図1は、本発明によるデジタルカメラ(動画撮影装置)100のブロック図である。デジタルカメラ100は、カメラボディ100Bの内部の撮影光軸Z上に位置させて、物体側から順に、固定レンズ(撮影光学系)101と、可動のフォーカシングレンズ(撮影光学系)102と、CCD(動画撮像部)103とを備えている。固定レンズ101とフォーカシングレンズ102を介して入射した被写体光束は、CCD103の撮像面103aに結像して被写体像が撮像される。フォーカシングレンズ102は、フォーカシングモータを含むフォーカシングレンズ駆動部102aにより駆動されて、フォーカシング時に撮影光軸Z方向に移動する。
デジタルカメラ100は、CCD103の前方の固定レンズ101とフォーカシングレンズ102の間に、偏光フィルタ(回転光学要素)110を備えている。偏光フィルタ110は、挿脱駆動機構104によって、撮影光軸Z(撮影光学系の光路)上に位置する挿入位置と、撮影光軸Z(撮影光学系の光路)上から離脱した離脱位置との間で挿脱駆動される。挿脱駆動機構104は、偏光フィルタ110を保持したフィルタ枠(図示せず)を挿入位置と離脱位置との間で挿脱駆動するための挿脱駆動モータ(図示せず)と、この挿脱駆動モータに設けられたホールIC(図示せず)とを備えている。ホールICの出力は挿脱駆動モータのロータの回転角度に応じて変動する。なお、挿脱駆動機構104の具体的なメカ構成は、例えば特開2006−337694号公報、特開2006−337695号公報、特開2007−3970号公報、特開2007−3971号公報、特開2007−33481号公報、特開2007−225712号公報に開示されているように周知であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
偏光フィルタ110は、その挿入位置において、回転駆動機構111により駆動されて、撮影光軸Z回りに回転自在である。図示していないが、回転駆動機構111は、偏光フィルタ110を所定角度ずつステップ駆動するステッピングモータと、このステッピングモータを回転制御するモータドライバとを備えている。
偏光フィルタ110は、自身の偏光方向(偏光格子の方向)に振動する光のみを透過させる機能を持つ直線偏光フィルタである。直線偏光フィルタは、その回転角度がθ°のときの偏光効果とその回転角度がθ+180°のときの偏光効果とが同一となる偏光特性を有している。つまり、直線偏光フィルタの偏光効果が変化する1周期分の回転角度は180°である。偏光フィルタ110を撮影光軸Z回りに回転させてその偏光方向(偏光格子の方向)を調整することで、CCD103に入射する被写体光束の偏光状態を変化させて、被写体の反射を低減または除去することができる。
デジタルカメラ100は、制御部120と、A/D変換器105と、信号処理回路106と、画像記録部107と、LCDモニタ108とを備えている。制御部120は、デジタルカメラ100の全体の機能を制御する。A/D変換器105は、CCD103の撮像面103aに結像した被写体像をアナログ信号からデジタル信号に変換して信号処理回路106に送る。信号処理回路106は、A/D変換器105から送られたデジタル信号に所定の画像処理を施して画像信号とする。この画像信号は、制御部120を介して、動画像として、画像記録部107に記録され、LCDモニタ108に表示される。
デジタルカメラ100は、偏光フィルタ110の操作スイッチとして、フィルタ挿脱スイッチ(挿脱駆動スイッチ)130とフィルタ回転スイッチ(回転駆動スイッチ)140とを備えている。フィルタ挿脱スイッチ130が押されると、フィルタ挿脱スイッチ130から制御部120に挿脱駆動指示信号が入力し、制御部120は、挿脱駆動機構104を介して、偏光フィルタ110を挿入位置と離脱位置の間で挿脱駆動する。偏光フィルタ110が挿入位置に位置しているときにフィルタ回転スイッチ140が押されると、フィルタ回転スイッチ140から制御部120に回転駆動指示信号が入力し、制御部120は、回転駆動機構111を介して、偏光フィルタ110を回転駆動する。
デジタルカメラ100は動画撮影モード設定部(以下では「モード設定部」と略称する)150を備えている。モード設定部150は、デジタルカメラ100の動画撮影モードを、ユーザの撮影趣向に個別かつ柔軟に対応するべく予め設定した複数のモードの中から択一的に設定することができる。モード設定部150を設ける態様には自由度があり、例えばカメラボディ100Bに物理的な操作スイッチとして設ける態様、あるいはLCDモニタ108にタッチパネル式の操作スイッチとして設ける態様が可能である。
図2は、モード設定部150が設定可能なデジタルカメラ100の動画撮影モードを示している。同図に示すように、デジタルカメラ100の動画撮影モードは、「偏光フィルタ使用許可モード(回転光学要素使用許可モード、一部使用禁止モード)」と「偏光フィルタ使用禁止モード(回転光学要素使用禁止モード、完全使用禁止モード)」とに大別されている。
