JP5961395B2 - 天然ゴム及びその製造方法、並びにゴム組成物、及びタイヤ - Google Patents
天然ゴム及びその製造方法、並びにゴム組成物、及びタイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5961395B2 JP5961395B2 JP2012022415A JP2012022415A JP5961395B2 JP 5961395 B2 JP5961395 B2 JP 5961395B2 JP 2012022415 A JP2012022415 A JP 2012022415A JP 2012022415 A JP2012022415 A JP 2012022415A JP 5961395 B2 JP5961395 B2 JP 5961395B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- natural rubber
- rubber
- mass
- latex
- content
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
なお、上記窒素含有量はケルダール法を用いた分析、上記カリウム含有量および上記リン含有量は誘導結合プラズマ発光分光分析装置(ICP−AES)を用いた分析によって測定するものとする。
なお、「被処理天然ゴムラテックス」とは、窒素、カリウムおよびリンの除去処理を行った後に得られる天然ゴムラテックスを指す。
上記の通り、本発明の天然ゴムは、天然ゴムラテックス中の、前記窒素、カリウム及び/またはリンを含む非ゴム成分を、固形物に吸着させることにより除去処理した後、得られた被処理天然ゴムラテックスを凝固、乾燥処理することにより得られる。また、前記固形物は、カーボンブラックまたはシリカであることが好ましい。
クローン種GT−1、NH30.4質量%で処理した天然ゴムラテックスに、カーボンブラックN110(SAFグレード)を2質量%添加し、1時間撹拌した。その後、ろ過によりカーボンブラックN110を除去し、得られた被処理天然ゴムラテックスを固形分として約20質量%に希釈した後、蟻酸を添加し、一晩放置後、凝固して得られたゴム分を110℃で210分の条件で乾燥し、試作天然ゴム(A)を製造した。
クローン種GT−1、NH30.4質量%で処理した天然ゴムラテックスを、カーボンブラックN110を充填したカラムに通した。その後、得られた被処理天然ゴムラテックスを固形分として約20質量%に希釈した後、蟻酸を添加し、一晩放置後、凝固して得られたゴム分を110℃で210分の条件で乾燥し、試作天然ゴム(B)を製造した。
水中にカーボンブラックN110を5質量%の割合で投入し、ハイシアーミキサー(シルバーソン社製)にて30分間撹拌、微分散させてスラリー液を作製した。クローン種GT−1、NH30.4質量%で処理した天然ゴムラテックスにカーボンブラックN110が2質量%相当である上記スラリー液を添加し、1時間撹拌した。その後、回転数3000rpmで遠心分離することによりカーボンブラックN110を除去し、得られた被処理天然ゴムラテックスを固形分として約20質量%に希釈した後、蟻酸を添加し、一晩放置後、凝固して得られたゴム分を、110℃で210分の条件で乾燥し、試作天然ゴム(C)を製造した。
クローン種GT−1、NH30.4質量%で処理した天然ゴムラテックスに、含水シリカを5質量%添加し、2時間撹拌した。その後、ろ過により含水シリカを除去し、得られた被処理天然ゴムラテックスを固形分として約20質量%に希釈した後、蟻酸を添加し、一晩放置後、凝固して得られたゴム分を110℃で210分の条件で乾燥し、試作天然ゴム(D)を製造した。
クローン種GT−1、NH30.4質量%で処理した天然ゴムラテックスに特別な処理を加えることなく、固形分として約20質量%に希釈した後、蟻酸を添加し、一晩放置後、凝固して得られたゴム分を110℃で210分の条件で乾燥し、試作天然ゴム(a)を製造した。
ラテックスセパレーター(斎藤遠心機工業(株)製)を用い、クローン種GT−1、NH30.4質量%で処理した天然ゴムラテックスを、回転数7500rpmで遠心分離した。得られたラテックスに特別な処理を加えることなく、固形分として約20質量%に希釈した後、蟻酸を添加し、一晩放置後、凝固して得られたゴム分を110℃で210分の条件で乾燥し、試作天然ゴム(b)を製造した。
市販のRSS#3グレードの天然ゴムを準備した。
市販のSCR5グレードの天然ゴムを準備した。
クローン種GT−1、NH30.4質量%で処理した天然ゴムラテックスを、含水シリカを充填したカラムに通した。その後、得られた被処理天然ゴムラテックスを固形分として約20質量%に希釈した後、蟻酸を添加し、一晩放置後、凝固して得られたゴム分を110℃で210分の条件で乾燥し、試作天然ゴム(e)を製造した。
ラテックスセパレーター(斎藤遠心機工業(株)製)を用い、クローン種GT−1、NH30.4質量%で処理した天然ゴムラテックスを、回転数2500rpmで遠心分離した。得られたラテックスに特別な処理を加えることなく、固形分として約20質量%に希釈した後、蟻酸を添加し、一晩放置後、凝固して得られたゴム分を110℃で210分の条件で乾燥し、試作天然ゴム(f)を製造した。
