JP5962699B2 - エネルギービームの位置合わせ装置および位置合わせ方法 - Google Patents

エネルギービームの位置合わせ装置および位置合わせ方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、極端紫外光を発生させる光源装置に使用され、2つのエネルギービームの照射位置の位置合わせを行うためのエネルギービームの位置合わせ装置および位置合わせ方法に関する。
半導体集積回路の微細化、高集積化につれて、露光用光源の短波長化が進められ、次世代の半導体露光用光源として、特に波長13.5nmの極端紫外光(以下、EUV(ExtremeUltra Violet)光ともいう)を放射する極端紫外光光源装置(以下、EUV光源装置ともいう)の開発が進められている。
EUV光源装置において、EUV光を発生させる方法はいくつか知られているが、そのうちの一つに極端紫外光放射種(以下、EUV放射種)を加熱して励起することにより高温プラズマを発生させ、この高温プラズマからEUV光を取り出す方法がある。
このような方法を採用するEUV光源装置は、高温プラズマの生成方式により、LPP(LaserProduced Plasma:レーザ生成プラズマ)方式EUV光源装置とDPP(DischargeProduced Plasma:放電生成プラズマ)方式EUV光源装置とに大きく分けられる。
〔DPP方式のEUV光源装置〕
以下、DPP方式に基づくEUV放射のメカニズムを簡単に説明する。
DPP方式では、例えば内部に電極が配置された放電容器内をガス状の高温プラズマ原料雰囲気とし、当該雰囲気中の電極間において放電を発生させて初期プラズマを生成する。
ここで、放電により電極間を流れる直流電流の自己磁場の作用により、上記した初期プラズマは収縮される。これにより初期プラズマの密度は高くなり、プラズマ温度が急激に上昇する。このような作用を、以下ピンチ効果と称する。ピンチ効果による加熱によって高温となったプラズマからEUV光が放射される。
近年、DPP方式において、放電が発生する電極表面に供給された固体もしくは液体のSnやLiにレーザ等のエネルギービームを照射して気化させ、その後、放電によって高温プラズマを生成する方法が提案されている。このような方式は、LAGDPP(Laser Assisted Gas Discharge Produced Plasma)方式と称されることもある。以下、上記したエネルギービームがレーザビームである場合について説明する。
図9は、特許文献1記載されたDPP方式(LAGDPP方式)のEUV光源装置を簡易的に説明するための図である。
EUV光源装置は、放電容器であるチャンバ1を有する。チャンバ1内には、一対の円板状の放電電極2a,2bなどが収容される放電部1aと、ホイルトラップ5や集光光学手段であるEUV集光鏡9などが収容されるEUV集光部1bとを備えている。
1cは、放電部1a、EUV集光部1bを排気して、チャンバ1内を真空状態にするためのガス排気ユニットである。
2a,2bは円盤状の電極である。電極2a,2bは所定間隔だけ互いに離間しており、それぞれ回転モータ16a,16bが回転することにより、16c,16dを回転軸として回転する。
14は、波長13.5nmのEUV光を放射する高温プラズマ用原料である。高温プラズマ原料14は、加熱された溶融金属(melted metal)例えば液体状のすず(Sn)であり、コンテナ15に収容される。溶解金属の温度は、例えば、コンテナ内に設けられた不図示の温度調整手段により調整される。
上記電極2a,2bは、その一部が高温プラズマ原料14を収容するコンテナ15a,15bの中に浸されるように配置される。電極2a,2bの表面上に乗った液体状の高温プラズマ原料14は、電極2a,2bが回転することにより、放電空間に輸送される。
上記放電空間に輸送された高温プラズマ原料14に対してレーザ源(エネルギービーム照射手段)12よりレーザビーム(エネルギービーム)17が照射される。レーザビーム17が照射された高温プラズマ原料14は気化する。
高温プラズマ原料14がレーザビーム17の照射により気化された状態で、電極2a,2bに、電力供給手段3からパルス電力が印加されることにより、両電極2a,2b間にパルス放電が開始し、高温プラズマ原料14によるプラズマPが形成される。なお、電力の電極2a,2bへの印加は、例えば、レーザビーム17が上記高温プラズマ原料14への照射が行われる前になされる。
放電時に流れる大電流によりプラズマが加熱励起され高温化すると、この高温プラズマPからEUV光が放射される。
なお、上記したように放電電極2a,2b間にはパルス電力が印加されるので放電はパルス放電となり、放射されるEUV光はパルス状に放射されるパルス光となる。
高温プラズマPから放射したEUV光は、EUV集光鏡9により集光鏡9の集光点(中間集光点ともいう)fに集められ、EUV光取出部8から出射し、EUV光源装置に接続された点線で示した露光機40に入射する。
上記したEUV集光鏡9は、一般に、複数枚の薄い凹面ミラーを入れ子状に高精度に配置した構造からなる。各凹面ミラーの反射面の形状は、例えば、回転楕円面形状、回転放物面形状、ウォルター型形状であり、各凹面ミラーは回転体形状である。ここで、ウォルター型形状とは、光入射面が、光入射側から順に回転双曲面と回転楕円面、もしくは、回転双曲面と回転放物面からなる凹面形状である。
本方式によれば、常温では固体であるSnを放電が発生する放電領域(放電電極間の放電が発生する空間)の近傍で気化させることが容易になる。すなわち、放電領域に効率よく気化したSnを供給できるので、放電後、効果的に波長13.5nmのEUV放射を取り出すことが可能となる。
また、特許文献1に記載されたEUV光源装置においては、放電電極を回転させているので、次のような利点がある。
(i)常に新しいEUV発生種の高温プラズマ原料である固体または液体状の高温プラズマ原料を放電領域に供給することができる。
(ii)放電電極表面における、レーザビームが照射される位置、高温プラズマが発生する位置(放電部の位置)が常に変化するので、放電電極の熱負荷が低減し消耗を防ぐことができる。
ここで、上記EUV光源装置によれば、レーザの照射により電極表面上の原料が気化し、電極間で放電が開始してプラズマが形成される。しかしながら、効率のよいEUV放射の生成を実現するには、放電領域に供給される気化したプラズマ原料(例えばすず)のガスの密度がある程度高いものである必要がある。なぜなら、EUV光が放射される高温プラズマのイオン密度は、1017〜1020cm−3であり、この高温プラズマがピンチされる前の初期プラズマのイオン密度は1016cm−3程度必要だからである。言い換えると、放電が開始したとしても、例えば、放電領域に供給されたプラズマ原料のガスの密度が1016cm−3よりも低いと、放電により生成したプラズマから波長13.5nmのEUV光が発生しない。
特許文献1のEUV光源装置においては、プラズマ原料のガスは、レーザを電極表面に塗布した液体または固体の原料に照射することにより両電極間(放電空間)に供給される。しかし、レーザ照射により気化した原料は、両電極間の空間を3次元的に広がっていく。そのため、放電領域に供給されるプラズマ原料のガスの密度を制御することは困難であり、広がった原料ガスが対向する電極に達して放電が始まったときのガス密度は、必ずしもEUV放射に好適なものではない。
このような問題を克服するために、特許文献2のEUV光源装置においては、電極上に供給された原料に対し第1のエネルギービームを照射し、この原料を気化させて電極間に放電を開始させる第1のエネルギービーム照射手段と、第1のエネルギービームの照射後、一対の放電電極間で放電が開始するまでの間に、第1のエネルギービームを照射した領域にある放電電極上の原料に対して第2のエネルギービームを照射し、さらに原料を気化させる第2のエネルギービーム照射手段とを備える。例えば、図10に示すように、第1のレーザビーム(エネルギービーム)17aを放出する第1のレーザ源(エネルギービーム照射手段)12a、第2のレーザビーム(エネルギービーム)17bを放出する第2のレーザ源(エネルギービーム照射手段)12bを備える。各レーザビームは、集光光学系13a,13bを介して、回転電極2a,2b上に供給された原料(すず)14に対し照射される。