「偏光フィルタ使用禁止モード」は、動画撮影の開始から終了に至るまで、偏光フィルタ110を離脱位置に位置させてその挿入駆動を禁止するモードである。
「偏光フィルタ使用許可モード」は、ユーザによるフィルタ挿脱スイッチ130及びフィルタ回転スイッチ140の操作、又は制御部120の自動制御によって、偏光フィルタ110を挿入位置に位置させた状態での動画撮影を許可するモードである。
「偏光フィルタ使用許可モード」はさらに、「偏光フィルタ離脱不能回転不能モード(一部使用禁止モード)」、「偏光フィルタ挿脱可能回転不能モード(一部使用禁止モード)」及び「偏光フィルタ離脱不能回転可能モード(一部使用禁止モード)」に分岐している。
「偏光フィルタ離脱不能回転不能モード」は、動画撮影の開始から終了に至るまで、偏光フィルタ110を挿入位置に位置させ、かつ挿脱駆動機構104による偏光フィルタ110の離脱駆動及び回転駆動機構104による偏光フィルタ110の回転駆動を禁止するモードである。
「偏光フィルタ挿脱可能回転不能モード」は、動画撮影の開始から終了に至るまで、挿脱駆動機構104による偏光フィルタ110の挿脱駆動を許可し、かつ回転駆動機構111による偏光フィルタ110の回転駆動を禁止するモードである。「偏光フィルタ挿脱可能回転不能モード」はさらに、フィルタ挿脱スイッチ130の操作によって偏光フィルタ110を手動で挿脱させる「偏光フィルタ手動挿脱モード」と、制御部120の制御によって偏光フィルタ110を自動で挿脱させる「偏光フィルタ自動挿脱モード」に分かれている。
「偏光フィルタ離脱不能回転可能モード」は、動画撮影の開始から終了に至るまで、偏光フィルタ110を挿入位置に位置させ、この挿入位置における回転駆動機構111による偏光フィルタ110の回転駆動を許可し、かつ挿脱駆動機構104による偏光フィルタ110の離脱駆動を禁止するモードである。「偏光フィルタ離脱不能回転可能モード」はさらに、フィルタ回転スイッチ140の操作によって偏光フィルタ110を手動で回転させる「偏光フィルタ手動回転モード」と、制御部120の制御によって偏光フィルタ110を自動で回転させる「偏光フィルタ自動回転モード」に分かれている。
デジタルカメラ100はシャッターボタン160を備えている。シャッターボタン160は、CCD103による動画撮像を実行するための入力操作を行うボタンである。モード設定部150によりいずれかの動画撮影モードが設定されているときにシャッターボタン160が押されると、シャッターボタン160から制御部120に、CCD103による動画撮像を開始するための指示信号が入力する。また、動画撮影中にシャッターボタン160が押されると、シャッターボタン160から制御部120に、CCD103による動画撮像を終了するための指示信号が入力する。
デジタルカメラ100は測光手段(輝度信号取得部)170を備えている。測光手段170は、CCD103が撮像した被写体像の輝度信号をリアルタイムで取得して制御部120に出力する。
デジタルカメラ100は、CCD103による動画撮像と同時に音声録音を実行可能なマイクロフォン(音声録音部)180を備えている。マイクロフォン180による音声録音は制御部120によって制御されている。制御部120は、モード設定部150が「偏光フィルタ使用禁止モード」、又は「偏光フィルタ使用許可モード」の「偏光フィルタ離脱不能回転不能モード」を設定しているときは、マイクロフォン180による音声録音を許可する。制御部120は、モード設定部150が「偏光フィルタ使用許可モード」の「偏光フィルタ挿脱可能回転不能モード」又は「偏光フィルタ離脱不能回転可能モード」を設定しているときは、マイクロフォン180による音声録音を禁止する。このように、偏光フィルタ110の駆動音が発生し得ない動画撮影モードではマイクロフォン180による音声録音を許可し、偏光フィルタ110の駆動音が発生し得る動画撮影モードではマイクロフォン180による音声録音を禁止することで、動画撮影と同時に音声録音を行う場合であっても偏光フィルタ110の駆動音が録音されるのを防止することができる。
デジタルカメラ100は、CCD103が撮像した被写体の動画像に画像処理を施す画像処理部190を備えている。画像処理部190は、挿脱駆動機構104による偏光フィルタ110の挿脱駆動又は回転駆動機構111による偏光フィルタ110の回転駆動に動作エラーが発生したとき、CCD103が撮像した被写体の動画像のうち、動作エラーが発生した時点より前の部分だけを抽出する。これにより、動作エラーによって乱れた部分の画像が動画像に取り込まれることがなく、高品質な動画像を得ることができる。なお、挿脱駆動機構104による偏光フィルタ110の挿脱駆動又は回転駆動機構111による偏光フィルタ110の回転駆動に動作エラーが発生したときは、画像処理部190による画像処理と併せて、LCDモニタ108への警告表示及び/又は警告音の発生を行ってもよい。
