JP5963643B2 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Description
従来技術1では、画像形成装置で、親展ボックスに保存された印刷ジョブがユーザーにより削除された場合、同装置、及び他の画像形成装置の保持される、該印刷ジョブの元の文書を利用した印刷ジョブ、該印刷ジョブを設定変更したボックス保存印刷ジョブについても一斉に削除できる。
このため、従来技術1は、ユーザーが印刷するページ数を間違ったり、ページ集約(「N in 1」印刷)等の印刷設定を間違ったりして元の文書が変更された場合には、当該ジョブのジョブデータを個別にユーザーが削除しなければならないという問題があった。
本発明の画像形成方法は、文書の識別情報を含むジョブデータが登録され記憶されるジョブデータ記憶ステップと、前記ジョブデータ記憶ステップで記憶された前記ジョブデータのうち、ユーザーの指示により選択された前記ジョブデータである第1のジョブデータを出力する画像形成ステップと、前記ジョブデータ記憶ステップで記憶された前記ジョブデータのうち、選択された前記第1のジョブデータより前に登録された前記ジョブデータの前記識別情報を検索し、該識別情報により同一文書と検索された前記ジョブデータである第2のジョブデータを削除するジョブ削除制御ステップと、前記ジョブ削除制御ステップにより、前記第2のジョブデータが検索された場合、選択された前記第1のジョブデータと、前記第2のジョブデータとを比較し、それぞれの差分があった箇所の画像データを作成する差分画像作成ステップと、前記画像データを端末又は操作パネル部に表示させて、前記第2のジョブデータの削除の確認を行うジョブ削除確認ステップとを備え、前記ジョブデータは、出力情報として、向き、出力が完了したページ数、及び印刷した部数の情報を含み、前記ジョブ削除確認ステップは、前記第1のジョブデータと、前記第2のジョブデータとについて、それぞれ、前記画像データと前記出力情報とを全て表示させ、前記ジョブ削除制御ステップは、前記第1のジョブデータと同一の文書名をもつ前記ジョブデータを同一の文書と判断し、ユーザーの設定により、前記第1のジョブデータとは使用されたアプリケーションが異なっている場合、IPアドレスが異なる別の前記端末から送信された場合、若しくはファイルのサイズが所定値以上に異なる場合には、同一の文書と判断させないことを特徴とする画像形成方法。
〔画像形成装置1の構成〕
まず、図1〜図2を参照して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の構成について詳しく説明する。
図1によると、本実施の形態の画像形成装置1は、原稿読取部2と、原稿給送部3と、本体部4と、スタックトレイ5と、操作パネル部6とを備えている。
原稿読取部2は、本体部4の上部に配設され、原稿給送部3は、原稿読取部2の上部に配設されている。スタックトレイ5は、本体部4の形成された記録紙の排出口41側に配設され、また、操作パネル部6は、画像形成装置1のフロント側に配設されている。
原稿読取部2は、原稿一枚ずつ、名刺〜A3等のサイズを自動的に認識して、認識したサイズに対応する所定範囲の画像を読み取る(スキャン)ことができる。
また、原稿給送部3により搬送された原稿を読み取る場合には、スキャナー21は、原稿読取スリット23と対向する位置に移動され、原稿読取スリット23を介し、原稿給送部3による原稿の搬送動作と同期して原稿を読み取って画像データを取得し、取得した画像データを本体部4に出力する。
原稿給送部3は、例えば、名刺〜A3の用紙等、複数の異なるサイズの原稿が給紙された場合でも、傾きを補正して繰り出すことができる。なお、原稿給送部3は、名刺について、所定の名刺読み取り用シート等に装着された状態で読み込むように構成することも可能である。
給紙ローラー422、搬送ローラー44、及び排出ローラー45は、搬送部として機能する。記録紙は、この搬送部により搬送される。給紙ローラー422によって用紙搬送路43に繰り出された記録紙は、搬送ローラー44によって画像形成部7に搬送される。
そして、画像形成部7によって記録が施された記録紙は、排出ローラー45によってスタックトレイ5に排出される。
また、操作パネル部6により、アカウント情報90の各ユーザーの情報を入力・変更することもできる。