電極2a上の高温プラズマ原料(すず)14に対して第1のレーザビーム17aを照射し、この第1のレーザビーム17aの照射によって発生した原料ガスが広がって対向する電極に達し、電極2a,2b間を橋絡して電流が流れ始め放電が開始する。この第1のレーザビーム17aの照射によって発生した原料ガスが電極間を橋絡し放電が始まるまでに、第2のレーザビーム17bを電極上の高温プラズマ原料(すず)14に対して(第1のレーザビーム17aが照射された領域に)照射する。これにより、再び原料ガスが電極2a,2b間に発生する。
放電は、第1のレーザビーム17aの照射によって発生した原料ガスによって引き起こされるが、その放電が開始される時点で、第2のレーザビーム17bの照射によって発生した原料ガスは、第2のレーザビーム17bの照射からまだ時間があまり経過していないため、3次元方向にそれほど大きく膨張していない状態、即ちガス密度が高い状態で電極間に存在する。
したがって、原料ガスが放電電流の増加とともに磁気圧によって圧縮加熱される時、ピンチの効率が高まり、到達イオン密度や電子温度が、高い変換効率のEUV光放射が得られる値となる。
また、第2のレーザビーム17bの照射のタイミングを適宜設定することにより、放電領域に供給するプラズマ原料のガスの密度を、EUV放射に好適なものに制御することが可能となる。
〔LPP方式のEUV光源装置〕
図11は、LPP方式のEUV光源装置を簡易的に説明するための図である。
LPP方式のEUV光源装置は、光源チャンバ1を有する。光源チャンバ1には、EUV放射種である原料(高温プラズマ原料)を供給するための原料供給ユニット10および原料供給ノズル20が設けられている。原料供給ノズル20からは、原料として、例えば液滴状のすず(Sn)が放出される。
光源チャンバ1の内部は、真空ポンプ等で構成されたガス排気ユニット1cにより真空状態に維持されている。
レーザビーム照射手段である励起用レーザ光発生装置21からのレーザ光(レーザビーム)22は、レーザ光集光手段24により集光されながらレーザ光入射窓部23を介してチャンバ1内部へ導入され、EUV集光鏡9の略中央部に設けられたレーザ光通過穴25を通って、原料供給ノズル20から放出される原料(例えば液滴状のすず)に照射される。ここで用いられる励起用レーザ光発生装置21は、例えば、繰り返し周波数が数kHzであるパルスレーザ装置であり、炭酸ガス(CO)レーザなどが使用される。
原料供給ノズル20から供給された原料は、レーザ光22の照射により加熱・励起されて高温プラズマとなり、この高温プラズマからEUV光が放射される。放射されたEUV光は、EUV集光鏡9によりEUV光取出部8に向けて反射されてEUV集光鏡9の集光点(中間集光点)に集光され、EUV光取出部8から出射し、EUV光源装置に接続された点線で示した露光機40入射する。
ここで、EUV集光鏡9は、例えばモリブデンとシリコンの多層膜でコーティングされた球面形状の反射鏡であり、励起用レーザ光発生装置21およびレーザ光入射窓部23の配置によっては、レーザ光通過穴25を必要としない場合もある。
また、高温プラズマ生成用のレーザ光22は、迷光としてEUV光取出部8に到達することもある。よって、EUV光取出部8の前方(高温プラズマ側)にEUV光を透過して、レーザ光22を透過させない不図示のスペクトル純度フィルタを配置することもある。
近年、特許文献3、特許文献4に記載されているように、LPP方式のEUV光源装置1つの原料に対して複数回レーザビームを照射するプリパルス・プロセスが採用されている。このプリパルス・プロセスを実施するための構成例を図12に示す。同図に示す構成例においては、第1のレーザビーム(エネルギービーム)17aを放出する第1のレーザ源(エネルギービーム照射手段)12a、第2のレーザビーム(エネルギービーム)17bを放出する第2のレーザ源(エネルギービーム照射手段)12bを備える。各レーザビームは、レーザ光集光手段13a,13bやミラー13c等を介して、供給ユニット10より供給される液滴状の原料(すず)に対し照射される。なお、第1のレーザ源12a、第2のレーザ源12b、供給ユニット10は、制御部30により制御される。
この手法では、ますYAGレーザ等の第1のレーザビーム17a(プリパルス)を原料に照射して弱いプラズマを生成して、当該原料の密度を低減する。次にCOレーザである第2のレーザビーム17b(メインレーザパルス)を当該弱いプラズマに照射するものである。
プリパルスにより原料の密度を低減させることで、この原料へのメインレーザパルスであるCOレーザの吸収が改善され、EUV放射強度が増加する。
また、プラズマが比較的低密度となりEUV放射の再吸収が低減するため、EUV発生効率の向上やデブリ発生の低減を図ることができる。
特表2007−505460号公報 特許4623192号公報 特開2005−17274公報 特表2010−514214号公報
上記したように、DPP方式(LAGDPP方式)のEUV光源装置においては、第2のエネルギービームは、第1のエネルギービームを照射した領域にある電極上の原料に対して照射される。仮に第2のエネルギービームを照射する位置がずれると、放電領域に供給するプラズマ原料のガスの密度をEUV放射に好適なものに制御することが不可能になる。よって、第1のエネルギービームに対する第2のエネルギービームの照射位置を位置合わせすることが重要となる。また当然ながら、第1のエネルギービームが電極上の原料を照射するように位置合わせすることも重要となる。
従来、第1のエネルギービーム、第2のエネルギービームの照射位置の位置合わせは、例えば以下のように行われてきた。ここでは、エネルギービームがレーザビームの場合を例にとって前記図10により説明する。
まず、第1のレーザ源12a、第2のレーザ源12bから放出される第1および第2のレーザビーム17a,17bの照射方向が所定の方向となるように調整される。ここで、所定の方向とは、設計上定められた方向であり、第1および第2のレーザビーム17a,17bが電極2a,2b上の所定の位置を照射するように設計された方向である。この調整により、第1および第2のレーザビーム17a,17bが電極2a,2b上の所定の位置に照射されるように、両レーザビームの位置合わせがされる。
次に、EUV放射を発生させる。すなわち、電極2a,2bが回転して、放電空間に高温プラズマ原料14が輸送され、両電極間へ電力が供給される。そして、第1のレーザビーム17aの照射とそれに続く第2のレーザビーム17bの照射が行われ、プラズマが形成され、放電時に流れる大電流により上記プラズマが加熱励起され高温化し、EUVが放射される。
この放射されるEUV出力をモニタし、当該EUV出力が最大となるように、第2レーザビーム17bの照射位置を微調整することにより、第1のエネルギービームに対する第2のエネルギービームの照射位置を位置合わせが行われる。
上記した第2レーザビーム17bの照射位置の位置合わせは、EUV出力をモニタしながら実施されるので、最初の位置調整方向は必ずしも正しい方向であるとは限らない。仮に最初の位置調整によりEUV出力が低下した場合、調整位置を初期位置に戻して、他の位置調整方向に関する位置調整を行う必要がある。このように、EUV出力をモニタしながらの位置合わせは手探り状態で行われるので、手間がかかる。
また、位置合わせのためにEUV放射を発生させるので、その分、EUV光源装置への投入電力コストが増大する。
更に、設計上定められた方向に第1および第2のレーザビーム17a,17bの照射方向を調整してもEUV放射が発生しなかった場合、第1および第2のレーザビーム17a,17bが電極2a,2bに照射されていないので、EUV出力をモニタしながら、まず第1のレーザビーム17aの照射位置を調整し、引き続き、第2のレーザビーム17bの照射位置を調整することになる。この場合も位置合わせは手探り状態であり、また、余分な投入電力コストがかかる。
