以下、本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置としての画像形成装置の外観を示す斜視図である。本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置としての画像形成装置は、例えば、複合機1である。図1に示すように、複合機1は、筐体からなる装置本体10を備える。
装置本体10は、下ハウジング3と、その上部に設けられた上ハウジング4と、これら両ハウジングを連結する連結ハウジング8とを備える。下ハウジング3と上ハウジング4との中間部には、側方から略水平方向に内側に入り込んだ用紙スタック部5が形成されている。また、上ハウジング4の前面には、操作部47が設けられている。用紙スタック部5には、下ハウジング3から排出される用紙が積載されるシートトレイ6が設けられている。
上ハウジング4は、内部にフラットベッドを有して当該フラットベッド上の原稿をスキャナー部等により読み取る画像読取部2を有している。下ハウジング3は、用紙上にトナー画像を形成する感光体ドラム、露光部及び現像部と、用紙上のトナー画像を定着するための定着部といった画像形成部130(図2)を内蔵している。下ハウジング3には、更に、記録紙を貯留する給紙カセット7が設けられている。なお、この実施形態では、給紙カセット7が2つ備えられた例を示しているが、給紙カセットの数は特に限定されない。連結ハウジング8には、画像形成行程における定着後の記録紙を搬送してシートトレイ6に排出するための用紙搬送路を内蔵している。
複合機1では、画像読取部2により読み取られた原稿画像を、下ハウジング3に内蔵された上記画像形成機構により、給紙カセット7のいずれかから給紙される記録紙上に画像形成し、当該画像形成後の記録紙は、連結ハウジング8内の用紙搬送路からシートトレイ6に排出される。
次に、本発明の第1実施形態に係るファクシミリ装置としての複合機1が有する構成を説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係るファクシミリ装置としての複合機1の内部構成の概略を示すブロック図である。
第1実施形態に係る複合機1は、制御ユニット100と、画像読取部2と、画像メモリー120と、画像形成部130と、ファクシミリ通信部140とを有する。
画像読取部2は、原稿を読み取って原稿画像を取得するスキャナー等を備える。画像読取部2は、例えば、原稿載置台、当該原稿載置台から搬送される原稿の画像を読み取るスキャナー、及び読取済の原稿を排出する排出機構を有するADF(Auto Document Feeder)である。画像読取部2は、ファクス送信の対象とされる原稿を1枚ずつ読み取り、ファクス送信の対象とするデータを生成する。
画像メモリー(記憶部)120は、画像読取部2によって読み取られた原稿のデータ、ファクシミリ通信部140又は通信インターフェイス160により取得されたファクシミリ送信の対象となるデータ等、画像形成部130の画像形成(印刷)の対象となるデータを一時的に保存する領域である。
画像形成部130は、画像読取部2によって読み取られた原稿のデータや、ファクシミリ通信部140又は通信インターフェイス160により取得されたデータ等であって、画像メモリー120に記憶されているデータを読み出し、当該データを用いて画像形成(印刷)を行う。
ファクシミリ通信部(ファクシミリデータ受信部)140は、ファクシミリ通信に必要な諸機能を実行し、公衆回線を通じて、外部のファクシミリ装置との間で画像データを送受信する。
制御ユニット100は、CPU、ROM及びRAM等からなり、複合機1の全体的な動作を司る。制御ユニット100は、制御部101と、ジョブ管理部102と、転送指示受付部103と、パスワード作成部104と、データ転送制御部105と、削除指示受付部106と、装置検出部107と、データ変換部108と、可否検出部109とを備えている。
なお、HDD170又は図略のROMに、複合機1のファクスジョブ管理プログラムが記憶されており、制御ユニット100は、当該ファクスジョブ管理プログラムに従って動作することにより、制御部101と、ジョブ管理部102と、転送指示受付部103と、パスワード作成部104と、データ転送制御部105と、削除指示受付部106と、装置検出部107と、データ変換部108と、可否検出部109とを備える。
なお、制御部101に関しては、各実施形態として示すファクスジョブ管理に関する機能部分が、ファクスジョブ管理プログラムに従った動作により実現される。但し、制御部101(ファクスジョブ管理に関する機能についての制御部101)、ジョブ管理部102、転送指示受付部103、パスワード作成部104、データ転送制御部105、削除指示受付部106、装置検出部107、データ変換部108、及び可否検出部109は、当該ファクスジョブ管理プログラムに基づく動作によらず、それぞれハード回路により構成されるものとしてもよい。以下、特に触れない限り、各実施形態について同様である。
また、上記制御部101〜可否検出部109の各部は、後述する各実施形態において必要となる限りにおいて、本発明の実施形態としての複合機1の構成要素となる。
