JP2018074200A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】視線検出手段と操作部材を用いて、焦点状態等の検出用の測定領域を正確に選択可能であって、測定領域の選択に要する時間の短縮が可能な撮像装置を提供すること。【解決手段】撮像装置は、焦点検出処理にて合焦させる測定領域をファインダ内に表示し、ユーザの視線検出結果と操作部材を用いた操作指示によって測定領域を選択可能である。視線検出(S301)の後に、ユーザが注視しているファインダ内のゾーンが決定される(S302)。ユーザが操作部材を操作すると(S303)、測定領域がゾーンの内側にあるか否かの判定処理が行われる(S304)。測定領域がゾーンの内側にある場合、操作部材による操作指示にしたがって第1の速度で測定領域を変更する処理が行われる(S305)。測定領域がゾーンの外側にある場合、操作部材による操作指示にしたがって、第1の速度よりも大きい第2の速度で測定領域を変更する処理が行われる(S306)。【選択図】 図3

Description

本発明は、視線検出装置を有する撮像装置に関するものである。
撮像装置ではファインダの観察領域(撮影領域)内に、測距領域(または焦点検出領域)が複数用意され、それらの中から選択された領域について測距が行われる。選択方法として、ユーザが操作部材を使用して所望の領域を選ぶ第1の方法と、ユーザの視線情報に基づいて所望の領域を選ぶ第2の方法がある。
第1の方法としては、ユーザがマルチコントローラや8方向キー等の操作部材を操作し、ファインダ内の測距領域の表示指標等を順次移動させ、所望の領域を選択する方法がある。一方、第2の方法としては、ユーザの眼球の動きを検出することにより視線方向の情報が取得される。ファインダを覗いているユーザの眼球に対して照射される赤外光の反射光を複数の受光素子が受光する。各受光素子の出力信号に基づいて、眼球の瞳の動きを検出することにより得られる情報が視線情報として使用される(特許文献1)。
特開平5−328197号公報
近年、焦点状態の検出や被写体の距離測定を行うための領域(以下、測定領域という)の数が非常に多くなってきており、ユーザがファインダを覗きながら特定の測定領域を選択する場合に、従来の技術では様々な課題がある。
第1の方法においては、初期に選択されている測定領域からユーザが所望の測定領域を選択しようとすると、表示指標等を順次に移動させる操作が必要である。測定領域の数が多くなるほど、所望の測定領域を選択するまでの時間が長くかかるので、撮影チャンスを逃す可能性がある。その場合、所望の測定領域の位置へ変更する操作のスピードを速くする方法がある。操作レスポンスが適正でないと、表示指標が所望の測定領域を通り過ぎてしまったときにユーザが所望の測定領域を選択する操作が難しくなる。
第2の方法においては、ユーザが視線を向ける方向を変更することにより、直接的に所望の測定領域を選択できるので、選択可能な測定領域の数が増加した場合でも選択操作に時間がかかることはない。しかし、選択可能な測定領域の数が増加するに従い、隣接する測定領域同士の間隔は狭くなるので、視線検出に関する誤検出の可能性が高まる。その結果、ユーザが所望の測定領域を選択したつもりでも、その隣接領域が誤って選択されると正確な選択を行えない。
本発明は、視線検出手段と操作部材を用いて、焦点状態等の検出用の測定領域を正確に選択可能であって、測定領域の選択に要する時間を短縮することが可能な撮像装置の提供を目的とする。
本発明の一実施形態に係る装置は、撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像手段を備える撮像装置であって、視線位置を検出する視線検出手段と、前記撮像光学系の焦点検出を行う焦点検出手段と、前記焦点検出手段にて合焦させる位置に対応する測定領域を表示画面に表示する表示手段と、前記測定領域を変更に用いる操作手段と、前記操作手段による操作指示にしたがって選択される前記測定領域を変更する制御を行う制御手段と、を備える。前記制御手段は、前記視線検出手段により検出された前記視線位置に対応する前記測定領域と現在選択されている前記測定領域との位置差が小さい場合に前記操作手段による操作指示にしたがって前記測定領域を変更するときの速度を第1の速度に設定し、前記位置差が大きい場合に前記操作手段による操作指示にしたがって前記測定領域を変更するときの速度を前記第1の速度よりも大きい第2の速度に設定する。