LPP方式のEUV光源装置においても第1のレーザビームや第2のレーザビームの位置合わせが重要となる。ここでは、前記DPP方式の場合と同様、エネルギービームがレーザビームの場合を例にとって前記図12により説明する。
図12において、仮に第1のレーザビーム17aの照射位置がずれると、液滴状の原料14にレーザビームが照射されず弱いプラズマが形成されない。よって、第2のレーザビーム17bが原料14に照射されたとしても、デブリが増加し、効率も低下する。また仮に第2のレーザビーム17bの照射位置がずれると、EUV放射そのものが起こらない。
よって、DPP方式のEUV光源装置と同様、LPP方式のEUV光源装置においても、第1のレーザビームに対する第2のレーザビームの照射位置の位置合わせや、第1のレーザビーム17aが液滴状の原料を照射するように位置合わせすることも重要となる。
LPP方式のEUV光源装置においても、従来の第1のレーザビーム17aや第2のレーザビーム17bの位置合わせにおいては、実際にEUV放射を発生させ、EUV出力をモニタし、当該EUV出力が最大となるように、位置合わせが行われる。よって、DPP方式のEUV光源装置の場合と同様、EUV出力をモニタしながらの位置合わせは手探り状態で行われるので、手間がかかる。また、位置合わせのためにEUV放射を発生させるので、その分、EUV光源装置への投入電力コストが増大する。
更に、設計上定められた方向に第1および第2のレーザビーム17a,17bの照射方向を調整してもEUV放射が発生しなかった場合、第1のレーザビーム17aがずれているのか、第2のレーザビーム17bがずれているのか判別できない。
よって、EUV出力をモニタしながら、まず第1のレーザビーム17aの照射位置を調整し、引き続き、第2のレーザビーム17bの照射位置を調整することになる。この場合も位置合わせは手探り状態であり、また、余分な投入電力コストがかかる。
また第1のレーザビームの照射により生成される弱いプラズマからEUV放射が発生しない場合は、別途、プラズマモニタが必要となり、装置が複雑化する。
本発明は上記したような事情に鑑みなされたものであり、その課題は、2つのエネルギービームの位置合わせを可視化し、短時間で両エネルギービームの位置合わせを可能とし、また、位置合わせにおける光源装置への投入電力コストを削減することが可能なエネルギービームの位置合わせ装置および位置合わせ方法を提供することである。
本発明においては、エネルギービーム位置合わせ装置を、第2のエネルギービームを反射する可動ミラーと、第1のエネルギービームを通過させ、上記可動ミラーで反射した第2のエネルギービームを反射して第1のエネルギービームの進行方向と同方向に導光する光学手段と、例えば画像検出手段から構成され入射するエネルギービームの入射位置を検出するビーム検出手段と、上記光学手段を透過した第1のエネルギービームと上記光学手段で反射した第2のエネルギービームが入射し、入射するエネルギービームの一部を分岐して上記極端紫外光放射用原料のビーム照射位置方向に導光するとともに、他の一部を透過させて上記ビーム検出手段の方向に導光する可動な分岐手段とから構成する。
上記ビーム検出手段には、上記分岐手段を介して第1および第2のエネルギービームが入射するが、この検出手段によりモニタ(検出)されるビーム入射位置は、上記分岐手段を介して極端紫外光放射用原料上の照射位置に照射される第1、第2のエネルギービームの照射位置と対応している。そこで、上記ビーム検出手段により上記第1と第2のエネルギービームの入射位置をモニタ(検出)しながら、上記可動ミラーの角度を制御して上記第2のエネルギービームの上記光学手段への入射位置を調整することにより、上記第1のエネルギービームと上記第2のエネルギービームの相対的な位置合わせを行うことができる。また、上記分岐手段の角度を制御することにより第1および第2のエネルギービームの照射位置が調整されるので、これにより、第1および第2のエネルギービームが極端紫外光放射用原料上に照射されるように調整することができる。
また、上記光学手段として偏光ビームスプリッタを用い、該偏光ビームスプリッタに偏光光である第1エネルギービームを入射させるとともに、偏光方向を上記第1のエネルギービームの偏光方向と直交する方向に偏光させた第2のエネルギービームを入射させ、第1のエネルギービームを通過させ、第2のエネルギービームを反射させるように構成してもよい。このような構成とすることにより、上記光学手段におけるエネルギービームの減衰量を小さくすることができる。
さらに、上記において、上記光学手段と分岐手段の間に、第1および第2のエネルギービームのスポット径を調整するための光軸方向に駆動可能な可動レンズを設けてもよい。このように構成することで、第1および第2のエネルギービームの照射位置におけるスポット径を容易に調整することができる。
またさらに、上記画像検出手段から構成されるビーム検出手段の入射側に、中央に上記エネルギービームを透過させる開口を有する拡散板と波長変換素子の積層体を、該拡散板が画像検出手段側になるように配置し、上記開口の径を、第1のエネルギービームと第2のエネルギービームが所望の位置関係にあるとき両方のエネルギー光を透過させる大きさとし、上記積層体の近くに積層体から出射する拡散光の有無を検出する光検出手段を設けることにより、第1および第2のエネルギービームの照射位置が所望の位置関係でなくなったことを検出することができる。
すなわち、本発明においては、以下のようにして前記課題を解決する。
(1)極端紫外光放射用原料に第1のエネルギービームを照射し、上記極端紫外光放射用原料の第1のエネルギービームが照射される位置もしくはその近傍に第2のエネルギービームを照射し、上記極端紫外光放射用原料を励起してプラズマを生成し当該プラズマから放出される極端紫外光を取り出す光源装置に使用され、上記第1のエネルギービームと第2のエネルギービームの上記極端紫外光放射用原料上の照射位置の位置合わせを行う装置であって、第1のエネルギービーム照射手段から放出される第1のエネルギービームを通過させ、第2のエネルギービームを反射して、第1のエネルギービームの進行方向と同方向に導光する光学手段と、第2のエネルギービーム照射手段から放出される第2のエネルギービームを反射して、上記光学手段方向に導光する可動ミラーと、入射するエネルギービームの入射位置を検出するビーム検出手段と、上記光学手段を透過した第1のエネルギービームと、上記光学手段で反射した第2のエネルギービームが入射し、入射するエネルギービームの一部を分岐して、上記極端紫外光放射用原料のビーム照射位置方向に導光するとともに、他の一部を透過させて上記ビーム検出手段の方向に導光する可動な分岐手段とを設ける。
上記ビーム検出手段は、入射するエネルギービームを受像して入射位置を検出する画像検出手段を有し、上記画像検出手段の入射側に、中央に上記エネルギービームを透過させる開口を有する拡散板と波長変換素子の積層体が、該拡散板が画像検出手段側になるように配置され、上記開口の径は、第1のエネルギービームと第2のエネルギービームが所望の位置関係にあるとき両方のエネルギー光を透過させる大きさであり、上記積層体の近くには、積層体から出射する拡散光の有無を検出することにより、第1、および第2のエネルギービームの照射位置が所望の位置関係でなくなったことを検出する光検出手段が配置され、上記可動ミラーは、その角度を制御することにより上記第2のエネルギービームの上記光学手段への入射位置を調整することができ、上記分岐手段は、その角度を調整することにより、上記極端紫外光放射用原料のビーム照射位置方向に進行する第1および第2のエネルギービームの照射位置を調整することができる。
