JP2010004465A - 立体画像撮影システム - Google Patents

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Abstract

【課題】2台の撮影カメラを左右に並べて配置して視対象とした被写体の立体画像を撮影する立体画像撮影システムにおいて、撮影画像(撮影画角)の所望の位置にある被写体を視対象としてユーザが指定できるようにし、所望の位置にある被写体を視対象として輻輳角を自動調整できるようにした立体画像撮影システムを提供する。
【解決手段】2台の撮影カメラL、Rは、Lカメラ角度駆動機構12及びRカメラ駆動機構14によって水平方向に回転可能となっており、カメラL、Rの光軸が交わる角度である輻輳角が変更可能となっている。一方、視対象指示手段52により、カメラLで撮影されている撮影画像の中からユーザが視対象とする被写体を指定することができ、画像処理部50は、カメラL、Rの撮影画像を取込み、それらの撮影画像において視対象指示手段52により指示された視対象の位置を検出し、CPU30は、両撮影画像における視対象の位置が一致するようにカメラRをモータ22で回転させて輻輳角を調整する。
【選択図】図2

Description

本発明は立体画像撮影システムに係り、特に左右に並べた2台の撮影カメラを使用して右目用と左目用の視差画像(視差映像)を撮影することにより立体画像(立体映像)を撮影する立体画像撮影システムに関する。
従来、2台のテレビカメラを左右に並べて右目用(右側)と左目用(左側) の視差画像を撮影することによって両眼立体視のための立体画像(立体映像)を撮影する立体画像撮影システムが知られている。
特許文献1には、上記のような立体画像撮影システムにおいて、2台の撮影カメラを水平方向に回動可能に支持し、2台の撮影カメラの光軸が交わる角度、即ち、輻輳角を自動調整可能にしたシステムが提案されている。これによれば、左右の撮影カメラの画角範囲内において、中央部に比較エリアが設定され、それらの比較エリア内での輝度が一致するように輻輳角が自動で調整されるようになっている。
特開平01−93983号公報
しかしながら、特許文献1の輻輳角自動調整の方法では、撮影画角(撮影画像)の中央にある被写体を視対象として輻輳角の調整が行われるため、撮影画像上において所望の位置にある被写体を視対象として輻輳角を調整することができないという問題がある。また、撮影画像上において移動する被写体を視対象として輻輳角を調整することは難しいという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、撮影画像の所望の位置にある被写体を視対象として輻輳角を設定することができ、また、視対象が撮影画像上で移動する場合であっても輻輳角を適切に調整することができる立体画像撮影システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に係る立体画像撮影システムは、第1及び第2の撮影カメラを左右に並べて配置して視対象とする被写体の立体画像を撮影する立体画像撮影システムであって、前記第1及び第2の撮影カメラの光軸が交わる角度を示す輻輳角の調整が可能な立体画像撮影システムにおいて、前記第1の撮影カメラで撮影された第1の撮影画像の中からユーザが所望の被写体を視対象として指示するための視対象指示手段と、前記第2の撮影カメラで撮影された第2の撮影画像の中から前記視対象を検出する第2撮影画像視対象検出手段と、前記第2撮影画像視対象検出手段により検出された前記第2の撮影画像における視対象の位置が、前記第1の撮影画像における視対象の位置と一致するように前記輻輳角を調整する輻輳角調整手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、撮影画像の所望の位置の被写体をユーザが視対象として選択することができ、輻輳角がその視対象の立体画像を撮影するための角度に適切に自動調整されるようになる。