制御部120は、モード設定部150が設定している動画撮影モードに応じて、挿脱駆動機構104及び回転駆動機構111並びにCCD103を異なる態様で制御する。以下では、制御部120の制御内容を、モード設定部150が設定している動画撮影モードに応じて場合分けして説明する。
「偏光フィルタ使用禁止モード」が設定されている場合
制御部120は、シャッターボタン160が押されてCCD103による動画撮像を開始するための指示信号が入力すると、シャッターボタン160が押された時点において、偏光フィルタ110が挿入位置と離脱位置のいずれに位置しているかを判定する。
制御部120は、次のようにして偏光フィルタ110が挿入位置と離脱位置のいずれに位置しているかを判定する。すなわち、偏光フィルタ110の挿入位置と離脱位置に対応する位置にフォトインタラプタからなる挿入検知センサと離脱検知センサを設け、偏光フィルタ110を保持するフィルタ枠にセンサ通過片(図示せず)を形成する。制御部120は、センサ通過片が挿入検知センサの発光部と受光部の間に進入して発光部から受光部への光の入射を遮ることで、偏光フィルタ110が挿入位置にあると判定し、センサ通過片が離脱検知センサの発光部と受光部の間に進入して発光部から受光部への光の入射を遮ることで、偏光フィルタ110が離脱位置にあると判定する。
あるいは制御部120は、偏光フィルタ110を回転駆動する偏光フィルタ駆動部111のステッピングモータに与えたパルス数を読み取ることで、偏光フィルタ110が挿入位置と離脱位置のいずれに位置しているかを判定することができる。
あるいは制御部120は、挿脱駆動機構104のホールICの出力が挿脱駆動モータのロータの回転角度に応じて変動することを利用して、挿脱駆動機構104のホールICの出力を読み取ることで、偏光フィルタ110が挿入位置と離脱位置のいずれに位置しているかを判定することができる。
制御部120は、シャッターボタン160が押された時点において偏光フィルタ110が挿入位置に位置していると判定したときは、挿脱駆動機構104を介して偏光フィルタ110を離脱位置に離脱駆動させる。一方、制御部120は、シャッターボタン160が押された時点において偏光フィルタ110が離脱位置に位置していると判定したときは、偏光フィルタ110をそのまま離脱位置に位置させる。そして制御部120は、偏光フィルタ110を離脱位置に位置させたままで、CCD103による動画撮像を開始させ、動画撮像の開始から終了に至るまで、挿脱駆動機構104による偏光フィルタ110の挿入駆動を禁止する(フィルタ挿脱スイッチ130の入力操作を無効にする)。
「偏光フィルタ離脱不能回転不能モード」が設定されている場合
制御部120は、シャッターボタン160が押されてCCD103による動画撮像を開始するための指示信号が入力すると、シャッターボタン160が押された時点において、偏光フィルタ110が挿入位置と離脱位置のいずれに位置しているかを判定する。
制御部120は、シャッターボタン160が押された時点において偏光フィルタ110が挿入位置に位置しているときは、偏光フィルタ110をそのまま挿入位置に位置させる。一方、制御部120は、シャッターボタン160が押された時点において偏光フィルタ110が離脱位置に位置しているときは、挿脱駆動機構104を介して偏光フィルタ110を挿入位置に挿入駆動させる。そして制御部120は、偏光フィルタ110を挿入位置に位置させたままで、CCD103による動画撮像を開始させ、動画撮像の開始から終了に至るまで、挿脱駆動機構104による偏光フィルタ110の離脱駆動及び回転駆動機構104による偏光フィルタ110の回転駆動を禁止する(フィルタ挿脱スイッチ130とフィルタ回転スイッチ140の入力操作を無効にする)。
偏光フィルタ110の挿入位置における回転角度は、CCD103による動画撮像を実行する前に予め設定変更が可能とする態様、又はデジタルカメラ100の固有の回転角度として設定する態様を採用することができる。前者の態様によれば、偏光フィルタ110により得られる偏光効果を予め設定変更することでユーザの利便性を高めることができる。後者の態様によれば、水平方向に振動する偏光成分をカットすることで、まるで偏光サングラスをかけて見ているかのような動画撮影を行うことができる。この場合、偏光サングラスの偏光効果に対応する偏光フィルタ110の回転角度(水平方向に振動する偏光成分をカットするような偏光フィルタ110の回転角度)を予め記憶しておき、これをデジタルカメラ100の固有の回転角度として設定することができる。
「偏光フィルタ挿脱可能回転不能モード」が設定されている場合
制御部120は、シャッターボタン160が押されてCCD103による動画撮像を開始するための指示信号が入力すると、シャッターボタン160が押された時点における偏光フィルタ110の挿脱位置を維持する。そして制御部120は、CCD103による動画撮像を開始させ、動画撮像の開始から終了に至るまで、挿脱駆動機構104による偏光フィルタ110の挿脱駆動を許可し、回転駆動機構111による偏光フィルタ110の回転駆動を禁止する(フィルタ挿脱スイッチ130の入力操作を有効にし、フィルタ回転スイッチ140の入力操作を無効にする)。