制御部101は、複合機1の全体的な動作を司る。
例えば、制御部101は、ファクス送信用に画像読取部2により読み取られて画像メモリー120に一時的に記憶されている各頁の原稿のデータを頁順に読み出して、ファクシミリ通信部140に、ユーザーによる操作部47の操作で指定された相手先のファクシミリ装置に向けてファクス送信させる。
また、制御部101は、ファクシミリ通信部140により受信されて画像メモリー120に一時的に記憶されているファクシミリデータを頁順に読み出して、画像形成部130に画像形成(印刷)させる。
ジョブ管理部102は、複合機1で受け付けた各ジョブ、例えば、プリントジョブ、スキャンジョブ、ファクスジョブ、コピージョブ等についての実行順、実行時期、待機、削除、追加等を調整する。例えば、ジョブ管理部102は、ファクシミリ通信部140により受信されて画像メモリー120に記憶された各ファクシミリデータについてのファクスジョブの管理を行う。この場合、ジョブ管理部102は、当該受信された各ファクシミリデータの画像形成部130に行わせる時期の調整や、各ファクシミリデータについてのジョブ削除等を行う。
転送指示受付部103は、ユーザーから、ジョブ管理部102によるジョブ管理の対象とされているファクシミリデータを、他の装置に転送する転送指示の入力を受け付ける。当該転送指示は、ユーザーによる操作部47の操作により入力される。他の装置とは、LAN(local area network)又はインターネットにより複合機1にネットワーク接続されているファクシミリ装置、プリンター、複合機等、外部から受信したデータの画像形成が可能な画像形成装置である。また、当該他の装置は、情報表示装置等、外部から受信したデータの表示が可能な装置であってもよいし、USBメモリーやHDD等のような外部記憶装置であってもよい。
パスワード作成部104は、転送指示受付部103に上記転送指示が受け付けられたとき、転送対象となるファクシミリデータに対応付けてパスワードを作成する。作成したパスワードは、パスワード作成部104又はジョブ管理部102が、ファクシミリデータのファクスジョブに対応付けて記憶しておく。
データ転送制御部105は、パスワード作成部104により作成されたパスワードと、転送指示の対象となるファクシミリデータとを有する転送データを、ファクシミリ通信部140又は通信インターフェイス160から、上記他の装置に転送させる。データ転送制御部105、ファクシミリ通信部140、及び通信インターフェイス160は、特許請求の範囲におけるデータ転送部の一例である。
削除指示受付部106は、ジョブ管理部102によるジョブ管理の対象とされているファクスジョブについて、ユーザーにより、削除対象とするファクスジョブの指定とパスワードとの入力による削除指示を受け付ける。当該削除指示は、ユーザーによる操作部47の操作により入力される。
削除指示受付部106に削除指示が受け付けられたとき、ジョブ管理部102は、当該削除指示が示すパスワードと、当該削除指示が削除対象とするファクシミリデータに対応付けて作成されているパスワードとを比較し、これらパスワードが一致することを条件として、当該削除指示が示すファクスジョブを削除する。
装置検出部107は、複合機1が接続されているローカルエリアネットワーク内にある装置から、上記転送指示による転送の対象とされるファクシミリデータの受信が可能な装置を検出する。例えば、装置検出部107は、複合機1とLAN通信が可能に設定済みとされている画像形成装置や情報処理装置をローカルエリアネットワーク内から検出し、検出した装置に対するデータ送信を可能にするために、当該各装置からそのIPアドレスを取得する。
なお、制御部101は、装置検出部107により検出された画像形成装置を、上記転送指示に基づくファクシミリデータの転送先候補として、表示部150に表示させる。
データ変換部108は、上記転送データを、上記転送指示が当該転送データの転送先とする装置において画像形成又は表示が可能なデータ形式、或いは、一般な多くの装置で画像形成又は表示に採用されているデータ形式に変換する。
例えば、当該転送先の画像形成装置が複合機1と同機種である等、複合機1で適用するファクシミリデータのデータ形式を変換せずに画像形成や表示が可能である場合は、データ転送制御部105は、当該ファクシミリデータをそのデータ形式の変換なしに、ファクシミリ通信部140から、当該画像形成装置に送信させる。
一方、当該転送先の画像形成装置が複合機1とは異なる機種である等、複合機1で適用するファクシミリデータのデータ形式では画像形成や表示が不可能である場合は、データ転送制御部105は、当該ファクシミリデータを予め定められた標準的なデータ形式、例えば、Post Script形式等にデータ形式を変換し、ファクシミリ通信部140から、当該データ形式変換後のファクシミリデータ及びパスワードを当該画像形成装置に送信する。