本発明によれば、視線検出手段と操作部材を用いて、焦点状態等の検出用の測定領域を正確に選択可能であって、測定領域の選択に要する時間を短縮することが可能な撮像装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の機能構成を例示するブロック図である。 本実施形態に係る撮像装置の動作を説明するフローチャートである。 本実施形態に係る測定領域の選択処理を説明するフローチャートである。 本実施形態に係るファインダ内情報表示の概略図である。 ゾーン設定に係る第1変形例の説明図である。 ゾーン設定に係る第2変形例の説明図である。 ゾーン設定に係る第3変形例の説明図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態に係る撮像装置を、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態の撮像装置として、デジタルカメラ100の機能構成を例示するブロック図である。
デジタルカメラ100の制御部は、中央演算処理装置としてのマイクロコンピュータ(以下、MPUと略記する)101を備え、デジタルカメラ100が備える各構成部の動作を制御する。MPU101は、ミラー駆動回路102、焦点検出演算回路103、シャッタ駆動回路104を制御する。またMPU101には、画像信号処理回路105、スイッチセンサ回路106、測光回路107、ファインダ制御回路110、視線検出回路111が接続されている。MPU101は、プログラムやパラメータ等を記憶するEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)108を備える。
デジタルカメラ100の本体部には交換レンズユニット200を装着可能である。MPU101は、交換レンズユニット200内のレンズ制御回路202とマウント接点21を介して通信を行う。例えば交換レンズユニット200がカメラ本体部に装着されて電気的な接続が行われると、MPU101はマウント接点21を介して信号を受信することにより、レンズ制御回路202と通信可能な状態になったことを判断する。レンズ制御回路202は、MPU101から制御信号を受信することにより、AF(オートフォーカス)駆動回路203および絞り駆動回路204を介して交換レンズユニット200内の撮影レンズ201および絞り205の駆動制御を行う。なお、図1では、フォーカスレンズ等の多数のレンズ群を備える撮影レンズ201を、便宜上1枚のレンズで簡略化して図示している。
AF駆動回路203は、例えば駆動源であるステッピングモータを駆動する。AF駆動回路203はレンズ制御回路202の制御信号にしたがってフォーカスレンズの位置を変化させることにより、撮像素子33に撮影光束を合焦させる。絞り駆動回路204はレンズ制御回路202の制御信号にしたがって、オートアイリス等の絞り機構部を駆動し、絞り205の絞り量を変化させる。
カメラ本体部内のメインミラー6は、図1に示す撮影光軸Lに対して45度に保持された傾斜状態にて、撮影レンズ201を通過する撮影光束をペンタプリズム22へ導くと共に、撮影光束の一部を透過させてサブミラー30へ導く。サブミラー30は、メインミラー6を透過した撮影光束を焦点検出センサユニット31へ導く。ミラー駆動回路102は、例えばDC(直流)モータとギヤトレインにより構成される機構部を駆動する。メインミラー6は、光学ファインダを通してユーザが被写体像を観察可能な位置(ミラーダウン位置)と、撮影光束から待避する位置(ミラーアップ位置)に移動される。メインミラー6の移動に伴ってサブミラー30も、焦点検出センサユニット31へ撮影光束を導く位置と、撮影光束から待避する位置に移動される。
焦点検出センサユニット31と焦点検出演算回路103は位相差方式の焦点検出を行う。焦点検出センサユニット31の出力信号は焦点検出演算回路103に供給され、焦点検出演算回路103によって被写体像信号に換算された後、MPU101に送信される。MPU101は、被写体像信号に基づいて位相差検出法による焦点検出処理を行う。具体的にはMPU101は、被写体像信号を用いて相関演算を行い、デフォーカス量および方向を算出して、レンズ制御回路202に制御信号を送信する。算出されたデフォーカス量および方向に従い、レンズ制御回路202およびAF駆動回路203を介して交換レンズユニット200内のフォーカスレンズが合焦位置に移動する。
