JP5959457B2 - パワーモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、パワーモジュールに関し、特に、半導体素子を集積して電力変換動作を実行するパワーモジュールに関する。
交流モータの駆動用インバータや、太陽光発電用のパワーコンディショナなどの各種のパワーモジュールは、半導体素子を集積して電力変換動作を実施できるよう構成された電気部品である。
このようなパワーモジュールは、パワー半導体素子のみならず、ケース、封止ゲル、電気配線、絶縁基板、ベースプレート、さらに、パワーモジュールの種類によっては、ゲートドライバ回路や過熱、過電流を防ぐための保護回路までもが一体化されて提供されており、パワーモジュールを用いた製品の設計、製造を行うユーザの利便性が図られている。
パワーモジュールの突然の故障は、それを適用する設備や装置の停止につながるため、経済的な損失などをもたらす。このため、パワーモジュールの寿命を診断する試みが知られている。
たとえば、特許文献1(特開2011−196703号公報)に記載されている方法では、パワー半導体素子から成る半導体装置の全動作温度範囲を複数の温度領域に分割し、その温度領域内においてはそれぞれ設定した基準温度差におけるパワーサイクル数に重み付けした値を用いてサイクル数を算出する。さらに、この方法では、分割した温度領域間においては各算出したサイクル数を基にマイナー則を用いて累積ダメージを算出して寿命を予測する。
特開2011−196703号公報
ところで、特許文献1で記載されたような劣化度合い(ダメージ)の計算は、実数のべき乗や対数の計算を伴うため、演算量が多くなる。
また、複数のパワ−半導体素子を搭載しているパワ−モジュ−ルでは、温度変化が発生した時点で複数の半導体素子の劣化度合いの計算を、次の計算を行うべき温度変化が発生する前に完了する必要があり、高速な計算処理が必要となる。
このような半導体素子の劣化度合いの計算を高速に実行するためには、専用デジタル回路またはCPU(Central Processing Unit)での動作周波数を大きくする必要がある。
しかしながら、動作周波数が増加すると、たとえば、パワーモジュールに含まれるIGBT(Insulated-Gate Bipolar Transistors)のようなスイッチング素子のスイッチングノイズの影響を受けやすく、そのノイズへの対策の結果、計算精度が低下するという問題がある。
また、製品寿命は製品実物に対して、寿命試験(パワ−サイクル試験)を行い、その統計的な結果からパワー−サイクル寿命の関係式が導出される。一般に、パワーサイクル寿命が温度に依存するということは、経験的に把握されているが、必ずしも定義式に精度良く合わせこむことが可能というわけではない。場合によっては、フィッティングを行う定義式の構造自体を変更する必要がある。その場合、固定の定義式(演算構造)を実行する機能のみが製品実物に実装されている場合、寿命誤差が大きくなり、有効な寿命診断ができないという問題がある。
また、入力となる温度値がどの範囲に属するかによって、劣化度合いの値は大きく異なるという特性があり、また、どの範囲の温度値が使われるかは、最終的にパワーモジュールを使用するユーザによる製品アプリケーションに大きく依存する。そのため、幅広い温度レンジに対応する必要がある。
それゆえに、本発明の目的は、高速かつ高精度に劣化度合いを算出することができ、温度レンジやパワーサイクル寿命の関係式の変化に対して柔軟に対応することができるパワーモジュールを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のパワーモジュールは、半導体チップと、半導体チップの周辺に設けられた温度センサと、温度センサで検出された温度の変化量と温度の平均値の2変数に基づいて、半導体チップの寿命を診断する診断部と、診断の結果を表わす信号を生成する出力部と、診断の結果を表わす信号を外部へ出力する出力端子とを備える。診断部は、温度の変化量と温度の平均値の2次元の定義域をメッシュ(計算格子)に分割して、メッシュの格子点のパワーサイクルごとの半導体チップの劣化度合いの値を記憶する記憶部と、指定された温度の変化量と温度の平均値が含まれるメッシュの格子点の劣化度合いの値を用いた補間によって、指定された温度の変化量と温度の平均値に対応する半導体チップの劣化度合いを算出する算出部とを含む。
本発明のパワーモジュールは、高速かつ高精度に劣化度合いを算出することができる。また、温度レンジやパワーサイクル寿命の関係式の変化に対して柔軟に対応することができる。
第1の実施の形態によるパワーモジュールの構成を表わす図である。 パワーモジュールのレイアウトを説明するための図である。 パワーモジュールのレイアウトを説明するための図である。 寿命診断部の構成を表わす図である。 1パワーサイクル内の温度センサで検出された温度の変化を表わす図である。 第1の実施形態において、出力端子PDから出力される信号の例を表わす図である。 第1の実施形態の寿命診断の動作手順を表わすフローチャートである。 メッシュテ−ブルの例を説明するためのである。 メッシュ(n,i)を表わす図である。 dTおよびTmと劣化度合いの関係を表わす図である。 劣化度合い算出部の構成を表わす図である。 (a)は、デコーダ32に与えられるdTおよびTmの数値表現を説明するための図である。(b)および(c)は、第1の実施形態における浮動小数点加算での数値表現を説明するための図である。 劣化度合いの算出手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態において、出力端子PDから出力される信号の例を表わす図である。 第3の実施形態のパワーモジュールの構成を表わす図である。 第4の実施形態のパワーモジュールの構成を表わす図である。 第5の実施形態のパワーモジュールの構成を表わす図である。 セレクト信号SLと出力する劣化度との関係を表わす図である。 第7の実施形態のパワーモジュールの構成を表わす図である。 第8の実施形態のパワーモジュールの構成を表わす図である 第8の実施形態において、出力端子PDから出力される信号の例を表わす図である。 第9の実施形態において出力端子PDから出力される信号の例を表わす図である。 第10の実施形態のパワーモジュールの構成を表わす図である。 第11の実施形態における浮動小数点加算での数値表現を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施の形態によるパワーモジュールの構成を表わす図である。
図2および図3は、パワーモジュールのレイアウトを説明するための図である。
図1に示すように、このパワーモジュール10は、素子部11と、温度センサ(1up、1vp、1wp、1un、1vn、1wn)と、制御部12とを備える。なお3相における各相は一般的にU相、V相、W相と呼ばれており、各温度センサの添え字にあるu、v、wも、それを示したものであり、また以降の説明でも、U相、V相、W相という名称で3相の構成要素を記述する。
素子部11は、入力された直流電力を三相交流電力に変換するPWM(Pulse Width Modulation)方式のインバータである。素子部11は、入力された直流電力を三相交流電力に変換するインバータに使用される、IGBTチップとダイオードチップの計12個の素子から構成される部分である。
素子部11は、スイッチング素子Qup,Qvp,Qwp,Qun,Qvn,Qwnと、電流還流用のダイオード素子Dup,Dvp,Dwp,Dun,Dvn,Dwnを備える。スイッチング素子Qup,Qvp,Qwp,Qun,Qvn,Qwnおよび電流還流用のダイオード素子Dup,Dvp,Dwp,Dun,Dvn,Dwnは、それぞれ独立した半導体チップで構成される。スイッチング素子Qup,Qvp,Qwp,Qun,Qvn,Qwnは、IGBT(Insulated-Gate Bipolar Transistors)である。
素子部11の正極側ノードは、電圧端子PV1と接続し、負極側ノードは、電圧端子PV2と接続する。素子部11のU相の出力は、出力端子PO1と接続し、V相の出力は、出力端子PO2と接続し、W相の出力は、出力端子PO3と接続する。
スイッチング素子Qup,Qun(U相アーム)は、正極側ノードと負極側ノードとの間にこの順で直列に接続される。スイッチング素子Qvp,Qvn(V相アーム)は、正極側ノードと負極側ノードとの間にこの順で直列に、U相アームとは並列に接続される。スイッチング素子Qwp,Qwn(W相アーム)は、正極側ノードと負極側ノードとの間にこの順で直列に、U相およびV相アームとは並列に接続される。ダイオード素子Dup,Dun,Dvp,Dvn,Dwp,Dwnは、スイッチング素子Qup,Qun,Qvp,Qvn,Qwp,Qwnとそれぞれ並列に逆バイアス方向に接続される。
スイッチング素子Qup,Qvp,Qwpと、ダイオード素子Dup,Dvp,Dwpは、上アームを構成する。スイッチング素子Qun,Qvn,Qwnと、ダイオード素子Dun,Dvn,Dwnは、下アームを構成する。
図2に示すように、スイッチング素子Qupおよびダイオード素子Dupの近傍には、それぞれ部材を接続するハンダ101、102、電流を流す銅パターン106、電気的絶縁を担う絶縁基板110、放熱や部材保持のためのベースプレート112などが積層されている。なお、図2には、パワーモジュールに接続するヒートシンク114と、接触熱抵抗低減用のグリス113も併せて記載している。また、ワイヤボンディング等の電気配線やケース・ゲル等は図示省略している。スイッチング素子Qvpおよびダイオード素子Dvpのレイアウト、スイッチング素子Qwpおよびダイオード素子Dwpのレイアウト、スイッチング素子Qunおよびダイオード素子Dunのレイアウト、スイッチング素子Qvnおよびダイオード素子Dvnのレイアウト、スイッチング素子Qwnおよびダイオード素子Dwnのレイアウトも、図2のレイアウトと同様である。