なお、当該転送先の情報処理装置が、複合機1で適用するファクシミリデータのデータ形式では画像形成や表示が不可能である場合にも、当該ファクシミリデータを、予め定められた標準的なデータ形式、例えば、Jpeg、Bitmap、PDF等のデータ形式に変換し、データ転送制御部105は、当該データ形式変換後のファクシミリデータ及びパスワードを、ファクシミリ通信部140から、当該情報処理装置に送信する。
可否検出部109は、転送指示の示す装置が、上記標準的なデータ形式での画像形成が可能な画像形成装置であるか否かを検出する。
データ転送制御部105は、可否検出部109によって、上転送指示の示す装置が上記標準的なデータ形式での画像形成が可能な画像形成装置であると判断された場合は、上記標準的なデータ形式とされたファクシミリデータ及びパスワードを含む前記転送データの転送を、転送指示により転送先とされる装置に対して、ファクシミリ通信部140から行わせる。
一方、データ転送制御部105は、可否検出部109によって上記転送指示の示す装置が当該標準的なデータ形式での画像形成が不可能な画像形成装置であると検出された場合には、上記標準的なデータ形式とされたファクシミリデータ及びパスワードを含む前記転送データを、ファクシミリ通信部140から、インターネット上の予め定められたサーバーに対して送信させる。
ここでは、いわゆるクラウド上のサーバーに備えられるプリンタードライバー機能により、上記転送指示により転送データの転送先とされる画像形成装置が当該転送データに含まれるファクシミリデータ及びパスワードを画像形成可能となるデータ形式に変換させることを想定している。
この場合、データ転送制御部105は、ファクシミリ通信部140から、上記転送データとして、転送先とする画像形成装置を示す機種情報と、当該画像形成装置の場所を示す情報としてIPアドレス等を送信する。そして、クラウド上のサーバーは、記憶している装置機種及び各機種対応のデータ形式の関係を示すデータテーブルに基づいて、当該転送先とされる画像形成装置で画像形成可能なデータ形式を特定し、上記ファクシミリデータ及びパスワードを、当該データ形式に変換する。
当該サーバーは、複合機1のファクシミリ通信部140から送られてきた上記IPアドレス等に従って、転送先とする画像形成装置に対して、上記データ変換後のファクシミリデータ及びパスワードを送信する。このようにして、データ転送制御部105は、ファクシミリ通信部140を介して、当該サーバーにおいて転送先の画像形成装置に適応するデータ形式に変換された当該転送データを、当該サーバーから、当該転送先とする画像形成装置に向けて送信させる。
また、複合機1は、操作部47及び表示部150を備える。操作部47は、画像形成又は送信スタートキー、テンキー及び短縮番号キー等からなり、ユーザーから各種操作指示、本実施形態でいえば、例えば、上記ジョブ管理の対象とされているファクシミリデータの転送指示及び削除指示の入力等を受け付ける。
表示部150は、ユーザーへの操作案内等を表示するLCD(Liquid Crystal Display)等からなる。なお、この表示部150がタッチパネル機能を備えることにより、操作部47としてユーザーからの各種操作指示を受け付けるようにしてもよい。
さらに、複合機1は、画像読取部2が読み取った画像の編集及び加工処理等を行う画像処理部190と、ネットワーク接続された他のパーソナルコンピューターやサーバーとの間で各種データの通信を行うための通信インターフェイス160とを有している。
次に、複合機1によるファクス転送処理の第1実施形態を説明する。図3は、複合機1によるファクス転送処理の第1実施形態を示すフローチャートである。図5は操作部47及び表示部150を示す図である。図4、図6乃至図13は表示部150の表示画面の一例を示す図である。なお、図3ではYESをY、NOをNとして示す。
複合機1が他のファクシミリ装置からファクシミリデータを受信すると、ジョブ管理部102は、当該ファクシミリデータに基づく画像形成の実行等をファクスジョブとして、ジョブ管理の対象とする。ジョブ管理部102は、既に受け付けている他のジョブ、例えば、プリントジョブ等がある場合には、当該ファクスジョブを、当該他のジョブに続く順番待ちの状態とする。ジョブ管理部102は、当該ファクスジョブの実行の順番が到来するまでは実行せずに待機状態としておき、順番が到来すると、当該ファクスジョブを実行する。
例えば、複合機1がファクシミリデータを受信した時に、画像形成部130のトナー切れや用紙切れの原因等により、当該ファクシミリデータを即座に印刷できない場合などは、ジョブ管理部102は、受信したファクシミリデータを画像メモリー120に記憶させた状態で、当該ファクシミリデータについてのファクスジョブを待ち状態とする。この場合、上記原因の解消を示す情報をジョブ管理部102が得たとき、ジョブ管理部102は、ファクスジョブをジョブ実行の順番待ちに組み入れる。例えば、トナー切れによりファクスジョブが待機状態になっている場合、制御部101は、表示部150に、待機状態の原因を示すメッセージを有する表示画面d1(図4)を表示させる。
