JP5962303B2 - 風呂追焚き機能付き暖房用熱源機 - Google Patents

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本発明は、風呂追焚き機能付き暖房用熱源機に関する。
従来の風呂追焚き機能付き暖房用熱源機として、例えば、本願出願人が下記の特許文献1に開示したものが知られている。
この従来の熱源機は、図1にも示すように、給湯、暖房及び風呂追焚きの機能を有する複合熱源機であって、図示左側の暖房用缶体1及び風呂追焚き機能付き暖房回路2と、図示右側の給湯用缶体3及び給湯回路4との2系統の缶体及び配管系統を備えている。各缶体1,3には、ガスや灯油等の燃料を燃焼させる複数のバーナ1a,3aと、バーナ1a,3aに対し燃焼用空気を供給する送風ファン1b,3bと、複数のバーナ1a,3aの各燃焼領域に対する燃料供給を制御する複数の電磁弁1c,3cと、バーナ1a,3aで燃料を燃焼させることによる燃焼ガスの顕熱を回収する一次熱交換器1d,3dと、該一次熱交換器1d,3dにおいて回収しきれなかった燃焼ガスの熱エネルギー、すなわち潜熱を回収する二次熱交換器1e,3eとがそれぞれ設けられている。なお、図示中央部には凝縮水中和装置5が図示されており、各缶体1,3内の二次熱交換器1e,3eから回収された凝縮水を中和して排水可能になっている。
暖房回路2は、高温暖房端末及び低温暖房端末との間で温水の循環経路を形成するものであって、該循環経路を循環する暖房用熱媒(温水)を加熱する上記一次熱交換器1dと、該熱交換器1dで所定温度(例えば80℃程度)に加熱された高温熱媒を高温暖房端末へ供給するための高温暖房往き管路6と、高温暖房端末で放熱した後の熱媒を一次熱交換器1dへ戻すための暖房戻り管路7と、一次熱交換器1dの上流側で暖房戻り管路7から分岐して一次熱交換器1dで加熱される前の低温(60℃程度)の熱媒を低温暖房端末へ供給するための低温暖房往き管路8と、一次熱交換器1dで加熱された高温の熱媒の一部を暖房戻り管路7にバイパスするバイパス管路9とから主構成されている。
より詳細には、暖房戻り管路7は、高温暖房端末から戻される熱媒を二次熱交換器1eへ導く第1戻り管路7aと、二次熱交換器1eで予備加熱された熱媒を一次熱交換器1dへ導く第2戻り管路7bとからなり、暖房戻り管路7を介して熱媒を一次熱交換器へ戻す過程で二次熱交換器1eによって予備加熱するようになっている。第2戻り管路7bの途中には膨張タンク10と、該タンク10の下流側に設けられた暖房循環ポンプ11とが介設されている。低温暖房往き管路8は暖房循環ポンプ11の下流側で第2戻り管路7bから分岐されている。バイパス管路9は、高温暖房往き管路6から分岐されているとともに、膨張タンク10及び暖房循環ポンプ11の上流側で第2戻り管路7bに合流されている。
また、バイパス管路9は、比較的口径の大きい主管路9aに、比較的口径の小さい副管路9bが並設されており、副管路9bは常時開放されて最低流量を保証するとともに、主管路9aには流量制御弁としてのバイパス熱動弁12が設けられ、該バイパス熱動弁12を開閉制御することによってバイパス管路9を流れる熱媒の流量を調整可能となっている。なお、このバイパス熱動弁12は、低温暖房端末のホットダッシュ機能の作動時などに利用され、暖房と追焚きの同時使用時は常時閉止されていた。ホットダッシュ要求があった場合にはバイパス熱動弁12を開いて高温の熱媒を暖房戻り管7にバイパスして戻り温度を通常時よりも高温(70℃程度)とすることにより、低温暖房端末に通常時よりも高温の熱媒を供給可能にしている。
さらに、暖房回路2は、一次熱交換器1dで加熱された高温の熱媒の一部を、上記バイパス管路9の分岐部よりも上流側(一次熱交換器1d側)で高温暖房往き管路6から分流させて追焚き用熱交換器13(後述する)に供給し、その後暖房戻り管路7の第2戻り管路7bに膨張タンク10の上流側で合流させるための追焚き用分岐管路14を備えている。さらに、暖房回路2は、浴槽との間で風呂水の循環経路を形成する風呂水追焚き回路15と、風呂水追焚き回路15を流れる風呂水と追焚き用分岐管路14を流れる高温の温水との間で液−液熱交換することで風呂水を追焚き加熱する上記追焚き用熱交換器13とを備えている。追焚き用分岐管路14には、該管路14を開閉する追焚き用制御弁として追焚き熱動弁16が介設されており、風呂水追焚き回路15には風呂水を循環させるための風呂循環ポンプ17が介設されている。