より具体的に制御部120は、モード設定部150が「偏光フィルタ手動挿脱モード」を設定しているときは、ユーザによるフィルタ挿脱スイッチ130の入力操作に応じて、挿脱駆動機構104によって偏光フィルタ110を挿脱駆動させる。
一方、制御部120は、モード設定部150が「偏光フィルタ自動挿脱モード」を設定しているときは、測光手段170が取得した被写体像の輝度信号に基づいて、挿脱駆動機構104によって偏光フィルタ110を自動的に挿脱駆動させる。例えば制御部120は、偏光フィルタ110が挿入位置にある場合において、屋外から屋内に移動する又は太陽が雲に隠れるなどによって、測光手段170が取得した被写体像の輝度値が予め設定した閾値を超えて急激に低くなったときは、挿脱駆動機構104によって偏光フィルタ110を自動的に離脱駆動させる。また制御部120は、偏光フィルタ110が離脱位置にある場合において、屋内から屋外に移動する又は雲に隠れていた太陽が顔を出すなどによって、測光手段170が取得した被写体像の輝度値が予め設定した閾値を超えて急激に高くなったときは、挿脱駆動機構104によって偏光フィルタ110を自動的に挿入駆動させる。
偏光フィルタ110の挿入位置における回転角度は、CCD103による動画撮像を実行する前に予め設定変更が可能とする態様、又はデジタルカメラ100の固有の回転角度として設定する態様を採用することができる。前者の態様によれば、偏光フィルタ110により得られる偏光効果を予め設定変更することでユーザの利便性を高めることができる。後者の態様によれば、水平方向に振動する偏光成分をカットすることで、まるで偏光サングラスをかけて見ているかのような動画撮影を行うことができる。この場合、偏光サングラスの偏光効果に対応する偏光フィルタ110の回転角度(水平方向に振動する偏光成分をカットするような偏光フィルタ110の回転角度)を予め記憶しておき、これをデジタルカメラ100の固有の回転角度として設定することができる。
「偏光フィルタ離脱不能回転可能モード」が設定されている場合
制御部120は、シャッターボタン160が押されてCCD103による動画撮像を開始するための指示信号が入力すると、シャッターボタン160が押された時点において、偏光フィルタ110が挿入位置と離脱位置のいずれに位置しているかを判定する。
制御部120は、シャッターボタン160が押された時点において偏光フィルタ110が挿入位置に位置しているときは、偏光フィルタ110をそのまま挿入位置に位置させる。一方、制御部120は、シャッターボタン160が押された時点において偏光フィルタ110が離脱位置に位置しているときは、挿脱駆動機構104を介して偏光フィルタ110を挿入位置に挿入駆動させる。そして制御部120は、偏光フィルタ110を挿入位置に位置させたままで、CCD103による動画撮像を開始させ、動画撮像の開始から終了に至るまで、回転駆動機構104による偏光フィルタ110の回転駆動を許可し、挿脱駆動機構104による偏光フィルタ110の離脱駆動を禁止する(フィルタ回転スイッチ140の入力操作を有効にし、フィルタ挿脱スイッチ130の入力操作を無効にする)。
より具体的に制御部120は、モード設定部150が「偏光フィルタ手動回転モード」を設定しているときは、ユーザによるフィルタ回転スイッチ140の入力操作に応じて、回転駆動機構111によって偏光フィルタ110を回転駆動させる。
一方、制御部120は、モード設定部150が「偏光フィルタ自動回転モード」を設定しているときは、例えば、測光手段170が取得した被写体像の輝度値の変化、露光条件、物体認識による被写体変化などの評価値(指標)に基づいて、回転駆動機構111によって偏光フィルタ110を自動的に回転駆動させる。これにより、被写体が変わったときやカメラボディ100Bの姿勢が変わったときであっても、偏光フィルタ110を自動で回転駆動することで、偏光効果が同一に維持するような制御が可能になる。
制御部120は、手動回転と自動回転の如何を問わず、回転駆動機構111によって偏光フィルタ110を回転駆動させるとき、CCD103が動画撮像を実行しているときとそれ以外のときとで、偏光フィルタ110を回転駆動させる速度を変化させることができる。すなわち制御部120は、CCD103による動画撮像中には動画撮影専用の速度(例えば超高速回転又は超低速回転)で偏光フィルタ110を回転駆動させることができる。
続いて、図3ないし図8のフローチャートを参照して、本発明によるデジタルカメラ100を用いた動画撮影方法の第1実施形態ないし第6実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図3のフローチャートは、モード設定部150によって「偏光フィルタ使用禁止モード」が設定されている場合の動画撮影方法を示している。