ペンタプリズム22は、メインミラー6によって反射された撮影光束を正立正像に変換する。これにより、ユーザは接眼レンズ18を有するファインダ光学系を介してファインダ接眼窓から被写体像を観察することができる。またペンタプリズム22は、撮影光束の一部を測光センサ37に導く。
測光センサ37はCCD(電荷結合素子)型イメージセンサ等の撮像デバイスであり、測光値およびR(赤)G(緑)B(青)の各色の色情報を出力する。測光回路107は、測光センサ37が出力した測光値を観察面上の各エリアの輝度信号に変換してMPU101に出力する。MPU101は、取得した輝度信号に基づいて露出値を算出する。
ファインダ内情報表示装置23は、PN(ポリマーネットワーク)液晶、カラー液晶、または有機EL(エレクトロルミネッセンス)等を用いた表示装置である。ファインダ制御回路110はファインダ内情報表示装置23を制御し、測定領域の枠表示等を、被写体像に重畳して表示画面に表示させる。なお、ファインダ内情報表示装置23とファインダ制御回路110はファインダ内表示手段を構成する。
赤外発光ダイオード28は、ファインダ画面内におけるユーザの視線位置を検出するための発光素子であり、ユーザの眼球EYEに赤外光を照射する。赤外発光ダイオード28から発した赤外光は眼球EYEで反射し、その赤外反射光はダイクロイックミラー25に到達する。ダイクロイックミラー25は赤外光だけを反射して可視光を透過させる。光路を変更された赤外反射光は、結像レンズ26を介して視線検出センサ27の撮像面に結像する。結像レンズ26は視線検出光学系を構成する光学部材である。視線検出センサ27は、CCD型イメージセンサ等の撮像デバイスから成る。
視線検出センサ27は、入射された赤外反射光を電気信号に光電変換して視線検出回路111へ出力する。視線検出回路111は、視線検出センサ27の出力信号に基づき、ユーザの眼球EYEの動きからユーザの視線位置を検出し、検出情報をMPU101に出力する。このようにダイクロイックミラー25、結像レンズ26、視線検出センサ27、赤外発光ダイオード28、視線検出回路111により視線検出手段が構成されている。
シャッタユニット32は、例えば機械式フォーカルプレーンシャッタを備える。ユーザがファインダ接眼窓を介して被写体像を観察する際には、シャッタ先幕が遮光位置にあって、シャッタ後幕が露光位置にある状態となる。また撮影時には、シャッタ先幕が遮光位置から露光位置へ移動すること(露光走行)により撮像光束を通過させ、後述する撮像素子33が結像された被写体像を光電変換して撮像を行う。設定された露光時間(シャッタ秒時)が経過した後、シャッタ後幕は露光位置から遮光位置へ移動する遮光走行が行われて、1つの画像データに係る動作が完了する。シャッタユニット32は、MPU101から制御命令を受けたシャッタ駆動回路104により制御される。
撮像ユニット400は、光学ローパスフィルタ410、撮像素子33を備える。撮像素子33は、例えばCMOS(相補型金属酸化膜半導体)型イメージセンサやCCD型イメージセンサ等の撮像デバイスであり、結像された被写体の光学像を光電変換してアナログ画像信号を出力する。
画像信号処理回路105は、撮像素子33が出力するアナログ画像信号に対して、A(アナログ)/D(デジタル)変換処理を行い、変換後のデジタル画像データに対して所定の画像処理を施す。所定の画像処理とは、ノイズ低減処理やゲイン調整処理等の様々な処理のことである。処理された画像データは、カラー液晶駆動回路109により駆動されるカラー液晶モニタ19の表示画面に表示される。
スイッチセンサ回路106は、ユーザの操作指示を受け付けるユーザインタフェース部を構成する。デジタルカメラ100は撮影モード設定ダイアル14、8方向SW(スイッチ)15、メインSW43等の各種操作部材を備え、スイッチセンサ回路106はユーザの操作により入力される操作指示信号を検出してMPU101に出力する。
次に図2のフローチャートを参照して、本実施形態における撮像装置の動作について説明する。以下の処理は、MPU101がメモリから読み出したプログラムを実行することにより実現される。