上記送風ファン1b,3b、電磁弁1c,3c、暖房循環ポンプ11、バイパス熱動弁12、追焚き熱動弁16、風呂循環ポンプ17などの各種制御機器は、マイコンによって主構成される制御部18(制御手段)によって制御される。また、上位制御手段としてのリモコン(遠隔操作装置)が浴室内や居室内等に設置され、該リモコンによって、追焚き運転を行うか否か、高温暖房端末を運転するか否か、低温暖房端末を運転するか否かを個別に設定操作可能であるとともに、追焚き目標温度、高温暖房端末の運転強度や運転時間、低温暖房端末の運転強度や運転時間、並びに給湯温度などを設定可能となっている。リモコンに設定された設定情報は熱源機の制御部18に送信され、かかる設定情報に基づいて制御部18が熱源機を構成する各制御機器を制御するが、暖房側の一次熱交換器1dで加熱された後の熱媒温度は上記設定情報にかかわらず所定温度(例えば80℃)を目標値として制御している。
特開2012−47356号公報
ところで、寒冷地などにおいて高温暖房端末をフル稼働させている場合などに、暖房側のバーナ1bの能力を最大にして燃焼させても、暖房用熱媒の温度が所定温度(例えば80℃)まで達しない場合がある。そのような熱量不足が生じているときに追焚き運転を開始しても、追焚き用分岐管路14に供給される熱媒の温度がさらに低下してしまい、追焚き用熱交換器13において十分な熱量を風呂水に供給することができず、追焚きに要する時間が非常に長くなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、暖房用熱媒の一部を分流させて風呂水の熱交換加熱に利用する風呂追焚き機能付き暖房用熱源機において、暖房運転中に追焚き運転を行う場合でも追焚き用に分流させる熱媒の温度を高く維持することができるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、次の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明は、暖房用熱媒を加熱する熱交換器と、該熱交換器で加熱された熱媒を暖房端末へ供給するための暖房往き管路と、暖房端末で放熱した後の熱媒を前記熱交換器へ戻すための暖房戻り管路と、前記熱交換器で加熱された熱媒の一部を前記暖房往き管路から分流させるとともに前記暖房戻り管路に合流させるための追焚き用分岐管路と、浴槽との間で風呂水の循環経路を形成する風呂水追焚き回路と、該風呂水追焚き回路を流れる風呂水と前記追焚き用分岐管路を流れる熱媒との間で液−液熱交換するための追焚き用熱交換器と、前記暖房端末へ供給する熱媒流量を調整するための流量制御弁と、該流量制御弁を制御する制御手段とを備える風呂追焚機能付き暖房用熱源機において、前記制御手段は、前記暖房端末による暖房運転と前記風呂水追焚き回路による追焚き運転が同時に行われる間、前記暖房往き管路を流れる熱媒の温度が所定温度以上であるときは前記流量制御弁の通常制御を行うとともに、前記暖房往き管路を流れる熱媒の温度が所定温度未満であるときは前記暖房端末に供給される熱媒流量を前記通常制御時よりも比較的少なくするように前記流量制御弁の追焚き優先制御を行うように構成されていることを特徴とするものである(請求項1)。より好ましくは、前記追焚き用分岐管路への分流部よりも暖房端末側の前記暖房往き管路を流れる熱媒の一部を分流させて前記暖房戻り管路に合流させるためのバイパス管路を備えることができ、前記流量制御弁は、バイパス管路を流れる熱媒の流量を調整するものであり、前記暖房往き管路を流れる熱媒の温度が所定温度未満であるときは前記バイパス管路の流量を前記通常制御時よりも比較的多くすることで暖房端末への流量を減少させるように前記流量制御弁の追焚き優先制御を行うように構成できる。。若しくは、追焚き用分岐管路の分岐点よりも下流側で暖房往き管路に流量を減少させるための流量制御弁、好ましくは開度調整可能な流量調整弁を設けても良い。