パワーモジュール10は、比較的大きな電力を取り扱うため、電力損失に伴うパワーモジュール10内部の温度変化が著しい。そのため、各部材はこの温度変化に応じて伸縮するが、各部材の材質によってその伸縮の度合いが異なる。このため、部材間で大きな応力が発生することとなり、部材に熱的な疲労をもたらす。特に、半導体チップであるスイッチング素子Qupおよびダイオード素子Dupの直下のハンダ101は、熱的な疲労に起因して生じるクラック(割れ)の進展によって破壊が発生しやすい。また、半導体チップであるスイッチング素子Qupとボンディングワイヤ(図示せず)との接合部も熱疲労が起こりやすい。
ハンダ101のクラックによる故障およびスイッチング素子とボンディングワイヤの接合部の故障で決定されるパワーモジュールの寿命は、いわゆるパワーサイクル寿命と称され、パワーモジュールの主要な故障モードの一つである。なお、ここでは以降、ハンダ101のクラックの進展およびスイッチング素子とボンディングワイヤの接合部の剥離を「劣化」と称することとする。
スイッチング素子Qupの劣化の進み具合を把握するために、温度センサ1upが、スイッチング素子Qupの周辺、すなわちハンダ101およびスイッチング素子Qupとボンディングワイヤの接合部の周辺に配置され、その周辺の温度を検出する。
また、図示しないが、スイッチング素子Qvpの劣化の進み具合を把握するために、温度センサ1vpが、スイッチング素子Qvpの周辺、すなわちハンダ101およびスイッチング素子Qvpとボンディングワイヤの接合部の周辺に配置され、その周辺の温度を検出する。
同様に、スイッチング素子Qwpの劣化の進み具合を把握するために、温度センサ1wpが、スイッチング素子Qwpの周辺、すなわちハンダ101およびスイッチング素子Qwpとボンディングワイヤの接合部の周辺に配置され、その周辺の温度を検出する。
スイッチング素子Qunの劣化の進み具合を把握するために、温度センサ1unが、スイッチング素子Qunの周辺、すなわちハンダ101およびスイッチング素子Qunとボンディングワイヤの接合部の周辺に配置され、その周辺の温度を検出する。
スイッチング素子Qvnの劣化の進み具合を把握するために、温度センサ1vnが、スイッチング素子Qvnの周辺、すなわちハンダ101およびスイッチング素子Qvnとボンディングワイヤの接合部の周辺に配置され、その周辺の温度を検出する。
スイッチング素子Qwnの劣化の進み具合を把握するために、温度センサ1wnが、スイッチング素子Qwnの周辺、すなわちハンダ101およびスイッチング素子Qwnとボンディングワイヤの接合部の周辺に配置され、その周辺の温度を検出する。
また、図3(a)に示すように、6個のスイッチング素子Qup,Qvp,Qwp,Qun,Qvn,Qwnと、6個のダイオード素子Dup,Dvp,Dwp,Dun,Dvn,Dwnがケース116の内部に集約されて配置される。図3(a)および図3(b)に示すように、素子部11の上層に制御部12が配置されている。
制御部12は、駆動部501と、A/Dコンバータ2と、絶縁素子3と、寿命診断部4と、出力部5と、出力端子PDと、駆動部501とを備える。
駆動部501は、スイッチング素子Qup,Qun,Qvp,Qvn,Qwp,Qwnへの制御信号Gup,Gun,Gvp,Gvn,Gwp,Gwnを出力する。
A/Dコンバータ2は、温度センサ1up,1vp,1wp,1un,1vn,1wnから送られる温度を表わすアナログ信号をデジタル信号に変換する。A/Dコンバータ2は、6入力チャネル、1出力チャネルを有する。A/D変換する入力チャンネルを順次指定することによって、温度センサ1up,1vp,1wp,1un,1vn,1wnからの信号がデジタル信号に変換される。
A/Dコンバータ2から出力される温度を表わすデジタル信号Tup(t),Tvp(t),Twp(t)、Tun(t),Tvn(t),Twn(t)は、絶縁素子3を介して寿命診断部4へ送られる。絶縁素子3は、寿命診断部4の誤動作および故障を防止するために設けられる。
寿命診断部4は、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、マイクロプロセッサ、またはこれらの組み合わせで構成される。
図4は、寿命診断部4の構成を表わす図である。
図4に示すように、寿命診断部4は、劣化度合い算出部91と、劣化量算出部92と、劣化度算出部93とを含む。
劣化度合い算出部91は、図5に示すように、各時刻tの温度Tup(t)から1パワーサイクルにおける最大温度MAXTupと、最小温度MINTupを導出する。劣化度合い算出部91は、式(A1)で示すように、最大温度MAXTupと最小温度MINTupとの差を計算することによって、1パワーサイクルにおける温度Tup(t)の変化量を表わす脈動温度ΔTupを導出する。劣化度合い算出部91は、式(A2)で示すように、最大温度MAXTupと最小温度MINTupとを平均することによって、1パワーサイクルにおける平均温度Tmupを導出する。
ΔTup=MAXTup−MINTup…(A1)
Tmup=(MAXTup+MINTup)/2…(A2)
劣化度合い算出部91は、各時刻tの温度Tvp(t)から、1パワーサイクルにおける最大温度MAXTvpと、最小温度MINTvpを導出する。劣化度合い算出部91は、式(A3)で示すように、最大温度MAXTvpと最小温度MINTvpとの差を計算することによって、1パワーサイクルにおける温度Tvp(t)の変化量を表わす脈動温度ΔTvpを導出する。劣化度合い算出部91は、式(A4)で示すように、最大温度MAXTvpと最小温度MINTvpとを平均することによって、1パワーサイクルにおける平均温度Tmvpを導出する。
ΔTvp=MAXTvp−MINTvp…(A3)
Tmvp=(MAXTvp+MINTvp)/2…(A4)
劣化度合い算出部91は、各時刻tの温度Twp(t)から、1パワーサイクルにおける最大温度MAXTwpと、最小温度MINTwpを導出する。劣化度合い算出部91は、式(A5)で示すように、最大温度MAXTwpと最小温度MINTwpとの差を計算することによって、1パワーサイクルにおける温度Twp(t)の変化量を表わす脈動温度ΔTwpを導出する。劣化度合い算出部91は、式(A6)で示すように、最大温度MAXTwpと最小温度MINTwpとを平均することによって、1パワーサイクルにおける平均温度Tmwpを導出する。
ΔTwp=MAXTwp−MINTwp…(A5)
Tmwp=(MAXTwp+MINTwp)/2…(A6)
劣化度合い算出部91は、各時刻tの温度Tun(t)から、1パワーサイクルにおける最大温度MAXTunと、最小温度MINTunを導出する。劣化度合い算出部91は、式(A7)で示すように、最大温度MAXTunと最小温度MINTunとの差を計算することによって、1パワーサイクルにおける温度Tun(t)の変化量を表わす脈動温度ΔTunを導出する。劣化度合い算出部91は、式(A8)で示すように、最大温度MAXTunと最小温度MINTunとを平均することによって、1パワーサイクルにおける平均温度Tmunを導出する。
ΔTun=MAXTun−MINTun…(A7)
Tmun=(MAXTun+MINTun)/2…(A8)
劣化度合い算出部91は、各時刻tの温度Tvn(t)から、1パワーサイクルにおける最大温度MAXTvnと、最小温度MINTvnを導出する。劣化度合い算出部91は、式(A9)で示すように、最大温度MAXTvnと最小温度MINTvnとの差を計算することによって、1パワーサイクルにおける温度Tvn(t)の変化量を表わす脈動温度ΔTvnを導出する。劣化度合い算出部91は、式(A10)で示すように、最大温度MAXTvnと最小温度MINTvnとを平均することによって、1パワーサイクルにおける平均温度Tmvnを導出する。
ΔTvn=MAXTvn−MINTvn…(A9)
Tmvn=(MAXTvn+MINTvn)/2…(A10)
劣化度合い算出部91は、各時刻tの温度Twn(t)から、1パワーサイクルにおける最大温度MAXTwnと、最小温度MINTwnを導出する。劣化度合い算出部91は、式(A11)で示すように、最大温度MAXTwnと最小温度MINTwnとの差を計算することによって、1パワーサイクルにおける温度Twn(t)の変化量を表わす脈動温度ΔTwnを導出する。劣化度合い算出部91は、式(A12)で示すように、最大温度MAXTwnと最小温度MINTwnとを平均することによって、1パワーサイクルにおける平均温度Tmwnを導出する。
ΔTwn=MAXTwn−MINTwn…(A11)
Tmwn=(MAXTwn+MINTwn)/2…(A12)
スイッチング素子Qup,Qvp,Qwp,Qun,Qvn,Qwnの期待寿命のパワーサイクルNupf,Nvpf,Nwpf,Nunf,Nvnf,Nwnfは、理論的には、以下のアレニウス形の式で計算できる。(A13)〜(A18)のアレニウス形の式は、スイッチング素子Qup,Qvp,Qwp,Qun,Qvn,Qwnのパワーサイクルにおける寿命特性を表わす。
Figure 0005959457
Figure 0005959457
Figure 0005959457
Figure 0005959457