請求項2に係る立体画像撮影システムは、請求項1に記載の立体画像撮影システムにおいて、前記第1の撮影画像の中から前記視対象指示手段により指示された視対象を検出する第1撮影画像視対象検出手段を備え、前記第1及び第2の撮影カメラで順次撮影される撮影画像により前記第1及び第2の撮影画像を順次更新すると共に、更新した最新の前記第1及び第2の撮影画像における視対象の位置を前記第1撮影画像視対象検出手段及び前記第2撮影画像視対象検出手段により検出し、該検出した前記第1及び第2の撮影画像における視対象の位置が一致するように前記輻輳角調整手段により前記輻輳角を調整することを特徴としている。
本発明によれば、ユーザが指定した視対象が撮影画像内(撮影画角内)で移動する場合であっても、その視対象が自動で追尾され、視対象の位置に応じて輻輳角がその視対象の立体画像を撮影するための角度に自動調整される。
請求項3に係る立体画像撮影システムは、請求項1又は2に記載の立体画像撮影システムにおいて、前記視対象にピントが合うように前記第1及び第2の撮影カメラのフォーカスを自動調整するフォーカス手段を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、視対象に自動で合焦させることができるようになる。
請求項4に係る立体画像撮影システムは、請求項3に係る発明において、前記フォーカス手段は、前記輻輳角調整手段により設定された前記輻輳角に基づいて前記第1及び第2の撮影カメラのフォーカスを設定することを特徴としている。
本発明によれば、輻輳角の情報を利用してフォーカス調整を行うことができ、コントラスト方式のような一般的に使用されているオートフォーカス手段が不要となる。
本発明によれば、撮影画像の所望の位置にある被写体を視対象として輻輳角を設定することができる。また、視対象を追尾することによって視対象が撮影画像上で移動する場合であっても輻輳角を適切に調整することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る立体画像撮影システムを実施するための最良の形態について詳細に説明する。
本発明に係る立体画像撮影システムは、図1の上面図に示すように同一種類の2台の撮影カメラL、Rが左右に並べて配置される。各撮影カメラL、R(以下、撮影カメラを単にカメラという)は、カメラ本体LC、RCと、カメラ本体LC、RCに着脱可能に装着された撮影レンズLL、RLから構成されている。尚、カメラL、Rは、例えば、放送用又は業務用のテレビカメラ、又は、民生用のビデオカメラである。
カメラL、Rは、図示しないカメラ駆動装置に搭載されており、そのカメラ駆動装置には、カメラLとカメラRの光軸が交わる角度である輻輳角θを調整するために、カメラL、Rの各々を水平方向に回動させる機構や、カメラLとカメラRの間隔(距離)である視差幅Sを調整するためにカメラRの左右方向に移動させる機構が設けられている。
図2は、カメラ駆動装置の構成を示したブロック図である。同図に示すように、カメラ駆動装置10には、カメラL、Rの各々を水平方向に回動させて輻輳角θを変更するためのLカメラ角度駆動機構12とRカメラ角度駆動機構14が具備されると共に、カメラRを左右方向に移動(水平移動)させて視差幅Sを変更するためのRカメラ間隔駆動機構16が具備されている。
各機構12、14、16には、モータ20、22、24が連結されており、モータ20の動力によってLカメラ角度駆動機構12を介してカメラLが回転動作し、モータ22の動力によってRカメラ角度駆動機構14を介してカメラRが回転動作し、モータ24の動力によってカメラ間隔駆動機構16を介してカメラRが水平移動するようになっている。
カメラ駆動装置10にはCPU30が搭載されており、そのCPU30からは、各モータ20、22、24を駆動する速度を示す値の駆動信号が出力される。その駆動信号は、D/A変換器32を介して対応するモータに接続された各アンプ34、36、38に入力される。そして、各アンプ34、36、38での処理により各モータ20、22、24が駆動信号により指示された回転速度で駆動される。