かかる本発明の風呂追焚き機能付き暖房用熱源機によれば、暖房往き管路を流れる熱媒が所定温度以上であれば、流量制御弁は正常時の制御方法にしたがって通常制御する。かかる通常制御の制御内容は適宜のものであってよく、例えば、追焚き運転中は閉弁するように制御することもできるし、追焚き運転中であっても例えば低温暖房端末を備える場合に低温暖房端末側の要求熱量の上昇に伴って当該要求熱量に応じた開度で開弁制御するものであってもよい。
一方、暖房往き管路を流れる熱媒が所定温度未満となれば、流量制御弁を追焚き優先制御することによって暖房端末に送出される熱媒流量を減少させることにより、暖房戻り管路を介して熱交換器に戻される熱媒の温度を上昇させることができ、かかる熱媒を熱交換器によって加熱することにより所定温度乃至所定温度近傍まで上昇させることが可能となる。上記追焚き優先制御の制御内容は、上記通常制御時に比して暖房端末への流量が減少するようなものであればよく、例えば、流量制御弁が開閉弁からなり通常制御時は閉弁されるものであるときは、追焚き優先制御は流量制御弁を開弁することを制御内容とすることができ、また、流量制御弁が開度調整可能な流量調整弁からなる場合は、通常制御時よりも追焚き優先制御時の開度を大きくすることを制御内容とすることができる。
なお、本発明は、流量制御弁の通常制御時に該流量制御弁が一時的に最大開度で開弁されてしまうものも包含するものであり、通常制御時の流量制御弁が最大開度となっていないときに比して追焚き優先制御時の開度が大きくなるように制御されれば良い。また、暖房往き管路を流れる熱媒の温度は、暖房往き管路の適宜の位置に取付けた温度センサによって検出されたものでもよく、また、追焚き用熱交換器の上流側で追焚き用分岐管路に取付けた温度センサによって検出されたものでもよく、バイパス管路に取付けた温度センサによって検出されたものでもよく、その他適宜の方法によって検出乃至演算されたものであって良い。
上記本発明の風呂追焚き機能付き暖房用熱源機において、前記制御手段は、追焚き優先か否かを設定する設定手段を備えるとともに、追焚き優先が設定されている場合にのみ前記追焚き優先制御を行うように構成されているものとすることができる(請求項2)。これによれば、追焚き優先制御が必要な環境であるか否かや、ユーザーの要望等に応じて追焚き優先制御を行うか否かを設定することができる。なお、設定手段は、サービスマンにより設定操作されるディップスイッチや、通常操作では現れないリモコンのサービスメニュー(隠しメニュー)などであってもよく、また、ユーザーがリモコンで追焚き運転操作を行う際にユーザーによって設定される設定メニューであっても良いし、また、ユーザーがリモコンで追焚き運転操作を行った際に自動的に追焚き優先が設定されるものであってもよい。
また、前記追焚き用分岐管路を開閉するための追焚き用制御弁と、該追焚き用制御弁を開弁して追焚き運転を行うか否かを設定する遠隔操作部とをさらに備え、前記設定手段は、前記遠隔操作部によって追焚き運転を行うことが設定されたときに追焚き優先を自動設定するように構成されているものとすることができる(請求項3)。これによれば、追焚き運転が設定されておらず、追焚き運転していないときには、追焚き優先の設定を解除して、バイパス管路の流量制御弁が追焚き優先制御されることを回避し、流量制御弁が開弁されることによる暖房運転効率の低下を防止できる。一方、追焚き運転を行うことが設定されたときは、自動的に追焚き優先が設定されるので、追焚き運転中に暖房往き管路を流れる熱媒が所定温度未満に低下すると、バイパス管路の流量を増加させて熱媒の温度を上昇させることができる。