このような状態のときに、例えば図5に例を示す操作部47の「状態確認/ジョブ中止」キーB0をユーザーが押下すると、当該押下操作に基づいて、制御部101が、実行中又は待機中のジョブの一覧、すなわち、ジョブ管理部102が管理対象としているジョブの一覧を表示させる表示指示を受け付ける(S1でYES)。このとき、制御部101は、表示部150に、図6に例を示すような、ユーザーに対していずれの動作のジョブを表示させるかの選択を促すための動作別ジョブ項目を示す表示画面d2を表示させる(S2)。
この表示画面d2が表示部150に表示されている状態で、各動作別のジョブ項目を表示する画像im1〜4のうち、ユーザーが所望のジョブ項目を表示している画像を押下すると、表示部150に表示されているタッチパネル機能により、ユーザーにより押下された画像に対応付けられているジョブ項目に属する各ジョブを表示させる表示指示が入力される(S3でYES)。例えば、図6に示す表示画面d2の場合、「印刷ジョブ状況」画像im1がユーザーにより押下されると、当該画像im1に対応付けられている項目である印刷ジョブであって、印刷待ち状態となっている各ジョブのリストの表示を要求する表示指示が入力される。
そして、制御部101は、ユーザーにより指示されたジョブ項目に属して待機状態となっているジョブの一覧を表示部150に表示させる(S4)。例えば、制御部101は、図7に例を示す表示画面d3を、表示部150に表示させる。ジョブ管理部102は、上述したように、複数のジョブが一定時間内に集中している場合、他のジョブとの順番待ちで、複数のジョブを待機状態として管理している。このように、実行が完了しておらずジョブ管理部102による管理対象となっている各ジョブのうち、ユーザーにより指定された印刷ジョブとして抽出されたジョブを示す画像im5,im6が表示画面d3内に表示される。
図7に示す表示画面d3を表示しているときに、ユーザーにより所望のジョブを示す画像が押下されると、表示部150に配設されるタッチパネル機能により、当該画像に対応付けられているジョブを指定する指示が受け付けられる(S5)。例えば、ファクスジョブを示す画像im6が押下されると、表示部150に配設されるタッチパネル機能により、当該画像im6に対応付けられているファクスジョブを指定する指示が受け付けられる。
更に、ユーザーにより「代行印刷・転送」ボタンb1が押下されると、「代行印刷・転送」ボタンb1に対応付けられている転送指示が上記タッチパネル機能により入力され、転送指示受付部103に受け付けられる(S6でNO,S16でYES)。この転送指示は、上記指定されたファクスジョブで画像形成の対象とされているファクシミリデータを、ネットワーク接続されている他の装置に転送することを要求する指示である。転送指示受付部103は、当該転送指示を、S5で指定されたジョブがファクスジョブである場合のみ受け付ける。
上記転送指示が転送指示受付部103に受け付けられると、装置検出部107が、複合機1が接続されているネットワーク上に存在するプリンター(複合機含)、ファクス、コンピューター、外部メモリーのうち、複合機1から送信したデータを画像形成、表示、又は記憶可能な機器を検出する(S17)。なお、外部メモリーの場合、装置検出部107は、当該ネットワーク上のHDD(NAS等)や、複合機1に配設されているUSBインターフェイスに接続されているUSBメモリーも、上記ネットワーク上の装置として検出する。これにより、ファクシミリデータの転送を行うユーザーは、転送先として設定可能な装置を容易に把握することができる。
この後、制御部101は、当該検出された各装置を示す画像を表示部150に表示させる(S18)。例えば、制御部101は、図8に例を示すように、上記ネットワーク上に存在する装置として、プリンター(複合機含)、ファクス、コンピューター、外部メモリーが装置検出部107により検出された場合、これらを示す「プリンター」画像im11、「ファクス」画像im12、「アドレス帳」画像im13、「ワンタッチキー」画像im14、「外部メモリー」画像im15を有する表示画面d4を表示部150に表示させる。なお、「アドレス帳」画像im13及び「ワンタッチキー」画像im14は、コンピューターが検出されていることを示すものとする。また、表示画面d4は、プリンターが複数検出された場合であっても1つの「プリンター」画像im11の表示により、当該複数のプリンターの存在を表示するものとする。なお、ファクシミリ装置、コンピューター、及び外部メモリーについても同様である。
上記表示画面d4が表示部150に表示されているときに、ユーザーが「プリンター」画像im11を押下すると、タッチパネル機能により、当該「プリンター」画像im11に対応付けられている指示、すなわち、上記検出されたプリンターの表示を要求する指示が制御部101に受け付けられる。制御部101は、当該指示を受け付けると、表示部150に、上記検出された各プリンターを表示させる。例えば、制御部101は、図9に示すように、検出された各プリンターを表示する画像im21〜im24を有する表示画面d5を表示部150に表示させる。