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1パワーサイクルにおける、スイッチング素子Qupの劣化度合いRup、スイッチング素子Qvpの劣化度合いRvp、スイッチング素子Qwpの劣化度合いRwp、スイッチング素子Qunの劣化度合いRun、スイッチング素子Qvnの劣化度合いRvn、スイッチング素子Qwnの劣化度合いRwnは、以下の式で算出できる。
Rup=1/Nupf…(A19)
Rvp=1/Nvpf…(A20)
Rwp=1/Nwpf…(A21)
Run=1/Nunf…(A22)
Rvn=1/Nvnf…(A23)
Rwn=1/Nwnf…(A24)
劣化度合い算出部91は、上記式(A13)〜(A24)を計算する代わりに、予め計算しメッシュテーブル記憶部94に記憶されたデータを用いた補間処理によって、劣化度合いRup,Rvp,Rwp,Run,Rvn,Rwnを算出する。その具体的な算出方法については後述する。
劣化量算出部92は、以下の式(A25)〜(A30)に従って、スイッチング素子Qupの劣化量Dup、スイッチング素子Qvpの劣化量Dvp、スイッチング素子Qwpの劣化量Dwp、スイッチング素子Qunの劣化量Dun、スイッチング素子Qvnの劣化量Dvn、スイッチング素子Qwnの劣化量Dwnを算出する。なおここで、式(A25)から式(A30)は、パワーサイクルごとにDupからDwnまでの値を累積することを示しており、右辺のDupからDwnまでは、前パワーサイクルまでの累積値を、左辺のDupからDwnまでは、今回のパワーサイクルにおいて更新された累積値を示している。
Dup=Dup+Rup…(A25)
Dvp=Dvp+Rvp…(A26)
Dwp=Dwp+Rwp…(A27)
Dun=Dun+Run…(A28)
Dvn=Dvn+Rvn…(A29)
Dwn=Dwn+Rwn…(A30)
劣化度算出部93は、式(A31)〜(A36)に従って、スイッチング素子Qupの劣化量Dup、スイッチング素子Qvpの劣化量Dvp、スイッチング素子Qwpの劣化量Dwp、スイッチング素子Qunの劣化量Dun、スイッチング素子Qvnの劣化量Dvn、およびスイッチング素子Qwnの劣化量Dwnを、それぞれ期待寿命に達したときの劣化量DMAXで除算することによって、スイッチング素子Qupの劣化度Dups、スイッチング素子Qvpの劣化度Dvps、スイッチング素子Qwpの劣化度Dwps、スイッチング素子Qunの劣化度Duns、スイッチング素子Qvnの劣化度Dvns、スイッチング素子Qwnの劣化度Dwnsを算出する。劣化度Dups、Dvps、Dwps、Duns、Dvns、Dwnsは、スイッチング素子Qup、Qvp、Qwp、Qun、Qvn、Qwnの期待寿命に対する消費した寿命の比率を表わす。
Dups=Dup/DMAX…(A31)
Dvps=Dvp/DMAX…(A32)
Dwps=Dwp/DMAX…(A33)
Duns=Dun/DMAX…(A34)
Dvns=Dvn/DMAX…(A35)
Dwns=Dwn/DMAX…(A36)
再び、図1を参照して、出力部5は、寿命診断の結果を出力端子PDから出力する。出力部5は、パワーサイクルごとに、劣化度Dups、劣化度Dvps、劣化度Dwps、劣化度Duns、劣化度Dvns、劣化度Dwnsのうちの最大値(つまり残寿命が最短のスイッチング素子の期待寿命に対する消費した寿命の比率)を特定する。出力部5は、特定した最大値をオンパルスまたはオフパルスのデューティ比とする信号を生成して、出力端子PDから出力する。
図6は、第1の実施形態において、出力端子PDから出力される信号の例を表わす図である。図6では、劣化度Dunsが最大値として特定されて、Dunsをオンパルスのデューティ比とする信号が出力されている。
(寿命診断の動作)
図7は、第1の実施形態の寿命診断の動作手順を表わすフローチャートである。
図7を参照して、まず、劣化度合い算出部91は、温度Tup(t)、Tvp(t)、Twp(t)、Tun(t)、Tvn(t)、Twn(t)を取得する(ステップS301)。
次に、劣化度合い算出部91は、1パワーサイクルが終了した場合には(ステップS302でYES)、1パワーサイクル内の脈動温度ΔTup、ΔTvp、ΔTwp、ΔTun、ΔTvn、ΔTwnと、平均温度Tmup、Tmvp、Tmwp、Tmun、Tmvn、Tmwnとを算出する(ステップS303)。
次に、劣化度合い算出部91は、1パワーサイクルにおけるスイッチング素子Qupの劣化度合いRup、スイッチング素子Qvpの劣化度合いRvp、スイッチング素子Qwpの劣化度合いRwpと、スイッチング素子Qunの劣化度合いRun、スイッチング素子Qvnの劣化度合いRvn、スイッチング素子Qwnの劣化度合いRwnを算出する。算出方法は後述する(ステップS304)。
次に、劣化量算出部92は、式(A25)〜(A30)に従って、スイッチング素子Qupの劣化量Dup、スイッチング素子Qvpの劣化量Dvp、スイッチング素子Qwpの劣化量Dwp、スイッチング素子Qunの劣化量Dun、スイッチング素子Qvnの劣化量Dvn、スイッチング素子Qwnの劣化量Dwnを算出する(ステップS305)。
次に、劣化度算出部93は、式(A31)〜(A36)に従って、スイッチング素子Qupの劣化度Dups、スイッチング素子Qvpの劣化度Dvps、スイッチング素子Qwpの劣化度Dwps、スイッチング素子Qunの劣化度Duns、スイッチング素子Qvnの劣化度Dvns、スイッチング素子Qwnの劣化度Dwnsを算出する(ステップS306)。
電源がオフされるまで(ステップS310でYES)、ステップS301からの処理が繰り返される。
(劣化度合いの算出について)
次に、劣化度合いの補間による算出方法について説明する。以下の説明では、脈動温度ΔTup、ΔTvp、ΔTwp、ΔTun、ΔTvn、ΔTwnを総称してdTと表わし、平均温度Tmup、Tmvp、Tmwp、Tmun、Tmvn、Tmwnを総称してTmと表わす。劣化度合いRup、Rvp、Rwp、Run、Rvn、Rwnを総称してRと表わす。
劣化度合い算出部91は、メッシュベースの補間方式で劣化度合いを算出する。
メッシュベ−スの補間方式とは、(dT,Tm)により規定される定義域を等間隔のメッシュ(計算格子、Computational Mesh)に分割し、メッシュの端点における劣化度合いの値を予め計算してメッシュテーブルとして記憶しておき、この予め計算されたメッシュの端点の劣化度合いの値を用いて、メッシュ内部の劣化度合いの値を補間計算により導出する方式である。
図8は、メッシュテ−ブルの例を説明するためのである。
dTの定義域を(8℃≦dT≦127℃)、Tmの定義域は(−64℃≦Tm≦175℃)であるとする。dTおよびTmの値の精度を1℃単位とする。
dTを横軸、Tmを縦軸とし、dTは8℃単位、Tmは16℃単位で分割すると、dTおよびTmの2次元の定義域は、15×15の小領域(メッシュ)に分割される。dTおよびTmは、式(B1)および(B2)に示すように、整数n,m,i,jを用いて表わすことができる。
dT=8n+m (n=1,2,…,15、 m=0,1,…,7)…(B1)
Tm=16i+j(i=−4,−3,…,10、j=0,1,…,15)…(B2)
ここで(n,i)は、メッシュを指すインデックスとなり、(m,j)はメッシュ内の特定の位置を示すインデックスとなる。
図8には、(72℃≦dT<80℃)、(96℃≦Tm<112℃)の範囲のメッシュが表わされている。このメッシュのインデックスは(9,6)である。
メッシュ(9,6)内の(dT, Tm)が(76、103)である点のインデックスは(4,7)である。なぜなら、dT、Tmは、以下の式で表わされるからである。
dT=76 =8×9+4…(B3)
Tm=103 =16×6+7…(B4)
メッシュ(9,6)の4個の端点をP(9,6,0,0)、P(9,6,1,0)、P(9,6,0,1)、P(9,6,1,1)で表わす。
図9は、メッシュ(n,i)を表わす図である。メッシュ(n,i)の4個の端点は、P(n,i,0,0)、P(n,i,1,0)、P(n,i,0,1)、P(n,i,1,1)で表わされる。
隣接するメッシュ間の境界線をどちらのメッシュに含めるかの定義が必要であるが、本実施の形態では、「メッシュ(n,i)は、0≦m<7、0≦j<15の点を含む」ものとする。したがって、P(n,i,0,1)とP(n,i,1,1)を結ぶ直線上の点は、メッシュ(n,i)に属さない。また、P(n,i,1,0)とP(n,i,1,1)とを結ぶ直線上の点は、メッシュ(n,i)に属さない。
メッシュベ−スの補間方式では、n=1〜15、i=−4〜10について、メッシュ(n,i)の4個の端点となるP(n,i,0,0)、P(n,i,1,0)、P(n,i,0,1)、P(n,i,1,1)における劣化度合いの値が予め計算されて、メッシュテーブル記憶部94に記憶されている。
メッシュ(n,i)の端点P(n,i,0,0)は、同時にメッシュ(n−1,i)の端点P(n−1,i,1,0)、メッシュ(n,i−1)の端点P(n,i−1,0,1)、およびメッシュ(n−1,i−1)の端点P(n−1,i−1,1、1)でもある。
メッシュ(n,i)の端点P(n,i,1,0)は、同時にメッシュ(n+1,i)の端点P(n+1,i,0,0)、メッシュ(n,i−1)の端点P(n,i−1,1,1)、およびメッシュ(n+1,i−1)の端点P(n+1,i−1,0、1)でもある。
メッシュ(n,i)の端点P(n,i,0,1)は、同時にメッシュ(n,i+1)の端点P(n,i+1,0,0)、メッシュ(n−1,i)の端点P(n−1,i,1,1)、およびメッシュ(n−1,i+1)の端点P(n−1,i+1,1、0)でもある。