S201でMPU101はメインSW43のON操作が行われたか否かを判定する。ユーザがメインSW43のON操作を行い、電源がオンになると、S202の処理へ進む。MPU101はカメラシステムを起動させるための処理を実行する(システムON動作)。各回路へ電力が供給され、システムの初期設定や、撮影動作を可能にするためのシステム動作が行われる。S203で測定領域の選択処理が行われる。ユーザは操作部材を操作し、ファインダ内情報表示装置23に表示される測定領域に関する表示指標の移動や、所望の測定領域の選択が行われる。選択処理の詳細については後述する。
次のS204でMPU101は、ユーザにより選択された測定領域にて焦点が合うようにAF動作の制御を行う。S205にてMPU101は、測光回路107から取得した輝度信号に基づいて露出値を算出する。S206でMPU101は、算出した露出値に基づき、シャッタユニット32および絞り205を制御し、撮像素子33の露光動作が行われる。これにより一連の撮影動作が完了する。
次のS207でMPU101は、撮像装置の待機状態においてメインSW43のOFF操作が行われたか否かを判定する。メインSW43がOFF操作された場合、S208に進み、メインSW43がOFF操作されていない場合にはS203に戻る。S208でMPU101は、撮像装置の各回路を終了させるための制御を行い、必要な情報等をEEPROM108に格納し、各回路への電源供給を遮断する(システムOFF動作)。
次に、本実施形態における測定領域の選択処理について図3および図4を用いて説明する。図3は、図2に示すS203の処理を説明するフローチャートである。図4はファインダ内情報表示の概略図である。図4に示す領域230は、ファインダ内の観察領域であり、撮像素子33にて得られる撮影画像とほぼ同じ大きさである。測定領域群231は、ユーザが選択可能なすべての測定領域である。測定領域群231のうちの測定領域232は、現在選択されている測定領域(以下、選択領域という)を示している。本実施形態では、選択可能な測定領域群231がファインダ内情報表示装置23に表示される例を説明する。選択領域だけを表示し、選択可能な測定領域群231を表示しない実施形態や、必要に応じて測定領域群231を表示させる実施形態でもよい。
図3のS301では視線検出処理が行われる。ユーザがファインダを覗くと、視線検出センサ27は眼球の像を検出し、視線検出回路111は視線位置を求める演算処理を実施し、視線位置を決定する。ここで、ユーザが選択したい測定領域233(図4)を注視している場合を説明する。視線検出処理の精度によっては、誤検出により測定領域233以外の測定領域が選択される可能性がある。例えば、図4に丸枠で囲んで示す測定領域251に対して、視線位置が決定される。一般に、視軸の方向と注視点の方向とは若干異なるため、キャリブレーション補正が行われる。キャリブレーション時の環境等の外乱により、正確な補正が行われない場合には、誤検出によって、ユーザが注視した測定領域とは異なる測定領域が選択されてしまうことがあり得る。そこで本実施形態では、以下の処理を実行する。
図3のS302ではゾーン選択処理が行われる。MPU101は、S301で検出された視線位置に基づいて、測定領域よりも広いゾーン252(図4)を決定する。具体的には、測定領域251を中心として、上下左右方向に所定数の測定領域を含む範囲がゾーン252として決定される。ゾーン252の大きさは、視線検出の誤検出の最大量を加味した大きさに設定される。図4の例では、誤検出の最大量を3個分の測定領域に相当する大きさとしている。よってゾーン252は、測定領域251を中心に上下左右に3個分の測定領域を含む範囲である。誤検出の最大量は、理論計算値、実験値およびバラつきから決定される。このようにゾーン252を決定することで、ユーザが注視する測定領域、つまりユーザが選択したい測定領域はゾーン252内に必ず含まれることになる。なお、本実施形態では、ゾーン252を非表示としているが、必要に応じてゾーン252をファインダ内情報表示装置23に表示させてもよい。
図3のS303でMPU101は、ユーザが8方向(上下左右方向および斜め45度方向)SW15を使用して測定領域に係る移動操作を行ったか否かを判定する。測定領域に係る移動操作が行われたことが判定された場合、S304へ進み、移動操作が行われていないことが判定された場合には、S307へ進む。