水136gにアニオン系界面活性剤[花王(株)製「デモール」、界面活性剤濃度は2.5質量%]24.7ml、プロテアーゼ(ノボザイムズ製「アルカラーゼ 2.5L、タイプDX」)の0.06gを加えて混合し、溶液を調製した。次に、固形分20質量%の天然ゴムラテックス1000gをウォーターバス中にて40℃の恒温とし、攪拌しながら、該溶液を滴下し、5時間同温度で攪拌を続け、プロテアーゼ処理天然ゴムラテックスを得た。プロテアーゼ処理天然ゴムラテックスに蟻酸を添加し、凝固して得られたゴム分を、130℃に設定されたドラムドライヤーを5回通過させ、その後真空乾燥機にて40℃で8時間乾燥し、天然ゴム(g)を製造した。
上記製造例または比較例で製造または準備した天然ゴムの窒素含有量、カリウム含有量およびリン含有量を分析した。なお、窒素含有量の分析にはケルダール法を用い、カリウム含有量およびリン含有量の分析には誘導結合プラズマ発光分光分析装置(ICP−AES)を用いた分析を用いた。
2200mLのバンバリーミキサーを使用して、上記製造例または比較例で製造または準備した天然ゴムとその他の配合剤等とを、表1に示す配合処方で混練り混合し、未加硫のゴム組成物を調製した。このゴム組成物を、145℃、33分間の条件で加硫し、加硫ゴム組成物を得た。該加硫ゴム組成物を用い、以下に示す手法で低発熱性および耐摩耗性を評価した。
粘弾性測定装置(レオメトリックス社製)を用い、温度50℃、歪み5%、周波数15Hzでtanδを測定し、[比較例1のtanδ/対象とする実施例のtanδ]×100)として指数表示した。この指数値が大きいほど、低発熱性が良好であることを示す。
ランボーン型摩耗試験機を用い、室内におけるスリップ率60%での摩耗量を測定し、[比較例1の摩耗量/対象とする実施例の摩耗量]×100として指数表示した。この指数値が大きいほど、耐摩耗性が良好であることを示す。
Claims (2)
- 天然ゴムの製造方法であって、
固形物を機械的せん断力により水中に微分散させたスラリー液を天然ゴムラテックスに加えて撹拌することにより、前記天然ゴムラテックス中の窒素、カリウム及びリンを、固形物に吸着させて除去することを特徴とする天然ゴムの製造方法。 - 前記固形物はカーボンブラックまたはシリカである、請求項1に記載の天然ゴムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012022415A JP5961395B2 (ja) | 2012-02-03 | 2012-02-03 | 天然ゴム及びその製造方法、並びにゴム組成物、及びタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012022415A JP5961395B2 (ja) | 2012-02-03 | 2012-02-03 | 天然ゴム及びその製造方法、並びにゴム組成物、及びタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013159693A JP2013159693A (ja) | 2013-08-19 |
JP5961395B2 true JP5961395B2 (ja) | 2016-08-02 |
Family
ID=49172227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012022415A Expired - Fee Related JP5961395B2 (ja) | 2012-02-03 | 2012-02-03 | 天然ゴム及びその製造方法、並びにゴム組成物、及びタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5961395B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018035250A (ja) * | 2016-08-31 | 2018-03-08 | 住友ゴム工業株式会社 | 天然ゴム−白色充填剤複合体の製造方法およびタイヤ |
JP6835402B2 (ja) * | 2017-06-07 | 2021-02-24 | 株式会社ブリヂストン | 天然ゴム組成物、ゴム組成物、及びタイヤ |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4028086B2 (ja) * | 1997-06-18 | 2007-12-26 | 住友ゴム工業株式会社 | 脱蛋白天然ゴムラテックスの製造方法 |
JP4021997B2 (ja) * | 1998-08-20 | 2007-12-12 | 住友ゴム工業株式会社 | 天然ゴムラテックスおよびそれを用いたゴム製品 |
JP2000198801A (ja) * | 1999-01-05 | 2000-07-18 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 脱蛋白天然ゴムラテックスの製造方法 |
JP2004522142A (ja) * | 2000-09-01 | 2004-07-22 | キャボット コーポレイション | 改質炭素質吸着剤を用いたクロマトグラフィー及びその他の吸着法 |
JP4257945B2 (ja) * | 2003-03-10 | 2009-04-30 | 塩野香料株式会社 | 天然系テイストフレーバーおよびそれで賦香された食品 |
JP2005097410A (ja) * | 2003-09-24 | 2005-04-14 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 脱蛋白天然ゴムラテックスとその製造方法およびそれを用いた浸漬ゴム製品 |
JP2007267609A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Shiono Koryo Kk | ナノろ過膜処理による風味・呈味改善剤。 |