(2)上記(1)において、光学手段として偏光ビームスプリッタを用い、該偏光ビームスプリッタに入射する第1、第2のエネルギービームを偏光光とし、該偏光ビームスプリッタの前段に、第2のエネルギービームの偏光方向を上記第1のエネルギービームの偏光方向と直交する方向に偏光させる偏光手段を設ける。上記偏光ビームスプリッタは、該偏光ビームスプリッタに入射する第1のエネルギービームを通過させ、第2のエネルギービームを反射する。
(3)上記(1)(2)において、上記光学手段と分岐手段の間に、第1および第2のエネルギービームのスポット径を調整するための光軸方向に駆動可能な可動レンズを設ける。
)極端紫外光放射用原料に第1のエネルギービームを照射し、上記極端紫外光放射用原料の第1のエネルギービームが照射される位置の近傍に第2のエネルギービームを照射し、上記極端紫外光放射用原料を励起してプラズマを生成し当該プラズマから放出される極端紫外光を取り出すにあたり、上記第1のエネルギービームと第2のエネルギービームの上記極端紫外光放射用原料上の照射位置を位置合わせする方法であって、上記第1のエネルギービームを透過させ、第2のエネルギービームを反射する光学手段を設け、第1のエネルギービームを上記光学手段に入射し、該光学手段を透過した第1のエネルギービームを可動の分岐手段に入射して反射させ、上記極端紫外光放射用原料のビーム照射位置に向かって導光するとともに、上記分岐手段により、第1のエネルギービームの一部を分岐してこの分岐した第1のエネルギービームをビーム検出手段で検出し、上記第2のエネルギービームを、可動ミラーで反射して上記光学手段に入射し、該光学手段で反射したエネルギービームを上記第1のエネルギービームの進行方向とほぼ同じ方向に進行させ、上記分岐手段に入射して反射させ、上記極端紫外光放射用原料のビーム照射位置に向かって導光するとともに、上記分岐手段により、光学手段で反射した第2のエネルギービームの一部を分岐してこの分岐した第2のエネルギービームをビーム検出手段で検出し、上記ビーム検出手段は、入射するエネルギービームを受像して入射位置を検出する画像検出手段を有し、上記画像検出手段の入射側に、中央に上記エネルギービームを透過させる開口を有する拡散板と波長変換素子の積層体が、該拡散板が画像検出手段側になるように配置され、上記開口の径は、第1のエネルギービームと第2のエネルギービームが所望の位置関係にあるとき両方のエネルギー光を透過させる大きさであり、上記積層体の近くには、積層体から出射する拡散光の有無を検出することにより、第1、および第2のエネルギービームの照射位置が所望の位置関係でなくなったことを検出する光検出手段が配置され、上記ビーム検出手段による検出結果に基づき、上記第1のエネルギービームと上記第2のエネルギービームの極端紫外光放射用原料上のビーム照射位置が所望の位置関係となるように、上記可動ミラー及び分岐手段を駆動する。
)上記()において、上記光学手段と、上記分岐手段との間に光軸方向に駆動可能な可動レンズを設け、上記ビーム検出手段で検出される上記第1のエネルギービームのスポット径ならびに上記第2のエネルギービームのスポット径が予め定められたスポット径に一致するように上記可動レンズを駆動する。
本発明においては、以下の効果を得ることができる。
(1)エネルギービーム位置合わせ装置を、第2のエネルギービームを反射する可動ミラーと、第1のエネルギービームを通過させ、第2のエネルギービームを反射して第1のエネルギービームの進行方向と同方向に導光する光学手段と、入射するエネルギービームの入射位置を検出するビーム検出手段と、上記光学手段を透過した第1のエネルギービームと上記光学手段で反射した第2のエネルギービームが入射し入射するエネルギービームの一部を分岐して上記極端紫外光放射用原料のビーム照射位置方向に導光するとともに、他の一部を透過させて上記ビーム検出手段の方向に導光する可動な分岐手段とから構成し、上記ビーム検出手段により上記第1と第2のエネルギービームの入射位置をモニタしながら、上記可動ミラーの角度を制御して上記第2のエネルギービームの上記光学手段への入射位置を調整するとともに上記分岐手段の角度を制御し、第1および第2のエネルギービームの照射位置を位置決めするようにしたので、EUV放射を発生させることなく、第1のエネルギービームと第2のエネルギービームの照射位置の位置合わせを容易に行うことが可能となる。特に、上記位置合わせのためにEUV放射を発生させる必要がないので、従来よりEUV光源装置への投入電力コストを削減することができる。
(2)光学手段として偏光ビームスプリッタを用い、該偏光ビームスプリッタに入射する第1、第2のエネルギービームを偏光光とし、該偏光ビームスプリッタの前段に、第2のエネルギービームの偏光方向を上記第1のエネルギービームの偏光方向と直交する方向に偏光させる偏光手段を設けることにより、光学手段におけるエネルギービームの減衰量を少なくすることができ効率を向上させることができる。
(3)上記光学手段と分岐手段の間に、第1および第2のエネルギービームのスポット径を調整するための光軸方向に駆動可能な可動レンズを設けることにより、容易に照射位置における第1および第2のエネルギービームのスポット径を調整することが可能となる。
(4)ビームを検出する手段として画像検出手段を設け、第1のエネルギービームの照射位置と第2のエネルギービームの照射位置をビーム検出手段により検出することにより、モニタ上に第1及び第2のエネルギービームの位置情報を表示することができる。このため、EUV放射を発生させることなく正しい位置調整方向を把握することが可能となり、従来と比較して短時間で第1および第2のエネルギービームの照射位置の位置合わせを行うことが可能となる。
(5)上記画像検出手段の入射側に、中央に上記エネルギービームを透過させる開口を有する拡散板と波長変換素子の積層体を、該拡散板が画像検出手段側になるように配置し、上記開口の径を、第1のエネルギービームと第2のエネルギービームが所望の位置関係にあるとき両方のエネルギー光を透過させる大きさとし、上記積層体の近くに、上記積層体から出射する拡散光の有無を検出する光検出手段を配置することにより、第1及び/または第2のエネルギービームの照射位置が予め設定した位置からずれたことを検出することが可能となる。
すなわち、第1及び/または第2のエネルギービームの照射位置が上記開口の位置からずれて拡散板と波長変換素子の積層体上に照射されると、上記積層体から拡散光が出射し、この拡散光が上記光検出手段で検出され、第1及び/または第2のエネルギービームの照射位置が所望の位置からずれたことを検出することができる。
また、上記積層体の開口の径を、予め設定された両エネルギービームの集光径程度の大きさとすれば、第1及び/または第2エネルギービームのスポット径が上記集光径以内となっているかを検出することができる。すなわち、第1及び/または第2エネルギービームのスポット径が上記集光径程度以上になると上記積層体から拡散光が出射し、この拡散光が上記光検出手段より検出されるので、第1及び/または第2エネルギービームのスポット径が上記集光径以上となったことを検出することができる。
本発明の実施例の位置合わせ装置の構成例を示す図である。 図1において電極上のレーザビームの位置とCCD入射面上のレーザビームの位置との対応を説明する図である。 モニタ上に表示された第1及び第2のレーザビームの位置情報の例を示す図である。 図1に示した実施例における第1のレーザビームと第2のレーザビームの位置合わせ手順の例を示す図である。 本発明をLPP方式のEUV光源装置に適用した実施例を示す図である。 図5に示した実施例における第1のレーザビームと第2のレーザビームの位置合わせ手順の例を示す図である。 本発明の実施例の位置合わせ装置の変形例を示す図である。 図7に示した変形例による位置合わせ方法を説明する図である。 DPP方式(LAGDPP方式)のEUV光源装置を簡易的に説明するための図である。 DPP方式(LAGDPP方式)のEUV光源装置において、第1及び第2のレーザビームを原料(すず)に照射する場合の構成例を示す図である。 LPP方式のEUV光源装置を簡易的に説明するための図である。 LPP方式のEUV光源装置において、第1及び第2のレーザビームを原料(すず)に照射する場合の構成例を示す図である。
