の交流的な電位が上記受信部で受信可能なレ
ベルの受信信号を得ることができる電位、好ましくは0
電位となることで、該終端抵抗は従来と同じようにその
機能を十分に発揮してノイズを低減することができる。
【0018】更に、従来、上記パルストランス等の増幅
部によって受信信号が減衰するという不具合をなくすた
めに、送信部の出力側にダイオードスイッチ回路等を設
けて超音波受信時に該送信部を該超音波振動子に対して
電気的に開放させていた。しかし、本請求項の超音波送
受信回路では、送信部にパルストランス等を設ける必要
がないので、超音波受信時に該送信部を電気的に開放さ
せなくても受信信号の信号処理を妨げるほど該受信信号
が減衰することはない。したがって、本請求項の超音波
送受信回路における送信部には、ダイオードスイッチ回
路等も設ける必要はなく、回路構成を更に簡略化するこ
とができる。
【0019】また、請求項2の発明は、請求項1の超音
波送受信回路において、上記受信部の最初段に位置する
回路構成部品が、超音波送波時には、上記送信信号のレ
ベルを、上記超音波振動子が超音波を送波可能なレベル
よりも大きいレベルに維持可能な入力インピーダンスと
なり、超音波受波時には、上記受信信号が入力可能な入
力インピーダンスとなるように動作することを特徴とす
るものである。
【0020】従来の超音波送受信回路では、上述のよう
に、大きい信号レベルの送信信号を使用していたので、
受信部の最初段には、ダイオードクリップ回路等の大信
号入力防止部が設けられていた。しかし、請求項1の超
音波送受信回路では、送信信号が昇圧されないばかりか
終端抵抗によって減圧されてから超音波振動子に入力さ
れるので、超音波送波時に受信部に流入する信号レベル
は従来に比べて非常に小さい。そこで、本請求項では、
大信号入力防止部を設けず、超音波送波時に、上記受信
部の最初段に位置する回路構成部品、例えば帯域通過フ
ィルタや信号増幅部が、上記送信信号のレベルを上記超
音波振動子が超音波を送波可能なレベルよりも大きいレ
ベルに維持できるような入力インピーダンスとなるよう
にしている。これにより、送信信号を、上記超音波振動
子が送波ができないようなレベルにまで低下することを
防ぐことができる。また、上述のように送信信号のレベ
ルが小さいので、従来のように大信号入力防止部を設け
なくても上記受信部の回路構成部品の故障等を引き起こ
すことはない。尚、上記受信部の最初段に位置する回路
構成部品の動作の切り替えは、当該超音波送受信回路が
取り付けられる装置に設けられた制御部、例えば電源制
御部によって行うことが可能である。
【0021】また、請求項3の発明は、請求項2の超音
波送受信回路において、上記受信部の最初段に位置する
回路構成部品を、超音波送波時には、上記送信信号のレ
ベルを、上記超音波振動子が超音波を送波可能なレベル
よりも大きいレベルに維持可能な入力インピーダンスと
なり、超音波受波時には、上記受信信号が入力可能な入
力インピーダンスとなるように、該回路構成部品の動作
を制御する制御部を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0022】この超音波送受信回路では、上記受信部の
最初段に位置する回路構成部品の動作の切り替えを行う
制御部を独自に備えている。したがって、当該超音波送
受信回路が取り付けられる装置の構成に依存しないた
め、既存の装置構成に変更を加えずに本超音波送受信回
路を取り付けることが可能となる。尚、この制御部とし
ては、例えば、上記回路構成部品の電源を制御する構成
で実現することができる。
【0023】また、請求項4の発明は、請求項2又は3
の超音波送受信回路において、上記回路構成部品の動作
を該回路構成部品に供給する電源のオン/オフ制御によ
って行うことを特徴とするものである。
【0024】この超音波送受信回路では、電源のオン/
オフ制御によって上記回路構成部品の動作を制御する。
この構成によれば、上記回路構成部品の動作を切り替え
るためだけの回路構成部品を新たに採用しなくてもよく
なる。このとき、電源が供給されていない状態では、送
信信号が上記超音波振動子の送波可能なレベルよりも小
さくならないような入力インピーダンスとなる回路構成
部品を利用すればよい。また、このような電源のオン/
オフ制御は、上記回路構成部品が動作する必要のある超
音波受波時のみ電源を供給することになるため、当該超
音波送受信回路の消費電力を小さくすることができる。
特に、当該超音波送受信回路を電源を入れた状態で長期
間使用する場合には、総合的な電力消費を大幅に低減す
ることができる。
【0025】また、請求項5の発明は、請求項2、3又