JP5719118B2 (ja) * | 2010-04-28 | 2015-05-13 | 旭カーボン株式会社 | カーボンブラック表面上にあるカルボキシル基を定量する分析方法 |
BR112012031479A2 (pt) * | 2010-06-10 | 2016-11-01 | Sumitomo Rubber Ind | borracha natural modificada, método para produzir a mesma, composição de borracha, e pneumático |
-
2012
- 2012-02-03 JP JP2012022415A patent/JP5961395B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013159693A (ja) | 2013-08-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5426605B2 (ja) | 高純度化天然ゴム及びその製造方法 | |
JP5457378B2 (ja) | 改質天然ゴム、その製造方法、タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP6199734B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5650796B2 (ja) | スタッドレスタイヤ用ゴム組成物及びスタッドレスタイヤ | |
JP2004262973A (ja) | 天然ゴム及びこれを用いたゴム組成物 | |
JP5567454B2 (ja) | 改質天然ゴム、ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP6199733B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
WO2015098419A1 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5961395B2 (ja) | 天然ゴム及びその製造方法、並びにゴム組成物、及びタイヤ | |
JP6297894B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6381415B2 (ja) | 加硫ゴム組成物の製造方法、加硫ゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤ | |
JP6215696B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5650799B2 (ja) | プライトッピング用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5650803B2 (ja) | アンダートレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5324551B2 (ja) | インスレーション又はブレーカークッション用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP2008169333A (ja) | ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ | |
JP6006170B2 (ja) | キャップトレッドゴム組成物及び重荷重用タイヤ | |
JP5758195B2 (ja) | シリカ含有ゴムマスターバッチ及びその製造方法 | |
JP2019167409A (ja) | タイヤ用ゴム組成物 | |
JP6215698B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5650797B2 (ja) | トレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP2013185095A (ja) | 天然ゴム及びその製造方法、並びにゴム組成物及びタイヤ | |
WO2012161039A1 (ja) | 天然ゴム、天然ゴムの製造方法、これを用いたゴム組成物及びタイヤ | |
JP6006172B2 (ja) | キャップトレッドゴム組成物及び重荷重用タイヤ | |
JP2015199864A (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141128 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20151126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151208 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160126 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160531 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160627 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5961395 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |