JP5960549B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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本発明は半導体装置の製造技術に関し、例えば3次元多機能デバイスの製造に必要とされるスルー・シリコン・ビア(Through Silicon Via:TSV)技術に好適に利用できるものである。
3次元多機能デバイスを実現するための重要な技術としてTSV技術がある。TSV技術は、半導体基板を厚さ方向に垂直に貫通する貫通電極を形成する技術である。
例えば下側基板上に、無機系材料のポスト及びポストの周辺を満たす有機系材料の接着樹脂層を介して、上側基板を積層した後、上側基板及びポストを貫通するビア穴を形成することにより、基板間の接続部分におけるアンダーカットを抑制したビア構造が特開2010−226060号公報(特許文献1)に記載されている。
また、ビア・ファースト方式(半導体装置の形成前にTSVを形成する)及びビア・ラスト方式(半導体装置の形成後にTSVを形成する)を併用することにより、接続部の抵抗を低減した半導体装置が特開2010−219526号公報(特許文献2)に記載されている。
特開2010−226060号公報 特開2010−219526号公報
ビア・ミドル方式(半導体装置の形成過程でTSVを形成する)によるTSV技術においては、半導体基板の裏面から、バリアメタル膜及びライナ膜で覆われた複数の貫通電極の底部を突出させた後、半導体基板の裏面上に絶縁膜を形成し、化学的機械研磨(Chemical Mechanical Polishing;CMP)法により、複数の貫通電極の底面を覆う絶縁膜、ライナ膜及びバリアメタル膜を除去している。しかし、上記CMPにおいて半導体基板の裏面の露出、またはバリアメタル膜の残りが生じて、半導体装置の信頼性が低下するという課題がある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、半導体基板の裏面から突出した複数の貫通電極の底部を覆う絶縁膜、ライナ膜及びバリアメタル膜をCMP法により研磨して、複数の貫通電極の底面を露出させる際、バリアメタル膜の研磨レートが絶縁膜の研磨レートよりも5倍以上高く、複数の貫通電極の研磨レートが絶縁膜の研磨レートよりも2倍以上高いスラリを用いる。
一実施の形態によれば、TSV技術を採用した半導体装置の信頼性を向上することができる。
一実施の形態によるTSVを備える半導体装置の要部断面図である。 一実施の形態による半導体装置の要部裏面図である。 一実施の形態による半導体装置の製造工程中の半導体装置の一部を拡大して示す要部断面図である。 図3に続く、半導体装置の製造工程中の図3と同じ個所の要部断面図である。 図4に続く、半導体装置の製造工程中の図3と同じ個所の要部断面図である。 図5に続く、半導体装置の製造工程中の図3と同じ個所の要部断面図である。 図6に続く、半導体装置の製造工程中の図3と同じ個所の要部断面図である。 図7に続く、半導体装置の製造工程中の図3と同じ個所の要部断面図である。 図8に続く、半導体装置の製造工程中の図3と同じ個所の要部断面図である。 図9に続く、半導体装置の製造工程中の図3と同じ個所の要部断面図である。 図10に続く、半導体装置の製造工程中の図3と同じ個所の要部断面図である。 図11に続く、半導体装置の製造工程中の図3と同じ個所の要部断面図である。 (a)及び(b)は、図11に続く、半導体装置の製造工程中の複数の貫通電極を示す要部断面図である。 図12及び図13に続く、半導体装置の製造工程中の図3と同じ個所の要部断面図である。 (a)及び(b)は、本発明者らによって検討された貫通電極の製造工程を説明する要部断面図である。 (a)及び(b)は、本発明者らによって検討された他の貫通電極の製造工程を説明する要部断面図である。
以下の実施の形態において、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合及び原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
また、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合及び原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合及び原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値及び範囲についても同様である。