S304でMPU101は、現在選択されている測定領域がS302で決定したゾーン252の内側、つまり所定の範囲内にあるか否かを判定する。選択領域がゾーン252の内側にあることが判定された場合、S305へ進み、選択領域がゾーン252の外側にあることが判定された場合にはS306へ進む。
S305でMPU101は、8方向SW15の操作にともない、測定領域を通常の速度(第1の速度)で移動(変更)させるように設定を行う。第1の速度は、ユーザが1つ1つの測定領域を確実に選択できる程度の速度である。またS306でMPU101は、8方向SW15の操作にともない、測定領域を通常速度よりも大きい第2の速度で移動させるように設定を行う。第2の速度は、個々の測定領域への移動速度を大きくする場合の速度でもよいし、複数の測定領域に亘ってスキップを伴う移動を行うときの速度でもよい。
S305またはS306の後、S307に進み、MPU101は撮影開始信号の有無を判別する。撮影開始信号はレリーズ信号等のようにユーザが撮像動作の開始を指示する信号である。MPU101は撮影開始と判断した場合、測定領域の選択処理を終了し、撮影動作へ進む。また、撮影開始でないと判断された場合、S308へ進む。
S308でMPU101は、8方向SW15の操作後、所定時間(ΔTと記す)が経過しているか否かを判定する。所定時間ΔTは、ユーザの操作時間を判定する際に用いる閾値時間であり、数百ミリ秒程度の比較的短い時間が設定される。8方向SW15の操作後に所定時間ΔTが経過していない場合、S303に戻り、再度測定領域の変更操作が行われる。一方、8方向SW15の操作後に所定時間ΔTが経過している場合には、S301に戻り、再度視線位置が検出される。
S308の判定処理を行う理由は以下のとおりである。一般に、ユーザがファインダ内の一点を注視しているにもかかわらず、瞬きや無意識の視線の動き等により視線検出位置が変動してしまうことが起こり得る。この場合、ユーザは一点を注視しているつもりであっても、設定されるゾーンが絶えず変更されてしまい、ゾーンの位置が安定しなくなる。測定領域に係る移動速度が不用意に変化してしまうと、ユーザの選択操作にとっては煩わしいものとなる。そこで、S308の判定処理を行うことで、ユーザが操作部材を操作している最中には、視線検出位置の不用意な変動にかかわらず、ゾーンの位置を安定させることができる。つまり、視線検出が再度行われるのは8方向SW15の操作後に所定時間ΔTが経過した後である。したがって、ユーザは操作中に安定したゾーン内にて、ストレスを感じることなく、選択領域を所望の位置まで連続的に変更することができる。一方、被写体が移動した場合や構図が変更された場合等のように、初期状態に対して選択したい測定領域が変わってしまった場合には、ユーザは操作部材を操作せずに所定時間ΔT待てばよい。S308からS301に移行することで、視線検出によるゾーン選択が可能となるので、ユーザは新たな選択領域に変更することができる。
図4を参照して、測定領域の位置が変更される様子を具体的に説明する。図4(A)から(D)へ測定領域232の位置が遷移していく例を示す。図4(A)は、ユーザが測定領域232を視線検出によって変更する前の様子を示している。この時、ユーザは選択したい測定領域233を注視しており、視線検出によりゾーン252が決定される。
図4(B)は、ユーザが8方向SW15を操作し、選択したい測定領域233に向けて測定領域232を変更している途中状態を示す。図4(B)は測定領域232がゾーン252の外側にある状態を表している。このときに選択されている測定領域232は、ゾーン252の外側であるため、測定領域232に係る移動速度は通常速度より速い第2の速度である。つまりユーザはゾーン252の境界に到達するまで測定領域232を第2の速度で変更することができる。
その後、測定領域232がゾーン252の境界を越えて、ゾーン252の内側に入ると、測定領域232に係る移動速度は、通常速度である第1の速度に変更される。この状態を図4(C)に示す。第1の速度に設定されることで、ユーザは所望の測定領域の位置で確実に操作を停止させることが可能となる。