は4の超音波送受信回路において、上記回路構成部品
が、上記受信信号をノイズと区別して増幅する信号増幅
部であることを特徴とするものである。
【0026】この超音波送受信回路では、上述した受信
部の最初段に位置する回路構成部品として、受信信号と
同じ周波数帯域を通過させるフィルタ機能と信号増幅機
能とを併せ持つ高感度増幅部を採用している。したがっ
て、受信信号とノイズとの区別を行う帯域通過フィルタ
等と、該受信信号の信号レベルを単に増幅させる増幅部
とを1つの回路構成部品で実現でき、更に回路構成の簡
略化を図ることができる。尚、本請求項の信号増幅部を
請求項4の超音波送受信回路のように電源制御によって
動作を制御する場合には、該信号増幅部としては、例え
ば、エミッタ接地トランジスタやコレクタ接地トランジ
スタを最初段に有するアンプを利用することができる。
【0027】上記第2の目的を達成するために、請求項
6の発明は、終端抵抗が並列に接続された超音波を送受
波する超音波振動子と、該超音波振動子に送信信号を送
るとともに、該超音波振動子からの受信信号を受信する
超音波送受信回路と、物体の有無を検知するために該受
信信号に基づいて所定の処理を行う信号処理部とを備え
た視覚障害者用物体検知装置において、上記超音波送受
信回路が、請求項1、2、3、4又は5の超音波送受信
回路であることを特徴とするものである。
【0028】この視覚障害者用物体検知装置は、視覚障
害者が歩行する際に進行方向に存在する障害物等の物体
を検知して該視覚障害者に該物体の有無を報知するもの
であるが、該装置に設けられている超音波送受信回路と
して上述した請求項1、2、3、4又は5の超音波送受
信回路を利用することで装置構成を簡略化することがで
き、装置の小型化を図ることができる。
【発明の実施の形態】以下、本発明を、超音波送受信回
路を備えた視覚障害者用物体検知装置(以下、単に「物
体検知装置」という。)に適用した一実施形態について
説明する。この物体検知装置は、視覚障害者が歩行する
際に進行方向に存在する障害物等の物体を検知して該視
覚障害者に該物体の有無を報知するものである。
【0029】図1は、本実施形態に係る物体検知装置の
概略構成を示すブロック図である。この物体検知装置
は、送信部11及び受信部12を有する超音波送受信回
路10と、超音波を送受波する超音波振動子20と、当
該装置を構成する各部に電源を供給する電源部30と、
超音波の送波期間及び受波期間を制御するとともに該電
源部のオン/オフ動作を制御する制御部40と、物体の
有無を検知するために該受信信号に基づいて所定の処理
を行う信号処理部50と、該信号処理部による検知結果
を報知する報知部60などから構成されている。
【0030】まず、上記超音波送受信回路10の構成に
ついて説明する。図2は、上記超音波送受信回路10の
送信部11の概略構成を示す回路図である。この送信部
11は、信号生成部として機能する3段のインバータI
nv1,Inv2,Inv3によるCR発振回路11a
で構成されている。このCR発振回路11aを構成する
各インバータInv1,Inv2,Inv3は、上記電
源部30から電源供給を受けている。このCR発振回路
11aには、該CR発振回路の発振のオン/オフを切り
換える入力スイッチとして機能するエミッタ接地トラン
ジスタTr1が接続されている。上記トランジスタTr1
のベース端子は、通常の状態では、上記電源部30から
の電源電圧が抵抗R5を介して入力されているためHレ
ベルに維持されており、このとき上記CR発振回路11
aは発振しない。本実施形態では、上記CR発振回路1
1aを構成する抵抗R2及び抵抗R3がともに1MΩ、コ
ンデンサC2が0.001μFとなっており、該CR発
振回路は約40kHzの周波数をもつ送信信号としての
駆動パルスを出力する。
【0031】一方、上記受信部12は、信号増幅部とし
ての受信アンプ12aで構成されている。この受信部1
2は、上記超音波振動子20から送波された超音波が視
覚障害者の前方にある障害物等から反射されてきた反射
波による圧電効果によって生成された受信信号を上記受
信アンプ12aによって増幅し、増幅した受信信号を上
記信号処理部50に送る。上記受信アンプ12aの電源
のオン/オフは、電源部30を介して上記制御部40に
よって制御されている。
【0032】図3は、上記受信アンプ12aの概略構成
を示す回路図である。この受信アンプ12aにおいて、
トランジスタTr2を有する第1段回路及びトランジス
タTr5を有する第4段回路は、受信信号レベルを増幅
させる役割を果たしている。また、この受信アンプ12
aには、コイルL1及びコンデンサC5からなる第1直列