また、以下の実施の形態で用いる図面においては、平面図であっても図面を見易くするためにハッチングを付す場合もある。また、以下の実施の形態において、ウエハと言うときは、Si(Silicon)単結晶ウエハを主とするが、それのみではなく、SOI(Silicon On Insulator)ウエハ、集積回路をその上に形成するための絶縁膜基板等を指すものとする。その形も円形またはほぼ円形のみでなく、正方形、長方形等も含むものとする。
また、以下の実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。以下、実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(本発明者らが比較検討を行った半導体装置)
まず、本実施の形態によるビア・ミドル方式によるTSV技術を採用した半導体装置の製造方法がより明確となると思われるため、本発明者らが比較検討を行った半導体装置の製造方法における課題について説明する。
図15(a)及び(b)ならびに図16(a)及び(b)は、貫通電極の製造工程を説明する要部断面図である。
まず、図15(a)に示すように、例えば単結晶シリコン(Si)からなる半導体基板(ウエハと称する平面略円形状の半導体の薄板)SWを用意する。半導体基板SWの厚さは、例えば700μm程度である。次に、図示は省略するが、半導体基板SWの主面(表面、第1主面)S1に複数の半導体素子を形成し、これら複数の半導体素子を覆うように、半導体基板SWの主面S1上に層間絶縁膜ILDを形成する。
次に、レジストパターンをマスクとしたドライエッチングにより、複数の半導体素子が形成されていない領域に、層間絶縁膜ILD及び半導体基板SWを順次加工してビア(貫通穴、接続孔)VIを形成する。その後、ビアVIの内部に、酸化シリコン(SiO)からなるライナ膜IF1及びチタン(Ti)等からなるバリアメタル膜BMを介して、銅(Cu)めっき膜を埋め込み、銅(Cu)めっき膜からなる貫通電極TEを形成する。
次に、半導体基板SWの主面S1と反対面である裏面(第2主面)S2を研磨することにより、半導体基板SWの厚さを、例えば50μm程度とする。この際、ライナ膜IF1、バリアメタル膜BM及び貫通電極TEは研磨されないので、半導体基板SWの裏面S2から、ライナ膜IF1及びバリアメタル膜BMに覆われている貫通電極TEの底部が、例えば2〜5μm程度突出する。続いて、半導体基板SWの裏面S2から突出した、ライナ膜IF1及びバリアメタル膜BMに覆われている貫通電極TEの底部を覆うように、半導体基板SWの裏面S2上に、例えば酸化シリコン(SiO)からなる絶縁膜IF2を形成する。
次に、図15(b)に示すように、研磨レート選択比の無いスラリを用いてCMP法により、絶縁膜IF2、ライナ膜IF1及びバリアメタル膜BMを研磨する。これにより、貫通電極TEの底面が露出し、同時に、貫通電極TEが形成されていない半導体基板SWの裏面S2は絶縁膜IF2で覆われる。
しかし、貫通電極TEが形成されていない領域の絶縁膜IF2は、貫通電極TEが形成されている領域の絶縁膜IF2と同様に研磨されてしまう。そのため、貫通電極TEが形成されている領域の絶縁膜IF2の研磨が完了し、さらにバリアメタル膜BMが研磨されると、貫通電極TEが形成されていない領域の半導体基板SWの裏面S2が露出してしまう。貫通電極TEの底面も露出していることから、半導体基板SWの裏面S2が露出すると、貫通電極TEを構成する銅(Cu)が半導体基板SWの裏面S2側から半導体基板SW内へ拡散する。その結果、銅(Cu)汚染によって半導体基板SWの主面S1側に形成されている半導体素子の動作特性が変動してしまう。
そこで、図16(a)に示すように、絶縁膜IF2を、半導体基板SWの裏面S2から突出した、ライナ膜IF1及びバリアメタル膜BMにより覆われている貫通電極TEの底部の高さよりも厚く成膜して、CMP法により、絶縁膜IF2、ライナ膜IF1及びバリアメタル膜BMを研磨した。
しかし、貫通電極TEの底部は、半導体基板SWの裏面S2から、例えば2〜5μm程度突出しているので、絶縁膜IF2の表面の段差が解消し難い。このため、図16(b)に示すように、貫通電極TEの底面を被覆するバリアメタル膜BMを均一に研磨、除去して、貫通電極TEの底面を確実に露出させることができない。その結果、貫通電極TEの接続抵抗の増大の問題が生じる。
なお、貫通電極TEの底面を被覆するバリアメタル膜BMが完全に除去されるまで、研磨することは可能ではある。しかし、この場合は、貫通電極TEが削れて、半導体基板SWの裏面S2から突出する貫通電極TEの高さにばらつきが生じるので、貫通電極TEの接続不良等の問題が懸念される。