図4(D)は、ユーザが選択したい測定領域233に測定領域232が変更されたときの状態を表している。つまり、測定領域233の位置と測定領域232の位置が一致しており、ユーザ操作が終了した状態である。その後、ユーザが撮影の開始操作を行うことにより、MPU101は選択された測定領域233にて焦点が合うようにAF動作の制御を行う。なお、図4に示すように、選択領域(測定領域232)に関しては、ユーザに分かりやすく提示するために、スーパーインポーズによって重畳表示される。
本実施形態では、ユーザがファインダを覗きながら操作部材を操作して測定領域の変更および選択を行う際、注視している領域を含むゾーンの外では測定領域に係る移動速度が相対的に大きく設定される。一方、ユーザが注視している領域を含むゾーン内では測定領域に係る移動速度が相対的に小さく設定されるので、ユーザは測定領域の変更をゆっくりと確実に行える。
本実施形態では、検出された視線位置に対応する測定領域と、現在選択されている測定領域との位置差に応じて異なる速度が設定される。すなわち、位置差が小さい場合に設定される第1の速度に比べて、位置差が大きい場合に設定される第2の速度の方が大きい。ゾーンは位置差を判定するための基準となる範囲であり、ゾーン内では位置差が所定の閾値よりも小さい。本実施形態によれば、所望の測定領域の選択にかかる時間の短縮化と、領域選択の正確さとを両立させることができる。
[第1変形例]
図3および図5を参照して、本実施形態の第1変形例を説明する。図3のS308の判定処理で設定される所定時間ΔTは固定値または可変値である。第1変形例では、撮影モード設定ダイアル14の操作により選択される撮影モードに基づいて所定時間ΔTの値が変更される。
例えば、スポーツシーン等の撮影を行う場合、ユーザが選択したい測定領域233は頻繁に変更されることが多い。このため、視線検出によるゾーンの切り替えレスポンスを向上させるべく、所定時間ΔTは通常の設定値よりも短い値ΔT1に変更される。つまり撮影モードとして「スポーツモード」が選択された場合にMPU101は、所定時間ΔTをΔT1に設定する。
一方、風景等の撮影を行う場合、ユーザの選択したい測定領域233が頻繁に変更されることは少なく、むしろユーザは操作部材を用いてじっくり選ぶことの方が多い。よって、ファインダ観察中の眼球の不要な動きによって、視線検出によるゾーンの切り替えが不用意に起こってしまうのを抑制するために、所定時間ΔTが通常の設定値よりも長い値ΔT2に設定される。つまり撮影モードとして「風景モード」が選択された場合にMPU101は、所定時間ΔTをΔT2に設定する。
また、図3のS302で決定される視線位置に基づく測定領域を含むゾーンについては、視線検出の検出ズレ量(検出誤差量)に基づく設定方法に限定されない。第1変形例では、視線位置に基づく測定領域を含み、同じ被写体色の領域に対応する測定領域を有するゾーンが設定される。図5を用いて具体例を説明する。図5は、海辺の風景を撮影する場合において、海、空、砂浜、雲等を各々同色領域とする例を示す。どの被写体が何色であるかは、測光センサ37のRGBの各色情報からMPU101が判断する。例えばユーザがファインダを通して、海を注視している場合を想定する。この場合、ユーザの視線位置に基づく測定領域260は海の一部に対応する領域であるため、MPU101は海の色と同色の被写体領域に対応する測定領域群を含むゾーン262を決定する。ゾーン262の大きさは固定値ではなく可変値となる。ゾーン262の外側で第2の速度が設定され、ゾーン262の内側で第1の速度が設定されることは前述したとおりである。
第1変形例によれば、撮影モードに応じて適切な閾値時間(判定基準時間)を設定することができ、また、被写体に応じたゾーン設定が可能である。
[第2変形例]
図6を参照して、本実施形態の第2変形例を説明する。
第2変形例では、視線位置に基づいた測定領域を含むゾーンとして、被写体距離が同じ測定領域を含むゾーンが設定される。被写体距離の情報は撮像装置から被写体までの距離を直接的に表わす情報、または焦点検出における像ずれ量やデフォーカス量のように距離に対応する量を表わす情報である。図6に具体例を示す。図6では山並の風景を撮影する場合、山々はそれぞれ同一の距離であるため、1つの領域としてグルーピング処理が可能である。MPU101は、焦点検出センサユニット31の出力に基づく被写体の距離情報マップ(デフォーカスマップ)を生成する。被写体距離ごとのグルーピング処理は、生成された距離情報マップを利用して行われる。ユーザが特定の山を注視している場合にMPU101は視線位置に基づいた測定領域270を基準として、その山と同一距離である被写体領域に対応する測定領域群によってゾーン272を決定する。ゾーン内外で測定領域の選択時の移動速度を異ならせることは前述したとおりである。