図1に本発明の実施例のエネルギービームの位置合わせ装置の構成例を示す。なお、以下では、この位置合わせ装置をアライメント機構ともいう。
ここでは、例として、DPP方式のEUV光源装置において、エネルギービームとしてレーザビームを採用する場合について説明する。
第1のエネルギービーム照射手段である第1のレーザ源12aは、第1のエネルギービームである第1のレーザビーム17aを放出するものであり、例えば、Nd:YVOレーザ装置から構成される。また、第2のエネルギービーム照射手段である第2のレーザ源12bは、第2のエネルギービームである第2のレーザビーム17bを放出するものであり、例えば、Nd:YVOレーザ装置から構成される。
アライメントチャンバ11は、1/2波長板11a、可動ミラーM1、光学手段であるビームスプリッタM2を収容する。これらの光学素子は、後で述べるように、第1レーザビーム17aと第2のレーザビーム17bとの位置を調整するために使用される。
またアライメントチャンバ11は、可動レンズ11b、可動ミラーM3、NDフィルタ11d、ビーム検出手段として機能する画像検出手段であるCCD31を収容する。
これらの光学素子は、後で述べるように、第1のレーザビーム17aと第2のレーザビーム17bとの位置調整のモニタリング、電極2a,2bに照射される両レーザビームのスポット系の調整、両レーザビームの電極2a,2b上の照射位置を調整するために使用される。また、NDフィルタ11dの光入射側に図1に示すように、NDフィルタ11dからレーザビームを遮光する遮光用シャッター11cを設けてもよい。
アライメントチャンバ11内は、乾燥窒素や清浄乾燥空気(CDA)等で内部がパージされている。これは、アライメントチャンバ11内に収容された光学素子表面が水分等で曇ることを防止するためである。
第1のレーザ源12aからは、例えば、S偏光の波長1064nmのNd:YVOレーザビームが放出される。以下、第1のレーザ源12aから放出されるNd:YVOレーザビームを第1のレーザビーム17aと呼ぶ。
第1のレーザビーム17aは、アライメントチャンバ11の窓部18aを通過し、ビームスプリッタM2に到達する。ビームスプリッタM2は偏光ビームスプリッタであり、例えば、S偏光成分を通過させ、P偏光成分を反射するように構成される。第1のレーザビーム17aの偏光はS偏光であるので、当該第1のレーザビーム17aは、ビームスプリッタM2を通過し可動レンズ11bへ導光される。
偏光ビームスプリッタとしては、例えば、合成石英基板の表面に誘電体多層偏光膜を施したものが使用される。
一方、第2のレーザビーム17bは、アライメントチャンバ11の窓部18bを通過し、1/2波長板11aに到達する。1/2波長板11aにより、第2のレーザビーム17bの偏光はP偏光となる。1/2波長板11aとしては、例えば、水晶波長板等が使用される。
1/2波長板11aを通過しP偏光となった第2のレーザビーム17bは、可動ミラーM1により反射され、ビームスプリッタM2に到達する。上記したように、第2のレーザビーム17bの偏光はP偏光であるので、当該第2のレーザビーム17bは、ビームスプリッタM2により反射され、可動レンズ11bへ導光される。可動ミラーM1は図1の矢印方向に回動可能に構成されており、後で述べるように、第2のレーザビーム17bのビームスプリッタM2上での照射位置を調整するために使用される。
可動レンズ11bに導光された第1のレーザビーム17a、第2のレーザビーム17bは、可動レンズ11bを通過して、分岐手段である可動ミラーM3に到達する。可動レンズ11bは、図1の矢印方向に直線移動可能に構成されており、後で述べるように、第1および第2のレーザビーム17a,17bのスポット径を調整するために使用される。可動ミラーM3は、入射した第1および第2のレーザビーム17a,17bの一部を反射し、残りを透過するように構成されている。可動ミラーM3により反射された第1および第2のレーザビーム17a,17bは、アライメントチャンバ11の窓部19aを通過し、チャンバ1の窓部19bに入射して一対の電極2a,2bのうちの一方(例えば、カソード)に照射されるよう導光される。
可動ミラーM3を通過した第1および第2のレーザビーム17a、17bは、NDフィルタ11dに到達する。NDフィルタ11dにより強度が減衰した第1および第2のレーザビーム17a,17bは、CCD31に入射する。なお、NDフィルタ11dは、CCD31に入射する第1および第2のレーザビーム17a,17bの強度が、CCD31の入射面において許容可能なレーザビーム強度以下となるように減衰させる。
CCD31はその入射面に入射した第1のレーザビーム17a、第2のレーザビーム17bの位置情報を図示を省略したモニタに出力する。
なお、可動ミラーM3におけるレーザビームの入射位置から一対の電極2a,2bのレーザビーム照射位置までの光路長L1と、可動ミラーM3におけるレーザビームの入射位置からCCD31入射面までの光路長L2は同じになるように構成される。
また、NDフィルタ11dの光入射側に設けられた遮光用シャッター11cは、アライメント終了後にNDフィルタ11dからレーザビームを遮光する。これにより、EUV放射動作時にはNDフィルタ11d、CCD31にはレーザビームが到達しないので、両者の劣化を抑制することが可能となる。
図2は、電極2a,2b上のレーザビームの位置とCCD31入射面上のレーザビームの位置との対応を説明する図である。
レーザビームの波長は1064nmとし、可動ミラーM3は、合成石英からなり厚みt=5mmとした。可動ミラーM3の屈折率n=1.449であり、波長1064nmに対する透過率は、94%(t=5mmの場合)である。
可動ミラーM3におけるレーザビームの入射位置から一対の電極2a,2bのレーザビーム照射位置までの光路長L1と、可動ミラーM3におけるレーザビームの入射位置からCCD31入射面までの光路長L2は、それぞれ100mmとした。
また、可動ミラーM3に入射角45度で入射したレーザビームのうち、可動ミラーM3で反射されたレーザビームの光軸と電極2a,2b上の照射面との交点である照射面(電極2a,2b)での原点を0とした。一方、可動ミラーM3への入射レーザビームの光軸とCCD31入射面との交点である照射面(CCD31)での原点を0とした。
図2(a)に示すように、可動ミラーM3に入射角45度で入射し、当該可動ミラーM3を通過するレーザビームは、2回屈折して照射面(CCD31)に到達する。到達地点と照射面(CCD31)の原点との偏差は3mmであった。
一方、図2(b)に示すように、可動ミラーM3に入射角50度で入射し、当該可動ミラーM3を通過するレーザビームの照射面(CCD31)到達地点と照射面(CCD31)の原点との偏差は3.6mmであった。また、可動ミラーM3で反射されたレーザビームの照射面(電極2a,2b)到達地点と照射面(電極2a,2b)の原点との偏差は117.6mmであった。
以上のように、電極2a,2b上のレーザビームの照射位置とCCD31のモニタ上のレーザビームの位置とは、1:1に対応づけることが可能となる。
図3にCCD31より出力された第1のレーザビーム17a、第2のレーザビーム17bの位置情報がモニタ上に表示された例を示す。図3(a)の例は第1のレーザビーム17a、第2のレーザビーム17bの位置合わせ前の状態を示し、図3(b)の例は位置合わせされた状態を示す。
図3に示すモニタ上の第1のレーザビーム17aの位置と電極2a,2b(カソード)上の第1のレーザビーム17aの照射位置との対応関係は予め設定されている。
アライメントチャンバ11の可動ミラーM1を動かすことにより、第2のレーザビーム17bのビームスプリッタM2、可動ミラーM3、NDフィルタ11dへの入射位置が動き、CCD31入射面への入射位置が動く。また、可動ミラーM3に反射されて電極2a,2b(カソード)に入射する第2のレーザビーム17bの入射位置も動く。