以上、説明したように、ビア・ミドル方式によるTSV技術を採用した半導体装置の製造方法では、銅(Cu)汚染による半導体素子の動作特性の変動、及び貫通電極TEの接続抵抗の増大等の課題がある。
なお、前記特許文献1(特開2010−226060号公報)については、CMP法により、ビア孔に基板貫通ビア導電体を形成する記載はあるが、貫通電極についての記載や示唆はない。また、前記特許文献2(特開2010−219526号公報)については、貫通電極を露出させる際の不具合についての記載や示唆はなく、前記特許文献2においても同様の課題が発生するものと考えられる。
(実施の形態)
≪半導体装置≫
本実施の形態によるTSVを備える半導体装置を図1及び図2を用いて説明する。図1は半導体装置の要部断面図、図2は半導体装置の要部裏面図である。
半導体装置(半導体チップ)には、電界効果トランジスタ、抵抗素子及び容量素子等の種々の半導体素子が形成された領域(以下、素子形成領域と言う)と、複数の貫通電極が形成された領域(以下、TSV形成領域と言う)とが互いに異なる領域に設けられている。図1には、素子形成領域に形成された種々の半導体素子のうち、電界効果トランジスタを代表するnチャネル型のMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)を例示する。また、以下の説明においては、nチャネル型のMISFETをnMISFETと略す。
まず、素子形成領域に形成されたnMISFETの構成について図1を用いて説明する。
図1に示すように、素子形成領域の半導体基板SWの主面(表面、第1主面)S1には、分離溝の内部に絶縁膜が埋め込まれた分離部IRが形成されており、その分離部IRによってnMISFETが形成される活性領域が規定されている。半導体基板SWの厚さは、例えば50μm程度である。半導体基板SWの主面S1にはp型ウェルPWが形成されており、そのp型ウェルPWが形成された領域にnMISFETが形成されている。半導体基板SWの主面S1上にはnMISFETのゲート絶縁膜GIを介してゲート電極GEが形成されている。ゲート絶縁膜GIは、例えば熱酸化法により形成された酸化シリコン(SiO)からなり、ゲート電極GEは、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により形成された多結晶シリコン(Si)からなる。
nMISFETのゲート電極GEの側面にはサイドウォールSLが形成されている。このサイドウォールSLは、例えば酸化シリコン(SiO)または窒化シリコン(Si)からなる。また、nMISFETのゲート電極GEの両側のp型ウェルPWにはチャネル領域を挟んでソース・ドレインとして機能するn型半導体領域SDが形成されている。
さらに、nMISFETはストッパ絶縁膜SIF及び層間絶縁膜ILD1によって覆われている。ストッパ絶縁膜SIFは、例えば窒化シリコン(Si)からなる。また、層間絶縁膜ILD1は、例えば酸化シリコン(SiO)からなり、その表面は平坦化されている。ストッパ絶縁膜SIF及び層間絶縁膜ILD1にはゲート電極GEに達する接続孔(図示は省略)及びn型半導体領域SDに達する接続孔CNが形成されている。接続孔CNは柱状であり、その径は、第1層目の配線M1の線幅と同じか、またはそれよりも小さく設定され、例えば0.06μm程度である。接続孔CNの内部には、バリアメタル膜BPを介して金属からなる接続電極(プラグ)CEが形成されている。
接続電極CE上には、例えば銅(Cu)膜からなる第1層目の配線M1が、接続電極CEに接続してシングルダマシン(Single Damascene)法により形成されている。すなわち、第1層目の配線M1は、接続電極CE及び層間絶縁膜ILD1上に堆積された層間絶縁膜ILD2に配線形成用の溝TRaを形成し、その内部に銅(Cu)膜を埋め込むことによって形成されている。第1層目の配線M1の線幅は、例えば0.1μm程度である。
さらに、第1層目の配線M1上には、例えば銅(Cu)膜からなる第2層目の配線M2が、接続部材を介して第1層目の配線M1に接続してデュアルダマシン(Dual Damascene)法により形成されている。すなわち、第2層目の配線M2は、第1層目の配線M1及び層間絶縁膜ILD2上に堆積された層間絶縁膜ILD3に配線形成用の溝TAを形成し、さらに、配線形成用の溝TAと第1層目の配線M1とを繋ぐ部分に接続孔TBを形成し、これらの内部に銅(Cu)膜を埋め込むことによって形成されている。接続孔TBの内部には第2層目の配線M2と一体に形成される接続部材が形成されている。なお、第2層目の配線M2は、第1層目の配線M1と同様に、シングルダマシン法により形成してもよい。