また、各機構12、14、16には、それらの設定位置を検出するためのエンコーダ40、42、44が設けられている。各機構12、14、16の設定位置の変化に応じて各エンコーダ40、42、44から出力されるパルス信号は、カウンタ46で計数されてCPU30に与えられる。CPU30では、そのカウンタ46の計数値により各機構12、14、16の設定位置が認識され、カメラL及びカメラRの回転角度、カメラRの左右方向の位置(水平位置)が認識される。また、カメラL及びカメラRの回転角度から輻輳角θが認識されると共に、カメラRの水平位置から視差幅Sが認識される。
以上の構成により、CPU30は、カメラL、Rの回転角度、カメラRの水平位置を把握しながら、各モータ20、22、24を駆動することによって、カメラL、Rの回転動作、カメラRの水平移動に関する速度制御又は位置制御を行うことができるようになっている。
一方、CPU30には図示しない操作部又はカメラ駆動装置10に接続されるコントローラから、カメラL、Rの回転動作や、カメラRの水平移動に関する移動速度又は位置を指示する指示信号が与えられるようになっており、CPU30はこの指示信号に従って、モータ20、22、24を駆動して指示信号により指示された移動速度又は位置となるようにカメラL、Rの回転動作及び水平移動の制御を行う。
また、カメラ駆動装置10は、自動で輻輳角θを調整する自動輻輳角調整モードの機能を備えており、自動輻輳角調整モードのオン/オフがスイッチSW1によって切り替えられるようになっている。この自動輻輳角調整モードでは、ユーザによって指定された被写体を2台のカメラL、Rで立体視する視対象とし、その視対象に対する輻輳角θが自動で調整されるようになっている。
自動輻輳角調整モードの機能に伴い、カメラ駆動装置10には、画像処理部50が搭載されると共に、視対象指示手段52が接続される。
視対象指示手段52は、ユーザが視対象とする被写体を指定する手段である。例えば、カメラLにより撮影された撮影画像(映像)をモニタで見ながら、その撮影画像上においてユーザが視対象としたい被写体を、ジョイスティック等を使用して指定する。尚、スイッチSW2は、視対象とする被写体を指定する際にオンするスイッチである。
画像処理部50は、カメラLとカメラRで撮影されている映像の映像信号を取込み、視対象指示手段52により指定された視対象の被写体をカメラLとカメラRの撮影画像(映像)の中から検出する処理等を行う。
自動輻輳角調整モードにおいてCPU30は、画像処理部50によって得られた情報に基づいてモータ20とモータ22を駆動してカメラL、Rの回転角度を制御し、ユーザにより指定された視対象のポイント(後述の共通ポイント)が、カメラLとカメラRの撮影画像上で同じ位置となるように輻輳角θを自動で設定する。
尚、自動輻輳角調整モードの処理についての詳細は後述する。
図3は、図1に示したカメラL、Rの撮影レンズLL、RLの主に駆動部の構成を示したブロック図である。同図に示すように、撮影レンズLLと撮影レンズRLは、同種ものが使用され、構成も同一であるため、撮影レンズLLの駆動部に構成についてのみ簡単に説明し、撮影レンズLRの駆動部の構成についての説明を省略する。また、撮影レンズLLと撮影レンズRLの間において符号内のRとLの文字のみが相違する構成要素は同じものを示している。
撮影レンズLLには、その光学系において、光軸方向に移動して焦点距離を可変するズームレンズ群54L、光軸方向に移動して焦点位置(フォーカス位置)を可変するフォーカスレンズ群56L、開閉動作して像の明るさを可変する絞り58Lが配置されている。これらのズームレンズ群54L、フォーカスレンズ群56L、絞り58Lにはモータ60L、62L、64Lが連結されており、モータ60L、62Lの動力によってズームレンズ群54L及びフォーカスレンズ群56Lが光軸方向に移動し、モータ64Lの動力によって絞り58Lが開閉動作するようになっている。