共振回路と、コイルL2及びコンデンサC7からなる第2
直列共振回路とが設けられている。これら直列共振回路
は、受信信号と同じ周波数すなわち約40kHzで共振
するように設定されており、受信信号とノイズとを区別
するフィルタ機能を果たす。
【0033】尚、本実施形態では、回路の簡略化のた
め、図3に示すような直列共振回路及びトランジスタか
らなる高感度増幅部を用いているが、この構成に限らず
他の回路構成を有する高感度増幅部を利用してもよい。
また、上記受信アンプ12aは、信号増幅機能とともに
フィルタ機能を有する構成であるが、これら機能を別個
の部品で構成した同様の効果を奏する回路構成としても
よい。
【0034】ここで、本実施形態では、約40kHz近
辺のごく限られた周波数帯域をもつ受信信号のみを受信
できればよいので、上記受信アンプ12aにコイル及び
コンデンサを直列接続してなる直列共振回路を設けてい
る。直列共振回路は、並列共振回路に比べてQが高いの
で、高い精度で受信信号とノイズとの区別をすることが
できる。
【0035】具体的に説明すると、従来の並列共振回路
を有する受信アンプは、図4に示すように、信号増幅機
能を有するエミッタ接地トランジスタTr30のコレクタ
端子にコイルL30及びコンデンサC30からなる並列共振
回路が接続され、これにより受信信号とノイズとを区別
していた。しかし、この構成では、上記トランジスタT
30により扱う振幅が電源電圧に制限され、その最大振
幅が電源電圧値でクリップされてしまう。したがって、
受信信号とノイズとの信号レベル差を大きくするにして
も限度があった。これに対して、図3に示す本実施形態
の直列共振回路を有する受信アンプ12aでは、該直列
共振回路による信号増幅によって電源電圧以上の出力が
得られた場合でも、受信信号とノイズとの信号レベル差
を電源電圧によって制限されることなく確保することが
できる。
【0036】更に、本実施形態の受信アンプ12aで
は、コイルL1及びコンデンサC5からなる第1直列共振
回路の入力側と出力側に、トランジスタTr3を有する
第2段回路及びトランジスタTr4を有する第3段回路
が設けられている。上記第1直列共振回路の入力側に設
けられたトランジスタTr3は出力インピーダンスの高
く、一方、出力側に設けられたトランジスタTr4は入
力インピーダンスの高い。すなわち、これら第2段回路
及び第3段回路はバッファとしての機能を果たしてい
る。これにより、上記第1直列共振回路は上記受信アン
プ12aを構成する他の回路部の影響を受けにくく、該
他の回路部が該第1直列共振回路のもつQに影響を与え
ることがない。したがって、上記第1直列共振回路のも
つQを高く維持することができる。尚、トランジスタT
6を有する第5段回路も、上記第2直列共振回路の入
力側のバッファとして機能している。
【0037】以上の構成により、本実施形態の受信アン
プ12aによれば、ノイズに比べて受信信号のみを大き
く増幅させ、S/Nを高くすることができるので、高感
度増幅部である受信アンプを得ることができる。
【0038】次に、上記超音波送受信回路10の動作に
ついて説明する。図5は、上記制御部40の概略構成を
示す回路図である。この制御部40は、上記超音波振動
子20における超音波の送波期間及び受波期間のタイミ
ングを決めるタイミング回路41と、該超音波振動子か
ら超音波を送波した後の残響時間を確保するための残響
時間確保回路42と、上記受信部12の受信アンプ12
aの電源供給タイミングを決める電源供給タイミング回
路43とから構成されている。
【0039】上記タイミング回路41は、3段のインバ
ータInv4,Inv5,Inv6によるCR発振回路
で構成されている。このタイミング回路41を構成する
各インバータInv4,Inv5,Inv6は、上記電
源部30から電源供給を受けている。視覚障害者が図示
しない電源スイッチをオンにすると、上記タイミング回
路41では、図6(a)に示すような抵抗R14及びコン
デンサC8によって決まる所定周期の繰り返しパルス信
号が生成される。上記タイミング回路41の出力端子A
において、その信号レベルがHレベルからLレベルに落
ちたとき、その信号は、コンデンサC3及び抵抗R4を介
して、図2に示した上記送信部11のトランジスタTr
1のベース端子に入力され、該ベース端子はLレベルに
落とされる。このとき、上記送信部11のCR発振回路
11aは、発振を開始して、図6(b)に示すような約
40kHzのパルス信号を出力する(図5中B点)。
尚、上記ベース端子は、該ベース端子に接続されたコン
デンサC3及び抵抗R4で決まる時定数によって徐々にH