さらに、第2層目の配線M2上には、第3層目の配線M3、第4層目の配線M4、第5層目の配線M5及び第6層目の配線M6が形成されている。さらに、第6層目の配線M6を覆うように絶縁膜IL及び封止樹脂RSが形成されている。これら絶縁膜IL及び封止樹脂RSには、第6層目の配線M6に達する開口部VOが形成されており、この開口部VOの内部に、第6層目の配線M6に接続して銅(Cu)バンプCBが形成され、さらに銅(Cu)バンプCBに接続して半球状の外部端子(はんだボール)SBが形成されている。
なお、実施の形態では、6層の配線(配線M1〜配線M6)を例示したが、これに限定されるものではない。5層以下の配線または7層以上の配線であってもよく、最上層の配線に接続して上記銅(Cu)バンプCB及び外部端子SBが形成される。
次に、TSV形成領域に形成されたTSVの構成について図1及び図2を用いて説明する。
図1に示すように、TSV形成領域の半導体基板SW、ストッパ絶縁膜SIF及び層間絶縁膜ILD1には、これらを貫通するビア(貫通穴、接続孔)VIが形成されている。ビアVIの直径は、例えば10μm程度、その深さは、例えば50μm程度である。ビアVIの側面にはライナ膜(第1絶縁膜)IF1が形成されている。ライナ膜IF1は、例えば酸化シリコン(SiO)膜、炭素含有酸化シリコン(SiOC)膜または有機絶縁膜である。さらに、ビアVIの内部には、バリアメタル膜BMを介して銅(Cu)膜または銅(Cu)を主成分とする金属膜からなる貫通電極TEが形成されている。
ライナ膜IF1は、貫通電極TEからの金属汚染を防止する保護膜として機能する。また、このライナ膜IF1は貫通電極TEと半導体基板SWとを絶縁分離する機能も果たす。ライナ膜IF1の厚さは、例えば0.1〜0.4μm程度である。
バリアメタル膜BMは、例えばチタン(Ti)、タンタル(Ta)、コバルト(Co)、ルテニウム(Ru)またはニッケル(Ni)からなる金属膜、あるいはチタン(Ti)、タンタル(Ta)、コバルト(Co)、ルテニウム(Ru)またはニッケル(Ni)を主成分とする合金膜である。また、バリアメタル膜BMは、例えば金属材料が互いに異なる複数の上記金属膜からなる積層膜、金属材料が互いに異なる複数の上記合金膜からなる積層膜、あるいは金属材料が互いに異なる上記金属膜及び上記合金膜からなる積層膜である。ここでは、バリアメタル膜BMを用いた場合の実施の形態を記載しているが、バリアメタル膜BMに代えて、ライナ膜IF1及び半導体基板SWへの銅(Cu)拡散防止性能を有する絶縁膜、たとえば窒化シリコン(Si)膜などを用いても良い。
半導体基板SWの主面S1側の貫通電極TEは、第1層目の配線M1と同一層である接続パッドMCと接続している。接続パッドMCは、層間絶縁膜ILD2に接続パッド形成用の溝TRbを形成し、その内部に銅(Cu)膜を埋め込むことによって形成されている。
半導体基板SWの裏面(第2主面)S2には、絶縁膜(第2絶縁膜)IF2が形成されている。この絶縁膜IF2は、半導体基板SWの裏面S2からの金属汚染を防止する保護膜としても機能する。
さらに、半導体基板SWの裏面S2には、貫通電極TEの底部が突出している。貫通電極TEの底部の底面は露出し、その側面はバリアメタル膜BM、ライナ膜IF1及び絶縁膜IF2により覆われている。
複数の貫通電極TEが形成される領域の大きさは、メモリなどの汎用品との接続を保つため、規格によって定められる。例えば図2に示すように、縦6mm×横6mmのサイズの半導体チップ(半導体装置)SCでは、半導体チップSCの中央部に、貫通電極TEが40μmピッチで縦に50個、横に6個配置されたTSV形成領域ATSVが4つ配置されている。すなわち、半導体チップSCの中央部が複数の貫通電極TEが形成されるTSV形成領域ATSVであり、それ以外の領域が複数の半導体素子が形成される素子形成領域となる。なお、図2には、半導体チップSCの中央部にTSV形成領域ATSVを設けたが、中央部に限定されるものではない。
≪半導体装置の製造方法≫
次に、本実施の形態によるビア・ミドル方式によるTSV技術を採用した半導体装置の製造方法について図3〜図14を用いて工程順に説明する。図3〜図12及び図14は、半導体装置の製造工程中の半導体装置の要部断面図であり、素子形成領域の一部及びTSV形成領域の一部を示している。図13(a)及び(b)は、半導体装置の製造工程中の複数の貫通電極を示す要部断面図である。また、図3〜図12及び図14の素子形成領域には、半導体素子としてnMISFETを例示する。また、半導体装置には、例えば100個以上の貫通電極が形成されるが、便宜上、図3〜図12及び図14には1個の貫通電極及びその周辺部を記載し、図13には4個の貫通電極を記載する。