撮影レンズLLにはCPU70Lが搭載されており、そのCPU70Lからは、各モータ60L、62L、64Lを駆動する速度を示す値の駆動信号が出力される。駆動信号はD/A変換器72Lを介して、対応するモータ60L、62L、64Lに接続された各アンプ74L、76L、78Lに入力される。そして、各アンプ74L、76L、78Lでの処理により各モータ60L、62L、64Lが駆動信号により指示された回転速度で駆動される。
また、ズームレンズ群54L、フォーカスレンズ群56Lには、エンコーダ80L、82Lが連結され、絞り58Lには、ポテンショメータ84Lが連結されている。ズームレンズ群54L、フォーカスレンズ群56Lに設定位置の変化に応じて各エンコーダ80L、82Lから出力されるパルス信号は、カウンタ86Lで計数されてCPU70Lに与えられる。また、絞り58Lの設定位置に応じた電圧が出力されるポテンショメータ84Lの出力電圧は、A/D変換器90Lを介してCPU70Lに与えられる。
CPU70Lは、カウンタ46の計数値によりズームレンズ群54L、フォーカスレンズ群56Lの設定位置を認識すると共に、ポテンショメータ84Lの出力値により絞りの設定位置を認識する。
従って、CPU70Lは、ズームレンズ群54L、フォーカスレンズ群56L、絞り58Lの設定位置を把握しながら、各モータ60L、62L、64Lを駆動することによって、ズームレンズ群54L、フォーカスレンズ群56L、絞り58Lの速度制御又は位置制御を行うことができるようになっている。
一方、CPU70Lには、図示しないコントローラ等の外部装置から目標の設定位置又は動作速度を示すズーム指示信号、フォーカス指示信号、アイリス指示信号がA/D変換器90Lを介して与えられるようになっている。CPU70Lは、これらの指示信号に従って各モータ60L、62L、64Lを駆動し、指示信号により指示された目標の設定位置又は動作速度となるようにズームレンズ群54L、フォーカスレンズ群56L、絞り58Lを制御する。尚、アイリス指示信号は、通常はカメラ本体から与えられる。
また、これらの指示信号は、撮影レンズLLと撮影レンズRLの両方に同じ信号が同時に与えられるようになっており、撮影レンズLLと撮影レンズRLは同じ光学条件に設定されるようになっている。
次に、上記カメラ駆動装置10における自動輻輳角調整モードの機能について図4のフローチャートに従って詳説する。カメラ駆動装置10のCPU30は、電源がオンされると、下記で示す自動輻輳角調整モード以外の処理を実行すると共に(ステップS10)、図2に示したスイッチSW1の状態を読み込む(ステップS12)。そして、スイッチSW1がオンされたか否かに基づいて自動輻輳角調整モードの実行が指示されたか否かを判定する(ステップS14)。この判定処理においてNOと判定している間は、ステップS10に戻る。一方、ステップS14の判定処理においてYESと判定した場合には、以下の自動輻輳角調整モードの処理を開始する。
自動輻輳角調整モードの処理を開始すると、まず、カメラL、Rで現在撮影されている各々の映像の映像信号を1フレーム分(1コマ画像分)、画像処理部50に取り込む(ステップS16)。
続いて、CPU30は、図2に示したスイッチSW2の状態を読み込む(ステップS18)。尚、スイッチSW2は無操作状態では常にオフとなるスイッチである。そして、スイッチSW2がオンされたか否かに基づいてユーザが視対象の選択操作を行うことを指示したか否かを判定する(ステップS20)。ここで、NOと判定した場合には、下記のステップS22〜ステップS28の処理を実行した後、ステップS10の処理に戻るが、ユーザが一度も視対象の選択操作を行っていない場合には、ステップS22〜ステップS28の処理は実行されずステップS10の処理に戻るものとする。
もし、ステップS20においてYESと判定した場合、CPU30はステップS30及びステップS32の視対象選択処理を実行する。
ここで、図5に示すようにカメラL、Rで例えば人物100を撮影している状況を想定する。このとき、カメラLで撮影されている撮影画像(映像)が図6(A)、カメラRで撮影されている撮影画像が図6(B)に例示されている。尚、以下において、カメラLの撮影画像をL側撮影画像、カメラRの撮影画像をR側撮影画像というものとする。