レベルに回復し、そのベース電圧が0.6Vを超える
と、再びトランジスタTr1がオン状態になって発振が
止まる。ここで、上記時定数は小さい値に設定されてい
るため、上記CR発振回路11aの発振期間すなわち上
記超音波振動子20の送波期間は非常に短い。
【0040】上記タイミング回路41の制御の下、上記
CR発振回路11aからは、上記超音波振動子20を駆
動させるための送信信号として、周波数が40kHz、
電圧が3Vの駆動パルスが出力される。本実施形態で
は、上述のように高感度の受信アンプ12aを用いてい
るため、この駆動パルスの信号レベルはあまり大きくす
る必要がない。むしろ、その信号レベルをより小さくす
る必要がある。そこで、本実施形態では、上記CR発振
回路11aを、上記超音波振動子20に並列接続されて
いる終端抵抗R1に対して直列接続している。これによ
り、上記駆動パルスは、上記終端抵抗R1を介して上記
超音波振動子20に入力されることになるので、該超音
波振動子のインピーダンスをZとすると上記CR発振回
路11aの出力電圧(3V)のZ/(Z+R1)の電圧
まで減圧される。そして、この駆動パルスが入力される
ことで、超音波振動子から比較的出力の小さい約40k
Hzの超音波が送波される。
【0041】一方、上記タイミング回路41から出力さ
れたパルス信号は、図5に示すように、上記残響時間確
保回路42にも入力される。この残響時間確保回路42
は、インバータInv7を有し、該インバータの入力端
子は抵抗R17を介して上記電源部30に接続されており
Hレベルに維持されている。上記タイミング回路41の
出力端子Aにおいて、その出力レベルがHレベルからL
レベルに落ちたとき、その信号は、上記残響時間確保回
路42のインバータInv7に入力され、その入力がL
レベルに落とされる。このとき、この残響時間確保回路
42からは、図6(c)に示すように、Hレベルの信号
が出力される(図5中C点)。尚、上記インバータIn
v7の入力は、該インバータに接続された抵抗R16及び
コンデンサC9で決まる時定数によって徐々にHレベル
に回復し、その入力電位が該インバータのスレッショル
ド電圧を超えると、該インバータの出力はLレベルとな
る。ここで、上記時定数は、上記超音波振動子20が送
波を開始してからその送波による残響がなくなるまで、
上記インバータInv7の出力がHレベルとなるように
設定されている。
【0042】このようなタイミングで上記残響時間確保
回路42から出力された信号は、上記電源供給タイミン
グ回路43に入力される。この電源供給タイミング回路
43の回路構成は、上記残響時間確保回路42と同じで
あるが、その入力端子に設けられた抵抗R18とコンデン
10の値が異なっている。上記残響時間確保回路42の
出力端子Cにおいて、その出力レベルがHレベルからL
レベルに落ちたとき、その信号は、上記電源供給タイミ
ング回路43のインバータInv8に入力され、その入
力がLレベルに落とされる。このとき、この電源供給タ
イミング回路43からは、図6(d)に示すように、H
レベルの信号が出力される(図5中D点)。尚、上記イ
ンバータInv8の入力は、該インバータに接続された
抵抗R18及びコンデンサC10で決まる時定数によって徐
々にHレベルに回復し、その入力電位が該インバータの
スレッショルド電圧を超えると、該インバータの出力は
Lレベルとなる。ここで、上記時定数は、視覚障害者か
ら約50〜150cmまでの間にある物体からの反射波
を受波できる受波期間に合わせ、その受波期間中は上記
インバータInv7の出力がHレベルとなるように設定
されている。
【0043】上記電源供給タイミング回路43から出力
された信号は、上記電源部30に入力される。この電源
部30には、上記受信アンプ12aに供給される電源の
オン/オフを切り換える図示しないスイッチ回路が設け
られている。このスイッチ回路は、上記電源供給タイミ
ング回路43から出力された信号がHレベルの状態にあ
るときは上記受信アンプ12aに電源を供給するように
動作し、Lレベルの状態にあるときは電源供給をストッ
プするように動作する。
【0044】このような電源制御によって、送波期間及
び残響期間においては、上記受信アンプ12aに電源が
供給されないので、該受信アンプは非動作状態となる。
このとき、受信アンプ12aの入力インピーダンスは、
上記超音波振動子20のインピーダンスに比べてハイイ
ンピーダンス状態となるため、上記受信部12では上記
送信部11のCR発振回路11aから出力された駆動パ
ルスのほとんどは上記超音波振動子20側に入力され
る。また、この駆動パルスの信号レベルは、パルストラ