<半導体素子の形成工程>
まず、図3に示すように、例えば単結晶シリコン(Si)からなる半導体基板(ウエハと称する平面略円形状の半導体の薄板)SWを用意する。半導体基板SWの厚さ(第1厚さ)は、例えば700μm程度である。次に、半導体基板SWの主面(表面、第1主面)の素子分離領域に絶縁膜からなる分離部IRを形成する。続いて、nMISFETが形成される領域の半導体基板SWにp型の導電性を示す不純物をイオン注入してp型ウェルPWを形成する。
次に、半導体基板SWの主面にnMISFETのゲート絶縁膜GIを形成した後、ゲート絶縁膜GI上にnMISFETのゲート電極GEを形成する。続いて、ゲート電極GEの側面にサイドウォールSLを形成した後、ゲート電極GEの両側のp型ウェルPWにn型の導電性を示す不純物をイオン注入し、nMISFETのソース・ドレインとして機能するn型半導体領域SDをゲート電極GE及びサイドウォールSLに対して自己整合的に形成する。
次に、半導体基板SWの主面上にストッパ絶縁膜SIF及び層間絶縁膜ILD1を順次形成する。ストッパ絶縁膜SIFは層間絶縁膜ILD1を加工する際にエッチングストッパとなる膜であり、層間絶縁膜ILD1に対してエッチング選択比を有する材料を用いる。ストッパ絶縁膜SIFは、例えば窒化シリコン(Si)膜であり、層間絶縁膜ILD1は、例えば酸化シリコン(SiO)膜である。
次に、レジストパターンをマスクとしたドライエッチングにより、層間絶縁膜ILD1及びストッパ絶縁膜SIFを順次加工して素子形成領域に接続孔CNを形成する。接続孔CNはn型半導体領域SD上及びゲート電極GE上などのnMISFETを動作させるために電圧印加を必要とする部分に形成する。
次に、半導体基板SWの主面上に、例えばスパッタリング法によりバリアメタル膜BPを形成する。バリアメタル膜BPは、例えばチタン(Ti)膜、タンタル(Ta)膜、窒化チタン(TiN)膜または窒化タンタル(TaN)膜等であり、その厚さは、例えば0.1μm程度である。続いて、バリアメタル膜BP上に、例えばCVD法またはスパッタリング法によりタングステン(W)膜を形成する。続いて、接続孔CNの内部以外の領域のタングステン(W)膜及びバリアメタル膜BPをCMP法により除去して、接続孔CNの内部にタングステン(W)膜からなる接続電極(プラグ)CEを形成する。
<貫通電極の形成工程>
次に、図4に示すように、レジストパターンをマスクとして、TSV形成領域の層間絶縁膜ILD1、ストッパ絶縁膜SIF及び半導体基板SWを順次エッチングして、層間絶縁膜ILD1、ストッパ絶縁膜SIF及び半導体基板SWにビア(貫通穴、接続孔)VIを形成する。ビアVIの径は、例えば10μm程度、その深さは、例えば50μm程度である。
次に、図5に示すように、ビアVIの底面及び側面を含む半導体基板SWの主面上にライナ膜(第1絶縁膜)IF1を形成する。ライナ膜IF1は、例えばプラズマCVD法により形成される酸化シリコン(SiO)膜または炭素含有酸化シリコン(SiOC)膜、あるいは有機絶縁膜であり、その厚さは、例えば1.0μm程度である。
次に、図6に示すように、半導体基板SWの主面上(ライナ膜IF1上)にバリアメタル膜BMを形成した後、バリアメタル膜BM上に銅(Cu)のシード層(図示は省略)を形成し、さらに電解めっき法を用いてシード層上に銅(Cu)めっき膜(銅(Cu)膜または銅(Cu)を主成分とする合金膜)CPを形成する。
バリアメタル膜BMは、例えばチタン(Ti)、タンタル(Ta)、コバルト(Co)、ルテニウム(Ru)またはニッケル(Ni)からなる金属膜、あるいはチタン(Ti)、タンタル(Ta)、コバルト(Co)、ルテニウム(Ru)またはニッケル(Ni)を主成分とする合金膜である。また、バリアメタル膜BMは、例えば金属材料が互いに異なる複数の上記金属膜からなる積層膜、金属材料が互いに異なる複数の上記合金膜からなる積層膜、あるいは金属材料が互いに異なる上記金属膜及び上記合金膜からなる積層膜である。ここでは、バリアメタル膜BMを用いた場合の実施の形態を記載しているが、バリアメタル膜BMに代えて、ライナ膜IF1及び半導体基板SWへの銅(Cu)拡散防止性能を有する絶縁膜、たとえば窒化シリコン(Si)膜などを用いても良い。
次に、図7に示すように、ビアVIの内部以外の領域の銅(Cu)めっき膜CP、シード層、バリアメタル膜BM及びライナ膜IF1をCMP法により除去して、ビアVIの内部に銅(Cu)膜からなる貫通電極TEを形成する。
<多層配線及び外部端子の形成工程>