なお、上記表示画面d4が表示部150に表示されているときに、ユーザーが「アドレス帳」画像im13を押下すると、タッチパネル機能により、当該「アドレス帳」画像im13に対応付けられている指示、すなわち、上記検出されたコンピューターの表示を要求する指示が制御部101に受け付けられる。制御部101は、当該指示を受け付けると、表示部150に、上記検出された各コンピューターを表示させる。例えば、制御部101は、図10に示すように、検出された各コンピューターを表示する画像im31〜im34を有する表示画面d6を表示部150に表示させる。
ここで、ユーザーにより転送先としたい所望のプリンターを示す画像が押下される等により、上記検出結果として表示されている装置のいずれかを指定する指示が上記タッチパネル機能により入力されると(S19でYES)、転送指示受付部103が、当該指定された装置を、上記転送指示で転送の対象とされているファクシミリデータの転送先とする装置として受け付ける(S20)。
転送指示受付部103が上記転送先を受け付けると、続いて、パスワード作成部104が、当該転送対象とされるファクシミリデータについてのパスワードを作成する(S21)。
パスワードの作成後、データ転送制御部105は、上記転送対象とされるファクシミリデータが示す最終頁の次に更なる頁を追加して、上記作成されたパスワードを示す画像を添付し、当該データを転送用のデータとして生成する(S22)。
当該データの生成後、データ転送制御部105は、ファクシミリ通信部140又は通信インターフェイス160から、当該生成されたデータを含む転送データを、上記転送先として指定された装置に転送する(S23)。
そして、データ転送制御部105による上記転送データの転送処理が終了すると(S24でYES)、制御部101は、上記パスワードを表示部150に表示させる(S25)。例えば、制御部101は、図11に例を示す表示画面d7を表示部150に表示させることで、S21で作成して上記転送先に転送されたパスワードと、転送したファクシミリデータについてのファクスジョブを削除するためには当該パスワードの入力が必要であることを報知する。さらに、転送先からの受信完了通知や、印字成功通知を受け取ったことを条件に、パスワードを表示するようにすることで、更なるファクシミリデータの保証が可能となる。
上記転送後、ジョブ管理部102は、上記転送データの転送先とされた装置を、転送対象とされたファクシミリデータのファクスジョブに対応付けて記憶しておく(S26)。なお、S26の後、処理は終了する。
一方、上記のS4において、制御部101が、待機状態であるジョブの一覧を例えば図7に示す表示画面d3を表示部150に表示させているときに、ジョブを指定する指示が受け付けられ(S5)、更に、ユーザーにより「中止」ボタンb2が押下されると、上記指定されたジョブを削除(中止)する削除指示が上記タッチパネル機能により削除指示受付部106に受け付けられる(S6でYES)。
このとき、ジョブ管理部102は、当該削除指示の対象とされたジョブが、上記S23でのファクシミリデータの転送が済んでいるファクスジョブであるか否かを判断する(S7)。このとき、ジョブ管理部102は、当該ファクスジョブが、上記転送済のファクスジョブであると判断すると(S7でYES)、制御部101は、表示部150に、例えば図12に例を示す表示画面d9を表示すること等により、ユーザーに対して、パスワードの入力を促すメッセージを表示させる(S8)。
ここで、ユーザーによる操作部47の操作等によりパスワードが入力されると、削除指示受付部106がこれを受け付ける(S9)。ジョブ管理部102は、当該入力されたパスワードと、当該削除対象とされているファクスジョブについてS21でパスワード作成部104が作成したパスワードとが一致するか否かを判断する(S10)。
ジョブ管理部102が、当該入力されたパスワードと、S21でパスワード作成部104が作成したパスワードとが一致しないと判断した場合は(S10でNO)、ジョブ管理部102は、当該削除指示により削除対象とされたファクスジョブを削除せず、処理はS4に戻り、制御部101は、表示部150に、再び表示画面d3(図7)を表示させる。
他方、ジョブ管理部102が、当該入力されたパスワードと、S21でパスワード作成部104が作成したパスワードとが一致すると判断した場合は(S10でYES)、ジョブ管理部102は、当該削除指示により削除対象とされたファクスジョブを削除(キャンセル)する(S11)。すなわち、ジョブ管理部102は、上記両パスワードの一致を条件に、当該ファクスジョブのジョブ管理を中止して、順番待ちから外す。S11の後、処理は終了する。
なお、S7において、ジョブ管理部102は、削除指示の対象とされたジョブがS23での転送が済んでいるファクシミリデータのファクスジョブではないと判断した場合(S7でNO)、当該削除指示の対象とされているジョブが、ファクスジョブであれば(S12でYES)、当該ファクスジョブの削除を行わない。制御部101は、画像形成又は表示が済んでいない未出力のファクスジョブはキャンセルできない旨を示すメッセージを、例えば図13に示す表示画面d10により表示部150に表示させる(S13)。