よって、第1および第2のレーザビーム17a,17bが図3(a)に示す状態であるとき、モニタに表示される第2のレーザビーム17bの位置を第1のレーザビーム17aの位置となるように可動ミラーM1を調整することにより、図3(b)に示すように第1および第2のレーザビーム17a,17bが重なり、電極2a,2b上の第1のレーザビーム17aの照射位置と第2のレーザビーム17bの照射位置とが同じなるように調整される。すなわち、第1のエネルギービームを照射した領域にある放電電極2a,2b上の原料14に対して第2のエネルギービームが照射されるように、第2のエネルギービームの照射位置が調整される。
なお、第2のエネルギービームの照射位置の位置合わせは、作業者がモニタを見ながら可動ミラーM3を駆動させてもよいし、制御部30を用いて、CCD31から出力される位置情報から位置合わせ目標までの偏差を演算し、その偏差情報を用いて当該制御部30が可動ミラーM3を駆動するように構成してもよい。
第2のレーザビーム17bの位置を調整したあと、可動レンズ11bの位置を調整することにより、第1および第2のレーザビーム17a,17bのスポット径が調整される。上記したように、可動ミラーM3におけるレーザビームの入射位置から一対の電極2a,2bのレーザビーム照射位置までの光路長L1と、可動ミラーM3におけるレーザビームの入射位置からCCD31入射面までの光路長L2は同じであるので、CCD31入射面上の第1および第2のレーザビーム17a,17bのスポット径は、電極2a,2b(カソード)上の第1および第2のレーザビーム17a,17bのスポット径と等しくなる。
なお、第1および第2のレーザビーム17a,17bのスポット径の調整は、作業者がモニタを見ながら可動レンズ11bを駆動させてもよいし、制御部30を用いて、CCD31から出力される両レーザビームのスポット径の報から予め制御部30が記憶しているスポット径目標までの偏差を演算し、その偏差情報を用いて当該制御部30が可動レンズ11bを駆動するように構成してもよい。
図4に本発明のアライメント機構を用いた第1のエネルギービーム、第2のエネルギービームの位置合わせ手順の例を示す。以下に示す例は、制御部30を用いる場合を示す。なお、制御部30には、目標となる第1および第2のレーザビーム17a,17b(エネルギービーム)のスポット径のデータが予め記憶されているものとする。
まず、制御部30は遮光用シャッター11cを駆動し開状態にする(ステップS1)。次いで、制御部30は、第1のレーザ源12aを駆動し、第1のエネルギービームとして第1のレーザビーム17aを放出させる(ステップS2)。そして制御部30は、設計上定められた方向と第1のレーザビーム17aの照射方向とが一致するように可動ミラーM3の位置を調整する(ステップS3)。ここで、電極2a,2b上の第1のレーザビーム17aの照射位置をより精度よく調整する場合は、従来通り、EUV放射を発生させてその出力をモニタし、このEUV出力が最大となるように、可動ミラーM3の位置を調整させてもよい。
次に、制御部30は、CCD31から出力される第1のレーザビーム17aの位置情報を記憶する(ステップS4)。この記憶した位置情報が電極2a,2b上の第1のレーザビーム17aの照射位置に相当する。
ここで、電極2a,2bと本発明のアライメント機構との位置関係が変わらない限り、この第1のレーザビーム17aの位置情報も変わらない。第1のレーザビーム17aの照射位置を再調整する場合、EUV放射を発生させずともこの記憶した第1のレーザビーム17aの位置に第1のレーザビーム17aの位置が一致するように可動ミラーM3の位置を調整することで、電極2a,2b上の第1のレーザビーム17aの照射位置をより精度よく調整することが可能となる。
次に、制御部30は、第2のレーザ源12bを駆動し、第2のエネルギービームとして第2のレーザビーム17bを放出させる(ステップS5)。次いで制御部30は、CCD31から出力される第2のレーザビーム17bの位置情報を取得し、演算により第1のレーザビーム17aの位置と第2のレーザビーム17bの位置との偏差を算出する(ステップS6)。制御部30は、ステップS6で算出した偏差に基づき、第1のレーザビーム17aの位置と第2のレーザビーム17bの位置とが一致するように、可動ミラーM1の位置を調整する(ステップS7)。この結果、電極2a,2b上の第1のレーザビーム17aの照射位置と第2のレーザビーム17bの照射位置とが同じなるように調整される。すなわち、第1のエネルギービームを照射した領域にある放電電極2a,2b上の原料14に対して第2のエネルギービームが照射されるように、第2のエネルギービームの照射位置が調整される。
次に制御部30は、CCD31から出力される第1および第2のレーザビーム17a,17bのスポット径の情報を取得し、演算により予め記憶しておいた目標スポット径と、取得した上記スポット径との偏差を算出する(ステップS8)。制御部30は、ステップS6で算出した偏差に基づき、上記スポット径の値が、目標スポット径の値と一致するように、可動レンズ11bの位置を調整する(ステップS9)。この結果、電極2a,2b上の第1および第2のレーザビーム17bのスポット径が所定の大きさとなるように調整される。なお、この所定の大きさとは、電極上の原料にエネルギービームが照射され、原料が気化する際に、EUV光の出力が最大となるスポット径の大きさである。
そして、制御部30は、遮光用シャッター11cを駆動し閉状態にする(ステップS10)。
以上のように、本発明のアライメント機構を用いることにより、EUV放射を発生させることなく電極2a,2b上における第1のエネルギービームの照射位置に対する第2のエネルギービームの照射位置を位置合わせすることが可能となる。
第1のエネルギービームの照射位置と第2のエネルギービームの照射位置は、モニタ上に位置情報が表示されるので、最初から正しい位置調整方向を把握することが可能となり、従来と比較して短時間で第2のエネルギービームの照射位置の位置合わせを行うことが可能となる。また、上記位置合わせのためにEUV放射を発生させる必要がないので、その分、従来よりEUV光源装置への投入電力コストを削減することができる。
また、本発明のアライメント機構を用いることにより、容易に第1および第2のエネルギービームのスポット径を調整することが可能となる。
上記した例では、DPP方式のEUV光源装置を例に取り説明してきたが、これに限るものではない。本発明のアライメント機構はLPP方式のEUV光源装置についても適用可能である。
図5に本発明のアライメント機構をLPP方式のEUV光源装置に適用させた例を示す。基本的なアライメント機構の構成・動作は、図1に示すものと同じであるので詳細な説明は省略する。ここに示す例では、原料供給ユニット10から供給される液滴状の原料14に対する第1のレーザビーム17aと第2のレーザビーム17bの位置合わせを行うものである。
以下、図5に示すアライメント機構を用いた第1のエネルギービーム、第2のエネルギービームの位置合わせ手順の例を図6に示す。以下に示す例は、制御部30を用いる場合を示す。なお、制御部30には、目標となる第1および第2のレーザビーム17a,17b(エネルギービーム)のスポット径のデータが予め記憶されているものとする。
まず、制御部30は遮光用シャッター11cを駆動し開状態にする(ステップS101)。次いで、制御部30は、原料供給ユニット10を駆動して、液滴状の原料14の供給を開始する(ステップS102)。
制御部30は、第1のレーザ源12aを駆動し、第1のエネルギービームとして第1のレーザビーム17aを放出させる(ステップS103)。そして制御部30は、設計上定められた方向と第1のレーザビーム17aの照射方向とが一致するように可動ミラーM3の位置を調整する(ステップS104)。ここで、液滴状の原料14に対する第1のレーザビーム17aの照射位置をより精度よく調整する場合は、従来通り、別途設けたプラズマモニタにより弱いプラズマの発生の有無をモニタし、弱いプラズマが発生するように、可動ミラーM3の位置を調整させてもよい。