まず制御部120は、ユーザによってシャッターボタン160が押されたか否かを判定する(ステップS1)。制御部120は、シャッターボタン160が押されていないときは(ステップS1:NO)、CCD103による動画撮像を行わない。
シャッターボタン160が押されたときは(ステップS1:YES)、シャッターボタン160から制御部120に、CCD103による動画撮像を開始するための指示信号が入力する(ステップS2)。
すると制御部120は、シャッターボタン160が押された時点において偏光フィルタ110が挿入位置と離脱位置のいずれに位置しているかを判定する(ステップS3)。
制御部120は、シャッターボタン160が押された時点において偏光フィルタ110が挿入位置に位置していると判定したときは、挿脱駆動機構104を介して偏光フィルタ110を離脱位置に離脱駆動させる(ステップS4)。一方、制御部120は、シャッターボタン160が押された時点において偏光フィルタ110が離脱位置に位置していると判定したときは、偏光フィルタ110をそのまま離脱位置に位置させる(ステップS5)。
制御部120は、偏光フィルタ110を離脱位置に位置させたままで、挿脱駆動機構104による偏光フィルタ110の挿入駆動を禁止するとともに(ステップS6)、CCD103による動画撮像を開始させる(ステップS7)。
制御部120は、CCD103による動画撮像中に、ユーザによってシャッターボタン160が押されたか否かを判定する(ステップS8)。制御部120は、シャッターボタン160が押されない限り(ステップS8:NO)、CCD103による動画撮像を続行する。
CCD103による動画撮像中にシャッターボタン160が押されたときは(ステップS8:YES)、シャッターボタン160から制御部120に、CCD103による動画撮像を終了するための指示信号が入力する(ステップS9)。
すると制御部120は、CCD103による動画撮像を終了させた後に(ステップS10)、挿脱駆動機構104による偏光フィルタ110の挿入駆動を許可する(ステップS11)。
このように、本発明の第1実施形態の動画撮影方法によれば、「偏光フィルタは専ら静止画撮影時に使用するものであって動画撮影時には一切使用したくない」というユーザの撮影趣向に応えることができる。また、動画撮影中に偏光フィルタ110が離脱位置から移動せず、ユーザの誤操作により偏光フィルタ110が挿入駆動又は回転駆動されることがないので、ユーザが意図しない動画撮影を行って動画像が台無しになるのを防止することができる。また、動画撮影中に偏光フィルタ110を保持するフィルタ枠が撮影光束を遮ってケラレが発生することがない。また、自動露出機能(AE機能)を用いて動画撮影を行う場合であっても、動画撮影中に最適な露出が変わることがないので、好適な自動露出を行うことができる。また、動画撮影中の過度な発熱や消費電力の増大を防ぐことができる。
[第2実施形態]
図4のフローチャートは、モード設定部150によって「偏光フィルタ使用許可モード」の「偏光フィルタ離脱不能回転不能モード」が設定されている場合の動画撮影方法を示している。
まず制御部120は、ユーザによってシャッターボタン160が押されたか否かを判定する(ステップS21)。制御部120は、シャッターボタン160が押されていないときは(ステップS21:NO)、CCD103による動画撮像を行わない。
シャッターボタン160が押されたときは(ステップS21:YES)、シャッターボタン160から制御部120に、CCD103による動画撮像を開始するための指示信号が入力する(ステップS22)。
すると制御部120は、シャッターボタン160が押された時点において偏光フィルタ110が挿入位置と離脱位置のいずれに位置しているかを判定する(ステップS23)。
制御部120は、シャッターボタン160が押された時点において偏光フィルタ110が挿入位置に位置していると判定したときは、偏光フィルタ110をそのまま挿入位置に位置させる(ステップS24)。一方、制御部120は、シャッターボタン160が押された時点において偏光フィルタ110が離脱位置に位置していると判定したときは、挿脱駆動機構104を介して偏光フィルタ110を挿入位置に挿入駆動させる(ステップS25)。
制御部120は、偏光フィルタ110を挿入位置に位置させたままで、挿脱駆動機構104による偏光フィルタ110の離脱駆動及び回転駆動機構111による偏光フィルタ110の回転駆動を禁止するとともに(ステップS26)、CCD103による動画撮像を開始させる(ステップS27)。
制御部120は、CCD103による動画撮像中に、ユーザによってシャッターボタン160が押されたか否かを判定する(ステップS28)。制御部120は、シャッターボタン160が押されない限り(ステップS28:NO)、CCD103による動画撮像を続行する。
CCD103による動画撮像中にシャッターボタン160が押されたときは(ステップS28:YES)、シャッターボタン160から制御部120に、CCD103による動画撮像を終了するための指示信号が入力する(ステップS29)。