ンス等が設けられた従来のものに比べて非常に小さいた
め、図7に示すような抵抗R20やダイオードクリップ回
路112bのような大信号入力防止部を設けなくても、
該駆動パルスが上記受信部12に悪影響を及ぼすことは
ない。
【0045】また、このような電源制御によって、上記
受信アンプ12aは動作する必要がない送波期間及び残
響期間においては、該受信アンプに電源が供給されない
ため、該受信アンプによる消費電力を小さくすることが
できる。特に、当該装置全体の消費電力のうち、この受
信アンプ12aによる電力消費が大きく影響するため、
この電源制御による効果は極めて大きい。
【0046】一方、受波期間においては、上記受信アン
プ12aに電源が供給されるので、該受信アンプは動作
状態となる。したがって、上記超音波振動子20からの
受信信号はコンデンサC1を通過して上記受信アンプ1
2aに入力され、ノイズと区別されて増幅された後、信
号処理部50に出力される。尚、この受波期間におい
て、上記送信部11のCR発振回路11aは非発振状態
であるので最終段にあるインバータInv3の出力端子
は交流的に電位が0の状態となっている。また、その出
力インピーダンスは、上記終端抵抗R1に対してローイ
ンピーダンス状態であるため、該終端抵抗は従来と同じ
ようにその機能を十分に発揮してノイズの低減に寄与す
ることができる。
【0047】上記信号処理部50は、上記受信部12か
ら出力された受信信号に基づいて受信信号の有無を検知
し、その検知結果を上記報知部60に出力する。この信
号処理部としては、可聴帯域の周波数を生成する発振回
路と、上記受信信号が入力されたときだけ該発振回路を
発振させるスイッチ回路とから構成することができる。
【0048】また、上記信号処理部50としては、上記
受信部12からの受信信号に基づいて視覚障害者から障
害物等までの距離を演算し、その演算結果に基づいて可
聴帯域の周波数をもつ音信号を生成して、上記報知部6
0に送るような構成であってもよい。この場合、例え
ば、送信タイミングと受波タイミングとから距離を演算
する比較器等からなる距離演算回路部と、該距離演算回
路部の演算結果に基づいて音の間隔を調整する音間調節
用発振回路部と、音の周波数を決定する周波数調節用発
振回路部などで構成することができる。例えば、実用新
案登録第3002667号公報に開示された回路構成を
用いることができる。
【0049】また、上記報知部60は、上記信号処理部
50から出力された音信号に基づいて音を出力するブザ
ーから構成されている。尚、本実施形態では、物体を検
知したときには単に音を発する構成であるが、物体を検
知したときに、音声で案内する構成としてもよい。この
場合、上記信号処理部50に、例えば「前方に障害物が
あります。」というような音声を音声信号として記憶す
る記憶手段と、上記受信部12からの受信信号を受け取
ると該記憶手段から該音声信号を出力させる制御部とを
設け、上記報知部60として該音声信号に基づいて音声
を出力するスピーカーを用いることで実現することがで
きる。
【0050】更に、上記報知部60は、視覚障害者の触
覚を通じて報知するものを用いてもよい。このような報
知部としては、例えば、物体を検知したときに振動で報
知するものや電気的刺激で報知するものなどが挙げられ
る。この場合、上記信号処理部50には、音を生成する
発振回路等を設ける代わりに、該報知部の構成にあった
信号出力する回路部を設けることになる。
【0051】以上、本実施形態よれば、超音波送受信回
路を、安価で容易に入手可能なインバータやトランジス
タで構成することができ、しかも従来に比べて簡単な回
路構成で済むため、安価な物体検知装置を提供すること
ができる。そして、視覚障害者は、上記ブザーから出る
音によって進行方向にある障害物等の物体の存在を知る
ことができ、安全に歩行することが可能となる。また、
上記制御部40による電源制御により、消費電力を抑え
ることができるので、当該物体検知装置の電源として用
いられる電池の寿命を延ばし、当該装置の長期間の連続
使用も可能になる。
【0052】尚、上述した実施形態では、受信部12を
受信アンプ12aのみで構成したので、該受信部の最初
段に位置する回路構成部品は該受信アンプであったが、
例えば、受信信号のみを通過させるフィルタと、信号増
幅機能のみを有する受信アンプとで構成した場合には、
これらのうち受信部12の最初段に位置する方を上記電
源部30及び制御部40によって制御できる構成すれば
よい。また、受信部12の構成によって、その最初段に
位置する回路構成部品が他の回路あるいは回路素子にな
った場合には、その回路構成部品の構成に応じて、本実