第2変形例によれば、被写体距離に応じたゾーン設定により、ユーザは視線検出および選択操作での正確な指示が可能となる。
[第3変形例]
図7を参照して、本実施形態の第3変形例を説明する。
第3変形例では、被写体画像のエッジ抽出処理が行われ、エッジ抽出結果に基づいて領域分けを行う。視線位置に基づいた測定領域を含み、エッジ成分により区分けされた領域がゾーンとして決定される。図7に具体例を示す。図7では街並の風景を撮影する場合に、建物を撮影した画像の境界のエッジ抽出処理が行われる。この場合、建物ごとに領域分けが行われる。被写体像のエッジ成分の抽出および領域分けについては、撮像デバイスである測光センサ37の撮像信号に基づいてMPU101が処理を行う。エッジ成分の抽出方法、領域分けの方法には公知の技術を利用する。ユーザが特定の建物を注視している場合、その視線位置に基づいた測定領域280と同一の領域分けに属する領域によりゾーン282が決定される。ゾーン内外で測定領域の選択時の移動速度を異ならせることは前述したとおりである。
第3変形例によれば、被写体像のエッジ抽出および領域分けに基づいたゾーン設定により、ユーザは視線検出および選択操作での正確な指示が可能となる。
本実施形態では、位相差方式の焦点検出装置として、専用の焦点検出センサユニット31を用いる構成例を説明したが、撮像素子33として撮像面位相差検出を行う瞳分割型撮像素子を用いる実施形態でもよい。この場合、撮像素子33は撮像画素と焦点検出画素を備える。例えば、マイクロレンズアレイと、各マイクロレンズにそれぞれ対応する複数の光電変換部を備えた撮像素子がある。光電変換部である一対のフォトダイオードに対して、1つのマイクロレンズが設けられた画素配列構造において、複数のマイクロレンズによって撮像光学系の瞳分割が可能となるため、位相差方式の焦点検出を行うことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、前記実施形態ではデジタル一眼レフカメラに本発明を適用した例を説明したが、ウェアラブル端末の1つの形態である眼鏡型の撮像装置等にも本発明を適用可能である。また前記実施形態では、測定領域に係る移動速度(変更速度)を2段階の設定値とする例を説明したが、これに限らず、3段階以上に設定して、選択領域が設定されたゾーンに近づくにつれて速度が遅くなるように処理を行ってもよい。
15 8方向SW
23 ファインダ内情報表示装置
27 視線検出センサ
31 焦点検出センサユニット
33 撮像素子
101 MPU


Claims (10)

  1. 撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像手段を備える撮像装置であって、
    視線位置を検出する視線検出手段と、
    前記撮像光学系の焦点検出を行う焦点検出手段と、
    前記焦点検出手段にて合焦させる位置に対応する測定領域を表示画面に表示する表示手段と、
    前記測定領域を変更に用いる操作手段と、
    前記操作手段による操作指示にしたがって選択される前記測定領域を変更する制御を行う制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記視線検出手段により検出された前記視線位置に対応する前記測定領域と現在選択されている前記測定領域との位置差が小さい場合に前記操作手段による操作指示にしたがって前記測定領域を変更するときの速度を第1の速度に設定し、前記位置差が大きい場合に前記操作手段による操作指示にしたがって前記測定領域を変更するときの速度を前記第1の速度よりも大きい第2の速度に設定する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記視線検出手段により検出された前記視線位置に対応するゾーンを決定し、前記測定領域が前記ゾーンの内側にある場合、前記操作手段による操作指示にしたがって前記第1の速度で前記測定領域を変更する制御を行い、前記測