すると制御部120は、CCD103による動画撮像を終了させた後に(ステップS30)、挿脱駆動機構104による偏光フィルタ110の離脱駆動及び回転駆動機構111による偏光フィルタ110の回転駆動を許可する(ステップS31)。
このように、本発明の第2実施形態の動画撮影方法によれば、「偏光フィルタの回転角度を水平方向に振動する偏光成分をカットするような回転角度に固定することで偏光サングラスをかけて見ているかのような動画撮影を行いたい」というユーザの撮影趣向に応えることができる。また、動画撮影中に偏光フィルタ110が挿入位置から移動せず、ユーザの誤操作により偏光フィルタ110が離脱駆動又は回転駆動されることがないので、ユーザが意図しない動画撮影を行って動画像が台無しになるのを防止することができる。また、動画撮影中に偏光フィルタ110を保持するフィルタ枠が撮影光束を遮ってケラレが発生することがない。また、自動露出機能(AE機能)を用いて動画撮影を行う場合であっても、動画撮影中に最適な露出が変わることがないので、好適な自動露出を行うことができる。また、動画撮影中の過度な発熱や消費電力の増大を防ぐことができる。
[第3実施形態]
図5のフローチャートは、モード設定部150によって「偏光フィルタ使用許可モード」の「偏光フィルタ挿脱可能回転不能モード」の「偏光フィルタ手動挿脱モード」が設定されている場合の動画撮影方法を示している。
まず制御部120は、ユーザによってシャッターボタン160が押されたか否かを判定する(ステップS41)。制御部120は、シャッターボタン160が押されていないときは(ステップS41:NO)、CCD103による動画撮像を行わない。
シャッターボタン160が押されたときは(ステップS41:YES)、シャッターボタン160から制御部120に、CCD103による動画撮像を開始するための指示信号が入力する(ステップS42)。
すると制御部120は、シャッターボタン160が押された時点において偏光フィルタ110が挿入位置と離脱位置のいずれに位置しているかを判定する(ステップS43)。
制御部120は、シャッターボタン160が押された時点において偏光フィルタ110が挿入位置に位置していると判定したときは、偏光フィルタ110をそのまま挿入位置に位置させる(ステップS44)。一方、制御部120は、シャッターボタン160が押された時点において偏光フィルタ110が離脱位置に位置していると判定したときは、偏光フィルタ110をそのまま離脱位置に位置させる(ステップS45)。
制御部120は、偏光フィルタ110を挿入位置又は離脱位置に位置させたままで、回転駆動機構111による偏光フィルタ110の回転駆動を禁止するとともに(ステップS46)、CCD103による動画撮像を開始させる(ステップS47)。
制御部120は、CCD103による動画撮像中にユーザによってフィルタ挿脱スイッチ130が押されたか否かを判定する(ステップS48)。制御部120は、フィルタ挿脱スイッチ130が押されたときは(ステップS48:YES)、挿脱駆動機構104によって偏光フィルタ110を挿脱駆動する(ステップS49)。制御部120は、フィルタ挿脱スイッチ130が押されていないときは(ステップS48:NO)、挿脱駆動機構104による偏光フィルタ110の挿脱駆動を行わずに、CCD103による動画撮像を続行する。
また制御部120は、CCD103による動画撮像中に、ユーザによってシャッターボタン160が押されたか否かを判定する(ステップS50)。制御部120は、シャッターボタン160が押されない限り(ステップS50:NO)、CCD103による動画撮像を続行する。
CCD103による動画撮像中にシャッターボタン160が押されたときは(ステップS50:YES)、シャッターボタン160から制御部120に、CCD103による動画撮像を終了するための指示信号が入力する(ステップS51)。
すると制御部120は、CCD103による動画撮像を終了させた後に(ステップS52)、回転駆動機構111による偏光フィルタ110の回転駆動を許可する(ステップS53)。
[第4実施形態]
図6のフローチャートは、モード設定部150によって「偏光フィルタ使用許可モード」の「偏光フィルタ挿脱可能回転不能モード」の「偏光フィルタ自動挿脱モード」が設定されている場合の動画撮影方法を示している。
図6のフローチャートは、図5のフローチャートのステップS48に代えてステップS48’を有しており、その他の処理ステップは図5のフローチャートと同一である。従ってステップS48’に関連する処理ステップのみを説明してその他の処理ステップの説明は省略する。