施形態のように電源制御によって動作を制御してもよい
し、他の制御方法で制御してもよい。
【0053】また、上記実施形態は、本発明に係る超音
波送受信回路を視覚障害者用物体検知装置に適用した場
合について説明したが、上記超音波送受信回路のような
回路構成が簡単で小型のものは、他の広い応用分野でも
利用価値が高い。したがって、上記超音波送受信回路
は、例えば、自動車の後方にある障害物や人を検知する
ようなバックソナーのような障害物検知装置などにも適
用することができ、該装置の小型化を図ることもでき
る。
【0054】
【発明の効果】請求項1乃至5の発明によれば、高感度
増幅部を利用して受信部を構成することにより、簡単な
回路構成を有する超音波送受信回路を提供することがで
きるという優れた効果がある。
【0055】特に、請求項2の発明によれば、従来設け
られていた大信号入力防止部を設ける必要がなく、更に
回路構成を簡略化することができるという優れた効果が
ある。
【0056】また、請求項3の発明によれば、本超音波
送受信回路を取り付ける装置の構成に依らず利用するこ
とができるので、利用価値を高めることができるという
優れた効果がある。
【0057】また、請求項4の発明によれば、受信部の
最初段に設けられる回路構成部品の動作を切り替えるた
めだけの回路構成部品を新たに採用しなくてもよく、更
に回路構成を簡略化することができるという優れた効果
がある。更に、消費電力を小さくすることができるとい
う優れた効果もある。
【0058】また、請求項5の発明によれば、受信信号
とノイズとの区別を行う機能と、該受信信号の信号レベ
ルを単に増幅させる機能とを1つの回路構成部品で実現
でき、更に回路構成の簡略化を図ることができるという
優れた効果がある。
【0059】請求項6の発明によれば、簡単な回路構成
の超音波送受信回路を用いることで、装置の小型化を実
現し、視覚障害者の利便性の向上を図ることができる視
覚障害者用物体検知装置を提供することができるという
優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る物体検知装置の概略構成を示す
ブロック図。
【図2】同物体検知装置の超音波送受信回路の送信部の
概略構成を示す回路図。
【図3】同超音波送受信回路の受信アンプの概略構成を
示す回路図。
【図4】従来の受信アンプにおける共振回路の一例を示
す回路図。
【図5】同物体検知装置の制御部の概略構成を示す回路
図。
【図6】(a)〜(d)は、それぞれ図5に示すA〜D
点の信号波形を示すグラフ。
【図7】従来の超音波送受信回路の概略構成を示す回路
図。
【符号の説明】
10,110 超音波送受信回路 11,111 送信部 11a,111a CR発振回路 12,112 受信部 12a,112a 受信アンプ 20,120 超音波振動子 30 電源部 40 制御部 41 タイミング回路 42 残響時間確保回路 43 電源供給タイミング回路 50,150 信号処理部 60 報知部 R1〜R20 抵抗 C1〜C10,C20,C30 コンデンサ L1,L2,L30 コイル Inv1〜8 インバータ 111b パルストランス 111c ダイオードスイッチ回路 112b ダイオードクリップ回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波を送受波する超音波振動子に並列に
    接続された終端抵抗と、該超音波振動子に送るための送
    信信号を生成する信号生成部を有する送信部と、該超音
    波振動子からの受信信号を受信する受信部とを備えた超
    音波送受信回路において、上記受信部が、上記信号生成
    部で生成した送信信号の信号レベルを減じてから上記超
    音波振動子に送ったときにその受信信号をノイズと区別
    して受信可能であって、上記送信部が、超音波受波時
    に、その出力端子から該送信部側を見たときの交流的な
    インピーダンスが上記終端抵抗に対して無視でき、か
    つ、該出力端子の交流的な電位が該受信部で受信可能な
    レベルの受信信号を得ることができる電位となる構成で
    あり、該送信部の出力端子を該終端抵抗に直列接続した
    ことを特徴とする超音波送受信回路。
  2. 【請求項2】請求項1の超音波送受信回路において、上
    記受信部の最初段に位置する回路構成部品が、超音波送
    波時には、上記送信信号のレベルを、上記超音波振動子
    が超音波を送波可能なレベルよりも大きいレベルに維持
    可能な入力インピーダンスとなり、超音波受波時には、
    上記受信信号が入力可能な入力インピーダンスとなるよ