メッシュ(n,i)の端点P(n,i,1,1)は、同時にメッシュ(n+1,i+1)の端点P(n+1,i+1,0,0)、メッシュ(n+1,i)の端点P(n+1,i,1,0)、およびメッシュ(n,i+1)の端点P(n,i+1,0,1)でもある。
dTおよびTmの2次元の定義域は、15×15のメッシュに分割されるが、その両端の点列も計算に必要となるため、メッシュテ−ブル記憶部94に記憶される劣化度合いの点数は16×16=256点となる。
メッシュ(n,i)内部の点(m,j)の劣化度合いの値は、メッシュ(n,i)の端点の劣化度合いの値から線形補間で計算できる。メッシュ(n,i)の端点は4点あるが、線形補正(平面補正)を行うためには、3点があれば十分であり、1点は余剰となる。本実施の形態では、劣化度合い算出部91は、メッシュ(n,i)領域内の点(m,j)に対し、例えば以下に示すような適切な端点を3つ選択して、その3点から線形補間を行なう。
図10に示すように、劣化度合いは、dTおよびTmに対して単調増加である。そのため、P(n,i,1,0)とP(n,i,0,1)とを結ぶ直線によって、メッシュ(n,i)を上側領域と下側領域に分割する。直線上の点は、上側領域に属するものとする。
劣化度合い算出部91は、上側領域の点については、3点{P(n,i,1,0),P(n,i,0,1),P(n,i,1,1)}の劣化度合いの値によって線形補間する。劣化度合い算出部91は、下側領域の点については、3点{P(n,i,0,0),P(n,i,1,0),P(n,i,0,1)}によって線形補間する。
劣化度合い算出部91は、メッシュ領域内の点(m、j)が式(B5)を満たすときに、上側領域に属すると判定し、式(B6)を満たすときに、下側領域に属すると判定する。
2m+j−16≧0…(B5)
2m+j−16<0…(B6)
劣化度合い算出部91は、下側領域の点(m,j)については、式(B7)に基づいて、劣化度合いを算出する。劣化度合い算出部91は、上側領域の点(m,j)については、式(B8)に基づいて、劣化度合いRを算出する。
V(n,i,0,0)、V(n,i,1,0)、V(n,i,0,1)、V(n,i,1,1)は、メッシュの端点P(n,i,0,0)、P(n,i,1,0)、P(n,i,0,1)、P(n,i,1,1)における劣化度合いである。
Figure 0005959457
Figure 0005959457
式(B7)は、以下のように変形できる。
R(n,i,m,j)={(16−2m−j)V(n,i,0,0)
+2mV(n,i,1,0)+jV(n,i,0,1)}×2-4 …(B9)
式(B8)は、以下のように変形できる。
R(n,i,m,j)={(−16+2m+j)V(n,i,1,1)
+2(8−m)V(n,i,0,1)+(16−j)V(n,i,1,0)}×2-4 …(B10)
図11は、劣化度合い算出部91の構成を表わす図である。
この劣化度合い算出部91は、デコーダ32と、読出し部34と、演算制御部31と、セレクタSL1,SL2,SL3と、加算部33と、浮動小数点加算部36と、除算部37と、16ビット幅のレジスタR0,R1,R2とを備える。
図12(a)は、デコーダ32に与えられるdTおよびTmの数値表現を説明するための図である。
dTは符号なし整数(2の補数)で表現され、ビット幅が7ビットである。dTの7ビットをdT[6:0]で表わす。Tmは符号付整数(2の補数)で表現され、ビット幅が9ビットとする。Tmの9ビットをTm[8:0」で表わす。
この場合、n、m、i、jは、図12(a)に示すように、それぞれdTの上位4ビット、dTの下位3ビット、Tmの上位5ビット、Tmの下位4ビットで表わされる。
図12(b)および図12(c)は、第1の実施形態における浮動小数点加算の数値表現を説明するための図である。浮動小数点加算部36、除算部37、レジスタR0,R1,R2が、この数値表現での数値を扱う。
浮動小数点加算部36、除算部37、レジスタR0,R1,R2では、16ビットの浮動小数点で数値が表わされる。
符号(sign)は、最上位ビットで表わされ、指数(exp)は、第9ビット目〜第14ビット目で表わされ、仮数(frac)は、第0ビット目〜第8ビット目で表わされる。
図12(b)および図12(c)で表わされる浮動小数点の数値の指数部の範囲は、000000〜111111(2進数表現)である(10進数で表わすと、0〜63である)。また、浮動小数点の仮数部の範囲は、2進数で表わすと、1.000000000〜1.111111111 である(10進数で表わすと、1.0〜1.998046875である)。
(劣化度合いの算出動作)
図13は、劣化度合いの算出手順を示すフローチャートである。図13に示す処理が、(ΔTup、Tmup)、(ΔTvp、Tmvp)、(ΔTwp、Tmwp)、(ΔTun、Tmun)、(ΔTvn、Tmvn)、(ΔTwn、Tmwn)の6個のセットについて順次選択されて計算される。以下では、選択されたセットを(dT、Tm)とする。
A/Dコンバータ2から送られるdT、Tmがデコーダ32にセットされる(ステップS201)。
次に、デコーダ32がdT、Tmをデコードして、(n,m)および(i, j)を導出する。デコーダ32は、(m,j)を加算部33へ出力し、(n,i)を読出し部34へ出力する(ステップS201)。
次に、演算制御部31は、イネーブル信号CENを活性化し、セレクト信号CSELを「0」に設定する。これによって、セレクタSL3を介して、レジスタR2に0がセットされる(ステップS202)。
次に、加算部33は、2×m+j−16を計算し、加算結果Sを演算制御部31へ出力する(ステップS204)。
演算制御部31は、加算結果Sが0または正の場合に(ステップS205でYES)、以下のステップS206からの処理に移行する。演算制御部31は、加算結果Sが負の場合に(ステップS205でNO)、以下のステップS219からの処理に移行する。
ステップS205でYESの場合に、演算制御部31は、イネーブル信号AENおよびBENを活性化し、セレクト信号ASELおよびBSELを「0」に設定する。読出し部34は、メッシュテーブル記憶部94からP(n,i,1,1)の劣化度合いの値V(n,i,1,1)を読み出して、セレクタSL1を介してレジスタR0へ出力するとともに、セレクタSL2を介してレジスタR1へ出力する(ステップS206)。
次に、演算制御部31は、(2m+j−16)を繰り返し加算回数としてセットする。演算制御部31は、浮動小数点加算部36へスタート信号STを出力するとともに、セレクト信号ASELを「1」に設定する(ステップS207)。
次に、浮動小数点加算部36は、スタート信号STを受けると、レジスタR0の値とレジスタR1の値を浮動小数点加算して、加算結果をセレクタSL1を介してレジスタR0に出力する。浮動小数点加算部36は、上記加算を繰り返す(ステップS208)。
次に、演算制御部31は、浮動小数点加算部36による{2m+1−16)−1}回の加算が終了後にセレクト信号BSELを「1」に設定する。これによって、レジスタR2の値がレジスタR1に出力される。その後、演算制御部31は、セレクト信号CSELを「1」に設定する。浮動小数点加算部36は、レジスタR0の値とレジスタR1の値とを浮動小数点加算して、加算結果をセレクタSL3を介してレジスタR2に出力する。演算制御部31は、セットした加算回数に応じた期間の後、浮動小数点加算部36へ終了信号DNを出力する。浮動小数点加算部36は、終了信号DNを受けて、浮動小数点加算を終了する(ステップS209)。
次に、演算制御部31は、セレクト信号ASELおよびBSELを「0」に設定する。読出し部34は、メッシュテーブル記憶部94からP(n,i,0,1)の劣化度合いの値V(n,i,0,1)を読み出して、セレクタSL1を介してレジスタR0へ出力するとともに、セレクタSL2を介してレジスタR1へ出力する(ステップS210)。
次に、演算制御部31は、2(8−m)を繰り返し加算回数としてセットする。演算制御部31は、浮動小数点加算部36へスタート信号STを出力するとともに、セレクト信号ASELを「1」に設定する(ステップS211)。
次に、浮動小数点加算部36は、スタート信号STを受けると、レジスタR0の値とレジスタR1の値を浮動小数点加算して、加算結果をセレクタSL1を介してレジスタR0に出力する。浮動小数点加算部36は、上記加算を繰り返す(ステップS212)。
次に、演算制御部31は、浮動小数点加算部36による{2(8−m)−1}回の加算が終了後にセレクト信号BSELを「1」に設定する。これによって、レジスタR2の値がレジスタR1に出力される。その後、演算制御部31は、セレクト信号CSELを「1」に設定する。浮動小数点加算部36は、レジスタR0の値とレジスタR1の値とを浮動小数点加算して、加算結果をセレクタSL3を介してレジスタR2に出力する。演算制御部31は、セットした加算回数に応じた期間の後、浮動小数点加算部36へ終了信号DNを出力する。浮動小数点加算部36は、終了信号DNを受けて、浮動小数点加算を終了する(ステップS213)。
次に、演算制御部31は、セレクト信号ASELおよびBSELを「0」に設定する。読出し部34は、メッシュテーブル記憶部94からP(n,i,1,0)の劣化度合いの値V(n,i,1,0)を読み出して、セレクタSL1を介してレジスタR0へ出力するとともに、セレクタSL2を介してレジスタR1へ出力する(ステップS214)。