転写部74は、現像部73によって感光体ドラム71上に形成されたトナー像を記録紙に転写させる。定着部75は、転写部74によってトナー像が転写された記録紙を加熱してトナー像を記録紙に定着させる。
制御部8及び画像処理部10は、ROMに記憶されている制御プログラムを読み出し、制御プログラムをRAMに展開させることで、操作パネル部6から入力された所定の指示情報に応じて装置全体の制御を行う。また、制御部8及び画像処理部10は、他の画像形成装置1やユーザーのPC(Personal Computer)やスマートフォン等の他の端末200からの指示で、各種の制御を行うこともできる。
制御部8は、ジョブ削除制御部81(ジョブ削除制御手段、差分画像作成手段、ジョブ削除確認手段)を機能部位として備えている。
また、ジョブ削除制御部81は、認証を行ったユーザーの指示に基づいて、記憶フォルダ91の選択されたジョブデータ92−1〜92−nを出力する「プライベート出力」を行う。このプライベート出力の際、ジョブ削除制御部81は、選択されたジョブデータ92−1〜92−nより以前に登録された同一文書のジョブデータ92−1〜92−nについては、出力時にユーザーに確認をした上で自動的に削除する。
記憶部9は、アカウント情報90を記憶するアカウント設定記憶手段、ジョブデータ92−1〜92−nを記憶するジョブデータ記憶手段として機能する。
アカウント情報90は、操作パネル部6や端末200のウェブブラウザ等からユーザーが入力した各種情報を用いて登録される。また、アカウント情報90には、ゲストのユーザーを登録することもできる。また、操作パネル部6や端末200により、アカウント情報90の各ユーザーの情報を一括して入力・変更してもよい。
なお、記憶フォルダ91は、後述する差分画像のサムネイル(thumbnail)等のプレビュー画像を表示するための一次画像ファイル等も記憶されてもよい。
また、制御部8は、記憶部9の記憶領域の空き容量が所定値以下になったり、所定容量に達した場合には、登録の時刻が古いジョブデータ92−1〜92−nを記憶フォルダ91から自動的に削除してもよい。
ジョブの種類としては、例えば、画像形成部7による印刷ジョブ、原稿読取部2によるスキャンジョブ、原稿読取部2と端末200との間のリモートスキャンジョブ、原稿読取部2と画像形成部7によるコピージョブ、ファクシミリ送受信に係るFAXジョブ等が用いられる。
ジョブID(Identification)は、当該ジョブデータ92−1〜92−nが取得される度に、ジョブ削除制御部81により設定される、例えばユニークな番号や文字列等のIDである。このジョブIDに加えて、同一又は類似する文書の場合は、派生番号を用いてリストやツリー形式で「親」のジョブIDの情報が記憶されてもよい。
ジョブの登録時刻(タイムスタンプ)は、当該ジョブデータ92−1〜92−nが取得され記憶フォルダ91に記憶された時刻を示す時刻情報である。
各種データは、端末200から送信されネットワーク送受信部12で受信された文書等の印刷データ、原稿読取部2で読み取られ画像処理部10で画像処理された画像データ(スキャンされた画像データ)、この画像データからOCRにより認識された文字データ、記憶媒体等から読み取られた画像データや印刷データ等を記憶する。ここで、文書等の印刷データについては、端末200のデバイスドライバ等により付加された文書名(ファイル名)、使用されたアプリケーションソフトウェアの名称、文書自体のタイムスタンプやサイズ等の文書識別情報(識別情報)と、文書データ自体とを含んでいてもよい。ジョブ削除制御部81は、この文書識別情報により、同一のジョブデータ92−1〜92−nであるか否かを判定してもよい。また、画像データについては、OCRにより認識された文字データを基にした文書識別情報を含ませてもよい。
ユーザーIDは、アカウント情報90のユーザーID等のユーザーのアカウントに係る情報である。
出力情報は、各種ジョブ毎の出力の状態を示す情報である。出力情報には、出力が完了したか中止されたか、中止の原因は何か等についての情報が含まれる。これに加え、印刷ジョブの場合は、出力情報には、出力した際の用紙サイズ、向き、複数同時印刷、集約印刷、両面印刷、閉じる向き、トレイ番号、出力が完了したページ数、印刷した部数等の情報が含まれる。また、スキャンジョブの場合には、出力情報には、スキャンされた枚数等の情報が含まれる。さらに、リモートスキャンジョブの場合は、出力情報には、端末200等への送信の状態や通信速度等の情報が含まれる。また、コピージョブの場合には、出力情報には、印刷ジョブと同様の情報に加え、コピー枚数やコピー権限や課金に関する情報が含まれる。また、FAXジョブの場合は、出力情報には、送信又は受信の電話番号やリトライ回数等の情報が含まれる。