次に、制御部30は、CCD31から出力される第1のレーザビーム17aの位置情報を記憶する(ステップS105)。この記憶した位置情報が液滴状の原料14への第1のレーザビーム17aの照射位置に相当する。
ここで、液滴状の原料14と本発明のアライメント機構との位置関係が変わらない限り、この第1のレーザビーム17aの位置情報も変わらない。第1のレーザビーム17aの照射位置を再調整する場合、プラズマモニタを用いずともこの記憶した第1のレーザビーム17aの位置に第1のレーザビーム17aの位置が一致するように可動ミラーM3の位置を調整することで、液滴状の原料14に対する第1のレーザビーム17aの照射位置をより精度よく調整することが可能となる。
次に、制御部30は、第2のレーザ源12bを駆動し、第2のエネルギービームとして第2のレーザビーム17bを放出させる(ステップS106)。次いで制御部30は、CCD31から出力される第2のレーザビーム17bの位置情報を取得し、演算により第1のレーザビーム17aの位置と第2のレーザビーム17bの位置との偏差を算出する(ステップS107)。制御部30は、ステップS107で算出した偏差に基づき、第1のレーザビーム17aの位置と第2のレーザビーム17bの位置との関係が所定の関係となるように、可動ミラーM1の位置を調整する(ステップS108)。この結果、液滴状の原料14に対する第1のレーザビーム17aの照射位置と第2のレーザビーム17bの照射位置との関係が所定の関係となるように調整される。
例えば、制御部30がCCD31上の第1のレーザビーム17aの位置と第2のレーザビーム17bの位置の位置とが一致するように可動ミラーM1の位置を調整すると、液滴状の原料14に対する第1のレーザビーム17aの照射位置と第2のレーザビーム17bの照射位置とは一致する。
また、液滴状の原料14を照射する位置と、弱いプラズマが存在する位置とにある程度の偏差が発生する場合は、上記した両レーザビームの位置関係はこの偏差を反映した所定の関係となる。
制御部30がこの位置関係に対応するように可動ミラーM1の位置を調整すると、液滴状の原料14に第1のレーザビーム17aを照射した際に発生する弱いプラズマの位置に、第2のレーザビーム17bが照射されることになる。
次に制御部30は、CCD31から出力される第1および第2のレーザビーム17a,17bのスポット径の情報を取得し、演算により予め記憶しておいた目標スポット径と、取得した上記スポット径との偏差を算出する(ステップS109)。制御部30は、ステップS109で算出した偏差に基づき、上記スポット径の値が、目標スポット径の値と一致するように、可動レンズ11bの位置を調整する(ステップS110)。この結果、電極2a,2b上の第1および第2のレーザビーム17bのスポット径が所定の大きさとなるように調整される。なお、この所定の大きさとは、前記したように、EUV光の出力が最大となるスポット径の大きさである。
そして、制御部30は、原料供給ユニット10を駆動して液滴状の原料14の供給を停止する(ステップS111)。次いで、制御部30は、遮光用シャッター11cを駆動し閉状態にする(ステップS112)。
以上のように、本発明のアライメント機構を用いることにより、液滴状の原料14への第1のエネルギービームの照射位置と、弱いプラズマに対する第2のエネルギービームの照射位置を位置合わせすることが可能となる。
第1のエネルギービームの照射位置と第2のエネルギービームの照射位置は、モニタ上に位置情報が表示されるので、最初から正しい位置調整方向を把握することが可能となり、従来と比較して短時間で第2のエネルギービームの照射位置の位置合わせを行うことが可能となる。そのため従来よりEUV光源装置への投入電力コストを削減することができる。
また、本発明のアライメント機構を用いることにより、容易に第1および第2のエネルギービームのスポット径を調整することが可能となる。
〔上記実施例の変形例〕
図7に上記実施例の変形例を示す。
上記した実施例においては、ビーム検出手段として機能するCCD31を用いて第1のエネルギービーム、第2のエネルギービームの位置情報を入手し、第1のエネルギービームの位置と第2のエネルギービームの位置とが一致するように位置合わせを行っていた。
図7に示す例においては、第1のエネルギービーム、第2のエネルギービームをそれぞれレーザビームとし、CCD31の前面に第1のレーザビーム17aの集光径程度、第2のレーザビーム17bの集光径程度の開口(貫通孔)Hを有する拡散板32aを設置し、さらに拡散板32aの前面に、両レーザビームの集光径程度の開口(貫通孔)Hを有し、両レーザビームの波長を変換する波長変換素子32b(非線形光学結晶)を配置する。すなわち、上記画像検出手段であるCCD31の光入射側に、上記開口(貫通孔)Hを有する拡散板32aと波長変換素子32bからなる積層体32を配置する。
また、上記積層体32の近傍に、基本波カットフィルタ33aと第2のCCD33bからなる光検出手段33を配置する。基本波カットフィルタ33aは上記波長変換素子32bで波長変換された光を通過させ、その背後に配置された第2のCCD33bは基本波カットフィルタ33aを通過した光を検知する。
なお、拡散板32aおよび波長変換素子32b(非線形光学結晶)の開口Hの位置は、貫通孔を形成するように略一致している。また、上記した貫通孔を形成する開口HのCCD31上の位置は、電極2a,2b(カソード)上の第1のレーザビーム17aの照射位置と対応するように設定されている。また、上記拡散板32aと波長変換素子32bからなる積層体32は、必ずしも拡散板32aと波長変換素子32bを密着させて一体構造としたものである必要はなく、拡散板32aと波長変換素子32bからなる板状体を重ね合わせたり、距離をおいて配置したものであってもよい。
図8は、本変形例における位置合わせを説明する図である。図8(a)は、第1のレーザビーム17aと第2のレーザビーム17bが所定の位置に位置合わせされている状態を示し、図8(b)は、第1のレーザビーム17aと第2のレーザビーム17bが所定の位置にない場合を示す。
図8(a)に示すように、第1のレーザビーム17aの位置が所定の位置(電極2a,2b上の所定の位置に第1のレーザビーム17aが照射される位置)に位置合わせされていて、更に第2のレーザビーム17bの位置が第1のレーザビーム17aの位置と一致している場合、両レーザビームは、拡散板32aおよび波長変換素子32bの開口Hを通過し、CCD31上に到達する。
一方、図8(b)に示すように、第1のレーザビーム17aの位置および/または第2のレーザビーム17bの位置がずれている場合、上記レーザビームの全部あるいは一部は、上記開口Hを通過せず、拡散板32aと波長変換素子32bからなる積層体32に入射する。
このレーザビームは、波長変換素子32bを通過して波長変換され、拡散板32aに到達する。拡散板32aに到達したレーザビームは再び波長変換素子32bを通過して拡散光となり、拡散光の到達位置に配置された光検出手段33に入射する。
上記光検出手段33は、第1のレーザビーム17a、第2のレーザビーム17bの波長をカットし波長変換された光を通過させる基本波カットフィルタ33aと、第2のCCD33bから構成されており、上記拡散光が上記基本波カットフィルタ33aを介して上記第2のCCD33bに入射し、第2のCCD33bにより拡散光となった波長変換光を検出する。
したがって、上記光検出手段33により、波長変換光が検出されたか否かを監視することにより、第1のレーザビーム17aの位置および/または第2のレーザビーム17bの位置がずれているか否かを監視することができる。
なお、第1のレーザビーム17a、第2のレーザビーム17bの波長が1064nmである場合、基本波カットフィルタ33aは波長1064nmの光をカットするIRカットフィルタとなる。