なお、S12において、ジョブ管理部102は、当該削除指示の対象とされているジョブがファクスジョブではないと判断した場合は(S12でNO)、当該ジョブを削除する(S14)。
このように、本実施形態では、データ転送制御部105がファクシミリデータを他の装置に転送するときに、パスワード作成部104によって作成されたパスワードを一緒に転送データとして送信することで、当該転送データを受信した装置において、当該ファクシミリデータに加えてパスワードの印刷、表示、記憶も可能にする。これにより、ユーザーは、この転送先の装置において当該ファクシミリデータの示す内容及びパスワードを得ることが可能になる。そして、ジョブ管理部102は、当該パスワードがユーザーから入力され、入力されたパスワードと、作成したパスワードが一致することを条件として、ファクシミリデータについてのファクスジョブを削除する。ここで、ユーザーは、上記転送先の装置において、ファクシミリデータの示す内容と共にパスワードを認識できた場合に、当該ファクシミリデータを削除するためのパスワードを把握可能になるため、ジョブ管理部102が当該ファクシミリデータについてのファクスジョブを削除するときは、当該ファクシミリデータがいずれかの装置で印刷、表示、又は記憶に基づく印刷又は表示がされていることになる。また、当該パスワードが入力されると、ジョブ管理部102がファクスジョブを削除して、メモリー等に記憶しているデータ量を減らすことができ、メモリフルも防止される。
これにより、ファクシミリデータの転送により当該ファクシミリデータを、受信元の装置である複合機1とは異なる他の装置で印刷又は表示可能とする場合に、転送したファクシミリデータに対応付けられたパスワードの入力を条件に画像メモリー120らファクシミリデータを削除することで、受信元の装置におけるファクシミリデータ保存によるメモリフルを防止しつつ、正常に受信したファクシミリデータを確実に保証することが可能になる。
次に、複合機1によるファクス転送処理の第2実施形態を説明する。図14は、複合機1によるファクス転送処理の第2実施形態を示すフローチャートである。なお、第1実施形態と同様の処理は図示及び説明を省略する。
第2実施形態では、上述した第1実施形態におけるS17に続けて、以下の処理が行われる。
装置検出部107により上記のようにして検出されたネットワーク上の各装置を示す画像を、制御部101が、例えば表示画面d4(図8)により表示部150に表示させているときに(S18)、ユーザーが「外部メモリー」画像im15を押下すると、タッチパネル機能により、当該「外部メモリー」画像im15に対応付けられている指示、すなわち、上記検出された外部メモリーの表示を要求する指示が制御部101に受け付けられる(S31で「外部メモリー又はコンピューター」)。制御部101は、当該指示を受け付けると、表示部150に、上記検出された各外部メモリーを表示させる(S32)。例えば、制御部101は、図15に示すように、検出された各外部メモリーを表示する画像im51〜im52を有する表示画面d11を表示部150に表示させる。
ここで、ユーザーにより転送先としたい所望の外部メモリーを示す画像が押下される等により、上記検出結果として表示されている外部メモリーのいずれかを指定する指示が上記タッチパネル機能により入力されると(S33でYES)、転送指示受付部103が、当該指定された外部メモリーを、上記転送指示で転送の対象とされているファクシミリデータの転送先とする装置として受け付ける(S34)。
転送指示受付部103が上記転送先を受け付けると、続いて、パスワード作成部104が、当該転送対象とされるファクシミリデータについてのパスワードを作成する(S35)。
パスワードの作成後、データ転送制御部105は、上記転送対象とされるファクシミリデータ及びパスワードを含む転送用のデータを生成し、更に、データ変換部108が、このデータを予め定められた標準的なデータ形式、例えば、Jpeg、Bitmap、PDF等のデータ形式に変換する(S36)。
当該データ形式の変換後、データ転送制御部105は、データ変換された当該データを含む転送データを、上記転送先として指定された外部メモリーに転送する(S37)。
なお、S18において、ユーザーが「アドレス帳」画像im13を押下した場合は、タッチパネル機能により、当該「アドレス帳」画像im13に対応付けられている指示、すなわち、上記検出されたコンピューターの表示を要求する指示が制御部101に受け付けられる(S31で「外部メモリー又はコンピューター」)。制御部101は、表示部150に、上述した表示画面d6(図10)を表示させ、上記検出された各コンピューターを表示させる(S32)。ここで、ユーザーにより転送先としたい所望のコンピューターを示す画像が押下される等により、上記検出結果として表示されているコンピューターのいずれかを指定する指示が上記タッチパネル機能により入力されると(S33)、上記S34〜S36と同様にして、転送先の受付、パスワードの作成、及び予め定められた標準的なデータ形式への変換が行われ、変換後のデータが、上記転送先として指定されたコンピューターに転送される(S37)。