次に、演算制御部31は、(16−j)を繰り返し加算回数としてセットする。演算制御部31は、浮動小数点加算部36へスタート信号STを出力するとともに、セレクト信号ASELを「1」に設定する(ステップS215)。
次に、浮動小数点加算部36は、スタート信号STを受けると、レジスタR0の値とレジスタR1の値を浮動小数点加算して、加算結果をセレクタSL1を介してレジスタR0に出力する。浮動小数点加算部36は、上記加算を繰り返す(ステップS216)。
次に、演算制御部31は、浮動小数点加算部36による{(16−j)−1}回の加算が終了後にセレクト信号BSELを「1」に設定する。これによって、レジスタR2の値がレジスタR1に出力される。その後、演算制御部31は、セレクト信号CSELを「1」に設定する。浮動小数点加算部36は、レジスタR0の値とレジスタR1の値とを浮動小数点加算して、加算結果をセレクタSL3を介してレジスタR2に出力する。演算制御部31は、セットした加算回数に応じた期間の後、浮動小数点加算部36へ終了信号DNを出力する。浮動小数点加算部36は、終了信号DNを受けて、浮動小数点加算を終了する(ステップS217)。
ステップS205でNOの場合に、演算制御部31は、イネーブル信号AENおよびBENを活性化し、セレクト信号ASELおよびBSELを「0」に設定する。読出し部34は、メッシュテーブル記憶部94からP(n,i,0,0)の劣化度合いの値V(n,i,0,0)を読み出して、セレクタSL1を介してレジスタR0へ出力するとともに、セレクタSL2を介してレジスタR1へ出力する(ステップS219)。
次に、演算制御部31は、(16−2m−j)を繰り返し加算回数としてセットする。演算制御部31は、浮動小数点加算部36へスタート信号STを出力するとともに、セレクト信号ASELを「1」に設定する(ステップS220)。
浮動小数点加算部36は、スタート信号STを受けると、レジスタR0の値とレジスタR1の値を浮動小数点加算して、加算結果をセレクタSL1を介してレジスタR0に出力する。浮動小数点加算部36は、上記加算を繰り返す(ステップS221)。
次に、演算制御部31は、浮動小数点加算部36による{(16−2m−j)−1}回の加算が終了後にセレクト信号BSELを「1」に設定する。これによって、レジスタR2の値がレジスタR1に出力される。その後、演算制御部31は、セレクト信号CSELを「1」に設定する。浮動小数点加算部36は、レジスタR0の値とレジスタR1の値とを浮動小数点加算して、加算結果をセレクタSL3を介してレジスタR2に出力する。演算制御部31は、セットした加算回数に応じた期間の後、浮動小数点加算部36へ終了信号DNを出力する。浮動小数点加算部36は、終了信号DNを受けて、浮動小数点加算を終了する(ステップS222)。
次に、演算制御部31は、セレクト信号ASELおよびBSELを「0」に設定する。読出し部34は、メッシュテーブル記憶部94からP(n,i,1,0)の劣化度合いの値V(n,i,1,0)を読み出して、セレクタSL1を介してレジスタR0へ出力するとともに、セレクタSL2を介してレジスタR1へ出力する(ステップS223)。
次に、演算制御部31は、2mを繰り返し加算回数としてセットする。演算制御部31は、浮動小数点加算部36へスタート信号STを出力するとともに、セレクト信号ASELを「1」に設定する。(ステップS224)。
次に、浮動小数点加算部36は、スタート信号STを受けると、レジスタR0の値とレジスタR1の値を浮動小数点加算して、加算結果をセレクタSL1を介してレジスタR0に出力する。浮動小数点加算部36は、上記加算を繰り返す(ステップS225)。
次に、演算制御部31は、浮動小数点加算部36による(2m−1)回の加算が終了後にセレクト信号BSELを「1」に設定する。これによって、レジスタR2の値がレジスタR1に出力される。その後、演算制御部31は、セレクト信号CSELを「1」に設定する。浮動小数点加算部36は、レジスタR0の値とレジスタR1の値とを浮動小数点加算して、加算結果をセレクタSL3を介してレジスタR2に出力する。演算制御部31は、セットした加算回数に応じた期間の後、浮動小数点加算部36へ終了信号DNを出力する。浮動小数点加算部36は、終了信号DNを受けて、浮動小数点加算を終了する(ステップS226)。
次に、演算制御部31は、セレクト信号ASELおよびBSELを「0」に設定する。読出し部34は、メッシュテーブル記憶部94からP(n,i,0,1)の劣化度合いの値V(n,i,0,1)を読み出して、セレクタSL1を介してレジスタR0へ出力するとともに、セレクタSL2を介してレジスタR1へ出力する(ステップS227)。
次に、演算制御部31は、jを繰り返し加算回数としてセットする。演算制御部31は、浮動小数点加算部36へスタート信号STを出力するとともに、セレクト信号ASELを「1」に設定する。(ステップS228)。
浮動小数点加算部36は、スタート信号STを受けると、レジスタR0の値とレジスタR1の値を浮動小数点加算して、加算結果をセレクタSL1を介してレジスタR0に出力する。浮動小数点加算部36は、上記加算を繰り返す(ステップS229)。
次に、演算制御部31は、浮動小数点加算部36による(j−1)回の加算が終了後にセレクト信号BSELを「1」に設定する。これによって、レジスタR2の値がレジスタR1に出力される。その後、演算制御部31は、セレクト信号CSELを「1」に設定する。浮動小数点加算部36は、レジスタR0の値とレジスタR1の値とを浮動小数点加算して、加算結果をセレクタSL3を介してレジスタR2に出力する。演算制御部31は、セットした加算回数に応じた期間の後、浮動小数点加算部36へ終了信号DNを出力する。浮動小数点加算部36は、終了信号DNを受けて、浮動小数点加算を終了する(ステップS230)。
ステップS217およびステップS230の後、除算部37は、レジスタR2の値の指数部を「4」だけ減算することによって、レジスタR2の値を「16」で除算する(ステップS218)。
これにより、A/Dコンバータ2から送られるdT、Tmに対する劣化度合いRが算出されて、劣化量算出部92へ出力される。
以上のように、本実施の形態によれば、シンプルな演算回路によって、スイッチング素子の劣化度合いを算出することができる。
本実施の形態では、メッシュ領域内を2のべき乗で示される数値幅の領域として設定しているため、線形補正式の除算演算は不要であり、全ての演算を加算および加算の繰り返し、および指数部の減算として実現することが可能である。
また、演算そのものに必要となるサイクル数が少なく、また、最大演算サイクルの規定も容易であるため、リアルタイム処理での使用に適する。
また、メッシュテ−ブルの値が任意に設定できるため、以下の利点を有する。
実際のパワーモジュール製品に対する劣化度合いの値の合わせこみを、製品出荷時におけるメッシュテーブルの値の設定で対応できる。
劣化度合いの計算式を変更したい場合でも、メッシュテーブルの値を変更するだけで対応が可能である。
入力値(dT、Tm)に対して補正する必要がある場合でも、入力値を補正する代わりに、メッシュテ−ブルの値を修正することによって対応可能であるため、補正計算処理および補正用のデ−タの保持が不要である。
さらに、入力値(dT、Tm)の値が属する範囲によって、劣化度合いの計算式が異なるような場合でも、メッシュテ−ブルの値の設定により対応可能である。たとえば、dTの値範囲により、劣化度合いのメカニズムや計算式が異なる場合があったとしても、メッシュテーブルに範囲に即した値を設定すればよい。
なお、本実施の形態で用いた浮動小数点のデータ型は、IEEE754として規定された浮動小数点のデータ型と同等な符号化を元にした型定義である。本実施の形態のデータ型と、IEEE754のデータ型の変換は、以下のようにして実行できる。
IEEE754の32ビットの浮動小数点型をfloat32[31:0]とし、本実施の形態の浮動小数点型をfloat16[15:0] とした場合、以下のようにして型変換が可能である。そのため、本データをそのままパワーモジュール外部のコントローラやコンピュータに提示したとしても、簡単に数値として読み取ることが可能となる。
符号部: float32[31] ⇔ float16[15]
指数部: float32[30:23] -127+64 ⇔ float16[14:9]
仮数部: float32[22:14] ⇔ float16[8:0]
また、本実施の形態では、1パワーサイクルにおける最大温度と最小温度との平均によって、1パワーサイクルにおける平均温度を導出したが、これに限定するものではない。1パワーサイクル内で検出された温度のサンプルをすべて用いて、1パワーサイクル内の平均温度を算出するものとしてもよい。
[第2の実施形態]
図14は、第2の実施形態において、出力端子PDから出力される信号の例を表わす図である。
出力部5は、第1の実施形態と同様に、パワーサイクルごとに、劣化度Dups、劣化度Dvps、劣化度Dwps、劣化度Duns、劣化度Dvns、および劣化度Dwnsのうちの最大値(つまり残寿命が最短のスイッチング素子の期待寿命に対する消費した寿命の比率)を特定する。
第2の実施形態では、出力部5は、図14に示すように、特定した劣化度の最大値をb0〜b5の6ビットのデジタル値に変換して、スタートビットと、劣化度の最大値(b0〜b5)と、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する。なお、本実施例および以降の実施例において、出力するデータのビット長を6ビットとして記載したが、必ずしも6ビットに限定するものではなく、劣化度の必要精度に応じた任意のビット幅にて規定可能である。