また、画像処理部10は、原稿読取部2で読み取られた画像を、PDFやTIFF等のフォーマットのファイル単位に変換して、記憶部9の記憶フォルダ91に「スキャンされた画像データ」として記憶することができる。
FAX送受信部11は、ファクシミリを受信した画像データを、画像形成部7から直接出力又はFAX受信ジョブのジョブデータ92−1〜92−nとして記憶部9の記憶フォルダ91に記憶する。
また、FAX送受信部11は、端末200から受信したFAX送信ジョブのジョブデータ92−1〜92−nを、画像形成部7で記録する代わりにファクシミリ送信する。
また、FAX送受信部11は、記憶フォルダ91に記憶された印刷ジョブのジョブデータ92−1〜92−nを、ユーザーの指示により、ファクシミリ送信する。
ネットワーク送受信部12は、ネットワーク100を介し、端末200と接続される。これにより、ネットワーク送受信部12は、端末200から受信したジョブデータ92−1〜92−n等を記憶部9の記憶フォルダ91に出力して記憶する。
次に、図3〜図4を参照して、本発明の実施の形態に係る画像形成システムXによる同一ジョブ削除処理の説明を行う。
この同一ジョブ削除処理は、記憶部9の記憶フォルダ91内に記憶されたジョブデータ92−1〜92−nについて、ユーザーが出力を指示した際に、同一又は類似のジョブデータ92−1〜92−nをユーザーの確認の上で削除する。このため、ユーザーがいちいち記憶フォルダ91からジョブデータ92−1〜92−nを削除する必要がなく、記憶フォルダ91の扱いを容易にすることができる
この同一ジョブ削除処理は、主に制御部8のジョブ削除制御部81が、記憶部9に記憶されたプログラム等を、各部と協働し、ハードウェア資源を用いて実行することで実現する。
以下で、図3のフローチャートを参照し、同一ジョブ削除処理をステップ毎に詳しく説明する。
まず、ジョブ削除制御部81は、ジョブ登録処理を行う。
ジョブ削除制御部81は、印刷ジョブの場合は、ネットワーク送受信部12にて端末200から取得した印刷データを、記憶部9の記憶フォルダ91にジョブデータ92−1〜92−nとして記憶する。この際、ジョブ削除制御部81は、当該ジョブデータ92−1〜92−nに、ジョブIDを付加し、取得した時刻のタイムスタンプも付加する。また、ジョブ削除制御部81は、当該ジョブデータ92−1〜92−nが印刷等の出力をされた又は中止された場合、出力情報として記憶する。
また、ジョブ削除制御部81は、スキャンジョブの場合は、原稿読取部2で読み取られた画像データに同様にジョブIDとタイムスタンプを付加してジョブデータ92−1〜92−nとして記憶する。この際に、ジョブ削除制御部81は、当該画像データのOCRを行い、文字情報を取得してもよい。
ジョブ削除制御部81は、リモートスキャンジョブの場合は、スキャンジョブと同様にジョブデータ92−1〜92−nを記憶して、端末200に送信する。ジョブ削除制御部81は、送信が成功又は失敗したかの結果についても、出力情報として記憶する。
ジョブ削除制御部81は、コピージョブの場合、スキャンジョブと同様にジョブデータ92−1〜92−nを記憶する。この上で、複数同時印刷や集約印刷や何部印刷するかについてのユーザーの指示の情報を、出力情報として記憶する。
ジョブ削除制御部81は、FAXジョブの場合は、上述の印刷ジョブやスキャンジョブやリモートスキャンジョブ等と同様にジョブデータ92−1〜92−nを記憶する。これに加えて、ジョブ削除制御部81は、ファクシミリ送受信に係る結果について、出力情報として記憶する。
なお、ジョブ削除制御部81は、端末200から取得した文書データが、NASのようにそのまま記憶フォルダ91に記憶された場合、画像形成装置1で解釈し印刷可能な印刷データに変換することも可能である。
次に、ジョブ削除制御部81は、ジョブ選択処理を行う。
図4を参照して説明すると、ジョブ削除制御部81は、端末200又は操作パネル部6によるユーザーの指示で、「プライベート出力」が選択された場合、まずは記憶部9のアカウント情報90を参照して、ユーザー認証を行う。