このように、データ変換部108が上記転送用のデータを予め定められた標準的なデータ形式に変換してから外部メモリーやコンピューターに送信することによって、複合機1とは全く異なる種別の機器において上記転送用のデータを画像形成又は表示することを可能にする。また、外部メモリーに転送用のデータを出力可能とすることによって、当該外部メモリーに記憶された転送用のデータを様々な機器で画像形成や表示できる可能性を拡げることができる。
また、上述したS31において、ユーザーによる操作部47の操作で、ファクシミリデータの転送先がプリンター又はファクシミリ装置の画像形成装置を選択した場合(S31で「プリンター又はファクシミリ装置」)、データ転送制御部105は、当該転送先とされたプリンター又はファクシミリ装置が複合機1と同機種又は他機種のいずれであるかを判断する(S38)。
ここで、データ転送制御部105が、当該転送先のプリンター又はファクシミリ装置が複合機1と同機種であると判断した場合は(S38で「同機種」)、上記転送対象とされるファクシミリデータ及びパスワードを含む転送データを転送先とされるプリンター又はファクシミリ装置に転送する(S39)。例えば、データ転送制御部105は、転送先のプリンター又はファクシミリ装置のIPアドレスを予め保有しており、このIPアドレスに対してFTP転送により上記伝送データを送信する。
また、データ転送制御部105が、当該転送先のプリンター又はファクシミリ装置が複合機1とは他機種であると判断した場合は(S38で「他機種」)、データ転送制御部105は、上記転送対象とされるファクシミリデータ及びパスワードを含む転送用のデータを生成し、更に、データ変換部108が、当該生成されたデータを予め定められた標準的なデータ形式、例えば、Post Script等の画像形成装置での画像形成に多く適用されているデータ形式に変換する(S40)。
このように、データ変換部108が上記転送用のデータを予め定められた標準的なデータ形式に変換してからプリンター又はファクシミリ装置に送信することによって、複合機1とは異なる機種の画像形成装置において上記転送用のデータを画像形成又は表示することを可能にする。
続いて、可否検出部109が、転送先とされるプリンター又はファクシミリ装置は、上記予め定められた一般的なデータ形式とされたデータの画像形成が可能か否かを判断する(S41)。
可否検出部109が、当該画像形成装置は、当該一般的なデータ形式とされたデータの画像形成が可能と判断した場合は(S41でYES)、データ転送制御部105は、上記一般的なデータ形式とされた、ファクシミリデータ及びパスワードを含む転送データを、転送先とされるプリンター又はファクシミリ装置に転送する(S39)。この場合、データ転送制御部105は、予め保有している転送先のプリンター又はファクシミリ装置のIPアドレスに対してFTP転送により上記転送データを送信してもよいし、IPアドレスを保有していない場合は、ユーザーによる操作部47の操作で入力されるIPアドレスに対して上記転送データを送信してもよい。
一方、可否検出部109が、当該プリンター又はファクシミリ装置は、上記予め定められた一般的なデータ形式とされたデータの画像形成が不可能と判断した場合は(S41でNO)、データ転送制御部105は、当該一般的なデータ形式とされたデータを、ファクシミリ通信部140から、クラウド上の予め定められたサーバーに送信し(S42)、当該サーバーにおいて、転送先とするプリンター又はファクシミリ装置に適応するデータ形式に変換された当該データを、当該サーバーから、当該転送先とする装置にプリンター又はファクシミリ装置に向けて送信させる。
このように、クラウド上のサーバーによるデータ変換機能を用いることで、複合機1が備えるべきデータ変換機能の負担を軽くしつつ、複合機1とは異なる多くの機種において上記データ転送によるファクシミリデータの画像形成や表示を可能にすることができる。
次に、第2実施形態に係る複合機1について説明する。図16は第2実施形態に係る複合機1の概略構成を示すブロック図である。なお、第1実施形態に係る複合機1と同様の構成は説明を省略する。
図16に示すように、第2実施形態に係る複合機1は、制御ユニット100が更に、装置記憶部110を備えている。
装置記憶部110は、例えば、制御ユニット100に内蔵されるメモリー等からなり、ユーザーからのパスワード入力に基づいてジョブ管理部102によりファクスジョブが上記第1実施形態と同様にして削除されたとき(図3のS11)、当該削除されたファクスジョブのファクシミリデータの転送に用いられていた装置を転送先候補として記憶する。
なお、第1実施形態と同様に、HDD170又は図略のROMに記憶されているファクスジョブ管理プログラムに従って、制御ユニット100が動作することにより、制御ユニット100は、制御部101〜可否検出部109に加えて、更に、装置記憶部110を備える。但し、装置記憶部110は、当該ファクスジョブ管理プログラムに基づく動作によらず、それぞれハード回路により構成されるものとしてもよい。以下、特に触れない限り、各実施形態について同様である。