制御部120は、CCD103による動画撮像が開始された後に(ステップS47)、測光手段170が取得した被写体像の輝度値が予め設定した閾値を超えて変化したか否かを判定する(ステップS48’)。制御部120は、測光手段170が取得した被写体像の輝度値が予め設定した閾値を超えて変化したときには(ステップS48’:YES)、挿脱駆動機構104によって偏光フィルタ110を自動的に挿脱駆動する(ステップS49)。例えば制御部120は、偏光フィルタ110が挿入位置にある場合において、屋外から屋内に移動する又は太陽が雲に隠れるなどによって、測光手段170が取得した被写体像の輝度値が予め設定した閾値を超えて急激に低くなったときは、挿脱駆動機構104によって偏光フィルタ110を自動的に離脱駆動させる。また制御部120は、偏光フィルタ110が離脱位置にある場合において、屋内から屋外に移動する又は雲に隠れていた太陽が顔を出すなどによって、測光手段170が取得した被写体像の輝度値が予め設定した閾値を超えて急激に高くなったときは、挿脱駆動機構104によって偏光フィルタ110を自動的に挿入駆動させる。制御部120は、測光手段170が取得した被写体像の輝度値が予め設定した閾値を超えて変化しないときには(ステップS48’:NO)挿脱駆動機構104による偏光フィルタ110の挿脱駆動を行わずに、CCDによる動画撮像を続行する。
このように、本発明の第3実施形態及び第4実施形態の動画撮影方法によれば、「偏光フィルタを挿脱駆動させて偏光フィルタの使用時と非使用時の偏光効果を見比べたい」あるいは「被写体が急激に明るくなったり暗くなったりしたときに自動的に偏光フィルタを挿脱駆動したい」というユーザの撮影趣向に応えることができる。また、ユーザの誤操作により偏光フィルタ110が回転駆動されることがないので、ユーザが意図しない動画撮影を行って動画像が台無しになるのを防止することができる。また、自動露出機能(AE機能)を用いて動画撮影を行う場合であっても、動画撮影中に偏光フィルタ110が回転駆動して最適な露出が変わることがないので、好適な自動露出を行うことができる。また、偏光フィルタ110の挿脱駆動が可能なので、デジタルカメラ100側の自動露出による露出調整の幅を広げることができる。また、動画撮影中に偏光フィルタ110が回転駆動して過度な発熱や消費電力の増大が起きるのを防ぐことができる。
[第5実施形態]
図7のフローチャートは、モード設定部150によって「偏光フィルタ使用許可モード」の「偏光フィルタ離脱不能回転可能モード」の「偏光フィルタ手動回転モード」が設定されている場合の動画撮影方法を示している。
まず制御部120は、ユーザによってシャッターボタン160が押されたか否かを判定する(ステップS61)。制御部120は、シャッターボタン160が押されていないときは(ステップS61:NO)、CCD103による動画撮像を行わない。
シャッターボタン160が押されたときは(ステップS61:YES)、シャッターボタン160から制御部120に、CCD103による動画撮像を開始するための指示信号が入力する(ステップS62)。
すると制御部120は、シャッターボタン160が押された時点において偏光フィルタ110が挿入位置と離脱位置のいずれに位置しているかを判定する(ステップS63)。
制御部120は、シャッターボタン160が押された時点において偏光フィルタ110が挿入位置に位置していると判定したときは、偏光フィルタ110をそのまま挿入位置に位置させる(ステップS64)。一方、制御部120は、シャッターボタン160が押された時点において偏光フィルタ110が離脱位置に位置していると判定したときは、挿脱駆動機構104を介して偏光フィルタ110を挿入位置に挿入駆動させる(ステップS65)。
制御部120は、偏光フィルタ110を挿入位置に位置させたままで、挿脱駆動機構104による偏光フィルタ110の離脱駆動を禁止するとともに(ステップS66)、CCD103による動画撮像を開始させる(ステップS67)。
制御部120は、CCD103による動画撮像中にユーザによってフィルタ回転スイッチ140が押されたか否かを判定する(ステップS68)。制御部120は、フィルタ回転スイッチ140が押されたときは(ステップS68:YES)、回転駆動機構111によって偏光フィルタ110を回転駆動する(ステップS69)。制御部120は、フィルタ回転スイッチ140が押されていないときは(ステップS68:NO)、回転駆動機構111による偏光フィルタ110の回転駆動を行わずに、CCD103による動画撮像を続行する。
また制御部120は、CCD103による動画撮像中に、ユーザによってシャッターボタン160が押されたか否かを判定する(ステップS70)。制御部120は、シャッターボタン160が押されない限り(ステップS70:NO)、CCD103による動画撮像を続行する。
CCD103による動画撮像中にシャッターボタン160が押されたときは(ステップS70:YES)、シャッターボタン160から制御部120に、CCD103による動画撮像を終了するための指示信号が入力する(ステップS71)。
すると制御部120は、CCD103による動画撮像を終了させた後に(ステップS72)、挿脱駆動機構104による偏光フィルタ110の離脱駆動を許可する(ステップS73)。
[第6実施形態]