[第3の実施形態]
図15は、第3の実施形態のパワーモジュールの構成を表わす図である。
このパワーモジュール20は、セレクト端子PSを備える。
外部コントローラ500は、セレクト端子PSを通じて、1ビットのセレクト信号SEを送る。セレクト信号SEが「1」の場合には、出力部5は、第1の実施形態と同様に、パワーサイクルごとに、図6に示すように、劣化度の最大値をオンパルスのデューティ比とする信号を生成して、出力端子PDから出力する。セレクト信号SEが「0」の場合には、出力部5は、第2の実施形態と同様に、パワーサイクルごとに、図14に示すように、スタートビットと、劣化度の最大値(b0〜b5)と、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する。
[第4の実施形態]
図16は、第4の実施形態のパワーモジュールの構成を表わす図である。
このパワーモジュール30は、出力端子PTを備える。
出力部5は、パワーサイクルごとに、スタートビットと、6ビットの平均温度Tmupと、6ビットの脈動温度ΔTupと、6ビットの平均温度Tmvpと、6ビットの脈動温度ΔTvpと、6ビットの平均温度Tmwpと、6ビットの脈動温度ΔTwpと、6ビットの平均温度Tmunと、6ビットの脈動温度ΔTunと、6ビットの平均温度Tmvnと、6ビットの脈動温度ΔTvnと、6ビットの平均温度Tmwnと、6ビットの脈動温度ΔTwnと、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PTから出力する。
なお、出力部5は、上述の12個の温度のうち、一部の温度のみを出力端子PTから出力するものとしてもよい。
[第5の実施形態]
図17は、第5の実施形態のパワーモジュールの構成を表わす図である。
このパワーモジュール40は、セレクト端子PDSを備える。
外部コントローラ500は、セレクト端子PDSを通じて、3ビットのセレクト信号SLを送る。
出力部5は、パワーサイクルごとに、図18に示すような関係に従って、セレクト信号SLに応じた劣化度を出力する。出力部5は、セレクト信号SLが「000」の場合には、劣化度Dups、劣化度Dvps、劣化度Dwps、劣化度Duns、劣化度Dvns、および劣化度Dwnsのうちの最大値(つまり残寿命が最短のスイッチング素子の期待寿命に対する消費した寿命の比率)をオンパルスのデューティ比とする信号を生成して、出力端子PDから出力する。
出力部5は、セレクト信号SLが「001」の場合には、スイッチング素子Qupの劣化度Dupsをオンパルスまたはオフパルスのデューティ比とする信号を生成して、出力端子PDから出力する。
出力部5は、セレクト信号SLが「010」の場合には、スイッチング素子Qvpの劣化度Dvpsをオンパルスまたはオフパルスのデューティ比とする信号を生成して、出力端子PDから出力する。
出力部5は、セレクト信号SLが「011」の場合には、スイッチング素子Qwpの劣化度Dwpsをオンパルスのデューティ比とする信号を生成して、出力端子PDから出力する
出力部5は、セレクト信号SLが「100」の場合には、スイッチング素子Qunの劣化度Dunsをオンパルスまたはオフパルスのデューティ比とする信号を生成して、出力端子PDから出力する。
出力部5は、セレクト信号SLが「101」の場合には、スイッチング素子Qvnの劣化度Dvnsをオンパルスまたはオフパルスのデューティ比とする信号を生成して、出力端子PDから出力する。
出力部5は、セレクト信号SLが「110」の場合には、スイッチング素子Qwnの劣化度Dwnsをオンパルスのデューティ比とする信号を生成して、出力端子PDから出力する。
出力部5は、セレクト信号SLが「111」の場合には、劣化度Dups、劣化度Dvps、劣化度Dwps、劣化度Duns、劣化度Dvns、劣化度Dwnsのうちの最小値をオンパルスのデューティ比とする信号を生成して、出力端子PDから出力する。
[第6の実施形態]
外部コントローラ500は、第5の実施形態と同様に、セレクト端子PDSを通じて、3ビットのセレクト信号SLを送る。
出力部5は、パワーサイクルごとに、第5の実施形態と同様に、図18に示すような関係に従って、セレクト信号SLに応じた劣化度を出力する。
出力部5は、パワーサイクルごとに、図14に示すような、スタートビットと、劣化度(b0〜b5)と、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する。
出力部5は、セレクト信号SLが「000」の場合には、スタートビットと、劣化度Dups、劣化度Dvps、劣化度Dwps、劣化度Duns、劣化度Dvns、および劣化度Dwnsのうちの最大値(6ビット)(つまり残寿命が最短のスイッチング素子の期待寿命に対する消費した寿命の比率)と、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する。
出力部5は、セレクト信号SLが「001」の場合には、スタートビットと、6ビットの劣化度Dupsと、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する。
出力部5は、セレクト信号SLが「010」の場合には、スタートビットと、6ビットの劣化度Dvpsと、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する。
出力部5は、セレクト信号SLが「011」の場合には、スタートビットと、6ビットの劣化度Dwpsと、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する。
出力部5は、セレクト信号SLが「100」の場合には、スタートビットと、6ビットの劣化度Dunsと、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する。
出力部5は、セレクト信号SLが「101」の場合には、スタートビットと、6ビットの劣化度Dvnsと、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する。
出力部5は、セレクト信号SLが「110」の場合には、スタートビットと、6ビットの劣化度Dwnsと、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する。
出力部5は、セレクト信号SLが「111」の場合には、スタートビットと、劣化度Dups、劣化度Dvps、劣化度Dwps、劣化度Duns、劣化度Dvns、および劣化度Dwnsのうちの最小値(6ビット)と、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する。
[第7の実施形態]
図19は、第7の実施形態のパワーモジュールの構成を表わす図である。
このパワーモジュール90は、第5の実施形態および第6の実施形態と同様のセレクト端子PDSに加えて、さらにセレクト端子PSを備える。
外部コントローラ500は、セレクト端子PSを通じて、1ビットのセレクト信号SEを送る。セレクト信号SEは、出力部5が、第5の実施形態に記載したアナログ方式で診断結果を出力するか、第6の実施形態の記載したデジタル方式で診断結果を出力するかを指定する信号である。
セレクト信号SEが「1」で、かつセレクト信号SLが「000」の場合には、出力部5は、劣化度Dups、劣化度Dvps、劣化度Dwps、劣化度Duns、劣化度Dvns、劣化度Dwnsのうちの最大値(つまり残寿命が最短のスイッチング素子の期待寿命に対する消費した寿命の比率)をオンパルスのデューティ比とする信号を生成して、出力端子PDから出力する。
セレクト信号SEが「1」で、かつセレクト信号SLが「001」の場合には、出力部5は、スイッチング素子Qupの劣化度Dupsをオンパルスまたはオフパルスのデューティ比とする信号を生成して、出力端子PDから出力する。
セレクト信号SEが「1」で、かつセレクト信号SLが「010」の場合には、出力部5は、スイッチング素子Qvpの劣化度Dvpsをオンパルスまたはオフパルスのデューティ比とする信号を生成して、出力端子PDから出力する。
セレクト信号SEが「1」で、かつセレクト信号SLが「011」の場合には、出力部5は、スイッチング素子Qwpの劣化度Dwpsをオンパルスまたはオフパルスのデューティ比とする信号を生成して、出力端子PDから出力する。
セレクト信号SEが「1」で、かつセレクト信号SLが「100」の場合には、出力部5は、スイッチング素子Qunの劣化度Dunsをオンパルスまたはオフパルスのデューティ比とする信号を生成して、出力端子PDから出力する。
セレクト信号SEが「1」で、かつセレクト信号SLが「101」の場合には、出力部5は、スイッチング素子Qvnの劣化度Dvnsをオンパルスまたはオフパルスのデューティ比とする信号を生成して、出力端子PDから出力する。
セレクト信号SEが「1」で、かつセレクト信号SLが「110」の場合には、出力部5は、スイッチング素子Qwnの劣化度Dwnsをオンパルスまたはオフパルスのデューティ比とする信号を生成して、出力端子PDから出力する。
セレクト信号SEが「1」で、かつセレクト信号SLが「111」の場合には、出力部5は、劣化度Dups、劣化度Dvps、劣化度Dwps、劣化度Duns、劣化度Dvns、劣化度Dwnsのうちの最小値をオンパルスのデューティ比とする信号を生成して、出力端子PDから出力する。