この際、ジョブ削除制御部81は、ユーザーによる端末200からの印刷指示の後、操作パネル部6上でパスワード等の入力によりユーザー認証を行うように構成してもよい。
また、ジョブ削除制御部81は、ICカードリーダーや生体認証機器等(図示せず)を用いて認証を行ってもよい。
また、ジョブ削除制御部81は、端末200のウェブブラウザ等からのパスワード等の入力によりユーザー認証を行ってもよい。
ここでは、ジョブ削除制御部81は、端末200又は操作パネル部6の表示部に、ユーザー認証を行った当該ユーザーの記憶フォルダ91に格納されたジョブデータ92−1〜92−nの情報を、「ジョブリスト」として表示する。
ジョブ削除制御部81は、端末200又は操作パネル部6の入力部から、ユーザーが、ジョブリスト上のどのジョブデータ92−1〜92−nを出力するか選択させる。
表示欄610は、ユーザーのアカウントIDである「ユーザーP」と記憶フォルダ91の名称等が表示される。
表示欄620は、当該ユーザーの記憶フォルダ91内のジョブデータ92−1〜92−nのジョブリストが表示される。このジョブリストには、ジョブIDを基にした番号、ジョブの種類、文書名、タイムスタンプ等がリスト形式で表示される。ジョブ削除制御部81は、ユーザーがタッチパネルやポインティングデバイス等で、ジョブリスト中のジョブデータ92−1〜92−nを選択したことを検出する。
表示欄630は、ジョブデータ92−1〜92−nの選択を指示するメッセージと、プライベート出力をしないで「戻る」ボタン710が表示されている。
次に、ジョブ削除制御部81は、同一文書検索処理を行う。
ジョブ削除制御部81は、選択されたジョブデータ92−1〜92−nのうち同一の文書(以下、同一文書という。)を検索する。
ジョブ削除制御部81は、当該ユーザーの記憶フォルダ91内の、ジョブデータ92−1〜92−nの各種データを参照して、選択されたジョブデータ92−1〜92−nよりタイムスタンプが前のジョブデータ92−1〜92−nから同一文書を検索する。ジョブ削除制御部81は、例えば、文書識別情報において同一の文書名をもつものを、同一文書のジョブデータ92−1〜92−nと判断する。また、ユーザーの設定により、ジョブ削除制御部81は、使用されたアプリケーションが異なっている場合、IPアドレスが異なる別の端末200から送信された場合、ファイルのサイズ等が所定値以上に異なる場合等には、同一の文書と判断しない。
さらに、ジョブ削除制御部81は、スキャンジョブ、リモートスキャンジョブ、FAXジョブの場合には、OCRの文字データや画像データの類似度検索等を基にした文書識別情報を作成し、この文書識別情報から同一文書と判断する。この際、ジョブ削除制御部81は、所定の類似度以上に類似したものを同一文書と判断するように構成することで、文字データの誤認識による影響を低減することができる。
図4(a)では、ユーザーPの記憶フォルダ91には、ジョブデータ92−1〜92−nとして、ジョブ(1)〜(4)が記憶されている例を示す。
表示欄620のジョブリストにおいて、ジョブ(1)〜(4)は、当該ジョブが画像形成装置に登録された順に表示される。ユーザーPは、ジョブ(1)〜(4)を選択して出力を指示する。このジョブ(1)〜(4)のうち、選択されたものより以前に登録された、同一の元文書を利用したジョブ(1)〜(4)については、その実行時に削除される。
上述の例では、ジョブ(1)(3)(4)は、印刷するページ数や部数やページの向き等が異なるものの、同一文書であるとする。
このときジョブ(3)が選択されると、ジョブ削除制御部81は、同一文書としてジョブ(3)よりタイムスタンプが前のジョブ(1)を検索する。このジョブ(1)は、後述するように、ユーザーの確認の上でジョブ削除制御部81により削除される。
また、ジョブ(4)が選択されると、ジョブ削除制御部81は、同一文書としてジョブ(1)(3)を検索する。この場合も、ユーザーの確認の上で、ジョブ(1)、(3)が削除される。
つまり、ユーザーは、ジョブ(3)だけが不要なジョブである場合はジョブ(1)、ジョブ(4)の順で印刷するとよい。
なお、ジョブ(2)は元となる文書が異なるため、同一文書として検索されず、削除の対象とはならない。