次に、図8に示すように、半導体基板SWの主面側に第1層目の配線M1、接続パッドMC、第2層目の配線M2、銅(Cu)バンプCB及び外部端子(はんだボール)SBを順次形成する。
まず、シングルダマシン法により素子形成領域に第1層目の配線M1を形成し、TSV形成領域に接続パッドMCを形成する。
半導体基板SWの主面上に層間絶縁膜ILD2を形成する。層間絶縁膜ILD2は、例えばプラズマCVD法により形成される酸化シリコン(SiO)膜または炭素含有酸化シリコン(SiOC)膜である。続いて、レジストパターンをマスクとして、層間絶縁膜ILD2をドライエッチングして、素子形成領域の第1層目の配線M1が形成される領域に、層間絶縁膜ILD2の上面から下面に貫通し、接続電極CEに達する配線形成用の溝TRaを形成する。同時に、TSV形成領域の接続パッドMCが形成される領域に、層間絶縁膜ILD2の上面から下面に貫通し、貫通電極TEに達する接続パッド形成用の溝TRbを形成する。
続いて、半導体基板SWの主面上にバリアメタル膜B1を形成する。バリアメタル膜B1は、例えばチタン(Ti)膜、タンタル(Ta)膜、窒化チタン(TiN)膜または窒化タンタル(TaN)膜等の単層膜、あるいはこれら膜の幾つかを積層した積層膜である。続いて、CVD法またはスパッタリング法によりバリアメタル膜B1上に銅(Cu)のシード層(図示は省略)を形成し、さらに電解めっき法を用いてシード層上に銅(Cu)めっき膜(図示は省略)を形成する。この銅(Cu)めっき膜によって配線形成用の溝TRaの内部及び接続パッド形成用の溝TRbの内部を埋め込む。
続いて、配線形成用の溝TRaの内部及び接続パッド形成用の溝TRbの内部以外の領域の銅(Cu)めっき膜、シード層及びバリアメタル膜B1をCMP法により除去する。これにより、配線形成用の溝TRaの内部に、銅(Cu)膜からなる第1層目の配線M1を形成する。同時に、接続パッド形成用の溝TRbの内部に、銅(Cu)膜からなる接続パッドMCを形成する。なお、実施の形態では、第1層目の配線M1及び接続パッドMCを構成する銅(Cu)膜を電解めっき法により形成したが、CVD法、スパッタリング法またはスパッタリフロー法等により形成してもよい。
次に、デュアルダマシン法により素子形成領域及びTSV形成領域に第2層目の配線M2を形成する。
半導体基板SWの主面上に、例えばプラズマCVD法により層間絶縁膜ILD3を形成する。層間絶縁膜ILD3は、その下層の層間絶縁膜ILD2、第1層目の配線M1及び接続パッドMCのそれぞれの表面形状に倣って形成されるが、これらの表面はほぼ平坦であることから、層間絶縁膜ILD3の表面もほぼ平坦である。続いて、レジストパターンをマスクとして、層間絶縁膜ILD3をドライエッチングして、第2層目の配線M2が形成される領域に配線形成用の溝TAを形成する。さらに、配線形成用の溝TAと第1層目の配線M1とを繋ぐ部分に第1層目の配線M1に達する接続孔TBを形成する。同時に、配線形成用の溝TAと接続パッドMCとを繋ぐ部分に接続パッドMCに達する接続孔TBを形成する。
続いて、半導体基板SWの主面上にバリアメタル膜B2を形成した後、バリアメタル膜B2上に銅(Cu)のシード層(図示は省略)を形成し、さらに電解めっき法を用いてシード層上に銅(Cu)めっき膜(図示は省略)を形成する。バリアメタル膜B2は、例えばチタン(Ti)膜、タンタル(Ta)膜、窒化チタン(TiN)膜または窒化タンタル(TaN)膜等の単層膜、あるいはこれら膜の幾つかを積層した積層膜である。
続いて、配線形成用の溝TA及び接続孔TBの内部以外の領域の銅(Cu)めっき膜、シード層及びバリアメタル膜B2をCMP法により除去して、配線形成用の溝TAの内部に銅(Cu)膜からなる第2層目の配線M2を形成し、接続孔TBの内部に第2層目の配線M2と一体に形成される接続部材を形成する。
その後、前述の第1層目の配線M1または第2層目の配線M2と同様にして、さらに上層の配線を形成する(前述の図1参照)が、ここでの説明は省略する。
次に、銅(Cu)バンプCB及び外部端子(はんだボール)SBを形成する。
半導体基板SWの主面側に、最上層の配線(例えば前述の図1に示す第6層目の配線M6)を覆うように、絶縁膜(図示は省略)及び封止樹脂RSを形成する。続いて、絶縁膜及び封止樹脂RSに、最上層の配線に達する開口部VOを形成した後、電解めっき法を用いて、この開口部VOを埋め込むように銅(Cu)バンプCBを形成する。
続いて、開口部VOから露出した銅(Cu)バンプCBに外部端子(はんだボール)SBを接続する。外部端子SBは、例えばボール状のはんだ剤をボール供給法で供給した後、熱処理を施すことによって形成される。
<貫通電極の突出工程>