セレクト信号SEが「0」で、かつセレクト信号SLが「000」の場合には、出力部5は、スタートビットと、劣化度Dups、劣化度Dvps、劣化度Dwps、劣化度Duns、劣化度Dvns、および劣化度Dwnsのうちの最大値(6ビット)(つまり残寿命が最短のスイッチング素子の期待寿命に対する消費した寿命の比率)と、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する。
セレクト信号SEが「0」で、かつセレクト信号SLが「001」の場合には、出力部5は、スタートビットと、6ビットの劣化度Dupsと、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する。
セレクト信号SEが「0」で、かつセレクト信号SLが「010」の場合には、出力部5は、スタートビットと、6ビットの劣化度Dvpsと、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する。
セレクト信号SEが「0」で、かつセレクト信号SLが「011」の場合には、出力部5は、スタートビットと、6ビットの劣化度Dwpsと、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する
セレクト信号SEが「0」で、かつセレクト信号SLが「100」の場合には、出力部
5は、スタートビットと、6ビットの劣化度Dunsと、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する。
セレクト信号SEが「0」で、かつセレクト信号SLが「101」の場合には、出力部5は、スタートビットと、6ビットの劣化度Dvnsと、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する。
セレクト信号SEが「0」で、かつセレクト信号SLが「110」の場合には、出力部5は、スタートビットと、6ビットの劣化度Dwnsと、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する。
セレクト信号SEが「0」で、かつセレクト信号SLが「111」の場合には、出力部5は、スタートビットと、劣化度Dups、劣化度Dvps、劣化度Dwps、劣化度Duns、劣化度Dvns、および劣化度Dwnsのうちの最小値(6ビット)と、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する。
[第8の実施形態]
図20は、第8の実施形態のパワーモジュールの構成を表わす図である。
図21は、第8の実施形態において出力端子PDから出力される信号の例を表わす図である。
このパワーモジュール50は、セレクト端子PDSを備える。
外部コントローラ500は、セレクト端子PDSを通じて、1ビットのセレクト信号SLを送る。
セレクト信号SLが「0」の場合には、出力部5は、劣化度Dups、劣化度Dvps、劣化度Dwps、劣化度Duns、劣化度Dvns、および劣化度Dwnsのうちの最大値(つまり残寿命が最短のスイッチング素子の期待寿命に対する消費した寿命の比率)をオンパルスのデューティ比とする信号を生成して、出力端子PDから出力する。
セレクト信号SLが「1」の場合に、出力部5は、図21に示すように、スタート(「H」レベルが連続)と、ストップ(「L」レベルが連続)とを含み、劣化度Dups、劣化度Dvps、劣化度Dwps、劣化度Duns、劣化度Dvns、劣化度Dwnsを第1番目〜第6番目のオンパルスのデューティ比とする信号を生成して、出力端子PDから出力する。
[第9の実施形態]
図22は、第9の実施形態において出力端子PDから出力される信号の例を表わす図である。
外部コントローラ500は、第8の実施形態と同様に、セレクト端子PDSを通じて、1ビットのセレクト信号SLを送る。
出力部5は、パワーサイクルごとに、セレクト信号SLに応じた劣化度を出力する。
セレクト信号SLが「0」の場合には、出力部5は、図7に示すような、スタートビットと、劣化度Dups、劣化度Dvps、劣化度Dwps、劣化度Duns、劣化度Dvns、および劣化度Dwnsのうちの最大値(6ビット)(つまり残寿命が最短のスイッチング素子の期待寿命に対する消費した寿命の比率)と、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する。
セレクト信号SLが「1」の場合には、出力部5は、図22に示すように、スタートビットと、劣化度Dups(b30〜b35)、劣化度Dvps(b24〜b29)、劣化度Dwps(b18〜b23)、劣化度Duns(b12〜b17)、劣化度Dvns(b6〜b11)、劣化度Dwns(b0〜b5)と、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する。
[第10の実施形態]
図23は、第10の実施形態のパワーモジュールの構成を表わす図である。
このパワーモジュール60は、第8の実施形態および第9の実施形態と同様のセレクト端子PDSに加えて、さらにセレクト端子PSを備える。
外部コントローラ500は、セレクト端子PSを通じて、1ビットのセレクト信号SEを送る。セレクト信号SEは、出力部5が、第8の実施形態に記載したアナログ方式で診断結果を出力するか、第9の実施形態に記載したデジタル方式で診断結果を出力するかを指定する信号である。
セレクト信号SEが「1」であり、かつセレクト信号SLが「0」の場合には、出力部5は、劣化度Dups、劣化度Dvps、劣化度Dwps、劣化度Duns、劣化度Dvns、および劣化度Dwnsのうちの最大値をオンパルスのデューティ比とする信号を生成して、出力端子PDから出力する。
セレクト信号SEが「1」であり、かつセレクト信号SLが「1」の場合には、出力部5は、スタート(「H」レベルが連続)と、ストップ(「L」レベルが連続)とを含み、劣化度Dups、劣化度Dvps、劣化度Dwps、劣化度Duns、劣化度Dvns、劣化度Dwnsを第1番目〜第6番目のオンパルスのデューティ比とする信号を生成して、出力端子PDから出力する。
セレクト信号SEが「0」であり、かつセレクト信号SLが「0」の場合には、出力部5は、スタートビットと、劣化度Dups、劣化度Dvps、劣化度Dwps、劣化度Duns、劣化度Dvns、劣化度Dwnsのうちの最大値(6ビット)(つまり残寿命が最短のスイッチング素子の期待寿命に対する消費した寿命の比率)と、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する。
セレクト信号SEが「0」であり、かつセレクト信号SLが「1」の場合には、出力部5は、スタートビットと、劣化度Dups(b30〜b35)、劣化度Dvps(b24〜b29)、劣化度Dwps(b18〜b23)、劣化度Duns(b12〜b17)、劣化度Dvns(b6〜b11)、劣化度Dwns(b0〜b5)と、ストップビットとを含むシリアル信号を生成して、出力端子PDから出力する。
[第11の実施形態]
劣化度合い算出部91で用いられる数値の符号が正または負のいずれかに限られる場合には、符号ビットをパリティビットに置き換えることができる。
図24は、第11の実施形態における浮動小数点加算での数値表現を説明するための図である。
浮動小数点加算部36、除算部37、レジスタR0,R1,R2が、この数値表現の数値を扱う。
最上位ビットがパリティビットであり、指数(exp)は、第9ビット目〜第14ビット目で表わされ、仮数(frac)は、第0ビット目〜第8ビット目で表わされる。
劣化度合い算出部91の演算制御部31は、S=2m+j−16の値によって、(dT、Tm)が下側領域であると判断したときには、読出し部34を指示して、メッシュテーブル記憶部94からV(n,i,0,0)、V(n,i,0,1)、V(n,i,1,0)を順次読み出させる。演算制御部31は、読み出したデータにパリティエラーが発生したときには、読出し部34を指示して、メッシュテーブル記憶部94からV(n,i,1,1)を読み出させ、パリティエラーのあるデータに代えて、V(n,i,1,1)をレジスタR0およびR1に転送させるとともに、浮動小数点加算部36での加算回数を調整する。
また、演算制御部31は、S=2m+j−16の値によって、(dT、Tm)が上側領域であると判断したときには、読出し部34を指示して、メッシュテーブル記憶部94からV(n,i,1,1)、V(n,i,0,1)、V(n,i,1,0)を順次読み出させる。演算制御部31は、読み出したデータにパリティエラーが発生したときには、読出し部34を指示して、メッシュテーブル記憶部94からV(n,i,0,0)を読み出させ、パリティエラーのあるデータに代えて、V(n,i,0,0)をレジスタR0およびR1に転送させるとともに、浮動小数点加算部36での加算回数を調整する。
[第12の実施形態]
上述した実施形態では、劣化度合い算出部91は、脈動温度の大きさに関係なく、劣化度合いを算出した。これに対して、本実施の形態では、脈動温度の大きさが閾値(たとえば、10℃)を超えたときのみ、劣化度合いを算出する。
[第13の実施形態]
上述の実施形態では、劣化度算出部93は、スイッチング素子の劣化量を期待寿命に達したときの劣化量DMAXで除算することによって、スイッチング素子Qvnの劣化度Dvnsを算出する。このようにして算出された劣化度は、スイッチング素子の期待寿命に対する消費した寿命の比率を表わした。
本実施の形態では、劣化度算出部93は、式(F1)〜(F6)に示すように、スイッチング素子の劣化量を期待寿命に達したときの劣化量DMAXで除算することによって得られた劣化度を1から減算した値を算出する。このようにして得られたDups′、Dvps′、Dwps′、Duns′、Dvns′、Dwns′は、スイッチング素子の期待寿命に対する残寿命の比率を表わす。