図8のフローチャートは、モード設定部150によって「偏光フィルタ使用許可モード」の「偏光フィルタ離脱不能回転可能モード」の「偏光フィルタ自動回転モード」が設定されている場合の動画撮影方法を示している。
図8のフローチャートは、図7のフローチャートのステップS68及びステップS69に代えてステップS68’を有しており、その他の処理ステップは図7のフローチャートと同一である。従ってステップS68’に関連する処理ステップのみを説明してその他の処理ステップの説明は省略する。
制御部120は、CCD103による動画撮像が開始された後に(ステップS67)、例えば、測光手段170が取得した被写体像の輝度値の変化、露光条件、物体認識による被写体変化などの評価値(指標)に基づいて、回転駆動機構111によって偏光フィルタ110を自動的に回転駆動させる(ステップS68’)。
このように、本発明の第5実施形態及び第6実施形態の動画撮影方法によれば、「偏光フィルタを回転させて偏光効果の変化を適宜取り込みながら動画撮影を行いたい」あるいは「被写体像の輝度値の変化、露光条件、物体認識による被写体変化などの評価値(指標)に応じて自動的に偏光フィルタを回転駆動したい」というユーザの撮影趣向に応えることができる。また、ユーザの誤操作により偏光フィルタ110が離脱駆動されることがないので、ユーザが意図しない動画撮影を行って動画像が台無しになるのを防止することができる。また、動画撮影中に偏光フィルタ110を保持するフィルタ枠が撮影光束を遮ってケラレが発生することがない。また、動画撮影中に偏光フィルタ110が離脱駆動して過度な発熱や消費電力の増大が起きるのを防ぐことができる。
このように本実施形態では、モード設定部150が、偏光フィルタ110を使用した動画撮影を許可する偏光フィルタ使用許可モードと、偏光フィルタ110を使用した動画撮影を禁止する偏光フィルタ使用禁止モードとのいずれかを設定し、制御部120が、モード設定部150が偏光フィルタ使用許可モードと偏光フィルタ使用禁止モードとのいずれを設定しているかに応じて、挿脱駆動機構104及び回転駆動機構111並びにCCD103を異なる態様で制御する。これにより、ユーザの撮影趣向に個別かつ柔軟に対応して満足度の高い動画撮影を実行することができる。
以上の実施形態では、本発明による動画撮影装置をデジタルカメラ100に適用した場合を例示したが、本発明による動画撮影装置はビデオカメラ等の他の撮影装置に適用することができる。
以上の実施形態では、回転光学要素として偏光フィルタ110を用いた場合を例示して説明した。しかし、回転光学要素は、撮影光学系の光路上において回転することで異なる撮影効果を与えるものであればよく、偏光フィルタ以外に、例えば、クロスフィルタ、多面効果フィルタ、NDフィルタ、ハーフNDフィルタなどを用いることも可能である。
以上の実施形態では、偏光フィルタ110として直線偏光フィルタを用いた場合を例示して説明したが、円偏光フィルタを用いることも可能である。円偏光フィルタは、その回転角度位置がθ°のときの偏光効果とその回転角度位置がθ+90°のときの偏光効果とが同一となる偏光特性を有している。
以上の実施形態では、「偏光フィルタ使用許可モード」においても何らかの使用制限が存在する場合を例示して説明したが、何らの使用制限も存在しない「偏光フィルタ使用許可モード(完全使用許可モード)」を設定できるようにしてもよい。このモードでは、動画撮影中に偏光フィルタ110の挿脱駆動と回転駆動を自由に行うことができる。この態様にあっては、モード設定部150は、「完全使用許可モード」、「偏光フィルタ離脱不能回転不能モード(一部使用禁止モード)」、「偏光フィルタ挿脱可能回転不能モード(一部使用禁止モード)」及び「偏光フィルタ離脱不能回転可能モード(一部使用禁止モード)」のいずれかを設定することができる。
以上の実施形態では、シャッターボタン160が押されたときに動画撮影を実行する場合を例示して説明したが、動画撮影を実行するための契機はこれに限定されるものではない。例えば、シャッターボタン160とは別に専用の動画撮影ボタンを設けてこの動画撮影ボタンが押されたときに動画撮影を実行する態様、ユーザのカスタマイズによって各種の操作ボタンに動画撮影実行機能を割り当てる態様、LCDモニタ108を利用したタッチパネル方式のメニューから選択することで動画撮影を実行する態様が可能である。
以上の実施形態では、制御部120による制御の下、偏光フィルタ110の駆動音が発生し得ない動画撮影モードではマイクロフォン180による音声録音を許可し、偏光フィルタ110の駆動音が発生し得る動画撮影モードではマイクロフォン180による音声録音を禁止する場合を例示して説明した。しかし、この実施形態はあくまで一例であり、偏光フィルタ110の駆動音が発生し得ない動画撮影モードにおいてマイクロフォン180による音声録音を禁止する態様、偏光フィルタ110の駆動音が発生し得る動画撮影モードにおいてマイクロフォン180による音声録音を許可する態様も可能である。