自動輻輳角調整モードを開始した後、ユーザは、まず、スイッチSW2をオンして視対象指示手段52により視対象とする被写体を選択する操作を行う。例えば図6のようにL側撮影画像をモニタ(例えば、カメラLのビューファインダ)で見ながら、そのモニタの画面上で、視対象とする被写体を選択する。このとき、視対象指示手段52による処理として、図6(A)のようにモニタの画面上に選択枠Fが表示され、ジョイスティック等のポインティングデバイスのユーザ操作によって、その選択枠Fが所望の位置に設定、変更できるようになっている。ユーザは、その選択枠Fを視対象とする被写体の位置に移動させ、所定の操作で選択枠Fの位置を確定する。同図では人物100の一部分(顔)が視対象として選択されている。
このようにしてユーザが視対象を選択すると、L側撮影画像上での選択枠Fの領域(位置及び範囲)を示す情報が視対象指示手段52からの情報としてカメラ駆動装置10の画像処理部50に与えられる。
図4のフローチャートのステップS30において、CPU30からの指示により画像処理部50は、ステップS16で取り込んだL側撮影画像の中から、視対象指示手段52より与えられた選択枠Fの範囲の画像をカメラLでの視対象の画像(以下、L側視対象画像という)として抽出し、そのL側視対象画像を記憶する。
続いて、ステップS32において、CPU30からの指示により画像処理部50は、ステップS16で取り込んだR側撮影画像の中から、L側視対象画像と最も一致する画像範囲をパターンマッチング等の処理により検出する。そして、検出した範囲の画像をカメラRでの視対象の画像(以下、R側視対象画像という)として抽出し、そのR側視対象画像を記憶する。
以上のステップS30及びステップS32における視対象選択処理が終了すると、ステップS24に移行し、画像処理部50は、L側視対象画像とR側視対象画像の共通ポイントを設定する。
ここで、共通ポイントとは、視対象とした被写体の実際の空間上で一点に対応するR側視対象画像とL側視対象画像での一対のポイントを示す。例えば、図4に示されている人物100の顔上の一点を点Pとすると、そのP点に対応する図5(A)に示すL側撮影画像上の点PLと図5(B)に示すR側撮影画像上の点PRが共通ポイントとなる。
画像処理部50は、L側視対象画像とR側視対象画像の中から上記のような共通ポイントを決定する。例えば、正確ではないがL側視対象画像とR側視対象画像の各々の中央点を共通ポイントとすることが考えられる。また、L側視対象画像とR側視対象画像の両方に存在する特徴的な点(例えば、目等)を形は色の情報に基づいて検出し、その点を共通ポイントとして検出することも考えられる。
このようにして共通ポイントを決定すると、画像処理部50は、L側撮影画像とR側撮影画像における共通ポイントの位置を示す情報をCPU30に与える。
図4のステップS26において、CPU30は、画像処理部50から共通ポイントの情報が与えられると、L側撮影画像とR側撮影画像の各々における共通ポイントの位置が異なるか否かを判定する。もし、NOと判定した場合には、現在の輻輳角θが適切であるため輻輳角θの調整を行わずにステップS10に戻る。一方、YESと判定した場合には、カメラL、Rの各々の撮影画像内における共通ポイントの位置が一致するように輻輳角θを変更する(ステップS28)。そして、ステップS10の処理に戻る。
例えば、図5、図6に示されているように、L側撮影画像とR側撮影画像における共通ポイントPL、PRの位置に対して、撮影画像の左端までの長さをDL、DRとする。このとき、DL=DRであれば共通ポイントの位置が一致していると判定し、輻輳角θを変更しない。
一方、DL>DRであれば、CPU30は、輻輳角θを小さくする方向にモータ22を駆動してカメラRを所定量回転させる。DL<DRであれば、輻輳角θを大きくする方向にモータ22を駆動してカメラRを所定量回転させる。