    うに動作することを特徴とする超音波送受信回路。
  3. 【請求項3】請求項2の超音波送受信回路において、上
    記受信部の最初段に位置する回路構成部品を、超音波送
    波時には、上記送信信号のレベルを、上記超音波振動子
    が超音波を送波可能なレベルよりも大きいレベルに維持
    可能な入力インピーダンスとなり、超音波受波時には、
    上記受信信号が入力可能な入力インピーダンスとなるよ
    うに、該回路構成部品の動作を制御する制御部を設けた
    ことを特徴とする超音波送受信回路。
  4. 【請求項4】請求項2又は3の超音波送受信回路におい
    て、上記回路構成部品の動作を該回路構成部品に供給す
    る電源のオン/オフ制御によって行うことを特徴とする
    超音波送受信回路。
  5. 【請求項5】請求項2、3又は4の超音波送受信回路に
    おいて、上記回路構成部品が、上記受信信号をノイズと
    区別して増幅する信号増幅部であることを特徴とする超
    音波送受信回路。
  6. 【請求項6】終端抵抗が並列に接続された超音波を送受
    波する超音波振動子と、該超音波振動子に送信信号を送
    るとともに、該超音波振動子からの受信信号を受信する
    超音波送受信回路と、物体の有無を検知するために該受
    信信号に基づいて所定の処理を行う信号処理部とを備え
    た視覚障害者用物体検知装置において、上記超音波送受
    信回路が、請求項1、2、3、4又は5の超音波送受信
    回路であることを特徴とする視覚障害者用物体検知装
    置。
JP2000044935A 2000-02-22 2000-02-22 超音波送受信回路及び視覚障害者用物体検知装置 Withdrawn JP2001235538A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000044935A JP2001235538A (ja) 2000-02-22 2000-02-22 超音波送受信回路及び視覚障害者用物体検知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000044935A JP2001235538A (ja) 2000-02-22 2000-02-22 超音波送受信回路及び視覚障害者用物体検知装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001235538A true JP2001235538A (ja) 2001-08-31

Family

ID=18567613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000044935A Withdrawn JP2001235538A (ja) 2000-02-22 2000-02-22 超音波送受信回路及び視覚障害者用物体検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001235538A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010281718A (ja) * 2009-06-05 2010-12-16 Koden Electronics Co Ltd 魚群探知機
JP2011002338A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Panasonic Electric Works Co Ltd 移動物体検出装置
WO2011021078A1 (ja) * 2009-06-18 2011-02-24 パナソニック電工株式会社 移動物体検出装置
JP2020510824A (ja) * 2017-02-27 2020-04-09 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh 音波により周辺検知を実施するためのセンサを備えたセンサ装置
CN113473346A (zh) * 2021-06-05 2021-10-01 山东英信计算机技术有限公司 一种检测音频设备磁辐干扰的电路和服务器

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010281718A (ja) * 2009-06-05 2010-12-16 Koden Electronics Co Ltd 魚群探知機
JP2011002338A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Panasonic Electric Works Co Ltd 移動物体検出装置