次に、図9に示すように、半導体基板SWの主面側に、接着層CLを介してガラス支持体GHを貼り付ける。このガラス支持体GHに代えて、シリコン(Si)基板を支持体に用いてもよい。
次に、図10に示すように、半導体基板SWの主面と反対側である裏面(第2主面)を研削、研磨またはエッチバックして、半導体基板SWの厚さ(第2厚さ)を、例えば50μm以下とする。これにより、半導体基板SWの裏面からライナ膜IF1及びバリアメタル膜BMに覆われた貫通電極TEの底部を突出させる。半導体基板SWの裏面から突出した貫通電極TEの底部の高さは、例えば2〜5μm程度である。
次に、図11に示すように、突出した貫通電極TEの底部を覆うように、半導体基板SWの裏面に絶縁膜(第2絶縁膜)IF2を形成する。絶縁膜IF2は、例えば酸化シリコン(SiO)膜、または酸化シリコン(SiO)膜と窒化シリコン(Si)膜との積層膜である。ここで、絶縁膜IF2は、半導体基板SWの裏面から突出した貫通電極TEの底部の高さより薄く形成する。絶縁膜IF2は、半導体基板SWの裏面からの金属汚染を防止する保護膜としても機能する。
次に、図12に示すように、CMP法により、絶縁膜IF2、ライナ膜IF1及びバリアメタル膜BMを研磨して、貫通電極TEの底面を露出させる。CMP法には、バリアメタル膜BMの研磨レートが、絶縁膜IF2及びライナ膜IF1の研磨レートよりも5倍以上高く、貫通電極TEの研磨レートが、絶縁膜IF2及びライナ膜IF1の研磨レートよりも2倍以上高いスラリを用いる。言い換えると、絶縁膜IF2及びライナ膜IF1に対するバリアメタル膜BMの研磨選択比が5倍以上で、かつ、絶縁膜IF2及びライナ膜IF1に対する貫通電極TEの研磨選択比が2倍以上のスラリを用いる。素子形成領域における絶縁膜IF2及びライナ膜IF1の研磨レートは、例えば5nm/min以下である。
一例として、実施の形態では、チタン(Ti)からなるバリアメタル膜BMの研磨レートが酸化シリコン(SiO)からなる絶縁膜IF2及び酸化シリコン(SiO)からなるライナ膜IF1の研磨レートの10倍で、銅(Cu)からなる貫通電極TEの研磨レートが酸化シリコン(SiO)からなる絶縁膜IF2及び酸化シリコン(SiO)からなるライナ膜IF1の研磨レートの2倍のスラリを用いた。言い換えると、絶縁膜IF2及びライナ膜IF1に対するバリアメタル膜BMの研磨選択比が10倍で、かつ、絶縁膜IF2及びライナ膜IF1に対する貫通電極TEの研磨選択比が2倍のスラリを用いた。すなわち、研磨選択比がSiO:Ti:Cu=1:10:2のスラリを用いた。
また、スラリには、例えばコロイダルシリカを用いる。その組成は、例えばphは中性から酸性(ph7未満)、シリカ濃度は13%以下であり、Cu防食剤(BTA(Benzo triazole)等)を含んでいる。また、研磨パッドには、ハードパッド(IC1000研磨パッド)を用い、研磨時の圧力は、例えば2.5〜3.5psiである。
上記研磨条件において、絶縁膜IF2、ライナ膜IF1及びバリアメタル膜BMを研磨する。
このとき、突出した貫通電極TEの底面上の絶縁膜IF2は、CMP装置に備わるプラテン上の研磨パッドに押さえつけられる圧力が高くなる。このため、素子形成領域の絶縁膜IF2の研磨レートは低いが、素子形成領域の絶縁膜IF2の研磨レートに比べて、TSV形成領域の絶縁膜IF2の研磨レートが高くなる。従って、図13(a)及び(b)に示すように、バリアメタル膜BMが露出するまで絶縁膜IF2及びライナ膜IF1を研磨しても、素子形成領域の絶縁膜IF2の研磨量は少ないので、素子形成領域の絶縁膜IF2は十分な厚さを維持している。
また、バリアメタル膜BMの研磨レートは、絶縁膜IF2及びライナ膜IF1の研磨レートよりも高いことから、図13(b)に示すように、素子形成領域の絶縁膜IF2の研磨量を少なくして、バリアメタル膜BMを研磨することが可能である。また、貫通電極TEの研磨レートは、バリアメタル膜BMの研磨レートよりも低いことから、バリアメタル膜BMが貫通電極TEの底面から除去された後に、貫通電極TEが過剰に研磨されることはなく、貫通電極TEの研磨量を1μm以下に抑えることができる。
これにより、貫通電極TEが形成されていない素子形成領域の半導体基板SWの裏面を絶縁膜IF2で確実に覆うことができる。また、半導体基板SWの裏面から突出する貫通電極TEの高さのばらつきを抑え、かつ、貫通電極TEの底面のバリアメタル膜BMを確実に除去することができる。よって、貫通電極TEを構成する銅(Cu)の半導体基板SW内への拡散を防止することができて、銅(Cu)汚染による半導体素子の動作特性の変動を抑えることができる。また、貫通電極TEの接続抵抗の増大を防止することができる。