Dups′=1−Dup/DMAX…(F1)
Dvps′=1−Dvp/DMAX…(F2)
Dwps′=1−Dwp/DMAX…(F3)
Duns′=1−Dun/DMAX…(F4)
Dvns′=1−Dvn/DMAX…(F5)
Dwns′=1−Dwn/DMAX…(F6)
また、上述の実施形態において、出力部5が、Dups、Dvps、Dwps、Duns、Dvns、Dwnsを出力したのに代えて、Dups′、Dvps′、Dwps′、Duns′、Dvns′、Dwns′を出力するようにしてもよい。
[第14の実施形態]
上述の実施形態では、劣化度算出部93は、劣化量Dups、Dvps、Dwps、Duns、Dvns、Dwnsの大きさに係りなく、劣化度Dups、Dvps、Dwps、Duns、Dvns、Dwnsを算出した。
本実施の形態では、劣化度算出部93は、劣化量Dups、Dvps、Dwps、Duns、Dvns、Dwnsが期待寿命の劣化量DMAXを超えたときに、式(A31)〜(A36)に従って、劣化度Dups、Dvps、Dwps、Duns、Dvns、Dwnsを算出する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1up,1vp,1wp,1un,1vn,1wn 温度センサ、2 A/Dコンバータ、3 絶縁素子、4 寿命診断部、5 出力部、10,20,30,40,50,60,90 パワーモジュール、11 素子部、12 制御部、31 演算制御部、32 デコーダ、33 加算部、36 浮動小数点加算部、37 除算部、91 劣化度合い算出部、92 劣化量算出部、93 劣化度算出部、94 メッシュテーブル記憶部、101,102 ハンダ、105,106 銅パターン、110 絶縁基板、112 ベースプレート、114 ヒートシンク、116 ケース、500 外部コントローラ、501 駆動部、PD,PDS,PT,PO1,PO2,PO3 出力端子、PDS,PS セレクト端子、PV1,PV2 電圧端子、Qup,Qvp,Qwp,Qun,Qvn,Qwn スイッチング素子、Dup,Dvp,Dwp,Dun,Dvn,Dwn ダイオード素子、R0,R1,R2 レジスタ、SL1,SL2,SL3 セレクタ。

Claims (14)

  1. 複数の半導体チップと、
    各々が、前記複数の半導体チップのうちの一つの周辺に設けられた複数の温度センサと、
    前記各温度センサで検出された、パワーサイクルにおける最大温度と最小温度の差である温度の変化量ΔTと、前記最大温度と前記最小温度の平均である温度の平均値Tmの2変数に基づいて、前記複数の半導体チップの寿命を診断する診断部と、
    前記診断の結果を表わす信号を生成する出力部と、
    前記診断の結果を表わす信号を外部へ出力する出力端子とを備え、
    前記診断部は、
    前記温度の変化量ΔTと前記温度の平均値Tmの2次元の定義域メッシュに分割され前記メッシュの格子点のパワーサイクルごとの前記各半導体チップの劣化度合いの値を記憶する記憶部を備え、前記記憶部に記憶されている前記劣化度合いRの値は、A、B、Cを係数として、式(1)および(2)を満たし、
    Figure 0005959457
    前記診断部は、さらに、
    指定された温度の変化量ΔTと温度の平均値Tmが含まれる前記メッシュの格子点の劣化度合いの値を用いた補間によって、前記指定された温度の変化量ΔTと温度の平均値Tmに対応する前記各半導体チップの劣化度合いを算出する算出部含む、パワーモジュール。
  2. 前記算出部は、前記メッシュの4個の格子点のうちの3個の格子点の劣化度合いの値を用いた線形補間によって、劣化度合いを算出する、請求項1記載のパワーモジュール。
  3. 前記メッシュの4個の格子点は、前記温度の変化量が第1の値であり、かつ前記温度の平均値が第2の値である第1の格子点と、前記温度の変化量が前記第1の値よりも大きな第3の値であり、かつ前記温度の平均値が前記第2の値である第2の格子点と、前記温度の変化量が前記第1の値であり、かつ前記温度の平均値が前記第2の値よりも大きな第4の値である第3の格子点と、前記温度の変化量が前記第3の値であり、前記温度の平均値が前記第4の値である第4の格子点であり、
    前記指定された温度の変化量と温度の平均値が前記第2の格子点と前記第3の格子点とを結ぶ直線を境界とした領域の下側に属するときには、前記第1の格子点、前記第2の格子点、前記第3の格子点の劣化度合いの値を用いた線形補間によって、前記指定された前記温度の変化量および前記温度の平均値に対する前記半導体チップの劣化度合いを算出し、
    前記指定された温度の変化量と温度の平均値が前記第2の格子点と前記第3の格子点とを結ぶ直線を境界とした領域の上側に属するときには、前記第4の格子点、前記第2の格子点、前記第3の格子点の劣化度合いの値を用いた線形補間によって、前記指定された前記温度の変化量および前記温度の平均値に対する前記半導体チップの劣化度合いを算出する、請求項2記載のパワーモジュール。
  4. 前記記憶部に記憶されるメッシュの格子点の劣化度合いの値にはパリティビットが含まれており、
    前記算出部は、前記メッシュの4個の格子点の劣化度合いのデータのうち、前記記憶部から読み出されたときにパリティエラーがない3個のデータを用いて、前記線形補間を実行する、請求項2記載のパワーモジュール。
  5. 前記出力部は、前記診断の結果をオンパルスもしくはオフパルスのデューティ比とする信号を生成して、前記生成した信号を前記出力端子から外部へ出力する、請求項1記載のパワーモジュール。
  6. 前記出力部は、前記診断の結果を表わすデジタル値を含むシリアル信号を生成して、前記生成した信号を前記出力端子から外部へ出力する、請求項1記載のパワーモジュール。
  7. 前記診断の結果をオンパルスもしくはオフパルスのデューティ比で出力するか、または
    シリアル信号で出力するかを指定するためのセレクト端子を備える、請求項1記載のパワーモジュール。
  8. 前記診断部は、パワーサイクルごとに前記半導体チップの劣化度合いを算出し、複数のパワーサイクルの劣化度合いの累計を劣化量として算出する、請求項1記載のパワーモジュール。
  9. 前記診断部は、前記劣化量に基づいて、前記半導体チップの期待寿命に対する残寿命の比率を算出し、
    前記出力部は、前記比率を表わす信号を前記出力端子から外部へ出力する、請求項8記載のパワーモジュール。
  10. 前記診断部は、前記劣化量に基づいて、前記半導体チップの期待寿命に対する消費した寿命の比率を算出し、
    前記出力部は、前記比率を表わす信号を前記出力端子から外部へ出力する、請求項8記載のパワーモジュール。
  11. 前記診断部は、前記半導体チップの劣化量が期待寿命に対応する劣化量を超えたとき、前記劣化量に基づいて、前記半導体チップの期待寿命に対する消費した寿命の比率を算出し、
    前記出力部は、前記比率を表わす信号を前記出力端子から外部へ出力する、請求項8記載のパワーモジュール。
  12. 記診断部は、前記複数の半導体チップについて、前記劣化量に基づいて、期待寿命に対する消費した寿命の比率、または期待寿命に対する残寿命の比率を算出し、
    前記出力部は、前記消費した寿命の比率が最大の半導体チップの前記消費した寿命の比率、または前記残寿命の比率が最小である半導体チップの前記残寿命の比率を表わす信号を前記出力端子から外部へ出力する、請求項8記載のパワーモジュール。
  13. 記診断部は、前記複数の半導体チップについて、前記劣化量に基づいて、期待寿命に対する消費した寿命の比率、または期待寿命に対する残寿命の比率を算出し、
    前記残寿命の比率が最の半導体チップ、または前記比率を算出した複数の半導体チップのいずれかを選択するための信号が入力されるセレクト端子を備え、
    前記出力部は、前記残寿命の比率が最の半導体チップが選択されたときには、前記消費した寿命の比率が最大の半導体チップの前記消費した寿命の比率、または前記残寿命の比率が最小である半導体チップの前記残寿命の比率を表わす信号を前記出力端子から外部へ出力し、
    前記出力部は、前記比率を算出した複数の半導体チップのいずれかが選択されたときには、選択された半導体チップの前記消費した寿命の比率、または前記残寿命の比率を表わす信号を前記出力端子から外部へ出力する、請求項8記載のパワーモジュール。
  14. 記診断部は、前記複数の半導体チップについて、前記劣化量に基づいて、期待寿命に対する消費した寿命の比率、または期待寿命に対する残寿命の比率を算出し、
    前記残寿命の比率が最小の半導体チップ、または前記比率を算出した複数の半導体チップのすべてを選択するための信号が入力されるセレクト端子を備え、
    前記出力部は、前記残寿命の比率が最の半導体チップが選択されたときには、前記消費した寿命の比率が最大の半導体チップの前記消費した寿命の比率、または前記残寿命の比率が最小である半導体チップの前記残寿命の比率を表わす信号を前記出力端子から外部へ出力し、
    前記出力部は、前記比率を算出した複数の半導体チップのすべてが選択されたときには、前記すべての半導体チップの前記消費した寿命の比率、または前記残寿命の比率を表わす信号を時系列で前記出力端子から外部へ出力する、請求項8記載のパワーモジュール。
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