WO2011021078A1 (ja) * 2009-06-18 2011-02-24 パナソニック電工株式会社 移動物体検出装置
US8218395B2 (en) 2009-06-18 2012-07-10 Panasonic Corporation Moving object detecting apparatus
JP2020510824A (ja) * 2017-02-27 2020-04-09 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh 音波により周辺検知を実施するためのセンサを備えたセンサ装置
US11248951B2 (en) 2017-02-27 2022-02-15 Robert Bosch Gmbh Sensor device including a sensor for carrying out surrounding-area monitoring with the aid of sonic waves
CN113473346A (zh) * 2021-06-05 2021-10-01 山东英信计算机技术有限公司 一种检测音频设备磁辐干扰的电路和服务器
CN113473346B (zh) * 2021-06-05 2022-11-25 山东英信计算机技术有限公司 一种检测音频设备磁辐干扰的电路和服务器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4639902A (en) Near ultrasonic pattern comparison intrusion detector
JPH084638Y2 (ja) アラーム遮断装置
US4104628A (en) High output audible alarm device utilizing a piezoelectric transducer and voltage doubling means
US8193683B2 (en) Low power continuous wave ultrasound transmitter
JP2001235538A (ja) 超音波送受信回路及び視覚障害者用物体検知装置
US5827969A (en) Portable hand held doppler fetal heart rate probe with selective power settings
US8721550B2 (en) High voltage ultrasound transmitter with symmetrical high and low side drivers comprising stacked transistors and fast discharge
JP2012220434A (ja) 物体検知装置
JPH11248822A (ja) 超音波センサ
JPS6123984A (ja) 超音波送受信装置
JP2001237677A (ja) 比較回路、超音波受信回路、超音波送受信回路及び視覚障害者用物体検知装置
US5630418A (en) Noise controller for automatically detecting and attenuating break noise in a portable hand held doppler fetal heart beat probe
JPH04363998A (ja) 超音波センサー
US4328485A (en) Binary alarm
KR20020032723A (ko) 초음파 제진기의 공진소음 제거장치 및 그 방법
EP4184205A1 (en) Method and device for detecting an object using an ultrasonic transducer
KR0119925B1 (ko) 초음파를 이용한 거리 측정 장치 및 방법
CN111913170B (zh) 信号发送装置
JPS5866079A (ja) 物体検知装置
JP3044813B2 (ja) 超音波センサー
KR200218882Y1 (ko) 초음파 제진기의 공진소음 제거장치
JPH05232242A (ja) 超音波センサー
JP3888112B2 (ja) 超音波美容器
KR890003753B1 (ko) 음성신호 응답 경보회로
JPH0961523A (ja) 超音波距離測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070501