このとき、DL>DR、又は、DL<DRのように共通ポイントPL、PRの位置が一致していないと判定してステップS28の処理を一回行ったとしても共通ポイントPL、PRの位置が一致することにはならない。しかしながら、ステップS28の処理は、ステップS10からの処理の繰り返しによって、DL=DRとなるまで繰り返されることになるため、最終的にL側撮影画像とR側撮影画像の各々における共通ポイントPL、PRの位置が一致する。
尚、カメラL、Rの現在の画角(焦点距離)とL側撮影画像とR側撮影画像の各々における現在の共通ポイントPL、PRの位置とに基づいて、DL=DRとするためのカメラRの回転量を求めることができ、ステップS28において、その回転量分だけカメラRを回転させるようにしてもよい。
また、ステップS26においてNOと判定されるまで、即ち、DL=DRとなるまで、ステップS16、後述のステップS22及びステップS24、ステップS26、ステップS28の処理を繰り返してもよい。
以上のようにして、L側撮影画像とR側撮影画像の各々において共通ポイントPL、PRの位置が一致した場合には図5のようにこれらの共通ポイントPL、PRに対応する実空間の被写体の点Pが視対象のポイントとして輻輳角θが適切に設定された状態となる。
以上、説明した処理は、ステップS20においてYESと判定した際の処理、即ち、ユーザが視対象の選択操作を行う場合の処理とその直後の処理について説明したが、ユーザが視対象の選択操作を行い、ステップS28の処理を少なくとも一回行った後にステップS10からの処理を繰り返し行う場合に、ステップS20の判定処理においてNOと判定した際の処理について説明する。
ステップS20においてNOと判定した場合、CPU30はステップS22の処理に移行する。そして、CPU30の指示により画像処理部50は、現在記憶しているL側視対象画像及びR側視対象画像を更新する。即ち、ステップS16において取り込んだL側撮影画像の中から、既に記憶されているL側視対象画像と最も一致する画像範囲を検出し、その範囲の画像を抽出して新たなL側視対象画像として記憶する。また、ステップS16において取り込んだR側撮影画像の中から、新たに記憶したL側視対象画像と最も一致する画像範囲を検出し、その範囲の画像を抽出して新たなR側視対象画像として記憶する。
続いて、画像処理部50は、ステップS24に移行し、上述したステップS24の処理により、ステップS22において新たに記憶したL側視対象画像とR側視対象画像における視対象の共通ポイントを設定し、その位置を示す情報をCPU30に与える。
CPU30は、画像処理部50から共通ポイントの情報が与えられると、上述のようにステップS26の判定処理と、ステップS26においてYESと判定した場合のステップS28の処理を行った後、ステップS10の処理に戻る。
これによれば、L側撮影画像とR側撮影画像の各々において共通ポイントPL、PRの位置が一致するまで、カメラRの回転角度が変更され、輻輳角θの調整が行われる。
また、視対象がL側撮影画像内又はR側撮影画像内で移動した場合、即ち、視対象自体が実際の空間上で移動した場合や、カメラマンのカメラ操作等によってカメラL、Rの撮影方向や画角(焦点距離)が変更された場合であっても、ステップS22の処理によって、視対象がL側撮影画像及びR側撮影画像上で自動追尾され、その視対象に対して適切な輻輳角θとなるように維持される。
以上、上記実施の形態では、ユーザが視対象とする被写体の範囲をL側撮影画像において指定することによって、画像処理部50がL側撮影画像とR側撮影画像での共通ポイントを決定するようにしたが、ユーザが例えばL側撮影画像において視対象とする共通ポイントを指定するようにしてもよい。この場合、画像処理部50においてR側撮影画像での共通ポイントを検出するが、その方法として次のような態様が考えられる。
ユーザによりR側撮影画像における共通ポイントが指定されると、画像処理部50は、R側撮影画像での共通ポイントを中心とした所定の大きさの範囲(図6の選択枠Fに相当する範囲)の画像を上記のL側視対象画像として抽出して記憶し、R側撮影画像内においてL側視対象画像に最も類似する範囲の画像を上述のR側視対象画像として抽出して記憶する。そして、R側視対象画像の中心をR側撮影画像の共通ポイントとする。または、L側撮影画像の共通ポイントと形状又は色などの特徴が一致するR側視対象画像内の点を共通ポイントとして検出してもよい。その他の処理は、図4のフローチャートの処理と同様にして行うことができる。