ジョブ削除制御部81は、選択されたジョブデータ92−1〜92−nに、同一文書があったか否かを判定する。ジョブ削除制御部81は、同一文書があった場合には、Yesと判定する。それ以外はNoと判定する。
Yesの場合、ジョブ削除制御部81は、処理をステップS105に進める。
Noの場合、ジョブ削除制御部81は、処理をステップS109に進める。
ジョブ削除制御部81は、差分画像作成処理を行う。
ジョブ削除制御部81は、削除の確認のための付加情報として、差分画像の画像データを作成する。ジョブ削除制御部81は、選択されたジョブデータ92−1〜92−nと、同一文書のジョブデータ92−1〜92−nの各ページを描画して、差異があるか否かを判断する。ジョブ削除制御部81は、差異があった最初のページの描画された画像を縮小化(サムネイル化)して、それぞれ差分画像の画像データとして、記憶部9の記憶フォルダ91に記憶する。
なお、ジョブ削除制御部81は、ページ毎に文字情報を差分検索して、差異があるか否かを判定してもよい。
ジョブ削除制御部81は、ジョブ削除確認処理を行う。
ジョブ削除制御部81は、ジョブデータ92−1〜92−nが消えるときに、消してもいいかどうかを問い合わせる表示を行う。
図4を再び参照して説明すると、図4(b)の画面例510は、端末200又は操作パネル部6に表示された、ジョブ削除確認の画面例を示している。
まず、ジョブ削除制御部81は、表示欄640、650にジョブ(4)が選択されたことを表示する。この上で、表示欄650に、タイムスタンプが前のジョブ(1)(3)が同一文書として検索されたため、削除されることを視覚的に表現する。ジョブ削除制御部81は、例えば、ジョブ(1)(3)箇所のコントラスト比を下げたり、網掛け等でグレー化したり、点滅させる等の表示処理をして、消えそうなイメージを表現する。
この上で、ジョブ削除制御部81は、表示欄650に、選択されたジョブ(4)及び削除の確認を行うジョブ(1)(3)の付加情報を表示する。ジョブ削除制御部81は、例えば、ジョブリストの当該ジョブ(4)(1)(3)の表示箇所の横に、上述の差分画像の画像データと出力情報とを表示する。
また、ジョブ削除制御部81は、表示欄660に、同一文書が削除される旨のメッセージと、削除を了承する際の「OK」ボタン720と、了承しない際の「キャンセル」ボタン730とを表示する。
これにより、表示されたジョブリストに同じ名前の文書が並んでいる場合でも、削除されるジョブデータ92−1〜92−nをユーザーが容易に判別することが可能となる。
なお、ジョブ削除制御部81は、設定によっては、このような確認をせずに同一文書のジョブデータ92−1〜92−nを自動的に削除してもよい。
ジョブ削除制御部81は、ユーザーが削除を了解したか否かを判定する。ユーザーが削除を了解した場合には、Yesと判定する。それ以外はNoと判定する。
Yesの場合、ジョブ削除制御部81は、処理をステップS108に進める。
Noの場合、ジョブ削除制御部81は、処理をステップS109に進める。これにより出力の際、同一文書のジョブデータ92−1〜92−nが削除されない。
ジョブ削除制御部81は、同一文書ジョブデータ削除処理を行う。
ジョブ削除制御部81は、選択されたジョブデータ92−1〜92−nと同一文書のジョブデータ92−1〜92−nを記憶部9の記憶フォルダ91から削除する。ジョブ削除制御部81は、この削除の際に、効果音や音声にて削除したことをユーザーに報知してもよい。また、ジョブ削除制御部81は、削除後の記憶フォルダ91のジョブリストを端末200や操作パネル部6の表示部に表示してもよい。
ジョブ削除制御部81は、ジョブ出力処理を行う。
具体的には、ジョブ削除制御部81は、選択されたジョブデータ92−1〜92−nについて、ジョブの種類に従って、各部に実行を指示する。
実行が完了した際に、ジョブ削除制御部81は、選択されたジョブデータ92−1〜92−nの出力情報を書き換え又は追加する。
以上により、同一ジョブ削除処理を終了する。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置1は、記憶フォルダ91に記憶された、ジョブデータ92−1〜92−nを選択して出力する際に、同一文書のジョブデータ92−1〜92−nを検索して削除する。このため、ユーザーが余分な作業をする必要がなく、記憶フォルダ91の扱いを容易化することができる。また、記憶フォルダ91内の情報管理を効率化することができる。