さらに、前記遠隔操作部は暖房運転を行うか否かをも設定するものであり、前記設定手段は、前記遠隔操作部によって追焚き運転を行うことが設定されたときに暖房運転中でなければ追焚き優先を設定しないように構成されているものとすることができる(請求項4)。これによれば、暖房運転を行っていないときに追焚き運転を行うことが設定された場合には、高温の熱媒がバイパス管路に分流されてしまうことを回避して、熱交換器で加熱された熱媒をすべて追焚きに用いることが可能となり、暖房運転停止時の追焚き運転効率の向上を図ることができる。
以上説明したように、本発明の請求項1に係る風呂追焚き機能付き暖房用熱源機によれば、暖房往き管路を流れる熱媒が所定温度以上であれば、流量制御弁は正常時の制御方法にしたがって通常制御する。一方、暖房往き管路を流れる熱媒が所定温度未満となれば、流量制御弁を追焚き優先制御することによって暖房端末へ供給される熱媒の流量を少なくすることにより、暖房戻り管路を介して熱交換器に戻される熱媒の温度を上昇させることができ、かかる熱媒を熱交換器によって加熱することにより所定温度乃至所定温度近傍まで上昇させることが可能となる。
また、本発明の請求項2に係る風呂追焚き機能付き暖房用熱源機によれば、追焚き優先制御が必要な環境であるか否かや、ユーザーの要望等に応じて追焚き優先制御を行うか否かを設定することができる。
また、本発明の請求項3に係る風呂追焚き機能付き暖房用熱源機によれば、追焚き運転が設定されておらず、追焚き運転していないときには、追焚き優先の設定を解除して、バイパス管路の流量制御弁が追焚き優先制御されることなどを回避し、流量制御弁が開弁されることによる暖房運転効率の低下を防止できる。一方、追焚き運転を行うことが設定されたときは、自動的に追焚き優先が設定されるので、追焚き運転中に暖房往き管路を流れる熱媒が所定温度未満に低下すると、バイパス管路の流量を増加させて熱媒の温度を上昇させることなどができる。
また、本発明の請求項4に係る風呂追焚き機能付き暖房用熱源機によれば、暖房運転を行っていないときに追焚き運転を行うことが設定された場合には、高温の熱媒がバイパス管路に分流されてしまうことなどを回避して、熱交換器で加熱された熱媒をすべて追焚きに用いることが可能となり、暖房運転停止時の追焚き運転効率の向上を図ることができる。
風呂追焚き機能付き暖房用熱源機の一例を示す回路図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明するが、熱源機の物理的配管構成や基本的な制御内容は上記特許文献1並びに図1に記載のものと同様である。本実施形態では、従来の熱源機のハードウェアを有効利用しつつ、バイパス管路9のバイパス熱動弁12の制御方法を改良することによって、高温暖房端末の暖房運転中の追焚き優先制御を行っており、これにより利便性の高い追焚き機能付き給湯暖房システムを低コストで提供可能とするとともに、既設システムについてもその制御プログラムの書き換えやROMの入れ替えのみで追焚き優先制御を低コストで組み込むことを可能にしている。
以下、バイパス熱動弁12の制御構成の実施形態について詳細に説明する。
熱源機の制御部18は、次の情報を記憶するためのメモリ及びプログラム(設定手段)を備えている。
(1)高温暖房端末を運転するか否か。
(2)低温暖房端末を運転するか否か。
(3)風呂追焚き運転するか否か。
(4)暖房優先と追焚き優先のいずれを設定するか。
また、制御部18は、暖房優先と追焚き優先のいずれを初期状態とするかを設定するディップスイッチなどの初期状態設定手段を備え、電源投入時は初期状態設定手段で設定された初期状態を上記メモリに設定することができる。なお、初期状態設定手段で設定された初期状態を強制的に設定して変更不可とすることもできる。
また、制御部18には、従来公知の熱源機と同様に各種センサの検出信号が入力されるが、本実施形態では特に、高温暖房往き管路6の適宜の箇所、好ましくはバイパス管路9の分岐点よりも一次熱交換器1d側(上流側)に取付けた温度センサ(図示せず)によって高温暖房往き管路6を流れる熱媒の温度を検出し、かかる温度信号を制御部18に入力している。