また、上記実施の形態の説明において、L側撮影画像に対する処理をR側撮影画像で、R側撮影画像に対する処理をL側撮影で行うこともできる。
また、上記実施の形態において、カメラL、Rの撮影レンズLL、RLにおけるフォーカスについても視対象にピントが合うように制御してもよい。例えば、L側視対象画像又はR側視対象画像をコントラスト方式によりピントを合わる対象とする被写体の範囲(AFエリアの範囲)とすることによって、視対象に合焦するように撮影レンズLL、RLのフォーカスを設定することができる。または、ユーザが指定した視対象に対して設定された輻輳角θに基づいて、視対象までの距離を求めることができ、その距離に合わせて撮影レンズLL、RLをフォーカスを設定することもできる。ここで、輻輳角をθ、視差幅をSとすると、カメラL、Rから被写体までの距離Lは次式、
L=(S/2)/tan(θ/2)
により算出される。
図1は、本発明に係る立体画像撮影システムにおける2台の撮影カメラの配置を示した上面図である。 図2は、カメラ駆動装置の構成を示したブロック図である。 図3は、撮影レンズの構成を示したブロック図である。 図4は、自動輻輳角調整モードの処理手順を示したフローチャートである。 図5は、本発明に係る立体画像撮影システムにより所定の被写体を撮影している状況を示した図であり、自動輻輳角調整モードの説明に使用した説明図である。 図6は、図5の撮影状況において、2台のカメラで撮影される撮影画像を例示した図である。
符号の説明
L、R…撮影カメラ、LC、RC…カメラ本体、LL、RL…撮影レンズ、SW1、SW2…スイッチ、10…カメラ駆動装置、12…Lカメラ角度駆動機構、14…Rカメラ角度駆動機構、16…Rカメラ間隔駆動機構、20、22、24…モータ、30…CPU、50…画像処理部、52…視対象指示手段

Claims (4)

  1. 第1及び第2の撮影カメラを左右に並べて配置して視対象とする被写体の立体画像を撮影する立体画像撮影システムであって、前記第1及び第2の撮影カメラの光軸が交わる角度を示す輻輳角の調整が可能な立体画像撮影システムにおいて、
    前記第1の撮影カメラで撮影された第1の撮影画像の中からユーザが所望の被写体を視対象として指示するための視対象指示手段と、
    前記第2の撮影カメラで撮影された第2の撮影画像の中から前記視対象を検出する第2撮影画像視対象検出手段と、
    前記第2撮影画像視対象検出手段により検出された前記第2の撮影画像における視対象の位置が、前記第1の撮影画像における視対象の位置と一致するように前記輻輳角を調整する輻輳角調整手段と、
    を備えたことを特徴とする立体画像撮影システム。
  2. 前記第1の撮影画像の中から前記視対象指示手段により指示された視対象を検出する第1撮影画像視対象検出手段を備え、前記第1及び第2の撮影カメラで順次撮影される撮影画像により前記第1及び第2の撮影画像を順次更新すると共に、更新した最新の前記第1及び第2の撮影画像における視対象の位置を前記第1撮影画像視対象検出手段及び前記第2撮影画像視対象検出手段により検出し、該検出した前記第1及び第2の撮影画像における視対象の位置が一致するように前記輻輳角調整手段により前記輻輳角を調整することを特徴とする請求項1の立体画像撮影システム。
  3. 前記視対象にピントが合うように前記第1及び第2の撮影カメラのフォーカスを自動調整するフォーカス手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2の立体画像撮影システム。
  4. 前記フォーカス手段は、前記輻輳角調整手段により設定された前記輻輳角に基づいて前記第1及び第2の撮影カメラのフォーカスを設定することを特徴とする請求項3の立体画像撮影システム。
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