定領域が前記ゾーンの外側にある場合、前記操作手段による操作指示にしたがって前記第2の速度で前記測定領域を変更する制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記操作手段の操作が行われた場合に前記操作指示にしたがって前記測定領域を変更した後に閾値時間が経過するまでの間、決定された前記ゾーンを変更せず、前記閾値時間が経過した後に前記視線検出手段により前記視線位置が検出されたときに当該視線位置に対応する前記ゾーンを決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 撮影モードを設定する設定手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記設定手段により設定された撮影モードによって前記閾値時間を変更する
    ことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記制御手段は、前記視線検出手段により検出された視線位置に対応する前記測定領域の位置を中心として、前記視線検出手段の検出ズレ量に相当する大きさを有する範囲を前記ゾーンとして決定する
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記被写体の色情報を出力する測光手段を備え、
    前記制御手段は、前記測光手段が出力する前記被写体の色情報を取得し、前記視線検出手段により検出される視線位置に対応する前記測定領域を含み、前記被写体の色と同色である被写体領域に対応する測定領域群を含む前記ゾーンを決定する
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記制御手段は、前記焦点検出手段の出力を取得して被写体に係る距離情報を生成し、前記視線検出手段により検出される視線位置に対応する前記測定領域を含み、当該測定領域と前記距離情報が同一の距離である被写体領域に対応する測定領域群によって前記ゾーンを決定する
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記被写体を撮像する撮像素子を備え、
    前記制御手段は、前記撮像素子から撮像信号を取得して被写体画像のエッジ抽出を行うとともに抽出されたエッジ成分による領域分けを行い、前記領域分けされた領域のうち、前記視線検出手段により検出された視線位置に対応する前記測定領域を含む領域に属する測定領域群によって前記ゾーンを決定する
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記撮像素子は、前記撮像信号から測光値を取得する測光手段が備える撮像素子である
    ことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像手段を備える撮像装置にて実行される制御方法であって、
    視線位置を検出する視線検出工程と、
    前記撮像光学系の焦点検出を行う焦点検出工程と、
    前記焦点検出工程にて合焦させる位置に対応する測定領域を表示手段が表示画面に表示する表示工程と、
    操作手段による操作指示にしたがって選択される前記測定領域を制御手段が変更する制御を行う制御工程と、を有し、
    前記制御工程にて前記制御手段は、前記視線検出工程で検出された前記視線位置に対応する前記測定領域と現在選択されている前記測定領域との位置差が小さい場合に前記操作手段による操作指示にしたがって前記測定領域を変更するときの速度を第1の速度に設定し、前記位置差が大きい場合に前記操作手段による操作指示にしたがって前記測定領域を変更するときの速度を前記第1の速度よりも大きい第2の速度に設定する
    ことを特徴とする撮像装置の制御方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11770602B2 (en) 2020-07-16 2023-09-26 Canon Kabushiki Kaisha Apparatus, control method therefor, and storage medium

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