そして、制御部18は、高温暖房端末の運転と風呂追焚き運転とが同時に実施されるときは、上記メモリに記憶された情報と、上記温度センサによる検出温度が所定温度(例えば80℃)以上であるか否かに応じて、表1に示すように、バイパス熱動弁12の開閉動作を制御する。なお、表1において、バイパス熱動弁12を開弁するときは「○」を、閉弁するときは「×」とし、熱媒温度が所定温度以上のときを「OK」、所定温度未満のときを「NG」と表記している。また、高温暖房端末の運転と風呂追焚き運転とが同時に実施する場合についてのみ表1に示しており、同時に実施しない場合は従来の制御方法と同様であるので省略している。
Figure 0005962303
表1において、1,3,5,7行目は、熱媒温度がOKであるので、熱動弁は従来と同様に通常制御されている。また、4,8行目も、暖房優先が設定されているので熱動弁は通常制御されている。本実施形態における特徴は、2,6行目の場合であり、それぞれに対応する1,5行目の通常制御とは異なる追焚き優先制御が行われる。
具体的には、表1の1行目及び2行目は、低温暖房端末は運転停止し、追焚き優先が設定されている場合を示し、高温暖房往き管路6を流れる熱媒が所定温度以上であるなら、通常制御としてバイパス熱動弁12を閉弁させ、高温暖房端末に十分な流量の熱媒を供給する。一方、熱媒が所定温度未満であるときは、追焚き優先制御としてバイパス熱動弁12を開弁させて、高温暖房端末に供給される熱媒の流量を減少させる一方、バイパス管路9を流れる高温の熱媒の流量を増加させて暖房戻り管路7の第2管路7bに合流させることで、第2管路7bを流れる熱媒の温度を上昇させ、かかる熱媒を一次熱交換器1dによって加熱することによって、高温暖房往き管路6内の熱媒温度を所定温度に近づけることができる。
また、表1の5行目及び6行目は、低温暖房端末をも運転し、追焚き優先が設定されている場合を示し、高温暖房往き管路6を流れる熱媒が所定温度以上であるなら、従来と同様に、低温暖房端末の運転状況(ホットダッシュ作動か否かなど)に応じて熱動弁12を開閉することを制御内容とする通常制御が行われる。一方、熱媒が所定温度未満であるときは、追焚き優先制御としてバイパス熱動弁12を常時開弁させて、高温暖房端末に供給される高温の熱媒の量を全体として減少させ、低温暖房端末を使用中においても熱媒温度が可及的に所定温度に近づくようにしている。
本実施形態の熱源機は、従来公知のリモコン(遠隔操作部)によって遠隔操作可能であり、該リモコンは有線乃至無線の通信経路を介して上記制御部18と通信し、制御部18に対して各種指令信号や設定情報等を送信する。また、リモコンは、追焚き運転を行うか否かの設定操作手段、高温暖房端末の運転を行うか否かの設定操作手段、低温暖房端末の運転を行うか否かの設定操作手段、追焚き優先か暖房優先かを設定する設定操作手段などを備えることができる。これら各設定操作手段は、個別のボタンによって構成されていても良いし、液晶画面に表示したメニュー項目を選択する構成とすることもできる。メニュー項目を選択する構成とする場合には、上記追焚き優先か暖房優先かを設定する設定画面は高温暖房端末の運転中にのみ表示されるようにすることもでき、これによれば、状況に応じて不適切な設定メニューを非表示にすることで、ユーザーの誤操作や不適切な設定がなされることを防止できる。
そして、リモコンでこれらの設定操作がなされたとき、設定情報が制御部18に送信され、メモリに記憶設定される。また、ファンコンベクタなどの高温暖房端末の場合は、高温暖房端末自体に運転を行うか否かの操作部が設けられることも多いが、この場合は、端末自体に設けた操作部が熱源機に対する遠隔操作部として機能し、運転を行うか否かの情報を制御部18に送信することができる。
そして、制御部18は、リモコンによって追焚き運転を行うことが設定されたときには追焚き優先を自動設定し、また、高温暖房端末の運転を行うことが設定されたときは暖房優先を自動的に設定するように構成できる。このように、ユーザーによって最後に運転開始の操作がなされたものを優先に設定することにより、その後の制御内容がユーザーの意思を反映したものとなり、ユーザーにとっての利便性を大きく向上できる。