2 原稿読取部
3 原稿給送部
4 本体部
5 スタックトレイ
6 操作パネル部
7 画像形成部
8 制御部
9 記憶部
10 画像処理部
11 FAX送受信部
12 ネットワーク送受信部
21 スキャナー
22 プラテンガラス
23 原稿読取スリット
31 原稿載置部
32 原稿排出部
33 原稿搬送機構
41 排出口
42 給紙部
43 用紙搬送路
44 搬送ローラー
45 排出ローラー
71 感光体ドラム
72 露光部
73 現像部
74 転写部
75 定着部
81 ジョブ削除制御部
90 アカウント情報
91 記憶フォルダ
92−1〜92−n ジョブデータ
100 ネットワーク
200 端末
421 給紙カセット
422 給紙ローラー
500、510 画面例
610、620、630、640、650、660 表示欄
710、720、730 ボタン
X 画像形成システム
Claims (2)
- 文書の識別情報を含むジョブデータが登録され記憶されるジョブデータ記憶手段と、
前記ジョブデータ記憶手段に記憶された前記ジョブデータのうち、ユーザーの指示により選択された前記ジョブデータである第1のジョブデータを出力する画像形成手段と、
前記ジョブデータ記憶手段に記憶された前記第1のジョブデータのうち、選択された前記ジョブデータより前に登録された前記ジョブデータの前記識別情報を検索し、該識別情報により同一文書と検索された前記ジョブデータである第2のジョブデータを削除するジョブ削除制御手段と、
前記ジョブ削除制御手段により、前記第2のジョブデータが検索された場合、選択された前記第1のジョブデータと、前記第2のジョブデータとを比較し、それぞれの差分があった箇所の画像データを作成する差分画像作成手段と、
前記画像データを端末又は操作パネル部に表示させて、前記第2のジョブデータの削除の確認を行うジョブ削除確認手段とを備え、
前記ジョブデータは、出力情報として、向き、出力が完了したページ数、及び印刷した部数の情報を含み、
前記ジョブ削除確認手段は、前記第1のジョブデータと、前記第2のジョブデータとについて、それぞれ、前記画像データと前記出力情報とを全て表示させ、
前記ジョブ削除制御手段は、前記第1のジョブデータと同一の文書名をもつ前記ジョブデータを同一の文書と判断し、ユーザーの設定により、前記第1のジョブデータとは使用されたアプリケーションが異なっている場合、IPアドレスが異なる別の前記端末から送信された場合、若しくはファイルのサイズが所定値以上に異なる場合には、同一の文書と判断しない
ことを特徴とする画像形成装置。 - 文書の識別情報を含むジョブデータが登録され記憶されるジョブデータ記憶ステップと、
前記ジョブデータ記憶ステップで記憶された前記ジョブデータのうち、ユーザーの指示により選択された前記ジョブデータである第1のジョブデータを出力する画像形成ステップと、
前記ジョブデータ記憶ステップで記憶された前記ジョブデータのうち、選択された前記第1のジョブデータより前に登録された前記ジョブデータの前記識別情報を検索し、該識別情報により同一文書と検索された前記ジョブデータである第2のジョブデータを削除するジョブ削除制御ステップと、
前記ジョブ削除制御ステップにより、前記第2のジョブデータが検索された場合、選択された前記第1のジョブデータと、前記第2のジョブデータとを比較し、それぞれの差分があった箇所の画像データを作成する差分画像作成ステップと、
前記画像データを端末又は操作パネル部に表示させて、前記第2のジョブデータの削除の確認を行うジョブ削除確認ステップとを備え、
前記ジョブデータは、出力情報として、向き、出力が完了したページ数、及び印刷した部数の情報を含み、
前記ジョブ削除確認ステップは、前記第1のジョブデータと、前記第2のジョブデータとについて、それぞれ、前記画像データと前記出力情報とを全て表示させ、
前記ジョブ削除制御ステップは、前記第1のジョブデータと同一の文書名をもつ前記ジョブデータを同一の文書と判断し、ユーザーの設定により、前記第1のジョブデータとは使用されたアプリケーションが異なっている場合、IPアドレスが異なる別の前記端末から送信された場合、若しくはファイルのサイズが所定値以上に異なる場合には、同一の文書と判断させない
ことを特徴とする画像形成方法。
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