続いて、第2実施形態に係る複合機1によるファクス転送処理を説明する。図17は、第2実施形態に係る複合機1によるファクス転送処理を示すフローチャートである。なお、図3に示した第1実施形態に係る複合機1によるファクス転送処理と同様の処理は説明を省略する。
第2実施形態では、上記S50でファクスジョブが削除された後、装置記憶部110は、当該削除されたファクシミリデータの転送に用いられた装置を転送先候補として記憶しておく(S61)。
そして、上記転送指示が転送指示受付部103に受け付けられたとき(S16でYES)、制御部101は、装置記憶部110に記憶されている転送先候補を読み出し(S71)、読み出した転送先候補としての装置を示す情報を、例えば図18に例を示す表示画面d12により、表示部150に表示させる(S72)。なお、制御部101は、上記転送指示が転送指示受付部103に受け付けられたとき、表示部150に上記表示画面d4(図8)を表示し、ユーザーにより、表示画面d4内の「代行印刷・転送済」画像im16が押下されたときに、表示画面d12を表示部150に表示させるようにしてもよい。
この第2実施形態では、ファクシミリデータ及びパスワードを含む転送データの転送を受けて、当該ファクシミリデータ及びパスワードの画像形成、表示、又は記憶等に成功した実績を有する装置が抽出されて、転送先候補として装置記憶部110に蓄積されていくことになるため、ファクシミリデータの転送先を指定する時等に、当該ファクシミリデータを画像形成、表示又は記憶できる信頼性の高い装置をユーザーに対して提示する、或いは、当該信頼性の高い装置に対して転送データを送信することなどが可能になる。これにより、正常に受信したファクシミリデータを更に確実に保証することができる。
続いて、第2実施形態に係る複合機1によるファクス転送処理の他の形態を説明する。図19は、第2実施形態に係る複合機1によるファクス転送処理を示すフローチャートである。なお、図3又は図17に示したファクス転送処理と同様の処理は説明を省略する。
この実施形態では、装置記憶部110が、削除されたファクシミリデータの転送に用いられた装置を転送先候補として記憶した後(S61)、当該装置が転送に用いられた回数をカウントアップする(S62)。すなわち、装置記憶部110は、当該削除されたファクシミリデータの転送に用いられた装置を転送先候補として記憶するとき、当該装置が転送に用いられた回数を記憶しておく。
そして、制御部101は、装置記憶部110に記憶されている転送先候補を読み出すとき制御部101は、各装置の上記利用回数も読み出す(S75)。制御部101は、各装置の当該利用回数に基づいて、表示部150の表示画面での各装置の表示形態を異ならせる(S76)。例えば、制御部101は、転送先候補が、利用回数の大きいものから、ファクシミリ装置、プリンター、パソコンE、パソコンDの順となっている場合は、図20に例を示す表示画面d13のように、利用回数の多い順に、各装置を示す画像を上から並べて配置して表示させる(S77)。
或いは、利用回数の大きいものから、ファクシミリ装置、プリンター、パソコンE、パソコンDの順となっている同様の場合を例にして説明すると、制御部101は、図21に示す表示画面d14のように、利用回数の多い装置ほど、サイズが大きくなるようにして、各装置を示す画像を表示させるようにしてもよい。
これにより、制御部101により、過去に転送データの転送が成功して無事に画像形成、表示又は記憶が行われた実績の高い順に、転送先候補とできる各装置をユーザーに認識させることができる。
なお、第2実施形態に係る複合機1によるファクス転送処理はこれら各実施形態に限られない。
例えば、上記のようにして制御部101が上記転送先候補として記憶されている装置を読み出すとき(S75)、データ転送制御部105は、ユーザーからの転送先指定を待つことなく、当該読み出された各装置の内で予め定められた装置、例えば、予め定められたIPアドレスを有する装置に、転送データを転送するようにしてもよい。これにより、ユーザーによる判断に頼ることなく、転送データの転送による画像形成、表示又は記憶が行われる信頼性の高い装置に対して転送して、受信したファクシミリデータの保証の確実性を高める。
また、上記のようにして、制御部101が、装置記憶部110から上記転送先候補として記憶されている装置を読み出すときに(S61)、各装置の上記利用回数も読み出す場合、データ転送制御部105は、最も利用回数の多い装置に、転送データを転送するようにしてもよい。これにより、ユーザーによる判断に頼ることなく、転送データの転送による画像形成、表示又は記憶が行われる信頼性の最も高い装置に対して転送して、受信したファクシミリデータの保証の確実性を更に高めることができる。
また、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。図1乃至図21を用いて上記各実施形態に示した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明の構成及び処理はこれに限定されるものではない。