次に、図14に示すように、ガラス支持体GH及び接着層CLを除去する。その後、半導体素子及び貫通電極TE等が形成された半導体基板SWをダイシングラインに沿ってダイシングして、半導体装置を個々に分割する。以上の工程により、半導体装置が略完成する。
このように、実施の形態によれば、貫通電極TEを構成する銅(Cu)の半導体基板SW内への拡散を防止することができて、銅(Cu)汚染による半導体素子の動作特性の変動を抑えることができる。また、貫通電極TEの接続抵抗の増大を防止することができる。これらにより、半導体装置の信頼性の低下を回避することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
ATSV TSV形成領域
B1,B2,BM,BP バリアメタル膜
CB 銅バンプ
CE 接続電極(プラグ)
CL 接着層
CN 接続孔
CP 銅めっき膜
GE ゲート電極
GH ガラス支持体
GI ゲート絶縁膜
IF1 ライナ膜(第1絶縁膜)
IF2 絶縁膜(第2絶縁膜)
IR 分離部
IL 絶縁膜
ILD,ILD1,ILD2,ILD3 層間絶縁膜
M1,M2,M3,M4,M5,M6 配線
MC 接続パッド
PW p型ウェル
RS 封止樹脂
S1 主面(表面、第1主面)
S2 裏面(第2主面)
SB 外部端子(はんだボール)
SC 半導体チップ(半導体基板)
SD n型半導体領域
SIF ストッパ絶縁膜
SL サイドウォール
SW 半導体基板
TA 溝
TB 接続孔
TE 貫通電極
TRa 配線形成用の溝
TRb 接続パッド形成用の溝
VI ビア(貫通穴、接続孔)
VO 開口部

Claims (5)

  1. 以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
    (a)第1厚さを有する半導体基板の第1主面に、複数のビアを形成する工程;
    (b)前記複数のビアの内部に、第1絶縁膜及びバリア膜を介して複数の貫通電極を形成する工程;
    (c)前記半導体基板を前記第1主面と反対側の第2主面から加工して、前記半導体基板の前記第1厚さを前記第1厚さよりも薄い第2厚さとし、前記第1絶縁膜及び前記バリア膜に被覆された前記複数の貫通電極の底部を前記半導体基板の前記第2主面から突出させる工程;
    (d)前記工程(c)の後に、前記半導体基板の前記第2主面上に、前記半導体基板の前記第2主面から突出する前記複数の貫通電極の高さよりも薄い第2絶縁膜を形成する工程;
    (e)前記工程(d)の後に、CMP法により、前記第2絶縁膜、前記第1絶縁膜及び前記バリア膜を研磨して、前記複数の貫通電極の底面を露出させる工程、
    ここで、前記工程(e)における前記CMP法では、前記バリア膜の研磨レートが前記第2絶縁膜の研磨レートよりも5倍以上高く、前記複数の貫通電極の研磨レートが前記第2絶縁膜の研磨レートよりも2倍以上高く、前記バリア膜の研磨レートが前記複数の貫通電極の研磨レートよりも高いスラリを用いる。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記工程(d)で形成される前記第2絶縁膜は、酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との積層膜である。
  3. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記半導体基板の前記第2主面から突出する前記複数の貫通電極の高さは、2〜5μmである。
  4. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記複数の貫通電極が形成されていない領域における前記第2絶縁膜の研磨レートは、5nm/min以下である。
  5. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記複数の貫通電極は、銅または銅を主成分とする合金膜であり、
    前記バリア膜は、チタン、タンタル、コバルト、ルテニウムまたはニッケルからなる金属膜、チタン、タンタル、コバルト、ルテニウムまたはニッケルを主成分とする合金膜、金属材料が互いに異なる複数の前記金属膜からなる積層膜、金属材料が互いに異なる複数の前記合金膜からなる積層膜、あるいは金属材料が互いに異なる前記金属膜及び前記合金膜からなる積層膜であり、
    前記第1絶縁膜は、酸化シリコン膜、炭素含有酸化シリコン膜または有機絶縁膜である。
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