上記構成によれば、第2のCCD33bにより波長変換光が検出されないように第1のレーザビーム17aの位置、第2のレーザビーム17bの位置を位置合わせすることにより、両レーザビームの位置を所定の位置とすることができる。また、上記装置稼働中に、上記光検出手段33の出力を監視することにより、ビーム位置がずれたことを検出することもでき、これによりアラームを出力するようにしてもよい。
なお、拡散板32aおよび波長変換素子32bの開口Hの大きさを、両レーザビームの集光径程度とすることで、CCD31上での両レーザビームのスポット径が所定の大きさより大きい場合、上記と同様に第2のCCD33bにて波長変換光が検出される。よって、上記スポット径の大きさも第2のCCD33bからの位置情報を用いて調整することができる。なお、上記第2のCCD33bに代えて、フォトダイオード等の光検出素子を用いてもよい。
1 チャンバ
1a 放電部
1b EUV集光部
1c ガス排気ユニット
2a,2b 電極
3 電力供給手段
5 ホイルトラップ
8 EUV光取出部
9 EUV集光鏡
10 原料供給ユニット
11 アライメントチャンバ
11a 1/2波長板
11b 可動レンズ
11c 遮光用シャッター
11d NDフィルタ
12a 第1のレーザ源
12b 第2のレーザ源
14 高温プラズマ原料
15 コンテナ
16a,16b 回転モータ
16c,16d 回転軸
17 レーザ光
17a 第1のレーザビーム
17b 第2のレーザビーム
20 原料供給ノズル
21 励起用レーザ光発生装置
23 レーザ光入射窓部
24 レーザ光集光手段
30 制御部
31 CCD
32 積層体
32a 拡散板
32b 波長変換素子
33 光検出手段
33a 基本波カットフィルタ
33b 第2のCCD
40 露光機
H 開口

Claims (5)

  1. 極端紫外光放射用原料に第1のエネルギービームを照射し、上記極端紫外光放射用原料の第1のエネルギービームが照射される位置もしくはその近傍に第2のエネルギービームを照射し、上記極端紫外光放射用原料を励起してプラズマを生成し当該プラズマから放出される極端紫外光を取り出す光源装置に使用され、上記第1のエネルギービームと第2のエネルギービームの上記極端紫外光放射用原料上の照射位置の位置合わせを行う装置であって、
    第1のエネルギービーム照射手段から放出される第1のエネルギービームを通過させ、第2のエネルギービーム照射手段から放出される第2のエネルギービームを反射して、第1のエネルギービームの進行方向と同方向に導光する光学手段と、
    上記第2のエネルギービームを反射して、上記光学手段方向に導光する可動ミラーと、
    入射するエネルギービームの入射位置を検出するビーム検出手段と、
    上記光学手段を透過した第1のエネルギービームと、上記光学手段で反射した第2のエネルギービームが入射し、入射するエネルギービームの一部を分岐して、上記極端紫外光放射用原料のビーム照射位置方向に導光するとともに、他の一部を透過させて上記ビーム検出手段の方向に導光する、可動な分岐手段とを備え、
    上記ビーム検出手段は、入射するエネルギービームを受像して入射位置を検出する画像検出手段を有し、
    上記画像検出手段の入射側に、中央に上記エネルギービームを透過させる開口を有する拡散板と波長変換素子の積層体が、該拡散板が画像検出手段側になるように配置され、上記開口の径は、第1のエネルギービームと第2のエネルギービームが所望の位置関係にあるとき両方のエネルギー光を透過させる大きさであり、
    上記積層体の近くには、積層体から出射する拡散光の有無を検出することにより、第1、および第2のエネルギービームの照射位置が所望の位置関係でなくなったことを検出する光検出手段が配置され、
    上記可動ミラーは、その角度を制御することにより上記第2のエネルギービームの上記光学手段への入射位置を調整することが可能であり、上記分岐手段は、その角度を調整することにより、上記極端紫外光放射用原料のビーム照射位置方向に進行する第1および第2のエネルギービームの照射位置を調整可能である
    ことを特徴とするエネルギービームの位置合わせ装置。
  2. 上記光学手段は偏光ビームスプリッタであり、該偏光ビームスプリッタに入射する第1、第2のエネルギービームは偏光光であって、該偏光ビームスプリッタの前段には、第2のエネルギービームの偏光方向を上記第1のエネルギービームの偏光方向と直交する方向に偏光させる偏光手段が設けられており、上記偏光ビームスプリッタは、該偏光ビームスプリッタに入射する第1のエネルギービームを通過させ、第2のエネルギービームを反射する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエネルギービームの位置合わせ装置。
  3. 上記光学手段と分岐手段の間に、第1および第2のエネルギービームのスポット径を調整するための光軸方向に駆動可能な可動レンズが設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエネルギービームの位置合わせ装置。
  4. 極端紫外光放射用原料に第1のエネルギービームを照射し、上記極端紫外光放射用原料の第1のエネルギービームが照射される位置の近傍に第2のエネルギービームを照射し、上記極端紫外光放射用原料を励起してプラズマを生成し当該プラズマから放出される極端紫外光を取り出すにあたり、上記第1のエネルギービームと第2のエネルギービームの上記極端紫外光放射用原料上の照射位置を位置合わせする方法であって、
    上記第1のエネルギービームを透過させ、第2のエネルギービームを反射する光学手段を設け、
    第1のエネルギービームを上記光学手段に入射し、該光学手段を透過した第1のエネルギービームを可動の分岐手段に入射して反射させ、上記極端紫外光放射用原料のビーム照射位置に向かって導光するとともに、上記分岐手段により、第1のエネルギービームの一部を分岐してこの分岐した第1のエネルギービームをビーム検出手段で検出し、
    上記第2のエネルギービームを、可動ミラーで反射して上記光学手段に入射し、該光学手段で反射したエネルギービームを上記第1のエネルギービームの進行方向とほぼ同じ方向に進行させ、上記分岐手段に入射して反射させ、上記極端紫外光放射用原料のビーム照射位置に向かって導光するとともに、上記分岐手段により、光学手段で反射した第2のエネルギービームの一部を分岐してこの分岐した第2のエネルギービームをビーム検出手段で検出し、
    上記ビーム検出手段は、入射するエネルギービームを受像して入射位置を検出する画像検出手段を有し、
    上記画像検出手段の入射側に、中央に上記エネルギービームを透過させる開口を有する拡散板と波長変換素子の積層体が、該拡散板が画像検出手段側になるように配置され、上記開口の径は、第1のエネルギービームと第2のエネルギービームが所望の位置関係にあるとき両方のエネルギー光を透過させる大きさであり、
    上記積層体の近くには、積層体から出射する拡散光の有無を検出することにより、第1、および第2のエネルギービームの照射位置が所望の位置関係でなくなったことを検出する光検出手段が配置され、
    上記ビーム検出手段による検出結果に基づき、上記第1のエネルギービームと上記第2のエネルギービームの極端紫外光放射用原料上のビーム照射位置が所望の位置関係となるように、上記可動ミラー及び分岐手段を駆動する
    ことを特徴とする第1のエネルギービームと第2のエネルギービームの位置合わせ方法。
  5. 上記光学手段と、上記分岐手段との間に光軸方向に駆動可能な可動レンズを設け、
    上記ビーム検出手段で検出される上記第1のエネルギービームのスポット径ならびに上記第2のエネルギービームのスポット径が予め定められたスポット径に一致するように上記可動レンズを駆動する工程を含む
    ことを特徴とする請求項に記載の第1のエネルギービームと第2のエネルギービームの位置合わせ方法。
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