さらに、制御部18は、リモコンによって追焚き運転を行うことが設定されたときに、高温暖房端末による暖房運転が行われていることを条件に追焚き優先を自動設定し、暖房運転が行われていないときには追焚き優先を自動設定しない構成とすることもできる。また、高温暖房端末の運転を行うことが設定されたときに、追焚き運転が行われていることを条件に暖房優先を自動的に設定し、追焚き運転が行われていないときは暖房優先を自動設定しない構成とすることもできる。このように、リモコンによって追焚き運転を行うことが設定されたときに暖房運転中でなければ追焚き優先を設定しないように構成することで、優先動作モードの自動設定が的確に行われるようになり、追焚き単独運転中に追焚き優先が設定されることによる種々の不具合が生じることを回避できる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、適宜設計変更できる。例えば、熱源機は給湯機能を備えていなくともよい。
また、バイパス熱動弁12を制御するのではなく、追焚き用分岐管路14の分岐点よりも下流側で高温暖房往き管路6に流量制御弁を設けて、この流量制御弁を本発明の制御対象とすることもでき、この場合は、バイパス熱動弁12とは開閉状態を逆に制御する必要があるが、その他については同様に制御可能である。
1d 熱交換器(一次熱交換器)
2 暖房回路
6 暖房往き管路(高温暖房往き管路)
7 暖房戻り管路
9 バイパス管路
12 流量制御弁(バイパス熱動弁)
13 追焚き用熱交換器
14 追焚き用分岐管路
15 風呂水追焚き回路
18 制御手段

Claims (4)

  1. 暖房用熱媒を加熱する熱交換器と、該熱交換器で加熱された熱媒を暖房端末へ供給するための暖房往き管路と、暖房端末で放熱した後の熱媒を前記熱交換器へ戻すための暖房戻り管路と、前記熱交換器で加熱された熱媒の一部を前記暖房往き管路から分流させるとともに前記暖房戻り管路に合流させるための追焚き用分岐管路と、浴槽との間で風呂水の循環経路を形成する風呂水追焚き回路と、該風呂水追焚き回路を流れる風呂水と前記追焚き用分岐管路を流れる熱媒との間で液−液熱交換するための追焚き用熱交換器と、前記暖房端末へ供給する熱媒流量を調整するための流量制御弁と、該流量制御弁を制御する制御手段とを備える風呂追焚機能付き暖房用熱源機において、
    前記制御手段は、前記暖房端末による暖房運転と前記風呂水追焚き回路による追焚き運転が同時に行われる間、前記暖房往き管路を流れる熱媒の温度が所定温度以上であるときは前記流量制御弁の通常制御を行うとともに、前記暖房往き管路を流れる熱媒の温度が所定温度未満であるときは前記暖房端末に供給される熱媒流量を前記通常制御時よりも比較的少なくするように前記流量制御弁の追焚き優先制御を行うように構成されていることを特徴とする風呂追焚き機能付き暖房用熱源機。
  2. 請求項1に記載の風呂追焚き機能付き暖房用熱源機において、前記制御手段は、追焚き優先か否かを設定する設定手段を備えるとともに、追焚き優先が設定されている場合にのみ前記追焚き優先制御を行うように構成されていることを特徴とする風呂追焚き機能付き暖房用熱源機。
  3. 請求項2に記載の風呂追焚き機能付き暖房用熱源機において、前記追焚き用分岐管路を開閉するための追焚き用制御弁と、該追焚き用制御弁を開弁して追焚き運転を行うか否かを設定する遠隔操作部とをさらに備え、前記設定手段は、前記遠隔操作部によって追焚き運転を行うことが設定されたときに追焚き優先を自動設定するように構成されていることを特徴とする風呂追焚き機能付き暖房用熱源機。
  4. 請求項3に記載の風呂追焚き機能付き暖房用熱源機において、前記遠隔操作部は暖房運転を行うか否かをも設定するものであり、前記設定手段は、前記遠隔操作部によって追焚き運転を行うことが設定されたときに暖房運転中でなければ追焚き優先を設定しないように構成されていることを特徴とする風呂追焚き機能付き暖房用熱源機。
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